JP2001214053A - フェノール変性シアネートエステル樹脂組成物の製造方法、この方法によって得られるフェノール変性シアネートエステル樹脂組成物並びにこれを用いたプリプレグ及び金属張積層板 - Google Patents

フェノール変性シアネートエステル樹脂組成物の製造方法、この方法によって得られるフェノール変性シアネートエステル樹脂組成物並びにこれを用いたプリプレグ及び金属張積層板

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JP2001214053A
JP2001214053A JP2000027346A JP2000027346A JP2001214053A JP 2001214053 A JP2001214053 A JP 2001214053A JP 2000027346 A JP2000027346 A JP 2000027346A JP 2000027346 A JP2000027346 A JP 2000027346A JP 2001214053 A JP2001214053 A JP 2001214053A
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ester resin
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Harumi Negishi
春巳 根岸
Takeshi Sugimura
猛 杉村
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、耐熱性が良好で、従来のエポキシ
樹脂などの熱硬化性樹脂積層板と同様な成形性及び加工
性を示し、かつ誘電特性、特に高周波帯域での誘電正接
が低く低損失性に優れた印刷配線板の製造に有用なフェ
ノール変性シアネートエステル樹脂組成物の製造方法を
提供するものである。 【解決手段】 ポリスチレン樹脂を溶解させた芳香族炭
化水素系溶剤中で分子中にシアナト基を2つ以上含有す
るシアネート化合物とフェノール化合物を反応させて得
られるフェノール変性シアネートエステル樹脂を合成し
た後、反応溶液にケトン系溶媒を投入してポリスチレン
樹脂とフェノール変性シアネートエステル樹脂を含む樹
脂組成物を懸濁させることを特徴するフェノール変性シ
アネートエステル樹脂組成物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリスチレン樹脂
及びフェノール変性シアネートエステル樹脂を含むフェ
ノール変性シアネートエステル樹脂組成物の製造方法、
この方法によって得られるフェノール変性シアネートエ
ステル樹脂組成物並びにこれを用いたプリプレグ及び金
属張積層板に関する。
【0002】
【従来の技術】高度情報化社会では大量のデータを高速
で処理する必要があり、コンピュータや情報機器端末な
どでは信号の高周波化が進んでいる。しかしながら、電
気信号は周波数が高くなる程伝送損失が大きくなるとい
う性質があり、高周波化に対応した低損失性の印刷配線
板の開発が強く求められている。
【0003】印刷配線板での伝送損失は、配線(導体)
の形状、表皮抵抗、特性インピーダンス等で決まる導体
損と配線周りの絶縁層(誘電体)の誘電特性で決まる誘
電体損とからなり、高周波回路では誘電体損による電力
ロスの影響が大きい。したがって、高周波回路の伝送損
失を低減するためにはプリント配線板用基板(特に絶縁
樹脂)の低誘電率及び低誘電正接(tanδ)化が必要
と考えられる。例えば、高周波信号を扱う移動体通信関
連の機器では、信号の高周波化に伴い準マイクロ波帯
(1〜3GHz)での伝送損失を少なくするため誘電正
接の低い基板が強く望まれるようになっている。
【0004】また、コンピュータなどの電子情報機器で
は、大量の情報を短時間で処理するために動作周波数が
200MHzを越える高速マイクロプロセッサの開発や
信号の高周波化が進んでいる。このような高速パルス信
号を扱う機器では印刷配線板上での遅延が問題になって
きた。印刷配線板での信号遅延時間は配線まわりの絶縁
物の比誘電率εrの平方根に比例して長くなるため、コ
ンピュータなどに用いられる配線板では誘電率の低い基
板用樹脂が要求されている。
【0005】以上のような信号の高周波化に対応し印刷
配線板の高周波特性を改善する樹脂組成物として、熱硬
化性樹脂の中で最も誘電率が低いシアネートエステル樹
脂による組成物として、特公昭46−41112号公報
に示されているシアネートエステル/エポキシ樹脂組成
物、特公昭52−31279号公報に示されているビス
マレイミド/シアネートエステル/エポキシ樹脂組成物
を用いる方法がある。
【0006】また、熱可塑性樹脂を用いて高周波特性を
改善するものとして、特公平5-77705号公報に示
されているポリフェニレンエーテル樹脂(PPO又はP
PE)と架橋性ポリマ/モノマとの樹脂組成物及び特公
平6-92533号公報に示されている特定の硬化性官
能基を持つポリフェニレンエーテル樹脂と架橋性モノマ
との樹脂組成物等のように耐熱性熱可塑性樹脂の中では
誘電特性が良好なポリフェニレンエーテル系樹脂組成物
を用いる方法がある。
【0007】また、誘電率が低いシアネートエステル樹
脂と誘電特性が良好なポリフェニレンエーテル樹脂から
なる樹脂組成物を用いて高周波特性を改善するものとし
て、特公昭63-33506号公報に示されているシア
ネートエステル/ビスマレイミドとポリフェニレンエー
テル樹脂との樹脂組成物、特開平5-311071号公
報に示されているフェノール変性樹脂/シアネートエス
テル反応物とポリフェニレンエーテル樹脂との樹脂組成
物を用いる方法がある。更に高周波特性の良い耐熱性成
形材料として、特公昭61-18937号公報に示され
ているようにポリフェニレンエーテル樹脂にシアネート
エステル樹脂を混練した樹脂組成物がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特公昭46-4111
2号公報や特公昭52-31279号公報に示される方
法は、誘電率が若干低くなるが、シアネートエステル樹
脂以外の他の熱硬化性樹脂を含有しているため高周波特
性が不十分という問題点があった。
【0009】特公平5-77705号公報や特公平6-9
2533号公報に示される方法は、誘電特性は改善され
るものの、本来熱可塑性ポリマであるポリフェニレンエ
ーテル樹脂を主体としているために樹脂組成物の溶融粘
度が高く流動性が不足するという問題点があった。した
がって、積層板をプレス成形する時に高温高圧が必要と
なったり、微細な回路パターン間の溝を埋める必要の有
る多層印刷配線板を製造するには成形性が悪くて不適で
あった。
【0010】特公昭63-33506号公報や特開平5-
311071号公報に示される方法は、ポリフェニレン
エーテル樹脂と併用する熱硬化性樹脂がビスマレイミド
/シアネートエステル樹脂やフェノール変性樹脂/シア
ネートエステル反応物であるため、誘電特性が若干改善
されるものの高周波特性は依然として不十分であるとい
う問題点があった。なお、高周波特性を良くするために
ポリフェニレンエーテル樹脂の配合量を増加すると前述
のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物と同様に樹脂組
成物の溶融粘度が高くなって流動性が不足するため成形
性が悪いという問題点があった。
【0011】また、特公昭61-18937号公報に示
されるポリフェニレンエーテル樹脂にを混練した樹脂組
成物は誘電特性が良好であり、かつシアネートエステル
樹脂で変性すると溶融粘度が低くなるために樹脂組成物
の成形性も比較的良好であるものの、硬化性成分として
シアネートエステルを単独で用いるとその樹脂硬化物の
誘電特性は誘電正接が誘電率の値の割に高いという傾向
にあり、高周波帯域の伝送損失を十分に低減できないと
いう問題点があった。さらに、誘電正接を低くするため
シアネートエステルの配合量を少なく(ポリフェニレン
エーテル樹脂の配合量を増加)すると前述のポリフェニ
レンエーテル系樹脂組成物と同様に樹脂組成物の溶融粘
度が高なって流動性が不足するため成形性が悪いという
問題点があった。
【0012】このような状況に鑑みて、特開平11−2
1453号公報には、ポリフェニレンエーテルの存在下
に合成されたシアネートエステル類化合物と一価フェノ
ール化合物を反応させて得られる変性シアネートエステ
ル系樹脂が提案されている。しかしながら、特定のシア
ネートエステル樹脂を1価フェノール類化合物で変性す
ることによって高周波特性が良好な樹脂組成物を得るこ
とができたが、使用している特定のシアネートエステル
樹脂が特殊かつ高価であるという問題点があった。
【0013】本発明は、耐熱性が良好で、従来のエポキ
シ樹脂などの熱硬化性樹脂積層板と同様な成形性及び加
工性を示し、かつ誘電特性、特に高周波帯域での誘電正
接が低く低損失性に優れた印刷配線板の製造に有用なフ
ェノール変性シアネートエステル樹脂組成物の製造方
法、この方法によって得られるフェノール変性シアネー
トエステル樹脂組成物並びにこれを用いたプリプレグ及
び金属張積層板を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、次のものに関
する。 1. ポリスチレン樹脂を溶解させた芳香族炭化水素系
溶剤中で表わされる一価フェノール化合物を反応さ分子
中にシアナト基を2つ以上含有するシアネート化合物と
下記一般式(I)でせて得られるフェノール変性シアネ
ートエステル樹脂を合成した後、反応溶液にケトン系溶
媒を投入してポリスチレン樹脂とフェノール変性シアネ
ートエステル樹脂を含む樹脂組成物を懸濁させることを
特徴するフェノール変性シアネートエステル樹脂組成物
の製造方法。
【化7】 (式中、R1、R2は水素原子又はメチル基を示し、それ
ぞれ同じであっても異なってもよく、R3は置換基を有
していてもよいフェニル基、水素原子又は炭素数1〜5
のアルキル基、nは1〜3の整数を表す) 2. (A)分子中にシアネート基を2つ以上含有する
シアネート化合物が、一般式(III)で表される化合
物から選ばれる化合物又はこれらの2種類以上の混合物
であることを特徴とする項1に記載のフェノール変性シ
アネートエステル樹脂組成物の製造方法。
【化8】 (式中、R4は、ハロゲンで置換されていてもよい炭素
数1〜3のアルキレン基、
【化9】 (ここで、R'及びR''は、それぞれ独立にハロゲンで
置換されていてもよい炭素数1〜3のアルキレン基を示
す)又は
【化10】 を表し、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立に水素
原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示す) 3. 一般式(I)で表されるフェノール化合物が、下
記一般式(I−a)又は一般式(I−b)で表される化
合物である項1又は項2に記載のフェノール変性シアネ
ートエステル樹脂組成物の製造方法。
【化11】 (一般式中、R1、R2及びnは一般式(I)に同じ)
【化12】 (一般式中、R1及びR2は一般式(I)に同じ、Qは水
素原子又は炭素数1〜5のアルキルを示し、mは1〜2
の整数を表す) 4. 一価フェノール化合物は、その一部をシアネート
化合物と反応させ、その残部は反応液にケトン系溶媒を
投入してポリスチレン樹脂とフェノール変性シアネート
エステル樹脂を含む樹脂組成物を懸濁させた後に添加溶
解する項1〜3のいずれかに記載のフェノール変性シア
ネートエステル樹脂組成物の製造方法。 5. ポリスチレン樹脂を溶解させた芳香族炭化水素系
溶剤中でシアネート化合物と一価フェノール化合物を合
成するに際し、金属系反応触媒を存在させる項1〜4の
いずれかに記載のフェノール変性シアネートエステル樹
脂組成物の製造方法。 6. 反応液にケトン系溶媒を投入してポリスチレン樹
脂とフェノール変性シアネートエステル樹脂を含む樹脂
組成物を懸濁させた後で、さらに金属系反応触媒を配合
する項5に記載のフェノール変性シアネートエステル樹
脂組成物の製造方法。 7. シアネート化合物100重量部に対して1価フェ
ノール化合物を4〜30重量部使用すること項1〜6の
いずれかに記載のフェノール変性シアネートエステル樹
脂組成物の製造方法。 8. 芳香族炭化水素系溶剤をポリスチレン樹脂100
重量部に対して150〜500重量部用いる項1〜7の
いずれかに記載のフェノール変性シアネートエステル樹
脂組成物の製造方法。 9. 芳香族炭化水素系溶剤の沸点が70〜170℃で
ある項1〜8のいずれかに記載のフェノール変性シアネ
ートエステル樹脂組成物の製造方法。 10. 芳香族炭化水素系溶剤として、トルエン、キシ
レン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン及びメシ
チレンのうち少なくとも一種類を用いる項1〜9のいず
れかに記載のフェノール変性シアネートエステル樹脂組
成物の製造方法。 11. ケトン系溶媒の沸点が50〜170℃である項
1〜10のいずれかに記載のフェノール変性シアネート
エステル樹脂組成物の製造方法。 12. ケトン系溶媒として、アセトン、メチルエチル
ケトン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、メチルイソ
ブチルケトン、2−ヘキサノン、シクロペンタノン、2
−ヘプタノン、シクロヘキサノンのうち少なくとも一種
類を用いる項1〜11のいずれかに記載のフェノール変
性シアネートエステル樹脂組成物の製造方法。 13. シアネート類化合物と反応性を有しない難燃剤
を、シアネートエステル化合物と一価フェノール類化合
物とを反応させる前又は反応させた後であってケトン系
溶媒を投入する前に反応液に添加する項1〜12のいず
れかに記載のフェノール変性シアネートエステル樹脂組
成物の製造方法。 14. 項1〜13のいずれかに記載の方法により得ら
れるフェノール変性シアネートエステル樹脂組成物。 15. 項14に記載のフェノール変性シアネートエス
テル樹脂組成物を基材に含浸、乾燥させて得られるプリ
プレグ。 16. 項15記載のプリプレグ又はその積層体の両面
又は片面に金属箔を積層し、加熱加圧して得られる金属
張積層板。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において用いられる分子中にシアナト基を2つ以
上含有するシアネート化合物(以下、「シアネート化合
物(A)」という)は、特に限定されるものではない
が、一般式(II)で示されるシアネート化合物があ
り、具体例としては2,2−ビス(4−シアナトフェニ
ル)プロパン、ビス(4−シアナトフェニル)エタン、
ビス(3,5−ジメチル−4−シアナトフェニル)メタ
ン、2,2−ビス(4−シアナトフェニル)−1,1,
1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、α,α’−
ビス(4−シアナトフェニル)−m−ジイソプロピルベ
ンゼン、フェノール付加ジシクロペンタジエン重合体の
シアネートエステル化物が挙げられ、これらは一種類単
独で用いてもよく、又は二種類以上を混合して用いても
よい。
【0016】前記一般式(II)において、R4の好ま
しい具体例としては、
【化13】 がある。また、前記一般式(II)において、R5
6、R7及びR8がそれぞれアルキル基であるときの具
体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基があ
る。
【0017】本発明における一般式(I)で表されるフ
ェノール化合物(以下、「フェノール化合物(B)」と
いう)のうち、一般式(I−a)で表されるフェノール
化合物の具体例は、p−(α−クミル)フェノール、モ
ノ(又はトリ)(α−メチルベンジル)フェノールが挙
げられ、一般式(I−b)で表されるフェノール化合物
の具体例は、p−tert−ブチルフェノール、2,4
(又は2,6)ジ−tert−ブチルフェノール、p−
tert−アミノフェノール及びp−tert−オクチ
ルフェノールが挙げられる。また、これらフェノール化
合物は単独で使用しても又は2種類以上を併用してもよ
い。一般式(I)におけるR3が置換基を有するフェニ
ル基の場合の置換基としては、メチル基、エチル基又は
プロピル基である炭素数1〜3のアルキル基、臭素等の
ハロゲン原子などがある。一般式(I−b)におけるQ
がアルキル基であるときの具体例としては、メチル基、
エチル基又は
【化14】 がある。
【0018】シアネート化合物(A)とフェノール化合
物(B)の配合量は、シアネート化合物(A)のシアナ
ト基1当量に対するフェノール化合物(B)のフェノー
ル性水酸基比(水酸基/シアナト基当量比)で0.02
5/1〜0.30/1とし、0.025/1〜0.25
/1とすることが好ましく、0.025/1〜0.20
/1とすることが特に好ましい。水酸基/シアナト基比
が0.025/1未満では誘電特性が低下する傾向があ
り、特に、高周波帯域での誘電正接が十分に低くならな
い傾向がある。また0.30/1を超えるとかえって誘
電正接が高くなったり吸湿時の耐熱性が悪化するという
傾向がある。
【0019】本発明におけるフェノール変性シアネート
エステル樹脂は、シアネート化合物(A)と、フェノー
ル化合物(B)を反応させて得られるが、反応させる際
にはフェノール化合物(B)を反応初期から上記の配合
量の全部を投入して反応させてもよいし、反応初期は上
記の配合量の一部を反応させた後、残りのフェノール化
合物を追加配合してもよい。後で追加配合するフェノー
ル化合物(B)の量は、原料としたシアネート化合物
(A)のシアナト基1当量に対して、そのフェノール性
水酸基が0〜0.29当量の範囲である。追加配合する
フェノール化合物(B)が多すぎると誘電特性の劣化及
び吸湿時の耐熱性が悪化する傾向がある。特に好ましく
は、シアネート化合物(A)とフェノール化合物(B)
を反応させるときには、両者をシアネート化合物(A)
のシアナト基1当量に対して、フェノール化合物(B)
のフェノール性水酸基が0.01〜0.03当量の範囲
になうように使用し、反応終了後に原料としたシアネー
ト化合物(A)のシアナト基1当量に対して、フェノー
ル性水酸基が0.15〜0.29当量になるようにフェ
ノール化合物(B)を追加配合することが好ましい。ま
た、シアネート化合物(A)とフェノール化合物(B)
の反応時に使用するフェノール化合物と、フェノール変
性シアネートエステル樹脂組成物作製後に配合するフェ
ノール化合物は同じであっても異なっていてもよい。フ
ェノール化合物(B)を追加配合する場合、原料とした
シアネート化合物(A)のシアナト基1当量に対して、
原料としたフェノール化合物(B)と追加配合したフェ
ノール化合物(B)の全部の水酸基当量が0.025〜
0.3になるように配合されることが好ましい。
【0020】本発明で用いられるシアネート化合物
(A)とフェノール化合物(B)を反応させて得られる
フェノール変性シアネートエステル樹脂は、シアネート
化合物(A)が単独でトリアジン環を形成する環化反応
をすることにより得られるシアネートエステルオリゴマ
ー〔主にシアネート化合物の3量体、5量体、7量体、
9量体及び11量体を含む。3量体の例を下記式(A−
3)として示す〕、あたかもシアネート化合物(A)と
フェノール化合物(B)によりトリアジン環を形成する
環化反応をしたように反応することにより得られるシア
ネートエステルオリゴマー〔3量体の例を下記式(A−
4)及び(A−5)に示す〕及びシアネート化合物
(A)のシアナト基にフェノール化合物(B)のフェノ
ール性水酸基が付加したイミドカーボネート化変性オリ
ゴマー〔化学式を下記(A−6)として示す〕の混合物
であると考えられる。
【0021】シアネート化合物(A)を下記式(A−
1)とし、フェノール化合物(B)を下記式(A−2)
としたとき、上記シアネートエステルオリゴマーの3量
体を式(A−3)、式(A−4)及び式(A−5)に、
イミドカーボネート化変性オリゴマーを(A−6)とし
て示す。
【0022】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【0023】本発明におけるポリスチレン樹脂は、重量
平均分子量が1×104〜1×107のものが好ましく、
9×104〜1×106のものがより好ましい。また、本
発明におけるポリスチレン樹脂は、アクリロニトリル、
酢酸ビニル等のスチレン以外の単量体が本発明の効果を
阻害しない範囲で共重合されていてもよい。
【0024】本発明におけるポリスチレン樹脂の配合量
は、シアネート化合物(A)100重量部に対して5〜
300重量部とすることが好ましく、10〜200重量
部とすることがより好ましく、10〜100重量部とす
ることが特に好ましい。ポリスチレン樹脂の配合量が、
5重量部未満では十分な誘電特性が得られなくなる傾向
があり、300重量部を超えると樹脂の溶融粘度が高く
なって流動性が不足するため成形性が悪くなり、またシ
アネート化合物(A)の反応性も悪くなる傾向がある。
【0025】本発明においては、フェノール変性シアネ
ートエステル樹脂の硬化反応を促進するために、フェノ
ール変性シアネートエステル樹脂組成物の使用にあたっ
て、金属系反応触媒を添加することが好ましい。本発明
において用いられる金属系反応触媒は、シアネート化合
物(A)とフェノール化合物(B)との反応を促進する
反応促進剤として機能するものであり、従って、これを
シアネート化合物(A)とフェノール化合物(B)の反
応時に添加してもよい。
【0026】金属系反応触媒類としては、マンガン、
鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛等の金属触媒類が用
いられ、具体的には、2−エチルヘキサン酸塩やナフテ
ン酸塩等の有機金属塩化合物及びアセチルアセトン錯体
などの有機金属錯体として用いられる。シアネート化合
物(A)とフェノール化合物(B)を反応させる際の反
応促進剤として金属系反応触媒類とその組成物を使用す
るにあたって使用する硬化促進剤としての金属系反応触
媒類は、同一の金属系反応触媒を単独で用いてもよく、
それぞれ別の二種類以上を用いてもよい。また、本発明
における金属系反応触媒の配合時期は、シアネート化合
物(A)とフェノール化合物(B)を反応させる際の反
応促進剤及び硬化促進剤として必要な量を同時にまとめ
て配合してもよいし、シアネート化合物(A)とフェノ
ール化合物(B)を反応させる際に反応の促進に必要な
量を用い、反応終了後残りの反応促進剤、又は別の金属
系触媒を硬化促進剤として添加混合してもよい。
【0027】金属系反応触媒類の配合量は特に限定はな
く,上記金属種の活性の度合いによって任意に調整され
るが,シアネート化合物(A)とフェノール化合物
(B)を反応させる際の反応促進剤とフェノール変性シ
アネートエステル樹脂組成物を使用するにあたって使用
する硬化促進剤として必要な量を同時にまとめて配合す
る際の配合量は、シアネート化合物(A)100重量部
に対して0.005〜1.0重量部の範囲で配合するの
が望ましい。
【0028】また、シアネート化合物(A)とフェノー
ル化合物(B)の反応終了後に硬化促進剤として追加混
合する場合は、フェノール変性シアネート樹脂の製造時
の配合量は原料としたシアネート化合物(A)100重
量部に対して0.001〜0.5重量部、追加混合時は
0.004〜0.995重量部とすることが好ましく、
この場合の金属系反応触媒類の合計量は、原料としたシ
アネート化合物(A)100重量部に対して0.005
〜1.0の範囲となるように配合されることが好まし
い。本発明における(E)金属系反応触媒の配合量は、
(A)シアネート化合物に対して1〜300ppmとす
ることが好ましく、1〜200ppmとすることがより
好ましく、2〜150ppmとすることが特に好まし
い。(E)金属系反応触媒の配合量が1ppm未満では
反応性及び硬化性が不十分となる傾向があり、300p
pmを超えると反応の制御が難しくなったり、硬化が速
くなりすぎて成形性が悪くなる傾向がある。また、本発
明における(E)金属系反応触媒の配合時期は、変性シ
アネート系樹脂組成物を製造する際に反応促進剤及び硬
化促進剤として必要な量を同時にまとめて配合してもよ
いし、変性シアネート系樹脂組成物を製造する際に変性
反応の促進に必要な量を用い、反応終了後残りの触媒又
は別の金属系触媒を硬化促進剤として添加混合してもよ
い。
【0029】シアネート化合物(A)とフェノール化合
物(B)の反応温度は、60〜200℃が好ましく、特
に70〜170℃が好ましい。
【0030】本発明における芳香族炭化水素系溶剤は、
ポリスチレン樹脂を加熱溶解する溶剤であり、かつシア
ネート化合物(A)とフェノール化合物(B)との反応
の溶媒となるものである。芳香族炭化水素系溶剤は、そ
の沸点が70〜170℃の範囲にあることが好ましく、
具体例としてはトルエン、キシレン、エチルベンゼン、
イソプロピルベンゼン及びメシチレン等が挙げられ、こ
れらのうち一種類以上が用いられ、トルエンが特に好ま
しい。芳香族炭化水素系溶剤の沸点が70℃未満である
と、塗工作業中に揮散し易く、ワニスの粘度が増加した
りプリプレグの樹脂付着量が変化するので好ましくな
い。また沸点が170℃を超えると、プリプレグ中の溶
剤残存量が多くなり易く、積層板中にボイドが生じたり
耐熱性の劣化原因になるので好ましくない。ポリスチレ
ン樹脂を芳香族炭化水素系溶剤の加熱溶解するときの加
熱温度は、50〜140℃で溶解することが溶解させる
時間が短くなることや最終的に高濃度のワニスを製造す
るために溶剤使用量を少なくできるので好ましい。
【0031】本発明における芳香族炭化水素系溶剤の配
合量は、ポリスチレン樹脂100重量部に対して150
〜500重量部用いることが好ましく、150〜400
重量部がより好ましく、150〜300重量部が特に好
ましい。
【0032】本発明において、ポリスチレン樹脂を溶解
させた芳香族炭化水素系溶剤中でシアネート化合物
(A)とフェノール化合物(B)を反応させて得られる
フェノール変性シアネートエステル樹脂を合成した反応
溶液とケトン系溶剤が混合されるが、このとき反応溶液
にケトン系溶剤を投入しても、ケトン系溶剤に反応溶液
を投入してもよい。使用されるケトン系溶剤は、その沸
点が50〜170℃の範囲にあることが好ましく、具体
例としては、アセトン、メチルエチルケトン、2−ペン
タノン、3−ペンタノン、メチルイソブチルケトン、2
−ヘキサノン、シクロペンタノン、2−ヘプタノン、シ
クロヘキサノン等が挙げられ、これらのうち一種類以上
が用いられ、メチルエチルケトンが特に好ましい。ケト
ン系溶剤の沸点が50℃未満であると、塗工作業中に揮
散し易く、ワニスの粘度が増加したりプリプレグの樹脂
付着量が変化するので好ましくない。またケトン系溶剤
の沸点が170℃を超えると、プリプレグ中の溶剤残存
量が多くなり易く、積層板中にボイドが生じたり耐熱性
の劣化原因になるので好ましくない。
【0033】本発明におけるケトン系溶剤の配合量は、
反応溶液中の芳香族炭化水素系溶剤100重量部に対し
て50〜500重量部使用することが好ましく、50〜
400重量部がより好ましく、50〜300重量部が特
に好ましい。反応溶液とケトン系溶剤の混合により、ポ
リスチレン樹脂とフェノール変性シアネートエステル樹
脂を含む樹脂組成物を懸濁させることできる。このと
き、得られる樹脂組成物は、ポリスチレン樹脂とフェノ
ール変性シアネートエステル樹脂との相容化樹脂となっ
ている。
【0034】本発明において、上記で得られた懸濁液を
そのまま、プリプレグ製造用樹脂ワニスとして使用して
もよいが、上記溶媒以外に必要に応じて、このワニスに
おけるポリスチレン樹脂とフェノール変性シアネートエ
ステル樹脂を含む樹脂組成物を懸濁状態に悪影響がない
範囲で他の溶剤を併用しても良い。併用できる溶剤の具
体例としては、トリクロロエチレン、クロロベンゼン等
のハロゲン化炭化水素類、N、N−ジメチルホルムアミ
ド、N、N−ジメチルアセトアミド等のアミド系やN−
メチルピロリドンなどの窒素系溶剤などが挙げられ、こ
れらの溶剤類は一種類又は二種類以上を併用して用いる
ことができる。
【0035】本発明における前記樹脂組成物には、上記
必須成分以外に必要に応じて無機充填剤及びその他添加
剤を配合することができる。充填剤としては、シリカ、
アルミナ、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、クレ
イ、タルク、窒化珪素、窒化ホウ素、酸化チタン、チタ
ン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸ストロンチウム等
を使用することができる。この配合量としては、本発明
の樹脂組成物(固形分)の総量100重量部に対して、
250重量部以下とすることが、前記ワニスをガラス織
布、ガラス不織布などの基材に含浸する場合に、均一な
樹脂付着量でかつ良好な外観を得るため好ましい。
【0036】本発明において、シアネート化合物(A)
と反応性を有しない難燃剤を前記樹脂組成物に配合する
ことができる。配合の方法としては、シアネート化合物
(A)と一価フェノール化合物(B)の反応前、反応時
又は反応後に、反応液に添加することができる。その難
燃剤としては、1,2−ジブロモ−4−(1,2−ジブ
ロモエチル)シクロヘキサン、テトラブロモシクロヘキ
サン、ヘキサブロモシクロドデカン、ポリブロモジフェ
ニルエーテル、臭素化ポリスチレン、臭素化ポリカーボ
ネート及び下記の式で示される臭素化トリフェニルシア
ネレート系難燃剤等が挙げられ、その中でも、1,2−
ジブロモ−4−(1,2−ジブロモエチル)シクロヘキ
サン、テトラブロモシクロオクタン、ヘキサブロモシク
ロドデカン、2,4,6−トリス(トリブロモフェノキ
シ)−1,3,5−トリアジン等得られる硬化物の誘電
特性が良好であるのでより好ましい。
【化21】 (式中、l、m及びnは、それぞれ独立に、1〜5の整
数を示す)
【0037】上記難燃剤の配合量は、前記したシアネー
ト化合物(A)、一価フェノール化合物(B)及びポリ
スチレン樹脂の総量100重量部に対して0〜30重量
部とすることが好ましく、5〜20重量部とすることが
より好ましく、10〜20重量部とすることが特に好ま
しい。5重量部未満では耐燃性が不十分となる傾向があ
り、難燃剤の配合量が、30重量部を超えると樹脂組成
物の硬化物の耐熱性が低下する傾向がある。また、使用
による効果を得るためには5重量部以上使用することが
好ましい。
【0038】本発明における樹脂組成物は、前記したワ
ニスの状態で(印刷配線板用樹脂ワニスとして)、印刷
配線板用のプリプレグ及び積層板の製造に供せられる。
すなわち、本発明の印刷配線板用樹脂ワニスをガラス布
などの基材に含浸し乾燥することによってまずプリプレ
グを作製する。ついでこのプリプレグを任意の枚数重ね
その上下面又は片面に金属箔を重ねて加熱加圧成形する
ことにより両面又は片面の金属張り積層板とすることが
できる。
【0039】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
する。表1に示す配合量に従いプリプレグ製造用樹脂ワ
ニスを製造した。 実施例1 温度計、冷却管、攪拌装置を備えた5リットルの4つ口
セパラブルフラスコに、トルエン450gとポリスチレ
ン樹脂(重量平均分子量約1×105、ゲルパーミエイ
ションクロマトグラフィーにより標準ポリスチレンの検
量線を使用して測定)210gを投入し、80℃に加熱
し攪拌溶解した。次に2,2−ビス(4−シアネートフ
ェニル)プロパン700g、p−(α−クミル)フェノ
ール64g、臭素化トリフェニルシアヌレート(ピロガ
ードSR−245、第一工業製薬株式会社製商品名)1
35gを投入溶解後、ナフテン酸コバルト(Co含有量
8重量%)の10%トルエン希釈溶液4gを添加し還流
温度で1時間反応させた。 ついで反応液を冷却し、内温
が90℃になったらメチルエチルケトン(MEK)60
0gを攪拌しながら投入し懸濁化させた。さらに室温ま
で冷却した後、ナフテン酸亜鉛(Zn含有量8重量%)
の10重量%トルエン希釈溶液1gを添加し攪拌溶解し
て印刷配線板用樹脂ワニス(固形分濃度51重量%)を
製造した。
【0040】実施例2 温度計、冷却管、攪拌装置を備えた5リットルの4つ口
セパラブルフラスコに、トルエン300gとポリスチレ
ン樹脂(実施例1と同じもの)140gを投入し、80
℃に加熱し攪拌溶解した。次に2,2−ビス(4−シア
ネートフェニル)プロパン700g、p−(α−クミ
ル)フェノール10g、臭素化トリフェニルシアヌレー
ト(ピロガードSR−245、第一工業製薬株式会社製
商品名)125gを投入溶解後、ナフテン酸マンガン
(Mn含有量8重量%)の10重量%トルエン希釈溶液
3gを添加し還流温度で1時間反応させた。ついで反応
液を冷却し、内温が90℃になったらメチルエチルケト
ン(MEK)600gを攪拌しながら投入し懸濁化させ
た。さらに室温まで冷却した後、p−(α−クミル)フ
ェノール75g、ナフテン酸亜鉛(Zn含有量8重量
%)の10重量%トルエン希釈溶液1gを添加し攪拌溶
解して印刷配線板用樹脂ワニス(固形分濃度54重量
%)を製造した。
【0041】実施例3 温度計、冷却管、攪拌装置を備えた5リットルの4つ口
セパラブルフラスコに、トルエン300gとポリスチレ
ン樹脂(実施例1と同じもの)80gを投入し、80℃
に加熱し攪拌溶解した。次にα,α’−ビス(4−シア
ナトフェニル)−m−ジイソプロピルベンゼン800
g、p−(α−クミル)フェノール10gを投入溶解
後、ナフテン酸鉄(鉄含有量5重量%)の10重量%ト
ルエン希釈溶液2gを添加し還流温度で1時間反応さ
せ、ついで、テトラブロモシクロオクタン(Sayte
xBC−48、アルベマール社製商品名)110gを投
入溶解させた。反応液を冷却し、内温が90℃になった
らメチルエチルケトン(MEK)600gを攪拌しなが
ら投入し懸濁化させた。さらに室温まで冷却した後、p
−(α−クミル)フェノール75g、ナフテン酸銅(銅
含有量5重量%)の10重量%トルエン希釈溶液2gを
添加し攪拌溶解して印刷配線板用樹脂ワニス(固形分濃
度54重量%)を製造した。
【0042】実施例4 温度計、冷却管、攪拌装置を備えた5リットルの4つ口
セパラブルフラスコに、トルエン600gとポリスチレ
ン樹脂(実施例1と同じもの)300gを投入し、80
℃に加熱し攪拌溶解した。次にビス(3,5−ジメチル
−4−シアナトフェニル)メタン600g、p−(α−
クミル)フェノール30gを投入溶解後、ナフテン酸コ
バルト(Co含有量8重量%)の10重量%トルエン希
釈溶液4gを添加し還流温度で1時間反応させ、ついで
ヘキサブロモシクロドデカン(CD−75P、グレート
レイクス社製)150gを投入溶解させた。反応液を冷
却し、内温が90℃になったらメチルエチルケトン(M
EK)750gを攪拌しながら投入し懸濁化させた。さ
らに室温まで冷却した後、p−(α−クミル)フェノー
ル120gを添加し攪拌溶解して印刷配線板用樹脂ワニ
ス(固形分濃度47重量%)を製造した。
【0043】実施例5 温度計、冷却管、攪拌装置を備えた5リットルの4つ口
セパラブルフラスコに、トルエン750gとポリスチレ
ン樹脂(実施例1と同じもの)400gを投入し、80
℃に加熱し攪拌溶解した。次に2,2−ビス(4−シア
ナトフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフル
オロプロパン500g、p−(α−クミル)フェノール
28gを投入溶解後、ナフテン酸銅(Cu含有量5重量
%)の10重量%トルエン希釈溶液6gを添加し還流温
度で1時間反応させ、ついで1,2−ジブロモ−4−
(1,2−ジブロモエチル)シクロヘキサン150gを
投入溶解させた。ついで反応液を冷却し、内温が90℃
になったらメチルエチルケトン(MEK)500gを攪
拌しながら投入し懸濁化させた。室温まで冷却した後、
ナフテン酸マンガン(Mn含有量8重量%)の10重量
%トルエン希釈溶液1gを添加し攪拌溶解して印刷配線
板用樹脂ワニス(固形分濃度46重量%)を製造した。
【0044】比較例1 実施例1において、トルエン1800gにポリフェニレ
ンエーテル樹脂(PKN4752、日本ジーイープラス
チックス株式会社製商品名)210g、2,2−ビス
(4−シアネートフェニル)プロパン700g及びp−
(α−クミル)フェノールの替わりに2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン69gを投入し、攪拌
溶解後ナフテン酸コバルト(Co含有量8重量%)の1
0重量%トルエン希釈溶液3gを添加して還流温度で1
時間反応させた。ついで、難燃剤としてシアネナト基と
反応性を有する臭素化ビスフェノールA型エポキ樹脂
(ESB400、住友化学工業株式会社製商品名)20
0gを投入溶解し冷却した。しかし常温付近で樹脂溶液
が固化(グリース状)したため、トルエン1200gを
さらに添加して攪拌溶解し印刷配線板用樹脂ワニス(固
形分濃度28重量%)を製造した。
【0045】比較例2 実施例1において、トルエン1800gにポリスチレン
樹脂(実施例1と同じもの)210g、2,2−ビス
(4−シアネートフェニル)プロパン700g及びp−
(α−クミル)フェノールの替わりにノニルフェノール
(三井東圧化学株式会社製)11gを投入し、攪拌溶解
後ナフテン酸コバルト(Co含有量8重量%)の10重
量%トルエン希釈溶液4gを添加して還流温度で1時間
反応させた。ついで、難燃剤としてシアネナト基と反応
性を有する臭素化ビスフェノールA型エポキ樹脂(ES
B400、住友化学工業株式会社製商品名)190gを
投入溶解し冷却した。しかし常温付近で樹脂溶液が固化
(グリース状)したため、トルエン900gをさらに添
加して攪拌溶解し印刷配線板用樹脂ワニス(固形分濃度
29重量%)を製造した。
【0046】比較例3 実施例1において、トルエン1500gにポリスチレン
樹脂(旭化成製)210gを投入し80℃に加熱して攪
拌溶解し、次に2,2−ビス(4−シアネートフェニ
ル)プロパンの替わりに2,2−ビス(4−シアネート
フェニル)プロパンのオリゴマ(ArocyB−30、
旭チバ株式会社製商品名)700g、p−(α−クミ
ル)フェノールの替わりにノニルフェノール(三井東圧
化学株式会社製)67g及び難燃剤としてシアネナト基
と反応性を有する臭素化ビスフェノールA型エポキ樹脂
(ESB400、住友化学工業株式会社製)200gを
投入して80℃で1時間加熱溶解した。ついで常温まで
冷却し、ナフテン酸亜鉛(Zn含有量8重量%)の10
重量%トルエン希釈溶液2gを添加して印刷配線板用樹
脂ワニス(固形分濃度44重量%)を製造した。しか
し、この樹脂ワニスは2日後にポリフェニレンエーテル
樹脂の凝集分離物が観察された。
【0047】比較例4 温度計、冷却管、攪拌装置を備えた5リットルの4つ口
セパラブルフラスコに、トルエン1600gとポリスチ
レン樹脂(XEONEX480、日本ゼオン(株)製)
300gを投入し、80℃に加熱し攪拌溶解した。次に
ビス(3,5−ジメチル−4−シアナトフェニル)メタ
ン600g、ノニルフェノールを投入溶解後、ナフテン
酸コバルト(Co含有量8重量%)の10重量%トルエ
ン希釈溶液3gを添加し還流温度で1時間反応させた。
ついで、難燃剤としてシアネナト基と反応性を有するテ
トラブロモビスフェノールA(ファイヤガードFG−2
000、帝人化成株式会社製商品名)150gを投入溶
解し冷却した。しかし常温付近で樹脂溶液が固化(グリ
ース状)したため、トルエン1200gをさらに添加し
て攪拌溶解し印刷配線板用樹脂ワニス(固形分濃度27
重量%)を製造した。
【0048】実施例1〜5及び比較例1〜4で得られた
印刷配線板用樹脂ワニスを0.2mm厚のEガラス布
(坪量209g/m2)に含浸し、140℃で5〜10
分加熱して樹脂付着量40〜45重量%のプリプレグを
得た。なお、比較例1、2及び4の印刷配線板用樹脂ワ
ニスの場合は、固形分濃度が低いため上記含浸塗工作業
を繰り返し2回行って樹脂付着量40〜45重量%のプ
リプレグを得た。比較例3のプリプレグは、シアネート
エステル樹脂とポリスチレン樹脂の分離が観察された。
【0049】次にプリプレグ4枚と両側に18μm厚の
銅箔を積層し、170℃、2.5MPaの条件で60分
プレス成形した後、230℃で120分加熱処理して銅
張積層板を作製した。得られた銅張り積層板に、ついて
以下に示す測定方法により誘電特性、はんだ耐熱性、銅
箔ピール強さ及び耐燃性を測定評価した。その結果を表
1に示す。
【0050】<特性評価方法> ・比誘電率及び誘電正接/1GHz:トリプレート構造
直線線路共振器法により測定。 ・はんだ耐熱性:銅箔をエッチングした試験片をPCT
(121℃、0.22MPa)中に保持した後、260
℃の溶融はんだに20秒浸漬して、外観を調べた。表中
のOKとは、ミーズリング及びふくれの発生が無いこと
を意味する。 ・銅箔ピール強さ:JIS−C−6481に準拠して測
定。 ・耐燃性:UL−94垂直試験法に準拠して測定。
【0051】
【表1】 表1から明らかなように、実施例1〜5の印刷配線板用
樹脂ワニスを用いた積層板は、何れも1GHzでの比誘
電率、誘電正接が低く、吸湿時のはんだ耐熱性、銅箔ピ
ール強さが良好である。これに対して比較例は、1GH
zの比誘電率及び誘電正接が高く、はんだ耐熱性などに
問題があった。
【0052】
【発明の効果】本発明により得られるフェノール変性シ
アネートエステル樹脂組成物、また、本発明に係るフェ
ノール変性シアネートエステル樹脂組成物は、高周波帯
域での誘電率や誘電正接が低く、かつはんだ耐熱性、接
着性、耐燃性が良好であり、高周波信号を扱う機器の印
刷配線板の製造に用いる印刷配線板用樹脂ワニスとして
好適であり、優れた特性のプリプレグ及び金属張積層板
が得られる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F072 AD05 AD45 AE07 AF12 AF14 AF20 AF24 AF32 AG03 AH31 AJ04 AK02 AL13 4J002 BC03X CM02W EA056 EE037 GF00 GQ00 4J043 PA13 PA14 PA15 PC065 PC066 QC23 RA47 SA13 SA54 SA71 SB03 UA121 UA131 UA141 UB011 UB021 UB051 UB061 VA021 VA031 VA041 VA061 YB02 YB22 ZA12 ZA43 ZB50

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリスチレン樹脂を溶解させた芳香族炭
    化水素系溶剤中で分子中にシアナト基を2つ以上含有す
    るシアネート化合物と下記一般式(I)で表されるフェ
    ノール化合物を反応させて得られるフェノール変性シア
    ネートエステル樹脂を合成した後、反応溶液にケトン系
    溶媒を投入してポリスチレン樹脂とフェノール変性シア
    ネートエステル樹脂を含む樹脂組成物を懸濁させること
    を特徴するフェノール変性シアネートエステル樹脂組成
    物の製造方法。 【化1】 (式中、R1、R2は水素原子又はメチル基を示し、それ
    ぞれ同じであっても異なってもよく、R3は置換基を有
    していてもよいフェニル基、水素原子又は炭素数1〜5
    のアルキル基、nは1〜3の整数を表す)
  2. 【請求項2】 (A)分子中にシアネート基を2つ以上
    含有するシアネート化合物が、一般式(III)で表さ
    れる化合物から選ばれる化合物又はこれらの2種類以上
    の混合物であることを特徴とする請求項1に記載のフェ
    ノール変性シアネートエステル樹脂組成物の製造方法。 【化2】 (式中、R4は、ハロゲンで置換されていてもよい炭素
    数1〜3のアルキレン基、 【化3】 (ここで、R'及びR''は、それぞれ独立にハロゲンで
    置換されていてもよい炭素数1〜3のアルキレン基を示
    す)又は 【化4】 を表し、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立に水素
    原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示す)
  3. 【請求項3】 一般式(I)で表されるフェノール化合
    物が、下記一般式(I−a)又は一般式(I−b)で表
    される化合物である請求項1又は2に記載のフェノール
    変性シアネートエステル樹脂組成物の製造方法。 【化5】 (一般式中、R1、R2及びnは一般式(I)に同じ) 【化6】 (一般式中、R1及びR2は一般式(I)に同じ、Qは水
    素原子又は炭素数1〜5のアルキルを示し、mは1〜2
    の整数を表す)
  4. 【請求項4】 一価フェノール化合物は、その一部をシ
    アネート化合物と反応させ、その残部は反応液にケトン
    系溶媒を投入してポリスチレン樹脂とフェノール変性シ
    アネートエステル樹脂を含む樹脂組成物を懸濁させた後
    に添加溶解する請求項1〜3のいずれかに記載のフェノ
    ール変性シアネートエステル樹脂組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】 ポリスチレン樹脂を溶解させた芳香族炭
    化水素系溶剤中でシアネート化合物と一価フェノール化
    合物を合成するに際し、金属系反応触媒を存在させる請
    求項1〜4のいずれかに記載のフェノール変性シアネー
    トエステル樹脂組成物の製造方法。
  6. 【請求項6】 反応液にケトン系溶媒を投入してポリス
    チレン樹脂とフェノール変性シアネートエステル樹脂を
    含む樹脂組成物を懸濁させた後で、さらに金属系反応触
    媒を配合する請求項5に記載のフェノール変性シアネー
    トエステル樹脂組成物の製造方法。
  7. 【請求項7】 シアネート化合物100重量部に対して
    1価フェノール化合物を4〜30重量部使用すること請
    求項1〜6のいずれかに記載のフェノール変性シアネー
    トエステル樹脂組成物の製造方法。
  8. 【請求項8】 芳香族炭化水素系溶剤をポリスチレン樹
    脂100重量部に対して150〜500重量部用いる請
    求項1〜7のいずれかに記載のフェノール変性シアネー
    トエステル樹脂組成物の製造方法。
  9. 【請求項9】 芳香族炭化水素系溶剤の沸点が70〜1
    70℃である請求項1〜8のいずれかに記載のフェノー
    ル変性シアネートエステル樹脂組成物の製造方法。
  10. 【請求項10】 芳香族炭化水素系溶剤として、トルエ
    ン、キシレン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン
    及びメシチレンのうち少なくとも一種類を用いる請求項
    1〜9のいずれかに記載のフェノール変性シアネートエ
    ステル樹脂組成物の製造方法。
  11. 【請求項11】 ケトン系溶媒の沸点が50〜170℃
    である請求項1〜10のいずれかに記載のフェノール変
    性シアネートエステル樹脂組成物の製造方法。
  12. 【請求項12】 ケトン系溶媒として、アセトン、メチ
    ルエチルケトン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、メ
    チルイソブチルケトン、2−ヘキサノン、シクロペンタ
    ノン、2−ヘプタノン、シクロヘキサノンのうち少なく
    とも一種類を用いる請求項1〜11のいずれかに記載の
    フェノール変性シアネートエステル樹脂組成物の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 シアネート類化合物と反応性を有しな
    い難燃剤を、シアネートエステル化合物と一価フェノー
    ル類化合物とを反応させる前又は反応させた後であって
    ケトン系溶媒を投入する前に反応液に添加する請求項1
    〜12のいずれかに記載のフェノール変性シアネートエ
    ステル樹脂組成物の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載の方
    法により得られるフェノール変性シアネートエステル樹
    脂組成物。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のフェノール変性シ
    アネートエステルオリゴマー組成物を基材に含浸、乾燥
    させて得られるプリプレグ。
  16. 【請求項16】 請求項15記載のプリプレグ又はその
    積層体の両面又は片面に金属箔を積層し、加熱加圧して
    得られる金属張積層板。
JP2000027346A 2000-01-31 2000-01-31 フェノール変性シアネートエステル樹脂組成物の製造方法、この方法によって得られるフェノール変性シアネートエステル樹脂組成物並びにこれを用いたプリプレグ及び金属張積層板 Pending JP2001214053A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002146185A (ja) * 2000-11-15 2002-05-22 Hitachi Chem Co Ltd 積層板用変性シアネートエステル系硬化性樹脂組成物並びにこれを用いたプリプレグ及び積層板
KR100722900B1 (ko) * 2004-11-05 2007-05-30 히다치 가세고교 가부시끼가이샤 열경화성 수지 조성물, 및 그것을 이용한 프리프레그, 금속피복 적층판 및 인쇄 배선판
US7255925B2 (en) 2003-09-05 2007-08-14 Lg Chem, Ltd. Thermosetting resin composition for high speed transmission circuit board
KR20180090739A (ko) 2017-02-03 2018-08-13 토요잉크Sc홀딩스주식회사 보호 시트가 구비된 프린트 배선판, 시트형상 기재가 구비된 열 경화성 접착 시트 및 이들의 제조 방법, 그리고 열 경화성 접착 시트
JP2022061730A (ja) * 2020-10-07 2022-04-19 株式会社Fpcコネクト フレキシブル金属付積層板

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