JP2001216669A - 光学ヘッド装置のレンズクリーニング方法およびこれに用いるクリーニングディスク - Google Patents

光学ヘッド装置のレンズクリーニング方法およびこれに用いるクリーニングディスク

Info

Publication number
JP2001216669A
JP2001216669A JP2000026094A JP2000026094A JP2001216669A JP 2001216669 A JP2001216669 A JP 2001216669A JP 2000026094 A JP2000026094 A JP 2000026094A JP 2000026094 A JP2000026094 A JP 2000026094A JP 2001216669 A JP2001216669 A JP 2001216669A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
cleaning
slider
area
information recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000026094A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazufumi Uno
和史 宇野
Shingo Hamaguchi
慎吾 濱口
Kyoko Tadaki
恭子 只木
Kiyoto Matsui
清人 松井
Goro Kawasaki
悟朗 河崎
Nobuyuki Kozu
信之 神頭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2000026094A priority Critical patent/JP2001216669A/ja
Publication of JP2001216669A publication Critical patent/JP2001216669A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライダ30に対物レンズ40を搭載した形
式の光学ヘッド装置20に適したレンズクリーニング方
法を提供する。 【解決手段】 ディスクの半径方向に移動可能なシーク
機構21にサスペンション部材23を介して支持された
浮上スライダ30を備えるとともにこの浮上スライダ3
0に対物レンズ40が搭載されてなり、スライダ30を
ディスクに向けて押圧するロード状態とディスクから離
間させるアンロード状態とを選択できるように構成され
た光学ヘッド装置20において、装着されたディスクの
情報記録領域Aにスライダ30をロード状態としてこの
ディスクがクリーニングディスクDcであるかどうかを
判別し、クリーニングディスクDcである場合に、スラ
イダ30をクリーニング領域Bに移行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、光ディスク装置
に用いられる光学ヘッド装置のレンズクリーニング方法
およびこれに用いるレンズクリーニング用ディスクに関
する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置において、読み取り専用
または読み書き可能な光ディスク媒体に対する情報の読
み書きは、光学ヘッド装置を用いて行われる。この光学
ヘッド装置は、光源・検出部から発せられた光ビームを
立上げミラー等で反射させてディスク面に向かわせ、そ
して対物レンズによってディスク媒体の記録面にビーム
スポットを形成するようになされている。
【0003】そして、このような光学ヘッド装置は、ビ
ームスポットをディスクの半径方向に移動させるシーク
機構を備えているが、従来からの一般的な装置では、対
物レンズはシーク機構に設置された微動アクチュエータ
を介して搭載されている。この微動アクチュエータは、
ディスクの偏心あるいは面ぶれに対応してビームスポッ
トを所望の記録トラックに追従させるべく、対物レンズ
を微動させるものである。
【0004】光ディスク装置は、情報の読み書きを非接
触で行うため、光ディスク媒体を半永久的に使用できる
という利点がある反面、対物レンズに塵埃が付着するこ
とが避けられず、このような対物レンズの汚れに起因し
て光学ヘッド装置の読み書き性能が経時的に悪化すると
いう難点がある。そのため、光ディスク装置に用いられ
る光学ヘッド装置にあっては、その対物レンズのクリー
ニングを定期的に行うことが望ましい。
【0005】たとえば、特開平4−221432号公報
等には、従来の光ディスク装置のためのレンズクリーニ
ングに関する技術が開示されている。このレンズクリー
ニング技術は、払拭部材が設置されたクリーニング領域
を有するクリーニングディスクを光ディスク媒体に代え
て光ディスク装置に装着し、回転するクリーニングディ
スクにおけるクリーニング領域によって対物レンズの表
面を物理的に払拭することを基本とする。
【0006】従来一般的な光学ヘッド装置の構成におい
ては、対物レンズが微動アクチュエータによって比較的
剛に支持されているため、回転するクリーニングディス
クによる対物レンズの物理的な払拭を行っても、微動ア
クチュエータが損傷するといった不具合は生じにくい。
【0007】ところで、近年においては、光ディスク媒
体の記録容量の飛躍的増大を図るべく光ディスク装置の
分野においてさまざまな技術が採用されつつあり、その
一つとして、光ディスク媒体の表面に対してわずかなす
きまを介して浮上するスライダを用い、対物レンズを構
成する1または複数のレンズをこのスライダに搭載して
光学ヘッド装置を構成する場合がある。スライダは、シ
ーク機構に対してサスペンション部材を介して連結され
ているとともに、サスペンション部材とスライダとの間
にはジンバルバネが介装されており、スライダは所定の
方向性を保持しつつも、ピボットを中心として低剛性を
もって無方向に首振り揺動可能となっている。そして、
スライダは、ディスクから離間するアンロード状態と、
ディスク表面に所定の圧力をもって押圧されるロード状
態とが選択されるようになっており、ディスク交換時等
には、アンロード状態が選択される。
【0008】ロード時、スライダはサスペンション部材
のもつ弾力によって所定の圧力でディスク表面に向けて
押圧される。ディスクの回転に伴い、スライダはディス
ク表面との間のエアベアリングの作用によってわずかな
すきまを介して浮上させられる。そして、このスライダ
は、ディスクのチルトに応じてディスク表面に倣い、そ
の姿勢が変動する。このようなスライダは、光ディスク
媒体表面にきわめて近接させられるため、小さな径の対
物レンズを用いつつも、この対物レンズを複数のレンズ
で構成することにより、収差を悪化させることなく高い
開口数(NA)を実現でき、これによって情報の記録容
量を高めることができる。また、スライダはディスクの
チルトに応じて倣うため、コマ収差が悪化することもな
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにスライダ
に対物レンズを搭載して光学ヘッド装置を構成する場合
においても、対物レンズに付着する塵埃を除去するレン
ズクリーニングが必要である。とくに、このようなスラ
イダ方式の光学ヘッド装置は、アンロード状態からロー
ド状態とするとき、スライダがディスク媒体に必ず接触
する。したがって、ディスク媒体表面に付着する塵埃ま
でもがスライダに乗り移り、これがレンズ表面を汚して
しまうことになるのである。
【0010】前述したように、このようなスライダ方式
の光学ヘッドの場合、スライダはジンバルバネを介して
低剛性でサスペンション部材に支持されており、しか
も、ディスクのロード時にスライダがディスクに接触す
る場合があっても、ディスクが回転を始めるとディスク
に対して浮上するのであり、高速回転するディスクに接
触したままディスクから摩擦力を受けることは予定され
ていない。したがって、前述した従来のディスククリー
ニングの手法をそのまま適用してスライダ方式の光学ヘ
ッドにおける対物レンズを物理的に払拭しようとする
と、スライダはシーク機構の動作によって払拭領域に突
入させられたとたんに払拭部材から大きな摩擦力を受
け、ジンバルバネが破損してサスペンション部材から脱
落してしまうことになりかねない。
【0011】この発明は、このような事情のもとで考え
出されたものである。そして、その課題は、スライダに
対物レンズを搭載した形式の光学ヘッド装置に適したレ
ンズクリーニング方法、およびこれに用いるクリーニン
グディスクを提供することである。
【0012】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を採用した。
【0013】本願発明の第1の側面によって提供される
レンズクリーニング方法は、ディスクの半径方向に移動
可能なシーク機構にサスペンション部材を介して支持さ
れた浮上スライダを備えるとともにこの浮上スライダに
少なくとも1枚の対物レンズが搭載されてなり、スライ
ダをディスクに向けて押圧するロード状態とディスクか
ら離間させるアンロード状態とを選択でき、スライダの
ロード状態において上記対物レンズを介してディスクに
光ビームスポットを形成し、ディスクに情報の読み書き
を行うように構成された光学ヘッド装置において、装着
されたディスクの情報記録領域にスライダをロード状態
としてこのディスクがクリーニングディスクであるかど
うかを判別し、クリーニングディスクである場合に、ス
ライダをクリーニング領域に移行させることを特徴とす
る。
【0014】好ましい実施の形態においては、上記クリ
ーニングディスクの情報記録領域とクリーニング領域と
は、ディスクの半径方向に隣接させられている。
【0015】光ディスク装置によって決められた手順に
したがい、スライダが最初にロードされる領域を上記情
報記録領域としておく。そうすると、上記方法によれ
ば、スライダが最初にロードされる領域に仕込まれた情
報を読み取ることにより、光ディスク装置に装着された
ディスクがクリーニングディスクであることが判別され
る。したがって、スライダがロード状態のまま不用意に
シーク動作に移ってクリーニング領域に突入し、クリー
ニング領域からの摩擦力を衝撃的に受けて変形し、ある
いはジンバルバネが破損してサスペンション部材からは
ずれてしまうといったことを回避することができる。
【0016】好ましい実施の形態においてはまた、スラ
イダのクリーニング領域への移行は、このスライダを、
アンロード状態でこのクリーニングディスクの情報記録
領域とクリーニング領域との境界をまたぐようにシーク
させた後、クリーニング領域にロードすることにより行
う。
【0017】仮に、スライダが情報記録領域とクリーニ
ング領域の境界をロード状態でまたぐようにすると、境
界における段差、あるいは境界を挟んで位置する両領域
のクッション性の圧倒的な相違等に起因してスライダに
曲げ力が作用するが、上記したようにスライダが上記境
界をアンロード状態でまたぐようにすると、上記したよ
うにスライダに曲げ力が作用するといったことがなく、
スライダの変形や外れが生じるといったことはなくなく
る。
【0018】好ましい実施の形態においてはさらに、ス
ライダをクリーニングディスクのクリーニング領域にロ
ードするにあたり、クリーニングディスクの回転数を通
常のディスク再生回転数よりも低回転数とする。
【0019】このようにすることにより、クリーニング
領域からスライダが受ける負荷を軽減して、スライダが
破損する可能性をより低めることができる。
【0020】他の好ましい実施の形態においては、上記
クリーニングディスクの情報記録領域とクリーニング領
域とは、概してディスクの半径方向に隣接させられいて
るとともに、この情報記録領域とクリーニング領域との
境界の一部はディスクの半径方向に延びており、この半
径方向に延びる境界を挟んで、ディスクの回転方向前方
側に情報記録領域が、後方側にクリーニング領域が隣接
させられいてる。
【0021】この好ましい実施の形態においてはまた、
スライダのクリーニング領域への移行は、クリーニング
ディスクの回転数を通常の再生回転数よりも低回転数に
減速した状態で、ロード状態のスライダを上記半径方向
に延びる境界を横断させることにより行う。
【0022】この場合、具体的には、スライダは、情報
記録領域内で半径方向にシークさせられた後、その半径
方向位置を保持しつつ、クリーニングディスクの回転に
伴い、情報記録領域からクリーニング領域へ低速で移行
することになる。したがって、ロード状態のまま急速な
シーク動をして情報記録領域からクリーニング領域に移
行する場合のような衝撃をスライダが受けることがな
く、ジンバルバネのもつ支持剛性の範囲内でロード状態
のスライダを情報記録領域からクリーニング領域にスム
ースに移行させることができる。
【0023】本願発明の第2の側面によって提供される
クリーニングディスクは、情報記録領域とクリーニング
領域とが概してディスクの半径方向に隣接させられてい
るとともに、この情報記録領域とクリーニング領域との
境界の一部はディスクの半径方向に延びており、この半
径方向に延びる境界を挟んで、ディスクの回転方向前方
側に情報記録領域が、後方側にクリーニング領域が隣接
させられいてることを特徴とする。
【0024】このようなクリーニングディスクを用いる
ことにより、第2の側面について説明したような独特の
レンズクリーニング方法を実施することができる。
【0025】発明の第3の側面によって提供される光デ
ィスク装置は、上記本願発明の第1の側面に係るレンズ
クリーニング方法を行うように構成されていることを特
徴とする。
【0026】本願発明のその他の特徴および利点は、図
面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかと
なろう。
【0027】
【好ましい実施の形態の説明】以下、本願発明の好まし
い実施の形態を、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0028】まず、本願発明に係るレンズクリーニング
方法を実施するに好適な光ディスク装置10の構成の一
例の概要を図1ないし図4に基づいて説明する。読み取
り専用の光ディスク媒体、あるいは光磁気ディスク等の
読み書き可能な光ディスク媒体などの光ディスク、ある
いは、レンズクリーニングに用いるクリーニングディス
クDcは、この光ディスク装置10に装着されると、ス
ピンドル11によって回転させられるようになってい
る。
【0029】光ディスクに対する情報の読み書きは、光
学ヘッド装置20を用いて行われる。図に示す例では、
この光学ヘッド装置20は、直進ボイスコイルモータな
どのシーク機構21によって光ディスクの半径方向に移
動可能となった可動体22を備えており、この可動体2
2の先端部には、シーク方向、すなわちディスクの半径
方向に延出する板バネ状のサスペンション部材23を介
してスライダ30が取り付けられている。なお、可動体
22とサスペンション部材23との間にサスペンション
部材23をディスクに対して微小に近接・離間させる微
動アクチュエータ(図示略)を介装することにより、後
記するフォーカス制御に供することも可能である。
【0030】図2によく表れているように、スライダ3
0は、所定厚みを有するとともに平面視矩形状をしてお
り、たとえば樹脂によって形成されている。そして、こ
のスライダ30には、図3に詳示するように、2枚のレ
ンズ41,42をもって構成される対物レンズ40が搭
載されている。このスライダ30はまた、そのほぼ平面
重心位置において、ジンバルバネ24を介して上記のサ
スペンション部材23に連結されており、上記対物レン
ズ40は、ジンバルバネ24によるサスペンション部材
23に対する連結点を避けるようにして、流出側(ディ
スクに対する相対動後方側)に変位して設けられてい
る。
【0031】可動体22にはまた、光源・検出部25か
ら発せられて可動体22のシーク方向に進行させられた
光ビームを反射させて上記の対物レンズ40に入射させ
るためのミラー26が設けられている。
【0032】そして、スライダ30は、シーク機構全体
を昇降機構27によって昇降させることにより、あるい
は、可動体の一部を昇降させることにより、ディスクか
ら離間するアンロード状態(図4(b))と、スライダ30
を所定の圧力でディスクに押圧するロード状態(図4
(a))とを選択できるようになっている。
【0033】光ディスク装置10が備える制御部15
は、スピンドル11の回転数の制御、スライダ30のロ
ード状態・アンロード状態の選択制御、シーク機構21
の制御、シーク機構を微動させることによるトラッキン
グ制御、上記微動アクチュエータを駆動させることによ
るフォーカス制御等の制御を行うことができる。
【0034】スライダ30のロード状態において、ディ
スクDを所定の再生回転数で回転させると、このスライ
ダ30は、ディスク表面との間に形成されるエアベアリ
ングの作用により、わずかなすきまを介してディスク表
面から浮上させられる。そして、このスライダ30は、
ジンバルバネ24介してサスペンション部材23に対し
て低剛性で支持されているから、ディスクDのチルトに
応答してその姿勢を変化させる。要するに、スライダ3
0は、ディスクのチルトにかかわらず、その表面に倣い
ながら、ディスクDに対してわずかなすきまを介して浮
上する状態が維持される。この場合、ディスクDの表面
に対するスライダ30の浮上量は、たとえば、数μm、
あるいはサブμmといったきわめてわずかなものとする
ことができる。このようなスライダ30に対物レンズ4
0を搭載する場合、ディスクとしては、ディスク基板の
光ビーム照射側(光学ヘッドが配置される側)に記録層
が形成される、いわゆるフロントイルミネーション型の
ディスクが好適であり、この場合、対物レンズ40から
ディスクの記録層までの距離は、きわめてわずかな距離
となる。上記のようにしてミラー26で反射させられて
スライダ30上の対物レンズ40に入射させられた光ビ
ームは、対物レンズ40によってディスクDの記録層上
に合焦させられ、ビームスポットを形成する。図に示す
実施形態の場合、スライダ30に搭載された2枚のレン
ズ41,42で対物レンズ40を構成していることによ
り、高開口数(NA)を実現することができるととも
に、上記のように対物レンズ40からディスクの記録層
までの距離を小さくすることができることにより、対物
レンズ40としてきわめて小径のものを採用することが
できるのである。
【0035】ビームスポットが回転するディスクD上の
記録トラックを相対的に走査することにより、ディスク
Dに対する情報の読み書きが行われる。すなわち、光磁
気ディスクの場合には、光ビームの出力を光パルス変調
によって変動させることにより、あるいは、ビームスポ
ットを熱源として使用しながら別途準備される磁気ヘッ
ドを用いてビームスポット照射領域の磁界を変調するこ
とにより、情報の書き込みが行われ、再生出力でのビー
ムスポットを形成することにより、いわゆる磁気超解像
方式によって情報の読み取りが行われる。
【0036】ディスクの記録層からの反射光は、光源・
検出部25からディスクDまでの光ビームの経路を逆に
たどって光源・検出部25に戻され、フォーカスエラー
信号、トラックエラー信号等の制御用信号、再生信号等
が検出される。フォーカスエラー信号は上記微動アクチ
ュエータ等を駆動させてフォーカス制御を行うために、
トラックエラー信号は、シーク機構等を微動制御してト
ラッキング制御を行うために、それぞれ用いられる。な
お、上記した光ディスク装置10としての基本的構成
は、あくまでも一例であり、これに限定されるものでは
ないことはもちろんである。
【0037】上記の説明は、光ディスク装置10として
基本的に備えているべき構成および機能である。本願発
明においては、以下に説明するように、スライダ30に
対物レンズ40が搭載されているという光学ヘッド装置
20の構成に適したレンズクリーニング方法を実施する
ための機能をこの光ディスク装置10に与える。
【0038】ところで、光ディスク装置に装着して情報
の読み書きを行うための通常のディスクには、たとえ
ば、その周縁部にローディング領域が設けられており、
光ディスク装置は、装着されたディスクのローディング
領域に最初にスライダをロードし、オントラックしてそ
のローディング領域に記録された情報を読み取り、その
ディスクの属性、たとえば、そのディスクが当該光ディ
スク装置で読み書き可能なディスクであるかどうかの判
断を行うのが通常である。
【0039】図5は、本願発明に係るレンズクリーニン
グ方法の実施に用いるクリーニングディスクDcの一例
の平面的模式図である。このクリーニングディスクDc
は、光ディスク装置10に装着可能なように、通常の光
ディスクと同等の基本形態をもっている。そして、この
例では、ディスクの半径方向外方部に情報記録領域A
が、内方部にクリーニング領域Bが、それぞれ形成され
ている。なお、情報記録領域とクリーニング領域の配置
はこれに限らず、内方部に情報記録領域が、外方部にク
リーニング領域を配置する場合も考えられる。
【0040】情報記録領域Aは、通常ディスクと同様の
構造および表面性状を与えられており、この情報記録領
域Aにスライダ30がロードされている限り、スライダ
30は、通常ディスクと同様に浮上させられ、光学ヘッ
ド装置20がこの情報記録領域Aの情報信号を読み取る
ことが可能である。また、この情報記録領域Aには、ス
ライダ30が最初にロードされるローディング領域AL
が含まれており、このローディング領域AL には、この
ディスクDcが適正なクリーニングディスクであること
を光ディスク装置10に認識させるための信号が記録さ
れている。なお、この情報記録領域Aのディスク半径方
向幅は、スライダ30の短辺幅(ディスク半径方向幅)
よりも十分広い幅としておくことが、ロード時にスライ
ダ30が支障なくディスク上を浮上走行する上で必要で
ある。
【0041】クリーニング領域Bは、スライダ30の対
物レンズ40を物理的に払拭するための領域であり、払
拭部材BM としては、たとえば微細繊維を密に植毛した
ブラシ状の形態、あるいはフェルト状の部材を貼着した
ような形態が選択される。ただし、図6に断面を示すよ
うに、このクリーニング領域Bは、ディスク基板表面が
上記の情報記録領域Aよりも段落ちさせられた上でこの
段落ち部に払拭部材B M を配置することにより、情報記
録領域Aとクリーニング領域Bとの表面高さが同じにな
るようになされている。このようにすることにより、仮
にスライダ30がロード状態のまま情報記録領域Aから
クリーニング領域Bに移行しても、スライダ30に無理
な力が作用することを抑制することができる。なお、払
拭部材B M には、たとえばエタノールなどの揮発性液剤
を染み込ませておき、より優れた払拭作用を得るように
することもできる。
【0042】上述したように、この光ディスク装置10
は、昇降機構27を制御してスライダ30のロード状態
とアンロード状態とを選択すること、スピンドル11の
回転数を制御してディスクDcの回転数を変更するこ
と、シーク機構21を制御してスライダ30を所望の半
径方向位置に移動させることが可能である。本願発明で
は、これらの機能を利用することにより、スライダ30
に対物レンズ40を搭載してなる光学ヘッド装置20に
適したレンズクリーニングを行う。
【0043】このレンズクリーニング方法の第1の形態
では、図5に示したクリーニングディスクDcを用る。
図7は、この第1の形態において光ディスク装置10の
制御部15が行う制御の手順例を示している。
【0044】ディスクが装着されて装置が起動される
と、スライダ30がローディング領域AL にロードされ
て(S10,図6のの状態)、装着されたディスクの
判別が行われる(S11)。クリーニングディスクでな
い場合は(S11:NO)、通常のディスクと判断し
て、通常ディスクに対する読み書き制御が行われる(S
19)。クリーニングディスクの場合には(S11:Y
ES)、以下のクリーニング手法の制御に移る。すなわ
ち、S12において、スライダ30がアンロード状態と
され(図6のの状態)、S13において、アンロード
状態のままスライダ30がクリーニング領域Bまでシー
クされる(図6のの状態)。その間、ディスクの回転
数を、通常の再生回転数以下、好ましくは、きわめて低
速に減速させられる(S14)。そうして、減速状態の
クリーニングディスクDcのクリーニング領域Bに対
し、スライダ30をロード状態とする(S15,図6の
の状態)。このとき、スライダ30の対物レンズ40
は、クリーニング領域Bの払拭部材BM の物理的払拭作
用により、その汚れが除去される。そして一定時間経過
後(S16)、スライダ30を再度アンロード状態とし
(S17)、所定のホームポジションに復帰させる(S
18)。
【0045】このような手順によれば、スライダ30が
ロード状態のまま情報記録領域Aからクリーニング領域
Bに移行することがないので、このスライダ30が情報
記録領域Aとクリーニング領域Bとの境界をまたぐ際に
両領域のクッション性の圧倒的相違に起因して曲げ力を
受け、破損するといったことはなくなる。また、スライ
ダ30が払拭部材BM に接触する際、ディスクDcは低
速で回転しているので、払拭部材BM に接触する際に衝
撃的な摩擦力を受けてジンバルバネ24が破損するとい
ったこともない。
【0046】なお、クリーニングディスクDcの情報記
録領域Aにテスト信号を記録しておき、上記のようなク
リーニング動作の後、このテスト信号の読み取りを行
い、読み取り信号中のノイズの量に応じて、上記したク
リーニング動作を繰り返すようにするといったことも可
能である。
【0047】図8は、クリーニングディスクDcの他の
例を示している。このクリーニングディスクDcは、図
5に示した例と同様、概して半径方向外方部に情報記録
領域Aが、内方部にクリーニング領域Bがそれぞれ形成
されているが、両領域の境界線Lは円形ではなく、半径
方向に延びる部分LR を有している点が異なる。そし
て、この半径方向部分LR を挟んで、ディスクの回転方
向前方側に情報記録領域Aが、後方側にクリーニング領
域Bが隣接するようになされる。この半径方向に延びる
境界LR の長さは、少なくともスライダ30の短辺幅
(ディスク半径方向幅)よりも大であることが必要であ
る。
【0048】本願発明のレンズクリーニング方法の第2
の形態では、図8に示したクリーニングディスクDcを
用る。図12は、この第2の形態において光ディスク装
置の制御部が行う制御の手順例を示している。
【0049】ディスクが装着されて装置が起動される
と、スライダ30がローディング領域AL にロードされ
て(S20,図8の状態)、装着されたディスクの判別
が行われる(S21)。クリーニングディスクでない場
合には(S21:NO)、通常のディスクと判断して、
通常ディスクに対する読み書き制御が行われる(S2
8)。クリーニングディスクの場合には(S21:YE
S)、以下のクリーニング手法の制御に移る。すなわ
ち、スライダ30が半径方向内方にシークせるとともに
ディスクDcを低速もしくはほとんど停止状態とし、こ
のスライダ30に図9に示すクリーニング開始位置をと
らせる(S22)。このクリーニング開始位置とは、上
記半径方向に延びる境界線LR のディスク回転方向前方
側の位置である。このクリーニング開始位置へのシーク
は、ロード状態で行っても、アンロード状態で行っても
よい。そして、スライダ30のシーク位置を保持したま
ま、ディスクDcを低速回転させる(S23)。そうす
ると、スライダ30は、上記境界線LR をディスクの周
方向に横断してクリーニング領域Bに移行する(図10
の状態)。そして、ディスクの低速回転のまま、スライ
ダ30を完全にクリーニング領域Bに入るようにシーク
させる(S24,図11の状態)。このとき、スライダ
30の対物レンズ40は、クリーニング領域Bの払拭部
材BM の物理的払拭作用により、その汚れが除去され
る。そして一定時間経過後(S25)、スライダ30を
再度アンロード状態とし(S26)、所定のホームポジ
ションに復帰させる(S27)。
【0050】このような手順によれば、スライダ30が
ロード状態のまま情報記録領域Aからクリーニング領域
Bに移行するが、半径方向に延びる境界線LR をディス
クDcの周方向に移行するので、比較的短時間でスムー
スに移行することができ、この境界線LR を横断すると
きに受ける力もジンバルバネ24の支持剛性の範囲内と
することができる。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように、本願発明のレンズク
リーニング方法によれば、浮上スライダに対物レンズを
搭載した形態の光学ヘッド装置をもつ光ディスク装置に
おいて、対物レンズのレンズクリーニングをスライダの
破損や脱落といった事態を招くことなく、適正に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明方法を実施するための光ディスク装置
の構成例を示す模式的説明図。
【図2】サスペンション部材に対するスライダの取付け
構造例の説明図。
【図3】光学ヘッド装置の要部拡大一部断面模式図。
【図4】スライダのロード状態、アンロード状態を示す
説明図。
【図5】本願発明方法の第1の形態に用いるクリーニン
グディスクの一例の平面図。
【図6】本願発明方法の第1の形態の説明図。
【図7】本願発明方法の第1の形態における制御の手順
例を示すフローチャート。
【図8】本願発明方法の第2の形態に用いるクリーニン
グディスクの一例の平面図。
【図9】本願発明方法の第2の形態の説明図。
【図10】本願発明方法の第2の形態の説明図。
【図11】本願発明方法の第2の形態の説明図。
【図12】本願発明方法の第2の形態における制御の手
順例を示すフローチャート。
【符号の説明】
10 光ディスク装置 11 スピンドル 20 光学ヘッド装置 22 可動体 23 サスペンション部材 24 ジンバルバネ 25 光源・検出部 26 ミラー 27 昇降機構 30 スライダ 40 対物レンズ A 情報記録領域 AL ローディング領域 B クリーニング領域 BM 払拭部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 只木 恭子 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 松井 清人 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 河崎 悟朗 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 神頭 信之 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5D119 DA14 JA43 MA06 MA13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクの半径方向に移動可能なシーク
    機構にサスペンション部材を介して支持された浮上スラ
    イダを備えるとともにこの浮上スライダに少なくとも1
    枚の対物レンズが搭載されてなり、スライダをディスク
    に向けて押圧するロード状態とディスクから離間させる
    アンロード状態とを選択でき、スライダのロード状態に
    おいて上記対物レンズを介してディスクに光ビームスポ
    ットを形成し、ディスクに情報の読み書きを行うように
    構成された光学ヘッド装置において、 装着されたディスクの情報記録領域にスライダをロード
    状態としてこのディスクがクリーニングディスクである
    かどうかを判別し、クリーニングディスクである場合
    に、スライダをクリーニング領域に移行させることを特
    徴とする、光学ヘッド装置のレンズクリーニング方法。
  2. 【請求項2】 スライダをクリーニングディスクのクリ
    ーニング領域に移行した後、ロードするにあたり、クリ
    ーニングディスクの回転数を通常のディスク再生回転数
    よりも低回転数とする、請求項1に記載のレンズクリー
    ニング方法。
  3. 【請求項3】 上記クリーニングディスクの情報記録領
    域とクリーニング領域とは、概してディスクの半径方向
    に隣接させられいてるとともに、この情報記録領域とク
    リーニング領域との境界の一部はディスクの半径方向に
    延びており、この半径方向に延びる境界を挟んで、ディ
    スクの回転方向前方側に情報記録領域が、後方側にクリ
    ーニング領域が隣接させられいてる、請求項1に記載の
    レンズクリーニング方法。
  4. 【請求項4】 情報記録領域とクリーニング領域とが概
    してディスクの半径方向に隣接させられているととも
    に、この情報記録領域とクリーニング領域との境界の一
    部はディスクの半径方向に延びており、この半径方向に
    延びる境界を挟んで、ディスクの回転方向前方側に情報
    記録領域が、後方側にクリーニング領域が隣接させられ
    いてることを特徴とする、クリーニングディスク。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載した
    レンズクリーニング方法を行うように構成されているこ
    とを特徴とする、光ディスク装置。
JP2000026094A 2000-02-03 2000-02-03 光学ヘッド装置のレンズクリーニング方法およびこれに用いるクリーニングディスク Withdrawn JP2001216669A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000026094A JP2001216669A (ja) 2000-02-03 2000-02-03 光学ヘッド装置のレンズクリーニング方法およびこれに用いるクリーニングディスク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000026094A JP2001216669A (ja) 2000-02-03 2000-02-03 光学ヘッド装置のレンズクリーニング方法およびこれに用いるクリーニングディスク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001216669A true JP2001216669A (ja) 2001-08-10

Family

ID=18551864

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000026094A Withdrawn JP2001216669A (ja) 2000-02-03 2000-02-03 光学ヘッド装置のレンズクリーニング方法およびこれに用いるクリーニングディスク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001216669A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6577575B2 (en) * 1999-05-04 2003-06-10 Terastor Corporation Head cleaning in Optical disk drives
US6956811B2 (en) 2001-11-30 2005-10-18 Lg Electronics Inc. Optical recording and/or reproducing apparatus
CN100350466C (zh) * 2004-05-12 2007-11-21 索尼株式会社 光盘设备的物镜的清洁方法和设备
WO2013072971A1 (ja) * 2011-11-18 2013-05-23 パナソニック株式会社 光ディスク装置及びレンズクリーナ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6577575B2 (en) * 1999-05-04 2003-06-10 Terastor Corporation Head cleaning in Optical disk drives
US6956811B2 (en) 2001-11-30 2005-10-18 Lg Electronics Inc. Optical recording and/or reproducing apparatus
CN100350466C (zh) * 2004-05-12 2007-11-21 索尼株式会社 光盘设备的物镜的清洁方法和设备
WO2013072971A1 (ja) * 2011-11-18 2013-05-23 パナソニック株式会社 光ディスク装置及びレンズクリーナ
US8887183B2 (en) 2011-11-18 2014-11-11 Panasonic Corporation Optical disc device and lens cleaner
JPWO2013072971A1 (ja) * 2011-11-18 2015-04-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 光ディスク装置及びレンズクリーナ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6577575B2 (en) Head cleaning in Optical disk drives
KR100425396B1 (ko) 광학 디스크 데이터 저장 시스템을 위한 슬라이더
CN100372007C (zh) 记录介质及其记录再生装置
JP3861387B2 (ja) ヘッドスライダとディスク装置
US20050036241A1 (en) Rotary disk storage device and method
JP2001216669A (ja) 光学ヘッド装置のレンズクリーニング方法およびこれに用いるクリーニングディスク
US6324130B1 (en) Disc drive suspension and head
US6437948B1 (en) Disk unit having a head suspension
JPH03104069A (ja) 磁界変調用磁気ヘッドロードアンロード装置
US20060114769A1 (en) Lens holding system, optical pick-up device, and recording/reproducing device
JP2000020980A (ja) 光ディスク装置用光学ヘッド
US20020089916A1 (en) Suspension arm actuator
CN100444256C (zh) 光头及具备它的光记录再生装置
JPWO2002091370A1 (ja) 光学装置及びそれを用いた情報記録及び/又は再生装置
JP3926049B2 (ja) 光磁気記録装置の記録再生ヘッド並びにその支持機構及び位置決め機構
US6760195B2 (en) Intrinsically excitable actuator assembly
JP3833550B2 (ja) 浮上型ヘッド保持装置、情報記録装置および情報再生装置
JP4044258B2 (ja) 光ディスク装置
KR20040084912A (ko) 광학식헤드장치 및 광학식 기록·재생장치
JP2009519561A (ja) 近接場光学的走査装置に対する屈折素子の光学面をクリーニングする方法、及び、近接場光学的走査装置に対する屈折素子の光学面をクリーニングするクリーニング装置
JP4351680B2 (ja) 磁気ディスク装置
KR100532994B1 (ko) 듀얼 포커싱 광픽업 헤드 장치
US20050051513A1 (en) Method of forming a landing zone for magnetic recording media
JPH11306710A (ja) 光ディスクカートリッジ
JP2006511008A (ja) フレキシブルなスライダローディング機構

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070403