JP2001202056A - 液晶表示装置およびその駆動方法 - Google Patents

液晶表示装置およびその駆動方法

Info

Publication number
JP2001202056A
JP2001202056A JP2000012382A JP2000012382A JP2001202056A JP 2001202056 A JP2001202056 A JP 2001202056A JP 2000012382 A JP2000012382 A JP 2000012382A JP 2000012382 A JP2000012382 A JP 2000012382A JP 2001202056 A JP2001202056 A JP 2001202056A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
video signal
liquid crystal
display device
crystal display
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000012382A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehisa Kato
剛久 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000012382A priority Critical patent/JP2001202056A/ja
Publication of JP2001202056A publication Critical patent/JP2001202056A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下シェーディングを抑制する。 【解決手段】 入力された映像信号MV1は、A/Dコ
ンバータ11にてデジタル信号に変換されてフィールド
メモリ12に格納された後、方向制御信号DRに応じ
て、格納したアドレス順あるいはその逆の順に読みださ
れ、D/Aコンバータ14によってアナログ信号に変換
される。この映像信号は、反転制御信号RVによって制
御されたスイッチ17でアンプ15および反転アンプ1
6の出力を切り替えることで極性反転信号となり、映像
信号入力線8に印加される。一方、垂直走査回路6は、
方向制御信号DR2に応じて走査方向を切り替える。こ
れにより、フィールド期間毎に走査方向が切り替わるた
め、観察者はそれぞれの方向の上下シェーディングが混
じり合った状態を映像として認識することとなり、上下
に均一な表示が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、透過型および反
射型であってアクティブマトリクス型の液晶表示装置の
駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶に直流電圧を印加すると劣化するた
め、液晶表示装置では、対向電極に印加するコモン電圧
(対向電極電圧)に対する映像信号の極性を、フィール
ド期間ごとに反転して駆動する。フィールド期間ごとに
映像信号の極性を反転して駆動する方法を、1V反転駆
動法あるいはフィールド反転駆動法という。また、映像
信号の極性をフィールド期間ごとに反転するとともに、
1水平期間(1H期間)ごとにも反転する方法を1H反
転駆動法という。
【0003】図12は、従来の液晶表示装置の構成を示
すブロック図である。この液晶表示装置は、走査線71
と、信号線72と、画素トランジスタ73と、液晶74
と、蓄積容量75と、垂直走査回路76と、水平走査回
路77と、映像信号入力線78と、NチャネルMOSト
ランジスタ79と、アンプ81と、反転アンプ82と、
スイッチ83とを備える。画素トランジスタ73と、液
晶74と、蓄積容量75とで1つの画素を構成する。画
素トランジスタ73は、そのソースが信号線72に接続
され、そのドレインが液晶74および蓄積容量75に接
続される。水平走査回路77は、1水平期間の間にNチ
ャネルMOSトランジスタ79を順次オンにする。垂直
走査回路76は、行選択パルスを出力して画素トランジ
スタ73を1水平期間の間オンにする。映像信号入力線
78に入力された映像信号80は、NチャネルMOSト
ランジスタ79、信号線72、画素トランジスタ73を
通って、液晶74に印加される。液晶74は、印加され
た映像信号電圧に応じて階調表示を行う。映像信号は1
フィールド期間毎にリフレッシュされるが、その間、蓄
積容量75によって電圧が保持される。入力された映像
信号80を、異なる電位にバイアスされたアンプ81お
よび反転アンプ82で昇圧し、フィールド期間毎に切り
替わる反転制御信号84に制御されたスイッチ83でそ
れらの出力を切り替えることにより、極性反転した映像
信号が得られる。
【0004】図13は、1フィールド期間が16.7m
s(フィールド周波数60Hz)である場合の1V反転
駆動法のタイミングチャートであり、(a)は映像信号
電圧、(b)は画面上部における走査線電圧および液晶
印印加電圧、(c)は画面中央部における走査線電圧お
よび液晶印印加電圧、(d)は画面下部における走査線
電圧および液晶印印加電圧のタイミングチャートであ
る。85は映像信号電圧、86は画面上部の画素におけ
る走査線電圧、87は画面上部の画素における液晶印加
電圧、88は画面中央部の画素における走査線電圧、8
9は画面中央部の画素における液晶印加電圧、90は画
面下部の画素における走査線電圧、91は画面下部の画
素における液晶印加電圧である。映像信号電圧85は、
1フィールド期間周期で7.5Vに対して反転してい
る。走査線電圧86,88,90がHレベル(15V)
となる期間に画素トランジスタがオンになり、映像信号
電圧85が画素に書き込まれる。
【0005】画素トランジスタ73がオフになる期間を
保持期間という。この期間、走査線電圧86,88,9
0はLレベル(0V)となる。画面の上下位置によっ
て、保持期間中における映像信号電圧85の極性が反転
するタイミングが異なる。例えば、(b)画面上部で
は、保持期間の終了近くで映像信号電圧85の極性が反
転するのに対して、(d)画面下部では、保持期間の開
始近くで映像信号電圧85の極性が反転する。映像信号
電圧85の極性が反転している期間は、画素に書き込ま
れた液晶印加電圧87,89,91と映像信号電圧85
との差が大きくなる。これにより、画素トランジスタの
ソース・ドレイン間に大きな電圧が印加される。この結
果、画素トランジスタのリーク電流が増え、蓄積容量か
ら電荷が失われるために、液晶に印加された電圧が変化
する。また、画素トランジスタのソース・ドレイン間に
は寄生容量が存在し、映像信号電圧85の極性が反転し
ている期間は。容量カップリングによって液晶に印加す
る電圧が変化してしまう。映像信号電圧85の極性が反
転している期間の保持期間中に占める割合は、(b)画
面上部から(d)画面下部にかけて大きくなるため、画
素トランジスタのリーク電流および寄生容量の作用によ
って、書き込まれた液晶印加電圧からの変化が大きくな
る。すなわち、液晶印加電圧の変化は、(b)画面上
部、(c)画面中央部、(d)画面下部の順に大きくな
る。これが原因で、上下方向に画面輝度が変化する上下
シェーディング現象が発生する。
【0006】図14は、1フィールド期間が16.7m
s(フィールド周波数60Hz)である場合の1H反転
駆動法のタイミングチャートであり、(a)は映像信号
電圧、(b)は画面上部における走査線電圧および液晶
印印加電圧、(c)は画面中央部における走査線電圧お
よび液晶印印加電圧、(d)は画面下部における走査線
電圧および液晶印印加電圧のタイミングチャートであ
る。92は映像信号電圧、93は画面上部の画素におけ
る走査線電圧、94は画面上部の画素における液晶印加
電圧、95は画面中央部の画素における走査線電圧、9
6は画面中央部の画素における液晶印加電圧、97は画
面下部の画素における走査線電圧、98は画面下部の画
素における液晶印加電圧である。映像信号電圧92は、
1H期間毎に反転して入力する。そのため、保持期間中
に映像信号電圧92の極性が反転している期間の割合
は、画面の上下位置に関わらず、約50%となる。従っ
て、液晶印加電圧94,96,98の変化は、(b)画
面上部、(c)画面中央部、(c)画面下部で等しくな
り、上下シェーディングは発生しない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】1V反転駆動法におい
ては、画素トランジスタのリーク電流とソース・ドレイ
ン間の容量カップリングに起因して、上下方向に画面輝
度が変化する上下シェーディング現象が発生するという
問題がある。
【0008】そのため、一般的に液晶表示装置では、上
下シェーディングが発生しない1H反転駆動法が採用さ
れている。
【0009】しかし、1V反転駆動法の液晶表示装置と
1H反転駆動法の液晶表示装置とでは画素の開口形状が
異なり、1H反転駆動法の液晶表示装置は1V反転駆動
法の表示装置に比べて画素の開口形状が狭く、液晶表示
装置の透過率が低い。
【0010】なお、上下シェーディングを抑制する手段
として、特開平5−119748号公報には、上下シェ
ーディングを補償した信号を入力する方法が開示されて
おり、特開平11−15452号公報には、対向電極に
印加するコモン電圧に補償信号を重畳する方法が開示さ
れている。
【0011】この発明は、以上のような問題を解決する
ものあり、その目的は、上下シェーディングを抑制でき
る液晶表示装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に従った液晶表
示装置は、アクティブマトリクス型液晶表示装置であっ
て、複数の画素と、複数の走査線と、複数の信号線と、
蓄積手段と、駆動手段とを備える。複数の画素は、マト
リクス状に配置される。複数の走査線は、複数の画素の
各行に配置される。複数の信号線は、複数の画素の各列
に配置される。蓄積手段は、順次入力される映像信号を
蓄積し、蓄積した映像信号と、蓄積した映像信号の映像
を上下に反転させた反転映像信号とを、所定期間ごと
に、選択的に読み出す。駆動手段は、蓄積手段から読み
出された映像信号または反転映像信号を複数の信号線に
供給し、映像信号が複数の信号線に供給されるときは、
複数の走査線を映像の上下方向における一の向きに走査
する一方、反転映像信号が複数の信号線に供給されると
きは、複数の走査線を一の向きと逆の向きに走査する。
【0013】上記液晶表示装置では、蓄積手段から読み
出された映像信号を映像の上下方向における一の向きに
走査して得られる映像と、蓄積手段から読み出された反
転映像信号を上記一の向きと逆の向きに走査して得られ
る映像とが、所定期間ごとに選択的に表示される。
【0014】請求項2に従った液晶表示装置では、上記
所定期間は、映像信号の1フィールド期間であり、上記
蓄積手段は、蓄積した映像信号と反転映像信号とを、1
フィールド期間ごとに交互に読み出す。
【0015】上記液晶表示装置では、蓄積手段から読み
出された映像信号を映像の上下方向における一の向きに
走査して得られる映像と、蓄積手段から読み出された反
転映像信号を上記一の向きと逆の向きに走査して得られ
る映像とが、1フィールド期間ごとに交互に表示され
る。したがって、蓄積手段から読み出された映像信号ま
たは反転映像信号の電圧の、対向電極電圧に対する極性
を、1フィールド期間ごとに切り替える1V反転駆動法
においては、走査の向きに応じて、映像の上下方向にお
ける一の向きのシェーディングと、当該一の向きと逆の
向きのシェーディングとが切り替わる。これにより、観
察者は、それぞれの向きの上下シェーディングが混じり
合った状態を映像として認識するため、上下シェーディ
ングを抑制することができる。また、1H反転駆動法の
液晶表示装置と比較して開口形状を広くすることがで
き、液晶表示装置の透過率が高くなる。
【0016】請求項3に従った液晶表示装置では、上記
所定期間は、複数で映像信号の1フィールドを構成する
サブフィールドの1サブフィールド期間である。
【0017】上記液晶表示装置では、蓄積手段から読み
出された映像信号を映像の上下方向における一の向きに
走査して得られる映像と、蓄積手段から読み出された反
転映像信号を上記一の向きと逆の向きに走査して得られ
る映像とが、1サブフィールド期間ごとに選択的に表示
される。
【0018】請求項4に従った液晶表示装置では、上記
蓄積手段は、蓄積した映像信号と反転映像信号とを、1
サブフィールド期間ごとに交互に読み出す。この液晶表
示装置はさらに、切替手段を備える。切替手段は、蓄積
手段から読み出された映像信号または反転映像信号の電
圧の、対向電極電圧に対する極性を、サブフィールドの
2サブフィールド期間ごとに切り替える。
【0019】上記液晶表示装置では、蓄積手段から読み
出された映像信号を映像の上下方向における一の向きに
走査して得られる映像と、蓄積手段から読み出された反
転映像信号を上記一の向きと逆の向きに走査して得られ
る映像とが、1サブフィールド期間ごとに交互に表示さ
れる。したがって、映像の上下方向における一の向きの
シェーディングと、当該一の向きと逆の向きのシェーデ
ィングとが切り替わる周波数をフィールド周波数以上と
することができる。
【0020】請求項5に従った液晶表示装置では、上記
蓄積手段は、蓄積した映像信号と反転映像信号とを、サ
ブフィールドの2サブフィールド期間ごとに交互に読み
出す。この液晶表示装置はさらに、切替手段を備える。
切替手段は、蓄積手段から読み出された映像信号または
反転映像信号の電圧の、対向電極電圧に対する極性を、
1サブフィールド期間ごとに切り替える。
【0021】上記液晶表示装置においては、蓄積手段か
ら読み出された映像信号を映像の上下方向における一の
向きに走査して得られる映像と、蓄積手段から読み出さ
れた反転映像信号を上記一の向きと逆の向きに走査して
得られる映像とが、2サブフィールド期間ごとに交互に
表示される。
【0022】請求項6に従った液晶表示装置では、蓄積
手段によって読み出される蓄積した映像信号と反転映像
信号との繰り返し周波数が、50Hz以上である。
【0023】一般的に人が視認できるフリッカの最大周
波数は50Hz以上である。
【0024】上記液晶表示装置では、映像の上下方向に
おける一の向きのシェーディングと、当該一の向きと逆
の向きのシェーディングとが切り替わる周波数が50H
z以上となる。これにより、映像の上下方向における一
の向きのシェーディングと、当該一の向きと逆の向きの
シェーディングとの切り替わりによるフリッカが観察者
に視認されにくくなる。
【0025】請求項7に従った液晶表示装置の駆動方法
は、マトリクス状に配置された複数の画素と、複数の画
素の各行に配置された複数の走査線と、複数の画素の各
列に配置された複数の信号線とを有するアクティブマト
リクス型液晶表示装置の駆動方法であって、映像信号
と、映像信号の映像を上下に反転させた反転映像信号と
を選択的に、所定期間ごとに、複数の信号線に供給する
とともに、映像信号を複数の信号線に供給するときは、
複数の走査線を映像の上下方向における一の向きに走査
する一方、反転映像信号を複数の信号線に供給するとき
は、複数の走査線を一の向きと逆の向きに走査する。
【0026】上記液晶表示装置の駆動方法では、映像信
号を映像の上下方向における一の向きに走査して得られ
る映像と、反転映像信号を上記一の向きと逆の向きに走
査して得られる映像とが、所定期間ごとに選択的に表示
される。
【0027】請求項8に従った液晶表示装置の駆動方法
では、上記所定期間は、映像信号の1フィールド期間で
あり、映像信号と反転映像信号とを、1フィールド期間
ごとに交互に複数の信号線に供給する。
【0028】上記液晶表示装置の駆動方法では、映像信
号を映像の上下方向における一の向きに走査して得られ
る映像と、反転映像信号を上記一の向きと逆の向きに走
査して得られる映像とが、1フィールド期間ごとに交互
に表示される。したがって、映像信号または反転映像信
号の電圧の対向電極電圧に対する極性を、1フィールド
期間ごとに切り替える1V反転駆動法においては、走査
の向きに応じて、映像の上下方向における一の向きのシ
ェーディングと、当該一の向きと逆の向きのシェーディ
ングとが切り替わる。これにより、観察者は、それぞれ
の向きの上下シェーディングが混じり合った状態を映像
として認識するため、上下シェーディングを抑制するこ
とができる。
【0029】請求項9に従った液晶表示装置の駆動方法
では、上記所定期間は、複数で映像信号の1フィールド
を構成するサブフィールドの1サブフィールド期間であ
る。
【0030】上記液晶表示装置の駆動方法では、映像信
号を映像の上下方向における一の向きに走査して得られ
る映像と、反転映像信号を上記一の向きと逆の向きに走
査して得られる映像とが、1サブフィールド期間ごとに
選択的に表示される。
【0031】請求項10に従った液晶表示装置の駆動方
法では、映像信号と反転映像信号とを、1サブフィール
ド期間ごとに交互に複数の信号線に供給し、映像信号ま
たは反転映像信号の電圧の対向電極電圧に対する極性
を、サブフィールドの2サブフィールド期間ごとに切り
替える。
【0032】上記液晶表示装置の駆動方法では、映像信
号を映像の上下方向における一の向きに走査して得られ
る映像と、反転映像信号を上記一の向きと逆の向きに走
査して得られる映像とが、1サブフィールド期間ごとに
交互に表示される。したがって、映像の上下方向におけ
る一の向きのシェーディングと、当該一の向きと逆の向
きのシェーディングとが切り替わる周波数をフィールド
周波数以上とすることができる。
【0033】請求項11に従った液晶表示装置の駆動方
法では、映像信号と反転映像信号とを、サブフィールド
の2サブフィールド期間ごとに交互に複数の信号線に供
給し、映像信号または反転映像信号の電圧の対向電極電
圧に対する極性を、1サブフィールド期間ごとに切り替
える。
【0034】上記液晶表示装置の駆動方法では、映像信
号を映像の上下方向における一の向きに走査して得られ
る映像と、反転映像信号を上記一の向きと逆の向きに走
査して得られる映像とが、2サブフィールド期間ごとに
交互に表示される。
【0035】請求項12に従った液晶表示装置の駆動方
法では、複数の信号線に供給する映像信号と反転映像信
号との繰り返し周波数が、50Hz以上である。
【0036】一般的に人が視認できるフリッカの最大周
波数は50Hz以上である。
【0037】上記液晶表示装置の駆動方法では、映像の
上下方向における一の向きのシェーディングと、当該一
の向きと逆の向きのシェーディングとが切り替わる周波
数が50Hz以上となる。これにより、映像の上下方向
における一の向きのシェーディングと、当該一の向きと
逆の向きのシェーディングとの切り替わりによるフリッ
カが観察者に視認されにくくなる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、図中同一または相
当部分には同一符号を付し、その説明は繰り返さない。
【0039】(第1の実施形態)図1は、この発明の第
1の実施形態による液晶表示装置の全体構成を示すブロ
ック図である。図1を参照して、この液晶表示装置は、
画素P1−P12と、走査線1a−1cと、信号線2
と、垂直走査回路6と、水平走査回路7と、映像信号入
力線8と、NチャネルMOSトランジスタ9a−9d
と、A/Dコンバータ11と、フィールドメモリ12
と、D/Aコンバータ14と、アンプ15と、反転アン
プ16と、スイッチ17とを備える。
【0040】画素P1−P12は、マトリクス状に配置
される。走査線1a−1cは、画素P1−P12の各行
に配置される。信号線2は、画素P1−P12の各列に
配置される。画素P1−P12の各々は、画素トランジ
スタ3と、液晶4と、蓄積容量5とを含む。画素トラン
ジスタ3のソースは、対応する信号線2に接続される。
画素トランジスタ3のドレインは、液晶4および蓄積容
量5に接続される。画素トランジスタ3のゲートは、対
応する走査線1a−1cに接続される。液晶4は、印加
される電圧に応じた階調表示を行う。蓄積容量5は、画
素トランジスタ3のドレインと接地ノードGNDとの間
に接続され、液晶4に印加された電圧を保持する。この
ように、各画素P1−P12にスイッチ要素(画素トラ
ンジスタ3)と信号蓄積要素(蓄積容量5)とを設け、
それらを一体化した構成で液晶4を駆動し、表示性能の
向上を図ったものをアクティブマトリクス型液晶表示装
置という。
【0041】A/Dコンバータ11は、順次入力される
アナログ映像信号MV1を、8ビットのデジタル信号に
変換する。フィールドメモリ12は、A/Dコンバータ
11からの8ビットのデジタル信号を蓄積し、この蓄積
した信号を、方向制御信号DRがLレベル(論理ローレ
ベル)場合には、格納したアドレスの順序で読み出し、
方向制御信号DRがHレベル(論理ハイレベル)の場合
には、格納したアドレスの順序と逆の順序で読み出す。
D/Aコンバータ14は、フィールドメモリ12から読
み出されたデジタル信号をアナログ映像信号MV2に変
換する。
【0042】アンプ15および反転アンプ16は、それ
ぞれ異なる電位にバイアスされ、アンプ15は、アナロ
グ映像信号MV2を昇圧し、反転アンプ16は、アナロ
グ映像信号MV2を対向電極電圧Vcに対して反転して
昇圧する。スイッチ17は、アンプ15からの信号また
は反転アンプ16からの信号を、反転制御信号RVに応
答して選択的に映像信号線8に供給する。
【0043】垂直走査回路6と、水平走査回路7と、N
チャネルMOSトランジスタ9a−9dとで、駆動手段
を構成する。NチャネルMOSトランジスタ9a−9d
は、映像信号線8と信号線2との間に接続され、信号S
a−Sdをゲートに受ける。水平走査回路7は、1水平
期間にパルス信号Sa−Sdを順次NチャネルMOSト
ランジスタ9a−9dのゲートに供給して、Nチャネル
MOSトランジスタ9a−9dを順次オンにする。垂直
走査回路6は、選択パルスを走査線1a−1cに供給し
て1水平期間画素トランジスタ3をオンにする。
【0044】映像信号線8に供給された映像信号は、N
チャネルMOSトランジスタ9a−9d、信号線2、画
素トランジスタ3を通って液晶4に印加され、液晶4は
印加電圧に応じて階調表示を行う。映像信号は1フィー
ルド期間ごとにリフレッシュされるが、その間、蓄積容
量5によって電圧が保持される。
【0045】なお、以上説明した画素P1−P12の動
作は、従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置にお
けるのと同様である。図1に示された液晶表示装置は、
以下に説明するように、映像信号線8に供給される信号
および垂直走査回路6の動作に特徴を有するものであ
る。
【0046】図2は、図1に示されたフィールドメモリ
12の構成を示す図である。以下、図2を参照しつつ説
明する。フィールドメモリ12は、8ビットデータDA
1−DA12を格納するフィールドA、8ビットデータ
DB1−DB12を格納するフィールドBとを含む。8
ビットデータDA1−DA12,DB1−DB12の各
々は、画素P1−P12の1画素分のデータである。8
ビットデータDA1−DA12は、アドレスA1−A1
2に格納され、データDB1−DB12は、アドレスB
1−B12に格納される。
【0047】A/Dコンバータ12から順次供給される
信号は、1フィールド期間(16.7ms)ごとにフィ
ールドA,Bに交互に蓄積される。すなわち、1フィー
ルド期間(16.7ms)にA/Dコンバータ12から
順次供給される信号は、まずデータDA1−DA12と
してアドレスA1−A12に格納され、続く1フィール
ド期間(16.7ms)にA/Dコンバータ12から順
次供給される信号は、データDB1−DB12としてア
ドレスB1−B12に格納される。そして、さらに、続
く1フィールド期間(16.7ms)にA/Dコンバー
タ12から順次供給される信号は、データDA1−DA
12としてアドレスA1−A12に格納される(このと
き、以前のデータは書き換えられる)、という動作を繰
り返す。
【0048】フィールドAに蓄積されたデータは、方向
制御信号DRがLレベルのときは、アドレスA1−A1
2の順に読み出され、方向制御信号DRがHレベルのと
きは、アドレスA9−A12、A5−A8、A1−A4
の順に読み出される。フィールドBに蓄積されたデータ
は、方向制御信号DRがLレベルのときは、アドレスB
1−B12の順に読み出され、方向制御信号DRがHレ
ベルのときは、アドレスB9−B12、B5−B8、B
1−B4の順に読み出される。
【0049】フィールドAのアドレスA1−A12にA
/Dコンバータ12からのデータを蓄積する動作中に
は、フィールドBのアドレスB1−B12に蓄積されて
いるデータDB1−DB12が1フィールド期間(1
6.7ms)に出力端子outから読み出され、フィー
ルドBのアドレスB1−B12にA/Dコンバータ12
からのデータを蓄積する動作中には、フィールドAのア
ドレスA1−A12に蓄積されているデータDA1−D
A12が1フィールド期間(16.7ms)に出力端子
outから読み出される。
【0050】図3は、図1に示された垂直走査回路6の
構成を示すブロック図である。以下、図3を参照しつつ
説明する。
【0051】垂直走査回路6は、Dフリップフロップ2
0a,20b,20cと、インバータ24と、Nチャネ
ルMOSトランジスタ25a−25fとを含む。
【0052】Dフリップフロップ20aは、クロック入
力端子CKにクロックパルスCLKを受け、その入力端
子IはNチャネルMOSトランジスタ25a,25dに
接続され、その出力端子OはNチャネルMOSトランジ
スタ25bおよび走査線1aに接続される。Dフリップ
フロップ20bは、クロック入力端子CKにクロックパ
ルスCLKを受け、その入力端子IはNチャネルMOS
トランジスタ25b,25eに接続され、その出力端子
OはNチャネルMOSトランジスタ25c,25dおよ
び走査線1bに接続される。Dフリップフロップ20c
は、クロック入力端子CKにクロックパルスCLKを受
け、その入力端子IはNチャネルMOSトランジスタ2
5c,25fに接続され、その出力端子OはNチャネル
MOSトランジスタ25eおよび走査線1cに接続され
る。
【0053】インバータ24は、方向制御信号DRを反
転する。
【0054】NチャネルMOSトランジスタ25aは、
ノードN1とDフリップフロップ20aの入力端子Iと
の間に接続され、インバータ24の出力をゲートに受け
る。NチャネルMOSトランジスタ25bは、Dフリッ
プフロップ20aの出力端子OとDフリップフロップ2
0bの入力端子Iとの間に接続され、インバータ24の
出力をゲートに受ける。NチャネルMOSトランジスタ
25cは、Dフリップフロップ20bの出力端子OとD
フリップフロップ20cの入力端子Iとの間に接続さ
れ、インバータ24の出力をゲートに受ける。Nチャネ
ルMOSトランジスタ25dは、Dフリップフロップ2
0aの入力端子IとDフリップフロップ20bの出力端
子Oとの間に接続され、方向制御信号DRをゲートに受
ける。NチャネルMOSトランジスタ25eは、Dフリ
ップフロップ20bの入力端子IとDフリップフロップ
20cの出力端子Oとの間に接続され、方向制御信号D
Rをゲートに受ける。NチャネルMOSトランジスタ2
5fは、Dフリップフロップ20cの入力端子Iとノー
ドN1との間に接続され、方向制御信号DRをゲートに
受ける。
【0055】図4は、図3に示された垂直走査回路6お
よび水平走査回路7の動作を説明するためのタイミング
チャートである。以下、図4および図3を参照しつつ説
明する。
【0056】Dフリップフロップ20a,20b,20
cは、クロック入力端子CKに印加されるクロックパル
スCLKのパルスエッジに応答して走査線1a,1b,
1cに所定期間パルスを供給する。
【0057】図4には、(a)画面上から下に走査する
場合、(b)画面下から上に走査する場合について示し
ている。ここで、画面上から下とは、走査線1aから1
cの向きをいい、画面下から上とは、走査線1cから1
aの向きをいう。
【0058】(a)画面上から下に走査する場合 すなわち、方向制御信号DRがLレベルの場合である。
【0059】(1)垂直走査回路6の動作 このとき、NチャネルMOSトランジスタ25a,25
b,25cはオンになり、NチャネルMOSトランジス
タ25d,25e,25fはオフになる。スタートパル
スSTが印加されると、Dフリップフロップ20a,2
0b,20cは、クロックパルスCLKのエッジタイミ
ングでシフトしたパルスを、走査線1a,1b,1cに
出力する。
【0060】(2)水平走査回路7の動作 スタートパルスSTに応答して動作を開始し、クロック
パルスCLKのエッジに応答して、1水平走査期間(1
水平期間ともいう)h1−h3に、所定期間活性となる
パルス信号Sa−Sdを順次NチャネルMOSトランジ
スタ9a−9dのゲートに供給する。このようにして、
画面上から画面下への走査が行われる。
【0061】(b)画面下から上に走査する場合 すなわち、方向制御信号DRがHレベルの場合である。
【0062】(1)垂直走査回路6の動作 このとき、NチャネルMOSトランジスタ25a,25
b,25cはオフになり、NチャネルMOSトランジス
タ25d,25e,25fはオンになる。スタートパル
スSTが印加されると、Dフリップフロップ20a,2
0b,20cは、クロックパルスCLKのエッジタイミ
ングでシフトしたパルスを、走査線1c,1b,1aに
出力する。
【0063】(2)水平走査回路7の動作 スタートパルスSTに応答して動作を開始し、クロック
パルスCLKのエッジに応答して、1水平走査期間(1
水平期間ともいう)H1−H3に、所定期間活性となる
パルス信号Sa−Sdを順次NチャネルMOSトランジ
スタ9a−9dのゲートに供給する。このようにして、
画面下から画面上への走査が行われる。
【0064】次に、以上のように構成された液晶表示装
置の動作について説明する。図5は、第1の実施形態に
よる液晶表示装置の動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。以下、図5を参照しつつ説明する。
【0065】ここでは、入力される映像信号MV1は、
フィールド周波数60Hz(1フィールド期間=16.
7ms)の階調信号であるとする。
【0066】入力された映像信号MV1は、A/Dコン
バータ11によって8ビットのデジタル信号に変換さ
れ、フィールドメモリ12にデータDA1−DA12,
DB1−DB12として格納される。格納されたデータ
は、方向制御信号DRがLレベルの場合(フィールドf
0,f2)には、格納したアドレス順(A1−A12ま
たはB1−B12)に読み出され、Hレベルの場合(フ
ィールドf1)には、格納した順と逆(A9−A12,
A5−A8,A1−A4またはB9−B12,B5−B
8,B1−B4)に読み出され、D/Aコンバータ14
によってアナログ信号に変換される。これにより、映像
信号MV2は、方向制御信号DRがLレベルの場合には
通常の映像信号、Hレベルの場合は上下に反転した映像
信号となる。映像信号MV2は、アンプ15および反転
アンプ16で昇圧され、反転制御信号RVで制御された
スイッチ17によりそれらの出力を切り替えることで極
性反転信号となり、映像信号入力線8に印加される。
【0067】方向制御信号DR、反転制御信号RVは、
映像信号MV1と同期して、LレベルとHレベルをフィ
ールド期間周期で繰り返しているため、信号入力線8に
印加される信号電圧(信号入力線8の電圧)は、1フィ
ールド期間毎に極性が反転し、かつ上下に映像が反転し
た信号となる。この信号に対応して、垂直走査回路6も
走査方向を上下に切り替える。その結果、この液晶表示
装置は、フィールド反転駆動を行いながら、フィールド
毎に上下に走査方向が切り替わり、かつ上下方向に正常
な映像として表示される。液晶表示装置がこのような動
作を行ったとき、上から下へ走査したフィールドでは上
から下へのシェーディングが発生し、下から上へ走査し
たフィールドでは下から上へのシェーディングが発生す
る。
【0068】以上のように、第1の実施形態によれば、
フィールド期間毎に走査方向が切り替わるので、観察者
はそれぞれの方向の上下シェーディングが混じり合った
状態を映像として認識することとなり、上下に均一な表
示が得られる。これによって、1V反転駆動法において
課題であった上下シェーディングが抑制できる。
【0069】ところで、映像信号の極性反転駆動法によ
って画素の開口形状は異なる。図6は、1V反転駆動法
における画素の構造図である。図7は、1H反転駆動法
における画素の構造図である。ここで、図6(a),7
(a)は、基板上に形成された画素トランジスタ等を透
視した平面図あり、図6(b),7(b)は、図6
(a),7(a)に示されたY−Y’の断面図である。
【0070】図6(a),7(a)において、100は
走査線、101は信号線、102は半導体層、103は
コンタクトホール、104はバイアホール、105a,
105b,105cは透明電極、106は蓄積容量線、
107,108は対向基板上に形成されたブラックマト
リクスの開口である。走査線100と半導体層102の
重なった部分が画素トランジスタのチャネルであり、信
号線101と半導体層102はコンタクトホール103
で、透明電極105と半導体層102はバイアホール1
04で接続されている。半導体層102と蓄積容量線1
06の重なった部分が蓄積容量を形成している。
【0071】図6(b),7(b)において、109
a,109bは透明基板、110はゲート絶縁膜、11
1は第一層間絶縁膜、112は第二層間絶縁膜、113
は透明電極、114は液晶、115,116はブラック
マトリクスである。
【0072】1V反転駆動法では、1フィールド期間内
の映像信号は同一極性である。すなわち、全画素に同極
性の信号を書き込む。そのため、図6に示す透明電極1
05a,105b,105cの電圧は同極性となってい
る。これに対して、1H反転駆動法では、1H期間毎に
映像信号の極性が反転する。すなわち、行方向に並ぶ画
素の透明電極には同極性の信号が書き込まれるが、列方
向には異なる極性の信号を書き込む。従って、図7に示
す透明電極105aと105bの電圧は同極性である
が、透明電極105aと105cの電圧は異極性となっ
ている。透明電極に印加された電圧の極性が異なる場
合、それらの透明電極間には平面方向に大きな電界が加
わることとなる。ゆえに、1H反転駆動法では、図7に
示す上下の透明電極105aと105cの間に大きな電
界が生ずる。
【0073】液晶表示装置では、対向基板側の透明電極
113と、画素トランジスタが形成された基板(TFT
基板)側の透明電極105a,105b,105c間に
垂直方向の電界を発生して液晶分子を制御しているが、
平面方向に電界が存在する場合、液晶分子がこの電界方
向に傾き、リバースチルトディスクリネーションが発生
してしまう。リバースチルトディスクリネーションが発
生した領域は垂直方向電界によって液晶を制御すること
ができないため、対向基板のブラックマトリクスを重ね
て視認できなくする必要がある。
【0074】1V反転駆動法の液晶表示装置では、図6
に示すように、TFT基板側の透明電極105a・10
5b間、105a・105c間の間隙に、 TFT基板
と対向基板の合わせ精度を加えた幅でブラックマトリク
ス115を形成している。これに対して、1H反転駆動
法では、図7に示すように、前述のリバースディスクリ
ネーションの発生領域だけ幅を大きくしたブラックマト
リクス116を形成している。従って、1V反転駆動法
のブラックマトリクス開口107に比べて、1H反転駆
動法のブラックマトリクス開口108は狭い。
【0075】第1の実施形態による液晶表示装置は、1
V反転駆動法の液晶表示装置装置であるため、1H反転
駆動法の液晶表示装置に比べて開口形状を広くすること
ができ、液晶表示装置の透過率が高い。
【0076】(第2実施形態)第2の実施形態による液
晶表示装置は、図1に示した液晶表示装置と構成を同じ
くするが、その駆動方法が異なる。
【0077】図8は、第2の実施形態による駆動方法を
説明するためのタイミングチャートであり、映像信号M
V1、方向制御信号DR、反転制御信号RV、映像信号
入力線8の電圧のタイミングチャートである。
【0078】第2の実施形態では、1フィールド期間
(16.7ms)を4つのサブフィールド期間sf0−
sf3に分けている。1サブフィールド期間は4.2m
sである。そして、フィールドメモリ12へのデータの
蓄積は、第1の実施形態におけるのと同様に1フィール
ドの期間(16.7ms)をかけて行うが、フィールド
メモリ12からのデータの読み出しは、サブフィールド
期間(4.2ms)に行う。すなわち4倍速で読み出
す。
【0079】図8に示すように方向制御信号DR、反転
制御信号RVが切り替わる場合、映像信号入力線8に印
加される信号電圧は、4つのサブフィールド期間f0−
f3で次のようになる。すなわち、サブフィールド期間
f0では、上から下への走査かつ負極性、サブフィール
ド期間f1では、上から下への走査かつ正極性、サブフ
ィールド期間f2では、下から上への走査かつ負極性、
サブフィールド期間f3では、下から上への走査かつ正
極性である。
【0080】第1の実施形態では走査方向の反転および
極性の反転の繰り返し動作が33.3ms周期(30H
z)であった。この第2の実施形態では、サブフィール
ド期間f0−f3に分割することによって、繰り返し動
作の周期は16.7ms(60Hz)となる。そのため、
走査切り替え動作の周波数をフィールド周波数まで上げ
ることができ、走査切り替えによって生じるフリッカの
周波数を高くすることができる。
【0081】なお、ここでは、フィールド期間を4つの
サブフィールド期間f0−f3に分割したが、分割数は
4に限らない。例えば、分割数を8にすれば、走査切り
替え動作周波数をフィールド周波数の2倍にできる。ま
た、方向制御信号DR、反転制御信号RVが切り替わる
タイミングも、図9や図10のように、種々の組み合わ
せが可能である。特に、図10の方法では、フィールド
期間の分割数が4でありながら、走査切り替え動作の周
波数をフィールド周波数の2倍にできる。
【0082】(第3の実施形態)第3の実施形態による
液晶表示装置は、図1に示した液晶表示装置と構成を同
じくするが、その駆動方法が異なる。
【0083】図11は、第3の実施形態による駆動方法
を説明するためのタイミングチャートであり、映像信号
MV1、方向制御信号DR、反転制御信号RV、映像信
号入力線8の電圧のタイミングチャートである。
【0084】第3の実施形態では、入力される映像信号
MV1のフィールド周波数は40Hzであり、1フィール
ド期間は25.0msである。そして、1フィールド期
間は、6つのサブフィールド期間sfに分割される。フ
ィールドメモリ12に入力された信号は、サブフィール
ド期間sfごとに、すなわち、6倍速で読み出され、4
つのサブフィールド期間に分割された16.7msのフ
ィールド期間fに変換されて、液晶表示装置を駆動す
る。1サブフィールド期間sfは4.2msであり、変
換後のフィールド周波数は60Hzである。第3の実施形
態における方向制御信号DR、反転制御信号RVのタイ
ミングは、第2の実施形態におけるのと同様である。
【0085】一般的に、人が視認できるフリッカの最大
周波数は50Hz以上といわれている。第3の実施形態
では、映像信号MV1のフィールド周波数が40Hzで
ありながら走査切り替え動作の周波数を60Hzとして
おり、観察者にフリッカが視認されにくい。
【0086】
【発明の効果】この発明に従った液晶表示装置では、蓄
積手段と、駆動手段とを設けたため、蓄積手段から読み
出された映像信号を映像の上下方向における一の向きに
走査して得られる映像と、蓄積手段から読み出された反
転映像信号を上記一の向きと逆の向きに走査して得られ
る映像とが、所定期間ごとに選択的に表示される。
【0087】また、所定期間は、映像信号の1フィール
ド期間であり、蓄積手段は、蓄積した映像信号と反転映
像信号とを、1フィールド期間ごとに交互に読み出すた
め、1V反転駆動法においては、観察者は、それぞれの
向きの上下シェーディングが混じり合った状態を映像と
して認識する。これにより、上下シェーディングを抑制
することができる。
【0088】また、所定期間は、1サブフィールド期間
であるため、映像信号を映像の上下方向における一の向
きに走査して得られる映像と、反転映像信号を上記一の
向きと逆の向きに走査して得られる映像とが、1サブフ
ィールド期間ごとに選択的に表示される。
【0089】また、蓄積手段は、蓄積した映像信号と反
転映像信号とを1サブフィールド期間ごとに交互に読み
出すため、映像の上下方向における一の向きのシェーデ
ィングと、当該一の向きと逆の向きのシェーディングと
が切り替わる周波数をフィールド周波数以上とすること
ができる。
【0090】また、蓄積手段によって読み出される蓄積
した映像信号と反転映像信号との繰り返し周波数が、5
0Hz以上であるため、映像の上下方向における一の向
きのシェーディングと、当該一の向きと逆の向きのシェ
ーディングとの切り替わりによるフリッカが観察者に視
認されにくくなる。
【0091】この発明に従った液晶表示装置の駆動方法
では、映像信号を映像の上下方向における一の向きに走
査して得られる映像と、反転映像信号を上記一の向きと
逆の向きに走査して得られる映像とが、所定期間ごとに
選択的に表示される。
【0092】また、上記所定期間は、映像信号の1フィ
ールド期間であり、映像信号と反転映像信号とを、1フ
ィールド期間ごとに交互に複数の信号線に供給するた
め、1V反転駆動法においては、観察者は、それぞれの
向きの上下シェーディングが混じり合った状態を映像と
して認識する。これにより、上下シェーディングを抑制
することができる。
【0093】また、上記所定期間は、複数で映像信号の
1フィールドを構成するサブフィールドの1サブフィー
ルド期間であるため、映像信号を映像の上下方向におけ
る一の向きに走査して得られる映像と、反転映像信号を
上記一の向きと逆の向きに走査して得られる映像とが、
1サブフィールド期間ごとに選択的に表示される。
【0094】また、映像信号と反転映像信号とを、1サ
ブフィールド期間ごとに交互に複数の信号線に供給する
ため、映像の上下方向における一の向きのシェーディン
グと、当該一の向きと逆の向きのシェーディングとが切
り替わる周波数をフィールド周波数以上とすることがで
きる。
【0095】また、複数の信号線に供給する映像信号と
反転映像信号との繰り返し周波数が、50Hz以上であ
るため、映像の上下方向における一の向きのシェーディ
ングと、当該一の向きと逆の向きのシェーディングとの
切り替わりによるフリッカが観察者に視認されにくくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による液晶表示装置
の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示されたフィールドメモリの構成を示す
図である。
【図3】図1に示された垂直走査回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】図3に示された垂直走査回路および水平走査回
路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】第1の実施形態による液晶表示装置の動作を説
明するためのタイミングチャートである。
【図6】1V反転駆動法における画素の構造図であり、
(a)は、基板上に形成された画素トランジスタ等を透
視した平面図、(b)は、(a)に示されたY−Y’の
断面図である。
【図7】1H反転駆動法における画素の構造図であり、
(a)は、基板上に形成された画素トランジスタ等を透
視した平面図、(b)は、(a)に示されたY−Y’の
断面図である。
【図8】第2の実施形態による駆動方法を説明するため
のタイミングチャートである。
【図9】方向制御信号、反転制御信号が切り替わるタイ
ミングの組み合わせの一例を示す図である。
【図10】方向制御信号、反転制御信号が切り替わるタ
イミングの組み合わせの一例を示す図である。
【図11】第3の実施形態による駆動方法を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図12】従来の液晶表示装置の構成を示すブロック図
である。
【図13】1フィールド期間が16.7msである場合
の1V反転駆動法のタイミングチャートであり、(a)
は映像信号電圧、(b)は画面上部における走査線電圧
および液晶印印加電圧、(c)は画面中央部における走
査線電圧および液晶印印加電圧、(d)は画面下部にお
ける走査線電圧および液晶印印加電圧のタイミングチャ
ートである。
【図14】1フィールド期間が16.7msである場合
の1H反転駆動法のタイミングチャートであり、(a)
は映像信号電圧、(b)は画面上部における走査線電圧
および液晶印印加電圧、(c)は画面中央部における走
査線電圧および液晶印印加電圧、(d)は画面下部にお
ける走査線電圧および液晶印印加電圧のタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
1a−1c 走査線 2 信号線 P1−P12 画素 6 垂直走査回路 7 水平走査回路 8 映像信号入力線 9a−9d NチャネルMOSトランジスタ 11 A/Dコンバータ 12 フィールドメモリ 14 D/Aコンバータ 15 アンプ 16 反転アンプ 17 スイッチ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクティブマトリクス型液晶表示装置で
    あって、 マトリクス状に配置された複数の画素と、 前記複数の画素の各行に配置された複数の走査線と、 前記複数の画素の各列に配置された複数の信号線と、 順次入力される映像信号を蓄積し、蓄積した映像信号
    と、蓄積した映像信号の映像を上下に反転させた反転映
    像信号とを、所定期間ごとに、選択的に読み出す蓄積手
    段と、 前記蓄積手段から読み出された映像信号または反転映像
    信号を、前記複数の信号線に供給し、前記映像信号が前
    記複数の信号線に供給されるときは、前記複数の走査線
    を映像の上下方向における一の向きに走査する一方、前
    記反転映像信号が前記複数の信号線に供給されるとき
    は、前記複数の走査線を前記一の向きと逆の向きに走査
    する駆動手段とを備えることを特徴とする液晶表示装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の液晶表示装置におい
    て、 前記所定期間は、前記映像信号の1フィールド期間であ
    り、 前記蓄積手段は、前記蓄積した映像信号と前記反転映像
    信号とを、前記1フィールド期間ごとに交互に読み出す
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の液晶表示装置におい
    て、 前記所定期間は、複数で前記映像信号の1フィールドを
    構成するサブフィールドの1サブフィールド期間である
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の液晶表示装置におい
    て、 前記蓄積手段は、前記蓄積した映像信号と前記反転映像
    信号とを、前記1サブフィールド期間ごとに交互に読み
    出し、 前記液晶表示装置はさらに、 前記蓄積手段から読み出された映像信号または反転映像
    信号の電圧の、対向電極電圧に対する極性を、前記サブ
    フィールドの2サブフィールド期間ごとに切り替える切
    替手段を備えることを特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の液晶表示装置におい
    て、 前記蓄積手段は、前記蓄積した映像信号と前記反転映像
    信号とを、前記サブフィールドの2サブフィールド期間
    ごとに交互に読み出し、 前記液晶表示装置はさらに、 前記蓄積手段から読み出された映像信号または反転映像
    信号の電圧の、対向電極電圧に対する極性を、前記1サ
    ブフィールド期間ごとに切り替える切替手段を備えるこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の液晶表
    示装置において、 前記蓄積手段によって読み出される前記蓄積した映像信
    号と前記反転映像信号との繰り返し周波数が、50Hz
    以上であることを特徴とする液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 マトリクス状に配置された複数の画素
    と、前記複数の画素の各行に配置された複数の走査線
    と、前記複数の画素の各列に配置された複数の信号線と
    を有するアクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方
    法であって、 映像信号と、前記映像信号の映像を上下に反転させた反
    転映像信号とを選択的に、所定期間ごとに、前記複数の
    信号線に供給するとともに、 前記映像信号を前記複数の信号線に供給するときは、前
    記複数の走査線を映像の上下方向における一の向きに走
    査する一方、前記反転映像信号を前記複数の信号線に供
    給するときは、前記複数の走査線を前記一の向きと逆の
    向きに走査することを特徴とする液晶表示装置の駆動方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の液晶表示装置の駆動方
    法において、 前記所定期間は、前記映像信号の1フィールド期間であ
    り、 前記液晶表示装置の駆動方法では、 前記映像信号と前記反転映像信号とを、前記1フィール
    ド期間ごとに交互に前記複数の信号線に供給することを
    特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の液晶表示装置の駆動方
    法において、 前記所定期間は、複数で前記映像信号の1フィールドを
    構成するサブフィールドの1サブフィールド期間である
    ことを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の液晶表示装置の駆動
    方法において、 前記映像信号と前記反転映像信号とを、前記1サブフィ
    ールド期間ごとに交互に前記複数の信号線に供給し、 前記映像信号または前記反転映像信号の電圧の、対向電
    極電圧に対する極性を、前記サブフィールドの2サブフ
    ィールド期間ごとに切り替えることを特徴とする液晶表
    示装置の駆動方法。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の液晶表示装置の駆動
    方法において、 前記映像信号と前記反転映像信号とを、前記サブフィー
    ルドの2サブフィールド期間ごとに交互に前記複数の信
    号線に供給し、 前記映像信号または前記反転映像信号の電圧の、対向電
    極電圧に対する極性を、前記1サブフィールド期間ごと
    に切り替えることを特徴とする液晶表示装置の駆動方
    法。前記映像信号または前記反転映像信号の電圧の、対
    向電極電圧に対する極性を、前記サブフィールドの2サ
    ブフィールド期間ごとに切り替えることを特徴とする液
    晶表示装置の駆動方法。
  12. 【請求項12】 請求項10または請求項11に記載の
    液晶表示装置の駆動方法において、 前記複数の信号線に供給する前記映像信号と前記反転映
    像信号との繰り返し周波数が、50Hz以上であること
    を特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
JP2000012382A 2000-01-21 2000-01-21 液晶表示装置およびその駆動方法 Pending JP2001202056A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000012382A JP2001202056A (ja) 2000-01-21 2000-01-21 液晶表示装置およびその駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000012382A JP2001202056A (ja) 2000-01-21 2000-01-21 液晶表示装置およびその駆動方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001202056A true JP2001202056A (ja) 2001-07-27

Family

ID=18540106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000012382A Pending JP2001202056A (ja) 2000-01-21 2000-01-21 液晶表示装置およびその駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001202056A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006098704A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Rohm Co Ltd 映像表示装置およびその駆動方法
JP2010191038A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Seiko Epson Corp 液晶表示装置の駆動方法、液晶表示装置および電子機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006098704A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Rohm Co Ltd 映像表示装置およびその駆動方法
JP2010191038A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Seiko Epson Corp 液晶表示装置の駆動方法、液晶表示装置および電子機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7215309B2 (en) Liquid crystal display device and method for driving the same
KR100272873B1 (ko) 신호선구동회로를감소시킨엑티브매트릭스표시시스템
US7126574B2 (en) Liquid crystal display apparatus, its driving method and liquid crystal display system
US5798746A (en) Liquid crystal display device
US4804951A (en) Display apparatus and driving method therefor
US20060221033A1 (en) Display device
US8907883B2 (en) Active matrix type liquid crystal display device and drive method thereof
US8330700B2 (en) Driving circuit and driving method of active matrix display device, and active matrix display device
JPH06273720A (ja) 液晶表示装置の駆動方法
KR100549983B1 (ko) 액정표시장치 및 그 구동방법
US9626926B2 (en) Liquid crystal display device
US7728805B2 (en) Liquid crystal display capable of making flicker difficult to be observed and reducing power consumption
KR20050039017A (ko) 액정표시장치 및 그 구동방법
US7215310B2 (en) Liquid crystal display device
US8797310B2 (en) Display driving circuit, device and method for polarity inversion using retention capacitor lines
JP3055620B2 (ja) 液晶表示装置およびその駆動方法
US8531443B2 (en) Display driving circuit, display device, and display driving method
JP3281159B2 (ja) 液晶表示装置
JP3770360B2 (ja) 液晶表示装置及びその制御回路並びに液晶表示パネル駆動方法
JP2004109824A (ja) 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法、電気光学装置の駆動回路および電子機器
JP2001202056A (ja) 液晶表示装置およびその駆動方法
JPH0973065A (ja) 液晶駆動方法
JPH02184816A (ja) アクティブマトリックス形液晶表示装置
KR100412120B1 (ko) 액정표시장치의 구동회로 및 그 구동방법
JP4557325B2 (ja) 液晶表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20061109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061109