JP2001220283A - 燃焼器 - Google Patents
燃焼器Info
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- JP2001220283A JP2001220283A JP2000038078A JP2000038078A JP2001220283A JP 2001220283 A JP2001220283 A JP 2001220283A JP 2000038078 A JP2000038078 A JP 2000038078A JP 2000038078 A JP2000038078 A JP 2000038078A JP 2001220283 A JP2001220283 A JP 2001220283A
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Abstract
とがなく、本体内部の圧力の異常な上昇を防ぐことがで
きる燃焼器を提供すること。 【解決手段】 本体2に内蔵された火薬4と、本体2の
一端部に設けられたノズル口12a’との間に、複数個
の貫通孔22aが形成された有孔板22を配設し、火薬
4の燃焼により発生する燃焼ガスを貫通孔22aを介し
てノズル口12a’から外部に噴出させるようにしてい
る。
Description
焼させ、この燃焼ガスを本体の一端部に設けられたノズ
ル口より外部に噴出させる燃焼器に関する。
の燃焼器1は、後述するようにロケット本体用の点火装
置として用いられる。ほぼ円筒状のステンレスで成る本
体2の内周壁に沿って断熱材9が設けられ、この内側に
火薬4が内蔵されている。本体2の一端は開口端となっ
ており、ここに閉塞部材6がシールリング16を介して
本体2の開口を閉塞すべく螺着されている。すなわち、
閉塞部材6の一端部にはねじが形成されており、これと
本体2の開口端内壁に形成されたねじと螺着されてい
る。閉塞部材6には、アルミニウムシール11b、11
cによって封をされた空間6bが形成され、この中に補
助点火薬(ボロン硝石)3が収納されている。また、閉
塞部材6にはイニシエータ5が取り付けられ、更に燃焼
試験時の内圧をモニタするために圧力検出孔6aが形成
され、これに圧力検出手段7が接続されている。
iber Reinforced Plastic ; 炭素繊維強化プラスチッ
ク)で成るノズル口形成ブロック12が配設されてお
り、これを貫通してノズル口12aが形成されている。
ノズル口形成ブロック12は位置決め部材17により本
体2に対して位置決めされており、ノズル口12aと本
体2に形成された開口2aとが整列されている。また、
ノズル口12aの本体内部側にはアルミニウムシール1
1aが貼られて内部にゴミや水分が侵入するのを防いで
いる。
示す。火薬4は燃焼器1の本体2の軸方向に延びる棒状
であり、断面は星形形状である。火薬4はその両端の突
出部4bをゴムで成るリング状のホルダー8と、繊維強
化プラスチックで成るリング状のスペーサ10とで挟み
込んで本体2内で保持されている。
次にこの作用について説明する。
3を点火して燃焼させて、この燃焼ガスでアルミニウム
シール11cは破られ火薬4が点火される。火薬4の燃
焼により発生した高温高圧の燃焼ガスはアルミニウムシ
ール11aを破って、ノズル口12aより本体2の開口
2aを介して外部に噴出される。
円筒状のロケット本体13の一端部に外付けされてお
り、ノズル口12aより噴出された燃焼ガスは、ロケッ
ト本体13内に内蔵された中空形状の推進薬14を点火
させる。推進薬14は内表面から燃焼していき、ロケッ
ト本体13の他端部に形成されたノズル口15から燃焼
ガスを噴出させて推進力を発生する。すなわち、燃焼器
1は点火装置として用いられる。
点火装置としての燃焼器1をロケット本体13に接続さ
せずに、火薬4を燃焼させてその燃焼ガスをノズル口1
2aより噴出させた状態での燃焼試験時の本体2内の圧
力を検出するためのものである。よって、燃焼器1をロ
ケット本体13に取り付けるときには、圧力検出手段7
は取り外され、圧力検出孔6aは栓部材で塞がれる。
器1がロケット本体13の一端面の中央部に取り付けら
れ、ノズル口12aはロケット本体13の軸方向に関し
て水平に形成されているが、燃焼器1がロケット本体1
3の一端面の縁部に取り付けられる場合には、噴出ガス
を推進薬14の径中心へと向けるようにノズル口12a
を斜めに形成するようにする。
4の燃焼時の形状の変化を図8及び図9に示す。火薬4
はその突出部4bの表面から燃焼していき、従って燃焼
が進むと図9に示すように芯部4aのみの形状となる。
このような形状になると火薬4はホルダー8及びスペー
サ10による保持を受けず、本体2内で燃焼しながら動
きまわり、芯部4aの径はノズル口12aの径より大き
いためノズル口12aを閉塞してしまうことが起こる。
あるいは、図8に示すような形状でも燃焼中に火薬4が
砕けて、その破片が塊となり、この塊がノズル口12a
の径より大きい場合ノズル口12aを詰まらせることも
ある。
に、火薬4を燃焼させてノズル口12aより燃焼ガスを
噴出させた状態で、圧力検出孔6aを介して圧力検出手
段7により本体内圧を検出した燃焼試験の結果を示す。
縦軸は本体2内の圧力、横軸は時間である。図において
符号Aで示されるように燃焼中に内圧が急激に上昇して
異常に高くなっている。これは、上述したように火薬4
がノズル口12aを閉塞してしまったために生じたもの
である。この内圧の異常な上昇は燃焼を不安定にし、場
合によっては燃焼器1が破裂してしまう。
中、火薬によってノズル口が塞がれることがなく、内圧
の異常な上昇を起こすことのない燃焼器を提供すること
を課題とする。
あたり本発明では、燃焼器本体内に内蔵された火薬と、
本体の一端部に設けられたノズル口との間に、複数個の
貫通孔が形成された有孔板を配設し、火薬の燃焼により
発生する燃焼ガスを貫通孔を介してノズル口から外部に
噴出させるようにしている。従って、燃焼中に火薬が貫
通孔のどれか1つを閉塞してしまっても、燃焼ガスは他
の貫通孔を抜けてノズル口から噴出されるので内圧の急
上昇を引き起こすことがない。
て図面を参照して説明する。なお、図5に対応する部分
には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
示す。図5に示された従来の燃焼器1と同様、本実施の
形態の燃焼器21もロケットの推進薬の点火装置として
用いられる。従来と同様、ほぼ円筒状のステンレスで成
る本体2の内周壁に沿って断熱材9が設けられ、この内
側に火薬4が内蔵されている。本体2の一端は開口端と
なっており、ここにイニシエータ5と補助点火薬3が備
えられた閉塞部材6がシールリング16を介して本体2
の開口を閉塞すべく螺着されている。
チックで成るノズル口形成ブロック12’が配設されて
おり、これを貫通してノズル口12a’が形成されてい
る。ノズル口形成ブロック12’は位置決め部材17に
より本体2に対して位置決めされており、ノズル口12
a’と本体2に形成された開口2aとが整列されてい
る。また、ノズル口12a’の本体内部側にはアルミニ
ウムシール11aが貼られて内部にゴミや水分が侵入す
るのを防いでいる。
形成ブロック12’との間に、複数個の貫通孔22aが
形成された有孔板22が配設されている。有孔板22は
その貫通孔22aの軸方向を火薬4の軸方向と一致させ
て配設されている。火薬4側とノズル口12’側とは貫
通孔22aのみを介して通じている。
有孔板22の(図2における[3]−[3]線方向から
見た)正面図を示し、図2は図3における[2]−
[2]線方向の断面図である。有孔板22は炭素繊維強
化プラスチックで成り、円板形状で直径59mm、厚さ
9.5mmである。貫通孔22aの直径は8mmであ
り、これが円周方向に6個形成されている。
器21は以上のように構成され、次にこの作用について
説明する。
シエータ5の作動により、補助点火薬3を点火して燃焼
させて、この燃焼ガスでアルミニウムシール11cは破
られ火薬4が点火される。火薬4の燃焼により発生した
燃焼ガスは、有孔板22の貫通孔22aを通り抜けてア
ルミニウムシール11aを破って、ノズル口12a’よ
り本体2の開口2aを介して外部に噴出される。
従来の燃焼器1と同様、ロケット本体13の一端部に外
付けされており、ノズル口12a’より噴出された燃焼
ガスは、ロケット本体13内に内蔵された中空形状の推
進薬14を点火させる。推進薬14は内表面から燃焼し
ていき、ロケット本体13の他端部に形成されたノズル
口15から燃焼ガスを噴出させて推進力を発生する。
な上昇は見られなかった。これは火薬4とノズル口12
a’との間に上述の有孔板22を設けたことにより、複
数の貫通孔22aのうち何れかで詰まりを起こしても、
燃焼ガスはその他の貫通孔22aを抜けてノズル口12
a’から噴出される。また、本実施の形態では貫通孔2
2aの直径は8mmであり、ノズル口12a’の直径は
9mmであり、貫通孔22aの直径をノズル口12a’
の直径より小さくしている。よって、芯部4aのみとな
った、あるいは砕けたものが塊となった火薬4が貫通孔
22aで詰まらずに通り抜けてしまっても、貫通孔22
aより大きな径のノズル口12a’でも当然詰まらずに
通り抜ける。従って、ノズル口12a’は閉塞されるこ
となく本体内部におけるガス圧力の異常な急上昇を起こ
すことがない。
ス圧力はノズル口12a’の断面積の大きさで決めてい
るので、有孔板22に形成された貫通孔22a全ての断
面積の総和がノズル口12a’の断面積より小さいと、
有孔板22で噴出ガス圧を決めてしまうことになる。従
って、有孔板22に形成された全ての貫通孔22aにつ
いての総断面積をノズル口12a’の断面積より大きく
している。
〜3000℃に上昇し、有孔板22が例えば金属製であ
ると溶けてしまう。しかし、本実施の形態による有孔板
22は炭素繊維強化プラスチックで成るので十分な耐熱
性を有している。炭素繊維強化プラスチックとは、例え
ば炭素繊維で編んだ布を複数枚積層し樹脂で固めたもの
である。
におけるスペーサ10の役割も兼ねており、すなわち火
薬4の一端部を受けてホルダー8と共に火薬4を保持し
ている。
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
に有孔板22には直径8mmの貫通孔22aを6個形成
したが、これは火薬4の種類、形状、量などに応じて変
更され、例えば図4に示すように直径5mmの貫通孔2
3aを10個形成した有孔板23であってもよい。ま
た、貫通孔の断面形状も円形に限らず例えば方形でもよ
い。すなわち、少なくとも2つ以上の貫通孔を形成し、
その孔径はノズル口の径よりも小さく、かつ全ての孔の
断面積の総和はノズル口の断面積より大きいという条件
を満たしていればよい。
ロケットの推進薬を点火するための点火装置として用い
たが、これに限らず推進薬以外の火薬の点火装置、ある
いは点火装置としてではなく、ノズル口12a’より噴
出される燃焼ガスをその他の用途に利用するようにして
もよい。
2の表面に開口2aを塞ぐようにして貼り付けてもよ
い。
ば、燃焼時に火薬がノズル口を閉塞することなく、よっ
て本体内部の圧力の急上昇による不安定な燃焼や本体の
破裂を防ぐことができる。
の断面図である。
[2]線方向の断面図である。
の正面図である。
ある。
断面図である。
ある。
トの断面図である。
の圧力の時間変化を示すグラフである。
Claims (5)
- 【請求項1】 火薬を内蔵する本体と、該本体の一端部
に前記火薬の燃焼ガスを外部に噴出させる1つのノズル
口を備えた燃焼器において、 前記火薬と前記ノズル口との間に、複数個の貫通孔が形
成された有孔板を配設し、前記燃焼ガスを前記貫通孔を
介して前記ノズル口から噴出させるようにしたことを特
徴とする燃焼器。 - 【請求項2】 前記ノズル口は、推進薬を内蔵したロケ
ット本体内部に接続され、前記ノズル口からの噴出ガス
により前記推進薬を点火するようにしたことを特徴とす
る請求項1に記載の燃焼器。 - 【請求項3】 前記貫通孔の直径は前記ノズル口の直径
より小であることを特徴とする請求項1又は請求項2に
記載の燃焼器。 - 【請求項4】 前記複数個の貫通孔全ての断面積の和は
前記ノズル口の断面積より大であることを特徴とする請
求項1乃至請求項3の何れかに記載の燃焼器。 - 【請求項5】 前記有孔板は炭素繊維強化プラスチック
で成ることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか
に記載の燃焼器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000038078A JP4993646B2 (ja) | 2000-02-09 | 2000-02-09 | 燃焼器 |
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Publications (2)
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---|---|
JP2001220283A true JP2001220283A (ja) | 2001-08-14 |
JP4993646B2 JP4993646B2 (ja) | 2012-08-08 |
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ID=18561873
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000038078A Expired - Lifetime JP4993646B2 (ja) | 2000-02-09 | 2000-02-09 | 燃焼器 |
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- 2000-02-09 JP JP2000038078A patent/JP4993646B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN116696613B (zh) * | 2023-07-31 | 2023-12-15 | 南京理工大学 | 一种矩形强制偏流喷管变结构试验台 |
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---|---|
JP4993646B2 (ja) | 2012-08-08 |
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