JP2001219096A - 分離板型遠心分離機 - Google Patents

分離板型遠心分離機

Info

Publication number
JP2001219096A
JP2001219096A JP2000030361A JP2000030361A JP2001219096A JP 2001219096 A JP2001219096 A JP 2001219096A JP 2000030361 A JP2000030361 A JP 2000030361A JP 2000030361 A JP2000030361 A JP 2000030361A JP 2001219096 A JP2001219096 A JP 2001219096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
water
closing
opening
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000030361A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4516174B2 (ja
Inventor
Yasuhisa Tanaka
保寿 田中
Shime Kimura
呈 木村
Kenji Morita
兼司 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd filed Critical Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
Priority to JP2000030361A priority Critical patent/JP4516174B2/ja
Publication of JP2001219096A publication Critical patent/JP2001219096A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4516174B2 publication Critical patent/JP4516174B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Centrifugal Separators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パーシャル排出時に精密に弁シリンダの開度
を調整でき、且つ、運転中に回転体のアンバランスが起
こり難い分離板型遠心分離機を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 回転体内の案内筒の軸方向に多数積層し
た分離板を装着し、前記案内筒から分離室内に原液を導
入して遠心力によりスラッジを分離し、前記回転体内に
装着される弁シリンダを、作動水で軸方向に作動させて
スラッジ排出口を開閉し、前記スラッジを外部に排出す
る分離板型遠心分離機において、前記回転体3の大径円
柱部3b下部の回転軸2に対して対称の位置に、スラッ
ジ排出用のパーシャル排出機構6およびトータル排出機
構7を、少なくともそれぞれを一対以上設けたことを特
徴とする分離板型遠心分離機1を解決手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分離板型遠心分離
機に関し、さらに詳しくはスラッジを排出する機構とし
て1台の分離板型遠心分離機にトータル排出機構とパー
シャル排出機構をそれぞれ独立した専用機構として設け
た分離板型遠心分離機に関する。
【0002】
【従来の技術】分離板型遠心分離機は、高速回転により
大きい遠心力が得られ、しかも積層した分離板が大きい
沈降面積を有しているため、処理液中の微粒固形分を高
精度で分離するのに適し、多くの産業分野で利用されて
いる。特に船舶用ディーゼルエンジン機関の燃料油およ
び潤滑油の清浄化に多く用いられている。
【0003】従来のパーシャル排出機構を持った分離板
型遠心分離機100は、図5に示すように、高速回転す
る回転体101と、回転体101内に原液(例えば油と
水と固形分との混合液)を供給する液入口管102と、
前記原液を遠心分離するために案内筒107に沿って小
間隙を有し多数積層して装着された分離板108を有す
る分離室Sと、前記分離室Sで分離されたスラッジを外
部へ排出するために回転軸114の上下方向に作動する
弁シリンダ103と、前記弁シリンダ103を開閉する
ための作動水供給部104,105とパイロット弁V
と、作動水をパイロット弁Vに供給又は作動水を外部に
排出するための導水路とから構成されるパーシャル排出
機構と、分離室Sで分離された清浄油を系外に抜き出す
ための油抜き出し部106とから主要部が構成される。
【0004】これらから構成される分離板型遠心分離機
100は以下のように作用する。液入口管102を通っ
て、案内筒107によって回転体101内の分離室Sの
下部に導入された原液は、高速回転する回転体101内
の分離室S内で遠心力の作用を受けて成分毎の比重差に
より分離され、比重の重いスラッジ分は、分離板108
の下面に沿って半径方向の外向きに移動し、分離室Sの
最外径部に堆積する。この間、低圧(例えば0.4〜
0.5MPaGの元圧力を0.02MPaGに減圧)の
閉弁水がノズルA′から閉弁水圧室105aに導入さ
れ、遠心力がこの閉弁水に作用して高い圧力を発生し、
弁シリンダ103を上方に押し上げ回転体蓋101aの
周縁底部に装着された弁パッキン109に圧接してスラ
ッジ排出口110をシールしている。
【0005】前記において、原液の処理量およびそのス
ラッジの含有量から、回転体101内に堆積したスラッ
ジの堆積量が所定量になる時間を判断して、図示しない
自動制御盤に設置されたタイマーにより電磁弁を開い
て、閉弁水を閉弁水圧室105aへ供給する圧力よりも
高い高圧(例えば0.4〜0.5MPaGの元圧力を
0.3MPaGに減圧)の開弁水をノズルA′からオリ
フィス堰に導入し、ノズルB′側に堰WRを溢流した開
弁水は、開弁水圧室104aに短時間(例えば0.5秒
間)導入される。この開弁水に遠心力が作用して高い圧
力が発生し、発生したこの水圧力により、パイロット弁
Vの弁体111が、回転体101の半径方向外向きに押
さえつけられていた遠心力に打ち勝って回転体101の
半径方向内向きに移動する。この移動により、パイロッ
ト弁Vの弁体111による閉弁水排水孔113とのシー
ルが破れ、閉弁水圧室105a内の閉弁水が瞬時に閉弁
水排出孔112から外部に流出する。
【0006】この結果、弁シリンダ103は下降し、ス
ラッジ排出口110のシールが破れ、回転体101内に
堆積していたスラッジはスラッジ排出口110から外部
に排出される。この後、直ちに開弁水の供給は停止さ
れ、パイロット弁Vの弁体111は回転体101自体の
遠心力により元の位置に戻り閉弁水排水孔113は再び
シールされる。閉弁水をノズルA′から供給すると閉弁
水圧室105a内に閉弁水が充満するため、弁シリンダ
103は上方に押し上げられ、再び弁パッキン109と
圧接するようになるのでスラッジ排出口110がシール
され、スラッジ排出が停止する。
【0007】一方、分離室内で分離された比重の軽い清
浄油(軽液)は、分離板108の下面に沿って回転軸1
14側に移動しながら上昇し、液抜き出し部106から
外部に排出される。尚、分離室内で分離された余分な水
は、水取板T′D′と回転体101の上部内壁との間の
流路から外部に排出される。
【0008】以上述べた説明は、従来のスラッジの排出
機構としてパイロット弁Vのパーシャル排出機能を使用
した時の作用を説明したものであるが、同じパイロット
弁Vのトータル排出機能を使用したい場合は以下のよう
に操作していた。高圧(例えば0.4〜0.5MPaG
の元圧力)の開弁水を、ノズルB′から開弁水圧室10
4aに供給することで対応していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パーシャル排出機構を持った分離板型遠心分離機100
は以下のような問題があった。 (1)スラッジを排出する場合、トータル排出機能また
はパーシャル排出機能どちらの機能でも使用できる1個
のパイロット弁Vにて弁シリンダ103の開閉操作をし
ていた。そのため、パーシャル排出機能の制御は、作動
水の投入時間および作動水の圧力調整により行ってい
た。その結果、パーシャル排出時のような短い操作時間
内に弁シリンダ103の開度および開弁時間を精密に調
整するのは困難で、且つ、精度が非常に低かった。 (2)また、開弁水を開弁水圧室104aに供給する
と、閉弁水圧室105a内の閉弁水が瞬時に閉弁水排出
孔112から外部に抜けてしまうので、弁シリンダ10
3の開度の調整は大まかにならざるを得ないので、1回
のスラッジ排出量が回転体101内の総スラッジ量の約
50体積%となってしまうため、どうしても原液の損失
量が大きく清浄油(軽液)の歩留まりが悪かった。ま
た、通常は、パーシャル排出機能主体でトータル排出機
能を補助的にして運転するのでトータル排出機能を10
0%活用できないため、どうしても回転体101内部で
の固形分の固着および偏析が発生しやすく、特に原液中
の固形分濃度が高い場合は運転中に回転体101のアン
バランスが発生しやすかった。
【0010】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであって、パーシャル排出時に精密に弁シリン
ダの開度を調整でき、且つ、運転中に回転体のアンバラ
ンスが起こり難い分離板型遠心分離機を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
になされた本発明のうちの請求項1に記載された発明の
要旨とするところは、回転体内の案内筒の軸方向に多数
積層した分離板を装着し、前記案内筒から分離室内に原
液を導入して遠心力によりスラッジを分離し、前記回転
体内に装着される弁シリンダを、作動水で軸方向に作動
させてスラッジ排出口を開閉し、前記スラッジを外部に
排出する分離板型遠心分離機において、前記回転体の大
径円柱部下部の回転軸に対して対称の位置に、スラッジ
排出用のパーシャル排出機構およびトータル排出機構
を、少なくともそれぞれを一対以上設けたことを特徴と
するものである。
【0012】このように、回転体の大径円柱部の下部
に、回転軸に対して対称の位置となるように、スラッジ
排出用のトータル排出機構およびパーシャル排出機構の
それぞれを少なくとも一対以上設けたことにより、パー
シャル排出機構を独立した専用機構として使用できる。
【0013】前記課題を解決するためになされた請求項
2に記載された発明の要旨とするところは、前記パーシ
ャル排出機構が、前記回転体の下部中心側に設けられた
回転軸の外周に対向して、前記回転軸と適宜隙間を設
け、前記回転体側の内周に沿って複数の横溝を有するオ
リフィス堰と、前記オリフィス堰と前記回転軸の間に作
動水を供給するための作動水供給管を備えた導水路切り
替え装置と、前記弁シリンダを閉めるときに、前記オリ
フィス堰を溢流しない低圧の閉弁水を、前記弁シリンダ
下部に沿って設けられる閉弁水圧室へ供給する閉弁水の
供給路と、閉弁水圧室と、第一の閉弁水排水孔とから形
成される閉弁水供給ラインと、前記弁シリンダを開ける
ときに、前記オリフィス堰を溢流した高圧の開弁水をパ
イロット弁の開弁水圧室へ供給する開弁水の供給路と、
弁シリンダを開けた後に前記開弁水を前記開弁水供給路
から外部に抜き出すための水抜きノズルとから形成され
る開弁水供給ラインと、前記閉弁水圧室に沿って上部に
設けられ、スラッジを排出する時に、弁パッキンに圧接
する部分を開閉する弁シリンダと、その上部で前記第一
の閉弁水排出孔と連通し、その下部で前記開弁水供給路
および第二の閉弁水排水孔と連通し、内部に摺動自在に
T字型の弁体を内設したパイロット弁と、前記第二の閉
弁水排水孔の下部に設けられ、閉弁水を一時的に溜める
バッファータンクと、前記バッファータンクから外部に
排出する閉弁水の量を調整する閉弁水排出量調整ノズル
とから形成される閉弁水排出ラインとから主要部が構成
されることを特徴とするものである。
【0014】このように、トータル排出機構と分離独立
したパーシャル排出機構のパイロット弁の後流側に第二
の閉弁水排水孔と、前記第二の閉弁水排水孔の下部に閉
弁水を一時的に溜めるバッファータンクと、前記バッフ
ァタンクから外部に排出する閉弁水の量を調整する閉弁
水排出量調整ノズルとから形成される閉弁水排出ライン
を設けることにより、パーシャル排出時の弁シリンダの
開度を精密に調整できるようになった。その結果、スラ
ッジの排出量を常に安定して調整することが可能となっ
た。
【0015】前記課題を解決するためになされた請求項
3に記載された発明の要旨とするところは、前記トータ
ル排出機構が、前記回転体の下部中心側に設けられた回
転軸の外周に対向して、前記回転軸と適宜隙間を設け、
前記回転体側の内周に沿って複数の横溝を有するオリフ
ィス堰と、前記オリフィス堰と前記回転軸の間に作動水
を供給するための作動水供給管を備えた導水路切り替え
装置と、前記弁シリンダを閉めるときに、前記オリフィ
ス堰を溢流しない低圧の閉弁水を、前記弁シリンダ下部
に沿って設けられる閉弁水圧室へ供給する閉弁水供給路
と、閉弁水排出孔とから形成される閉弁水供給ライン
と、前記弁シリンダを開けるときに、前記オリフィス堰
を溢流させないで直接パイロット弁の開弁水圧室へ高圧
の開弁水を供給する開弁水供給路と、弁シリンダを開け
た後に前記開弁水を前記開弁水供給路から外部に抜き出
すための水抜きノズルとから形成される開弁水供給ライ
ンと、前記閉弁水圧室に沿って上部に設けられ、スラッ
ジを排出する時に、弁パッキンに圧接する部分を開閉す
る弁シリンダと、その上部で閉弁水排出孔と連通し、そ
の下部で前記開弁水供給路と連通し、内部に摺動自在に
T字型の弁体を内設して、閉弁水を外部に全量排出する
閉弁水排出孔を有するパイロット弁とから主要部が構成
されることを特徴とするものである。
【0016】前記パーシャル排出機構の欠点を補うため
に、前記パーシャル排出機構とは別に独立して前記のよ
うに構成されるトータル排出専用機構を設けてトータル
排出機能を100%活用できるようにしたので、遠心分
離機全体としてスラッジの排出を確実に好適に行うこと
ができるようになり、回転体のアンバランスを発生し難
くすることができる。その結果、両機構の互いのメリッ
トを維持でき、且つ、スラッジの高い分離処理安定性を
保持できる分離板型遠心分離機を提供できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る分離板型遠心
分離機の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る分離板型遠心分離機の正面断面
図、図2(a)は、パーシャル排出機構の詳細断面図、
図2(b)は、トータル排出機構の詳細断面図、図3
は、トータル排出機構およびパーシャル排出機構に作動
水を供給するときに使用する作動水分岐装置、図4は、
本発明に係る分離板型遠心分離機のトータル排出機構お
よびパーシャル排出機構の一作動例を示すタイミングチ
ャートである。
【0018】尚、本発明でいう分離板型遠心分離機と
は、回転体内に截頭円錐形状の薄板からなる分離板を案
内筒の軸方向に沿って小間隙を有して多数積層して装着
した竪型の遠心分離機であって、回転体内で分離・堆積
されるスラッジを弁シリンダの開閉によって外部に排出
する機構を有する遠心分離機を意味する。また、本発明
におけるスラッジとは、遠心力で回転体内の最外径部側
に分離・堆積される固形分、水分および油分(軽液分)
の混合物を意味する。
【0019】本発明に係る分離板型遠心分離機1は、図
1に示すように、回転軸2に取りつけられて高速回転す
る回転体3と、前記回転体3内部に原液を供給する液入
口管4と、前記原液を回転体3内の最下部から分離室S
Zに導くための案内筒5と、前記原液を分離するために
前記案内筒5の軸方向沿って小間隙を有して多数積層し
て装着した分離板10を有する分離室SZと、前記分離
室SZで分離したスラッジを外部へ排出するために回転
体3の大径円柱部3b下部の周囲に沿って回転軸2の対
称の位置にそれぞれが一対ずつ設けられるパーシャル排
出機構6およびトータル排出機構7と、前記分離室SZ
で分離された油(軽液)を外部に抜き出すための液抜き
出し部9と、から主要部が構成される。
【0020】回転体3は、上半分が略截頭円錐台形部、
下半分が前記截頭円錐台形部の大径よりも大きな径を直
径とした大径円柱部3bであり、これらが一体化した形
状をしている。回転体3は回転軸2と一体化して回転で
きるように固定されている。回転体3の下部中心側に
は、パーシャル排出機構6およびトータル排出機構7へ
作動水を供給する供給ラインを作動水の供給圧力によっ
て切りかえる導水路切り替え用のオリフィス堰6h,7
hが、回転軸2の周囲に適宜間隔を有して周設されてい
る。また、前記導水路切り替え用のオリフィス堰6h,
7hと回転軸2との間には、図2(a)および図2
(b)に示すように、導水路切り替え用オリフィス堰6
h,7hへの作動水供給管6m,7mが軸方向に設けら
れている。導水路切り替え用オリフィス堰6h,7hと
パイロット弁PV,P′V′とは開弁水の供給路6g,
7g、開弁水圧室61,71等の導水路に連結されてい
る。
【0021】液入口管4は、回転体3の中心部上部に設
けられ、回転体3内に外部から原液を供給するための配
管である。
【0022】案内筒5は、回転体3内の中心部に設けら
れ、液入口管4から回転体3内に導入された原液を回転
体3内の最下部から分離室SZに導くための末広がりの
形状をした部材である。
【0023】分離室SZは、遠心力で原液を比重差によ
り各成分に分離するための部屋であり、分離板10を案
内筒5の軸方向に小間隙を有して多数積層して装着した
分離領域と回転体3内の最外径部のスラッジ堆積領域と
から形成される。分離室SZ内に導入された原液は分離
板10間の隙間を上昇して流れていくうちに比重の重い
水および固形分はスラッジ堆積領域へ、油(軽液)は回
転体3の中心側へと分離され、比重の軽い液は回転体3
の上部に設けられた液抜き出し部9より油(軽液)とし
て外部に排出される。一方、分離室SZ内で分離された
余分な水は水取板TDと回転体3の上部内壁間に形成さ
れる流路を通って液抜き出し部8より外部に排出され
る。
【0024】パーシャル排出機構6は、図2(a)に示
すように、作動水供給管6mに所定の圧力の作動水を供
給するための後述する作動水分岐装置と、作動水供給管
6mから供給される作動水の圧力によって、回転軸2側
に開口した複数の横溝を有するオリフィス堰6hの堰W
1を溢流させる導水路切り替え部と、弁シリンダ6aを
閉める時に、堰W1を溢流しない低圧の閉弁水(例えば
元圧力が0.4〜0.5MPaGの高圧水を減圧して供
給圧力を0.02MPaGとした水)を、パーシャル排
出機構6の中間部より上部の半径方向に設けられる弁シ
リンダ6aの下部に沿って設けられる閉弁水圧室6bへ
供給するオリフィス堰6hの上部と連通する閉弁水の供
給路6kと、前記閉弁水の供給路6kと接続している閉
弁水圧室6bと、前記閉弁水圧室6bの外胴側端部の下
方に接続している第一の閉弁水排水孔6cとから形成さ
れる閉弁水供給ラインと、弁シリンダ6aを開ける時
に、堰W1を溢流した高圧の開弁水(例えば元圧力が
0.4〜0.5MPaGの高圧水を減圧して供給圧力を
0.3MPaGとした水)を堰W1とW2の間からパイ
ロット弁PVの開弁水圧室6lへ供給する開弁水の供給
路6gと、弁シリンダ6aを開けた後に前記開弁水を開
弁水の供給路6gから外部に抜き出すための水抜きノズ
ル6fとから構成される開弁水供給ラインと、閉弁水圧
室6bに沿って上部に設けられ、スラッジを排出する時
に、弁パッキン6Pに圧接する部分を開閉する弁シリン
ダ6aと、その上部で第一の閉弁水排水孔6cと連通
し、その下部で前記開弁水の供給路6gと第二の閉弁水
排水孔6iと連通し、内部に摺動自在にT字型の弁体6
eを内設して、開弁水によりT字型の弁体6eを回転軸
2側に移動させて第一の開弁水排水孔6cと第二の開弁
水排水孔6i間の流路を開閉する回転体3の底部外胴部
に設けられるパイロット弁PVと、前記第二の閉弁水排
水孔6iと、前記第二の閉弁水排水孔6iの下部に設け
られ閉弁水を一時的に溜めるバッファータンク6jと、
回転体3の下部角部に設けられる閉弁水排出量調整ノズ
ル6dとから形成される閉弁水排出ラインと、から主要
部が構成される。尚、作動水供給管6mの形状は、先端
部が90度に曲げられた円形のノズル配管であり、オリ
フィス堰6hの最上段の横溝に先端部が挿入される。
【0025】トータル排出機構7は、図2(b)に示す
ように、作動水供給管7mに所定の圧力の作動水を供給
するための後述する作動水分岐装置と、作動水供給管7
mから供給される作動水を所定の位置に供給できる回転
軸2側に開口した複数の横溝を有するオリフィス堰7h
と、弁シリンダ7aを閉める時に、パーシャル排出機構
6の閉弁水供給路6kから堰W′1を溢流しない低圧の
閉弁水(例えば元圧力が0.4〜0.5MPaGの高圧
水を減圧して供給圧力を0.02MPaGとした水)を
供給されるトータル排出機構7の中間部より上部の半径
方向に設けられる弁シリンダ7aの下部に沿って設けら
れる閉弁水圧室7bと、前記閉弁水圧室7bの外胴側端
部の下方に接続する閉弁水排出孔7cとから形成される
閉弁水供給ラインと、弁シリンダ7aを開ける時に、作
動水供給管7mのノズルBから直接堰W′2と堰W′3
で形成された横溝に高圧の開弁水(例えば供給圧力が
0.4〜0.5MPaGの水)を供給することにより短
時間で開弁水圧室7lに作動水を充満させることができ
る開弁水の供給路7gと、弁シリンダ7aを開けた後に
前記開弁水を前記開弁水の供給路7gから外部に抜き出
すための水抜きノズル7fとから形成される開弁水供給
ラインと、閉弁水圧室7bに沿って上部に設けられ、ス
ラッジを排出する時に、弁パッキン7Pに圧接する部分
を開閉する弁シリンダ7aと、その上部で閉弁水排出孔
7cと連通し、その下部で前記開弁水供給路7gと連通
し、内部に摺動自在なT字型の弁体7eを内設して、開
弁水により弁体7eを回転軸2側に移動させて閉弁水を
外部に全量排出する閉弁水排出孔7dを有するパイロッ
ト弁P′V′と、から主要部が構成される。尚、作動水
供給管7mの形状は、先端部が90度に曲げられた円形
のノズル配管であり、オリフィス堰7hの最上段の横溝
に先端部が挿入される。
【0026】このように構成して、トータル排出機構を
パーシャル排出機構と分離独立したスラッジ排出機構と
することにより、トータル排出機能を任意に設定して作
動できるので、回転体内壁への固形物の固着・偏析が好
適に防止できる。従って、回転体の運転時のバランスが
よくなるので機械のメンテナンス間隔が延長されたり、
回転軸系のメインテナンス費用が削減できる。
【0027】次に、本発明に係る分離板型遠心分離機1
のパーシャル排出機構6およびトータル排出機構7の取
り付け位置について説明する。図1の図面上では、パー
シャル排出機構6に対してトータル排出機構7は回転軸
2を挟んで相互に対称の位置に設けられているように図
示されているが、構造を対比するためにこのように図示
したものであり、一対のパーシャル排出機構6および一
対のトータル排出機構7が回転軸2を挟んでそれぞれ対
称の位置に設けられている(本実施の形態ではパーシャ
ル排出機構6とトータル排出機構7は90度振り分けの
位置に取りつけられている)。このように、回転軸を挟
んで一対のトータル排出機構および一対のパーシャル排
出機構をそれぞれ対称の位置に設けることにより回転体
3のアンバランスを発生し難くすることができる。
【0028】以上の構成からなる本発明に係る分離板型
遠心分離機1の作用について図1および図2を参照して
説明する。尚、ここではパーシャル排出機構6とトータ
ル排出機構7とを対応させて全体的な動きを説明する。
液入口管4から案内筒5によって分離室SZ内の下部に
導入された原液は、分離室SZ内で高速回転する回転体
3の遠心力の作用により油(軽液)と水とスラッジとに
分離され比重の重いスラッジ分は、分離板10の下面に
沿って半径方向の外向きに移動し、分離室SZの最外径
部に堆積する。この間、作動水供給管6mから作動水と
して低圧の閉弁水が供給され、閉弁水の供給路6kを通
った閉弁水が閉弁水圧室6b、7bに導入される。その
際、遠心力がこの閉弁水に作用して高い圧力を発生し、
弁シリンダ6a,7aを上方に押し上げ回転体蓋3aの
周縁底部に装着された弁パッキン6P,7Pに圧接して
スラッジ排出口se1,se2をシールしている。
【0029】前記において、原液の処理量およびそのス
ラッジの含有量から、回転体3内に堆積したスラッジの
堆積量が所定量になる時間を判断して、図示しないタイ
マーにより開弁水を開弁水圧室6l(又は7l)に導入
する。スラッジのパーシャル排出時、すなわち開弁水を
パイロット弁PVの開弁水圧室6lに供給した場合は、
弁体6eが回転軸2側に移動して弁体6eによる第一の
閉弁水の排出孔6cとのシールが破れ、閉弁水圧室6b
内の閉弁水を閉弁水排出量調整ノズル6dから、また、
開弁水の供給路6g内の開弁水の残液を水抜きノズル6
fから外部に流出する。この時、第二の閉弁水排水孔6
iと前記第二の閉弁水排水孔6iの下部に設けられ、閉
弁水を一時的に溜めるバッファータンク6jがクッショ
ンとなり、かつ、バッファータンク6jの下に連設し回
転体3の下部角部に設けられる閉弁水排出量調整ノズル
6dの排出量を調整することにより、閉弁水が瞬時に外
部に抜けないので、弁シリンダ6aに一定の背圧を掛け
ることが可能となり、背圧を掛けることにより弁シリン
ダ6aの開度を精密に調節できる。一方、スラッジのト
ータル排出時、すなわち開弁水をパイロット弁P′V′
の開弁水圧室7lに供給した場合は、弁体7eが回転軸
2側に移動して弁体7eによる閉弁水の排出孔7cとの
シールが破れ、閉弁水圧室7b内の閉弁水を全量閉弁水
排出孔7dから、また、開弁水の供給路7g内の開弁水
の残液を水抜きノズル7fから外部に流出する。このよ
うに、スラッジを排出するためにパーシャル排出機構お
よびトータル排出機構に開弁水を供給すると、この開弁
水に遠心力が作用して高い圧力が発生し、この圧力によ
りパイロット弁PV(又はパイロット弁P′V′)の弁
体6e(又は弁体7e)が遠心力に打ち勝って半径方向
の内向きに移動する。この移動により、弁体6e(又は
弁体7e)による第一の閉弁水排水孔6c(又は閉弁水
排水孔7c)とのシールが破れ、閉弁水圧室6b(又は
閉弁水圧室7b)内の閉弁水は閉弁水排出量調整ノズル
6d(又は閉弁水排出孔7d)から、また、開弁水の供
給路6g(又は開弁水の供給路7g)内の残液は水抜き
ノズル6f(又は水抜きノズル7f)から外部に流出さ
れる。
【0030】その結果、弁シリンダ6a(又は弁シリン
ダ7a)は下降し、スラッジ排出口se1(又はスラッ
ジ排出口se2)のシールが破れ、堆積していたスラッ
ジはスラッジ排出口se1(又はスラッジ排出口se
2)から外部に排出される。この後、直ちに開弁水の供
給は停止され、開弁水の供給がなくなると、弁体6e
(又は弁体7e)は遠心力により元の位置に戻り、パイ
ロット弁PV(又はパイロット弁P′V′)と第一の閉
弁水排水孔6c(又は、閉弁水排水孔7c)のシールが
できるようになるので、再び閉弁水を供給すると閉弁水
圧室6b(又は閉弁水圧室7b)内に閉弁水が充満する
ため、弁シリンダ6a(又は弁シリンダ7a)は上方に
押し上げられ、スラッジ排出口se1(又はスラッジ排
出口se2)が再びシールされる。
【0031】分離室内で分離された余分な水分は、分離
板10の水取板TDと回転体蓋3aの内壁との間に設け
られた間隙を通って回転体3上部の液抜け出し部8から
外部に水として抜き出される。一方、比重の軽い油(軽
液)は、積層される分離板10を下から上に上昇しなが
ら回転体3の回転軸2側に集められ、回転体3上部の液
抜き出し部9から外部に清浄油(軽液)として抜き出さ
れる。
【0032】次に、本発明に係る分離板型遠心分離1
が、独立した機構としてパーシャル排出機構6を設けた
ことにより、弁シリンダ6aの開度が精密に調節できる
ようになる作用について図2(a)を参照して説明す
る。パイロット弁PVの開弁水圧室6lに高圧の開弁水
(例えば供給圧力が0.4〜0.5MPaGの水)を供
給することにより、パイロット弁PVの弁体6eと第一
の閉弁水排水孔6cとのシールが破れる。この後、閉弁
水圧室6b内の閉弁水は、パイロット弁PVを通過して
第二の閉弁水排水孔6iと、前記第二の閉弁水排水孔6
iの下部に設けられ閉弁水を一時的に溜めるバッファー
タンク6jとを経由して閉弁水排出量調整ノズル6dか
ら外部へ排出される。一方、開弁水の供給路6g内の開
弁水の残液は、水抜きノズル6fから外部に排出され
る。この時、パイロット弁PVの後流側に、第二の閉弁
水排水孔6iと、前記第二の閉弁水排水孔6iの下部に
閉弁水を一時的に溜めるバッファータンク6jと、前記
バッファータンク6jの下に連設する閉弁水排出量調整
ノズル6dとを設けて閉弁水排出量調整ノズル6dの排
出量を調整することにより、閉弁水圧室6b内の閉弁水
が瞬時に外部に抜けなくなる。その結果、弁シリンダ6
aに一定の背圧を掛けることが可能となり、背圧を掛け
るにより弁シリンダ6aの開度を精密に調節できるよう
になる。閉弁水排出量調整ノズル6dの排出量は、中心
部に孔を開けたテーパ螺子の雄螺子を、大径円柱部3b
の下側角部に設けられたテーパ螺子の雌螺子部を有する
貫通孔に挿入し、螺合させて螺子部の穴径(オリフィス
径)を調節することにより閉弁水排出量を調整できる。
高圧の開弁水の供給を止めて、開弁水が堰W1を超えな
くなると、堰W1を超えない低圧の閉弁水により弁シリ
ンダ6aが閉められる。しかし、開弁水(高圧水)を供
給している間は、前回の閉弁水が外部に抜けきるまでは
弁シリンダ6aに背圧が掛かっているので弁シリンダ6
aがスラッジ排出口se1をシールできないのでスラッ
ジが外部に排出され続ける。閉弁水圧室6bにおける閉
弁水の供給圧力が背圧よりも高くなると、徐々に弁シリ
ンダ6aが上昇して弁パッキン6Pに圧接することによ
りスラッジ排出口se1を完全にシールできる。このよ
うにして弁シリンダ6aの弁開度は、開弁水と閉弁水と
の圧力差及び閉弁水排出量調整ノズル6dの螺子部の穴
径を調整することにより精密に調整できる。
【0033】次に、図3を参照して本発明に係る分離板
型遠心分離機1のパーシャル排出機構6およびトータル
排出機構7を動作させるための作動水を供給する作動水
分岐装置の説明をする。作動水分岐装置は、図3に示す
ように、4つの電磁弁SV1,SV2,SV3,SV9
と2つの減圧弁RV1,RV2とこれらを結ぶ配管類か
ら主要部が構成される。調整水・置換水としては、一番
上流側に設けられる電磁弁SV3の開閉により元圧力
0.4〜0.5MPaGの高圧水がそのまま回転体3内
へ供給される。トータル排出機構7への開弁水として
は、電磁弁SV3のすぐ下流側に並設される電磁弁SV
1の開閉により、元圧力0.4〜0.5MPaGの高圧
水がそのまま作動水(開弁水)として作動水供給管7m
に供給される。トータル排出機構7およびパーシャル排
出機構6へ供給する閉弁水としては、前記電磁弁SV1
のさらに下流側に並設される電磁弁SV2を開とし、元
圧力が0.4〜0.5MPaGの高圧水をさらに後段に
設けられた減圧弁RV1により0.02MPaG迄減圧
し、この減圧した水が作動水(閉弁水)として作動水供
給管6mに供給される。また、パーシャル排出機構6へ
供給する開弁水としては、元圧力が0.4〜0.5MP
aGの高圧水を後段に設けられた減圧弁RV2により約
0.3MPaG迄減圧し、さらに下流側に並設された電
磁弁SV9を開として、前記減圧した水が配管の後流側
で前記閉弁水供給ラインと合流した配管ラインから作動
水(開弁水)として作動水供給管6mに供給される。
【0034】次に、図4を参照して本発明に係る分離板
型遠心分離機1のパーシャル排出機構6およびトータル
排出機構7が作動しているときのタイミングチャートの
一実施例について説明をする。 (1)最初に、図3の電磁弁SV2を開とし、減圧弁R
V1により作動水である元圧力が0.4〜0.5MPa
Gの高圧水の圧力を0.02MPaGに減圧した後、パ
ーシャル排出機構6およびトータル排出機構7に閉弁水
として供給する。(弁シリンダ6aおよび弁シリンダ7
a閉。電磁弁SV2閉)。 (2)電磁弁SV3を開とし回転体3の内部に調整水ま
たは置換水である封水を注入し、分離室SZ内の分離境
界面の位置を設定する。設定が終わったら封水の注入を
停止する。これ以後、必要な時に適宜封水を注入する。
電磁弁SV3閉。 (3)電磁弁SV1を開とし供給圧力が0.4〜0.5
MPaGの開弁水をトータル排出機構7へ給水する。こ
こで、トータル排出機構7へ閉弁水を供給しているとき
は、弁シリンダ7aの開閉の応答性を上げるために電磁
弁SV2を閉めて閉弁水の供給を一時停止する。電磁弁
SV1を数秒(例えば3〜5秒)開とし、回転体3内の
スラッジ分が全量排出される。電磁弁SV1閉。 (4)トータル排出後、再びSV2を開とし、閉弁水を
供給して弁シリンダ7aを閉めた後に原液の供給を開始
する。この間、閉弁水は、間欠給水(例えば15分間
隔)されている。 (5)回転体3内にスラッジ分が堆積してきたら、電磁
弁SV9を開としてパーシャル排出機構6に高圧(例え
ば0.3MPaG)の開弁水を供給する。この時、短い
時間(数秒)で電磁弁SV9を開閉する。この時、パー
シャル排出機構6の閉弁水圧室6bからパイロット弁P
Vを経由して第二の閉弁水排水孔6iに排出される閉弁
水を、一時的に溜めるバッファータンク6jと前記バッ
ファータンク6jから外部への閉弁水排出量を調整でき
る閉弁水排出量調整ノズル6dとを後流側に設けたこと
により、弁シリンダ6aに背圧を掛けることが可能とな
り、弁シリンダ6aに背圧を掛けることにより弁シリン
ダ6aの開度を精密に調節できる。すなわち、開弁水を
供給した後すぐに電磁弁SV9を閉じると、閉弁水圧室
6b内の閉弁水が瞬時に外部に抜けずに系内に残ってい
るため外部への閉弁水排出量を絞ってやればさらに緩や
かに弁シリンダが開く。 (6)このように作動させて、数回のパーシャル排出に
対してトータル排出を1回行うことで回転体3内の固形
物が好適に外部に排出されるので回転体3のアンバラン
スの発生する頻度が少なくなる。トータル排出の回数を
増やせばさらにアンバランスの発生を少なくすることが
できる。
【0035】このように、従来の分離板型遠心分離機の
スラッジ排出機構であった1個のパイロット弁にトータ
ル排出機能とパーシャル排出機能を持たせて使用されて
いたパーシャル排出機のスラッジ排出機構を、パーシャ
ル排出機構とトータル排出機構とを分離独立させ、回転
軸を挟んで対象の位置に、それぞれの機構を少なくとも
一対以上設けたスラッジ排出機構とすることによりパー
シャル排出時のスラッジ排出量を常に安定して排出する
ことが可能となる。また、トータル排出機構をパーシャ
ル排出機構と独立した機能として一緒に設けたことで、
パーシャル排出による回転体のアンバランスの発生を起
こし難くすることができる。
【0036】
【発明の効果】(1)弁シリンダの弁開度を高精度に調
整してパーシャル排出することができるので原液の損失
が軽減される。 (2)パーシャル排出専用機能をトータル排出専用機能
と分離独立した機能とすることでトータル排出機能をい
つでも任意設定できるので回転体内壁への固形物の固着
・偏析が防止できる。従って、回転体の運転時のバラン
スがよくなるので機械のメインテナンス間隔が延長され
たり、回転軸系の寿命が延びるのでメインテナンス費用
が削減できる。 (3)パーシャル排出時の弁開度を一定にできるため、
スラッジ排出量の調整が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る分離板型遠心分離機の正面断面図
である。
【図2】(a)パーシャル排出機構の詳細断面図であ
る。 (b)トータル排出機構の詳細断面図である。
【図3】トータル排出機構およびパーシャル排出機構に
作動水を供給するときに使用する作動水分岐装置であ
る。
【図4】本発明に係る分離板型遠心分離機のトータル排
出機構およびパーシャル排出機構の一作動例を示すタイ
ミングチャートである。
【図5】従来のパーシャル排出機構を有する分離板型遠
心分離機の正面断面である。
【符号の説明】
1 分離板型遠心分離機 2 回転軸 3 回転体 3a 回転体蓋 3b 大径円柱部 6 パーシャル排出機構 6a 弁シリンダ 6b 閉弁水圧室 6c 第一の閉弁水排水孔 6d 閉弁水排出量調整ノズル 6e 弁体 6f 水抜きノズル 6g 開弁水の供給路 6h オリフィス堰 6i 第二の閉弁水排水孔 6k 閉弁水の供給路 6m 作動水供給管 6P 弁パッキン 7 トータル排出機構 7a 弁シリンダ 7b 閉弁水圧室 7c 閉弁水排水孔 7d 閉弁水排出孔 7e 弁体 7f 水抜きノズル 7g 開弁水の供給路 7h オリフィス堰 7m 作動水供給管 7P 弁パッキン 10 分離板 PV,P′V′ パイロット弁 SZ 分離室 se1,se2 スラッジ排出口 TD 水取板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 兼司 神奈川県川崎市川崎区大川町2番1号 三 菱化工機株式会社内 Fターム(参考) 4D057 AA10 AB01 AC01 AC06 AD01 AE02 AF03 BA14 BC12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体内の案内筒の軸方向に多数積層し
    た分離板を装着し、前記案内筒から分離室内に原液を導
    入して遠心力によりスラッジを分離し、前記回転体内に
    装着される弁シリンダを、作動水で軸方向に作動させて
    スラッジ排出口を開閉し、前記スラッジを外部に排出す
    る分離板型遠心分離機において、前記回転体の大径円柱
    部下部の回転軸に対して対称の位置に、スラッジ排出用
    のパーシャル排出機構およびトータル排出機構を、少な
    くともそれぞれを一対以上設けたことを特徴とする分離
    板型遠心分離機。
  2. 【請求項2】前記パーシャル排出機構が、 前記回転体の下部中心側に設けられた回転軸の外周に対
    向して、前記回転軸と適宜隙間を設け、前記回転体側の
    内周に沿って複数の横溝を有するオリフィス堰と、前記
    オリフィス堰と前記回転軸の間に作動水を供給するため
    の作動水供給管を備えた導水路切り替え装置と、 前記弁シリンダを閉めるときに、前記オリフィス堰を溢
    流しない低圧の閉弁水を、前記弁シリンダ下部に沿って
    設けられる閉弁水圧室へ供給する閉弁水の供給路と、閉
    弁水圧室と、第一の閉弁水排水孔とから形成される閉弁
    水供給ラインと、 前記弁シリンダを開けるときに、前記オリフィス堰を溢
    流した高圧の開弁水をパイロット弁の開弁水圧室へ供給
    する開弁水の供給路と、弁シリンダを開けた後に前記開
    弁水を前記開弁水供給路から外部に抜き出すための水抜
    きノズルとから形成される開弁水供給ラインと、 前記閉弁水圧室に沿って上部に設けられ、スラッジを排
    出する時に、弁パッキンに圧接する部分を開閉する弁シ
    リンダと、 その上部で前記第一の閉弁水排出孔と連通し、その下部
    で前記開弁水供給路および第二の閉弁水排水孔と連通
    し、内部に摺動自在にT字型の弁体を内設したパイロッ
    ト弁と、 前記第二の閉弁水排水孔の下部に設けられ、閉弁水を一
    時的に溜めるバッファータンクと、前記バッファータン
    クから外部に排出する閉弁水の量を調整する閉弁水排出
    量調整ノズルとから形成される閉弁水排出ラインとから
    主要部が構成されることを特徴とする請求項1に記載の
    分離板型遠心分離機。
  3. 【請求項3】前記トータル排出機構が、 前記回転体の下部中心側に設けられた回転軸の外周に対
    向して、前記回転軸と適宜隙間を設け、前記回転体側の
    内周に沿って複数の横溝を有するオリフィス堰と、前記
    オリフィス堰と前記回転軸の間に作動水を供給するため
    の作動水供給管を備えた導水路切り替え装置と、 前記弁シリンダを閉めるときに、前記オリフィス堰を溢
    流しない低圧の閉弁水を、前記弁シリンダ下部に沿って
    設けられる閉弁水圧室へ供給する閉弁水供給路と、閉弁
    水排出孔とから形成される閉弁水供給ラインと、 前記弁シリンダを開けるときに、前記オリフィス堰を溢
    流させないで直接パイロット弁の開弁水圧室へ高圧の開
    弁水を供給する開弁水供給路と、弁シリンダを開けた後
    に前記開弁水を前記開弁水供給路から外部に抜き出すた
    めの水抜きノズルとから形成される開弁水供給ライン
    と、 前記閉弁水圧室に沿って上部に設けられ、スラッジを排
    出する時に、弁パッキンに圧接する部分を開閉する弁シ
    リンダと、 その上部で閉弁水排出孔と連通し、その下部で前記開弁
    水供給路と連通し、内部に摺動自在にT字型の弁体を内
    設して、閉弁水を外部に全量排出する閉弁水排出孔を有
    するパイロット弁と、から主要部が構成されることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の分離板型遠心
    分離機。
JP2000030361A 2000-02-08 2000-02-08 分離板型遠心分離機 Expired - Lifetime JP4516174B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000030361A JP4516174B2 (ja) 2000-02-08 2000-02-08 分離板型遠心分離機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000030361A JP4516174B2 (ja) 2000-02-08 2000-02-08 分離板型遠心分離機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001219096A true JP2001219096A (ja) 2001-08-14
JP4516174B2 JP4516174B2 (ja) 2010-08-04

Family

ID=18555384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000030361A Expired - Lifetime JP4516174B2 (ja) 2000-02-08 2000-02-08 分離板型遠心分離機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4516174B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101181734B1 (ko) 2012-06-04 2012-09-19 이재웅 원심분리기 동작방법
KR101198109B1 (ko) 2012-06-04 2012-11-09 이재웅 원심분리기 바울구조
WO2013183857A1 (ko) * 2012-06-04 2013-12-12 Lee Jae Woong 원심분리기 바울구조 및 회전수직축 구조
WO2019124041A1 (ja) * 2017-12-19 2019-06-27 巴工業株式会社 ディスク型遠心分離機

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5316965A (en) * 1976-06-11 1978-02-16 Alfa Laval Ab Centrrifugal separator
JPS56108550A (en) * 1980-02-01 1981-08-28 Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd Centrifugal separator
JPS5735756U (ja) * 1980-07-29 1982-02-25

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5316965A (en) * 1976-06-11 1978-02-16 Alfa Laval Ab Centrrifugal separator
JPS56108550A (en) * 1980-02-01 1981-08-28 Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd Centrifugal separator
JPS5735756U (ja) * 1980-07-29 1982-02-25

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101181734B1 (ko) 2012-06-04 2012-09-19 이재웅 원심분리기 동작방법
KR101198109B1 (ko) 2012-06-04 2012-11-09 이재웅 원심분리기 바울구조
WO2013183857A1 (ko) * 2012-06-04 2013-12-12 Lee Jae Woong 원심분리기 바울구조 및 회전수직축 구조
WO2019124041A1 (ja) * 2017-12-19 2019-06-27 巴工業株式会社 ディスク型遠心分離機
JP2019107622A (ja) * 2017-12-19 2019-07-04 巴工業株式会社 ディスク型遠心分離機
US11707749B2 (en) 2017-12-19 2023-07-25 Tomoe Engineering Co., Ltd. Centrifuge including rotatable bowl and conical separation discs arranged in the bowl

Also Published As

Publication number Publication date
JP4516174B2 (ja) 2010-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR870001593B1 (ko) 원심분리기 및 그 작동 방법
US4151950A (en) Continuously operating centrifugal separator having hydraulically operated valves
JP2596591B2 (ja) 遠心分離機の操作方法
SU1743339A3 (ru) Центробежный сепаратор
RU2573876C2 (ru) Способ разделения фаз продукта посредством центрифуги
CA1144126A (en) Centrifugal separator
US4643709A (en) Method of operating nozzle centrifuges
US3938734A (en) Controlling system for the displacement of the specifically lighter liquid components from a self-emptying separator
JPH01203063A (ja) デカンタ型遠心分離機
EP0197063B1 (en) Centrifugal separator
US2723799A (en) Centrifugal separation
JP5386641B2 (ja) 分離板型遠心分離機及びその運転方法
JP2001219096A (ja) 分離板型遠心分離機
US9463473B2 (en) Phase-separation method for a product, using a centrifuge
JP4397516B2 (ja) 分離板型遠心分離機及びその運転方法
US2906449A (en) Flushing of centrifugal separators of the hermetic type
RU2283188C2 (ru) Шнековая центрифуга со сплошным ротором, содержащая срезающий диск, и способ ее эксплуатации
DK159908B (da) Centrifuge med energigenindvinding
JP4592934B2 (ja) 分離板型遠心分離機及びその運転方法
JP4516175B2 (ja) 分離板型遠心分離機
US2022815A (en) Centrifugal bowl for separating heavy sludge and solids from lighter liquids
JPH07246349A (ja) 分離板型遠心分離機
SE451677B (sv) Centrifug med sjelvtommande centrifugaltrumma
US2468069A (en) Liquid separation method and apparatus
US1854313A (en) Adjustable port for centrifuges

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100427

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100514

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4516174

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term