JP2001197320A - 色修正方法 - Google Patents

色修正方法

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JP2001197320A
JP2001197320A JP2000003321A JP2000003321A JP2001197320A JP 2001197320 A JP2001197320 A JP 2001197320A JP 2000003321 A JP2000003321 A JP 2000003321A JP 2000003321 A JP2000003321 A JP 2000003321A JP 2001197320 A JP2001197320 A JP 2001197320A
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color
signals
image
density
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JP2000003321A
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English (en)
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Haruichiro Morikawa
晴一郎 森川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入力画像信号における色相のコントラストを容
易に調整することのできる色修正方法を提供することを
目的とする。 【解決手段】網%信号C、M、Yを、HLS変換回路4
8において色相H、明度Lおよび彩度Sに変換した後、
色相Hを、所望の中心色相に対して所望の範囲で調整す
ることにより色相H′を算出し、この色相H′と前記明
度Lおよび彩度Sを用いて、修正量算出回路52で修正
量ΔC、ΔM、ΔY、ΔKを求め、網%信号C、M、
Y、Kに加算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー入力画像信
号から色相を求め、色相に対するコントラストを調整す
る色修正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷・製版等の分野において、スキャナ
によりカラー原稿を読み取ることで入力画像信号を得、
この入力画像信号に対して所望の画像処理を施して出力
画像信号を生成した後、プリンタやCRT等の画像出力
装置によりカラー画像を出力するようにしたカラー画像
入出力システムが広範に用いられている。
【0003】ここで、画像処理の1つとして、入力画像
信号の色相を判別し、その色相に対応するカラーコレク
ション係数を調整することにより、所望の色修正が施さ
れた出力画像信号を得るようにしたカラーコレクション
処理がある。この場合、カラーコレクション係数を調整
することにより、必要な色を増加させ、あるいは、不要
な色を減少させ、結果的に彩りを向上させたり濁りを除
去することができる。
【0004】例えば、カラーコレクション処理では、
C、M、Yからなる入力画像の色相空間を、R、Y、
G、C、B、Mの6つの色相領域に分け、着目する色が
該当する隣接した2つの色相領域に対するカラーコレク
ション係数を調整することにより、色修正を行うことが
できる。
【0005】ところで、このようなカラーコレクション
処理を用いて入力画像の近似する2色を色修正し、例え
ば、これらの近似する2色を相互に分離してコントラス
トを強調するためには、多数のカラーコレクション係数
の微調整が必要となる。例えば、1つの色がシアン
(C)味の緑(G)であり、他の1つの色が黄(Y)味
の緑(G)である場合、C、GおよびYの3色について
カラーコレクション係数を微調整しなければならない。
このような作業は、熟練を必要とするとともに、非常に
手間のかかるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
不具合を解消するためになされたものであって、入力画
像信号における色相のコントラストを容易に調整するこ
とのできる色修正方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、カラー入力
画像信号から色相、明度および彩度を求め、前記色相、
前記明度および前記彩度と、対応する所望の色修正係数
とを用いて、前記カラー入力画像信号に対する修正量を
求める際、修正すべき色相範囲と、前記色相範囲での色
相修正関数とを設定し、前記色相範囲において、求めら
れた前記色相を前記色相修正関数を用いて調整すること
を特徴とする。
【0008】この場合、色相修正関数を選択し、その色
相修正関数により修正される色相の範囲、関数形を調整
することにより、所望の色相範囲における色相を任意に
修正することができる。例えば、入力画像から選択した
2点の一方の色相を増加させ、他方を減少させるように
色相修正関数を設定すれば、これらの点の色相の差を広
げ、それらの色相を分離することができる。また、調整
する中心色相を設定することにより、前記中心色相を中
心とした色相に対するコントラストの調整を行うことも
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本実施形態の色修正方法
が適用されるカラー画像処理装置10を示す。このカラ
ー画像処理装置10は、画像表示部11、キャリブレー
ション回路12、画像処理回路14、補間処理回路1
6、USM回路18、LD制御信号変換回路20を備
え、スキャナ等から供給される画像信号R、G、Bを画
像処理条件に従ってレーザダイオード(LD)制御信号
に変換し、記録媒体上にカラー画像を形成するものであ
る。
【0010】画像表示部11は、スキャナ等から供給さ
れる画像信号R、G、Bに基づき、CRT等に処理対象
画像やその他の設定画像を表示する。
【0011】キャリブレーション回路12は、画像信号
R、G、Bの各色毎に補正テーブルを備え、この補正テ
ーブルにより前記画像信号R、G、Bを濃度信号C、
M、Yに変換する。なお、補正テーブルは、例えば、キ
ャリブレーションチャートを読み取って得られた濃度信
号C、M、Yが前記キャリブレーションチャートの指定
濃度となるように設定されている。
【0012】画像処理回路14は、指定された画像処理
条件に従い、例えば、ハイライト、シャドーの濃度設
定、各色の階調変換、グレーバランスの調整、カラーコ
レクション、UCR(Under Color Removal)処理によ
る濃度信号Kの生成等の処理を画像変換テーブルTj
(j=C、M、Y、K)を用いて行う。従って、濃度信
号C、M、Yは、画像処理回路14において、後述する
ようにして設定される前記画像変換テーブルTjにより
所望の網%信号C、M、Y、Kに変換される。なお、画
像処理回路14は、例えば、8ビットの濃度信号C、
M、Yの中、上位5ビットの入力画像信号を画像変換テ
ーブルTjを用いて変換処理することで、出力画像信号
である網%信号C、M、Y、Kを生成する。
【0013】補間処理回路16は、画像処理回路14か
らの網%信号C、M、Y、Kの補間処理を行う。例え
ば、8ビットの濃度信号C、M、Yの中、下位3ビット
の入力画像信号に基づき、画像処理回路14からの網%
信号C、M、Y、Kに対する補間処理を行う。このよう
な処理を行うことにより、画像変換テーブルTjの生成
処理および画像処理回路14での変換処理の負担を軽減
することができる。
【0014】USM回路18は、濃度信号C、M、Yか
らUSM(Unsharpness Mask )信号を生成し、補間処
理回路16からの出力である網%信号C、M、Y、Kに
加算することで、画像のエッジ強調処理を行う。
【0015】LD制御信号変換回路20は、エッジ強調
された網%信号C、M、Y、KをLD制御信号に変換す
る。この場合、LD制御信号は、レーザダイオードを制
御して記録媒体にC、M、Y、Kの各色に対応する画像
を形成する。
【0016】一方、画像処理回路14には、画像変換テ
ーブル生成回路24において生成された画像変換テーブ
ルTjが供給される。この場合、画像変換テーブル生成
回路24は、パラメトリックに記述される複数の画像変
換関数をキーボード、マウス等の選択指示手段28によ
って選択し、あるいは、設定することで画像変換テーブ
ルTjを生成する。
【0017】すなわち、画像変換テーブル生成回路24
は、図2に示すように、HL/SD濃度設定部29、ト
ーンカーブ設定部31、信号並べ替え演算部33、UC
R演算部35、K版生成部37、網%グレーバランス設
定部39、網%設定部41およびカラーコレクション部
43から構成されており、選択指示手段28を用いてオ
ペレータにより指示された指示データa1〜a7とテス
ト濃度信号C、M、Yとに基づき画像変換テーブルTj
を生成する。
【0018】HL/SD濃度設定部29は、入力画像信
号である濃度信号C、M、Yのハイライト(HL)設定
点およびシャドー(SD)設定点の濃度を指示データa
1の濃度設定値により正規化する。
【0019】トーンカーブ設定部31は、指示データa
2によって画像変換関数の1つである基本トーンカーブ
を選択し、あるいは、指示データa2によって指示され
たカーブ修正係数で基本トーンカーブを修正することに
よりトーンカーブを設定し、この設定されたトーンカー
ブに従って、HL/SD濃度設定部29により正規化さ
れた濃度信号C、M、Yを濃度信号Cを基準として階調
変換する。
【0020】信号並べ替え演算部33は、HL/SD濃
度設定部29からの濃度信号C、M、Yの各成分の大小
を比較することで、最大値maxと最小値minとを求
める。
【0021】UCR演算部35は、信号並べ替え演算部
33からの最大値maxおよび最小値minと、選択指
示手段28からの指示データa3に基づくグレー幅コン
トロールデータおよびUCR強度データとに従い、各濃
度信号C、M、Yに対するUCR量を算出する。このU
CR量は、UCR処理前の濃度信号C、M、Yから減算
される。なお、UCA(Under Color Addition)処理を
行う場合には、前記UCR強度データを負の値として設
定し、得られたUCA量を濃度信号C、M、Yに加算す
ることになる。
【0022】K版生成部37は、信号並べ替え演算部3
3からの最大値maxおよび最小値minと、選択指示
手段28からの指示データa4に基づくK版グレー幅コ
ントロールデータおよびK版生成カーブ修正係数データ
とに従い、濃度信号Kを算出する。
【0023】網%グレーバランス設定部39は、選択指
示手段28からの指示データa5に基づくグレーバラン
スデータに従い、等量の濃度信号C、M、Yをグレーと
することのできる網%信号C、M、Yに変換するととも
に、濃度信号Kを網%信号Kに変換する。
【0024】カラーコレクション部43は、HL/SD
濃度設定部29からの濃度信号C、M、Yから色相H、
明度Lおよび彩度Sを求め、選択指示手段28の指示デ
ータa7に基づくカラーコレクション係数Bcj、Bm
j、Byj、Bkj(j=1〜6)に従い、各濃度信号
C、M、Y、Kの修正量ΔC、ΔM、ΔY、ΔKを網%
として求め、網%グレーバランス設定部39から出力さ
れる網%信号C、M、Y、Kに加算する。
【0025】網%設定部41は、選択指示手段28から
の指示データa6に基づくハイライトおよびシャドーの
網%設定値に従い、修正量ΔC、ΔM、ΔY、ΔKが加
算された網%信号C、M、Y、Kをさらに修正する。
【0026】以上のようにして求められる網%信号C、
M、Y、Kと濃度信号C、M、Yとの関係として、画像
変換テーブルTjが求められる。
【0027】ここで、カラーコレクション部43は、図
3に示すように構成される。すなわち、カラーコレクシ
ョン部43は、階調特性変換回路46と、HLS変換回
路48と、HLS調整回路50と、修正量算出回路52
とから構成される。
【0028】階調特性変換回路46は、濃度信号C、
M、Yの階調変換処理を行う。
【0029】HLS変換回路48は、階調変換された濃
度信号C、M、Yを色相H、明度Lおよび彩度Sに変換
する。なお、色相H、明度Lおよび彩度Sは、濃度信号
C、M、Yの最大値Qmax、中間値Qmid、最小値
Qminから後述するようにして求められる。
【0030】HLS調整回路50は、色相H、明度Lお
よび彩度Sを、HLS調整パラメータに従いユーザが希
望する色相H′、明度L′および彩度S′に変換する。
【0031】修正量算出回路52は、色相R検出部5
4、色相G検出部56、色相B検出部58、色相C検出
部60、色相M検出部62、色相Y検出部64、不要色
検出部66、必要色検出部68により構成される。
【0032】例えば、色相R検出部54は、色相HがR
の色相を含む場合、Rに対して設定されたカラーコレク
ション関数である色相方向強度関数および明度・彩度方
向強度関数と、カラーコレクション係数Bcj、Bm
j、Byj、Bkjとを用いて、Rに対する網%信号
C、M、Y、Kの単位色修正量を算出する。算出された
各単位色修正量は、網%信号C、M、Y、K毎に加算さ
れることで網%信号C、M、Y、Kの修正量ΔC、Δ
M、ΔY、ΔKが求められる。
【0033】また、必要色検出部68は、着目した画像
上の色に対して出力を必要とする色を検出し、その色を
増加させる色修正を行うもので、例えば、Yを中心とす
る色相範囲においては、Yが必要色と判断される。同様
に、不要色検出部66は、着目した画像上の色に対して
出力を必要とする色を検出し、その色を増加させる色修
正を行うもので、例えば、Yを中心とする色相範囲にお
いては、Yが必要色と判断される。
【0034】本実施形態のカラー画像処理装置10は、
基本的には以上のように構成されるものであり、次に、
このカラー画像処理装置10による色修正方法について
説明する。
【0035】先ず、スキャナや他の画像入力装置からの
原画像の画像信号R、G、Bを取り込み、この画像信号
R、G、Bに基づき、画像処理条件設定前の、いわゆ
る、プレスキャン画像をCRT等からなる画像表示部1
1に表示する。そして、ユーザは、表示された前記プレ
スキャン画像に基づき、画像処理条件の設定処理を行
う。
【0036】そこで、選択指示手段28を用いてオペレ
ータが指示データa1〜a7を指示することにより、H
L/SD濃度設定部29、トーンカーブ設定部31、U
CR演算部35、K版生成部37、網%グレーバランス
設定部39、網%設定部41、カラーコレクション部4
3に所定の画像変換関数が設定される。次いで、テスト
濃度信号C、M、Yを生成して画像変換テーブル生成回
路24に供給し、得られた網%信号C、M、Y、Kと対
応するテスト濃度信号C、M、Yとの関係として、画像
変換テーブルTj(C,M,Y)(j=C、M、Y、
K)を設定する。
【0037】すなわち、HL/SD濃度設定部29で
は、テスト濃度信号C、M、Yのハイライト(HL)設
定点およびシャドー(SD)設定点の濃度を指示データ
a1の濃度設定値により正規化し、トーンカーブ設定部
31、信号並べ替え演算部33およびカラーコレクショ
ン部43に供給する。
【0038】トーンカーブ設定部31では、テスト濃度
信号C、M、Yを、指示データa2に従って設定された
トーンカーブにより階調変換する。信号並べ替え演算部
33では、前記テスト濃度信号C、M、Yから最大値m
axおよび最小値minを求め、これらから、UCR演
算部35において指示データa3に基づく所望のUCR
量が算出されるとともに、K版生成部37において指示
データa4に基づく所望のK版量であるテスト濃度信号
Kが算出される。前記UCR量が減算されたテスト濃度
信号C、M、Yと、テスト濃度信号Kとは、網%グレー
バランス設定部39において、指示データa5に基づい
てグレーバランスの調整された網%信号C、M、Y、K
に変換される。
【0039】一方、カラーコレクション部43では、指
示データa7に基づき、以下のようにして修正量ΔC、
ΔM、ΔY、ΔKが求められる。
【0040】先ず、HL/SD濃度設定部29からのテ
スト濃度信号C、M、Yは、図3に示す階調特性変換回
路46において階調変換された後、HLS変換回路48
において色相H、明度Lおよび彩度Sに変換される。
【0041】すなわち、HLS変換回路48では、テス
ト濃度信号C、M、Yの最大値Qmax、中間値Qmi
d、最小値Qminを求め、これらから、パラメータV
を、 V=(Qmid−Qmin)/(Qmax−Qmin) …(1) として求める。そして、このパラメータVを用いて、 テスト濃度信号Yが最大でテスト濃度信号Cが最小の場合、 H=1.0−V …(2) テスト濃度信号Yが最大でテスト濃度信号Mが最小の場合、 H=1.0+V …(3) テスト濃度信号Cが最大でテスト濃度信号Mが最小の場合、 H=3.0−V …(4) テスト濃度信号Cが最大でテスト濃度信号Yが最小の場合、 H=3.0+V …(5) テスト濃度信号Mが最大でテスト濃度信号Yが最小の場合、 H=5.0−V …(6) テスト濃度信号Mが最大でテスト濃度信号Cが最小の場合、 H=5.0+V …(7) として色相Hが求められる。なお、色相Hは、0.0≦
H≦6.0であり、H=0はR、H=1はY、H=2は
G、H=3はC、H=4はB、H=5はMの各色相を表
す。
【0042】また、明度Lは、 L=1.0−Qmax …(8) として求められる。なお、明度Lは、0.0≦L≦1.
0であり、L=0は暗い色を表し、L=1は明るい色を
表す。
【0043】さらに、彩度Sは、Qmax≦0.0の場
合、 S=0.0 …(9) とし、それ以外の場合、 S=1.0−(Qmin+0.1)/(Qmax+0.1) …(10) として求められる。なお、彩度Sは、0.0≦S≦1.
0であり、S=0は濁った色を表し、S=1は鮮やかな
色を表す。
【0044】次に、前記のようにして算出された色相
H、明度Lおよび彩度Sは、HLS調整回路50におい
て、所望の色相H′、明度L′および彩度S′に変換さ
れる。
【0045】そこで、色相Hの変換処理について説明す
る。この場合、ユーザは、例えば、図4に示すように、
画像表示部11に表示されたプレスキャン画像70に対
して、色相Hを調整すべき所望の2点P1およびP2を
マウス等のポインティングデバイスを用いて指定する。
次いで、画像表示部11に表示された設定画面72に対
して、修正すべき色相関数の色相(例えば、C)をプル
ダウンメニュー73から選択するとともに、指定した2
点P1およびP2間の所望の中心色相(hc:0.0〜
6.0)74、色相の調整範囲の下限値(Δhmin:
0.0〜)76および上限値(Δhmax:0.0〜)
77、調整のために使用する関数タイプ(Ht:1,
2)78、調整の強度(kh:−1.0〜1.0)80
の各データを設定する。
【0046】関数タイプ78としては、例えば、図5に
示す色相修正関数FH(Ht=1)と、図6に示す色相
修正関数FH(Ht=2)とが準備される。色相修正関
数FH(Ht=1)は、Pmin=hc−Δhmin、
Pmax=hc+Δhmaxとして、 FH=(H−Pmin)/(hc−Pmin) (Pmin<H≦hc) FH=(Pmax−H)/(Pmax−hc) (hc<H≦Pmin) FH=0 (上記以外) …(11) であり、色相修正関数FH(Ht=2)は、α1=(P
min+hc)/2、α2=(hc+Pmax)/2と
して、 FH=−2・(H−Pmin)/(hc−Pmin) (Pmin<H≦ α1) FH=−2・(hc−H)/(hc−Pmin) (α1<H≦hc) FH=2・(H−hc)/(Pmax−hc) (hc<H≦α2) FH=2・(Pmax−H)/(Pmax−hc) (α2<H≦Pma x) FH=0 (上記以外) …(12) である。
【0047】以上のようにして設定した色相修正関数F
Hおよび強度khを用いて、HLS調整回路50は、入
力された色相Hを、 H′=H+kh・FH(H) (Pmin≦H≦Pmax) …(13) H′=H (Pmin>HまたはPmax<H) …(14) となる色相H′に変換する。図7は、関数タイプ78と
してHt=2を選択した場合の色相HとH′との関係を
示す。なお、図7においては、色相修正関数FHに対し
てスムージング処理を施し、H=H′に滑らかに接続す
るような処理を施した場合を示す。
【0048】このような色相調整処理を行うことによ
り、近似する2点P1、P2の色相を所望の範囲で分離
し、しかも、所望の範囲外の色相をそのままに保存する
ことができる。なお、関数形を調整することで2点P
1、P2の色相を近づけることもできる。
【0049】次に、明度Lの変換処理について説明す
る。この場合、ユーザは、例えば、図8に示すように、
画像表示部11に表示された設定画面82に対して、調
整する明度レンジ84および中間明度コントロール86
の各データを設定する。
【0050】ここで、HLS調整回路50において明度
Lの調整を行わない場合、図9および図10の点線で示
す関係(L=Lr、L=L′)となる。一方、調整すべ
き明度レンジ84を傾きの調整値として設定し、明度修
正関数をfr(L)とすると、調整後の明度Lrは、図
9に示す実線のように、 Lr=fr(L) …(15) と変換される。また、前記のように変換された明度Lr
に対して、中間明度コントロール86として、所望の関
数形fc(Lr)を選択することにより、明度L′を、 L′=fc(Lr)=fc(fr(L)) …(16) として調整することができる。この場合、2点P1、P
2間の明度のコントラストを色相を保存した状態で任意
に調整することができる。
【0051】次いで、彩度Sの変換処理について説明す
る。この場合、ユーザは、例えば、図11に示すよう
に、画像表示部11に表示された設定画面88に対し
て、調整する彩度レンジ90および中間彩度コントロー
ル92の各データを設定する。
【0052】ここで、HLS調整回路50において彩度
Sの調整を行わない場合、図12および図13の点線で
示す関係(S=Sr、S=S′)となる。一方、調整す
べき彩度レンジ90を傾きの調整値として設定し、彩度
修正関数をgr(L)とすると、調整後の彩度Srは、
図12に示す実線のように、 Sr=gr(S) …(17) と変換される。また、前記のように変換された彩度Sr
に対して、中間彩度コントロール92として、所望の関
数形gc(Sr)を選択することにより、彩度S′を、 S′=gc(Sr)=gc(gr(S)) …(18) として調整することができる。この場合、2点P1、P
2間の彩度のコントラストを色相を保存した状態で任意
に調整することができる。
【0053】以上のようにして調整された色相H′、明
度L′および彩度S′は、修正量算出回路52に供給さ
れ、カラーコレクション係数Bcj、Bmj、Byj、
Bkjに基づいて修正量ΔC、ΔM、ΔY、ΔKが算出
される。
【0054】すなわち、修正量算出回路52を構成する
色相R検出部54には、色相H′から色相Rの色相方向
強度信号Vrを算出する色相方向強度関数Fr(H′)
と、明度L′および彩度S′から色相Rの明度・彩度方
向強度信号Wrを算出する明度・彩度方向強度関数Gr
(L′,S′)とが設定されている。
【0055】なお、色相方向強度関数Fr(H′)は、
例えば、図14に示すように設定されている。他の色相
Y、G、M、B、Cについても、同様に、色相方向強度
関数Fy(H′)、Fg(H′)、Fm(H′)、Fb
(H′)、Fc(H′)と、明度・彩度方向強度関数G
y(L′,S′)、Gg(L′,S′)、Gm(L′,
S′)、Gb(L′,S′)、Gc(L′,S′)とが
設定されている。
【0056】そこで、色相R検出部54では、修正量Δ
Cに対する色相Rの寄与量である単位色修正量Urが、
カラーコレクション係数Bcj(j=1)を用いて、 Ur=Vr・Wr・Bc1 …(19) として求められる。
【0057】同様に、色相G検出部56、色相B検出部
58、色相C検出部60、色相M検出部62、色相Y検
出部64、不要色検出部66、必要色検出部68におい
て、単位色修正量Ug、Ub、Uc、Um、Uy、U
w、Uuがカラーコレクション係数Bcj(j=2〜
6)を用いて求められ、これらを加算することにより、
濃度信号Cに対する修正量ΔCが、 ΔC=Ur+Ug+Ub+Uc+Um+Uy+Uw+Uu …(20) として求められる。
【0058】なお、濃度信号M、Y、Kに対する修正量
ΔM、ΔY、ΔKについても、カラーコレクション係数
Bmj、Byj、Bkjを用いて同様にして求めること
ができる。
【0059】以上のようにして求められた修正量ΔC、
ΔM、ΔY、ΔKは、網%グレーバランス設定部39の
出力信号である網%信号C、M、Y、Kに加算され、そ
の網%信号C、M、Y、Kが網%設定部41においてハ
イライトおよびシャドーの網%設定値に従って調整され
る。調整された網%信号C、M、Y、Kは、対応するテ
スト濃度信号C、M、Yとの関係である画像変換テーブ
ルTjとして、画像処理回路14に設定される。
【0060】次に、任意の画像信号R、G、Bがカラー
画像処理装置10に供給された場合の画像処理について
説明する。
【0061】画像信号R、G、Bは、キャリブレーショ
ン回路12において濃度信号C、M、Yに変換される。
この濃度信号C、M、Yは、USM回路18に供給さ
れ、補間処理回路16からの出力である網%信号C、
M、Y、Kに対するエッジ強調のためのUSM信号が生
成される。
【0062】また、キャリブレーション回路12から出
力された濃度信号C、M、Yは、その上位桁信号、例え
ば、上位5ビットの濃度信号C、M、Yが画像処理回路
14に供給され、画像変換テーブルTjによって画像変
換されることにより、網%信号C、M、Y、Kが求めら
れる。一方、濃度信号C、M、Yの下位桁信号、例え
ば、下位3ビットの濃度信号C、M、Yは、補間処理回
路16に供給され、前記網%信号C、M、Y、Kに対す
る補間処理が行われる。
【0063】補間処理された網%信号C、M、Y、K
は、USM回路18からのUSM信号が加算されること
で所望のエッジ強調処理がなされた後、LD制御信号変
換回路20においてLD制御信号に変換される。このL
D制御信号に基づき、記録媒体上に所望の画像が形成さ
れる。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明では、入力画像信
号から求めた色相を任意の範囲において調整し、その範
囲での色相に対するコントラスト調整を容易に行うこと
ができる。例えば、色相が近似する2つの点の一方の色
相を増加させ、他方の色相を減少させるように色相の変
換処理を行うことにより、多数のパラメータを修正する
ことなく、色の分離処理を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の色修正方法が適用されるカラー画像処
理装置の構成ブロック図である。
【図2】図1に示す画像変換テーブル生成回路の詳細構
成ブロック図である。
【図3】図2に示すカラーコレクション部の詳細構成ブ
ロック図である。
【図4】色相を調整する処理画面の説明図である。
【図5】色相修正関数の説明図である。
【図6】色相修正関数の説明図である。
【図7】色相修正関数により修正された色相の説明図で
ある。
【図8】明度を調整する処理画面の説明図である。
【図9】明度修正関数により修正された明度の説明図で
ある。
【図10】所望の関数形を選択して調整された明度の説
明図である。
【図11】彩度を調整する処理画面の説明図である。
【図12】彩度修正関数により修正された彩度の説明図
である。
【図13】所望の関数形を選択して調整された彩度の説
明図である。
【図14】色相方向強度関数の説明図である。
【符号の説明】
10…カラー画像処理装置 12…キャリブレ
ーション回路 14…画像処理回路 16…補間処理回
路 18…USM回路 20…LD制御信
号変換回路 24…画像変換テーブル生成回路 28…選択指示手
段 43…カラーコレクション部 48…HLS変換
回路 50…HLS調整回路 52…修正量算出
回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE17 CE18 CH01 CH07 5C077 LL19 MP08 PP32 PP33 PP36 PP37 PP38 PP52 PP53 PQ12 PQ23 5C079 HB06 HB12 LA11 LA21 LB01 NA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー入力画像信号から色相、明度および
    彩度を求め、前記色相、前記明度および前記彩度と、対
    応する所望の色修正係数とを用いて、前記カラー入力画
    像信号に対する修正量を求める際、 修正すべき色相範囲と、前記色相範囲での色相修正関数
    とを設定し、前記色相範囲において、求められた前記色
    相を前記色相修正関数を用いて調整することを特徴とす
    る色修正方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において、 分離する色相の中心色相を設定し、前記中心色相を中心
    とした前記色相範囲において、前記色相を調整すること
    を特徴とする色修正方法。
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