JP2001214128A - 無公害型耐熱塗料 - Google Patents

無公害型耐熱塗料

Info

Publication number
JP2001214128A
JP2001214128A JP2000023899A JP2000023899A JP2001214128A JP 2001214128 A JP2001214128 A JP 2001214128A JP 2000023899 A JP2000023899 A JP 2000023899A JP 2000023899 A JP2000023899 A JP 2000023899A JP 2001214128 A JP2001214128 A JP 2001214128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
coating material
nonpolluting
resistance
polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000023899A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Najima
憲治 名島
Masaru Osaki
勝 大崎
Toshihiro Sugimoto
敏博 杉本
Naoto Ogawa
直人 小川
Hisao Hayakawa
尚生 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SOKO SEIREN KK
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
SOKO SEIREN KK
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SOKO SEIREN KK, Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical SOKO SEIREN KK
Priority to JP2000023899A priority Critical patent/JP2001214128A/ja
Publication of JP2001214128A publication Critical patent/JP2001214128A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高放射線環境条件下での耐熱性、防食面での
耐久性、除染性に優れ、かつ300℃以上の温度範囲で
使用した場合の有害ガス発生量が極めて少ないこ無公害
型耐熱塗料を提供すること。 【解決手段】 シロキサン骨格にホウ素(B)を導入し
たボロジフェニルシロキサンポリマーを塗料基材とし、
これに無機系顔料を配合したことを特徴とする無公害型
耐熱塗料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無公害型耐熱塗料
に関するものであり、さらに詳しくは、高放射線環境条
件下での耐熱性、防食面での耐久性、除染性に優れ、か
つ300℃以上の温度範囲で使用した場合の有害ガス発
生量が極めて少ないことを特徴とする無公害型耐熱塗料
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に高温で防食性を具備した耐熱塗料
としては、無機系および有機系のものがある。無機系耐
熱塗料の塗布により得られる無機系皮膜は、耐熱性、耐
候性、耐摩耗性、耐溶剤性などの点で優れているが、皮
膜が硬くて脆いため耐衝撃性に乏しく、薄膜形成性、皮
膜の防食性、耐アルカリ性などの点で不利である。また
一般的に有機系耐熱塗料は、シリコーン樹脂を基材と
し、添加剤としてカーボン(C)、珪砂(SiO2)、
アルミナ(Al23)等の無機系顔料を混入したものが
挙げられるが、従来の市販されている有機系耐熱塗料
は、いずれも300℃以上の高温環境下で各種アルデヒ
ド類、タール、高沸点成分の有害ガスが相当多く発生
し、とくにプラント内にあって狭隘環境下でこのような
有機系耐熱塗料を使用した場合は、作業環境に重大な問
題となる。このため300℃以上の高温環境下で耐熱性
および防食性を維持し、有害ガスの発生量が少ない有機
系の耐熱塗料の開発が待望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、高放射線環境条件下での耐熱性、防食面での耐久
性、除染性に優れ、かつ300℃以上の温度範囲で使用
した場合の有害ガス発生量が極めて少ないことを特徴と
する無公害型耐熱塗料の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
重ねた結果、上記のような従来の課題を解決することが
できた。すなわち本発明は、シロキサン骨格にホウ素
(B)を導入したボロジフェニルシロキサンポリマーを
塗料基材とし、これに無機系顔料を配合したことを特徴
とする無公害型耐熱塗料を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で使用する塗料基材は、シ
ロキサン骨格にホウ素(B)を導入したボロジフェニル
シロキサンポリマーである。このようなボロジフェニル
シロキサンポリマーは、市販されているポリマーを利用
することができ、例えば菱電化成(株)製の商品名ミオ
サーモV940−70等が挙げられる。
【0006】塗料基材としてのボロジフェニルシロキサ
ンポリマーには、無機系顔料が配合される。無機系顔料
としては、塗料の使用場所等を考慮して適宜決定すれば
よいが、例えば鉄、銅、マンガン等の酸化物のような黒
色顔料、珪砂、ガラス、アスベスト、カオリナイト、モ
ンモリロナイト、雲母、タルク、酸化アルミニウム、酸
化ホウ素、酸化ジルコニウム、酸化鉛、酸化亜鉛、酸化
マグネシウム、タングステン、カーバイド、チタニウム
カーバイド、モリブデンカーバイド、シリコーンカーバ
イド、ジルコニアチタン、ニトロ珪素、ニトロホウ素、
窒化ホウ素、アルミン酸ナトリウム、チタン酸カリウ
ム、珪酸カリウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウ
ム、珪酸亜鉛、珪酸ジルコニウム、珪酸チタニウム、珪
酸カルシウムアルミニウム、珪酸リチウムアルミニウム
等が挙げられる。これらの無機系顔料の粒径は、例えば
0.01〜1μmが望ましい。
【0007】本発明において、ボロジフェニルシロキサ
ンポリマーと無機系顔料の配合割合は、例えばボロジフ
ェニルシロキサンポリマー100重量部に対し、無機系
顔料20〜100重量部、好ましくは30〜60重量部
がよい。
【0008】本発明の塗料は、使用時には粘度調整や室
温硬化時の乾燥性向上のために、例えばイソプロピルア
ルコールのようなアルコール系溶剤や、トルエンのよう
な芳香族系溶剤で希釈することができる。
【0009】さらに本発明の塗料には、必要に応じて各
種添加剤、例えば硬化促進剤、着色剤、安定剤等を配合
することができる。
【0010】本発明の塗料の塗布方法は、従来公知のい
ずれの手段も適用することができ、特に制限されない。
【0011】本発明の塗料は、その耐熱性、防食耐久
性、除染性、無公害性から、とくに高放射線環境条件下
で好適に用いることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に説明する。
ボロジフェニルシロキサンポリマー(菱電化成(株)製
商品名ミオサーモV940−70、不揮発成分70%、
重合度5000、20℃における粘度25センチポイ
ズ)に対し、分散性および塗膜面の平滑性向上のために
Cu、Fe、Mn、Oなどからなる黒色顔料(平均粒径
0.05μm)を30重量%配合した。両者をよく混合
することにより、1回塗装あたり約50μmの厚膜化が
可能な耐熱塗料を調製することができた。この塗料を用
い、ショットブラスト処理鋼板面にエアレス塗装した供
試体(塗膜:50〜55μm)について、高放射線環境
下での防食性、除染性および300での発煙試験による
アルデヒド、ケトン類、タール、高沸点成分等の分析、
320℃−室温間での耐ヒートサイクル性(耐熱性)を
調査した。結果を下記表1に示す。
【0013】
【表1】 目標値 本発明の耐熱塗料 1.防食性 1×109rad 異常なし (耐放射線性) 2.除染性 同上照射後除去率≧80% 合格 (耐汚染指数≧0.7) (2.3) 3.発煙試験 300℃条件 合格 各種ガス<1ppm (0.53) 4.耐熱性 320℃で9時間後 異常なし 室温で15時間 (5サイクル) 注)耐汚染指数:log(D0/D1) D0:水スプレーによる水洗前放射能係数率(cpm) D1:水スプレーによる水洗後放射能係数率(cpm)
【0014】上記の表より、本発明の耐熱塗料は、高放
射線環境、300℃付近の高温条件で下記項目に対して
長期の耐久性が期待できることを確認できた。 (1)1×109radのγ線照射試験後の塗膜表面に
おいて発錆、亀裂、変色等の異常が見られず健全で、か
つその後の除染性試験でも目標となる照射後除去率を十
分満足することを確認した。 (2)高温条件(300℃)発煙試験の結果、人体に影
響を及ぼすホルムアルデヒド、ケトン類、タール、高沸
点成分等の有害ガス発生量が少なく十分満足なものであ
った。 (3)また、室温と320℃間の熱サイクル(5サイク
ル)履歴後においても亀裂、変色および防食性等に異常
が見られず健全な塗膜状態であった。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、高放射線環境条件下で
の耐熱性、防食面での耐久性、除染性に優れ、かつ30
0℃以上の温度範囲で使用した場合の有害ガス発生量が
極めて少ないことを特徴とする無公害型耐熱塗料が提供
される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大崎 勝 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 杉本 敏博 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 小川 直人 石川県金沢市玉鉾4丁目111番地 倉庫精 練株式会社内 (72)発明者 早川 尚生 石川県金沢市玉鉾4丁目111番地 倉庫精 練株式会社内 Fターム(参考) 4J038 DL061 GA16 HA066 HA076 HA216 HA246 HA436 HA446 HA456 HA476 HA486 HA516 HA536 HA546 HA556 KA08 KA20 MA14 NA03 NA05 NA14 NA27

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シロキサン骨格にホウ素(B)を導入し
    たボロジフェニルシロキサンポリマーを塗料基材とし、
    これに無機系顔料を配合したことを特徴とする無公害型
    耐熱塗料。
JP2000023899A 2000-02-01 2000-02-01 無公害型耐熱塗料 Pending JP2001214128A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000023899A JP2001214128A (ja) 2000-02-01 2000-02-01 無公害型耐熱塗料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000023899A JP2001214128A (ja) 2000-02-01 2000-02-01 無公害型耐熱塗料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001214128A true JP2001214128A (ja) 2001-08-07

Family

ID=18549983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000023899A Pending JP2001214128A (ja) 2000-02-01 2000-02-01 無公害型耐熱塗料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001214128A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117070126A (zh) * 2023-09-28 2023-11-17 北京景泰消防科技有限公司 一种耐腐蚀水性防火涂料及其制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117070126A (zh) * 2023-09-28 2023-11-17 北京景泰消防科技有限公司 一种耐腐蚀水性防火涂料及其制备方法
CN117070126B (zh) * 2023-09-28 2024-03-05 北京景泰消防科技有限公司 一种耐腐蚀水性防火涂料及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1079415C (zh) 具有增强性能保护性涂层的制备方法
JP5612023B2 (ja) 疎水性粒子を含むアクリルコーティング粉体およびそれから製造される向上された糸状腐食耐性を有する粉体塗膜
JP6289382B2 (ja) 一次防錆塗料組成物、及びそれを塗装してなる塗装鋼構造物
US4810293A (en) Anti-corrosive paint composition
JP6342485B2 (ja) 耐高温性粉体被覆の組成物、その調製方法、及びその使用
KR102611925B1 (ko) 내열도료 조성물, 내열도막, 내열도막 부착 기재 및 그의 제조방법
CA1203334A (en) Co-condensates of alkyl silicates and alkoxy silanes
BR102016020235A2 (pt) composição de revestimento anticorrosivo
CN102268221A (zh) 一种双组份水性无机非膨胀型防火涂料及制备方法
CN107760088A (zh) 一种耐腐蚀的无铬达克罗涂料
EP2344598B1 (en) Powder coating composition
JP2006192717A (ja) 表面処理金属,その製造方法および表面処理液
Matavos-Aramyan Preparation of Titania/silica Core-Shell hybrid Nanocomposites for 2024 Al-alloy corrosion protection and investigation of their mechanical and thermal stability
JP2001214128A (ja) 無公害型耐熱塗料
JP2006307124A (ja) 常温硬化型無機質コーティング膜及びコーティング剤
SE452163B (sv) Losningsmedelshaltig lack med pigment av zink och mangan (ii,iii)oxid
US4417008A (en) Improved color pigment for solvent-base paint formulations
CN105820715A (zh) 一种耐磨氧化铁红防腐涂料及其制作方法
SE452164B (sv) Losningsmedelshaltig lack med pigment av mn?7130?714
JPH061952A (ja) 耐熱塗料
JPH08302285A (ja) コーティング方法
US20200003504A1 (en) Corrosion resistant coating for a high temperature heat exchanger
JPH0860099A (ja) コーティング用組成物
JP3819046B2 (ja) 防食塗料組成物
Norzita et al. Development of Hybrid Nano-Sol Gel Coatings for Corrosion Protection of Carbon Steel

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040120

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040521

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040618

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040629

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20040723

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060118