JP2001219276A - アーク溶接装置 - Google Patents

アーク溶接装置

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JP2001219276A
JP2001219276A JP2000029506A JP2000029506A JP2001219276A JP 2001219276 A JP2001219276 A JP 2001219276A JP 2000029506 A JP2000029506 A JP 2000029506A JP 2000029506 A JP2000029506 A JP 2000029506A JP 2001219276 A JP2001219276 A JP 2001219276A
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tip
insulating
power supply
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JP2000029506A
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柳 平 ▲高▼木
Ryuhei Takagi
Makoto Niwa
羽 誠 丹
Hiroaki Suzuki
木 宏 明 鈴
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁チップの耐久性を大幅に向上させ、I2
R法による溶接ワイヤの予熱を良好なものとした
高速溶接にも対応しうるアーク溶接装置を提供する。 【解決手段】 溶接ワイヤ通過孔2Wを形成した給電チ
ップ2と、溶接ワイヤ通過孔3Wを形成した絶縁チップ
3をそなえると共に、絶縁チップ3を保護するチップガ
イド4をそなえた溶接トーチ1を具備してなるアーク溶
接装置において、絶縁チップ3をチップガイド4内で保
持すると共に、絶縁チップ3を保持したチップガイド4
と給電チップ2とをねじ結合して給電チップ2に形成し
た溶接ワイヤ通過孔2Wと絶縁チップ3に形成した溶接
ワイヤ通過孔3Wとを連通させかつ絶縁チップ3の保持
はねじなし構造によるものとしたアーク溶接装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接ワイヤを連続
的に供給してアーク溶接するのに利用されるアーク溶接
装置に関し、例えば、ガスシールドアーク溶接,サブマ
ージドアーク溶接においてアーク溶接装置を構成する溶
接トーチがIR法に基いて給電チップと絶縁ガイド
(チップ)と場合によってさらにワイヤガイドチップを
そなえたものとし、絶縁ガイドによりある程度の溶接ワ
イヤ有効突き出し長さを確保して発熱量を十分なものと
することによって高速溶接にも対応できるようにしたア
ーク溶接装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】IR法に基いて給電チップと絶縁ガイ
ド(チップ)と場合によってさらにワイヤガイドチップ
をそなえた溶接トーチをそなえた従来のアーク溶接装置
としては、例えば、図6に示すようなものがある。
【0003】すなわち、図6の(A)〜(D)に示すア
ーク溶接装置用の溶接トーチ61は、直径e(mm)の
溶接ワイヤ通過孔62Wを形成した給電チップ62と、
直径f(mm)の溶接ワイヤ通過孔63Wを形成した絶
縁チップ63と、直径g(mm)の溶接ワイヤ通過孔6
4Wを形成した金属ワイヤガイドチップ64をそなえた
ものとしており、給電チップ62で給電された溶接ワイ
ヤが絶縁チップ63および金属ワイヤガイドチップ64
を経てある程度の有効ワイヤ突き出し長さをもつものと
することにより、I2 Rによる発熱を確保して高
速溶接にも対応しうるようにしたものである。
【0004】このような給電チップ62と絶縁チップ6
3と金属ワイヤガイドチップ64との連結に際しては、
いずれの場合にもねじ結合を用いており、図6の(A)
に示すように、絶縁チップ63の両側におねじ部63
m,63nを形成すると共に給電チップ62および金属
ワイヤガイドチップ64にそれぞれめねじ部62s,6
4tを形成してこれらをねじ結合するものとしたり、図
6の(B)に示すように、絶縁チップ63の両側にめね
じ部63s,63tを形成すると共に給電チップ62お
よび金属ワイヤガイドチップ64のそれぞれにおねじ部
62m,64nを形成してこれらをねじ結合するものと
したり、図6の(C)に示すように、絶縁チップ63の
上端にめねじ部63sを形成しかつ下側におねじ部63
nを形成すると共に給電チップ62におねじ部62mを
形成しかつ金属ワイヤガイドチップ64にめねじ部64
tを形成してこれらをねじ結合するものとしたり、図6
の(D)に示すように、絶縁チップ63の上端におねじ
部63mを形成しかつ下側にめねじ部63tを形成する
と共に給電チップ62にめねじ部62sを形成しかつ金
属ワイヤガイドチップ64におねじ部64nを形成して
これらをねじ結合するものとしたりしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したねじ結合によ
る構造を採用した場合において、給電チップ62側にめ
ねじ部62sを形成した図6の(A),(D)に示す方
式では、給電点を安定化するために給電チップ62の先
端部分において斜め孔加工を採用するなどの対応がとり
難いという問題点があったことから、給電チップ62側
におねじ62mを形成する図6の(B),(C)に示す
構造を採用するのが望ましいといえる。
【0006】しかしながら、図6に示す構造はいずれも
ねじ方式によるものであるために以下に示すような共通
の問題点を有していた。
【0007】(1)ねじ方式であるため締付けトルクの
強い場合に絶縁チップ63に破損を生じやすいこと。
【0008】絶縁チップ63は主にアルミナ(Al
)系や炭化珪素(SiC)系などのセラミックス材料
で構成され、その常温強度は給電チップ62および金属
ワイヤガイドチップ64の素材として使用されているC
u合金の常温強度よりも低いため、締結時におけるねじ
部の切欠による影響を含めて引張強度が過大となったと
きに破損をきたしやすく、操作上および取扱上のネック
となっている。
【0009】(2)ねじ方式のためヒートバランスに欠
け、耐熱衝撃性を悪化させること。
【0010】一例としては、図7の(A)に示す場合、
ばりなし密着であることから熱伝導が良好であり、ヒー
トバランスが良く、熱勾配も急峻なものとならないため
耐熱衝撃性に優れるものとなるが、図7の(B)に示す
場合、ばりが発生して十分に密着しないことからヒート
バランスが悪くなり、熱勾配も急峻なものとなり、耐熱
衝撃性に劣るものとなる結果、亀裂の発生を伴いやす
い。
【0011】
【発明の目的】本発明は、このような従来の課題にかん
がみてなされたものであって、少なくとも絶縁チップに
おいてはねじを用いない構造として絶縁チップの耐久性
の向上をはかり、IR法にもとずくアーク溶接の利点
をより一層活用できるようにすることを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるアーク溶
接装置は、請求項1に記載しているように、溶接ワイヤ
通過孔を形成した給電チップと、溶接ワイヤ通過孔を形
成した絶縁チップをそなえると共に、絶縁チップを保持
するチップガイドをそなえた溶接トーチを具備してなる
アーク溶接装置において、前記絶縁チップをチップガイ
ド内で保持すると共に、前記絶縁チップを保持したチッ
プガイドと給電チップとを結合して給電チップに形成し
た溶接ワイヤ通過孔と絶縁チップに形成した溶接ワイヤ
通過孔とを連通させてなるものとしたことを特徴として
いる。
【0013】そして、本発明に係わるアーク溶接装置に
おいては、請求項2に記載しているように、絶縁チップ
を保持したチップガイドと給電チップとを結合するに際
してねじ結合を用いたものとすることができる。
【0014】そしてまた、本発明に係わるアーク溶接装
置においては、請求項3に記載しているように、給電チ
ップの絶縁チップ側の端部を凸または凹の球面に形成す
ると共に絶縁チップの給電チップ側の端部を凹または凸
の球面に形成し、各々の球面の曲率半径を異ならせて給
電チップに形成した溶接ワイヤ通過孔の開口周端部と絶
縁チップに形成した溶接ワイヤ通過孔の開口周端部とを
密着させたものとすることができる。
【0015】さらにまた、本発明に係わるアーク溶接装
置においては、請求項4に記載しているように、給電チ
ップの絶縁チップ側の端部を凸または凹の円錐面に形成
すると共に絶縁チップの給電チップ側の端部を凹または
凸の円錐面に形成し、各々の円錐面の傾斜角度を異なら
せて給電チップに形成した溶接ワイヤ通過孔の開口周端
部と絶縁チップに形成した溶接ワイヤ通過孔の開口周端
部とを密着させたものとすることができる。
【0016】さらにまた、本発明に係わるアーク溶接装
置においては、請求項5に記載しているように、絶縁チ
ップは円筒形状をなし、チップガイドの下端部分に形成
した絶縁チップ係止爪にてチップガイド内で保持されて
いるねじなし構造のものとすることができる。
【0017】さらにまた、本発明に係わるアーク溶接装
置においては、請求項6に記載しているように、絶縁チ
ップは上端に太径部を設けた円筒形状をなし、チップガ
イドに形成した太径部受け部にてチップガイド内で保持
されていてねじなし構造のものとすることができる。
【0018】さらにまた、本発明に係わるアーク溶接装
置においては、請求項7に記載しているように、絶縁チ
ップは上端に先細テーパ部を設けた円筒形状をなし、チ
ップガイドに形成したテーパ部受け部にてチップガイド
内で保持されていてねじなし構造のものとすることがで
きる。
【0019】さらにまた、本発明に係わるアーク溶接装
置においては、請求項8に記載しているように、給電チ
ップに形成した溶接ワイヤ通過孔は、ストレート形状の
溶接ワイヤ通過孔と傾斜形状(傾斜状)の溶接ワイヤ通
過孔とを連通してそなえたものとすることができる。
【0020】さらにまた、本発明に係わるアーク溶接装
置においては、請求項9に記載しているように、チップ
ガイドの下端部分を絶縁チップの下端部分より突出させ
たものとすることができる。
【0021】さらにまた、溶接ワイヤの有効突き出し長
さは、絶縁チップの長さを変えることによって任意に設
定するものとなすことができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面をもとに
さらに詳細に説明するが、本発明はこのような実施例の
みに限定されないことはいうまでもない。
【0023】(実施例1)図1は本発明の一実施例を示
すものであって、図1に示すアーク溶接装置の溶接トー
チ1は、使用する溶接ワイヤ径が1.2mmの場合、直
径a(mm)が1.25mmである溶接ワイヤ通過孔2
Wを形成した外径A(mm)が10または12mmであ
る給電チップ2と、直径b(mm)が1.30mである
溶接ワイヤ通過孔3Wを形成した外径B(mm)が6m
mである絶縁チップ3をそなえると共に、絶縁チップ3
を保持するチップガイド4をそなえた構成を有するもの
である。
【0024】そしてこの場合に、絶縁チップ3は外径B
(mm)の円筒形状をなし、チップガイド4の下端部分
に形成した絶縁チップ係止爪4Nによってチップガイド
4内で保持されていて、ねじ結合構造を用いないものと
なっている。
【0025】また、絶縁チップ係止爪4Nによるチップ
ガイドの下端開口部4Gの開口径Gは溶接ワイヤ通過孔
3Wの孔径よりも大きなものとし、溶接ワイヤ通過孔3
Wの下端から送り出される溶接ワイヤWが絶縁チップ係
止爪4Nに接触しないようにし、チップガイド4の部分
で溶接ワイヤWに対する短絡が生じないようにして、電
気的な絶縁状態が確保されるようにする。
【0026】また、前記絶縁チップ3をチップガイド4
内で保持すると共に、前記絶縁チップ3を保持したチッ
プガイド4と給電チップ2とを結合して給電チップ2に
形成した溶接ワイヤ通過孔2Wと絶縁チップ3に形成し
た溶接ワイヤ通過孔3Wとを連通状態とさせてなるもの
としている。
【0027】この絶縁チップ3を保持したチップガイド
4と給電チップ2との結合に際しては、軽いテーパを介
した嵌合や、内ねじ式リングを用いた部分ねじ結合等に
よるものとすることが可能であるが、図1に示すよう
に、給電チップ2の下側部分に形成したおねじ部2mと
チップガイド4に形成しためねじ部4sとのねじ結合に
よるものとなすことができる。
【0028】さらに、給電チップ2の下端側部分に形成
したおねじ部2mとチップガイド4に形成しためねじ部
4sとのねじ結合後には、給電チップ2に形成した溶接
ワイヤ通過孔2Wと絶縁チップ3に形成した溶接ワイヤ
通過孔3Wとが連通したものとしているが、この連通部
分では溶接ワイヤWの送給性を良好なものとするために
密着した状態とすることが望ましい。
【0029】そこで、図1に示した実施例の場合には、
給電チップ2の絶縁チップ側のおねじ部2mの端部を凸
形状で且つ曲率半径がr(mm)である球面に形成する
と共に絶縁チップ3の給電チップ側端部を凹形状で且つ
曲率半径がR(mm)である球面に形成し、曲率半径の
関係がR>rであるものとすることによって、給電チッ
プ2に形成した溶接ワイヤ通過孔2Wの開口周端部と絶
縁チップ3に形成した溶接ワイヤ通過孔3Wの開口周端
部とが密着したものとなるようにしている。
【0030】なお、この場合、給電チップ2のおねじ部
2m側の端部を凹形状の球面にすると共に絶縁チップ3
の給電チップ側先端を凸形状の球面にして曲率半径を選
定することによっても密着状態を得ることが可能であ
る。
【0031】(実施例2)この実施例では、給電チップ
2の下端部分と絶縁チップ3の上端部分とでの密着状態
が維持されるようにするための他の構造例を示す。
【0032】すなわち、給電チップ2の絶縁チップ側の
おねじ部2mの端部を凸形状で且つ傾斜角度がΘ(度)
である円錐面に形成すると共に絶縁チップ3の給電チッ
プ側端部を凹形状で且つ傾斜角度がθ(度)である円錐
面に形成し、傾斜角度の関係がΘ>θであるものとする
ことによって、給電チップ2に形成した溶接ワイヤ通過
孔2Wの開口周端部と絶縁チップ3に形成した溶接ワイ
ヤ通過孔3Wの開口周端部とが密着したものとなるよう
にしている。
【0033】なお、この場合、給電チップ2のおねじ部
2m側の端部を凹形状の円錐面にすると共に絶縁チップ
3の給電チップ側先端を凸形状の円錐面に形成して傾斜
角度を選定することによっても密着状態を得ることが可
能である。
【0034】(実施例3)図1および図2に示した実施
例では、絶縁チップ3の保持をチップガイド4の下端に
形成した絶縁チップ係止爪4Nで行った場合を示してい
るが、この実施例3では、図3に示すように、絶縁チッ
プ3は上端に太径部3Dを設け且つそれより下方側は太
径部3Dよりも細い細径部3dとした円筒形状をなすも
のとし、チップガイド4に形成した太径部受け部4Dに
よって絶縁チップ3をチップガイド4内で保持させてい
るものとした構造としている。
【0035】さらに、図3に示す実施例では、給電チッ
プ2に形成した溶接ワイヤ通過孔2Wは、ストレート形
状の溶接ワイヤ通過孔部2sと傾斜形状(傾斜状)の溶
接ワイヤ通過孔部2tとが給電チップ2の内部で連通し
たものとし、溶接ワイヤWに対する給電点が大きく変動
しないものとしている。
【0036】さらに、図3に示す実施例ではチップガイ
ド4の下端部分を絶縁チップ3の下端部分よりも突出さ
せた(例えば、P=0〜5mm)状態とし、絶縁チップ
3の下端部分をアーク熱から保護すると共にスパッタが
付着しにくい構造のものとしている。
【0037】(実施例4)図1および図2に示した実施
例では、絶縁チップ3の保持をチップガイド4の下端に
形成した絶縁チップ係止爪4Nで行った場合を示してい
るが、この実施例4では、図4に示すように、絶縁チッ
プ3は上端に先細テーパ部3Tを設け且つそれより下方
側はテーパ部3Tよりも細い細径部3dとした円筒形状
をなすものとし、チップガイド4に形成したテーパ部受
け部4Tによって絶縁チップ3をチップガイド4内で保
持させているものとした構造としている。
【0038】さらに、図4に示す実施例においても、給
電チップ2に形成した溶接ワイヤ通過孔2Wは、ストレ
ート形状の溶接ワイヤ通過孔部2sとテーパ形状の溶接
ワイヤ通過孔部2tとが給電チップ2の内部で連通した
ものとし、溶接ワイヤWに対する給電点が大きく変動し
ないものとしている。
【0039】さらに、図4に示す実施例においても、チ
ップガイド4の下端部分を絶縁チップ3の下端部分より
も突出させた(例えば、P=0〜5mm)状態とし、絶
縁チップ3の下端部分をアーク熱から保護すると共にス
パッタが付着しにくい構造のものとしている。
【0040】本発明による評価例として、本発明例の図
3および図4に示す溶接トーチ1を用いた場合と、従来
例の図6の(B),(C)に示す溶接トーチ61を用い
た場合とにおいて、絶縁チップ3,63の破損までの溶
接回数を調べたところ、図5に示す結果であった。
【0041】なお、このときの溶接条件は、CO
接,溶接ワイヤ径1.2mm,溶接電圧38V,溶接電
流300A,溶接速度60cm/min,ビード長さ1
50mmとした。
【0042】図5に示すように、溶接ワイヤ通過孔2W
は、ストレート形状の溶接ワイヤ通過孔部2sと傾斜形
状の溶接ワイヤ通過孔部2tとが給電チップ2の内部で
連通しているものとした場合には、溶接ワイヤWに対す
る給電点が安定することから、絶縁チップ3の破損に至
るまでの溶接回数を多くすることが可能であった。
【0043】
【発明の効果】本発明によるアーク溶接装置では、請求
項1に記載しているように、溶接ワイヤ通過孔を形成し
た給電チップと、溶接ワイヤ通過孔を形成した絶縁チッ
プをそなえると共に、絶縁チップを保持するチップガイ
ドをそなえた溶接トーチを具備してなるアーク溶接装置
において、前記絶縁チップをチップガイド内で保持する
と共に、前記絶縁チップを保持したチップガイドと給電
チップとを結合して給電チップに形成した溶接ワイヤ通
過孔と絶縁チップに形成した溶接ワイヤ通過孔とを連通
させてなるものとしたから、絶縁チップの耐久性を大幅
に向上させたものとすることが可能となり、IR法に
基づく高速溶接に対応した効率の良い溶接を可能にする
という著しく優れた効果がもたらされる。
【0044】そして、請求項2に記載しているように、
絶縁チップを保持したチップガイドと給電チップとを結
合するに際してねじ結合を用いたものとすることによっ
て、給電チップと絶縁チップとの密着性を良好なものと
しかつ絶縁チップに対する過剰な圧力負荷を軽減したう
えで、絶縁チップに対するチップガイドによる保持を十
分良好なものとすることが可能であるという著しく優れ
た効果がもたらされる。
【0045】さらにまた、請求項3に記載しているよう
に、給電チップの絶縁チップ側の端部を凸または凹の球
面に形成すると共に絶縁チップの給電チップ側の端部を
凹または凸の球面に形成し、各々の球面の曲率半径を異
ならせて給電チップに形成した溶接ワイヤ通過孔の開口
周端部と絶縁チップに形成した溶接ワイヤ通過孔の開口
周端部とを密着させたものとすることによって、溶接ワ
イヤの送給性を良好なものとし、IR法による高速
溶接にも十分対応し得るものになるという著しく優れた
効果がもたらされる。
【0046】さらにまた、請求項4に記載しているよう
に、給電チップの絶縁チップ側の端部を凸または凹の円
錐面に形成すると共に絶縁チップの給電チップ側の端部
を凹または凸の円錐面に形成し、各々の円錐面の傾斜角
度を異ならせて給電チップに形成した溶接ワイヤ通過孔
の開口周端部と絶縁チップに形成した溶接ワイヤ通過孔
の開口周端部とを密着させたものとすることによって
も、溶接ワイヤの送給性を良好なものとし、IR法に
よる高速溶接にも十分対応し得るものになるという著し
く優れた効果がもたらされる。
【0047】さらにまた、請求項5に記載しているよう
に、絶縁チップは円筒形状をなし、チップガイドの下端
部分に形成した絶縁チップ係止爪にてチップガイド内で
保持されているねじなし構造のものとすることによっ
て、絶縁チップの保持を良好なものにできると共にねじ
なし構造であるため負荷が増大したときでも絶縁チップ
の破損を防止することが可能になるという著しく優れた
効果がもたらされる。
【0048】さらにまた、請求項6に記載しているよう
に、絶縁チップは上端に太径部を設けた円筒形状をな
し、チップガイドに形成した太径部受け部にてチップガ
イド内で保持されていてねじなし構造のものとすること
によっても、絶縁チップの保持を良好なものにできると
共にねじなし構造であるため負荷が増大したときでも絶
縁チップの破損を防止することが可能になるという著し
く優れた効果がもたらされる。
【0049】さらにまた、請求項7に記載しているよう
に、絶縁チップは上端に先細テーパ部を設けた円筒形状
をなし、チップガイドに形成したテーパ部受け部にてチ
ップガイド内で保持されていてねじなし構造のものとす
ることによっても、絶縁チップの保持を良好なものにで
きると共にねじなし構造であるため負荷が増大したとき
でも絶縁チップの破損を防止することが可能になるとい
う著しく優れた効果がもたらされる。
【0050】さらにまた、請求項8に記載しているよう
に、給電チップに形成した溶接ワイヤ通過孔は、ストレ
ート形状の溶接ワイヤ通過孔と傾斜形状の溶接ワイヤ通
過孔とを連通してそなえたものとすることによって、溶
接ワイヤに対する給電チップによる給電点を安定したも
のとすることができ、溶接ワイヤの有効突き出し長さを
ほぼ一定したものとすることが可能であって良好なアー
ク溶接が行なえると共に絶縁チップの破損を低減するこ
とが可能であるという著しく優れた効果がもたらされ
る。
【0051】さらにまた、請求項9に記載しているよう
に、チップガイドの下端部分を絶縁チップの下端部分よ
り突出させたものとすることによって、絶縁チップのア
ーク熱による影響を軽減することが可能であると共にス
パッタの付着による影響をなくすことが可能であるとい
う著しく優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるアーク溶接装置の溶接
トーチを示す断面説明図である。
【図2】本発明の他の実施例によるアーク溶接装置の溶
接トーチを示す断面説明図である。
【図3】本発明のさらに他の実施例によるアーク溶接装
置の溶接トーチを示す断面説明図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例によるアーク溶接装
置の溶接トーチを示す断面説明図である。
【図5】溶接トーチの構造による絶縁チップの破損への
影響を調べた結果を例示するグラフである。
【図6】従来例によるアーク溶接装置の溶接トーチを示
す断面説明図である。
【図7】従来例によるアーク溶接装置の溶接トーチを示
す断面説明図である。
【符号の説明】
1 溶接トーチ 2 給電チップ 2W 溶接ワイヤ通過孔 2s 溶接ワイヤ通過孔のストレート形状部 2t 溶接ワイヤ通過孔の傾斜形状部 2m おねじ部 3 絶縁チップ 3W 溶接ワイヤ通過孔 3D 絶縁チップの太径部 3T 絶縁チップの先細テーパ部 3d 絶縁チップの細径部 4 チップガイド 4N 絶縁チップ係止爪 4D チップガイドの太径部受け部 4T チップガイドのテーパ部受け部 4G チップガイドの下端開口部 4s めねじ部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接ワイヤ通過孔を形成した給電チップ
    と、溶接ワイヤ通過孔を形成した絶縁チップをそなえる
    と共に、絶縁チップを保持するチップガイドをそなえた
    溶接トーチを具備してなるアーク溶接装置において、前
    記絶縁チップをチップガイド内で保持すると共に、前記
    絶縁チップを保持したチップガイドと給電チップとを結
    合して給電チップに形成した溶接ワイヤ通過孔と絶縁チ
    ップに形成した溶接ワイヤ通過孔とを連通させてなるこ
    とを特徴とするアーク溶接装置。
  2. 【請求項2】 絶縁チップを保持したチップガイドと給
    電チップとを結合するに際してねじ結合を用いたことを
    特徴とする請求項1に記載のアーク溶接装置。
  3. 【請求項3】 給電チップの絶縁チップ側の端部を凸ま
    たは凹の球面に形成すると共に絶縁チップの給電チップ
    側の端部を凹または凸の球面に形成し、各々の球面の曲
    率半径を異ならせて給電チップに形成した溶接ワイヤ通
    過孔の開口周端部と絶縁チップに形成した溶接ワイヤ通
    過孔の開口周端部とを密着させたことを特徴とする請求
    項1または2に記載のアーク溶接装置。
  4. 【請求項4】 給電チップの絶縁チップ側の端部を凸ま
    たは凹の円錐面に形成すると共に絶縁チップの給電チッ
    プ側の端部を凹または凸の円錐面に形成し、各々の円錐
    面の傾斜角度を異ならせて給電チップに形成した溶接ワ
    イヤ通過孔の開口周端部と絶縁チップに形成した溶接ワ
    イヤ通過孔の開口周端部とを密着させたことを特徴とす
    る請求項1または2に記載のアーク溶接装置。
  5. 【請求項5】 絶縁チップは円筒形状をなし、チップガ
    イドの下端部分に形成した絶縁チップ係止爪にてチップ
    ガイド内で保持されているねじなし構造のものとしたこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のア
    ーク溶接装置。
  6. 【請求項6】 絶縁チップは上端に太径部を設けた円筒
    形状をなし、チップガイドに形成した太径部受け部にて
    チップガイド内で保持されていてねじなし構造のものと
    したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
    載のアーク溶接装置。
  7. 【請求項7】 絶縁チップは上端に先細テーパ部を設け
    た円筒形状をなし、チップガイドに形成したテーパ部受
    け部にてチップガイド内で保持されていてねじなし構造
    のものとしたことを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載のアーク溶接装置。
  8. 【請求項8】 給電チップに形成した溶接ワイヤ通過孔
    は、ストレート形状の溶接ワイヤ通過孔と傾斜形状の溶
    接ワイヤ通過孔とを連通してそなえたものとしたことを
    特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のアーク
    溶接装置。
  9. 【請求項9】 チップガイドの下端部分を絶縁チップの
    下端部分より突出させたことを特徴とする請求項1ない
    し8のいずれかに記載のアーク溶接装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101905369A (zh) * 2010-08-04 2010-12-08 江苏申港锅炉有限公司 埋弧焊机导电嘴
JP2011177721A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Komatsu Ltd 溶接用チップ
JP2011194452A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Jfe Steel Corp 溶接ワイヤ送給用ガイド、サブマージアーク溶接機およびuoe鋼管の製造方法

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