JP2001199959A - 4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジン誘導体及びそれを含有する医薬 - Google Patents

4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジン誘導体及びそれを含有する医薬

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JP2001199959A
JP2001199959A JP2000338564A JP2000338564A JP2001199959A JP 2001199959 A JP2001199959 A JP 2001199959A JP 2000338564 A JP2000338564 A JP 2000338564A JP 2000338564 A JP2000338564 A JP 2000338564A JP 2001199959 A JP2001199959 A JP 2001199959A
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Kinichi Mogi
錦一 茂木
Yoshihiko Kanamaru
喜彦 金丸
Noriyuki Kawamoto
徳行 川本
Teruo Komoto
照夫 甲本
Norimitsu Umehara
典光 楳原
Susumu Sato
佐藤  進
Tetsuo Oka
哲雄 岡
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SSP Co Ltd
Original Assignee
SSP Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1及びR2は同一又は異なって、水素原子、低
級アルキル基等を示し、R3は水素原子又は基-(CR4R5)n
-Y(ここで、R4及びR5は水素原子又は低級アルキル基
を示し、Yは基-COOR6、-CONR7R8、-OR9又は-OCOR10
示し(ここでR6、R9及びR10は水素原子、低級アルキ
ル基等を示し、R7及びR8は、同一又は異なって、水素
原子、低級アルキル基等を示す)、nは1〜6の数を示
す)を示す。〕で表わされる4−ヒドロキシ−4−フェ
ニルピペリジン誘導体又はその塩。 【効果】 末梢での鎮痛作用に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、末梢での鎮痛作用
に優れる4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジン誘導
体又はその塩、及びこれを含有する医薬に関する。
【0002】
【従来の技術】鎮痛薬としては、モルヒネに代表される
中枢性オピオイド系鎮痛薬、インドメタシンに代表され
る非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDS)、リドカイ
ンに代表される局所麻酔薬などが知られている〔ザ ジ
ャーナル オブ メディシナルケミストリー 42巻
第9号 1481ページ 1999年及びその引用文
献〕。
【0003】しかしながら、モルヒネには、中枢性の忌
むべき副作用があり、その使用には限界がある。また、
非ステロイド系抗炎症薬、局所麻酔薬では十分な鎮痛効
果が得られない疼痛も存在し、これらに代わるより安全
で鎮痛効果の高い薬剤が望まれている。
【0004】近年、末梢におけるμ−受容体の存在が明
らかとなりこれを介した鎮痛作用が解明されつつある
〔ザ ジャーナル オブ ファーマコロジー アンド
エクスペリメンタル セラペウティクス 248巻 第
3号 1269ページ 1989年;ザ ジャーナル
オブ インベスチゲーティブ デルマトロジー111巻
297ページ 1988年;ドラッグ セラピー 32
3巻1685ページ1995年〕。
【0005】また、特開昭47−173号には、ジアリ
ールピペリジノブチルアミド化合物が記載され、当該化
合物のうち止瀉薬として開発されたロペラミドが末梢性
鎮痛薬として開発中である〔アネステジオロジー 90
巻 225ページ 1999年;ザ ジャーナル オブ
ファーマコロジー アンド エクスペリメンタルセラ
ペウティクス 289巻 494ページ 1999
年〕。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロペラ
ミドの末梢性鎮痛作用は、必ずしも満足の行くものでは
なかった。従って、本発明の目的は、末梢での鎮痛作用
に優れる化合物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる実状に鑑み、本発
明者は末梢鎮痛作用に優れた化合物を得るべく鋭意研究
を行った結果、下記一般式(1)で表わされる4−ヒド
ロキシ−4−フェニルピペリジン誘導体が、前記ロペラ
ミドに比べて顕著に優れた末梢鎮痛作用を有し、医薬と
して有用であることを見出し本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、次の一般式(1)
【0009】
【化2】
【0010】〔式中、R1及びR2は同一又は異なって、
水素原子、低級アルキル基もしくはシクロアルキル基を
示すか、又はR1及びR2が隣接する窒素原子と一緒にな
って複素環を形成してもよい。R3は水素原子又は基-(C
R4R5)n-Y(ここで、R4及びR5は水素原子又は低級アル
キル基を示し、Yは基-COOR6、-CONR7R8、-OR9又は-OCO
R10を示し(ここでR6、R9及びR10は水素原子、低級
アルキル基又はシクロアルキル基を示し、R7及びR
8は、同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基も
しくはシクロアルキル基を示すか、又はR7及びR8が隣
接する窒素原子と一緒になって複素環を形成してもよ
い)、nは1〜6の数を示す)を示す。〕で表わされる
4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジン誘導体又はそ
の塩、及びこれを有効成分とする医薬を提供するもので
ある。
【0011】また、本発明は、上記の4−ヒドロキシ−
4−フェニルピペリジン誘導体又はその塩、及び薬学的
に許容される担体を含有する医薬組成物を提供するもの
である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の化合物(1)の一般式
(1)中のR1及びR2の低級アルキル基としては、炭素
数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が挙げられ、具
体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−
プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブ
チル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘ
キシル基等が挙げられる。シクロアルキル基としては、
炭素数3〜8のものが好ましく、具体的には、シクロプ
ロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロ
ヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基が挙
げられる。これらのうちR 1及びR2としては、それぞれ
水素原子又はC1−C6アルキル基が特に好ましい。
【0013】また、R1及びR2が隣接する窒素原子と一
緒になって、形成する複素環の員数は5〜8が好まし
い。このような環としては、ピロリジン環、ピペリジン
環、ピペラジン環、モルホリン環等が挙げられ、ピロリ
ジン環が特に好ましい。
【0014】R4及びR5の低級アルキル基としては、炭
素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が挙げられ、
具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i
−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−
ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−
ヘキシル基等が挙げられる。R4及びR5としては水素原
子が好ましい。
【0015】R6、R7、R8、R9及びR10の低級アルキ
ル基としては、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキ
ル基が挙げられ、具体的には、メチル基、エチル基、n
−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブ
チル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−
ペンチル基、n−ヘキシル基等が挙げられる。また、シ
クロアルキル基としては、炭素数3〜8のものが好まし
く、具体的には、シクロプロピル基、シクロブチル基、
シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル
基、シクロオクチル基が挙げられる。
【0016】また、R7及びR8が隣接する窒素原子と一
緒になって、形成する複素環の員数は3〜8、特に5〜
8が好ましい。このような環としては、ピロリジン環、
ピペリジン環、ピペラジン環、モルホリン環等が挙げら
れる。ここで、R6としては水素原子又はC1−C6アル
キル基(特にエチル基)が好ましく、R9としては水素
原子又はC1−C6アルキル基(特にメチル基)が好まし
く、R10としては、C 1−C6アルキル基、特に、メチル
基が好ましい。nは1〜6の数であるが、1〜3が好ま
しい。
【0017】本発明化合物(1)の塩としては薬学的に
許容される塩であれば特に制限されないが、例えば塩
酸、硫酸、臭化水素酸、リン酸等の無機酸の付加塩、ぎ
酸、酢酸、フマル酸、マレイン酸、酒石酸等の有機酸の
付加塩が挙げられる。また、本発明化合物には、水和物
等の溶媒和物も含まれる。
【0018】本発明の4−ヒドロキシ−4−フェニルピ
ペリジン誘導体及びその塩は例えば次の(A法)〜(C
法)に従って製造することができる。
【0019】
【化3】
【0020】〔式中、Xはハロゲン原子を示し、R1
びR2は前記と同じものを示す〕
【0021】すなわち、化合物(1)と化合物(2)と
を反応させて本発明化合物(1a)を得る。本反応は通
常2〜5当量、好ましくは3当量の塩基の存在下、40
〜100℃、好ましくは50〜60℃にて1〜3時間行
なわれる。本反応は、ベンゼン、トルエン、テトラヒド
ロフラン、ジメチルホルムアミド等の無水溶媒中で行う
ことができる。塩基としては、炭酸ナトリウム、水酸化
ナトリウム等の無機塩基、トリエチルアミン等の有機塩
基が挙げられる。
【0022】ここで、化合物(1)及び化合物(2)
は、公知の方法により合成できる。
【0023】
【化4】
【0024】〔式中、nは1〜6の数を示し、R1
2、R4、R5、X及びYは前記と同じものを示す〕
【0025】すなわち、化合物(1a)と化合物(3)
とを反応させて本発明化合物(1b)を得る。本反応は
通常1〜3当量、好ましくは1〜1.5当量の塩基の存
在下、20〜100℃、好ましくは20〜60℃にて2
〜36時間行われる。本反応は、アセトン、テトラヒド
ロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド等の無水溶媒中で行うことができる。塩基としては、
炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム
等の無機塩基、トリエチルアミン等の有機塩基が挙げら
れる。また、塩基と共にヨウ化カリウムを加えてもよ
い。
【0026】ここで、化合物(3)は、市販試薬として
容易に入手可能か公知の方法により合成できる。
【0027】
【化5】
【0028】〔式中、R1、R2及びnは前記と同じもの
を示す〕
【0029】すなわち、B法にて合成した化合物(1
c)(1bでR4、R5=H、Y=OAcである化合物)
を加水分解し、本発明化合物(1d)を得る。本反応は
通常1〜3当量、好ましくは1〜1.5当量の塩基の存
在下、20〜40℃、好ましくは20〜25℃にて1〜
5時間行われる。本反応はメタノール、エタノール、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン等の水と混和する溶媒中
で行うことができる。塩基としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム等の無機塩基が挙
げられる。
【0030】本発明化合物(1)の塩は、例えば化合物
(1)を無水溶媒中、0〜30℃にて1〜2当量、好ま
しくは1〜1.2当量の酸と0.1〜0.5時間反応さ
せることにより得られる。好ましい溶媒としては、無水
エーテル、無水テトラヒドロフラン、無水クロロホル
ム、無水ジオキサン、無水アセトン等が挙げられる。ま
た、酸としては、前記のものが挙げられる。
【0031】こうして得られた本発明化合物(1)又は
その塩は、カラムクロマトグラフィーや再結晶等の通常
の方法を組み合わせて精製することができる。
【0032】本発明化合物(1)又はその塩は、後記試
験例に示すように、優れたμ−オピオイドアゴニスト作
用を示し、ヒトを含む動物における末梢性鎮痛薬として
有用である。本発明の末梢性鎮痛薬は、各種疾患(例え
ば関節炎を含む各種炎症性疾患、癌など)、手術後、外
傷、骨折、火傷等における痛みの抑制又は予防に用いる
ことができる。
【0033】本発明化合物(1)又はその塩は常法に従
って薬学的に許容される担体とともに種々の剤型の医薬
組成物とすることができる。また、投与形態も特に限定
されず治療目的に応じて適宜選択でき、例えば、経口
剤、注射剤、坐剤、軟膏剤、貼付剤等のいずれでも良
く、これらの投与形態は、各々当業者に公知慣用の製剤
方法により製造できる。
【0034】経口用固形製剤を調製する場合は、本発明
化合物(1)に賦形剤、必要に応じて結合剤、崩壊剤、
滑沢剤、着色剤、矯味剤、矯臭剤等を加えた後、常法に
より錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等を製
造することができる。経口用液体製剤を調製する場合
は、本発明化合物(1)に矯味剤、緩衝剤、安定化剤、
矯臭剤等を加えて常法により内服液剤、シロップ剤、エ
リキシル剤等を製造することができる。
【0035】注射剤を調製する場合は、本発明化合物
(1)にpH調節剤、緩衝剤、安定化剤、等張化剤、局所
麻酔剤等を添加し、常法により皮下、筋肉内及び静脈内
用注射剤を製造することができる。
【0036】坐剤を調製する場合は、本発明化合物
(1)に当業界において公知の製剤用担体、例えば、ポ
リエチレングリコール、ラノリン、カカオ脂、脂肪酸ト
リグリセライド等を、更に必要に応じて界面活性剤等を
加えた後、常法により製造することができる。
【0037】軟膏剤を調製する場合は、本発明化合物
(1)に通常使用される基剤、安定剤、湿潤剤、保存剤
等が必要に応じて配合され、常法により混合、製剤化さ
れる。
【0038】貼付剤を製造する場合は、通常の支持体に
前記軟膏、クリーム、ゲル、ペースト等を常法により塗
布すれば良い。
【0039】上記の各投与単位形態中に配合されるべき
本発明化合物(1)の量は、これを適用すべき患者の症
状によりあるいはその剤型等により一定ではないが、一
般に投与単位形態あたり経口剤では約0.25〜100
mg、注射剤では約0.05〜20mg、坐剤では約0.1
〜50mgとするのが望ましい。また、上記投与形態を有
する薬剤の1日あたりの投与量は、患者の症状、体重、
年齢、性別等によって異なり一概には決定できないが、
通常成人1日あたり約0.005〜2mg/kg、好ましく
は約0.01〜0.1mg/kgとすれば良く、これを1日
1回又は2〜4回程度に分けて投与するのが好ましい。
【0040】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれに何ら限定されるものではない。
【0041】参考例1 4−ブロモ−2,2−ジフェニル酪酸23g(72mmo
l)をクロロホルム150mLに懸濁し、室温にて塩化チ
オニル20mL(270mmol)を滴下した。更にジメチル
ホルムアミド0.2mLを加え、4時間加熱還流した。反
応後、溶媒を減圧濃縮し4−ブロモ−2,2−ジフェニ
ル酪酸クロリド23g(収率94.7%)を得た。50
%ジメチルアミン水溶液8g(90mmol)、炭酸ナトリ
ウム18g(170mmol)を水100mLに懸濁し、0〜
5℃に冷却した。ここへ、上記4−ブロモ−2,2−ジ
フェニル酪酸クロリド23g(68mmol)をトルエン1
00mLに溶かし滴下した。更に2時間攪拌した後、水層
をとりトルエンにて洗浄した。次いで、水層をクロロホ
ルムにて抽出し、水洗、乾燥した。溶媒を減圧濃縮して
得た残渣をメチルイソブチルケトンより結晶化して、ジ
メチル(テトラヒドロ−3,3−ジフェニル−2−フリ
リデン)アンモニウムブロミド11g(収率46.8
%)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm):7.40-7.60(10H,m), 4.85(2H,
t), 3.83(3H,s),3.47(2H,t), 2.96(3H,s)
【0042】参考例2 無水テトラヒドロフラン30mLにマグネシウム末940
mg(39mmol)を加え、次いで2−ベンジルオキシブロ
モベンゼン10g(38mmol)を無水テトラヒドロフラ
ン30mLに溶かし、このうちの5分の1量を加えた。更
に、1,2−ジブロモエタン0.1mL、ヨウ素少量を加
え、60〜70℃に加熱した。反応が開始したら、残り
の2−ベンジルオキシブロモベンゼンの無水テトラヒド
ロフラン溶液を滴下し更に30分間加熱還流した。得ら
れたグリニャール試薬の無水テトラヒドロフラン溶液
に、室温にて1−ベンジル−4−ピペリドン7g(37
mmol)を無水テトラヒドロフラン30mLに溶かして滴下
した。次いで30分間加熱還流した後、飽和塩化アンモ
ニウム水溶液10mLを滴下し、溶媒を減圧濃縮した。得
られた残渣に、水を加えエーテルにて抽出し、水洗、乾
燥した。溶媒を減圧濃縮して得た残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィーにて精製し、1−ベンジル−4−(2−
ベンジルオキシフェニル)−4−ピペリジノール12g
(収率87.0%)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm):7.20-7.50(12H,m), 6.95-7.00
(2H,m), 5.15(2H,s),4.01(1H,s), 3.55(2H,s), 2.70-2.
80(2H,m), 2.45-2.60(2H,m),2.10-2.20(2H,m), 2.00-2.
10(2H,m)
【0043】参考例3 1−ベンジル−4−(2−ベンジルオキシフェニル)−
4−ピペジリノール12g(32mmol)をメタノール1
00mLに溶かし、20%水酸化パラジウム炭素3gを加
え、室温下4気圧にて6時間接触還元した。反応後、触
媒を濾別し濾液を減圧濃縮して、4−(2−ヒドロキシ
フェニル)−4−ピペリジノール6.7g(収率100
%)を得た。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm):7.22(1H,dd), 7.05(1H,ddd),
6.70-6.80(2H,m),4.8(br.), 2.95(2H,ddd), 2.70-2.80
(2H,m), 2.03(2H,ddd),1.60-1.70(2H,m)
【0044】参考例4 参考例1において、50%ジメチルアミン水溶液の代わり
にジエチルアミンを用い、ジエチル(テトラヒドロ−
3,3−ジフェニル−2−フリリデン)アンモニウムブ
ロミドを得た。(収率 51.0%)1 H-NMR(CDCl3) δppm: 7.20-7.60(10H,m), 4.97(2H,
t), 4.07(2H,q)3.52(2H,t), 3.42(2H,q), 1.50(3H,t),
0.60(3H,t)
【0045】参考例5 参考例1において、50%ジメチルアミン水溶液の代わり
にピロリジンを用い、(テトラヒドロ−3、3−ジフェ
ニル−2−フリリデン)ピロリジニウムブロミドを得
た。(収率 53.6%)1 H-NMR(CDCl3) δppm: 7.25-7.70(10H,m), 4.88(2H,
t), 4.37(2H,t)3.50(2H,t), 2.88(2H,t), 1.80-2.30(4
H,m)
【0046】参考例6 4-ブロモ-2,2-ジフェニルブチロニトリル3.16g(10mmo
l)及び4−(2−ヒドロキシフェニル)−4−ピペリジノ
ール1.93g(10mmol)をジオキサン60mLと水50mLの混合
溶媒に溶かし、炭酸ナトリウム2.76g(20mmol)を加
え、12時間加熱還流した。反応液より溶媒を減圧留去し
て得られた残渣を酢酸エチルに溶かし、水洗、乾燥し
た。溶媒を減圧濃縮して得た残渣をクロロホルム・エー
テル・メタノールの混合溶媒にて再結晶し、4−(4−ヒ
ドロキシ−4−(2−ヒドロキシフェニル)ピペリジノ)
−2,2−ジフェニルブチロニトリル1.96g(収率47.6%)
を得た。1 H-NMR(CDCl3)δppm: 9.69(1H,br) 7.20-7.50(11H,m),
7.00-7.15(1H,m),6.70-6.80(2H,m), 5.47(1H,br), 2.5
5-2.75(4H,m), 2.20-2.40(4H,m),2.10-2.20(2H,m), 1.6
2(2H,d)
【0047】参考例7 参考例6と同様に反応を行ない、4−(4−ヒドロキシ−
4−((2−アセトキシエトキシ)フェニル)ピペリジノ)
−2,2−ジフェニルブチロニトリルを得た。(収率 99.0
%)1 H-NMR(CDCl3)δppm:7.20-7.50(12H,m), 6.98(1H,t),
6.88(1H,d),4.48(2H,t), 4.25(2H,t), 4.04(1H,s), 2.5
0-2.80(8H,m), 2.09(3H,s),2.00-2.15(4H,m),
【0048】参考例8 4−ブロモ−2,2−ジフェニル酪酸5.00g(15.7mmol)を
クロロホルム5mLに懸濁し、室温にて塩化チオニル10mL
を滴下した。さらにジメチルホルムアミド0.1mLを加
え、5時間加熱還流した。反応後、溶媒を減圧濃縮し4−
ブロモ−2,2−ジフェニル酪酸クロリドを得た。ここに
氷冷攪拌下、冷メタノール50mLを加え、室温に戻して30
分攪拌した。溶媒を減圧濃縮して得た残渣をシリカゲル
クロマトグラフィーにて精製して、4−ブロモ−2,2−ジ
フェニル酪酸メチル5.00g(収率95.7%)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δppm:7.10-7.50(10H,m) 3.71(3H,s) 2.
80-3.30(4H,m)
【0049】参考例9 4−ブロモ−2,2−ジフェニル酪酸メチル2.24g(6.7mmo
l)及び4−(2−ヒドロキシフェニル)−4−ピペリジノ
ール1.30g(6.7mmol)を無水ジメチルホルムアミド50mL
に溶かし、炭酸ナトリウム1.07g(10mmol)を加え、50
℃にて35時間加熱攪拌した。反応液より溶媒を減圧留去
して得られた残渣を酢酸エチルに溶かし、水洗、乾燥し
た。溶媒を減圧濃縮して得た残渣をシリカゲルクロマト
グラフィーにて精製して、 4−(4−ヒドロキシ−4−
(2−ヒドロキシフェニル)ピペリジノ)−2,2−ジフェ
ニル酪酸メチル870mg(収率29.2%)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δppm:7.20-7.35(10H,m), 7.05-7.18(2
H,m), 6.80-6.87(2H,m),3.69(3H,s), 2.75-2.85(2H,m),
2.60-2.70(2H,m), 2.30-2.50(2H,m),3.05-2.30(4H,m),
1.98(2H,d)
【0050】参考例10 参考例9と同様に反応を行ない、4−(4−ヒドロキシ−
4−(2−(2−アセトキシエトキシ)フェニル)ピペリ
ジノ)−2,2−ジフェニル酪酸メチルを得た。(収率77.
3%)1 H-NMR(CDCl3)δppm:6.80-7.40(14H,m) 4.35-4.60(2H,
m) 4.10-4.35(2H,m)4.05(1H,s) 3.69(3H,s) 1.80-2.90
(12H,m) 2.09(3H,s)
【0051】参考例11 4−(4−ヒドロキシ−4−(2−(2−アセトキシエトキ
シ)フェニル)ピペリジノ)−2,2−ジフェニル酪酸メ
チル350mg(0.66mmol)を25%水酸化カリウム水溶液4mL
とエチレングリコール5mLの混合液に溶かし、130℃にて
2時間攪拌した。反応液に水を加え氷冷下で塩酸にて中
和し、析出する結晶を濾取、乾燥して 4−(4−ヒドロ
キシ−4−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)
ピペリジノ)−2,2−ジフェニル酪酸 230mg(収率73.4
%)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δppm:7.36(1H,dd), 7.20-7.32(10H,m),
7.21(1H,dd),6.95(1H,dt), 6.89(1H,dd), 4.10(2H,t),
4.00(2H,t), 3.69(3H,s),3.51(2H,s), 2.00-2.90(10H,
m), 1.90(2H,d)
【0052】実施例1 ジメチル(テトラヒドロ−3,3−ジフェニル−2−フ
リリデン)アンモニウムブロミド3.5g(10mmol)
及び4−(2−ヒドロキシフェニル)−4−ピペリジノ
ール1.93g(10mmol)を無水ジメチルホルムアミ
ド20mLに溶かし、炭酸ナトリウム3.2g(30mmo
l)を加え、80℃にて1.5時間攪拌した。反応液よ
り溶媒を減圧留去して得られた残渣を酢酸エチルに溶か
し、水洗、乾燥した。溶媒を減圧濃縮して得た残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィーにて精製し、4−(4−ヒ
ドロキシ−4−(2−ヒドロキシフェニル)ピペリジ
ノ)−N,N−ジメチル−2,2−ジフェニルブタンア
ミド(化合物番号1)3.6g(収率78.6%)を得
た。
【0053】実施例2 実施例1において、4−(2−ヒドロキシフェニル)−
4−ピペリジノールの代わりに4−(3−ヒドロキシフ
ェニル)−4−ピペリジノールを用い、4−(4−ヒド
ロキシ−4−(3−ヒドロキシフェニル)ピペリジノ)
−N,N−ジメチル−2,2−ジフェニルブタンアミド
(化合物番号2)を得た。(収率74.0%)
【0054】実施例3 実施例1において、4−(2−ヒドロキシフェニル)−
4−ピペリジノールの代わりに4−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−4−ピペリジノールを用い、4−(4−ヒド
ロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジノ)
−N,N−ジメチル−2,2−ジフェニルブタンアミド
(化合物番号3)を得た。(収率55.0%)
【0055】実施例4 4−(4−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシフェニ
ル)ピペリジノ)−N,N−ジメチル−2,2−ジフェ
ニルブタンアミド920mg(2mmol)を無水ジメチルホ
ルムアミド20mLに溶かし、4−ブロモ−n−酪酸エチ
ル590mg(3mmol)及び炭酸カリウム414mg(3mm
ol)、ヨウ化カリウム少量を加え、60℃にて2時間加
熱攪拌した。冷後、反応液を水にあけ酢酸エチルにて抽
出し、水洗、乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残
渣をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製し、4−
(2−(1−(4−(ジメチルアミノ)−4−オキソ−
3,3−ジフェニルブチル)−4−ヒドロキシ−4−ピ
ペリジニル)フェノキシ)酪酸エチル(化合物番号4)
500mg(収率43.7%)を得た。
【0056】実施例5〜24 実施例4と同様に反応を行い、下記表の如く化合物番号
5〜24を得た。
【0057】実施例25 4−(4−ヒドロキシ−4−(2−(3−アセトキシプ
ロポキシ)フェニル)ピペリジノ)−N,N−ジメチル
−2,2−ジフェニルブタンアミド180mg(0.32
mmol)をメタノール5mLとジオキサン5mLの混合液に溶
かし、1規定水酸化ナトリウム水溶液5mLを加え、室温
にて1時間攪拌した。反応液に水を加えクロロホルムに
て抽出し、水洗、乾燥した。溶媒を留去して得られた残
渣をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製して4−
(4−ヒドロキシ−4−(2−(3−ヒドロキシプロポ
キシ)フェニル)ピペリジノ)−N,N−ジメチル−
2,2−ジフェニルブタンアミド(化合物番号25)1
50mg(収率89.8%)を得た。
【0058】実施例26〜33 実施例25と同様に反応を行い、下記表の如く化合物番
号26〜33を得た。
【0059】実施例34 4−(4−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシフェニ
ル)ピペリジノ)−N,N−ジメチル−2,2−ジフェ
ニルブタンアミド920mg(2mmol)を無水ジメチルホ
ルムアミド10mLに溶かし、4−ブロモブチルアセテー
ト585mg(3mmol)、炭酸カリウム414mg(3mmo
l)、ヨウ化カリウム少量を加え、80℃にて4時間加
熱攪拌した。冷後、反応液を水にあけ酢酸エチルにて抽
出し、水洗、乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残
渣をメタノール15mLに溶かし、1規定水酸化ナトリウ
ム水溶液3mLを加え、室温にて1時間攪拌した。反応液
より溶媒を減圧留去して得られた残渣をクロロホルムに
溶かし、水洗、乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた
残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製して、4
−(4−ヒドロキシ−4−(2−(4−ヒドロキシブチ
ルオキシ)フェニル)ピペリジノ)−N,N−ジメチル
−2,2−ジフェニルブタンアミド(化合物番号34)
260mg(収率24.5%)を得た。
【0060】実施例35、36 実施例34と同様に反応を行い、下記表の如く化合物番
号35及び36を得た。
【0061】実施例37 4−(4−ヒドロキシ−4−(2−(6−ヒドロキシヘ
キシルオキシ)フェニル)ピペリジノ)−N,N−ジメ
チル−2,2−ジフェニルブタンアミド(化合物番号3
5)500mg(0.9mmol)を無水エーテル50mLに溶
かし、氷冷攪拌下、4規定塩酸・ジオキサン溶液0.4
mLを加えた。析出する白色沈殿を濾取し、エーテルにて
洗浄後、乾燥して4−(4−ヒドロキシ−4−(2−
(6−ヒドロキシヘキシルオキシ)フェニル)ピペリジ
ノ)−N,N−ジメチル−2,2−ジフェニルブタンア
ミド塩酸塩(化合物番号37)460mg(収率86.3
%)を得た。
【0062】実施例38〜63 実施例37と同様に反応を行い、下記表の如く化合物番
号38〜63を得た。
【0063】実施例64 実施例1において、ジメチル(テトラヒドロ−3,3−
ジフェニル−2−フリリデン)アンモニウムブロミドの
代わりに、ジエチル(テトラヒドロ−3,3−ジフェニ
ル−2−フリリデン)アンモニウムブロミドを用い、4
−(4−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシフェニル)
ピペリジノ)−N,N−ジエチル−2,2−ジフェニル
ブタンアミド(化合物番号64)を得た。(収率66.0
%)
【0064】実施例65 実施例1において、ジメチル(テトラヒドロ−3,3−
ジフェニル−2−フリリデン)アンモニウムブロミドの
代わりに、(テトラヒドロ−3,3−ジフェニル−2−
フリリデン)ピロリジニウムブロミドを用い、4−(4
−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシフェニル)ピペリ
ジノ)−2,2−ジフェニル−1−(1−ピロリジニ
ル)−1−ブタノン(化合物番号65)を得た。(収率
99.0%)
【0065】実施例66 実施例4と同様に反応を行ない、下記表の如く化合物番
号66を得た。
【0066】実施例67、68 実施例25と同様に反応を行ない、下記表の如く化合物
番号67、68を得た。
【0067】実施例69 4−(4−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシフェニ
ル)ピペリジノ)−2,2−ジフェニル−1−(1−ピ
ロリジニル)−1−ブタノン(化合物番号65)20.8g
(43mmol)を無水ジメチルホルムアミド140mLに溶か
し、水酸化カリウム(粉末)3.85gを加え、室温にて0.5
時間攪拌した。ここへ氷冷攪拌下、ブロモ酢酸エチル7.
9g(47mmol)を滴下し、同温度にて10分攪拌した。反応
液を水にあけ酢酸エチルにて抽出し、水洗、乾燥した。
溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルクロマト
グラフィーにて精製した。トルエンより結晶化して、2
−(2−(1−(4−ピロリジノ−4−オキソ−3,3
−ジフェニルブチル)−4−ヒドロキシ−4−ピペリジ
ニル)フェノキシ)酢酸エチル(化合物番号69)18.0
g(収率73.6%)を得た。
【0068】実施例70 2−(2−(1−(4−(ジメチルアミノ)−4−オキ
ソ−3,3−ジフェニルブチル)−4−ヒドロキシ−4
−ピペリジニル)フェノキシ)酢酸エチル(化合物番号
53) 780mg(1.4mmol)をメタノール15mLに溶かし、1規
定水酸化ナトリウム水溶液5mLを加え、室温にて1時間攪
拌した。反応液を濃縮し水を加え、酢酸0.3mLにて中和
した。クロロホルムにて抽出し、水洗、乾燥した。溶媒
を留去して得られた残渣をアセトンより結晶化し、2
(2−(1−(4−(ジメチルアミノ)−4−オキソ−
3,3−ジフェニルブチル)−4−ヒドロキシ−4−ピ
ペリジニル)フェノキシ)酢酸(化合物番号70)580m
gを得た。(収率80.3%)
【0069】実施例71 実施例70において、2−(2−(1−(4−(ジメチ
ルアミノ)−4−オキソ−3,3−ジフェニルブチル)
−4−ヒドロキシ−4−ピペリジニル)フェノキシ)酢
酸エチルの代わりに、2−(2−(1−(4−ピロリジ
ノ−4−オキソ−3,3−ジフェニルブチル)−4−ヒ
ドロキシ−4−ピペリジニル)フェノキシ)酢酸エチル
(化合物番号69)を用い、2−(2−(1−(4−ピ
ロリジノ−4−オキソ−3,3−ジフェニルブチル)−
4−ヒドロキシ−4−ピペリジニル)フェノキシ)酢酸
(化合物番号71)を得た。(収率81.0%)
【0070】実施例72 4−(4−ヒドロキシ−4−(2−(2−アセトキシエ
トキシ)フェニル)ピペリジノ)−2,2−ジフェニル
ブチロニトリル817mg(1.64mmol)を40%水酸化カリウム
水溶液30mLとエチレングリコール40mLの混合液に溶か
し、170℃にて20時間攪拌した。反応液に水を加えクロ
ロホルムにて抽出し、水洗、乾燥した。溶媒を減圧留去
して得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにて
精製して4−(4−ヒドロキシ−4−(2−(2−ヒド
ロキシエトキシ)フェニル)ピペリジノ)−2,2−ジ
フェニルブタンアミド(化合物番号72)271mg(収率34.
9%)を得た。
【0071】実施例73 4−(4−ヒドロキシ−4−(2−(2−アセトキシエ
トキシ)フェニル)ピペリジノ)−2,2−ジフェニル
酪酸 81mg(0.17mmol)を無水ジメチルホルムアミド5mL
に溶かし、室温にて1時間攪拌後、カルボジイミダゾー
ル36mg(0.22mmol)を加え、更に1時間後n-ブチルアミン1
6mg(0.22mmol)を加えた。70℃にて24時間攪拌後130℃に
て3時間攪拌し、反応を終了した。反応液に水を加え酢
酸エチルにて抽出し、水洗、乾燥した。溶媒を減圧留去
して得られた残渣をアルミナカラムクロマトグラフィー
で精製後、シリカゲルクロマトグラフィーにて精製して
4−(4−ヒドロキシ−4−(2−(2−ヒドロキシエ
トキシ)フェニル)ピペリジノ)−N−ブチル−2,2
−ジフェニルブタンアミド(化合物番号73)35mg(収率
38.9%)を得た。
【0072】実施例74〜81 実施例37と同様に反応を行ない、化合物番号74〜8
1を得た。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】
【表3】
【0076】
【表4】
【0077】
【表5】
【0078】
【表6】
【0079】
【表7】
【0080】
【表8】
【0081】
【表9】
【0082】
【表10】
【0083】
【表11】
【0084】
【表12】
【0085】
【表13】
【0086】
【表14】
【0087】
【表15】
【0088】
【表16】
【0089】
【表17】
【0090】
【表18】
【0091】試験例1 摘出モルモット回腸標本での作
用 体重500g前後のHartley 系雄性モルモットを用い
た。回盲部から15〜30cmの回腸を摘出し、アウエル
バッハ神経叢付き縦走筋標本を作成し、岡らの方法(Eu
r. J. Pharmacol., 77; 137-141, 1982)で被験薬のオ
ピオイド受容体活性を測定した。アゴニスト活性の大き
さは、選択的μ−オピオイドアゴニストであるDAMG
O([D-Ala2,N-MePhe4,Gly5-ol]-enkephalin)との相対
的効力で示した。なお、被験薬がオピオイドアゴニスト
であることは、ナロキソンによる拮抗で確認した。結果
を表19に示す。
【0092】
【表19】
【0093】試験例2 生後10日目のラットの正向反
射に対する作用 μ−オピオイド受容体アゴニストで、生後10日目のラ
ットの正向反射が抑制され、これはナロキソンで拮抗さ
れることが明らかにされた(Oka et. al., Dev. Brain
Res. 69; 271-276, 1992)。そこで被験薬を生後10日
目のラットの皮下に投与し、正向反射の消失に要する投
与量を調べた。結果を表20に示す。
【0094】
【表20】
【0095】
【発明の効果】本発明の4−ヒドロキシ−4−フェニル
ピペリジン誘導体及びその塩(1)は、優れたμ−オピ
オイドアゴニスト作用を示し、末梢性鎮痛薬として有用
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 甲本 照夫 千葉県千葉市稲毛区山王町1−22 (72)発明者 楳原 典光 埼玉県所沢市上安松1000−4 (72)発明者 佐藤 進 千葉県成田市玉造6−15−5 (72)発明者 岡 哲雄 神奈川県平塚市夕陽ヶ丘46−16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1及びR2は同一又は異なって、水素原子、低
    級アルキル基もしくはシクロアルキル基を示すか、又は
    1及びR2が隣接する窒素原子と一緒になって複素環を
    形成してもよい。R3は水素原子又は基-(CR4R5)n-Y(こ
    こで、R4及びR5は水素原子又は低級アルキル基を示
    し、Yは基-COOR6、-CONR7R8、-OR9又は-OCOR10を示し
    (ここでR6、R9及びR10は水素原子、低級アルキル基
    又はシクロアルキル基を示し、R7及びR8は、同一又は
    異なって、水素原子、低級アルキル基もしくはシクロア
    ルキル基を示すか、又はR7及びR8が隣接する窒素原子
    と一緒になって複素環を形成してもよい)、nは1〜6
    の数を示す)を示す。〕で表わされる4−ヒドロキシ−
    4−フェニルピペリジン誘導体又はその塩。
  2. 【請求項2】 R1及びR2が同一又は異なって、水素原
    子、C1−C6アルキル基もしくはC3−C8シクロアルキ
    ル基を示すか、又はR1及びR2が隣接する窒素原子と一
    緒になって員数3〜8の複素環を形成してもよく;R3
    が水素原子又は基-(CR4R5)n-Y(ここで、R4及びR5
    水素原子又はC1−C6アルキル基を示し、Yは基-COO
    R6、-CONR7R8、-OR9又は-OCOR10を示し(ここでR6、R
    9及びR1 0は水素原子、C1−C6アルキル基又はC3−C
    8シクロアルキル基を示し、R7及びR8は、同一又は異
    なって、水素原子、C1−C6アルキル基もしくはC3
    8シクロアルキル基を示すか、又はR7及びR8が隣接
    する窒素原子と一緒になって員数3〜8の複素環を形成
    してもよい)、nは1〜6の数を示す)を示すものであ
    る請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の4−ヒドロキシ−
    4−フェニルピペリジン誘導体又はその塩を有効成分と
    する医薬。
  4. 【請求項4】 末梢性鎮痛薬である請求項3記載の医
    薬。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の4−ヒドロキシ−
    4−フェニルピペリジン誘導体又はその塩、及び薬学的
    に許容される担体を含有する医薬組成物。
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