JP2001197427A - 符号化ストリーム編集装置および符号化ストリーム編集方法 - Google Patents

符号化ストリーム編集装置および符号化ストリーム編集方法

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JP2001197427A
JP2001197427A JP2000006607A JP2000006607A JP2001197427A JP 2001197427 A JP2001197427 A JP 2001197427A JP 2000006607 A JP2000006607 A JP 2000006607A JP 2000006607 A JP2000006607 A JP 2000006607A JP 2001197427 A JP2001197427 A JP 2001197427A
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JP2000006607A
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Yuichi Kawaguchi
雄一 川口
Koji Arimura
耕治 有村
Kenichi Noritomi
賢一 乗富
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 編集の精度を画像フレーム単位とし、効率的
にそして正確に編集できる符号化ストリーム編集装置、
符号化ストリーム編集方法、及びその編集方法をコンピ
ュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒
体を提供する 【解決手段】 編集範囲指示部101が所望の編集範囲
を指示すると、切り出し範囲決定部102が編集範囲に
相当する切り出し範囲をフレーム単位で決定する。再符
号化部105が復号不可能なデータを再符号化し、スト
リーム出力部103が切り出し範囲を切り出し、符号化
ストリーム挿入部110あるいは符号化ストリーム多重
化部106が再符号化されたデータを切り出されたデー
タに付加して新しい符号化ストリームを生成する。時間
情報書換え部107は、時刻管理情報が連続になるよう
に、符号化ストリームの時間情報を書き換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のデータ列が
多重化された符号化ストリームを編集する符号化ストリ
ーム編集装置および方法並びに当該方法を実行するため
のプログラムを記録した媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大量の画像データおよび音声データを圧
縮して、1つのビットストリームとして多重化し、光デ
ィスク装置や磁気テープなどの記録媒体に記録するため
に、MPEG(Motion Picture Expert Group)方式が
用いられている。MPEG方式は、国際規格機構(IS
O)が規格化したビットストリームの解釈およびその復
号処理について規定した規格であり、MPEG1標準と
してISO11172が、MPEG2標準としてISO
13818が標準化されている。MPEG1標準および
MPEG2標準では、画像信号の圧縮符号化の方式を定
めたMPEGビデオ、及び/又は音声信号の圧縮符号化
の方式を定めたMPEGオーディオを、同期再生を含め
統合して1本のストリームにするとともに、アプリケー
ションで使用するデータも付加して多重化するMPEG
システムが規定されている。MPEGシステム多重化の
規格として、ISO11172−1およびISO138
18−1が、MPEGビデオの符号化の規格として、I
SO11172−2およびISO13818−2が、M
PEGオーディオの符号化の規格として、ISO111
72−3およびISO13818−3が定められてい
る。
【0003】MPEGビデオストリームでは、Iピクチ
ャ、Pピクチャ、Bピクチャの3種類の符号化画像が規
定されている。Iピクチャは、他のピクチャを参照せ
ず、そのピクチャ自身で符号化が完結している画像であ
る。Pピクチャは、前方予測符号化を用いて、時間的に
過去のIピクチャまたは過去のPピクチャから予測して
符号化された画像である。このため、復号化するために
は過去のIピクチャまたはPピクチャが必要となる。B
ピクチャは、双方向予測符号化を用いて、時間的に過去
および未来のIピクチャまたはPピクチャから予測して
符号化された画像である。このため、復号化するために
は、過去および未来のIピクチャまたはPピクチャが必
要となる。
【0004】MPEGビデオストリームは、これらのピ
クチャの集合体、すなわちGOP(Group Of Picture)
の集合である。一般に、GOPはランダムアクセスと高
符号化効率を実現するため、Iピクチャ、Pピクチャ、
Bピクチャの組合せによって構成され、GOPの最初の
符号化画像は、Iピクチャである。Iピクチャは参照画
面を用いずに独立して復号化できるため、GOPはMP
EGデータからのランダムアクセスを行うポイントとし
て利用することが出来る。
【0005】MPEGオーディオストリームは、AAU
(Audio Access Unit:オーディオアクセスユニット)
の集合であり、AAUは、1つ1つ単独でオーディオ信
号に復号できる最小単位である。MPEGシステムスト
リームは、MPEGビデオストリーム、MPEGオーデ
ィオストリーム、その他アプリケーション制御用のデー
タなどを含み、それらが同期再生できるように、ビデオ
やオーディオの再生単位ごとに、いつ復号再生すべきか
の情報を付加して1つに多重化された符号化ストリーム
である。
【0006】図11は、MPEGシステムストリームを
構成するパックを説明する図である。MPEGシステム
ストリームは、パック1301を単位として構成されて
おり、パック1301は、パックヘッダ1302と1つ
以上のパケット1303から構成される。パックヘッダ
1302には、符号化したストリームを復号する時の時
刻基準となるSCR(System Clock Reference)の値が
記録されているSCRフィールド1304がある。パケ
ット1303は、パケットヘッダ1308と映像や音声
のストリームが記録されるパケットデータ1307から
構成されている。パケットヘッダ1308には、パケッ
トデータに含まれるビデオやオーディオを再生単位ごと
に再生出力させるための時刻管理情報であるPTS(Pr
esentation Time Stamp)が記録されているPTSフィー
ルド1305と、復号の時刻管理情報であるDTS(De
coding Time Stamp)が記録されているDTSフィール
ド1306がある。
【0007】このようなMPEGシステムストリームの
一部分を切り出して、新しいMPEGシステムストリー
ムを作成する編集システムが求められている。図12
は、1つのMPEGシステムストリームAから一部を切
り出して、新しいストリームBを作成する場合を説明す
る図である。MPEGシステムストリームAの切り出し
範囲702が指定されると、範囲702はMPEGシス
テムストリームAから切り出されて、新しいMPEGシ
ステムストリームBが作成される。
【0008】図13は、複数のMPEGシステムストリ
ーム、ここでは2つのストリームC及びDから一部を切
り出して、新しいストリームEを作成する場合を説明す
る図である。2つのMPEGシステムストリームCから
範囲706を切り出し、MPEGシステムストリームD
から範囲707を切り出して、2つの切り出し範囲70
6及び707を結合して、新しいMPEGシステムスト
リームEを作成する。
【0009】図14は、MPEGシステムストリームを
編集する編集装置の構成を示した図である。編集装置
は、画像データを再生するディスプレイや音声データを
再生するスピーカなどの再生装置1202、キーボード
やマウスのような使用者が編集点を指定するための入力
装置1203、使用者の要求に応じて符号化ストリーム
を編集する編集装置1204、及び符号化ストリームを
記憶するハードディスクドライブやMOなどの記録装置
1205を備える。
【0010】記録装置1205に記憶された符号化スト
リームは、編集装置1204を通じて再生装置1202
上に再生される。そして、再生装置1202に符号化デ
ータが表示された状態で、使用者が入力装置1203を
通じて編集の切り出し位置を指定することにより、切り
出し範囲が決定される。切り出し範囲を切り出し、新し
いMPEGストリームを作成し、記録装置1205へ書
き込む。
【0011】このように、MPEGシステムストリーム
の一部の区間を指定して、新しいMPEGシステムスト
リームを作成する編集装置として、例えば、特開平10
−51729号公報がある。図15は、特開平10−5
1729号公報に開示された圧縮画像音声編集装置にお
ける、切り出し処理のフローチャートを示し、図16
は、図15に示されるフローチャートに従って切り出さ
れるパケットを説明するための図である。
【0012】以下、図15と図16を用いて従来の技術
の切り出し編集処理について説明する。使用者が、編集
対象の映像ストリーム920の編集開始位置901及び
編集終了位置907を入力し、編集範囲904を設定す
る(S801)。編集装置は、設定された編集範囲90
4から、実際に切り出し可能な範囲を決定する。すなわ
ち、編集開始位置901から、符号化ストリームを前方
検索してGOPヘッダ902を検索し(S802)、検
索したGOPヘッダ902の開始位置を実際の切り出し
開始位置905に決定し(S803)、実際の切り出し
開始位置905から蓄積順で音声データを含むパケット
906を音声の開始データとし(S804)、編集終了
位置907から、符号化ストリームを前方検索してGO
Pヘッダ908を検索し(S805)、そのGOPヘッ
ダの位置を実際の切り出し終了位置910に決定する
(S806)。
【0013】決定した実際の切り出し開始位置905か
ら、実際の切り出し終了位置910まで、パケットとそ
のパケットを含むパックを記憶部に出力する(S80
7)。実際の切り出し終了位置910のパケットまで出
力すると(S808)、実際の切り出し終了位置910
以降初めて現われる音声パケットを検索し(S80
9)、その音声パケット911を出力する(S81
0)。以上の処理により、符号化ストリームから実際の
切り出し範囲909で新しい符号化ストリームを作成す
ることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では、切り出しの単位をGOP単位としているた
め、使用者が指定した編集開始位置で示した画像フレー
ム901とは異なる画像912が切り出し後の開始画像
となる。また、使用者が指定した編集終了位置907と
は異なる画像913が切り出し後の終了画像となる。し
たがって、使用者が本来切り出したい画像から切り出し
を正確に行うことが出来ないため、切り出した符号化ス
トリームに必要のない画像が入っていたり、あるいは必
要な画像が入っていないという問題があった。また、先
に述べたように、ビデオストリームのPピクチャとBピ
クチャは、それぞれのピクチャ自身の情報だけでは、復
号が出来ないため、これらのピクチャを切り出しの開始
点とすることが出来ない。
【0015】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、編集の精度を画像フレーム単位とし、効率的にそ
して正確に編集できる符号化ストリーム編集装置、及び
編集方法、そして編集方法をコンピュータに実行させる
ためのプログラムを記録した記録媒体を提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る符号化ストリーム編集装置は、複数
のデータ列が多重化された符号化ストリームを編集する
符号化ストリーム編集装置であって、符号化ストリーム
の所望の範囲を1つ以上、編集範囲としてフレーム単位
で指示する編集範囲指示部と、符号化ストリームにおい
て、編集範囲に相当する各データ列の範囲を含み且つ該
編集範囲に相当する各データ列を同期再生することがで
きる範囲を、切り出し範囲としてフレーム単位で決定す
る切り出し範囲決定部と、切り出し範囲を符号化ストリ
ームから切り出して、新しい符号化ストリームを生成
し、所望の装置へ出力するストリーム出力部と、を備え
ることを特徴とするものである。
【0017】また、請求項2に係る符号化ストリーム編
集装置は、請求項1に記載の符号化ストリーム編集装置
において、さらに、切り出し範囲のうち同期再生に不要
なデータを検出する検出部と、不要なデータを無効なデ
ータに変換するデータ無効化部と、を備えることを特徴
とするものである。
【0018】請求項3に係る符号化ストリーム編集装置
は、請求項1又は2に記載の符号化ストリーム編集装置
において、切り出し範囲決定部が、編集範囲内のデータ
だけでは復号不可能なデータをフレーム単位で切り出し
範囲から除き、さらに、符号化ストリーム編集装置が、
復号不可能なデータを再符号化する再符号化部と、再符
号化されたデータを切り出し範囲に結合する符号化スト
リーム多重化部と、を備えることを特徴とするものであ
る。
【0019】請求項4に係る符号化ストリーム編集装置
は、請求項1に記載の符号化ストリーム編集装置におい
て、切り出し範囲決定部が、編集範囲内のデータだけで
は復号不可能なデータをフレーム単位で切り出し範囲か
ら除き、さらに、符号化ストリーム編集装置が、復号不
可能なデータを再符号化する再符号化部と、切り出し範
囲のうち同期再生に不要なデータを検出する検出部と、
再符号化部によって再符号化されたデータのサイズが検
出部によって検出された不要なデータの領域のサイズ以
下である場合、再符号化されたデータをデータ領域に挿
入する符号化ストリーム挿入部と、再符号化部によって
再符号化されたデータのサイズが検出部によって検出さ
れた不要なデータの領域のサイズより大きい場合、ある
いは検出部によって不要なデータが検出されなかった場
合、再符号化されたデータを切り出し範囲に結合する符
号化ストリーム多重化部と、符号化ストリーム挿入部に
よってデータの挿入が行われなかった場合、不要なデー
タを無効なデータに変換するデータ無効化部と、を備え
ることを特徴とするものである。
【0020】請求項5に係る符号化ストリーム編集装置
は、請求項1に記載の符号化ストリーム編集装置におい
て、切り出し範囲決定部が、編集範囲内のデータだけで
は復号不可能なデータをフレーム単位で切り出し範囲か
ら除き、さらに、符号化ストリーム編集装置が、復号不
可能なデータを再符号化する再符号化部と、切り出し範
囲のうち同期再生に不要なデータを検出する検出部と、
再符号化部によって再符号化されたデータを検出部によ
って検出された不要なデータの領域に挿入する符号化ス
トリーム挿入部と、再符号化されたデータが不要なデー
タの領域に入りきらない場合、余剰となるデータを切り
出し範囲に結合し、検出部によって不要なデータが検出
されない場合、再符号化されたデータを該切り出し範囲
に結合する符号化ストリーム多重化部と、符号化ストリ
ーム挿入部によってデータが挿入されない場合、不要な
データを無効なデータに変換するデータ無効化部と、を
備えることを特徴とするものである。
【0021】また、請求項6に係る符号化ストリーム編
集装置は、請求項1から5のいずれかに記載の符号化ス
トリーム編集装置において、さらに、編集範囲の同期再
生に必要な時間情報を書き換える時間情報書換え部を備
えることを特徴とするものである。
【0022】上記目的を達成するために、請求項7に係
る符号化ストリーム編集方法は、複数のデータ列が多重
化された符号化ストリームを編集する符号化ストリーム
編集方法であって、符号化ストリームの所望の範囲を1
つ以上、編集範囲としてフレーム単位で指示する編集範
囲指示ステップと、符号化ストリームにおいて、編集範
囲に相当する各データ列の範囲を含み且つ編集範囲に相
当する各データ列を同期再生することができる範囲を、
切り出し範囲としてフレーム単位で決定する切り出し範
囲決定ステップと、切り出し範囲を符号化ストリームか
ら切り出して、新しい符号化ストリームを生成し、所望
の装置へ出力するストリーム出力ステップと、を備える
ことを特徴とするものである。
【0023】また、請求項8に係る符号化ストリーム編
集方法は、請求項7に記載の符号化ストリーム編集方法
において、さらに、切り出し範囲のうち同期再生に不要
なデータを検出する検出ステップと、不要なデータを無
効なデータに変換するデータ無効化ステップと、を備え
ることを特徴とするものである。
【0024】また、請求項9に係る符号化ストリーム編
集方法は、請求項7又は8に記載の符号化ストリーム編
集方法において、切り出し範囲決定ステップが、編集範
囲内のデータだけでは復号不可能なデータをフレーム単
位で切り出し範囲から除くステップを備え、さらに、符
号化ストリーム編集方法が、復号不可能なデータを再符
号化する再符号化ステップと、再符号化されたデータを
切り出し範囲に結合する符号化ストリーム多重化ステッ
プと、を備えることを特徴とするものである。
【0025】また、請求項10に係る符号化ストリーム
編集方法は、請求項7に記載の符号化ストリーム編集方
法において、切り出し範囲決定ステップは、編集範囲内
のデータだけでは復号不可能なデータをフレーム単位で
切り出し範囲から除くステップを備え、さらに、符号化
ストリーム編集方法が、復号不可能なデータを再符号化
する再符号化ステップと、切り出し範囲のうち同期再生
に不要なデータを検出する検出ステップと、再符号化ス
テップによって再符号化されたデータのサイズが検出ス
テップによって検出された不要なデータの領域のサイズ
以下である場合、再符号化されたデータを該データ領域
に挿入する符号化ストリーム挿入ステップと、再符号化
ステップによって再符号化されたデータのサイズが検出
ステップによって検出された不要なデータの領域のサイ
ズより大きい場合、あるいは検出ステップによって不要
なデータが検出されなかった場合、再符号化されたデー
タを切り出し範囲に結合する符号化ストリーム多重化ス
テップと、符号化ストリーム挿入ステップによってデー
タの挿入が行われなかった場合、不要なデータを無効な
データに変換するデータ無効化ステップと、を備えるこ
とを特徴とするものである。
【0026】また、請求項11に係る符号化ストリーム
編集方法は、請求項7に記載の符号化ストリーム編集方
法において、切り出し範囲決定ステップが、編集範囲内
のデータだけでは復号不可能なデータをフレーム単位で
切り出し範囲から除くステップを備え、さらに、符号化
ストリーム編集方法が、復号不可能なデータを再符号化
する再符号化ステップと、切り出し範囲のうち同期再生
に不要なデータを検出する検出ステップと、再符号化ス
テップによって再符号化されたデータを検出ステップに
よって検出された不要なデータの領域に挿入する符号化
ストリーム挿入ステップと、再符号化されたデータが不
要なデータの領域に入りきらない場合、余剰となるデー
タを切り出し範囲に結合し、検出ステップによって不要
なデータが検出されない場合、該再符号化されたデータ
を切り出し範囲に結合する符号化ストリーム多重化ステ
ップと、符号化ストリーム挿入ステップによってデータ
が挿入されない場合、不要なデータを無効なデータに変
換するデータ無効化ステップと、を備えることを特徴と
するものである。
【0027】また、請求項12に係る符号化ストリーム
編集方法は、請求項7から11のいずれかに記載の符号
化ストリーム編集方法において、さらに、編集範囲の同
期再生に必要な時間情報を書き換える時間情報書換えス
テップを備えることを特徴とするものである。
【0028】また、上記目的を達成するために、請求項
13に係る、複数のデータ列が多重化された符号化スト
リームを編集する符号化ストリーム編集方法をコンピュ
ータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体
は、プログラムが、符号化ストリームの所望の範囲を1
つ以上、編集範囲としてフレーム単位で指示する編集範
囲指示ステップのコードと、符号化ストリームにおい
て、編集範囲に相当する各データ列の範囲を含み且つ編
集範囲に相当する各データ列を同期再生することができ
る範囲を、切り出し範囲としてフレーム単位で決定する
切り出し範囲決定ステップのコードと、切り出し範囲を
符号化ストリームから切り出して、新しい符号化ストリ
ームを生成し、所望の装置へ出力するストリーム出力ス
テップのコードと、を備えることを特徴とするものであ
る。
【0029】また、請求項14に係る記憶媒体は、請求
項13に記載の記憶媒体において、プログラムが、さら
に、切り出し範囲のうち同期再生に不要なデータを検出
する検出ステップのコードと、不要なデータを無効なデ
ータに変換するデータ無効化ステップのコードと、を備
えることを特徴とするものである。
【0030】また、請求項15に係る記憶媒体は、請求
項13又は14に記載の記憶媒体において、切り出し範
囲決定ステップのコードは、編集範囲内のデータだけで
は復号不可能なデータをフレーム単位で切り出し範囲か
ら除くステップのコードを備え、さらに、プログラム
が、復号不可能なデータを再符号化する再符号化ステッ
プのコードと、再符号化されたデータを切り出し範囲に
結合する符号化ストリーム多重化ステップのコードと、
を備えることを特徴とするものである。
【0031】また、請求項16に係る記憶媒体は、請求
項13に記載の記憶媒体において、切り出し範囲決定ス
テップのコードは、編集範囲内のデータだけでは復号不
可能なデータをフレーム単位で切り出し範囲から除くス
テップのコードを備え、さらに、プログラムが、復号不
可能なデータを再符号化する再符号化ステップのコード
と、切り出し範囲のうち同期再生に不要なデータを検出
する検出ステップのコードと、再符号化ステップによっ
て再符号化されたデータのサイズが検出ステップによっ
て検出された不要なデータの領域のサイズ以下である場
合、再符号化されたデータを該データ領域に挿入する符
号化ストリーム挿入ステップのコードと、再符号化ステ
ップによって再符号化されたデータのサイズが検出ステ
ップによって検出された不要なデータの領域のサイズよ
り大きい場合、あるいは検出ステップによって不要なデ
ータが検出されなかった場合、再符号化されたデータを
切り出し範囲に結合する符号化ストリーム多重化ステッ
プのコードと、符号化ストリーム挿入ステップによって
データの挿入が行われなかった場合、不要なデータを無
効なデータに変換するデータ無効化ステップのコードと
を備えることを特徴とするものである。
【0032】また、請求項17に係る記憶媒体は、請求
項13に記載の記憶媒体において、切り出し範囲決定ス
テップのコードは、編集範囲内のデータだけでは復号不
可能なデータをフレーム単位で切り出し範囲から除くス
テップのコードを備え、さらに、プログラムが、復号不
可能なデータを再符号化する再符号化ステップのコード
と、切り出し範囲のうち同期再生に不要なデータを検出
する検出ステップのコードと、再符号化ステップによっ
て再符号化されたデータを検出ステップによって検出さ
れた不要なデータの領域に挿入する符号化ストリーム挿
入ステップのコードと、再符号化されたデータが不要な
データの領域に入りきらない場合、余剰となるデータを
切り出し範囲に結合し、検出ステップによって不要なデ
ータが検出されない場合は、再符号化されたデータを該
切り出し範囲に結合する符号化ストリーム多重化ステッ
プのコードと、符号化ストリーム挿入ステップによって
データが挿入されない場合、不要なデータを無効なデー
タに変換するデータ無効化ステップのコードと、を備え
ることを特徴とするものである。
【0033】また、請求項18に係る記憶媒体は、請求
項13から17のいずれかに記載の記憶媒体において、
プログラムが、さらに、編集範囲の同期再生に必要な時
間情報を書き換える時間情報書換えステップを備えるこ
とを特徴とするものである。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態について説明する。なお、全図を通じて同様の
構成には、同一符号を付与する。図1は、本実施の形態
による符号化ストリーム編集装置の構成を示すブロック
図である。編集対象として映像データと音声データとが
多重化されたMPEGシステムストリームを例に挙げ
て、以下、本実施の形態による符号化ストリーム編集装
置について説明する。
【0035】符号化ストリーム編集装置120には、外
部から使用者が入力した編集したい範囲1つ以上を受け
て、編集範囲をフレーム単位で指示する編集範囲指示部
101、編集範囲に相当する符号化ストリーム中の映像
データ及び音声データの区間を含み且つ編集範囲の映像
及び音声を同期再生することができる範囲を切り出し範
囲としてフレーム単位で決定する切り出し範囲決定部1
02、切り出し範囲を符号化ストリームから切り出し
て、新しい符号化ストリームを生成し、出力するストリ
ーム出力部103が備えられている。
【0036】符号化ストリーム編集装置120は、編集
対象となる符号化ストリームを記録しているハードディ
スクドライブや光ディスクのような記録装置140、及
び、符号化ストリーム編集装置120を搭載可能なMP
EG処理装置のメモリ141と接続している。符号化ス
トリーム編集装置120は、使用者の指示する編集範囲
に従い、記録装置140に記録されている符号化ストリ
ームから新しいストリームを作成し、記録装置140に
記録する。
【0037】さらに、符号化ストリーム編集装置120
は、編集範囲とできるだけ同じ再生信号、好ましくは編
集範囲と同じ再生信号を得るために、切り出し範囲のう
ち同期再生に不要なデータを検出する検出部108、及
び検出部108によって検出された不要なデータを無効
なデータに変換するデータ無効化部104を備える。
【0038】また、編集範囲とできるだけ同じ再生信
号、好ましくは編集範囲と同じ再生信号を得るために、
切り出し範囲決定部102は、編集範囲内のデータだけ
では復号不可能なデータをフレーム単位で切り出し範囲
から除き、符号化ストリーム編集装置120は、さら
に、復号不可能なデータを再符号化する再符号化部10
5と、再符号化されたデータを切り出し範囲に結合する
符号化ストリーム多重化部106と、検出部108によ
って検出された不要なデータの領域に再符号化されたデ
ータを挿入する符号化ストリーム挿入部110を備え
る。
【0039】また、符号化ストリーム編集装置120
は、使用者が編集したい所望の範囲が複数の場合、各編
集範囲の再生出力と復号の時間を記録した時刻管理情報
とが連続になるように、MPEGシステムストリームの
同期再生に必要な時間情報を変換する時間情報書換え部
107を備える。
【0040】図2は、本実施の形態による符号化ストリ
ーム編集装置120をプログラムとして実現する場合
の、ハードウェア構成の一例を示した図である。図2に
おけるハードウェアの構成では、システムプログラムに
したがって端末の各種動作を制御するCPU1005、
ディスプレイ1001やスピーカ1008のような再生
装置、ビデオRAM1002、マウス1003、キーボ
ード1004、主記憶装置1006、及び外部記憶装置
1007がバス1009を通じて互いに接続されてい
る。
【0041】ビデオRAM1002は、ディスプレイ1
001に表示する画像データを記憶する。キーボード1
004は、キーボード1004上のキーが操作される
と、その操作キーに対応するキーのコードをCPU10
05に与える。マウス1003は、マウス1003上の
ボタンが操作されると、そのボタンに対応するコードを
CPU1005に与え、マウス1003が移動すると、
その移動に対応したコードをCPU1005に与える。
【0042】図2では、図1に示す「外部からの入力」
は使用者がマウス1003やキーボード1004を使っ
て入力することによって実現され、メモリ141は主記
憶装置1006に該当する。また、符号化ストリーム編
集装置120は、外部記憶装置1007に格納された編
集処理用プログラムが主記憶装置1006に読み出さ
れ、CPU1005がプログラムに従って編集処理を行
うことによって、実現される。
【0043】次に、符号化ストリーム編集装置の動作の
一例について説明する。ここで取り上げる符号化ストリ
ーム編集装置では、符号化ストリーム挿入部110は、
再符号化部によって再符号化されたデータを検出部10
8によって検出された不要なデータの領域に挿入し、符
号化ストリーム多重化部106は、データサイズが大き
すぎて符号化ストリーム挿入部110によって挿入しき
れなかった余剰の再符号化データを、あるいは、検出部
108によって不要なデータが検出されなかったために
切り出し範囲に挿入されなかった再符号化データを、切
り出し範囲に結合し、データ無効化部104が、符号化
ストリーム挿入部によってデータの挿入が行われなかっ
た場合、不要なデータを無効なデータに変換するものと
する。
【0044】図3は、符号化ストリーム編集装置120
の概略した処理手順を示したフローチャートである。使
用者が切り出し編集を行いたい編集範囲を、マウス10
03やキーボード1004から編集装置120へ指示す
る(S201)。編集装置120は、指示された編集範
囲から、編集対象の符号化ストリームから実際に切り出
し編集を行う範囲を決定する(S202)。編集対象の
符号化ストリームから、実際に切り出し編集を行う範囲
の符号化ストリームを切り出して、MPEG規格に準拠
した独立した新たな符号化ストリームを生成する(S2
03)。編集対象が複数存在する場合には(S20
4)、S202からの処理を繰り返す。
【0045】(編集範囲指示ステップS201)ステッ
プS201についてさらに詳しく説明する。使用者は、
記録装置140に記録された編集対象となるMPEGス
トリームをディスプレイ1001やスピーカ1008な
どの再生装置で再生しながら、編集を開始したい画像フ
レームの表示中に、編集開始点を入力する。編集開始点
の入力は、例えばマウス1003のボタンを押したり、
キーボード1004のキー操作などにより行われる。使
用者が編集開始点を入力すると、編集装置120の編集
範囲指示部101は、編集開始点入力の際にディスプレ
イ1001に表示されている画像の画像フレームの位置
情報を、編集開始画像フレームの位置として取得する。
同様の処理により、使用者が編集を終了したい編集終了
点を入力すると、編集範囲指示部101は、編集終了画
像フレームの位置情報を取得する。
【0046】位置情報は、例えば、符号化ストリームの
先頭からのバイト位置やビデオCDやDVDなどの光デ
ィスクのTOC(Table Of Contents)エリアに書かれ
た再生開始点の情報のTOC情報で示される。以上の処
理で使用者の設定した編集開始画像フレームの位置情報
と編集終了画像フレームの位置情報、および編集対象の
ファイル名が、切り出し範囲決定部102に送られる。
また、符号化ストリームから複数の編集区間を切り出
し、切り出された編集区間を連結する連結編集を行う場
合、メモリ141に連結編集する編集区間の位置情報を
記憶させる。
【0047】(切り出し範囲決定ステップS202)図
4は、切り出し範囲決定ステップS202のさらに詳細
な処理手順を示すフローチャートである。図5は、符号
化ストリームからの画像フレームの切り出しを説明する
図である。図中のIはIピクチャ、PはPピクチャ、B
はBピクチャを表しており、それぞれに付加されている
0、1、2、…、の数値はピクチャが再生される順序を
表している。
【0048】図5(a)は、符号化ストリームの画像フ
レームを蓄積順と再生順に並べた図である。図5(b)
は、図5(a)のI2ピクチャが編集開始画像フレーム
である場合の、切り出し前と切り出し後のフレームの並
びを示す図である。図5(c)は、図5(a)のP5ピ
クチャが編集開始画像フレームである場合の、切り出し
前と切り出し後のフレームの並びを示す図である。図5
(d)は、図5(a)のB1ピクチャが編集開始画像フ
レームである場合の、切り出し前と切り出し後のフレー
ムの並びを示す図である。図5(e)は、図5(a)の
I2ピクチャが編集終了画像フレームである場合の、切
り出し前と切り出し後のフレームの並びを示す図であ
る。図5(f)は、図5(a)のP5ピクチャが編集終
了画像フレームである場合の、切り出し前と切り出し後
のフレームの並びを示す図である。図5(g)は、図5
(a)のB4ピクチャが編集終了画像フレームの場合
の、切り出し前と切り出し後のフレームの並びを示す図
である。なお、図5(b)〜(g)中でのピクチャの並
びは、全て蓄積順である。
【0049】以下、図4および図5を用いて切り出し範
囲決定ステップS202の詳細な説明を行う。ステップ
S401において、符号化ストリームの切り出しを開始
する際に再符号化が必要となる画像フレームを、切り出
し範囲決定部102が決定する。記録装置140から編
集開始画像フレームを読み出し、編集開始画像フレーム
のピクチャの種類を判断する。読み出された編集開始画
像フレームがIピクチャの場合、Iピクチャは単独で復
号できるため、再符号化の必要はなく、再符号化画像は
ない。編集開始画像フレームがPピクチャの場合、Pピ
クチャは単独で復号することができないため、そのPピ
クチャを再符号化するピクチャとして決定し、位置情報
をメモリ141に記憶する。編集開始画像フレームがB
ピクチャの場合、Bピクチャは単独で復号化できないた
め、再生順でそのBピクチャからIまたはPピクチャが
現われるまでの区間に含まれるBピクチャは再符号化が
必要となり、該当するBピクチャを再符号化するピクチ
ャとして決定し、位置情報をメモリ141に記憶する。
【0050】S402において、符号化ストリームを切
り出す際に、符号化ストリームに蓄積された画像フレー
ムのうち、再符号化せずにそのまま切り出して、新しく
生成される符号化ストリームに再利用できる画像フレー
ム群の先頭位置(以下、再利用開始画像)を決定する。
【0051】(1)編集開始画像フレームがIピクチャ
の場合について説明する。再生順でI2ピクチャを編集
開始画像フレームとすると、図5(a)より、I2、B
3、B4、…の順序で再生されることがわかる。Iピク
チャは単独で復号できるため、図5(b)に示すよう
に、編集開始画像フレームであるI2ピクチャを再利用
開始画像に決定する。再利用開始画像よりも後のストリ
ームには、B0ピクチャおよびB1ピクチャが含まれて
いるが、B0ピクチャおよびB1ピクチャは、I2ピク
チャよりも再生順では前の画像フレームであり、切り出
し後にI2ピクチャから再生する場合には、再生される
ことのないピクチャ、すなわち不要なデータである。そ
こで、再利用開始画像を決定したときに、検出部108
によって不要なデータ、すなわち、蓄積順で再利用開始
画像よりも後ろにあるが、再生順では再生されないデー
タ(以下、非再生データ)を検出し、検出された非再生
データの位置をメモリ141に記憶しておく。
【0052】(2)編集開始画像フレームがPピクチャ
の場合について説明する。P5ピクチャを編集開始画像
フレームとすると、図5(a)より、P5、B6,B
7、P8…の順序で再生されるが、S401の処理によ
りP5は再符号化が必要になることがわかる。よって図
5(c)に示すように、蓄積順で編集開始画像フレーム
の次のIまたはPピクチャ、ここではP8ピクチャを再
利用開始画像に決定する。
【0053】(3)編集開始画像フレームがBピクチャ
の場合について説明する。B1が編集開始画像フレーム
とすると、図5(a)より、B1、I2、B3…の順序
で再生されるが、S401の処理によりB1は再符号化
が必要なことがわかる。したがって図5(d)に示すよ
うに、蓄積順でB1ピクチャの前のIまたはPピクチ
ャ、ここではI2ピクチャを再利用開始画像に決定す
る。ここで、図5(d)の切り出し後のストリームにお
いて、B0は再生されないデータであり、またB1は再
符号化されるため、再生には用いられないデータであ
る。したがって、検出部108によりB0、B1の位置
情報を検出し、検出された位置情報は非再生データの位
置情報として、メモリ141に記憶される。以上の処理
が画像フレームの再利用開始画像の決定の処理である
(S402)。
【0054】次に、編集開始画像フレームの再生時間情
報と最も近い再生時間情報をもつ音声データを符号化ス
トリームから検索し、検索した音声データを同期再生す
る音声データ(以下、先頭同期再生音声)に決定する。
再生時間情報は、符号化ストリームが図11に示すパケ
ット構成であるパックの場合、パケットヘッダ1308
のPTSフィールド1305から取得できる(S40
3)。
【0055】図6は、S404、及び後述のS408を
より詳細に説明するための図である。図6には、先頭同
期再生音声データを含む音声パケット301、画像パケ
ット302、303、306、307、再利用開始画像
位置の画像パケット304、編集終了画像位置の画像パ
ケット305、終端同期再生音声を含む音声パケット3
08を含む符号化ストリームの例が示されている。S4
04では、S402で決定した再利用開始画像とS40
3で決定した先頭同期再生音声の位置情報とを比較し
て、蓄積順序で前にあるデータを、符号化ストリームの
切り出し開始位置に決定し、メモリ141に記憶する。
例えば、図6では、先頭同期再生音声を含む音声パケッ
ト301が再利用開始画像を含んだ画像パケット304
よりも蓄積順で前にあるため、先頭同期再生音声301
の開始位置が、符号化ストリームの切り出し開始位置と
して決定される。この時に、音声パケット301と画像
パケット304との間にある画像パケット302、30
3に多重化されている画像フレームは、音声パケット3
01から切り出した場合に符号化ストリームとして出力
されるが、再利用開始画像よりも前にあり、再生される
ことのないデータ(以下、不要データ)を含んでいる。
したがって、検出部108によりパケット302、30
3の不要データの位置情報もメモリ141に記憶する。
以上S401〜S404により、切り出し開始位置が決
定される。
【0056】続いて、切り出し終了位置の決定処理に移
る。編集終了画像フレームの位置から符号化ストリーム
を切り出す際に、再符号化が必要となる画像フレームを
決定する。編集終了画像フレームがIピクチャの場合、
再符号化する画像フレームは存在しない。編集終了画像
フレームがPピクチャの場合、再符号化する画像フレー
ムは存在しない。編集終了画像フレームがBピクチャの
場合、蓄積順でそのBピクチャから次のIまたはPピク
チャの間に現われるBピクチャを再符号化画像フレーム
の位置情報としてメモリ141に記憶する(S40
5)。
【0057】次に、符号化ストリームの画像フレームの
うち、再符号化せずに、そのまま切り出して、新しく生
成される符号化ストリームに再利用できる画像フレーム
群の最後のフレーム位置(以下、再利用終了画像とい
う)を決定する(S406)。
【0058】(1)編集終了画像フレームがIピクチャ
の場合について説明する。I2ピクチャを編集終了画像
フレームとすると、図5(a)より、B0、B1、I2
の順序で再生されることがわかる。従って、図5(e)
に示すように、編集終了画像フレームのIピクチャか
ら、次のIピクチャまたはPピクチャまでの間のBピク
チャのうち、最後のBピクチャ、ここではB1を再利用
終了画像に決定する。Bピクチャが1枚もない場合は、
編集終了画像フレームのIピクチャ自身が再利用終了画
像となる。
【0059】(2)編集終了画像フレームがPピクチャ
の場合について説明する。P5ピクチャを編集終了画像
フレームとすると、図5(a)より、B3、B4、P5
の順序で再生されることがわかる。したがって、図5
(f)に示すように、Iピクチャと同様、蓄積順で編集
終了画像フレームのPピクチャから、次のIピクチャま
たはPピクチャまでの間のBピクチャのうち、最後に蓄
積されているBピクチャ、ここではB4を、再利用終了
画像に決定する。Bピクチャが1枚もない場合は、編集
終了画像フレームのPピクチャ自身が再利用終了画像と
なる。
【0060】(3)編集終了画像フレームがBピクチャ
の場合について説明する。B4ピクチャを編集終了画像
フレームとすると、図5(a)より、B0、B1、I
2、B3、B4の順序で再生されるが、S405の処理
によりB3、B4は再符号化が必要になることがわか
る。したがって図5(g)に示すように、蓄積順で編集
終了画像フレームより前のIまたはPピクチャの、その
直前の画像フレームであるB1ピクチャを再利用終了画
像と決定する。以上の処理が、S406の処理である。
【0061】次に、S403と同様、編集終了画像フレ
ームの再生時間情報と最も近い再生時間情報をもつ音声
データを符号化ストリームから検索し、検索した音声デ
ータを同期再生する音声データ(以下、終端同期再生音
声)に決定する(S407)。
【0062】S408へすすみ、S406で決定した再
利用終了画像とS407で決定した終端同期再生音声の
位置情報とを比較して、蓄積順序で後ろにあるデータ
を、符号化ストリームの切り出し終了位置に決定し、メ
モリ141に記憶する。
【0063】図6を用いて、S408についてさらに詳
細に説明する。終端同期再生音声を含む音声パケット3
08が、再利用終了画像を含む画像パケット305より
も蓄積順で後ろにあるため、終端同期再生音声を含む音
声パケット308を、符号化ストリームの切り出し終了
位置として決定する。再利用終了画像よりも後ろにある
画像パケット306、307に多重化された画像フレー
ムは、S404の処理と同様に、不要データとしてその
位置情報が記録される(S408)。以上S405〜S
408の処理により、切り出し終了位置が決定される。
【0064】S401とS405で決定した再符号化が
必要な画像フレームを、切り出したあとの符号化ストリ
ームだけで再生可能となるように、再符号化部105に
より、一旦復号化し、復号化したデータから再符号化し
て、新しい画像フレームを作成して、メモリ141に記
憶する。なお、複数の再符号化が必要な画像フレームが
ある場合は、IPPP…、あるいはIII…、IPBB
P…などのようにMPEGビデオストリームに準拠した
ストリームであればよい(S409)。以上が、切り出
し範囲決定ステップS202の説明である。
【0065】(ストリーム出力ステップS203)図
7、図8、及び図9を参照しながらステップS203に
ついて詳細に説明する。図7は、ストリーム出力ステッ
プS203をより詳細に示したフローチャートである。
図8は、切り出し開始側のデータから生成される新しい
符号化ストリームを説明する図で、切り出し開始側にあ
る4つのパック1123〜1126の各構成を示す。図
9は、切り出し終了側のデータから生成される新しい符
号化ストリームを説明する図で、切り出し終了側にある
4つのパック1128〜1131の各構成を示す。
【0066】まず、図8及び図9に共通する、各図の1
段目及び2段目に示されたストリームの構成について説
明する。各図1段目に示されているように、符号化スト
リームの編集範囲を、パック1123からパック113
0までと仮定し、パック1123は、切り出し開始位置
のデータを含むパック、パック1130は切り出し終了
のデータを含むパックとする。また、データ1110、
1111、1119,1122は、ステップS409で
再符号化された再符号化データを表す。パック1131
については後述する。各パック1123〜1131に
は、各図2段目に示されているように、パックヘッダと
パケットがそれぞれ含まれている。
【0067】図8の3段目を参照しながら、切り出す前
のパック1123〜1126の構成例について説明す
る。パック1123は、パックヘッダ、パケットヘッ
ダ、先頭同期再生音声のAAU1101、及び、AAU
1102、1103を含む音声データである。パック1
124は、パックヘッダ、パケットヘッダ、不要データ
1104を含む画像データである。パック1125は、
パックヘッダ、パケットヘッダ、不要データ1105、
及び再利用開始画像のピクチャヘッダ1106を含む画
像データである。パック1126は、パックヘッダ、パ
ケットヘッダ、及び非再生データ1107を含む画像デ
ータである。
【0068】図9の3段目を参照しながら、切り出す前
のパック1128〜1130の構成例について説明す
る。パック1128は、パックヘッダ、パケットヘッ
ダ、及び、再利用終了画像のピクチャヘッダ1114を
含む画像データである。パック1129は、パックヘッ
ダ、パケットヘッダ、不要データ1113を含む画像デ
ータである。パック1130は、パックヘッダ、パケッ
トヘッダ、AAU1115、終端同期再生音声のAAU
1116、及び、不要データ1117を含む音声データ
である。
【0069】以下、図7、図8、及び図9を用いて、ス
トリーム出力ステップS203を説明する。まず、スト
リーム出力部103は、新しく生成される符号化ストリ
ームの先頭側に付される再符号化画像フレームのデータ
1110、1111のサイズと、再符号化画像フレーム
データ1110、1111に付加されるMPEGビデオ
ストリームに準拠するヘッダ(以下、MPEGビデオヘ
ッダ)のサイズとの合計と、再利用開始画像のピクチャ
ヘッダ1106より前に存在する不要データ1104お
よび1105のデータサイズとを比較し、再符号化画像
フレーム1110、1111を挿入できるかを判定する
(S501)。挿入できる場合はステップS503へす
すむ。挿入できない場合はステップS502へすすむ。
【0070】ステップS502では、切り出し開始位置
を含むパック1123を記録装置140へ出力する前
に、符号化ストリーム多重化部106が、挿入できない
余剰の再符号化画像フレームをMPEGビデオストリー
ムに準拠した符号化ストリームとしてパケットに挿入
し、さらにパックに多重化し、ストリーム出力部103
を介して記憶装置140に出力する。なお、再符号化画
像フレームのデータのサイズは、挿入したサイズ分減じ
られて管理される。
【0071】次に、記録装置140に格納された符号化
ストリームから切り出し範囲をメモリ141に読み込む
(S503)。読み込みは、切り出し開始位置に決定し
たパケットを含むパック1123から、パック単位で行
う。
【0072】ストリーム出力部103は、読み込まれた
パックがステップS202で不要データ及び非再生デー
タとしてメモリ141に記憶されたパックであるか否か
を判定する(ステップS504)。読み込まれたパック
がメモリ141に記憶されていれば、後述するS501
0〜S5018の処理を実行し、メモリ141に記憶さ
れていなければ、ステップS5016へすすむ。
【0073】S5016では、ステップS201で記憶
された連結編集を行う編集区間であるか否かを判定す
る。連結編集をする場合、時間情報書き換え部107に
より、連結する符号化ストリームの時刻基準参照値と再
生出力の時刻管理情報および復号の時刻管理情報とが、
複数指定した編集区間のうち、先頭の符号化ストリーム
の時刻基準参照値からの連続した値となるように、パッ
クヘッダ1302のSCRフィールド1304の値を書
き換える(S5017)。また、時間情報書き換え部1
07により、パケットに含まれるMPEGビデオストリ
ーム及びMPEGオーディオストリームの再生時間情報
および復号時間情報であるパケットヘッダ1308のP
TSフィールド1305とDTSフィールド1306を
書き換え(S5018)、ステップS505へすすむ。
【0074】ステップS505では、メモリ141に記
憶しているパックおよびパケットを記録装置140へ出
力する(S505)。S506で、切り出し終了位置1
130であるか否かを判断し、切り出し終了位置113
0が検出されるまで、ステップS503からステップS
505までの処理を繰り返す。切り出し終了位置113
0が含まれるパックを出力した後、S405で決定され
た、切り出し終了側に付加される再符号化画像フレーム
のデータが残っているかを判定する(S507)。
【0075】再符号化画像フレームのデータが残ってい
る場合は、符号化ストリーム多重化部106により、残
っている再符号化画像フレームのデータをMPEGビデ
オストリームに準拠した符号化ストリームとしてパケッ
トに挿入し、さらに新たに作成したパック1131に多
重化して、パック1131を記録装置140に出力する
(S508)。図9では、再符号化画像データ1119
のうち不要データ1113の領域に入りきれないデータ
1119−1と、再符号化画像データ1122とがパッ
ク1131に多重化されている。
【0076】図10は、ステップS202でメモリ14
1に記憶されたパックに対して行う一連の処理のフロー
チャートである。図8、9を参照しながら、図10のフ
ローチャートについて説明する。メモリ141に記憶し
た情報より、不要データがあるかを判定し(S501
0)、不要データがあると判定された場合、さらに再符
号化画像データがあるかを判定する(S5011)。不
要データがないと判定された場合は、ステップS501
4へすすむ。ステップS5011において再符号化画像
データがないと判定された場合は、不要データ部分をデ
ータ無効化部104により、パディングパケットに変換
する。パディングパケットとは、MPEGストリームの
再生時にデコーダによって捨てられるデータである(S
5012)。
【0077】ステップS5011において再符号化画像
データがあると判定された場合は、符号化ストリーム挿
入部110により、不要データ部分に再符号化画像デー
タを挿入する(S5013)。例えば、図8の3段目で
は、パック1124には不要データ1104、パック1
125には不要データ1105が含まれているので、パ
ック1124の不要データ1104部分に、再符号化画
像フレームのデータ1110とMPEGビデオヘッダ1
108とを挿入し、パック1125の不要データ110
5部分に、再符号化画像フレームのデータ1111とM
PEGビデオヘッダ1109とを挿入する。再符号化画
像フレームのデータのサイズは、挿入したサイズ分減じ
られて管理される。なお、再符号化画像データには、切
り出しの先頭部分に挿入する画像データと切り出しの終
端部分に挿入する画像データがあるが、先頭の部分の画
像データを挿入した後、パック1124、1125にま
だ挿入できるサイズがあったとしても、先頭の不要デー
タ部分には、終端側の再符号化画像データ1119、1
122を挿入しない。また、不要データ1104の領域
に、再符号化データ1110とヘッダ1108とを挿入
しても、データ領域が余る場合は、再符号化データ11
11とヘッダ1108とをその余った部分に挿入しても
よい。
【0078】次に、非再生データがあるかを判定する
(S5014)。非再生データがある場合には、非再生
データ部分をデータ無効化部104によりパディングパ
ケットに変換する。パック1126は、非再生データ1
107を含むので、非再生データ1107と同じサイズ
でパディングパケット1112を作成し、非再生データ
部分に挿入する(S5015)。
【0079】以上説明した処理により、使用者が指示し
たMPEGストリームの編集範囲を画像フレーム単位で
編集し、独立して再生可能な新たなMPEGストリーム
を生成することができ、効率的にそして正確に符号化ス
トリームを編集することができる。
【0080】なお、符号化ストリーム編集装置が実装さ
れるデバイスあるいはシステムによって、符号化ストリ
ーム編集装置は、上述の構成をすべて備える必要はな
い。例えば、編集対象として予測符号化が用いられてい
ないデータ列を扱う場合(例えば、すべてIピクチャで
構成された映像データの場合)、符号化ストリーム編集
装置は、少なくとも、編集範囲指示部101、切り出し
範囲決定部102、ストリーム出力部103、を備えて
いればよい。この場合、編集範囲とできるだけ同じ再生
信号を、好ましくは編集範囲と同じ再生信号を得るため
に、符号化ストリーム編集装置に、不要なデータ部分を
検出する検出部108と無効データ化部で無効化するデ
ータ無効化部104とを設けてもよい。
【0081】また、例えば、上述の実施の形態におい
て、検出部108によって検出された不要なデータ部分
は全て、データ無効化部104により無効化され、再符
号化部105によって再符号化されたデータは全て、符
号化ストリーム多重化部106によって切り出し範囲に
結合されるように設定し、符号化ストリーム挿入部11
0を構成要素から外してもよい。また、例えば、検出部
108によって検出された不要なデータ部分が検出され
ると、再符号化部105によって再符号化されたデータ
は、符号化ストリーム挿入部110によって不要なデー
タ部分に挿入され、挿入できなかった余剰データは、符
号化ストリーム多重化部106によって切り出し範囲に
結合されるように設定してもよい。
【0082】なお、本実施の形態では、使用者が、編集
の開始位置、および編集の終了位置として画像フレーム
を指示した場合について説明してきたが、使用者は、音
声フレームを編集範囲として指示することもできる。ま
た、映像データ及び音声データを多重化したMPEGシ
ステムストリームを編集対象としたが、編集対象はそれ
に限らず、例えば、複数のデータ列を多重化したマルチ
メディアデータを編集対象とすることができる。また、
ストリーム出力部103が出力する符号化ストリームの
記録先を記録装置としたが、例えばイーサネットなどで
構成されるネットワークで接続された、他の装置であっ
てもかまわない。また、編集範囲の指示においては、編
集したいMPEGストリームに対して複数の範囲を指示
してもかまわない。もちろん、編集したいMPEGスト
リームが複数であってもよい。
【0083】さらに、本実施の形態では、時間情報書き
換え部107は、複数の編集範囲を連結する際に、各編
集範囲の再生出力と復号の時間を記録した時刻管理情報
とが連続になるように、時間情報を書き換えたが、編集
範囲が1つの場合でも、時間情報を書き換える必要性が
あれば、時間情報の書き換えを行うことができる。
【0084】また、本実施の形態では、符号化ストリー
ムの編集処理を符号化ストリーム編集装置というハード
ウェアで実現した場合について説明したが、符号化スト
リーム編集装置が実現する機能の一部あるいはその全体
は、所定のプログラムデータが格納された記憶装置(R
OM、RAM、ハードディスクなど)と、当該プログラ
ムデータを実行するCPUとによって実現できることは
いうまでもない。この場合、各プログラムデータは、C
D−ROMやフロッピーディスクなどの記録媒体、ある
いはネットワークを介して導入されてもよい。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、複数の
データ列が多重化された符号化ストリームを編集する符
号化ストリーム編集装置であって、符号化ストリームの
所望の範囲を1つ以上、編集範囲としてフレーム単位で
指示する編集範囲指示部と、符号化ストリームにおい
て、編集範囲に相当する各データ列の範囲を含み且つ該
編集範囲に相当する各データ列を同期再生することがで
きる範囲を、切り出し範囲としてフレーム単位で決定す
る切り出し範囲決定部と、切り出し範囲を符号化ストリ
ームから切り出して、新しい符号化ストリームを生成
し、所望の装置へ出力するストリーム出力部と、を備え
る。
【0086】また、本発明は、複数のデータ列が多重化
された符号化ストリームを編集する符号化ストリーム編
集方法であって、符号化ストリームの所望の範囲を1つ
以上、編集範囲としてフレーム単位で指示する編集範囲
指示ステップと、符号化ストリームにおいて、編集範囲
に相当する各データ列の範囲を含み且つ該編集範囲に相
当する各データ列を同期再生することができる範囲を、
切り出し範囲としてフレーム単位で決定する切り出し範
囲決定ステップと、切り出し範囲を符号化ストリームか
ら切り出して、新しい符号化ストリームを生成し、所望
の装置へ出力するストリーム出力ステップと、を備え
る。
【0087】また、本発明は、複数のデータ列が多重化
された符号化ストリームを編集する符号化ストリーム編
集方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録した記録媒体であって、プログラムは、符号化スト
リームの所望の範囲を1つ以上、編集範囲としてフレー
ム単位で指示する編集範囲指示ステップのコードと、符
号化ストリームにおいて、編集範囲に相当する各データ
列の範囲を含み且つ該編集範囲に相当する各データ列を
同期再生することができる範囲を、切り出し範囲として
フレーム単位で決定する切り出し範囲決定ステップのコ
ードと、切り出し範囲を符号化ストリームから切り出し
て、新しい符号化ストリームを生成し、所望の装置へ出
力するストリーム出力ステップのコードと、を備える。
【0088】従って、本発明によれば、使用者が指示し
た編集範囲を画像フレーム単位で正確に切り出しを行
い、符号化ストリームの一部、あるいは複数の符号化ス
トリームの一部を連結して出力することにより、使用者
が指示した編集範囲の独立して再生可能な新たな符号化
ストリームの生成することができ、効率的にそして正確
に符号化ストリームを編集することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による符号化ストリーム編集装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態による符号化ストリーム編集装置
120をプログラムとして実現する場合の、ハードウェ
ア構成の一例を示した図である。
【図3】符号化ストリーム編集装置120の概略した処
理手順を示したフローチャートである。
【図4】切り出し範囲決定ステップS202のさらに詳
細な処理手順を示すフローチャートである。
【図5】符号化ストリームからの画像フレームの切り出
しを説明する図である。
【図6】S404、及びS408をより詳細に説明する
ための図である。
【図7】ストリーム出力ステップS203をより詳細に
示したフローチャートである。
【図8】切り出し開始側のデータから生成される新しい
符号化ストリームを説明する図である。
【図9】切り出し終了側のデータから生成される新しい
符号化ストリームを説明する図である。
【図10】ステップS202でメモリ141に記憶され
たパックに対して行う一連の処理のフローチャートであ
る。
【図11】MPEGシステムストリームを構成するパッ
クを説明する図である。
【図12】1つのMPEGシステムストリームから一部
を切り出して、新しいストリームBを作成する場合を説
明する図である。
【図13】2つのストリームから一部を切り出して、新
しいストリームEを作成する場合を説明する図である。
【図14】MPEGシステムストリームを編集する編集
装置の構成を示した図である。
【図15】従来の圧縮画像音声編集装置における、切り
出し処理のフローチャートを示した図である。
【図16】図15に示されるフローチャートに従って切
り出されるパケットを説明するための図である。
【符号の説明】
101 編集範囲指示部 102 切り出し範囲決定部 103 ストリーム出力部 104 データ無効化部 105 再符号化部 106 符号化ストリーム多重化部 107 時間情報書換え部 108 検出部 110 符号化ストリーム挿入部 120 符号化ストリーム編集装置 140 記録装置 141 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 乗富 賢一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C053 FA14 FA24 GB06 GB08 GB11 GB40 JA22 KA01 KA24 5C059 KK39 MA00 PP05 PP06 PP07 RC04 SS20 SS30

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータ列が多重化された符号化ス
    トリームを編集する符号化ストリーム編集装置であっ
    て、 上記符号化ストリームの所望の範囲を1つ以上、編集範
    囲としてフレーム単位で指示する編集範囲指示部と、 上記符号化ストリームにおいて、上記編集範囲に相当す
    る各データ列の範囲を含み且つ該編集範囲に相当する各
    データ列を同期再生することができる範囲を、切り出し
    範囲としてフレーム単位で決定する切り出し範囲決定部
    と、 上記切り出し範囲を上記符号化ストリームから切り出し
    て、新しい符号化ストリームを生成し、所望の装置へ出
    力するストリーム出力部と、 を備えることを特徴とする符号化ストリーム編集装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の符号化ストリーム編集
    装置において、さらに、 上記切り出し範囲のうち同期再生に不要なデータを検出
    する検出部と、 上記不要なデータを無効なデータに変換するデータ無効
    化部と、を備えることを特徴とする符号化ストリーム編
    集装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の符号化ストリー
    ム編集装置において、 上記切り出し範囲決定部は、上記編集範囲内のデータだ
    けでは復号不可能なデータをフレーム単位で上記切り出
    し範囲から除き、 さらに、上記符号化ストリーム編集装置は、 上記復号不可能なデータを再符号化する再符号化部と、 上記再符号化されたデータを上記切り出し範囲に結合す
    る符号化ストリーム多重化部と、 を備えることを特徴とする符号化ストリーム編集装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の符号化ストリーム編集
    装置において、 上記切り出し範囲決定部は、上記編集範囲内のデータだ
    けでは復号不可能なデータをフレーム単位で上記切り出
    し範囲から除き、 さらに、上記符号化ストリーム編集装置は、 上記復号不可能なデータを再符号化する再符号化部と、 上記切り出し範囲のうち同期再生に不要なデータを検出
    する検出部と、 上記再符号化部によって再符号化されたデータのサイズ
    が上記検出部によって検出された不要なデータの領域の
    サイズ以下である場合、該再符号化されたデータを該デ
    ータ領域に挿入する符号化ストリーム挿入部と、 上記再符号化部によって再符号化されたデータのサイズ
    が上記検出部によって検出された不要なデータの領域の
    サイズより大きい場合、あるいは上記検出部によって不
    要なデータが検出されなかった場合、上記再符号化され
    たデータを上記切り出し範囲に結合する符号化ストリー
    ム多重化部と、 上記符号化ストリーム挿入部によってデータの挿入が行
    われなかった場合、上記不要なデータを無効なデータに
    変換するデータ無効化部と、 を備えることを特徴とする符号化ストリーム編集装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の符号化ストリーム編集
    装置において、 上記切り出し範囲決定部は、上記編集範囲内のデータだ
    けでは復号不可能なデータをフレーム単位で上記切り出
    し範囲から除き、 さらに、上記符号化ストリーム編集装置は、 上記復号不可能なデータを再符号化する再符号化部と、 上記切り出し範囲のうち同期再生に不要なデータを検出
    する検出部と、 上記再符号化部によって再符号化されたデータを上記検
    出部によって検出された不要なデータの領域に挿入する
    符号化ストリーム挿入部と、 上記再符号化されたデータが上記不要なデータの領域に
    入りきらない場合、余剰となるデータを上記切り出し範
    囲に結合し、上記検出部によって上記不要なデータが検
    出されない場合、該再符号化されたデータを該切り出し
    範囲に結合する符号化ストリーム多重化部と、 上記符号化ストリーム挿入部によってデータが挿入され
    ない場合、上記不要なデータを無効なデータに変換する
    データ無効化部と、 を備えることを特徴とする符号化ストリーム編集装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の符号
    化ストリーム編集装置において、さらに、 上記編集範囲の同期再生に必要な時間情報を書き換える
    時間情報書換え部を備えることを特徴とする符号化スト
    リーム編集装置。
  7. 【請求項7】 複数のデータ列が多重化された符号化ス
    トリームを編集する符号化ストリーム編集方法であっ
    て、 上記符号化ストリームの所望の範囲を1つ以上、編集範
    囲としてフレーム単位で指示する編集範囲指示ステップ
    と、 上記符号化ストリームにおいて、上記編集範囲に相当す
    る各データ列の範囲を含み且つ該編集範囲に相当する各
    データ列を同期再生することができる範囲を、切り出し
    範囲としてフレーム単位で決定する切り出し範囲決定ス
    テップと、 上記切り出し範囲を上記符号化ストリームから切り出し
    て、新しい符号化ストリームを生成し、所望の装置へ出
    力するストリーム出力ステップと、 を備えることを特徴とする符号化ストリーム編集方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の符号化ストリーム編集
    方法において、さらに、 上記切り出し範囲のうち同期再生に不要なデータを検出
    する検出ステップと、 上記不要なデータを無効なデータに変換するデータ無効
    化ステップと、を備えることを特徴とする符号化ストリ
    ーム編集方法。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8に記載の符号化ストリー
    ム編集方法において、 上記切り出し範囲決定ステップは、上記編集範囲内のデ
    ータだけでは復号不可能なデータをフレーム単位で上記
    切り出し範囲から除くステップを備え、 さらに、上記符号化ストリーム編集方法は、 上記復号不可能なデータを再符号化する再符号化ステッ
    プと、 上記再符号化されたデータを上記切り出し範囲に結合す
    る符号化ストリーム多重化ステップと、 を備えることを特徴とする符号化ストリーム編集方法。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の符号化ストリーム編
    集方法において、 上記切り出し範囲決定ステップは、上記編集範囲内のデ
    ータだけでは復号不可能なデータをフレーム単位で上記
    切り出し範囲から除くステップを備え、 さらに、上記符号化ストリーム編集方法は、 上記復号不可能なデータを再符号化する再符号化ステッ
    プと、 上記切り出し範囲のうち同期再生に不要なデータを検出
    する検出ステップと、 上記再符号化ステップによって再符号化されたデータの
    サイズが上記検出ステップによって検出された不要なデ
    ータの領域のサイズ以下である場合、該再符号化された
    データを該データ領域に挿入する符号化ストリーム挿入
    ステップと、 上記再符号化ステップによって再符号化されたデータの
    サイズが上記検出ステップによって検出された不要なデ
    ータの領域のサイズより大きい場合、あるいは上記検出
    ステップによって不要なデータが検出されなかった場
    合、上記再符号化されたデータを上記切り出し範囲に結
    合する符号化ストリーム多重化ステップと、 上記符号化ストリーム挿入ステップによってデータの挿
    入が行われなかった場合、上記不要なデータを無効なデ
    ータに変換するデータ無効化ステップと、 を備えることを特徴とする符号化ストリーム編集方法。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載の符号化ストリーム編
    集方法において、 上記切り出し範囲決定ステップは、上記編集範囲内のデ
    ータだけでは復号不可能なデータをフレーム単位で上記
    切り出し範囲から除くステップを備え、 さらに、上記符号化ストリーム編集方法は、 上記復号不可能なデータを再符号化する再符号化ステッ
    プと、 上記切り出し範囲のうち同期再生に不要なデータを検出
    する検出ステップと、 上記再符号化ステップによって再符号化されたデータを
    上記検出ステップによって検出された不要なデータの領
    域に挿入する符号化ストリーム挿入ステップと、 上記再符号化されたデータが上記不要なデータの領域に
    入りきらない場合、余剰となるデータを上記切り出し範
    囲に結合し、上記検出ステップによって上記不要なデー
    タが検出されない場合、該再符号化されたデータを該切
    り出し範囲に結合する符号化ストリーム多重化ステップ
    と、 上記符号化ストリーム挿入ステップによってデータが挿
    入されない場合、上記不要なデータを無効なデータに変
    換するデータ無効化ステップと、 を備えることを特徴とする符号化ストリーム編集方法。
  12. 【請求項12】 請求項7から11のいずれかに記載の
    符号化ストリーム編集方法において、さらに、 上記編集範囲の同期再生に必要な時間情報を書き換える
    時間情報書換えステップを備えることを特徴とする符号
    化ストリーム編集方法。
  13. 【請求項13】 複数のデータ列が多重化された符号化
    ストリームを編集する符号化ストリーム編集方法をコン
    ピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録
    媒体であって、 上記プログラムは、 上記符号化ストリームの所望の範囲を1つ以上、編集範
    囲としてフレーム単位で指示する編集範囲指示ステップ
    のコードと、 上記符号化ストリームにおいて、上記編集範囲に相当す
    る各データ列の範囲を含み且つ該編集範囲に相当する各
    データ列を同期再生することができる範囲を、切り出し
    範囲としてフレーム単位で決定する切り出し範囲決定ス
    テップのコードと、 上記切り出し範囲を上記符号化ストリームから切り出し
    て、新しい符号化ストリームを生成し、所望の装置へ出
    力するストリーム出力ステップのコードと、 を備えることを特徴とする記憶媒体。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の記憶媒体におい
    て、上記プログラムは、さらに、 上記切り出し範囲のうち同期再生に不要なデータを検出
    する検出ステップのコードと、 上記不要なデータを無効なデータに変換するデータ無効
    化ステップのコードと、を備えることを特徴とする記憶
    媒体。
  15. 【請求項15】 請求項13又は14に記載の記憶媒体
    において、 上記切り出し範囲決定ステップのコードは、上記編集範
    囲内のデータだけでは復号不可能なデータをフレーム単
    位で上記切り出し範囲から除くステップのコードを備
    え、 さらに、上記プログラムは、 上記復号不可能なデータを再符号化する再符号化ステッ
    プのコードと、 上記再符号化されたデータを上記切り出し範囲に結合す
    る符号化ストリーム多重化ステップのコードと、 を備えることを特徴とする記憶媒体。
  16. 【請求項16】 請求項13に記載の記憶媒体におい
    て、 上記切り出し範囲決定ステップのコードは、上記編集範
    囲内のデータだけでは復号不可能なデータをフレーム単
    位で上記切り出し範囲から除くステップのコードを備
    え、 さらに、上記プログラムは、 上記復号不可能なデータを再符号化する再符号化ステッ
    プのコードと、 上記切り出し範囲のうち同期再生に不要なデータを検出
    する検出ステップのコードと、 上記再符号化ステップによって再符号化されたデータの
    サイズが上記検出ステップによって検出された不要なデ
    ータの領域のサイズ以下である場合、該再符号化された
    データを該データ領域に挿入する符号化ストリーム挿入
    ステップのコードと、 上記再符号化ステップによって再符号化されたデータの
    サイズが上記検出ステップによって検出された不要なデ
    ータの領域のサイズより大きい場合、あるいは上記検出
    ステップによって不要なデータが検出されなかった場
    合、上記再符号化されたデータを上記切り出し範囲に結
    合する符号化ストリーム多重化ステップのコードと、 上記符号化ストリーム挿入ステップによってデータの挿
    入が行われなかった場合、上記不要なデータを無効なデ
    ータに変換するデータ無効化ステップのコードと、 を備えることを特徴とする記憶媒体。
  17. 【請求項17】 請求項13に記載の記憶媒体におい
    て、 上記切り出し範囲決定ステップのコードは、上記編集範
    囲内のデータだけでは復号不可能なデータをフレーム単
    位で上記切り出し範囲から除くステップのコードを備
    え、 さらに、上記プログラムは、 上記復号不可能なデータを再符号化する再符号化ステッ
    プのコードと、 上記切り出し範囲のうち同期再生に不要なデータを検出
    する検出ステップのコードと、 上記再符号化ステップによって再符号化されたデータを
    上記検出ステップによって検出された不要なデータの領
    域に挿入する符号化ストリーム挿入ステップのコード
    と、 上記再符号化されたデータが上記不要なデータの領域に
    入りきらない場合、余剰となるデータを上記切り出し範
    囲に結合し、上記検出ステップによって上記不要なデー
    タが検出されない場合、該再符号化されたデータを該切
    り出し範囲に結合する符号化ストリーム多重化ステップ
    のコードと、 上記符号化ストリーム挿入ステップによってデータが挿
    入されない場合、上記不要なデータを無効なデータに変
    換するデータ無効化ステップのコードと、 を備えることを特徴とする記憶媒体。
  18. 【請求項18】 請求項13から17のいずれかに記載
    の記憶媒体において、上記プログラムは、さらに、 上記編集範囲の同期再生に必要な時間情報を書き換える
    時間情報書換えステップを備えることを特徴とする記憶
    媒体。
JP2000006607A 2000-01-14 2000-01-14 符号化ストリーム編集装置および符号化ストリーム編集方法 Pending JP2001197427A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8817873B2 (en) 2006-06-09 2014-08-26 Panasonic Corporation Image coding/recording apparatus and image coding/recording method

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