JP2001202933A - 角形電池用封口板およびその製造方法 - Google Patents

角形電池用封口板およびその製造方法

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JP2001202933A
JP2001202933A JP2000014151A JP2000014151A JP2001202933A JP 2001202933 A JP2001202933 A JP 2001202933A JP 2000014151 A JP2000014151 A JP 2000014151A JP 2000014151 A JP2000014151 A JP 2000014151A JP 2001202933 A JP2001202933 A JP 2001202933A
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JP
Japan
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rivet
plate
sealant
gasket
upper gasket
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JP2000014151A
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Akira Nagasaki
顕 長崎
Takuya Nakajima
琢也 中嶋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/10Primary casings; Jackets or wrappings
    • H01M50/102Primary casings; Jackets or wrappings characterised by their shape or physical structure
    • H01M50/103Primary casings; Jackets or wrappings characterised by their shape or physical structure prismatic or rectangular
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】封止剤の塗布むらに起因する密閉性の低下を解
消して漏液を確実に防止できる構成を備えた角形電池用
封口板およびその製造方法を提供する。 【解決手段】上部ガスケット12における基台板部12
cの中央部から下方に突設された筒状の突出部12aの
取付孔12bに、封止剤3を塗布したリベット2を上方
から押し込んで取り付ける。蓋板7を突出部12aに外
嵌して基台板部12cに重合し、下部ガスケット9を突
出部12aに外嵌して蓋板7に重合し、ワッシャ10
を、突出部12aに外嵌して下部ガスケット9に重合
し、リベット2の先端部分をかしめ加工して、リベット
2と蓋板7とを互いにかしめ固定する。そののち、封止
剤13を、基台板部12cの両端部分の封止剤注入口1
2dから注入して基台板部12cと蓋板7との間に流入
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば角形リチウ
ム二次電池などの角形電池に用いる封口板およびその封
口板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年では、AV機器あるいはパソコンや
携帯型通信機器などの電気機器のポータブル化やコード
レス化が急速に促進されており、これら電気機器の駆動
用電源としては、従来においてニッケルカドミウム電池
やニッケル水素電池が主に用いられていたが、近年で
は、特に、急速充電が可能でエネルギ密度が高く、高い
安全性を有するリチウム二次電池に代表される非水電解
液(有機溶媒系電解液)二次電池が主流になりつつあ
る。この非水電解液二次電池では、高エネルギ密度や負
荷特性に優れた密閉型とし、さらに、機器の薄型化に適
し、且つスペース効果が高い角形とすることが促進され
ている。
【0003】図4(a)は、従来の角形二次電池に用い
られている封口板1を示す平面図、(b)は(a)のA
−A線断面図である。この封口板1は、図5(a),
(b)の縦断面図に示すような工程を経て組み立てられ
る。すなわち、先ず、図5(a)に示すように、リベッ
ト2における上部ガスケット4との接合箇所に封止剤3
を塗布し、そのリベット2を上部ガスケット4における
筒状の突出部4aの取付孔4bに押し込んで取り付け
る。
【0004】つぎに、同図(b)に示すように、上部ガ
スケット4の突出部4aに、安全弁7aおよび注液口7
bを有する蓋板7を外嵌したのち、その蓋板7の裏面
(製造過程では上下を逆にして製作されるので、この場
合は図の上面)および上部ガスケット4の突出部4aに
おける蓋板7から突出した部分の外面に、封止剤8を塗
布し、下部ガスケット9を上部ガスケット4の突出部4
bに外嵌し、さらに、ワッシャ10をリベット2に外嵌
したのちに、リベット2の先端部をかしめ加工する。そ
れにより、図4(a),(b)に示すように、リベット
2と蓋板7とが、上部ガスケット4、下部ガスケット9
およびワッシャ10を介在して互いにかしめ固定され
て、図4の封口板1が出来上がる。
【0005】この封口板1は、気密漏れの発生経路とな
る可能性があるリベット2と上部ガスケット4の突出部
4aとの間および蓋板7と下部ガスケット9との間がそ
れぞれ封止剤3,8で封止されている。この封口板1
は、角形二次電池の組み立てに際して、正極板と負極板
とがこれらの間にセパレータを介在して偏平状に巻回さ
れてなる電極群に電気的接続状態に接合されたのち、角
形の電池ケース内に挿入されて、電池ケースにレーザ溶
接などにより固定されることにより、電池ケースの開口
部を封口する。そののち、電池ケース内には蓋板7の注
液口7bから電解液が注入され、その電解液の注液後に
注液口7bを注液栓で塞ぐことにより、角形二次電池が
出来上がる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記封
口板1を用いて構成した角形二次電池では、封口板1に
おけるリベット2のかしめ加工した箇所を通じて電解液
が漏液するトラブルが多発していた。この漏液の発生原
因は、本発明者らの分析結果によると、蓋板7の裏面に
塗布する封止剤8にどうしても塗布むらが生じるため
に、蓋板7に下部ガスケット9を重ね合わせた状態でリ
ベット2をかしめ加工したとき、下部ガスケット9が蓋
板7に強く押し付けられて封止剤8が蓋板7の裏面にお
ける周端部まで溢れ出てしまい、この溢れ出た封止剤8
およびこの封止剤8に付着した塵埃に起因して、封口板
1と電池ケースとをレーザ溶接したときの溶接部に孔が
開いたり、クラックが発生して、蓋板7と下部ガスケッ
ト9との間の密閉性が低下し、これらの間から電解液が
漏液していることが明らかになった。
【0007】そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑み
てなされたもので、封止剤の塗布むらに起因する密閉性
の低下を解消して漏液を確実に防止できる構成を備えた
角形電池用封口板およびその製造方法を提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の角形電池用封口板は、取付孔を有する筒状
の突出部が、両端部分に封止剤注入口を有する基台板部
の中央部から下方に一体突設されてなる上部ガスケット
と、前記取付孔に上方から押し込んで前記上部ガスケッ
トに取り付けられたリベットと、前記突出部に下方から
外嵌して前記基台板部に重合された蓋板と、前記突出部
に下方から外嵌して前記蓋板に重合された下部ガスケッ
トと、前記リベットにおける前記突出部からの突出部分
に下方から外嵌されて前記下部ガスケットに重合された
ワッシャとを備え、前記リベットにおける前記突出部か
らの突出部分をかしめ加工することにより、前記リベッ
トと前記蓋板とが、前記上,下ガスケットおよびワッシ
ャを介してかしめ固定されていることを特徴としてい
る。
【0009】この角形電池用封口板では、リベットをか
しめ加工する箇所とは反対側の上部ガスケットの基台板
部に封止剤注入口を備えているので、上部ガスケットの
基台板部と蓋板との間を、上部ガスケットの封止剤注入
口から注入した封止剤を流入させて封止することが可能
となる。この封止剤の注入はリベットのかしめ加工後に
行うことが可能であるから、蓋板と上部ガスケットとの
間には、必要にして十分な所要量の封止剤が密閉度の低
い箇所に優先的、且つ効果的に流入して回り込むので、
それらの間の密閉度が格段に向上する。
【0010】上記発明において、上部ガスケットの封止
剤注入口は、かしめ加工前のリベットにおける前記上部
ガスケットの突出部からの突出長に対して1/3〜2〜
3の孔径に設定することが好ましい。
【0011】これにより、封止剤注入口の孔径が大き過
ぎることに起因して上部ガスケットの強度が低下して、
上部ガスケットにこれの成形時においてクラックや割れ
が発生したり、逆に孔径が小さ過ぎることに起因して封
止剤がスムーズに注入できなくなって封止剤注入口から
溢れ出たり、封止剤が蓋板と上部ガスケットの基台板部
との間に効率良く回り込まないといった不具合の発生を
確実に防止できる。
【0012】また、上記発明において、上部ガスケット
の基台板部と蓋板との間に、ワセリンまたはUV樹脂か
らなる封止剤が前記上部ガスケットの封止剤注入口から
注入して介在される構成とすることが好ましい。これら
の封止剤は、本発明の封口板が主に適用される角形非水
電解液二次電池の有機電解液に溶け難い上に、狭隘な経
路に効率よく流入する性質を有していることから、上部
ガスケットの封止剤注入口から蓋板との隙間に効率的に
回り込ませることができる。
【0013】一方、本発明の角形電池用封口板の製造方
法は、上部ガスケットにおける基台板部の中央部の筒状
の突出部の取付孔に、封止剤を塗布したリベットを上方
から押し込んで取り付ける工程と、蓋板を前記突出部に
下方から外嵌して前記基台板部に重合する工程と、下部
ガスケットを前記突出部に外嵌して前記蓋板に重合する
工程と、ワッシャを、前記リベットにおける前記突出部
からの突出部分に外嵌して前記下部ガスケットに重合す
る工程と、前記リベットにおける前記突出部からの突出
部分をかしめ加工して、前記リベットと前記蓋板とを、
前記上,下ガスケットおよびワッシャを介してかしめ固
定する工程と、封止剤を、前記上部ガスケットの基台板
部の両端部分の封止剤注入口から注入して前記基台板部
と前記蓋板との間に流入させる工程とを備えていること
を特徴としている。
【0014】この角形電池用封口板の製造方法では、リ
ベットのかしめ加工後にそのかしめ加工部分とは反対側
に位置する封止剤注入口から封止剤を注入するので、か
しめ加工側の下部ガスケットと蓋板との間から封止剤が
溢れ出ることがない。したがって、角形二次電池の組み
立てに際して封口板と電池ケースとを溶接する場合に
は、その溶接部に孔やクラックが発生することがなく、
耐漏液性が一層向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1(a)
は、本発明の一実施の形態に係る角形電池用封口板11
を示す平面図、(b)は(a)のB−B線断面図であ
る。この封口板11は、図2(a),(b)の縦断面図
に示す工程を経て組み立てられる。すなわち、先ず、図
2(a)に示すように、リベット2における上部ガスケ
ット12との接合箇所に封止剤3を塗布し、そのリベッ
ト2を、上部ガスケット12における筒状の突出部12
aの取付孔12bに押し込んで取り付ける。この上部ガ
スケット12には、その基台板部12cの両端近傍箇所
に封止剤注入口12dがそれぞれ形成されている。
【0016】つぎに、同図(b)に示すように、上部ガ
スケット12の突出部12aに、安全弁7aおよび注液
口7bを有する蓋板7を、封止剤を塗布せずに外嵌した
のち、下部ガスケット9を上部ガスケット12の突出部
12aに外嵌し、さらに、ワッシャ10をリベット2に
外嵌したのちに、リベット2の先端部をかしめ加工す
る。それにより、図1(a),(b)に示すように、リ
ベット2と蓋板7とが、上部ガスケット12、下部ガス
ケット9およびワッシャ10を介在して互いにかしめ固
定される。この組立体に、上部ガスケット12の2つの
封止剤注入口12dから図1(b)に示す封止剤13が
注入されると、図1の封口板11が出来上がる。
【0017】従来封口板1においては、蓋板7における
リベット2をかしめ加工する側の裏面に封止剤8を塗布
したのちに、リベット2のかしめ加工を行っていたの
で、そのリベット2のかしめ加工時の圧力によって封止
剤8が蓋板7と下部ガスケット9との間から押し出され
てしまい、下部ガスケット9と蓋板7との間ひいては上
部ガスケット4と蓋板7との間の密閉度がどうしても低
下していた。
【0018】これに対して上記封口板11では、リベッ
ト2のかしめ加工が終了して完全に組み立てられた状態
としたのちに、リベット2のかしめ加工した部分とは反
対側の上部ガスケット12の基台板部12cと蓋板7と
の間に、上部ガスケット12の2つの封止剤注入口12
dから注入した封止剤13を流入させるようにしている
ので、蓋板7と上部ガスケット12との間には、必要に
して十分な所要量の封止剤13が密閉度の低い箇所に優
先的、且つ効果的に流入して回り込み、それらの間の密
閉度が格段に向上する。また、封止剤注入口12dから
注入した封止剤13は、かしめ加工後の注入であること
と、かしめ加工する箇所とは反対側の箇所から注入する
ことにより、下部ガスケット9と蓋板7との間から溢れ
出ることがない。したがって、角形二次電池の組み立て
に際して上記封口板11と電池ケースとをレーザ溶接す
る場合には、溶接部に孔やクラックが発生することがな
く、この点からも耐漏液性が格段に向上する。
【0019】ところで、上部ガスケット12の封止剤注
入口12dは、その孔径が大き過ぎると、上部ガスケッ
ト12の強度が低いことから、上部ガスケット12にこ
れの成形時においてクラックや割れが発生し易く、逆に
孔径が小さ過ぎると、封止剤13がスムーズに注入でき
なくなって封止剤注入口12dから溢れ出たり、封止剤
13が蓋板7と上部ガスケット12の基台板部12cと
の間に効率良く回り込まない不具合が発生する。このよ
うな不具合の発生を防止するためには、封止剤注入口1
2dの孔径を、リベット2における上部ガスケット12
の突出部12aからの突出長に対して1/3〜2〜3に
設定することが好ましい。
【0020】一方、封口板11の組立後に封止剤注入口
12dから注入する封止剤13としては、従来において
一般的に用いられていたコールタールピッチに代えて、
ワセリンまたはUV樹脂を用いるのが好ましい。これら
を封止剤13として上記封口板11に用いた場合には、
この封口板11が主に適用される角形非水電解液二次電
池の有機電解液に溶け難い上に、狭隘な経路に効率よく
流入して回り込む性質を有していることから、上部ガス
ケット12と蓋板7との隙間にスムーズに流入すること
ができる。
【0021】図3は、上記実施の形態の封口板11を用
いて構成した角形二次電池14を示す縦断面図であり、
同図において、図1および図2と同一若しくは同等のも
のには同一の符号を付してある。つぎに、この角形二次
電池14の実例について説明する。電池ケース17は、
鉄またはアルミニウムで製作するのが好ましく、今回は
アルミニウムで製作したものを用いた。封口板11は、
鉄板材にニッケルめっきを施したリベット2と、アルミ
ニウム製平板に安全弁7aおよび注液口7bを形成した
蓋板7とを、共にポリフエニレンスルフィド製の上部ガ
スケット12および下部ガスケット9と、鉄板材にニッ
ケルめっきを施したワッシャ10とを介在してかしめ固
定して、製作した。
【0022】なお、リベット2およびワッシャ10とし
て鉄板材にニッケルめっきを施したものを用いているの
は、アルミニム製の電池ケース17を用いているからで
あり、アルミニウム以外の素材で形成した電池ケース1
7を用いる場合には、例えばアルミニウム製のリベット
2およびワッシャ10を用いることができる。また、上
部ガスケット12および下部ガスケット9は、上記ポリ
フエニレンスルフィド製のものに限らず、電気絶縁性の
樹脂であればよく、例えば、ポリプロピレンで形成して
もよい。
【0023】極板群18は、コバルト酸リチウムを活物
質として用いた正極板と、カーボンブラックを活物質と
して用いた負極板とを、これらの間にポリプロピレン製
の微多孔膜のセパレータを介在してスパイラル状に巻回
し、長円形にプレス圧縮したものを用いた。正極板から
導出したアルミニウム製の正側集電リード19を蓋板7
に溶接し、鉄板材にニッケルめっきを施した負側集電リ
ード20を負極板から取り出してワッシャ10に溶接し
た。したがって、この角形二次電池14では、電池ケー
ス17が正極端子で、リベット2が負極端子となる構成
になっているが、実施の形態の封口板11は、上記とは
極性が逆となる電池系にも適用できるのは言うまでもな
い。
【0024】上記角形二次電池14の組み立てに際して
は、実施の形態の封口板11に極板群18の正負両側の
集電リード19,20を溶接したのち、この極板群18
と封口板11とを電池ケース17に挿入して、封口板1
1と電池ケース17とを、レーザ溶接で固定することに
より、電池ケース17の開口部を封口する手順で行っ
た。なお、封口板11と電池ケース17とを、超音波溶
接により固定してもよい。つぎに、電池ケース17の内
部には、蓋板7の注液口7bから所定量の電解液を注入
した。この電解液としては、エチレンカーボネート(E
C)とジエチルカーボネート(DEC )とをモル比で1対
3の割合で混合した溶媒に、媒質として六フッ化燐酸リ
チウム(LiPF6 )を溶解したものを用いた。
【0025】上記の工程を経て製作した角形二次電池1
4および図4の封口板1を用いて製作した従来の角形二
次電池における各々の封口板11,1の耐漏液特性の評
価を、温度が45°Cで湿度が90%の雰囲気中に7日間放
置した後に行った。その結果、リベット2のかしめ部分
からの漏液において、従来の封口板1を用いた角形二次
電池では1000個のうちの150 個に発生したのに対し、実
施の形態の封口板11を用いた角形二次電池14では10
00個のうちの何れにも全く発生しなかった。また、ヒー
トサイクルに7日間放置した後の耐漏発生率において、
従来の封口板1を用いた角形二次電池では15%であった
のに対し、実施の形態の封口板11を用いた角形二次電
池14では0%と格段に向上した。
【0026】なお、上述した良好な耐漏液特性の効果
は、上記工程を経て製作した角形リチウム二次電池14
に固有のものではなく、例えば、正極活物質としてニッ
ケル酸リチウムまたはマンガン酸リチウムを用いた角形
リチウム二次電池、或いは電解液に水溶液を用いたニッ
ケル水素電池などの他の角形二次電池系においても同様
に得ることができる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明の角形電池用封口
板によれば、リベットをかしめ加工する箇所とは反対側
の上部ガスケットの基台板部に封止剤注入口を備えた構
成としたので、上部ガスケットの基台板部と蓋板との間
を、上部ガスケットの封止剤注入口から注入した封止剤
を流入させて封止することが可能となる。この封止剤の
注入はリベットのかしめ加工後に行うことが可能である
から、蓋板と上部ガスケットとの間には、必要にして十
分な所要量の封止剤が密閉度の低い箇所に優先的、且つ
効果的に流入して回り込むので、それらの間の密閉度を
高めることができ、耐漏液特性が格段に向上する。
【0028】本発明の角形電池用封口板の製造方法によ
れば、リベットのかしめ加工後にそのかしめ加工部分と
は反対側に位置する封止剤注入口から封止剤を注入する
ので、かしめ加工側の下部ガスケットと蓋板との間から
封止剤が溢れ出ることがない。したがって、角形二次電
池の組み立てに際して封口板と電池ケースとを溶接する
場合には、その溶接部に孔やクラックが発生することが
なく、耐漏液性が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施の形態に係る角形電
池用封口板を示す平面図、(b)は(a)のB−B線断
面図。
【図2】(a),(b)は同上封口板の組立工程を工程
順に示す縦断面図。
【図3】同上封口板を用いて構成した角形電池を示す縦
断面図。
【図4】(a)は、従来の角形二次電池の封口板を示す
平面図、(b)は(a)のA−A線断面図。
【図5】(a),(b)は同上封口板の組立工程を工程
順に示す縦断面図。
【符号の説明】
2 リベット 3 封止剤 7 蓋板 9 下部ガスケット 10 ワッシャ 11 封口板 12 上部ガスケット 12a 突出部 12b 取付孔 12c 基台板部 12d 封止剤注入口 13 封止剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H011 AA17 CC06 DD15 DD22 KK01 5H022 AA09 BB02 BB03 CC03 5H029 AJ15 AK03 AL06 AM03 AM05 AM07 BJ02 BJ14 BJ27 CJ03 CJ05 CJ13 CJ22 DJ02 EJ01 EJ12 HJ04 HJ06 HJ12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付孔を有する筒状の突出部が、両端部
    分に封止剤注入口を有する基台板部の中央部から下方に
    一体突設されてなる上部ガスケットと、 前記取付孔に上方から押し込んで前記上部ガスケットに
    取り付けられたリベットと、 前記突出部に下方から外嵌して前記基台板部に重合され
    た蓋板と、 前記突出部に下方から外嵌して前記蓋板に重合された下
    部ガスケットと、 前記リベットにおける前記突出部からの突出部分に下方
    から外嵌されて前記下部ガスケットに重合されたワッシ
    ャとを備え、 前記リベットにおける前記突出部からの突出部分をかし
    め加工することにより、前記リベットと前記蓋板とが、
    前記上,下ガスケットおよびワッシャを介してかしめ固
    定されていることを特徴とする角形電池用封口板。
  2. 【請求項2】 上部ガスケットの封止剤注入口は、かし
    め加工前のリベットにおける前記上部ガスケットの突出
    部からの突出長に対して1/3〜2〜3の孔径に設定さ
    れている請求項1に記載の角形電池用封口板。
  3. 【請求項3】 上部ガスケットの基台板部と蓋板との間
    に、ワセリンまたはUV樹脂からなる封止剤が前記上部
    ガスケットの封止剤注入口から注入して介在されている
    請求項1または2に記載の角形電池用封口板。
  4. 【請求項4】 上部ガスケットにおける基台板部の中央
    部から下方に突設された筒状の突出部の取付孔に、封止
    剤を塗布したリベットを上方から押し込んで取り付ける
    工程と、 蓋板を前記突出部に下方から外嵌して前記基台板部に重
    合する工程と、 下部ガスケットを前記突出部に外嵌して前記蓋板に重合
    する工程と、 ワッシャを、前記リベットにおける前記突出部からの突
    出部分に外嵌して前記下部ガスケットに重合する工程
    と、 前記リベットにおける前記突出部からの突出部分をかし
    め加工して、前記リベットと前記蓋板とを、前記上,下
    ガスケットおよびワッシャを介してかしめ固定する工程
    と、 封止剤を、前記上部ガスケットの基台板部の両端部分の
    封止剤注入口から注入して前記基台板部と前記蓋板との
    間に流入させる工程とを備えていることを特徴とする角
    形電池用封口板の製造方法。
JP2000014151A 2000-01-20 2000-01-20 角形電池用封口板およびその製造方法 Pending JP2001202933A (ja)

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