JP2001205329A - アルミニウム合金押出成形用ダイス - Google Patents

アルミニウム合金押出成形用ダイス

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイ出側のメタル流出速度を平均化し、肉厚
差の大きな形材や幅広形材であっても曲り,波打ち等の
欠陥がない押出形材を製造する。 【構成】 押出形材の形状に応じた開口部をもつフロー
ガイドをダイの入側面に配置し、ダイの中心からの距離
に応じダイ開口部を複数のパーツB1〜B9に分割し、
式(1)で算出されるダイ出側でのメタル流出速度S
outが一定となるように各パートごとにダイ開口部及び
フローガイド開口部の寸法を設定する。 Sout=Sin/(Hf/Wf・Ef+Hb/Wb・Eb)・・
・・(1) Sin:ダイ入側のメタル速度,Hf:フローガイドの開
口部厚さ (mm),Wf:フローガイドの開口部幅(mm),E
f:フローガイドの抵抗効率,Hb:ベアリング長さ(m
m),Wb:ダイ開口部幅(mm),Eb:ベアリングの抵抗効

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、曲り,波打ち等の欠陥
発生がなく、形状が良好な押出形材の製造に適したアル
ミニウム合金押出用ダイスに関する。
【0002】
【従来の技術】押出成形では、コンテナ1に充填した高
温のアルミニウム合金ビレットM0を押圧方向Dに押し
出し、ダイ2のベアリング3で区画される賦形空間を通
過させることにより所定形状の押出形材Mを製造してい
る(図1)。押し出されるビレットM0は、コンテナ
1,ダイス2等との摩擦によって抵抗を受け、押出形材
Mの断面でみたメタル流出速度に分布が生じやすい。メ
タルの流出速度に分布が生じると、曲り,波打ち等の形
状不良が押出形材Mに発生しやすくなる。ダイ出側での
メタル流出速度を均一にするため、メタル流出速度が大
きな部分でベアリング長さHbを長くすること、ダイ2
の入側前方にフローガイド4等の抵抗体を設けること等
によって摩擦抵抗を部分的に大きくする方法が採用され
ている。ベアリング長さHbを部分的に長くすること
は、ダイスの製作を複雑化し、ダイスのコスト上昇をも
たらす。他方、抵抗体によって摩擦抵抗を部分的に調整
する方法は、既存のダイスが使用できる利点がある。
【0003】抵抗体で摩擦抵抗を調整する方法として、
たとえば特開平9−70615号公報では、ダイの入側
にフローガイドを配置し、フローガイドの開口部幅でメ
タルの流入比を調整している。フローガイドの開口部
は、基準のダイス開口部長さ,所定位置のダイス開口部
長さ,ダイス開口部の最小肉厚,ダイスセンタからの距
離に応じた遅れ係数等をファクターとして設定される。
このようなフローガイドの採用により、ベアリング長さ
bを切り替える必要なく、或いはベアリング長さHb
短くしても、ダイ出側におけるメタル流出速度が均一化
できるとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フローガイド
4のみでダイ出側のメタル流出速度を均一にすることに
は限界がある。たとえば、形材の薄肉部やコンテナ1と
の抵抗が大きな幅広材の端部ではダイ出側のメタル流出
速度が小さくなるため、フローガイド4の開口部幅Wf
(図2)を拡げて摩擦抵抗を小さくすることが要求され
るが、ダイ2の面内にフローガイド4の開口部5が収ま
らず、或いは開口部5の相互干渉によって摩擦抵抗を調
節しがたいことがある。その結果、肉厚差の大きな形材
や幅広形材では依然として不均一なメタル流出速度に起
因する欠陥発生が散見される。
【0005】肉厚差の大きな形材や幅広形材の製造に際
しダイ出側におけるメタル流出速度を均一にするため、
フローガイド4にベアリング長さHbの切替えを併用す
ることが考えられる。しかし、フローガイド開口部5の
抵抗とベアリング3の抵抗との関係が明確でないため、
フローガイド開口部5及びダイ開口部6の寸法設定をダ
イス設計者の判断及び試行錯誤に任せている状況であ
る。この点、フローガイド開口部5及びダイ開口部6の
寸法が容易に設計できると、ダイ出側でメタル流出速度
が均一化され、肉厚差の大きな形材や幅広形材にあって
も良好な形状をもつ製品が得られる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような要
求に応えるべく案出されたものであり、流体解析の結果
から見出されたダイの入側及び出側のメタル流出速度比
に及ぼすフローガイド開口部及びダイ開口部の抵抗の関
係を利用することにより、形材の薄肉部や幅広材の端部
であっても一定したメタル流出速度を確保し、曲がり,
波打ち等の欠陥がない良好な形状の押出形材を製造する
ことを目的とする。本発明のアルミニウム合金押出成形
用ダイスは、その目的を達成するため、押出形材の形状
に応じた開口部をもつフローガイドをダイの入側面に配
置し、ダイの中心からの距離に応じてダイ開口部を複数
のパーツに分割し、式(1)で算出されるダイ出側での
メタル流出速度Soutがパーツ間で一定となるように各
パートごとにフローガイド開口部及びダイ開口部の寸法
を設定したことを特徴とする。
【0007】 Sout=Sin/(Ff+Fb) =Sin/(Hf/Wf・Ef+Hb/Wb・Eb)・・・・(1) ただし、Ff:フローガイドの開口部抵抗 Fb:ベアリングの抵抗 Sin:ダイ入側のメタル速度 Hf:フローガイドの開口部厚さ(mm) Wf:フローガイドの開口部幅(mm) Ef:フローガイドの抵抗効率 Hb:ダイ開口部のベアリング長さ(mm) Wb:ダイの開口部幅(mm) Eb:ベアリングの抵抗効率
【0008】フローガイド抵抗効率Efは、Ef=2/
〔3−(Wb/Wf2〕で算出される。ベアリング抵抗
効率Ebは、Eb=370/〔tan(Ab+1.55)〕+
0.32(ただし、Ab:ベアリング角度)で算出され
る。ダイ入側のメタル速度には、Sin=k〔1−0.6
・(r/R)2〕として算出される値Sin〔ただし、
k:比例定数,r:ダイ中心からの距離(mm),R:
コンテナ半径(mm)〕を使用することができる。
【0009】
【作用】本発明者等は、フローガイド開口部5及び寸法
が種々異なる単数又は複数の矩形状のダイ開口部6をも
つダイスを用いて矩形形材を押出成形し、個々の押出長
さの比からフローガイド開口部5及びダイ開口部6のベ
アリング抵抗がダイ出側のメタル流出速度Soutに及ぼ
す影響を調査検討した。その結果、ダイ出側のメタル流
出速度Soutと各因子との関係を次のように理解した。
【0010】〔ダイ開口部の抵抗Fb〕ダイ開口部幅Wb
及びベアリング長さHbが種々異なるダイ開口部6を形
成したダイ2を用いて押出成形し、1ビレット押出後に
各ダイ開口部6から押し出された押出形材Mの長さを測
定することにより各ダイ開口部6におけるダイ出側のメ
タル流出速度Soutを比較した。その結果、メタル流出
速度Soutは、ダイ開口部6のベアリング長さHbに反比
例し、ダイ開口部幅Wbに比例することが判った。ま
た、ダイ開口部6のベアリング長さHb及びダイ開口部
幅Wbを一定にしたダイ2でベアリング角度Abを−1.
5〜+0.4度の範囲で変え、ベアリング角度Abがメ
タル流出速度に及ぼす影響を調査したところ、ベアリン
グ角度Abによってもメタル流出速度Soutが変わってお
り、ベアリング角度Abに依存する定数(ベアリング抵
抗効率)をEbとするとき、ダイ開口部6のベアリング
抵抗Fbは式(2)で定義されることを見出した。 Fb=Eb・Hb/Wb ・・・・(2)
【0011】〔ベアリング抵抗効率Eb〕−1.5〜+
0.4度の範囲でベアリング角度Abを変化させたダイ
開口部6をもつダイ2を用いて製造された押出形材Mの
長さを測定し、それぞれのベアリング角度Abと押出形
材Mの長さ、ひいてはベアリング抵抗効率Ebとの関係
を調査した。その結果、ベアリング角度Abとベアリン
グ抵抗効率Ebとの間に式(3)で表される関係が成立
していることを見出した。 Eb=370/〔tan(Ab+1.55)〕+0.32 ・・・(3)
【0012】〔フローガイド開口部の抵抗Ff〕開口部
幅Wf及び開口部厚さHfが種々異なるフローガイド4を
入側面に設けたダイ2を用いて押出成形し、1ビレット
押出後に各ダイ開口部6から押し出された押出形材Mの
長さを測定し、フローガイド4の開口部幅Wf及び開口
部厚さHfが押出形材Mの長さ、ひいてはダイ出側のメ
タル流出速度Soutに及ぼす影響を調査した。その結
果、メタル流出速度Soutは、フローガイド4の開口部
厚さHfに反比例し、開口部幅Wfに比例することが判っ
た。更に、開口部厚さHfを一定にしてフローガイド4
の開口部幅Wf及びダイ開口部幅Wbを変化させ、ダイ出
側のメタル流出速度Soutに及ぼす影響を調査したとこ
ろ、フローガイド開口部5を通過するメタルにかかる抵
抗の大きさは、ダイ開口部幅Wbとフローガイド開口部
幅Wfとの関係に支配される要因と関連し、フローガイ
ド開口部厚さHfをダイ開口部幅Wbで除した値に比例す
ることが判った。すなわち、フローガイド開口部5の抵
抗効率をEfとするとき、フローガイド開口部5の抵抗
fは、式(4)で定義できる。なお、フローガイド4
の製作容易性を考慮するとき、開口部厚さHfを一定に
し開口部幅Wfでフローガイド開口部5の抵抗効率Ef
調節することが好ましい。 Ef=Ef・Hf/Wf ・・・・(4)
【0013】〔フローガイド開口部の抵抗効率Ef〕ダ
イ開口部6及びフローガイド開口部5の形状を種々変更
したダイスを用いて押出成形し、得られた押出形材Mの
長さを測定した。溝を流れる流体の壁面摩擦が速度分布
に及ぼす影響に従ってダイ開口部6及びフローガイド開
口部5の形状及び大きさをデータ解析したところ、フロ
ーガイド開口部5を通過するメタルが壁面摩擦を受ける
割合の大きさとして式(5)の関係が導き出された。 Ef=2/〔3−(Wb/Wf2〕 ・・・・(5)
【0014】〔ダイ入側のメタル速度Sin〕コンテナ1
に充填されたビレットM0は、コンテナ内壁の抵抗を受
けながら、ダイ開口部6を通過して所定断面形状の押出
形材Mになる。このとき、摩擦抵抗はコンテナ内壁から
の距離に応じて変わり、コンテナ内壁から離れるほど断
面でみたメタルの流動速度が速くなる。本発明者等は、
内径175mmのコンテナ1とダイ中心Cからの距離r
を変えた複数のダイ開口部6をもつダイスを用いた押出
成形で押し出される形材長さの比から各ダイ開口部6に
おける速度分布比を求め、ダイ中心Cからの距離r(m
m)との関係をデータ解析したところ、ダイ入側のメタ
ル速度Sinが式(6)で表されることを見出した。ただ
し、R(mm)はコンテナの半径,kは比例定数を示
す。式(6)の関係は、押出速度やコンテナ1の内径が
変化しても同様に成立する。 Sin=k〔1−0.6・(r/R)2〕 ・・・・(6)
【0015】〔ダイ出側のメタル流出速度Sout〕コン
テナ1内を流動するメタルは、押出形材Mの断面各部に
当たる位置でそれぞれ異なる流速をもち、コンテナ1,
フローガイド4及びベアリング3との摩擦を受けなが
ら、所定の流出速度となってダイ2から押し出される。
ダイ入側のメタル速度Sin及びメタルの流動に及ぼすベ
アリング3及びフローガイド4の影響は前述した通りで
あるから、ダイ出側のメタル流出速度Soutを前掲の式
(1)で表すことができる。したがって、式(1)で表
されるメタル流出速度Soutが断面各部で等しくなるよ
うにフローガイド4の開口部厚さHf,開口部幅Wf及び
ダイ開口部6のベアリング長さHb,開口部幅Wbを設定
するとき、ダイ出側の各部でメタル流出速度Soutが一
定になり、曲り,波打ち等の形状不良の発生が防止され
る。
【0016】
【実施例】図3に示した断面形状及び寸法をもつ押出形
材Mの製造に使用するダイスの設計を説明する。ダイ2
には、押出形材Mの断面形状に対応するダイ開口部6が
形成される。ダイ2の中心Cからの距離rに応じてダイ
開口部6を9個のパーツB1〜B9に分割する(図
4)。パーツB1〜B9への分割は、通常は一辺1パー
トでよいが、当該パートのダイ開口部6が長く,ダイ中
心Cからの距離rに大きな差が生じるような場合には複
数のパーツB1,B2,B7とする。変曲点がある個所
では、それぞれに複数のパーツB5,B6を設定するこ
とが好ましい。
【0017】各パートB1〜B9のダイ開口部幅W
bは、押出形材Mの目標肉厚や押出時の肉厚変動等を考
慮して決定される。ベアリング角度Abは、各パートB
1〜B9共に同じ角度に設定することも可能であるが、
ダイ開口部幅Wbが広い個所でベアリング角度Abを大き
く,ダイ開口部幅Wbが狭い個所でベアリング角度Ab
小さくすること等、ベアリング角度Abの調整によって
摩擦抵抗の平均化を図ることもできる。ダイ開口部6の
ベアリング長さHbも、摩擦抵抗の平均化を図るため開
口部幅Wbに応じて調整する。具体的には、ダイ開口部
幅Wbが広いパーツB3,B8,B9ではベアリング長
さHbを長くし、ダイ開口部幅Wbが狭いパーツB1,B
2,B4〜B7ではベアリング長さHbを短く設計す
る。
【0018】パーツB1〜B9の中から基準パートとし
て一つを選択し、基準ベアリング長さHbs,基準ダイ開
口部幅Wbs,基準フローガイド開口部厚さHfs及び基準
フローガイド開口部幅Wfsを設定する。基準パートに
は、端末部,変曲点等を除く押出形材Mの代表的な部
分、たとえばパートB1を選択する。基準ベアリング長
さHbs,基準ダイ開口部幅Wbs及び式(3)にベアリン
グ角度Abを代入して得られたベアリング抵抗効率Eb
式(2)に代入し、基準パートB1のベアリング抵抗F
bを算出する。また、基準フローガイド開口部厚さ
f s,基準フローガイド開口部幅Wfsと共に式(5)に
基準ダイ開口部幅Wbs及び基準フローガイド開口部幅W
fsを代入して得られたフローガイド開口部5の抵抗効率
fを式(4)に代入し、基準パートB1のフローガイ
ド開口部抵抗Ffを算出する。
【0019】基準パートB1におけるダイ入側のメタル
速度Sinは、ダイ中心Cからの平均距離r〔=(基準パ
ート内最短距離+基準パート内最長距離)/2〕から式
(6)に従ってプレスのラム速度に依存する比例定数k
に比例する速度として得られる。各パートB1〜B9間
の相対速度が得られればよいので、計算結果を単純化す
るためk=1として基準パートB1におけるダイ入側の
メタル速度Sinを求める。このメタル速度Sinと共に、
予め求められているダイ開口部6のベアリング抵抗Fb
及びフローガイド開口部5の抵抗効率Efを式(1)に
代入することにより、基準パートB1におけるダイ出側
のメタル流出速度Soutが算出される。基準パートB1
におけるダイ出側のメタル流出速度Soutを決定した
後、他のパーツB2〜B9についてダイ開口部6入側の
メタル速度Sinと個別に設定されたベアリング角度
b,ベアリング長さHbから定まるベアリング抵抗Fb
を用いてフローガイド開口部5の抵抗Ffを算出し、算
出値に応じて各パートB2〜B9におけるフローガイド
4の開口部厚さHf及び開口部幅Wfを設定する。このよ
うにして各パートB1〜B9の何れにおいてもメタル流
出速度Soutが一定したダイスが得られる。
【0020】表1は、以上のように設定したダイ開口部
6及びフローガイド開口部5の各部寸法と、各部寸法か
ら算出されたベアリング抵抗Fb及びフローガイド開口
部抵抗Ffを示す。図5は、フローガイド開口部5及び
ダイ開口部6の位置関係を示す。なお、パーツB1〜B
9の何れにおいても、フローガイド4の開口部厚さH f
を一定値10mmに、ベアリング角度Abを0度に固定
した。
【0021】
【0022】ダイ2及びフローガイド4を450℃に加
熱して押出機にセットした後、470℃に加熱した長さ
490mm,径175mmのJIS A6063アルミ
ニウム合金ビレットM0をコンテナ1に充填し、押出圧
力1136トン,形材速度61m/分で図2の断面形状
をもつ長さ42mの押出形材Mを製造した。得られた押
出形材Mを寸法測定した結果を表2に示す。なお、開口
部厚さHf及び開口部幅WfをそれぞれHf=10mm,
f=14mmの一定値にしたフローガイド4をダイ2
に設け、同じ条件下で製造された押出形材Mの各部寸法
を比較例として表2に併せ示す。
【0023】表2から明らかなように、本発明に従って
設計したダイ2及びフローガイド4を使用した場合、パ
ーツB1〜B9の何れにおいても目標寸法をもつ押出形
材Mが得られ、曲り,波打ち等の欠陥が皆無であった。
これに対し、比較例の押出形材Mでは、ダイ中心Cから
離れた薄肉のパーツB5,B6に肉不足が生じていた。
また、パーツB5,B6におけるダイ出側のメタル流速
が遅れがちになることに起因して、得られた押出形材に
曲り,波打ち等の形状不良が散見された。
【0024】
【0025】
【発明の効果】以上に説明したように、押出形材の形状
を決めるダイ開口部をダイの中心からの距離,各部肉
厚,変曲点の有無等に応じて複数のパーツに分け、押出
形材の断面でみてダイ出側のメタル流出速度が一定とな
るように各パートごとにベアリング長さ,フローガイド
開口部厚さ,フローガイド開口部幅等を設定している。
このようにして設計されたダイスを使用すると、肉厚差
の大きな形材や幅広形材においても曲り,波打ち等の欠
陥発生が抑制され、断面形状が良好な押出形材が製造さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 押出機の要部を示す概略断面図
【図2】 ダイ開口部及びフローガイド開口部の形状を
説明する図
【図3】 押出形材の各部寸法を示す断面図
【図4】 ダイの中心Cからの距離に応じて複数のパー
ツに分割したダイ開口部形状
【図5】 ベアリングとフローガイドとの関係を示す図
【符号の説明】
1:コンテナ 2:ダイ 3:ベアリング 4:
フローガイド 5:フローガイド開口部 6:ダイ
開口部 B1〜B9:ダイ中心Cからの平均距離rに応じてダイ
開口部を分割したパーツ Hb:ダイ開口部のベアリング長さ Wb:ダイ開口部
幅 Ab:ベアリング角度 Hf:フローガイドの開口部厚さ Wf:フローガイド
の開口部幅 M0:ビレット M:押出形材 D:押圧方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡庭 茂 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内 Fターム(参考) 4E029 AA06 MB06 MB08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出形材の形状に応じた開口部をもつフ
    ローガイドをダイの入側面に配置し、ダイの中心からの
    距離に応じてダイ開口部を複数のパーツに分割し、式
    (1)で算出されるダイ出側でのメタル流出速度Sout
    が一定となるように各パートごとにフローガイド開口部
    及びダイ開口部の寸法を設定したことを特徴とするアル
    ミニウム合金押出成形用ダイス。 Sout=Sin/(Hf/Wf・Ef+Hb/Wb・Eb)・・・・(1) ただし、Sin:各パートにおけるダイ入側のメタル速度 Hf:フローガイドの開口部厚さ(mm) Wf:フローガイドの開口部幅(mm) Ef:フローガイドの抵抗効率 Hb:ベアリング長さ(mm) Wb:ダイの開口部幅(mm) Eb:ベアリングの抵抗効率
  2. 【請求項2】 Ef=2/〔3−(Wb/Wf2〕で算出
    される値Efをフローガイド抵抗効率に使用する請求項
    1記載のアルミニウム合金押出成形用ダイス。
  3. 【請求項3】 Eb=370/〔tan(Ab+1.5
    5)〕+0.32として算出される値Eb(ただし、
    b:ベアリング角度)をベアリング抵抗効率に使用す
    る請求項1記載のアルミニウム合金押出成形用ダイス。
  4. 【請求項4】 Sin=k〔1−0.6・(r/R)2
    として算出される値Sin〔ただし、k:比例定数,r:
    ダイ中心からの距離(mm),R:コンテナ半径(m
    m)〕をダイ入側のメタル速度に使用する請求項1〜3
    の何れかに記載のアルミニウム合金押出成形用ダイス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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