JP2001196619A - 半導体薄膜の製造方法および薄膜太陽電池の製造方法 - Google Patents

半導体薄膜の製造方法および薄膜太陽電池の製造方法

Info

Publication number
JP2001196619A
JP2001196619A JP2000004663A JP2000004663A JP2001196619A JP 2001196619 A JP2001196619 A JP 2001196619A JP 2000004663 A JP2000004663 A JP 2000004663A JP 2000004663 A JP2000004663 A JP 2000004663A JP 2001196619 A JP2001196619 A JP 2001196619A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
manufacturing
water
semiconductor thin
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000004663A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Fukuda
丞 福田
Akimine Hayashi
明峰 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2000004663A priority Critical patent/JP2001196619A/ja
Publication of JP2001196619A publication Critical patent/JP2001196619A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストの上昇を招くことなくガラス基板
間に挟んだ合紙のカスによる製造歩留りの低下を防止で
きる薄膜太陽電池の製造方法を提供する。 【解決手段】 透明導電層(2)が形成されたガラス基
板(1)を水溶性紙(11)を挟んで複数積層して搬送
する工程と、積層されたガラス基板(1)を1枚ずつ取
り出して水溶性紙(11)を取り除いた後に水洗浄して
乾燥する工程と、ガラス基板(1)上に形成された透明
導電層(2)上に半導体薄膜(4)を製膜する工程と、
半導体薄膜(4)上に裏面電極層(6)を製膜する工程
とを有する薄膜太陽電池の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薄膜太陽電池や液晶
素子の薄膜トランジスタに用いられる半導体薄膜の製造
方法、および薄膜太陽電池の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜太陽電池や液晶素子の薄膜トランジ
スタ(TFT)は、ガラス基板上に形成された透明導電
層上に半導体薄膜を製膜する工程を経て製造される。た
とえば薄膜太陽電池は、ガラス基板上に形成された透明
電極層をレーザースクライブして分割し、透明電極層上
にアモルファスシリコンまたは結晶質シリコンからなる
半導体薄膜を製膜した後に半導体薄膜をレーザースクラ
イブして分割し、さらに半導体薄膜上に裏面電極層を製
膜した後に裏面電極層をレーザースクライブして分割す
ることにより、複数の単位素子を直列に接続した構造に
形成する。
【0003】従来、透明電極層を形成したガラス基板を
ガラスメーカーから装置メーカーへ搬入する際および装
置メーカーにおいて製造サイトまで搬送する際には、複
数のガラス基板を積層した状態で搬送する。この際、ガ
ラス基板に傷がつくのを防ぐために、基板と基板との間
にわら半紙(合紙)を挟んでいる。そして、積層された
ガラス基板を1枚ずつ取り出し、ガラス基板上に形成さ
れた透明導電層上に半導体薄膜を製膜する。
【0004】しかし、従来の方法では、1枚ずつ取り出
したガラス基板に半紙のカスが付着することがある。こ
のように半紙のカスが付着したガラス基板上の透明電極
層上に半導体薄膜を製膜すると、半紙のカスが欠陥の原
因となるため製造歩留りが低下する。ガラス基板を受入
れ後に水で洗浄したとしても、洗浄水中にわら半紙のカ
スが浮遊して残存するため、ガラス基板へのカスの付着
を完全になくすことは困難である。また、合紙としてわ
ら半紙を用いた場合、合紙焼けの問題も生じる。合紙焼
けとは、わら半紙からしみ出る有機物等からなる不純物
の影響により、ガラス表面が撥水性を持つ状態に変化
し、シリコン薄膜の付着性が悪くなる現象である。
【0005】これに対して、特開平6−340865号
公報には、テレビブラウン管ガラスなどの表面にトリポ
リリン酸などの水溶性塩を塗布して被膜を形成すること
が記載されている。この場合、ガラス間に合紙を挟んで
も、水溶性塩被膜を水洗することにより、合紙に含まれ
る油脂分などの汚染物質の影響を低減することができ
る。しかし、トリポリリン酸などの水溶性塩を塗布する
作業は手間がかかり、しかも水洗により水溶性塩を完全
に除去することは困難であるため、この方法を用いると
製造コストが上昇する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、製造
コストの上昇を招くことなくガラス基板間に挟んだ合紙
のカスによる製造歩留りの低下を防止できる半導体薄膜
の製造方法および薄膜太陽電池の製造方法を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体薄膜の製
造方法は、透明導電層が形成されたガラス基板を水溶性
紙を挟んで複数積層して搬送する工程と、積層されたガ
ラス基板を1枚ずつ取り出して水溶性紙を取り除いた後
に水洗浄して乾燥する工程と、ガラス基板上に形成され
た透明導電層上にアモルファスシリコンまたは結晶質シ
リコンからなる半導体薄膜を製膜する工程とを具備した
ことを特徴とする。
【0008】本発明の薄膜太陽電池の製造方法は、透明
導電層が形成されたガラス基板を水溶性紙を挟んで複数
積層して搬送する工程と、積層されたガラス基板を1枚
ずつ取り出して水溶性紙を取り除いた後に水洗浄して乾
燥する工程と、ガラス基板上に形成された透明導電層上
にアモルファスシリコンまたは結晶質シリコンからなる
半導体薄膜を製膜する工程と、半導体薄膜上に裏面電極
層を製膜する工程とを具備したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより詳細に説明す
る。
【0010】本発明において、水溶性紙とは、少なくと
も水に完全に分散する性質を持つ紙状物をいう。水溶性
紙としてはベンリーゼ(旭化成株式会社製)、ディゾル
ボ(三島製紙株式会社製)、水溶性ポリエステル共重合
体、オブラートなどが用いられる。ベンリーゼはコット
ンリンターのカルボキシメチル化物を主材とするもので
ある。ディゾルボは繊維状カルボキシメチルセルロース
に製紙用繊維を混合して抄紙したものである。水溶性ポ
リエステル共重合体は、テレフタル酸成分、イソフタル
酸成分、スルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分およ
び脂肪族ジカルボン酸成分の4つの酸成分と、グリコー
ル成分とを重合させたものである。
【0011】上記のような水溶性紙を用い、透明導電層
が形成された複数のガラス基板を互いの間に水溶性紙を
挟んで積層した状態で搬送し、積層されたガラス基板を
1枚ずつ取り出して水溶性紙を取り除いた後に水洗浄し
て乾燥する。このとき、水溶性紙は洗浄水とともに完全
に除去されるので、従来の半紙を用いた場合のように紙
のカスが残ることがない。したがって、ガラス基板上の
透明導電層に半導体薄膜を製膜しても紙のカスに起因す
る欠陥が生じるのを避けることができ、この半導体薄膜
を加工することにより製造される薄膜トランジスタ(T
FT)などの製造歩留りを向上できる。
【0012】たとえば、製膜された半導体薄膜にレーザ
ースクライブなどの処理を施した後、半導体薄膜上に裏
面電極層を製膜し、さらに裏面電極層にレーザースクラ
イブなどの処理を施すことにより、良好な性能を有する
薄膜太陽電池を高歩留りで製造することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0014】図1(A)〜(C)に示す方法により薄膜
太陽電池を製造した例について説明する。
【0015】図1(A)に示すように、面積92cm×
46cm、厚さ4mmのソーダーライムガラスからなる
ガラス基板1の表面にSnO2からなる透明電極層2が
形成されている。なお、透明電極層2の材料としては、
酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム錫(ITO)など
の透明導電性酸化物を用いることもできる。このガラス
基板1は水溶性紙11を挟んで複数層積層されて搬送さ
れる。この例では、水溶性紙11としてベンリーゼ(旭
化成株式会社製)を用いている。
【0016】搬送後に積層されていたガラス基板1を1
枚ずつ取り出して水溶性紙を取り除いた後に水洗浄して
乾燥した。この時点で、水溶性紙11は洗浄水とともに
完全に除去されるので、紙のカスが残ることはない。
【0017】次に、図1(B)に示すように、透明電極
層2をレーザースクライバーによりスクライブライン3
の位置で複数段の単位素子に対応するように分割した。
その後、ガラス基板1をマルチチャンバーのプラズマC
VD装置に入れ、透明電極層2上にアモルファスシリコ
ン層3を製膜した。このアモルファスシリコン層3はp
in接合構造を有する。
【0018】ガラス基板1をプラズマCVD装置から取
り出し、アモルファスシリコン層4をレーザースクライ
バーによりスクライブライン5の位置で複数段の単位素
子に対応するように分割した。この際、アモルファスシ
リコン層4のスクライブライン5は透明電極層2のスク
ライブラインから約100μmずらした。
【0019】次いで、図1(C)に示すように、ガラス
基板1をマグネトロンスパッタ装置に入れ、ZnOター
ゲットを用いてRFマグネトロンスパッタによりZnO
層を製膜し、さらにAgターゲットを用いてDCマグネ
トロンスパッタによりAg層を製膜することにより、二
層構造の裏面電極層6を形成した。なお、裏面電極層6
の材料としては、Al、Ag、Crなどの金属を単層ま
たは複層で用いることもできる。
【0020】ガラス基板1をマグネトロンスパッタ装置
から取り出して、裏面電極層6およびその下のアモルフ
ァスシリコン層4をレーザースクライバーによりスクラ
イブライン7の位置で複数段の単位素子に対応するよう
に分割した。この際、裏面電極層6のスクライブライン
7はアモルファスシリコン層4のスクライブライン5か
ら約100μmずらした。
【0021】その後、バスバー電極の形成、太陽電池裏
面の充填材樹脂および保護フィルムによる封止などの工
程を経て、太陽電池モジュールを製造した。
【0022】このようにして得た太陽電池モジュールに
ついて、100mW/cm2のAM1.5ソーラーシミ
ュレーターを用いて、電流電圧特性を測定した。その結
果、短絡電流1240mA、開放電圧44.2V、曲線
因子0.70、最大出力38.4Wであった。
【0023】比較のために、透明電極層2が形成された
ガラス基板1をわら半紙を挟んで複数積層して搬送した
以外は、上記と同様のプロセスで太陽電池モジュールを
製造し、電流電圧特性を特性を測定した。その結果、短
絡電流1240mA、開放電圧42.9V、曲線因子
0.67、最大出力35.6Wであった。
【0024】このように実施例の太陽電池モジュールは
比較例のものよりも最大出力が向上した。これは、ガラ
ス基板を積層して搬送する際にガラス基板間に挟む合紙
として水溶性紙を用いたことにより、紙のカスに起因す
る半導体薄膜の欠陥が低減したことによるものである。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、製
造コストの上昇を招くことなくガラス基板間に挟んだ合
紙のカスによる製造歩留りの低下を防止できる半導体薄
膜の製造方法および薄膜太陽電池の製造方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄膜太陽電池の製造方法を工程順
に示す断面図。
【符号の説明】
1…ガラス基板 2…透明電極層 4…アモルファスシリコン層 6…裏面電極層 3、5、7…スクライブライン 11…水溶性紙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明導電層が形成されたガラス基板を水
    溶性紙を挟んで複数積層して搬送する工程と、積層され
    たガラス基板を1枚ずつ取り出して水溶性紙を取り除い
    た後に水洗浄して乾燥する工程と、ガラス基板上に形成
    された透明導電層上にアモルファスシリコンまたは結晶
    質シリコンからなる半導体薄膜を製膜する工程とを具備
    したことを特徴とする半導体薄膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 透明導電層が形成されたガラス基板を水
    溶性紙を挟んで複数積層して搬送する工程と、積層され
    たガラス基板を1枚ずつ取り出して水溶性紙を取り除い
    た後に水洗浄して乾燥する工程と、ガラス基板上に形成
    された透明導電層上にアモルファスシリコンまたは結晶
    質シリコンからなる半導体薄膜を製膜する工程と、半導
    体薄膜上に裏面電極層を製膜する工程とを具備したこと
    を特徴とする薄膜太陽電池の製造方法。
JP2000004663A 2000-01-13 2000-01-13 半導体薄膜の製造方法および薄膜太陽電池の製造方法 Pending JP2001196619A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000004663A JP2001196619A (ja) 2000-01-13 2000-01-13 半導体薄膜の製造方法および薄膜太陽電池の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000004663A JP2001196619A (ja) 2000-01-13 2000-01-13 半導体薄膜の製造方法および薄膜太陽電池の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001196619A true JP2001196619A (ja) 2001-07-19

Family

ID=18533421

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000004663A Pending JP2001196619A (ja) 2000-01-13 2000-01-13 半導体薄膜の製造方法および薄膜太陽電池の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001196619A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012188785A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Nagara Paper Manufacture Co Ltd ガラス用合紙とガラス板に付着した汚れの除去方法
JP7526086B2 (ja) 2020-12-21 2024-07-31 株式会社カネカ 太陽電池の製造方法、および製膜方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012188785A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Nagara Paper Manufacture Co Ltd ガラス用合紙とガラス板に付着した汚れの除去方法
JP7526086B2 (ja) 2020-12-21 2024-07-31 株式会社カネカ 太陽電池の製造方法、および製膜方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100454584C (zh) 透光性薄膜太阳能电池模块及其制造方法
US20090032109A1 (en) Cis based thin-film photovoltaic module and process for producing the same
US20090229653A1 (en) Stacked-layered thin film solar cell and manufacturing method thereof
US20040219710A1 (en) Manufacturing a solar cell foil connected in series via a temporary substrate
US10566478B2 (en) Thin-film solar cell module structure and method of manufacturing the same
JP2008066437A (ja) 太陽電池パネルの製造方法
JP2001339081A (ja) 太陽電池およびその製造方法
US10246374B2 (en) Method for manufacturing glass film laminate, glass film laminate, and method for manufacturing electronic device
CN114695671A (zh) 钙钛矿太阳能电池及其制备方法、光伏系统
US20110155219A1 (en) Thin film solar cell and method for fabricating the same
KR20150065606A (ko) 전자 디바이스의 제조 방법
US8329495B2 (en) Method of forming photovoltaic modules
JP2001196619A (ja) 半導体薄膜の製造方法および薄膜太陽電池の製造方法
JP3746410B2 (ja) 薄膜太陽電池の製造方法
CN101809761B (zh) 太阳能电池组件的制造方法
KR101786099B1 (ko) 탠덤형 태양전지 및 그의 제조방법
JP2006080371A (ja) 太陽電池及びその製造方法
US20100193007A1 (en) Thin Film Solar Cell Module And Method For Repairing The Same
CN117750849B (zh) 一种大面积柔性钙钛矿太阳电池的制备方法及电池
KR20190142296A (ko) 박막 태양전지 모듈 구조 및 이의 제조 방법
JP5514223B2 (ja) 間隔をおいて配置された傾斜部を有する光電池および製造方法
KR101324291B1 (ko) 태양전지의 제조방법
JP4075254B2 (ja) 薄膜太陽電池の製造方法
CN117529191A (zh) 一种钙钛矿晶硅叠层电池的制作方法及其电池组件
CN114203859A (zh) 一种可定制尺寸的cigs薄膜太阳能电池组件的加工方法