JP2001219170A - 汚濁物除去装置及び汚濁物除去方法 - Google Patents

汚濁物除去装置及び汚濁物除去方法

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JP2001219170A JP2000034187A JP2000034187A JP2001219170A JP 2001219170 A JP2001219170 A JP 2001219170A JP 2000034187 A JP2000034187 A JP 2000034187A JP 2000034187 A JP2000034187 A JP 2000034187A JP 2001219170 A JP2001219170 A JP 2001219170A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、引火性ガスや有毒ガスを発生させ
ることなくイオン性汚濁物を除去することができる汚濁
物除去装置を提供する。 【解決手段】 本発明の汚濁物除去装置は、イオン性汚
濁物を含有する汚濁液Bで満たされた汚濁物除去槽内
に、比誘電率が200以上の絶縁被膜によって表面が被
覆された極板3を複数枚、所定間隔毎に平行状態にして
浸漬してあり、これら極板の夫々に、隣接する極板同士
の電圧が互いに逆の電圧となるように正極又は負極の直
流電圧をオン、オフ自在に印加するように構成している
ので、極板に数万ボルトといった高圧の直流電圧を印加
して極板間に強力な電場を発生させることができ、よっ
て、イオン性汚濁物を電気的に強力に極板に吸着させて
円滑に且つ確実に汚濁液からイオン性汚濁物を除去する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引火性ガスや有毒
ガスを発生させることがないとともに、汚濁液に強電場
を加えることによりイオン性汚濁物を確実に除去するこ
とができる汚濁物除去装置及び油粒子がイオン性界面活
性剤で包被されてなるイオン性汚濁物から油粒子を確実
に除去することができる汚濁物除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、汚濁物除去槽内に一対の正極
板及び負極板を浸漬し、この正負電極板間に直流電圧を
印加することによって、上記汚濁物除去槽内の汚濁液に
含有されたイオン性汚濁物を電気泳動させ、この正負電
極板方向に電気泳動したイオン性汚濁物に正負電極板と
の間で電荷の受け渡しを行わせて上記正負電極板表面に
析出させ、上記汚濁液内のイオン性汚濁物を除去する汚
濁物除去装置が提供されている。
【0003】しかしながら、上記のように、イオン性汚
濁物は正負電極板との間で電荷のやり取りを行うことか
ら電極板の消耗が激しいとともに、高電圧を電極板に印
加することができないことからイオン性汚濁物の除去性
能が充分でないといった問題点があった。
【0004】しかも、正負極板表面において電荷のやり
とりを行うことから、汚濁液やイオン性汚濁物の種類に
よっては、その過程で水素等の引火性ガスや塩素等の有
毒ガスが発生することがあるといった問題点もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高電圧を印
加することができイオン性汚濁物の除去性能に優れてい
るとともに、引火性ガスや有毒ガスを発生させることな
くイオン性汚濁物を除去することができる汚濁物除去装
置及び油粒子をイオン性界面活性剤により包被されてな
るイオン性汚濁物から油粒子を分離、除去するとともに
イオン性界面活性剤の再生利用を図ることができる汚濁
物除去方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の汚濁物
除去装置は、イオン性汚濁物を含有する汚濁液で満たさ
れた汚濁物除去槽内に、比誘電率が200以上の絶縁被
膜によって表面が被覆された極板を複数枚、所定間隔毎
に平行状態にして浸漬してあり、これら極板の夫々に、
隣接する極板同士の電圧が互いに逆の電圧となるように
正極又は負極の直流電圧をオン、オフ自在に印加するよ
うに構成していることを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の汚濁物除去装置は、請求
項1に記載の汚濁物除去装置において、汚濁物除去槽は
外側汚濁物除去槽と該外側汚濁物除去槽内に配設され且
つ上端部が開口してなる内側汚濁物除去槽とからなると
ともに、極板は上記内側汚濁物除去槽内に浸漬されてお
り、内側汚濁物除去槽はその底部に開設された汚濁液流
入口に連結、連通させた供給管路中の送液ポンプを介し
て汚濁液貯留槽と連結、連通しているとともに、外側汚
濁物除去槽はその処理液排出口に連結、連通している出
口管路を介して上記汚濁液貯留槽に連結、連通している
ことを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の汚濁物除去装置は、請求
項1又は請求項2に記載の汚濁物除去装置において、外
側汚濁物除去槽の上部には該外側汚濁物除去槽に連結、
連通した油分貯留槽が設けられており、内側汚濁物除去
槽内に油粒子をイオン性界面活性剤により包被してなる
イオン性汚濁物を供給し、この内側汚濁物除去槽内に配
設している極板にイオン性界面活性剤を吸着させて油粒
子を分離させ、この分離した油粒子を上記油分貯留槽に
貯留するように構成していることを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の汚濁物除去方法は、表面
が絶縁被膜によって被覆された極板を複数枚、所定間隔
毎に平行状態に配設してなるとともに、これら極板の夫
々に隣接する極板同士の電圧が互いに逆の電圧となるよ
うに正極又は負極の直流電圧が印加されてなる汚濁物除
去槽内に、油粒子がイオン性界面活性剤により包被され
てなるイオン性汚濁物を含有する汚濁液を供給し、上記
極板にイオン性界面活性剤を吸着させて油粒子を分離、
除去することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の汚濁物除去装置を使用するには、先
ず、汚濁物除去槽内に浸漬された複数枚の極板の夫々に
正極又は負極の直流電圧を印加する。この際、これら極
板の夫々に印加される直流電圧は、隣接する極板の電圧
同士が互いに逆の電圧となるように調整される。
【0011】すると、上記極板は印加された直流電圧に
よって正極又は負極に帯電し、この極板の帯電によって
極板間には電場が発生し、この電場によって汚濁液内に
含有されたイオン性汚濁物は相反する極板方向に移動、
即ち、正イオン性汚濁物は負極の電圧が印加された極板
方向に移動する一方、負イオン性汚濁物は正極の電圧が
印加された極板方向に移動する。
【0012】そして、本発明では極板はその表面が絶縁
被膜によって被覆されていることから、極板とイオン性
汚濁物との間では電荷のやり取りは行われず、従って、
極板方向に移動したイオン性汚濁物は極板表面に析出す
ることなく、イオンの状態のまま極板表面に引き付けら
れた状態に維持される。しかして、イオン性汚濁物が極
板に引き付けられて除去された処理液は上記汚濁物除去
槽から排出されて所望目的に利用される。
【0013】この際、上述したように、イオン性汚濁物
と極板との間では電荷のやり取りは行われないことか
ら、極板表面において汚濁物が析出したり、或いは、引
火性ガスや有毒ガスが発生したりするといったことがな
いとともに、極板を消耗させることなく高電圧を印加す
ることができ、よって、低消費電力でありながら優れた
イオン性汚濁物除去性能を発揮する。
【0014】又、上記極板は比誘電率が200以上の絶
縁被膜によって被覆されていることから、直流電圧を絶
縁被膜に殆ど印加させないようにして、印加した直流電
圧の殆どを極板間の汚濁液に印加させて極板間に非常に
強い電場を発生させることができる。
【0015】従って、極板表面にイオン性汚濁物が吸着
していくにしたがってこれらイオン性汚濁物同士の電気
的な反発によって極板のイオン性汚濁物を吸着する力が
減少させられるが、本発明では上記の如く、極板間に生
じる電場は非常に強く、この電場の強さに比べるとイオ
ン性汚濁物同士の電気的な反発は殆ど問題にならない程
の極めて小さいものであることから、イオン性汚濁物同
士の電気的反発の影響を殆ど受けることなく極板にイオ
ン性汚濁物を高濃度に確実に吸着させて効率良く除去す
ることができる。
【0016】又、油粒子をイオン性界面活性剤で包被し
てなるイオン性汚濁物、即ち、イオン性界面活性剤がミ
セルを形成し、そのミセル中に油粒子を包被してなるイ
オン性汚濁物を汚濁液中に含有している場合には、極板
間に生じる強い電場によってイオン性界面活性剤が極板
表面に強力に吸着されることによりミセルが破壊されて
油粒子の包被が解かれて、ミセル内に包被されていた油
粒子が汚濁液中に露出した状態となる。この際、上記の
如く、極板表面に吸着されたイオン性汚濁物は高濃度に
なっていることから、ミセル破壊によって汚濁液中に露
出した油粒子同士は極めて近接した状態にあり、これら
油粒子同士は互いに合体して次第に大径なものに成長
し、ある一定の径に成長した油粒子は完全にイオン性界
面活性剤から分離して上方に向かって浮上して汚濁液の
液面上に浮遊した状態となる。この汚濁液の液面上に浮
遊した油粒子を汚濁物除去槽外に排出することによりイ
オン性界面活性剤を再生し、このイオン性界面活性剤の
みを含有する処理液はそのまま所定目的に再利用され
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の汚濁物除去装置の一例を
図面を参照しつつ説明する。本発明の汚濁物除去装置の
外側汚濁物除去槽1は、図1及び図2に示したように、
平面横長長方形状の底面部11と、該底面部11の四方外周
縁から上方に向かって突設された一定高さの側壁部12
と、該側壁部12の上端縁から上方に向かって突設された
截頭四角錐状の上壁部13とからなる。
【0018】上記外側汚濁物除去槽1内には内側汚濁物
除去槽2が配設されており、この内側汚濁物除去槽2
は、前後幅が上記外側汚濁物除去槽1の底面部11の前後
幅と合致し且つ左右幅が上記外側汚濁物除去槽1の底面
部11の左右幅よりもやや狭い平面横長長方形状の底面部
21とこの底面部21の左右端縁から垂直上方に向かって突
設された上記外側汚濁物除去槽1の側壁部12の高さより
も低い高さの左右側壁部221 、222 とからなる正面上向
きコ字状の内側部材をその底面部21を上記外側汚濁物除
去槽1の底面部11から上方に所定高さだけ浮かせた水平
状態にした上で前後端縁の夫々を上記外側汚濁物除去槽
1の前後側壁部121 、122 の対向内面に一体的に固着さ
せて上記底面部21と上記左右側壁部221 、222 と上記外
側汚濁物除去槽1の前後側壁部121 、122 とで囲まれた
部分によって上端が全面的に開口した状態に構成されて
いる。
【0019】そして、上記内側汚濁物除去槽2を構成し
ている上記外側汚濁物除去槽1の前後側壁部121 、122
部分、即ち、上記内側汚濁物除去槽2の左右側壁部221
、222 間にある上記外側汚濁物除去槽1の前後側壁部1
21 、122 部分には、その内外面に亘って貫通した正面
横長長方形状の前後極板配設用孔121a、122aが対向状態
に貫設されている。
【0020】又、図1乃至図4に示したように、上記前
後極板配設用孔121a、122aには外方から正面横長長方形
状の前後極板支持板41、42が嵌合されており、該前後極
板支持板41、42は、その四方外周縁部において上記外側
汚濁物除去槽1の前後極板配設用孔121a、122aの外側開
口端面にボルト6、6・・・で固着されてあり、この前
後極板支持板41、42の対向面間に極板3、3・・・が配
設、支持されている。
【0021】詳細には、上記前後極板支持板41、42は、
図3に示したように、上記前後極板配設用孔121a、122a
の大きさよりも一回り大きい正面横長長方形状の板体の
内面に上記前後極板配設用孔121a、122aと同一形状で且
つ同一大きさの正面横長長方形状の極板支持部411 、42
1 が内方に向かって一定厚みだけ突設されており、更
に、この極板支持部411 、421 の内面には左右方向に一
定間隔毎に一定幅で且つ一定深さの極板支持用縦溝411
a、421aが上記極板支持部411 、421 の上下面に貫通し
た状態に複数凹設されている。
【0022】そして、上記前後極板支持板41、42の前後
極板支持用縦溝411a、421aのうちの左右方向に一つ置き
の前後極板支持用縦溝411a、421aの溝底部には、その上
下部に内外方向に貫通した電極挿通用孔5、5が貫設さ
れており、上記前後極板支持板41、42における対向する
前後極板支持用縦溝411a、421a間に配設された後述する
極板3の電極31、31を上記電極挿通用孔5、5を通じて
上記外側汚濁物除去槽1外に突出可能に構成している。
【0023】なお、上記電極挿通用孔5は、対向する前
後極板支持用縦溝411a、421aのうちの何れか一方にのみ
形成されており、上記電極挿通用孔5、5が形成された
前後極板支持用縦溝411a、421aは、上記電極挿通用孔5
が形成されていない前後極板支持用縦溝411a、421aに比
して若干深く凹設されている。
【0024】一方、上記極板3は、図3及び図4に示し
たように、前後幅が上記前後極板支持板41、42の前後極
板支持用縦溝411a、421a間の前後距離に合致し且つ上下
高さが上記前後極板支持板41、42の前後極板支持用縦溝
411a、421aの上下幅に合致し、更に、左右厚みが上記極
板支持用縦溝411a、421aの左右幅に合致した直方体形状
に形成されており、その全面は絶縁被膜32で被覆されて
いる。そして、上記極板3の前後端面の何れか一方の面
の上下部には一定長さの電極31、31が水平方向に突設さ
れている。
【0025】上記極板3を全面的に被覆している絶縁被
膜32としては、極板3に印加された直流電圧を絶縁被膜
に殆ど印加させずに、印加された直流電圧の殆どを極板
間の汚濁液に印加させて極板間に非常に強い電場を発生
させ、油粒子がイオン性界面活性剤によって包被されて
なるイオン性汚濁物、即ち、イオン性界面活性剤がミセ
ルを形成し、このミセル内に油粒子が包被されてなるイ
オン性汚濁物を処理した際、イオン性界面活性剤が形成
するミセルを破壊して油粒子に対する包被を解き油粒子
を汚濁液中に露出させることができるものであれば、特
に限定されず、比誘電率が200以上の絶縁被膜が好ま
しく、比誘電率が1000以上の絶縁被膜がより好まし
く、比誘電率が1000〜50000の絶縁被膜が特に
好ましい。このような高比誘電率を有する絶縁被膜とし
ては、具体的には、例えば、BaTiO3 にBaSnO
3 、CaSnO3 及びBaZrO3 を所定量添加して固
溶体化してなるもの、BaTiO3 等が挙げられる。
【0026】次に、上記極板3を前後極板支持板41、42
間に配設する要領について詳述すると、図3及び図4に
示したように、上記極板3の電極31、31を上記前側極板
支持用縦溝411aの電極挿通用孔5、5に内方から挿嵌し
てその先端部を上記前側極板支持板41の外面から外方に
向かって突出させるとともに上記極板3の前端部を上記
前側極板支持用縦溝411a内に嵌合させた上で外方に突出
した電極31、31の先端螺子部にナット7、7を螺締する
ことによって上記極板3を前側極板支持板41に固定す
る。この際、上記極板3の前端面と上記前側極板支持用
縦溝411aとの間には水密状態を維持するためにパッキン
グ部材8が介装されている。そして、上記要領を繰り返
して、上記電極挿通用孔5、5が形成されている前側極
板支持用縦溝411aの夫々に上記極板3の前端部を嵌合、
固定させて、上記前側極板支持板41の前側極板支持用縦
溝411aにおける左右方向に一つ置きの前側極板支持用縦
溝411aに極板3、3・・・を嵌合、固定させる。
【0027】同様に、上記極板3の電極31、31を上記後
側極板支持用縦溝421aの電極挿通用孔5、5に内方から
挿嵌してその先端部を上記後側極板支持板42の外面から
外方に向かって突出させるとともに上記極板3の後端部
を上記後側極板支持用縦溝421a内に嵌合させた上で外方
に突出した電極31、31の先端螺子部にナット7、7を螺
締することによって上記極板3を後側極板支持板42に固
定する。この際、上記極板3の後端面と上記後側極板支
持用縦溝421aとの間には水密状態を維持するためにパッ
キング部材8が介装されている。そして、上記要領を繰
り返して、上記電極挿通用孔5、5が形成されている後
側極板支持用縦溝421aの夫々に上記極板3の後端部を嵌
合、固定させて、上記後側極板支持板42の後側極板支持
用縦溝421aにおける左右方向に一つ置きの後側極板支持
用縦溝421aに極板3、3・・・を嵌合、固定させる。
【0028】そして、上記の如くして極板支持用縦溝41
1a、421aに左右方向に一つ置きに片持ち状態に上記極板
3、3・・・が固定された前後極板支持板41、42の夫々
を、これら極板3、3・・・が内方を向いた状態にして
その極板支持部411 、421 を上記外側汚濁物除去槽1の
前後極板配設用孔121a、122a内に嵌合させた上で、上記
前後極板支持板41、42の四方外周縁部を上記外側汚濁物
除去槽1の前後極板配設用孔121a、122aの外側開口四方
周端面にナット6、6・・・で固着する。なお、上記前
後極板支持板41、42と上記外側汚濁物除去槽1の前後側
壁部121 、122との間には必要に応じてパッキング部材
(図示せず)が介装される。
【0029】すると、上記前後極板支持板41、42の前後
極板支持用縦溝411a、421aに片持ち状態に支持、固定さ
れている極板3の先端部が、該極板3を支持している上
記前後極板支持用縦溝411a、421aに対向した上記前後極
板支持板41、42の前後極板支持用縦溝411a、421aに嵌合
した状態となり、上記極板3は、上記前後極板支持板4
1、42における対向する前後極板支持用縦溝411a、421a
間に前後方向から挟着され、安定した状態に支持、固定
される。
【0030】そして、図4及び図5に示したように、前
側極板支持板41から外方に向かって突出した極板3の電
極31、31・・・同士を電気的に連結するとともに、これ
ら電極31、31・・・を電圧極性切替スイッチDSを介在さ
せた上で直流電源Eの正極又は負極の何れか一方に導電
線L1を通じて電気的に接続させる一方、後側極板支持板
42から外方に向かって突出した極板3の電極31、31・・
・同士を電気的に連結するとともに、これら電極31、31
・・・を上記電圧極性切替スイッチDSを介在させた上で
上記直流電源Eの正極又は負極のうちの上記とは反対側
の極に導電線L2を通じて電気的に接続させる。
【0031】なお、上記導電線L2には導電線L2内を流れ
る電流量を測定するための検流計Aが配設されていると
ともに、導電線L1と導電線L2とは、一端が導電線L1に接
続された導電線L3の他端を上記電極31と上記検流計Aと
の間の導電線L2に接続させることによって電気的に連結
されており、該導電線L3にはスイッチMSが配設されてお
り切断、接続の切り替えが可能になっている。又、上記
直流電源Eと上記電圧極性切替スイッチDSとの間の導電
線L1及び外側汚濁物除去槽1は地上に短絡されている。
【0032】又、上記外側汚濁物除去槽1の上方部には
油分貯留槽9が配設されており、この油分貯留槽9は、
その底面部91に開設した油分流入口91に上端が連結、連
通した油分流入連結管92の下端を上記外側汚濁物除去槽
1の上端部に開設した油分流出口14に連結、連通させる
ことによって上記外側汚濁物除去槽1と連結、連通した
状態となっている。
【0033】そして、上記油分貯留槽9には、該油分貯
留槽9内に貯留された液量を検知するフロート体93が配
設されているとともに該フロート体93の上下限位置に達
したときに電磁バルブを開閉させる信号を発信するレベ
ルセンサーC1、C2が配設されている。なお、上記フロー
ト体93は、その比重が汚濁液B及び汚濁液Bの処理液の
比重よりも小さく且つ油粒子(油分)の比重よりも大き
くなるように調節されている。
【0034】上記内側汚濁物除去槽2の底面部21に内外
方向に貫通した状態に開設された汚濁液流入口211 に供
給管路K1の一端を連結、連通させているとともに、この
供給管路K1中に送液ポンプPを介装してあり、更に、供
給管路K1の他端をイオン性汚濁物を含有する汚濁液Bを
貯留している汚濁液貯留槽T1に連結、連通させている。
なお、上記供給管路K1は上記外側汚濁物除去槽1の底面
部11を水密的に内外方向に貫通した状態となっていると
ともに、上記送液ポンプPには該送液ポンプP内を汚濁
液Bが逆流しないように逆止弁が一体的に装着されてい
る。
【0035】更に、上記汚濁液貯留槽T1と上記送液ポン
プPとの間の上記供給管路K1には電磁バルブSV1 が介装
されているとともに、上記送液ポンプPと上記汚濁液流
入口211 との間の上記供給管路K1には電磁バルブSV2 が
介装されている。
【0036】又、上記外側汚濁物除去槽1の底面部11に
内外方向に貫通した状態に開設された処理液排出口111
に出口管路K2の一端を連結、連通させているとともに、
この出口管路K2中に電磁バルブSV3 を介装してあり、更
に、出口管路K2の他端をイオン性汚濁物を含有する汚濁
液Bを貯留している汚濁液貯留槽T1に連結、連通させて
いる。
【0037】そして、上記油分貯留槽9の上端部に内外
方向に貫通した状態に開設した油分排出口94に排油管路
K3の一端を連結、連通させているとともに、この排油管
路K3中に電磁バルブSV4 を介装してあり、更に、排油管
路K3の他端を外部の廃油溜所(図示せず)に連結、連通
させている。
【0038】加えて、上記電磁バルブSV2 と上記送液ポ
ンプPとの間の供給管路K1にバイパス管路K5の一端を連
結、連通させているとともに、このバイパス管路K5中に
電磁バルブSV6 を介装してあり、更に、バイパス管路K5
の他端を上記電磁バルブSV3と上記汚濁液貯留槽T1との
間の出口管路K2に連結、連通させている。
【0039】又、内側汚濁物除去槽2の底面部21に内外
方向に貫通した状態に開設した排液口212 に外部排出管
路K4の一端を連結、連通させているとともに、この外部
排出管路K4中に電磁バルブSV7 を介装させてあり、更
に、外部排出管路K4の他端を上記送液ポンプPと上記電
磁バルブSV1 との間の上記供給管路K1に連結、連通させ
ている。なお、上記外部排出管路K4は上記外側汚濁物除
去槽1の底面部11を水密状態に貫通している。
【0040】更に、外側汚濁物除去槽1の底面部11に内
外方向に貫通した状態に開設した予備排液口112 に予備
排出管路K6の一端を連結、連通させているとともに、こ
の予備排出管路K6中に電磁バルブSV5 を介装させてあ
り、更に、予備排出管路K6の他端を上記送液ポンプPと
上記電磁バルブSV1 との間の上記供給管路K1に連結、連
通させている。
【0041】最後に、上記電磁バルブSV2 と上記送液ポ
ンプPとの間の供給管路K1に排出連結管路K7の一端を連
結、連通させているとともに、この排出連結管路K7中に
電磁バルブSV8 を介装してあり、更に、排出連結管路K7
の他端を上記排油管路K3の他端部に連結、連通させてい
る。
【0042】次に、上記汚濁物除去装置の使用要領につ
いて説明する。先ず、図5に示したように、上記供給管
路K1中の電磁バルブSV1 と電磁バルブSV2 とを開放状態
とするとともに、上記排油管路K3中の電磁バルブSV4 を
開放状態とし、更に、その他の管路中の電磁バルブを閉
止状態とする。
【0043】一方、上記汚濁液貯留槽T1内には、油粒子
がイオン性界面活性剤によって包被されてなるイオン性
汚濁物、即ち、イオン性界面活性剤がミセルを形成し、
このミセル内に油粒子が包被されてなるイオン性汚濁物
を含有する汚濁液Bが貯留されている。
【0044】そして、上記汚濁液貯留槽T1内に貯留され
た上記イオン性汚濁物を含有する汚濁液Bを上記送液ポ
ンプPによって上記供給管路K1を通じて上記内側汚濁物
除去槽2内にその汚濁液流入口211 から圧送する。
【0045】すると、上記内側汚濁物除去槽2が上記汚
濁液Bによって満たされた後、上記汚濁液Bは上記内側
汚濁物除去槽2の上端開口部から上記外側汚濁物除去槽
1内に流入し、該外側汚濁物除去槽1は上記汚濁液Bに
よって充満され、更に、上記外側汚濁物除去槽1を充満
させた上記汚濁液Bは上記油分流入連結管92を通じて油
分貯留槽9内に流入する。なお、上記内側汚濁物除去槽
2内に汚濁液Bを圧送する前に該内側汚濁物除去槽2、
上記外側汚濁物除去槽1及び油分貯留槽9内に充満して
いた空気は、上記汚濁液Bの充満に伴って上記排油管路
K3を通じて外部に円滑に排出される。
【0046】上記油分貯留槽9内にはフロート体93が配
設されており、このフロート体93は汚濁液Bの比重より
も小さく調整されていることから、上記汚濁液Bの液面
の上昇にしたがって上記フロート体93も上昇する。
【0047】そして、上記フロート体93が上限位置に達
すると、図6に示したように、上記油分貯留槽9のレベ
ルセンサーC1がその状態を感知して信号を発信し、上記
排油管路K3中の電磁バルブSV4 を閉止状態とするととも
に上記出口管路K2中の電磁バルブSV3 を開放状態とす
る。
【0048】しかる後、上記直流電源Eによって上記極
板3、3・・・に互いに隣接する極板3、3同士の印加
電圧が反対となるように数万ボルトの直流電圧を印加し
て上記極板3、3間に強力な電場を発生させる。この
際、上記の如く、上記極板3は、その表面が高比誘電率
を有する絶縁被膜によって完全に被覆された状態とされ
ており極板表面において電荷のやりとりは行われないこ
とから、直流電源Eから上記極板3に対して一度直流電
圧を印加すると、その電荷は保存され、それ以上の直流
電圧を印加しなくても上記極板3は所定量の電荷を帯び
た状態を維持する。従って、上記の如く、直流電源Eに
よって上記極板3に直流電圧を一度印加した後は上記直
流電圧Eからの上記極板3への印加を停止する。
【0049】一方、上記汚濁液貯留槽T1から上記送液ポ
ンプPによって圧送されたイオン性汚濁物を含有する汚
濁液Bは、上記供給管路K1を通じて上記内側汚濁物除去
槽2内にその汚濁液流入口211 から流入するとともに上
記極板3、3間を下方から上方に向かって流通する。
【0050】しかして、上記イオン性汚濁物を含有する
汚濁液Bが上記極板3、3間を通過すると、その間に発
生した強力な電場によって、マイナスの電荷を帯びたイ
オン性汚濁物は正極の電圧が印加された極板3方向に引
き寄せられる一方、プラスの電荷を帯びたイオン性汚濁
物は負極の電圧が印加された極板3方向に引き寄せられ
て、イオン性汚濁物は帯びた電荷と反対の電圧が印加さ
れた極板3表面に吸着された状態となる。
【0051】しかも、上記極板3には数万ボルトという
高電圧が印加されており、上記極板3、3間には非常に
強力な電場が発生していることから、上記極板3に吸着
されたイオン性汚濁物のイオン性界面活性剤は極板3側
に強力に引き寄せられ、この引き寄せ力によってイオン
性界面活性剤によるミセル構造が破壊されてミセル中に
包被されていた油粒子が汚濁液中に露出した状態とな
る。
【0052】又、上記極板3、3間に発生する電場は非
常に強いものであることから、上記極板3表面には、イ
オン性汚濁物同士の電荷の反発力に抗して非常に多くの
イオン性汚濁物が高濃度に吸着され絶縁被膜32の表面に
捕捉された状態となっている。
【0053】従って、上記の如くして汚濁液中に露出し
た油粒子は極板3付近において高濃度な状態になってお
り、よって、油粒子同士は結合して次第に大きな粒径に
成長していき、ある一定の粒径以上となった油粒子は極
板3に吸着されているイオン性界面活性剤から分離して
上記内側汚濁物除去槽2及び上記外側汚濁物除去槽1内
を上方に向かって流動し、該外側汚濁物除去槽1に連
結、連通した油分貯留槽9内の液面上に浮遊した状態と
なる。
【0054】そして、上記汚濁液貯留槽T1から汚濁液B
を上記送液ポンプPによって上記内側汚濁物除去槽2内
に連続的に圧送し続けると、上記の要領で、上記汚濁液
B中のイオン性汚濁物が極板3に吸着、除去されるとと
もに、イオン性汚濁物はそのイオン性界面活性剤が形成
するミセル構造が破壊されてその内部の油粒子が露出し
互いに結合してイオン性界面活性剤から分離、浮上して
上記油分貯留槽9内に次第に集められる。
【0055】すると、上記油分貯留槽9に連結、連通し
た排油管路K3中の電磁バルブSV4 は閉止状態とされて上
記油分貯留槽9の上部は気密状態となっており該油分貯
留槽9内に貯留する汚濁液B(油層)の液面はそれ以上
の上昇を規制されていることから、上記油粒子の上記油
分貯留槽9内への流入に伴って該油分貯留槽9内の液体
は油粒子により上記油分貯留槽9外に押し出されて次第
にその液面を下げていく。
【0056】この際、上記油分貯留槽9内に配設された
フロート体93は、その比重が汚濁液B及び汚濁液Bの処
理液の比重よりも小さく且つ油粒子の比重よりも大きい
ことから、上記フロート体93は、上記汚濁液Bの液面に
浮遊した状態で上記油分貯留槽9内を下動する。
【0057】しかして、上記油分貯留槽9内に油粒子が
所定量だけ流入して上記汚濁液B(汚濁液Bの処理液)
の液面が下がり下限限界液位にまで達したとき、その液
面に浮遊しているフロート体93をレベルセンサーC2が感
知して信号を発信し、図7に示したように、上記出口管
路K2中の電磁バルブSV3 を閉止状態とするとともに上記
排油管路K3中の電磁バルブSV4 を開放状態として、上記
油分貯留槽9の上方部の気密状態を解除するとともに上
記内側汚濁物除去層2内で処理された汚濁液Bの処理液
が上記油分貯留槽9内に供給されるようにする。
【0058】すると、上記油分貯留層9内に圧送される
汚濁液Bの処理液によって上記油分貯留槽9内の処理液
の液面が上昇し、この上昇する処理液によって油層は上
記排油管路K3を通じて外部に排出される(図7参照)。
【0059】そして、上記処理液の上昇に伴って該処理
液の液面に浮遊しているフロート体93も上動するが、上
記処理液の液面が上限限界液位に達したとき、その液面
に浮遊しているフロート体93をレベルセンサーC1が感知
して信号を発信し、上記出口管路K2中の電磁バルブSV3
を開放状態とするとともに上記排油管路K3中の電磁バル
ブSV4 を閉止状態として上記汚濁液貯留層T1内の汚濁液
Bの処理を連続的に行う。
【0060】このように、上記汚濁液貯留槽T1から上記
供給管路K1を通じて上記内側汚濁物除去槽2内に連続的
に供給された汚濁液Bは、上記極板3、3間を下方から
上方に向かって流通する間にそれが含有するイオン性汚
濁物が上記極板3に吸着された状態となっており、上記
極板3、3間から流出したときには汚濁液Bに含有され
たイオン性汚濁物は完全に除去されており、このイオン
性汚濁物を除去された処理液は上記外側汚濁物除去槽1
内に流入してその処理液排出口111 から外部に排出さ
れ、上記出口管路K2を通じて汚濁液貯留槽T1に連続的に
戻される。
【0061】なお、当初は上述のように上記内外汚濁物
除去槽1、2内に汚濁液Bを充満させているが、内側汚
濁物除去槽2内において汚濁液Bを処理してイオン性汚
濁物を除去し、このイオン性汚濁物が除去された処理液
を外側汚濁物除去槽1内に流入、充満させると、当初充
満されていた汚濁液Bは上記処理液によって外側汚濁物
除去槽1外に排出され、上記極板3に電圧を印加して所
定時間が経過した後は上記外側汚濁物除去槽1内はイオ
ン性汚濁物が除去された処理液で充満される。
【0062】上記の如くして上記汚濁液貯留槽T1内の汚
濁液Bを上記内側汚濁物除去槽2内で連続的に処理して
いるうちに、上記汚濁液B内のイオン性汚濁物が極板3
に次々と付着していき、ついには、上記極板3に付着し
たイオン性汚濁物の電荷総量が、該極板3の電荷総量に
等しくなる。このような状態となると、上記極板3、3
間の電場が消失して上記汚濁液B中のイオン性汚濁物の
吸着、除去作用が消失する。
【0063】そこで、上記のような状態となる前の十分
なイオン性汚濁物の除去作用を施すことができる状態に
おいて、上記直流電源Eによる極板3への印加電圧を徐
々に低下させる。このように極板3への印加電圧を徐々
に低下させるとにより極板3、3間の電場の急激な変化
を防止して周辺に及ぼす電磁波ノイズの影響を未然に防
止することができる。
【0064】すると、極板3の電荷総量が次第に減少
し、この極板3の電荷総量の減少に伴って今まで極板3
に吸着されていたイオン性界面活性剤が極板3から分
離、離脱して遊動可能な状態となる。
【0065】そして、上記汚濁液貯留槽T1から上記供給
管路K1を通じて上記内側汚濁物除去槽2内への汚濁液B
の供給を継続して行うと、上記極板3から離脱して遊動
可能となったイオン性界面活性剤は上記内側汚濁物除去
槽2内に圧入された汚濁液Bによって内側汚濁物除去槽
2外に押し出されて外側汚濁物除去槽1内に流入し、更
に、外側汚濁物除去槽1の処理液排出口111 から該外側
汚濁物除去槽1外に押し出されて上記出口管路K2を通じ
て上記汚濁液貯留槽T1に戻される。
【0066】このように、汚濁液貯留槽T1に貯留してい
るイオン性汚濁物から油粒子のみを除去してイオン性界
面活性剤を再生し再度汚濁液貯留槽T1に戻しているの
で、汚濁液貯留槽T1内に新たにイオン性界面活性剤を添
加する必要はない。
【0067】従って、イオン性界面活性剤を追加するこ
となく最小限の添加量でもって汚濁液貯留槽T1内の油粒
子をイオン性界面活性剤によって確実に包被した状態と
することができ、油粒子をイオン性界面活性剤によって
包被してなるイオン性汚濁物を上記の如くして上記内側
汚濁物除去槽2内に供給することによって油粒子のみを
確実に除去することができる。
【0068】又、極板3の表面を被覆している絶縁被膜
32は、高圧の直流電圧を印加された場合、印加電圧をゼ
ロとしたときにあってもその表面に自発分極電荷が残存
することがあり、このように絶縁被膜に自発分極電荷が
残存すると、イオン性界面活性剤の極板3表面からの剥
離、除去が完全に行われなかったり、或いは、各極板3
の絶縁被膜の局所的な劣化が進行することがある。
【0069】このような時は、直流電源Eの印加電圧を
徐々に減少させていきゼロとした後、上記電圧極性切替
スイッチDSによって各極板3に印加する電圧の極性を切
り換え、更に、上記直流電源Eの印加電圧を徐々に増加
させていき、この状態で上記内側汚濁物除去槽2内での
イオン性汚濁物の除去作業を行うことがことが好まし
い。このような作業を周期的に行うことによって上記汚
濁物除去装置の汚濁物除去性能の極端な低下を未然に防
止することができる。
【0070】又、上記極板3の絶縁被膜が劣化して極板
3、3間に電流が流れはじめることがある。このような
状態となると、上記汚濁液B中のイオン性汚濁物の除去
が正しく行われなくなる。そこで、上記極板3に一定電
圧が印加された定常状態において、上記導電線L2中の検
流計Aが電流を検知した場合には警告ランプを作動させ
るようにしておくことが好ましい。
【0071】なお、上記内側汚濁物除去槽2内の極板3
の点検等の理由で分解する必要がある時は、上記導電線
L3のスイッチMSを閉じて極板3内部の帯電電荷を短絡放
電させてやれば安全に内部を点検することができる。
【0072】上記では、イオン性界面活性剤がミセルを
形成しており、このミセル中に油粒子を包被してなるイ
オン性汚濁物が汚濁液B中に含有されており、このイオ
ン性汚濁物中の油粒子を除去、排出すると同時にイオン
性界面活性剤を再生利用する場合の上記汚濁物除去装置
の使用要領を説明したが、イオン性汚濁物を全て完全に
除去、排出する要領について次に説明する。
【0073】先ず、図5に示したように、上記供給管路
K1中の電磁バルブSV1 と電磁バルブSV2 とを開放状態と
するとともに、上記排油管路K3中の電磁バルブSV4 を開
放状態とし、更に、その他の管路中の電磁バルブを閉止
状態とする。一方、上記汚濁液貯留槽T1内にはイオン性
汚濁物を含有する汚濁液Bが貯留されている。
【0074】そして、上記汚濁液貯留槽T1内に貯留され
た上記イオン性汚濁物を含有する汚濁液Bを上記送液ポ
ンプPによって上記供給管路K1を通じて上記内側汚濁物
除去槽2内にその汚濁液流入口211 から圧送する。
【0075】すると、上記内側汚濁物除去槽2が上記汚
濁液Bによって満たされた後、上記汚濁液Bは上記内側
汚濁物除去槽2の上端開口部から上記外側汚濁物除去槽
1内に流入し、該外側汚濁物除去槽1は上記汚濁液Bに
よって充満され、更に、上記外側汚濁物除去槽1を充満
させた上記汚濁液Bは上記油分流入連結管92を通じて油
分貯留槽9内に流入する。なお、上記内側汚濁物除去槽
2内に圧送する前に該内側汚濁物除去槽2、上記外側汚
濁物除去槽1及び油分貯留槽9内に充満していた空気
は、上記汚濁液Bの充満に伴って上記排油管路K3を通じ
て外部に円滑に排出される。
【0076】上記油分貯留槽9内にはフロート体93が配
設されており、このフロート体93は汚濁液B及び汚濁液
Bの処理液の比重よりも小さく調整されていることか
ら、上記汚濁液Bの水面の上昇にしたがって上記フロー
ト体93も上昇する。
【0077】そして、上記フロート体93が上限位置に達
すると、図6に示したように、上記油分貯留槽9のレベ
ルセンサーC1がその状態を感知して信号を発信し、上記
排油管路K3中の電磁バルブSV4 を閉止状態とするととも
に上記出口管路K2中の電磁バルブSV3 を開放状態とす
る。
【0078】しかる後、上記直流電源Eによって上記極
板3、3・・・に互いに隣接する極板3、3同士の印加
電圧が反対となるように数万ボルトの直流電圧を印加し
て上記極板3、3間に強力な電場を発生させる。この
際、上記の如く、上記極板3は、その表面が絶縁被膜32
によって完全に被覆された状態とされており極板3表面
において電荷のやりとりは行われないことから、直流電
源Eから上記極板3に対して一度直流電圧を印加する
と、その電荷は保存され、それ以上の直流電圧を印加し
なくても上記極板3は所定量の電荷を帯びた状態を維持
する。従って、上記の如く、直流電源Eによって上記極
板3に直流電圧を一度印加した後は上記直流電圧Eから
の上記極板3への印加を停止する。
【0079】一方、上記汚濁液貯留槽T1から上記送液ポ
ンプPによって圧送されたイオン性汚濁物を含有する汚
濁液Bは、上記供給管路K1を通じて上記内側汚濁物除去
槽2内にその汚濁液流入口211 から流入するとともに上
記極板3、3間を下方から上方に向かって流通する。
【0080】しかして、上記イオン性汚濁物を含有する
汚濁液Bが上記極板3、3間を通過すると、その間に発
生した強力な電場によって、マイナスの電荷を帯びたイ
オン性汚濁物は正極の電圧が印加された極板3方向に引
き寄せられる一方、プラスの電荷を帯びたイオン性汚濁
物は負極の電圧が印加された極板3方向に引き寄せられ
て、イオン性汚濁物は帯びた電荷と反対の電圧が印加さ
れた極板3表面に吸着された状態となる。
【0081】従って、上記内側汚濁物除去槽2の汚濁液
流入口211 から流入した汚濁液Bは、それに含有された
イオン性汚濁物が上記極板3、3間を通過する間に上記
極板3に吸着された状態となっており、上記極板3、3
間から流出した際にはそれに含有されたイオン性汚濁物
は完全に除去された状態となっている。
【0082】そして、このイオン性汚濁物が除去された
処理液は、上記外側汚濁物除去槽1に流入し、更に、上
記外側汚濁物除去槽1の処理液排出口111 から該外側汚
濁物除去槽1外に排出されて、上記出口管路K2を通じて
上記汚濁液貯留槽T1に戻される。
【0083】このように、汚濁液貯留槽T1内の汚濁液B
を上記供給管路K1を通じて上記送液ポンプPによって連
続的に内側汚濁物除去槽2内に供給するとともに、この
連続的に供給された汚濁液Bを上記内側汚濁物除去槽2
内で連続的に処理し、このイオン性汚濁物の除去処理を
施された処理液は上記出口管路K2を通じて上記汚濁液貯
留槽T1内に戻され、汚濁液貯留槽T1内の汚濁液Bのイオ
ン性汚濁物の除去処理を連続的に行うことができる。
【0084】ここで、上記のようにして、上記汚濁液貯
留槽T1内の汚濁液Bを上記内側汚濁物除去槽2内で連続
的に処理しているうちに、上記汚濁液B内のイオン性汚
濁物が極板3に次々と付着していき、ついには、上記極
板3に付着したイオン性汚濁物の電荷総量が、該極板3
の電荷総量に等しくなる。このような状態となると、上
記極板3、3間の電場が消失して上記汚濁液B中のイオ
ン性汚濁物の吸着、除去作用が消失する。
【0085】このような状態となった時は、図8に示し
たように、上記予備排出管路K6中の電磁バルブSV5 、上
記バイパス管路K5中の電磁バルブSV6 及び上記排油管路
K3中の電磁バルブSV4 を開放状態とするとともに、これ
ら以外の電磁バルブを全て閉止状態とする。
【0086】しかる後、上記送液ポンプPによって上記
外側汚濁物除去槽1及び上記油分貯留槽9内の処理液を
吸引、排出して予備排出管路K6、供給管路K1及びバイパ
ス管路K5を通じて上記汚濁液貯留槽T1内に戻した後、上
記送液ポンプPを停止させる。なお、上記外側汚濁物除
去槽1及び上記油分貯留槽9内の処理液は上記内側汚濁
物除去槽2内において汚濁物が既に除去されたものであ
る。
【0087】次に、上記直流電源Eによる極板3に対す
る印加電圧を徐々に下げていき印加電圧をゼロとする。
すると、極板3に帯電していた電荷は次第に失われ、極
板3表面に吸着されていたイオン性汚濁物は極板3から
離脱して遊動可能な状態となる。
【0088】この状態において、図9に示したように、
外部排出管路K4中の電磁バルブSV7、排出連結管路K7中
の電磁バルブSV8 及び排油管路K3中の電磁バルブSV4 を
開放状態とするとともに、これら以外の電磁バルブを全
て閉止状態とする。
【0089】そして、上記送液ポンプPによって上記内
側汚濁物除去槽2内のイオン性汚濁液をその排液口212
から吸引、排出して上記外部排出管路K4、供給管路K1、
排出連結管路K7及び排油管路K3を通じて外部に排出され
る。
【0090】このようにして上記内側汚濁物除去槽2内
に溜まったイオン性汚濁物を除去した後、上記と同様の
要領で上記内外汚濁物除去槽1、2内に汚濁液Bを圧入
して汚濁液B中のイオン性汚濁物を連続的に除去するこ
とができる。
【0091】
【発明の効果】請求項1に記載の汚濁物除去装置は、イ
オン性汚濁物を含有する汚濁液で満たされた汚濁物除去
槽内に、比誘電率が200以上の絶縁被膜によって表面
が被覆された極板を複数枚、所定間隔毎に平行状態にし
て浸漬してあり、これら極板の夫々に、隣接する極板同
士の電圧が互いに逆の電圧となるように正極又は負極の
直流電圧をオン、オフ自在に印加するように構成してい
ることを特徴とするので、極板に数万ボルトといった高
圧の直流電圧を印加して極板間に強力な電場を発生させ
ることができ、よって、イオン性汚濁物を電気的に強力
に極板に吸着させて円滑に且つ確実に汚濁液からイオン
性汚濁物を除去することができる。
【0092】しかも、上記イオン性汚濁物がイオン性界
面活性剤がミセルを形成しておりこのミセル中に油粒子
を包被してなるものである場合には、イオン性汚濁物が
極板に吸着されると同時に極板間に発生する強力な電場
によってイオン性界面活性剤が形成するミセル構造が破
壊されてミセル中に包被されている油粒子が汚濁液中に
露出する。更に、上記極板間に発生する電場は非常に大
きなものであるためイオン性汚濁物は該イオン性汚濁物
同士の電気的な反発に抗して互いに近接した高濃度な状
態に極板表面に吸着されている。
【0093】従って、ミセル破壊によって汚濁液中に露
出した状態となった高濃度状態にある油粒子は互いに合
体して次第に大径なものに成長し、ある一定の径以上と
なると上方に向かって浮上し始め汚濁液の液面に浮遊し
た状態となる。
【0094】このように、本発明の汚濁物除去装置によ
れば、上記イオン性汚濁物がイオン性界面活性剤がミセ
ルを形成しておりこのミセル中に油粒子を包被してなる
ものである場合には、イオン性汚濁物中の油粒子のみを
分離、除去すると同時にイオン性界面活性剤を再生し再
利用を図ることができる。
【0095】更に、上記極板はその表面が比誘電率が2
00以上の絶縁被膜によって被覆されていることから、
上記イオン性汚濁物との間で電荷のやり取りは行われ
ず、よって、イオン性汚濁物が極板表面に析出したり、
或いは、水素等の引火性ガスや塩素等の有毒ガスが発生
したりするといったことがないとともに、上記極板が磨
耗したりするといったこともなく長期間に亘って優れた
汚濁物除去作用を維持する。
【0096】又、上記極板はその表面で電荷のやり取り
を行わないことから、一度、極板に直流電圧を印加すれ
ば漏電が生じない限り電荷は保存され、よって、一旦極
板に直流電圧を印加した後は外部電源を必要とせず省電
力化を図ることができる。
【0097】請求項2に記載の汚濁物除去装置は、請求
項1に記載の汚濁物除去装置において、汚濁物除去槽は
外側汚濁物除去槽と該外側汚濁物除去槽内に配設され且
つ上端部が開口してなる内側汚濁物除去槽とからなると
ともに、極板は上記内側汚濁物除去槽内に浸漬されてお
り、内側汚濁物除去槽はその底部に開設された汚濁液流
入口に連結、連通させた供給管路中の送液ポンプを介し
て汚濁液貯留槽と連結、連通しているとともに、外側汚
濁物除去槽はその処理液排出口に連結、連通している出
口管路を介して上記汚濁液貯留槽に連結、連通している
ことを特徴とするので、汚濁物除去装置の構造が簡単な
ものであるにもかかわらず、内側汚濁物除去槽内への汚
濁液の圧入、並びに、内外汚濁物除去槽内の処理液及び
汚濁液の排出処理を円滑に行うことができる。
【0098】請求項3に記載の汚濁物除去装置は、請求
項1又は請求項2に記載の汚濁物除去装置において、外
側汚濁物除去槽の上部には該外側汚濁物除去槽に連結、
連通した油分貯留槽が設けられており、内側汚濁物除去
槽内に油粒子をイオン性界面活性剤により包被してなる
イオン性汚濁物を含有する汚濁液を供給し、この内側汚
濁物除去槽内に配設している極板にイオン性界面活性剤
を吸着させて油粒子を分離させ、この分離した油粒子を
上記油分貯留槽に貯留するように構成していることを特
徴とするので、汚濁液を処理していくに従って発生する
油粒子を油分貯留層内に円滑に且つ確実に収集して外部
に排出することができる。
【0099】請求項4に記載の汚濁物除去方法は、表面
が絶縁被膜によって被覆された極板を複数枚、所定間隔
毎に平行状態に配設してなるとともに、これら極板の夫
々に隣接する極板同士の電圧が互いに逆の電圧となるよ
うに正極又は負極の直流電圧が印加されてなる汚濁物除
去槽内に、油粒子がイオン性界面活性剤により包被され
てなるイオン性汚濁物を含有する汚濁液を供給し、上記
極板にイオン性界面活性剤を吸着させて油粒子を分離、
除去することを特徴とするので、油粒子のみをイオン性
汚濁物から分離、除去するとともにイオン性界面活性剤
を再生して再利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の汚濁物除去装置の内外汚濁物除去槽を
示した分解斜視図である。
【図2】内外汚濁物除去槽を示した一部切欠斜視図であ
る。
【図3】極板支持板部分を示した拡大斜視図である。
【図4】汚濁物除去槽の水平断面図である。
【図5】本発明の汚濁物除去装置の使用状態の一例を示
した模式図である。
【図6】本発明の汚濁物除去装置の使用状態の一例を示
した模式図である。
【図7】本発明の汚濁物除去装置の使用状態の一例を示
した模式図である。
【図8】本発明の汚濁物除去装置の使用状態の一例を示
した模式図である。
【図9】本発明の汚濁物除去装置の使用状態の一例を示
した模式図である。
【符号の説明】
1 外側汚濁物除去槽 2 内側汚濁物除去槽 3 極板 9 油分貯留槽 T1 汚濁液貯留槽 B 汚濁液 E 直流電源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン性汚濁物を含有する汚濁液で満た
    された汚濁物除去槽内に、比誘電率が200以上の絶縁
    被膜によって表面が被覆された極板を複数枚、所定間隔
    毎に平行状態にして浸漬してあり、これら極板の夫々
    に、隣接する極板同士の電圧が互いに逆の電圧となるよ
    うに正極又は負極の直流電圧をオン、オフ自在に印加す
    るように構成していることを特徴とする汚濁物除去装
    置。
  2. 【請求項2】 汚濁物除去槽は外側汚濁物除去槽と該外
    側汚濁物除去槽内に配設され且つ上端部が開口してなる
    内側汚濁物除去槽とからなるとともに、極板は上記内側
    汚濁物除去槽内に浸漬されており、内側汚濁物除去槽は
    その底部に開設された汚濁液流入口に連結、連通させた
    供給管路中の送液ポンプを介して汚濁液貯留槽と連結、
    連通しているとともに、外側汚濁物除去槽はその処理液
    排出口に連結、連通している出口管路を介して上記汚濁
    液貯留槽に連結、連通していることを特徴とする請求項
    1に記載の汚濁物除去装置。
  3. 【請求項3】 外側汚濁物除去槽の上部には該外側汚濁
    物除去槽に連結、連通した油分貯留槽が設けられてお
    り、内側汚濁物除去槽内に油粒子をイオン性界面活性剤
    により包被してなるイオン性汚濁物を供給し、この内側
    汚濁物除去槽内に配設している極板にイオン性界面活性
    剤を吸着させて油粒子を分離させ、この分離した油粒子
    を上記油分貯留槽に貯留するように構成していることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の汚濁物除去装
    置。
  4. 【請求項4】 表面が絶縁被膜によって被覆された極板
    を複数枚、所定間隔毎に平行状態に配設してなるととも
    に、これら極板の夫々に隣接する極板同士の電圧が互い
    に逆の電圧となるように正極又は負極の直流電圧が印加
    されてなる汚濁物除去槽内に、油粒子がイオン性界面活
    性剤により包被されてなるイオン性汚濁物を含有する汚
    濁液を供給し、上記極板にイオン性界面活性剤を吸着さ
    せて油粒子を分離、除去することを特徴とする汚濁物除
    去方法。
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