JP2001211190A - 通信管理装置及び通信管理方法 - Google Patents

通信管理装置及び通信管理方法

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JP2001211190A
JP2001211190A JP2000016062A JP2000016062A JP2001211190A JP 2001211190 A JP2001211190 A JP 2001211190A JP 2000016062 A JP2000016062 A JP 2000016062A JP 2000016062 A JP2000016062 A JP 2000016062A JP 2001211190 A JP2001211190 A JP 2001211190A
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貴久 宮本
Tatsuya Watanuki
達哉 綿貫
Kazuko Iwatsuki
和子 岩月
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信相手毎にデータ長を選択して複数データ
長で通信する。 【解決手段】 マルチデータ長管理部811により、経
路情報テーブル812及び情報テーブル813の通信デ
ータ長及びドライバ送信インタフェース、及び、マルチ
データ長管理テーブル814の通信データ長及びドライ
バ受信インタフェースを、設定又は変更する。IP80
5は、経路情報テーブル812を参照して、送信データ
の宛先アドレスに基づき、送信データを所定の通信デー
タ長に分割する。選択されたドライバ806又は仮想ド
ライバ810を用いて、リンク情報テーブル813に記
憶された通信データ長により送信データをネットワーク
に送信する。マルチデータ長受信部808は、マルチデ
ータ長管理テーブル814を参照して、送信元アドレス
に基づき、ドライバ受信インタフェースを選択し、受信
データをネットワークから受信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信管理装置及び
通信管理方法に係り、特に、LAN(Local Area Networ
k)等のネットワーク上でのクライアント・サーバ間の
通信を高速化する通信管理装置及び通信管理方法に関す
る。本発明により、クライアント・サーバ間の通信を停
止すること無く、サーバ間大容量データのバックアップ
を高速化することができる。
【0002】
【従来の技術】LANの普及によりネットワークをベース
とした業務やコミュニケーションは必須となり、今後益
々浸透していくと予測される。一方、PC(Personal Com
puter)・WS(Work Station)の高性能化も目覚しく、C
PU(Central Processing Unit)の動作周波数の向上、
新しいアーキテクチャによる新モデルの市場への投入は
毎日のように伝えられている。このような状況の中で、
超高速なサーバと安価なクライアントを、高速なネット
ワークで接続して分散業務を行うことが可能となった。
以前はサーバは高価なWSであったが、最近は低価格のPC
を多数用いるケースが多くなった。現在、ネットワーク
は例えば、Ethernet(米国Xerox Corp.の商標)が事実
上の標準であり、数年前までは10Mbps(Bit per secon
d)だった速度も100Mbpsとなり、1000Mbpsに対応したネ
ットワークカードやそれを接続するネットワーク機器も
出現してきている。
【0003】Ethernet等の回線は「最大データ長」が定
義されており、それを超えての通信は出来ない。図1
は、サーバ・クラアイントシステムを示した図である。
例えば図1に示すようなクライアント[102]とサーバ
[101]をLAN[103]で接続する場合、送信元のサーバ
[101]は通信に使用するLAN[103]の最大データ長
(L)を調べ、その最大データ長(L)でデータ[10
4]の送信を行う。これはネットワーク上でのデータの
衝突を回避するためであったり、メモリが高価だった時
代に少ないメモリしか搭載できない機器との通信を可能
にするためである。例えばEthernetは最大データ長
(L)は、1514Byteであり、これは、MAC(Media Acces
s Control)ヘッダからAP(APplication)データまで
で、FCS(Frame Check Sequece)を含まないものであ
る。
【0004】ここでサーバからクライアントへのデータ
の送信をIP(Internet Protocol)ネットワークを一例
に図2、図3を用いて詳しく説明する。図2は、サーバ
及びクライアントの詳細な構造とそれぞれが行う処理
(データの分割と再構成)を示した図である。図2はサ
ーバ[101]とクライアント[102]の構造と、データ
[201]がLAN[103]の最大データ長(L1)に分割さ
れて送信される様子を示した図である。始めにこの構造
について説明する。サーバ[101]は階層構造を成して
おり、上位からAP[202]、TCP(Transmission Control
Protocol)/UDP(User Datagram Protocol)[203]、
IP[204]、ドライバ[205]、ネットワークカード[20
8]を備える。AP[202]としてはWWW(World Wide We
b)やメイル閲覧ソフトウェアなどがある。TCP/UDP[20
3]はデータ転送量の制御や信頼性の確保を行うもの
で、任意の通信に関してTCP又はUDPのどちらか一つのみ
が使用される。TCP/UDP[203]はIPネットワーク上のデ
ータ通信に最も使われているプロトコルである。TCP又
はUDPの違いはここでは一例として、本発明の記述では
どちらでも適用できるようにTCP/UDPと表現する。またT
CP/UDP[203]は送信データ[201]にヘッダを付加する
が、図2では省略する。IP[204]はデータを転送する
最適な経路(例えば、データを引き渡す次のネットワー
ク機器等)の計算、最大データ長へのデータの分割、デ
ータ転送に必要なヘッダの生成と付加等を行う。そのた
めIP[204]は経路情報テーブル[206]に経路情報を保
持する。経路計算に使用されるネットワーク機器の識別
子がアドレスで、IP単位に一つ割り当てられる。
【0005】図3に、ヘッダ、経路情報テーブル、Lin
k情報テーブルの構成図を示す。図3(A)は、IPが付加
するヘッダの構造を示した図である。この図は、IP[20
4]が生成し付加するヘッダ[217]を示す。ヘッダ[21
7]は、ネットワークカード[208]に割り当てられてい
てLAN[103]上での送信元と送信先を示す物理アドレス
[301]、LAN[103]上での送信元と送信先を示す仮想
的なアドレス(前記IP[204]に割り当てられている)
である送信元アドレス[302]と宛先アドレス[303]、
そして情報[304]が含まれる。情報には後述するデー
タが分割されているかを示すフラグや、データが破壊さ
れていないかを調べる為の値が格納される。物理アドレ
ス[301]は宛先アドレス[303]からARP(Address Res
olution Protocol:IETF(Internet Engineering Task F
orce)が標準化したプロトコル。RFC(Request for Comme
nts)826で定義)を用いてIP[204]とドライバ[205]
の中間(サブレイヤ)で求められる。本発明の記述で
は、ARPやサブレイヤはここでは、一例として、サブレ
イヤはIP[204]の一部とし、物理アドレス[301]もIP
[204]が付加するものとする。ドライバ[205]はネッ
トワークカード[208]の制御をするもので、ひとつ又
は複数のネットワークカード[208]単位に一つ必要に
なる。LAN[103]に関する情報はこのドライバ[205]
がLink情報として保持する。Link情報を格納するテーブ
ルがLink情報テーブル[207]であり、ドライバ[205]
単位に持つ。
【0006】図3(B)は、IPが保持する経路情報テーブ
ルの構造を示した図である。この図は、経路情報を格納
する経路情報テーブル[206]を示した図である。図に
示すように複数の項目からなるエントリが複数集まった
物が経路情報テーブル[206]で、複数エントリになる
のは通信相手が複数存在するためである。経路情報テー
ブル[206]の項目は通信する相手の宛先アドレス[40
1]、次にどのネットワーク機器に送信するかを示すNex
tHopアドレス[402]、データ送信に使用するドライバ
とのインタフェース(一般に関数ポインタ)を示すドラ
イバ上位インタフェース(i/f)[403]、そのドライバ
が使用するネットワークカードが接続されているLANの
最大データ長を示すデータ長[404]を含む。宛先アド
レス[401]、NextHopアドレス[402]は、前記IP[20
4]に割り当てられているアドレスである。データ長[4
04]は後述するLink情報テーブル[207]の値をIP[20
4]が読み出し、経路情報テーブル[206]に書き込む。
この経路情報はネットワーク機器間で動的に交換される
場合と、ネットワーク管理者等が静的に設定する場合の
2通りがある。
【0007】図3(C)は、ドライバが保持するLink情報
テーブルの構造を示した図である。この図は、Link情報
テーブル[207]を示したもので、ドライバ[205]が対
応するIP[204]に割り当てられているアドレスを示す
自アドレス[501]、ドライバ[205]が対応するネット
ワークカード[208]が接続されているLAN[103]の最
大データ長を示すデータ長[502]、ドライバ[205]で
送受信されたデータの個数等を格納する統計情報[50
3]を含む。統計情報[503]はドライバを経由したデー
タの送受信に伴い更新されていくが、それ以外は機器の
立ち上げ時に、その都度、設定するか、ディスク装置等
に保存しておいた値を自動的に書き込む。ネットワーク
カード[208]はLAN[103]との間でデータの送信・受
信を行うもので、LAN[103]の種類に応じて多種多様な
ものがある。一方クライアント[102]もサーバ[101]
と同様の階層構造図を成し、AP[209]、TCP/UDP[21
0]、IP[211]、ドライバ[212]、ネットワークカー
ド[213]を備える。IP[211]は経路情報テーブル[21
8]を保持し、ドライバ[212]はLink情報テーブル[21
9]を保持する。本発明の実施の形態では、一例とし
て、サーバ[101]に割り当てたアドレスをアドレス
1、クライアント[102]に割り当てたアドレスをアド
レス2とする。これらアドレスは各々のLink情報テーブ
ルに保持される。
【0008】次に実際にデータが送受信される動作を説
明する。なお、LAN[103]に設定されている最大データ
長はL1とする。サーバ[101]のAP[202]で生成され
たデータ[201]は、送信相手のアドレス情報が付加さ
れてTCP/UDP[203]に渡される。図2の場合、送信相手
はクライアント[102]であるため、アドレス情報はア
ドレス2となる。TCP/UDP[203]はデータ転送量の制
御、ヘッダの付加などの処理を行った後にIP[204]に
データ[201]を渡す。IP[204]は経路を決定するため
に、AP[202]から指示されたアドレス情報を検索鍵に
経路情報テーブル[206]を検索し、NextHopアドレス
[402]、データ[201]を渡すドライバ[205]のドラ
イバ上位 i/f[403]、データ長[404]を得る。続いて
検索結果のドライバ上位 i/f[403]経由で該ドライバ
[205]が保持するLink情報テーブル[207]を参照し、
データ長[502]を得る。得られた二つのデータ長を比
較して小さい方を実際の送信データ長とし、IP[204]
はその長さにデータ[201]を分割する。図2の場合サ
ーバ[101]とクライアント[102]は直接接続されてい
るため、得られたデータ長は同じである(なお、データ
長に異なる場合が生じるのは、例えば、後述の図5で説
明するルータ経由で接続されている場合である)。また
図2の場合、LAN[103]に設定されている最大データ長
がL1であるため、実際の送信データ長はL1になる。
また長さL1はヘッダ[217]を含んだものである。分
割された各々のデータには、分割されたデータの一部で
ある事を情報[304]に書き込む。即ちIP[204]はデー
タ1[214]、データ2[215](それぞれヘッダ[21
7]を含み、データ長はL1)、データ3(ヘッダ[21
7]を含み、データ長はLn)に分割しそれぞれをドラ
イバ[205]に渡す。Lnはデータ[201]をL1単位に
分割した最後のデータの長さで、元のデータ長に依存し
て変化するが、L1を超える事はない。なお、L1に満
たない部分に何らかのデータを詰めて、データ長L1に
してもよい。ドライバ[205]はIP[204]から渡された
分割データ毎にネットワークカード[208]に渡し、該
ネットワークカード[208]に送信要求を行う。ネット
ワークカード[208]は渡されたデータをLAN[103]に
送信し、サーバ[101]の処理は終了する。
【0009】LAN[103]からクライアント[102]に受
信されたデータは、ネットワークカード[213]、ドラ
イバ[212]を経由してIP[211]に渡される。IP[21
1]は受信データの情報[304]を調べ、分割されたデー
タの一部であると判断し、全データが到着するまで待
つ。全データが到着したら付加されたヘッダ[217]を
とりはずし、それらを再構成し、TCP/UDP[210]に渡
す。TCP/UDP[210]はAP[209]にデータ[201]を渡
し、クライアント[102]の処理、サーバ[101]・クラ
イアント[102]間の一連の処理は完了する。
【0010】ここで、LAN単位に定義されている最大
データ長を越えて送信をする方がよい場合について説明
する。LANの普及と、LAN上を流れるデータの多様
化に伴い、LANにおける「転送データ量の増大」が著
しい。具体的には、WWWを始めとする画像データ、音
声データのやりとりが多くなったことである。テキスト
データが転送データの中心だった頃(1990年代前半
まで)は、転送データ量は数百バイト〜数キロバイトだ
った。そのため転送データは、Ethernetの最大データ長
(約1500バイト)以下であり、転送データの分割や
それに伴うオーバヘッドを考慮する必要はなかった。し
かし1990年代後半は、前記画像データ、音声データ
(数メガバイトのデータ)を一般ユーザでもやりとりす
るようになり、LANに定義されている最大データ長の
課題が表面化してきた。例えば、1メガバイトのデータ
をEthernet(最大データ長=約1500バイト)上で転
送する場合、Ethernet上を流れるパケット(転送データ
を最大データ長で分割したもの)の個数(N)は、 N=約1000000÷約1500=666個 (1) となる。
【0011】一方、転送データを送受信する機器(P
C、WS、ルータ等)における転送データを処理する時
間、すなわちCPU処理負荷(P)は、パケットの個数
(N)と処理するデータ長(L)で決まり、 P=a×N+b×L、(aとbは機器依存の定数) (2) である。
【0012】式(2)の中で転送データ長(L)は最大
データ長に係わらず同一であるが、パケット数(N)は
最大データ長に依存して増減する。前記1メガバイトの
データの場合、式(1)で示されるパケット数(N)約
666個と比較して、式(2)の第一項は、約666分
の1になりCPU負荷(P)を大幅に削減することがで
きる。式(2)のaには、パケット到着時に発生する受
信割り込み処理が含まれているため、一般に受信機器で
大きくなり、大量のデータが短時間に到着した場合、受
信機器は動作不能に陥るケースもある。
【0013】以上のように、大容量データの転送が一般
化している現在、LAN単位に定義されている最大デー
タ長を越えて送信をする効果は非常に大きい。また、他
の従来技術として、米国のネットワークベンダであるAl
teon WebSystems、Inc.は、拡大したデータ長を扱える
ネットワークカードとLANスイッチを製品化している。A
lteonは「LAN Switch」と「ネットワークアダプタ」を
製造、販売している米国会社である。以下に、Alteonの
フレームサイズに関する技術を簡単に説明する。Ethern
etをはじめ、殆どの回線はデータを転送する事ができる
「最大長」が規定されている。そのため「最大長」より
長いデータ(WWWの画像データ等)は、送信端末、乃
至、途中のネットワーク機器(ルータ)で「最大長」に
分割して送信される。ところがこの分割によって回線上
を流れる「パケット数」が増大し、パケット数に依存す
る処理(OSが取り扱う割り込み処理など)が増加する
事になる。このパケット数に依存する処理を削減する事
を目的に、Alteonは、回線に割り当てられている「最大
長」を独自に拡張した。具体的にはEthernet回線で、15
00バイトから9000バイトへの拡張である。「最大長」の
拡張を実現する新たな技術は特に無く、 ・LAN Switchやネットワークアダプタの送受信バッファ
を大きくする。 ・拡張したデータ長を上位ソフトウェア(TCP/IPなど)
に通知する。となる。ここで、送信相手に「最大長」の
拡張を通知する事が必要であるが、AlteonはEthernet機
器が標準的に備えている「オートネゴシエーション」を
利用(一部独自技術の実装)している(Alteonのホーム
ページ http://www.alteon.com/index.html “Use o
f Extended Frame Sized in Ethernet Networks”Alteo
n Networks, inc.参照)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来は、以上説明した
ように、LANで使われるEthernet等の回線には、その回
線上で送受信する事が可能な最大データ長が予め定義さ
れている。そのため、従来は送信相手毎にデータ長を変
えることが困難であった。そして、従来のデータ送信装
置では、その最大データ長よりも送信データが長い場合
は、最大データ長に分割して送信するようにしていた。
【0015】本発明は、以上の点に鑑み、LANの分割や
ルータ経由によらない、送信相手毎のデータ長を選択し
て複数データ長で通信を可能とすることを目的とする。
また、本発明はPC、WS等の情報端末だけでなく、ルー
タ、LANスイッチ等のネットワーク機器にも適用するこ
とを目的とする。また、Alteon社の「新オートネゴシエ
ーション」は「回線単位」に機能するのに対し、本発明
は、「端末単位」にデータの転送サイズを定めることを
目的とする。
【0016】さらに詳細には、本発明は、以下を達成す
ることを目的とする。 (1)単一のLAN上に接続された複数の端末又は機器
が、複数のデータ長で通信する事を可能とすること。 (2)予め定義されている標準のデータ長での通信中
に、ある端末間乃至機器間でデータ長拡大の設定と、拡
大したデータ長での通信を可能とすること。 (3)予め設定されている拡大したデータ長での通信中
に、ある端末間、乃至機器間で新たなデータ長拡大の設
定と、拡大したデータ長での通信を可能とすること。 (4)データ長拡大に伴い、データ転送効率を高くし
て、更にネットワークカードからドライバへの受信通知
を削減し、受信端末・機器の負荷を小さくすること。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の解決手段
によると、宛先アドレス、通信データ長及びドライバ送
信インタフェースを記憶した経路情報テーブルと、前記
経路情報テーブルを参照して、送信データの宛先アドレ
スに基づき、通信データ長及び所定のドライバ送信イン
タフェースを選択し、送信データを該通信データ長に分
割する配送部と、自アドレス及び通信データ長を記憶し
たリンク情報テーブルと、前記配送部で選択され、前記
リンク情報テーブルに記憶された通信データ長により送
信データをネットワークに送信するドライバ送信インタ
フェースを有するドライバと、前記経路情報テーブルの
通信データ長、及び、前記リンク情報テーブルの通信デ
ータ長及びドライバ送信インタフェースを設定又は変更
するマルチデータ長管理部とを備えた通信管理装置を提
供する。
【0018】本発明の第2の解決手段によると、マルチ
データ長管理部により、宛先アドレス、通信データ長及
びドライバ送信インタフェースを対応して記憶したテー
ブルの通信データ長、及び、自アドレス及び通信データ
長を記憶したリンク情報テーブルの通信データ長及びド
ライバ送信インタフェースを、設定又は変更し、テーブ
ルを参照して、送信データの宛先アドレスに基づき、通
信データ長及び所定のドライバ送信インタフェースを選
択し、選択されたドライバ送信インタフェースを用い
て、前記リンク情報テーブルに記憶された通信データ長
により送信データをネットワークに送信するようにした
通信管理方法を提供する。
【0019】また、上述の課題を解決する為に、本発明
では、例えば、PC、WS(それぞれクライアント、サーバ
に用いられる)等の情報端末にマルチデータ長管理部と
マルチデータ長受信部とマルチデータ長管理テーブルを
設ける。また、本発明では、マルチデータ長管理部に
は、ネットワーク管理者による各種パラメータの設定を
受け付ける設定入力部、ネットワークカードを制御する
仮想ドライバの作成を行う仮想ドライバ作成部、仮想ド
ライバが保持するLink情報テーブルの作成を行うLink情
報テーブル作成部、マルチデータ長管理テーブルの作成
を行うマルチデータ長管理テーブル作成部、Link情報テ
ーブルと経路情報テーブルとマルチデータ長管理テーブ
ルへの情報の書き込みを行う設定書き込み部、送信相手
にデータ長変更要求を送信するデータ長変更要求送信
部、送信相手からデータ長変更要求を受信するデータ長
変更要求受信部を設ける。
【0020】マルチデータ長受信部には、マルチデータ
長管理テーブルに格納されている情報を読み出す管理テ
ーブル読み出し部、マルチデータ長管理テーブルから読
み出した結果に基づき、受信したデータをドライバ、乃
至、仮想ドライバの中の一つに渡す受信データ振り分け
部、マルチデータ長管理テーブルを読み出している間、
受信データを一時格納する受信データバッファを設け
る。マルチデータ長管理テーブルは、データを送信する
情報端末に割り当てられた送信元アドレス、該情報端末
と通信するデータの最大長であるデータ長、受信したデ
ータを渡すドライバのインタフェース(i/f)であるド
ライバ下位 i/fを有するエントリが複数個集まったもの
である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。まず、本発明に関連する技術に
ついて説明する。従来技術で説明したように送信データ
長はLAN単位に定義されている事から、送信相手によっ
てデータ長を変える場合は、上述の従来の技術の他に、
例えば、以下の2種類の方法を採ることができる。すな
わち、1台の送信装置で複数の最大データ長の通信を行
う場合は、第1の方法として、最大データ長毎に回線を
用意する、第2の方法として、ルータを経由させPath M
TU Discoveryによるデータ長の自動設定、のいづれかの
方法をとっていた。第1の方法は、LANそのものを複数
に分けることである。すなわちネットワークカード、ド
ライバ、IPの全てを複数用意し、それぞれの情報を経路
情報テーブル、Link情報テーブルに持たせる。
【0022】図4は、サーバAとサーバBをLANbを介
して接続し、サーバAとクライアントをLANaを介して接
続し、それぞれがデータを送受信する様子を示した図で
ある。すなわち、図4は第1の方法に関して、サーバA
[601]がクライアント[603]とサーバB[602]と通
信するモデルを示したものである。サーバA[601]は
クライアント[603]に対しては、ドライバa[606]、
ネットワークカードa[609]経由でLANa[604]に送信
する。ドライバa[606]はIPが経路情報テーブル[61
0]を宛先アドレスで検索する事により選択できる。こ
の時、LANa[604]に設定されているデータ長はLaで
あることから、送信データ[611]のデータ長はLaに
なる。同様にサーバB[602]に対しては、ドライバb
[607]、ネットワークカードb[608]経由でLANb[60
5]に送信する。この時LANb[605]に設定されているデ
ータ長はLbであることから、送信データ[612]のデ
ータ長はLbになる。
【0023】第2の方法は、ルータ経由で通信し、Path
MTU(Maxmum Transmission Unit) Discoveryにより
データ長を自動設定する方法である。ルータとは異なる
ネットワークを接続し、IPレイヤでデータ中継を行う機
器である。送信相手によってデータ長を切り替える為に
は、ルータ経由で通信する事に加え、例えば、「PathMT
U Discovery(RFC1063で標準化)」プロトコルの実装が
必須である(「IETF(The Internet Engineering Task F
orce)で標準化された「Path MTU Discovery:RFC1191.」
(November 1990)」参照)。
【0024】図5は、ルータを介してサーバA、サーバ
B、クライアントを接続し、それぞれがデータを送受信
する様子、及びPath MTU Discoveryの動作を示した図で
ある。図5は、第2の方法に関して、サーバA[70
1]、サーバB[703]、クライアント[702]は、それ
ぞれLANc[722]、LANb[705]、LANa[704]を介して
ルータ[706]と接続される。ルータ[706]は接続され
ているLAN毎にドライバa[707]、ドライバb[709]、
ドライバc[708]を持ち、それぞれがLink情報テーブル
a[711]、Link情報テーブルb[712]、Link情報テーブ
ルc[713]を保持する。また、ルータ[706]は、経路
情報テーブル[710]を保持し、本テーブルを用いてデ
ータ中継の経路計算を行う。
【0025】ここでPath MTU Discoveryによって、デー
タ長が送信先に応じて変更されることを説明する。一例
として、LANa[704]の最大データ長はLa、LANb[70
5]とLANc[722]の最大データ長はLbとし、La<L
bとする。また初期状態はサーバA[701]上の経路情
報テーブル[719]のデータ長は、全てのエントリに関
してLink情報テーブルd[723]のデータ長即ちLbと同
一である。サーバA[701]がサーバB[703]にデータ
を送信する場合、サーバA[701]は宛先アドレス(ア
ドレス3)を検索鍵に、経路情報テーブル[719]とLin
k情報テーブルd[723]を検索する。その結果、送信デ
ータ長Lbを得て、サーバA[701]は長さLbに分割
した送信データb[714]をLANc[722]経由でルータ
[706]に送信する。データb[714]を受信したルータ
[706]は経路情報テーブル[710]を用いて経路計算を
行い、LANb[705]を経由してサーバB[703]にデータ
b[715]送信する。このときサーバB[703]に関する
経路情報テーブル[710]とLink情報テーブルb[712]
にはデータ長(Lb)と設定されているので、データb
[715]は長さLbのまま送信される。
【0026】また、サーバA[701]がクライアント[7
02]にデータを送信する場合、サーバA[701]は宛先
アドレス(アドレス2)を検索鍵に、経路情報テーブル
[719]とLink情報テーブルd[723]を検索する。その
結果、送信データ長Lbを得て、サーバA[701]は長
さLbに分割した送信データa1[716]をLANc[722]
経由でルータ[706]に送信する。データa1[716]を
受信したルータ[706]は経路情報テーブル[710]とLi
nk情報テーブルa[711]を検索し、データ長(La)
を得る。La<Lbであるためルータ[706]はこのま
ま送信することが出来ない。図2で説明したサーバ[10
1]の様にルータ[706]自身が分割するケースもある
が、Path MTU Discoveryプロトコルにより送信元(図5
の場合、サーバA[701])に、データ長をLaに縮小
することを指示する[717]。この指示[717]に用いら
れるパケットの形式はICMP(Internet Control Message
Protocol)[718]で、サーバA[701]がLANa[704]
に対して送信すべきデータ長がICMPパケットの所定
の位置に格納されている。該ICMPパケット[718]を受
信したサーバA[701]は送信すべきデータ長をICMPパ
ケット[718]から読み出し、経路情報テーブル[719]
の書き換えを行う。その結果サーバA[701]はクライ
アント[702]に送信する場合は、ルータ[706]から指
示されたLa(Lbよりも短い)のデータ長でデータa
2[720]をルータ[706]に送信する。そして、ルータ
[706]はデータa2[721]を長さLaのままLANa[70
4]経由でクライアント[702]に送信する。このように
Path MTU Discoveryにより、送信相手毎に動的にデータ
長を変更することが出来る。
【0027】一般に、サーバとクライアント間でやりと
りするデータは、可能な限り大きいほうが、転送効率が
高く、サーバ・クライアントの負荷が小さい。これは分
割データ単位にヘッダの生成、付加、削除を行う必要が
あるためである。また、受信データ単位に発生するネッ
トワークカードからドライバへの受信通知が受信処理に
占める割合は高く、大量のデータが短時間に到着した場
合、受信機器は動作不能に陥るケースもある。
【0028】以上で説明した2つの方法により、送信相
手毎にデータ長を選択することが可能であるが、下記の
ような解決すべき点がある。 (1)第1の方法で、LANを分割する場合、ネットワー
クカードが複数枚必要になりシステムコストが上昇す
る。 (2)同LANを分割する場合、LAN単位にネットワークの
構築が必要であるため、不要なネットワークアドレスの
割り当てが発生する。この本課題は第2の方法でルータ
経由でも同様である。 (3)同LANを分割する場合、ネットワークが複雑化す
る可能性がある。この点は、従来の第2の方法でも同様
である。 (4)第2の方法で、ルータ経由の場合、Path MTU Dis
coveryの実装が必須となり、実装できない機器(特にサ
ーバ、クライアント)は接続することが出来ない。 (5)同ルータ経由の場合、ルータを入手する必要があ
り、システムコストが上昇する。 (6)同ルータ経由の場合、ルータを運用する必要があ
り、高度なネットワーク管理能力が必要になる。
【0029】そこで、本発明の実施の形態に関し、ここ
ではインターネットで使用され世界標準となっているIP
ネットワークを前提として説明する。また、IPの上位プ
ロトコルとしてIPネットワーク上のデータ通信に最も良
く使われているTCP/UDP(TCP又は UDPを意味する)を例
に説明する。本発明は、IPネットワーク、TCP/UDPに限
らず適宜のネットワーク、プロトコルに適用することが
できる。
【0030】はじめに、本発明をサーバに適用した場合
のサーバの構造図を図を用いて説明する。なおここでは
拡大したデータ長で通信する相手は1台として説明す
る。ここで、仮想ドライバの作成について説明する。UN
IX OSの場合、仮想ドライバの作成は、UNIX OSが備える
標準機能を利用して行うことができる。ただし本発明で
必要な機能の全ては備えていない為、標準機能の改造が
必要になる場合もある。ここでは標準機能を利用しない
仮想ドライバの作成方法を説明する。初めにマルチデー
タ長管理部の仮想ドライバ作成部が、仮想ドライバを割
り当てるメモリ空間の獲得を行う。メモリ空間には仮想
ドライバのプログラム、仮想ドライバが備えるLink情報
テーブル、を配置する。メモリ空間の獲得はOSが備える
機能(UNIX OSの場合、MALLOC(Memory Allocation)シス
テムコール)を利用する。メモリ空間の割当てが完了し
たら、該メモリ空間に前記プログラムとLink情報テーブ
ルを配置し、仮想ドライバの作成は完了する。拡大した
データ長とは、LAN単位に定義されている最大データ
長より長いデータ長のことである。例えば、LAN回線
がEthernetの場合、定義されている最大データ長は15
41Byte(MAC(Media Access Control)ヘッダからA
P(APplication)データまでで、FCS(FrameChecl Ssse
quece)を含まない)であり、拡大したデータ長はそれ以
上(例えば、16キロバイト)となる。
【0031】図6に、本発明を適用したサーバの構造を
示した図を示す。サーバ[801]は階層構造図を成して
おり、上位からAP[803]、マルチデータ長管理部[81
1]、TCP/UDP[804]、IP[805]、ドライバ[806]、
仮想ドライバ[810]、マルチデータ長受信部[808]、
ネットワークカード[807]を備える。このうちAP[80
3]、TCP/UDP[804]、IP[805]、ドライバ[806]、
ネットワークカード[807]は、本明細書の「従来の技
術」で図2、図3、図4を用いて詳しく説明した通りで
ある。
【0032】図7(A)に、本発明のマルチデータ長管理
部の構造を示した図を示す。以下に、マルチデータ長管
理部[811]の構造図を図7(A)を用いて説明する。マ
ルチデータ長管理部[811]は、ネットワーク管理者[8
02]による各種パラメータの設定を受け付ける設定入力
部[901]、ネットワークカード[807]を制御する仮想
ドライバ[810]の作成を行う仮想ドライバ作成部[90
4]、仮想ドライバ[810]が保持するLink情報テーブル
1b[813]の作成を行うLink情報テーブル作成部[90
6]、マルチデータ長管理テーブル[814]の作成を行う
マルチデータ長管理テーブル作成部[907]、Link情報
テーブル1b[813]と経路情報テーブル[812]とマル
チデータ長管理テーブル[814]への情報の書き込みを
行う設定書き込み部[902]、送信相手にデータ長変更
要求を送信するデータ長変更要求送信部[905]、送信
相手からデータ長変更要求を受信するデータ長変更要求
送受信[903]を備える。
【0033】IP[805]には情報端末を識別する識別子
として例えば、アドレス1を割り当てる。またIP[80
5]は、該アドレスを用いた経路計算を行う為の情報を
格納する経路情報テーブル1[812]を持つ。ドライバ
[806]はネットワークカード[807]を接続する回線の
最大データ長等の情報を格納するLink情報テーブル1a
[809]を持つ。仮想ドライバ[810]は同じく最大デー
タ長等の情報を格納するLink情報テーブル1b[813]
を持つ。ここでは、一例として、拡大したデータ長は1
種類としたため、仮想ドライバ[810]とLink情報テー
ブル1b[813]はそれぞれ一つずつであるが、データ
長の種類に応じて適宜の数を備えることができる。
【0034】図7(B)に、本発明のマルチデータ長受信
部の構造を示した図を示す。以下に、マルチデータ長受
信部[808]の構造図を図7(B)を用いて説明する。マ
ルチデータ長受信部[808]は、マルチデータ長管理テ
ーブル[814]に格納されている情報を読み出す管理テ
ーブル読み出し部[1001]、マルチデータ長管理テーブ
ル[814]から読み出した結果に基づき、受信したデー
タをドライバ[806]、又は、仮想ドライバ[810]のい
ずれかに渡す受信データ振り分け部[1002]、マルチデ
ータ長管理テーブル[814]を読み出している間に受信
データを一時格納する受信データバッファ[1003]を持
つ。
【0035】図7(C)に、本発明のマルチデータ長管理
テーブルの構造を示した図を示す。以下に、マルチデー
タ長管理テーブル[814]の構造図を図7(C)を用いて
説明する。マルチデータ長管理テーブル[814]は、デ
ータを送信する情報端末に割り当てられた送信元アドレ
ス[1101]、該情報端末と通信するデータの最大長であ
るデータ長[1102]、受信したデータを渡すドライバの
i/fであるドライバ下位 i/f[1103]からなるエントリ
が複数個集まったものである。
【0036】次に内部動作を図8を用いて説明する。図
8(A)に、マルチデータ長管理テーブルに対する設定を
示している図を示す。図8(A)は、サーバ[801]が起
動した直後を示している。マルチデータ長受信部[80
8]とマルチデータ長管理テーブル[814]はデータ長の
拡大を行う前、即ち標準のデータ長に対しても必要であ
る。そのためOS(Operation System)の一部として予め
作り込んでおくか、Windows(米国Microsoft Corp.の登
録商標)のデバイスドライバの様に組み込みツール(Wi
ndowsが提供)を利用してOS本体にネットワーク管理者
[802]が結合する。ネットワーク管理者[802]はマル
チデータ長管理部[811]に対して、標準のデータ長に
関してマルチデータ長管理テーブル[814]への書き込
みを指示する[1202]。マルチデータ長管理部[811]
内の設定入力部[901]が該指示[1202]を受けると、
マルチデータ長管理部[811]内の設定書き込み部[90
2]が設定情報(拡大したデータ長で通信する相手のア
ドレス等)をマルチデータ長管理テーブル[814]に書
き込む[1201]。この書き込みは、マルチデータ長管理
テーブル[814]が実際に置かれているメモリへのアク
セスを許可しているデバイスドライバ経由(OSが提供)
で行う。
【0037】つぎに、図8(B)は、経路情報テーブル、
Link情報テーブルに対する設定を示している図である。
図8(B)は、データ長を拡大する様子を示している。ネ
ットワーク管理者[802]はマルチデータ長管理部[81
1]に対して、仮想ドライバ[810]の作成を指示する
[1305]。マルチデータ長管理部[811]内の設定入力
部[901]が該指示[1305]を受けると、仮想ドライバ
作成部[904]がドライバ作成AP(AP[803]の一部機
能として標準的にサポートされている。以下同様)経由
でドライバ[806]と同階層に仮想ドライバ[810]を作
成する[1302]。次にネットワーク管理者[802]はマ
ルチデータ長管理部[811]に対して、Link情報テーブ
ル1b[813]の作成と書き込みを指示する[1305]。
マルチデータ長管理部[811]内の設定入力部[901]が
該指示[1305]を受けると、マルチデータ長管理部[81
1]内のLink情報テーブル作成部[906]がLink情報テー
ブル作成AP(AP[803]の一部機能として標準的にサ
ポートされている。以下同様)経由で仮想ドライバ[81
0]上にLink情報テーブル1b[813]を作成し、設定書
き込み部[902]が設定情報(拡大したデータ長等)をL
ink情報テーブル書き込みAP(AP[803]の一部機能と
して標準的にサポートされている。以下同様)経由でLi
nk情報テーブル1b[813]に書き込む[1302]。次に
ネットワーク管理者[802]はマルチデータ長管理部[8
11]に対して、経路情報テーブル1[812]への書き込
みを指示する[1305]。マルチデータ長管理部[811]
内の設定入力部[901]が該指示[1305]を受けると、
マルチデータ長管理部[811]内の設定書き込み部[90
2]が設定情報(拡大したデータ長等)を経路情報テー
ブル書き込みAP(AP[803]の一部機能として標準的
にサポートされている。以下同様)経由で経路情報テー
ブル1[812]に書き込む[1304]。最後にネットワー
ク管理者[802]はマルチデータ長管理部[811]に対し
て、マルチデータ長管理テーブル[814]への作成と書
き込みを指示する[1305]。マルチデータ長管理部[81
1]内の設定入力部[901]が該指示[1305]を受ける
と、マルチデータ長管理部[811]内のマルチデータ長
管理テーブル作成部[907]がマルチデータ長管理テー
ブル[814]を作成し、設定書き込み部[902]が設定情
報(拡大したデータ長で通信する相手のアドレス等)を
作成したマルチデータ長管理テーブル[814]に書き込
む[1303]。
【0038】つぎに図8でデータ長の拡大を設定したサ
ーバ[1401]と該サーバ[1401]と通常の通信を行うク
ライアント[1403]と該サーバ[1401]が保持する大容
量のデータを定期的にバックアップするバックアップサ
ーバ[1402]の事例を図9、図10、図11、図12、
図13、図14、図15、図7(B)を用いて説明する。
【0039】図9は、本発明をサーバ、バックアップサ
ーバ、クライアントを備えたシステムに適用した例を示
した図である。以下に、システム構成を図9を用いて説
明する。サーバ[1401]は通常はクライアント[1403]
とLAN[1404]経由で通信を行い、WWWサーバ、メイ
ルサーバ、ファイルサーバ等がある。クライアント[14
03]はサーバ[1401]にLAN[1404]経由で処理要求を
行い、その結果を得る。バックアップサーバ[1402]は
定期的にサーバ[1401]のデータをLAN[1404]経由で
バックアップする。LAN[1404]に定義されている標準
のデータ長をここではL1とする。またサーバ[1401]
とクライアント[1403]の間の通信は標準のデータ長
(L1)で行い、サーバ[1401]とバックアップサーバ
[1402]の間の通信は拡大したデータ長(L2とする)
で行う。
【0040】つぎに、各機器の構造を図9、図10、図
11を用いて説明する。図9に示すように、サーバ[14
01]の構造は階層構造を成しており上位からAP[140
5]、マルチデータ長管理部[1410]、TCP/UDP[140
6]、IP[1407]、ドライバ[1408]、仮想ドライバ[1
430]、マルチデータ長受信部[1409]、ネットワーク
カード[1412]を備える(各モジュールの詳細は図6を
用いた全体構造図の説明を参照)。IP[1407]は経路情
報テーブル1[1413]を持ち、アドレス1が割り当てら
れている。
【0041】標準のデータ長での通信に使用するドライ
バ[1408]はLink情報テーブル1a[1411]を持つ。図
10(A)にLink情報テーブル1a[1411]の構造図を示
す。Link情報テーブル1a[1411]は、自アドレスとし
てアドレス1[1501]、データ長としてL1[1502]、
そしてドライバを経由した送受信データ数等の統計情報
[1503]を持つ。また、データ長を拡大した通信に使用
する仮想ドライバ[1430]はLink情報テーブル1b[14
14]を持つ。図10(B)にLink情報テーブル1b[141
4]の構造図を示す。Link情報テーブル1b[1414]
は、自アドレスとしてアドレス1[1601]、データ長と
してL2[1602]、そして仮想ドライバを経由した送受
信データ数等の統計情報[1603]を持つ。
【0042】図10(C)に経路情報テーブル1[1413]
の構造図を示す。図9のネットワークシステムの場合、
サーバ[1401]が通信する相手はクライアント[1403]
(アドレス3)とバックアップサーバ[1402](アドレ
ス2)であるため、経路情報テーブル1[1413]のエン
トリ数は2となる。経路情報テーブル1[1413]のクラ
イアント[1403]に関するエントリ[1705]は、宛先ア
ドレスとしてアドレス3[1701]、NextHopアドレスと
してアドレス3[1702]、ドライバ上位 i/fとしてドラ
イバ送信 i/f[1703]、データ長としてL1[1704]を
持つ。同様にバックアップサーバ[1402]に関するエン
トリ[1706]は、宛先アドレスとしてアドレス2[170
7]、NextHopアドレスとしてアドレス2[1708]、ドラ
イバ上位i/fとして仮想ドライバ送信 i/f[1709]、デ
ータ長としてL2[1710]を持つ。両エントリの宛先ア
ドレスとNextHopアドレスが同一なのは、それぞれの機
器がLAN[1404]を介して直接通信する、即ちルータ経
由で通信を行わない為である(以下同様)。バックアッ
プサーバ[1402]上の経路情報テーブル2[1420]、ク
ライアント[1403]上の経路情報テーブル3[1428]の
宛先アドレスとNextHopアドレスが同一である理由も同
様である。
【0043】マルチデータ長受信部[1409]はマルチデ
ータ長管理テーブル[1415]を持つ。図10(D)は、マ
ルチデータ長管理テーブル[1415]の構造図を示す。図
9のネットワークシステムの場合、サーバ[1401]がデ
ータ長を選択して通信する必要がある相手は、クライア
ント[1403](アドレス3)とバックアップサーバ[14
02](アドレス2)であるため、マルチデータ長管理テ
ーブル[1415]のエントリ数は2となる。マルチデータ
長管理テーブル[1415]のクライアント[1403]に関す
るエントリ[1801]は、送信元アドレスとしてアドレス
3[1802]、データ長としてL1[1803]、ドライバ下
位 i/fとしてドライバ受信 i/f[1804]、を持つ。同様
にバックアップサーバ[1402]に関するエントリ[180
5]は、送信元アドレスとしてアドレス2[1806]、デ
ータ長としてL2[1807]、ドライバ下位 i/fとして仮
想ドライバ受信 i/f[1808]、を持つ。
【0044】バックアップサーバ[1402]の構造は階層
構造を成しており、上位からAP[1416]、TCP/UDP[141
7]、IP[1418]、ドライバ[1419]、ネットワークカ
ード[1422]を備える。拡大したデータ長での通信に使
用するドライバ[1419]はLink情報テーブル2[1421]
を持つ。図9のバックアップサーバ[1402]は標準のデ
ータ長で通信を行わず、拡大したデータ長だけで通信を
行うため、単一のドライバ[1419]とそれが保持するLi
nk情報テーブル2[1421]を持つ。図11(A)にLink情
報テーブル2[1421]の構造図を示す。Link情報テーブ
ル2[1421]は、自アドレスとしてアドレス2[190
1]、データ長としてL2[1902]、そしてドライバを
経由した送受信データ数等の統計情報[1903]を持つ。
また、IP[1418]は経路情報テーブル2[1420]を持
ち、アドレス2が割り当てられている。図11(B)は、
経路情報テーブル2[1420]の構造図を示す。図9のネ
ットワークシステムの場合、バックアップサーバ[140
2]が通信する相手はサーバ[1401](アドレス1)で
あるため、経路情報テーブル2[1420]のエントリ数は
1となる。経路情報テーブル2[1420]は、宛先アドレ
スとしてアドレス1[2001]、NextHopアドレスとして
アドレス1[2002]、ドライバ上位 i/fとしてドライバ
送信 i/f[2003]、データ長としてL2[2004]を持
つ。
【0045】クライアント[1403]の構造は階層構造を
成しており上位からAP[1423]、TCP/UDP[1424]、IP
[1425]、ドライバ[1426]、ネットワークカード[14
27]からなる。IP[1425]は経路情報テーブル3[142
8]を持ち、アドレス3が割り当てられている。標準の
データ長での通信に使用するドライバ[1426]はLink情
報テーブル3[1429]を持つ。図11(C)にLink情報テ
ーブル3[1429]の構造図を示す。Link情報テーブル3
[1429]は、自アドレスとしてアドレス3[2101]、デ
ータ長としてL1[2102]、そしてドライバを経由した
送受信データ数等の統計情報[2103]を持つ。また、図
11(D)に経路情報テーブル3[1428]の構造図を示
す。図9のネットワークシステムの場合、クライアント
[1403]が通信する相手はサーバ[1401](アドレス
1)であるため、経路情報テーブル3[1428]のエント
リ数は1となる。経路情報テーブル3[1428]は、宛先
アドレスとしてアドレス1[2201]、NextHopアドレス
としてアドレス1[2202]、ドライバ上位 i/fとしてド
ライバ送信 i/f[2203]、データ長としてL1[2204]
を持つ。
【0046】つぎに、サーバ[1401]−クライアント
[1403]間の通信の様子を図12、図13を用いて説明
する。図12は、図9のシステムにおいて、サーバから
クライアントにデータを送信した場合の処理の流れを示
した図である。すなわち、図12はサーバ[1401]がク
ライアント[1403]にデータを送信する場合を示してい
る。サーバ[1401]のAP[1405]はデータ長(L)のデ
ータ[2301]を作成し、このデータと宛先アドレス(ア
ドレス3)情報をTCP/UDP[1406]に渡す。TCP/UDP[14
06]は受け取ったデータ[2301]に対してデータ転送量
の制御や信頼性の確保といった処理を行った後、TCP/UD
Pヘッダを付加し、IP[1407]にデータ[2301]を渡
す。なおTCP/UDPヘッダは、図12、図13を用いた説
明では省略し、以降の説明でも同様に省略する。IP[14
07]は受け取ったデータ[2301]に対してデータ送信に
関する処理を行った後、データ[2301]を転送する最適
な経路(次にデータを送信する機器)を計算する。計算
とは経路情報テーブル1[1413]を宛先アドレス(この
場合アドレス3)を検索鍵として検索することである。
検索結果として、NextHopアドレス(この場合アドレス
3[1702])とデータを渡すドライバのi/f(この場合
ドライバ送信 i/f[1703])とデータ長(この場合L1
[1704])を得る。更にIP[1407]はデータを渡すドラ
イバ(この場合ドライバ[1408])が保持するLink情報
テーブル1a[1411]を読み出し、データ長(この場合
L1[1502])を得る。
【0047】経路情報テーブル1[1413]から得たデー
タ長(L1)とLink情報テーブル1a[1411]から得た
データ長(L1)が等しいので、IP[1407]はデータ
[2301]を長さL1で分割する。その結果データ1[23
02]、データ2[2303]、データ3[2304]が生成さ
れ、それぞれがドライバ[1408]に渡される。ただし分
割後のデータにはそれぞれ図2、図3(A)で説明したヘ
ッダが含まれており、ヘッダを含んだ長さがL1となる
ようにする。また分割された最後のデータ(この場合デ
ータ3[2304])は、分割後の残りのデータであるた
め、L1よりも短く(ここではLn)なる場合がある。
なお、最後のデータもL1となるよう、適宜の他のデー
タを詰めるようにしてもよい。また従来の技術で説明し
た「Path MTU Discovery」を実装したネットワークシス
テムの場合、経路情報テーブル1[1413]から得たデー
タ長(L1)が、Link情報テーブル1a[1411]から得
たデータ長(L1)より短くなる場合がある。その場合
は、例えば、従来の技術と同様に経路情報テーブル1
[1413]から得た長さを採用し、以降の説明でも同様と
する。データを渡されたドライバ[1408]が、ネットワ
ークカード[1412]に送信要求を発行すると、データは
LAN[1404]を経由してクライアント[1403]へと送信
される。マルチデータ長受信部[1409]は受信時のみの
処理部である為、送信処理には介在しない。LAN[140
4]からクライアント[1403]に到着したデータ1[230
2]、データ2[2303]、データ3[2304]は、それぞ
れネットワークカード[1427]、ドライバ[1426]を経
由してIP[1425]に渡される。IP[1425]は分割されて
いるデータから図2、図3(A)で説明したヘッダをはず
し、データの再構成を行う。再構成されたデータ[230
1]はTCP/UDP[1424]を経由してAP[1423]に到達し、
サーバ[1401]からクライアント[1403]へのデータ転
送は完了する。
【0048】図13は、図9のシステムにおいて、クラ
イアントからサーバにデータを送信した場合の処理の流
れを示した図である。すなわち、図13はクライアント
[1403]がサーバ[1401]にデータを送信する場合を示
している。クライアント[1403]のAP[1423]が作成し
たデータ[2401]はTCP/UDP[1424]、IP[1425]、ド
ライバ[1426]、ネットワークカード[1427]を経由し
てLAN[1404]へと送信される。この時IP[1425]では
図12のサーバ[1401]の説明で述べたのと同様に経路
情報テーブル3[1428]の検索、Link情報テーブル3
[1429]の読み出しが行われ、最適な経路とデータ長
(L1)が求められる。ここではクライアント[1403]
のAP[1423]が作成したデータ[2401]の長さがL1よ
り短いとして分割しない例を説明しているが、データ
[2401]の長さがL1より長い場合は、図12での説明
と同様にIP[1425]がデータ[2401]を分割する。LAN
[1404]からサーバ[1401]に到着したデータ[2401]
はネットワークカード[1412]を経由して、マルチデー
タ長受信部[1409]の受信データバッファ(図7(B)の
受信データバッファ1003)に格納される。マルチデータ
長受信部[1409]の管理テーブル読み出し部(図7(B)
の管理テーブル読み出し部1001)は受信データ[2401]
の送信元アドレス(ここではアドレス3)を検索鍵とし
てマルチデータ長管理テーブル[1415]を検索する。そ
の結果データ長(L1[1803])と、ドライバ受信 i/f
[1804]を得る。マルチデータ長受信部[1409]はドラ
イバ受信 i/f[1804]を介して受信データ[2401]をド
ライバ[1408]に渡す。受信データ[2401]は、ドライ
バ[1408]、IP[1407]、TCP/UDP[1406]を経由してA
P[1405]に到達し、クライアント[1403]からサーバ
[1401]へのデータ転送は完了する。なお図13ではデ
ータ[2401]の長さがLAN[1404]に設定されている最
大データ長(ここではL1)より短いため、分割されな
い例を説明したが、分割されていた場合は図12で説明
したようにIP[1407]で再構成が行われる。
【0049】つぎに、サーバ[1401]−バックアップサ
ーバ[1402]間の通信の様子を図14、図15を用いて
説明する。図14は、図9のシステムにおいて、サーバ
からバックアップサーバにデータを送信した場合の処理
の流れを示した図である。すなわち、図14はサーバ
[1401]がバックアップサーバ[1402]にデータを送信
する場合を示している。サーバ[1401]のAP[1405]は
データ長(L)のデータ[2501]を作成し、このデータ
と宛先アドレス(アドレス2)情報をTCP/UDP[1406]
に渡す。TCP/UDP[1406]は受け取ったデータ[2501]
に対してデータ転送量の制御や信頼性の確保といった処
理を行った後、TCP/UDPヘッダを付加し、IP[1407]に
データ[2501]を渡す。IP[1407]は受け取ったデータ
[2501]に対してデータ送信に関する処理を行った後、
データ[2501]を転送する最適な経路を計算、即ち経路
情報テーブル1[1413]を宛先アドレス(この場合アド
レス2)を検索鍵として検索する。検索結果として、Ne
xtHopアドレス(この場合アドレス2[1708])とデー
タ[2501]を渡すドライバのi/f(この場合仮想ドライ
バ送信 i/f[1709])とデータ長(この場合L2[171
0])を得る。更にIP[1407]はデータ[2501]を渡す
ドライバ(この場合仮想ドライバ[1430])が保持する
Link情報テーブル1b[1414]を読み出し、データ長
(この場合L2[1602])を得る。経路情報テーブル1
[1413]から得たデータ長(L2[1701])とLink情報
テーブル1b[1414]から得たデータ長(L2[160
2])が等しいので、IP[1407]はデータ[2501]を長
さL2で分割する。図14では、AP[1405]が作成した
データ[2501]の長さ(L)が得られたデータ長(L
2)より短いとし、IP[1407]によるデータ[2501]の
分割は行われないものとする。もしデータ[2501]の長
さ(L)がL2よりも長い場合は、図12で説明したよ
うにIP[1407]での分割が行われる。
【0050】IP[1407]が仮想ドライバ[1430]にデー
タ[2501]を渡すと、仮想ドライバ[1430]はネットワ
ークカード[1412]に送信要求を発行する。その結果デ
ータ[2501]はLAN[1404]を経由してバックアップサ
ーバ[1402]へと送信される。マルチデータ長受信部
[1409]は受信時のみの処理部である為、送信処理には
介在しない。LAN[1404]からバックアップサーバ[140
2]に到着したデータ[2501]は、ネットワークカード
[1422]、ドライバ[1419]、IP[1418]、TCP/UDP[1
417]を経由してAP[1416]に到達し、サーバ[1401]
からバックアップサーバ[1402]へのデータ転送は完了
する。なお図14ではデータ[2501]の長さ(L)がサ
ーバ[1401]−バックアップサーバ[1402]間の最大デ
ータ長(ここではL2)より短いため、分割されない例
を説明したが、分割されていた場合は図12で説明した
ようにIP[1418]で再構成が行われる。
【0051】図15は、図9のシステムにおいて、バッ
クアップサーバからサーバにデータを送信した場合の処
理の流れを示した図である。すなわち、図15はバック
アップサーバ[1402]がサーバ[1401]にデータを送信
する場合を示している。バックアップサーバ[1402]の
AP[1416]が作成したデータ[2601]はTCP/UDP[141
7]、IP[1418]、ドライバ[1419]、ネットワークカ
ード[1422]を経由してLAN[1404]へと送信される。
この時IP[1418]では図14のサーバ[1401]の説明で
述べたのと同様に経路情報テーブル2[1420]の検索、
Link情報テーブル2[1421]の読み出しが行われ、最適
な経路とデータ長(L2)が求められる。ここではバッ
クアップサーバ[1402]のAP[1416]が作成するデータ
[2601]の長さがL2より短いとして分割しない例を説
明しているが、データ[2601]の長さがL2より長い場
合は、図12での説明と同様にIP[1418]がデータ[26
01]を分割する。LAN[1404]からサーバ[1401]に到
着したデータ[2601]はネットワークカード[1412]を
経由してマルチデータ長受信部[1409]の受信データバ
ッファ(図7(B)の1003)に格納される。マルチデータ
長受信部[1409]の管理テーブル読み出し部(図7(B)
の1001)は受信データ[2601]の送信元アドレス(ここ
ではアドレス2)を検索鍵としてマルチデータ長管理テ
ーブル[1415]を検索する。その結果データ長(L2
[1807])と、仮想ドライバ受信 i/f[1808]を得る。
マルチデータ長受信部[1409]は仮想ドライバ受信 i/f
[1808]を介して受信データ[2601]を仮想ドライバ
[1430]に渡す。受信データ[2601]は、仮想ドライバ
[1430]、IP[1407]、TCP/UDP[1406]を経由してAP
[1405]に到達し、バックアップサーバ[1402]からサ
ーバ[1401]へのデータ転送は完了する。なお図15で
はデータ[2601]が分割されない例で説明したが、分割
されていた場合は図12で説明したようにIP[1407]で
再構成が行われる。
【0052】つぎにサーバが複数の拡大したデータ長を
処理する例を、図16、図17、図18を用いて説明す
る。ここではバックアップサーバの台数を3台とし、そ
れぞれが異なる拡大したデータ長を持つものとする。図
16は、本発明をサーバ、3台のバックアップサーバ、
クライアントからなるシステムに適用した例を示した図
である。以下に、システム構成を図16を用いて説明す
る。サーバ[2701]は通常はクライアント[2705]とLA
N[2706]経由で通信を行い、WWWサーバ、メイルサ
ーバ、ファイルサーバ等がある。クライアント[2705]
はサーバ[2701]にLAN[2706]経由で処理要求を行
い、その結果を得る。バックアップサーバ1[2702]、
バックアップサーバ2[2703]、バックアップサーバ3
[2704]は、定期的にサーバ[2701]のデータをLAN[2
706]経由でバックアップする。LAN[2706]に定義され
ている標準のデータ長をL1とする。この例ではサーバ
[2701]とクライアント[2705]の間の通信は標準のデ
ータ長(L1)で行い、サーバ[2701]とバックアップ
サーバ1[2702]の間の通信は拡大したデータ長1(L
2とする)で行い、サーバ[2701]とバックアップサー
バ2[2703]の間の通信は拡大したデータ長2(L3と
する)で行い、サーバ[2701]とバックアップサーバ3
[2704]の間の通信は拡大したデータ長3(L4とす
る)で行うものとする。
【0053】以下に、サーバ[2701]の構造を図16、
図17、図18を用いて説明する。なおバックアップサ
ーバ1[2702]、バックアップサーバ2[2703]、バッ
クアップサーバ3[2704]、クライアント[2705]の構
造は図9と同様であり、異なる点は割り当てられたアド
レスと、それぞれが使用するデータ長である。バックア
ップサーバ1[2702]はアドレスがアドレス2、データ
長がL2、バックアップサーバ2[2703]はアドレスが
アドレス3、データ長がL3、バックアップサーバ3
[2704]はアドレスがアドレス4、データ長がL4、ク
ライアント[2705]はアドレスがアドレス5、データ長
がL1となっている。
【0054】図16に示すように、サーバ[2701]の構
造は階層構造を成しており、上位からAP[2707]、マル
チデータ長管理部[2716]、TCP/UDP[2708]、IP[270
9]、ドライバ[2710]、仮想ドライバ1[2711]、仮
想ドライバ2[2712]、仮想ドライバ3[2713]、マル
チデータ長受信部[2714]、ネットワークカード[271
5]を備える(各モジュールの詳細は図6を用いた全体
構造図の説明を参照。)。
【0055】マルチデータ長受信部[2714]はマルチデ
ータ長管理テーブル[2722]を持つ。図17(A)にマル
チデータ長管理テーブル[2722]の構造図を示す。図1
6のネットワークシステムの場合、サーバ[2701]がデ
ータ長を選択して通信する必要がある相手は、クライア
ント[2705](アドレス5)、バックアップサーバ1
[2702](アドレス2)、バックアップサーバ2[270
3](アドレス3)、バックアップサーバ3[2704]
(アドレス4)であるため、マルチデータ長管理テーブ
ル[2722]のエントリ数は4となる。マルチデータ長管
理テーブル[2722]のクライアント[2705]に関するエ
ントリ[2801]は、送信元アドレスとしてアドレス5
[2802]、データ長としてL1[2803]、ドライバ下位
i/fとしてドライバ受信 i/f[2804]、を持つ。バック
アップサーバ1[2702]に関するエントリ[2805]は、
送信元アドレスとしてアドレス2[2806]、データ長と
してL2[2807]、ドライバ下位 i/fとして仮想ドライ
バ1受信 i/f[2808]、を持つ。バックアップサーバ2
[2703]に関するエントリ[2809]は、送信元アドレス
としてアドレス3[2810]、データ長としてL3[281
1]、ドライバ下位 i/fとして仮想ドライバ2受信 i/f
[2812]、を持つ。バックアップサーバ3[2704]に関
するエントリ[2813]は、送信元アドレスとしてアドレ
ス4[2814]、データ長としてL4[2815]、ドライバ
下位 i/fとして仮想ドライバ3受信 i/f[2816]、を持
つ。
【0056】標準のデータ長での通信に使用するドライ
バ[2710]はLink情報テーブル1a[2717]を持つ。図
17(B)にLink情報テーブル1a[2717]の構造図を示
す。Link情報テーブル1a[2717]は、自アドレスとし
てアドレス1[2901]、データ長としてL1[2902]、
そしてドライバを経由した送受信データ数等の統計情報
[2903]を持つ。データ長を拡大した通信に使用する仮
想ドライバ1[2711]はLink情報テーブル1b[2719]
を持つ。図17(C)にLink情報テーブル1b[2719]の
構造図を示す。Link情報テーブル1b[2719]は、自ア
ドレスとしてアドレス1[3001]、データ長としてL2
[3002]、そして仮想ドライバ1を経由した送受信デー
タ数等の統計情報[3003]を持つ。同様に仮想ドライバ
2[2712]はLink情報テーブル1c[2720]を持つ。図
18(A)にLink情報テーブル1c[2720]の構造図を示
す。Link情報テーブル1c[2720]は、自アドレスとし
てアドレス1[3101]、データ長としてL3[3102]、
そして仮想ドライバ2を経由した送受信データ数等の統
計情報[3103]を持つ。同様に仮想ドライバ3[2713]
はLink情報テーブル1d[2721]を持つ。図18(B)に
Link情報テーブル1d[2721]の構造図を示す。Link情
報テーブル1d[2721]は、自アドレスとしてアドレス
1[3201]、データ長としてL4[3202]、そして仮想
ドライバ3を経由した送受信データ数等の統計情報[32
03]を持つ。
【0057】IP[2709]は経路情報テーブル1[2718]
を持ち、アドレス1が割り当てられている。図18(C)
に経路情報テーブル1[2718]の構造図を示す。図16
のネットワークシステムの場合、サーバ[2701]が通信
する相手はクライアント[2705](アドレス5)、バッ
クアップサーバ1[2702](アドレス2)、バックアッ
プサーバ2[2703](アドレス3)、バックアップサー
バ3[2704](アドレス4)であるため、経路情報テー
ブル1[2718]のエントリ数は4となる。経路情報テー
ブル1[2718]のクライアント[2705]に関するエント
リ[3301]は、宛先アドレスとしてアドレス5[330
2]、NextHopアドレスとしてアドレス5[3303]、ドラ
イバ上位 i/fとしてドライバ送信 i/f[3304]、データ
長としてL1[3305]を持つ。バックアップサーバ1
[2702]に関するエントリ[3306]は、宛先アドレスと
してアドレス2[3307]、NextHopアドレスとしてアド
レス2[3308]、ドライバ上位 i/fとして仮想ドライバ
1送信 i/f[3309]、データ長としてL2[3310]を持
つ。バックアップサーバ2[2703]に関するエントリ
[3311]は、宛先アドレスとしてアドレス3[3312]、
NextHopアドレスとしてアドレス3[3313]、ドライバ
上位 i/fとして仮想ドライバ2送信 i/f[3314]、デー
タ長としてL3[3315]を持つ。バックアップサーバ3
[2704]に関するエントリ[3316]は、宛先アドレスと
してアドレス4[3317]、NextHopアドレスとしてアド
レス4[3318]、ドライバ上位 i/fとして仮想ドライバ
3送信 i/f[3319]、データ長としてL4[3320]を持
つ。
【0058】なお、仮想ドライバ1[2711]、仮想ドラ
イバ2[2712]、仮想ドライバ3[2713]の作成、統計
情報テーブル1[2718]への書き込み、Link情報テーブ
ル1a[2717]、Link情報テーブル1b[2719]、Link
情報テーブル1c[2720]、Link情報テーブル1d[27
21]、マルチデータ長管理テーブル[2722]の作成と書
き込みは、図8で説明した方法で、マルチデータ長管理
部[2716]が行う。
【0059】サーバ[2701]に図16、図17、図18
の構造を持たせ、図12、図13、図14、図15ので
説明した様にIPが[2709]が経路情報テーブル1[271
8]を検索し、送信相手に対応したLink情報テーブルの
読み出しを行い、マルチデータ長受信部[2714]がマル
チデータ長管理テーブル[2722]を検索する事により、
適切なデータ長での通信が可能となる。ここではバック
アップサーバが3台、拡大したデータ長が3種類の場合
を説明したが、2台の場合も、4台以上の場合でも同様
に適用する事が出来る。
【0060】つぎに本発明を適用したネットワークシス
テムを運用中に、動的に送信データ長を変更する例を図
19、図20、図21、図22、図23、図10、図1
1、図7を用いて説明する。図19は、データ長の変更
を動的に行うための、サーバとバックアップサーバの構
造図を示した図である。以下に、システム構成を図19
を用いて説明する。サーバ[3401]は通常はクライアン
ト[3403]とLAN[3404]経由で通信を行い、WWWサ
ーバ、メイルサーバ、ファイルサーバ等がある。クライ
アント[3403]はサーバ[3401]にLAN[3404]経由で
処理要求を行い、その結果を得る。バックアップサーバ
[3402]は定期的にサーバ[3401]のデータをLAN[340
4]経由でバックアップする。それぞれの機器はLAN[34
04]を介して接続されており、LAN[3404]に定義され
ている標準のデータ長をここではL1とする。ここでは
サーバ[3401]とクライアント[3403]の間の通信は標
準のデータ長(L1)で行い、サーバ[3401]とバック
アップサーバ[3402]の間の通信は拡大したデータ長
(L2とする)で行う。
【0061】各機器の構造を図19、図10、図11を
用いて説明する。なおクライアント[3403]の構造は図
9、図11で説明したものと同様であるため、ここでは
説明から省略する。図19に示すように、サーバ[340
1]の構造は階層構造を成しており上位からAP[340
5]、マルチデータ長管理部[3410]、TCP/UDP[340
6]、IP[3407]、ドライバ[3408]、仮想ドライバ[3
414]、マルチデータ長受信部[3409]、ネットワーク
カード[3417]を備える(各モジュールの詳細は図6を
用いた全体構造図の説明を参照)。
【0062】IP[3407]は経路情報テーブル1[3412]
を持ち、アドレス1が割り当てられている。図10(C)
に経路情報テーブル1[3412]の構造図を示す。図19
のネットワークシステムの場合、サーバ[3401]が通信
する相手はクライアント[3403](アドレス3)とバッ
クアップサーバ[3402](アドレス2)であるため、経
路情報テーブル1[3412]のエントリ数は2となる。経
路情報テーブル1[3412]のクライアント[3401]に関
するエントリ[1705]は、宛先アドレスとしてアドレス
3[1701]、NextHopアドレスとしてアドレス3[170
2]、ドライバ上位 i/fとしてドライバ送信 i/f[170
3]、データ長としてL1[1704]を持つ。同様にバッ
クアップサーバ[3402]に関するエントリ[1706]は、
宛先アドレスとしてアドレス2[1707]、NextHopアド
レスとしてアドレス2[1708]、ドライバ上位 i/fとし
て仮想ドライバ送信 i/f[1709]、データ長としてL2
[1710]を持つ。標準のデータ長での通信に使用するド
ライバ[3408]はLink情報テーブル1a[3415]を持
つ。図10(A)にLink情報テーブル1a[3415]の構造
図を示す。Link情報テーブル1a[3415]は、自アドレ
スとしてアドレス1[1501]、データ長としてL1[15
02]、そしてドライバを経由した送受信データ数等の統
計情報[1503]を持つ。データ長を拡大した通信に使用
する仮想ドライバ[3414]はLink情報テーブル1b[34
13]を持つ。
【0063】図10(B)にLink情報テーブル1b[341
3]の構造図を示す。Link情報テーブル1b[3413]
は、自アドレスとしてアドレス1[1601]、データ長と
してL2[1602]、そして仮想ドライバを経由した送受
信データ数等の統計情報[1603]を持つ。マルチデータ
長受信部[3409]はマルチデータ長管理テーブル[341
6]を持つ。図10(D)にマルチデータ長管理テーブル
[3416]の構造図を示す。図19のネットワークシステ
ムの場合、サーバ[3401]がデータ長を選択して通信す
る必要がある相手は、クライアント[3403](アドレス
3)とバックアップサーバ[3402](アドレス2)であ
るため、マルチデータ長管理テーブル[3416]のエント
リ数は2となる。マルチデータ長管理テーブル[3416]
のクライアント[3403]に関するエントリ[1801]は、
送信元アドレスとしてアドレス3[1802]、データ長と
してL1[1803]、ドライバ下位 i/fとしてドライバ受
信 i/f[1804]、を持つ。同様にバックアップサーバ
[3402]に関するエントリ[1805]は、送信元アドレス
としてアドレス2[1806]、データ長としてL2[180
7]、ドライバ下位 i/fとして仮想ドライバ受信 i/f[1
808]、を持つ。
【0064】同様にバックアップサーバ[3402]の構造
は階層構造を成しており上位からAP[3418]、マルチデ
ータ長管理部[3422]、TCP/UDP[3419]、IP[342
0]、ドライバ[3421]、ネットワークカード[3425]
からなる(各モジュールの詳細は図6を用いた全体構造
図の説明を参照。)。IP[3420]は経路情報テーブル2
[3423]を持ち、アドレス2が割り当てられている。図
11(B)に経路情報テーブル2[3423]の構造図を示
す。図19のネットワークシステムの場合、バックアッ
プサーバ[3402]が通信する相手はサーバ[3401](ア
ドレス1)であるため、経路情報テーブル2[3423]の
エントリ数は1となる。経路情報テーブル2[3423]
は、宛先アドレスとしてアドレス1[2001]、NextHop
アドレスとしてアドレス1[2002]、ドライバ上位 i/f
としてドライバ送信 i/f[2003]、データ長としてL2
[2004]を持つ。拡大したデータ長(L2)での通信に
使用するドライバ[3421]はLink情報テーブル2[342
4]を持つ。図11(A)にLink情報テーブル2[3424]
の構造図を示す。Link情報テーブル2[3424]は、自ア
ドレスとしてアドレス2[1901]、データ長としてL2
[1902]、そしてドライバを経由した送受信データ数等
の統計情報[1903]を持つ。
【0065】つぎに、データ長を変更する様子を図2
0、図21、図22、図23、図7を用いて説明する。
図20は、図19のシステムでバックアップサーバ上の
データ長情報を変更していることを示した図である。す
なわち、図20は、バックアップサーバ[3401]上でデ
ータ長を変更(ここではL2からL3への変更例)する
様子を示したものである。始めにネットワーク管理者
[3503]はマルチデータ長管理部[3422]に対して、Li
nk情報テーブル2[3424]への書き込みを指示する[35
04]。マルチデータ長管理部[3422]内の設定入力部
[901]が該指示[3504]を受けると、マルチデータ長
管理部[3422]内の設定書き込み部[902]が設定情報
(拡大したデータ長(L3))をLink情報テーブル書き
込みAP経由でLink情報テーブル2[3424]に書き込む
[3501]。その結果、図21(A)に示すようにLink情報
テーブル2[3424]のデータ長がL2からL3[3602]
に変更される。次にネットワーク管理者[3503]はマル
チデータ長管理部[3422]に対して、経路情報テーブル
2[3423]への書き込みを指示する[3504]。マルチデ
ータ長管理部[3422]内の設定入力部[901]が該指示
[3504]を受けると、マルチデータ長管理部[3422]内
の設定書き込み部[902]が設定情報(拡大したデータ
長(L3))を経路情報テーブル書き込みAP経由で経
路情報テーブル2[3423]に書き込む[3502]。その結
果、図21(B)に示すように経路情報テーブル2[342
3]のデータ長がL2からL3[3704]に変更される。
【0066】図22は、図19のシステムでサーバ上の
データ長情報を変更していることを示した図である。す
なわち、図22は、バックアップサーバ[3402]からサ
ーバ[3401]にデータ長変更(ここではL2からL3へ
の変更例)要求が送信され、サーバ[3401]上でデータ
長を変更する様子を示したものである。始めにバックア
ップサーバ[3402]のマルチデータ長管理部[3422]が
備えるデータ長変更要求送信部[905]がデータ長変更
要求パケット[3805]を作成する。
【0067】図35(A)は、データ長を変更する場合に
使用する、データ長変更要求パケットの構造を示した図
である。データ長変更要求パケット[3805]は図35
(A)に示すように、要求元アドレスがアドレス2[610
1]、変更後データ長がL3[6102]を含む。作成され
たデータ長変更要求パケット[3805]は、TCP/UDP[341
9]、IP[3420]、ドライバ[3421]に渡され、ネット
ワークカード[3425]経由でLAN[3404]上に送信す
る。データ長変更要求パケット[3805]を受信したサー
バ[3401]のネットワークカード[3417]は、マルチデ
ータ長受信部[3409]の受信データバッファ(図7(B)
の受信データバッファ1003)に該パケット[3805]を格
納する。マルチデータ長受信部[3409]の管理テーブル
読み出し部(図7(B)の管理テーブル読み出し部1001)
は該パケット[3805]の送信元アドレス(ここではアド
レス2)を検索鍵としてマルチデータ長管理テーブル
[3416]を検索する。その結果データ長(L2[180
7])と、仮想ドライバ受信 i/f[1808]を得る。マル
チデータ長受信部[3409]は仮想ドライバ受信 i/f[18
07]を介して該パケット[3805]を仮想ドライバ[341
4]に渡す。該パケット[3805]は、仮想ドライバ[341
4]、IP[3407]、TCP/UDP[3406]を経由してマルチデ
ータ長管理部[3410]に到達する。
【0068】マルチデータ長管理部[3410]が備えるデ
ータ長変更要求受信部[903]がデータ長変更要求パケ
ット[3805]を受信すると、該パケット[3805]の要求
元アドレス(ここではアドレス2)[6101]と変更後デ
ータ長(ここではL3)[6102]を調べる。サーバ[34
01]にはアドレス2に対しては拡大したデータ長(L
2)に関する仮想ドライバ[3414]を備えているので、
各種設定情報の変更処理を行う。設定書き込み部[90
2]が設定情報(拡大したデータ長(L3))を、Link
情報テーブル書き込みAP経由でLink情報テーブル1b
[3413]に書き込み[3803]、経路情報テーブル書き込
みAP経由で経路情報テーブル1[3412]に書き込む
[3804]。最後にマルチデータ長管理テーブル[3416]
に設定情報(拡大したデータ長(L3))を書き込み
[3802]、データ長の変更処理が終了する。その結果、
図23(A)に示すようにLink情報テーブル1b[3413]
のデータ長がL2からL3[3902]に変更され、図23
(B)に示すように経路情報テーブル1[3412]のバック
アップサーバ[3402]に関するエントリ[4006]のデー
タ長がL2からL3[4010]に変更され、図23(C)に
示すようにマルチデータ長管理テーブル[3416]のバッ
クアップサーバ[3402]に関するエントリ[4105]のデ
ータ長がL2からL3[4107]に変更される。
【0069】以上のように各種テーブルの値を変更する
事によって、変更処理後はサーバ[3401]−バックアッ
プサーバ[3402]間で転送されるデータ長はL2からL
3へと拡大される。つぎに本発明を適用したネットワー
クシステムを運用中に、異なる送信データ長を動的に追
加する例を図24、図25、図26、図27、図28、
図29、図10、図11、図7を用いて説明する。
【0070】図24は、データ長の追加を行う形態の、
サーバとバックアップサーバの構造を示した図である。
以下に、システム構成を図24を用いて説明する。サー
バ[4201]は通常はクライアント[4203]とLAN[420
4]経由で通信を行い、WWWサーバ、メイルサーバ、
ファイルサーバ等がある。クライアント[4203]はサー
バ[4201]にLAN[4204]経由で処理要求を行い、その
結果を得る。バックアップサーバ[4202]は定期的にサ
ーバ[4201]のデータをLAN[4204]経由でバックアッ
プする。それぞれの機器はLAN[4204]を介して接続さ
れており、LAN[4204]に定義されている標準のデータ
長をここではL1とする。ここではまた、サーバ[420
1]とクライアント[4203]の間の通信と、サーバ[420
1]とバックアップサーバ[4202]の間の通信は標準の
データ長(L1)で行うものとする。
【0071】各機器の構造を図24、図25、図10、
図11を用いて説明する。なおクライアント[4203]の
構造は図9、図11で説明したものと同様であるため、
ここでは説明から省略する。図24に示すように、サー
バ[4201]の構造は階層構造を成しており上位からAP
[4205]、マルチデータ長管理部[4210]、TCP/UDP[4
206]、IP[4207]、ドライバ[4208]、マルチデータ
長受信部[4209]、ネットワークカード[4218]を備え
る(各モジュールの詳細は図6を用いた全体構造図の説
明を参照)。
【0072】IP[4207]は経路情報テーブル1[4211]
を持ち、アドレス1が割り当てられている。図25(B)
に経路情報テーブル1[4211]の構造図を示す。図24
のネットワークシステムの場合、サーバ[4201]が通信
する相手はクライアント[4203](アドレス3)とバッ
クアップサーバ[4202](アドレス2)であるため、経
路情報テーブル1[4211]のエントリ数は2となる。経
路情報テーブル1[4211]のクライアント[4201]に関
するエントリ[4406]は、宛先アドレスとしてアドレス
3[4407]、NextHopアドレスとしてアドレス3[440
8]、ドライバ上位 i/fとしてドライバ送信 i/f[440
9]、データ長としてL1[4410]を持つ。同様にバッ
クアップサーバ[4202]に関するエントリ[4401]は、
宛先アドレスとしてアドレス2[4402]、NextHopアド
レスとしてアドレス2[4403]、ドライバ上位 i/fとし
てドライバ送信 i/f[4404]、データ長としてL1[44
05]を持つ。標準のデータ長での通信に使用するドライ
バ[4208]はLink情報テーブル1a[4212]を持つ。図
25(A)にLink情報テーブル1a[4212]の構造図を示
す。Link情報テーブル1a[4212]は、自アドレスとし
てアドレス1[4301]、データ長としてL1[4302]、
そしてドライバを経由した送受信データ数等の統計情報
[4303]を持つ。
【0073】マルチデータ長受信部[4209]はマルチデ
ータ長管理テーブル[4213]を持つ。図25(C)にマル
チデータ長管理テーブル[4213]の構造図を示す。図2
4のネットワークシステムの場合、サーバ[4201]がデ
ータ長を選択して通信する必要がある相手は、クライア
ント[4203](アドレス3)とバックアップサーバ[42
02](アドレス2)であるため、マルチデータ長管理テ
ーブル[4213]のエントリ数は2となる。マルチデータ
長管理テーブル[4213]のクライアント[4203]に関す
るエントリ[4505]は、送信元アドレスとしてアドレス
3[4506]、データ長としてL1[4507]、ドライバ下
位 i/fとしてドライバ受信 i/f[4508]、を持つ。同様
にバックアップサーバ[4202]に関するエントリ[450
1]は、送信元アドレスとしてアドレス2[4502]、デ
ータ長としてL2[4503]、ドライバ下位 i/fとしてド
ライバ受信 i/f[4504]、を持つ。
【0074】同様にバックアップサーバ[4202]の構造
は階層構造を成しており上位からAP[4214]、マルチデ
ータ長管理部[4219]、TCP/UDP[4215]、IP[421
6]、ドライバ[4217]、ネットワークカード[4222]
を備える(各モジュールの詳細は図6を用いた全体構造
図の説明を参照。)。IP[4216]は経路情報テーブル2
[4220]を持ち、アドレス2が割り当てられている。図
25(E)に経路情報テーブル2[4220]の構造図を示
す。図24のネットワークシステムの場合、バックアッ
プサーバ[4202]が通信する相手はサーバ[4201](ア
ドレス1)であるため、経路情報テーブル2[4220]の
エントリ数は1となる。経路情報テーブル2[4220]
は、宛先アドレスとしてアドレス1[4701]、NextHop
アドレスとしてアドレス1[4702]、ドライバ上位 i/f
としてドライバ送信 i/f[4703]、データ長としてL1
[4704]を持つ。通常のデータ長(L1)での通信に使
用するドライバ[4217]はLink情報テーブル2[4221]
を持つ。図25(D)にLink情報テーブル2[4221]の構
造図を示す。Link情報テーブル2[4221]は、自アドレ
スとしてアドレス2[4601]、データ長としてL1[46
02]、そしてドライバを経由した送受信データ数等の統
計情報[4603]を持つ。
【0075】つぎにデータ長を追加(バックアップサー
バ[4202]上ではデータ長の変更。以下同様)する様子
を、図26、図27、図28、図29、図7を用いて説
明する。図26は、図24のシステムでバックアップサ
ーバ上のデータ長情報を変更していることを示した図で
ある。すなわち、図26はバックアップサーバ[4202]
上でデータ長を変更(ここではL1からL4への変更
例)する様子を示したものである。始めにネットワーク
管理者[4803]はマルチデータ長管理部[4219]に対し
て、Link情報テーブル2[4221]への書き込みを指示す
る[4804]。マルチデータ長管理部[4219]内の設定入
力部[901]が該指示[4804]を受けると、マルチデー
タ長管理部[4219]内の設定書き込み部[902]が、設
定情報(拡大したデータ長(L4))をLink情報テーブ
ル書き込みAP経由でLink情報テーブル2[4221]に書
き込む[4801]。その結果、図27(A)に示すようにLi
nk情報テーブル2[4221]のデータ長がL1からL4
[4902]に変更される。次にネットワーク管理者[480
3]はマルチデータ長管理部[4219]に対して、経路情
報テーブル2[4220]への書き込みを指示する[480
4]。マルチデータ長管理部[4219]内の設定入力部[9
01]が該指示[4804]を受けると、マルチデータ長管理
部[4219]内の設定書き込み部[902]が、設定情報
(拡大したデータ長(L4))を経路情報テーブル書き
込みAP経由で経路情報テーブル2[4220]に書き込む
[4802]。その結果、図27(B)に示すように経路情報
テーブル2[4220]のデータ長がL1からL4[5004]
に変更される。
【0076】図28は、図24のシステムでアップサー
バ上のデータ長情報を変更していることを示した図であ
る。すなわち、図28はバックアップサーバ[4202]か
らサーバ[4201]にデータ長追加要求が送信され、サー
バ[4201]上でデータ長が追加される様子を示したもの
である。始めにバックアップサーバ[4202]のマルチデ
ータ長管理部[4219]が備えるデータ長変更要求送信部
[905]がデータ長変更要求パケット[5108]を作成す
る。
【0077】図35(B)は、データ長を追加する場合に
使用する、データ長変更要求パケットの構造図を示した
図である。データ長変更要求パケット[5108]は図35
(B)に示すように、要求元アドレスがアドレス2[620
1]、変更後データ長がL4[6202]を含む。作成され
たデータ長変更要求パケット[5108]は、TCP/UDP[421
5]、IP[4216]、ドライバ[4217]に渡され、ネット
ワークカード[4222]経由でLAN[4204]上に送信す
る。データ長変更要求パケット[5108]を受信したサー
バ[4201]のネットワークカード[4218]は、マルチデ
ータ長受信部[4209]の受信データバッファ(図7(B)
の受信データバッファ1003)に該パケット[5108]を格
納する。マルチデータ長受信部[4209]の管理テーブル
読み出し部(図7(B)の管理テーブル読み出し部1001)
は該パケット[5108]の送信元アドレス(ここではアド
レス2)を検索鍵としてマルチデータ長管理テーブル
[4213]を検索する。その結果データ長(L1[450
3])と、ドライバ受信 i/f[4504]を得る。マルチデ
ータ長受信部[4209]はドライバ受信 i/f[4504]を介
して該パケット[5108]をドライバ[4208]に渡す。該
パケット[5108]は、ドライバ[4208]、IP[4207]、
TCP/UDP[4206]を経由してマルチデータ長管理部[421
0]に到達する。マルチデータ長管理部[4210]が備え
るデータ長変更要求受信部[903]はデータ長変更要求
パケット[5108]を受信すると、該パケット[5108]の
要求元アドレス(ここではアドレス2)[6201]と変更
後データ長(ここではL4)[6202]を調べる。サーバ
[4201]にはアドレス2に対しては通常のデータ長に関
するドライバ[4208]しか備えていないので、仮想ドラ
イバの作成処理と各種設定の変更処理を行う。仮想ドラ
イバ作成部[904]がドライバ作成AP経由でドライバ
[4208]と同階層に仮想ドライバ[5102]を作成[510
7]し、Link情報テーブル作成部[906]がLink情報テー
ブル作成AP経由で仮想ドライバ[5102]上にLink情報
テーブル1b[5106]を作成[5104]する。
【0078】つぎに設定書き込み部[902]が設定情報
(拡大したデータ長(L4))を、Link情報テーブル書
き込みAP経由でLink情報テーブル1b[5106]に書き
込み[5104]、経路情報テーブル書き込みAP経由で経
路情報テーブル1[4211]に書き込む[5105]。最後に
マルチデータ長管理テーブル[4213]に設定情報(拡大
したデータ長(L4))を書き込み[5103]、データ長
の追加処理が終了する。その結果、図29(A)に示すよ
うに、自アドレスとしてアドレス1[5201]、データ長
としてL4[5202]、そして仮想ドライバを経由した送
受信データ数等の統計情報[5203]を持つLink情報テー
ブル1b[5106]が追加される。また、図29(B)に示
すように、経路情報テーブル1[4211]のバックアップ
サーバ[4202]に関するエントリ[5301]のドライバ上
位 i/fが、ドライバ送信 i/fから仮想ドライバ送信 i/f
[5304]に変更され、データ長がL1からL4[5305]
に変更され、図29(C)に示すように、マルチデータ長
管理テーブル[4213]のバックアップサーバ[4202]に
関するエントリ[5401]のデータ長がL1からL4[54
03]に変更される。
【0079】以上のように仮想ドライバ[5102]、Link
情報テーブル1b[5106]の追加、各種テーブルの値を
変更する事によって、変更処理以降はサーバ[4201]−
バックアップサーバ[4202]間で転送されるデータ長は
L1からL4へと拡大される。ここまでの実施の形態で
は、仮想ドライバの作成、Link情報テーブルの作成と設
定、経路情報テーブルの設定はAPの一部に標準的に含ま
れる機能を利用して行うものとした。これら作成・設定
に関する機能が含まれていない場合は、例えば、マルチ
データ長管理部がマルチデータ長管理テーブルに設定す
るのと同様の方法(直接書き込み)を用いることによ
り、本発明を適用することが可能である。
【0080】また、ここまでの実施の形態では、PC、WS
(即ちクライアント、サーバ)等の情報端末を例に説明
をしたが、情報端末を接続するネットワーク機器(ルー
タ、LANスイッチ、ゲートウェイ等)に適用する事も可
能である。図30は、本発明をルータに適用した場合の
装置構成と、データの動きを示した図である。この実施
の形態は2台のルータ(ルータA[5502]、ルータB
[5501])、クライアントA[5503]、サーバ[5504]
をLANa[5505]で接続し、クライアントB[5510]とル
ータA[5502]をLANb[5511]で接続したネットワーク
である。以下に、ルータA[5502]、ルータB[5501]
に本発明を適用する場合を説明する。ここでルータ間用
の通信に使用する仮想ドライバは、予めネットワークク
管理者により作成しておく。またマルチデータ長管理テ
ーブルにはルータ間用のパケット(送信相手となるルー
タのアドレスを送信元アドレスに持つパケット)は、仮
想ドライバに渡すように設定しておく。また双方の経路
制御テーブル、Link情報テーブルには拡大したデータ長
(Lb)を書き込んでおく。データ転送は、ルータA
[5502]−ルータB[5501]間(LANa[5505]上)、ク
ライアントA[5503]−サーバ[5504]間(LANa[550
5]上)、クライアントB[5510]−サーバ[5504]
(ルータA[5502]を経由したLANa[5505]、LANb[55
11]上)間で行う。LANa[5505]とLANb[5511]には標
準の最大データ長が定義されており、ここではLaとす
る。従ってクライアントA[5503]−サーバ[5504]間
で通信されるデータA[5506]のデータ長、クライアン
トB[5510]−サーバ[5504]間で通信されるデータC
[5508]のデータ長はLaとなる。一方ルータA[550
2]−ルータB[5501]間で通信されるデータB[550
7]のデータ長は、本発明を適用することによりLbと
なる。このようにルータ間は拡大したデータ長、クライ
アント・サーバ間は標準のデータ長、での通信が可能と
なる。例えば経路情報はルータ間で定期的に交換する
が、インターネットは全世界に接続されているため、交
換データは大容量となり本発明の効果は大きい。
【0081】ここまでの実施の形態では、仮想ドライバ
の作成、Link情報テーブルの作成、設定、マルチデータ
長管理テーブルの設定、経路情報テーブルの設定を、ネ
ットワーク管理者が機器立ち上げ時などに、マルチデー
タ長管理部を介して設定するとした。しかし作成、設定
に関する情報をHardDisk等の不揮発性記憶装置(電源を
落としても内容が消去されない記憶装置)に格納してお
き、機器立ち上げ時又は適宜の周期やタイミングでその
情報をマルチデータ長管理部が読み出す事により、ネッ
トワーク管理者による設定が無くても同じ効果を得る事
が出来る。図31は、マルチデータ長管理部が不揮発性
記憶装置からデータ長拡大情報を読み出す場合の、該管
理部の構造を示した図である。すなわち、この図は、不
揮発性記憶装置[5603]から読み出す場合のマルチデー
タ長管理部[5601]の構造と情報を読み出す様子を示し
たものである。図7(A)のマルチデータ長管理部[81
1]の構造との違いは、情報読み出し部[5602]を備え
ている事である。情報読み出し部[5602]は、不揮発性
記憶装置[5603]から任意のタイミングで情報を読み出
す。
【0082】また、ここまでの実施の形態では、マルチ
データ長管理テーブルのエントリ数は、該テーブルを保
持する情報機器がデータ通信を行う相手の数、に等しく
なる例を説明してきた。これは標準のデータ長で通信す
る相手の全送信元アドレスと、拡大したデータ長で通信
する相手の全送信元アドレスを登録しておく必要があっ
たためである。しかし大規模なネットワークの場合、通
信相手が多数となり、マルチデータ長管理テーブルのエ
ントリ数が膨大になる。
【0083】図32は、マルチデータ長管理テーブルの
エントリを拡大したデータ長に関する情報だけにする実
施の形態を説明する図である。例えば図32に示すよう
なネットワークシステムの場合、サーバ[5701]がデー
タ転送を行う相手は、バックアップサーバ1[5702]、
バックアップサーバ2[5703]、バックアップサーバ3
[5704]、クライアント1[5705]、クライアント2
[5706]、クライアント3[5707]である。また全ての
クライアントが標準のデータ長で通信を行い、全てのバ
ックアップサーバが唯一の拡大したデータ長で通信を行
うものとする。その場合マルチデータ長管理テーブル
[5720]の構造図は図33(A)のようになり、エントリ
数は6となる。一般にバックアップサーバの台数に比較
してクライアイントの台数は非常に多く、その場合該テ
ーブルが使用するメモリ量が増大したり、検索時間が長
くなるといった場合が発生する。
【0084】そこで、図33(B)、図34を用いてこの
点を回避する実施の形態を説明する。図33(B)は、図
32のシステムで拡大したデータ長に関するエントリだ
けを登録する場合のマルチデータ長管理テーブルの構造
を示した図である。図33(B)に示すように、マルチデ
ータ長管理テーブル[5720]には拡大したデータ長で通
信する相手の送信元アドレスに関するエントリだけを登
録しておく。即ちバックアップサーバ1[5702]、バッ
クアップサーバ2[5703]、バックアップサーバ3[57
04]のエントリだけを登録する。図34に示すように、
マルチデータ長受信部[5713]は受信データの送信元ア
ドレスを検索鍵にマルチデータ長管理テーブル[5720]
の検索を行い、該当するエントリがあった場合、受信デ
ータを該当する仮想ドライバ[5718]に振り分ける。該
当するエントリがない場合は、標準のデータ長での通信
であると判断し、ドライバ[5712]に振り分ける。図3
4の場合、バックアップサーバのいずれかから送られて
きたデータ[6001]は仮想ドライバ[5718]へ、クライ
アントのいずれかから送られてきたデータ[6002]はド
ライバ[5712]へと振り分けられる。
【0085】つぎに、データ長の自動変更について説明
する。本発明では、データ長を「人」が手動で変更する
ケースを記述した。しかし回線上のデータ量が増加した
場合に一時的にデータ長を短くすると、ネットワークシ
ステム全体として転送効率が向上することが一般に言え
る。このデータ量の増加を検知し、データ長を自動的に
変更(短く)する実施の形態を以下に説明する。
【0086】以下に、本発明を適用したネットワークシ
ステムを運用中に、オペレータの介在無しで自動的に送
信データ長を変更する例を図36、図37、図38、図
39、図40、図7を用いて説明する。本実施の形態で
はLANに定義されている標準のデータ長(L1)に加
え、拡張したデータ長(L2)が既に設定されているネ
ットワークシステムを例に説明する。なおデータ長の変
更は、拡張したデータ長(L2)から標準のデータ長
(L1)に縮小する場合とする。
【0087】図36(B)は、本発明をサーバ、バックア
ップサーバ、クライアント、マルチデータ長管理部を備
えたシステムに適用した例を示した図である。サーバ
[6401]は通常はクライアント[6403]とLAN[6404]
経由で通信を行い、WWWサーバ、メイルサーバ、ファ
イルサーバ等がある。クライアント[6403]はサーバ
[6401]にLAN[6404]経由で処理要求を行い、その結
果を得る。バックアップサーバ[6402]は定期的にサー
バ[6401]のデータをLAN[6404]経由でバックアップ
する。それぞれの機器はLAN[6404]を介して接続され
ており、LAN[6404]に定義されている標準のデータ長
をここではL1とする。ここではサーバ[6401]とクラ
イアント[6403]の間の通信は標準のデータ長(L1)
で行い、サーバ[6401]とバックアップサーバ[6402]
の間の通信は拡大したデータ長(L2とする)で行うも
のとする。
【0088】以下に、各機器の構造を図36、図37を
用いて説明する。なおクライアント[6403]の構造は図
9、図11で説明したものと同様であるため、ここでは
説明から省略する。図36(B)に示すように、サーバ
[6401]の構造は階層構造を成しており上位からAP[64
05]、マルチデータ長管理部[6410]、TCP/UDP[640
6]、IP[6407]、ドライバ[6408]、仮想ドライバ[6
423]、マルチデータ長受信部[6409]、ネットワーク
カード[6418]を備える。図36(A)は、本発明のマル
チデータ長受信部の構造を示した図である。マルチデー
タ長受信部[6409]は図7(B)で説明したような管理テ
ーブル読み出し部[6302]、受信データ振り分け部[63
03]、受信データバッファ[6304]に加え、回線状態を
監視する回線状態検知部[6305]とマルチデータ長管理
部[6310]にデータ長の変更を通知するデータ長変更通
知部[6306]を備える。(それ以外の各モジュールの詳
細は図6を用いた全体構造の説明を参照)。IP[6407]
は経路情報テーブル1[6411]を持ち、アドレス1が割
り当てられている。
【0089】図37(A)に経路情報テーブル1[6411]
の構造図を示す。図36(B)のネットワークシステムの
場合、サーバ[6401]が通信する相手はクライアント
[6403](アドレス3)とバックアップサーバ[6402]
(アドレス2)であるため、経路情報テーブル1[641
1]のエントリ数は2となる。経路情報テーブル1[641
1]のクライアント[6401]に関するエントリ[6505]
は、宛先アドレスとしてアドレス3[6501]、NextHop
アドレスとしてアドレス3[6502]、ドライバ上位i/f
としてドライバ送信 i/f[6503]、データ長としてL1
[6504]を持つ。同様にバックアップサーバ[6402]に
関するエントリ[6506]は、宛先アドレスとしてアドレ
ス2[6507]、NextHopアドレスとしてアドレス2[650
8]、ドライバ上位 i/fとして仮想ドライバ送信 i/f[6
509]、データ長としてL2[6510]を持つ。標準のデ
ータ長での通信に使用するドライバ[6408]はLink情報
テーブル1a[6412]を持つ。
【0090】マルチデータ長受信部[6409]はマルチデ
ータ長管理テーブル[6413]を持つ。図37(B)にマル
チデータ長管理テーブル[6413]の構造図を示す。図3
6(B)のネットワークシステムの場合、サーバ[6401]
がデータ長を選択して通信する必要がある相手は、クラ
イアント[6403](アドレス3)とバックアップサーバ
[6402](アドレス2)であるため、マルチデータ長管
理テーブル[6413]のエントリ数は2となる。マルチデ
ータ長管理テーブル[6413]のクライアント[6403]に
関するエントリ[6601]は、送信元アドレスとしてアド
レス3[6602]、データ長としてL1[6603]、ドライ
バ下位 i/fとしてドライバ受信 i/f[6604]、を持つ。
同様にバックアップサーバ[6402]に関するエントリ
[6605]は、送信元アドレスとしてアドレス2[660
6]、データ長としてL2[6607]、ドライバ下位 i/f
として仮想ドライバ受信 i/f[6608]、を持つ。
【0091】図37(C)にLink情報テーブル1a[641
2]の構造図を示す。Link情報テーブル1a[6412]
は、自アドレスとしてアドレス1[6701]、データ長と
してL1[6702]、そしてドライバを経由した送受信デ
ータ数等の統計情報[6703]を持つ。データ長を拡大し
た通信に使用する仮想ドライバ[6423]はLink情報テー
ブル1b[6424]を持つ。図37(D)にLink情報テーブ
ル1b[6424]の構造図を示す。Link情報テーブル1b
[6424]は、自アドレスとしてアドレス1[6801]、デ
ータ長としてL2[6802]、そして仮想ドライバを経由
した送受信データ数等の統計情報[6803]を持つ。
【0092】前記サーバ[6401]と同様に、バックアッ
プサーバ[6402]の構造は階層構造を成しており上位か
らAP[6414]、マルチデータ長管理部[6419]、TCP/UD
P[6415]、IP[6416]、ドライバ[6417]、ネットワ
ークカード[6422]を備える(各モジュールの詳細は図
6を用いた全体構造の説明を参照)。IP[6416]は経路
情報テーブル2[6420]を持ち、アドレス2が割り当て
られている。
【0093】図37(E)に経路情報テーブル2[6420]
の構造図を示す。図36(B)のネットワークシステムの
場合、バックアップサーバ[6402]が通信する相手はサ
ーバ[6401](アドレス1)であるため、経路情報テー
ブル2[6420]のエントリ数は1となる。経路情報テー
ブル2[6420]は、宛先アドレスとしてアドレス1[69
01]、NextHopアドレスとしてアドレス1[6902]、ド
ライバ上位 i/fとしてドライバ送信 i/f[6903]、デー
タ長としてL2[6904]を持つ。拡大したデータ長(L
2)での通信に使用するドライバ[6417]はLink情報テ
ーブル2[6421]を持つ。図37(F)にLink情報テーブ
ル2[6421]の構造図を示す。Link情報テーブル2[64
21]は、自アドレスとしてアドレス2[7001]、データ
長としてL2[7002]、そしてドライバを経由した送受
信データ数等の統計情報[7003]を持つ。
【0094】つぎにデータ長を変更する様子を図38、
図39、図40、図7を用いて説明する。図38はサー
バ[6401]上でデータ長を変更(ここではL2からL1
に)する様子を示した図である。始めにサーバ[6401]
のテーブル更新を説明する。マルチデータ長受信部[64
09]内の回線状態検知部[6305]は、ネットワークカー
ド[6418]からOSに通知される回線状態を監視して、
回線状態が「混雑」の通知を検知する[7101]。混雑を
検知した回線状態検知部[6305]は、マルチデータ長受
信部[6409]内のデータ長変更部[6306]にデータ長の
変更を通知する。通知を受けたデータ長変更部[6306]
はマルチデータ長管理部[6410]に対して、データ長の
変更を指示する[7102]。
【0095】指示を受けたマルチデータ長管理部[641
0]内の設定書き込み部[902]が設定情報(縮小したデ
ータ長(L1))をLink情報テーブル書き込みAP経由
でLink情報テーブル1b[6424]に書き込む[7104]。
その結果、図40(C)に示すようにLink情報テーブル1
b[6424]のデータ長がL2からL1[7501]に変更さ
れる。次にマルチデータ長管理部[6410]内の設定書き
込み部[902]が設定情報(縮小したデータ長(L
1))を経路情報テーブル書き込みAP経由で経路情報
テーブル1[6411]に書き込む[7105]。その結果、図
40(A)に示すように経路情報テーブル1[6411]のデ
ータ長がL2からL1[7301]に変更される。最後にマ
ルチデータ長管理部[6410]内の設定書き込み部[90
2]が設定情報(縮小したデータ長(L1))をマルチ
データ長管理テーブル書き込みAP経由でマルチデータ
長管理テーブル[6423]に書き込み[7103]、サーバ
[6401]の一連の処理は完了する。その結果図40(B)
に示すようにマルチデータ長管理テーブル[6413]のデ
ータ長がL2からL1[7401]に変更される。
【0096】つぎにバックアップサーバ[6402]のテー
ブル更新を説明する。図39は、サーバ[6401]からバ
ックアップサーバ[6402]にデータ長変更(ここではL
2からL1)要求が送信され、バックアップサーバ[64
02]上でデータ長を変更する様子を示した図である。始
めにサーバ[6401]のマルチデータ長管理部[6410]が
備えるデータ長変更要求送信部[905]がデータ長変更
要求パケット[7201]を作成する。データ長変更要求パ
ケット[7201]は図40(F)に示すように、要求元アド
レスがアドレス1[7801]、変更後データ長がL1[78
02]からなる。作成されたデータ長変更要求パケット
[7201]は、TCP/UDP[6406]、IP[6407]、仮想ドラ
イバ[6423]に渡され、ネットワークカード[6418]経
由でLAN[6404]上に送信する。LAN[6404]からバック
アップサーバ[6402]に到着したデータ長変更要求パケ
ット[7201]は、ネットワークカード[6422]、ドライ
バ[6417]、IP[6416]、TCP/UDP[6415]を経由して
マルチデータ長管理部[6419]に到達する。
【0097】マルチデータ長管理部[6419]が備えるデ
ータ長変更要求受信部[903]がデータ長変更要求パケ
ット[7201]を受信すると、該パケット[7201]の要求
元アドレス(ここではアドレス1)[7801]と変更後デ
ータ長(ここではL1)[7802]を調べる。バックアッ
プサーバ[6402]は拡大したデータ長(L2)に関する
ドライバ[6417]とLink情報テーブル2[6421]を備え
ているので、各種設定情報の変更処理を行う。始めに設
定書き込み部[902]が設定情報(縮小したデータ長
(L1))を、Link情報テーブル書き込みAP経由でLi
nk情報テーブル2[6424]に書き込む[7203]。同様に
設定書き込み部[902]が経路情報テーブル書き込みA
P経由で経路情報テーブル2[6420]に書き込み[720
4]、データ長の変更処理が終了する。その結果、図4
0(E)に示すようにLink情報テーブル2[6424]のデー
タ長がL2からL1[7701]に変更され、図40(D)に
示すように経路情報テーブル2[6420]のデータ長がL
2からL1[7601]に変更される。
【0098】以上のようにマルチデータ長受信部[640
9]の回線状態検知部[6305]が回線(LAN[6404])の
状況に応じてデータ長変更処理を行う事によって、各種
テーブルの値が変更され、変更処理後はサーバ[6401]
−バックアップサーバ[6402]間で転送されるデータ長
はL2からL1へと縮小される。なお、本実施の形態で
はL2からL1への縮小を例に説明したが、マルチデー
タ長受信部[6409]の回線状態検知部[6305]の判断に
より拡大する事も同様に可能である。
【0099】ここまでの実施の形態では、情報端末やネ
ットワーク機器を接続するネットワークとしてLANを用
いた例を説明した。しかし本発明は予め定義されている
データ長を最大値として通信を行うネットワークであ
り、且つ各情報端末、ネットワーク機器が送信相手(乃
至送信相手グループ)単位に経路情報の様な情報を保持
する場合であれば、LAN以外のネットワークでも同様に
適用する事が出来る。
【0100】また、ここまでの発明の形態はIPネットワ
ークを前提とした。しかし、下記条件を満たす環境であ
れれば他の適宜のネットワークにおいて本発明を適用す
る事が出来る。 (1)情報機器、ネットワーク機器にアドレス(識別
子)が割り振られている。 (2)各装置は、そのアドレスを用いた経路情報を保持
し、そのアドレスを検索鍵とする経路計算を行う。 (3)各装置は、固有の最大データ長が定義されている
回線を経由してデータを交換する。
【0101】なお、上述の説明では、マルチデータ長管
理テーブルと経路テーブルを別個に設ける例を説明した
が、これら両テーブルをひとつのテーブルとしてもよ
い。この場合は、例えば、マルチデータ長管理テーブル
の送信元アドレス、ドライバ下位i/f、データ長に対し
て、経路情報テーブルのアドレス、ドライバ上位i/f、
データ長をそれぞれ対応させて用いればよい。
【0102】
【発明の効果】本発明をサーバ・クライアント等の情報
端末、ルータ・LANスイッチ等のネットワーク機器に適
用することにより、以下のような顕著な効果を奏する。 (1)単一のLAN上に接続された複数の前記端末、機器
が、複数のデータ長で通信する事が可能となる。 (2)予め定義されている標準のデータ長での通信中
に、ある端末間、乃至機器間でデータ長拡大の設定と、
拡大したデータ長での通信が可能となる。 (3)予め設定されている拡大したデータ長での通信中
に、ある端末間、乃至機器間で新たなデータ長拡大の設
定と、拡大したデータ長での通信が可能となる。データ
長拡大に伴い、データ転送効率が高くなり、更にネット
ワークカードからドライバへの受信通知が削減できるこ
とから受信端末・機器の負荷を小さくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】サーバ・クライアントシステムを示した図。
【図2】サーバ及びクライアントの詳細な構造とそれぞ
れが行う処理(データの分割と再構成)を示した図。
【図3】IPが付加するヘッダの構造、IPが保持する経路
情報テーブルの構造、ドライバが保持するLink情報テー
ブルの構造を示した図。
【図4】サーバAとサーバBをLANbを介して接続し、
サーバAとクライアントをLANaを介して接続し、それぞ
れがデータを送受信する様子を示した図。
【図5】ルータを介してサーバA、サーバB、クライア
ントを接続し、それぞれがデータを送受信する様子、及
びPath MTU Discoveryの動作を示した図。
【図6】本発明を適用したサーバの構造を示した図。
【図7】本発明のマルチデータ長管理部の構造、マルチ
データ長受信部の構造、マルチデータ長管理テーブルの
構造を示した図。
【図8】マルチデータ長管理テーブル、経路情報テーブ
ル、Link情報テーブルに対する設定を示している図。
【図9】本発明をサーバ、バックアップサーバ、クライ
アントを備えたシステムに適用した例を示した図。
【図10】図9のシステムにおけるLink情報テーブル1
a、Link情報テーブル1b、経路情報テーブル1、マル
チデータ長管理テーブルの構造を示した図。
【図11】図9のシステムにおけるLink情報テーブル
2、経路情報テーブル2、Link情報テーブル3、経路情
報テーブル3の構造を示した図。
【図12】図9のシステムにおいて、サーバからクライ
アントにデータを送信した場合の処理の流れを示した
図。
【図13】図9のシステムにおいて、クライアントから
サーバにデータを送信した場合の処理の流れを示した
図。
【図14】図9のシステムにおいて、サーバからバック
アップサーバにデータを送信した場合の処理の流れを示
した図。
【図15】図9のシステムにおいて、バックアップサー
バからサーバにデータを送信した場合の処理の流れを示
した図。
【図16】本発明をサーバ、3台のバックアップサー
バ、クライアントからなるシステムに適用した例を示し
た図。
【図17】図16のシステムにおけるマルチデータ長管
理テーブル、Link情報テーブル1a、Link情報テーブル
1bの構造を示した図。
【図18】図16のシステムにおけるLink情報テーブル
1c、Link情報テーブル1d、経路情報テーブルの構造
を示した図。
【図19】データ長の変更を動的に行うための、サーバ
とバックアップサーバの構造を示した図。
【図20】図19のシステムでバックアップサーバ上の
データ長情報を変更していることを示した図。
【図21】図20のLink情報テーブル2、経路情報テー
ブル2の構造を示した図。
【図22】図19のシステムでサーバ上のデータ長情報
を変更していることを示した図。
【図23】図22のLink情報テーブル1b、経路情報テ
ーブル1、マルチデータ長管理情報テーブルの構造を示
した図。
【図24】データ長の追加を行う形態の、サーバとバッ
クアップサーバの構造を示した図。
【図25】図24のLink情報テーブル1a、経路情報テ
ーブル1、マルチデータ長管理情報テーブル、Link情報
テーブル2、経路情報テーブル2の構造を示した図。
【図26】図24のシステムでバックアップサーバ上の
データ長情報を変更していることを示した図。
【図27】図26のLink情報テーブル2、経路情報テー
ブル2の構造を示した図。
【図28】図24のシステムでアップサーバ上のデータ
長情報を変更していることを示した図。
【図29】図28のLink情報テーブル1b、経路情報テ
ーブル1、マルチデータ長管理情報テーブルの構造を示
した図。
【図30】本発明をルータに適用した場合の装置構成
と、データの動きを示した図。
【図31】マルチデータ長管理部が不揮発性記憶装置か
らデータ長拡大情報を読み出す場合の、該管理部の構造
を示した図。
【図32】マルチデータ長管理テーブルのエントリを拡
大したデータ長に関する情報だけにする実施の形態を説
明する図。
【図33】図32のシステムで全エントリを登録する場
合のマルチデータ長管理テーブル、拡大したデータ長に
関するエントリだけを登録する場合のマルチデータ長管
理テーブルの構造を示した図。
【図34】図32のシステムでサーバ、バックアップサ
ーバ、クライアントの間のデータの流れを示した図。
【図35】データ長を変更する場合及びデータ長を追加
する場合に使用する、データ長変更要求パケットの構造
を示した図。
【図36】本発明のマルチデータ長受信部の構造と、本
発明をサーバ、バックアップサーブ、クライアント、マ
ルチデータ長管理部を備えたシステムに適用した例を示
した図。
【図37】図36の経路情報テーブル1、マルチデータ
長管理テーブル、Link情報テーブル1a 、Link情報テー
ブル1b 、経路情報テーブル2、Link情報テーブル2の
構造を示した図。
【図38】図36のシステムでサーバ上でデータ長を変
更する様子を示した図。
【図39】図36のシステムでバックアップサーバ上で
データ長を変更する様子を示した図。
【図40】図38及び図39の経路情報テーブル1、マ
ルチデータ長管理テーブル、Link情報テーブル1b 、経
路情報テーブル2、Link情報テーブル2、データ長変更
要求パケットの構造を示した図。
【符号の説明】
801・・・サーバ 802・・・ネットワーク管理者 803・・・AP 804・・・TCP/UDP 805・・・IP 806・・・ドライバ 807・・・ネットワークカード 808・・・マルチデータ長受信部 809・・・Link情報テーブル1a 810・・・仮想ドライバ 811・・・マルチデータ長管理部 812・・・経路情報テーブル1 813・・・Link情報テーブル1b 814・・・マルチデータ長管理テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 29/14 9A001 (72)発明者 岩月 和子 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所エンタープライズサーバ事業部内 Fターム(参考) 5B089 GA04 GB01 HA06 HB02 HB19 KA06 KB06 KC15 5K030 GA03 GA14 HA08 HC14 KA05 LB05 LC11 5K032 AA01 AA03 CC05 CC11 CD02 5K033 AA01 AA03 CB06 CC02 DA13 5K035 AA01 AA02 BB04 DD01 EE25 9A001 CC06 CC08 DD10 HH34 JJ12

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】宛先アドレス、通信データ長及びドライバ
    送信インタフェースを記憶した経路情報テーブルと、 前記経路情報テーブルを参照して、送信データの宛先ア
    ドレスに基づき、通信データ長及び所定のドライバ送信
    インタフェースを選択し、送信データを該通信データ長
    に分割する配送部と、 自アドレス及び通信データ長を記憶したリンク情報テー
    ブルと、 前記配送部で選択され、前記リンク情報テーブルに記憶
    された通信データ長により送信データをネットワークに
    送信するドライバ送信インタフェースを有するドライバ
    と、 前記経路情報テーブルの通信データ長、及び、前記リン
    ク情報テーブルの通信データ長及びドライバ送信インタ
    フェースを設定又は変更するマルチデータ長管理部とを
    備えた通信管理装置。
  2. 【請求項2】送信元アドレス、通信データ長及びドライ
    バ受信インタフェースを記憶したマルチデータ長管理テ
    ーブルと、 前記マルチデータ長管理テーブルを参照して、受信デー
    タの送信元アドレスに基づき、通信データ長及びドライ
    バ受信インタフェースを選択するマルチデータ長受信部
    とを備え、 前記ドライバは、前記マルチデータ長受信部で選択さ
    れ、予め定められた通信データ長で受信データをネット
    ワークから受信するドライバ受信インタフェースをさら
    に有し、 前記マルチデータ長管理部は、前記マルチデータ長管理
    テーブルの通信データ長及びドライバ受信インタフェー
    スを設定又は変更するようにした請求項1に記載の通信
    管理装置。
  3. 【請求項3】前記マルチデータ長管理部は、 指定された通信データ長で通信するための仮想ドライバ
    を前記ドライバと同階層に作成し、該仮想ドライバに対
    応する前記リンク情報テーブルを作成する仮想ドライバ
    作成部をさらに備えた請求項1又は2に記載の通信管理
    装置。
  4. 【請求項4】前記マルチデータ長管理部は、 仮想ドライバを作成する仮想ドライバ作成部と、 該仮想ドライバに対応するリンク情報テーブルを作成す
    るリンク情報テーブル作成部と、 前記マルチデータ長受信部に対応するマルチデータ長管
    理テーブルを作成するマルチデータ長管理テーブル作成
    部とを備え、 任意の時刻に、設定又は変更された通信データ長による
    データの送受信を行う前記仮想ドライバを作成し、該通
    信データ長で通信するようにした請求項3に記載の通信
    管理装置。
  5. 【請求項5】前記マルチデータ長管理部は、 要求元アドレスと変更後通信データ長を含む通信データ
    長変更要求を受信した場合、該要求パケットに基づき、
    ドライバ又は仮想ドライバの作成又は通信データ長の変
    更を行うことを特徴とする請求項1乃至4に記載の通信
    管理装置。
  6. 【請求項6】前記マルチデータ長管理部は、 相手通信装置に対して通信データ長変更要求を通知する
    データ長変更要求送信部と、 該通信データ長変更要求を受信するデータ長変更要求受
    信部とを備え、 任意の時刻に、送信側及び受信側の双方に通信データ長
    の変更を設定し、該通信データ長で通信するようにした
    請求項5に記載の通信管理装置。
  7. 【請求項7】前記マルチデータ長管理テーブルは、予め
    定められた通信データ長以外のドライバ受信インタフェ
    ースについてのみ該当するデータを記憶し、 前記マルチデータ長受信部は、前記マルチデータ長管理
    テーブルに記憶されていない送信元からの受信データに
    ついては、予め定められたドライバ受信インタフェース
    により受信するようにした請求項1乃至6に記載の通信
    管理装置。
  8. 【請求項8】ネットワークの使用状況を検知し、使用状
    況に応じて通信データ長の変更を通知する回線状態検知
    部をさらに備え、 前記マルチデータ長管理部は、前記回線状態検知部から
    の通知に基づき、ドライバ又は仮想ドライバの作成又は
    通信データ長の変更を行うようにした請求項1乃至7に
    記載の通信管理装置。
  9. 【請求項9】マルチデータ長管理部により、宛先アドレ
    ス、通信データ長及びドライバ送信インタフェースを対
    応して記憶したテーブルの通信データ長、及び、自アド
    レス及び通信データ長を記憶したリンク情報テーブルの
    通信データ長及びドライバ送信インタフェースを、設定
    又は変更し、 テーブルを参照して、送信データの宛先アドレスに基づ
    き、通信データ長及び所定のドライバ送信インタフェー
    スを選択し、 選択されたドライバ送信インタフェースを用いて、前記
    リンク情報テーブルに記憶された通信データ長により送
    信データをネットワークに送信するようにした通信管理
    方法。
  10. 【請求項10】前記マルチデータ長管理部により、送信
    元アドレス、通信データ長及びドライバ受信インタフェ
    ースを対応して記憶したテーブルの通信データ長を設定
    又は変更し、 テーブルを参照して、送信元アドレスに基づき、通信デ
    ータ長及びドライバ受信インタフェースを選択し、 選択されたドライバ受信インタフェースにより、予め定
    められた通信データ長で受信データをネットワークから
    受信するようにした請求項9に記載の通信管理方法。
  11. 【請求項11】前記マルチデータ長管理部により、指定
    された通信データ長で通信するための仮想ドライバを作
    成し、該仮想ドライバに対応するリンク情報テーブルを
    作成するようにした請求項9又は10に記載の通信管理
    方法。
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