JP2001217613A - 非放射性誘電体線路 - Google Patents

非放射性誘電体線路

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JP2001217613A JP2000027289A JP2000027289A JP2001217613A JP 2001217613 A JP2001217613 A JP 2001217613A JP 2000027289 A JP2000027289 A JP 2000027289A JP 2000027289 A JP2000027289 A JP 2000027289A JP 2001217613 A JP2001217613 A JP 2001217613A
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Yoshitake Terashi
吉健 寺師
Takeshi Okamura
健 岡村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】誘電体ストリップの正確な位置決めが可能でN
RDガイド内の信号の伝送損失を小さくできるととも
に、耐熱および耐久信頼性の高い非放射性誘電体線路を
提供する。 【解決手段】一対の平行平板導体2、2間に誘電体スト
リップ3を介装してなる非放射性誘電体線路1におい
て、一対の平行平板導体2、2と誘電体ストリップ3と
を金属ロウ4によって接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非放射性誘電体線路
に関し、例えばミリ波集積回路等に組み込まれて、高周
波信号のガイドとして用いられる非放射性誘電体線路に
関する。
【0002】
【従来技術】非放射性誘電体線路(Nonradiative Diele
ctric Waveguide,以下、単にNRDガイドという。)
は、間隔dの平行平板導体間に誘電体ストリップを介装
し、平行平板導体間の間隔dをd<λ/2(λ:信号波
長)となるように設計することによって外部からNRD
ガイドへのノイズの侵入をなくし、かつ外部への高周波
信号の放射をなくして信号を伝送できるものである。
【0003】従来、この種のNRDガイドにおいては、
誘電体線路を形成する誘電体ストリップの材料として、
テフロン、ポリスチレンなど比誘電率が2〜4の樹脂系
の材料やアルミナやコージェライト等のセラミック材料
が多用されている。
【0004】これらストリップは正確な位置決めを行う
必要があるために、該ストリップと前記金属板とをエポ
キシ樹脂等で接着したり、特開平10−163712号
公報に記載されるようにポリイミド樹脂やBTレジン等
の耐熱性の高い有機系接着剤を用いて接着されていた。
【0005】また、テフロン等の接着剤とのなじみが悪
いものは、特開平8−65015号公報に記載されるよ
うに金属板表面に溝部を設け、該溝部内に前記ストリッ
プを挿入することにより位置決め、固定していた。
【0006】さらに、特開平6−260814号公報や
特開平9−64608号公報では、誘電体をストリップ
部とその上下面に形成されるツバ部とからなる形状する
ことによってストリップの位置ずれを防止できること、
また、誘電体の上下面に銅、銀等のメッキまたは銀ペー
ストを塗布して焼き付けることにより平行平板導体とす
ることが記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
エポキシ樹脂からなる接着剤では耐熱性が低いために厳
しい環境下での使用に対する信頼性が低く、また、特開
平10−163712号公報のポリイミド樹脂やBTレ
ジンでも厳しい環境下に晒されると経時変化によって劣
化するという問題があった。
【0008】さらに、特開平8−65015号公報のよ
うに金属板の溝部内にストリップを挿入して固定する方
法では、ストリップの幅方向での位置ずれを小さくでき
るものの、ストリップの長さ方向への正確に位置決めを
することが困難でありストリップの長さ方向へ位置ずれ
してしまい、ダイオード、サーキュレータ、ターミネー
タ等の各部材との接続部、および前記ストリップを近接
させることによって形成されるカプラ部等での信号の伝
送損失が高くなるという問題があった。
【0009】また、特開平6−260814号公報や特
開平9−64608号公報のツバ部とストリップ部とか
らなる誘電体は寸法精度よく作製するための加工が困難
であり、さらに、メッキまたは銀ペーストの焼き付けに
より形成された平行平板導体は機械的な強度が低いため
に別途ハウジング等を設けなければならないという問題
があった。
【0010】したがって、本発明は、誘電体ストリップ
の正確な位置決めが可能でNRDガイド内の信号の伝送
損失を小さくできるとともに、耐熱および耐久信頼性の
高い非放射性誘電体線路を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に対して検討を重ねた結果、一対の平行平板導体と前記
誘電体ストリップとを金属ロウによって接合することに
よって正確な位置決めが可能であり、かつNRDガイド
の耐熱および耐久信頼性を高めることができることを知
見した。
【0012】ここで、誘電体ストリップとしては、セラ
ミックスおよび/またはガラスからなることが望まし
く、また、前記誘電体ストリップと前記金属ロウとの間
に、特に金属箔からなる金属層が形成されてなるととも
に、前記誘電体ストリップと前記金属層とが一体的に形
成されてなることが望ましい。
【0013】さらに、前記金属ロウがAu、Ag、T
i、Sn、Pbの群から選ばれる少なくとも1種を含有
することが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に本発明の非放射性誘電体線
路(以下、NRDガイドと略す。)の一例について概略
断面図を示す。図1によれば、NRDガイド1は、一対
の平行平板導体2、2間に、誘電体ストリップ(以下、
単にストリップと略す。)3が介装されており、また、
図1によれば、平行平板導体2とストリップ3が金属ロ
ウ4を介して接合されている。
【0015】平行平板導体2は、高い電気伝導度を有す
ることおよび加工性の点で、Cu、Al、Fe、SUS
(ステンレス)、Ag、Au、Pt等の導体板、あるい
はこれらの材料からなる導体層を表面に形成したセラミ
ックス、樹脂等の絶縁体により形成される。なお、平行
平板導体2は単純な平板形状からなるものであってもよ
いが、図2の平行平板導体6に示すようにストリップ3
と対向する位置に溝部(凹部)7を設けたものであって
もよい。
【0016】一方、ストリップ3は、テフロン、ポリス
チレン、ガラスエポキシ等の樹脂系誘電体やコーディラ
イト、アルミナ、ガラスセラミックス、フォルステライ
ト等のセラミックスによって形成されるものであるが、
金属ロウ4をロウ付けするときの耐熱性の点でセラミッ
クスおよび/またはガラスからなることが望ましい。
【0017】さらに、ストリップ3としては、誘電特
性、加工性、強度、小型化、信頼性等の点ではコーディ
ライト質セラミックスからなることが望ましく、また、
このコーディライト質セラミックスに対し、Y、La、
Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Dy、Ho、Er、T
m、Yb、Luから選ばれる少なくとも1種を含有せし
めることにより、Q値等の誘電特性を向上させ、低損失
で信号を伝送できる。
【0018】また、本発明によれば、ストリップ3表面
に後述する金属層5を被着形成する場合、CuやAg等
の低抵抗金属と同時焼成が可能なガラスセラミックスか
らなることが望ましく、また、ガラスセラミックスとし
ては、結晶相として、誘電損失が小さいSiO2結晶
相、MgAl24、ZnAl24等のスピネル型結晶
相、Ca(Mg,Al)(Si,Al)26等のディオ
プサイド型酸化物結晶相およびそれ以外のCa2MgS
27(akermanite)、CaMgSiO
4(monticellite)、Ca3MgSi2
8(merwinite)等の類似の結晶相、MgTi
3、SrTiO3、BaTiO3、CaTiO3、(M
g,Zn)TiO3等のイルメナイト結晶相、Zn2Si
4等のウイレマイト型結晶相、MgSiO3、3Al2
3・2SiO2、Mg2Al4Si518の群から選ばれ
る少なくとも1種が析出することが望ましく、また、上
記結晶相以外に含有されるガラス中には誘電損失が小さ
いシリカを主成分とすることが望ましい。
【0019】また、上記ガラスセラミックス中にはスト
リップ3の強度を高め、誘電率、誘電損失を低減し、熱
膨張係数を調整するために、フィラーとして上述した結
晶相に加えてZnO、Al23、コーディライト、Mg
Al24、MgO、TiO2、ZrO2、CaZrO3
を分散させることもできる。
【0020】本発明によれば、平板導体2とストリップ
3とが金属ロウ4を介して接合されていることが大きな
特徴であり、これによってストリップの正確な位置決め
が可能であり、NRD線路の位置ずれによるNRDガイ
ド内の信号の伝送損失を小さくできるとともに、耐熱お
よび耐久信頼性の高いNRDガイドをとなる。
【0021】金属ロウ4はAu、Ag、Ti、Sn、P
bの群から選ばれる少なくとも1種を含有することが望
ましく、特に、Au−Sn系半田、Pb−Sn系半田、
Ag−Ti系ロウ材、Agロウ等が使用可能であるが、
中でもAu−Sn系半田(耐熱温度320℃)を主成分
とすることが望ましい。また、NRDガイド内の信号伝
送特性の劣化を防止するために金属ロウ4の最大厚み
(高さ)は1mm以下、特に0.5mm以下であること
が望ましく、平滑な表面状態であることが望ましい。
【0022】また、ストリップ3と金属ロウ4との接着
性を高めるためにストリップ3と金属ロウ4との間に、
特にストリップ3と一体的に形成された金属層5が介在
することが望ましく、金属層5としてはストリップ3の
幅方向の寸法精度を高める点、ストリップ3の焼成によ
るそりを防止する点、ストリップ3と導体との界面の平
滑性を高めるために金属箔からなることが望ましい。さ
らに、金属層5表面にAu/NiまたはAu等のメッキ
を施してもよい。
【0023】また、図1のNRDガイドは、平行平板導
体2が単純な平板形状からなるものであったが、本発明
はこれに限られるものではなく、図2に示すように、一
対の平行平板導体6、6の対向する面に所定形状の溝部
(凹部)7を形成し、該溝部7内に金属ロウ8および金
属層9を所定深さ充填するとともに、金属ロウ8表面に
ストリップ3をロウ付けした構造であってもよい。
【0024】この場合、平行平板導体6の溝部7開口面
とストリップ3表面とが同一平面となるように形成され
てもよく、またストリップ3が溝部7内、すなわち平行
平板導体2内に所定の深さ埋設したものであってもよ
い。
【0025】また、図1のNRDガイドは、ストリップ
3の平行平板導体2と接する両面に金属ロウ4を介在さ
せた構成からなるが、本発明はこれに限られるものでは
なく、一方の表面のみに金属ロウが介在したものであっ
てもよい。
【0026】次に、上記NRDガイドを作製する方法に
ついて、誘電体ストリップをコーディライト質セラミッ
クスにて作製した一例について説明する。 まず、Mg
CO 3粉末(純度99%以上)、Al23粉末(純度9
9%以上)、SiO2粉末(純度99%以上)を用いて
コーディライト組成となるように秤量し、混合する。ま
た、この混合粉末に、Y、La、Ce、Pr、Nd、S
m、Eu、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luから選
ばれる少なくとも1種の酸化物、炭酸塩、硝酸塩等の粉
末(純度99%以上)を添加することにより、焼結温度
範囲を広げ、緻密化しやすくすることができる。
【0027】この混合粉末を、所望により大気中110
0℃〜1300℃にて仮焼した後、粉砕し、適量の有機
バインダを添加して、例えば、プレス成形法や、CIP
成形法、ドクターブレード法、圧延法等のテープ成形
法、押し出し成形法、射出成形法等の周知の成形方法に
よりストリップ形状の成形体を作製する。その後、該成
形体を大気中、所定温度で脱バインダ処理し、大気中1
300℃〜1500℃で焼成し、所望により表面を研磨
することにより、ストリップ形状のセラミックスを形成
することができる。
【0028】上記セラミックスに対して、所望により、
金属粉末に所定の有機バインダ、溶媒等を添加混練した
W(タングステン)、Mo(モリブデン)、Cu、A
g、Pt、Au等の金属を主成分とする金属層ペースト
を作製し、スクリーン印刷法、グラビア印刷法等の公知
の印刷法によって前記焼結体上下面に例えば金属層の厚
みが5〜30μmの金属層を塗布して1200℃以下の
温度にて焼き付ける。
【0029】その後、前記金属層を被着形成したストリ
ップを所定形状にカットやストリップまたは金属層を研
削した後、該ストリップを平行平板導体の所定の位置に
載置または狭持して上述した金属ロウを240〜350
℃程度に加熱、溶融し、固定せしめることによってスト
リップまたは金属層と平行平板導体とを接合でき、NR
D線路を形成することができる。なお、ストリップ表面
に金属層を被着形成した場合、該金属層と平行平板導体
とが金属ロウを介して接合されるように配設される。ま
た、平行平板導体間を所定の間隔に制御するために上記
ロウ付け時に平行平板導体間を加圧してもよい。
【0030】また、前記金属層の形成方法としては、上
記のいわゆる圧膜法に限られるものではなく、上記スト
リップ成形体表面に金属ペーストを塗布して同時焼成す
る方法、蒸着法、スパッタ法、CVD法等の薄膜形成法
によってストリップ表面に、Ni/Cr、Au/Cr、
Ag/Cu/Cr、Cu/Ti、Ni/Ti、Pt/T
i等の金属層を被着形成する方法形成する方法、さら
に、樹脂からなる転写フィルム表面に金属箔を被着形成
した後、該金属箔を前記成形体表面に転写する方法も適
応可能である。
【0031】一方、上記誘電体ストリップとしてガラス
セラミックスを用いる場合の一例について説明する。ま
ず、上述したフィラーを形成するためのセラミック粉末
および/またはSi、Al、Mg、Zn、B、Ca等を
含むガラス粉末に対して、所定の有機バインダ、溶媒等
を添加、混合した後、例えば、プレス成形法や、CIP
成形法、ドクターブレード法、圧延法等のテープ成形
法、押し出し成形法、射出成形法等の周知の成形方法に
より棒状またはシート状に成形する。
【0032】一方、上述した方法により厚みが5〜30
μmの金属層を被着形成する。なお、この際、転写フィ
ルムを用いてCuやAg等の金属箔からなる金属層をス
トリップ表面に転写する方法を用いれば、ストリップの
幅方向の焼成収縮を抑制して寸法精度を高め研削加工の
時間が短縮できるとともに、焼成においてストリップが
そることを防止して寸法精度の高い誘電体ストリップを
量産性よく作製することができる。
【0033】そして、上記金属層を被着形成した成形体
を脱バインダ処理した後、800〜1050℃、特に8
30〜950℃で焼成し、金属層と一体的に形成された
ストリップを作製でき、これを上記同様に金属ロウを介
して平行平板導体間の所定位置に配設することにより、
誘電体線路(NRD線路)を有するNRDガイドを作製
することができる。
【0034】上記構成のNRDガイドは、50GHz以
上、特に60GHz以上、さらには70GHz以上の高
周波帯で好適に使用可能である。
【0035】
【実施例】(実施例1) MgCO3粉末(純度99
%)、Al23粉末(純度99.7%)、SiO2粉末
(純度99.4%)を、秤量混合し、この混合物を大気
中1200℃で2時間仮焼した後、粉砕し、適量のバイ
ンダを加えて造粒した造粒粉を作製した。これを100
MPaの圧力でプレス成形して直径12mm×厚み8m
mの成形体を作製し、この成形体に対し、所定の温度で
脱バインダ処理を行った後、1455℃で2時間焼成し
た。
【0036】得られた焼結体について、加工し、60G
Hzにおける誘電率および誘電損失をネットワークアナ
ライザ、シンセサイズドスイーパを用いて誘電体共振器
法により測定したところ、誘電率4.8、誘電損失2×
10-4であった。
【0037】また、上記の造粒粉を用いて成形体を作製
し、所定の温度で脱バインダ処理を行った後、1455
℃で2時間焼成し、高さ1.8mm×幅0.8mm×長
さ100mmにそれぞれ切り出して誘電体ストリップを
形成した後、その上下面にスパッタ法によって膜厚が5
0μmのチタンおよび膜厚が50μmの白金薄膜を(P
t/Ti)形成した。
【0038】そして、縦100mm×横100mm×厚
み8mmの2枚の銅からなる平行平板導体間の所定位置
に誘電体ストリップと上記金属薄膜とが対向するように
配置し、金属薄膜と平行平板導体とをAu−Snからな
る球状の金属ロウを介在させて、320℃にてロウ付け
してNRDガイドを作製した。顕微鏡により観察した結
果、金属ロウの最大厚み0.1mmで平滑な表面を有し
ていた。
【0039】得られたNRDガイドに対して、76.5
GHzにおける透過損失??をネットワークアナライザ
にて測定したところ1dBであった。また、このNRD
ガイドに−45〜125℃の熱サイクルを1000回か
けた後の透過損失を上記同様に測定した結果1dBであ
り、目視観察による剥離等の接着の不具合は見られなか
った。
【0040】(実施例2)平均粒径2μmの下記に示す
組成のガラスに対して平均粒径2μmのセラミックフィ
ラーを添加したガラスセラミックス原料を準備した。 ガラスセラミックス ガラス:(SiO244重量%−Al2329重量%−
MgO11重量%−ZnO7重量%−B239重量%)
75重量% セラミックフィラー:SiO2 15重量%、ZnO
10重量% 上記混合粉末に対して、適量のバインダを加えて100
MPaの圧力でプレス成形して直径12mm×厚み8m
mの成形体を作製し、この成形体に対し所定の温度で脱
バインダ処理を行った後、950℃で2時間焼成してガ
ラスセラミックスを作製し、上記同様に60GHzにお
ける誘電率および誘電損失を測定したところ、誘電率
4.8、誘電損失8×10-4であった。
【0041】また、上記混合粉末に対して、有機バイン
ダ、溶剤を添加、混合してスラリーを作製した後、ドク
ターブレード法によってシート状に成形した。
【0042】一方、銅箔を被着形成した転写フィルムを
前記成形体シート表面に銅箔が接着するように積層して
40℃、100MPaで圧着した後、転写フィルムを剥
がして前記成形体シート表面に銅箔からなる金属層を積
層した。
【0043】次に、この銅箔を被着形成した成形体シー
トを脱バインダ処理した後、950℃にて焼成し、銅箔
表面に金メッキを施した後、カット、研削加工を施すこ
とによって、金属層が一体的に形成された誘電体ストリ
ップを作製した。そして、実施例1と同じ平行平板導体
の所定の位置に上記誘電体ストリップの金属層を実施例
1の金属ロウを介して接続し、実施例1と同様にロウ付
けしNRDガイドを作製した。なお、金属ロウの最大厚
みは0.1mmで平滑な表面を有するものであった。
【0044】得られたNRDガイドについて実施例1と
同様に評価した結果、透過損失??は2dB、熱サイク
ル付与後の透過損失は2dBであり、また目視観察によ
る剥離等の接着の不具合は見られなかった。
【0045】(実施例3)実施例1の平行平板導体の誘
電体ストリップと対向する位置に幅0.8mm×深さ
0.2mm×長さ100mmの溝部を形成し、該溝部に
実施例1の金属ロウを載置した。さらに、該金属ロウの
上部に高さ1.8mmの実施例1の誘電体ストリップを
載置し、実施例1と同様に金属ロウをロウ付けする以外
は実施例1と同様にNRDガイドを作製した。
【0046】得られたNRDガイドについて実施例1と
同様にNRD線路の透過損失を測定したところ1dB、
実施例1の熱サイクル付与後の透過損失は1dBであっ
た。また目視観察による剥離等の接着の不具合は見られ
なかった。
【0047】(比較例1)実施例1の金属ロウをBTレ
ジンに代える以外は実施例1と同様にNRDガイドを作
製し、評価した結果、透過損失は1dBと低いものであ
ったが、熱サイクル付与後、目視観察により接着剤と誘
電体ストリップとの間に剥離の発生が見られた。
【0048】(比較例2)実施例3のNRDガイドに対
して金属ロウを用いない以外は実施例3と同様にしてN
RDガイドを作製した。なお、溝部の深さを調整して平
行平板導体間の間隔は実施例3と同じとした。実施例1
と同様に評価した結果、透過損失が高くて測定できず、
組み立て時に位置ずれが発生したことがわかった。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明のNRDガ
イドによれば、誘電体ストリップの正確な位置決めが可
能でNRDガイド内の信号の伝送損失を小さくできると
ともに、耐熱および耐久信頼性の高いNRDガイドとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非放射性誘電体線路の一例を示す概略
断面図である。
【図2】本発明の非放射性誘電体線路の他の一例を示す
概略断面図である。
【符号の説明】
1・・・非放射性誘電体線路 2、6・平行平板導体 3・・・誘電体ストリップ 4、8・金属ロウ 5、9・金属層 7・・・溝部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の平行平板導体間に誘電体ストリップ
    を介装してなる非放射性誘電体線路において、前記一対
    の平行平板導体と前記誘電体ストリップとが金属ロウに
    よって接合されてなることを特徴とする非放射性誘電体
    線路。
  2. 【請求項2】前記誘電体ストリップがセラミックスおよ
    び/またはガラスからなることを特徴とする請求項1記
    載の非放射性誘電体線路。
  3. 【請求項3】前記誘電体ストリップと前記金属ロウとの
    間に金属層が形成されてなり、かつ前記誘電体ストリッ
    プと前記金属層とが一体的に形成されてなることを特徴
    とする請求項1または2記載の非放射性誘電体線路。
  4. 【請求項4】前記金属ロウがAu、Ag、Ti、Sn、
    Pbの群から選ばれる少なくとも1種を含有することを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の非放射性誘
    電体線路。
  5. 【請求項5】前記金属層が金属箔からなることを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれか記載の非放射性誘電体線
    路。
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