JP2001196035A - 電池パック - Google Patents

電池パック

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JP2001196035A JP2000004828A JP2000004828A JP2001196035A JP 2001196035 A JP2001196035 A JP 2001196035A JP 2000004828 A JP2000004828 A JP 2000004828A JP 2000004828 A JP2000004828 A JP 2000004828A JP 2001196035 A JP2001196035 A JP 2001196035A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池パックの厚さ寸法を小さくする。 【解決手段】 電池本体11は、発電要素をプラスチッ
クフィルム12によって包んだものであり、合成樹脂製
の外装ケース20内に収納される。外装ケース20には
厚さ方向の両端面に開口29,31が設けられており、
各開口29,31は金属板30によって覆われる。さら
に、外装ケース20には、外装シート40が外装ケース
20全体を包み込むように貼り付けられる。電池本体の
内圧が上昇してフィルム12が外側へ膨らんだときに
は、フィルム12の膨れを各開口29,31内に逃がす
ことで、外装ケース20の厚さ寸法を余分にとらずに済
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池パックに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年では、携帯電話機などの小型軽量化
が進み、その電源として使用する電池パックにも薄型化
の要請がある。そのような電池パックとして、発電要素
を柔軟なアルミラミネートフィルムやアルミ製の電池缶
等に収容してなる電池本体を合成樹脂製の外装ケースに
収納した構成のものが採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の電池パックで
は、電池本体の内圧が上昇した場合に、フィルムや電池
缶が外側へ膨らむことがある。そのため、従来の電池パ
ックでは、外装ケースの厚さ寸法を余分にとることで、
電池本体の膨れを逃がすようにしており、それが薄型化
の妨げとなっていた。本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、厚さ寸法を小さくすることの
できる電池パックを提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの請求項1の発明に係る電池パックは、電池本体を合
成樹脂製の扁平な外装ケースに収納してなる電池パック
において、前記外装ケースの厚さ方向の端面のうち少な
くとも一方には開口が設けられ、さらにその端面には前
記開口を覆うように金属板が貼り付けられているととも
に、前記端面と前記金属板の端縁とにわたって外装シー
トが貼り付けられているところに特徴を有する。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記開口は前記外装ケースの厚さ方向の両端
面にそれぞれ設けられており、両開口にはそれぞれ前記
金属板が貼り付けられるとともに、前記外装シートは前
記両端面を一括して包み込むように貼り付けられている
ところに特徴を有する。
【0006】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2に記載のものにおいて、前記外装シートの前記端面へ
の貼り付け面には粘着剤が塗布されているところに特徴
を有する。
【0007】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
に記載のものにおいて、前記外装シートの表面には銘板
として機能する表示が付されているところに特徴を有す
る。
【0008】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、外
装ケースの厚さ方向の端面に開口を設けることで、電池
本体の膨れをその開口内の空間に逃がすことができる。
これにより、従来のように外装ケースの厚さ寸法を余分
にとることで電池本体の膨れを逃がすものと比較して電
池パックの厚さ寸法を小さくすることができる。また、
その開口を金属板で覆うことで電池本体が保護される。
さらに、金属板の端縁部分に異物が引っかかると金属板
が外装ケースから剥がれてしまう虞があるが、金属板を
貼り付けた端面と金属板の端縁とにわたって外装シート
を貼り付けて覆うことで、金属板が剥がれることを防止
できる。
【0009】請求項2の発明によれば、外装ケースの厚
さ方向の両端面に開口を設けることで、電池本体の膨れ
を厚さ方向の両側に逃がすことができ、外装ケースの厚
さ寸法をさらに小さくすることができる。
【0010】請求項3の発明によれば、外装ケースと外
装シートとを押し付けるだけで貼り付けることができる
ため、組付作業性が良い。
【0011】請求項4の発明によれば、外装シートが銘
板としての機能を兼ね備えるため、構成部品の増加を抑
えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態につい
て図1から図7を参照しつつ説明する。本実施形態の電
池パック10は、例えば携帯電話機等の携帯用電子機器
の電源として使用されるもので、図1に示すように、電
池本体11と、ケース21及びカバー22とから構成さ
れる外装ケース20と、一対の金属板35、35と、外
装シート40とから構成されている。
【0013】電池本体11は、例えばリチウムイオン電
池であり、扁平な箱形形状をなす発電要素(図示しな
い)を柔軟な袋状のプラスチックフィルム12(例えば
アルミラミネートフィルムなど、以下フィルムと呼ぶ)
によって包んだ構成となっており、その一端部には細長
い板状の回路部13が備えられ、さらにその回路部13
の一端部上面には3つの電極板14が設けられている。
【0014】外装ケース20は、例えばPC−ABS樹
脂などの合成樹脂材によって形成されており、ケース2
1とカバー22とから構成されている。ケース21は、
上方が開放した箱形形状をなしており、その上面にカバ
ー22を組付可能とされている。また、ケース21の内
部の空間は電池本体11を収容する収容部24とされ、
その大きさは電池本体11の通常の状態(内圧の上昇し
ていない状態)における外形よりも僅かに大きい程度と
されている。また、ケース21の側壁26の中央には突
部26Aが設けられており、ケース21の前壁27(図
1の手前側)中央には凹部27Aが設けられている。ま
た、ケース21の底面28(本発明の「端面」に相当)
には、発電要素を包むフィルム12の厚さ方向の端面よ
りも少し小さな長方形の開口29が設けられている。カ
バー22(ケース21の底面28とともに本発明の「端
面」に相当)は、全体として平坦な長方形状に形成され
ており、ケース21側の開口29と対向する位置に略長
方形の開口31が設けられている。また、カバー22の
角部付近には、電池本体11の電極部14に対応する位
置に3つの貫通孔32が開口され、ここから電極部14
が露出するようになっている。
【0015】一対の金属板35は、例えばステンレス鋼
からなり、ともにケース21及びカバー22の各開口2
9,31よりも少し大きな長方形状に形成されている。
また、金属板35の肉厚は、ケース21及びカバー22
の肉厚と比較して極めて薄く形成されている。
【0016】外装シート40は、例えば合成樹脂材から
なる柔軟なシートであり、図1に示すように展開形状に
おいて、中央部41から左右両側に突出する一対の翼部
42と、その翼部42の前後に一対ずつ突出する小翼部
43とを備えている。後述するように、中央部41はカ
バー22の上面を貫通孔32を除いてほぼ全体を覆える
ようになっており、各翼部42は外装ケース20側壁2
6の突部26Aに対応する位置に設けられている。ま
た、中央部41から前後方向へもそれぞれ延出部45,
46が設けられており、前側の延出部45には外装ケー
ス20前壁27の凹部27Aに対応する位置にコの字形
の切り込み45Aが設けられている。また、外装シート
40の裏面(貼り付け面)には粘着材が塗布されてお
り、組付け前の状態ではその面に剥離紙(図示しない)
が貼着され、その剥離紙を剥すことにより粘着面が露出
するようになっている。さらに、中央部41の表面に
は、銘板として機能するための表示48が印刷されてい
る(図5をあわせて参照)。
【0017】本実施形態は以上の構成であり、以下その
作用を説明する。電池パック10を組み立てるには、ま
ずケース21の収容部24内に電池本体11を収容し、
ケース21の上面にカバー22を組み付ける。次に、外
装シート40の剥離紙を剥がして粘着面を露出させ、そ
の粘着面側を上にしておく。そして、各開口29,31
を覆うように外装ケース20の両面に金属板35を宛
い、カバー22側を下にして、外装シート40の中央部
41に押し付ける(図2参照)。
【0018】次に、外装シート40の両翼部42を外装
ケース20及び金属板35を包み込むようにして互いに
内側へ折り込んで貼り付ける(図3参照)。続いて、同
様にして外装シート40の各小翼部43及び延出部4
5,46を内側に折り込んで貼り付けると、完成した電
池パック10が得られる(図4及び図5参照)。この電
池パック10においては、外装ケース20の大部分が外
装シート40によって覆われた状態となっているが、電
池本体11の電極部14はカバー22の貫通孔32を介
して外部に露出した状態となっている。また、各翼部4
2と小翼部43との間には、ケース21側壁26の突部
26による段差部分が露出しており、この部分に外装シ
ート40が貼り付けられて外装シート40が浮きを生じ
ることが回避されている。同様に外装シート40の延出
部45の切り込み45A部分にも、ケース21前壁27
の凹部27Aによる段差部分が露出するようになってお
り、外装シート40の浮きを回避している。
【0019】さて、上記の電池パック10では、使用中
に電池本体の内圧が上昇してフィルム12が外側へ膨ら
むことがある。しかし、本実施形態においては、外装ケ
ース20の厚さ方向の端面(ケース21の底面28及び
カバー22)に開口29,31を設けることで、図6に
示すように、フィルム12の膨れ部分Bを各開口29,
31内に逃がすことができる。これにより、従来のよう
に外装ケースの厚さ寸法を余分にとることで電池本体の
膨れを逃がすものと比較して、開口29,31へ逃がせ
る分だけ外装ケース20の厚さ寸法t1を小さくするこ
とができる。また、その開口29,31は、外装ケース
20の厚さ方向の両端面(ケース21の底面28及びカ
バー22)に設けられているため、フィルム12の膨れ
を厚さ方向の両側に逃がすことができ、厚さ方向の端面
の片側のみに開口を設けたものと比べてさらに外装ケー
ス20の厚さ寸法t1を小さくすることができる。
【0020】また、両開口29,31を金属板35で覆
うことで、電池本体11が外部に露出せず、電池本体1
1に異物が当接すること等から保護される。また、金属
板35は、合成樹脂材と比較して極めて肉厚を薄く形成
することができるため、開口29,31を覆う部材を合
成樹脂材によって形成するよりも、電池パック10全体
の厚さ寸法を小さくすることができる。さらに、金属板
35を貼り付けることにより、電池パック10の曲げ等
の外力に対する強度を向上させることができる。
【0021】また、外装ケース20に金属板35を貼り
付けることで、ケース21の底面28またはカバー22
の表面と金属板35の端縁との間に段差Dができる(図
7参照)。この段差Dをそのまま露出した状態にしてお
くと、そこに異物が引っかかるなどして金属板35が剥
がれてしまう虞があるが、本実施形態ではその段差Dを
外装シート40によって覆うことで、金属板35が剥が
れることを防止している。さらに、外装シート40は、
外装ケース20の両端面(ケース21の底面28及びカ
バー22)を一括して包み込むように貼り付けられてお
り、外装ケース20の大部分が覆われることで、外装ケ
ース20の保護になるとともに、カバー22がケース2
1から外れることが防止される。
【0022】また、外装シート40の貼り付け面には粘
着剤が塗布されているため、外装ケース20と外装シー
ト40とを押し付けるだけで貼り付けることができ、組
付作業性が良い。また、外装シート40が外装ケース2
0と金属板35とに粘着することで金属板35が外装ケ
ース20に確実に固定される。さらに、従来の電池パッ
クにおいては銘を表記した紙製のシールなどを外装ケー
スに貼り付けていたが、本実施形態の電池パック10で
は外装シート40の表面に銘板として機能する表示48
を付すことによって、外装シート40が銘板としての機
能を兼ね備えるため、構成部品の増加を抑えることがで
きる。
【0023】本発明の技術的範囲は、上記した実施形態
によって限定されるものではなく、例えば、次に記載す
るようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。 (1)上記実施形態では、携帯電話機に使用される電池
パックを示したが、本発明は、例えばノートパソコンな
どその他の電子機器に使用される電池パックにも適用す
ることができる。 (2)上記実施形態では、外装ケース20の厚さ方向の
両端面(ケース21の底面28及びカバー22)に開口
29,31を設けたが、本発明によれば、開口はいずれ
か一方の端面にだけ設けても良い。
【0024】(3)上記実施形態では、外装シート40
が外装ケース20の大部分を覆うようにされているが、
本発明によれば、外装シートの形状は上記に記載のよう
なものに限らず、金属板の端縁と金属板を貼り付けた端
面とにわたって貼り付けられるものであれば部分的に貼
り付けるものであっても良く、また、複数枚貼り付ける
ようにしても良い。 (4)上記実施形態では、外装ケース20をPC−AB
S樹脂によって形成したが、本発明によれば、外装ケー
スはPC樹脂単体など他の合成樹脂材によって形成して
も良い。
【0025】(5)上記実施形態では、金属板35は外
装シート40によって外装ケース20に固着されるが、
本発明によれば、金属板35自体に粘着材を塗布してお
き、外装ケース20に貼り付けて固定するようにしても
良い。 (6)上記実施形態では、電池本体11は発電要素を袋
状のプラスチックフィルム12で包んだ構成となってい
るが、本発明によれば、電池本体は発電要素を例えばア
ルミニウム製の電池缶に収容する構成としても良い。 (7)上記実施形態では、金属板30が外装ケース20
の端面(22,28)から盛り上がるように貼り付けら
れているが、本発明によれば、外装ケースの開口周りに
金属板を収容するような凹部を設けて、金属板の表面と
その金属板を貼り付けた端面とが面一になるようにして
も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の電池パックの分解斜視図
【図2】電池パックの組み立て過程を示す斜視図
【図3】電池パックの組み立て過程を示す斜視図
【図4】電池パックの組み立て完了状態を示す斜視図
【図5】電池パックの正面図
【図6】電池パックの部分側断面図
【図7】電池パックの部分拡大側断面図
【符号の説明】
10…電池パック 11…電池本体 20…外装ケース 22…カバー(端面) 28…底面(端面) 29,31…開口 35…金属板 40…外装シート 48…表示

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池本体を合成樹脂製の扁平な外装ケー
    スに収納してなる電池パックにおいて、前記外装ケース
    の厚さ方向の端面のうち少なくとも一方には開口が設け
    られ、さらにその端面には前記開口を覆うように金属板
    が貼り付けられているとともに、前記端面と前記金属板
    の端縁とにわたって外装シートが貼り付けられているこ
    とを特徴とする電池パック。
  2. 【請求項2】 前記開口は前記外装ケースの厚さ方向の
    両端面にそれぞれ設けられており、両開口にはそれぞれ
    前記金属板が貼り付けられるとともに、前記外装シート
    は前記両端面を一括して包み込むように貼り付けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  3. 【請求項3】 前記外装シートの前記端面への貼り付け
    面には粘着剤が塗布されていることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の電池パック。
  4. 【請求項4】 前記外装シートの表面には銘板として機
    能する表示が付されていることを特徴とする請求項1か
    ら請求項3に記載の電池パック。
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