JP2001216951A - 密閉電池 - Google Patents

密閉電池

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JP2001216951A
JP2001216951A JP2000025238A JP2000025238A JP2001216951A JP 2001216951 A JP2001216951 A JP 2001216951A JP 2000025238 A JP2000025238 A JP 2000025238A JP 2000025238 A JP2000025238 A JP 2000025238A JP 2001216951 A JP2001216951 A JP 2001216951A
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JP
Japan
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battery
lead terminal
sealing resin
electrode lead
sealed battery
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JP2000025238A
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English (en)
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Aya Nishino
綾 西野
Toshiyuki Watanabe
俊行 渡辺
Shigeru Sano
茂 佐野
Toshi Sase
都司 佐瀬
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Yuasa Corp
Keihin Rika Industry Co Ltd
Original Assignee
Yuasa Corp
Keihin Rika Industry Co Ltd
Yuasa Battery Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極リード端子の取り出し部分からのリーク
の発生を時間的に遅らせることができ、結果的にリーク
の発生を抑制することができる、密閉電池を提供するこ
と。 【解決手段】 正極リード端子31が封口樹脂部21の
中を通って外部に取り出されている密閉電池1におい
て、正極リード端子31の、封口樹脂部21の中に存在
する埋設部分310の長さを、封口樹脂部21の、電池
内部から電池外部に至る最短距離L1よりも、長くした
ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極リード端子が
封口樹脂部の中を通って外部に取り出されている密閉電
池において、その取り出し部分の構造を改良したものに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8はフィルム状のラミネート外装材で
密閉された電池の平面図、図9は図8のIX矢視図であ
る。この密閉電池1では、電極などの電池要素11が外
装材2で筒状に包まれ、その包体の両側の開放端が封口
樹脂部21で封止されている。そして、電池要素11の
電極又は電極群に接続された金属性の電極リード端子、
即ち、正極リード端子31及び負極リード端子32が、
封口樹脂部21の中を通って電池外部に取り出されてい
る。図10は正極リード端子31の取り出し部分の透視
平面図である。図10に示すように、正極リード端子3
1は、正極板12から封口樹脂部21に対して直角に且
つ直線的に延びて電池外部に至っている。負極リード端
子32も同様である。
【0003】封口樹脂部21は、外装材2の内面にある
封口樹脂を超音波や熱などによって溶融接着させて形成
されている。そして、図8のXI−XI断面矢視図である図
11に示すように、正極リード端子31は、対向した外
装材2の封口樹脂(図示せず)に挟まれた状態で封口樹
脂を溶融接着させることにより、封口樹脂部21の中を
通り抜けた状態になっている。負極リード端子32も同
様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11に示
すように、正極リード端子31と封口樹脂部21との接
着が不十分な場合には、隙間4ができてしまい、該隙間
4から、電池内部の電解液がガスや液の状態で電池外部
へ漏れてしまうことがある。即ち、リークが発生するこ
とがある。特に、図10に示すように、従来一般の密閉
電池では、封口樹脂部21中に存在する正極リード端子
31の埋設部分310の長さ寸法が、封口樹脂部21の
電池内部から電池外部に至る最短距離L1と同じであ
り、即ち、短いので、リークが発生するまでの時間が短
く、そのために、電池特性の劣化や電池周囲への汚染な
どが顕著に起こる場合があった。
【0005】また、電極リード端子が、極板に接続して
いる内部リード端子と電池外部に至っている外部リード
端子とが接続されて構成され、両端子の素材が異なり、
両端子の接続部が、特開平11−260343号公報に
記載のように、封口樹脂部の中に位置している場合にお
いて、両端子の接続部に、隙間4に侵入した電解液が接
触すると、該接続部が腐食されて、電極リード端子の抵
抗値が増大したり電極リード端子自体が破壊されたりす
る場合があった。
【0006】本発明は、電極リード端子の取り出し部分
からのリークの発生を時間的に遅らせることができ、結
果的にリークの発生を抑制することができる、密閉電池
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
電極リード端子が封口樹脂部の中を通って外部に取り出
されている密閉電池において、電極リード端子の、封口
樹脂部の中に存在する埋設部分の長さを、封口樹脂部
の、電池内部から電池外部に至る最短距離よりも、長く
したことを特徴としている。
【0008】請求項1記載の発明においては、電極リー
ド端子が封口樹脂部の最短距離を通って電池外部に至っ
ている従来の密閉電池に比して、電極リード端子の上記
埋設部分の長さが上記最短距離より長くなっている分だ
け、電池内部の電解液が電極リード端子に沿って電池外
部に漏れることが起こりにくくなっている。従って、従
来電池に比して、リークの発生が時間的に遅くなり、結
果的に、リークの発生が抑制される。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記埋設部分の少なくとも一部を、薄く又
は幅狭にしたものである。
【0010】請求項2記載の発明においては、上記埋設
部分を長くすることに伴う重量増加が抑制される。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、封口樹脂部がラミネート外装材の封口樹脂
を溶着して形成されているものである。
【0012】請求項3記載の発明においては、電極リー
ド端子をラミネート外装材で挟んで超音波又は熱を加え
て封口樹脂を溶融接着させるだけで、電極リード端子を
封口樹脂部の中を通して電池外部に取り出した状態に設
けることができる。従って、電極リード端子を、上記埋
設部分を長くした状態で容易に設けることができる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、電極リード端子が、極板に接続している内
部リード端子と電池外部に至っている外部リード端子と
が接続されて構成されており、両端子の接続部が、封口
樹脂部の中であって電池内部から内部リード端子に沿っ
て上記最短距離よりも遠い位置に存在しているものであ
る。
【0014】請求項4記載の発明においては、電池内部
の電解液が内部リード端子に沿って、内部リード端子と
外部リード端子との接続部まで到達するのが遅くなる。
従って、該接続部が電解液によって腐食されるのが抑制
される。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、外部リード端子が内部リード端子より強度
の大きいものである。
【0016】請求項5記載の発明においては、強度の大
きい外部リード端子が電池外部に出て、強度の小さい内
部リード端子が電池内部にあるので、電池外部における
強度が向上する。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項4記載の発
明において、内部リード端子がアルミニウムからなって
おり、外部リード端子がニッケルからなっているもので
ある。
【0018】請求項6記載の発明においては、請求項5
記載の発明が端的に実現される。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項1記載の発
明において、密閉電池がリチウムイオン二次電池である
ものである。
【0020】水系電解液を用いた電池系、例えばアルカ
リ二次電池においては、リークが発生したとしても、リ
ークするガスが充電中を除くと水蒸気であるので、外部
にて特に問題が起こることはない。一方、非水電解質を
用いたリチウムイオン二次電池においては、リークが発
生すると、リークするガスが揮発性有機ガスであるの
で、外部の機器の電気回路で発生した火花による引火、
爆発などの危険がある。しかるに、本発明によれば、リ
ークの発生が抑制されるので、リチウムイオン二次電池
における上記危険は解消される。
【0021】リークが発生し得るということは、電池内
部からガスが漏れるだけでなく、電池外部から大気中の
窒素、酸素、水蒸気などが電池内部に侵入することを意
味する。アルカリ二次電池においては、大気中の上記ガ
スが侵入しても特に問題は起こらないが、リチウムイオ
ン二次電池においては、水蒸気が侵入すると、水蒸気と
負極とが反応して電池性能が著しく劣化する。しかる
に、本発明によれば、リークの発生が抑制されるので、
リチウムイオン二次電池における上記電池性能の劣化が
防止される。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を以下に例示す
るが、本発明は、これらの実施形態に限られるものでは
なく、本発明の概念に含まれる限り、他の実施形態も含
むものである。なお、本発明の密閉電池は、図8ないし
図10に示す従来の密閉電池に対して、電極リード端子
の取り出し部分の構造が異なるだけであり、その他の構
造は同じである。
【0023】(実施形態1)図1は本実施形態の密閉電
池1の正極リード端子31の取り出し部分の透視平面図
である。なお、密閉電池1は、リチウムイオン二次電池
であり、具体的には、次のような電池要素からなってい
る。
【0024】[正極]次のように製造した。即ち、正極
活物質であるLiCoO287重量部と、導電助剤であ
る人造鱗片状黒鉛8.5重量部及びアセチレンブラック
1.5重量部とを、混合し、この混合粉体に、バインダ
ーとして、12%ポリフッ化ビニリデン/N−メチル−
2−ピロリドン溶液を25重量部加えて練り、更にN−
メチル−2−ピロリドンを29重量部加えてペースト状
とし、このペーストを、集電体となる厚さ20μmのア
ルミニウム箔上に、厚さ約260μmで塗布し、これ
を、乾燥し、電極形状に打ち抜き、厚さ100μmにプ
レスした。プレス後のものを正極として用いた。
【0025】なお、正極活物質としては、上記以外のリ
チウム含有遷移金属酸化物、例えば、スピネル型マンガ
ン酸リチウム(LiMn24)、ニッケル酸リチウムな
どを用いることができる。
【0026】[負極]次のように製造した。即ち、負極
活物質である繊維状人造黒鉛94重量部に、バインダー
として、12%ポリフッ化ビニリデン/N−メチル−2
−ピロリドン溶液を50重量部加えて練り、更にN−メ
チル−2−ピロリドンを24重量部加えてペースト状と
し、このペーストを、集電体となる厚さ12μmの電解
銅箔上に、厚さ約210μmで塗布し、これを、乾燥
し、電極形状に打ち抜き、厚さ105μmにプレスし
た。プレス後のものを負極として用いた。なお、上記人
造黒鉛は、層間距離d002が0.337nm、結晶子サ
イズLcが36nmのものである。
【0027】なお、負極活物質としては、上記以外の炭
素材、例えば、メソカーボンマイクロビーズ、コーク
ス、ハードカーボンなどを用いることができる。
【0028】また、バインダーとしては、ポリテトラフ
ルオロエチレン、又はゴム系高分子、又はこれらとセル
ロース系高分子との混合物、又はポリフッ化ビニリデン
を主体とするコポリマーなどを用いることができる。
【0029】[電解質]次のように製造した。即ち、エ
チレンカーボネートとγ−ブチロラクトンとを2:3の
割合で混合し、この混合溶液にLiBF4を1mol/
lとなるよう溶解させて、電解液を作製した。この電解
液に、平均分子量500のビスフェノールAのエチレン
オキサイド付加体をアクリレート化してなるモノマー
を、20%混合して、ポリマー電解質前駆体を調製し
た。このポリマー電解質前駆体を、正極及び負極に真空
含浸させ、電子線照射により硬化させ、極板中にポリマ
ー電解質を形成した。このポリマー電解質を電解質とし
て用いた。
【0030】なお、電解質を形成する電解液としては、
エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチ
ルカーボネート、エチルメチルカーボネート、プロピル
カーボネート、スルホラン、γ−ブチロラクトンなどの
混合溶媒に、LiPF6、LiBF4、LiClO4、リ
チウムペルフルオロアルキルスルホン酸イミド塩などの
支持塩を溶解してなるものを用いることができる。ま
た、電解質としては、上記の電解液と、ポリエチレンオ
キサイド、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデ
ンなどの高分子と、からなるゲル状電解質を用いること
ができる。
【0031】[セパレータ]次のように製造した。即
ち、エチレンカーボネートとγ−ブチロラクトンとを
2:3の割合で混合し、この混合溶液にLiBF4を1
mol/lとなるよう溶解させて、電解液を作製した。
この電解液に、エチレンオキサイドとプロピレンオキサ
イドの共重合体であってアクリル酸エステル基が3個付
加されてなるマクロマーを20%混合して、ポリマー電
解質前駆体を調製した。このポリマー電解質前駆体を、
厚さ30μmのポリプロピレン不織布に含浸させ、電子
線を照射して厚さ35μmのゲル状フィルムを作製し
た。このフィルムをセパレータとして用いた。
【0032】なお、セパレータとしては、上記のものに
限定されるものではなく、従来から用いられているポリ
エチレン微多孔膜、ポリフッ化ビニリデン微多孔膜など
の種々のセパレータを用いることができる。
【0033】本実施形態において、正極リード端子31
は、正極リード端子31の、封口樹脂部21中に存在す
る埋設部分310が直角に折れ曲がって横方向に長さL
2だけ延びて更に直角に折れ曲がって、電池外部に至っ
ている。このため、埋設部分310の長さ寸法は、封口
樹脂部21の電池内部から電池外部に至る最短距離L1
よりL2分だけ長くなっている。ここでは、L1=L2
に設定しているので、埋設部分310の長さは図10に
示す従来電池に比して2倍となっている。この密閉電池
を電池Aとする。
【0034】(実施形態2)図2は本実施形態の密閉電
池1の正極リード端子31の取り出し部分の透視平面図
である。本実施形態において、正極リード端子31は、
埋設部分310が封口樹脂部21に対して斜めに長さL
3だけ延びて、電池外部に至っている。このため、埋設
部分310の長さ寸法は、封口樹脂部21の最短距離L
1より、(L3−L4)分だけ長くなっている。この密
閉電池を電池Bとする。
【0035】(実施形態3)図3は本実施形態の密閉電
池1の正極リード端子31の取り出し部分の透視平面図
である。本実施形態において、正極リード端子31は、
正極板12に接続している内部リード端子311と電池
外部に至っている外部リード端子312とが接続して構
成されている。内部リード端子311は、正極板12と
同じく、アルミニウムからなっており、外部リード端子
312は、ニッケルからなっている。そして、内部リー
ド端子311の封口樹脂部21中に存在する埋設部分3
13は、直角に折れ曲がって横方向に長さL5だけ延び
ており、その先端にて外部リード端子312と接続して
いる。ここでは、L1=L5に設定している。従って、
両端子311,312の接続部314は、内部リード端
子311に沿って電池内部から寸法L1より遠い位置に
存在しており、また、正極リード端子31の封口樹脂部
21中に存在する埋設部分310の長さは図10に示す
従来電池に比して2倍となっている。この密閉電池を電
池Cとする。
【0036】(比較検討)図8ないし図10に示す従来
の密閉電池を電池Dとし、実施形態1〜3の電池A〜C
と電池Dとを、充電末状態で、80℃、95%RHの恒
温恒湿槽内に放置し、正極リード端子31の取り出し部
分を1週間毎に観察し、リークの発生状況を調べた。リ
ークが発生すると、取り出し部分及び周囲に、変色や変
質が見られることとなる。その結果を表1に示す。な
お、電池A〜Dの埋設部分310の長さの関係は、電池
A=電池C>電池B>電池Dである。
【0037】
【表1】
【0038】表1から明らかなように、埋設部分310
が最も短い電池Dにおいて最も早くリークの発生が観察
された。その次は、埋設部分310が電池Dの次に短い
電池Bおいてリークの発生が観察された。埋設部分31
0の長さが電池Dの2倍である電池A,Cでは、21日
経ってもリークの発生は観察されなかった。このよう
に、埋設部分310の長さが封口樹脂部21の寸法L1
より長い電池A〜Cでは、リークの発生が時間的にかな
り遅くなっており、従って、リークの発生が抑制されて
いる。
【0039】また、電池Cを21日放置後に解体して接
続部314を観察したところ、接続部314に腐食は発
生していなかった。
【0040】また、電池Cでは、内部リード端子311
がアルミニウムからなっており、外部リード端子312
がニッケルからなっているので、強度の大きい外部リー
ド端子312が電池外部に出て、強度の小さい内部リー
ド端子311は電池外部に出ていない。従って、正極リ
ード端子31の電池外部における強度が向上している。
【0041】更に、電池Bでは、埋設部分310を斜め
に延ばしているので、正極リード端子31の、正極板1
2との接続位置Yと電池外部への取出位置ZとのずれW
が、電池Aに比して小さくなっている。
【0042】また、リチウムイオン二次電池である電池
A〜Cにおいて、リークの発生が抑制されるので、次の
ような作用効果を奏する。 非水電解質を用いたリチウムイオン二次電池におい
て、リークが発生すると、リークするガスが揮発性有機
ガスであるので、外部の機器の電気回路で発生した火花
による引火、爆発などの危険がある。しかるに、電池A
〜Cでは、リークの発生が抑制されるので、リチウムイ
オン二次電池における上記危険は解消される。
【0043】リークが発生し得るということは、電池
内部からガスが漏れるだけでなく、電池外部から大気中
の窒素、酸素、水蒸気などが電池内部に侵入することを
意味する。リチウムイオン二次電池において、水蒸気が
侵入すると、水蒸気と負極とが反応して電池性能が著し
く劣化する。しかるに、電池A〜Cでは、リークの発生
が抑制されるので、リチウムイオン二次電池における上
記電池性能の劣化が防止される。
【0044】(実施形態4)図4は本実施形態の密閉電
池1の正極リード端子31の取り出し部分の透視平面図
である。本実施形態では、実施形態1に比して、埋設部
分310の寸法L2の部分3101が1/2の幅狭とな
っている。
【0045】このため、実施形態1では、埋設部分31
0の長さが電池Dに比して2倍になると共に埋設部分3
10の重量も2倍となっているが、本実施形態では、埋
設部分310の重量は1.5倍となっている。従って、
本実施形態では、埋設部分310を長くすることに伴う
重量増加が抑制されており、実施形態1に比して、埋設
部分310ひいては正極リード端子31の軽量化が図ら
れている。また、部分3101が幅狭であるので、埋設
部分310の柔軟性も向上している。もちろん、埋設部
分310が長くなったことにより、リークの発生が抑制
される。
【0046】(実施形態5)図5は本実施形態の密閉電
池1の正極リード端子31の取り出し部分の透視平面図
である。本実施形態では、正極リード端子31の部分3
101の寸法が実施形態4の寸法L2の2倍のL6とな
っている。
【0047】このため、実施形態1では、電池Dに対し
て、埋設部分310の長さも重量も2倍となっている
が、本実施形態では、電池Dに対して、埋設部分310
の重量は2倍であるが、長さは3倍となっている。従っ
て、本実施形態では、埋設部分310の長さが重量増加
以上に増加しており、実施形態1に比して、正極リード
端子31の重量を変えることなく、埋設部分310の長
さの増大が図られている。また、埋設部分3101が幅
狭であるので、埋設部分310の柔軟性も向上してい
る。もちろん、埋設部分310がより長くなっているこ
とにより、リークの発生がより確実に抑制される。
【0048】(実施形態6)図6は本実施形態の密閉電
池1の正極リード端子31の取り出し部分の透視平面図
である。本実施形態において、正極リード端子31は、
埋設部分310が直角に折れ曲がって横方向に長さL7
だけ延びて更に直角に折れ曲がって逆方向に長さL8だ
け延びて更に直角に折れ曲がって横方向に長さL9だけ
延びて更に直角に折れ曲がって、電池外部に至ってい
る。ここでは、L7+L9=L2に設定しているので、
埋設部分310の長さは、電池Dに比して、2倍とL8
分だけ長くなっている。
【0049】従って、本実施形態では、実施形態1に比
して、正極リード端子31の、正極板12との接続位置
Yと電池外部への取出位置ZとのずれWを変えることな
く、埋設部分310の長さの増大が図られている。もち
ろん、埋設部分310がより長くなっていることによ
り、リークの発生がより確実に抑制される。
【0050】(実施形態7)図7は本実施形態の密閉電
池1の正極リード端子31の取り出し部分の透視平面図
である。本実施形態において、正極リード端子31は、
埋設部分310が直角に折れ曲がって横方向に長さL1
0だけ延びて、電池外部に至っている。ここでは、L1
0>L11に設定されている。なお、寸法L11は、埋
設部分310の折れ曲がった箇所から電池外部に至る最
短距離である。この構成によっても、埋設部分310の
長さは寸法L1よりも長くなっている。従って、埋設部
分310が長くなっていることにより、リークの発生が
抑制される。
【0051】(別の実施形態)上記実施形態に対して、
下記のような変形構造を採用することができる。 (1)上記実施形態では、正極リード端子31について
のみ説明したが、負極リード端子32についても、正極
リード端子31と共に又は正極リード端子31に代え
て、上述した正極リード端子31の取り出し構造と同様
の取り出し構造を採用してもよい。
【0052】(2)実施形態4,5では、埋設部分31
01を幅狭としているが、その代わりに薄くしてもよ
い。また、幅狭とし且つ薄くしてもよく、それによれ
ば、より軽量化が図られる。
【0053】(3)埋設部分310は、実施形態1,3
〜7のように直角に折り曲げたり、実施形態2のように
傾斜するよう折り曲げたりするだけでなく、曲線状に曲
げてもよい。また、折り曲げる回数や角度は任意であ
る。
【0054】(4)上記実施形態では、ラミネート外装
材を用いた電池について説明しているが、本発明は、封
口樹脂により封口されており且つ封口樹脂部を通して電
極端子が電池外部に取り出されている形式の電池であれ
ば、いかなる電池にも適用でき、該取り出し部分からの
リークの発生を抑制できる。
【0055】(5)上記実施形態では、密閉電池1がリ
チウムイオン二次電池の場合について説明しているが、
本発明は、他の密閉電池にも当然に適用できる。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、従来電池
に比して、リークの発生を時間的に遅らせることがで
き、結果的に、リークの発生を抑制できる。
【0057】請求項2記載の発明によれば、電極リード
端子の、封口樹脂部の中に存在する埋設部分を長くする
ことに伴う重量増加を抑制できる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、電極リード
端子を、封口樹脂部の中に存在する埋設部分を長くした
状態で容易に設けることができる。
【0059】請求項4記載の発明によれば、内部リード
端子と外部リード端子との接続部が電解液によって腐食
するのを抑制できる。
【0060】請求項5記載の発明によれば、電池外部に
おける強度を向上できる。
【0061】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の発明を端的に実現できる。
【0062】請求項7記載の発明によれば、リチウムイ
オン二次電池において、リークしたガスの引火、爆発な
どの危険を解消でき、また、水蒸気が侵入して負極と反
応することによる電池性能の著しい劣化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1の密閉電池の正極リード端子の取
り出し部分の透視平面図である。
【図2】 実施形態2の密閉電池の正極リード端子の取
り出し部分の透視平面図である。
【図3】 実施形態3の密閉電池の正極リード端子の取
り出し部分の透視平面図である。
【図4】 実施形態4の密閉電池の正極リード端子の取
り出し部分の透視平面図である。
【図5】 実施形態5の密閉電池の正極リード端子の取
り出し部分の透視平面図である。
【図6】 実施形態6の密閉電池の正極リード端子の取
り出し部分の透視平面図である。
【図7】 実施形態7の密閉電池の正極リード端子の取
り出し部分の透視平面図である。
【図8】 フィルム状のラミネート外装材で密閉された
電池の平面図である。
【図9】 図8のIX矢視図である。
【図10】 図8の電池の正極リード端子の取り出し部
分の透視平面図である。
【図11】 図8のXI−XI断面矢視図である。
【符号の説明】
1 密閉電池 2 ラミネート外装材 31 正極リード端子 310 埋設部分 311 内部リード端子 312 外部リード端子 314 接続部 32 負極リード端子
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 俊行 大阪府高槻市古曽部町二丁目3番21号 株 式会社ユアサコーポレーション内 (72)発明者 佐野 茂 大阪府高槻市古曽部町二丁目3番21号 株 式会社ユアサコーポレーション内 (72)発明者 佐瀬 都司 東京都大田区本羽田1丁目26番16号 株式 会社京浜理化工業内 Fターム(参考) 5H022 AA09 CC02 CC08 CC12 CC16 EE04 5H029 AJ15 AK03 AL06 AL07 AL08 AM03 AM04 AM05 AM07 BJ02 BJ04 DJ05 DJ07 EJ01 HJ04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極リード端子が封口樹脂部の中を通っ
    て外部に取り出されている密閉電池において、 電極リード端子の、封口樹脂部の中に存在する埋設部分
    の長さを、封口樹脂部の、電池内部から電池外部に至る
    最短距離よりも、長くしたことを特徴とする密閉電池。
  2. 【請求項2】 上記埋設部分の少なくとも一部を、薄く
    又は幅狭にした請求項1記載の密閉電池。
  3. 【請求項3】 封口樹脂部がラミネート外装材の封口樹
    脂を溶着して形成されている請求項1記載の密閉電池。
  4. 【請求項4】 電極リード端子が、極板に接続している
    内部リード端子と電池外部に至っている外部リード端子
    とが接続されて構成されており、両端子の接続部が、封
    口樹脂部の中であって電池内部から内部リード端子に沿
    って上記最短距離よりも遠い位置に存在している、請求
    項1記載の密閉電池。
  5. 【請求項5】 外部リード端子が内部リード端子より強
    度の大きいものである請求項4記載の密閉電池。
  6. 【請求項6】 内部リード端子がアルミニウムからなっ
    ており、外部リード端子がニッケルからなっている請求
    項4記載の密閉電池。
  7. 【請求項7】 密閉電池がリチウムイオン二次電池であ
    る請求項1記載の密閉電池。
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