JP2001193439A - リアクタを備えた排気マニホールドの構造 - Google Patents

リアクタを備えた排気マニホールドの構造

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JP2001193439A
JP2001193439A JP2000003430A JP2000003430A JP2001193439A JP 2001193439 A JP2001193439 A JP 2001193439A JP 2000003430 A JP2000003430 A JP 2000003430A JP 2000003430 A JP2000003430 A JP 2000003430A JP 2001193439 A JP2001193439 A JP 2001193439A
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reactor
cylindrical
passage
exhaust gas
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JP2000003430A
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Hideo Kawamura
英男 河村
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Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
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Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この排気マニホールドの構造は,排気ガスに
含まれるパティキュレート物質を捕集すると共にNOX
を分解処理して排気ガスを浄化するリアクタを備えてい
る。 【解決手段】 排気マニホールド2は,シリンダヘッド
に形成された各排気ポートにそれぞれ接続された排気通
路部3,排気通路部3を集合させる筒形集合部4,筒形
集合部4の内部に設けられた排気ガスを外周通路14か
ら内周通路15へ通過させ且つパティキュレートを外周
通路14の外周面27に捕集して酸化反応させる筒形反
応器6,筒形集合部6の内周通路15に接続されたNO
X 分解触媒を備えた排気集合管5,及び筒形反応器6に
設けられた所定の排気ガス圧以上の圧力に応答して外周
通路14を内周通路15に連通させる逃がし弁10から
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,HC,C,C
O,パティキュレート等の物質をH2 O,CO2 に反応
変化させると共にNOX を分解させるリアクタを備えた
排気マニホールドの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,ターボチャージャ及びエネルギー
回収タービンを備えた断熱エンジンが知られている。ま
た,ターボチャージャを備えたターボコンパウンドシス
テムは,燃焼室を断熱構造に構成した断熱エンジンの排
気ガスエネルギーで駆動されるターボチャージャ及びタ
ーボチャージャの後流に設けたエネルギー回収装置を備
えたものである。ターボチャージャは排気ガスエネルギ
ーで駆動される発電機を備えている(例えば,特開平6
−248964号公報,実公昭62−40096号公報
参照)されたものがある。
【0003】遮熱エンジンでは,通常エンジンに比較し
て,排気ガスの温度が200〜300℃程度高くなり,
全負荷では800℃と高温になり,中負荷では600℃
程度である。遮熱エンジンから排出される排気ガスに含
まれるカーボン,スモーク,HC,SOX 等が合成され
たパティキュレートをフィルタで捕集するとしても,通
常エンジンから排出される排気ガスに含まれるカーボ
ン,スモーク等のパティキュレートをフィルタで捕集す
る場合と比較して,フィルタ自体の構造或いはシステム
は必然的に異なるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に,ディーゼルエ
ンジンは,燃費がよく,トータル的にはCO2 を低減で
きるが,パティキュレート物質が多く,NOX が多く発
生することである。即ち,ディーゼルエンジンから排出
される排気ガス中には,有害と云われる窒素酸化物(N
X ),HC,C,CO或いはパティキュレート物質が
含まれているが,これらの物質を処理する装置は,複雑
な構造のシステムが必要である。エンジンでは,NOX
の発生を低減させる対策として,通常,タイミングリタ
ード(点火時期制御),或いは燃料を空気と予混合させ
て均一予混合気を生成させ,希薄化させ,高圧縮比で燃
焼させる方法が採用されている。これらの方法では,N
Xを低減できるが,HCやパティキュレート物質(以
下,総称してパティキュレート物質という)が増加する
傾向があり,排気ガス中のNOX ,HC,C,CO或い
はパティキュレート物質を低減させて排気ガスを浄化す
るための対策が望まれているのが現状である。また,H
C,パティキュレート物質の発生はアイドル時に多く発
生するが,最近の自動車の運転状況は,アイドル運転を
出来るだけ避ける運転マナーが芽生える状況にあること
を考慮すると,通常運転時のパティキュレート物質の発
生を防止することを,主として考慮すれば,トータル的
にはパティキュレート物質を低減させることになる。
【0005】この発明の目的は,上記の問題を解決する
ことであり,NOX を低減させるため高圧縮比で予混合
気で燃焼させる制御,タイミングリタード等の制御した
場合に,増加したHCやパティキュレート物質を低減さ
せるため,排気ガス浄化装置を排気マニホールドに設け
ることであり,排気ガスのポート等の通路をセラミック
ス等の材料を用いて遮熱構造に構成し,燃焼室からの排
気ガスを出来るだけ高温の状態で排気マニホールドに導
入し,排気マニホールドに設けた筒形反応器で排気ガス
に含まれているパティキュレート物質を捕集して加熱燃
焼させ,場合によっては,排気管の後流で排気ガス中の
NOX を分解させ,排気ガスを浄化するリアクタを備え
た排気マニホールドの構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は,燃焼室から
の排気ガスを排出するシリンダヘッドに形成された各排
気ポートにそれぞれ接続された排気通路部,該排気通路
部を集合させる筒形集合部,前記筒形集合部の内部に設
けられた排気ガスを外周通路から内周通路へ通過させ且
つパティキュレート物質を前記外周通路に捕集すると共
に前記パティキュレート物質を反応させる筒形反応器,
前記筒形集合部の前記内周通路に接続された排気集合
管,及び前記筒形反応器に設けられた所定の排気ガス圧
以上の圧力に応答して前記外周通路を前記内周通路に連
通させる逃がし弁から成るリアクタを備えた排気マニホ
ールドの構造に関する。
【0007】この排気マニホールドの構造は,前記排気
通路部が前記筒形反応器の外周接線方向に配置されてい
るので,前記排気通路部から前記筒形集合部へ流入する
前記排気ガスが前記筒形反応器の外周で旋回流となって
流入し,次いで,前記排気ガスが前記筒形反応器の前記
外周通路から前記内周通路へと流入し,すす,HC等の
パティキュレート物質が前記筒形反応器に捕集され,前
記パティキュレート物質が前記筒形反応器で加熱燃焼し
てH2 O,CO2 のガスに反応変化されるものである。
排気ガスを筒形反応器の外周に旋回流として導入するこ
とによって,排気ガスに筒形反応器への大きな接触面積
と接触期間を十分に与えることができ,排気ガス中のパ
ティキュレート物質がNi,Cr等の反応触媒の存在で
酸化反応を促進すると共に,NOX 分解触媒の存在でN
X を分解を促進させることができる。
【0008】この排気マニホールドでは,前記筒形反応
器は前記各排気ポートと接続する前記排気通路部の出口
に対応して長手方向に延びて配置されており,また,前
記排気集合管は前記筒形反応器のほぼ中央に配置されて
いる。
【0009】また,この排気マニホールドは,前記筒形
反応器の後流の前記排気集合管に配設されはNOX 分解
触媒を有し,排気ガスがNOX 分解触媒を通過する時に
前記排気ガスに含まれたNOX が分解される。
【0010】この排気マニホールドの構造は,前記排気
通路部,前記筒形集合部及び前記排気集合管を遮熱空気
層を介して囲んでいるケーシングを備えている。詳しく
は,前記排気通路部,前記筒形集合部及び前記排気集合
管は,前記ケーシングに断熱ガスケットによって支持さ
れて前記遮熱空気層が形成されている。従って,この排
気マニホールドでは,燃焼室から排出された排気ガスは
高温を保った状態で筒形反応器を通過することができ,
筒形反応器でパティキュレート物質の反応やNOX を分
解を促進させることができる。
【0011】前記筒形反応器は,Ni,Ni−Cr系合
金の繊維材又は多孔材から構成されている。更に,前記
筒形反応器の前記繊維材又は多孔材には,NiやPtの
触媒が付着されている。
【0012】前記筒形反応器の前記外周通路に捕集され
た前記パティキュレートが反応して転化されたH2 O,
CO2 のガスは,前記排気ガスと合流して排気管の後流
に設けたターボチャージャを駆動するエネルギ源とな
る。
【0013】前記排気通路部及び前記筒形集合部は,セ
ラミックス,耐熱金属等の耐熱材から形成された内面が
凹凸面に形成され,前記排気ガスの流れが前記凹凸面に
よって乱流になって前記パティキュレート物質が前記筒
形反応器に捕集され易くなっている。
【0014】この排気マニホールドの構造は,上記のよ
うに構成されているので,エンジンから排出される排気
ガスに含まれるNOX が筒形反応器を通過する際に分解
され,HC,C,CO或いはパティキュレート物質が筒
形反応器で捕集された後に加熱燃焼してH2 O,CO2
に反応変化し,筒形反応器でのパティキュレート物質の
所定量以上の捕集量が堆積すると,逃がし弁が開放して
排気ガスが筒形反応器をバイパスして排出されるが,筒
形反応器に捕集されているパティキュレート物質が直ち
に加熱燃焼してガスに変化して排出されて筒形反応器が
再生されるので,排気ガス圧力が所定以下になり,再び
筒形反応器でパティキュレート物質が捕集されるように
なり,この処理を繰り返して排気ガスが浄化される。
【0015】この排気マニホールドは,気筒即ち排気ポ
ート毎に排気ガスの排出時期がずれているので,パティ
キュレート物質が筒形反応器に部分的に捕集されたとし
ても,次の気筒から排出される排気ガスによって高温に
なって加熱燃焼することになり,自己再生されることに
なる。この排気マニホールドでは,筒形反応器が詰まれ
ば逃がし弁が開放して排気ガスは流れ,圧が下がれば閉
鎖するが,各気筒からの排気通路部から排気ガスが各排
気通路部に渡って延びる筒形反応器を部分的に通過する
ので,排気ガス中のパティキュレート物質が筒形反応器
に詰まるとしても部分的であり,実質的に逃がし弁は開
放する時期は少なく,トータル的には排気ガスは殆ど筒
形反応器を通過し,パティキュレート物質は反応触媒の
作用でCO2 ,H2 Oに酸化反応して浄化されることに
なる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下,図面を参照して,この発明
によるディーゼルパティキュレートフィルタを備えた遮
熱エンジンの一実施例を説明する。図1はこの発明によ
るリアクタを備えた排気マニホールドを組み込んだディ
ーゼルエンジンの一実施例を示す概略説明図,及び図2
は図1の排気マニホールドの一実施例を示す断面図であ
る。
【0017】この発明による排気マニホールドの構造を
組み込んだディーゼルエンジン1は,シリンダブロック
32にガスケット42を介在してシリンダヘッド31が
固定され,シリンダブロック32に形成された孔部には
シリンダ41を形成したシリンダライナが嵌合されてい
る。シリンダ41には,往復運動するピストン34が組
み込まれている。燃焼室40は,シリンダ41,ピスト
ン34に形成された凹部の主室(図示せず)及び/又は
シリンダヘッド31に形成された副室(図示せず)で構
成される。ピストン34は,図示していないが,セラミ
ックス等の材料を用いて遮熱空気層を備えた遮熱構造に
構成されている。シリンダヘッド31には,排気弁36
が配置された排気ポート35及び吸気弁が配置された吸
気ポート(図示せず)が形成されていると共に,燃料供
給手段(図示せず)等が設けられている。排気ポート3
5は,遮熱空気層38を形成するようにセラミックポー
ト37が配置され,遮熱構造に構成されている。また,
シリンダヘッド31における排気ポート35の出口に
は,合わせ口金39やマニホールドガスケット(図示せ
ず)を介在して排気マニホールド2が取り付けられてい
る。
【0018】排気マニホールド2は,特に,燃焼室40
から排出される排気ガス中に含まれるHC,C,CO,
パティキュレート物質を捕集し,それらを反応させてH
2 O,CO2 に変換すると共にNOX を分解する触媒を
備えたリアクタを有することに特徴としている。排気マ
ニホールド2は,シリンダヘッド31に形成された各排
気ポート35にそれぞれ接続された排気通路部3,排気
通路部3を集合させる筒形集合部4,筒形集合部4の内
部に設けられた排気ガスを外周通路14から内周通路1
5へ通過させ且つパティキュレートを外周通路14の外
周面に捕集すると共にパティキュレート物質を酸化反応
させるリアクタを構成する筒形反応器6,筒形集合部4
の内周通路15の貫通孔23を貫通して配置されたNO
X 分解触媒30が設けられた排気集合管5,及び筒形反
応器6に設けられた所定の排気ガス圧以上の圧力に応答
して外周通路14を内周通路15に連通させる逃がし弁
10から構成されている。
【0019】筒形反応器6は,筒形集合部4内に排気ガ
スの流れ方向に交差する横置きにし,帯状のガスケット
等から成る支持部材16によって外周通路14と内周通
路15とが形成されるように配置されている。特に,筒
形反応器6は,各排気ポートと接続する排気通路部3の
出口に対応して長手方向に延びて配置されている。ま
た,排気集合管5は,筒形反応器6のほぼ中央に配置さ
れている。更に,排気マニホールド2の排気通路部3
は,排気通路部3の端部に設けたフランジ19によって
シリンダヘッド31に取り付けられている。また,排気
マニホールド2の排気集合管5は,排気集合管5の端部
に設けたフランジ18によって排気管(図示せず)に取
り付けられている。
【0020】また,排気マニホールド2では,排気通路
部3,筒形集合部4及び排気集合管5は,遮熱空気層2
0,21,22を介してケーシング9,7,8によって
それぞれ取り囲まれている。排気通路部3,筒形集合部
4及び排気集合管5は,耐熱性の窒化ケイ素や炭化ケイ
素等のセラミックスから形成され,外側部材を形成する
ケーシング7,8,9に断熱ガスケット13,24によ
って支持され,両者間に遮熱空気層20,21,22が
形成され,遮熱構造にそれぞれ形成されている。また,
筒形集合部4内には,筒形反応器6が支持部材16によ
って支持され,筒形反応器6の内外に内周通路15と外
周通路14とが形成されている。また,排気通路部3及
び筒形集合部4は,セラミックス,耐熱金属等の耐熱材
から形成された内面が凹凸面に形成され,排気ガスの流
れが凹凸面によって乱流になってパティキュレート物質
が筒形反応器6に捕集され易くなるように構成すること
ができる。
【0021】筒形反応器6は,一端が閉鎖端に形成さ
れ,他端が端部開口11に形成されている。筒形反応器
6の端部開口11にはバルブシート28が設けられ,ま
た,端部開口11に対応する位置の筒形集合部4にはバ
ルブガイド29が形成されている。筒形反応器6の端部
開口11を開閉するための逃がし弁10は,バルブガイ
ド29にガイドされてバルブシート28に着座可能に設
置されている。逃がし弁10の端部にはスプリングリテ
ーナ17が取り付けられ,バルブガイド29とスプリン
グリテーナ17との間にはスプリング12が配設されて
いる。従って,逃がし弁10は,筒形反応器6の外周面
27にパティキュレート物質が堆積して筒形反応器6に
目詰まりが発生し,外周通路14に存在する排気ガスの
圧力が内周通路15に存在する排気ガスの圧力より大き
くなって所定の圧力差になると,スプリング12のばね
力に抗してリフトし,端部開口11を開放する。端部開
口11を開放すると,排気ガスが筒形反応器6をバイパ
スして外周通路14から端部開口11を通って内周通路
15へと流れることになる。
【0022】排気マニホールド2を流れる排気ガスは,
排気通路部3の排気通路26から筒形集合部4の外周通
路14へ流入し,その時,筒形反応器6の外周通路14
の外周接線方向に流入して筒形反応器6の外周に旋回流
として流入し,次いで,筒形反応器6の外周通路14か
ら内周通路15へと流入する。排気ガスは内周通路15
から排気集合管5の排気通路25を通ってターボチャー
ジャ等の後流へと排出される。排気ガスが排気マニホー
ルド2を流れることによって,筒形反応器6の外周面2
7に捕集されたすす,HC等のパティキュレート物質
は,筒形反応器6の外周面27に捕集され,高温の排気
ガスの熱エネルギによって加熱燃焼され,CO2 ,H2
Oのガスに反応変化することになる。また,排気ガス
は,筒形反応器6の内周通路15から排気集合管5へと
流入する時に,排気ガスに含まれたNOX は,NOX
解触媒30に接して通過することによって分解する。場
合によっては,NOX 分解触媒30は,筒形反応器6の
内周側に配置することもできる。即ち,筒形反応器6
は,外周側にパティキュレート物質の反応触媒を配置
し,内周側にNOX 分解触媒30を配置するように構成
される。
【0023】筒形反応器6は,耐熱性のNi−Cr系合
金の繊維材及び/又は多孔材,或いは耐熱性のセラミッ
ク繊維材及び/又は多孔材から構成されている。更に,
筒形反応器6の繊維材又は多孔材には,それらの表面や
間にNiやPtの触媒が付着されている。図示していな
いが,筒形反応器6の外周通路14に捕集されたHC,
C等のパティキュレート物質は,排気ガスの熱エネルギ
で加熱燃焼即ち反応してH2 O,CO2 のガスに変化
し,変化したガスは筒形反応器6を通過した排気ガスと
合流して後流に設けたターボチャージャを駆動するよう
に構成することができる。また,排気集合管5に設けた
NOX 分解触媒30は,例えば,排気ガスに含まれるN
X を分解するロジウムやイリジュウム等の粒子やブラ
ウンミラライト型構造の化合物(例えば,特開平9−2
15921号公報,特開平9−253506号公報参
照)が耐熱性のNi−Cr系合金やセラミックスの繊維
材及び/又は多孔材に付着させることで構成でき,効率
的にNOX を分解させることができる。なお,NOX
解触媒30は,図示のように,排気集合管5,或いはそ
の後流の排気管に設けることができる。
【0024】また,排気マニホールド2における筒形反
応器6にある程度のパティキュレート物質が堆積する
と,逃がし弁10が筒形反応器6の端部開口11を開放
するので,排気ガスは,外周通路14から端部開口11
を通って内周通路15へ流入し,次いで,排気集合管5
から排気管へと排出される。この時,筒形反応器6は,
次のようにして再生されることになる。ターボチャージ
ャ(図示せず)を備えた遮熱型ディーゼルエンジンで
は,過給割合が高く,排気ガス中に含まれるO2 濃度が
高いので,パティキュレートは排気ガス自体の高温で着
火され,自然発火して加熱焼却される。特に,負荷率の
高い大型遮熱エンジンでは,排気ガス温度が高い二分の
一負荷以上で運転される頻度が多いので,燃焼室40か
ら排出される排気ガスの温度は全負荷では800℃,部
分負荷では600℃の高温になり,パティキュレートが
自然発火して焼却されて筒形反応器5が再生される機会
が増加するので,筒形反応器5は必ずしも加熱ヒータを
必要としないものである。しかしながら,エンジンによ
っては筒形反応器5に通電加熱できる金網等の加熱ヒー
タを設けてもよく,その場合には,筒形反応器6のパテ
ィキュレートの捕集量に応じてコントローラの指令で加
熱ヒータを通電加熱して筒形反応器6を再生するように
コントロールしてもよいことは勿論である。筒形反応器
6に捕集されたパティキュレート物質は,自己着火で加
熱焼却されてCO2 ,H2 O等のガスとなって排気集合
管5から放出され,ターボチャージャへ送り込まれる。
【0025】
【発明の効果】この発明によるリアクタを備えた排気マ
ニホールドの構造は,上記のように構成されているの
で,燃焼室から排出する排気ガスに含まれたHC,C等
のパティキュレート物質を捕集して酸化反応させ,CO
2 ,H2 O等のガスNI変換できると共に,NOX 分解
触媒を配置しておけば,排気ガス中のNOX も効率的に
分解させることができる。しかも,排気ガスは筒形反応
器の外周を旋回しながら内周へと流入するのでパティキ
ュレート物質を効率的に捕集できると共に,酸化反応さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるリアクタを備えた排気マニホー
ルドを組み込んだディーゼルエンジンの一実施例を示す
概略説明図である。
【図2】この発明によるリアクタを備えた排気マニホー
ルドを示す断面図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 排気マニホールド 3 排気通路部 4 筒形集合部 5 排気集合管 6 筒形反応器 7,8,9 ケーシング 10 逃がし弁 11 端部開口 12 スプリング 13,24 ガスケット 14 外周通路 15 内周通路 16 支持部材 20,21,22,38 遮熱空気層 25,26 排気通路 27 外周面 30 NOX 分解触媒 31 シリンダヘッド 35 排気ポート 40 燃焼室

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室からの排気ガスを排出するシリン
    ダヘッドに形成された各排気ポートにそれぞれ接続され
    た排気通路部,該排気通路部を集合させる筒形集合部,
    前記筒形集合部の内部に設けられた排気ガスを外周通路
    から内周通路へ通過させ且つパティキュレート物質を前
    記外周通路に捕集すると共に前記パティキュレート物質
    を反応させる筒形反応器,前記筒形集合部の前記内周通
    路に接続された排気集合管,及び前記筒形反応器に設け
    られた所定の排気ガス圧以上の圧力に応答して前記外周
    通路を前記内周通路に連通させる逃がし弁から成るリア
    クタを備えた排気マニホールドの構造。
  2. 【請求項2】 前記排気通路部が前記筒形反応器の外周
    接線方向に配置されており,前記排気通路部から前記筒
    形集合部へ流入する前記排気ガスが前記筒形反応器の外
    周で旋回流となって流入し,次いで,前記排気ガスが前
    記筒形反応器の前記外周通路から前記内周通路へと流入
    し,すす,HC等のパティキュレート物質が前記筒形反
    応器に捕集され,前記パティキュレート物質が前記筒形
    反応器で加熱燃焼してH2 O,CO2 のガスに反応変化
    されることから成る請求項1に記載のリアクタを備えた
    排気マニホールドの構造。
  3. 【請求項3】 前記筒形反応器は前記各排気ポートと接
    続する前記排気通路部の出口に対応して長手方向に延び
    て配置されており,また,前記排気集合管は前記筒形反
    応器のほぼ中央に配置されていることから成る請求項1
    に記載のリアクタを備えた排気マニホールドの構造。
  4. 【請求項4】 前記筒形反応器の後流の前記排気集合管
    に配設されたNOX分解触媒を通過する時に前記排気ガ
    スに含まれたNOX が分解されることから成る請求項1
    に記載のリアクタを備えた排気マニホールドの構造。
  5. 【請求項5】 前記排気通路部,前記筒形集合部及び前
    記排気集合管を遮熱空気層を介して囲んでいるケーシン
    グを備えていることから成る請求項1に記載のリアクタ
    を備えた排気マニホールドの構造。
  6. 【請求項6】 前記排気通路部,前記筒形集合部及び前
    記排気集合管は,前記ケーシングに断熱ガスケットによ
    って支持されて前記遮熱空気層が形成されていることか
    ら成る請求項4に記載のリアクタを備えた排気マニホー
    ルドの構造。
  7. 【請求項7】 前記筒形反応器は,耐熱性のNi−Cr
    系合金やセラミックスからなる繊維材又は多孔材で形成
    されていることから成る請求項1に記載のリアクタを備
    えた排気マニホールドの構造。
  8. 【請求項8】 前記筒形反応器の前記繊維材又は多孔材
    にはNiやPtの触媒が付着されていることから成る請
    求項7に記載のリアクタを備えた排気マニホールドの構
    造。
  9. 【請求項9】 前記筒形反応器の前記外周通路に捕集さ
    れた前記パティキュレートが反応して転化されたガス
    は,前記排気ガスと合流して後流に設けたターボチャー
    ジャを駆動することから成る請求項1に記載のリアクタ
    を備えた排気マニホールドの構造。
  10. 【請求項10】 前記排気通路部及び前記筒形集合部
    は,セラミックス,耐熱金属等の耐熱材から形成された
    内面が凹凸面に形成され,前記排気ガスの流れが前記凹
    凸面によって乱流になって前記パティキュレート物質が
    前記筒形反応器に捕集され易くなることから成る請求項
    1に記載のリアクタを備えた排気マニホールドの構造。
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