JP2001218754A - ウォーキング判定装置 - Google Patents

ウォーキング判定装置

Info

Publication number
JP2001218754A
JP2001218754A JP2000035061A JP2000035061A JP2001218754A JP 2001218754 A JP2001218754 A JP 2001218754A JP 2000035061 A JP2000035061 A JP 2000035061A JP 2000035061 A JP2000035061 A JP 2000035061A JP 2001218754 A JP2001218754 A JP 2001218754A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
walking
unit
beauty
spatiotemporal
sole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000035061A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3569188B2 (ja
Inventor
Kyoko Sudo
恭子 数藤
Satoshi Shimada
聡 嶌田
Yukiyasu Iida
行恭 飯田
Sakuichi Otsuka
作一 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2000035061A priority Critical patent/JP3569188B2/ja
Publication of JP2001218754A publication Critical patent/JP2001218754A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3569188B2 publication Critical patent/JP3569188B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 客観的、かつ一定の基準での歩行判定を実現
する。 【解決手段】 歩行計測部11は、歩行に伴って時間的
に変化する、歩行者又は動物体の動作状態を計測する。
時空間特徴抽出部12は、動作状態から時空間歩行特徴
量を抽出する。美しさ・健康度定量化部13は、時空間
歩行特徴量から歩行の美しさ又は健康度を定量化して評
価する。表示部14は、美しさ・健康度を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩行者又は動物体
の動作状態を計測して、歩行の美しさ・健康度を定量化
して評価するウォーキング判定装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、歩行者等の動物体の歩行の美しさ
や健康度の判定は、判定者の目視によって行われてい
る。また、動物体の姿勢を計測する方法が、特開平11
−235328号公報に開示されている。この姿勢計測
方法は、動物体の接地圧から動物体の接地位置と姿勢を
推定し、これらの情報とカメラ画像との照合をとること
で動物体の姿勢を計測するものである。
【0003】また、被験者の動作状態をパラメータ化し
て診断する動作分析装置が特開平10−305023号
公報に開示されている。この動作分析装置は、被験者の
動作分析データをニューラルネットワークの手法を用い
て解析するものである。さらに、歩行者の足圧分布から
歩行特徴を定量化する歩行分析方法が特開平11−11
3884号公報に開示されている。この歩行分析方法
は、歩行時の足圧分布を計測し、その計測結果から歩行
動作を解析して、その特徴をパラメータとして出力する
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、判定者
の目視によって動物体の歩行の美しさや健康度を判定す
る方法は、判定者の主観によるため、客観的かつ一定の
基準での判定が困難であるという問題点があった。例え
ば、歩行者の体形に対する判定者の趣味等、歩行そのも
のとは無関係の要因が判定結果に影響する恐れがあっ
た。また、特開平11−235328号公報、特開平1
0−305023号公報、特開平11−113884号
公報に開示された技術は、いずれも動作状態の計測に関
するものであり、センサからの計測結果そのものを出力
するか、あるいは特徴パラメータを出力するものであっ
て、動物体の歩行の美しさや健康度を定量化して客観的
に判定する方法は従来知られていなかった。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、客観的、かつ一定の基準での歩行判定を実
現することができるウォーキング判定装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のウォーキング判
定装置は、歩行に伴って時間的に変化する、歩行者又は
動物体の動作状態を計測する歩行計測部(11)と、動
作状態から時空間歩行特徴量を抽出する時空間特徴抽出
部(12)と、時空間歩行特徴量から歩行の美しさ又は
健康度を定量的に解析する美しさ・健康度定量化部(1
3)とを備えるものである。また、歩行計測部は、歩行
者又は動物体の足圧分布を動作状態として計測する手段
を有し、時空間特徴抽出部は、足圧分布を足底の各部位
に分類して、分類した足底部位毎の荷重値を時空間歩行
特徴量として算出する手段を有するものである。また、
美しさ・健康度定量化部は、歩行動作の力学的合理性の
評価に基づいて歩行の美しさ又は健康度を定量的に解析
する手段を有するものである。また、時空間特徴抽出部
は、足底部位毎の荷重値を表すバブルチャートを出力す
る手段を有するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】[実施の形態の1]次に、本発明
の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態となるウォーキング判
定装置の構成を示すブロック図である。図1において、
ウォーキング判定装置は、歩行に伴って時間的に変化す
る、歩行者又は動物体の動作状態を計測する歩行計測部
11と、動作状態から時空間歩行特徴量を抽出する時空
間特徴抽出部12と、時空間歩行特徴量から歩行の美し
さ又は健康度を定量化して評価する美しさ・健康度定量
化部13と、美しさ・健康度を表示する表示部14とか
ら構成される。
【0008】歩行計測部11は、圧力センサ等のセンサ
により、歩行人物の足圧分布を時間的に連続して計測
し、足圧分布を画像化した時系列足圧画像データ列{S
1,S2,・・・,St }を時空間特徴抽出部12に出力
する。St は時刻tにおいて計測された足圧画像データ
であり、フレーム(1秒間に30枚)毎に出力される。
【0009】時空間特徴抽出部12は、時系列足圧画像
データ列{S1,S2,・・・,St}から時空間歩行特
徴量を示す時系列特徴ベクトル列X=(X1,X2,・・
・,XT )を抽出して、これを美しさ・健康度定量化部
13に出力する。XT は、時刻Tにおいて観測された計
測データより抽出される特徴ベクトルである。
【0010】美しさ・健康度定量化部13は、歩行の美
しさ・健康度の空間への写像により、時系列特徴ベクト
ル列X=(X1,X2,・・・,XT )を歩行の美しさ・
健康度の空間に写像し、その結果、美しさ・健康度を示
す得点yを出力する。そして、表示部14は、美しさ・
健康度の得点yを表示する。
【0011】歩行計測部11の具体的な例を図2に示
す。歩行計測部11で使用されるセンサには、足圧を計
測するための圧力センサ21がある。圧力センサ21
は、連続した数歩の足圧を計測することができる。歩行
者は、この圧力センサ21上を自然な歩行で3歩から5
歩程度で通り抜ける。圧力センサ21によって計測され
た足圧は、圧力の強さを階調値とする足圧画像データS
t として毎秒30枚出力され、コンピュータ22に取り
込まれる。
【0012】コンピュータ22は、足圧画像データSt
を1フレーム毎に時空間特徴抽出部12に出力すると共
に、モニタ装置23に出力する。これにより、モニタ装
置23の画面には、コンピュータ22が取り込んだ画像
が表示される。なお、図2の例では、圧力センサ21を
1台しか使用していないが、複数台使用してもよい。図
3に圧力センサ21によって計測された足圧画像の例を
示す。ただし、図3は、圧力センサ21上を歩いて通り
ぬける間の数秒に出力されるフレームをすべて重畳し、
各画素について最大値を残して重畳画像としたものであ
る。
【0013】図4は、時空間特徴抽出部12の動作を説
明するための説明図である。ここでは、1歩の足が接地
してから蹴りだすまでの時系列足圧画像データ列
{S1,S2,・・・,ST }を時空間特徴抽出部12へ
の入力とする。時空間特徴抽出部12は、入力された時
系列足圧画像データ列{S1,S2,・・・,ST }の各
フレームについて、画像全体から一歩分の足型画像に内
接する矩形領域を図4(a)、図4(b)、図4
(c)、図4(d)のように切り出して、この矩形領域
の画像を{S1’,S2’,・・・,ST ’}とする。
【0014】続いて、時空間特徴抽出部12は、矩形の
画像St’ 内を図4(e)のようにN(Nは1以上の整
数)個の領域に分割して、分割した各領域毎に領域内の
圧力和を求めることにより、時刻tにおける足圧画像デ
ータStからN次の特徴ベクトルXt=(lt1,lt2
・・・,ltN)を求める。ltiは、時刻tにおける足圧
画像のN個の分割領域のうちi番目の領域内の圧力和で
ある。このような処理をt=1,2,・・・,Tの各フ
レームについて行うことにより、時空間特徴抽出部12
は、次式のような時系列特徴ベクトル列Xを出力する。
【0015】
【数1】
【0016】次に、美しさ・健康度定量化部13を図5
を用いて説明する。図5は美しさ・健康度定量化部13
の構成を示すブロック図である。図5において、美しさ
・健康度定量化部13は、時系列特徴ベクトル列X=
(X1,X2,・・・,XT )から姿勢のバランス、対称
性や歩行の時間的な連続性といった評価項目毎の得点を
示す力学的合理性評価パラメータを生成する力学的合理
性評価パラメータ生成部131と、複数の力学的合理性
評価パラメータを合成して得点yを出力する得点合成部
132と、力学的合理性判断基準を予め記憶している力
学的合理性判断基準記億部133とからなる。
【0017】力学的合理性評価パラメータ生成部131
は、力学的合理性判断基準記億部133を参照し、力学
的合理性判断基準に基いて、美しさ・健康度定量化部1
3に入力された時系列特徴ベクトル列X=(X1,X2
・・・,XT )から力学的合理性評価パラメータ
{a1,a2,・・・,aj }を計算し、この力学的合理
性評価パラメータを得点合成部132へ出力する。
【0018】得点合成部132は、力学的合理性評価パ
ラメータ{a1,a2,・・・,aj}の和を求めて、こ
の結果を得点yとして出力する。あるいは、得点合成部
132は、力学的合理性評価パラメータ{a1,a2,・
・・,aj }の重み付け平均を次式のように求めて、こ
の結果を得点yとして出力する。
【0019】
【数2】
【0020】式(2)において、W1,W2,・・・,W
j は、それぞれa1,a2,・・・,aj に対する重みで
ある。以下に、力学的合理性判断基準記億部133に記
憶された力学的合理性判断基準と、これを参照して力学
的合理性評価パラメータ生成部131で生成される力学
的合理性評価パラメータaの実施形態を示す。
【0021】歩行の美しさの力学的合理性判断基準は、
「人間の姿勢・運動の美しさの問題は力学的合理性や作
業能と大きな関連をもつ」ことや、「バランスと対称性
は姿勢の美しさを評価するときの重要な要素となる」こ
とに基づいている(参考文献:「臨床運動学第二版」、
医歯薬出版)。
【0022】具体的には、歩行者の姿勢のバランス、対
称性を判定するためのしきい値が美しさの力学的合理性
判断基準として力学的合理性判断基準記億部133に記
憶されている。姿勢のバランス、対称性は、例えば右足
と左足で足圧が等しいかどうかにより判定することがで
きるので、美しさの力学的合理性判断基準としては右足
の足底荷重の和と左足の足底荷重の和との差分を用いて
いる。
【0023】歩行の健康度の力学的合理性判断基準は、
「正常歩行は必要なエネルギー消費を最小限にするよう
なパターンになると仮定される」ことや、「正常歩行は
種々の臓器系機能が統合された結果であり、非常に効率
のよい運動となっている。一部の臓器系に機能障害があ
れば、最適な運動パターンは乱れ、効率も低下する」こ
とに基づいている(参考文献:同上)。
【0024】具体的には、歩行の時間的な連続性(滑ら
かさ)を判定するためのしきい値が健康度の力学的合理
性判断基準として力学的合理性判断基準記億部133に
記憶されている。歩行の時間的な連続性(滑らかさ)
は、例えば足圧の変化量、すなわち足圧の時間微分値で
判定することができるので、健康度の力学的合理性判断
基準としては足圧の時間微分値を用いている。
【0025】力学的合理性評価パラメータ生成部131
は、入力された時系列特徴ベクトル列X=(X1,X2
・・・,XT )から右足の足底荷重の和と左足の足底荷
重の和との差分を求め、この差分を歩行のバランス、対
称性の力学的合理性判断基準(しきい値)と比較するこ
とにより、歩行のバランス、対称性についての得点を示
す力学的合理性評価パラメータa1 を計算する。この場
合、右足の足底荷重の和と左足の足底荷重の和との差分
が小さいほど、歩行のバランス、対称性がよく美しい歩
行であるとして、力学的合理性評価パラメータa1 の得
点が高くなる。
【0026】また、力学的合理性評価パラメータ生成部
131は、時系列特徴ベクトル列X=(X1,X2,・・
・,XT )から足圧の時間微分値を求め、この時間微分
値を歩行の滑らかさの力学的合理性判断基準(しきい
値)と比較することにより、歩行の滑らかさについての
得点を示す力学的合理性評価パラメータa2 を計算す
る。この場合、足圧が滑らかに変化するほど、歩行のエ
ネルギー効率がよく健康的な歩行であるとして、力学的
合理性評価パラメータa2 の得点が高くなる。
【0027】[実施の形態の2]図6は本発明の第2の
実施の形態となるウォーキング判定装置の時空間特徴抽
出部の構成を示すブロック図である。本実施の形態の時
空間特徴抽出部12aは、足圧画像を空間的に正規化す
る空間正規化部121と、足圧画像を時間的に正規化す
る時間正規化部122とからなる。
【0028】空間正規化部121への入力は、歩行計測
部11から出力される時系列足圧画像データ列{S1
2,・・・,St }である。空間正規化部121は、
時系列足圧画像データ列{S1,S2,・・・,St }を
空間的に正規化して、足圧画像データ列{S1’,
2’,・・・,St }を出力する。
【0029】時間正規化部122は、足圧画像データ列
{S1’,S2’,・・・,St }を時間的に正規化し
て、時系列特徴ベクトル列X=(X1,X2,・・・,X
T )を出力する。
【0030】図7は空間正規化部121の構成を示すブ
ロック図である。空間正規化部121は、足圧分布を足
底の各部位に分類する足底部位分割部201と、分類し
た足底部位毎の荷重値を時空間歩行特徴量として算出す
る足底部位別特徴量抽出部202とから構成される。空
間正規化部121の足底部位分割部201は、時系列足
圧画像データ列{S 1,S2,・・・,St }において、
踵、つま先、第1指〜第5指などk個の足底部位を認識
して、図8に示すように足圧画像をk分割する。
【0031】なお、図8は、1歩の足が接地してから蹴
りだすまでの時系列足圧画像データ列{S1,S2,・・
・,St }を画素毎に加算して、足底全体の足圧画像を
求めたものである。足底部位分割部201は、図8のよ
うな足圧画像を求めた上で、この足圧画像において踵、
つま先、第1指〜第5指などk(kは1以上の整数)個
の足底部位を認識し、足圧画像をk分割する(図8で
は、k=10)。
【0032】そして、足底部位分割部201は、時系列
足圧画像データ列{S1,S2,・・・,St }と、足圧
画像データSi (i=1,2,・・・,t)中の各画素
に対して、どの足底部位に含まれるかを示す足底部位番
号を付与したマップM={M 1,M2,・・・,Mt }を
出力する。マップMは、フレーム毎、すなわち足圧画像
データSi (i=1,2,・・・,t)毎に生成され
る。図9はマップMの1例を示しており、図8に示す足
圧画像中の各画素に対して足底部位番号1,2,3,4
・・・・が付与されている。このとき、足底以外の領域
の画素については、負の値(図9の例では−1)が付与
される。
【0033】足底部位別特徴量抽出部202は、マップ
Mを参照して足底部位毎に、各足底部位内での荷重和な
どを特徴量として計算し、計算結果を足圧画像データS
i’(i=1,2,・・・,t)として出力する。例え
ば、足圧画像データSi の踵について計算する場合、足
底部位別特徴量抽出部202は、マップMi の足底部位
番号1の領域に相当する領域を足圧画像データSi から
抽出し、抽出した領域内の荷重和を計算して、この計算
結果を足圧画像データSi’ の踵の部位の特徴量とす
る。足底部位別特徴量抽出部202は、このような足底
部位毎の特徴量の計算を各フレームについて行う。
【0034】次に、時間正規化部122について説明す
る。正常な歩行者には、共通して踵の着地、足底の回
転、蹴りだし、といった一連の歩行周期が存在する。歩
行周期の構成要素は、大きく立脚相と遊脚相に分けら
れ、前者が足が接地している期間、すなわち足圧が計測
される期間である。
【0035】この立脚相は、さらに以下の5つの要素に
分けられる(参考文献:「臨床運動学第二版」、医歯薬
出版)。 (1)踵接地(heel strike) (2)足底接地(foot flat) (3)立脚中期(mid−stance) (4)踵離地(heel off) (5)足尖離地(toe off)
【0036】この歩行周期のいずれの期間であるかは、
足圧の形状から認識できる。このように、時間正規化部
122は、歩行周期を基準として、ある期間から次の期
間までが一定のフレーム数になるように足圧画像データ
列{S1’,S2’,・・・,St }の正規化を行い、
時系列特徴ベクトル列X=(X1,X2,・・・,XT
を出力する。
【0037】次に、足底部位分割部201についてより
詳細に説明する。図10は足底部位分割部201の構成
を示すブロック図である。足底部位分割部201は、確
率モデル変換パラメータ計算部401と、確率モデル生
成部402とから構成される。そして、確率モデル生成
部402は、足底画像学習データベース403と、確率
モデル記憶部404とを有している。空間に分布する与
えられたデータ点集合(特徴ベクトル)に対し、空間内
での移動・回転・尺度変換のパラメータをもつ確率モデ
ルを当てはめ、この点集合に対して移動・回転・尺度変
換を施した形状を含む2次元画像があるとき、確率モデ
ルの移動・回転・尺度変換のパラメータを推定すること
で、形状を認識することができる(参考文献:赤穂 昭
太郎、「ECM法を用いた確率分布の位置、尺度、回転
パラメータの推定法」、電子情報通信学会論文誌 D-II
Vol.J82-D-IINo.12 pp.2240-2250)。本発明では、確
率モデルとして複数の2次元正規分布の和(正規混合分
布)を用いている。このため、この確率モデルに含まれ
る各正規分布の平均、分散から、形状中での位置が分か
ることに注目し、足底部位認識を行っている。
【0038】まず、確率モデル生成部402は、足底形
状をk個(k=10程度)の2次元正規分布の和p
(x;ζ,θ1,・・・,θk)で近似して、足底の確率
モデルを生成する。今、j番目の確率モデルをp
j(x;θj)とすると、k個の確率モデルの混合分布
は、次式のように表すことができる(図11)。
【0039】
【数3】
【0040】足底画像学習データベース403は、標準
的な足底画像を予め記憶しており、式(3)におけるパ
ラメータζj,θjを学習により求め、足底の確率モデル
を作成する。このとき、パラメータθjの分布領域がj
番目の足底部位となる。足底画像学習データベース40
3によって作成された確率モデルは、確率モデル記憶部
404に格納される。
【0041】足底の確率モデルをf(x)として数式表
現すると、f(x)に位置・スケール・回転の変換を施
してできる確率モデルは、回転とスケールの行列をHと
すると、次式のように表すことができる。 P(x;H,b)=|H|f(Hx+b) ・・・(4)
【0042】確率モデル変換パラメータ計算部401
は、足底部位分割部201への入力である時系列足圧画
像データ列{S1,S2,・・・,St }に対し、式
(4)におけるパラメータHとbを推定する。これによ
り、足底部位を決定することができる。そして、確率モ
デル変換パラメータ計算部401は、時系列足圧画像デ
ータ列{S1,S2,・・・,St }と、マップM={M
1,M2,・・・,Mt }とを出力する。
【0043】[実施の形態の3]図12は本発明の第3
の実施の形態となるウォーキング判定装置の時空間特徴
抽出部の構成を示すブロック図である。本実施の形態の
時空間特徴抽出部12bは、空間正規化部121と、時
間正規化部122と、時空間チャート作成部123とか
らなる。空間正規化部121と時間正規化部122につ
いては、実施の形態の2と全く同じであるので、説明を
省略する。
【0044】時空間チャート作成部123は、時系列特
徴ベクトル列X=(X1,X2,・・・,XT )から図1
3のような時空間チャート(バブルチャート)を作成し
て、この時空間チャートを表示部14の画面に表示させ
る。時空間チャートは、横軸を時間(フレーム)、縦軸
を前記足底部位番号とし、足底部位毎の荷重値の和を丸
印(バブル)の大きさで表したものである。バブルの大
きさで表される各足底部位の荷重値は、左右の足底荷重
値の総和を基準値として正規化したものである。このよ
うに、足底部位毎の荷重値の時間変化をバブルチャート
表示することで、2次元平面上で、歩行の特徴を観察す
ることができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、歩行計測部、時空間特
徴抽出部及び美しさ・健康度定量化部を設けることによ
り、歩行者の体形に対する判定者の趣味等といった、歩
行と無関係な要因に影響を受けることなく、歩行の美し
さ又は健康度を客観的、かつ一定の基準で評価すること
ができる。その結果、不特定個人の歩行を常に公正に評
価する手段が提供される。また、判定者の目視によって
歩行の美しさや健康度を判定する方法では、判定者によ
って時間や場所が制限されるが、本発明では判定者に頼
らない評価を実現できるので、歩行訓練を行う者にとっ
ては時間や場所の制約が解消される。
【0046】また、時空間特徴抽出部が、足圧分布を足
底の各部位に分類して、分類した足底部位毎に荷重値を
算出することにより、動作状態から時空間歩行特徴量を
抽出することができる。
【0047】また、美しさ・健康度定量化部が歩行動作
の力学的合理性に基づいて評価を行うことにより、時空
間歩行特徴量から歩行の美しさ又は健康度を定量化して
評価することができる。
【0048】また、時空間特徴抽出部に足底部位毎の荷
重値を表すバブルチャートを出力する手段を設けること
により、2次元平面上で、歩行の特徴を観察することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態となるウォーキン
グ判定装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態における歩行計測
部の構成を示すブロック図である。
【図3】 歩行計測部の圧力センサによって計測された
足圧画像の例を示す図である。
【図4】 本発明の第1の実施の形態における時空間特
徴抽出部の動作を説明するための説明図である。
【図5】 本発明の第1の実施の形態における美しさ・
健康度定量化部の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態となるウォーキン
グ判定装置の時空間特徴抽出部の構成を示すブロック図
である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態における空間正規
化部の構成を示すブロック図である。
【図8】 本発明の第2の実施の形態における足底部位
分割部の動作を説明するための説明図である。
【図9】 本発明の第2の実施の形態において足底部位
分割部から出力されるマップの1例を示す図である。
【図10】 本発明の第2の実施の形態における足底部
位分割部の構成を示すブロック図である。
【図11】 本発明の第2の実施の形態における確率モ
デル生成部の動作を説明するための説明図である。
【図12】 本発明の第3の実施の形態となるウォーキ
ング判定装置の時空間特徴抽出部の構成を示すブロック
図である。
【図13】 本発明の第3の実施の形態において時空間
チャート作成部から出力される時空間チャートの1例を
示す図である。
【符号の説明】
11…歩行計測部、12、12a、12b…時空間特徴
抽出部、13…美しさ・健康度定量化部、14…表示
部、21…圧力センサ、22…コンピュータ、23…モ
ニタ装置、121…空間正規化部、122…時間正規化
部、123…時空間チャート作成部、131…力学的合
理性評価パラメータ生成部、132…得点合成部、13
3…力学的合理性判断基準記億部、201…足底部位分
割部、202…足底部位別特徴量抽出部401…確率モ
デル変換パラメータ計算部、402…確率モデル生成
部、403…足底画像学習データベース、404…確率
モデル記憶部。
フロントページの続き (72)発明者 飯田 行恭 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 大塚 作一 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 4C038 VA12 VB14 VB40 VC20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歩行に伴って時間的に変化する、歩行者
    又は動物体の動作状態を計測する歩行計測部と、 前記動作状態から時空間歩行特徴量を抽出する時空間特
    徴抽出部と、 前記時空間歩行特徴量から歩行の美しさ又は健康度を定
    量的に解析する美しさ・健康度定量化部とを備えること
    を特徴とするウォーキング判定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のウォーキング判定装置に
    おいて、 前記歩行計測部は、歩行者又は動物体の足圧分布を前記
    動作状態として計測する手段を有し、 前記時空間特徴抽出部は、前記足圧分布を足底の各部位
    に分類して、分類した足底部位毎の荷重値を前記時空間
    歩行特徴量として算出する手段を有することを特徴とす
    るウォーキング判定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のウォーキング判定装置に
    おいて、 前記美しさ・健康度定量化部は、歩行動作の力学的合理
    性の評価に基づいて歩行の美しさ又は健康度を定量的に
    解析する手段を有することを特徴とするウォーキング判
    定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のウォーキング判定装置に
    おいて、 前記時空間特徴抽出部は、前記足底部位毎の荷重値を表
    すバブルチャートを出力する手段を有することを特徴と
    するウォーキング判定装置。
JP2000035061A 2000-02-14 2000-02-14 ウォーキング判定装置 Expired - Fee Related JP3569188B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000035061A JP3569188B2 (ja) 2000-02-14 2000-02-14 ウォーキング判定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000035061A JP3569188B2 (ja) 2000-02-14 2000-02-14 ウォーキング判定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001218754A true JP2001218754A (ja) 2001-08-14
JP3569188B2 JP3569188B2 (ja) 2004-09-22

Family

ID=18559315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000035061A Expired - Fee Related JP3569188B2 (ja) 2000-02-14 2000-02-14 ウォーキング判定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3569188B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006015089A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 生体等多変量時系列データ評価法及び装置
JP2007526028A (ja) * 2004-03-08 2007-09-13 クレーグ, イー. ロウ, 矯正装具を作成するシステム及び方法
JP2009011527A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Asics Corp 足関節の動的アライメントの評価システムおよび足関節の動的アライメントの評価方法
JP2009106391A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Panasonic Electric Works Co Ltd 歩容解析システム
JP2010069229A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Nitta Ind Corp 足型分類装置
WO2011043294A1 (ja) * 2009-10-06 2011-04-14 オムロンヘルスケア株式会社 歩行姿勢判定装置
JP2011177278A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Tokyo Institute Of Technology 歩行障害自動分析システム
DE112009003607T5 (de) 2008-11-18 2012-07-05 Omron Healthcare Co., Ltd. Körperbewegungsgleichgewichterfassungsvorrichtung, Körperbewegungsgleichgewichterfassungsprogramm,Körperbewegungsgleichgewichterfassungsverfahren und Körperbewegungsgleichgewichtdiagnoseverfahren
WO2013108306A1 (ja) * 2012-01-18 2013-07-25 テルモ株式会社 尖足度合い評価システム及び情報処理装置
WO2014049639A1 (ja) * 2012-09-25 2014-04-03 テルモ株式会社 足圧分布計測システムおよび情報処理装置
CN111403039A (zh) * 2020-03-19 2020-07-10 中国科学院深圳先进技术研究院 一种动态平衡评估方法、装置、设备及介质
JPWO2019111521A1 (ja) * 2017-12-06 2020-12-03 株式会社 資生堂 情報処理装置、プログラム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101494779B1 (ko) * 2014-06-12 2015-02-23 국방과학연구소 로봇 제어를 위한 착용자의 보행단계구분 시스템 및 방법

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007526028A (ja) * 2004-03-08 2007-09-13 クレーグ, イー. ロウ, 矯正装具を作成するシステム及び方法
JP2006015089A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 生体等多変量時系列データ評価法及び装置
JP2009011527A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Asics Corp 足関節の動的アライメントの評価システムおよび足関節の動的アライメントの評価方法
JP2009106391A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Panasonic Electric Works Co Ltd 歩容解析システム
JP2010069229A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Nitta Ind Corp 足型分類装置
DE112009003607T5 (de) 2008-11-18 2012-07-05 Omron Healthcare Co., Ltd. Körperbewegungsgleichgewichterfassungsvorrichtung, Körperbewegungsgleichgewichterfassungsprogramm,Körperbewegungsgleichgewichterfassungsverfahren und Körperbewegungsgleichgewichtdiagnoseverfahren
US8414507B2 (en) 2008-11-18 2013-04-09 Omron Healthcare Co., Ltd. Body motion balance detection device, body motion balance detection program, body motion balance detection method, and body motion balance diagnosis method
JP2011078534A (ja) * 2009-10-06 2011-04-21 Omron Healthcare Co Ltd 歩行姿勢判定装置
WO2011043294A1 (ja) * 2009-10-06 2011-04-14 オムロンヘルスケア株式会社 歩行姿勢判定装置
DE112010003983T5 (de) 2009-10-06 2013-01-03 Omron Healthcare Co., Ltd. Gehhaltungsbestimmungsvorrichtung
US9149212B2 (en) 2009-10-06 2015-10-06 Omron Healthcare Co., Ltd. Walking posture determination apparatus
JP2011177278A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Tokyo Institute Of Technology 歩行障害自動分析システム
WO2013108306A1 (ja) * 2012-01-18 2013-07-25 テルモ株式会社 尖足度合い評価システム及び情報処理装置
WO2014049639A1 (ja) * 2012-09-25 2014-04-03 テルモ株式会社 足圧分布計測システムおよび情報処理装置
JP5918381B2 (ja) * 2012-09-25 2016-05-18 テルモ株式会社 足圧分布計測システムおよび情報処理装置
JPWO2019111521A1 (ja) * 2017-12-06 2020-12-03 株式会社 資生堂 情報処理装置、プログラム
JP7162613B2 (ja) 2017-12-06 2022-10-28 株式会社 資生堂 情報処理装置、プログラム
CN111403039A (zh) * 2020-03-19 2020-07-10 中国科学院深圳先进技术研究院 一种动态平衡评估方法、装置、设备及介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP3569188B2 (ja) 2004-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11986286B2 (en) Gait-based assessment of neurodegeneration
Lakany Extracting a diagnostic gait signature
JP3569188B2 (ja) ウォーキング判定装置
Hossain et al. Deepbbwae-net: A cnn-rnn based deep superlearner for estimating lower extremity sagittal plane joint kinematics using shoe-mounted imu sensors in daily living
EP3626169B1 (en) Information processing device, information processing system, and information processing method
WO2022059228A1 (ja) 運動評価装置および運動評価システム
Popat et al. Quantitative analysis of facial movement—A review of three-dimensional imaging techniques
CN104331705B (zh) 融合时空信息的步态周期自动检测方法
Hatamzadeh et al. A kinematic-geometric model based on ankles’ depth trajectory in frontal plane for gait analysis using a single RGB-D camera
JP2002233517A (ja) 歩行の美しさ評価装置および方法
Bora et al. Understanding human gait: A survey of traits for biometrics and biomedical applications
JP7439353B2 (ja) 認知機能評価方法、認知機能評価装置及び認知機能評価プログラム
JP2002345786A (ja) 転倒予防指導支援システム及び転倒予防指導支援方法
KR20210058283A (ko) 고령자 헬스케어를 위한 스마트 보행 시뮬레이터
CN116543455A (zh) 建立帕金森症步态受损评估模型、使用方法、设备及介质
Medina-Quero et al. Computer vision-based gait velocity from non-obtrusive thermal vision sensors
KR102570184B1 (ko) 보행 영상 기반의 보행 측정 방법 및 이의 장치
KR20230120341A (ko) 2차원 영상을 이용한 3차원 인체 관절 각도 예측 방법 및 시스템
Serrano et al. Automated feet detection for clinical gait assessment
KR20220140220A (ko) 보행데이터 기반 파킨슨 증후군 중증도 판별 시스템 및 방법
Katiyar et al. Clinical gait data analysis based on spatio-temporal features
Oluwadare Gait analysis on a smart floor for health monitoring
WO2023199562A1 (ja) 歩行解析システム、歩行解析装置、及び、プログラム
JP2020124367A (ja) 身体健康状態映像分析装置、方法並びにシステム
WO2022249746A1 (ja) 身体機能推定システム、身体機能推定方法、及び、プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040615

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040617

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090625

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090625

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100625

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100625

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110625

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120625

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140625

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees