JP2001214128A - 無公害型耐熱塗料 - Google Patents
無公害型耐熱塗料Info
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Abstract
耐久性、除染性に優れ、かつ300℃以上の温度範囲で
使用した場合の有害ガス発生量が極めて少ないこ無公害
型耐熱塗料を提供すること。 【解決手段】 シロキサン骨格にホウ素(B)を導入し
たボロジフェニルシロキサンポリマーを塗料基材とし、
これに無機系顔料を配合したことを特徴とする無公害型
耐熱塗料。
Description
に関するものであり、さらに詳しくは、高放射線環境条
件下での耐熱性、防食面での耐久性、除染性に優れ、か
つ300℃以上の温度範囲で使用した場合の有害ガス発
生量が極めて少ないことを特徴とする無公害型耐熱塗料
に関するものである。
としては、無機系および有機系のものがある。無機系耐
熱塗料の塗布により得られる無機系皮膜は、耐熱性、耐
候性、耐摩耗性、耐溶剤性などの点で優れているが、皮
膜が硬くて脆いため耐衝撃性に乏しく、薄膜形成性、皮
膜の防食性、耐アルカリ性などの点で不利である。また
一般的に有機系耐熱塗料は、シリコーン樹脂を基材と
し、添加剤としてカーボン(C)、珪砂(SiO2)、
アルミナ(Al2O3)等の無機系顔料を混入したものが
挙げられるが、従来の市販されている有機系耐熱塗料
は、いずれも300℃以上の高温環境下で各種アルデヒ
ド類、タール、高沸点成分の有害ガスが相当多く発生
し、とくにプラント内にあって狭隘環境下でこのような
有機系耐熱塗料を使用した場合は、作業環境に重大な問
題となる。このため300℃以上の高温環境下で耐熱性
および防食性を維持し、有害ガスの発生量が少ない有機
系の耐熱塗料の開発が待望されている。
的は、高放射線環境条件下での耐熱性、防食面での耐久
性、除染性に優れ、かつ300℃以上の温度範囲で使用
した場合の有害ガス発生量が極めて少ないことを特徴と
する無公害型耐熱塗料の提供にある。
重ねた結果、上記のような従来の課題を解決することが
できた。すなわち本発明は、シロキサン骨格にホウ素
(B)を導入したボロジフェニルシロキサンポリマーを
塗料基材とし、これに無機系顔料を配合したことを特徴
とする無公害型耐熱塗料を提供するものである。
ロキサン骨格にホウ素(B)を導入したボロジフェニル
シロキサンポリマーである。このようなボロジフェニル
シロキサンポリマーは、市販されているポリマーを利用
することができ、例えば菱電化成(株)製の商品名ミオ
サーモV940−70等が挙げられる。
ンポリマーには、無機系顔料が配合される。無機系顔料
としては、塗料の使用場所等を考慮して適宜決定すれば
よいが、例えば鉄、銅、マンガン等の酸化物のような黒
色顔料、珪砂、ガラス、アスベスト、カオリナイト、モ
ンモリロナイト、雲母、タルク、酸化アルミニウム、酸
化ホウ素、酸化ジルコニウム、酸化鉛、酸化亜鉛、酸化
マグネシウム、タングステン、カーバイド、チタニウム
カーバイド、モリブデンカーバイド、シリコーンカーバ
イド、ジルコニアチタン、ニトロ珪素、ニトロホウ素、
窒化ホウ素、アルミン酸ナトリウム、チタン酸カリウ
ム、珪酸カリウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウ
ム、珪酸亜鉛、珪酸ジルコニウム、珪酸チタニウム、珪
酸カルシウムアルミニウム、珪酸リチウムアルミニウム
等が挙げられる。これらの無機系顔料の粒径は、例えば
0.01〜1μmが望ましい。
ンポリマーと無機系顔料の配合割合は、例えばボロジフ
ェニルシロキサンポリマー100重量部に対し、無機系
顔料20〜100重量部、好ましくは30〜60重量部
がよい。
温硬化時の乾燥性向上のために、例えばイソプロピルア
ルコールのようなアルコール系溶剤や、トルエンのよう
な芳香族系溶剤で希釈することができる。
種添加剤、例えば硬化促進剤、着色剤、安定剤等を配合
することができる。
ずれの手段も適用することができ、特に制限されない。
性、除染性、無公害性から、とくに高放射線環境条件下
で好適に用いることができる。
ボロジフェニルシロキサンポリマー(菱電化成(株)製
商品名ミオサーモV940−70、不揮発成分70%、
重合度5000、20℃における粘度25センチポイ
ズ)に対し、分散性および塗膜面の平滑性向上のために
Cu、Fe、Mn、Oなどからなる黒色顔料(平均粒径
0.05μm)を30重量%配合した。両者をよく混合
することにより、1回塗装あたり約50μmの厚膜化が
可能な耐熱塗料を調製することができた。この塗料を用
い、ショットブラスト処理鋼板面にエアレス塗装した供
試体(塗膜:50〜55μm)について、高放射線環境
下での防食性、除染性および300での発煙試験による
アルデヒド、ケトン類、タール、高沸点成分等の分析、
320℃−室温間での耐ヒートサイクル性(耐熱性)を
調査した。結果を下記表1に示す。
射線環境、300℃付近の高温条件で下記項目に対して
長期の耐久性が期待できることを確認できた。 (1)1×109radのγ線照射試験後の塗膜表面に
おいて発錆、亀裂、変色等の異常が見られず健全で、か
つその後の除染性試験でも目標となる照射後除去率を十
分満足することを確認した。 (2)高温条件(300℃)発煙試験の結果、人体に影
響を及ぼすホルムアルデヒド、ケトン類、タール、高沸
点成分等の有害ガス発生量が少なく十分満足なものであ
った。 (3)また、室温と320℃間の熱サイクル(5サイク
ル)履歴後においても亀裂、変色および防食性等に異常
が見られず健全な塗膜状態であった。
の耐熱性、防食面での耐久性、除染性に優れ、かつ30
0℃以上の温度範囲で使用した場合の有害ガス発生量が
極めて少ないことを特徴とする無公害型耐熱塗料が提供
される。
Claims (1)
- 【請求項1】 シロキサン骨格にホウ素(B)を導入し
たボロジフェニルシロキサンポリマーを塗料基材とし、
これに無機系顔料を配合したことを特徴とする無公害型
耐熱塗料。
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JP2000023899A JP2001214128A (ja) | 2000-02-01 | 2000-02-01 | 無公害型耐熱塗料 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000023899A JP2001214128A (ja) | 2000-02-01 | 2000-02-01 | 無公害型耐熱塗料 |
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ID=18549983
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JP2000023899A Pending JP2001214128A (ja) | 2000-02-01 | 2000-02-01 | 無公害型耐熱塗料 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2001214128A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117070126A (zh) * | 2023-09-28 | 2023-11-17 | 北京景泰消防科技有限公司 | 一种耐腐蚀水性防火涂料及其制备方法 |
-
2000
- 2000-02-01 JP JP2000023899A patent/JP2001214128A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN117070126A (zh) * | 2023-09-28 | 2023-11-17 | 北京景泰消防科技有限公司 | 一种耐腐蚀水性防火涂料及其制备方法 |
CN117070126B (zh) * | 2023-09-28 | 2024-03-05 | 北京景泰消防科技有限公司 | 一种耐腐蚀水性防火涂料及其制备方法 |
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