JP2001194325A - X線分析装置および方法 - Google Patents

X線分析装置および方法

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JP2001194325A JP2000005779A JP2000005779A JP2001194325A JP 2001194325 A JP2001194325 A JP 2001194325A JP 2000005779 A JP2000005779 A JP 2000005779A JP 2000005779 A JP2000005779 A JP 2000005779A JP 2001194325 A JP2001194325 A JP 2001194325A
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Tadashi Uko
忠 宇高
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一のX線管で軽元素から重元素までの蛍光
X線分析を行い得ると共に、格子面間の小さい物質から
大きい物質までのX線回折分析を行い得るX線分析方法
を提供する。 【解決手段】 X線管10からのX線を試料20に向っ
て出射し、該試料20からの蛍光X線に基づいて試料2
0の元素分析を行う蛍光X線分析と、試料20でブラッ
グ反射された回折X線に基づいて試料20の構造分析を
行うX線回折分析とを1台の装置で行うようにしたX線
分析方法に関する。X線管10の管電圧を高く設定し
て、波長の短い第1の固有X線ならびに該第1の固有X
線よりも波長の長い第2の固有X線ならびに連続X線を
生成させると共に、第1の固有X線を分光して、第1の
固有X線を試料20に照射して分析を行い、一方、X線
管10の管電圧を低く設定して、第1の固有X線を生成
させることなく、第2の固有X線を試料20に照射して
分析を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線回折分析およ
び蛍光X線分析の双方を1台の装置で可能としたX線分
析装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】X線回折法では、試料でブラッグ反射さ
れた回折X線に基づいて試料の構造分析を行うことがで
き、たとえば、化合物の種類や構造を知ることができ
る。一方、蛍光X線分析では、一次X線を試料に向って
出射し、該試料からの蛍光X線に基づいて試料を構成す
る組成の元素分析を行う。
【0003】一般に、これらの2つの分析法は、別々の
装置で行うが、特表平11-502025 号には、1台の装置で
2つの分析を可能とする技術が開示されている。この従
来例は、単一のX線管で2つの分析法を行えるようにし
て、高価なX線管の数を減らすことで、コストダウンを
図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
では、軽元素の組成分析や格子面間の大きい物質の分析
を十分に行うことができない。
【0005】
【発明の概要】したがって、本発明の目的は、単一のX
線管で軽元素から重元素までの蛍光X線分析を行い得る
と共に、格子面間の小さい物質から大きい物質までのX
線回折分析を行い得るX線分析装置および方法を提供す
ることである。
【0006】前記目的を達成するために、本発明装置
は、X線回折分析および蛍光X線分析の双方を可能とし
たX線分析装置であって、多色X線を出射する単一のX
線管と、前記X線管からの多色X線のうち波長の短い第
1の固有X線を試料に照射すると共に、前記第1の固有
X線よりも波長の長い第2の固有X線を吸収する第1光
学系と、前記X線管からの多色X線のうち、少なくとも
前記第2の固有X線を試料に照射する第2光学系とを備
えている。
【0007】
【発明の効果】本発明では、2つの光学系を設けて、波
長(エネルギ)の異なる第1および第2の固有X線を選
択的に試料に照射できるようにしたので、分析対象とな
る元素の種類や化合物の構造に応じて、前記第1または
第2の固有X線を選択的に試料に照射することができる
から、種々の試料の分析を行うことができる。
【0008】また、試料位置を固定した状態で、X線
管、第1光学系および第2光学系を含む照射装置と、回
折X線を検出する第2検出器とを、試料に対して対称に
回転させることにより、回転機構の構造が簡素になる。
したがって、装置の小型・軽量化とコストダウンを図る
ことができる。その結果、安価な可搬型のX線分析装置
を提供することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
にしたがって説明する。本可搬型のX線分析装置は、図
1の測定装置1と、図示しない計測制御器およびパソコ
ン(演算装置)などを備えている。前記測定装置1は第
1密閉ケース21および第2密閉ケース22を備えてい
る。
【0010】図1において、第1密閉ケース21内には
分光装置3、制限板4および第1X線検出器5を収容し
ている。前記第1密閉ケース21にはX線管10が固定
されており、このX線管10は多色X線11を出射す
る。前記多色X線11には、波長の短い第1の固有X線
(たとえばPd−Kα線)と、この第1の固有X線より
も波長の長い第2の固有X線(たとえばPd−Lα線)
と、連続X線とが含まれている。図2に示すように、当
該多色X線11は試料20の原子を励起して蛍光X線1
2を発生させる。蛍光X線12は第1X線検出器5に入
射して検出され、パソコンにより周知の蛍光X線分析が
なされる。
【0011】図1の前記第2密閉ケース22には、第2
X線検出器7が固定されていると共に、一対のスリット
23,24が形成されている。前記第1および第2密閉
ケース21,22は、回転機構6により左右対称に回転
される。すなわち、回転機構6は、試料20をセットす
る試料位置25を回転させない固定した状態で、第1お
よび第2密閉ケース21,22を試料20の面法線26
を中心に左右対称に回転させる。これにより、X線管1
0から試料20へのX線の入射角θと、試料20から第
2X線検出器7へ反射される回折X線の反射角θとが常
に同じ値となる。なお、前記回転機構6は、前記第1ま
たは第2密閉ケース21,22の一方のみを選択的に回
転させることもできるようになっている。
【0012】図2に示すように、X線管10は縦型(エ
ンドウィンドウ型)で空冷式のX線管であり、フィラメ
ント13が接地電圧で、一方、ターゲット(たとえばパ
ラジウムPd)14に正の電圧が印加されている。その
ため、ターゲット14に衝突した電子15による散乱電
子が発生しにくいので、窓材16であるBe膜の熱による
劣化が生じにくいから、窓材16を75μmまで薄くす
ることができる。なお、X線管10の管電圧は適宜の値
に設定できるようになっている。
【0013】前記分光装置3は、第1光学系3Aと第2
光学系3Bを構成する。第1光学系3Aは分光素子3
0,第1スリット31および第2スリット32を備え、
第2光学系3Bは全反射コリメータ33を備えてなる。
【0014】前記分光素子30は、その内周面で多色X
線11を分光する。すなわち、分光素子30に所定の入
射角で入射したX線11のみをブラッグ反射して単色化
された第1の固有X線111を試料20に照射する。前
記分光素子30は、軸線35に直交する断面が円環状
で、かつ、軸線35に沿って湾曲した内周面を持つ樽形
に形成されており、軸線35のまわりの全周、かつ、分
光素子30の略全長Lにわたる広い面積において、X線
11をブラッグ反射させることができる。なお、軸線3
5に沿った曲線としては、円弧やログスパイラル曲線な
ど(特開平6─82400号,同82398号参照)種
々の曲線を採用することができる。
【0015】前記第1および第2スリット31,32は
円環状で、前記分光素子30と全反射コリメータ33と
の間に一体に形成されている。前記第1スリット31は
分光素子30の内周面に所定の入射角で入射する多色X
線11を通過させ、一方、前記第2スリット32は分光
素子30の内周面において所定の反射角で反射された第
1の固有X線111を通過させる。
【0016】全反射コリメータ33は、分光素子30の
内側に前記分光素子30と略同軸上に配設され、内表面
でX線を全反射して集光する。この全反射コリメータ3
3は、細い円筒の内表面で形成するのが好ましいが、複
数枚の平板を平行に配置したソーラスリットを採用して
もよい。
【0017】図1に示すように、前記X線管10と分光
装置3との間には、切換制限板4が設けてある。この切
換制限板4は、図2〜図5に示すように切り替わる。す
なわち、図2の第1回転位置においては、切換制限板4
は多色X線11の全てを分光装置3に向って通過させ
る。図3の第2回転位置においては、第1遮光部41に
より全反射コリメータ33へ向かう多色X線11を遮光
して、第1および第2スリット31に入射する多色X線
11のみを通過させる。図4の第3回転位置において
は、第2遮光部42により第1スリット31へ向かう多
色X線11を遮光して全反射コリメータ33に入射する
多色X線11のみを通過させる。図5の第4回転位置に
おいては、第3遮光部43により、分光素子30の円周
方向の一部に向かう多色X線11のみを通過させる。し
たがって、この場合第1固有X線111が入射角θ1
試料20に入射する。なお、制限板34は、モータなど
の駆動機で回転させるのが好ましい。また、制限板34
は、分光装置3から試料20に向かうX線の出射を制限
するものであってもよい。
【0018】前記第1X線検出器5は、試料20を励起
して発生した蛍光X線12を検出するためのもので、い
わゆるシリコンドリフト型の検出器(NUCLEAR INSTRUME
NTSand METHODS IN PHISICS RESEARCH A 377(1996) 346
-351 参照)で、I層に円環状に多数のP層が埋設され
ており、その中央のアノードであるN層に出力用のFE
T(電界効果トランジスタ)が埋設されている。なお、
本X線検出器5の窓材には8μmのBe膜を用いて、 F
(フッ素)程度の軽元素分析を可能とした。一方、第2
X線検出器7は、試料20で回折された回折X線17を
検出するためのもので、たとえばシールド型の比例検出
器を用いることができる。
【0019】図1の第1および第2密閉ケース21,2
2は、耐圧性を有する密閉容器であり、たとえば内部の
チャンバーを真空またはHe雰囲気に保持できるようにな
っている。
【0020】本装置の用い方について説明する。まず、
試料20中の軽元素の蛍光X線分析を行う場合には、図
2のように多色X線11を遮光しない状態に設定すると
共に、X線管10の管電圧を20kV以下に設定して、タ
ーゲット14からのエネルギの低い(波長の長い)L系
列のX線(Pd−Lα)を励起源として用いる。この場
合、分光素子30で分光された第1の固有X線111
と、全反射コリメータ33を通過した多色X線112と
が試料20に入射し、試料20からの蛍光X線12を第
1X線検出器5で検出する。この場合、エネルギの低い
L線成分のみがX線管10から放射され、連続X線が極
めて低い(ノイズが少ない)X線源となる。このため、
低エネルギ成分のL線のみで試料20を励起するから、
軽元素の分析が可能となる。
【0021】一方、試料20中の重元素の蛍光X線分析
を行う場合には、図3の多色X線11の経路に切換制限
板4の第1遮光部41を挿入すると共に、X線管10の
管電圧を50kVに設定して、ターゲット14からのエネ
ルギの高いKα(Pd−Kα)線を固有X線として用い
る。この場合、全反射コリメータ33へ向かう多色X線
11は、遮光部41により制限(遮断)され、一方、分
光素子30で単色化された第1固有X線111は試料2
0に入射し、試料20からの蛍光X線12を第1X線検
出器5で検出する。このように、高いエネルギの単色光
で試料20を励起するから、重元素を精度良く分析する
ことができる。
【0022】つぎに、試料の構造をX線回折法により分
析する場合について説明する。X線回折法により格子面
間の大きい試料20を分析する場合は、図4のX線管1
0の管電圧を20kV以下に設定する。この場合、多色X
線11には波長の短い第1の固有X線Pd−Kα線は含
まれておらず、一方、波長の長い第2の固有X線Pd−
Lα線が多く含まれている。一方、図4のように、切換
制限板4の第2遮光部42により分光素子30へ向かう
多色X線11を遮断し、全反射コリメータ33から多色
X線112を試料20に照射する。前記第2の固有X線
112を試料に照射しながら、回転機構6により、X線
管10と第2X線検出器7とを面法線26を中心に互い
に対称に回転させて、第2X線検出器7に入射する回折
X線17の強度と、下記(1) 式(ブラッグの式)によ
り、角度θから試料20の構造を知ることができる。 2dsin θ=nλ …(1) 但し、 d:結晶の面間隔 θ:入射角,回折角 λ:X線の波長 n:反射の次数
【0023】ここで、格子面間隔dが大きい試料20に
ついて、波長λの短い回折X線17を検出すると、前記
ブラッグの式から分かるように、角度θが小さくなる。
この角度θが小さすぎると、反射の次数nに応じて表れ
る回折X線17のピーク間が近接し、そのため、分散能
が低下する。これに対し、本発明では、格子面間隔dが
大きい試料20については、波長λの長いPd−Lα線
を用いているので、角度θが適度な値となって分散能が
向上する。したがって、面間隔の大きい試料20につい
ての分析の精度が向上する。
【0024】一方、X線回折法により、格子面間隔の小
さい試料20を分析する場合には、図5のX線管10の
管電圧を50kVに設定して、ターゲット14からの波長
の短いPd−Kα線を第1の固有X線111として用い
る。一方、第3遮光部43を挿入することにより、第1
固有X線111の入射角θ1 を設定すると、回折角θ 1
が自動的に微調整されるようになっている。前記第1固
有X線111を試料20に照射しながら回転機構6によ
り、X線管10と第2X線検出器7とを面法線26を中
心に互いに対称に回転させて、第2X線検出器7に入射
する回折X線17の強度と前記ブラッグの式から試料2
0の構造を知る。
【0025】図6〜図9は第2実施形態を示す。本実施
形態では、分光装置3が第1分光素子30Aと第2分光
素子30Bとを備えている。第1光学系3Aは第1分光
素子30A,第1スリット31および第2スリット32
を備えてなる。一方、第2光学系3Bは第2分光素子3
0B,第1スリット31および第2スリット32を備え
てなる。
【0026】前記第1分光素子30Aは、前記第1実施
形態の分光素子30と同様な構造であるが、分光素子3
0を半円環状にしたものである。一方、第2分光素子3
0Bは、軸線35を含む面を中心に前記第1分光素子3
0Aと概ね面対称に構成されており、半円環状に形成さ
れている。前記第1分光素子30Aは、たとえばLiF
の分光結晶からなり、2d値が約4.0nm に設定されてい
る。一方、第2分光素子30Bは、たとえば人工多層膜
格子からなり、2d値が約3.0nm に設定されている。
【0027】前記X線管10と分光装置3との間には切
換制限板4Aが設けてある。この切換制限板4Aは、図
5〜図9に示すように切り替わる。すなわち、図6の第
1回転位置においては、切換制限板4Aは第4遮光部4
4により第1分光素子30Aに入射する多色X線11を
遮光して第2分光素子30Bに入射する多色X線11の
みを通過させる。図7の第2回転位置においては、第5
遮光部45により第2分光素子30Bに入射する多色X
線11を遮光して、第1分光素子30Aに入射する多色
X線11のみを通過させる。図8の第3回転位置におい
ては、第6遮光部46により、第2分光素子30Bの円
周方向の一部に向かう多色X線11のみを通過させる。
図9の第4回転位置においては、第7遮光部47によ
り、第1分光素子30Aの円周方向の一部に向かう多色
X線11のみを通過させる。
【0028】その他の構成は前記第1実施形態と同様で
あり、同一部分もしくは相当部分に同一符号を付して、
その詳しい説明を省略する。
【0029】つぎに、装置の用い方について説明する。
本実施形態ではX線管10の管電圧を50kVの一定の高
い値で用いる。軽元素についての蛍光X線分析を行う場
合は、図6の多色X線11の経路に切換制限板4の第4
遮光部44を挿入する。この場合、Pd−Lα線を含む
多色X線11は第2分光素子30Bによって単色化さ
れ、該単色化されたPd−Lα線(第2の固有X線)1
13が試料20に入射する。
【0030】重元素についての蛍光X線分析を行う場合
は、図7の多色X線11の経路に切換制限板4の第5遮
光部45を挿入する。この場合、Pd−Kα線を含む多
色X線11は第1分光素子30Aによって単色化され、
該単色化されたPd−Kα線(第1の固有X線)111
が試料20に入射する。
【0031】X線回折法により格子面間の大きい試料2
0を分析する場合は、図8のように、第6遮光部46を
挿入する。この場合、Pd−Lα線を含む多色X線11
は第2分光素子30Bによって単色化されると共に、入
射角がθに設定される。単色化されたPd−Lα線11
3を照射しながら、回転機構6により角度θを変化させ
て、所定の分析を行う。
【0032】一方、X線回折法により格子面間の大きい
試料20を分析する場合は、図9のように、第7遮光部
47を挿入する。この場合、Pd−Kα線を含む多色X
線11は第1分光素子30Aによって単色化されると共
に、入射角θ2 を設定すると、回折角θ2 が自動的に微
調整される。前記単色化されたPd−Kα線111を照
射しながら、回転機構6により角度θ2 を変化させて、
所定の分析を行う。
【0033】なお、Kα線およびLα線を用いるターゲ
ットとしては、前記Pdの他に、Mo,Rh,Agなど
がある。また、PtやAuなどの重元素をターゲットと
して用いる場合は、Lα線およびMα線をそれぞれ第1
および第2固有X線として用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるX線分析装置の
概略構成図である。
【図2】同光学系を示す概略構成図である。
【図3】同光学系を示す概略構成図である。
【図4】同光学系を示す概略構成図である。
【図5】同光学系を示す概略構成図である。
【図6】第2実施形態にかかる光学系を示す概略構成図
である。
【図7】第2実施形態にかかる光学系を示す概略構成図
である。
【図8】第2実施形態にかかる光学系を示す概略構成図
である。
【図9】第2実施形態にかかる光学系を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
10:X線管 3:分光装置 30,30A,30B:分光素子 33:全反射コリメータ 34:制限板 5,7:X線検出器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線回折分析および蛍光X線分析の双方
    を可能としたX線分析装置であって、 多色X線を出射する単一のX線管と、 前記X線管からの多色X線のうち波長の短い第1の固有
    X線を試料に照射すると共に、前記第1の固有X線より
    も波長の長い第2の固有X線を吸収する第1光学系と、 前記X線管からの多色X線のうち、少なくとも前記第2
    の固有X線を試料に照射する第2光学系と、 を備えたX線分析装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1光学系は前記多色X線から前記第1の固有X線
    を分光する分光素子を有し、 前記第2光学系は前記多色X線を全反射して集光する全
    反射コリメータを有するX線分析装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記第1光学系は前記多色X線から前記第1の固有X線
    を分光する第1分光素子を有し、 前記第2光学系は前記多色X線から前記第2の固有X線
    を分光する第2分光素子を有するX線分析装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2もしくは3において、 前記2つの光学系のうち、前記第1光学系のX線のみを
    通過させる制限部材を挿入・退避自在に設けたX線分析
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記X線管、第1光学系および第2光学系を有する照射
    装置と、 前記第1の固有X線および/または第2の固有X線で励
    起された試料からの蛍光X線を検出する第1検出器と、 試料で回折された回折X線を検出する第2検出器とを備
    え、 前記試料をセットする試料位置を回転させない固定した
    状態で、前記照射装置と前記第2検出器とを、試料を中
    心に互いに対称に回転させる回転機構を設けたX線分析
    装置。
  6. 【請求項6】 X線管からのX線を試料に向って出射
    し、該試料からの蛍光X線に基づいて試料の元素分析を
    行う蛍光X線分析と、前記試料でブラッグ反射された回
    折X線に基づいて前記試料の構造分析を行うX線回折分
    析とを1台の装置で行うようにしたX線分析方法であっ
    て、 前記X線管の管電圧を高く設定して、波長の短い第1の
    固有X線ならびに該第1の固有X線よりも波長の長い第
    2の固有X線ならびに連続X線を生成させると共に、前
    記第1の固有X線を分光して、前記第1の固有X線を試
    料に照射して分析を行い、 一方、前記X線管の管電圧を低く設定して、前記第1の
    固有X線を生成させることなく、前記第2の固有X線を
    試料に照射して分析を行うようにしたX線分析方法。
  7. 【請求項7】 X線管からのX線を試料に向って出射
    し、該試料からの蛍光X線に基づいて試料の元素分析を
    行う蛍光X線分析と、前記試料でブラッグ反射された回
    折X線に基づいて前記試料の構造分析を行うX線回折分
    析とを1台の装置で行うようにしたX線分析方法であっ
    て、 前記X線管から、波長の短い第1の固有X線ならびに該
    第1の固有X線よりも波長の長い第2の固有X線ならび
    に連続X線を出射させ、 前記第1の固有X線を分光して、前記第1の固有X線を
    試料に照射して分析を行い、 一方、前記第2の固有X線を分光して前記第2の固有X
    線を試料に照射して分析を行うようにしたX線分析方
    法。
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