JP2001206816A - 皮膚軟化性と抗菌作用を有する乳液、化粧品製剤および皮膚洗浄用品 - Google Patents
皮膚軟化性と抗菌作用を有する乳液、化粧品製剤および皮膚洗浄用品Info
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Abstract
軟化させて治癒効果を発揮できると共に、抗菌効果を発
揮できる乳液、化粧品製剤および皮膚洗浄用品にを提供
する。 【解決手段】 親水性ポリマーと粘度粒子と油とグリセ
リンと水酸化カリウムを水に含有させた乳液によって、
上記課題を解決する。この場合において、グリセリンの
含有量を1.0〜50.0質量%とし、水酸化カリウム
の含有量を0.01〜1.0質量%とすることが好まし
い。また、メイクアップ剤、メイクアップ除去剤、毛髪
手入れ用製剤、発汗抑制剤、身体の防臭剤、外部要因か
らの保護組成物、香料組成物、洗浄剤または浴用組成物
の何れかの化粧品製剤に水酸化カリウムを含有させるこ
とによって、上記課題を解決する。また、おしぼり等の
皮膚洗浄用品に水酸化カリウムを含有させることによっ
て、上記課題を解決する。
Description
ひび割れが起こる皮膚を軟化させて治癒効果を発揮でき
ると共に、抗菌効果を発揮できる乳液、化粧品製剤およ
び皮膚洗浄用品に関する。
る湿疹等には、従来より、日本薬局方のグリセリンカリ
液(通称、ベルツ水と呼ばれている。)が皮膚軟化剤と
して市販されている。このグリセリンカリ液は、グリセ
リンと水酸化カリウムを含有する透明な水溶液であり、
皮膚に染み込んで荒れた肌を軟化させる作用を有してい
る。
リセリンカリ液をひび割れが生じた肌荒れ部分につける
と、グリセリンカリ液が傷口に染み込み、染み込んだ部
分を刺激して痛みを発生させるという欠点がある。
た皮膚で困っている人にとっては、日常において様々な
化粧品製剤や、おしぼり等の皮膚洗浄用品を使用する場
面があり、一向にそうした皮膚が治癒されないという問
題がある。
あり、カサカサになってひび割れが起こった皮膚を軟化
させて治癒効果を発揮できると共に、抗菌効果を発揮で
きる乳液、化粧品製剤および皮膚洗浄用品にを提供す
る。乳液および化粧品製剤を提供する。
は、親水性ポリマーと粘度粒子と油とグリセリンと水酸
化カリウムを水に含有させてなることに特徴を有する。
粒子と油とを水に含有させた乳液中にグリセリンと水酸
化カリウムが含有されているので、皮膚軟化作用および
保湿作用を有する乳液状の皮膚軟化治癒剤とすることが
できる。本発明の乳液は、乳液特有の適度な表面張力を
有するので、ひび割れた傷口に染み込むことなくその表
面を被うことができる。その結果、皮膚に染み込むこと
による痛みの発生がなく、皮膚を軟化させて治癒効果を
発揮させることができる。さらに、含有する水酸化カリ
ウムによって乳液のpH値が高くなっている場合には、
抗菌効果も発揮するので好ましい。
て、前記グリセリンの含有量を1.0〜50.0質量%
とし、前記水酸化カリウムの含有量を0.01〜1.0
質量%とすることに特徴を有する。
1.0〜50.0質量%とし、水酸化カリウムの含有量
を0.01〜1.0質量%とすることによって、皮膚軟
化治癒剤としての効果を発揮できる乳液とすることがで
きる。なお、グリセリンは、保湿作用を有すると共に、
水や油とのなじみがよく、親水・親油を促して乳化を安
定化させるという作用を有している。その結果、上記範
囲内に調整することによって、実用状態での乳液の長期
間安定性を一層向上させることができる。
2の乳液において、前記親水性ポリマーを0.01〜2
0.0質量%のアルギン酸塩とし、前記粘土粒子を0.
01〜20.0質量%のベントナイトとし、前記油を
0.1〜30.0質量%とすることに特徴を有する。
することができると共に、柔軟さや延びのよさ等の特性
を持たせることができる。
リウムを含有することに特徴を有する。
る水酸化カリウムが含有する化粧品製剤とすることがで
きる。従って、カサカサの皮膚やひび割れが起こった皮
膚を有する人にとっては、本来の目的で化粧品製剤を使
用した場合に、皮膚軟化効果によってカサカサの皮膚や
ひび割れが起こった皮膚にダメージを与えることなく治
癒効果が発揮されるので有益である。さらに、含有する
水酸化カリウムによって乳液のpH値が高くなっている
場合には、抗菌効果も発揮するので好ましい。
において、保湿剤を含有することに特徴を有する。
糖類、アルギン酸等の保湿剤を含有するので、得られた
化粧品製剤に保湿性を付与でき、皮膚軟化治癒効果をよ
り一層発揮させることができる。
5の化粧品製剤が、メイクアップ剤、メイクアップ除去
剤、毛髪手入れ用製剤、発汗抑制身体の防臭剤、外部要
因からの保護組成物、香料組成物、洗浄剤または浴用組
成物の何れかであることに特徴を有する。
を、メイクアップ剤、メイクアップ除去剤、毛髪手入れ
用製剤、発汗抑制身体の防臭剤、外部要因からの保護組
成物、香料組成物、洗浄剤または浴用組成物の何れかに
用いることによって、それらの本来の目的で化粧品製剤
を使用した場合に、カサカサの皮膚やひび割れが起こっ
た皮膚にダメージを与えることなく皮膚軟化効果および
保湿効果を発揮させることができる。
カリウムを含有することに特徴を有する。
る水酸化カリウムが含有する皮膚洗浄用品とすることが
できる。従って、カサカサの皮膚やひび割れが起こった
皮膚を有する人にとっては、本来の目的で皮膚洗浄用品
を使用した場合に、皮膚軟化効果によってカサカサの皮
膚やひび割れが起こった皮膚にダメージを与えることな
く治癒効果が発揮されるので有益である。さらに、含有
する水酸化カリウムによって乳液のpH値が高くなって
いる場合には、抗菌効果も発揮するので好ましい。
品がおしぼりであることに特徴を有する。
割れが起こった皮膚にダメージを与えることなく皮膚軟
化効果を発揮させることができる。さらに、抗菌効果を
有し、防腐剤が不要なおしぼりとすることができる。
子と油とグリセリンと水酸化カリウムを水に含有させて
乳液状の皮膚軟化治癒剤としたものである。本発明は、
従来から市販されていたグリセリンと水酸化カリウムと
からなるグリセリンカリ液を乳液状態で使用できるよう
にしたものであり、皮膚がカサカサになってひび割れが
起こる湿疹等に対して皮膚軟化治癒効果を発揮させたも
のである。すなわち、皮膚軟化治癒剤として効果のある
グリセリンカリ液を乳液状態で使用可能にすることによ
って、乳液がひび割れた傷口に染み込むことなくその表
面を被うことができ、その結果、グリセリンと水酸化カ
リウムとからなる成分が皮膚に染み込むことによる痛み
の発生がなく、皮膚を軟化させて治癒効果を発揮させる
ことができる。
有量は、乳液の安定性に着目して選択・設定することが
好ましい。安定性の向上した乳液は、そこに含まれるグ
リセリンと水酸化カリウムとからなる成分によってもた
らされる皮膚軟化治癒剤としての効果をより一層発揮さ
せることができる。
の具体的な範囲は、0.01〜20.0質量%の親水性
ポリマーと、0.01〜20.0質量%の粘土粒子と、
0.1〜30.0質量%の油とから構成されることが好
ましい。さらに、長期安定性、滑らかさ等に着目した場
合の好ましい範囲は、0.1〜5.0質量%の親水性ポ
リマーと、0.5〜5.0質量%の粘土粒子と、0.4
〜20.0質量%の油である。こうした範囲にすること
によって、ベースとなる安定した乳液を得ることができ
る。
した乳液に、グリセリンと水酸化カリウムを加えて皮膚
軟化治癒効果を発揮する乳液を構成している。グリセリ
ンと水酸化カリウムの含有量は、グリセリン:1.0〜
50.0質量%、水酸化カリウム:0.01〜1.0質
量%の範囲とすることが好ましい。グリセリンも水酸化
カリウムも乳液の安定性を阻害する成分ではないので、
上記範囲の含有量は、専ら皮膚軟化治癒効果と保湿効果
を発揮できる範囲に設定したものである。水酸化カリウ
ムの含有量が0.01質量%未満および1.0質量%を
超える場合には、十分な皮膚軟化治癒剤としての効果を
発揮できないことがある。また、グリセリンの含有量が
1.0質量%未満の場合には、グリセリンの有する保湿
効果が発揮されないことがあり、グリセリンの含有量が
50.0質量%を超える場合には、保湿効果に変化がみ
られない。
がよく、親水・親油を促して乳化を安定化させるという
作用を有するので、上記範囲内に調整することによって
実用状態での乳液の長期間安定性を一層向上させること
ができる。なお、当然のことではあるが、乳液を構成す
る各成分割合の合計は100%を超えない。
液にすることができず、含有量が20.0質量%を超え
ると乳液の粘度が高くなりすぎて均一に乳化させること
ができない場合がある。また、粘土粒子を含有させない
と乳液が分離しやすく、含有量が20.0質量%を超え
ると乳液の粘度が高くなりすぎて均一に乳化させること
ができない場合がある。また、油を含有しないと乳液に
することができず、含有量が30.0質量%を超えると
水と油が分離する場合がある。
について具体的に説明する。
ンプン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、アルギン酸、ヒアルロン酸、ポリグルタ
ミン酸、キトサン、リグニン、ポリリジン、絹フィブロ
イン、カルゲナン、カゼイン、繊維素グリコール酸、コ
ラーゲン、ゼラチンおよびこれらの金属塩、エステルの
うちの何れか一種または二種以上組み合わせたものを用
いることができる。また、化学合成によるポリビニルア
ルコール、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリド
ン、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ポリビニルメ
チルエーテル、ポリアクリル酸、ポリ(イソブチレン−
マイレン酸)、ポリ(2−アクリルアミド−2−メチル
プロパン−スルホン酸)、ポリ(アクロキシプロパンス
ルホン酸)、ポリビニルホスホン酸、ポリ(メタクリロ
イロキシエチル四級化アンモニウムクロリド、ポリビニ
ルピリジン、N−N−ジメチル−N−(3−アクリルア
ミドプロピル)−N−(カルボキシメチル)アンモニウ
ム、ポリエチレングリコール、ポリジオキシソラン、ポ
リエチレンイミン、ポリ(N−ビニルアセトアミド)お
よびこれらの金属塩、エステルのうちのいずれか一種ま
たは二種以上組み合わせたものも用いることができる。
アルギン酸塩やポリアクリル酸系吸水性ポリマーのよう
に、高い親水性能を有する親水性ポリマーが好ましく用
いられる。特に、天然物由来のアルギン酸ナトリウム
は、安全衛生上および使用後の生分解性の点でより好ま
しく用いられる。また、プロナーゼ等のタンパク質分解
酵素で処理することにより精製したアルギン酸ナトリウ
ムは、色相が良好でカビが生えにくい乳液を得るのに特
に適している。アルギン酸ナトリウムは、高粘度のコロ
イド物質で親水性に強く、水によく溶解する。さらに、
アルギン酸ナトリウムは、油に対する乳化力が大きく、
アルギン酸ナトリウムを構成成分とした乳液は、滑らか
さや延びのよさ等の特性を有する。
する層状結晶を主成分とする無機化合物が用いられ、例
えばスメクタイト、バーミキュライト、マイカ、クロラ
イト、カオリナイト、ハロイサイト、クリソタイル、タ
ルクなどが使用される。中でも、結晶層間に交換性陽イ
オンと水分子層を有するスメクタイト、バーミキュライ
トが好ましく、実用上はスメクタイトに属するモンモリ
ロナイトを主成分とするベントナイトが好ましい。
性ナトリウムイオンを50〜100mg当量含有するベ
ントナイトが、得られる乳液の安定性の点で好ましく用
いられる。カチオン交換性ナトリウムイオンの含有量が
50〜100mg/100gの範囲以外のベントナイト
は、得られる乳液の安定性を低下させることがある。な
お、日本薬局方基準に合格したベントナイトを用いるこ
とが更に好ましい。
のものが好ましく用いられる。2μm以下の粒径のベン
トナイトは、ベントナイト粒子を水に分散させた後、1
Gの状態で一昼夜放置するか、約1000Gの状態で1
0分間遠心分離するかして、沈殿せずに上清に分散して
いる粘土粒子を採取することによって得ることができ
る。2μm以下の粒径のベントナイトは、乳液の長期安
定性、優れた色相、滑らかさおよび肌触りの良さの点で
特に好ましく用いることができるが、2μmを超える粒
径のベントナイトは、そうした点にやや劣る場合があ
る。
液としてもよいが、いったん水に分散させた後に凍結乾
燥させると、油を保持する作用を一層発揮する粘土粒子
とすることができる。その結果、凍結乾燥させた粘土粒
子を使用した乳液は、長期間経過後であっても水と油が
分離しにくく、安定性に優れている。
粒子に、シリカ、炭酸カルシウム、石英、長石、クリス
トバライト、酸化チタン、酸化亜鉛、アパタイト等を
0.1〜40質量%の範囲で含有させた混合粘土であっ
てもよく、得られる乳液の使用態様によって適宜選択し
て採用される。
からなる油脂、長鎖脂肪酸、疎水性炭化水素等のような
油と総称されるものが全て使用できる。例えば、合成
油、鉱物油、動物油、植物油の何れも用いることがで
き、特に人間の肌に害の少ない、椿オイル、オリーブオ
イル、スクワランオイル、なたね油、大豆油、ごま油、
ひまわり油、コーン油、ひまし油、サフラワーオイル等
の天然油が好ましく用いられる。また、ホホバオイル、
ククイナッツオイル、ローズヒップオイル等のような、
近年よく使用されるようになっている各種オイルも問題
なく使用することができる。
水など各種のものを使用することができ、特に限定され
ない。
酸化カリウムと一緒に含有されることによって、主婦性
湿疹等のようなカサカサになってひび割れてくるような
皮膚を保湿し、皮膚軟化効果をより一層発揮させること
ができる。さらに、グリセリンは、乳液の安定化剤とし
て作用し、実用状態での乳液の長期間安定性を著しく向
上させることができる。グリセリンは、水や油とのなじ
みがよいと共に、親水・親油を促し、乳化の安定性を保
持するという作用を有している。こうしたグリセリンと
同様な保湿作用を有するものとしては、エチレングリコ
ール、高分子多糖類、アルギン酸等がある。従って、グ
リセリンの代わりにこれらの保湿剤を含有させることに
よってグリセリンと同様な保湿効果を発揮させることが
できる。
カサカサになってひび割れてくるような皮膚を軟化させ
る作用を有すると共に、pH値を高くしてアルカリ性側
に移行させることができるので、得られた乳液に抗菌効
果を発揮させることができる。
し、ミキサー攪拌、ポリトロン攪拌等の手段で高速で強
制攪拌することによって容易に乳化させて得ることがで
きる。そして、そのまま放置しても水と油等が分離する
ことなく安定した乳液を得ることができる。この乳液に
香料等を僅かに加えれば、皮膚軟化治癒剤としての効果
を有する化粧乳液となり得る。
との含有比率を1:1.5〜1:6.0の範囲に調整す
ることによって、特に優れた長期安定性を達成すること
ができる。さらに、この範囲に調整することによって、
滑らかさや肌触りの良さ等の使用態様においても優れた
乳液にすることができる。ベントナイトと油との含有比
率が、1:1.5未満の場合または1:6.0を超える
場合には、高温放置した場合や紫外線を長期間照射した
場合に十分な長期安定性を達成することができないこと
がある。
る。(イ)主婦性湿疹等のようなカサカサになってひび
割れてくるような皮膚に対して、従来のグリセリンカリ
液のような皮膚の傷口に染み込むことによる痛みの発生
がなく、従来のグリセリンカリ液と同等の治癒効果を発
揮することができる。(ロ)乳液が安定で、乳化状況が
良好である。(ハ)pH値が高いので、エチルパラベン
やブチルパラベン等の防腐剤を使用しなくても高い保存
性を有すると共に、抗菌作用も有している。(ニ)従来
のグリセリンカリ液のpH約12.6に比べてやや低い
pH値(このpH値は水酸化カリウムの含有量によって
異なるが、本発明の範囲内では何れの場合でも従来のグ
リセリンカリ液よりも低くなっている。)を有するの
で、その取り扱いが容易である。(ホ)ハンドクリーム
とは異なり、べたつき感が少ないので、夏期でも不快感
なく使用できる。(ヘ)アトピー性皮膚炎の治療軟膏と
同等の効果も発揮することができる。(ト)顔につけて
も問題がない。
は、従来より尿素を含有したものが使用されている。こ
うした従来タイプのものには、皮膚の古い角質を落とす
作用があるが、こうした作用は皮膚が丈夫でない者には
却って皮膚を痛めるおそれがある。本発明の乳液は、ア
トピー性皮膚炎に対して、古い角質を落とすことなく、
皮膚の中から新しい皮膚が成長するのを助けるという効
果を発揮する。
に加えて、化粧品、食品、医薬品等で一般的に使用され
ている他の成分、例えばビタミンA類、ビタミンB2
類、ビタミンB6 類、ビタミンC類、ビタミンD類、ビ
タミンE類、ビタミンP、グリセリン等の保湿剤、パラ
ジメチルアミノ安息香酸アミル、2−ヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム等
の紫外線吸収剤、パラヒドロキシアニソール等の酸化防
止剤、エチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤、グ
リチルリチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオ
ール、アラントイン等の消炎剤、グルタチオン、ユキノ
シタ抽出物等の美白剤、チタンイエロー、カーサミン、
ベニバナ赤等の色材、ポリエチレン、ナイロン等の樹脂
粉末、香料等を必要に応じて適宜配合することも可能で
ある。
成分を少なくとも含んだクリーム状の皮膚軟化治癒剤と
することもできる。この場合に、その粘度や肌触り等を
上記の構成成分やその他の成分によって適宜調整するこ
とができ、皮膚軟化性を有するクリーム剤、例えばハン
ドクリーム等、として用いることができる。
いて説明する。
は、水酸化カリウムを含有したものである。水酸化カリ
ウム含有量の好ましい範囲は、上述した乳液に含有させ
たものと同じ範囲、すなわち0.01〜1.0質量%の
範囲であり、水酸化カリウムを含有したことによって発
揮される効果、すなわち皮膚軟化効果を発揮する点、お
よび抗菌効果を発揮できる点でも同じである。
さらに保湿剤を含有させることが好ましい。保湿剤とし
ては、グリセリン、エチレングリコール、高分子多糖
類、アルギン酸等を挙げることができる。保湿剤を含有
する化粧品製剤は、保湿作用を有するので、水酸化カリ
ウムに基づいた皮膚軟化治癒効果をより一層発揮させる
ことができる。
リセリンには、水や油とのなじみがよく親水・親油を促
して乳化を安定化させるという作用効果があるので、化
粧品製剤が乳化物である場合に特に好ましく、実用状態
での乳化物の長期間安定性を一層向上させることができ
る。なお、化粧品製剤に、既に保湿剤が含まれている場
合には、そうした保湿剤を含有させる必要はない。
用に際し、直接皮膚に付着する化粧品製剤であれば種
類、液状体、練り状体の別は問わずに全てのものを対象
とする。具体的には、メイクアップ剤、メイクアップ除
去剤、毛髪手入れ用製剤、発汗抑制身体の防臭剤、外部
要因からの保護組成物、香料組成物、洗浄剤または浴用
組成物等の何れかを用いることができる。これらの内、
毛髪手入れ用製剤には、ローション、シャンプー、リン
ス、ヘアートニック等の整髪剤、発毛剤、除毛剤、ひげ
剃り剤等が含まれる。外部要因からの保護組成物には、
日光、X線その他活性線、紫外線、腐食物質、バクテリ
ア、昆虫等の外部要因から皮膚を保護する化粧品製剤、
例えば日焼け防止剤や照射遮蔽剤等が含まれる。香料組
成物とは、いわゆる香水のことである。洗浄剤には、手
洗い洗剤、食器用洗剤、洗濯洗剤、その他の洗剤や石鹸
が含まれる。浴用組成物とは、いわゆる入浴剤のことで
ある。
粧品製剤をそれらの本来の目的で使用した場合に、カサ
カサの皮膚やひび割れが起こった皮膚にダメージを与え
ることなく皮膚軟化効果を発揮させることができること
が特徴である。かねてより、カサカサの皮膚やひび割れ
が起こった皮膚で困っている人にとっては、日常におい
て、上述のような様々な化粧品製剤を使用する場面があ
る。本発明は、そうした化粧品製剤に、皮膚軟化効果を
付与することによって、皮膚にダメージを与えることな
く治癒効果が発揮されるので極めて有益となる。さら
に、含有する水酸化カリウムによって乳液のpH値が高
くなっている場合には、抗菌効果も発揮するので好まし
い。
り、ウェットティッシュ、おしり洗浄ナプキン等の皮膚
洗浄用品のように、日常において手や肌に触れることの
あるものに水酸化カリウムを染み込ませると、カサカサ
の皮膚やひび割れが起こった手肌にダメージを与えるこ
となく皮膚軟化治癒効果を発揮させることができる。さ
らに、グリセリン等の保湿剤を含有させると、保湿効果
によって皮膚軟化治癒作用をより一層向上させることが
できる。水酸化カリウムとグリセリンの好ましい含有量
は、上述と同じ範囲、すなわち水酸化カリウムは0.0
1〜1.0質量%、グリセリンは1.0〜50.0質量
%である。
ることによってpH値が高くなっている(アルカリ性側
に移行する)場合には、おしぼりに防腐剤を使用しなく
てもよいという効果を発揮すると共に、抗菌効果も発揮
できる。おしぼりは、布製、不織布製、紙製、合成紙製
等のおしぼりの何れも用いることができる。おしぼり
に、0.01〜1.0質量%の水酸化カリウムを含有す
るpH値が8.5〜11程度の溶液、例えば塩化ベンザ
ルコニウム水溶液を染み込ませることによって、従来の
ような防腐剤が不要になると共に、抗菌効果を発揮させ
ることができる。
に説明する。
た。乳液の構成成分としては、親水性ポリマーとしてア
ルギン酸ナトリウム(表示粘度:500〜600cp
s)、粘土粒子として100g中にカチオン交換性ナト
リウムイオンを50〜100mg当量含有するベントナ
イト(商品名:ベンゲルFW、表示粘度:約2500c
ps、株式会社豊順洋行製)、油としてスクワランオイ
ル、グリセリン、水酸化カリウムをそれぞれ用いた。乳
液は、表1の含有量となるように各構成成分を水100
ml中に含有させ、ミキサーで3分間攪拌後、ポリトロ
ンで5分間攪拌することによって、水と油が分離してい
ない状態になるまで完全に乳化させた乳液を使用した。
ヶ月間放置、(2)紫外線が照射される状態で半年以上
放置、の何れもにおいても水と油の分離が認められない
状態を、その程度に応じて◎または○とし、やや分離が
認められるものを△として評価した。皮膚軟化治癒効果
については、主婦性湿疹の患者は手洗いや水仕事等の水
使用後に適宜(平均で一日6回程度)患部に付けて使用
し、アトピー性皮膚炎の患者は一日2回患部に付けて使
用し、それぞれの使用を2ヶ月間継続した。治癒効果と
痛みによって評価し、良好な場合をその程度に応じて◎
または○とし、若干ひりひりする程度のものを△とし
た。その結果を表1に示した。
タツキ感がなく、延びがよく、滑らかで、臭いもなく、
保湿性があった。また、若干ひりひりものもあったが、
従来のグリセリンカリ液に比べるとその差は顕著であ
り、さらに、従来タイプのグリセリンカリ液と同程度の
治癒効果を有していた。これらの乳液は、界面活性剤や
防腐剤を含まず、全構成成分が主に天然物で構成されて
いるので、主婦性湿疹等に用いる乳液に極めて適してい
る。また、紫外線吸収効果もあり極めて有益である。
を含有させた化粧品製剤を作製した。化粧品製剤として
は、化粧水、美容液、乳液、リキッドファンデーショ
ン、パック剤、ナイトクリーム、軟膏を用いた。美容
液、乳液、パック剤、ナイトクリーム、軟膏について
は、水酸化カリウム0.1質量%となるように調整し、
化粧水については、水酸化カリウム0.1質量%、グリ
セリン2.0質量%となるように調整し、リキッドファ
ンデーションについては、水酸化カリウム0.1質量
%、グリセリン1.0質量%となるように調整し、本発
明の化粧品製剤をそれぞれ作製した。
ひび割れが起こった主婦性湿疹の人をモニターとし、日
常の生活通りにそれぞれの化粧品製剤を使用した結果で
評価した。モニター結果では、主婦性湿疹が悪化する等
のダメージがなく、保湿感があり、カサカサした部分も
軟化したという結果が得られた。
に、水酸化カリウム0.2質量%とグリセリン5.0質
量%含有するように調整した塩化ベンザルコニウム水溶
液を、10ミリリットル浸みこませた。なお、通常のお
しぼりに含まれる防腐剤は加えなかった。
も、カビや雑菌の発生等がなかった。さらに、主婦性湿
疹の人が使用した結果、主婦性湿疹が悪化する等のダメ
ージがなかった。
れば、グリセリンと水酸化カリウムが含有されているの
で、乳液中に皮膚軟化効果と保湿効果、さらには抗菌効
果をも発揮する乳液状の皮膚軟化治癒剤とすることがで
きる。こうした乳液は、乳液特有の適度な表面張力を有
するので、ひび割れた傷口に染み込むことなくその表面
を被うことができる。その結果、皮膚に染み込むことに
よる痛みの発生がなく、皮膚を軟化させて治癒効果を発
揮させることができる。
果、さらには抗菌効果をも発揮するので、カサカサの皮
膚やひび割れが起こった皮膚を有する人にとっては、本
来の目的で化粧品製剤を使用した場合に、皮膚軟化作用
によってカサカサの皮膚やひび割れが起こった皮膚にダ
メージを与えることなく治癒効果が発揮されるので有益
である。さらに、保湿剤を含有させることがより効果的
である。
の皮膚やひび割れが起こった皮膚を有する人が本来の目
的で使用した場合であっても、そうした皮膚にダメージ
を与えることなく治癒効果が発揮されるので有益であ
る。また、含有する水酸化カリウムによって乳液のpH
値が高くなっている場合には、抗菌効果を有し、さらに
おしぼりである場合には、防腐剤が不要となる。
Claims (8)
- 【請求項1】 親水性ポリマーと粘度粒子と油とグリセ
リンと水酸化カリウムを水に含有させてなることを特徴
とする乳液。 - 【請求項2】 前記グリセリンの含有量が1.0〜5
0.0質量%であり、前記水酸化カリウムの含有量が
0.01〜1.0質量%であることを特徴とする請求項
1に記載の乳液。 - 【請求項3】 前記親水性ポリマーが0.01〜20.
0質量%のアルギン酸塩であり、前記粘土粒子が0.0
1〜20.0質量%のベントナイトであり、前記油が
0.1〜30.0質量%であることを特徴とする請求項
1または請求項2に記載の乳液。 - 【請求項4】 水酸化カリウムを含有することを特徴と
する化粧品製剤。 - 【請求項5】 保湿剤を含有することを特徴とする請求
項4に記載の化粧品製剤。 - 【請求項6】 メイクアップ剤、メイクアップ除去剤、
毛髪手入れ用製剤、発汗抑制剤、身体の防臭剤、外部要
因からの保護組成物、香料組成物、洗浄剤または浴用組
成物の何れかであることを特徴とする請求項4または請
求項5に記載の化粧品製剤。 - 【請求項7】 水酸化カリウムを含有することを特徴と
する皮膚洗浄用品。 - 【請求項8】 おしぼりであることを特徴とする請求項
7に記載の皮膚洗浄用品。
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