JP2001202494A - Icカ−ド及びicカード認証方法 - Google Patents

Icカ−ド及びicカード認証方法

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JP2001202494A
JP2001202494A JP2000013169A JP2000013169A JP2001202494A JP 2001202494 A JP2001202494 A JP 2001202494A JP 2000013169 A JP2000013169 A JP 2000013169A JP 2000013169 A JP2000013169 A JP 2000013169A JP 2001202494 A JP2001202494 A JP 2001202494A
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Kazutaka Kusakabe
和孝 日下部
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生体認証方式を採用するICカード及びICカ
ード認証方法において、所有者以外の所有者と特定の関
係のある者も使用可能なICカード及びICカード認証
方法を提供することにある。 【解決手段】ICカード100の記憶部110には、所
有者登録指紋記憶部111の他に、代理人登録指紋記憶
部112,委任者登録指紋記憶部113,共有者登録指
紋記憶部114が設けられており、ICカードの所有者
から使用を許可された人である代理人や委任権者や共有
権者の生体情報である指紋が記憶されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカード及びI
Cカード認証方法に係り、特に、多目的利用の可能なI
Cカード及びICカード認証方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のICカードとしては、例えば、特
開平9−171547号公報に記載されているように、
ICカード内の不揮発性メモリに使用者の指紋を登録す
るとともに、使用時には、感熱材に使用者の指紋を転写
した上で、ICカード読取器によって、感熱材の指紋を
読み取り、不揮発性メモリに登録された使用者の指紋と
照合することにより、使用者のみがそのICカードを使
用でき、第三者による不正使用を防止することが知られ
ている。また、所有者の指紋に代えて、所有者の声紋等
によって使用者本人であるかどうかを認証する生体情報
による認証方式も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−171547号公報に記載された方式や声紋等によ
る生体認証方式では、ICカードを使用できるのは、使
用者のみであって、それ以外の者が使用できないという
問題があった。例えば、病院等で用いられるICカード
において、その内部には、使用者の医療データ(病歴,
薬歴,既往症等のデータ)が記憶されている。そして、
使用者が重傷等を負ってICカードによる生体認証を受
けられない場合、ICカードに記憶されている使用者の
医療データを読み取ることができないという問題があっ
た。
【0004】同様にして、銀行等で用いられるICカー
ドにおいては、その内部に、使用者の口座のデータが記
憶されている。そして、使用者が都合により、銀行等に
出向くことができない場合には、口座継続等の手続を使
用者の配偶者等が行えないという問題があった。
【0005】本発明の目的は、生体認証方式を採用する
ICカード及びICカード認証方法において、所有者以
外の所有者と特定の関係のある者も使用可能なICカー
ド及びICカード認証方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、所有者の生体情報を記憶する記憶部を有
するICカードにおいて、上記記憶部には、上記所有者
からそのICカードの使用を許可された人の生体情報を
記憶するようにしたものである。かかる構成により、所
有者以外の所有者と特定の関係のある者もそのICカー
ドを使用可能とし得るものとなる。
【0007】また、上記目的を達成するために、予め登
録されている所有者の生体情報と、使用時の生体情報を
比較してカードの使用を許可するICカードの認証方法
において、予め登録された所有者からそのICカードの
使用を許可された人の生体情報と、使用時の使用者の生
体情報とを比較してカードの使用を許可するようにした
ものである。かかる方法により、所有者以外の所有者と
特定の関係のある者もそのICカードを使用可能とし得
るものとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2を用いて、本
発明の一実施形態によるICカードの構成及ICカード
認証方法の動作について説明する。最初に、図1を用い
て、本実施形態によるICカードを用いたICカードシ
ステムの構成について説明する。図1は、本発明の一実
施形態によるICカードを用いたICカードシステムの
構成を示すブロック図である。
【0009】ICカード100に記憶されているデータ
は、ICカード読取り装置10を介して、ホストコンピ
ュータ20に読み込まれる。また、逆に、ホストコンピ
ュータ20に記憶されたデータが、ICカード読取り装
置10を介して、ICカード100に書き込まれる。
【0010】ICカード100は、記憶部110と、制
御部120と、アンテナ部130と、指紋感熱剤塗布エ
リア140とを備えている。制御部120は、記憶部1
10に記憶されているデータを読み出し、また、記憶部
120にデータを書き込む。制御部120は、アンテナ
部130と接続されており、ICカード読取り装置10
を介して、ホストコンピュータ20との間で、データの
読み書きを実行する。なお、本実施形態においては、非
接触式のICカードを例にしているので、アンテナ部1
30を備えているが、非接触式や光式等のものにおいて
は、それぞれアンテナ部130に代えて、データの読み
書きを行うためのデータ授受部を備えている。
【0011】指紋感熱剤塗布エリア140には、感熱剤
が塗布されている。ICカードの使用者等が、指紋感熱
剤塗布エリア140を指で掴むことにより、感熱剤が使
用者等の指先の体温で反応して、使用者等の指紋が、指
紋感熱剤塗布エリア140に転写される。ICカード読
取り装置10は、ICカード100のアンテナ部130
との間でデータの授受を行うICカード読取り部の他
に、赤外線指紋読取り部を備えており、指紋感熱剤塗布
エリア140に転写された使用者等の指紋を読み取るこ
とができる。
【0012】記憶部110は、所有者登録指紋記憶部1
11と、代理人登録指紋記憶部112と、委任者登録指
紋記憶部113と、共有者登録指紋記憶部114と、医
療データファイル115と、口座Aファイル116と、
口座Bファイル117と、暗号ファイル118とを備え
ている。
【0013】所有者登録指紋記憶部111には、ICカ
ード100の所有者の登録指紋が予め記憶されている。
代理人登録指紋記憶部112には、ICカード100の
所有者に対する代理人の登録指紋が予め記憶されてい
る。ここで、ICカード100の所有者をAさんとし、
代理人をBさんとすると、例えば、AさんとBさんが夫
婦等の家族の場合である。ICカード100の所有者で
あるAさんが、例えば、不足の事態による重傷等によっ
て、Aさんの指紋を用いた生体認証が行えない場合、A
さんの代理人であるBさんが代理人として生体認証を行
え、Aさんの医療データを読み取ることができるように
する場合等において、代理人が予め設定され、代理人登
録指紋記憶部112には、ICカード100の所有者に
対する代理人であるBさんの登録指紋を予め記憶するよ
うにする。
【0014】委任者登録指紋記憶部113には、ICカ
ード100の所有者に対する委任者の登録指紋が予め記
憶されている。ここで、ICカード100の所有者をA
さんとし、委任者をBさんとすると、例えば、Aさんと
Bさんが夫婦等の家族の場合である。ICカード100
の所有者であるAさんは、銀行の口座Aを有しており、
例えば、この口座Aに定期預金等があり、この定期預金
が満期となり、定期預金口座を継続したいような場合が
ある。このとき、ICカード100の所有者であるAさ
んが、所用により、銀行に出向けない場合、所有者Aさ
んからの委任を受けたBさんが委任者として生体認証を
行え、Aさんの口座Aの定期預金の口座継続ができるよ
うにする場合等において、委任者が予め設定され、委任
者登録指紋記憶部113には、ICカード100の所有
者による委任者であるBさんの登録指紋を予め記憶する
ようにする。
【0015】共有者登録指紋記憶部114には、ICカ
ード100の所有者に対する共有者の登録指紋が予め記
憶されている。ここで、ICカード100の所有者をA
さんとし、共有者をBさんとすると、例えば、Aさんと
Bさんが夫婦等の家族の場合である。ICカード100
の所有者であるAさんは、銀行の口座Aを有しており、
一方では、共有者のBさんは、同じ銀行に別の口座Bを
有している場合がある、このとき、例えば、BさんがB
さんのICカードの故障等により、一時的にAさんのI
Cカード100を用いて、自分の口座Bにアクセスした
いような場合、Bさんが所有者AさんのICカード10
0の共有者として生体認証を行え、Bさんの口座Bにア
クセスして、預金の引き出しや預け入れできるようにす
る場合等において、共有者が予め設定され、共有者登録
指紋記憶部114には、ICカード100の所有者に対
する共有者であるBさんの登録指紋を予め記憶するよう
にする。
【0016】なお、所有者登録指紋記憶部111,代理
人登録指紋記憶部112,委任者登録指紋記憶部11
3,共有者登録指紋記憶部114に対する所有権者等の
記憶は、例えば、2次発行時,即ち、ICカードの発行
者(銀行,病院等)による発行時に記憶される。
【0017】医療データファイル115には、ICカー
ド100の所有者であるAさんの医療データ(例えば、
病歴,薬歴,既往症等)が記憶されている。口座Aファ
イル116には、ICカード100の所有者であるAさ
んの銀行の口座Aのデータが記憶されている。口座Bフ
ァイル117には、Bさんの銀行の口座Bのデータが記
憶されている。暗号ファイル118には、AさんやBさ
んのパスワードや暗号が予め記憶されている。銀行等の
取引においては、予め本人等の確認のために、パスワー
ドや暗号が設定される場合があり、これらのデータが、
暗号ファイル118に記憶されている。
【0018】さらに、所有者登録指紋記憶部111,代
理人登録指紋記憶部112,委任者登録指紋記憶部11
3,共有者登録指紋記憶部114には、それぞれ、読み
/書き(R/W)許可フラグ111F,112F,11
3F,114Fが設定記憶されている。R/W許可フラ
グ111F,112F,113F,114Fは、例え
ば、1次発行時,即ち、ICカード100の製造者によ
る製造時に設定記憶される。
【0019】R/W許可フラグ111F,112F,1
13F,114Fは、例えば、2ビットのデータであ
る。上位ビットは、読出し(R)の許可・不許可を示し
ており、上位ビットが「1」の場合は、読出しが許可さ
れることを示しており、上位ビットが「0」の場合は、
読出しが許可されないことを示している。また、下位ビ
ットは、書込み(W)の許可・不許可を示しており、下
位ビットが「1」の場合は、書込みが許可されることを
示しており、上位ビットが「0」の場合は、書込みが許
可されないことを示している。
【0020】例えば、図1に示す例では、所有者登録指
紋記憶部111のR/W許可フラグ111Fは、「1,
1」であり、読出しも書込みも許可されていることを示
している。また、代理人登録指紋記憶部112のR/W
許可フラグ112Fは、「1,0」であり、読出しは許
可されているが、書込みは不許可であることを示してい
る。即ち、Aさんの代理人であるBさんは、代理人とし
て生体認証を行え、Aさんの医療データを読み取ること
ができるが、新たな医療データを書き込むことはできな
いことになる。
【0021】また、医療データファイル115,口座A
ファイル116,口座Bファイル117には、それぞ
れ、アクセス権フラグ115F,116F,117Fが
設定記憶されている。アクセス権フラグ115F,11
6F,117Fは、例えば、1次発行時,即ち、ICカ
ード100の製造者による製造時に設定記憶される。
【0022】アクセス権フラグ115F,116F,1
17Fは、例えば、4ビットのデータであり、所有者,
代理人,委任者,共有者毎に、それぞれのファイル11
5,116,117に対するアクセスが認められるか否
かを示している。最上位ビット(4ビット目)は、所有
者によるアクセスの可否を示しており、最上位ビットが
「1」の場合は、所有者によるアクセスが許可されるこ
とを示しており、最上位ビットが「0」の場合は、所有
者によるアクセスが許可されないことを示している。ま
た、第3ビットが「1」の場合は、代理人によるアクセ
スが許可されることを示しており、第3ビットが「0」
の場合は、代理人によるアクセスが許可されないことを
示している。さらに、第2ビットが「1」の場合は、委
任者によるアクセスが許可されることを示しており、第
2ビットが「0」の場合は、委任者によるアクセスが許
可されないことを示している。最下位ビット(1ビット
目)が「1」の場合は、共有者によるアクセスが許可さ
れることを示しており、第1ビットが「0」の場合は、
共有者によるアクセスが許可されないことを示してい
る。
【0023】例えば、図1に示す例では、医療データフ
ァイル115のアクセス権フラグ115Fは、「1,
1,0,0」であり、所有者及び代理人はアクセスでき
るが、委任者及び共有者はアクセスできないことを示し
ている。また、口座Aファイル116のアクセス権フラ
グ116Fは、「1,0,1,0」であり、所有者及び
委任者はアクセスできるが、代理人及び共有者はアクセ
スできないことを示している。さらに、口座Bファイル
117のアクセス権フラグ117Fは、「1,0,0,
1」であり、所有者及び共有者はアクセスできるが、代
理人及び委任者はアクセスできないことを示している。
【0024】なお、以上の例では、委任者は、口座ファ
イルに対してのみアクセスするものであったが、例え
ば、病院から薬を受け取ることを委任者に委任する場合
には、委任者が医療データファイルにアクセスするよう
にすることもできる。また、医療データファイル11
5,口座ファイル116,117に限らず、他のデータ
ファイルに対するアクセス権を設定することもできる。
例えば、役所から印鑑証明を発行して貰う場合について
は、印鑑証明の発行を管理する住民データファイル等に
対して、Aさんの委任を受けたBさんが、委任者とし
て、ファイルにアクセスして、印鑑証明を発行して貰う
場合等がある。
【0025】さらに、以上の例では、所有者,代理人,
委任者,共有者によるR/W許可及びアクセス権につい
て示しているが、これ以外にも、ICカードの所有者以
外でそのカード使用を許可された人についても、同様
に、登録指紋記憶部を備えることができる。例えば、医
療データファイルとして、内科データファイルと外科デ
ータファイルがある場合、内科医及び外科医は、それぞ
れ、内科データファイルと外科データファイルに対して
アクセス権を有するように設定するが、R/W許可につ
いては、内科医は、内科データファイルに対しては読み
書きがともに許可されるが、外科データファイルに対し
ては読み出しのみが許可されるというようにである。
【0026】また、本実施形態では、生体情報として、
指紋を用いる例について説明したが、他の生体情報,例
えば、声紋等を用いるICカードにも適用できる。この
場合、所有者登録指紋記憶部111,代理人登録指紋記
憶部112,委任者登録指紋記憶部113,共有者登録
指紋記憶部114の各登録指紋記憶部に代えて、登録声
紋記憶部を備えるものとする。また、声紋を生体情報と
して用いる場合には、図1に示した指紋感熱剤塗布エリ
ア140は不要となる。所有者,代理人等は、ICカー
ド読取り装置10に付属したマイク等に対して発声する
ことにより、生体認証を行える。
【0027】また、以上の例では、ICカード100内
に、所有者登録指紋記憶部111,代理人登録指紋記憶
部112,委任者登録指紋記憶部113,共有者登録指
紋記憶部114を設けているが、これらの登録指紋記憶
部自体は、ICカードの中に備えることなく、ホストコ
ンピュータ20側に備えるようにしてもよいものであ
る。その際、所有者登録指紋記憶部111,代理人登録
指紋記憶部112,委任者登録指紋記憶部113,共有
者登録指紋記憶部114自体は、ホストコンピュータ側
に備え、読み/書き(R/W)許可フラグ111F,1
12F,113F,114Fだけを、ICカード100
の中に備えるようにしてもよいし、また、読み/書き
(R/W)許可フラグ111F,112F,113F,
114Fも含めてホストコンピュータ20内に備えるよ
うにしてもよいものである。
【0028】また、以上の例では、ICカード100内
に、医療データファイル115,口座Aファイル11
6,口座Bファイル117を設けているが、これらのデ
ータファイル自体は、ICカードの中に備えることな
く、ホストコンピュータ20側に備えるようにしてもよ
いものである。その際、医療データファイル115,口
座Aファイル116,口座Bファイル117自体は、ホ
ストコンピュータ側に備え、アクセス権フラグ115
F,116F,117Fだけを、ICカード100の中
に備えるようにしてもよいし、また、アクセス権フラグ
115F,116F,117Fも含めてホストコンピュ
ータ20内に備えるようにしてもよいものである。
【0029】しかしながら、近年のICカード100
は、メモリ容量が大きいため、図1に示したように、所
有者登録指紋記憶部111,代理人登録指紋記憶部11
2,委任者登録指紋記憶部113,共有者登録指紋記憶
部114,所有者登録指紋記憶部111,代理人登録指
紋記憶部112,委任者登録指紋記憶部113,共有者
登録指紋記憶部114を備えたとしても記憶容量的に問
題はなく、一方、これらの関連するデータをICカード
100内に一括して記憶することにより、使い勝手が向
上するものである。
【0030】次に、図2を用いて、本実施形態によるI
Cカードシステムにおける認証方法について説明する。
図2は、本発明の一実施形態によるICカードシステム
における認証処理を示すフローチャートである。なお、
一般的に、ホストコンピュータ20は、病院や銀行等の
それぞれ毎に備えられているものであるが、以下の説明
においては、これらの全てに対応しているものとする。
【0031】ICカード100の発行時に、ステップs
200において、ICカードの発行者は、所有権者,代
理権者,委任者,共有権者等の指紋を、それぞれ、所有
者登録指紋記憶部111と、代理人登録指紋記憶部11
2と、委任者登録指紋記憶部113と、共有者登録指紋
記憶部114に登録する。なお、所有権者以外の指紋は
必ずしも登録しなくてもよいものである。また、所有権
者以外の指紋は、後ほど追加登録することもできる。
【0032】ICカード100の使用時には、ステップ
s202において、使用者は、ICカード100の指紋
感熱剤塗布エリア140に指先を押し当てて、指紋を転
写する。ステップs204において、使用者がICカー
ド100をICカード読取り装置10に接近させると、
ICカード読取り装置10の赤外線指紋読取部は、指紋
感熱剤塗布エリア140に転写された指紋を読み取る。
そして、ステップs206において、ICカード読取り
装置10は、赤外線指紋読取部によって読み取られた指
紋データを、使用者指紋画像メモリに格納する。
【0033】一方、ステップs204,s206と並行
して、ステップs208において、使用者がICカード
100をICカード読取り装置10に接近させると、I
Cカード読取り装置10のカード読取部は、所有者登録
指紋記憶部111と、代理人登録指紋記憶部112と、
委任者登録指紋記憶部113と、共有者登録指紋記憶部
114に登録されている所有者等の登録指紋を読み取
る。そして、ステップs210において、ICカード読
取り装置10は、カード読取部によって読み取られた所
有者等の指紋データを、所有者等の指紋画像メモリにそ
れぞれ格納する。
【0034】次に、ステップs212において、ホスト
コンピュータ20は、使用者指紋画像メモリに格納され
た使用者指紋と、所有者等の指紋画像メモリにそれぞれ
格納された所有者等の指紋を照合して、一致するか否か
を判断する。一致の判定は、例えば、類似度.相関度を
算出して、所定閾値以上のとき一致すると判定する。一
致する場合には、ステップs214に進み、一致しない
場合には、ステップs216に進んで、ノーオペレーシ
ョン状態として、何らの動作をしないものである。若し
くは、不一致の警告や警報を発することもできる。
【0035】一方、両者の指紋が一致すると、ステップ
s214において、ホストコンピュータ20は、使用者
の指紋が、所有者等の指紋のいずれと一致したかに応じ
て、アクセス権を判定する。即ち、ホストコンピュータ
20は、ICカード読取り装置10を介して、ICカー
ド100の医療データファイル115,口座Aファイル
116,口座Bファイル117の中のアクセス権フラグ
115F,116F,117Fの情報を読み取る。そし
て、例えば、使用者指紋が所有者指紋と一致した場合に
は、医療データファイル115,口座Aファイル11
6,口座Bファイル117に対してアクセス権を与え
る。また、使用者指紋が代理人指紋と一致した場合に
は、医療データファイル115に対してのみアクセス権
を与える。
【0036】以下、使用者が、それぞれ、所有者,代理
人,委任者,共有者の場合に分けて説明する。使用者が
所有者である場合には、ステップs220において、ホ
ストコンピュータ20は、病院における医療データファ
イル115へのアクセスであるか、銀行における口座A
ファイル116へのアクセスであるかを判断する。銀行
へのアクセスである場合には、ステップs222に進
み、病院へのアクセスである場合には、ステップs25
0に進む。
【0037】そして、ステップs222において、ホス
トコンピュータ20は、入力された暗号と、ICカード
100の暗号ファイル118に格納された暗号コードと
の一致不一致を判定する。一致した場合には、ステップ
s250に進み、不一致の場合には、ステップs224
において所有権者以外としてエラー出力する。
【0038】また、一致した場合には、ステップs25
0において、ホストコンピュータ20は、R/W許可判
定をする。即ち、ホストコンピュータ20は、ICカー
ド読取り装置10を介して、ICカード100の所有者
登録指紋記憶部111からR/W許可フラグ111Fを
取り込む。そして、フラグ111Fから、ホストコンピ
ュータ20は、所有者の場合には、読み/書きのいずれ
も許可されていると判定する。そして、ステップs25
2において、ホストコンピュータ20は、所有権者の要
求に応じて、ICカード100の医療データファイル1
15や口座Aファイルのデータを読み出したり、データ
を書き込む。
【0039】また、使用者が代理人である場合には、ス
テップs250において、ホストコンピュータ20は、
R/W許可判定をする。即ち、ホストコンピュータ20
は、ICカード読取り装置10を介して、ICカード1
00の代理人登録指紋記憶部112からR/W許可フラ
グ112Fを取り込む。そして、フラグ112Fから、
ホストコンピュータ20は、所有者の場合には、読み出
しのみが許可されていると判定する。そして、ステップ
s254において、ホストコンピュータ20は、代理人
の要求に応じて、ICカード100の医療データファイ
ル115からデータの読み出し(即ち、医療データファ
イル115の参照)を実行する。
【0040】さらに、使用者が委任権者である場合に
は、ステップs230において、ホストコンピュータ2
0は、入力された暗号と、ICカード100の暗号ファ
イル118に格納された暗号コードとの一致不一致を判
定する。一致した場合には、ステップs250に進み、
不一致の場合には、ステップs232において委任権者
以外としてエラー出力する。
【0041】また、一致した場合には、ステップs25
0において、ホストコンピュータ20は、R/W許可判
定をする。即ち、ホストコンピュータ20は、ICカー
ド読取り装置10を介して、ICカード100の委任権
者登録指紋記憶部113からR/W許可フラグ113F
を取り込む。そして、フラグ113Fから、ホストコン
ピュータ20は、委任権者の場合には、読み/書きのい
ずれも許可されていると判定する。そして、ステップs
256において、ホストコンピュータ20は、所有権者
の要求に応じて、ICカード100の口座Aファイルの
データを読み出したり、データを書き込む。
【0042】また、使用者が共有権者である場合には、
ステップs240において、ホストコンピュータ20
は、入力された暗号と、ICカード100の暗号ファイ
ル118に格納された暗号コードとの一致不一致を判定
する。一致した場合には、ステップs250に進み、不
一致の場合には、ステップs242において共有権者以
外としてエラー出力する。
【0043】また、一致した場合には、ステップs25
0において、ホストコンピュータ20は、R/W許可判
定をする。即ち、ホストコンピュータ20は、ICカー
ド読取り装置10を介して、ICカード100の共有権
者登録指紋記憶部114からR/W許可フラグ114F
を取り込む。そして、フラグ114Fから、ホストコン
ピュータ20は、委任権者の場合には、読み/書きのい
ずれも許可されていると判定する。そして、ステップs
258において、ホストコンピュータ20は、共有権者
の要求に応じて、ICカード100の口座Bファイルの
データを読み出したり、データを書き込む。
【0044】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ICカードの所有者以外の所有者からそのICカー
ドの使用を許可された人に対しても、使用を許可するこ
とができる。そして、使用を許可された人の態様に応じ
て、即ち、許可された人が、代理人であるか、委任権者
であるか、共有権者であるかに応じて、所定のファイル
へのアクセス権を設定し、また、読み書きの許可を個別
に行うことができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、生体認証方式を採用す
るICカード及びICカード認証方法において、所有者
以外の所有者と特定の関係のある者もICカードを使用
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるICカードを用いた
ICカードシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態によるICカードシステム
における認証処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…ICカ−ド読取装置 20…ホストコンピュータ 100…ICカ−ド 110…記憶部 111…所有者登録指紋記憶部 112…代理人登録指紋記憶部 113…委任者登録指紋記憶部 114…共有者登録指紋記憶部 115…医療データファイル 116…口座Aファイル 117…口座Bファイル 118…暗号ファイル 111F,112F,113F,114F…R/W許可
フラグ 115F,116F,117F…アクセス権フラグ 140…使用者指紋感熱剤塗布エリア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所有者の生体情報を記憶する記憶部を有す
    るICカードにおいて、 上記記憶部には、上記所有者からそのICカードの使用
    を許可された人の生体情報が記憶されることを特徴とす
    るICカード。
  2. 【請求項2】予め登録されている所有者の生体情報と、
    使用時の生体情報を比較してカードの使用を許可するI
    Cカードの認証方法において、 予め登録された所有者からそのICカードの使用を許可
    された人の生体情報と、使用時の使用者の生体情報とを
    比較してカードの使用を許可することを特徴とするIC
    カードの認証方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載のICカードの認証方法にお
    いて、 さらに、予め設定された使用を許可された人のデータフ
    ァイルのアクセス権に基づいて、使用者によるデータフ
    ァイルのアクセスを許可することを特徴とするICカー
    ドの認証方法。
  4. 【請求項4】請求項2記載のICカードの認証方法にお
    いて、 さらに、予め設定された使用を許可された人のデータフ
    ァイルに対する読出し/書込みの許可条件に基づいて、
    使用者によるデータファイルへの読出し若しくは書込み
    を許可することをことを特徴とするICカードの認証方
    法。
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