JP2001198967A - 床材の製造方法及び製造装置並びに床材 - Google Patents

床材の製造方法及び製造装置並びに床材

Info

Publication number
JP2001198967A
JP2001198967A JP2000013294A JP2000013294A JP2001198967A JP 2001198967 A JP2001198967 A JP 2001198967A JP 2000013294 A JP2000013294 A JP 2000013294A JP 2000013294 A JP2000013294 A JP 2000013294A JP 2001198967 A JP2001198967 A JP 2001198967A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
thermoplastic resin
manufacturing
resin pellets
flooring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000013294A
Other languages
English (en)
Inventor
Keizo Fujito
敬三 藤戸
Akinobu Satomi
昭宣 里見
Kazumi Ioku
和美 井奥
Masanori Uchiumi
昌則 内海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takiron Co Ltd
Original Assignee
Takiron Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takiron Co Ltd filed Critical Takiron Co Ltd
Priority to JP2000013294A priority Critical patent/JP2001198967A/ja
Publication of JP2001198967A publication Critical patent/JP2001198967A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不定形で、各色が流れるように変化する模様
を有する床材において、模様を細かくした場合でも、模
様の輪郭が崩れることがなく、かつ、強度及び耐久性に
優れた床材の製造方法を提供すること。 【解決手段】 2色以上の熱可塑性樹脂ペレット1を混
合したものを加熱し、不完全な混練状態で押出成形する
ことにより、流れ模様を有する所定形状の中間材6を形
成し、この中間材6を所要の大きさに粉砕し、この中間
材6の粉砕物61を略均一な厚さに敷き均し、粉砕物6
1の模様の輪郭が消失しない程度に加熱溶融して、シー
ト状に成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床材の製造方法及
び製造装置並びに床材に関し、特に、表面に模様を有す
る床材の製造方法及び製造装置並びに床材に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年の住宅等、建築構造物の内装の多様
化、高級化に伴い、床材にも単色のものだけでなく、表
面に模様を有する床材が用いられてきている。
【0003】ところで、この表面に模様を有する床材の
製造方法の一例として、2色以上の粒体状に形成した熱
可塑性樹脂原料を用い、これらを所定の割合で混合し、
あるいは、所定の規則的な模様を形成するようにして、
略均一な厚さに敷き均し、全体を加熱溶融した後、シー
ト状に成形する床材の製造方法がある。
【0004】このようにして製造された床材の模様は、
前者の場合は、斑状の不規則なものとなり、後者の場合
は、所定の規則的なものとなるという違いはあるもの
の、いずれも、各色の輪郭が比較的はっきりしたものと
なるという特徴を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この各色の輪郭が比較
的はっきりした模様を有する床材に対して、2色以上の
粉体状、流体状等の熱可塑性樹脂原料を用い、これらを
所定の模様を形成するようにして、略均一な厚さに敷き
均し、全体を加熱溶融した後、シート状に成形する床材
の製造方法がある。
【0006】この床材は、不定形の模様を構成する各色
が流れるように変化するため、ソフトで、高級な印象を
観者に与えることができるものとなるものの、模様の輪
郭が崩れやすく、ともすれば、逆にぼやけた印象を観者
に与えるという問題点があり、特に、この傾向は、模様
を細かくした場合に顕著であった。
【0007】本発明は、上記従来の不定形で、各色が流
れるように変化する模様を有する床材において、模様を
細かくした場合でも、模様の輪郭が崩れることがなく、
かつ、強度及び耐久性に優れた床材の製造方法及び製造
装置並びに床材を提供することを第1の目的とする。ま
た、本発明は、各色が流れるように変化する模様を有す
る床材において、模様の輪郭が崩れることがなく、か
つ、強度及び耐久性に優れた床材の製造方法及び製造装
置並びに床材を提供することを第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本第1発明の床材の製造方法は、2色以上の熱
可塑性樹脂ペレットを混合したものを加熱し、不完全な
混練状態で押出成形することにより、流れ模様を有する
所定形状の中間材を形成し、該中間材を所要の大きさに
粉砕し、この中間材の粉砕物を略均一な厚さに敷き均
し、該粉砕物の模様の輪郭が消失しない程度に加熱溶融
して、シート状に成形することを特徴とする。
【0009】この床材の製造方法は、2色以上の熱可塑
性樹脂ペレットを混合したものを加熱し、不完全な混練
状態で押出成形することにより、一旦流れ模様を有する
所定形状の中間材を形成し、この中間材を所要の大きさ
に粉砕し、この中間材の粉砕物を略均一な厚さに敷き均
し、この粉砕物の模様の輪郭が消失しない程度に加熱溶
融して、シート状に成形するようにしているので、不定
形で、各色が流れるように変化する模様を細かく形成す
るようにした場合でも、模様の輪郭が崩れてぼやけるこ
とがなく、さらに、中間材を押出成形によって簡単に製
造できることから、中間材の製造設備や製造工程を簡略
化することができる。
【0010】また、第2の目的を達成するため、本第2
発明の床材の製造方法は、2色以上の熱可塑性樹脂ペレ
ットを混合したものを加熱し、不完全な混練状態で押出
成形することにより、流れ模様を有する所定形状の中間
材を形成し、該中間材の流れ模様が表面に現れるように
して、シート状に成形することを特徴とする。
【0011】この床材の製造方法は、2色以上の熱可塑
性樹脂ペレットを混合したものを加熱し、不完全な混練
状態で押出成形することにより、一旦流れ模様を有する
所定形状の中間材を形成し、この中間材の流れ模様が表
面に現れるようにして、シート状に成形するようにして
いるので、各色が流れるように変化する模様の輪郭が崩
れてぼやけることがなく、さらに、中間材を押出成形に
よって簡単に製造できることから、中間材の製造設備や
製造工程を簡略化することができる。
【0012】この場合において、2色以上の熱可塑性樹
脂ペレットを混合したものを加熱し、不完全な混練状態
で押出成形することは、熱可塑性樹脂ペレットの融点を
色毎に変えるようにしたり、熱可塑性樹脂ペレットの加
熱状態を調節するようにしたり、あるいは、熱可塑性樹
脂ペレットを加熱、溶融した後、混練せずに、又は混練
の程度を小さくしたり、さらに、これらの方法を単独で
はなく、適宜組み合わせることにより実施することがで
きる。
【0013】これにより、流れ模様を有する所定形状の
中間材を容易に形成することができるとともに、床材の
模様の輪郭をはっきりさせたり、模様の輪郭が崩れてぼ
やけることがなく、ソフトにする等、床材の模様の調整
を容易に行うことができる。
【0014】また、上記の床材の製造方法を実施する本
発明の床材の製造装置は、2色以上の熱可塑性樹脂ペレ
ットを搬送しながら、混合するスクリューを配設した混
合ゾーンと、前記スクリューによる混合作用が直接及ば
ないスクリューの押出側の領域に形成した熱可塑性樹脂
ペレットの溶融ゾーンとを備え、前記2色以上の熱可塑
性樹脂ペレットを不完全な混練状態で所定形状に押出成
形することを特徴とする。ここで、「スクリューによる
混合作用が直接及ばないスクリューの押出側の領域」と
は、熱可塑性樹脂ペレットが溶融されたものが、スクリ
ューに接触して直接混練されない領域を意味する。
【0015】この床材の製造装置は、2色以上の熱可塑
性樹脂ペレットを搬送しながら、混合するスクリューを
配設した混合ゾーンと、混合ゾーンに配設したスクリュ
ーによる混合作用が直接及ばないスクリューの押出側の
領域に形成した熱可塑性樹脂ペレットの溶融ゾーンとを
備え、2色以上の熱可塑性樹脂ペレットを不完全な混練
状態で所定形状に押出成形するようにしているので、流
れ模様を有する所定形状の中間材を押出成形によって簡
単に、かつ模様の輪郭が崩れてぼやけることがなく製造
することができるとともに、中間材の製造設備や製造工
程を簡略化することができる。
【0016】この場合において、スクリューを配設した
混合ゾーンに冷却手段を配設することができる。
【0017】これにより、スクリューを配設した混合ゾ
ーンにおいて、熱可塑性樹脂ペレットが溶融ゾーンの熱
の影響を受けて溶融し、混練されることを防止すること
ができ、確実に不完全な混練状態で所定形状に押出成形
することができ、流れ模様を有する所定形状の中間材を
模様の輪郭が崩れてぼやけることがなく製造することが
できる。
【0018】また、本第1発明の床材の製造方法によっ
て製造された本発明の床材は、表面に中間材の粉砕物の
模様の輪郭が消失しない程度に現れてなることを特徴と
する。
【0019】この床材は、模様の輪郭が崩れてぼやける
ことがなく、ソフトで、高級な印象を観者に与えること
ができる。
【0020】また、本第2発明の床材の製造方法によっ
て製造された本発明の床材は、表面に中間材の流れ模様
が現れてなることを特徴とする
【0021】この床材は、各色が流れるように変化する
模様、具体的には、木目状の模様の輪郭が崩れてぼやけ
ることがなく、高級な印象を観者に与えることができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の床材の製造方法及
び製造装置並びに床材の実施の形態を図面に基づいて説
明する。
【0023】図1〜図4に、本発明の第1実施例の床材
の製造工程及びそれに用いる設備を示す。
【0024】図1に示すように、例えば、黒と白、焦げ
茶色とアイボリー等、色合いの調和する濃色と淡色の組
み合わせからなる複数色の塩化ビニル樹脂、オレフィン
系樹脂等の熱可塑性樹脂ペレット1を、押出成形機2の
ホッパ3に投入する。
【0025】この押出成形機2は、2色以上の熱可塑性
樹脂ペレット1を搬送しながら、混合するスクリュー4
を配設した混合ゾーン5Aと、スクリュー4による混合
作用が直接及ばないスクリュー4の押出側の領域に形成
したヒータ等からなる加熱手段52を設けた熱可塑性樹
脂ペレット1の溶融ゾーン5Bとを備え、2色以上の熱
可塑性樹脂ペレット1が溶融されたものが、スクリュー
4に接触して直接混練されることなく、不完全な混練状
態で所定形状、本実施例においては、円柱形状に押出成
形して、円柱状の中間材6を得ることができるように構
成されている。
【0026】これにより、この中間材6を製造する押出
成形機2によって、図3に示すような、流れ模様を有す
る所定形状の中間材6を押出成形によって簡単に、かつ
模様の輪郭が崩れてぼやけることがなく製造することが
できるとともに、中間材6の製造設備や製造工程を簡略
化することができる。
【0027】この場合において、スクリュー4を配設し
た混合ゾーン5Aに、さらに、必要に応じて、ホッパ3
にも、空冷式又は水冷式のジャケット等からなる冷却手
段51を設けることができる。
【0028】これにより、スクリュー4を配設した混合
ゾーン5A、さらに、ホッパ3において、熱可塑性樹脂
ペレット1が溶融ゾーン5Bの熱の影響を受けて溶融
し、混練されることを防止することができ、確実に不完
全な混練状態で所定形状に中間材6を押出成形すること
ができ、流れ模様を有する所定形状の中間材6を模様の
輪郭が崩れてぼやけることがなく製造することができ
る。
【0029】ところで、このように、2色以上の熱可塑
性樹脂ペレットを混合したものを加熱し、不完全な混練
状態で押出成形する場合において、好ましくは、熱可塑
性樹脂ペレット1の融点を色毎に変えるようにしたり、
溶融ゾーン5Bにおける熱可塑性樹脂ペレット1の加熱
状態を調節するようにしたり、あるいは、本実施例に示
すように、熱可塑性樹脂ペレット1を加熱、溶融した
後、混練せずに、又は混練の程度を小さくしたり、さら
に、これらの方法を単独ではなく、適宜組み合わせるこ
とにより実施することができる。
【0030】これにより、流れ模様を有する所定形状の
中間材6を容易に形成することができるとともに、最終
製品としての床材の模様の輪郭をはっきりさせたり、模
様の輪郭が崩れてぼやけることがなく、ソフトにする
等、床材の模様の調整を容易に行うことができる。
【0031】このようにして、押出成形機2で成形され
た円柱状の中間材6は、溶融ゾーン5Bにおける押出速
度が、押出成形機2の溶融ゾーン5Bの周面との抵抗と
の関係で、外周部と比較して中心部が速くなることか
ら、中心軸を含む断面では、図3(a)に示すように、
押出側(先端側)の中心部が突出する流線形状の縞模様
(木目状(板目状)の模様)が現れる。また、溶融ゾー
ン5Bにおいて、2色以上の熱可塑性樹脂ペレット1が
溶融されたものが、スクリュー4に接触して直接混練さ
れることはないものの、スクリュー4の回転の影響を受
けて回転することから、中心軸に直交する断面では、図
3(b)に示すように、渦巻き状の模様(木目状(年輪
状)の模様)が現れる。また、円柱状の中間材6の外周
面は、押出成形機2の溶融ゾーン5Bの周面との接触に
よって混練され、単一色が現れる場合もある。なお、本
実施例においては、中間材6を円柱状に形成したが、こ
れに限定されず、所要厚さのシート状に押出成形するこ
ともできる。
【0032】次に、この中間材6を、図2(a)に示す
ように、所要の大きさのチップ状片又はペレット状片に
粉砕する。具体的には、粉砕した各チップ状又はペレッ
ト状の粉砕物61が2色以上の粗い模様を有するよう
に、特に限定されるものではないが、より具体的には、
直径数mm〜十数mm程度の大きさに粉砕するようにす
る。
【0033】そして、図2(b)に示すように、粉砕し
た粉砕物61を、ホッパ7から起振機8により前後方向
の往復動を与えられる振動コンベア9を介して、コンベ
アベルト10上に略均一な厚さに撒き出すように供給
し、さらに、必要に応じて、コンベアベルト10の適宜
位置に配設した均し板又は均しロール(図示省略)によ
り、粉砕物層の表面を均すようにする。
【0034】この状態で、コンベアベルト10上の粉砕
物層を、上下にヒータ等の加熱手段を配設した加熱炉1
1に導入し、加熱溶融して、ロール12により仕上げ、
さらに、必要に応じて、適宜の後加工を施して、シート
状の床材62に成形する。
【0035】この場合において、加熱温度及び加熱時間
は、原料の熱可塑性樹脂材料や粉砕物層の厚み等に応じ
て適宜設定することができるが、一般的には、塩化ビニ
ル樹脂、低密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン
樹脂、ポリプロピレン樹脂の順に、加熱温度を高く、加
熱時間を長く設定するようにする。
【0036】図4は、このようにして仕上げられた床材
62を示すが、床材62の表面は、不定形で、各色が流
れるように変化しながらも、中間材6を粉砕した粉砕物
61の模様の輪郭が消失せず、輪郭のはっきりした流れ
模様が現れるものとなる。
【0037】この場合、後加工を適宜選択することによ
り、中間材6を粉砕した粉砕物61の模様の輪郭が消失
しない程度に加熱溶融した床材62の表面を、若干の凹
凸を残した状態に成形したり、均一厚で平坦な状態に成
形したり、さらに、均一厚で平坦、かつ光沢を有する状
態に成形する等、多様な風合いの模様を有する床材を得
るようにすることができる。
【0038】また、常温ロール12を単独で用い、床材
62の表面を、若干の凹凸を残した状態に成形した場合
等には、床材62の表面を、紫外線硬化型アクリル樹脂
塗料等のコーティング材により表面処理することによ
り、立体的な風合いの模様を有し、かつ、強度及び耐久
性に優れた床材を得ることができる。
【0039】また、このようにして得た床材62は、従
来の床材と同様、さらに、必要に応じて、裏面側に、プ
ライマー層を形成したり、緩衝機能等を有する他の合成
樹脂層を形成したり、寒冷紗等の繊維層を形成すること
もできる。
【0040】また、中間材6を粉砕した粉砕物61をコ
ンベアベルト10上に供給し、略均一な厚さに敷き均す
に際して、粉砕物61の中間に、粉砕物61と同種の熱
可塑性樹脂材料からなる透明なシート状物又はペレット
状物を挟み込み、加熱溶融することにより、床材62に
透明な熱可塑性樹脂中間層を形成することができ、これ
により、立体的で深みのある風合いの模様を有する床材
を得ることができる。なお、この透明な熱可塑性樹脂中
間層は、特に、原料にペレット状物を用いた場合には、
床材62の表面側と一部混合して、床材62の表面に現
れるようにすることもできる。
【0041】また、透明な熱可塑性樹脂からなるペレッ
ト状物を、中間材6を粉砕した粉砕物61に混入した混
合材料を、略均一な厚さに敷き均し、加熱溶融すること
により、透明な熱可塑性樹脂を床材の表面に確実に現れ
るようにすることができ、これにより、立体的で深みの
ある風合いの模様を有する床材を得ることができる。
【0042】さらに、特公昭60−32578号に開示
されているように、他の熱可塑性樹脂からなる粉体状、
ペレット状、ペースト状等のバインダを、中間材6を粉
砕した粉砕物61の隙間に入り込むようにして、略均一
な厚さに敷き均し、加熱溶融することにより、立体的で
深みのある風合いの模様を有する床材を得ることができ
る。
【0043】次に、図5〜図6に、本発明の第2実施例
の床材の製造工程及びそれに用いる設備並びに中間材及
び床材を示す。
【0044】ここでは、上記第1実施例の床材の製造工
程と同様にして、2色以上の熱可塑性樹脂ペレットを混
合したものを加熱し、不完全な混練状態で押出成形する
ことにより、流れ模様を有する所定形状の中間材を形成
する。この中間材は、上記第1実施例の中間材6と同
様、円柱状や所要厚さのシート状に形成するようにす
る。
【0045】次に、中間材6の内部の流れ模様が表面に
現れるように、例えば、円柱状や所要厚さのシート状に
形成した中間材を、その中心軸を含む面で切断して分割
し、これにより、表面に流れ模様が現れた分割片60を
シート状に成形するようにする。
【0046】この成形は、図5に示すように、分割片6
0をコンベアベルト10上に供給し、この状態で、上下
にヒータ等の加熱手段を配設した加熱炉11に導入し、
加熱溶融して、シート状の床材63として成形する。な
お、特に限定されるものではないが、本実施例において
は、シート状に成形した床材を、さらに、常温ロール1
2、補助加熱炉13及び加熱ロール14に掛けて仕上
げ、床材63を得るようにしている。この場合、分割片
60を単独で、シート状の床材63として成形すること
も可能であるが、分割片60を複数並列し、これらを成
形して一体化し、シート状の床材63とすることも可能
である。
【0047】図6は、このようにして仕上げられた床材
63を示すが、床材63の表面は、中間材6の内部の流
れ模様が表面に現れ、各色が流れるように変化する模様
(木目状の模様)が現れるものとなる。
【0048】なお、本実施例のその他の床材の製造工程
及びそれに用いる設備並びに中間材の構成は、基本的に
は、上記第1実施例と同様である。
【0049】
【発明の効果】本第1発明の床材の製造方法によれば、
2色以上の熱可塑性樹脂ペレットを混合したものを加熱
し、不完全な混練状態で押出成形することにより、一旦
流れ模様を有する所定形状の中間材を形成し、この中間
材を所要の大きさに粉砕し、この中間材の粉砕物を略均
一な厚さに敷き均し、この粉砕物の模様の輪郭が消失し
ない程度に加熱溶融して、シート状に成形するようにし
ているので、不定形で、各色が流れるように変化する模
様を細かく形成するようにした場合でも、得られた床材
は、模様の輪郭が崩れてぼやけることがなく、ソフト
で、高級な印象を観者に与えることができ、さらに、中
間材を押出成形によって簡単に製造できることから、中
間材の製造設備や製造工程を簡略化して、床材の製造コ
ストを低廉化することができる。
【0050】また、本第2発明の床材の製造方法によれ
ば、2色以上の熱可塑性樹脂ペレットを混合したものを
加熱し、不完全な混練状態で押出成形することにより、
一旦流れ模様を有する所定形状の中間材を形成し、この
中間材の流れ模様が表面に現れるようにして、シート状
に成形するようにしているので、得られた床材は、各色
が流れるように変化する模様の輪郭が崩れてぼやけるこ
とがなく、高級な印象を観者に与えることができ、さら
に、中間材を押出成形によって簡単に製造できることか
ら、中間材の製造設備や製造工程を簡略化して、床材の
製造コストを低廉化することができる。
【0051】そして、2色以上の熱可塑性樹脂ペレット
を混合したものを加熱し、不完全な混練状態で押出成形
することは、熱可塑性樹脂ペレットの融点を色毎に変え
るようにしたり、熱可塑性樹脂ペレットの加熱状態を調
節するようにしたり、あるいは、熱可塑性樹脂ペレット
を加熱、溶融した後、混練せずに、又は混練の程度を小
さくしたり、さらに、これらの方法を単独ではなく、適
宜組み合わせることにより実施することができ、これに
より、流れ模様を有する所定形状の中間材を容易に形成
することができるとともに、床材の模様の輪郭をはっき
りさせたり、模様の輪郭が崩れてぼやけることがなく、
ソフトにする等、床材の模様の調整を容易に行うことが
できる。
【0052】また、本発明の床材の製造装置によれば、
2色以上の熱可塑性樹脂ペレットを搬送しながら、混合
するスクリューを配設した混合ゾーンと、混合ゾーンに
配設したスクリューによる混合作用が直接及ばないスク
リューの押出側の領域に形成した熱可塑性樹脂ペレット
の溶融ゾーンとを備え、2色以上の熱可塑性樹脂ペレッ
トを不完全な混練状態で所定形状に押出成形するように
しているので、流れ模様を有する所定形状の中間材を押
出成形によって簡単に、かつ模様の輪郭が崩れてぼやけ
ることがなく製造することができるとともに、中間材の
製造設備や製造工程を簡略化して、床材の製造コストを
低廉化することができる。
【0053】そして、スクリューを配設した混合ゾーン
に冷却手段を配設することにより、スクリューを配設し
た混合ゾーンにおいて、熱可塑性樹脂ペレットが溶融ゾ
ーンの熱の影響を受けて溶融し、混練されることを防止
することができ、確実に不完全な混練状態で所定形状に
押出成形することができ、流れ模様を有する所定形状の
中間材を模様の輪郭が崩れてぼやけることがなく製造す
ることができる。
【0054】また、本第1発明の床材の製造方法によっ
て製造された本発明の床材によれば、表面に中間材の粉
砕物の模様の輪郭が消失しない程度に現れることによ
り、模様の輪郭が崩れてぼやけることがなく、ソフト
で、高級な印象を観者に与えることができる。
【0055】また、本第2発明の床材の製造方法によっ
て製造された本発明の床材によれば、表面に中間材の流
れ模様が現れることにより、各色が流れるように変化す
る模様、具体的には、木目状の模様の輪郭が崩れてぼや
けることがなく、高級な印象を観者に与えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床材の製造工程に用いる押出成形機の
一例を示す説明図である。
【図2】本発明の第1実施例の床材の製造工程及びそれ
に用いる床材成形設備の一例を示す説明図である。
【図3】中間材の一例を示し、(a)は中心軸を含む断
面図、(b)は中心軸に直交する断面図である。
【図4】本発明の第1実施例の床材を示す。
【図5】本発明の第2実施例の床材の製造工程及びそれ
に用いる床材成形設備の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の第2実施例の床材を示す。
【符号の説明】
1 ペレット 2 押出成形機 3 ホッパ 4 スクリュー 5A 混合ゾーン 5B 溶融ゾーン 6 中間材 60 分割片 61 粉砕物 62 床材 63 床材 7 ホッパ 8 起振機 9 振動コンベア 10 コンベアベルト 11 加熱炉 12 常温ロール 13 補助加熱炉 14 加熱ロール
フロントページの続き (72)発明者 井奥 和美 大阪市中央区安土町2丁目3番13号 タキ ロン株式会社内 (72)発明者 内海 昌則 大阪市中央区安土町2丁目3番13号 タキ ロン株式会社内 Fターム(参考) 4F207 AA03 AA15 AC01 AF10 AG02 AG14 AH48 AK01 KA01 KA17 KB28 KK43 KW21 KW41

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2色以上の熱可塑性樹脂ペレットを混合
    したものを加熱し、不完全な混練状態で押出成形するこ
    とにより、流れ模様を有する所定形状の中間材を形成
    し、該中間材を所要の大きさに粉砕し、この中間材の粉
    砕物を略均一な厚さに敷き均し、該粉砕物の模様の輪郭
    が消失しない程度に加熱溶融して、シート状に成形する
    ことを特徴とする床材の製造方法。
  2. 【請求項2】 2色以上の熱可塑性樹脂ペレットを混合
    したものを加熱し、不完全な混練状態で押出成形するこ
    とにより、流れ模様を有する所定形状の中間材を形成
    し、該中間材の流れ模様が表面に現れるようにして、シ
    ート状に成形することを特徴とする床材の製造方法。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂ペレットの融点を色毎に変
    えることにより、不完全な混練状態とすることを特徴と
    する請求項1又は2記載の床材の製造方法。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂ペレットの加熱状態を調節
    することにより、不完全な混練状態とすることを特徴と
    する請求項1、2又は3記載の床材の製造方法。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂ペレットを加熱、溶融した
    後、混練せずに、又は混練の程度を小さくすることによ
    り、不完全な混練状態とすることを特徴とする請求項
    1、2、3又は4記載の床材の製造方法。
  6. 【請求項6】 2色以上の熱可塑性樹脂ペレットを搬送
    しながら、混合するスクリューを配設した混合ゾーン
    と、前記スクリューによる混合作用が直接及ばないスク
    リューの押出側の領域に形成した熱可塑性樹脂ペレット
    の溶融ゾーンとを備え、前記2色以上の熱可塑性樹脂ペ
    レットを不完全な混練状態で所定形状に押出成形するこ
    とを特徴とする床材の製造装置。
  7. 【請求項7】 スクリューを配設した混合ゾーンに冷却
    手段を配設したことを特徴とする請求項1記載の床材の
    製造装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、3、4又は5に記載の床材の
    製造方法によって製造された床材であって、表面に中間
    材の粉砕物の模様の輪郭が消失しない程度に現れてなる
    ことを特徴とする床材。
  9. 【請求項9】 請求項2、3、4又は5に記載の床材の
    製造方法によって製造された床材であって、表面に中間
    材の流れ模様が現れてなることを特徴とする床材。
JP2000013294A 2000-01-21 2000-01-21 床材の製造方法及び製造装置並びに床材 Pending JP2001198967A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000013294A JP2001198967A (ja) 2000-01-21 2000-01-21 床材の製造方法及び製造装置並びに床材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000013294A JP2001198967A (ja) 2000-01-21 2000-01-21 床材の製造方法及び製造装置並びに床材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001198967A true JP2001198967A (ja) 2001-07-24

Family

ID=18540903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000013294A Pending JP2001198967A (ja) 2000-01-21 2000-01-21 床材の製造方法及び製造装置並びに床材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001198967A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006103251A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Takiron Co Ltd 床材の製造方法及び製造装置並びに床材
CN116945652A (zh) * 2023-08-10 2023-10-27 金亿源(江苏)新材料有限公司 一种nbr同质透心地板卷材生产工艺及设备

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006103251A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Takiron Co Ltd 床材の製造方法及び製造装置並びに床材
JP4522813B2 (ja) * 2004-10-08 2010-08-11 タキロン株式会社 床材の製造方法及び製造装置並びに床材
CN116945652A (zh) * 2023-08-10 2023-10-27 金亿源(江苏)新材料有限公司 一种nbr同质透心地板卷材生产工艺及设备
CN116945652B (zh) * 2023-08-10 2024-03-29 金亿源(江苏)新材料有限公司 一种nbr同质透心地板卷材生产设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5866054A (en) Composition and method for extruding plastic articles having accent color pattern
CA2031780C (en) Method and product for extruding plastic with accent color pattern
KR101299292B1 (ko) 다색 플라스틱 및 합성물 제품의 성형을 위한 색채 변화제어 공정
CN102123840A (zh) 不含基底的装饰性表面包覆层
CN107686627A (zh) 3d打印用组合物和3d打印用材料及其制备方法和应用
JP2002144489A (ja) 木目調模様を有する樹脂成形体及びその製造方法
JP2001198967A (ja) 床材の製造方法及び製造装置並びに床材
US6251330B1 (en) Method and device for manufacturing plastic-based materials in web form, such as floor and wall covering materials, and also such material manufactured by the method
JPH07214631A (ja) 合成木材の製造方法
JP2867244B2 (ja) 木目模様樹脂の押し出し成形法及び柾目模様樹脂被覆鋼管
JP4522813B2 (ja) 床材の製造方法及び製造装置並びに床材
CA2290687A1 (en) Improved composition and method for extruding plastic articles having accent color pattern
JP2000054552A (ja) 床材及びその製造方法
JPS62198435A (ja) 模様入りシ−トの製造方法
JPH09155904A (ja) 多色式熱可塑性プラスチック・シートを製造する方法、およびその製造装置
ITTO990023A1 (it) Procedimento per la fabbricazione di rivestimenti e rivestimento cosi'ottenuti.
JP2594894B2 (ja) 多色ペレットの製法、流れ模様シートの製法およびその為の装置
CN106597585A (zh) 一种防眩光的扩散板及其制造方法
JPH11100982A (ja) 床材及びその製造方法
CN1096929C (zh) 木纹式花纹挤压成形法、木纹式花纹被覆钢管及其制造方法
KR100230963B1 (ko) 나뭇결무늬수지의 압출성형법 및 나뭇결무늬수지피복강관
JPH0429819A (ja) 模様付き押出板の製造方法
JPH04119816A (ja) 表面加飾押出成形体の製法
JP6493723B2 (ja) 押出機用スクリュ、それを用いた押出機および成形機
JPH07214550A (ja) 木目模様の可塑性材料の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090630