JP2001193412A - 回転機械のアース装置 - Google Patents

回転機械のアース装置

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JP2001193412A
JP2001193412A JP2000000362A JP2000000362A JP2001193412A JP 2001193412 A JP2001193412 A JP 2001193412A JP 2000000362 A JP2000000362 A JP 2000000362A JP 2000000362 A JP2000000362 A JP 2000000362A JP 2001193412 A JP2001193412 A JP 2001193412A
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JP
Japan
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conductive
conductive member
fluid
earth
rotating body
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JP2000000362A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Sasaki
公良 佐々木
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定のアース性能が維持されるとともに、ア
ース装置に起因する回転体の振動が発生しない回転機械
のアース装置を提供する。 【解決手段】 回転体1に設けられた第1の導電性部材
25と、接地された第2の導電性部材23と、前記第1
の導電性部材および前記第2の導電性部材の一方に接触
するように設けられた導電性流体24とを備え、前記第
1の導電性部材および前記第2の導電性部材の他方は、
前記導電性流体に接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機、送風機、
回転式ポンプ、タ−ビン等の回転機械のアース装置に関
し、特に、回転機械の回転軸部に適用されるアース装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、回転機械の一例としてのタ−ビ
ンロ−タ(回転体)の模式図である。図5は、タ−ビン
ロ−タ(回転体)の端部に取付けられた従来のアース装
置の拡大説明図である。
【0003】図4に示されるように、タ−ビンロ−タ
(回転体)1は、ラジアル軸受3、4、およびスラスト
ディスク6に係合するスラスト軸受5によって支持され
ている。タ−ビンロ−タ(回転体1)には、多段の動翼
2、2…が組み込まれている。回転体1のアース装置と
して、アースブラシ7が回転体1の端部に配置されてい
る。
【0004】アースブラシ7は、図5に示されるよう
に、接地されたハウジング8にケ−ス10が支持されて
おり、そのケ−ス10の内部に組み込まれた伸縮バネ1
1によってカ−ボンブラシ9が回転体1の小径部に押し
付けられ、カ−ボンブラシ9とケ−ス10がアース線1
2で接続されている。回転体1とカ−ボンブラシ9は、
電気的に導通しており、回転体1からの静電気は、カ−
ボンブラシ9、アース線12、ケ−ス10、およびハウ
ジング8を経由してアースされている。
【0005】上記のような従来のアースブラシ7では、
カ−ボンブラシ9を回転体1に押し付けるリンク機構
(伸縮バネ11が含まれる)が腐食等によって機能不全
を生じ、アース作用が悪化し、軸受の電蝕等の不具合が
発生する場合があった。
【0006】カ−ボンブラシ9と回転体1との接触状態
が悪いと、カ−ボンブラシ9が振動し、アースブラシ7
の破損や回転体1の振動を引き起こす場合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】所定のアース性能が維
持されるとともに、アース装置に起因する回転体の振動
が発生しない回転機械のアース装置が望まれている。
【0008】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が、下記のように表現される。その表現中の請求
項対応の技術的事項には、括弧()つき、番号、記号等
が添記されている。その番号、記号等は、請求項対応の
技術的事項と実施の複数・形態のうちの少なくとも一つ
の形態の技術的事項との一致・対応関係を明白にしてい
るが、その請求項対応の技術的事項が実施の形態の技術
的事項に限定されることを示すためのものではない。
【0009】本発明の回転機械のアース装置は、回転体
(1)に設けられた第1の導電性部材(25)と、接地
された第2の導電性部材(23)と、前記第1の導電性
部材(25)および前記第2の導電性部材(23)の一
方に接触するように設けられた導電性流体(24)とを
備え、前記第1の導電性部材(25)および前記第2の
導電性部材(23)の他方は、前記導電性流体(24)
に接触している。
【0010】本発明の回転機械のアース装置は、回転体
(1)に固設された第1の導電性部材(25)と、その
内部に導電性流体(24)が充填され前記第1の導電性
部材(25)を収容する接地された第2の導電性部材
(23)とを備え、前記第1の導電性部材(25)は、
前記導電性流体(24)に浸漬されている。
【0011】本発明の回転機械のアース装置は、接地さ
れた第1の導電性部材(25)と、回転体(1)に固設
され、その内部に導電性流体(24)が充填され、前記
第1の導電性部材(25)が前記導電性流体(24)に
浸漬した状態で前記第1の導電性部材(25)を収容す
る第2の導電性部材(28)とを備えている。
【0012】本発明の回転機械のアース装置において、
前記導電性流体(24)は、液体材料であり、前記液体
材料は水銀またはイオン水溶液である。
【0013】本発明の回転機械のアース装置において、
前記導電性流体(24)は、流動体材料であり、前記流
動体材料はアルミ粒体である。
【0014】本発明の回転機械のアース装置は、回転体
(ロータ)(1)の端部に設けられた導電性のアースデ
ィスク(25)と、ケーシング(22)に固定されアー
シングされたポット(23)内に導電性のアース媒体
(24)を充填し、同アース媒体(24)中に前記アー
スディスク(25)を浸漬させる。
【0015】本発明の回転機械のアース装置は、ケーシ
ング(22)に固定されアーシングされたアースディス
ク(25)と回転体(ロータ)(1)の端部に設けられ
た回転ポット(28)内に導電性のアース媒体(24)
を充填し、同アース媒体(24)中に前記アースディス
ク(25)を浸漬させる。
【0016】本発明の回転機械のアース装置において、
前記アース媒体(24)は、水銀あるいはイオン水溶液
等の導電性の液体材料又は、導電性のアルミ粒体等の流
動体材料である。
【0017】本発明では、円板状のアースディスク(2
5)が流動体のアース媒体(24)中に浸漬される方式
のアース構造とされる。これによって、所定のアース性
能が維持されるととともに、アース装置に起因する回転
体(1)の振動が発生しない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の回転機械のアース装置の一実施形態が説明される。
【0019】図1は、本発明の第1の実施形態の回転軸
部アース装置の部分拡大図である。図2は、図1の作用
を説明する部分拡大図である。
【0020】図1を参照して、本発明の第1の実施形態
が説明される。従来技術として説明された図4および図
5と同一部材には、同一符号が付されて重複する説明は
省略される。
【0021】回転体1の軸端には、導電性のアースディ
スク25が取り付けられている。アーシングされたポッ
ト23内には、導電性のアース媒体24が充填されてい
る。アース媒体24中には、アースディスク25が浸漬
される。
【0022】アース装置は、ポット23と、アース媒体
24と、アースディスク25と、軸シール26と、回転
軸27とを備えている。このアース装置は、軸受台21
の内部に設けられている。
【0023】回転体1は、ラジアル軸受4で軸支されて
いる。回転体1の軸端には、回転軸27が固定されてい
る。回転軸27の先端部には、導電性のアースディスク
25が設けられている。円板状のアースディスク25
は、回転体1とともに回転する。
【0024】アーシングされたケーシング22には、ポ
ット23が固定されている。ポット23には、アースデ
ィスク25が収容されている。ケーシング22およびポ
ット23は、導電性を有している。ポット23内には、
導電性があり流動体のアース媒体24が充填されてい
る。アースディスク25がポット23内のアース媒体2
4中に浸漬されている。回転側の回転軸27と静止側の
ポット23の係合部には軸シール26が設けられてい
る。軸シール26は、ポット23内のアース媒体24の
流出および外部からの油等の混入をシールする。
【0025】アース媒体24としては、例えば水銀ある
いはイオン水溶液等の導電性があり、潤滑油よりも比重
の高い液体材料が選定される。これ以外に、導電性のア
ルミ粒体等の流動体材料が使用されることもできる。
【0026】上記の回転機械のアース装置によれば、図
1に示されるように、アーシングされたポット23内の
アース媒体24中に、回転体1とともに回転するアース
ディスク25が浸漬している。回転体1からの静電気
が、回転軸27、アースディスク25、アース媒体2
4、ポット23、ケーシング22を経てアースされる。
このアース作用によって所定のアース性能が維持される
ことができ、軸受等の電蝕が防止される。
【0027】ポット23中のアース媒体24は、軸シー
ル26によって外部への流出及び外部からの油等の混入
が防止されているので、媒体による潤滑油の劣化がな
く、媒体量が減少しない。
【0028】図2は、アースディスク25の回転に伴っ
て、ポット23内のアース媒体24の液面が変化する状
態を示したもので、図2(a)はアースディスク25の
静止状態を示し、図2(b)はアースディスク25の回
転状態を示している。
【0029】以上のように、第1実施形態によれば、導
電性アースディスク25が流動体の導電性アース媒体2
4中に浸漬されるため、所定のアース性能が維持でき、
軸受等の電蝕が防止される。また、固体のアースディス
ク25と流動体のアース媒体24とが流体接触するの
で、従来技術のような固体接触に伴う振動が回避され、
回転体1の振動が引き起こされることがない。
【0030】次に、図3を参照して、本発明の回転機械
のアース装置の第2実施形態について説明される。
【0031】図3は、本発明の第2の実施形態の回転軸
部のシール装置の部分拡大図である。第1の実施形態で
説明された図1および図2と同一部材には、同一符号が
付され重複する説明は省略される。
【0032】第2の実施形態では、第1の実施形態と比
較して、回転側と静止側が逆に取り付けられている。ア
ーシングされた固定軸29にアースディスク25が取り
付けられ、回転体1の軸端に取付けられた回転ポット2
8内にアース媒体24が充填され、そのアース媒体24
中にアースディスク25が浸漬される。
【0033】アーシングされたケーシング22には、導
電性の固定軸29が固定されている。固定軸29の先端
部には、導電性のアースディスク25が固設されてい
る。第2実施形態のアースディスク25は、静止側であ
るため、円板状に限らず、矩形板状、棒状等、任意の形
状であることができる。
【0034】ラジアル軸受4で軸支された回転体1の軸
端部には、回転ポット28が固設されている。回転ポッ
ト28は、回転体1の回転と共に回転する。回転ポット
28内には、導電性が有り、流動体のアース媒体24が
充填されている。アースディスク25は、回転ポット2
8内のアース媒体24中に浸漬されている。静止側の固
定軸29と回転側の回転ポット28の係合部には、軸シ
ール26が設けられている。軸シール26は、アース媒
体24の流出および外部からの油等の混入をシールす
る。
【0035】アース装置は、上記のアース媒体24、ア
ースディスク25、軸シール26、回転ポット28、固
定軸29を備えており、軸受台21内部に設けられてい
る。上記以外の構成は、第1の実施形態と略同一であ
る。
【0036】第2の実施形態の回転機械のアース装置に
よれば、図3に示されるように、回転体1とともに回転
する回転ポット28内のアース媒体24中には、アーシ
ングされたアースディスク25が浸漬している。よっ
て、回転体1からの静電気が、回転ポット28、アース
媒体24、アースディスク25、固定軸29、ケーシン
グ22を経てアースされる。
【0037】上記アース作用によって所定のアース性能
が維持されるので、軸受等の電蝕が防止される。
【0038】回転ポット28中のアース媒体24は、軸
シール26によって外部への流出および外部からの油等
の混入が防止されている。よって、媒体による潤滑油の
劣化がなく媒体量が減少しない。
【0039】なお、回転体1の回転に伴って、回転ポッ
ト28内のアース媒体24の液面が変化する状態は、図
2の(a)、(b)と同様である。
【0040】以上のように第2の実施形態によれば、第
1の実施形態と同様の効果がある。即ち、導電性アース
ディスク25を流動体の導電性アース媒体24中に浸漬
する方式のアース装置とされたことによって、所定のア
ース性能が維持でき、軸受等の電蝕が防止される。ま
た、固体のアースディスク25と流動体のアース媒体2
4とが流体接触するので、従来技術のような固体接触に
伴う振動が回避され、回転体の振動を引き起こすことが
ない。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、所定のアース性能が維
持されるとともに、アース装置に起因する回転体の振動
が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の回転機械のアース装置の第1
実施形態の部分拡大図である。
【図2】図2は、第1実施形態においてアース媒体24
がアースディスク25の回転に伴って液面が変化する状
態を示したもので、(a)はアースディスク25の静止
状態を示し、(b)はアースディスク25の回転状態を
示している。
【図3】図3は、本発明の回転機械のアース装置の第2
実施形態の部分拡大図である。
【図4】図4は、従来一般のタービンロータを示す側面
図である。
【図5】図5は、図4に示されるタービンロータに取り
付けられた従来一般のアース装置の拡大説明図である。
【符号の説明】
1 タービンロータ(回転体) 2 動翼 3 ラジアル軸受 4 ラジアル軸受 5 スラスト軸受 6 スラストディスク 7 アースブラシ 8 ハウジング 9 カーボンブラシ 10 ケース 11 伸縮バネ 12 アース線 23 ポット 24 アース媒体 25 アースディスク 26 軸シール 27 回転軸 28 回転ポット 29 固定軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体に設けられた第1の導電性部材
    と、 接地された第2の導電性部材と、 前記第1の導電性部材および前記第2の導電性部材の一
    方に接触するように設けられた導電性流体とを備え、 前記第1の導電性部材および前記第2の導電性部材の他
    方は、前記導電性流体に接触している回転機械のアース
    装置。
  2. 【請求項2】 回転体に固設された第1の導電性部材
    と、 その内部に導電性流体が充填され前記第1の導電性部材
    を収容する接地された第2の導電性部材とを備え、 前記第1の導電性部材は、前記導電性流体に浸漬されて
    いる回転機械のアース装置。
  3. 【請求項3】 接地された第1の導電性部材と、 回転体に固設され、その内部に導電性流体が充填され、
    前記第1の導電性部材が前記導電性流体に浸漬した状態
    で前記第1の導電性部材を収容する第2の導電性部材と
    を備えた回転機械のアース装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    回転機械のアース装置において、 前記導電性流体は、液体材料であり、前記液体材料は水
    銀またはイオン水溶液である回転機械のアース装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    回転機械のアース装置において、 前記導電性流体は、流動体材料であり、前記流動体材料
    はアルミ粒体である回転機械のアース装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102020119719A1 (de) 2020-07-27 2022-01-27 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Ableitvorrichtung für eine elektrische Maschine sowie elektrische Maschine mit der Ableitvorrichtung

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102020119719A1 (de) 2020-07-27 2022-01-27 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Ableitvorrichtung für eine elektrische Maschine sowie elektrische Maschine mit der Ableitvorrichtung

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