JP2001207952A - 往復動ピストンポンプの制御装置 - Google Patents

往復動ピストンポンプの制御装置

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JP2001207952A
JP2001207952A JP2000014772A JP2000014772A JP2001207952A JP 2001207952 A JP2001207952 A JP 2001207952A JP 2000014772 A JP2000014772 A JP 2000014772A JP 2000014772 A JP2000014772 A JP 2000014772A JP 2001207952 A JP2001207952 A JP 2001207952A
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JP
Japan
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liquid
valve
discharge
pump
piston
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Application number
JP2000014772A
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English (en)
Inventor
Masao Terajima
寺島雅夫
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Pacific Machinery and Engineering Co Ltd
Original Assignee
Pacific Machinery and Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液路切替時のショックをより小さくして、発生
する騒音を可及的により小さく低減できる往復動ピスト
ンポンプの制御装置を提供する。 【解決手段】ピストン5,20;6,21の各ストローク
エンドがそれぞれLS76,77で検出され、コントロ
ーラ78はこれらの検出信号が入力されると、閉回路の
液ポンプ39の2つの吐出ポート39a,39bを選択
的に切り替える。液ポンプ39の液が最初シリンダ2
6,28,30,32に供給されてバルブ9,12およびバ
ルブ10,11の各開閉が制御される。ポンプ吐出圧が
所定圧力となると、シーケンス弁74,75が液ポンプ
39の液を選択的に対応するシリンダ18、19に供給
する。ピストン5,20とピストン6,21とが交互に前
進、後退することで、被搬送流体が吐出口17から吐出
される。これにより、液路切替時の衝撃が小さくなり、
発生する騒音が低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、往復動ピストンポ
ンプを制御する往復動ピストンポンプの制御装置の技術
分野に属し、特に、液路の切替時に発生する騒音を可及
的に低減する往復動ピストンポンプの制御装置の技術分
野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、往復動ピストンポンプの制御装置
においては、パイロット液圧で操作切替弁を操作するこ
とで往復動ピストンポンプの各ピストンに対し液の給排
を行うための液路が切替制御されている。
【0003】図7は、このような従来の往復動ピストン
ポンプの制御装置の一例を示す図である。なお、以下の
説明において上下左右はそれぞれ図における上下左右を
いう。図中、1は往復動ピストンポンプ、2はポンプ作
動制御回路、3は第1搬送シリンダ(以下、一部省略し
て単にシリンダ3と表示することもある;他の構成要素
も同じである)、4は第2搬送シリンダ、5は第1搬送
ピストン、6は第2搬送ピストン、7は第1ピストンロ
ッド、8は第2ピストンロッド、9は弁体9aとこの弁
体9aが着離座可能な弁座9bとからなる第1吸込バル
ブ、10は弁体10aとこの弁体10aが着離座可能な
弁座10bとからなる第2吸込バルブ、11は弁体11
aとこの弁体11aが着離座可能な弁座11bとからな
る第1吐出バルブ、12は弁体12aとこの弁体12a
が着離座可能な弁座12bとからなる第2吐出バルブ、
13は図示しない被搬送流体貯留室から被搬送流体が供
給されている第1搬送流体供給室、14は同じく被搬送
流体貯留室から被搬送流体が供給されている第2搬送流
体供給室、15は室13から被搬送流体が導入される第
1搬送流体導入室、16は室14から被搬送流体が導入
される第2搬送流体導入室、17はポンプ吐出口、18
は第1液圧シリンダ、19は第2液圧シリンダ、20は
第1液圧ピストン、21は第2液圧ピストン、22は第
1押し側パイロットバルブ、23は第2押し側パイロッ
トバルブ、24は第1引き側パイロットバルブ、25は
第2引き側パイロットバルブ、26は第1吸込バルブ作
動シリンダ、27は弁体9aを作動する第1吸込バルブ
作動ピストン、28は第2吸込バルブ作動シリンダ、2
9は弁体10aを作動する第2吸込バルブ作動ピスト
ン、30は第1吐出バルブ作動シリンダ、31は弁体1
1aを作動する第1吐出バルブ作動ピストン、32は第
2吐出バルブ作動シリンダ、33は弁体12aを作動す
る第2吐出バルブ作動ピストン、34は液圧パイロット
操作切替弁、35は第1切替シリンダ、36は第2切替
シリンダ、37は第1液路切替スプール、38は第2液
路切替スプール、39は液ポンプ、40は液を貯留する
リザーバ、41は第1液ポンプ吐出液路、42は第2液
ポンプ吐出液路、43は操作切替弁34のポートCに接
続された第1バルブ開閉制御液路、44は液路43から
分岐した第1吸込バルブ開制御液路、45は液路43か
ら分岐した第2吸込バルブ閉制御液路、46は液路43
から分岐した第1吐出バルブ閉制御液路、47は液路4
3から分岐した第2吐出バルブ開制御液路、48は操作
切替弁34のポートDに接続された第2バルブ開閉制御
液路、49は液路48から分岐した第2吸込バルブ開制
御液路、50は液路48から分岐した第1吸込バルブ閉
制御液路、51は液路48から分岐した第2吐出バルブ
閉制御液路、52は液路48から分岐した第1吐出バル
ブ開制御液路、53は液路43に設けられてこれより往
復動ピストンポンプ12側の液圧を減圧して所定圧以上
になるのを抑制する第1減圧弁、54は液路48に設け
られてこれより往復動ピストンポンプ12側の液圧を減
圧して所定圧以上になるのを抑制する第2減圧弁、55
は液路44に設けられ、絞り弁55aとチェックバルブ
55bとを備えた第1流量制御装置、56は液路49に
設けられ、絞り弁56aとチェックバルブ56bとを備
えた第2流量制御装置、57は液路52に設けられ、絞
り弁57aとチェックバルブ57bとを備えた第3流量
制御装置、58は液路47に設けられ、絞り弁58aと
チェックバルブ58bとを備えた第4流量制御装置、5
9は液路43から分岐し、第1液路切替スプール37を
図示の下限位置に押圧する制御液が流れる第1操作切替
弁制御液路、60は液路48から分岐し、スプール37
を図示しない上限位置に押圧する制御液圧が流れる第2
操作切替弁制御液路、61はスプール38を図示の下限
位置に押圧する、パイロットバルブ23からの制御液が
流れる第3操作切替弁制御液路、62はスプール38を
図示しない上限位置に押圧する、パイロットバルブ25
からの制御液が流れる第4操作切替弁制御液路、63は
液路59に設けられた第1絞り弁、64は液路60に設
けられた第2絞り弁、65は操作切替弁34のポートA
と第1液圧シリンダ18の押し側室18aとを接続する
第1液圧シリンダ制御液路、66は操作切替弁34のポ
ートBと第2液圧シリンダ19の押し側室19aとを接
続する第2液圧シリンダ制御液路、67は第1液圧シリ
ンダ18の引き側室18bと第2液圧シリンダ19の引
き側室19bとを連通する液圧シリンダ連通液路、68
は液路61と液路65とを連通する第1排出液路、69
は液路62と液路66とを連通する第2排出液路、70
は液路68に設けられた第1チェックバルブ、71は液
路69に設けられた第2チェックバルブ、72は第3排
出液路、73は第4排出液路である。
【0004】この従来の往復動ピストンポンプ1の制御
装置の作動について説明すると、いま、説明の便宜上、
図示のように、各スプール37,38がともに下限位置
に設定され、またピストン20が押し側のストロークエ
ンドの位置にあるとともに、ピストン21が引き側のス
トロークエンドの位置にあるとする。このとき、ピスト
ン5も押し側のストロークエンドにあるとともに、ピス
トン6が引き側のストロークエンドの位置にある。この
状態で、モータMが駆動されて流量可変の一方向の液ポ
ンプ39が運転されると、液ポンプ39から吐出された
液は液路41,42、操作切替弁34のポートCおよび
液路43を通って流れ、更に、液は液路44、液路4
5、液路46および液路47を通って、それぞれ、各シ
リンダ26,28の各ピストン27,29の下側の室、シ
リンダ30のピストン31の左側の室、およびシリンダ
32のピストン33の右側の室に導入される。
【0005】すると、各ピストン27,29がともに上
動して弁体9aが弁座9bから離座しかつ弁体10aが
弁座10bに着座するので、第1吸込バルブ9が開き、
第2吸込バルブ10が閉じるとともに、ピストン31が
右動して弁体11aが弁座11bに着座するので、第1
吐出バルブ11が閉じ、かつピストン33が左動して弁
体12aが弁座12bから離座するので、第2吐出バル
ブ12が開き、各バルブ9,10,11,12はそれぞれ
図示状態に設定される。
【0006】なお、このとき、シリンダ26への液が第
1流量制御装置55の絞り55aにより絞られるので、
弁体9aが弁座9bからゆっくりと離座し、第1吸込バ
ルブ9はゆっくりと開く。また、シリンダ32への液が
第4流量制御装置58の絞り58aにより絞られるの
で、弁体12aが弁座12bからゆっくりと離座し、第
2吐出バルブ12はゆっくりと開く。更に、各ピストン
27,29の上動で各ピストン27,29の上方の室の液
はそれぞれ液路50および液路49を通って液路48に
排出され、更に液路48から操作切替弁34のポート
D、液路72および液路73を通ってリザーバ40に排
出される。更に、ピストン31の右動でこのピストン3
1の右方の室の液は液路52を通って液路48に排出さ
れるとともにピストン33の左動でこのピストン33の
左方の室の液は液路51を通って液路48に排出され、
それぞれ液路48から前述と同様にしてリザーバ40に
排出される。その場合、ピストン29の上方の室の液お
よびピストン31の右方の室の液は、それぞれ第2およ
び第3流量制御装置56,57の各チェックバルブ56
b,57bによって何ら絞られることなく排出される。
更に、液路43を流れる液は液路59を介してシリンダ
35のスプール37の上方の室にも供給されるので、ス
プール37はこの下限位置に保持される。
【0007】一方、液ポンプ39から吐出された液は、
同時に液路42から操作切替弁34のポートB、液路6
6を通ってシリンダ19の室19aにも供給される。こ
のとき、ポートBからの液は第2チェックバルブ71に
より液路62に流れるのを阻止される。液が室19aに
供給されることで、ピストンロッド8で互いに連結され
ている両ピストン21,6が一体的に左方へ前進するの
で、室16内の被搬送流体が開いている第2吐出バルブ
12を通ってポンプ吐出口17から吐出される。また、
このとき、ピストン21が前進してパイロットの位置か
ら外れるので、室19aに流入した液はパイロットバル
ブ23から液路61に流出しない。更に、ピストン21
の前進で室19b内の液が液路67を通って室18bに
流入する。すると、ピストンロッド7で互いに連結され
ている両ピストン20,5が一体的に右方へ後退するの
で、室13内の被搬送流体が開いている第1吸込バルブ
9を通って室15内に流入する。更に、ピストン20の
後退により、室18a内の液が液路65、ポートA、液
路72および液路73を通ってリザーバ40に排出され
る。
【0008】ピストン21が押し側のパイロットの位置
になると、パイロットバルブ25から液が液路62に流
れてシリンダ36におけるスプール38の下方の室に流
入する。すると、スプール38が上動し、ポートCが液
路72に接続されるとともに液路42がポートDに接続
されて、液路が切り替えられる。また、このときにはピ
ストン21が押し側のストロークエンドとなり停止する
とともに、ピストン20が引き側のストロークエンドと
なり停止する。液路が切り替えられることにより、液ポ
ンプ39から吐出された液は液路42からポートDを通
って液路48に流れ、更に液は液路48から、それぞ
れ、液路49、液路50、液路46および液路47を通
って各シリンダ26,28の各ピストン27,29の上側
の室、シリンダ32のピストン33の左側の室、および
シリンダ30のピストン31の右側の室に導入される。
【0009】すると、各ピストン27,29がともに下
動して弁体9aが弁座9bに着座しかつ弁体10aが弁
座10bから離座するので、第1吸込バルブ9が閉じ、
第2吸込バルブ10が開くとともに、ピストン33が右
動して弁体12aが弁座12bに着座するので、第2吐
出バルブ12が閉じ、かつピストン31が左動して弁体
11aが弁座11bから離座するので、第1吐出バルブ
11が開く。
【0010】なお、このとき、シリンダ28への液が第
2流量制御装置56の絞り56aにより絞られるので、
弁体10aが弁座10bからゆっくりと離座し、第2吸
込バルブ10はゆっくりと開く。また、シリンダ30へ
の液が第3流量制御装置57の絞り57aにより絞られ
るので、弁体11aが弁座11bからゆっくりと離座
し、第1吐出バルブ11はゆっくりと開く。更に、各ピ
ストン27,29の下動で各ピストン27,29の下方の
室の液はそれぞれ液路44および液路45を通って液路
43に排出され、更に液路43から操作切替弁34のポ
ートC、液路72および液路73を通ってリザーバ40
に排出される。更に、ピストン32の右動でこのピスト
ン32の右方の室の液は液路47を通って液路43に排
出されるとともにピストン31の左動でこのピストン3
1の左方の室の液は液路46を通って液路43に排出さ
れ、それぞれ液路43から前述と同様にしてリザーバ4
0に排出される。その場合、ピストン26の下方の室の
液およびピストン33の右方の室の液は、それぞれ第1
および第4流量制御装置55,58の各チェックバルブ
55b,58bによって何ら絞られることなく排出され
る。
【0011】更に、液路48を流れる液は液路60を介
してシリンダ35におけるスプール37の下方の室にも
供給されるので、スプール37も上動する。これによ
り、液路42がポートAに接続されるとともにポートB
が液路72に接続される。このとき、液路60を流れる
液が第2絞り弁64により絞られるので、各バルブ9,
10,11,12の各ピストン27,29,31,32の移
動より遅れてスプール37が移動するようになる。この
ため、液路42がポートAに接続されかつポートBが液
路72に接続されたときは、既に、第1吸込バルブ9が
閉じ、また第2吸込バルブ10が開き、更に第1吐出バ
ルブ11が開き、更に第2吐出バルブ12が閉じてい
る。
【0012】したがって、液ポンプ39から吐出された
液は液路42からポートA、液路65を通ってシリンダ
18の室18aに供給される。このとき、ポートAから
の液はチェックバルブ70により液路61に流れるのを
阻止される。液が室18aに供給されることで、両ピス
トン20,5が一体的に左方へ前進するので、室15内
の被搬送流体が開いている第1吐出バルブ11を通って
ポンプ吐出口17から吐出される。また、ピストン20
の前進で室18b内の液が液路67を通って室19bに
流入する。すると、両ピストン21,6が一体的に右方
へ後退するので、室14内の被搬送流体が開いている第
2吸込バルブ10を通って室16内に流入する。このと
き、ピストン21が右動してパイロットの位置から外れ
るので、室19bに流入した液はパイロットバルブ25
から液路62に流出しない。更に、ピストン21の後退
により、室19a内の液が液路66、ポートB、液路7
2および液路73を通ってリザーバ40に排出される。
【0013】ピストン20が押し側のパイロットの位置
になると、ピストン21が引き側のパイロットの位置に
なり、パイロットバルブ23から液が液路61に流れて
シリンダ36におけるスプール38の上方の室に流入す
る。すると、スプール38が下動し、再び液路42がポ
ートCに接続されるとともにポートDが液路72に接続
されて、液路が切り替えられる。また、このときにはピ
ストン21が引き側のストロークエンドとなり停止する
とともに、ピストン20が押し側のストロークエンドと
なり停止する。液路が切り替えられることにより、液ポ
ンプ39から吐出された液は液路42からポートCを通
って液路43に流れるので、前述と同様にして、第1吸
込バルブ9が開くとともに第2吸込バルブ10が閉じ、
更に第1吐出バルブ11が閉じるとともに第2吐出バル
ブ12が開く。更に、前述7と同様にして液路43を流
れる液は液路59を介してシリンダ35におけるスプー
ル37の上方の室にも供給されるので、スプール37も
下動する。これにより、再び液路42がポートBに接続
されるとともにポートAが液路72に接続される。この
とき、液路59を流れる液が第1絞り弁63により絞ら
れるので、各バルブ9,10,11,12の各ピストン2
7,29,31,32の移動より遅れてスプール37が移
動するようになる。このため、液路42がポートBに接
続されかつポートAが液路72に接続されたときは、既
に、第1吸込バルブ9が開き、また第2吸込バルブ10
が閉じ、更に第1吐出バルブ11が閉じ、更に第2吐出
バルブ12が開いている。
【0014】したがって、液ポンプ39から吐出された
液は液路42からポートB、液路66を通ってシリンダ
19の室19aに供給され、前述と同様に両ピストン2
1,6が前進する。このとき、ピストン21が前進して
パイロットの位置から外れるので、室19aに流入した
液はパイロットバルブ23から液路61に流出しない。
以後、前述の各作動が繰り返されることで、往復動ピス
トンポンプ1は被搬送流体を連続してポンプ吐出口17
から吐出するようになる。
【0015】この従来の往復動ピストンポンプ1によれ
ば、操作切替弁34をパイロット液圧で操作することで
液路を切り替えるので、液路切替に電気制御を伴わない
ので、信頼性が高い。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
操作切替弁34をパイロット液圧で操作するポンプの制
御装置では、瞬時に液路が切り替えられるようになる
が、この液路切替時に第1液圧シリンダ18の押し側液
室18aまたは第2液圧シリンダ19の押し側液室19
aからの高圧の液がリザーバ40に迅速に排出されるた
め、液路切替時のショックが大きく、大きな騒音が発生
するという問題がある。この騒音を測定すると、騒音値
は約95ホーン程度であり、かなり大きな騒音となって
いる。
【0017】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、液路切替時のショックをよ
り小さくして、発生する騒音を可及的により小さく低減
できる往復動ピストンポンプの制御装置を提供すること
である。
【0018】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、それぞれ交互に前進および後
退する搬送ピストンを有するとともに、前記搬送ピスト
ンの後退時に被搬送流体を吸い込み、前記搬送ピストン
の前進時に吸い込んだ被搬送流体を吐出するようになっ
ている2つの搬送シリンダと、各搬送シリンダ毎に設け
られ、前記搬送ピストンを前進後退させる液圧ピストン
を有する液圧シリンダと、各搬送シリンダ毎に設けられ
た吸込バルブおよび吐出バルブと、これらの吸込バルブ
および吐出バルブ毎に設けられそれぞれこれらのバルブ
を開閉するためのバルブ作動シリンダと、前記液圧シリ
ンダおよび前記バルブ作動シリンダにそれぞれ供給され
る液を吐出する液ポンプとを少なくとも備えた往復動ピ
ストンポンプの制御装置において、前記液ポンプが2つ
の吐出ポートを有する閉回路ポンプからなっており、更
に、これら2つの吐出ポートを選択的に切替制御するコ
ントローラが設けられているとともに、前記搬送ピスト
ンのストロークエンドの位置またはこの位置に対応する
搬送ピストンと一体にストロークする他のストローク部
材の位置を検出する位置検出手段が設けられており、一
方の吐出ポートから吐出される液が、一方の搬送シリン
ダに設けられた吸込バルブが開きかつ吐出バルブが閉じ
るとともに、他方の搬送シリンダに設けられた吸込バル
ブが閉じかつ吐出バルブが開くようにそれぞれ前記バル
ブ作動シリンダに供給され、更に他方の搬送シリンダの
搬送ピストンが前進するように前記液圧シリンダに前記
バルブ作動シリンダへの供給より遅れて供給されるよう
になっており、また、他方の吐出ポートから吐出される
液が、他方の搬送シリンダに設けられた吸込バルブが開
きかつ吐出バルブが閉じるとともに、一方の搬送シリン
ダに設けられた吸込バルブが閉じかつ吐出バルブが開く
ようにそれぞれ前記バルブ作動シリンダに供給され、更
に一方の搬送シリンダの搬送ピストンが前進するように
前記液圧シリンダに前記バルブ作動シリンダへの供給よ
り遅れて供給されるようになっており、前記コントロー
ラが、前記位置検出手段の検出信号に基づいて前記閉回
路ポンプの2つの吐出ポートを選択的に切替制御するよ
うになっていることを特徴としている。
【0019】また、請求項2の発明は、それぞれ交互に
前進および後退する搬送ピストンを有するとともに、前
記搬送ピストンの後退時に被搬送流体を吸い込み、前記
搬送ピストンの前進時に吸い込んだ被搬送流体を吐出す
るようになっている2つの搬送シリンダと、各搬送シリ
ンダ毎に設けられ、前記搬送ピストンを前進後退させる
液圧ピストンを有する液圧シリンダと、各搬送シリンダ
毎に設けられた吸込バルブおよび吐出バルブと、これら
の吸込バルブおよび吐出バルブ毎に設けられそれぞれこ
れらのバルブを開閉するためのバルブ作動シリンダと、
前記液圧シリンダおよび前記バルブ作動シリンダにそれ
ぞれ供給される液を吐出する液ポンプとを少なくとも備
えた往復動ピストンポンプの制御装置において、前記液
ポンプが吐出液圧および吐出液量がともに可変である液
ポンプからなり、更に、前記液ポンプから吐出される液
を前記液圧シリンダへ供給制御する第1電磁切替弁およ
び前記液ポンプから吐出される液を前記バルブ作動シリ
ンダへ供給制御する第2電磁切替弁がそれぞれ設けられ
ており、更に、前記液ポンプの吐出液圧および吐出液量
を制御しかつ前記第1および第2電磁切替弁をそれぞれ
切替制御するコントローラが設けられているとともに、
前記搬送ピストンのストロークエンドの位置またはこの
位置に対応する搬送ピストンと一体にストロークする他
のストローク部材の位置を検出する位置検出手段が設け
られており、前記コントローラが、前記位置検出手段の
検出信号に基づいて前記第2電磁切替弁を切替制御する
とともに前記液ポンプをその吐出液圧および吐出液量が
前記液圧シリンダへ供給される前記液ポンプの吐出液の
吐出液圧および吐出液量よりそれぞれ小さくなるように
制御し、更に前記第2電磁切替弁の切替制御から所定時
間経過後に前記第1電磁切替弁を切替制御するとともに
前記液ポンプをその吐出液圧および吐出液量が前記バル
ブ作動シリンダへ供給される前記液ポンプの吐出液の吐
出液圧および吐出液量よりそれぞれ大きくなるように制
御することにより、前記液ポンプから吐出される液が前
記搬送シリンダのいずれか一方に設けられた吸込バルブ
が開きかつ吐出バルブが閉じるとともに、前記搬送シリ
ンダのいずれか他方の搬送シリンダに設けられた吸込バ
ルブが閉じかつ吐出バルブが開くようにそれぞれ前記バ
ルブ作動シリンダに供給され、その後前記搬送シリンダ
のいずれか他方の搬送シリンダの搬送ピストンが前進す
るように、2つの搬送シリンダの前記液圧シリンダに交
互供給されるようになっていることを特徴としている。
【0020】更に、請求項3の発明は、前記位置検出手
段が、前記搬送ピストンのストロークエンドの位置また
は前記他のストローク部材のストロークエンドの位置を
検出して検出信号を出力するリミットスイッチであるこ
とを特徴としている。更に、請求項4の発明は、前記位
置検出手段が、前記搬送ピストンまたは前記他のストロ
ーク部材がストロークエンドの位置になったときに、前
記液圧シリンダが発生する液圧を検出して圧力検出信号
を出力する圧力スイッチであることを特徴としている。
【0021】
【作用】このように構成された請求項1の発明の往復動
ピストンポンプにおいては、従来のようなパイロット圧
で作動する操作切替弁を用いずに、閉回路ポンプの2つ
の吐出ポートが交互に選択されることで液路が切り替え
られる。これにより、液路切替時の衝撃が小さくなり、
発生する騒音が低減する。
【0022】また、請求項2の発明の往復動ピストンポ
ンプにおいても、従来のようなパイロット圧で作動する
操作切替弁を用いずに、第2電磁切替弁が切替制御され
ることで液路が切り替えられるとともに、液路の切替時
には液ポンプの吐出液圧および吐出液量がともに小さく
設定される。更に、第2電磁切替弁の切替制御から所定
時間経過後に第1電磁切替弁が切替制御されるととも
に、この第1電磁切替弁の切替時には液ポンプの吐出液
圧および吐出液量がともに大きく設定される。このよう
に液路の切替時に液ポンプの吐出液圧および吐出液量が
ともに小さく設定されることにより、液路切替時の衝撃
が小さくなり、発生する騒音が低減する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は本発明にかかる往復動ピスト
ンポンプの制御装置の実施の形態の第1例を示す、図7
と同様の図である。なお、以下の実施の形態の説明にお
いて、説明の対象となる例より前に述べられた従来例お
よび本発明の例の構成要素と同じ構成要素には、同じ符
号を付すことでその詳細な説明は省略する。
【0024】図1に示すように、この第1例の往復動ピ
ストンポンプ1の制御装置では、液ポンプ39として閉
回路ポンプ39が使用されている。この閉回路ポンプ3
9は従来周知のポンプが使用でき、2つの吐出ポート3
9a,39bを有している。そして、各ピストン20,2
1の押し引きの位相に応じて閉回路ポンプ39の図示し
ない電磁制御アクチュエータ(例えば、電磁比例制御弁
により制御される液圧で作動される液圧アクチュエータ
等)によってこれらの吐出ポート39a,39bが選択
的に切り替えられるようになっている。この吐出ポート
39a,39bの切替により、各吐出ポート39a,39
bで吐出される液量が図2に示すように制御されるよう
になっている。すなわち、一方の吐出ポート39aから
吐出される液量は徐々に直線的に増大し、最大液量にな
ると一定時間この最大液量に保持され、その後徐々に直
線的に減少して0になる。一方の吐出ポート39aから
の液量が0になると、吐出ポートが一方の吐出ポート3
9aから他方の吐出ポート39bに切り替えられ、この
他方の吐出ポート39bから液が吐出され、その液量は
一方の吐出ポート39aからの液量の場合と同様に制御
されるようになっている。
【0025】一方の吐出ポート39aは液路43に直接
接続されているとともに、他方の吐出ポート39bは液
路48に直接接続されている。また、第1液圧シリンダ
18の室18aに接続される液路65は液路48に接続
されているとともに、第2液圧シリンダ19の室19a
に接続される液路66が液路43に接続されている。液
路65には、従来公知の第1シーケンス弁74が設けら
れており、また、液路66には、同様に従来公知の第2
シーケンス弁75が設けられている。これらのシーケン
ス弁74,75は、いずれも、それぞれ液ポンプ39か
ら吐出された液の液圧(以下、ポンプ吐出圧ともいう)
が予め設定された設定圧力以下では液路66,65を遮
断して液を液圧シリンダ18,19の方へ流動させな
く、ポンプ吐出圧が設定圧力を超えると液路66,65
を開いて液を液圧シリンダ18,19の方へ流動させる
ようになっている。また、これらのシーケンス弁74,
75は、いずれも、シリンダ18,19側から液が流れ
てくる場合は常時各液路48,43に流動させるように
なっている。
【0026】更に、この第1例の液ポンプ39の制御装
置では、液ポンプ39の2つの吐出口39a,39bの
切替タイミングを両ピストンロッド7,8の位置により
設定している。そこで、第1および第2搬送シリンダ
3,4の所定位置には、近接スイッチであるリミットス
イッチLS76,77が設けられている。また、各ピス
トンロッド7,8はそれぞれ2部材7a,7b;8a,8b
に分割構成され、これら2部材7a,7b;8a,8bが
それぞれフランジカップリング7c,8cで互いに連結
されている。そして、各ピストン5,20;6,21がそ
れぞれ引き側のストロークエンドに位置したとき、各フ
ランジカップリング7c,8cがそれぞれのリミットス
イッチ76,77が対応するフランジカップリング7c,
8cの外周を検出するようになっている。これらのリミ
ットスイッチ76,77はともにコントローラ78に接
続されており、コントローラ78はリミットスイッチ7
6,77からの検出信号に基づいて液ポンプ39の電磁
制御アクチュエータを作動制御し、2つの吐出ポート3
9a,39bを切替制御するようになっている。
【0027】更に、2つのパイロットバルブ23,25
がそれぞれ他の2つのパイロットバルブ22,24と同
じものが用いられていて、これらのパイロットバルブ2
3,25は、単にピストン21の引き側および押し側の
各ストロークエンドを規定するようになっている。更
に、この第1例の往復動ピストンポンプの制御装置で
は、前述の図7に示すポンプ作動制御回路2の操作切替
弁34、液路41,42,59,60,61,62,68,6
9,72,73、絞り弁63,64、チェックバルブ70,
71、減圧弁53,54が省略されているが、第1例の
他の構成は、図7に示す従来例と同じである。
【0028】第1例の往復動ピストンポンプの制御装置
の作動について説明する。いま図1に示すように、ピス
トン5,20が押し側のストロークエンドにあり、また
ピストン6,21が引き側のストロークエンドにあると
する。また、第1吸込バルブ9が開き、第2吸込バルブ
10が閉じ、第1吐出バルブ11が閉じ、第2吐出バル
ブ12が開いているとする。この状態ではフランジカッ
プリング8cが第2リミットスイッチLS77の検出位
置に位置しており、この第2リミットスイッチLS77
がピストンロッド8の外周を検出してコントローラ78
に検出信号を出力する。コントローラ78はこの検出信
号に基づいて液ポンプ39の吐出が一方の吐出ポート3
9aで行われるように設定する。
【0029】モータMが駆動されて液ポンプ39が運転
されると、液ポンプ39の一方の吐出ポート39baか
ら吐出された液は液路43に流れ、更にこの液路43か
ら前述の従来例と同様にして各シリンダ26,28,3
0,32に供給されるので、バルブ9,12が開状態に保
持され、またバルブ10,11が閉状態に保持される。
このとき、液ポンプ39からの液は液路66を介して第
2シーケンス弁75にも流動するが、この時点では、ポ
ンプ吐出圧がまだ第2シーケンス弁75の設定圧力以下
であるため、第2シーケンス弁75が液路66を遮断し
ており、液はシリンダ19の室19aの方へは流動しな
く、各ピストン21,6;20,5はいずれも作動しな
い。
【0030】ポンプ吐出圧が第2シーケンス弁75の設
定圧力を超えると、第2シーケンス弁75が液路66を
開通し、ポンプ39からの液が室19aに供給される。
すると、前述の従来例と同様にしてピストン21,6が
前進するとともにピストン20,5が後退し、室16の
被搬送流体が第2吐出バルブ12を通ってポンプ吐出口
17から吐出されるとともに室13の被搬送流体が第1
吸込バルブ9を通って室15内に吸い込まれる。なお、
このとき、各シリンダ26,28,30,32から排出さ
れる液は液路48に流れ、更にこの液路48から他方の
吐出ポート39い込まれ、一方の吐出ポート39aから
吐出される。また、シリンダ18から排出される室18
aの液も液路65および第1シーケンス弁74を通って
液路48に流れ、この液路48から同様にして他方の吐
出ポート39い込まれ、一方の吐出ポート39aから吐
出される。
【0031】ピストン21,6が押し側のストロークエ
ンドにくると、ピストン20,5が引き側のストローク
エンドにくるので、ピストンロッド7のフランジカップ
リング7cが第1リミットスイッチLS76の検出位置
に位置するようになる。すると、第1リミットスイッチ
LS76はフランジカップリング7cの外周を検出して
その検出信号をコントローラ78に出力する。コントロ
ーラ78は閉回路の液ポンプ39の電磁制御アクチュエ
ータを作動制御して、ポンプ吐出を他方の吐出ポート3
9b側に切り替え、ポンプ吐出液の液路を切り替える。
【0032】すると、液ポンプ39からの液は他方の吐
出ポート39bから液路48に流れ、更にこの液路48
から前述の従来例と同様にして各シリンダ26,28,3
0,32に供給されるので、バルブ9,12が閉状態に設
定され、またバルブ10,11が開状態に設定される。
このとき、液ポンプ39からの液は液路65を介して第
1シーケンス弁74にも流動するが、この時点では、ポ
ンプ吐出圧がまだ第1シーケンス弁74の設定圧力以下
であるため、第1シーケンス弁74が液路65を遮断し
ており、液はシリンダ18の室18aの方へは流動しな
く、各ピストン20,5;21,6はいずれも作動しな
い。
【0033】ポンプ吐出圧が第1シーケンス弁74の設
定圧力を超えると、第1シーケンス弁74が液路65を開
通し、ポンプ39からの液が室18aに供給される。す
ると、前述の従来例と同様にしてピストン20,5が前
進するとともにピストン21,6が後退する。このと
き、既にバルブ10,11が開きかつバルブ9,12が閉
じているので、室15の被搬送流体が第2吐出バルブ1
2を通ってポンプ吐出口17から吐出されるとともに室
14の被搬送流体が第2吸込バルブ10を通って室16
内に吸い込まれる。なお、このとき、各シリンダ26,
28,30,32から排出される液は液路43に流れ、更
にこの液路43から一方の吐出ポート39aに吸い込ま
れ、他方の吐出ポート39bから吐出される。また、シ
リンダ19から排出される室19aの液は液路66およ
び第2シーケンス弁75を通って液路43に流れ、この
液路43から同様にして一方の吐出ポート39aに吸い
込まれ、他方の吐出ポート39bから吐出される。
【0034】ピストン20,5が押し側のストロークエ
ンドにくると、ピストン21,6が引き側のストローク
エンドにくるので、ピストンロッド8のフランジカップ
リング8cが第2リミットスイッチLS77の検出位置
に位置するようになる。すると、第2リミットスイッチ
LS77はフランジカップリング8cの外周を検出して
その検出信号をコントローラ78に出力する。コントロ
ーラ78は閉回路の液ポンプ39の電磁制御アクチュエ
ータを作動制御して、ポンプ吐出を一方の吐出ポート3
9a側に切り替える。
【0035】すると、液ポンプ39からの液は再び一方
の吐出ポート39aから液路43に流れ、更にこの液路
43から前述の従来例と同様にして各シリンダ26,2
8,30,32に供給されるので、図示のようにバルブ
9,12が開状態に設定され、またバルブ10,11が閉
状態に設定される。以後、前述の各作動が繰り返される
ことで、往復動ピストンポンプ1は被搬送流体を連続し
てポンプ吐出口17から吐出するようになる。
【0036】この第1例の往復動ピストンポンプの制御
装置によれば、パイロット圧で作動する操作切替弁34
を用いずに、閉回路の液ポンプ1の2つの吐出ポート3
9a,39bを交互に選択することで液路を切り替える
とともに、吐出側のポートからの液の吐出量が図2に示
すように徐々に増大するため、吸込側のポートからの液
に吸込量がこの液の吐出量の漸増に影響されて漸減する
ようになる。このため、液圧シリンダ18,19の各室
18a,19aからの液の排出が一気に行われないで徐
々に行われるので、液路切替時の衝撃を小さくでき、発
生する騒音を低減することができる。実際に測定した結
果、発生した騒音の値は約85ホーン程度であり、前述
の従来に比べてかなり低減することが分かった。
【0037】図3は本発明の実施の形態の第2例を示
す、図7と同様の図である。前述の第1例では、液ポン
プ39の2つの吐出ポート39a,39bの切替タイミ
ングをピストンロッド7,8のストロークエンドの位置
に基づいて制御し、そのためにそれらのストロークエン
ドの位置をリミットスイッチLS76,77で検出して
いるが、この第2例の往復動ピストンポンプの制御装置
では、これらのリミットスイッチLS76,77を用い
ずに、吐出ポート39a,39bの切替タイミングをピ
ストンロッド7,8のストロークエンドで発生するパイ
ロット圧に基づいて制御し、そのためにそれらのパイロ
ット圧を圧力スイッチPSで検出するようにしている。
【0038】すなわち、図1に示す第1例に対して、こ
の第2例では、図3に示すようにパイロットバルブ2
3,25に図7に示す従来のパイロットバルブ23,25
と同じものが用いられている。また、第2例では、これ
らのパイロットバルブ23,25と各液路65,66とを
接続する、図7に示すチェックバルブ70,71をそれ
ぞれ有する液路68,69が設けられている。更に、ピ
ストン21が引き側および押し側の各ストロークエンド
の位置になったとき、それぞれ各パイロットバルブ2
3,25から液路68,69に流れる液の液圧を検出する
第1および第2圧力スイッチPS79,80が設けられ
ている。これらの圧力スイッチPS79,80で検出さ
れた圧力検出信号がコントローラ78に入力されるよう
になっており、コントローラ78は、第1例のリミット
スイッチLS76,77の検出信号に代えてこれらの圧
力検出信号に基づいて2つの吐出ポート39a,39b
の切替を行うようになっている。第2例の往復動ピスト
ンポンプの制御装置の他の構成は、第1例と同じであ
る。
【0039】この第2例の作動を説明すると、コントロ
ーラ78は閉回路の液ポンプ39における電磁制御アク
チュエータを圧力スイッチ79,80からの圧力検出信
号で作動制御することで、2つの吐出ポート39a,3
9bが択一的に選択される。また、パイロットバルブ2
3,25およびチェックバルブ70,71は図7に示すパ
イロットバルブ23,25およびチェックバルブ70,7
1と同様に作動する。更に、第2例の往復動ピストンポ
ンプの制御装置の他の作動は、第1例と同じである。こ
の第2例の往復動ピストンポンプの制御装置の効果も第
1例と実質的に同じである。
【0040】図4は本発明の実施の形態の第3例を示
す、図7と同様の図である。前述の第1例では、液ポン
プ39として2つの吐出ポート39a,39bを有する
閉回路の液ポンプ39が用いられているが、この第3例
の往復動ピストンポンプの制御装置では、図4に示すよ
うに液ポンプ39として液圧および液量がともに可変で
ありかつ1つの吐出ポートを有する液ポンプ39が用い
られている。また、第1例では液路43,48がともに
液ポンプ39の吐出ポート39a,39bに直接接続さ
れているが、この第3例ではこれらの液路43,48は
いずれも液ポンプ39の吐出ポートに直接接続されては
いない。この液ポンプ39の吐出ポートには図7に示す
従来例と同様に液路41が接続されているとともにこの
液路41には液路42が接続されている。更に第3例で
は、図7に示す従来例と同様にリザーバ40に連通する
液路73が設けられているとともに液路72が設けられ
ている。
【0041】そして、この第3例では2つの2位置4方
弁からなる第1および第2電磁切替弁81,82が設け
られている。第1電磁切替弁81の一側の1つのポート
には液路42が接続されているとともに、同じ側の他の
1つのポートには液路72が接続されており、また、第
1電磁切替弁81の他側の1つのポートには液路65が
接続されているとともに、同じ側の他の1つのポートに
は液路66が接続されている。その場合、第1電磁切替
弁81の左側の位置では、液路42が液路65に接続さ
れるとともに液路66が液路72に接続され、また、第
1電磁切替弁81の右側の位置では、液路42が液路6
6に接続されるとともに液路65が液路72に接続され
るようになっている。
【0042】一方、第2電磁切替弁82の一側の1つの
ポートには液路42が接続されているとともに、同じ側
の他の1つのポートには液路72が接続されており、ま
た、第2電磁切替弁82の他側の1つのポートには液路
43が接続されているとともに、同じ側の他の1つのポ
ートには液路48が接続されている。その場合、第2電
磁切替弁82の左側の位置では、液路42が液路43に
接続されるとともに液路48が液路72に接続され、ま
た、第2電磁切替弁82の右側の位置では、液路43が
液路72に接続されるとともに液路42が液路48に接
続されるようになっている。これらの電磁切替弁81,
82はコントローラ78に接続されていて、このコント
ローラ78によって切り替え制御されるようになってい
る。
【0043】その場合、コントローラ78はリミットス
イッチLS76,77からの検出信号で第2電磁切替弁
82を作動制御することで、液路42を液路43,48
のいずれか一方に選択的に接続させて液路を切り替える
と同時に、液ポンプ39をその吐出液圧および吐出液量
がともに所定量徐々に低下するように制御するようにな
っている。また、コントローラ78はリミットスイッチ
LS76,77からの検出信号が入力された後所定時間
経過後に、第1電磁切替弁82を作動制御することで、
液路42を液路65,66のいずれか一方に選択的に接
続させて液路を切り替えると同時に、液ポンプ39をそ
の吐出液圧および吐出液量がともに所定量徐々に増大す
るように制御するようになっている。すなわち、液ポン
プ39の吐出液圧および吐出液量は、図5に示すように
シリンダ9,10,11,12の作動時は所定量低下した
比較的小さい値に設定され、またシリンダ18,19の
作動時は所定量増大した比較的大きい値に設定されるよ
うになっている。
【0044】第3例の往復動ピストンポンプの制御装置
の他の構成は、他に第1例で液路66,65にそれぞれ
設けられている第1および第2シーケンス弁74,75
がこの第3例では設けられていない以外は、第1例と同
じである。この第3例の往復動ピストンポンプの制御装
置の作動を説明する。
【0045】いま、各電磁切替弁81,82はいずれも
図示の左側の位置に設定されているとする。更に、ピス
トン20,5が押し側のストロークエンドの位置にあ
り、またピストン6,21が引き側のストロークエンド
にあるとする。更に、バルブ9,12がともに開き、バ
ルブ10,11がともに閉じているとする。この状態で
はフランジカップリング8cが第2リミットスイッチL
S77の検出位置に位置しており、この第2リミットス
イッチLS77がピストンロッド8の外周を検出してコ
ントローラ78に検出信号を出力する。
【0046】この状態で液ポンプ39が運転されると、
液ポンプ39から吐出された液は液路41、液路42お
よび第2電磁切替弁48を通って液路43に流れ、更に
この液路43から前述の従来例と同様にして各シリンダ
26,28,30,32に供給されるので、バルブ9,12
が開状態に保持され、またバルブ10,11が閉状態に
保持される。このとき、液ポンプ39からの液は液路4
2および第1シーケンス弁81を通ってシリンダ18の
シリンダ室18aにも供給されるが、ピストン20が押
し側のストロークエンドの位置にあるので、ピストン2
0は前進しない。
【0047】コントローラ78は第2リミットスイッチ
LS77からの検出信号が入力されてから予め設定され
た設定時間が経過すると、第1電磁切替弁81を右側位
置に切り替える。すると、ポンプ39からの液が電磁切
替弁81を通って室19aに供給され、前述の第1例と
同様にしてピストン21,6が前進するとともにピスト
ン20,5が後退し、室16の被搬送流体が第2吐出バ
ルブ12を通ってポンプ吐出口17から吐出されるとと
もに室13の被搬送流体が第1吸込バルブ9を通って室
15内に吸い込まれる。なお、このとき、各シリンダ2
6,28,30,32から排出される液は前述の従来例と
同様にして液路48に流れ、更にこの液路48から第2
電磁切替弁82、液路72および液路73を通ってリザ
ーバ40に排出される。また、シリンダ18から排出さ
れる室18aの液は液路65、第1電磁切替弁81、液
路72および液路73を通ってリザーバ40に排出され
る。
【0048】ピストン21,6が押し側のストロークエ
ンドにくると、ピストン20,5が引き側のストローク
エンドにくるので、第1例の場合と同様に第1リミット
スイッチLS76がフランジカップリング7cの外周を
検出してその検出信号をコントローラ78に出力する。
コントローラ78は第2電磁切替弁82を右側の位置に
切り替えてポンプ吐出液の液路を切り替えるとともに、
液ポンプ39をその吐出液圧および吐出液量がともに所
定量低下するように制御する。
【0049】すると、液ポンプ39からの液は第2電磁
切替弁82を通って液路48に流れ、更にこの液路48
から前述の従来例と同様にして各シリンダ26,28,3
0,32に供給されるので、バルブ9,12が閉状態に設
定され、またバルブ10,11が開状態に設定される。
このとき、液ポンプ39の吐出液圧および吐出液量がと
もに所定量低下しているので、液路切替時の衝撃が小さ
くなる。また、液ポンプ39からの液は引き続き室19
aに流動するが、ピストン21が押し側のストロークエ
ンドの位置にあるので、ピストン21は前進しない。
【0050】コントローラ78は第1リミットスイッチ
LS76からの検出信号が入力されてから予め設定され
た設定時間が経過すると、第1電磁切替弁81を再び左
側位置に切り替えるとともに、液ポンプ39をその吐出
液圧および吐出液量がともに所定量増大するように制御
する。すると、ポンプ39からの液が電磁切替弁81を
通って室18aに供給され、前述の第1例と同様にして
ピストン20,5が前進するとともにピストン21,6が
後退し、室15の被搬送流体が第1吐出バルブ11を通
ってポンプ吐出口17から吐出されるとともに室14の
被搬送流体が第2吸込バルブ10を通って室16内に吸
い込まれる。なお、このとき、各シリンダ26,28,3
0,32から排出される液は前述の従来例と同様にして
液路43に流れ、更にこの液路43から第2電磁切替弁
82、液路72および液路73を通ってリザーバ40に
排出される。また、シリンダ19から排出される室19
aの液は液路66、第1電磁切替弁81、液路72およ
び液路73を通ってリザーバ40に排出される。
【0051】ピストン20,5が押し側のストロークエ
ンドにくると、ピストン21,6が引き側のストローク
エンドにくるので、第1例の場合と同様に第2リミット
スイッチLS77がフランジカップリング8cの外周を
検出してその検出信号をコントローラ78に出力する。
コントローラ78は第2電磁切替弁82を再び左側の位
置に切り替えてポンプ吐出液の液路を切り替えるととも
に、液ポンプ39をその吐出液圧および吐出液量がとも
に所定量低下するように制御する。
【0052】すると、液ポンプ39からの液は第1電磁
切替弁81を通って液路43に流れ、更にこの液路43
から前述の第1例と同様にして各シリンダ26,28,3
0,32に供給されるので、バルブ9,12が再び開状態
に設定され、またバルブ10,11が再び閉状態に設定
される。このとき、液ポンプ39の吐出液圧および吐出
液量がともに所定量低下しているので、液路切替時の衝
撃が小さくなる。また、液ポンプ39からの液は引き続
き室18aに流動するが、ピストン20が押し側のスト
ロークエンドの位置にあるので、ピストン21は前進し
ない。
【0053】コントローラ78は第2リミットスイッチ
LS77からの検出信号が入力されてから予め設定され
た設定時間が経過すると、第1電磁切替弁81を再び左
側位置に切り替えるとともに、液ポンプ39をその吐出
液圧および吐出液量がともに所定量増大するように制御
する。以後、前述の各作動が繰り返されることで、往復
動ピストンポンプ1は被搬送流体を連続してポンプ吐出
口17から吐出するようになる。この第3例の往復動ピ
ストンポンプの制御装置によれば、液路切替時に液ポン
プ39の吐出液圧および吐出液量を所定量低下している
ので、液路切替時に衝撃を小さくでき、発生する騒音を
低減することができるようになる。
【0054】図6は本発明の実施の形態の第4例を示
す、図7と同様の図である。前述の第3例では、2つの
電磁切替弁81,82の切替制御および液ポンプ39の
吐出液圧および吐出液量の各制御をピストンロッド7,
8のストロークエンドの位置に基づいて制御し、そのた
めにそれらのストロークエンドの位置をリミットスイッ
チLS76,77で検出しているが、この第4例の往復
動ピストンポンプの制御装置では、これらのリミットス
イッチLS76,77を用いずに、前述の切替制御、吐
出液圧および吐出液量の各制御を、第2例の場合と同様
の圧力スイッチPSで検出したパイロット圧に基づいて
行うようにしている。
【0055】すなわち、図4に示す第3例に対して、こ
の第4例では、図6に示すようにパイロットバルブ2
3,25に前述の図7に示す従来例および図3に示す第
2例のパイロットバルブ23,25と同じものが用いら
れている。また、第4例では、これらのパイロットバル
ブ23,25と各液路65,66とを接続する、従来例お
よび第2例のチェックバルブ70,71をそれぞれ有す
る液路68,69が設けられている。更に、ピストン2
1が引き側および押し側の各ストロークエンドの位置に
なったとき、それぞれ各パイロットバルブ23,25か
ら液路68,69に流れる液の液圧を検出する第2例と
同様の第1および第2圧力スイッチPS79,80が設
けられている。これらの圧力スイッチPS79,80で
検出された圧力検出信号がコントローラ78に入力され
るようになっており、コントローラ78は、第3例のリ
ミットスイッチLS76,77の検出信号に代えてこれ
らの圧力検出信号に基づいて2つの電磁切替弁81,8
2の各切替、液ポンプ39の吐出液圧および吐出液量を
それぞれ制御するようになっている。第4例の往復動ピ
ストンポンプの制御装置の他の構成は、第3例と同じで
ある。
【0056】この第4例の作動は、第3例のリミットス
イッチLS76,77によるフランジカップリング7c,
8cの位置を検出した検出信号に代えて、圧力スイッチ
PS79,80によるパイロットバルブ23,25からの
パイロット圧を検出した圧力検出信号で電磁切替弁8
1,82および液ポンプ39をそれぞれ制御する以外
は、第3例と同じである。この第4例の往復動ピストン
ポンプの制御装置の効果も第3例と実質的に同じであ
る。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明の往復動ピストンポンプによれば閉回路ポンプ
の2つの吐出ポートを交互に選択して液路を切り替え、
また請求項2の発明の往復動ピストンポンプによれば液
路の切替時に液ポンプの吐出液圧および吐出液量がとも
に小さく設定しているので、両発明とも従来のようなパ
イロット圧で作動する操作切替弁を用いなくて済み、し
かも液路切替時の衝撃を小さくでき、発生する騒音を低
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる往復動ピストンポンプの制御
装置の実施の形態の第1例を示す図である。
【図2】 図1に示す第1例および図3に示す第2例の
液ポンプの2つの吐出ポートの吐出液量の制御を説明す
る図である。
【図3】 本発明の実施の形態の第2例を示す図であ
る。
【図4】 本発明の実施の形態の第3例を示す図であ
る。
【図5】 図4に示す第3例および図6に示す第4例の
液ポンプの吐出液圧および吐出液量の制御を説明する図
である。
【図6】 本発明の実施の形態の第4例を示す図であ
る。
【図7】 従来の往復動ピストンポンプの制御装置の一
例を示す図である。
【符号の説明】
1…往復動ピストンポンプ、2…ポンプ作動制御回路、
3…第1搬送シリンダ、4…第2搬送シリンダ、5…第
1搬送ピストン、6…第2搬送ピストン、7…第1ピス
トンロッド、7c…フランジカップリング、8…第2ピ
ストンロッド、8c…フランジカップリング、9…第1
吸込バルブ、10…第2吸込バルブ、11…第1吐出バ
ルブ、12…第2吐出バルブ、13…第1搬送流体供給
室、14…第2搬送流体供給室、15…第1搬送流体導
入室、16…第2搬送流体導入室、17…ポンプ吐出
口、18…第1液圧シリンダ、19…第2液圧シリン
ダ、20…第1液圧ピストン、21…第2液圧ピスト
ン、23…第2押し側パイロットバルブ、25…第2引
き側パイロットバルブ、26…第1吸込バルブ作動シリ
ンダ、28…第2吸込バルブ作動シリンダ、30…第1
吐出バルブ作動シリンダ、32…第2吐出バルブ作動シ
リンダ、39…液ポンプ、39a,39b…吐出ポー
ト、41…第1液ポンプ吐出液路、42…第2液ポンプ
吐出液路、43…第1バルブ開閉制御液路、48…第2
バルブ開閉制御液路、65…第1液圧シリンダ制御液
路、66…第2液圧シリンダ制御液路、67…液圧シリ
ンダ連通液路、68…第1排出液路、69…第2排出液
路、70…第1チェックバルブ、71…第2チェックバ
ルブ、72…第3排出液路、73…第4排出液路、74
…第1シーケンス弁、75…第2シーケンス弁、76,
77…リミットスイッチLS(近接スイッチ)、78…
コントローラ、79,80…圧力スイッチLS、81…
第1電磁切替弁、82…第2電磁切替弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ交互に前進および後退する搬送
    ピストンを有するとともに、前記搬送ピストンの後退時
    に被搬送流体を吸い込み、前記搬送ピストンの前進時に
    吸い込んだ被搬送流体を吐出するようになっている2つ
    の搬送シリンダと、各搬送シリンダ毎に設けられ、前記
    搬送ピストンを前進後退させる液圧ピストンを有する液
    圧シリンダと、各搬送シリンダ毎に設けられた吸込バル
    ブおよび吐出バルブと、これらの吸込バルブおよび吐出
    バルブ毎に設けられそれぞれこれらのバルブを開閉する
    ためのバルブ作動シリンダと、前記液圧シリンダおよび
    前記バルブ作動シリンダにそれぞれ供給される液を吐出
    する液ポンプとを少なくとも備えた往復動ピストンポン
    プの制御装置において、 前記液ポンプが2つの吐出ポートを有する閉回路ポンプ
    からなっており、 更に、これら2つの吐出ポートを選択的に切替制御する
    コントローラが設けられているとともに、前記搬送ピス
    トンのストロークエンドの位置またはこの位置に対応す
    る搬送ピストンと一体にストロークする他のストローク
    部材の位置を検出する位置検出手段が設けられており、 一方の吐出ポートから吐出される液が、一方の搬送シリ
    ンダに設けられた吸込バルブが開きかつ吐出バルブが閉
    じるとともに、他方の搬送シリンダに設けられた吸込バ
    ルブが閉じかつ吐出バルブが開くようにそれぞれ前記バ
    ルブ作動シリンダに供給され、更に他方の搬送シリンダ
    の搬送ピストンが前進するように前記液圧シリンダに前
    記バルブ作動シリンダへの供給より遅れて供給されるよ
    うになっており、 また、他方の吐出ポートから吐出される液が、他方の搬
    送シリンダに設けられた吸込バルブが開きかつ吐出バル
    ブが閉じるとともに、一方の搬送シリンダに設けられた
    吸込バルブが閉じかつ吐出バルブが開くようにそれぞれ
    前記バルブ作動シリンダに供給され、更に一方の搬送シ
    リンダの搬送ピストンが前進するように前記液圧シリン
    ダに前記バルブ作動シリンダへの供給より遅れて供給さ
    れるようになっており、 前記コントローラは、前記位置検出手段の検出信号に基
    づいて前記閉回路ポンプの2つの吐出ポートを選択的に
    切替制御するようになっていることを特徴とする往復動
    ピストンポンプの制御装置。
  2. 【請求項2】 それぞれ交互に前進および後退する搬送
    ピストンを有するとともに、前記搬送ピストンの後退時
    に被搬送流体を吸い込み、前記搬送ピストンの前進時に
    吸い込んだ被搬送流体を吐出するようになっている2つ
    の搬送シリンダと、各搬送シリンダ毎に設けられ、前記
    搬送ピストンを前進後退させる液圧ピストンを有する液
    圧シリンダと、各搬送シリンダ毎に設けられた吸込バル
    ブおよび吐出バルブと、これらの吸込バルブおよび吐出
    バルブ毎に設けられそれぞれこれらのバルブを開閉する
    ためのバルブ作動シリンダと、前記液圧シリンダおよび
    前記バルブ作動シリンダにそれぞれ供給される液を吐出
    する液ポンプとを少なくとも備えた往復動ピストンポン
    プの制御装置において、 前記液ポンプが吐出液圧および吐出液量がともに可変で
    ある液ポンプからなり、 更に、前記液ポンプから吐出される液を前記液圧シリン
    ダへ供給制御する第1電磁切替弁および前記液ポンプか
    ら吐出される液を前記バルブ作動シリンダへ供給制御す
    る第2電磁切替弁がそれぞれ設けられており、 更に、前記液ポンプの吐出液圧および吐出液量を制御し
    かつ前記第1および第2電磁切替弁をそれぞれ切替制御
    するコントローラが設けられているとともに、前記搬送
    ピストンのストロークエンドの位置またはこの位置に対
    応する搬送ピストンと一体にストロークする他のストロ
    ーク部材の位置を検出する位置検出手段が設けられてお
    り、 前記コントローラは、前記位置検出手段の検出信号に基
    づいて前記第2電磁切替弁を切替制御するとともに前記
    液ポンプをその吐出液圧および吐出液量が前記液圧シリ
    ンダへ供給される前記液ポンプの吐出液の吐出液圧およ
    び吐出液量よりそれぞれ小さくなるように制御し、更に
    前記第2電磁切替弁の切替制御から所定時間経過後に前
    記第1電磁切替弁を切替制御するとともに前記液ポンプ
    をその吐出液圧および吐出液量が前記バルブ作動シリン
    ダへ供給される前記液ポンプの吐出液の吐出液圧および
    吐出液量よりそれぞれ大きくなるように制御することに
    より、前記液ポンプから吐出される液が前記搬送シリン
    ダのいずれか一方に設けられた吸込バルブが開きかつ吐
    出バルブが閉じるとともに、前記搬送シリンダのいずれ
    か他方の搬送シリンダに設けられた吸込バルブが閉じか
    つ吐出バルブが開くようにそれぞれ前記バルブ作動シリ
    ンダに供給され、その後前記搬送シリンダのいずれか他
    方の搬送シリンダの搬送ピストンが前進するように、2
    つの搬送シリンダの前記液圧シリンダに交互供給される
    ようになっていることを特徴とする往復動ピストンポン
    プの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記位置検出手段は、前記搬送ピストン
    のストロークエンドの位置または前記他のストローク部
    材のストロークエンドの位置を検出して検出信号を出力
    するリミットスイッチであることを特徴とする請求項1
    または2記載の往復動ピストンポンプの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記位置検出手段は、前記搬送ピストン
    または前記他のストローク部材がストロークエンドの位
    置になったときに、前記液圧シリンダが発生する液圧を
    検出して圧力検出信号を出力する圧力スイッチであるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の往復動ピストン
    ポンプの制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101162487B1 (ko) 2010-04-20 2012-07-09 김재길 공압조절 밸브를 갖춘 공압펌프 장치
US11149725B2 (en) 2016-01-20 2021-10-19 Weir Minerals Netherlands B.V. Hydraulic pump system for handling a slurry medium

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KR101162487B1 (ko) 2010-04-20 2012-07-09 김재길 공압조절 밸브를 갖춘 공압펌프 장치
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