JP2001197206A - 自動呼分配システム - Google Patents

自動呼分配システム

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JP2001197206A
JP2001197206A JP2000004580A JP2000004580A JP2001197206A JP 2001197206 A JP2001197206 A JP 2001197206A JP 2000004580 A JP2000004580 A JP 2000004580A JP 2000004580 A JP2000004580 A JP 2000004580A JP 2001197206 A JP2001197206 A JP 2001197206A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の着信呼が集中した場合であってもデー
タ変更等を行うことなく、低コストで均等に呼分配を行
うACDシステムを提供する。 【解決手段】 ネットワーク接続された複数のPBXに
おいて、受付グループごとに呼分配制御権を各PBXに
付与し、自PBXのトラヒックと、自PBXが呼分配制
御権を保有する受付グループごとトラヒックとを同報す
る。そして、各PBXにおいて、システム内で規定され
たPBXトラヒック閾値を超過したとき、あるいは他の
PBXのシステムダウンを検出したとき、同報された各
PBXのトラヒックと受付グループごとのトラヒックと
から、呼分配制御権の変更を行う受付グループと変更先
のPBXとを選択し、ネットワーク専用回線を介して受
付グループごとの呼分配制御権を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動呼分配システム
に係わり、詳細にはネットワーク接続された複数の構内
交換機それぞれにトラヒックを分散させる自動呼分配シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動呼分配(Automatic Call Distribut
ion:以下、ACDと略す。)システムは、構内交換機
(Private Branch eXchange:以下、PBXと略す。)
において、公衆網等からの着信呼をPBXが収容してい
る電話台等の複数の受付端末それぞれに均等に振り分け
る機能を有する。その場合、例えば複数の受付端末をい
くつかのグループにグループ分けし、各グループにあら
かじめ割り当てられた代表番号宛ての着信呼があったと
き、この代表番号に対応するグループ内で均等に分配さ
れる。グループ内で空き状態の受付端末がないとき、待
ち行列に登録され、処理可能な受付端末が空き状態とな
るのを待つ。
【0003】ところで、チケット等の通信販売の受け付
けやクレーム受け付け等をグループ化された受付端末で
行う場合、受付開始時刻直後や、受付終了時刻直前、カ
タログ配布直後、テレビジョン放送時間や問題発生時
等、特定の時間、場所あるいは受け付け内容の着信呼が
集中する。したがって、あらかじめ割り当てられたグル
ープの受付端末に対する着信呼はオーバフローし、他の
受付端末への呼処理に支障が生じてしまう場合がある。
そこで、複数のPBXをネットワーク回線で接続し、複
数のPBXで各グループの受付端末に対する着信呼を処
理することによって負荷を分散し、システム全体のリソ
ースの効率化を図ることが行われている。
【0004】図13は、このような従来のACDシステ
ムの構成の概要を表わしたものである。このACDシス
テムでは、第1のPBX101がそれぞれネットワーク
専用回線111、112を介し、第2および第3のPBX
102、103と接続されている。第1および第2のPB
X101、102は、回線トランク121〜126を介し公
衆網13と接続され、公衆網13からの着信呼を受け付
ける。
【0005】さらに第1〜第3のPBX101〜10
3は、複数の電話台等の受付端末が収容されており、こ
れら受付端末はあらかじめグループ分けされている。こ
こでは、第1および第2のPBX101、102には、そ
れぞれ第1〜第3の受付グループ141〜143の受付端
末が収容されている。第3のPBX103には、第1お
よび第4の受付グループ141、144の受付端末が収容
されている。
【0006】第1〜第3のPBX101〜103は、それ
ぞれ第1〜第3の自動呼分配プロセッサ(Automatic Ca
ll Distribution Processor:以下、ACDPと略
す。)151〜153を備え、各PBXに接続された第1
〜第3のACDP呼データベース(DataBase:以下、D
Bと略す。)161〜163の登録情報に基づいて、各グ
ループに割り当てられた代表番号宛ての着信呼を、対応
するグループの受付端末に均等に振り分ける。
【0007】図14は、ACDP呼DBの登録情報の一
例を表わしたものである。第1〜第3のACDP呼DB
161〜163のそれぞれには、各PBXが収容する受付
端末20ごとに、あらかじめ割り当てられた代表番号に
対応した業務種類21と、呼分配制御情報22とが登録
されている。呼分配制御情報22は、例えばその受付端
末の担当者の受付処理の熟練度23と、現時点で受付端
末に担当者が着席して業務継続中であるか否かを示す着
席状態24と、着信呼の受付処理終了後に書類への書き
込み作業に必要なインターバル時間等を持たせるといっ
た通話後に行うべき処理を規定する通話後処理情報25
等を備えている。
【0008】このような構成のACDシステムにおい
て、公衆網13からある代表番号宛ての着信呼を受け付
けたPBXは、その着信呼の代表番号に対応した業務種
類を特定し、自PBXに接続されたACDP呼DBの登
録情報を検索する。そして、着信呼に対応した受付端末
を得ると、まず空き状態にある受付端末を検出する。空
き状態にある複数の受付端末が検出されたときは、呼分
配対象となる受付端末の平均受付処理時間が均等になる
ように、あるいは前回の受付処理終了後最も長い間呼分
配が行われなかった受付端末に、あるいは呼分配制御情
報22を参照して熟練度23を参照して最も熟練度の高
い担当者に着信呼を振り分けたり、各種最適な均等分配
処理を行って着信呼の分配を行う。
【0009】一方、自PBXが収容し代表番号に対応す
る受付端末に空き状態にあるものがないとき、自PBX
とネットワーク接続され同一受付グループに属する受付
端末を収容するPBXに対して、着信呼を振り分ける。
この着信呼を振り分けられたPBXは、自PBX内で同
様にACDP呼DBを検索して、自PBXに収容されて
いる受付端末に対して均等に分配する。この際、各PB
Xに接続されたACDP呼DBには、他のPBXに収容
された受付端末の稼動状態について随時最新の情報に更
新され、これに基づいてネットワーク専用回線を介して
分配するPBXを選択する。
【0010】例えば、第1のPBX101のACDP1
1は公衆網13からの着信呼を受け付けると、まずそ
の代表番号に対応する業務種類から検索対象の受付グル
ープを特定する。特定した受付グループが第1のグルー
プ141である場合、ACDP151はACDP呼DB1
1を検索して第1のグループ141に属する受付端末で
あって、空き状態にあるものを検出する。ここで、第1
のPBX101に収容された第1のグループの141の受
付端末が全て空き状態ではないものとし、第2および第
3のPBX102、103に収容された第1のグループの
受付端末の空き状態を参照して第3のPBX103を選
択した場合、ネットワーク専用回線112を介して第1
のPBX101で受け付けた着信呼を第3のPBX103
に転送する。第3のPBX103では、ACDP呼DB
163を参照して、この着信呼を収容する第1のグルー
プの受付端末のいずれかに振り分ける。
【0011】また、この他に例えば特開平6−2372
93号公報「自動呼び分配システムとその使用方法およ
び通信システム」には、複数のPBXを備え、直接接続
されたPBXに収容された受付端末のうち着信呼に対す
る受付処理を行うべき受付端末の状態が登録され、これ
に基づいて振り分け対象の受付端末と特定するACDシ
ステムに関する技術が開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示した従来のACDシステムで、チケット等の通信販
売の受け付けやクレーム受け付け等をグループ化された
受付端末で行う際に、受付開始時刻直後や、受付終了時
刻直前、カタログ配布直後、テレビジョン放送時間や問
題発生時等、特定の時間、場所あるいは受け付け内容の
受付グループの着信呼が集中した場合、他のグループの
受付端末のトラヒックに余裕があるにもかかわらず、特
定のPBXのみに特定のトラヒックが高くなってしまう
場合がある。すなわち、図13に示すACDシステム
は、グループ内における負荷分散が可能であるが、他の
グループの受付処理能力の点で、リソースを有効に活用
することができないという問題がある。
【0013】これに対して特開平6−237923号公
報に開示された技術を適用したACDシステムでは、シ
ステム内の全ての受付端末に着信呼を均等に分配するこ
とが可能であって、特に集中する受付グループの着信呼
については負荷分散を行うことができる。しかしなが
ら、全ての受付端末がこの集中する着信呼の振り分け対
象となるため、これ以外の代表番号の受付端末の受付処
理能力が低下せざるを得ない。場合によっては、本来受
付可能な着信呼に対して、長い間待たせたり、かけ直し
のアナウンスで受付拒否が行われたりして、販売の機会
を失ったり、顧客からのクレームを受けて、商業上の信
頼を低下させてしまう。
【0014】このような事態を回避するためには、グル
ープ化された受付端末を収容するシステム内の複数のP
BXのうちトラヒックが高くなる可能性のあるPBXの
処理能力を高めたり、トラヒックを予想して毎回あらか
じめ負荷分散を行うためのACDP呼DBのデータ変更
を行って適切な呼分配を行わせる必要があるが、コスト
および工数の点で問題がある。
【0015】そこで本発目の目的は、特定の着信呼が集
中した場合であってもデータ変更等を行うことなく、低
コストで均等に呼分配を行うACDシステムを提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)複数グループの受付端末を収容する第1の受
付端末収容手段と、グループごとに呼分配制御の制御権
を保有する構内交換機を示す制御権情報と、互いに接続
された他の構内交換機のトラヒックを示すトラヒック情
報と、グループごとのトラヒックを示すグループ毎トラ
ヒック情報とを記憶する管理データベースと、自装置の
トラヒックを観測するトラヒック観測手段と、このトラ
ヒック観測手段によって観測されたトラヒックとあらか
じめ設定されたトラヒック閾値とを比較する比較手段
と、この比較手段によってトラヒックがトラヒック閾値
を超えているとき管理データベースの記憶情報に基づい
て制御権の変更先の第2の構内交換機と受付端末収容手
段によって収容され自装置が制御権を保有するグループ
とを選択する選択手段と、この選択手段によって選択さ
れた第2の構内交換機に対して制御権を保有するグルー
プの制御権変更を指示する制御権変更指示手段とを備え
る第1の構内交換機と、(ロ)グループと同一グループ
の受付端末を収容する第2の受付端末収容手段と、制御
権変更指示手段によって制御権の変更が指示されたとき
第2の受付端末収容手段によって収容された受付端末に
おいて呼分配を行う呼分配制御手段を備える第2の構内
交換機とを自動呼分配システムに具備させる。
【0017】すなわち請求項1記載の発明では、複数グ
ループの受付端末を収容する第1の構内交換機に、管理
データベースを設け、グループごとに呼分配制御の制御
権を保有する構内交換機を示す制御権情報と、互いに接
続された他の構内交換機のトラヒックを示すトラヒック
情報と、グループごとのトラヒックを示すグループ毎ト
ラヒック情報とを記憶するようにした。そして、トラヒ
ック観測手段により自構内交換機で観測されたトラヒッ
クが所定の閾値を超過したとき、管理データベースの記
憶情報に基づいて制御権の変更先の第2の構内交換機と
受付端末収容手段によって収容され自装置が制御権を保
有するグループとを選択し、制御権を保有するグループ
の制御権変更を指示するようにした。制御権変更を指示
された第2の構内交換機では、第1の構内交換機で制御
権の変更が指示されたグループと同一グループの受付端
末において呼分配を行う。
【0018】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
自動呼分配システムで、第2の構内交換機は、制御権変
更指示手段によって制御権の変更が指示されたとき第3
の構内交換機に収容されているグループと同一グループ
の受付端末において呼分配を行う呼分配制御手段を備え
ることを特徴としている。
【0019】すなわち請求項2記載の発明では、第2の
構内交換機は、第3の構内交換機に収容されているグル
ープと同一グループの受付端末において呼分配を行うよ
うにしたので、受付グループを増設する必要があるもの
の、増設後のトラヒック制御ができない場合、各PBX
の処理能力を上げることなく既存の装置を用いたまま適
切な処理能力を有するACDシステムを構築することが
できる。
【0020】請求項3記載の発明では、請求項1または
請求項2記載の自動呼分配システムで、グループごとに
トラヒックを観測するグループ毎トラヒック観測手段
と、このグループ毎トラヒック観測手段によって観測さ
れたグループごとのトラヒックとトラヒック観測手段に
よって観測された自装置のトラヒックとを周期的に同報
するトラヒック同報手段とを備えることを特徴としてい
る。
【0021】すなわち請求項3記載の発明では、同報手
段により、グループごとおよび構内交換機のトラヒック
とを周期的に同報するようにしているので、互いに複数
の構内交換機が接続されているとき、トラヒックが超過
した時点で最適なトラヒックの分散を行うことができ
る。
【0022】請求項4記載の発明では、(イ)複数グル
ープの受付端末を収容する第1の受付端末収容手段と、
自装置の稼動状態を同報する同報手段とを備える第1の
構内交換機と、(ロ)グループごとに呼分配制御の制御
権を保有する構内交換機を示す制御権情報と、互いに接
続された他の構内交換機のトラヒックを示すトラヒック
情報と、グループごとのトラヒックを示すグループ毎ト
ラヒック情報とを記憶する管理データベースと、第1の
構内交換機のシステムダウンを検出するシステムダウン
検出手段と、このシステムダウン検出手段によってシス
テムダウンが検出されたとき管理データベースの記憶情
報に基づいて制御権の変更先の第3の構内交換機を選択
する選択手段と、この選択手段によって選択された第3
の構内交換機に対して制御権を保有するグループの制御
権変更を指示する制御権変更指示手段とを備える第2の
構内交換機と、(ハ)第3の構内交換機が制御権を保有
するグループと同一グループの受付端末を収容する第3
の受付端末収容手段と、制御権変更指示手段によって制
御権の変更が指示されたとき第3の受付端末収容手段に
よって収容されたグループ内の受付端末において呼分配
を行う呼分配制御手段を備える第3の構内交換機とを自
動呼分配システムに具備させる。
【0023】すなわち請求項4記載の発明では、複数グ
ループの受付端末を収容する第1の構内交換機に、自装
置の稼動状態を同報させる。第2の交換機には管理デー
タベースを設け、グループごとに呼分配制御の制御権を
保有する構内交換機を示す制御権情報と、互いに接続さ
れた他の構内交換機のトラヒックを示すトラヒック情報
と、グループごとのトラヒックを示すグループ毎トラヒ
ック情報とを記憶するようにした。そして、トラヒック
観測手段により自構内交換機で観測されたトラヒックが
所定の閾値を超過したとき、管理データベースの記憶情
報に基づいて制御権の変更先の第3の構内交換機と受付
端末収容手段によって収容され自装置が制御権を保有す
るグループとを選択し、制御権を保有するグループの制
御権変更を指示するようにした。制御権変更を指示され
た第3の構内交換機では、第1の構内交換機で制御権の
変更が指示されたグループと同一グループの受付端末に
おいて呼分配を行う。
【0024】
【発明の実施の形態】
【0025】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0026】第1の実施例
【0027】図1は、本発明の第1の実施例におけるA
CDシステムの構成の概要を表わしたものである。第1
の実施例におけるACDシステムでは、第1のPBX3
1がそれぞれネットワーク専用回線311、312を介
し、第2および第3のPBX302、303と接続されて
いる。第1および第2のPBX301、302は、回線ト
ランク321〜326を介して公衆網33と接続され、公
衆網33からの着信呼を受け付ける。
【0028】さらに第1〜第3のPBX301〜30
3は、複数の電話台等の受付端末が収容されており、こ
れら受付端末は複数グループにグループ分けされてい
る。ここでは、第1および第2のPBX301、302
は、それぞれ第1〜第3の受付グループ341〜343
受付端末が収容されている。第3のPBX303には、
第1および第4の受付グループ341、344の受付端末
が収容されている。
【0029】第1〜第3のPBX301〜303は、それ
ぞれ第1〜第3のACDP351〜353を備えている。
第1〜第3のACDP351〜353は、それぞれACD
P管理部361〜363と、ACDP呼制御部371〜3
3とを備えている。さらに、第1〜第3のPBX301
〜303には、それぞれACDP管理DB381〜383
およびACDP呼DB391〜393が接続され、ACD
P管理部361〜36 3は対応するACDP管理DB38
1〜383を参照して各PBXに収容される受付グループ
の制御権を変更し、ACDP呼制御部371〜373は対
応するACDP呼DB391〜393を参照して着信呼の
均等分配制御を行う。
【0030】第1の実施例におけるACDシステムで
は、ネットワーク接続された複数のPBXのうち少なく
とも2つ以上のPBXにACDPを実装させる。各AC
DPは、ACDP管理部において各PBXで呼分配制御
される受付グループごとにトラヒックを観測し、所定の
PBXのトラヒック閾値との比較結果に応じて、トラヒ
ックの低いPBXに対して受付グループの呼分配制御権
を変更させることで、ネットワーク内におけるトラヒッ
クを分散させることができるようになっている。また、
トラヒックが高くなった場合のみならず、ネットワーク
接続された他のPBXが何らかの原因でシステムダウン
したとき、そのPBXが有する受付グループの呼分配制
御権を変更することができるようになっている。
【0031】以下、第1の実施例におけるACDシステ
ムの着信呼分配にかかわる要部について説明する。
【0032】図2は、第1の実施例におけるPBXの機
能ブロック構成の一例を表わしたものである。着信呼分
配にかかわる構成要部は、第1〜第3のPBX301
303について同様であるものとする。PBX30に
は、ACDP管理DB38およびACDP呼DB39が
接続されており、ACDP35によって参照されて受付
グループの制御権管理と着信呼分配とが行われる。AC
DP呼DB39の登録情報は、図14で説明したものと
同様のものであるとする。
【0033】PBX30は、自PBXのトラヒックを観
測するトラヒック観測手段40と、このトラヒック観測
手段40による観測結果を一定周期ごとにACDP35
内部のACDP管理部に通知するトラヒック情報通知手
段41とを備えている。さらにPBX30は、ネットワ
ーク専用回線を介して一定周期ごとに他のPBXに対し
て自システムの稼動状態とともにACDP管理DB38
で管理されるトラヒック観測手段40で観測された自P
BXのトラヒック、各受付グループのトラヒックおよび
自PBXが有する受付グループの呼分配制御権を同報す
る管理情報同報手段42と、ACDP35によって呼分
配制御権の変更制御に関してネットワーク専用回線を介
して他のPBXのACDPと通信する制御権変更通信手
段43とを備えている。
【0034】さらにまた、図1に示すACDシステムで
は、第1〜第3のPBX301〜303にはACDPを備
えているが、ACDPを備えていないPBXが混在する
場合、少なくともACDPを備えているPBXは、他の
ACDPを備えたPBXのシステムダウンを検出するシ
ステムダウン検出手段44と、システムダウン検出手段
44によって検出された他のACDPを備えたPBXの
システムダウンを、ネットワーク専用回線を介して他の
PBXに同報するとともにその旨をACDP35に通知
するシステムダウン同報手段45とを備えている。
【0035】図3は、第1の実施例におけるACDP3
5の機能ブロック構成の一例を表わしたものである。A
CDP35は、ACDP管理部36と、ACDP呼制御
部37とを備え、ACDP管理部36はACDP管理D
B38の登録情報に基づいて、ACDP呼制御部37は
ACDP呼DB39の登録情報に基づいて、それぞれ所
定の制御を行う。
【0036】ACDP管理部36は、PBXのトラヒッ
ク情報通知手段41によって通知されたPBXのトラヒ
ックを受信するトラヒック情報受信手段50と、このA
CDP35が呼分配制御権を有する受付グループごとに
トラヒックを観測する受付グループ毎トラヒック観測手
段51と、ACDP管理部DB38にアクセスするため
のACDP管理DBアクセス手段52と、他のPBXで
観測された各PBXのトラヒック情報を受信するPBX
トラヒック受信手段53とを備えている。ACDP管理
DBアクセス手段52は、トラヒック情報受信手段50
によって受信された自PBXのトラヒック、受付グルー
プ毎トラヒック観測手段51によって観測された受付グ
ループごとのトラヒックおよびPBXトラヒック受信手
段53によって受信された各PBXのトラヒックをAC
DP管理DB38に格納する。
【0037】またACDP管理部36は、ACDP管理
DB38に格納されたシステム内であらかじめ設定され
ているPBXトラヒック閾値とトラヒック情報受信手段
50によって受信された自PBXのトラヒックとを常時
比較する比較手段54と、この比較手段54の比較結果
に応じてACDP管理DB38に登録された各PBXの
トラヒックと受付グループごとのトラヒック情報に基づ
いてトラヒックを分散するのに最適なPBXと受付グル
ープを選択する選択手段55と、ACDP35が保有す
る選択手段55によって選択された受付グループの呼分
配制御権を同様に選択されたPBXのACDPに対して
制御権を変更するための制御権変更手段56とを備えて
いる。この制御権変更手段56は、比較手段54による
PBXトラヒック閾値との比較結果のみならず、システ
ムダウン同報手段45によって通知された他のACDP
を備えるPBXのシステムダウンが検出された場合にも
制御権の変更を、ネットワーク専用回線を介して行う。
【0038】ACDP管理部36は、上述した制御権の
変更を行うため、ACDP呼DB39の登録情報におけ
る変更対象の受付グループに関する情報をACDP呼制
御部37に問い合わせる問合せ手段57と、その問い合
わせ結果から変更対象の受付グループに関する情報とそ
の制御権の変更要求とからなる変更要求情報を変更先の
PBXに対して送信する変更要求情報送信手段58と、
変更先のPBXである場合に他のPBXから送信された
変更要求情報を受信する変更要求情報受信手段59と、
ACDP呼制御部37に対して変更要求情報受信手段5
9によって受信された変更要求情報にしたがって変更対
象の受付グループに関する情報を送信して受付グループ
の呼分配制御の変更指示を行う変更指示手段60とを備
えている。変更要求情報受信手段59によって他のPB
Xから送信された変更要求情報を受信したとき、制御権
変更手段56は受信した変更要求情報に基づいてACD
P管理DB38の受付グループの呼分配制御権の変更を
行う。
【0039】ACDP呼制御部37は、ACDP呼DB
39にアクセスするためのACDP呼DBアクセス手段
61と、ACDP管理部36からの制御権変更指示を受
信する変更指示受信手段62と、この変更指示受信手段
62によって受信された変更指示にしたがって受付グル
ープに関する情報をACDP呼DB39に登録して呼分
配制御を行う呼分配制御手段63とを有している。
【0040】図4は、ACDP管理DB38における登
録情報の一例を表わしたものである。ACDP管理DB
38は、PBXトラヒック閾値情報65と、PBXトラ
ヒック情報66と、受付グループ毎トラヒック情報67
とが、登録情報として登録されている。PBXトラヒッ
ク閾値情報65は、システム内で規定され、ネットワー
ク回線を介して全PBXで認識されているPBXトラヒ
ック閾値である。ここでは、全PBXに対して共通であ
るものとしているが、図示しない管理装置等によって、
PBXごとに適宜最適なトラヒック閾値を更新するよう
にしてもよい。
【0041】図5は、PBXトラヒック情報66の一例
を表わしたものである。PBXトラヒック情報66は、
各PBXのトラヒック観測手段において観測された自P
BXのトラヒックが管理情報同報手段42によってネッ
トワーク専用回線を介して通知されたものである。第1
の実施例におけるACDシステムでは、第1〜第3のP
BX301〜303それぞれについて、通知されたトラヒ
ック情報が対応付けられて登録されている。
【0042】図6は、受付グループ毎トラヒック情報6
7の一例を表わしたものである。受付グループ毎トラヒ
ック情報67は、各PBXの受付グループ毎トラヒック
観測手段において観測された各PBXが呼分配制御権を
保有する受付グループごとのトラヒック情報が、ネット
ワーク専用回線を介して通知されたものである。第1の
実施例におけるACDシステムでは、第1〜第3のPB
X301〜303それぞれによって、第1〜第4の受付グ
ループ341〜344ごとに通知されたトラヒック情報
と、各受付グループの呼分配制御権を保有するACDP
が備えられたPBXとが対応付けられて登録されてい
る。
【0043】上述した構成の第1の実施例におけるAC
DシステムにおけるPBX、PBXにおけるACDP管
理部およびACDP呼制御部は、それぞれ図示しない中
央処理装置(Central Processing Unit:以下、CPU
と略す。)を有し、読出専用メモリ(Read Only Memor
y:以下、ROMと略す。)等の所定の記憶装置に格納
された制御プログラムにしたがって、自PBXのトラヒ
ックに基づいた受付グループ毎の呼分配制御権変更およ
び他PBXのシステムダウン検出時の受付グループ毎の
呼分配制御権変更の各種制御を実行することができるよ
うになっている。
【0044】図7は、PBXにおける自PBXのトラヒ
ックに基づいた受付グループごとの呼分配制御権変更お
よび他PBXのシステムダウン検出時の受付グループご
との呼分配制御権変更に共通する処理内容の概要を表わ
したものである。すなわち、各PBXは、トラヒック観
測手段40で自PBXのトラヒックを観測して(ステッ
プS70)、所定の時間間隔になるように一定時間が経
過したか否かを判定する(ステップS71)。一定時間
が経過していないと判定されたとき(ステップS71:
N)、再びステップS70に戻る。一方、ステップS7
1で一定時間が経過したと判定されたとき(ステップS
71:Y)、トラヒック情報通知手段41によりトラヒ
ック観測手段40で観測された自PBXのトラヒック情
報をACDP管理部36に通知する(ステップS7
2)。
【0045】続いて、PBXは、ACDP管理部36に
呼分配制御権を保有する受付グループごとにトラヒック
情報を観測させ、その観測結果とともに、ステップS7
2で通知した自PBXのトラヒック情報をACDP管理
DBに格納させて管理させる(ステップS73)。
【0046】このようにACDP管理DB38に登録さ
れると、PBXは、管理情報同報手段42によって、ネ
ットワーク専用回線を介して一定周期ごとに他のPBX
に対し、自システムの稼動状態とともに、トラヒック観
測手段40で観測された自PBXのトラヒック、各受付
グループのトラヒックおよび自PBXが有する受付グル
ープの呼分配制御権を同報する。
【0047】図8は、PBXのACDP管理部における
自PBXのトラヒックに基づいた受付グループごとの呼
分配制御権変更の処理内容の概要を表わしたものであ
る。ACDP管理部36は、比較手段54により、トラ
ヒック観測手段40によって観測された自PBXのトラ
ヒックと、ACDP管理DBに保存されているシステム
内で規定されたPBXトラヒック閾値情報とを比較し
(ステップS80)、トラヒック観測手段40によって
観測された自PBXのトラヒックがシステム内で規定さ
れたPBXトラヒック閾値を超えているとき(ステップ
S81:Y)、選択手段55によりACDP管理DBの
各PBXのトラヒック情報と受付グループごとのトラヒ
ック情報とからトラヒックを分散するのに最適なPBX
と受付グループとを選択する(ステップS82)。
【0048】例えば、図6に示した受付グループ毎トラ
ヒック情報67により、第1および第2の受付グループ
341、342の呼分配制御権が第1のPBX301で保
有され、第3の受付グループ343の呼分配制御権が第
2のPBX302で保有され、第4の受付グループ344
の呼分配制御権が第3のPBX303で保有されている
ものとする。第1のPBX301で観測されたトラヒッ
ク情報であるACDP占有率が第1および第2の受付グ
ループ341、342のトラヒック情報の和を超えている
ときに第1のPBX301に第1の受付グループの着信
呼があった場合、第1のPBX301のACDP管理部
における選択手段55は、第4の受付グループ344
呼分配制御権を保有するもののPBX全体のトラヒック
に余裕のある第3のPBX303を選択するとともに、
第1および第2の受付グループ341、342のうち第4
の受付グループ344のトラヒックを参照して例えばト
ラヒックの低い方の受付グループを選択する。
【0049】このようにステップS82で変更対象のP
BXと受付グループが選択されると、制御権変更手段5
6により、選択した受付グループの呼分配制御権を、同
様に選択したPBXのACDPへの制御権変更処理を行
う(ステップS83)。
【0050】図9は、PBXにおける他のACDPを備
えたPBXのシステムダウンを検出したときに受付グル
ープごとの呼分配制御権の変更処理内容の概要を表わし
たものである。システム内でネットワークを構築し、A
CDPを備えているPBXには、上述したように他のA
CDPを備えたPBXのシステムダウンを検出すること
ができるようになっており、システムダウン検出時にも
そのPBXが保有する受付グループの呼分配制御権を変
更する。このため、PBXは、システムダウン検出手段
44により、ネットワーク専用回線を介して周期的に同
報されてくる各PBXの稼動状態を判別し、他のACD
Pを備えたPBXが正常か否かを判定する(ステップS
90)。
【0051】ステップS90で他のACDPを備えたP
BXのシステムダウンを検出したとき(ステップS9
0:Y)、システムダウン同報手段45によりシステム
ダウンしたPBXのACDPをバックアップするためそ
の旨をネットワーク専用回線を介し他のPBXに同報す
る(ステップS91)。さらに、選択手段55により、
その時点でシステムが正常に稼動する別のPBXのトラ
ヒックと、システムダウンしたPBXのACDPが呼分
配制御権を保有する受付グループごとのトラヒック情報
とから、トラヒックを分散するのに最適なPBXを選択
し(ステップS92)、制御権変更手段56によりシス
テムダウンしたACDPの受付グループの呼分配制御権
をステップS92で選択したPBXのACDPに変更す
る(ステップS93)。
【0052】図10は、ACDP管理部による図8のス
テップS83および図9のステップS93における受付
グループの呼分配制御権の変更処理において、呼分配制
御権が変更されるACDP管理部の処理内容の概要を表
わしたものである。すなわち、PBXのトラヒックが高
くなったとき、あるいは他のACDPを備えたPBXが
システムダウンしたとき、ACDP管理部は問合せ手段
57により、ACDP呼制御部37に対して、ACDP
呼DB39の呼分配制御権が変更される受付グループに
関する情報として、図14に示した受付グループに属す
る受付端末の呼分配制御のための登録情報を問い合わせ
る(ステップS100)。ACDP呼制御部37では、
この問い合わせに応じてACDP呼DBアクセス手段6
1によりACDP呼DB39をアクセスして、要求され
た受付グループに属する受付端末ごとに登録された登録
情報を取り出し、ACDP管理部36に対して変更要求
情報として送信する。
【0053】ACDP管理部36は、ACDP呼制御部
37により送信された変更要求情報の受信を監視し(ス
テップS101:N)、これを受信したとき(ステップ
S101:Y)、これを変更要求情報送信手段58によ
りネットワーク専用回線を介して、変更対象の受付グル
ープ単位のACDP呼DB39の登録情報とともに受付
グループの呼分配制御権の変更指示を、変更先として選
択されたPBXに対して送信する(ステップS10
2)。
【0054】ACDP管理部による図8のステップS8
3および図9のステップS93における受付グループの
呼分配制御権の変更処理において、呼分配制御権の変更
先のPBXでは、変更される受付グループの呼分配制御
権を保有するPBXによって送信された変更要求情報の
受信を監視し、これを検出したとき、受信した情報をA
CDP管理部に通知する。
【0055】図11は、ACDP管理部による図8のス
テップS83および図9のステップS93における受付
グループの呼分配制御権の変更処理において、呼分配制
御権の変更先のACDP管理部の処理内容の概要を表わ
したものである。すなわち、ACDP管理部は、変更要
求情報受信手段59において、変更される受付グループ
の呼分配制御権を保有するPBXによって送信された変
更要求情報の受信を監視し(ステップS110:N)、
これを検出したとき(ステップS110:Y)、ACD
P管理DB38の受付グループの呼分配制御権の変更を
行うとともに、変更指示手段60によりACDP呼制御
部37に対して、他のPBXのACDP呼DBから取り
出した受付グループに属する受付端末の呼分配制御のた
めの登録情報と制御権の変更指示とを送信する(ステッ
プS111)。
【0056】ACDP呼制御部37では、ACDP管理
部の変更指示手段から上述した変更指示を変更指示受信
手段62で受信すると、ACDP呼DBアクセス手段6
1によりACDP呼DB39に、呼分配制御権が変更さ
れた受付グループに属する受付端末の呼分配制御のため
の登録情報の追加を行って、呼分配制御手段63により
新たに変更された受付グループ内における呼分配制御が
行われる。
【0057】このように第1の実施例におけるACDシ
ステムでは、ネットワーク接続された複数のPBXにお
いて、受付グループごとに呼分配制御権を各PBXに付
与し、自PBXのトラヒックと、自PBXが呼分配制御
権を保有する受付グループごとのトラヒックとを同報す
るようにした。そして、各PBXにおいて、システム内
で規定されたPBXトラヒック閾値を超過したとき、あ
るいは他のPBXのシステムダウンを検出したとき、同
報された各PBXのトラヒックと受付グループごとのト
ラヒックとから、呼分配制御権の変更を行う受付グルー
プと変更先のPBXとを選択し、ネットワーク専用回線
を介して受付グループごとの呼分配制御権を変更する。
【0058】これにより、例えば1つのPBXのトラヒ
ックが超過した場合、他のトラヒックの低いPBXに超
過したトラヒックに相当する受付グループの呼分配制御
を変更することができるので、ネットワークに見合った
トラヒックを有しているシステムにおいて、適切に着信
呼の分配を行ってトラヒック分散を行うことができる。
また、例えば1つのPBXのシステムダウンが検出され
たとき、他のPBXでシステムダウンしたPBXが保有
する受付グループの呼分配制御権を変更することができ
るので、ネットワークに見合ったトラヒックを有してい
るシステムにおいて、残りのPBXにおいて適切に着信
呼の分配を行ってトラヒック分散を行うことができる。
したがって、チケット等の通信販売の受け付けやクレー
ム受け付け等をグループ化された受付端末で行う際に、
受付開始時刻直後や、受付終了時刻直前、カタログ配布
直後、テレビジョン放送時間や問題発生時等、特定の時
間、場所あるいは受け付け内容の受付グループの着信呼
が集中することを予測して、毎回設定データを変更する
必要がなくなり、予測外の着信呼があった場合であって
も、トラヒックを適切に分散して、着信呼が長い間待た
されたり、かけ直しのアナウンスにより受付拒否された
り、販売の機会を失ったり、顧客からのクレームを受け
てしまうといった事態を解消することができる。
【0059】第2の実施例
【0060】第1の実施例におけるACDシステムで
は、ネットワーク専用回線を介して接続された全てのP
BXでは受付の呼を着信させる回線トランクや受付端末
を収容するものとして説明したが、これに限定されるも
のではない。第2の実施例におけるACDシステムで
は、第3のPBXには回線トランクおよび受付端末を収
容せず、ACDPにより他のPBXのトラヒック超過時
やシステムダウン検出時において、他のPBXに接続さ
れた各受付グループに属する受付端末に対するトラヒッ
ク分散処理を行う。
【0061】図12は、第2の実施例におけるACDシ
ステムの構成の概要を表わしたものである。ただし、図
1に示す第1の実施例におけるACDシステムと同一部
分には同一符号を付し、説明を省略する。第2の実施例
におけるACDシステムが、第1の実施例におけるAC
Dシステムと異なる点は、上述したような第3のPBX
120を備えている点である。第3のPBX120は、
ネットワーク専用回線312を介して第1のPBX302
と接続されているものの、回線トランクおよび受付端末
を収容しない。
【0062】このような第3のPBX120は、第3の
ACDP121を備えている。第3のACDP121
は、ACDP管理部122と、ACDP呼制御部123
とを備えている。さらに、第3のPBX120には、A
CDP管理DB124およびACDP呼DP125が接
続され、ACDP管理部122は対応するACDP管理
DB124を参照して各PBXに収容される受付グルー
プの制御権を変更し、ACDP呼制御部123は対応す
るACDP呼DB125を参照して着信呼の均等分配制
御を行う。
【0063】このように第2の実施例におけるACDシ
ステムでは、回線トランクや受付グループを増設する必
要があるものの、既存のPBXだけでは増設後のトラヒ
ック制御ができない場合、PBXをネットワーク専用回
線により接続することによって各PBXの処理能力を上
げることなく、新たにPBXを増設するだけで既存の装
置を用いたまま適切な処理能力を有するACDシステム
を構築することができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、例えば1つのPBXのトラヒックが超過した
場合、他のトラヒックの低いPBXに超過したトラヒッ
クに相当する受付グループの呼分配制御を変更すること
ができるので、ネットワークに見合ったトラヒックを有
しているシステムにおいて、適切に着信呼の分配を行っ
てトラヒック分散を行うことができる。したがって、チ
ケット等の通信販売の受け付けやクレーム受け付け等を
グループ化された受付端末で行う際に、受付開始時刻直
後や、受付終了時刻直前、カタログ配布直後、テレビジ
ョン放送時間や問題発生時等、特定の時間、場所あるい
は受け付け内容の受付グループの着信呼が集中すること
を予測して、毎回設定データを変更する必要がなくな
り、予測外の着信呼があった場合であっても、トラヒッ
クを適切に分散して、着信呼が長い間待たされたり、か
け直しのアナウンスにより受付拒否されたり、販売の機
会を失ったり、顧客からのクレームを受けてしまうとい
った事態を解消することができる。
【0065】また請求項2記載の発明によれば、第2の
構内交換機は、第3の構内交換機に収容されているグル
ープと同一グループの受付端末において呼分配を行うよ
うにしたので、受付グループを増設する必要があるもの
の、増設後のトラヒック制御ができない場合、各PBX
の処理能力を上げることなく既存の装置を用いたまま適
切な処理能力を有するACDシステムを構築することが
できる。
【0066】さらに請求項3記載の発明によれば、同報
手段によりグループごとおよび構内交換機のトラヒック
とを周期的に同報するようにしているので、互いに複数
の構内交換機が接続されているとき、トラヒックが超過
した時点で最適なトラヒックの分散を行うことができ
る。
【0067】また請求項4記載の発明によれば、例えば
1つのPBXのシステムダウンが検出されたとき、他の
PBXでシステムダウンしたPBXが保有する受付グル
ープの呼分配制御権を変更することができるので、ネッ
トワークに見合ったトラヒックを有しているシステムに
おいて、残りのPBXにおいて適切に着信呼の分配を行
ってトラヒック分散を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例におけるACDシステムの構成の
概要を示す構成図である。
【図2】第1の実施例におけるPBXの機能ブロック構
成の一例を示すブロック図である。
【図3】第1の実施例におけるACDPの機能ブロック
構成の一例を示すブロック図である。
【図4】第1の実施例におけるACDP管理DBの登録
情報の一例を示す説明図である。
【図5】第1の実施例におけるPBXトラヒック情報の
一例を示す説明図である。
【図6】第1の実施例における受付グループ毎トラヒッ
ク情報の一例を示す説明図である。
【図7】第1の実施例のPBXにおける自PBXのトラ
ヒックに基づいた受付グループごとの呼分配制御権変更
および他PBXのシステムダウン検出時の受付グループ
ごとの呼分配制御権変更に共通する処理内容の概要を示
す流れ図である。
【図8】第1の実施例におけるPBXのACDP管理部
における自PBXのトラヒックに基づいた受付グループ
ごとの呼分配制御権変更の処理内容の概要を示す流れ図
である。
【図9】第1の実施例のPBXにおける他のACDPを
備えたPBXのシステムダウンを検出したとき受付グル
ープごとの呼分配制御権の変更処理内容の概要を示す流
れ図である。
【図10】第1の実施例におけるACDP管理部による
受付グループの呼分配制御権の変更処理で、呼分配制御
権が変更されるACDP管理部の処理内容の概要を示す
流れ図である。
【図11】第1の実施例におけるACDP管理部による
受付グループの呼分配制御権の変更処理で、分配制御権
の変更先のACDP管理部の処理内容の概要を示す流れ
図である。
【図12】第2の実施例におけるACDシステムの構成
の概要を示す構成図である。
【図13】従来のACDシステムの構成の概要を示す構
成図である。
【図14】ACDP呼DBの登録情報の一例を示す説明
図である。
【符号の説明】
301〜303 第1〜第3のPBX 311、312 ネットワーク専用回線 321〜326 回線トランク 33 公衆網 341〜344 第1〜第4の受付グループ 351〜353 第1〜第3のACDP 361〜363 ACDP管理部 371〜373 ACDP呼制御部 381〜383 ACDP管理DB 391〜393 ACDP呼DB
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K015 AA00 AA12 AB00 AD00 AF01 AF05 HA00 5K019 AA01 AA02 BB01 BB21 CA03 CA05 CD01 DA02 DC01 DC02 EA01 EA14 EA21 5K049 BB04 BB11 CC05 CC06 CC11 EE03 EE13 FF01 FF31 FF42 FF47 GG00 GG07 HH01 JJ01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数グループの受付端末を収容する第1
    の受付端末収容手段と、前記グループごとに呼分配制御
    の制御権を保有する構内交換機を示す制御権情報と、互
    いに接続された他の構内交換機のトラヒックを示すトラ
    ヒック情報と、前記グループごとのトラヒックを示すグ
    ループ毎トラヒック情報とを記憶する管理データベース
    と、自装置のトラヒックを観測するトラヒック観測手段
    と、このトラヒック観測手段によって観測されたトラヒ
    ックとあらかじめ設定されたトラヒック閾値とを比較す
    る比較手段と、この比較手段によって前記トラヒックが
    トラヒック閾値を超えているとき前記管理データベース
    の記憶情報に基づいて前記制御権の変更先の第2の構内
    交換機と前記受付端末収容手段によって収容され自装置
    が前記制御権を保有するグループとを選択する選択手段
    と、この選択手段によって選択された前記第2の構内交
    換機に対して前記制御権を保有するグループの制御権変
    更を指示する制御権変更指示手段とを備える第1の構内
    交換機と、 前記グループと同一グループの受付端末を収容する第2
    の受付端末収容手段と、前記制御権変更指示手段によっ
    て前記制御権の変更が指示されたとき前記第2の受付端
    末収容手段によって収容された受付端末において呼分配
    を行う呼分配制御手段を備える第2の構内交換機とを具
    備することを特徴とする自動呼分配システム。
  2. 【請求項2】 前記第2の構内交換機は、前記制御権変
    更指示手段によって前記制御権の変更が指示されたとき
    第3の構内交換機に収容されている前記グループと同一
    グループの受付端末において呼分配を行う呼分配制御手
    段を備えることを特徴とする請求項1記載の自動呼分配
    システム。
  3. 【請求項3】 前記グループごとにトラヒックを観測す
    るグループ毎トラヒック観測手段と、このグループ毎ト
    ラヒック観測手段によって観測された前記グループごと
    のトラヒックと前記トラヒック観測手段によって観測さ
    れた自装置のトラヒックとを周期的に同報するトラヒッ
    ク同報手段とを備えることを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の自動呼分配システム。
  4. 【請求項4】 複数グループの受付端末を収容する第1
    の受付端末収容手段と、自装置の稼動状態を同報する同
    報手段とを備える第1の構内交換機と、 前記グループごとに呼分配制御の制御権を保有する構内
    交換機を示す制御権情報と、互いに接続された他の構内
    交換機のトラヒックを示すトラヒック情報と、前記グル
    ープごとのトラヒックを示すグループ毎トラヒック情報
    とを記憶する管理データベースと、前記第1の構内交換
    機のシステムダウンを検出するシステムダウン検出手段
    と、このシステムダウン検出手段によってシステムダウ
    ンが検出されたとき前記管理データベースの記憶情報に
    基づいて前記制御権の変更先の第3の構内交換機を選択
    する選択手段と、この選択手段によって選択された前記
    第3の構内交換機に対して前記制御権を保有するグルー
    プの制御権変更を指示する制御権変更指示手段とを備え
    る第2の構内交換機と、 前記第3の構内交換機が制御権を保有するグループと同
    一グループの受付端末を収容する第3の受付端末収容手
    段と、前記制御権変更指示手段によって前記制御権の変
    更が指示されたとき前記第3の受付端末収容手段によっ
    て収容された前記グループ内の受付端末において呼分配
    を行う呼分配制御手段を備える第3の構内交換機とを具
    備することを特徴とする自動呼分配システム。
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