JP2001209164A - 液剤用容器、液剤取り出し手段、液剤用容器包装体及びその充填方法 - Google Patents

液剤用容器、液剤取り出し手段、液剤用容器包装体及びその充填方法

Info

Publication number
JP2001209164A
JP2001209164A JP2000316414A JP2000316414A JP2001209164A JP 2001209164 A JP2001209164 A JP 2001209164A JP 2000316414 A JP2000316414 A JP 2000316414A JP 2000316414 A JP2000316414 A JP 2000316414A JP 2001209164 A JP2001209164 A JP 2001209164A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
liquid
outer shell
out means
take
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000316414A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Arai
和巳 荒井
Mitsuru Nagasaki
充 長崎
Toshiyuki Ikariya
壽幸 碇谷
Yasuhiro Oka
靖博 岡
Yuichi Shin
勇一 新
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2000316414A priority Critical patent/JP2001209164A/ja
Publication of JP2001209164A publication Critical patent/JP2001209164A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理液の溶解作業が容易で、空気酸化を受け
難く、廃棄が容易で、かつ、焼却処理時にも燃焼カロリ
ーが少なく焼却炉を傷めることがない環境適性に優れ、
処理液の誤用を防止した液剤用容器を提供する。 【解決手段】 開放・密閉可能な出し入れ口を有する軟
質包装材料製内容器を、自立可能な外殻容器内部に保持
し、外殻容器に、出し入れ口を挿通可能な孔部が設けら
れており、外殻容器外部から出し入れ口の開放・密閉が
可能であることを特徴とする液剤用容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】現像液などの処理液を、装置
に供給するための液剤用容器に関する。より詳しくは、
大ラボ・印刷所などのように、処理量の多い工場・工程
において、大量の処理液を供給する場合の液剤用容器に
関する。さらに詳しくは、酸化によって悪影響を受ける
処理液の容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に感光材料は通常露光後、所謂現
像処理を行い画像を得ている。これら現像処理は使用す
る感光材料により処理工程が異なり、例えばカラーネガ
フィルムの場合発色現像、漂白、定着、水洗及び又は安
定の各工程により、またカラーペーパーの場合、発色現
像、漂白定着(漂白、定着)、水洗及び又は安定の各工
程により処理され、さらに黒白感光材料は通常露光後、
現像、定着、水洗の各工程により処理されている。更に
リバーサルタイプの感光材料の場合には、これらの処理
に反転処理が付加される。
【0003】通常これらの感光材料の処理は大量に処理
する場合、自動現像処理機により処理されているのが現
状である。これら自動現像処理機で処理する場合、処理
することにより消費される各処理剤の消費分を補充する
ことにより常に一定の処理剤の成分を保つ用に管理され
ている。これら自動現像処理機で処理を行う場合、常に
処理剤の消費分を補充することが必要であり、このため
に予め消費成分に合わせ成分濃度が多い処理液(以下補
充液と言う)を準備し、処理量に合わせ自動的に補充し
ているのが現状である。
【0004】この補充液は通常、使用量が多い場合はド
ラム缶などの大容量容器、使用量が少ない場合は軟樹脂
製の容器等に入れられて販売されている。これらは水溶
液で有るので、輸送及び取扱い上の観点から出来るだけ
容量を小さくするため濃厚溶液として販売されており、
使用時に希釈して使用している。
【0005】これら補充液用の容器の問題点としては次
の点が挙げられる。1)この補充液は処理するたびに必
ず補充しなければならないため毎日処理量に合わせ補充
液を準備しなければならなく現像処理を行う現場では大
変な作業であった。特に1日に400Lから500Lを
準備するのは大変な作業であった。また、50L程度で
有っても、50Lに相当する補充液原液の質量は約25
kg程有り、この原液を水に溶かして補充液を調整する
溶解作業は力を要すると同時に腰痛の原因にもなるため
注意を要すると同時に作業者からは嫌われていた。2)
物流過程における詰め込み作業での取り扱い、輸送中で
の振動、混載される他の荷物による押され等により孔が
開き、内容物が外部にもれ、トラブルを生じてしまうこ
とが有った。3)近年、ミニラボと呼ばれる小規模現像
所の増大に伴ない小型自動現像機用の処理剤の取り扱い
量が増大している。これらミニラボは、従来の現像所の
様に専門の技術者を置かずアルバイトの学生やパートに
より管理がされており、専門知識が不足しているため、
同じ様な形態の容器に入っている各処理液の区別が付け
難いため、誤使用の事故が発生することが有った。同じ
現像液で有っても、カラーネガフィルム、カラーペーパ
ー、白黒フィルムでは全く異なるため、誤用した場合
は、まともな仕上がりにはならず商品としての価値は全
くなくなってしまう。特にフィルムを処理する場合、事
故が生じた場合はお客様の大切なフィルムが駄目になる
のと同時に貴重な記録が失われることになり取り返しの
付かない事故につながるため絶対に起こらない様にする
ことが望まれていた。上記の問題点を解決するために様
々な対策が行われている。
【0006】例えば1)に対して、大容量用にはドラム
缶にいれ、直接ポンプで希釈調整容器にくみ出しが出来
る様にした。また該ドラム缶は液漏れを防止するため所
謂密閉型と言われる物で開放部は液剤の出し入れ口のみ
である。確かに作業は楽になったが別の問題として、ド
ラム缶の底に残る残液が空気により酸化しドラム缶の壁
に付着する。また使用に伴い空隙が大きくなり空気に晒
されるため液の劣化が早くなり場合によっては処理異常
を起こすことである。また、ドラム缶の再使用に当たっ
ては清掃は口部からホース等で水を入れ洗浄するのであ
るが中を確認することが難しく、コストが掛かることで
あった。また、廃棄する場合、樹脂製の場合、埋め立
て、焼却処理いずれでも環境に対し悪影響を与えてい
た。これらを解決したドラム缶が望まれていた。また、
最近では液剤に変わり特開平5−341455号、同5
−165174号、同6−51451号に記載されてい
る如き固形処理剤が開発されている。しかし、これら固
形処理剤は質量の点では大幅に改良されたが自動現像機
の改造を伴い普及には未だ時間が掛かかるため溶解作業
の簡易化が望まれている。
【0007】2)に対しては、これらの事故をなくすた
めに特開平5−346642号に記載されている様な例
えば、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂、ポリ
アミド系樹脂、セラミック、アクリロニトリル系樹脂、
ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリハロゲン化ビ
ニリデン系樹脂、ポリハロゲン化ビニル系樹脂等を使用
した複合多層材料容器が開発されてきている。また、他
に大日本印刷(株)製のエキタイト(商品名)や積水成
型工業(株)製のロンテナーN(いずれも商品名)等の
5L〜20Lの容器が知られている。
【0008】確かにこれら複合多層材料容器を使用する
ことで物流過程での事故は減ったが完全に無くなった訳
では無く、更に物流過程での取り扱いを意識的に気を付
けることで何とか対応しているのが現状であるが、これ
らの容器は製造が難しく製造時に負荷が生じ、コストア
ップになるばかりか振動時に接着部の不具合が生じ易く
なる等の問題点を有しており、また漂白剤や酸化防止剤
を含む濃厚処理剤を長期保存時に内容物の劣化を生じて
しまう欠点があることが判った。
【0009】また、使用後の容器を再使用する場合は、
残存して空気による酸化で変質している処理液、及び容
器の壁に付着して酸化している処理液等と再充填する処
理液との混入を避けるため内容物を完全洗浄しなければ
ならないので有るがこれらの作業に非常に時間が掛かる
のと、洗浄水の処理に費用が掛かるため、ほとんどが産
業廃棄物として処理されている。また、昨今の産業廃棄
物処理方法としては、埋め立て地の逼迫から焼却処理が
主体的になっているが、焼却処理時には燃焼カロリーが
高く焼却炉を傷めてしまう。さらに焼却により多量の二
酸化炭素を生じ、近年問題視されている地球温暖化の一
因ともなっており、減量化が望まれている。少しでも使
用する樹脂を減らすための方法として多層材料の間にア
ルミ箔を入れた材料が検討されているが、確かに樹脂材
料を減らすには効果的であるが、新たな問題点が発生し
た。
【0010】例えば、焼却処理時には焼却残渣としてア
ルミニウムが灰として残り、この灰の2次処理が問題と
して残るし、また焼却時に焼却炉のフィルターに目づま
りを生じる等のトラブルが発生する。さらには、これら
のアルミ箔使用の多層樹脂フィルム容器は低pHの濃厚
キット溶液を入れ保存した際に、容器の接着不良箇所か
ら処理液が浸透し、アルミニウム部の腐食や膜ハガレが
生じやすく、また近年の酸化力の強い漂白剤(例えば、
1,3−プロピレンジアミン四酢酸第2鉄錯塩)を含有
する濃厚溶液では、この問題はさらに大きな問題となっ
てしまうことが判った。
【0011】3)に対しては、具体的手段としては包装
体の意匠を各処理剤別に分けることにより分別し、作業
者の教育で事故防止を行っており、事故が起こり得ない
容器の開発がのぞまれている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、第1に処理液の溶解作業が容易で、空気酸化を受け
難い写真用処理剤容器の提供にあり、第2に廃棄が容易
でかつ、焼却処理時にも燃焼カロリーが少なく焼却炉を
傷めることがない環境適性に優れた写真用処理剤容器の
提供にある。さらに、第3の目的は、処理液の誤用を防
止した写真用処理剤容器の提供にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題は以下の発明の
構成により解決することが出来た。
【0014】1)開放・密閉可能な出し入れ口を有する
軟質包装材料製内容器を、自立可能な外殻容器内部に保
持し、外殻容器に、出し入れ口を挿通可能な孔部が設け
られており、外殻容器外部から出し入れ口の開放・密閉
が可能であることを特徴とする液剤用容器。
【0015】2)開放・密閉可能な出し入れ口を有する
軟質包装材料製内容器を、自立可能な外殻容器内部に保
持し、外殻容器に、出し入れ口を挿通可能な孔部が設け
られており、外殻容器外部から出し入れ口の開放・密閉
が可能であり、前記外殻容器の少なくとも外色の一部を
液剤の種類に応じて変えることを特徴とする液剤用容
器。
【0016】3)外殻容器は、上面が開放された胴部
と、該上面を封する蓋部とからなり、該蓋部に孔部が設
けられていることを特徴とする1)又は2)に記載の液
剤用容器。
【0017】4)外殻容器の剛性が3×9.8N/cm
〜800×9.8N/cmである材料で出来ていること
を特徴とする1)〜3)の何れか1項記載の液剤用容
器。
【0018】5)軟質包装材料製内容器の材料の酸素透
過度が50ml/m2・day・atm以下であること
を特徴とする1)〜4)の何れか1項記載の液剤用容
器。
【0019】6)出し入れ口はネジ部を備え、該ネジ部
と螺合するキャップによって密閉されることを特徴とす
る1)〜5)の何れか1項に記載の液剤用容器。
【0020】7)内容器の係止部位を外殻容器に係止し
て保持することを特徴とする1)〜6)の何れか1項記
載の液剤用容器。
【0021】8)内容器は、袋状であって、係止部位が
襟状のマチ部であり、該マチ部を折り返して、胴部の開
放部に係止させて保持したことを特徴とする7)記載の
液剤用容器。
【0022】9)出し入れ口から液剤を取り出すための
取り出し手段を固定するための固定部材を有することを
特徴とする1)〜8)の何れか1項記載の液剤用容器。
【0023】10)固定部材は出し入れ口のネジ部に係
合する形状を有することを特徴とする9)記載の液剤用
容器。
【0024】11)液剤が感光材料処理液であることを
特徴とする1)〜10)の何れか1項記載の液剤用容
器。
【0025】12)容器側位置決め部材が設けられた液
出し入れ口を有する液剤用容器から液剤を取り出す液剤
取り出し手段であって、該液剤取り出し手段は、液剤を
取り出すためのポンプ部、これに導通した吸い込みパイ
プ部、および取り出し手段側位置決め部材とを有し、容
器側位置決め部材と液剤取り出し手段側位置決め部材と
は互いに係合する形状に形成されていることを特徴とす
る液剤取り出し手段。
【0026】13)容器側位置決め部材が設けられた液
出し入れ口を有する液剤用容器から液剤を取り出す液剤
取り出し手段であって、該液剤取り出し手段は、液剤を
取り出すためのポンプ部、これに導通した吸い込みパイ
プ部、および取り出し手段側位置決め部材とを有し、液
剤の種類に応じて少なくとも外色の一部を変えることを
特徴とする液剤取り出し手段。
【0027】14)容器側位置決め部材および液剤取り
出し手段側位置決め部材の形状が液剤の種類毎に特定の
形状に設定されていることを特徴とする12)又は1
3)に記載の液剤取り出し手段。
【0028】15)取り出し手段側の部材が、出し入れ
口及び容器側位置決め部材と同一色に設定されているこ
とを特徴とする12)又は13)に記載の液剤取り出し
手段。
【0029】16)パイプ部の先端部に、先端部側面か
ら吸い込み可能な切り欠き部を有することを特徴とする
12)〜15)の何れか1項記載の液剤取り出し手段。
【0030】17)パイプ部の先端部に、液剤有無を検
知する検知部を有することを特徴とする12)〜15)
の何れか1項記載の液剤取り出し手段。
【0031】18)液剤が感光材料処理液であることを
特徴とする12)〜17)の何れか1項記載の液剤取り
出し手段。
【0032】19)上面が開放された胴部と、該上面を
封するとともに孔部を有する蓋部とからなる外殻容器の
胴部に、開放・密閉可能な出し入れ口を有する軟質包装
材料製内容器を係止させて胴部内部に保持させ、出し入
れ口を孔部を挿通させつつ蓋部によって上面を封し、胴
部と蓋部を固定治具で固定した後、出し入れ口から液剤
が充填されたことを特徴とする液剤用容器包装体。
【0033】20)液剤が感光材料処理液であることを
特徴とする19)に記載の液剤用容器包装体。
【0034】21)上面が開放された胴部と、該上面を
封するとともに孔部を有する蓋部とからなる外殻容器の
胴部に、開放・密閉可能な出し入れ口を有する軟質包装
材料製内容器を係止させて胴部内部に保持させ、出し入
れ口を孔部を挿通させつつ蓋部によって上面を封し、胴
部と蓋部を固定治具で固定した後、出し入れ口から液剤
を充填することを特徴とする液剤用容器への充填方法。
【0035】22)19)又は20)に記載の液剤用容
器包装体から12)〜17)の何れか1項に記載の液剤
取り出し手段に従い液剤を取り出した後、上面を開放
し、次いで新たな軟質包装材料製内容器を外殻容器に係
止させて胴部内部に保持させたのち、出し入れ口を孔部
を挿通させつつ蓋部によって上面を封し、胴部と蓋部を
固定治具で固定した後、次いで出し入れ口から液剤を充
填することを特徴とする液剤用容器への充填方法。
【0036】23)液剤が感光材料処理液であることを
特徴とする21)又は22)に記載の液剤用容器への充
填方法。
【0037】以下、本発明について具体的に説明する。
【0038】
【発明の実施の形態】図1は本発明の液剤用容器の概略
図である。図中1は液剤用容器を示し、2は本発明の液
剤用容器を構成している外殻容器の胴部を示し、3は該
外殻容器の蓋部を示し、4は底を示す。5は蓋3を胴部
2に固定する治具を示す。6は液剤用容器包装体の外殻
部の蓋3に開けられた孔部から挿通して出され、本発明
の液剤用容器を構成している軟質包装材料製内容器(以
下内袋とも言う)8の上面に取り付けられている液出し
入れ口部に付けられた開放・密閉可能なネジ付きキャッ
プを示し、7は該キャップ上面に開けられた液剤出し入
れ用のポンプの吸い込みパイプ挿入口を示し、該キャッ
プ上面は使用前は平坦な密閉形状をしている。9は外殻
容器に内袋を外殻容器胴部2に蓋3で保持するため、内
袋8の上面の周囲に取り付けられた襟部を示している。
10はキャップ6の下部に差し込み、内袋を固定するた
めの固定部材を示し、11は液剤取り出し用のポンプを
示す。11aはポンプ11に導通した吸い込みパイプを
示す。
【0039】尚、液剤用容器を構成している外殻容器を
構成している胴2、蓋3、底4の何れか一つの外色を液
剤の種類毎に変えることが誤使用防止から必要であり、
特に目につく胴2、蓋3は必要である。勿論胴2、蓋
3、底4の全てに着色してもかまわない。色も胴2、蓋
3、底4を別々の色にしても良いが判断を容易にするた
め統一した色にするのが好ましい。該色とは単色、複合
色、模様も含めて言う。又、キャップ6の色もキャップ
に付着している他の液剤との混合を避けるため胴2、蓋
3、底4の色に合わせることが好ましい。
【0040】又、液剤取り出し手段であるポンプ11、
吸い込みパイプ11a、本図では図示されていない取り
出し手段側位置決め部材の何れか一つの外色を液剤の種
類毎に変えることが誤使用防止から必要である。勿論、
ポンプ11、吸い込みパイプ11a、取り出し手段側位
置決め部材の全てに着色してもかまわない。液剤の種類
毎に外殻容器と液剤取り出し手段を構成している部材の
色を合わせることで誤使用防止に効果的である。色を合
わせるとは例えば現像補充液の外殻容器を赤色にした場
合は取り出し手段も赤色にすることを言う。尚、取り出
し手段側位置決め部材に付いては後述する。
【0041】図2は本発明の液剤用容器を構成している
内袋の概略図である。図中12は内袋の底面を示し、1
3は内袋の上面を示す。該底面12と上面13は内袋側
面14と接着部15で接着されている。接着は接着剤を
用いても良いし、ヒートシールによる溶融接着でもかま
わない。他の数字は図1と同義である。
【0042】図3はポンプ11を取り除いた時の図1の
断面図である。図中16は内袋8の上面13に取り付け
られた液出し入れ口を示し、ポンプの吸い込みパイプ挿
入口7を有する開放・密閉可能なネジ付きキャップ6と
螺合している。他の数字は図1、図2と同義である。
【0043】図4は液出し入れ口部16の断面図を示
す。図中17は液出し入れ口を内袋上面13に接着固定
するために、液出し入れ口下部に一体成形で付けられた
固定用部材を示し、固定方法としては接着剤を用いても
良いし、ヒートシールによる溶融接着でもかまわない。
18は内袋を外殻部に係止するための治具10を受ける
ための液出し入れ口筒状部の下部周囲に取り付けられた
凸部を示す。19は開放・密封のためキャップと螺合す
るために液出し入れ口筒状部周辺20に取り付けられた
ネジ部を示す。他の数字は図1、図2、図3と同義であ
る。
【0044】本発明の液剤用容器を構成している内袋は
外殻容器上部で外殻容器胴部と蓋で内袋上部襟部を固定
し、液出し入れ口部と外殻容器蓋と係止し他は固定して
いない状態で外殻容器に納められている。
【0045】図5(a)、(c)は使用時に使うキャッ
プ6を示し、キャップの上面には液剤を取り出すための
ポンプの吸い込みパイプ用の挿入口7が開けられてお
り、該口の形状は各処理液の誤使用防止のため、吸い込
みパイプに取り付けられた誤使用防止板と形状を合わせ
ている。該口の形状は正方形、円形、楕円なんでもかま
わないが口の大きさは当然ながら注意しなければならな
い。例えば挿入口の形状が正方形で、他の液の誤使用防
止板が円形の場合、該誤使用防止板が入らない様に誤使
用防止板の円形の直径より小さくなければならないし、
反対の場合は円形より小さな正方形の誤使用防止板を使
用してはならない。
【0046】図5(b)、(d)は吸い込みパイプ先端
部を示す。図中21は吸い込みパイプ先端部全体を示
し、22は誤使用防止板を示し(b)は(a)のキャッ
プ用であり、(d)は(c)のキャップ用を示してい
る。更に誤使用防止を確実にするためキャップ6と液出
し入れ口16及び誤使用防止板22は着色により色を合
わせることも有効な手段である。23は吸い込みパイプ
を示し、24は液剤有無を検知する検知部を示し誤使用
防止板に開けられた孔を通して吸い込みパイプ23に固
定用治具25により固定されている。尚、検知部は自動
記録計につながっているため液の消費量がすぐに判るよ
うになっている。26は液の吸引を効率的に行うために
吸い込みパイプ先端部に施された切り欠き部を示す。
【0047】本発明において使用する液剤は特に限定は
ないが、空気酸化を受けやすい液剤に対しては特に効果
的である。又、感光材料処理液とはネガフィルム、ペー
パー、リバーサルフィルム等の感光材料を処理する処理
液、補充液等を指す。
【0048】本発明においては、前記液剤用容器に出し
入れ口から液剤が充填された物を液剤用容器包装体とい
い、容器側位置決め部材とは液出し入れ口のネジに係合
し、上面に液剤取り出し手段を挿通させる孔が開いてい
る部材をいい、例えば上面に丸、四角の孔が開けられた
キャップが挙げられる。又、液剤取り出し手段側位置決
め部材とは、吸い込みパイプに取り付けられた誤使用防
止板を言う。
【0049】次に本発明の液剤用容器を構成している外
殻容器と内袋の材料に付きのべる。外殻容器の材料は容
器の大きさに合わせ、物流過程の取り扱いに耐えられる
強さを持っていればどのような物でもかまわない。必要
とする剛性は3×9.8N/cm〜800×9.8N/
cmの範囲にある材料で有れば特に限定は無い。例えば
金属、樹脂、紙何でもかまわない。内袋は液剤の空気酸
化を防止することから酸素透過率50ml/m2・da
y・atm以下の材料が好ましい。酸素透過率50ml
/m2・day・atm以上の材料を使用した場合、液
剤の保存性が悪くなり、感光材料の性能に悪影響を与え
る。好ましい材料としては直鎖状低密度ポリエチレン
(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高
密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(P
P)、エチレン・ビニル共重合体樹脂、ナイロン系樹脂
が挙げられ、単独でも良いし積層し複合材料として使用
してもかまわない。積層する場合、一般に知られている
多層インフレーション法、ラミネーション法により積層
してもかまわない。
【0050】本発明の液剤用容器の形状としては筒状で
も、角柱状でも特に限定は無いが作り易さ、取り扱い易
さから好ましい形状としては筒状が挙げられる。本発明
の液剤用容器の形状が筒状の場合、内袋は一般的にはイ
ンフレーション法で作られた筒状材料を必要とする長さ
に切断した後、同材質の円形の底部を特開平11−09
1823号に記載してある如きヒートシールで接着し、
同様に液出し入れ口部を取り付けた上面を同様な方法で
上部に接着することで作製することが可能である。内袋
の寸法は外殻容器の内寸法と内袋の外寸法と10%以内
で合わせるのが好ましい。好ましくは8%以内、更に好
ましくは5%以内で合わせることである。内袋の寸法が
外殻容器の内寸法より10%以上小さい場合、輸送等で
内袋が揺れ、外殻容器の側面に接触することによりスリ
キズに伴うピンホールによる液漏れ、及び上部接合部の
剥がれ、液出し入れ口部の剥がれに伴う液漏れが生じる
危険がある。厚さは廃棄を考慮し30〜500μmが好
ましく、より好ましくは50〜300μmである。30
μm以下では強度的に不足するし、500μm以上では
過剰品質になり且つ廃棄処理上好ましくない。液出し入
れ口は、例えばポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系
樹脂等を使用して射出成形でつくることができる。内袋
上部に付いている襟部の長さは、胴部の長さに対して5
〜20%の範囲が好ましい。5%以下では外殻容器への
保持が困難であるし、20%以上では余分である。
【0051】以上のように説明してきた各部材を組み合
わせて、更に液剤を収納する場合は、次のような工程を
経て行う。まず第1に、外殻容器の胴部に、内袋を挿入
し、襟状のマチ部を折り返して、胴部の上蓋に係止させ
る。第2に、内袋に設けられた出し入れ口を、蓋部の孔
部に挿通させて、胴部の上面を封する。この時点で内部
が空の液剤用容器が出来上がる。そして、次に出し入れ
口から所定の液剤を流し込んで充填する。この際、急激
に流し込むと、内部の内袋に衝撃荷重が掛かって破断す
るおそれがあるので、液剤の比重などを考慮の上、ゆっ
くりと流し込むことが好ましい。液剤の充填が終了する
と、出し入れ口に蓋をして、液剤の包装体が完成する。
これ以外の方法として、例えば内袋に液剤を充填してか
ら胴部に収納する方法が考えられるが、この方法では胴
部と内袋の側面とが摺接するので、実用上好ましくな
い。またどうしても内袋の側面が膨らんでしまうため、
これを胴部に挿入するには、胴部を大きくしなければな
らない。よって、本発明のように、最初に内袋を胴部に
係止して、内部が空の液剤用容器を完成した後、液剤を
充填する方法が好ましい。更に以下に、このような容器
の再利用に付いて説明する。
【0052】従来のような単なるドラム缶形式の容器と
違って、外殻容器である胴部には全く液剤が触れないの
で、本発明に関する容器を再利用することは極めて容易
である。最初に、使用済みの容器から、液剤を消費した
内袋を取り外して除去する。具体的には蓋部を胴部から
外したのち、折り返された襟部を引き延ばし係止を解い
てから内袋を取り外す。この状態で、胴部や蓋部は既に
再利用可能である。よって先に説明したような製造工程
をそのまま経ることにより、新たな液剤用容器を完成出
来る。また必要に応じて、胴部内部の洗浄やチェックを
行っても良い。また、取り外した内袋は、廃棄処分とし
ても良いし、洗浄後再利用しても良く、またリサイクル
してもよい。
【0053】次に、本発明を実施例によって更に具体的
に説明するが、勿論本発明はこれらの実施例により限定
されるものではない。
【0054】
【実施例】実施例1 200リットル用の液剤用容器を用意した。この時、外
殻容器と内袋に使用した材料をつぎに示す。外殻容器と
しては厚さ4mm、直径59cm、高さ92cmのポリ
エチレン樹脂製を準備した。内袋としては次の2種類を
用意した。内袋1として、フィルム構成が内側から低密
度ポリエチレン(150μm)/サランコートポリエチ
レンテレフタレート(12μm)/ナイロン(15μ
m)の積層材料をラミネート法で作製した。この材料の
酸素透過率は25ml/m2・day・atm(JIS
K7126法による)であった。内袋2として、低密度
ポリエチレンからなるフィルム120μmを2層インフ
レーション法で作製した。この材料の酸素透過率は22
50ml/m2・day・atm(JISK7126法
による)であった。
【0055】底部と上部を低密度ポリエチレンからなる
フィルム(120μm)でヒートシールにて接合し、上
面には低密度ポリエチレンで出来た液出し入れ口をヒー
トシールにて接合した。容器の寸法は直径、高さは共に
外殻容器の内寸法に対して98%になるようにし、同時
に襟部の長さは胴部の長さに対して14%になるように
した。これらの容器に下記に示すコニカ製Xレイ用現像
液キットA、B、Cを調整して充填し、14日間で使い
切る様にして試験を行った結果を表1に示す。感光材料
としてはコニカ(株)製SR−Gを使用した。尚、補充
液の吸引は本発明の吸い込みパイプを使用し必要に応じ
て希釈溶解容器に移送し行った。
【0056】 現像補充液処方 パートA 水酸化カリウム 15.1kg 亜硫酸カリウム 40.2kg 炭酸水素ナトリウム 7.9kg ジエチレンテトラミン5酢酸 1.8kg 5−メチルベンゾトリアゾール 0.03kg 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 0.001kg ハイドロキノン 19.8kg 水を加えて165Lに仕上げる。
【0057】 pHを11.0に調整する。 パートB トリエチレングリコール 13.2kg 5−ニトロインダゾール 0.06kg 1−フェニル−3−ピラゾリドン 0.9kg 氷酢酸 6.6kg 水を加えて20Lに仕上げる。 パートC グルタルアルデヒド重亜流酸塩 8.5kg 水を加えて15Lに仕上げる。 処理工程及び時間 工程 温度(℃) 時間(秒) 現像 40 16 定着 35 60 水洗 (常温) 15 乾燥 50 20
【0058】
【表1】
【0059】感度の測定はX−rite社製濃度計31
0TR型を使用し濃度2.0における感度を100とし
て相対感度で示した。
【0060】尚、比較容器としては、密閉型のポリエチ
レン製の容器を使い、液の吸引も従来のパイプ先端に切
り欠き部が無く、センサーを持たないパイプで吸引し、
希釈溶解容器へ移送した。
【0061】表1に示す如く本発明の容器の場合、写真
性能の劣化はほとんど認められないのに対して、比較容
器の場合は使用量が増え空間が増えるに従い写真性能へ
の影響が現れていることが明らかである。本発明の容器
は処理液の減少に伴い、内袋が縮小し、これに伴い処理
液の空気と接触する面積が減少すること及び使用した材
質の酸素透過率の効果である。
【0062】実施例2 実施例1の試験を進めて行く中で本発明のセンサー付き
吸い込みパイプと、比較容器に使用した従来のセンサー
無し吸い込みパイプの効果の確認をおこなったところ、
センサー無し吸い込みパイプの場合は液の残存量を確認
するのにパイプを取り外し、中を懐中電灯で照らし確認
せねばならず、またパイプをはずすときパイプに付着し
ている処理剤の床への落下を気をつけねばならず大変な
作業であったが、本発明のパイプの場合は、記録計のチ
ェックだけで済み、大幅に作業が楽になった。
【0063】実施例3 実施例1の試験を進めて行く中で、共に200Lを使用
終了(吸引ポンプで処理液を吸引しなくなった時点)し
た時点で、容器中に残存している処理液の量を測定し
た。測定は本発明の場合は内袋を取り出し、逆さにして
計量容器に移し計量した。比較の容器の場合は容器を斜
めにしてパイプで出来るだけ吸引して計量容器に移送し
計量した。その結果、本発明の容器は3Lに対して比較
の容器の場合は7Lであった。これは、本発明の容器は
軟質包装材料で出来ており、外殻容器の胴部及び底面に
固定されていないため、液が減るのに伴い容器が変形
し、最終的に底面の中心部に集まるためであり、本発明
の有効性が確認された。
【0064】実施例4 実施例1で使用終了した本発明及び比較の液剤用容器包
装体を7日後(実際に現像所から戻されてくる日数を想
定して)再使用適性を検討した。本発明の包装体の場合
は内袋を取り出し、新しい内袋を回収した外殻容器にセ
ットして組み立てることにより再使用が可能で有った。
内袋は廃棄物として処理した。比較の包装体の場合、残
存している処理液が空気酸化で変質し、内壁に結晶とし
て付着したり、着色がひどく、温水で長時間かけて洗浄
したが除去出来ないため最終的には廃棄処分となった。
本発明の内袋の質量は540gに対して、比較の容器は
10500g有り本発明の環境負荷低減にも効果が有る
ことが確認された。
【0065】実施例5 内袋の材料を薄くして酸素透過率を変化させた以外は実
施例1と全く同じ条件で試験を行った。但し、途中での
試験は行わず200L使用した時の処理液の性能をチェ
ックした。使用した容器の酸素透過率を表2に示す。
【0066】
【表2】
【0067】結果を表3に示す。
【0068】
【表3】
【0069】相対感度は実施例1の方法と同じ方法で行
った。上表の結果から明らかなように本発明の範囲以上
の場合は明らかに写真性能への悪影響が認められる結果
を得た。
【0070】実施例6 内袋の寸法を表4に示す如く変化させた他は実施例1と
全く同じ条件で200リットル用の液剤用容器を用意し
た。
【0071】
【表4】
【0072】表中の数字は外殻容器の内寸法に対して、
内袋の外寸法の減少率(%)を示す。
【0073】表4で示される液剤用容器包装体をトラッ
クで東京から鹿児島迄輸送し、輸送適性を評価した。
尚、評価は鹿児島に到着した時点で、内袋の損傷程度を
目視判定した。結果を表5に示す。
【0074】
【表5】
【0075】表5の結果から明らかなように、内袋の直
径、高さ寸法を本発明の範囲にすることにより、輸送適
性が付与されることは明らかである。またこれと同じ寸
法変化を50L用で検討したが同じ結果であった。
【0076】実施例7 カラーネガ処理液を用い本発明の誤使用防止効果を確認
した。本発明の液剤用容器包装体の外殻容器の色、容器
側位置決め部材の色、形状、液剤取り出し手段側位置決
め部材の色、形状を各処理液毎に表6に示す様に変化さ
せた。使用した処理液の種類を表7に示す。
【0077】
【表6】
【0078】上表において、外殻容器の色とは蓋、胴の
色を示し、容器側位置決め部材はキャップを示し、液剤
取り出し手段側位置決め部材は誤使用防止板を示し、液
剤取り出し手段としてはポンプを示す。又、比較は外殻
容器の色、容器側位置決め部材の色、液剤取り出し手段
側位置決め部材の色は各液剤で共通色とし、容器側位置
決め部材の形状、液剤取り出し手段側位置決め部材の形
状は各液剤で共通形状の組み合わせで、使用時の管理で
誤使用を防止する方法である。
【0079】
【表7】
【0080】表6に示す液剤用容器と液剤取り出し手段
の組み合わせにより、表7に示す補充液を使用し、6ヶ
月間連続処理し補充液調整時の誤使用発生の有無を確認
した。尚、作業者は現像処理の経験が無いアルバイトに
一通りの使用方法を説明した後、実施した。
【0081】その結果、実験開始3ヶ月位い迄は良く確
認して取り扱っていたが、作業が馴れるに従い、確認作
業がおろそかになり5ヶ月目に比較の組み合わせの溶解
作業で誤使用が発生した。しかし、本発明の組み合わせ
では、6ヶ月を経過した時点でも誤使用は発生せず、本
発明の有効性が確認された。
【0082】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明
は、従来の一体容器と異なり、外殻容器と外殻容器の中
に入れ、且つ取り出し可能な軟質包装材料製内容器とか
らなる二重構造の容器にし、軟質包装材料製内容器に付
いている、開放・密閉可能な出し入れ口を外殻容器の外
に出した構造としたため、液剤の取り出しが容易になっ
た。
【0083】請求項2記載の発明によれば、外殻容器の
少なくとも外色の一部を液剤の種類に応じて変えること
にしたため、誤使用がなくなった。
【0084】請求項3記載の発明によれば、外殻容器上
面が開放可能な蓋部から出来ているため、使用後の軟質
包装材料製内容器の取り出しが容易になった。
【0085】請求項4記載の発明によれば、外殻容器の
剛性を輸送及び取り扱いに充分に耐える容器であり、取
り扱いが容易になった。
【0086】請求項5記載の発明によれば、酸素透過度
が50ml/m2・day・atm以下の材料を使用す
ることにより、処理液の空気酸化による劣化が減少する
ことが判り、処理液の使用期間が延び最後迄使い切るこ
とが出来る様になった。
【0087】請求項6記載の発明によれば、出し入れ口
がネジ部と螺合するキャップで密閉出来ることで、使用
していない時は密閉が出来、取り扱いが容易になった。
【0088】請求項7記載の発明によれば、軟質包装材
料製内容器を外殻容器に係止することにより、軟質包装
材料製内容器を形状を保つことが容易になり、液の取り
出しが容易になった。
【0089】請求項8記載の発明によれば、軟質包装材
料製内容器の襟状のマチ部で外殻容器の開放部に係止す
ることで、係止が充分になり大容量の液剤にも使用出来
る様になった。
【0090】請求項9記載の発明によれば、液剤取り出
し手段を固定することで、取り出しが容易になった。
【0091】請求項10記載の発明によれば、液出し入
れ口のネジ部と係合する固定部材とキャップとが同じ係
合方式で有るため、使用時のみ交換して取り付けられる
ので作業が容易になった。
【0092】請求項11記載の発明によれば、酸化され
易い感光材料処理液に好ましく適用できるようなった。
【0093】請求項12記載の発明によれば、液取り出
し手段としてのポンプと容器位置決め部材とを互いに係
合する形状にしたため、誤使用が無くなり、安全性が高
くなった。
【0094】請求項13記載の発明によれば、使用する
液剤毎に液剤取り出し手段の外色の一部の色を変えたの
で誤使用が無くなり、安全性が高くなった。
【0095】請求項14記載の発明によれば、使用する
液剤毎に互いに係合する形状を変えたので誤使用が無く
なり、安全性が高くなった。
【0096】請求項15記載の発明によれば、液取り出
し手段としてのポンプと容器位置決め部材と出し入れ口
の色を互いに同じ色にすることにより、誤使用が無くな
り、安全性が高くなった。
【0097】請求項16記載の発明によれば、取り出し
パイプの先端部に切り欠き部を設けることで、液の取り
出しが良くでき無駄が少なくなった。
【0098】請求項17記載の発明によれば、パイプの
先端に液検知部を設けたことで、液の消費量が自動的に
判る様になり管理が容易になった。
【0099】請求項18記載の発明によれば、多品種の
感光材料処理液に対する誤使用を防止することができる
様になった。
【0100】請求項19記載の発明によれば、外殻容器
に軟質包装材料製内容器を係止させ、外殻容器の蓋部を
固定治具で胴部に固定した後液剤を充填することで、液
剤充填後の取り扱いが容易になった。
【0101】請求項20記載の発明によれば、酸化され
易い感光材料処理液に対しても充填後の取り扱いが容易
になった。
【0102】請求項21記載の発明によれば、外殻容器
に軟質包装材料製内容器を係止させ、外殻容器の蓋部を
固定治具で胴部に固定した後液剤を充填することで、液
剤充填が容易になった。
【0103】請求項22記載の発明によれば、使用後に
軟質包装材料製内容器をそのまま外殻容器から取り出
し、再度外殻容器に新しい軟質包装材料製内容器を組み
入れ、液剤を充填することが出来るため、再利用に当た
り水洗の手間がかからない、又廃棄するのも軟質包装材
料製内容器だけであるので環境負荷低減に効果が大であ
る。
【0104】請求項23記載の発明によれば、酸化され
やすい感光材料処理液に対して好ましい充填方法であ
り、充填が容易になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】液剤用容器の概略図を示す。
【図2】内袋の概略図を示す。
【図3】液剤用容器の断面図を示す。
【図4】液出し入れ口部の断面図を示す。
【図5】(a)、(c)は使用時に使うキャップを示
し、(b)、(d)は吸い込みパイプ先端部を示す。
【符号の説明】
1 液剤用容器 5 蓋を胴部に固定する治具 6 キャップ 7 吸い込みパイプ挿入口 9 襟部 11 ポンプ 15 接着部 16 液出し入れ口 17 固定用部材 18 液出し入れ口筒状部の下部周囲に取り付けられた
凸部 22 誤使用防止板 24 検知部 26 切り欠き部
フロントページの続き (72)発明者 岡 靖博 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 新 勇一 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 2H112 AA11 AA13 EA12 EA13 EA15 3E067 AA03 BA01C BA12B EB30 EE59 FA04 FB15 FC01

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開放・密閉可能な出し入れ口を有する軟
    質包装材料製内容器を、自立可能な外殻容器内部に保持
    し、外殻容器に、出し入れ口を挿通可能な孔部が設けら
    れており、外殻容器外部から出し入れ口の開放・密閉が
    可能であることを特徴とする液剤用容器。
  2. 【請求項2】 開放・密閉可能な出し入れ口を有する軟
    質包装材料製内容器を、自立可能な外殻容器内部に保持
    し、外殻容器に、出し入れ口を挿通可能な孔部が設けら
    れており、外殻容器外部から出し入れ口の開放・密閉が
    可能であり、前記外殻容器の少なくとも外色の一部を液
    剤の種類に応じて変えることを特徴とする液剤用容器。
  3. 【請求項3】 外殻容器は、上面が開放された胴部と、
    該上面を封する蓋部とからなり、該蓋部に孔部が設けら
    れていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液剤
    用容器。
  4. 【請求項4】 外殻容器の剛性が3×9.8N/cm〜
    800×9.8N/cmである材料で出来ていることを
    特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の液剤用容
    器。
  5. 【請求項5】 軟質包装材料製内容器の材料の酸素透過
    度が50ml/m2・day・atm以下であることを
    特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の液剤用容
    器。
  6. 【請求項6】 出し入れ口はネジ部を備え、該ネジ部と
    螺合するキャップによって密閉されることを特徴とする
    請求項1〜5の何れか1項に記載の液剤用容器。
  7. 【請求項7】 内容器の係止部位を外殻容器に係止して
    保持することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項記
    載の液剤用容器。
  8. 【請求項8】 内容器は、袋状であって、係止部位が襟
    状のマチ部であり、該マチ部を折り返して、胴部の開放
    部に係止させて保持したことを特徴とする請求項7記載
    の液剤用容器。
  9. 【請求項9】 出し入れ口から液剤を取り出すための取
    り出し手段を固定するための固定部材を有することを特
    徴とする請求項1〜8の何れか1項記載の液剤用容器。
  10. 【請求項10】 固定部材は出し入れ口のネジ部に係合
    する形状を有することを特徴とする請求項9記載の液剤
    用容器。
  11. 【請求項11】 液剤が感光材料処理液であることを特
    徴とする請求項1〜10の何れか1項記載の液剤用容
    器。
  12. 【請求項12】 容器側位置決め部材が設けられた液出
    し入れ口を有する液剤用容器から液剤を取り出す液剤取
    り出し手段であって、該液剤取り出し手段は、液剤を取
    り出すためのポンプ部、これに導通した吸い込みパイプ
    部、および取り出し手段側位置決め部材とを有し、容器
    側位置決め部材と液剤取り出し手段側位置決め部材とは
    互いに係合する形状に形成されていることを特徴とする
    液剤取り出し手段。
  13. 【請求項13】 容器側位置決め部材が設けられた液出
    し入れ口を有する液剤用容器から液剤を取り出す液剤取
    り出し手段であって、該液剤取り出し手段は、液剤を取
    り出すためのポンプ部、これに導通した吸い込みパイプ
    部、および取り出し手段側位置決め部材とを有し、液剤
    の種類に応じて少なくとも外色の一部を変えることを特
    徴とする液剤取り出し手段。
  14. 【請求項14】 容器側位置決め部材および液剤取り出
    し手段側位置決め部材の形状が液剤の種類毎に特定の形
    状に設定されていることを特徴とする請求項12又は1
    3に記載の液剤取り出し手段。
  15. 【請求項15】 取り出し手段側の部材が、出し入れ口
    及び容器側位置決め部材と同一色に設定されていること
    を特徴とする請求項12又は13に記載の液剤取り出し
    手段。
  16. 【請求項16】 パイプ部の先端部に、先端部側面から
    吸い込み可能な切り欠き部を有することを特徴とする請
    求項12〜15の何れか1項記載の液剤取り出し手段。
  17. 【請求項17】 パイプ部の先端部に、液剤有無を検知
    する検知部を有することを特徴とする請求項12〜15
    の何れか1項記載の液剤取り出し手段。
  18. 【請求項18】 液剤が感光材料処理液であることを特
    徴とする請求項12〜17の何れか1項記載の液剤取り
    出し手段。
  19. 【請求項19】 上面が開放された胴部と、該上面を封
    するとともに孔部を有する蓋部とからなる外殻容器の胴
    部に、開放・密閉可能な出し入れ口を有する軟質包装材
    料製内容器を係止させて胴部内部に保持させ、出し入れ
    口を孔部を挿通させつつ蓋部によって上面を封し、胴部
    と蓋部を固定治具で固定した後、出し入れ口から液剤が
    充填されたことを特徴とする液剤用容器包装体。
  20. 【請求項20】 液剤が感光材料処理液であることを特
    徴とする請求項19に記載の液剤用容器包装体。
  21. 【請求項21】 上面が開放された胴部と、該上面を封
    するとともに孔部を有する蓋部とからなる外殻容器の胴
    部に、開放・密閉可能な出し入れ口を有する軟質包装材
    料製内容器を係止させて胴部内部に保持させ、出し入れ
    口を孔部を挿通させつつ蓋部によって上面を封し、胴部
    と蓋部を固定治具で固定した後、出し入れ口から液剤を
    充填することを特徴とする液剤用容器への充填方法。
  22. 【請求項22】 請求項19又は20に記載の液剤用容
    器包装体から請求項12〜17の何れか1項に記載の液
    剤取り出し手段に従い液剤を取り出した後、上面を開放
    し、次いで新たな軟質包装材料製内容器を外殻容器に係
    止させて胴部内部に保持させたのち、出し入れ口を孔部
    を挿通させつつ蓋部によって上面を封し、胴部と蓋部を
    固定治具で固定した後、次いで出し入れ口から液剤を充
    填することを特徴とする液剤用容器への充填方法。
  23. 【請求項23】 液剤が感光材料処理液であることを特
    徴とする請求項21又は22に記載の液剤用容器への充
    填方法。
JP2000316414A 1999-11-16 2000-10-17 液剤用容器、液剤取り出し手段、液剤用容器包装体及びその充填方法 Pending JP2001209164A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000316414A JP2001209164A (ja) 1999-11-16 2000-10-17 液剤用容器、液剤取り出し手段、液剤用容器包装体及びその充填方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-325420 1999-11-16
JP32542099 1999-11-16
JP2000316414A JP2001209164A (ja) 1999-11-16 2000-10-17 液剤用容器、液剤取り出し手段、液剤用容器包装体及びその充填方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001209164A true JP2001209164A (ja) 2001-08-03

Family

ID=26571816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000316414A Pending JP2001209164A (ja) 1999-11-16 2000-10-17 液剤用容器、液剤取り出し手段、液剤用容器包装体及びその充填方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001209164A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH01235950A (ja) 処理液収納容器
US5384233A (en) Chemicals kit including a container formed of multilayer film, for processing photographic light-sensitive materials
US7828174B2 (en) Packaging assembly for flowable materials
JP2001209164A (ja) 液剤用容器、液剤取り出し手段、液剤用容器包装体及びその充填方法
JPH05305791A (ja) 消耗品の容器,容器包装材及び回収方法
JP2002046774A (ja) 液剤用容器
JPS6132848A (ja) 写真処理剤封入袋
JP3283945B2 (ja) 液体供給・回収用容器及びその収納箱
JPH08171192A (ja) 写真処理剤用容器及び写真処理剤の補充機構
US7125178B2 (en) Photographic processing arrangement and a processing solution supply cartridge for the processing arrangement
JP2003215755A (ja) 写真用液体処理組成物容器の再使用方法
JPH04120535A (ja) 写真処理剤収納用容器とそのセット
JPH0414209Y2 (ja)
JP3350757B2 (ja) 感光材料用現像機、調液装置
JP3496189B1 (ja) 処理剤を充填するための容器
JP3458214B2 (ja) 感光材料用現像機調液装置
JPH075669A (ja) 処理液用容器の持ち上げ治具
US7100347B2 (en) Automatic opening device for solid material package, preparation device for photographic-processing solution, and photographic-processing device
JP3458213B2 (ja) 感光材料用現像機調液装置
JPH1035743A (ja) 写真感光材料用固形処理剤包装体及び処理剤供給方法
JP2001205068A (ja) 溶解装置用の投入装置、装填方法及び写真感光材料用固形処理剤包装体
JPH075670A (ja) 写真処理組成物用容器及びそのリサイクル方法
JPH0682988A (ja) 感光材料用処理剤の取出し方法
JPH08171191A (ja) 写真処理剤用容器及び写真処理剤の補充機構
JPS63125143A (ja) 容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060509

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060919