JP2001204433A - シジミ貝殻粉末体、およびその製造方法 - Google Patents
シジミ貝殻粉末体、およびその製造方法Info
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Abstract
新規な素材としてのシジミ貝殻粉末体、およびそのため
の新規な製造方法を提供する。 【解決手段】 所定の温度帯に規制して加熱処理したと
きだけに得られる方解石型結晶構造( CaCO3 Calci
te ) のシジミ貝殻のみを適宜粉末化し、これら加熱、
粉末処理したシジミ貝殻により、他の処理温度区分帯に
おけるシジミ貝殻粉末、あるいは同様の加熱処理した他
の貝類の粉末には有されていないか、殆ど有されていな
い肝臓機能障害改善のための有効成分が得られるように
したシジミ貝殻粉末体である。
Description
つとして周知、摂取されてきているシジミ貝に関するも
のであり、特に、滋養強壮食材の一つといわれながら、
漢方薬等限られた分野での利用を除き、殆どが未利用資
源として廃棄されるだけのものであって、青森県十三湖
界隈や琵琶湖周辺、鳥取県宍道湖界隈、その他全国各地
に散在するシジミ貝供給地周辺に立地する専門加工場等
では、産業廃棄物と化してしまったそれらの取扱いに苦
慮しなければならない状況にまで陥ってしまっているシ
ジミ貝殻について、その有効活用に繋がる新規な素材と
してのシジミ貝殻粉末体、およびそのための新規な製造
方法を提供しようとするものである。
ミ科に属す二枚貝で、我が国の湖沼や川の中流以上の純
淡水帯に全国的に生息するマシジミ、青森県十三湖や鳥
取県宍道湖、浜中湖等といった海水の入り交じる河口附
近の汽水域に生息するヤマトシジミ、それに、琵琶湖水
系のものとして知られ、鮎稚魚の移植に伴って池田湖、
諏訪湖等にも生息するようになったとされるセタシジミ
の三種が日本種として知られ、これらシジミ貝は、様々
な食し方があるとはいうものの、和食として欠かせない
味噌汁等汁物の代表的な具の一つとしての存在が大き
く、我が国においては、誰しもが年間を通して何回とい
わず口にする程に極めて一般的な食材であり、しかも、
古くから滋養強壮に効き目がある食材としても周知され
てきていることから、普段の家庭料理として味噌汁等に
入れ、その貝肉や溶け出したエキス分を摂取するのは勿
論のこと、多くの病院等でも入院患者のための病人食と
して欠かせない食材となっており、またその貝殻につい
ても、古くから漢方薬の一つとして民間療法等にも取り
入れられ、化痰去湿の効があり、反胃吐食、胃痛呑酸、
痰貝喘咳嗽、湿瘡、潰瘍等の薬効があるものとして、内
服には煎用し、あるいは散剤に入れて用いられ、また、
外用は、焼いて粉末としたものを適宜散布して利用され
続けてきている上、最近では、その薬効の有効性に着目
し、シジミエキスの抽出方法やシジミ貝殻の粉末あるい
はそれにエキス分を混入したものの等、幾つかのシジミ
貝あるいはその貝殻の活用について具体的提案がなされ
るようになってきている。
であれば、昭和57年特許出願公開第2237号公報の
稲畑産業発明「シジミの薬効成分の抽出分離法とその薬
効成分含有組成物」において、シジミから、脂質代謝改
善作用を有するα,β−不飽和脂肪酸を抽出分離する技
術等の提案がなされており、同明細書中、第1頁第2
欄、下から1行目ないし第2頁第1欄、第8行目、発明
の詳細な説明の項の記載に、「古来よりシジミは肝臓病
に効くとされ、シジミの薬効成分について種々の研究が
なされている。たとえばシジミエキスに関して、その胸
管淋巴催進作用や、肝機能亢進作用、胆汁酸の分泌促進
作用等が報告されている。更にこのような薬理作用を示
す有効性分についても研究が行われているが、シジミ中
のメチオニン、シスチン、シスチン酸等のアミノ酸が肝
機能亢進作用を示す物質であるとした報告もある。」と
あり、また、同欄、第15〜20行目には、「……、脂
質代謝の改善に寄与し、ひいては肝臓への過剰な脂肪蓄
積を防止あるいは除去して肝機能の改善に寄与する物質
があるのではないのかとの着想に基づき、シジミを熱時
水で抽出処理し、次いで水浸液の濃縮物および殻より分
離された肉質部から分離される物質の薬効を調べた。そ
の結果、前記水浸液の濃縮物および水で熱時抽出処理さ
れた肉質部の乾燥物を非プロトン化溶媒で抽出し、抽出
液より溶媒を除去して得られる物質が脂質代謝改善作用
(高脂血症の予防・治療作用、抗脂肝作用並びに動脈硬
化症の予防作用)を有してることを見出した。……」等
の記載が認められる。
出願公開第8231号公報、小泊水産発明「粉末にした
蜆貝のエキスおよび製造方法」には、貝殻のみを焼いて
できた粉末と、貝殻と貝肉との混合汁からできた粉末と
を再度混合し、より純度の高い濃密な粉末の蜆エキスと
する技術が紹介されると共に、それに使用する貝殻のみ
を焼いてできた粉末に関する技術としても、同公報明細
書中の[ 実施例 ]を示す第2頁第2欄第1〜6行目にお
いて、「 … … 、貝肉を除いた貝殻のみを再度、
水で洗浄した後に自然乾燥、又は、冷風乾燥機等で摂氏
15度から20度の温度に保ち、5時間程度乾燥する。
完全乾燥の状態を確認し、貝殻のみを窯に移し換え摂氏
450度から600度の温度を保って、2時間加熱し貝
殻を焼く。焼き終えた貝殻は5時間かけて自然冷却す
る。」と具体的な技術内容が公開されている上、同公報
明細書、段落7の[ 発明の効果 ] には、「 …… 本粉
末エキスは、特に肝臓、黄疸等の療法として効果があ
り、……」との記載がある。
からのシジミ貝の常食による日常生活的な経験や民間療
法的な使用実績等に基づき、シジミが、肝機能の改善等
各種薬効を有してるのではないかとする知見は既に存在
していたというべきであり、しかも、その知見を拠り所
に、例えば、上記稲畑産業発明のように、シジミ中の
α,β−不飽和脂肪酸に着目し、抽出、分離して脂質代
謝改善作用を期待するといった技術に見られる如く、極
限られた成分については既に科学的分析も進み、肝機能
の改善に役立たせようとする試みも少しずつとはいえ公
知になり始めてきているとしなければならい。
き、シジミ貝の大部分については、薬効があることの予
測はともかく、シジミのどの成分が、生物のどのような
生理活性に繋がっているのかという事実関係につき、明
確に報告したものは殆ど見い出すことができないことか
ら、実際には殆ど解明が進んでいないというのが実情で
あるというべきであり、例えば、先の小泊水産発明にあ
っても、貝殻のみを焼いてできた粉末と、貝殻と貝肉と
の混合汁からできた粉末とを混合したシジミ貝の粉末エ
キスを摂取し、肝臓、黄疸等の療法として効果を出すと
の提案ではあっても、貝殻と貝肉との混合汁からできた
もののどの成分が肝機能の何の改善に繋がっているのか
を明らかにしたものでもなければ、それに加える貝殻の
みを焼いてできた粉末に関する科学的分析ついても全く
同様であって、特に、その粉末を得るために摂氏450
度から600度の温度を保ちながら2時間加熱処理する
という技術に関して見てみても、何等の分析結果も開示
するものではなく、明らかに科学的根拠を欠く、いわば
それまでのシジミ貝に関する知見同様に、この小泊水産
発明もまた経験と推測とに基づく程度の技術を開示した
に止まるものでしかなかったということができる。
品質のシジミ貝産出地として名高い地元十三湖からのシ
ジミ貝を永年に亘って取り扱ってきている者の一人とし
て、特に大量に発生する加工処理後のシジミ貝殻の取り
扱いに強い関心を抱き、しかも、当然のことながら前記
に見てきた如くの古来からの経験的あるいは実績的な知
見についても同様の知識を持ち合わせてきたことから、
シジミ貝殻の加熱処理によって得られる成分のどの成分
が、知られてきていた肝機能の改善という漠然とした作
用にどのように係っているのか等といった課題を掲げ、
その科学的な裏付けを得るための試験、研究に逸早く取
り組み、様々な試行錯誤を繰り返してきた結果、茲にき
て遂にその科学的な分析データに基づく新たな素材とし
てのシジミ貝殻粉末体の実現と、それを確実に作り出す
ことの可能な新規な構成からなる製造方法とを完成する
に至ったものであり、その結果、治療の難しいとされて
いる肝臓疾患の患者に対し、これまでの高タンパク・高
カロリー療法と、絶対安静を中心にした治療等に加え、
より有効な治療がなし得るようにすると共に、シジミ貝
殻の有効活用を可能にしたことにより、産業廃棄物でし
かなかったシジミ貝殻の処理、取り扱いについても、そ
の解消に大いに役立つものとすることができるようにし
たものである。
を要旨とするシジミ貝殻粉末体である。即ち、アラレ石
型結晶構造( CaCO3 Aragonite ) のままとはなら
ず、且つまたライム(CaO Lime )に変化してしまわ
ない温度帯に規制して加熱処理したときだけに得られる
方解石型結晶構造( CaCO3 Calcite ) のシジミ貝
殻のみを適宜粉末化し、これら加熱、粉末処理したシジ
ミ貝殻により、他の処理温度区分帯におけるシジミ貝殻
粉末、あるいは同様の加熱処理した他の貝類の粉末には
有されていないか、殆ど有されていない肝臓機能障害改
善のための有効成分が得られるようにしたシジミ貝殻粉
末体である。
ミ貝殻粉末体は、他のより具体的な記載表現によれば、
アラレ石型結晶構造( CaCO3 Aragonite ) および
ライム(CaO Lime)のシジミ貝殻を含ませないよう、
温度410℃〜580℃内に規制して加熱処理したとき
だけに得られる方解石型結晶構造( CaCO3 Calcite
) のシジミ貝殻のみを適宜粉末化し、これら加熱、粉
末処理したシジミ貝殻により、他の処理温度区分帯にお
けるシジミ貝殻粉末、あるいは同様の加熱処理した他の
貝類の粉末には有されていないか、殆ど有されていない
肝臓機能障害改善のための有効成分が得られるようにし
た構成を要旨とするシジミ貝殻粉末体ということもでき
る。
よる結晶回折を行ったところ、主成分である炭酸カルシ
ウム ( CaCO3 ) の結晶構造は、後述の(実験1)
に基づく、図1の「加熱処理したシジミ貝殻の結晶構造
のX線回析」のグラフに表れたデータによって明らかに
されているとおり、加熱処理温度410℃において、そ
れまでのアラレ石型結晶構造 ( CaCO3 Aragonite
) から、確実に方解石型結晶構造 ( CaCO3 Calc
ite) に変化することを確認すると共に、更に加熱処理
温度を上げ、580℃よりも高温になると徐々に酸化カ
ルシウムに変化し、最終的に全てライム (CaO Lim
e) に変化してしまうことが、後述の(実験2)によ
る、図2の「貝殻の加熱処理に伴うpH比較」のグラフ
化したデータにより、これまた明確に確認できる。
な加熱処理のための温度帯は、前記した従来の技術の項
で引用している小泊水産発明、即ち、平成07年特許出
願公開第8231号公報掲載の発明、「粉末にした蜆貝
のエキスおよび製造方法」において公知となっている、
貝殻と貝肉との混合汁からできた粉末に混合する貝殻粉
末を焼成処理するとした、分析データを一切伴わず、恐
らく経験によって得られただけのものと推測される温度
帯で示されている焼成温度「450℃から600℃」の
範囲に、その一部を重複するものになっており、この発
明において見い出されたところの規制された温度帯の新
規性について疑問を挟まれる虞れを無しとしない。
に裏付けられているとおり、シジミ貝殻の主成分である
炭酸カルシウム ( CaCO3 ) は、加熱処理温度41
0℃ までは、この発明の目的とする肝機能改善の有効
性に殆どか、あるいは一切繋がることのないアラレ石型
結晶構造 (CaCO3 Aragonite ) 、即ち、炭酸カル
シウムが単独の平面正三角形で大きい陽イオン(Caイ
オン)半径からなる構造をとってしまうものであり、こ
の後、加熱処理温度を上げて410℃を越え、580℃
に達するまでは、その炭酸カルシュウム ( CaCO3 )
の結晶構造は、それまでのアラレ石型結晶構造 (Ca
CO3 Aragonite )から、この発明の目的とする肝機能
の改善に有効性を発揮する方解石型結晶構造 ( CaC
O3 Calcite ) 、つまり、Caイオンが三回の対称を
もっており、CO3 中の3本のC−O結合は、何れも
同価で単結合、二重結合の別なく共鳴構造をとるものへ
と変化してしまうものであり、そして先の公知となって
いる加熱処理温度が属す580℃を越えた辺りから急に
酸化カルシウムであるライム (CaO Lime) と称され
るシジミ貝殻に変化し始めていき、600℃ではかなり
の割合でその変化が進行してしまって、最早肝機能の改
善には効能の認められない無機物に化してしまうことが
科学的に裏付けられたことから、これら事実の確認が明
白である以上、この発明において採用する規制された加
熱処理温度帯は、公知となっている焼成温度帯「450
℃から600℃」と明瞭に一線を画す新規な構成からな
るものであるとしなければならない。
熱処理温度帯に規制して処理したものとすることによ
り、それら変化過程におけるシジミ貝殻の中から、確実
且つ効率的に方解石型結晶構造 ( CaCO3 Calcite
) を有するシジミ貝殻カルシウムが得られるものであ
って、その方解石型結晶構造 ( CaCO3 Calcite )
のシジミ貝殻だけを使って粉末体としてなるシジミ貝殻
カルシウムは、後述の(実験5)による、図4の「LE
Cラットを用いた結晶構造の異なるシジミ貝殻投与試験
(1)GOT及び(2)GPT」の結果を示すグラフに
よって明らかにされているように、肝臓障害に対する有
効な生理活性を有していることが始めて見い出されたも
のであり、それらはまた、高活性で且つ究めて安全性の
高い製剤となることも既に確認済みである。
lcite )の貝殻カルシウムは、特定温度帯の加熱処理に
よるシジミ貝殻だけに固有の現象という訳ではなく、必
ずしも同一条件とはいかないものの、他の貝類、例えば
アサリ貝やホタテ貝等の貝類によっても、この方解石型
結晶構造 ( CaCO3 Calcite )のものを得ることが
可能になるという事実は、次の実験によって確認するこ
とができる。
験)シジミ貝殻、アサリ貝殻およびホタテ貝殻を、10
5℃、250℃、500℃、750℃および900℃で
2時間焼成し、X線回折装置により角度2θを25°か
ら45°まで変化させて測定し、結晶構造を解析した。
その結果が下記の表1に示されている。
による、図5の「LECラットを用いた方解石の構造を
有するシジミ貝殻およびホタテ貝殻投与試験(1)GO
T及び(2)GPT」のグラフが明らかにしてるとお
り、ホタテ貝殻による結果は、肝臓障害に対する有効な
生理活性の作用の点において、明らかにシジミ貝殻によ
るものとは異なり、全くかあるいは殆どその作用を期待
することができないものであることから、方解石型結晶
構造 ( CaCO3 Calcite )の貝殻カルシウム全て
が、肝臓障害に対する有効な生理活性作用を及ぼす訳で
はなく、シジミ貝殻に特定されるものであって、しか
も、それは、前記において解明済みになっているとお
り、規制された加熱処理温度帯によって作り出された方
解石型結晶構造( CaCO3 Calcite )のシジミ貝殻だ
けに特定されるものであり、したがって、シジミ貝殻で
あることと、そのシジミ貝殻は、この発明の特定された
加熱処理温度帯によって作り出された方解石型結晶構造
( CaCO3 Calcite )だけのものを採用したもので
なければならないこと、という二つの構成要件は、極め
て重要且つ新規な技術的思想であるとしなければならな
い。
型結晶構造 ( CaCO3 Calcite )の貝殻が、シジミ
貝殻のものに限定される科学的な根拠については現在ま
でのところ不明であり、精々その生息地の違いに起因し
ているのではないかとする程度の推測の域に止まり、今
後の研究にその解明結果を委ねざるを得ないのが実情で
ある。なお、この方解石型結晶構造 ( CaCO3 Calc
ite )のシジミ貝殻だけによる粉末体は、その粒度が特
に規制されるものではなく、使用目的等に応じて適宜粒
度の粉末体によるものとすることができ、単独に飲用摂
取可能になるものとするには、適宜公知の粉砕機を使っ
て、例えば45μm程度の篩を通過させて調製した粉末
体にして採用するのが適当であるということができる。
シジミ貝殻粉末体からなるこの発明には、以下のとおり
の構成を基本とするシジミ貝殻粉末体の新規な製造方法
が包含されている。即ち、適宜段階においてシジミ貝か
らその貝肉を取り除いた後、それらシジミ貝殻を洗浄、
乾燥してから、加熱器具によってシジミ貝殻を温度41
0℃〜580℃内に規制して加熱処理し、シジミ貝殻の
結晶構造を、アラレ石型結晶構造( CaCO3 Aragoni
te ) から完全に方解石型結晶構造 ( CaCO3 Calci
te) に変化させた上、常温域まで自然冷却し、その後、
それら方解石型結晶構造( CaCO3 Calcite ) に変
化済みのシジミ貝殻を粉砕処理して所定粒度に粉末化し
たものとすることにより、他の温度処理区分帯における
シジミ貝殻粉末、あるいは同様の加熱処理した他の貝類
の粉末には有されていないか、殆ど有されていない肝臓
機能障害改善のための有効成分となるシジミ貝殻粉末体
に調製するようにした構成を要旨とするシジミ貝殻粉末
体の製造方法である。
は、より具体的には、適宜段階においてシジミ貝からそ
の貝肉を取り除いた後、それらシジミ貝殻を洗浄、乾燥
してから、加熱器具によってシジミ貝殻を温度410℃
〜580℃内に規制して加熱処理を施し、シジミ貝殻の
結晶構造が、過加熱によるライム( CaO Lime )への
変化を押さえながら、完全にアラレ石型結晶構造( Ca
CO3 Aragonite )から方解石型結晶構造( CaCO3
Calcite ) に変化するようにした後、常温域まで冷却
した上、それら方解石型結晶構造に変化済みのシジミ貝
殻を適宜粉砕手段によって粉砕処理して所定粒度に粉末
化したものとすることにより、他の温度処理区分帯にお
けるシジミ貝殻粉末、あるいは同様の加熱処理した他の
貝類の粉末には有されていないか、殆ど有されていない
肝臓機能障害改善のための有効成分となるシジミ貝殻粉
末体に調製するようにした構成からるシジミ貝殻粉末体
の製造方法ということができる。
料として生のシジミ貝を用意した上、公知の適宜手段に
よって貝肉を外し、貝殻だけにしたものを採用するよう
にしても勿論差支えはないが、佃煮や即席味噌汁用等各
種用途の食材として貝肉だけを取り外し、処理した後
の、それまで廃棄物としてしか取り扱われていなかった
貝殻を、積極的に有効活用するようにすれば、それまで
処分に経費を費やしていた部分が節約できるだけではな
く、かえって高付加価値の新素材として利益を上げるこ
とに繋がり、二重の効果が期待できるものになり、極め
て好都合のものとすることができる。
然十分な洗浄がなされていなければならず、その後、自
然乾燥によるか、公知の適宜乾燥手段によるかして乾燥
させてから、加熱処理温度が正しく410℃〜580℃
内で実施し得るようにした然るべき公知の加熱機を使
い、対象となるシジミ貝殻全体が、できるだけ均等に加
熱、燃焼されて良質の方解石型結晶構造( CaCO3 C
alcite ) のシジミ貝殻に変化するよう、1〜3時間程
度(貝殻の大きさや厚み、あるいは加熱処理する環境や
季節等、所要要件によって配慮する。)、比較的条件を
整えた環境で、一般的なシジミ貝殻を処理する場合であ
れば、約2時間程度を、加熱処理時間の一つの目安とす
ることができる。
処理を実施することにより、対象のシジミ貝殻は、アラ
レ石型結晶構造 ( CaCO3 Calcite ) のままのシジ
ミ貝殻、およびライム(CaO Lime)に変化してしまっ
たシジミ貝殻の何れにも属することなく、加熱処理温度
を410℃から580℃の範囲内で処理され、方解石型
結晶構造 ( CaCO3 Calcite ) に変化したシジミ貝
殻だけを、正確且つ効率的に生産することができ、それ
ら加熱処理済みのシジミ貝殻は、所定場所において自然
冷却するか、急激な冷却にならないようにして適宜公知
の冷却装置によって常温にまで冷却してから、それら方
解石型結晶構造 ( CaCO3 Calcite ) に変化したシ
ジミ貝殻だけを使って、振動ミル等の公知の粉砕機で粉
末処理を施し、所望の篩にかけて所定粒度に揃えた貝殻
カルシウムで、肝臓障害に対して有効な生理活性を示す
炭酸カルシウム製剤を調製するものである。
方法についての作用を確認、特定するために実施した実
験内容の幾つかを、以下で詳しく説明することとする。
回折 )シジミ貝殻を360℃から410℃まで10℃
きざみで焼成し、X線回折装置を用いて角度2θを25
°から45°まで変化させ、結晶構造を解析した結果、
図1のグラフにおいて、400℃を超えると、方解石型
の結晶構造に特徴的な5本のピークのみとなり、それ以
外のピークが見られなくなることから、少なくとも41
0℃からは完全に方解石型の結晶構造 ( CaCO3 Ca
lcite ) を有したものに変化してしまうことが判明し
た。
また、どの時点からライムの結晶構造に変化するかにつ
いては、上記X線回折結果から判定することが困難であ
ったため、加熱処理したシジミ貝殻の粉末を水に溶解さ
せてpHを測定し、アルカリ性が強まった時点を方解石
型結晶構造からライムへの転換点と判定したものであ
り、その結果、図2から読み取れるように、590℃処
理でpH11となることから、少なくとも580℃まで
が方解石型結晶構造 ( CaCO3 Calcite ) であると
認められる。
析 )身を除去した生のシジミ貝殻を自然乾燥させ、電
気炉等により500℃に達するまで昇温し方解石型の結
晶構造とし、自然に冷却させ、振動ミルにより粉砕後、
さらに45μmのふるいを通して灰色のシジミ貝殻粉末
体を得た。この方法によつて得られたシジミ貝殻カルシ
ウムの成分分析の結果は、次の表2が示すとおりとなっ
た。
るラット( LECラット )に、方解石型の結晶構造を
有するシジミ貝殻カルシウム7mg および14mg を生
理食塩水1ml に懸濁し、ラットにゾンデを用いて毎日
1回、強制的に径口投与した。
P( 免疫抑制酸性タンパク)値を一月に1回測定した
結果、図3「LECラットを用いたシジミ貝殻カルシウ
ム投与試験」のとおりであり、方解石型の結晶構造を有
するシジミ貝殻カルシウムの投与による体重減少は見ら
れず、また、解剖所見においても対照と比較し異常が見
られず、本貝殻カルシウムの有害性は認められなかっ
た。また、LECラットは、6ヶ月齢において急性肝炎
が発症するが、GOT、GPT、IAPの6ヶ月値は、
14mg 投与群において対照に比べて低値であり、この
ことから、この発明の方解石型シジミ貝殻カルシウム
が、急性期の肝炎に対して有効に作用していることが判
明する。
るラット(LECラット)に、方解石型結晶構造 (Ca
CO3 Calcite ) を有するシジミ貝殻カルシウムおよ
びアラレ石型結晶構造 ( CaCO3 Aragonite )を有
するシジミ貝殻カルシウム、夫々14mg ずつを生理食
塩水1ml に懸濁し、ラットにゾンデを用いて毎日1回
強制的に径口投与し、血清中のGOTおよびそのGPT
値を一月に1回測定した。その結果は、図4のとおりで
あり、シジミ貝殻ではアラレ石型の結晶構造では効果が
みられず、方解石型の結晶構造のみに有効性が確認され
た。
るラット(LECラット)に、方解石型の結晶構造を有
するシジミ貝殻カルシウムおよび方解石型の結晶構造を
有するホタテ貝殻カルシウムを夫々14mg を生理食塩
水1ml に懸濁し、ラットにゾンデを用いて毎日1回強
制的に径口投与するようにし、血清中のGOTおよびそ
のGPT値を一月に1回測定した結果、図5に見られる
とおりのデータが得られたものであり、同じ方解石型の
結晶構造であっても、ホタテ貝殻にはその有効性が認め
られないことから、肝機能改善作用は、シジミ貝殻特有
の活性であることが判った。
シジミ貝殻粉末体は、前掲の表1、表2のデータを得る
ために実施した、肝臓障害を自然発症するラット(LE
Cラット)を用い、結晶構造を方解石型としたシジミ貝
殻カルシウムを生理食塩水に懸濁して、毎日強制的に1
回径口投与した実験で、対象のラットの肝臓障害は、間
違いなく改善されるという結果が得られ、しかも、この
実験に用いたラットに全く副作用が観察されないことも
確認し得ていることから、肝臓障害に対する治療法に
は、方解石型結晶構造 ( CaCO3 Calcite )を持っ
たシジミ貝殻が、所定の如くに加熱、粉末処理されてな
るものを、直接服用することによって可能となり、その
服用によっても、その粉末自体は、上記表2に示したと
おの貝殻成分であって基本的に毒性は無いことから、そ
の服用量は広範囲に亘ってコントロール可能となるた
め、肝臓障害の症状や程度に応じて適切に対応可能にな
るという利点もあり、これまでの処方では難しいとされ
ていた肝機能障害の治療に極めて大きな威力を発揮する
ことになるという秀れた特徴を発揮するものとなる。
この発明の新規な製造方法は、確実且つ効率的に、目的
とする肝機能改善に有効で高品質のシジミ貝殻粉末体を
製造可能にするものであり、古くから滋養強壮食材の一
つと周知されながら、シジミ貝の貝肉はともかくも、そ
の貝殻については、飼料や漢方薬等といった限られた分
野での利用はなされていたとはいうものの、殆どのもが
未利用資源のままで廃棄され、それも、青森県十三湖界
隈等のようなシジミ貝供給地周辺に立地する専門加工場
等では、産業廃棄物と化してしまっているといった有り
様を呈していたものが、この製造方法によってその有効
活用の道が開かれ、それら廃棄処理問題を一気に解決可
能とする上、現代病の一つに数えられ、その治療もかな
り難しいとされている肝臓障害に対して有効に作用する
こととなる極めて付加価値の高い新素材に変身させ、健
康的な生活維持に大いに役立たせることが可能になると
共に、永年シジミ貝に係りを持ってきた人々に経済効果
をもたらすことになるという特徴も有するものである。
体、およびその製造方法は、その新規な構成によって所
期の目的を普く達成可能とするものであり、シジミ貝に
係る人々の経済基盤を安定させてシジミ貝供給地の活性
化を促すと共に、それら地域におけるシジミ貝殻による
公害問題の解決策にも繋がって地域環境の整備にも役立
つものになる上、肝機能障害を患う人は勿論のこと、現
代の様々な要因からその可能性の高い現代人にとって
も、その健康管理のために大いに寄与することができる
ものとなり、したがって、各方面から高く評価され、広
く活用、普及していくものになると予想される。
構造のX線回折」結果を示すグラフである。
pH比較」結果を示すグラフである。
の成分分析」結果を示すグラフである。
グラフである。
グラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】 アラレ石型結晶構造( CaCO3 Arago
nite ) のままとはならず、且つまたライム(CaO Lim
e)に変化してしまわない温度帯に規制して加熱処理した
ときだけに得られる方解石型結晶構造( CaCO3 Cal
cite ) のシジミ貝殻のみを適宜粉末化し、これら加
熱、粉末処理したシジミ貝殻により、他の処理温度区分
帯におけるシジミ貝殻粉末、あるいは同様の加熱処理し
た他の貝類の粉末には有されていないか、殆ど有されて
いない肝臓機能障害改善のための有効成分が得られるよ
うにしてなるものとしたことを特徴とするシジミ貝殻粉
末体。 - 【請求項2】 アラレ石型結晶構造( CaCO3 Arago
nite ) およびライム(CaO Lime)のシジミ貝殻を含
ませないよう、温度410℃〜580℃内に規制して加
熱処理したときだけに得られる方解石型結晶構造( Ca
CO3 Calcite) のシジミ貝殻のみを適宜粉末化し、こ
れら加熱、粉末処理したシジミ貝殻により、他の処理温
度区分帯におけるシジミ貝殻粉末、あるいは同様の加熱
処理した他の貝類の粉末には有されていないか、殆ど有
されていない肝臓機能障害改善のための有効成分が得ら
れるようにしてなるものとしたことを特徴とするシジミ
貝殻粉末体。 - 【請求項3】 適宜段階においてシジミ貝からその貝肉
を取り除いた後、それらシジミ貝殻を洗浄、乾燥してか
ら、加熱器具によってシジミ貝殻を温度410℃〜58
0℃内に規制して加熱処理し、シジミ貝殻の結晶構造
を、アラレ石型結晶構造( CaCO3 Aragonite ) か
ら完全に方解石型結晶構造( CaCO3 Calcite ) に
変化させた上、常温域まで冷却し、その後、それら方解
石型結晶構造に変化済みのシジミ貝殻を粉砕処理して所
定粒度に粉末化したものとすることにより、他の温度処
理区分帯におけるシジミ貝殻粉末、あるいは同様の加熱
処理した他の貝類の粉末には有されていないか、殆ど有
されていない肝臓機能障害改善のための有効成分となる
シジミ貝殻粉末体に調製するようにした、請求項1また
は2何れか記載のシジミ貝殻粉末体の製造方法。 - 【請求項4】 適宜段階においてシジミ貝からその貝肉
を取り除いた後、それらシジミ貝殻を洗浄、乾燥してか
ら、加熱器具によってシジミ貝殻を温度410℃〜58
0℃内に規制して加熱処理を施し、シジミ貝殻の結晶構
造が、過加熱によるライム( CaO Lime )への変化を
押さえながら、完全にアラレ石型結晶構造( CaCO3
Aragonite ) から方解石型結晶構造( CaCO3 Calc
ite ) に変化するようにした後、常温域まで冷却した
上、それら方解石型結晶構造に変化済みのシジミ貝殻を
適宜粉砕手段によって粉砕処理して所定粒度に粉末化し
たものとすることにより、他の温度処理区分帯における
シジミ貝殻粉末、あるいは同様の加熱処理した他の貝類
の粉末には有されていないか、殆ど有されていない肝臓
機能障害改善のための有効成分となるシジミ貝殻粉末体
に調製するようにした、請求項1または2何れか記載の
シジミ貝殻粉末体の製造方法。
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JP2000017725A JP3475411B2 (ja) | 2000-01-26 | 2000-01-26 | シジミ貝殻粉末体を有効成分とする肝臓機能障害改善用組成物、およびその製造方法 |
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JP3475411B2 JP3475411B2 (ja) | 2003-12-08 |
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JP (1) | JP3475411B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014077088A1 (ja) * | 2012-11-13 | 2014-05-22 | 株式会社エヌエクス | シジミ貝殻焼成品の製造方法、及びそれを有効成分とした肝臓機能障害改善用組成物 |
JP2021000034A (ja) * | 2019-06-21 | 2021-01-07 | 株式会社ナックス | 機能性経口組成物及びその製造方法 |
JP7114235B2 (ja) | 2017-10-11 | 2022-08-08 | メモリアルネットワーク有限会社 | 有機カルシウムの製造方法 |
-
2000
- 2000-01-26 JP JP2000017725A patent/JP3475411B2/ja not_active Expired - Lifetime
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WO2014077088A1 (ja) * | 2012-11-13 | 2014-05-22 | 株式会社エヌエクス | シジミ貝殻焼成品の製造方法、及びそれを有効成分とした肝臓機能障害改善用組成物 |
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