JP2001191697A - 疑似的立体感を有する化粧材 - Google Patents
疑似的立体感を有する化粧材Info
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- JP2001191697A JP2001191697A JP2000004438A JP2000004438A JP2001191697A JP 2001191697 A JP2001191697 A JP 2001191697A JP 2000004438 A JP2000004438 A JP 2000004438A JP 2000004438 A JP2000004438 A JP 2000004438A JP 2001191697 A JP2001191697 A JP 2001191697A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 基材面が平坦でも石目柄に立体感を疑似的に
感じさせる。 【解決手段】 基材に絵柄層が形成された化粧材にて、
絵柄層の絵柄を、石目絵柄Paと、平面を各々任意の形
状及び寸法の多角形で区画し、各多角形のうちの一部を
暗色に塗りつぶした疑似立体絵柄Pb、とを重ね合わせ
た疑似立体石目絵柄Pとする。更に疑似立体絵柄Pbに
おいて、視覚的に凸に見せたい多角形は高光沢に、視覚
的に凹に見せたい多角形は相対的に低光沢とするのも良
い。
感じさせる。 【解決手段】 基材に絵柄層が形成された化粧材にて、
絵柄層の絵柄を、石目絵柄Paと、平面を各々任意の形
状及び寸法の多角形で区画し、各多角形のうちの一部を
暗色に塗りつぶした疑似立体絵柄Pb、とを重ね合わせ
た疑似立体石目絵柄Pとする。更に疑似立体絵柄Pbに
おいて、視覚的に凸に見せたい多角形は高光沢に、視覚
的に凹に見せたい多角形は相対的に低光沢とするのも良
い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、疑似的な立体感を
有し、壁装材、天井材、床材等の内外装材等に好適に用
いることができる化粧材に関する。
有し、壁装材、天井材、床材等の内外装材等に好適に用
いることができる化粧材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、住宅の内装、外装等に使
用する窯業系化粧ボードにて立体感を有する化粧材とし
ては、次の様に基材自体に凹凸を有する凹凸基材を用い
て、実在の凹凸に基づく立体感を付与した化粧材があっ
た。
用する窯業系化粧ボードにて立体感を有する化粧材とし
ては、次の様に基材自体に凹凸を有する凹凸基材を用い
て、実在の凹凸に基づく立体感を付与した化粧材があっ
た。
【0003】(1)塗装法とグラビアオフセット印刷法
の複合により基材を化粧した化粧材:凹凸基材の全体を
先ず単一色の塗装で着色し、その後、凸部のみにグラビ
アオフセット印刷法によって絵柄を印刷して得た化粧
材。但し、この化粧材は、凹部には絵柄が印刷されない
為に、扱える絵柄のデザインは、それを考慮したパター
ンに限定される。
の複合により基材を化粧した化粧材:凹凸基材の全体を
先ず単一色の塗装で着色し、その後、凸部のみにグラビ
アオフセット印刷法によって絵柄を印刷して得た化粧
材。但し、この化粧材は、凹部には絵柄が印刷されない
為に、扱える絵柄のデザインは、それを考慮したパター
ンに限定される。
【0004】(2)軟質ゴムローラを用いた転写法によ
り基材を化粧した化粧材:絵柄を予め伸張性のある樹脂
フィルムに印刷した転写シートを、軟質ゴムローラで凹
凸基材に押し当てることで転写して得た化粧材(特開平
5−139097号公報等参照)。この化粧材では、基
材表面に転写シートを圧着し転写する為の転写ローラ
に、超軟質化(JISゴム硬度で60°以下)した軟質
ゴムローラを使用することで、深さ3〜4mm程度の凹
部の中までも絵柄を有する化粧材となる。従って、上記
(1)以上の高級な意匠を表現できる。
り基材を化粧した化粧材:絵柄を予め伸張性のある樹脂
フィルムに印刷した転写シートを、軟質ゴムローラで凹
凸基材に押し当てることで転写して得た化粧材(特開平
5−139097号公報等参照)。この化粧材では、基
材表面に転写シートを圧着し転写する為の転写ローラ
に、超軟質化(JISゴム硬度で60°以下)した軟質
ゴムローラを使用することで、深さ3〜4mm程度の凹
部の中までも絵柄を有する化粧材となる。従って、上記
(1)以上の高級な意匠を表現できる。
【0005】(3)サンドブラストの技術を転写圧に応
用した転写法(特許第2844524号等参照)により
基材を化粧した化粧材:サンドブラスト、ショットブラ
スト等で研掃材、投射材等として高速で噴射させ衝突さ
せる多数の固体粒子によって得られる衝突圧を転写圧に
利用して転写して得た化粧材。転写シートに用いる樹脂
フィルム素材の選択、転写条件によっては、深さ1cm
以上の凹部の中までも絵柄を設けた化粧材が可能であ
る。また、生産性(転写加工速度)の点でも、上記
(2)の化粧材よりも優れる。但し、上記(1)及び
(2)よりは設備投資が大規模となる。
用した転写法(特許第2844524号等参照)により
基材を化粧した化粧材:サンドブラスト、ショットブラ
スト等で研掃材、投射材等として高速で噴射させ衝突さ
せる多数の固体粒子によって得られる衝突圧を転写圧に
利用して転写して得た化粧材。転写シートに用いる樹脂
フィルム素材の選択、転写条件によっては、深さ1cm
以上の凹部の中までも絵柄を設けた化粧材が可能であ
る。また、生産性(転写加工速度)の点でも、上記
(2)の化粧材よりも優れる。但し、上記(1)及び
(2)よりは設備投資が大規模となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様な化粧材では、立体感が不足する事があった。確か
に、上記の様な化粧材は、いずれも基材自体に凹凸基材
を使用することで、立体感を実在の凹凸によって表現す
るので、その意匠感には高級感が得られる。従って、内
装用途等で、比較的、人が間近で観ることになる住宅部
材に使用される化粧材であれば、その現実の凹凸に基づ
く立体感はリアルで高級感溢れるものとなる。ところ
が、外壁等の外装用途の様に、人が遠目で観るような住
宅部材として使用する場合には、基材の(現実の凹凸に
よる)凹凸感が薄れ、その上、絵柄の複雑な色合いが、
基材凹凸感(視覚的には影の影響が大きい)を相殺する
傾向もある。また、基材自体に凹凸を有する凹凸基材を
使用すると、その凹凸の分、基材の厚みも必然的に増す
為に、コスト高、質量増等の問題もあった。
様な化粧材では、立体感が不足する事があった。確か
に、上記の様な化粧材は、いずれも基材自体に凹凸基材
を使用することで、立体感を実在の凹凸によって表現す
るので、その意匠感には高級感が得られる。従って、内
装用途等で、比較的、人が間近で観ることになる住宅部
材に使用される化粧材であれば、その現実の凹凸に基づ
く立体感はリアルで高級感溢れるものとなる。ところ
が、外壁等の外装用途の様に、人が遠目で観るような住
宅部材として使用する場合には、基材の(現実の凹凸に
よる)凹凸感が薄れ、その上、絵柄の複雑な色合いが、
基材凹凸感(視覚的には影の影響が大きい)を相殺する
傾向もある。また、基材自体に凹凸を有する凹凸基材を
使用すると、その凹凸の分、基材の厚みも必然的に増す
為に、コスト高、質量増等の問題もあった。
【0007】そこで、本発明の課題は、遠目で見た場合
でも立体感が得られ、また厚みが薄く化粧面がたとえ平
坦な基材を用いた場合であっても立体感が得られる化粧
材を提供する事である。
でも立体感が得られ、また厚みが薄く化粧面がたとえ平
坦な基材を用いた場合であっても立体感が得られる化粧
材を提供する事である。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
べく、本発明の疑似的立体感を有する化粧材では、基材
に絵柄層が形成されてなる化粧材において、該絵柄層の
絵柄を、石目絵柄と、平面を各々任意の形状及び寸法の
多角形で区画し、各多角形のうちの一部を暗色に塗りつ
ぶした疑似立体絵柄、とを重ね合わせた疑似立体石目絵
柄とした。
べく、本発明の疑似的立体感を有する化粧材では、基材
に絵柄層が形成されてなる化粧材において、該絵柄層の
絵柄を、石目絵柄と、平面を各々任意の形状及び寸法の
多角形で区画し、各多角形のうちの一部を暗色に塗りつ
ぶした疑似立体絵柄、とを重ね合わせた疑似立体石目絵
柄とした。
【0009】この様に、石目の絵柄を表現する為の絵柄
層を、石目絵柄と、特定の柄からなり疑似的に立体感を
感じさせる絵柄である疑似立体絵柄とを重ね合わせた絵
柄、つまり疑似立体石目絵柄とすることで、絵柄層は、
石目の絵柄に対して疑似的な立体感を感じさせる事がで
きる様になる。従って、基材面がたとえ平坦面で実在の
凹凸が無い場合であっても、立体感が得られる。しか
も、立体感は実在のものでは無く疑似的である為に、例
えば、道路から住宅2階の外壁を眺める時の様に遠目で
観ても立体感を感じさせることができる。従って、遠距
離での観賞にも適した石目柄の化粧材となる。また、基
材は厚みを薄くし、また質量を軽くするこもとできる。
層を、石目絵柄と、特定の柄からなり疑似的に立体感を
感じさせる絵柄である疑似立体絵柄とを重ね合わせた絵
柄、つまり疑似立体石目絵柄とすることで、絵柄層は、
石目の絵柄に対して疑似的な立体感を感じさせる事がで
きる様になる。従って、基材面がたとえ平坦面で実在の
凹凸が無い場合であっても、立体感が得られる。しか
も、立体感は実在のものでは無く疑似的である為に、例
えば、道路から住宅2階の外壁を眺める時の様に遠目で
観ても立体感を感じさせることができる。従って、遠距
離での観賞にも適した石目柄の化粧材となる。また、基
材は厚みを薄くし、また質量を軽くするこもとできる。
【0010】また、本発明の疑似的立体感を有する化粧
材は、上記構成において、更に上記疑似立体石目絵柄
を、疑似立体絵柄において、視覚的に凸に見せたい多角
形はその内部を相対的に高光沢に、視覚的に凹に見せた
い多角形はその内部を相対的に低光沢とする構成とし
た。
材は、上記構成において、更に上記疑似立体石目絵柄
を、疑似立体絵柄において、視覚的に凸に見せたい多角
形はその内部を相対的に高光沢に、視覚的に凹に見せた
い多角形はその内部を相対的に低光沢とする構成とし
た。
【0011】この様に、光沢の高低を視覚的な凸部と視
覚的な凹部とに使い分けて適用することで、疑似的立体
感が更に増強された化粧材となる。
覚的な凹部とに使い分けて適用することで、疑似的立体
感が更に増強された化粧材となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の疑似的立体感を有
する化粧材について、実施の形態を説明する。
する化粧材について、実施の形態を説明する。
【0013】〔石目絵柄〕石目絵柄は、例えば、火成
岩、水成岩等の岩石等からなる石材の表面が呈する石目
調の絵柄パターンであり、例えば、形状及び大きさが不
均一な微結晶状粒子を二次元的にランダムに配置してな
る様なパターン等である。具体的には、例えば花崗岩、
砂岩、礫岩等の劈開面等である。この石目絵柄は、後述
の疑似立体絵柄によって視覚的に感じられる疑似的な立
体感と良く合う絵柄である。ちなみに、石目絵柄に代え
て、例えば大きなポイント柄(花、幾何学パターン等)
等を散りばめた様な絵柄、或いは木目絵柄等を使用した
場合は、疑似立体絵柄に基づく視覚的立体感と良く合わ
ず、疑似的な立体感が不自然に感じられる。これに対し
て、石目絵柄が良いのは、絵柄がランダムなパターンで
あり、また、実際に表面凹凸を有する場合が多い石材の
表面の絵柄だからと思われる。この様に表面凹凸が実在
する物の絵柄とすれば、人は、その表面凹凸が呈するで
あろう立体感を無意識に先入観としてある程度予見して
しまう事で、疑似的な立体感を感じさせ易く、この為
に、石目絵柄はよく合うのだと思われる。もっとも、意
匠表現上、抽象柄等の石目絵柄以外の絵柄と疑似立体絵
柄とを組み合わせた絵柄を採用した化粧材も可能ではあ
る。なお、石目絵柄のパターンは、コンピュータ等によ
って人工的に作製した石目を模倣する様なパターンで有
ってもよい。
岩、水成岩等の岩石等からなる石材の表面が呈する石目
調の絵柄パターンであり、例えば、形状及び大きさが不
均一な微結晶状粒子を二次元的にランダムに配置してな
る様なパターン等である。具体的には、例えば花崗岩、
砂岩、礫岩等の劈開面等である。この石目絵柄は、後述
の疑似立体絵柄によって視覚的に感じられる疑似的な立
体感と良く合う絵柄である。ちなみに、石目絵柄に代え
て、例えば大きなポイント柄(花、幾何学パターン等)
等を散りばめた様な絵柄、或いは木目絵柄等を使用した
場合は、疑似立体絵柄に基づく視覚的立体感と良く合わ
ず、疑似的な立体感が不自然に感じられる。これに対し
て、石目絵柄が良いのは、絵柄がランダムなパターンで
あり、また、実際に表面凹凸を有する場合が多い石材の
表面の絵柄だからと思われる。この様に表面凹凸が実在
する物の絵柄とすれば、人は、その表面凹凸が呈するで
あろう立体感を無意識に先入観としてある程度予見して
しまう事で、疑似的な立体感を感じさせ易く、この為
に、石目絵柄はよく合うのだと思われる。もっとも、意
匠表現上、抽象柄等の石目絵柄以外の絵柄と疑似立体絵
柄とを組み合わせた絵柄を採用した化粧材も可能ではあ
る。なお、石目絵柄のパターンは、コンピュータ等によ
って人工的に作製した石目を模倣する様なパターンで有
ってもよい。
【0014】〔疑似立体絵柄〕疑似立体絵柄は、疑似的
な立体感を付与する為の絵柄であり、この絵柄として、
本発明では、平面を各々任意の形状及び寸法の多角形で
区画し、各多角形のうちの一部を暗色に塗りつぶした絵
柄を採用する。なお、多角形の内部は均一な暗さであっ
ても、不均一な暗さであっても良い。また、各多角形内
部の暗色は全部同一ではなく、色相、明度、及び/又は
彩度が互いに異なる2種類以上のものを混在させても良
い。そして、各多角形は任意の形状及び任意の寸法とし
てあるので、現実の石材が呈する不規則な表面凹凸等
(例えば、ビシャン加工、バーナー加工等で得られる表
面凹凸等)よる立体感を、疑似的に感じさせる事が可能
となる。なお、平面であっても疑似的な立体感を感じさ
せる様な絵柄としては、例えば外周の辺が全て直線では
無く曲線を有する多数の図形による絵柄等と、この他に
も各種あり得るだろうが、本発明では上記の如き多数の
多角形に基づく絵柄を採用する。それは、コンピュータ
を利用して人工的に比較的容易に作製できるからであ
る。なお、もちろんのことだが、上記疑似立体絵柄は、
生産性は劣るが、手書きで描いたものでも良い。
な立体感を付与する為の絵柄であり、この絵柄として、
本発明では、平面を各々任意の形状及び寸法の多角形で
区画し、各多角形のうちの一部を暗色に塗りつぶした絵
柄を採用する。なお、多角形の内部は均一な暗さであっ
ても、不均一な暗さであっても良い。また、各多角形内
部の暗色は全部同一ではなく、色相、明度、及び/又は
彩度が互いに異なる2種類以上のものを混在させても良
い。そして、各多角形は任意の形状及び任意の寸法とし
てあるので、現実の石材が呈する不規則な表面凹凸等
(例えば、ビシャン加工、バーナー加工等で得られる表
面凹凸等)よる立体感を、疑似的に感じさせる事が可能
となる。なお、平面であっても疑似的な立体感を感じさ
せる様な絵柄としては、例えば外周の辺が全て直線では
無く曲線を有する多数の図形による絵柄等と、この他に
も各種あり得るだろうが、本発明では上記の如き多数の
多角形に基づく絵柄を採用する。それは、コンピュータ
を利用して人工的に比較的容易に作製できるからであ
る。なお、もちろんのことだが、上記疑似立体絵柄は、
生産性は劣るが、手書きで描いたものでも良い。
【0015】次に、図1及び図2によって、コンピュー
タによる画像処理技術を利用して、疑似立体絵柄を作製
し、更にこれと石目絵柄とを重ね合わせて、疑似立体石
目絵柄を作製する或る一つの方法について説明する。な
お、ここで説明する方法は、あくまでも一方法であり、
本発明で採用する疑似立体絵柄、及び該疑似立体絵柄を
利用して得られる疑似立体石目絵柄は、この他の方法で
得られた絵柄であっても良い事は言うまでも無い。
タによる画像処理技術を利用して、疑似立体絵柄を作製
し、更にこれと石目絵柄とを重ね合わせて、疑似立体石
目絵柄を作製する或る一つの方法について説明する。な
お、ここで説明する方法は、あくまでも一方法であり、
本発明で採用する疑似立体絵柄、及び該疑似立体絵柄を
利用して得られる疑似立体石目絵柄は、この他の方法で
得られた絵柄であっても良い事は言うまでも無い。
【0016】また、これから説明する方法は、特開平9
−265548号公報として公開された本出願人による
発明を応用した方法である。同号公報の発明は、平面的
な印刷物上に疑似的に皺を表現した模様を生成する発明
であり、この発明では、皺の無い通常の絵柄に対してコ
ンピュータによってデジタル処理を行うことで、紙等に
絵柄を印刷後、紙をくしゃくしゃにすることで得られる
様な皺の有る模様を得る事ができる。
−265548号公報として公開された本出願人による
発明を応用した方法である。同号公報の発明は、平面的
な印刷物上に疑似的に皺を表現した模様を生成する発明
であり、この発明では、皺の無い通常の絵柄に対してコ
ンピュータによってデジタル処理を行うことで、紙等に
絵柄を印刷後、紙をくしゃくしゃにすることで得られる
様な皺の有る模様を得る事ができる。
【0017】ところで、本発明にて、疑似的に立体感を
付与するのは石目絵柄であり、岩石からなる石材は剛体
であり、紙の様にくしゃくしゃにして皺になる素材では
無いが、上記公報で開示されている皺付け技術を応用す
ることで、石材表面の凹凸を感じさせる様な疑似的立体
感を石目絵柄に付与できるのを見いだした結果、得られ
たのが本発明である。
付与するのは石目絵柄であり、岩石からなる石材は剛体
であり、紙の様にくしゃくしゃにして皺になる素材では
無いが、上記公報で開示されている皺付け技術を応用す
ることで、石材表面の凹凸を感じさせる様な疑似的立体
感を石目絵柄に付与できるのを見いだした結果、得られ
たのが本発明である。
【0018】先ず、図1(A)は、二次元平面であるX
Y座標平面上に基準平面を定義し、この基準平面上に多
数の多角形からなる多角形群Dとして、その多角形に互
いに合同な複数の正三角形を採用した多角形群を定義し
た状態を示す。このとき、多数の多角形は隙間が生じな
いように並べて定義してある。言い換えれば、基準平面
上を埋め尽くす様に多数の多角形が定義してある。具体
的には、多角形群Dの各多角形は、個々の頂点AiのX
Y座標平面上での座標値(xi ,yi )と、個々の頂点
の相互接続関係で定義されている。
Y座標平面上に基準平面を定義し、この基準平面上に多
数の多角形からなる多角形群Dとして、その多角形に互
いに合同な複数の正三角形を採用した多角形群を定義し
た状態を示す。このとき、多数の多角形は隙間が生じな
いように並べて定義してある。言い換えれば、基準平面
上を埋め尽くす様に多数の多角形が定義してある。具体
的には、多角形群Dの各多角形は、個々の頂点AiのX
Y座標平面上での座標値(xi ,yi )と、個々の頂点
の相互接続関係で定義されている。
【0019】なお、二次元平面を埋め尽くせる様な多角
形としては、三角形以外の多角形(例えば、四角形、六
角形等)を用いても良い。また、異なる多角形を併用し
ても良い。但し、三角形が他に比べて最も取扱いが容易
で、後の演算負担が軽減する点では好ましい。なお、三
角形としては、不等辺三角形、二等辺三角形などでも良
いが、ここでは最も単純な正三角形を用いている。ま
た、多角形としては、天然石材表面の微結晶粒パターン
を想定した立体感の場合、三角形では若干の不自然さが
残るので、この不自然さをより自然に見せる為には、四
角形、六角形、七角形、或いは八角形程度の角数の大な
る多角形を単独使用又は混在使用する方が、好ましい。
また、図(A)の段階で準備する三角形は、処理の簡便
性の点から互いに全て合同なものになっているが、次の
段階で大きさ及び形状がランダム化変調される為、最終
的に得られる疑似立体絵柄を構成する三角形は大きさ及
び形状はランダム分布したものとなる。もちろん、この
段階から、各々の三角形の大きさ及び形状を互いに(少
なくとも一部は)異なるものに設定しておくことも出来
る。
形としては、三角形以外の多角形(例えば、四角形、六
角形等)を用いても良い。また、異なる多角形を併用し
ても良い。但し、三角形が他に比べて最も取扱いが容易
で、後の演算負担が軽減する点では好ましい。なお、三
角形としては、不等辺三角形、二等辺三角形などでも良
いが、ここでは最も単純な正三角形を用いている。ま
た、多角形としては、天然石材表面の微結晶粒パターン
を想定した立体感の場合、三角形では若干の不自然さが
残るので、この不自然さをより自然に見せる為には、四
角形、六角形、七角形、或いは八角形程度の角数の大な
る多角形を単独使用又は混在使用する方が、好ましい。
また、図(A)の段階で準備する三角形は、処理の簡便
性の点から互いに全て合同なものになっているが、次の
段階で大きさ及び形状がランダム化変調される為、最終
的に得られる疑似立体絵柄を構成する三角形は大きさ及
び形状はランダム分布したものとなる。もちろん、この
段階から、各々の三角形の大きさ及び形状を互いに(少
なくとも一部は)異なるものに設定しておくことも出来
る。
【0020】なお、この段階で定義する多角形(三角
形)の大きさは、本発明では、この1つの多角形によっ
て疑似的立体感を感じさせるべき凹凸面のうちの一つの
構成面を表現することになるので、肉眼で観察したとき
に、構成面として認識できる程度以上の多きさの多角形
とすると良い。また、絵柄層で表現すべき石目意匠の表
面凹凸の大きさに応じた大きさとすると良い。一辺の長
さとしては、表現すべき絵柄や、想定される観察距離に
もよるが、通常1〜30mm程度である。
形)の大きさは、本発明では、この1つの多角形によっ
て疑似的立体感を感じさせるべき凹凸面のうちの一つの
構成面を表現することになるので、肉眼で観察したとき
に、構成面として認識できる程度以上の多きさの多角形
とすると良い。また、絵柄層で表現すべき石目意匠の表
面凹凸の大きさに応じた大きさとすると良い。一辺の長
さとしては、表現すべき絵柄や、想定される観察距離に
もよるが、通常1〜30mm程度である。
【0021】そして、次は、基準平面上の多角形の各頂
点Aiを三次元空間内においてランダムに移動させて、
各多角形をランダムに変形させ、変形後の各多角形の内
包面の集合として、図1(B)の様な三次元的凹凸面E
を形成する処理を行う。すなわち、図1(A)の如くX
Y座標平面上に定義された個々の頂点Aiを、それぞれ
全くランダムにXYZ三次元空間内において移動させ
る。但し、移動量は所定の上限値を設けておくのが良
い。すなわち、一辺の寸法dの正三角形の場合では、移
動量の上限値はd/2とする。この移動量とは、X軸、
Y軸、Z軸方向での各移動量を、Δx、Δy、Δzとす
ると、(Δx2 +Δy2 +Δz2 )1/2 である。この結
果、人工的に形成する三次元的凹凸面Eが部分的に裏返
しになるような不自然な事態を回避できる。
点Aiを三次元空間内においてランダムに移動させて、
各多角形をランダムに変形させ、変形後の各多角形の内
包面の集合として、図1(B)の様な三次元的凹凸面E
を形成する処理を行う。すなわち、図1(A)の如くX
Y座標平面上に定義された個々の頂点Aiを、それぞれ
全くランダムにXYZ三次元空間内において移動させ
る。但し、移動量は所定の上限値を設けておくのが良
い。すなわち、一辺の寸法dの正三角形の場合では、移
動量の上限値はd/2とする。この移動量とは、X軸、
Y軸、Z軸方向での各移動量を、Δx、Δy、Δzとす
ると、(Δx2 +Δy2 +Δz2 )1/2 である。この結
果、人工的に形成する三次元的凹凸面Eが部分的に裏返
しになるような不自然な事態を回避できる。
【0022】この頂点移動の結果、各頂点Aiの座標値
は、Z座標値を持った(xi ,yi,zi )となる。各
頂点Aiの三次元空間内でのランダム移動によって、個
々の三角形は各々ランダムに変形し、元の正三角形の多
くは不等辺三角形に変形する。図1(B)は、このよう
にして得られた三次元的凹凸面Eの概念図である。この
ような三次元的凹凸面Eの模型を作成して、肉眼で観察
すれば、現実の凹凸面として認識されることになる。
は、Z座標値を持った(xi ,yi,zi )となる。各
頂点Aiの三次元空間内でのランダム移動によって、個
々の三角形は各々ランダムに変形し、元の正三角形の多
くは不等辺三角形に変形する。図1(B)は、このよう
にして得られた三次元的凹凸面Eの概念図である。この
ような三次元的凹凸面Eの模型を作成して、肉眼で観察
すれば、現実の凹凸面として認識されることになる。
【0023】ところで、図1(A)の基準平面上で定義
する多角形に三角形を採用すれば、変形後の多角形の内
包面(その多角形の各辺を輪郭とする面、平易に言えば
多角形の内側)として平面を採ることにすれば、必ず唯
一の内包面を一義的に決める事ができる。しかし、多角
形として四角形や六角形等の辺が4以上からなる多角形
を用いた場合には、上記内包面は平面になるとは限ら
ず、通常、ねじれた面となる。しかも、ねじれた内包面
は無限に存在するので、そのうちのどれを採用するか
(例えば面積最小の面)を決る必要があり、三角形の場
合に比べて、演算負荷が増大する。
する多角形に三角形を採用すれば、変形後の多角形の内
包面(その多角形の各辺を輪郭とする面、平易に言えば
多角形の内側)として平面を採ることにすれば、必ず唯
一の内包面を一義的に決める事ができる。しかし、多角
形として四角形や六角形等の辺が4以上からなる多角形
を用いた場合には、上記内包面は平面になるとは限ら
ず、通常、ねじれた面となる。しかも、ねじれた内包面
は無限に存在するので、そのうちのどれを採用するか
(例えば面積最小の面)を決る必要があり、三角形の場
合に比べて、演算負荷が増大する。
【0024】次に、各多角形のうちの一部の多角形を暗
色に塗りつぶす処理を行う。暗色部分は陰影を疑似的に
表現する部分となる。そこで、図2(A)の如く、三次
元的凹凸面Eに対して三次元空間内に光源Lを仮定し
て、三次元的凹凸面Eについて、陰影計算を行う。陰影
計算は、コンピュータグラフィックス技術として公知の
方法で行えば良い。具体的には、光源Lによって生じる
陰影に応じた輝度値を、各多角形の面について定義する
処理を行う。陰影計算は、例えば、三次元的凹凸面Eの
表面の反射条件と、各微小面の法線方向と光源Lからの
光の照射方向との関係を考慮して、各微小面の輝度値を
計算すれば良い。なお、光源Lは同図では点光源だが線
光源や面光源でも良い。なお、暗色に塗りつぶされる多
角形の内部の暗さは均一の他、不均一でも良い。不均一
の場合とは、例えば、多角形の内部、すなわち内包面が
曲面の場合、凸部によって生じる影も考慮する場合等で
ある。この様な陰影計算によって、三次元的凹凸面E上
の各点Qjについて、それぞれ所定の輝度値Kjが定義
される。各多角形に於けるそれぞれの輝度値のうち、そ
の輝度値が相対的に小さい部分が暗色となる。なお、ど
の値の輝度値以下の部分が暗色であるかは、絶対的なも
のでは無い。また、この場合の輝度値は、一般に、多角
形各々に応じて異なった値を持ち、また1つの多角形内
でも、場所によって値は分布を持つものとして得られ
る。但し、意匠外観の再現上、支障の無い範囲内で、こ
れらの同一多角形内の輝度値を一定化したり、或いは更
に各多角形の輝度値を2段階以上の不連続な値に量子化
しても良い。
色に塗りつぶす処理を行う。暗色部分は陰影を疑似的に
表現する部分となる。そこで、図2(A)の如く、三次
元的凹凸面Eに対して三次元空間内に光源Lを仮定し
て、三次元的凹凸面Eについて、陰影計算を行う。陰影
計算は、コンピュータグラフィックス技術として公知の
方法で行えば良い。具体的には、光源Lによって生じる
陰影に応じた輝度値を、各多角形の面について定義する
処理を行う。陰影計算は、例えば、三次元的凹凸面Eの
表面の反射条件と、各微小面の法線方向と光源Lからの
光の照射方向との関係を考慮して、各微小面の輝度値を
計算すれば良い。なお、光源Lは同図では点光源だが線
光源や面光源でも良い。なお、暗色に塗りつぶされる多
角形の内部の暗さは均一の他、不均一でも良い。不均一
の場合とは、例えば、多角形の内部、すなわち内包面が
曲面の場合、凸部によって生じる影も考慮する場合等で
ある。この様な陰影計算によって、三次元的凹凸面E上
の各点Qjについて、それぞれ所定の輝度値Kjが定義
される。各多角形に於けるそれぞれの輝度値のうち、そ
の輝度値が相対的に小さい部分が暗色となる。なお、ど
の値の輝度値以下の部分が暗色であるかは、絶対的なも
のでは無い。また、この場合の輝度値は、一般に、多角
形各々に応じて異なった値を持ち、また1つの多角形内
でも、場所によって値は分布を持つものとして得られ
る。但し、意匠外観の再現上、支障の無い範囲内で、こ
れらの同一多角形内の輝度値を一定化したり、或いは更
に各多角形の輝度値を2段階以上の不連続な値に量子化
しても良い。
【0025】次に、図2(B)の如く、三次元的凹凸面
Eを、投射(投影)面としてXY座標平面に投射(投
影)すれば、目的とする疑似立体絵柄Pbが投射面上に
得られる。この投射操作では、三次元的凹凸面E上の対
応点Qjの輝度値Kjを投射面上の投射点PQjの輝度
値とすれば良い。これによって、投射面上の各投射点P
Qjは、XY座標平面上の座標値(xj ,yj )と所定
の輝度値Kjとを持ち、XY座標平面上には輝度値Kj
の大小に応じた明暗パターンが得られる。この明暗パタ
ーンが疑似的な立体感を表現可能な絵柄となるのであ
る。
Eを、投射(投影)面としてXY座標平面に投射(投
影)すれば、目的とする疑似立体絵柄Pbが投射面上に
得られる。この投射操作では、三次元的凹凸面E上の対
応点Qjの輝度値Kjを投射面上の投射点PQjの輝度
値とすれば良い。これによって、投射面上の各投射点P
Qjは、XY座標平面上の座標値(xj ,yj )と所定
の輝度値Kjとを持ち、XY座標平面上には輝度値Kj
の大小に応じた明暗パターンが得られる。この明暗パタ
ーンが疑似的な立体感を表現可能な絵柄となるのであ
る。
【0026】以上の様に三次元空間内に光源を仮定し、
それに基づく三次元的凹凸面の陰影を算出した後、その
陰影を二次元平面上に投射すれば、視覚的に凸に見せた
い多角形はその内部を相対的に高輝度(高明度)にして
明るく、視覚的に凹に見せたい多角形はその内部を相対
的に低輝度(低明度)として暗くした、疑似立体絵柄P
bを容易に得ることができる。
それに基づく三次元的凹凸面の陰影を算出した後、その
陰影を二次元平面上に投射すれば、視覚的に凸に見せた
い多角形はその内部を相対的に高輝度(高明度)にして
明るく、視覚的に凹に見せたい多角形はその内部を相対
的に低輝度(低明度)として暗くした、疑似立体絵柄P
bを容易に得ることができる。
【0027】〔疑似立体石目絵柄〕そして、疑似立体石
目絵柄は、疑似立体絵柄Pbと、石目絵柄Paとを重ね
合わせれば得られる。この重ね合わせは、図2(C)の
様に石目絵柄Paを有するUV座標平面上に対して、図
2(D)の様に、該UV座標面を投射面として、疑似立
体絵柄Pbを投射すれば、疑似立体石目絵柄PがUV座
標平面上に得られる。なお、UV座標平面上の石目絵柄
Paの各画素Rkは、座標値(uk ,vk )と共に画素
値Gkが定義されている。画素値Gkは、カラー画像の
場合は例えば、RGB三原色系、CMY三原色系等の各
色成分の濃度値を示し、単色の場合には、所定の色の階
調値を示す。そして、重ね合わせは、具体的には、UV
座標平面上の石目絵柄Paを表すそれぞれの画素Rkに
対して、該画素の座標値(uk ,vk )に対してXY平
面上の疑似立体絵柄Pbの座標値(xj ,yj )を対応
づけ、その座標値に於ける輝度値Kjを対応づける処理
を行えば良い。この結果、UV座標平面上の疑似立体石
目絵柄Pのそれぞれの画素Rkには、座標値(uk ,v
k )と画素値Gkの他に、輝度値Kjが対応づけられ
る。
目絵柄は、疑似立体絵柄Pbと、石目絵柄Paとを重ね
合わせれば得られる。この重ね合わせは、図2(C)の
様に石目絵柄Paを有するUV座標平面上に対して、図
2(D)の様に、該UV座標面を投射面として、疑似立
体絵柄Pbを投射すれば、疑似立体石目絵柄PがUV座
標平面上に得られる。なお、UV座標平面上の石目絵柄
Paの各画素Rkは、座標値(uk ,vk )と共に画素
値Gkが定義されている。画素値Gkは、カラー画像の
場合は例えば、RGB三原色系、CMY三原色系等の各
色成分の濃度値を示し、単色の場合には、所定の色の階
調値を示す。そして、重ね合わせは、具体的には、UV
座標平面上の石目絵柄Paを表すそれぞれの画素Rkに
対して、該画素の座標値(uk ,vk )に対してXY平
面上の疑似立体絵柄Pbの座標値(xj ,yj )を対応
づけ、その座標値に於ける輝度値Kjを対応づける処理
を行えば良い。この結果、UV座標平面上の疑似立体石
目絵柄Pのそれぞれの画素Rkには、座標値(uk ,v
k )と画素値Gkの他に、輝度値Kjが対応づけられ
る。
【0028】そして、更に、UV座標平面上の画素Rk
の持つ画素値Gkを前記対応づけられた輝度値Kjに基
づいて、修正する処理を行う。例えば、先ず、XY座標
とUV座標との原点を重ね(共通化し)、そして、或る
値を輝度値の基準値として、同一座標点に於ける処理対
象の画素Rkに対応づけられた輝度値Kjが基準値より
大きい場合(高輝度)には、この画素がより明るく表示
されるように画素値Gkを修正する処理を行い、逆に、
対応づけられた輝度値Kjが基準値より小さい場合(低
輝度)には、この画素がより暗く表示されるように画素
値Gkを修正する処理を行えばよい。修正処理は、例え
ば、明度成分が暗くなる様にする(画素がより暗く表示
されるように画素値Gkを修正する場合)。この結果、
画素Rkの画素値自体に陰影の情報が付加された形式と
しての、疑似立体石目絵柄Pとなる。
の持つ画素値Gkを前記対応づけられた輝度値Kjに基
づいて、修正する処理を行う。例えば、先ず、XY座標
とUV座標との原点を重ね(共通化し)、そして、或る
値を輝度値の基準値として、同一座標点に於ける処理対
象の画素Rkに対応づけられた輝度値Kjが基準値より
大きい場合(高輝度)には、この画素がより明るく表示
されるように画素値Gkを修正する処理を行い、逆に、
対応づけられた輝度値Kjが基準値より小さい場合(低
輝度)には、この画素がより暗く表示されるように画素
値Gkを修正する処理を行えばよい。修正処理は、例え
ば、明度成分が暗くなる様にする(画素がより暗く表示
されるように画素値Gkを修正する場合)。この結果、
画素Rkの画素値自体に陰影の情報が付加された形式と
しての、疑似立体石目絵柄Pとなる。
【0029】なお、石目絵柄Paは基本的には非周期で
不規則なパターンであり、石目絵柄Paと重ね合わせる
疑似立体絵柄Pbとは、それら絵柄模様は互いに柄が合
わない非同調の関係となる。石目絵柄の不規則なパター
ンのその不規則性に同調する様な模様の疑似立体絵柄P
bを作製して、これらを重ね合わせる事も不可能では無
いが、石目絵柄自体が不規則性のパターンであれば、非
同調の重ね合わせによってでも十分に立体感を感じさせ
る事が可能となる。従って、疑似立体絵柄Pbも、通常
は不規則な凹凸の立体感を表現する様な絵柄で良い。な
お、石目絵柄Paが不規則なパターンであるので、それ
に重ね合わせる疑似立体石目絵柄Pbにたとえ規則的パ
ターン要素(例えば、表面凹凸に周期性、規則性がある
様な場合)が加味されている絵柄を用いたとしても、石
目絵柄と疑似立体絵柄とは同調させる事が出来ない。
不規則なパターンであり、石目絵柄Paと重ね合わせる
疑似立体絵柄Pbとは、それら絵柄模様は互いに柄が合
わない非同調の関係となる。石目絵柄の不規則なパター
ンのその不規則性に同調する様な模様の疑似立体絵柄P
bを作製して、これらを重ね合わせる事も不可能では無
いが、石目絵柄自体が不規則性のパターンであれば、非
同調の重ね合わせによってでも十分に立体感を感じさせ
る事が可能となる。従って、疑似立体絵柄Pbも、通常
は不規則な凹凸の立体感を表現する様な絵柄で良い。な
お、石目絵柄Paが不規則なパターンであるので、それ
に重ね合わせる疑似立体石目絵柄Pbにたとえ規則的パ
ターン要素(例えば、表面凹凸に周期性、規則性がある
様な場合)が加味されている絵柄を用いたとしても、石
目絵柄と疑似立体絵柄とは同調させる事が出来ない。
【0030】〔化粧材の製法〕後は、この様にして得ら
れた疑似立体石目絵柄の画像データに基づいて、公知の
方法で、樹脂シート等からなる基材上に、疑似立体石目
絵柄を有する絵柄層を形成すれば、本発明の化粧材が得
られる。すなわち、前記画像データに基づいて、グラビ
ア版等の印刷版を作製して、この印刷版を用いて印刷し
たり、或いは印刷版を経ずにインキジェット印刷等のダ
イレクト印刷手法等によって、疑似立体石目絵柄を有す
る絵柄層を基材上に印刷形成すれば良い。
れた疑似立体石目絵柄の画像データに基づいて、公知の
方法で、樹脂シート等からなる基材上に、疑似立体石目
絵柄を有する絵柄層を形成すれば、本発明の化粧材が得
られる。すなわち、前記画像データに基づいて、グラビ
ア版等の印刷版を作製して、この印刷版を用いて印刷し
たり、或いは印刷版を経ずにインキジェット印刷等のダ
イレクト印刷手法等によって、疑似立体石目絵柄を有す
る絵柄層を基材上に印刷形成すれば良い。
【0031】〔化粧材の層構成〕ここで、本発明に於け
る疑似的立体感を有する化粧材の層構成を示す。図3
(A)の断面図で示す本発明の化粧材10は、基本的な
層構成の例であり、同図の化粧材10は、基材1の片面
に、疑似立体石目絵柄が表現されている絵柄層2が形成
された構成例である。もちろん、本発明の疑似的立体感
を有する化粧材は、基材1に上述した特定の絵柄を有す
る絵柄層2が形成されたものであれば良く、その層構
成、材料構成、形状等は特に限定されない。それらの点
については、従来公知の各種化粧材の形態を適宜採用で
きる。例えば、基材1はシートや板、樹脂成形体等であ
り、絵柄層の上に表面層等があっても良い。また、絵柄
層2は、基材1の表面側であっても、裏面側であっても
良い。
る疑似的立体感を有する化粧材の層構成を示す。図3
(A)の断面図で示す本発明の化粧材10は、基本的な
層構成の例であり、同図の化粧材10は、基材1の片面
に、疑似立体石目絵柄が表現されている絵柄層2が形成
された構成例である。もちろん、本発明の疑似的立体感
を有する化粧材は、基材1に上述した特定の絵柄を有す
る絵柄層2が形成されたものであれば良く、その層構
成、材料構成、形状等は特に限定されない。それらの点
については、従来公知の各種化粧材の形態を適宜採用で
きる。例えば、基材1はシートや板、樹脂成形体等であ
り、絵柄層の上に表面層等があっても良い。また、絵柄
層2は、基材1の表面側であっても、裏面側であっても
良い。
【0032】<絵柄層>絵柄層2は、上述の如き疑似立
体石目絵柄を表現する層であり、石目絵柄と疑似立体絵
柄とが、一体化した単一の絵柄として表現する層として
形成されたり、或いはそれらを別々に表現した独立の層
(隣接の層又は非隣接の層)として形成される場合もあ
る。
体石目絵柄を表現する層であり、石目絵柄と疑似立体絵
柄とが、一体化した単一の絵柄として表現する層として
形成されたり、或いはそれらを別々に表現した独立の層
(隣接の層又は非隣接の層)として形成される場合もあ
る。
【0033】この様な絵柄層は、従来公知の印刷法等で
形成すれば良い。例えば、絵柄層はグラビア印刷、シル
クスクリーン印刷、オフセット印刷、転写印刷、インク
ジェットプリトン、電子写真複写、手描等の従来公知の
印刷等による形成方法及び材料で形成すれば良い。そし
て、絵柄層の印刷形成用のインキは、バインダー等から
なるビヒクル、顔料や染料等の着色剤、これに適宜加え
る各種添加剤からなるが、バインダーに用いる樹脂は、
例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、ポリウレタ
ン樹脂等の単体又はこれらを含む混合物が用いられ、着
色剤には、チタン白、カーボンブラック、弁柄、黄鉛、
群青等の無機顔料、アニリンブラック、キナクリドン、
イソインドリノン、フタロシアニンブルー等の有機顔
料、二酸化チタン被覆雲母の箔粉等の光輝性顔料、或い
は、その他染料等が用いられる。そして、絵柄層は、単
色印刷、又は多色印刷で形成される。また、絵柄層に光
輝感を出す為には、アルミニウム等の金属を公知の蒸着
法等を用いて部分的或いは全面に形成した金属薄膜層を
使用する事もできる。
形成すれば良い。例えば、絵柄層はグラビア印刷、シル
クスクリーン印刷、オフセット印刷、転写印刷、インク
ジェットプリトン、電子写真複写、手描等の従来公知の
印刷等による形成方法及び材料で形成すれば良い。そし
て、絵柄層の印刷形成用のインキは、バインダー等から
なるビヒクル、顔料や染料等の着色剤、これに適宜加え
る各種添加剤からなるが、バインダーに用いる樹脂は、
例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、ポリウレタ
ン樹脂等の単体又はこれらを含む混合物が用いられ、着
色剤には、チタン白、カーボンブラック、弁柄、黄鉛、
群青等の無機顔料、アニリンブラック、キナクリドン、
イソインドリノン、フタロシアニンブルー等の有機顔
料、二酸化チタン被覆雲母の箔粉等の光輝性顔料、或い
は、その他染料等が用いられる。そして、絵柄層は、単
色印刷、又は多色印刷で形成される。また、絵柄層に光
輝感を出す為には、アルミニウム等の金属を公知の蒸着
法等を用いて部分的或いは全面に形成した金属薄膜層を
使用する事もできる。
【0034】なお、絵柄層が表現する疑似立体石目絵柄
は、図2(D)の疑似立体石目絵柄Pとして説明した如
く、疑似立体絵柄Pbと石目絵柄Paとを重ね合わせて
一体化した絵柄でも良いが、絵柄層に於ける疑似立体石
目絵柄は結果的にこの様に観察できれば良く、従って、
疑似立体絵柄と石目絵柄とを分けて印刷して層的に重ね
合わせた絵柄でも良い。例えば、疑似立体絵柄の画像の
みを製版した印刷版と、石目絵柄の画像のみを製版した
印刷版とを用いて、多色刷りで印刷して絵柄層を形成す
る。図3(B)で例示する化粧材10はこの例であり、
基材1上に、絵柄層2として、石目絵柄を表す絵柄層2
Aと、疑似立体絵柄を表す絵柄層2Bとをこの順に形成
した構成である。なお、石目絵柄を表す絵柄層2Aと、
疑似立体絵柄を表す絵柄層2Bとは必ずしも隣接して設
けなくても良い(例えば、透明な基材の表裏や内部と表
面に分けて設ける等の構成)。また、観察する側を石目
絵柄を表す絵柄層2Aとしても良い。どちらを観察者側
とするかは、観察する側の絵柄の透明性等を考慮して決
めれば良い。
は、図2(D)の疑似立体石目絵柄Pとして説明した如
く、疑似立体絵柄Pbと石目絵柄Paとを重ね合わせて
一体化した絵柄でも良いが、絵柄層に於ける疑似立体石
目絵柄は結果的にこの様に観察できれば良く、従って、
疑似立体絵柄と石目絵柄とを分けて印刷して層的に重ね
合わせた絵柄でも良い。例えば、疑似立体絵柄の画像の
みを製版した印刷版と、石目絵柄の画像のみを製版した
印刷版とを用いて、多色刷りで印刷して絵柄層を形成す
る。図3(B)で例示する化粧材10はこの例であり、
基材1上に、絵柄層2として、石目絵柄を表す絵柄層2
Aと、疑似立体絵柄を表す絵柄層2Bとをこの順に形成
した構成である。なお、石目絵柄を表す絵柄層2Aと、
疑似立体絵柄を表す絵柄層2Bとは必ずしも隣接して設
けなくても良い(例えば、透明な基材の表裏や内部と表
面に分けて設ける等の構成)。また、観察する側を石目
絵柄を表す絵柄層2Aとしても良い。どちらを観察者側
とするかは、観察する側の絵柄の透明性等を考慮して決
めれば良い。
【0035】また、疑似立体石目絵柄を、石目絵柄と疑
似立体絵柄とに層的に分ける場合、疑似立体絵柄は、通
常、無彩色(黒から灰色を経て白又は無色)が好まし
い。但し、黒以外のその他の暗(濃)色系による階調で
も良い。例えば、紺色、茶褐色、燕脂色、深緑色等であ
る。もちろん、陰影の部分を暗色とする。
似立体絵柄とに層的に分ける場合、疑似立体絵柄は、通
常、無彩色(黒から灰色を経て白又は無色)が好まし
い。但し、黒以外のその他の暗(濃)色系による階調で
も良い。例えば、紺色、茶褐色、燕脂色、深緑色等であ
る。もちろん、陰影の部分を暗色とする。
【0036】また、絵柄層で表現する疑似立体石目絵柄
は、その疑似立体絵柄において、視覚的に凸に見せたい
多角形はその内部を相対的に高光沢(鏡面反射性)に、
視覚的に凹に見せたい多角形はその内部を相対的に低光
沢(拡散反射性)として、高光沢と低光沢とによる所望
の光沢パターンを絵柄層に付与しても良い。この様に、
光沢の高低のパターンを視覚的な凸部と視覚的な凹部と
に使い分けて適用すれば、疑似的立体感を更に強調でき
る。ちなみに、図3(C)で示す化粧材10はこの一例
で、基材1の上に、絵柄層2として、石目絵柄を表現し
た絵柄層2Aと、疑似立体絵柄を表現し且つ所望の光沢
パターン3を有する絵柄層2Baとが順次形成された構
成の例である。
は、その疑似立体絵柄において、視覚的に凸に見せたい
多角形はその内部を相対的に高光沢(鏡面反射性)に、
視覚的に凹に見せたい多角形はその内部を相対的に低光
沢(拡散反射性)として、高光沢と低光沢とによる所望
の光沢パターンを絵柄層に付与しても良い。この様に、
光沢の高低のパターンを視覚的な凸部と視覚的な凹部と
に使い分けて適用すれば、疑似的立体感を更に強調でき
る。ちなみに、図3(C)で示す化粧材10はこの一例
で、基材1の上に、絵柄層2として、石目絵柄を表現し
た絵柄層2Aと、疑似立体絵柄を表現し且つ所望の光沢
パターン3を有する絵柄層2Baとが順次形成された構
成の例である。
【0037】なお、上記にて、「その疑似立体絵柄にお
いて」とは、疑似立体石目絵柄のうちの疑似立体絵柄成
分の部分に於いての意味である。すなわち、疑似立体石
目絵柄が、例えば図3(B)の如く、絵柄層2が互いに
異なる層として、石目絵柄を表す絵柄層2Aと、疑似立
体絵柄を表す絵柄層2Bとからなる場合(石目絵柄の画
素値が対応づけられた輝度値で処理されていない)で
は、この絵柄層2Bの疑似立体絵柄自体についての事で
あり、一方、疑似立体石目絵柄が、石目絵柄と疑似立体
絵柄とが一体化した後の絵柄からなる場合(石目絵柄の
画素値は対応づけられた輝度値で処理されている)で
は、一体化後の疑似立体石目絵柄について、それに使用
された疑似立体絵柄の多角形に対応する疑似立体石目絵
柄の絵柄部分についての事である。
いて」とは、疑似立体石目絵柄のうちの疑似立体絵柄成
分の部分に於いての意味である。すなわち、疑似立体石
目絵柄が、例えば図3(B)の如く、絵柄層2が互いに
異なる層として、石目絵柄を表す絵柄層2Aと、疑似立
体絵柄を表す絵柄層2Bとからなる場合(石目絵柄の画
素値が対応づけられた輝度値で処理されていない)で
は、この絵柄層2Bの疑似立体絵柄自体についての事で
あり、一方、疑似立体石目絵柄が、石目絵柄と疑似立体
絵柄とが一体化した後の絵柄からなる場合(石目絵柄の
画素値は対応づけられた輝度値で処理されている)で
は、一体化後の疑似立体石目絵柄について、それに使用
された疑似立体絵柄の多角形に対応する疑似立体石目絵
柄の絵柄部分についての事である。
【0038】なお、所望の光沢パターンを絵柄層に付与
する為には、マット剤入りのインキを絵柄層の形成に使
用すれば良い。光沢のパターンは、疑似立体石目絵柄
を、その疑似立体絵柄成分の部分において、視覚的に凸
に見せたい多角形はその内部を相対的に高光沢に、視覚
的に凹に見せたい多角形はその内部を相対的に低光沢と
する様する。そして、低光沢とする部分をマット剤のイ
ンキで印刷すれば良い。マット剤としては、公知のもの
を使用できる。例えば、マット剤(艶消し剤)として
は、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカ、アルミナ
等の平均粒径1〜10μm程度の粒子を、通常5〜30
質量%程度、インキに添加する。また当然、マット剤が
無添加(乃至は少量添加)のインキで印刷された部分
は、マット剤添加(乃至は多量添加)のインキで印刷さ
れた部分よりも相対的に高光沢となる。
する為には、マット剤入りのインキを絵柄層の形成に使
用すれば良い。光沢のパターンは、疑似立体石目絵柄
を、その疑似立体絵柄成分の部分において、視覚的に凸
に見せたい多角形はその内部を相対的に高光沢に、視覚
的に凹に見せたい多角形はその内部を相対的に低光沢と
する様する。そして、低光沢とする部分をマット剤のイ
ンキで印刷すれば良い。マット剤としては、公知のもの
を使用できる。例えば、マット剤(艶消し剤)として
は、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカ、アルミナ
等の平均粒径1〜10μm程度の粒子を、通常5〜30
質量%程度、インキに添加する。また当然、マット剤が
無添加(乃至は少量添加)のインキで印刷された部分
は、マット剤添加(乃至は多量添加)のインキで印刷さ
れた部分よりも相対的に高光沢となる。
【0039】また、上述した所望の光沢パターンは、そ
れを表現する層を、石目絵柄や疑似立体絵柄を表現しな
い層(これも絵柄層の一構成要素)としても良い。図3
(D)に例示の化粧材10は、基材1上に、絵柄層2と
して、疑似立体石目絵柄を表現した絵柄層2aと、所望
の光沢パターンを有し透明な絵柄層2bとが順次形成さ
れた構成の例である。この絵柄層2bは、疑似立体絵柄
は表しておらず、それによる濃淡が無く、光沢パターン
のみを表現する層となっている。
れを表現する層を、石目絵柄や疑似立体絵柄を表現しな
い層(これも絵柄層の一構成要素)としても良い。図3
(D)に例示の化粧材10は、基材1上に、絵柄層2と
して、疑似立体石目絵柄を表現した絵柄層2aと、所望
の光沢パターンを有し透明な絵柄層2bとが順次形成さ
れた構成の例である。この絵柄層2bは、疑似立体絵柄
は表しておらず、それによる濃淡が無く、光沢パターン
のみを表現する層となっている。
【0040】ところで、絵柄層の位置は、化粧材の表側
面や裏側面等の表面の他、内面でも良い。本発明による
立体感は実在では無く疑似的であるが故に、絵柄層の位
置は、基材の表側面や裏側面等の表面の他に、化粧材の
内面でも良いのである。従って、観察位置からみて、絵
柄層は、基材の表側面、(透明な)基材の裏側面、或い
は、2層等と複数の基材の間のいずれでも良い。なお、
疑似立体絵柄に対応した高光沢と低光沢の所望の光沢パ
ターンを設けた絵柄層の場合は、その絵柄層のうち少な
くとも該光沢パターンを表現する層は表面に設ける。
面や裏側面等の表面の他、内面でも良い。本発明による
立体感は実在では無く疑似的であるが故に、絵柄層の位
置は、基材の表側面や裏側面等の表面の他に、化粧材の
内面でも良いのである。従って、観察位置からみて、絵
柄層は、基材の表側面、(透明な)基材の裏側面、或い
は、2層等と複数の基材の間のいずれでも良い。なお、
疑似立体絵柄に対応した高光沢と低光沢の所望の光沢パ
ターンを設けた絵柄層の場合は、その絵柄層のうち少な
くとも該光沢パターンを表現する層は表面に設ける。
【0041】また、絵柄層は基材の化粧面側の全面には
形成せず、その一部に形成しても良い。例えば、サイデ
ィングやカーテンウォールによる外壁の目地溝を見立て
た凹部を有する基材の該凹部の除いた凸部のみに絵柄層
を形成してもよい。また、この凸部は絵柄層を形成でる
様な凹凸ならば平坦面の他に、凹凸面でも良い。
形成せず、その一部に形成しても良い。例えば、サイデ
ィングやカーテンウォールによる外壁の目地溝を見立て
た凹部を有する基材の該凹部の除いた凸部のみに絵柄層
を形成してもよい。また、この凸部は絵柄層を形成でる
様な凹凸ならば平坦面の他に、凹凸面でも良い。
【0042】<絵柄層以外の形成層>本発明の化粧材は
基材上に少なくとも上述特定の絵柄層を有する構成であ
れば、必要に応じ更にその他の層が形成された構成でも
良い。例えば、最表面に形成する表面層である。ちなみ
に、図3(E)に例示の化粧材10は、基材1上に、絵
柄層2、透明な表面層4が順次形成された例である。表
面層は、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ウレタン樹脂等か
らなる公知の透明塗料等を塗工する等して形成すれば良
い。表面層は、絵柄層を覆って保護する保護層等として
使用する。また、表面層で表面全体の艶調整を行っても
良い。そして、表面層の艶を、図3(D)で例示の化粧
材10の如く、前述した所望の光沢パターン3とすれ
ば、表面層は絵柄層の一部としての絵柄層2b等とな
る。この様に、表面層は保護機能と光沢パターン付与を
兼用することもできる。
基材上に少なくとも上述特定の絵柄層を有する構成であ
れば、必要に応じ更にその他の層が形成された構成でも
良い。例えば、最表面に形成する表面層である。ちなみ
に、図3(E)に例示の化粧材10は、基材1上に、絵
柄層2、透明な表面層4が順次形成された例である。表
面層は、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ウレタン樹脂等か
らなる公知の透明塗料等を塗工する等して形成すれば良
い。表面層は、絵柄層を覆って保護する保護層等として
使用する。また、表面層で表面全体の艶調整を行っても
良い。そして、表面層の艶を、図3(D)で例示の化粧
材10の如く、前述した所望の光沢パターン3とすれ
ば、表面層は絵柄層の一部としての絵柄層2b等とな
る。この様に、表面層は保護機能と光沢パターン付与を
兼用することもできる。
【0043】<基材>基材1としては、絵柄層2を形成
できるものであれば良く、特に限定は無い。。例えば、
基材の材質は、無機非金属系、金属系、木質系、プラス
チック系等である。具体的には、無機非金属系では、例
えば、押し出しセメント、スラグセメント、ALC(軽
量気泡コンクリート)、GRC(硝子繊維強化コンクリ
ート)、パルプセメント、木片セメント、石綿セメン
ト、ケイ酸カルシウム、石膏、石膏スラグ等の非陶磁器
窯業系材料、土器、陶器、磁器、セッ器、硝子、琺瑯等
のセラミックス等の無機質材料等がある。また、金属系
では、例えば、鉄、アルミニウム、銅等の金属材料があ
る。また、木質系では、例えば、杉、檜、樫、ラワン、
チーク等からなる単板、合板、パーティクルボード、繊
維板、集成材等がある。また、プラスチック系では、例
えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィ
ン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、
フェノール樹脂等の樹脂材料がある。
できるものであれば良く、特に限定は無い。。例えば、
基材の材質は、無機非金属系、金属系、木質系、プラス
チック系等である。具体的には、無機非金属系では、例
えば、押し出しセメント、スラグセメント、ALC(軽
量気泡コンクリート)、GRC(硝子繊維強化コンクリ
ート)、パルプセメント、木片セメント、石綿セメン
ト、ケイ酸カルシウム、石膏、石膏スラグ等の非陶磁器
窯業系材料、土器、陶器、磁器、セッ器、硝子、琺瑯等
のセラミックス等の無機質材料等がある。また、金属系
では、例えば、鉄、アルミニウム、銅等の金属材料があ
る。また、木質系では、例えば、杉、檜、樫、ラワン、
チーク等からなる単板、合板、パーティクルボード、繊
維板、集成材等がある。また、プラスチック系では、例
えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィ
ン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、
フェノール樹脂等の樹脂材料がある。
【0044】また、基材の形状は、その化粧面に絵柄層
を形成できれば、シート、平板の他、屈曲した板、柱状
物、成形品等の立体物等でも良い。例えば、断面が円弧
状に凸又は凹に1方向に湾曲した二次元的凹凸を有する
基材でも良い。なお、化粧材の形状がシート(化粧シー
ト)や板(化粧板)の場合には、通常、基材はシート
(フィルム)や板の単層、又はこれらの積層体で使用さ
れる。
を形成できれば、シート、平板の他、屈曲した板、柱状
物、成形品等の立体物等でも良い。例えば、断面が円弧
状に凸又は凹に1方向に湾曲した二次元的凹凸を有する
基材でも良い。なお、化粧材の形状がシート(化粧シー
ト)や板(化粧板)の場合には、通常、基材はシート
(フィルム)や板の単層、又はこれらの積層体で使用さ
れる。
【0045】なお、基材は、絵柄層を基材を通して観る
場合には透明とするが、そうで無い場合には不透明でも
良い。なお、透明の場合、無着色、着色どちらでも良
い。
場合には透明とするが、そうで無い場合には不透明でも
良い。なお、透明の場合、無着色、着色どちらでも良
い。
【0046】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳述する。
【0047】〔実施例1〕化粧材10として、図4の如
き層構成の化粧シートを作製した。
き層構成の化粧シートを作製した。
【0048】1.疑似立体絵柄Pbと石目絵柄Paの作
製;多角形としては正三角形を用い、その頂点座標を三
次元空間内でランダムに変移させて、一辺の長さが1〜
20mmの範囲でランダムに分布する、図1(B)の如
き、三次元的凹凸面Eを得た。そして、図2(A)及び
(B)で説明した様な三次元空間内に仮定した光源に基
づく陰影計算によって、各多角形の輝度値を求め、この
輝度値に基づいて、各多角形を白から黒までの連続階調
の無彩色で濃淡付けした疑似立体絵柄Pbを得た。
製;多角形としては正三角形を用い、その頂点座標を三
次元空間内でランダムに変移させて、一辺の長さが1〜
20mmの範囲でランダムに分布する、図1(B)の如
き、三次元的凹凸面Eを得た。そして、図2(A)及び
(B)で説明した様な三次元空間内に仮定した光源に基
づく陰影計算によって、各多角形の輝度値を求め、この
輝度値に基づいて、各多角形を白から黒までの連続階調
の無彩色で濃淡付けした疑似立体絵柄Pbを得た。
【0049】一方、図2(C)で示した石目絵柄Pa
は、花崗岩の板面の絵柄とした。この石目絵柄はコンピ
ュータグラフィクスで人工的に作製し、インキジェット
プリンタで紙に出力した。インキジェットプリンタによ
る出力は、後の多色印刷を考慮してプロセスカラーのY
MC色の3色に色分解した画像をそれぞれ出力した。そ
して、各画像を写真製版して、3色分のそれぞれのグラ
ビア印刷版を作製した。
は、花崗岩の板面の絵柄とした。この石目絵柄はコンピ
ュータグラフィクスで人工的に作製し、インキジェット
プリンタで紙に出力した。インキジェットプリンタによ
る出力は、後の多色印刷を考慮してプロセスカラーのY
MC色の3色に色分解した画像をそれぞれ出力した。そ
して、各画像を写真製版して、3色分のそれぞれのグラ
ビア印刷版を作製した。
【0050】2.基材;一方、基材1としては、可塑剤
(トリ−2−エチルヘキシルトリメリテートが主成分)
20phrを含有する塩化ビニル樹脂に、チタン白を主
成分とする着色顔料を6質量%添加した、厚さ100μ
mの白色の樹脂シートを用意した。
(トリ−2−エチルヘキシルトリメリテートが主成分)
20phrを含有する塩化ビニル樹脂に、チタン白を主
成分とする着色顔料を6質量%添加した、厚さ100μ
mの白色の樹脂シートを用意した。
【0051】3.疑似立体石目絵柄の印刷形成;そし
て、上記基材1の片面に、グラビア多色刷りで絵柄層2
を印刷形成した。印刷インキは、バインダーの樹脂に、
アクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との8
対2質量比の混合樹脂を用い、着色剤は、第1色目はイ
ソインドリノンを主成分とし、第2色目はキナクリドン
を主成分とし、第3色目はフタロシアニンブルーを主成
分とするインキを用いた。これら3色で石目絵柄を表ら
わす絵柄層2Aを印刷形成した。そして、第4色目とし
て前記の疑似立体絵柄Pbを表す絵柄層2Bを印刷し
た。なお、第4色目のインキの着色剤には、カーボンブ
ラックと弁柄とを用いた。
て、上記基材1の片面に、グラビア多色刷りで絵柄層2
を印刷形成した。印刷インキは、バインダーの樹脂に、
アクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との8
対2質量比の混合樹脂を用い、着色剤は、第1色目はイ
ソインドリノンを主成分とし、第2色目はキナクリドン
を主成分とし、第3色目はフタロシアニンブルーを主成
分とするインキを用いた。これら3色で石目絵柄を表ら
わす絵柄層2Aを印刷形成した。そして、第4色目とし
て前記の疑似立体絵柄Pbを表す絵柄層2Bを印刷し
た。なお、第4色目のインキの着色剤には、カーボンブ
ラックと弁柄とを用いた。
【0052】4.表面層の形成;上記の様にして、基材
1上に、絵柄層2Aと絵柄層2Bとからなる絵柄層2を
印刷後、絵柄層2の表面に更に、ベンゾトリアゾール系
紫外線吸収剤を0.5質量%添加した、ポリメチルメタ
クリレート系のアクリル樹脂からなる厚み50μmの樹
脂シートを熱融着して、表面保護機能を有する表面層4
として形成して、図4の如き化粧材10を得た。
1上に、絵柄層2Aと絵柄層2Bとからなる絵柄層2を
印刷後、絵柄層2の表面に更に、ベンゾトリアゾール系
紫外線吸収剤を0.5質量%添加した、ポリメチルメタ
クリレート系のアクリル樹脂からなる厚み50μmの樹
脂シートを熱融着して、表面保護機能を有する表面層4
として形成して、図4の如き化粧材10を得た。
【0053】得られた化粧材の石目柄は、遠目で観ても
疑似的ではあるが凹凸感が感じられる石目柄となった。
疑似的ではあるが凹凸感が感じられる石目柄となった。
【0054】〔実施例2〕実施例1に於いて、疑似立体
絵柄Pbを表現する絵柄層2Bの印刷を、次の様な第4
色、及び第5色の二回に分けて行い、この後の表面層4
の形成は省略した。絵柄層2Bで表現する疑似立体絵柄
Pbをコンピュータグラフィクスで作製時に、視覚的に
凸に見せたい三角形の領域と、視覚的に凹に見せたい三
角形の領域とを指定して、これら領域を区別した2種類
の絵柄を作製した。そして、視覚的に凸に見せたい三角
形の領域を指定した絵柄を第4色として、そのインキの
着色剤にはカーボンブラックと弁柄を使用する一方、視
覚的に凹に見せたい三角形の領域を指定した方の絵柄は
第5色として、そのインキには着色剤は上記第4色と同
じだが、更にマット剤(艶消剤)として平均粒径5μm
のシリカを添加したインキを使用した。この様にして、
インキ塗膜の光沢度(60°光沢度)は第4色のインキ
塗膜で72、第5色のインキ塗膜は12とした。
絵柄Pbを表現する絵柄層2Bの印刷を、次の様な第4
色、及び第5色の二回に分けて行い、この後の表面層4
の形成は省略した。絵柄層2Bで表現する疑似立体絵柄
Pbをコンピュータグラフィクスで作製時に、視覚的に
凸に見せたい三角形の領域と、視覚的に凹に見せたい三
角形の領域とを指定して、これら領域を区別した2種類
の絵柄を作製した。そして、視覚的に凸に見せたい三角
形の領域を指定した絵柄を第4色として、そのインキの
着色剤にはカーボンブラックと弁柄を使用する一方、視
覚的に凹に見せたい三角形の領域を指定した方の絵柄は
第5色として、そのインキには着色剤は上記第4色と同
じだが、更にマット剤(艶消剤)として平均粒径5μm
のシリカを添加したインキを使用した。この様にして、
インキ塗膜の光沢度(60°光沢度)は第4色のインキ
塗膜で72、第5色のインキ塗膜は12とした。
【0055】得られた化粧材の石目柄は、化粧材表面の
光沢パターンによって、その凹凸が更に強調され、遠目
で観ても疑似的ではあるが凹凸感がより感じられる石目
柄となった。
光沢パターンによって、その凹凸が更に強調され、遠目
で観ても疑似的ではあるが凹凸感がより感じられる石目
柄となった。
【0056】
【発明の効果】本発明の化粧材によれば、石目の絵柄
に対して疑似的な立体感を感じさせる事ができる様にな
る。従って、基材面がたとえ平坦面で実在の凹凸が無い
場合であっても、立体感が得られる。しかも、立体感は
実在のものでは無く疑似的である為に、例えば、道路か
ら住宅2階の外壁を眺める時の様に遠目で観ても立体感
を感じさせることができる。従って、遠距離での観賞に
も適した石目柄の化粧材となる。また、基材は厚みを薄
くし、また質量を軽くするこもとできる。 更に、疑似立体絵柄において、視覚的に凸に見せたい
多角形はその内部を相対的に高光沢に、視覚的に凹に見
せたい多角形はその内部を相対的に低光沢とすれば、光
沢の高低のパターンによって、疑似的な立体感が更に増
強された化粧材となる。
に対して疑似的な立体感を感じさせる事ができる様にな
る。従って、基材面がたとえ平坦面で実在の凹凸が無い
場合であっても、立体感が得られる。しかも、立体感は
実在のものでは無く疑似的である為に、例えば、道路か
ら住宅2階の外壁を眺める時の様に遠目で観ても立体感
を感じさせることができる。従って、遠距離での観賞に
も適した石目柄の化粧材となる。また、基材は厚みを薄
くし、また質量を軽くするこもとできる。 更に、疑似立体絵柄において、視覚的に凸に見せたい
多角形はその内部を相対的に高光沢に、視覚的に凹に見
せたい多角形はその内部を相対的に低光沢とすれば、光
沢の高低のパターンによって、疑似的な立体感が更に増
強された化粧材となる。
【図1】疑似立体石目絵柄を或る作成法にて概念的に説
明する説明図(その1)。
明する説明図(その1)。
【図2】疑似立体石目絵柄を或る作成法にて概念的に説
明する説明図(その2)。
明する説明図(その2)。
【図3】本発明の化粧材の構成例を示す断面図。
【図4】本発明の化粧材の構成例を示す断面図。
1 基材 2 絵柄層 2A (石目絵柄の)絵柄層 2B (疑似立体絵柄の)絵柄層 2Ba (疑似立体絵柄で光沢パターン有りの)絵柄層 2a (疑似立体石目絵柄の)絵柄層 2b (疑似立体絵柄に応じた光沢パターン有りの透明
な)絵柄層 3 光沢パターン 4 表面層 10 化粧材 Ai 頂点 D 多角形群 E 三次元的凹凸面 Gk 画素値 Kj 輝度値 L 光源 Pa 石目絵柄 Pb 疑似立体絵柄 P 疑似立体石目絵柄 PQj 投射点 Qj 対応点 Rk 画素
な)絵柄層 3 光沢パターン 4 表面層 10 化粧材 Ai 頂点 D 多角形群 E 三次元的凹凸面 Gk 画素値 Kj 輝度値 L 光源 Pa 石目絵柄 Pb 疑似立体絵柄 P 疑似立体石目絵柄 PQj 投射点 Qj 対応点 Rk 画素
Claims (2)
- 【請求項1】 基材に絵柄層が形成されてなる化粧材に
おいて、 該絵柄層の絵柄が、石目絵柄と、平面を各々任意の形状
及び寸法の多角形で区画し、各多角形のうちの一部を暗
色に塗りつぶした疑似立体絵柄、とを重ね合わせた疑似
立体石目絵柄からなる、疑似的立体感を有する化粧材。 - 【請求項2】 上記疑似立体石目絵柄を、疑似立体絵柄
において、視覚的に凸に見せたい多角形はその内部を相
対的に高光沢に、視覚的に凹に見せたい多角形はその内
部を相対的に低光沢とした、請求項1記載の疑似的立体
感を有する化粧材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000004438A JP2001191697A (ja) | 2000-01-13 | 2000-01-13 | 疑似的立体感を有する化粧材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000004438A JP2001191697A (ja) | 2000-01-13 | 2000-01-13 | 疑似的立体感を有する化粧材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001191697A true JP2001191697A (ja) | 2001-07-17 |
Family
ID=18533229
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000004438A Withdrawn JP2001191697A (ja) | 2000-01-13 | 2000-01-13 | 疑似的立体感を有する化粧材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001191697A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012148467A (ja) * | 2011-01-19 | 2012-08-09 | Seiko Epson Corp | 画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラム |
WO2013019699A3 (en) * | 2011-08-02 | 2013-07-11 | 3M Innovative Properties Company | Graphic article |
KR20170129190A (ko) * | 2015-05-22 | 2017-11-24 | 캐논 가부시끼가이샤 | 화상 처리 장치, 화상 처리 방법 및 저장 매체 |
JP2020051043A (ja) * | 2018-09-25 | 2020-04-02 | 大日本印刷株式会社 | 化粧材 |
WO2021075281A1 (ja) * | 2019-10-15 | 2021-04-22 | 東洋製罐株式会社 | 印刷金属容器 |
-
2000
- 2000-01-13 JP JP2000004438A patent/JP2001191697A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012148467A (ja) * | 2011-01-19 | 2012-08-09 | Seiko Epson Corp | 画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラム |
WO2013019699A3 (en) * | 2011-08-02 | 2013-07-11 | 3M Innovative Properties Company | Graphic article |
US9308773B2 (en) | 2011-08-02 | 2016-04-12 | 3M Innovative Properties Company | Graphic article |
KR20170129190A (ko) * | 2015-05-22 | 2017-11-24 | 캐논 가부시끼가이샤 | 화상 처리 장치, 화상 처리 방법 및 저장 매체 |
KR102035914B1 (ko) | 2015-05-22 | 2019-10-23 | 캐논 가부시끼가이샤 | 화상 처리 장치, 화상 처리 방법 및 저장 매체 |
JP2020051043A (ja) * | 2018-09-25 | 2020-04-02 | 大日本印刷株式会社 | 化粧材 |
WO2021075281A1 (ja) * | 2019-10-15 | 2021-04-22 | 東洋製罐株式会社 | 印刷金属容器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070403 |