JP2001197550A - 移動通信システムにおける同期信号送出方法および移動通信システム - Google Patents
移動通信システムにおける同期信号送出方法および移動通信システムInfo
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Abstract
少させ、受信電力を増大させ、検出精度を向上させる。
検出時間をより短時間にする。 【解決手段】 各基地局BS1〜BS9は、繰り返し周
期が情報シンボル周期と等しく各基地局が共通に用いる
短周期拡散符号群と、繰り返し周期が情報シンボルより
も長く基地局ごとに異なる長周期拡散符号群とを使用し
て、情報シンボルを2重に拡散し断続的に前記長周期拡
散符号により拡散されない信号(マスクシンボルによっ
て断続的に前記長周期拡散符号により拡散されない信
号)を送出する。同一セルに属するセクタの基地局
(例:BS1〜BS3)は同一のタイミングでマスクシ
ンボルを送出する。これによって、複数の基地局からの
同期信号の送出タイミングが揃い、上記課題を達成す
る。
Description
いて多元接続を行う移動通信システムにおける同期信号
送出方法および移動通信システムに関する。
通信システムでは、サービスエリア全体をセルと呼ばれ
る比較的小さな無線ゾーンに分割してサービスを行って
いる。このようなシステムは図1に示すように、分割さ
れた無線ゾーン、すなわち、セル110をカバーする複
数の基地局111と、これら基地局との間に無線チャネ
ルを設定して通信を行う移動局112により構成されて
いる。
は減衰しながら空間を伝搬し受信点に到達する。電波が
受ける減衰量は送信点と受信点の距離が遠くなるほど大
きくなるという性質があるため、基本的に遠い基地局か
ら送信されるとまり木チャネルは弱い受信レベルで、近
い基地局から送信されるとまり木チャネルは強い受信レ
ベルで受信される。現実には、伝搬損失の大小は距離だ
けではなく、地形や建造物などの状況により異なってく
るため、移動局の移動に伴って各基地局からのとまり木
チャネルの受信電力は大きく変動する。各基地局からの
とまり木チャネルの受信レベルが常に変動する状況にあ
っては、所要の受信レベル以上となるとまり木は常に入
れ替わっており、それまで受信していたとまり木の受信
レベルが急に低くなり受信不能となったり、逆にそれま
で受信不能だったとまり木の受信レベルが急に高くなり
受信可能となったりする。基地局から送信される信号を
よりよい品質で受信するためには、移動局は各基地局か
らのとまり木チャネルを常に監視し、最良の基地局を選
択することが重要となる。
nce Code Division Multiple Access; DS-CDMA)方式は
従来の情報データ変調信号を高速レートの拡散符号にて
拡散する2次変調を行って情報伝送することで複数のユ
ーザが同一の無線周波数帯を用いて通信を行う方式であ
る。各ユーザの通信波は各ユーザ毎に割り当てられた拡
散符号により識別される。本発明が対象とする移動通信
システムでは、拡散に用いられる拡散符号は、繰り返し
周期が情報シンボル周期と同一で全基地局に共通な短周
期拡散符号と繰り返し周期が情報シンボル周期よりも長
く基地局毎に異なるものが使用される長周期拡散符号と
の2種類の拡散符号の組み合わせにより構成されてい
る。
ムの拡散符号の使用方法を説明するための概念図であ
る。同図中、上段のレイヤは長周期で基地局毎に割り当
てられる長周期拡散符号のレイヤを、下段のレイヤは全
基地局に共通に用いられる短周期拡散符号のレイヤを示
している。各基地局から送出される信号は、各基地局毎
に割り当てられている長周期拡散符号を用いて識別され
る。
からの信号のうちの、長周期拡散符号のタイミング関係
を示す模式図である。本発明は基地局間の同期を必ずし
も必要としない非同期の移動通信システムを対象として
おり、移動局において受信される長周期拡散符号のタイ
ミングも各基地局毎にまちまちである。
号及び位相ともに未知のとまり木を高速にサーチする必
要がある。任意の位相を高速にサーチする方法は文献
(Higuchi, Sawahashi, Adachi, "Fast Cell Search Al
gorithm in Inter-Cell Asynchronous DS-CDMA Mobile
Radio," IEICE Trans. Commun., Vol. E81-B, No. 7, J
uly 1998)に示されている。この方法では短周期拡散符
号および長周期拡散符号で2重に拡散されるとまり木チ
ャネルの一部に長周期拡散符号を用いずに短周期拡散符
号のみで拡散される部分(マスクシンボル)を設けてい
る。
ための概念図である。移動局はまず、全基地局で共通に
使用される短周期拡散符号を用いて受信信号を逆拡散す
ると長周期拡散符号の種類に関わらず受信信号のマスク
シンボルのタイミングでピークを検出できる(第1ステ
ップ)、第1ステップで抽出したタイミングに基づきマ
スクシンボルと同一の位置に重畳されている長周期拡散
符号グループコードを検出し、受信対象としている基地
局が用いている長周期拡散符号がどのグループに属する
かを同定する(第2ステップ)。第2ステップで決定し
たグループに属する長周期拡散符号の各々を用いて対象
とする基地局が用いている長周期拡散符号を特定する
(第3ステップ)。なお、この方法が適用されるシステ
ムでは、多数存在する各々の長周期拡散符号はあらかじ
めグループ分けされている。
は多数の基地局により構成されており、さらに指向性を
有するアンテナを用いて扇型のエリアをカバーするセク
タにより、各セルは構成されており、移動局は非常に多
数のセクタからの信号を受信する必要がある。また、各
セクタから送出された信号は周囲の建物などに反射して
移動局に到達するため、各セクタからの信号にはそれぞ
れ遅延波が存在する。
常に多数の信号に対して、長周期拡散符号の同定やタイ
ミング同期を行う必要があり、このことが周辺セルサー
チや基地局選択のための移動局の負荷を増大させ、ある
いは、基地局の選択精度を低くしてしまうという重大な
問題点があった。
み、移動局における長周期拡散符号同定およびタイミン
グ同期の負荷を低く抑え、かつ、基地局選択の精度を高
く保つことができる移動通信システムにおける同期信号
送出方法および移動通信システムを提供することを目的
とする。
め、請求項1の移動通信システムにおける同期信号送出
方法は、繰り返し周期が情報シンボル周期と等しく各基
地局が共通に用いる短周期拡散符号群と、繰り返し周期
が情報シンボルよりも長く基地局ごとに異なる長周期拡
散符号群とを使用して、情報シンボルを2重に拡散し断
続的に前記長周期拡散符号により拡散されない信号を基
地局から送出する際に、前記長周期拡散符号により拡散
されない信号の送出タイミングを、複数の基地局間で一
致させることを特徴とする。
信号送出方法は、請求項1において、前記長周期拡散符
号により拡散されない信号の送出タイミングを、同一セ
ル内の複数のセクタの基地局間で一致させることを特徴
とする。
信号送出方法は、請求項1において、前記長周期拡散符
号群を複数のグループに分け、前記長周期拡散符号によ
り拡散されない信号の送出タイミングを、同一のグルー
プに属する長周期拡散符号を使用するセクタの基地局間
で一致させることを特徴とする。
を用いて信号を広帯域に拡散することにより相互に通信
を行う複数の基地局と移動局を有し、前記基地局が、繰
り返し周期が情報シンボル周期と等しく各基地局が共通
に用いる短周期拡散符号群と、繰り返し周期が情報シン
ボルよりも長く基地局ごとに異なる長周期拡散符号群と
を使用して、情報シンボルを2重に拡散し断続的に前記
長周期拡散符号により拡散されない信号を送出する移動
通信システムにおいて、前記複数の基地局は、前記長周
期拡散符号により拡散されない信号を同一タイミングで
送出することを特徴とする。
において、同一セル内の複数のセクタの基地局は、前記
長周期拡散符号により拡散されない信号を同一タイミン
グで送出することを特徴とする。
において、前記長周期拡散符号群を複数のグループに分
け、同一のグループに属する長周期拡散符号を使用する
セクタの基地局は、前記長周期拡散符号により拡散され
ない信号を同一タイミングで送出することを特徴とす
る。
ングを揃えることは、移動局において受信すべき同期信
号の数を減少させるように作用する。また、複数の基地
局から送出された信号がほぼ同一のタイミングで受信さ
れるため、受信電力が増大し、移動局における検出精度
が向上する、あるいは、ある一定の精度を得るための検
出時間がより短時間になるよう作用する。
の基地局からの同期信号の送出タイミングを揃えること
は、移動局から各セクタへの伝搬環境が非常に近い基地
局からの送出タイミングを揃えることに相当し、上述の
信号数の減少あるいは受信電力の増大の効果をより高い
ものにするよう作用する。
使用する複数の基地局からの同期信号の送出タイミング
を揃えることは、長周期拡散符号のグループ符号の検出
精度についても、信号数が減少し、受信電力が増大する
ように作用する。
明の実施形態について詳細に説明する。
概念図である。同図の左側では互いに隣接する3つのセ
ルが存在する場合の例を示しており、各セルはそれぞれ
3つのセクタにより構成されている。ひとつのセクタに
対応してひとつの基地局が設置されておりそれぞれBS
1〜BS9で示している。
周期と等しく各基地局が共通に用いる短周期拡散符号群
と、繰り返し周期が情報シンボルよりも長く基地局ごと
に異なる長周期拡散符号群とを使用して、情報シンボル
を2重に拡散し断続的に前記長周期拡散符号により拡散
されない信号(マスクシンボルによって断続的に前記長
周期拡散符号により拡散されない信号)を送出する。
信号のマスクシンボルのタイミング関係を示している。
同一セルに属するセクタの基地局は同一のタイミングで
マスクシンボルを送出するよう設定される。同一セルに
属するセクタの基地局間では共通のタイミングソースを
用いることが容易であり、マスクシンボルの送出タイミ
ングは一致する。
概念図である。同図の左側では互いに隣接する3つのセ
ルが存在する場合の例を示しており、各セルはそれぞれ
3つのセクタにより構成されている。ひとつのセクタに
対応してひとつの基地局が設置されておりそれぞれBS
1〜BS9で示している。また同図では、各セクタが用
いている長周期拡散符号が属するグループが区別できる
ように、各セクタを白抜き/網掛け/縦線で塗りつぶし
ている。同一の模様で塗られたセクタは同一のグループ
に属する長周期拡散符号を使用していることを示してい
る。なお、図では一例として、3つのグループを用いた
場合について示している。グループAに属する基地局を
BS1,3,8で示し、グループBに属する基地局をBS
4,5,9で示し、グループCに属する基地局をBS2,
6,7で示す。各基地局は、繰り返し周期が情報シンボ
ル周期と等しく各基地局が共通に用いる短周期拡散符号
群と、繰り返し周期が情報シンボルよりも長く基地局ご
とに異なる長周期拡散符号群とを使用して、情報シンボ
ルを2重に拡散し断続的に前記長周期拡散符号により拡
散されない信号(マスクシンボルによって断続的に前記
長周期拡散符号により拡散されない信号)を送出する。
なお、前記長周期拡散符号群は、上述した3つのグルー
プに分けられている。
クシンボルのタイミング関係を示している。グループA
に属する長周期拡散符号を用いている基地局は、BS
1,3,8であり、グループBに属する長周期拡散符号を
用いている基地局は、BS4,5,9であり、グループC
に属する長周期拡散符号を用いているBS2,6,7であ
り、同じグループに属する長周期拡散符号を用いている
基地局は同一のタイミングでマスクシンボルを送出する
よう設定される。この場合、異なるセルに設置された基
地局間で相互にタイミングを合わせるため、外部にタイ
ミングソースを設ける。これは例えば、GPS(Global
Positioning System)を用いる方法や、有線伝送路を経
由して互いに同期をとる方法など様々なものが適用可能
であるが、どのような方法により同期をとるかというこ
とは本発明の効果には全く影響を与えず、どのような方
法を採ったとしても同様の効果が得られる。
れば、複数の基地局からの同期信号の送出タイミングを
揃えることによって、移動局において受信すべき同期信
号の数を減少させることができる。また、複数の基地局
から送出された信号がほぼ同一のタイミングで受信され
るため、受信電力が増大し、移動局における検出精度が
向上させることができる、あるいは、ある一定の精度を
得るための検出時間をより短時間にすることができる。
する複数の基地局からの同期信号の送出タイミングを揃
えることによって、移動局から各セクタへの伝搬環境が
非常に近い基地局からの送出タイミングを揃えることが
でき、上述の信号数の減少あるいは受信電力の増大の効
果をより高いものにすることができる。
散符号を使用する複数の基地局からの同期信号の送出タ
イミングを揃えることによって、長周期拡散符号のグル
ープ符号の検出精度についても、信号数を減少させ、受
信電力を増大させることができる。
号の使用方法を説明するための概念図である。
のうちの、長周期拡散符号のタイミング関係を示す模式
図である。
図である。
る。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 繰り返し周期が情報シンボル周期と等し
く各基地局が共通に用いる短周期拡散符号群と、繰り返
し周期が情報シンボルよりも長く基地局ごとに異なる長
周期拡散符号群とを使用して、情報シンボルを2重に拡
散し断続的に前記長周期拡散符号により拡散されない信
号を基地局から送出する際に、前記長周期拡散符号によ
り拡散されない信号の送出タイミングを、複数の基地局
間で一致させることを特徴とする移動通信システムにお
ける同期信号送出方法。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記長周期拡散符号により拡散されない信号の送出タイ
ミングを、同一セル内の複数のセクタの基地局間で一致
させることを特徴とする移動通信システムにおける同期
信号送出方法。 - 【請求項3】 請求項1において、 前記長周期拡散符号群を複数のグループに分け、 前記長周期拡散符号により拡散されない信号の送出タイ
ミングを、同一のグループに属する長周期拡散符号を使
用するセクタの基地局間で一致させることを特徴とする
移動通信システムにおける同期信号送出方法。 - 【請求項4】 拡散符号を用いて信号を広帯域に拡散す
ることにより相互に通信を行う複数の基地局と移動局を
有し、前記基地局が、繰り返し周期が情報シンボル周期
と等しく各基地局が共通に用いる短周期拡散符号群と、
繰り返し周期が情報シンボルよりも長く基地局ごとに異
なる長周期拡散符号群とを使用して、情報シンボルを2
重に拡散し断続的に前記長周期拡散符号により拡散され
ない信号を送出する移動通信システムにおいて、 前記複数の基地局は、前記長周期拡散符号により拡散さ
れない信号を同一タイミングで送出することを特徴とす
る移動通信システム。 - 【請求項5】 請求項4において、 同一セル内の複数のセクタの基地局は、前記長周期拡散
符号により拡散されない信号を同一タイミングで送出す
ることを特徴とする移動通信システム。 - 【請求項6】 請求項4において、 前記長周期拡散符号群を複数のグループに分け、 同一のグループに属する長周期拡散符号を使用するセク
タの基地局は、前記長周期拡散符号により拡散されない
信号を同一タイミングで送出することを特徴とする移動
通信システム。
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JP2000000509A JP3581069B2 (ja) | 2000-01-05 | 2000-01-05 | 移動通信システムにおける同期信号送出方法および移動通信システム |
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