JP2001197333A - ディジタルノイズリダクション回路 - Google Patents

ディジタルノイズリダクション回路

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JP2001197333A
JP2001197333A JP2000007538A JP2000007538A JP2001197333A JP 2001197333 A JP2001197333 A JP 2001197333A JP 2000007538 A JP2000007538 A JP 2000007538A JP 2000007538 A JP2000007538 A JP 2000007538A JP 2001197333 A JP2001197333 A JP 2001197333A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】処理時間が短く、解像度劣化の少ない非巡回型
のディジタルノイズリダクション回路を提供する。 【解決手段】1ライン遅延素子1は映像入力信号13を
入力し、画素1ライン分を遅延しライン遅延出力15を
出力する。1ライン遅延素子2はライン遅延出力15を
入力し、画素1ライン分を遅延しライン遅延出力16を
出力する。1クロック遅延素子3〜11は映像入力信号
13、ライン遅延出力15,16を各々1画素分遅延
し、Aデータ19〜Iデータ23として出力する。メデ
ィアンフィルタ12はAデータ19〜Iデータ23を入
力し、映像出力信号14を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタルノイズリ
ダクション回路に関し、特にテレビジョン信号のノイズ
リダクションを行うディジタルノイズリダクション回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に映像信号のノイズリダクション方
式として、時間軸方向に連続する2枚のフレーム信号を
時間平均化するフレーム巡回型と、注目画素とその周辺
画素を利用し二次元的に処理を行うフィールド内の非巡
回型がある。
【0003】巡回型ノイズリダクションは、時間軸方向
の処理を行っているため処理後の映像信号に残像が存在
し、動解像度が劣化するという問題点がある。従って、
動きのある映像信号に巡回型ノイズリダクションは適さ
ない。
【0004】それに対し、非巡回型ノイズリダクション
は動解像度の劣化は全く無いが、二次元処理を行ってい
るため、平面的な解像度が劣化するという問題点があ
る。解像度の劣化は画素信号が平均化されて小さくなる
ためである。
【0005】この問題点を解決する一つの方法として、
メディアンフィルタがある。このフィルタは、注目する
画素とその周辺画素を合わせた全ての画素の中央値にあ
たる画素を、注目している画素に置き換える処理を行う
フィルタであり、ディテール部を保ったままノイズ低減
するという特長を持っている。
【0006】上記の処理を行うためにしばしば用いられ
るのは、抽出された全ての画素を何らかのソート方法で
並び変えを行い、その中央値にあたる画素を注目画素と
置き換えるという手法である。ソート方法には様々な方
式があり、動作は安定しているが処理の遅延時間が大き
い方法と、条件によって処理の遅延時間がまちまちにな
る方法とがある。ハード的にメデイアンフィルタを構成
する場合、処理時間が短くかつ一定である必要がある
が、前述のソートを使用した回路構成は各々の処理をシ
リーズに行っているため、どうしても処理遅延時間が大
きくなる。
【0007】このような雑音除去技術の一例として、特
開平5−167892号公報記載の「テレビジョン信号
雑音除去回路」が知られている。
【0008】この公報では、メディアンフィルタを用い
たTV信号雑音除去回路で、TV信号中のインパルス性
雑音を除去する際に発生する画像劣化を、画素間の順位
判定機能および相関機能を用いて減少させる技術が記載
されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のディジ
タルノイズリダクション回路は、巡回型の場合、時間軸
方向の処理を行っているため処理後の映像信号に残像が
存在し、動解像度が劣化するという欠点を有している。
【0010】また、非巡回型の場合は、動解像度の劣化
は全く無いが、二次元処理を行っているため平面的な解
像度が劣化するという欠点を有している。
【0011】本発明の目的は、処理時間が短く、解像度
劣化の少ない非巡回型のディジタルノイズリダクション
回路を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のディジタルノイ
ズリダクション回路は、映像入力信号から注目画素およ
びその周辺画素を抽出する第1および第2の1ライン遅
延素子と、複数の1クロック遅延素子とを備え、前記第
1および第2の1ライン遅延素子および前記複数の1ク
ロック遅延素子により抽出された複数の画素信号をメデ
ィアンフィルタに入力し、このメディアンフィルタの中
央値を前記複数の画素信号同士の並列比較処理により選
択し、この選択した画素信号を前記注目画素の画素信号
に置き換えて、映像出力信号として出力することを特徴
としている。
【0013】ディジタル画像の1画面が3画素×3画素
構成である映像入力信号を入力し、この映像入力信号の
画素1ライン分を遅延し第1のライン遅延出力として出
力する第1の1ライン遅延素子と;前記第1のライン遅
延出力を入力し、画素1ライン分を遅延し第2のライン
遅延出力として出力する第2の1ライン遅延素子と;前
記映像入力信号を1画素分遅延し、Cデータとして出力
する1クロック遅延素子Cと;前記Cデータを1画素分
遅延し、Bデータとして出力する1クロック遅延素子B
と、前記Bデータを1画素分遅延し、Aデータとして出
力する1クロック遅延素子Aと;前記第1のライン遅延
出力を1画素分遅延し、Fデータとして出力する1クロ
ック遅延素子Fと;前記Fデータを1画素分遅延し、E
データとして出力する1クロック遅延素子Eと;前記E
データを1画素分遅延し、Dデータとして出力する1ク
ロック遅延素子Dと;前記第2のライン遅延出力を1画
素分遅延し、Iデータとして出力する1クロック遅延素
子Iと;前記Iデータを1画素分遅延し、Hデータとし
て出力する1クロック遅延素子Hと;前記Hデータを1
画素分遅延し、Gデータとして出力する1クロック遅延
素子Gと;前記Cデータ、前記Bデータ、前記Aデー
タ、前記Fデータ、前記Eデータ、前記Dデータ、前記
Iデータ、前記Hデータ、前記Gデータを入力し、映像
出力信号を出力するメディアンフィルタ12と;を備え
たことを特徴としている。
【0014】前記メディアンフィルタは、抽出された前
記Aデータ、前記Bデータ、前記Cデータ、前記Dデー
タ、前記Eデータ、前記Fデータ、前記Gデータ、前記
Hデータ、前記Iデータの9画素の画素信号の中から1
画素を選び、その画素信号と他8画素の画素信号の大小
を比較し、自画素の画素信号レベルより大きい画素信号
レベルを持つ画素の数(UP)と小さい画素信号レベル
を持つ画素の数(DOWN)とをそれぞれ出力する9個
の比較器と;これら9個の比較器の各々が出力する(U
P)と(DOWN)の数の差を出力する9個の減算器
と;前記9個の減算器が出力するデータの絶対値をとる
9個の絶対値化回路と;これら9個の絶対値化回路が出
力する絶対値の算出結果から、前記画素信号の中から信
号レベルの最も小さい信号を判別し、注目画素と置き変
える画素を選択しデータ選択信号を出力する画素比較器
と;選択された画素信号を前記注目画素の画素信号に置
き換えて、前記映像信号として出力する画素選択器と;
を有することを特徴としている。
【0015】前記9個の比較器の各々が8個のコンパレ
ータを内蔵し、前記Aデータ、前記Bデータ、前記Cデ
ータ、前記Dデータ、前記Eデータ、前記Fデータ、前
記Gデータ、前記Hデータ、前記Iデータの任意の選択
した一つのデータを、前記8個のコンパレータの一方の
端子に共通に入力し、前記選択した一つのデータを除く
他の8個のデータを、前記8個のコンパレータの他方の
端子に順次入力することで8個の比較結果を計数し、自
画素の画素信号レベルより大きい画素信号レベルを持つ
画素の数(UP)と小さい画素信号レベルを持つ画素の
数(DOWN)とをそれぞれ出力することを特徴として
いる。
【0016】また、ディジタル画像の1画面を、m画素
×n画素構成(m,nは1以上の整数)に拡張した映像
入力信号であることを特徴としている。
【0017】さらにディジタルノイズリダクション回路
を使用したテレビジョン信号を扱う装置を特徴としてい
る。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0019】図1は本発明のディジタルノイズリダクシ
ョン回路の一つの実施の形態を示すブロック図である。
【0020】図1に示す本実施の形態は、映像入力信号
13を入力し、映像入力信号13の画素1ライン分を遅
延しライン遅延出力15として出力する1ライン遅延素
子1と、ライン遅延出力15を入力し、画素1ライン分
を遅延しライン遅延出力16として出力する1ライン遅
延素子2と、映像入力信号13を1画素分遅延しCデー
タ17として出力する1クロック遅延素子3と、Cデー
タ17を1画素分遅延しBデータ18として出力する1
クロック遅延素子4と、Bデータ18を1画素分遅延し
Aデータ19として出力する1クロック遅延素子5と、
ライン遅延出力15を1画素分遅延しFデータ20とし
て出力する1クロック遅延素子6と、Fデータ20を1
画素分遅延しEデータ21として出力する1クロック遅
延素子7と、Eデータ21を1画素分遅延しDデータ2
2として出力する1クロック遅延素子8と、ライン遅延
出力16を1画素分遅延しIデータ23として出力する
1クロック遅延素子9と、Iデータ23を1画素分遅延
しHデータ24として出力する1クロック遅延素子10
と、Hデータ24を1画素分遅延しGデータ25として
出力する1クロック遅延素子11と、Cデータ17,B
データ18,Aデータ19,Fデータ20,Eデータ2
1,Dデータ22,Iデータ23,Hデータ24,Gデ
ータ25を入力し、映像出力信号14を出力するメディ
アンフィルタ12とから構成されている。
【0021】図2はディジタル画像1画面の画素構成例
を示す図である。
【0022】この場合、1画面を3画素×3画素に配列
し、画素としてA,B,C,D,E,F,G,H,Iの
9画素として構成している。つまり、3×3ウインドウ
による9画素構成である。
【0023】次に、図1および図2を参照しながら、注
目画素として真中の画素をEとし、その画素Eの縦、
横、斜めの周辺画素に関する非巡回型ノイズリダクショ
ン回路の構成として説明する。
【0024】映像入力信号13から注目画素およびその
周辺画素を抽出する1ライン遅延素子1,2および1ク
ロック遅延素子3,4,5,6,7,8,9,10,1
1から構成され、1ライン遅延素子1,2および1クロ
ック遅延素子3〜11により抽出されたAデータ19か
らIデータ23までの画素信号はメディアンフィルタ1
2に入力され、フィルタ処理された後、映像出力信号1
4として出力される。ここで1ライン遅延素子1,2お
よび1クロック遅延素子3〜11の数は、ノイズリダク
ションの対象となるウィンドウに含まれる画素数によっ
て変化する。
【0025】さて、映像入力信号13を0H(H:Ho
rizon Line、水平ライン)とし、1ライン遅
延素子1によって水平1ライン遅延したライン遅延出力
15のデータ1Hを作り出す。1Hのライン遅延出力1
5を1ライン遅延素子2に入力し、さらに水平1ライン
遅延したライン遅延出力16のデータ2Hを作り出す。
【0026】0Hの映像入力信号13の1クロック遅延
素子3、4、5を経由した画素信号であるAデータ19
がメディアンフィルタ12に入力されるとき、1クロッ
ク遅延素子4の出力画素信号であるBデータ18、1ク
ロック遅延素子3の出力画素信号であるCデータ17、
1クロック遅延素子8の出力画素信号であるDデータ2
2、1クロック遅延素子7の出力画素信号であるEデー
タ21、1クロック遅延素子6の出力画素信号であるF
データ20、1クロック遅延素子11の出力画素信号で
あるGデータ25、1クロック遅延素子10の出力画素
信号であるHデータ24、1クロック遅延素子9の出力
画素信号であるIデータ23がそれぞれメディアンフィ
ルタ12に入力される。このAデータ19からIデータ
23の映像入力信号13は、図2に示すような二次元的
な配置で表される。このとき、注目画素の画素信号はE
データ21であり、他はEデータ21の周辺画素の画素
信号となる。
【0027】図3は図1のメディアンフィルタの一例を
示す詳細ブロック図である。
【0028】なお、図3において図1に示す構成要素に
対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その
説明を省略する。
【0029】メディアンフィルタ12は、抽出されたA
データ19からIデータ23までの9画素の画素信号の
中から1画素を選び、その画素信号と他8画素の画素信
号の大小を比較し、自画素の画素信号レベルより大きい
画素信号レベルを持つ画素の数(UP)と小さい画素信
号レベルを持つ画素の数(DOWN)とをそれぞれ出力
する比較器41〜49を有し、これら比較器41〜49
の各々が出力する(UP)と(DOWN)の数の差を出
力する減算器51〜59と、減算器が出力するデータの
絶対値をとる絶対値化回路61〜69とを有し、さらに
入力した画素信号の中の信号レベルの中央値を判別し、
注目画素と置き換える画素を選択しデータ選択信号73
を出力する比較器70と、選択された画素信号を注目画
素の画素信号に置き換えて映像出力信号14として出力
する画素選択器71とを有する。
【0030】なお、比較器41〜49および減算器51
〜59、絶対値化回路61〜69の数は、ノイズリダク
ションに使用するウィンドウの中に含まれる画素の数に
対応して変化する。
【0031】次に、図3を参照して動作を説明する。
【0032】メディアンフィルタ12に入力された画素
信号であるAデータ19からIデータ23は比較器41
〜49の全てに入力される。すなわち、Aデータ19か
らIデータ23の任意の一つのデータが各々の比較器の
一方の入力端子に入力されると、他方の入力端子にはそ
の任意の一つのデータを除いた残りの全てのデータが入
力される。
【0033】ここで、比較器41〜49、減算器51〜
59および絶対値化回路61〜69の動作について説明
する。
【0034】画素信号であるAデータ19に対し、画素
信号であるBデータ18からIデータ23までの信号レ
ベルの大小を比較し、Aデータ19よりも大きい信号の
数を算出し、UP(A)として出力する。同時に、Aデ
ータ19よりも小さい信号の数を算出し、DOWN
(A)として出力する。UP(A)とDOWN(A)の
差を減算器51にて算出し、絶対値化回路61に出力す
る。この結果はプラスとマイナスの値をどちらもとり得
るため、絶対値化回路61で絶対値を算出し、POIN
T(A)として比較器70に出力する。
【0035】比較器41〜49の各比較器は内部に8個
のコンパレータ(比較器)を内蔵しており、例えば比較
器41に対しては、8個のコンパレータの一方の端子に
Aデータ19が共通に入力され、他方の端子には順次B
データ18、Cデータ17、Dデータ22、Eデータ2
1、Fデータ20、Gデータ25、Hデータ24、Iデ
ータ23が各々入力され、Aデータ19との8個の比較
結果が計数され、上述のUP(A)とDOWN(A)と
を出力する。他の比較器も同様である。
【0036】上述の処理と同時に、映像信号であるBデ
ータ18からIデータ23に対しても同様な処理を行
い、POINT(B)からPOINT(I)を比較器7
0に出力することになる。
【0037】比較器70でPOINT(A)からPOI
NT(I)の9データから最小値となる値を選択し、そ
の最小値データを出力する元となった画素信号であるA
データ19〜Iデータ23のいずれかを選択し、データ
選択信号73として出力する。例えば、POINT
(C)が最小値と判断された場合は、画素信号としてC
データ17を選択するデータ選択信号73を画素選択器
71に出力する。
【0038】ここで、Aデータ19からIデータ23の
映像信号が全て違う値であったとすると最小値は0とな
り、最小値となったPOINTデータを出力する元とな
った画素信号は、自己の画素信号より大きい画素信号と
小さい画素信号とが同数存在することとなる。従って、
最小値となったPOINTデータを出力する元となった
画素信号は、全ての画素信号の中で中央値の信号レベル
を持つ信号ということになる。
【0039】データ選択信号73によって、画素選択器
71はAデータ19〜Iデータ23の中で選択された画
素信号のデータを注目画素の画素信号であるEデータ2
1に置き換えて映像出力信号14として出力する。例え
ば、POINT(C)が最小値と判断された場合は、C
データ17がEデータ21に置き換えられる。
【0040】次に、1ライン遅延素子1,2と1クロッ
ク遅延素子3〜11の動作を説明する。
【0041】映像入力信号13はクロック信号(図示せ
ず)の1クロック毎に、1画素にあたるディジタルデー
タを出力する。1画素のディジタルデータは任意のビッ
トで構成される。メディアンフィルタ12は、どのよう
なウインドウでフィルタリングするかを決定する必要が
ある。ここでは、ウインドウを図2に示すような3画素
×3画素の9画素のウインドウでフィルタリングする方
法を記す。
【0042】画素Eが注目画素の信号になった時点を考
える。注目画素Eの左側の画素信号Dは、注目画素Eか
らみて1クロック分位相が進んでいる信号になるので、
注目画素Eの信号がメディアンフィルタ12に入力され
るタイミングに合わせるためには、1クロック遅延素子
を注目画素Eの信号より1個多く通すことが必要とな
る。従って、1クロック遅延素子8から出力される。
【0043】また、注目画素Eの右側の画素信号Fは注
目画素Eからみて1クロック分位相が遅れている信号と
なるので、1クロック遅延素子を1個少なくすることが
必要である。従って、1クロック遅延素子6から出力さ
れる。
【0044】次に、注目画素Eの上側の画素信号および
下側の画素信号を考える。注目画素Eからみて上側の画
素(斜めも含む)信号G,H,Iは、テレビジョン信号
の走査線が1本分上側、すなわち画素1ライン分(G,
H,I)位相が進んでいるため、注目画素Eの信号がメ
ディアンフィルタ12に入力されるタイミングに合わせ
るためには1ライン遅延素子を1個多く通すことにな
る。従って、1ライン遅延素子2から出力される。同様
に、下側の画素信号A,B,Cは1ライン遅延素子を1
個少なくすることが必要になり、映像入力信号13がス
ルーに出力される。
【0045】つまり、1クロック遅延素子3〜11は1
画素分のシフトを、1ライン遅延素子1,2は1ライン
分の画素全てをシフトさせる。
【0046】従って、1クロック遅延素子は、注目画素
との位置関係(位相関係)により数を変える。例えば、
二次元的にみて注目画素Eの真上にある画素Hの信号
は、注目画素Eと同じ数の1クロック遅延素子の数を通
すことになる。左上にあたる画素Gの信号は1クロック
遅延素子の数を1個多く通すことになる。
【0047】このように、注目画素との位置関係(位相
関係)によって1ライン遅延素子と1クロック遅延素子
の数を変え、メディアンフィルタ12の入力で全ての画
素信号の入力タイミングを揃えることで、メディアンフ
ィルタ12のウインドウを構成している。
【0048】なお、3×3のウィンドウに含まれる9画
素を使用した非巡回型ノイズリダクション回路を説明し
たが、このウィンドウはm×n(m,nは1以上の任意
の整数)に拡張することができる。
【0049】また、同じ3×3のウィンドウであって
も、その9画素の構成画素のうち注目画素を除いた残り
8画素の中から任意の数の画素を抽出し実施することが
できる。例えば、注目画素の上下左右の4画素を周辺画
素として扱い、合計5画素によって実施することも可能
である。もちろんこの場合であっても、ウィンドウをm
×nに拡張することができる。
【0050】上述の通り、動きのある映像信号のノイズ
除去に有効なフィールド内非巡回型の構成をしており、
このためメディアンフィルタ12を使用して、ディテー
ル部を保ちつつノイズ低減を可能にしている。メディア
ンフィルタ12の内部では、比較器41〜49、減算器
51〜59および絶対値化回路61〜69を並列に配置
し、時間的に並列に処理を行うことで処理の遅延時間を
短くすることができる。
【0051】なお、本ディジタルノイズリダクション回
路はNTSCやPAL等のテレビジョン信号のノイズリ
ダクションを行うために、テレビジョン受像機やCCD
カメラ等のテレビジョン信号を扱っている装置に適応可
能である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディジタ
ルノイズリダクション回路は、メディアンフィルタを使
用し、そのメディアンフィルタの中央値を選択する際
に、ソート処理のように時間的にシリーズに処理を行わ
ずに画素同士の比較処理を並列に行うことができるの
で、処理時間が短く、ハード回路構成に有効な、解像度
劣化の少ない非巡回型ノイズリダクション回路を構成で
きるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディジタルノイズリダクション回路の
一つの実施の形態を示すブロック図である。
【図2】ディジタル画像1画面の画素構成例を示す図で
ある。
【図3】図1のメディアンフィルタの一例を示す詳細ブ
ロック図である。
【符号の説明】
1,2 1ライン遅延素子 3〜11 1クロック遅延素子 12 メディアンフィルタ 13 映像入力信号 14 映像出力信号 15 ライン遅延出力 16 ライン遅延出力 17 Cデータ 18 Bデータ 19 Aデータ 20 Fデータ 21 Eデータ 22 Dデータ 23 Iデータ 24 Hデータ 25 Gデータ 41〜49 比較器 51〜59 減算器 61〜69 絶対値化回路 70 比較器 71 画素選択器 73 データ選択信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像入力信号から注目画素およびその周
    辺画素を抽出する第1および第2の1ライン遅延素子
    と、複数の1クロック遅延素子とを備え、前記第1およ
    び第2の1ライン遅延素子および前記複数の1クロック
    遅延素子により抽出された複数の画素信号をメディアン
    フィルタに入力し、このメディアンフィルタの中央値を
    前記複数の画素信号同士の並列比較処理により選択し、
    この選択した画素信号を前記注目画素の画素信号に置き
    換えて、映像出力信号として出力することを特徴とした
    ディジタルノイズリダクション回路。
  2. 【請求項2】 ディジタル画像の1画面が3画素×3画
    素構成である映像入力信号を入力し、この映像入力信号
    の画素1ライン分を遅延し第1のライン遅延出力として
    出力する第1の1ライン遅延素子と;前記第1のライン
    遅延出力を入力し、画素1ライン分を遅延し第2のライ
    ン遅延出力として出力する第2の1ライン遅延素子と;
    前記映像入力信号を1画素分遅延し、Cデータとして出
    力する1クロック遅延素子Cと;前記Cデータを1画素
    分遅延し、Bデータとして出力する1クロック遅延素子
    Bと、前記Bデータを1画素分遅延し、Aデータとして
    出力する1クロック遅延素子Aと;前記第1のライン遅
    延出力を1画素分遅延し、Fデータとして出力する1ク
    ロック遅延素子Fと;前記Fデータを1画素分遅延し、
    Eデータとして出力する1クロック遅延素子Eと;前記
    Eデータを1画素分遅延し、Dデータとして出力する1
    クロック遅延素子Dと;前記第2のライン遅延出力を1
    画素分遅延し、Iデータとして出力する1クロック遅延
    素子Iと;前記Iデータを1画素分遅延し、Hデータと
    して出力する1クロック遅延素子Hと;前記Hデータを
    1画素分遅延し、Gデータとして出力する1クロック遅
    延素子Gと;前記Cデータ、前記Bデータ、前記Aデー
    タ、前記Fデータ、前記Eデータ、前記Dデータ、前記
    Iデータ、前記Hデータ、前記Gデータを入力し、映像
    出力信号を出力するメディアンフィルタ12と;を備え
    たことを特徴とするディジタルノイズリダクション回
    路。
  3. 【請求項3】 前記メディアンフィルタは、 抽出された前記Aデータ、前記Bデータ、前記Cデー
    タ、前記Dデータ、前記Eデータ、前記Fデータ、前記
    Gデータ、前記Hデータ、前記Iデータの9画素の画素
    信号の中から1画素を選び、その画素信号と他8画素の
    画素信号の大小を比較し、自画素の画素信号レベルより
    大きい画素信号レベルを持つ画素の数(UP)と小さい
    画素信号レベルを持つ画素の数(DOWN)とをそれぞ
    れ出力する9個の比較器と;これら9個の比較器の各々
    が出力する(UP)と(DOWN)の数の差を出力する
    9個の減算器と;前記9個の減算器が出力するデータの
    絶対値をとる9個の絶対値化回路と;これら9個の絶対
    値化回路が出力する絶対値の算出結果から、前記画素信
    号の中から信号レベルの最も小さい信号を判別し、注目
    画素と置き変える画素を選択しデータ選択信号を出力す
    る画素比較器と;選択された画素信号を前記注目画素の
    画素信号に置き換えて、前記映像出力信号として出力す
    る画素選択器と;を有することを特徴とする請求項2記
    載のディジタルノイズリダクション回路。
  4. 【請求項4】 前記9個の比較器の各々が8個のコンパ
    レータを内蔵し、 前記Aデータ、前記Bデータ、前記Cデータ、前記Dデ
    ータ、前記Eデータ、前記Fデータ、前記Gデータ、前
    記Hデータ、前記Iデータの任意の選択した一つのデー
    タを、前記8個のコンパレータの一方の端子に共通に入
    力し、前記選択した一つのデータを除く他の8個のデー
    タを、前記8個のコンパレータの他方の端子に順次入力
    することで8個の比較結果を計数し、自画素の画素信号
    レベルより大きい画素信号レベルを持つ画素の数(U
    P)と小さい画素信号レベルを持つ画素の数(DOW
    N)とをそれぞれ出力することを特徴とする請求項3記
    載のディジタルノイズリダクション回路。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれか1項に記載のデ
    ィジタルノイズリダクション回路が扱うディジタル画像
    の1画面を、m画素×n画素構成(m,nは1以上の整
    数)に拡張した映像入力信号であることを特徴とするデ
    ィジタルノイズリダクション回路。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のデ
    ィジタルノイズリダクション回路を使用したことを特徴
    とするテレビジョン信号を扱う装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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