JP2001189488A - 集積化光半導体素子 - Google Patents

集積化光半導体素子

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JP2001189488A
JP2001189488A JP37156999A JP37156999A JP2001189488A JP 2001189488 A JP2001189488 A JP 2001189488A JP 37156999 A JP37156999 A JP 37156999A JP 37156999 A JP37156999 A JP 37156999A JP 2001189488 A JP2001189488 A JP 2001189488A
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optical
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optical waveguide
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Fumihiko Kuroda
文彦 黒田
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ゲインや雑音と帯域とのトレードオフ関係を解
消し、小型で低雑音、広帯域の集積化光半導体素子を提
供する。 【解決手段】基板11上に、コア層12とクラッド層1
3からなる光導波路14と、光導波路14と光結合して
制御信号電流を発生し、かつ該制御信号電流により変調
及び増幅された出力信号電流を発生するコレクタ層1
6、ベース層17、エミッタ層18からなる増幅型受光
素子であるフォトトランジスタ19、及びコレクタ電極
23とともに制御信号電流及び出力信号電流を伝送する
高周波伝送線路により構成されたベース電極22及びエ
ミッタ電極21を集積する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光半導体素子に係
り、特に少なくとも光導波路と増幅型受光素子を集積化
し、さらには高周波伝送線路も集積化した集積化光半導
体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信速度の向上に対する要求か
ら、高周波電気信号を光信号に載せて伝送する光通信技
術が重要性を増している。光通信においては、高性能か
つ小型の光受信器を実現することが重要な課題の一つで
ある。
【0003】光受信器は、基本的に入射した光信号を受
光素子により電気信号に変換し、さらに電気信号を電子
素子により増幅するなどの処理を行う機能を有する。従
来の光受信器は、個別の素子を組み合わせて回路を構成
していたが、扱う信号が10GHz以上の高速信号の領
域になると、配線の微小な容量やインダクタンスが無視
できなくなるため、最近では受光素子と増幅器とを集積
化した集積化光半導体素子(OEIC)化の動きが盛ん
になっている。
【0004】図7に、従来のOEICの回路例を示す。
光導波路を組み込んだpin型受光素子(PD)71
と、HEMT等の高速電子素子を組み合わせた増幅器7
2が同一基板上に集積されて受光用OEICを形成して
いる。この例では、増幅器72は高周波伝送線路73,
74間にHEMT等の電子素子75を梯子状に渡した、
いわゆる進行波型増幅器を形成している。
【0005】光信号は図の左側方向から入射し、PD7
1により電気信号に変換された後、高周波伝送線路73
を進行しつつ電子素子75により増幅され、もう一つの
高周波伝送線路74の一端から外部に取り出される。回
路と外部とのインピーダンスが整合していれば、高周波
伝送線路73,74には同相の信号が流れ、高周波伝送
線路74上の信号振幅は次第に増大する。
【0006】一般に、OEICでは従来より増幅器とし
てハイインピーダンス型やトランスインピーダンス型の
回路が主に用いられていたが、GHz帯以上の高周波増
幅器では回路内の浮遊容量などが無視できず、波動伝播
効果により特性が劣化しがちであった。これに対し、進
行波型増幅器は浮遊容量も設計に取り込むことが可能で
あり、本質的に広帯域であるため、OEICの増幅器と
して図7に示したように進行波型増幅器72を用いるこ
とにより広帯域化することが近年では主流となりつつあ
る。
【0007】一方、従来のPD自身の帯域は、PDの静
電容量と光吸収層内のキャリアの走行時間で制限されて
いた。容量は、pn接合の面積を小さくすることにより
低減可能である。一方、キャリアの走行時間は、光吸収
層を薄くすることにより低減可能であるが、表面入射型
のPDでは受光感度が低下する。このため、PDは光導
波路を集積した横入射型とし、細長いpn接合で容量を
低下させ、かつ吸収長を長くして、吸収相が薄くとも高
い感度を得ることがなされている。
【0008】このように従来のOEICにおいては、P
D、増幅器共に広帯域化が検討されているが、これらを
組み合わせたときの帯域は、依然としてPDの容量と増
幅器の入力インピーダンスで制限される。これは、PD
の出力インピーダンスと増幅器の入力インピーダンスが
整合しないため、増幅器の入力信号の一部がPD側に反
射されるためである。
【0009】このようなインピーダンス不整合下で光受
信器としての帯域を拡大するためには、増幅器の入力イ
ンピーダンスを低下させるか、PDの容量を低下させる
必要がある。これらのうち、PDの小型化による容量の
低減は、受光感度の低下、最大出力電流の低下を伴うと
いう問題があり、おのずと限界がある。一方、増幅器の
入力インピーダンスの低減は雑音の増加をもたらし、光
受信器としての最小受光感度を低下させるという問題が
ある。
【0010】こうした問題に対して、PD自身について
も進行波型の構成として、広帯域で高感度、高出力のP
Dを得ようとする動きがある(例えば文献[1]K.S.Gi
boney他、IEEEフォトニクス・テクノロジー・レタ
ーズ第7巻第4号(1995)、P.412参照)。その基本は、
PDの電極構造を光導波路と平行な高周波伝送線路とす
るものであり、光信号の進行速度と電気信号の進行速度
との整合によりPDの帯域を決定している。
【0011】すなわち、光信号と電気信号の位相差が大
きいと出力信号電流の波形が乱れるわけであるが、この
乱れ具合が一定以下となる周波数で帯域が決まる。極端
な場合、信号の出力端で両者の位相が180゜ずれてい
ると、伝送線路を伝送してきた信号と、PD内部で発生
した信号とが相殺されることにより、出力信号は低下す
る。従って、光信号と電気信号の進行速度が大きく異な
るときは、素子長を短くすることにより位相差を小さく
することで、広い帯域を得ることができる。
【0012】また、PDの出力インピーダンスが後段の
増幅器等の入力インピーダンスと整合していれば、後段
からの反射がなくなるため、光受信器の帯域はPDの容
量とは無関係となる。これによって増幅器の入力インピ
ーダンスを高く設定することが可能となり、広帯域の光
受信器を構成することが可能となる。
【0013】しかし、個別の進行波型PDと増幅器を単
純に組み合わせてOEICを構成すると、工程が複雑と
なるばかりでなく、OEICが大型化してコストが増大
するという問題があった。
【0014】さらに、進行波型を含む横入射型のPDで
は、光ファイバとの光結合効率が高くないこと、及び進
行波型PDでは出力信号電流の半分が光信号の入射側へ
進行するために、PDの外部量子効率が低下しがちであ
るという問題がある。このため、進行波型PDから取り
出し得る電流は小さなものとなり、S/N比が劣化して
OEICの高感度化、低雑音化を阻む要因の1つとなっ
ていた。
【0015】一方、PDの代わりにフォトトランジスタ
(PTr)を使用して受光素子自身に増幅機能を持たせ
ることにより、受光素子の出力を増大させようとの試み
もなされている。PTrとは、バイポーラトランジスタ
のベース−コレクタ間の空乏層で光を吸収して発生する
キャリアの一方(正孔)をベース領域に蓄積し、他方の
キャリア(電子)電流に対するゲインを得ようとするも
のである。
【0016】しかし、PTrは通常、ベース領域からの
正孔の消滅速度が遅いため、この正孔の滞留により光に
対する応答速度(特に立下り時間)が遅くなって帯域が
制限されてしまい、高速光通信に使用できるものではな
かった。ベース層に電極を設けて正孔を引き出すことで
滞留を抑制し、応答速度を速めることも試みられている
が、その場合にはベース層の電界を変調する電荷の量が
低下するためにゲインが低下するという問題があった。
【0017】ここで、PTrについても電極構造を進行
波型として、広帯域化しようという試みもある(例えば
文献[2]D.C.Scott他、IEEEマイクロウェーブ・
アンド・ガイデッドウエーブ・レターズ第8巻第8号(1
998)、P.284参照)。これは図8に示すように、高抵抗
InP基板80上に細長いエミッタ層81、ベース層8
2及びコレクタ層83からなるバイポーラトランジスタ
を形成し、そのエミッタ電極84及びコレクタ電極85
を実質的にコプレーナ型の高周波伝送線路として形成す
ることにより、ポリイミドで形成された光導波路86か
ら漏れ出てくる光信号の速度と、エミッタ電極84から
取り出される電気信号との速度を整合させようとするも
のである。
【0018】この構成によると、横入射型でありなが
ら、PTrにより出力信号電流が増幅されるために高出
力が得られ、低雑音の受光素子を実現できる可能性があ
る。しかし、図8に示したようにベース層82がフロー
ティングになっている構成では、正孔の消滅する速度が
遅いという事実に変わりはなく、応答速度は依然として
改善されず、高速光通信に必要な帯域は得られない。実
際、文献[2]の例では60GHzの光信号で増幅特性
の評価は行っているが、信号伝送の実験にまでは至って
いない。これは正孔の動きまで考慮されていないため、
従来のPTrと同様に信号の立下り速度が遅かったから
と考えられる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のOEICでは基本的に受光素子の容量と増幅器の入力
インピーダンスで帯域が制限される。
【0020】この点を改善するため、個別の進行波型P
Dと増幅器を組み合わせてOEICを構成したもので
は、工程が複雑となるとともに大型化してコストが増大
するという問題があり、また受光素子を進行波型とする
ことで受光素子の容量を帯域に無関係として、OEIC
の帯域を拡大するようにしたものでは、量子効率の低下
により雑音が増加するという問題があった。一方、受光
素子自身で増幅までさせようとしたものでは、キャリア
の滞留により帯域が制限され、キャリアの滞留を抑制す
るとゲインが低下して雑音が増加するという問題があっ
た。
【0021】本発明は、ゲインや雑音と帯域とのトレー
ドオフ関係を解消し、小型で低雑音かつ広帯域の集積化
光半導体素子を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明では従来個別に製作され集積されていた受光
素子と増幅素子を一つにまとめた増幅型受光素子を構成
し、さらに増幅型受光素子が進行波型増幅器を形成する
ようにすることにより、従来無視されていた正孔の信号
を増幅に利用することを骨子とする。
【0023】すなわち、本発明に係る集積化光半導体素
子は、光信号を伝搬させる光導波路と、この光導波路内
を伝搬する光信号を受光して電気信号に変換しかつ増幅
する増幅型受光素子とを集積化して構成され、増幅型受
光素子は進行波型増幅器を形成していることを基本的な
特徴とする。
【0024】一つの態様によると、本発明に係る集積化
光半導体素子は、光信号を伝搬させる光導波路と、この
光導波路と光結合して制御信号電流を発生し、かつ該制
御信号電流により変調及び増幅された出力信号電流を発
生する増幅型受光素子とを集積化して構成され、増幅型
受光素子は、制御電極及び少なくとも一つの主電極が高
周波伝送線路により構成され、該制御電極により前記制
御信号電流を伝送し、該主電極により出力信号電流を伝
送することを特徴とする。
【0025】具体的には、増幅型受光素子は光導波路か
ら入力される光信号の吸収により電子−正孔対を発生
し、正孔の信号を制御信号電流として発生する。制御電
極はベース電極またはゲート電極であり、主電極はコレ
クタ電極またはドレイン電極とエミッタ電極またはソー
ス電極である。これらのうち、ベース電極またはゲート
電極と少なくともエミッタ電極またはソース電極が高周
波伝送線路として構成される。
【0026】この場合、制御電極及び主電極は、制御信
号電流及び出力信号電流を光導波路内で伝搬する光信号
に対してそれぞれ180°未満の位相差で伝送すること
が望ましい。
【0027】本発明の他の態様による集積化光半導体素
子は、光信号を伝搬させる光導波路と、この光導波路と
光結合して制御信号電流を発生し、かつ該制御信号電流
により変調及び増幅された出力信号電流を発生する複数
段の増幅型受光素子と、これら複数段の増幅型受光素子
でそれぞれ発生する制御信号電流を次段の増幅型受光素
子へ伝送する第1の高周波伝送線路と、これら複数段の
増幅型受光素子でそれぞれ発生する出力信号電流を合成
して伝送する第2の高周波伝送線路とを集積化してなる
ことを特徴とする。
【0028】この場合においては、第1及び第2の伝送
線路は複数段の増幅型受光素子で発生する制御信号電流
及び出力信号電流を光導波路内で伝搬する光信号に対し
てそれぞれ180°未満の位相差で伝送することが望ま
しい。
【0029】このように本発明に係る集積化光半導体素
子では、受光及び増幅の機能を併せ持っており、しかも
増幅型受光素子が進行波型増幅器を形成しており、従来
では増幅に利用されていなかった正孔の信号を制御信号
電流として引き出して増幅に利用することにより、製造
プロセスが簡単で、かつ小型化が可能な構成でありなが
ら、ゲインまたは雑音と帯域とのトレードオフ関係が解
消され、低雑音化及び広帯域化が達成される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施形態)図1に、本発明の第1の実施形態に
係る集積化光半導体素子の構成を示す。半絶縁性(以
下、SIと記す)InP基板11上に、まずSI−In
GaAsPからなるコア層12が60nmの厚さに形成
され、この上にSI−InGaAsPからなるクラッド
層13が20nmの厚さに形成されることによって、光
導波路14が形成されている。コア層12及びクラッド
層13の光吸収端波長は、それぞれ1.06μm及び
1.3μmである。
【0031】一方、クラッド層13上にn型InPから
なるサブコレクタ層15が70μmの厚さに形成され、
この上にi型InGaAsからなるコレクタ層16が7
00nm、p型InGaAsからなるベース層17が7
0nm、n型InPからなるエミッタ層18が150n
mの厚さに順次形成され、コレクタ層16、ベース層1
7及びエミッタ層18により、増幅型受光素子であるn
pn型フォトトランジスタ(PTr)19が構成されて
いる。コレクタ層16は、サブコレクタ層15を介して
光導波路14のコア層12とエバネッセント光結合して
いる。
【0032】さらに、エミッタ層18の上にn型InG
aAsからなるコンタクト層20が170nmの厚さに
形成され、このコンタクト層20上にエミッタ電極21
が、ベース層17の上にベース電極22が、コレクタ層
16の上にコレクタ電極23がそれぞれ形成されてい
る。
【0033】ここで、エミッタ電極21及びベース電極
22の幅はそれぞれ3μmであり、コレクタ層16、ベ
ース層17及びエミッタ層18の厚さに比して十分に大
きいため、コレクタ電極23との間に実質的にコプレー
ナ型の高周波伝送線路を形成している。このときのエミ
ッタ電極21の特性インピーダンスは、50Ωに整合し
ている。また、エミッタ電極21に対してコレクタ電極
23は正に、ベース電極22は負にそれぞれバイアスさ
れている。
【0034】次に、本実施形態による集積化光半導体素
子の動作を述べる。光導波路14は図の手前の端が光入
射端であり、この光入射端側におけるコア層12Aの幅
は、PTr19の下側の領域の幅より狭いストリップ状
となっているが、クラッド層13Aの幅は、光入射端側
におけるPTr19の下側の領域の幅と同じである。
【0035】光導波路14の光入射端よりコア層12A
に入射した光信号は、PTr19の下側のコア層12内
を進行する。この際、コア層12内を進行する光信号の
一部はコレクタ層16の空乏層で吸収されて電子−正孔
対を発生する。電子−正孔対のうち、電子は通常のPT
rと同様にサブコレクタ層15を通じてコレクタ電極2
3より取り出される。
【0036】一方、正孔はベース層17に集積してベー
ス電界を変調し、エミッタ層18からコレクタ層16へ
流れる電流を変調する。エミッタ電極21は高周波伝送
線路となっているため、エミッタ電極21には光信号に
よってコレクタ電流を変調したコレクタ信号電流が出力
信号電流として発生し、コア層12内を進行する光信号
と同速度で伝送される。
【0037】ベース層17に集積された正孔は、直ちに
ベース層17からベース電極22に引き出されるため、
微小領域毎の光信号に対する増幅率は通常のフローティ
ング型のPTr程には高くならない。しかし、本実施形
態においてはベース電極22も高周波伝送線路となって
いるため、ベース層17から引き出された電流がベース
信号電流(制御信号電流)として光信号と同じ速度でベ
ース電極22上を進行し、次々にベース電界を変調する
ことにより出力信号電流であるコレクタ信号電流を発生
させる。すなわち、1個のPTr自身で進行波型増幅器
を形成しているため、全体としての増幅率は高くなる。
【0038】ここで、光速度は光導波路の実効屈折率に
より、電流速度は高周波伝送線路の容量やインダクタン
スによりそれぞれ変化する。これらは素子の構造と密接
に絡むため、現実には電流速度と光速度を厳密に一致さ
せることは困難であるが、先の文献[1]によれば、電
流速度が光速度の35%であっても、170GHzの帯
域が得られている(文献[3]IEEEフォトニクス・
テクノロジー・レターズ第4巻第12号(1992)、P.1363
参照)。
【0039】これは素子長を2μmと短くして、伝送さ
れる電気信号と光信号との位相差を小さくしているため
であるが、そのため取り出し得る電流値は小さなものと
なっている。素子長を長くして効率を高め、かつ位相差
を小さくして広帯域を得るためには、光信号と電気信号
との伝送速度の差をできるだけ小さくすることが望まし
い。
【0040】光の吸収により発生する正孔は、ベース層
中を直接、光信号の速度と同期させて流すことも不可能
ではない。しかし、そのためには5kV/cm以上の高
電界を必要とするなど非現実的であり、本実施形態のよ
うにベース層17から正孔をベース電極22に引き出し
て、高周波伝送線路であるベース電極22上をベース信
号電流として伝送する方が現実的である。
【0041】本実施形態によると、半導体層(コレクタ
層16、ベース層17、エミッタ層18)の厚さや電極
(エミッタ電極21、ベース電極22、コレクタ電極2
3)の幅を先のように選んだ場合、電気信号の伝送速度
は、コレクタ信号電流については55μm/ps、ベー
ス信号電流については61μm/psとなる。一方、光
信号の伝送速度は、86μm/psとなる。
【0042】このように高周波伝送線路であるエミッタ
電極21及びベース電極22を通る電気信号の位相速度
は、光信号の位相速度に対して64〜71%となってお
り、たとえ100GHzの信号を1mm伝送したとして
も、両者の位相差を180゜未満とすることができるの
で、信号が相殺されてしまうことはない。すなわち、本
実施形態によると100GHz以上の帯域が得られるた
め、高速光信号を受信したときも出力信号に裾を引くこ
となく、高い応答出力電流を得ることができ、S/N比
も向上する。
【0043】エミッタ電極21の特性インピーダンスに
ついても、同様に電極の幅と下地となる半導体層及び空
乏層の厚さで決定される。本実施形態の場合、これらの
パラメータを特性インピーダンスが50Ωとなるように
選んでいるため、出力整合回路のような複雑な回路を介
さずに直接、次段の増幅回路等に接続できる。また、従
来のOEICのように受光素子と増幅素子とを個別に形
成する必要もない。これらにより、簡単な構成で、低雑
音、かつ応答速度及び受光感度が高く、小型で低コスト
のOEIC(集積化半導体素子)が実現できる。
【0044】本実施形態については、次のような変形が
可能である。例えば、本実施形態ではエミッタ電極21
から出力信号電流を取り出すことを想定しているため、
コレクタ電極23は必ずしも高周波伝送線路である必要
はないが、コレクタ電極23を高周波伝送線路として出
力信号電流を取り出すことも可能である。ベース電極2
2とコレクタ電極23の上下は、逆転していてもよい。
【0045】また、必要に応じて後段に従来型の増幅回
路や波形整形回路等を集積してもよい。さらに、ベース
電極に他の信号を付加して、ミキシングや逓倍作用等を
行わせることも可能である。また、ベース電極から取り
出される制御信号電流を他の増幅回路や自動利得制御に
利用するなど、複雑で高度な処理が簡単な構成で可能と
なり、これも小型化、低コスト化に寄与する。もちろ
ん、電極の入出力端には他の回路や素子との接続を容易
にするための、フレア型などのパッドを設けても構わな
い。
【0046】(第2の実施形態)第1の実施形態では、
PTrを1個にまとめて構成したが、必ずしもその必要
はなく、複数個に分割して構成することも可能である。
【0047】図2は、本発明の第2の実施形態に係る集
積化光半導体素子であり、光導波路14上に複数段(こ
の例では3段)のPTr19A,19B,19Cが形成
されている。各PTr19A,19B,19Cのベース
電極22とエミッタ電極21はそれぞれ第1及び第2の
高周波伝送線路25,26で共通に接続されることによ
り、進行波型増幅器を構成している。なお、図2ではコ
レクタ電極については図示を省略している。
【0048】本実施形態の動作は、基本的には第1の実
施形態と同様であるが、複数段のPTr19A,19
B,19Cが形成されているため、光信号の入射により
1段目のPTr19Aのベース電極22から引き出され
たベース信号電流(制御信号電流)は、第1の高周波伝
送線路25により光信号と同一の速度で次段のPTr1
9Bのベース層に印加され、PTr19Bで増幅されて
第2の高周波伝送線路26からコレクタ信号電流(出力
信号電流)として取り出される。同様に、2段目のPT
r19Bのベース電極22から引き出されたベース信号
電流は、高周波伝送線路25により光信号と同一の速度
で次段のPTr19Cのベース層に印加され、PTr1
9Cで増幅されて高周波伝送線路26からコレクタ信号
電流として取り出される。各PTr19A,19B,1
9Cから出力信号電流として取り出されるコレクタ信号
電流は、高周波伝送線路26で合成されてOEICから
出力される。
【0049】本実施形態において、各PTr19A,1
9B,19C内のベース電極22及びエミッタ電極21
は、第1の実施形態と同様に高周波伝送線路を形成して
いることが望ましいが、必ずしもその必要はない。但
し、第1の実施形態と同様に、ベース信号電流及びコレ
クタ信号電流は光信号の位相と180゜以内の位相差で
次段へ伝達される必要がある。
【0050】本実施形態では、高周波伝送線路25,2
6の下に空乏層が存在しないことから、高周波伝送線路
25,26自身の容量は小さいため、電気信号の速度は
光信号より速くなる。しかし、PTr19A,19B,
19C自身の持つベース−コレクタ間、またはエミッタ
−コレクタ間の容量が高周波伝送線路25,26に対し
て周期的に付加されるため、これらの容量の影響で電気
信号速度は遅くなる。すなわち、PTr19A,19
B,19Cのベース−コレクタ間、またはエミッタ−コ
レクタ間の容量と、PTr19A,19B,19Cの間
隔を適宜調節することで、電気信号と光信号とを同期さ
せることが可能となり、広帯域の集積化光半導体素子を
実現することができる。
【0051】なお、図2では高周波伝送線路25,26
を直線状に形成したが、必ずしもその必要はなく、例え
ば適度な曲線を描くように形成して、伝送する電気信号
に遅延を加えるようにすることで、光信号と電気信号の
速度整合を一層容易にすることができる。また、必要に
応じて高周波伝送線路25,26にインダクタやキャパ
シタをさらに付加して遅延時間を調整するようにしても
よい。さらに、図2では3段のPTr19A,19B,
19Cを縦続接続した例を示しているが、接続段数はこ
れに限られるものではなく、2段あるいは4段以上であ
っても構わないことは言うまでもない。以下の実施形態
においても、これらの変形を行うことが同様である。
【0052】(第3の実施形態)上述したような受光・
増幅作用は、バイポーラトランジスタであるPTrばか
りでなく、FETやHEMTにも見られることが知られ
ており、これらを用いて本発明を実施することもでき
る。以下、本発明の第3の実施形態として、接合型FE
Tを利用した場合を例にとって説明する。
【0053】図3は、本発明の第3の実施形態に係る集
積化光半導体素子として、光導波路を集積したFETの
断面を示している。まず、第1の実施形態と同様に、S
I−InP基板31上にSI−InGaAsPからなる
コア層32が形成され、この上にストリップ状のSI−
InGaAsPからなるクラッド層33が装荷されるこ
とにより、光導波路34が形成されている。
【0054】クラッド層33の上に、さらにSI−In
GaAsPからなるバッファ層35及びn−InGaA
sからなる光吸収チャネル層36が順次積層されてい
る。光吸収チャネル層36には、部分的にn+ にドープ
されたソース領域37、ドレイン領域38、及びp+
ドープされたゲート領域39が形成されており、これら
により接合型FET40が形成されている。ゲート領域
39は、好ましくは短いゲート長を制御性良く実現し、
かつバイアス電圧を低くしてリーク電流を減らすため
に、V字状の溝にFIB(フォーカストイオンビーム)
によりドープされている。
【0055】ソース領域37、ドレイン領域38及びゲ
ート領域39には、それぞれソース電極41、ゲート電
極42及びドレイン電極43がオーミック接合されてい
る。また、光吸収チャネル層36のソース電極41及び
ゲート電極42で覆われていない領域に、パッシベーシ
ョンを兼ねた絶縁膜44が形成されている。
【0056】ゲート電極42に逆バイアスを印加する
と、チャネル内に空乏層が延び、ソース−ドレイン間の
電流は遮断される。この空乏層部分を光導波路34内を
進行してきた光信号が通過すると、第1の実施形態のP
Trの例と同様に電子−正孔対が発生される。これらの
うち、正孔はゲート電極42から印加される電界を緩和
してチャネル電流を変調し、ゲート電極42より取り出
される。一方、電子はチャネル電流に加わってドレイン
電極43より排出される。
【0057】通常、InGaAsチャネル層上にはショ
ットキー電極を形成しにくいため、InPやAlInA
sバリア層を挿入してショットキー電極を実現してい
る。しかし、そのような構成では正孔がチャネル層/バ
リア層界面にトラップされ、ゲート電極に達しにくくな
るため、光に対するゲインは高いが、応答が遅くなって
しまう。これに対して、本実施形態ではpn接合型ゲー
トを形成しているため、正孔はトラップされることなく
ゲート電極42に到達することになり、応答性が向上す
る。
【0058】(第4の実施形態)第3の実施形態におい
て、GHz帯の応答速度を得るためには、キャリアの走
行時間を制限するためにゲート長は1μm以下と短いこ
とが必要であり、また容量低減のためにゲート幅も小さ
いことが要求される。この結果、光吸収に寄与する空乏
層の体積が小さくなり、ゲート一個当たりの受光効率は
低いものとなる。逆に、ソース領域及びドレイン領域で
吸収される光は出力電流に寄与せず、受光効率を制限す
る要因となる。そこで、本発明の第4の実施形態とし
て、FETを用いて高速応答を可能としつつ、より高い
受光効率を実現する集積化光半導体素子について説明す
る。
【0059】図4は、本発明の第4の実施形態に係る集
積化光半導体素子であり、ゲート電極42は光導波路3
4上に光信号の進行方向と垂直に複数本設けられてい
る。従って、ゲート1本当りの容量は低く、かつ全体の
受光効率は高いものとなっている。ソース電極41及び
ドレイン電極43は、ゲート電極42を挟んで光導波路
34に沿って、つまり光信号の進行方向に交互に設けら
れており、これにより無駄な面積の削減が図られてい
る。
【0060】ゲート電極42及びドレイン電極43は、
それぞれ第1及び第2の高周波伝送線路45,46に接
続され、またソース電極41はソース配線47に接続さ
れている。ソース電極41は通常、接地されるため、必
ずしも高周波伝送線路である必要はない。
【0061】PTrの例と同様に、ゲート電極42から
取り出されたゲート信号は第1の高周波伝送線路45を
通して隣接するゲート電極42に伝送され、そこで生成
する正孔と同期してゲート電界を次々に変調する。従っ
て、第3の実施形態のようにゲート一個で受光及び増幅
を行う構成に比較して、より高い増幅率と受光感度が得
られる。増幅されたドレイン信号電流は、第2の高周波
伝送線路46で合成されて取り出される。
【0062】高周波伝送線路45,46には、FETの
ゲート−ソース間、もしくはゲート−ドレイン間容量が
周期的に印加されるため、これらの容量とゲート電極4
2の間隔を適宜調整することで、電気信号の速度と光信
号の速度とを同期させることが可能となる。
【0063】(第5の実施形態)図5は、本発明の第5
の実施形態に係る集積化光半導体素子であり、図4では
第1の高周波伝送線路45に並列に接続されていたゲー
ト電極42を第1の高周波伝送線路45により直列に接
続している。
【0064】本実施形態によると、ゲート全体としての
容量は大きなものとなるが、ゲート配線である第1の高
周波伝送線路45に加えて、ゲート電極42自身も高周
波伝送線路とみなすことができるようになるため、より
高速応答が可能である。さらに、各ゲートで発生したゲ
ート信号電流は確実に次段のゲートに伝達されるため、
高効率化が可能となる。
【0065】(第6の実施形態)図6は、本発明の第6
の実施形態に係る集積化光半導体素子であり、第2〜第
5の実施形態で一つにまとめられていたFETを分散配
置したものである。すなわち、図6の例では2個のFE
T40A,40Bが光導波路34の長手方向に分散して
配置されている。なお、ソース配線については図示を省
略している。
【0066】本実施形態では、各FET40A,40B
のゲート電極42をそれぞれ図4に示した第4の実施形
態と同様に並列接続しているが、図5に示した第5の実
施形態のように直列接続してもよい。また、ゲート電極
を光導波路と並行に配置したり、これらの配置を組み合
わせる、といった変形も可能である。
【0067】以上、本発明の実施形態をいくつか説明し
てきたが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で以下の
ように種々変形して実施が可能である。
【0068】(1)FETとしては接合型ばかりでな
く、材料系によってはショットキー型FET(MES−
FET)やHEMT、更にはこれらを組み合わせたもの
であっても構わない。
【0069】(2)以上の実施形態では、主に波長1.
55μmの長波長帯受光を目的として、InP系の材料
を使用したPTr及びFETを用いた場合について説明
してきたが、光導波路やPTr及びFETを形成する材
料や寸法は、実施形態で示したものに限られるものでは
ない。例えば、近年検討されているように、InP系の
材料のクラッド層と光吸収層の間にAlGaInAs層
を挿入することも可能である。InP系以外でも、可視
光受光を目的としたGaAs系、将来の青色〜紫外光受
光を目的としたGaN系、SiGeやSiCなどの材料
系も使用可能であることは言うまでもない。光導波路に
ついても、半導体ばかりでなくポリイミド等の高分子材
料やガラスなどを使用することも可能である。
【0070】(3)以上の各実施形態では、ベースまた
はゲートをp型として電子電流を増幅する例を示した
が、p型、n型を逆転することも可能である。この場
合、電子は正孔よりも高速に取り出されるため、一層の
高速化が可能となる。もちろん、ソース層とドレイン層
が逆転していても構わない。
【0071】(4)本発明の集積化光半導体素子は、単
なる受光器回路ばかりでなく、例えば発光素子の駆動回
路、変調器、識別器、発振器、ミキサなど、光吸収を利
用した各種の光電子回路にも応用することが可能であ
る。具体的には、発光素子の駆動回路を構成する場合
は、本発明による集積化光半導体素子の出力信号を半導
体レーザやLEDなどの発光素子を駆動する回路に入力
すればよい。変調器を構成する場合は、本発明による集
積化光半導体素子の出力信号を変調回路に入力して、電
気信号(搬送波信号)を変調するようにすればよい。識
別器を構成する場合は、本発明による光半導体素子の出
力信号を比較器などに入力して“1”,“0”の判定を
行うようにすればよい。発振器を構成する場合は、本発
明による光半導体素子の出力信号を発振回路部にトリガ
信号として入力すればよい。さらに、ミキサを構成する
場合は、本発明による集積化光半導体素子の出力信号を
乗算回路に入力して、ローカル信号などの電気信号と乗
算すればよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば小
型で高感度、広帯域、低雑音の集積型光半導体素子を簡
易な製造プロセスで低コストに実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る集積化光半導体
素子の構成を示す斜視図
【図2】本発明の第2の実施形態に係る集積化光半導体
素子の構成を示す平面図
【図3】本発明の第3の実施形態に係る集積化光半導体
素子の構成を示す断面図
【図4】本発明の第4の実施形態に係る集積化光半導体
素子の構成を示す平面図
【図5】本発明の第5の実施形態に係る集積化光半導体
素子の構成を示す平面図
【図6】本発明の第6の実施形態に係る集積化光半導体
素子の構成を示す平面図
【図7】従来の集積化光半導体素子の回路図
【図8】従来の光半導体素子の斜視図
【符号の説明】
11…基板 12…コア層 13…クラッド層 14…光導波路 15…サブコレクタ層 16…コレクタ層 17…ベース層 18…エミッタ層 19,19A,19B,19C…フォトトランジスタ 20…コンタクト層 21…エミッタ電極(高周波伝送線路) 22…ベース電極(高周波伝送線路) 23…コレクタ電極 25…第1の高周波伝送線路 26…第2の高周波伝送線路 31…基板 32…コア層 33…クラッド層 34…光導波路 35…バッファ層 36…光吸収チャネル層 37…ソース領域 38…ドレイン領域 39…ゲート領域 40,40A,40B…FET 41…ソース電極 42…ゲート電極 43…ドレイン電極 45…第1の高周波伝送線路 46…第2の高周波伝送線路 47…ソース配線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光信号を伝搬させる光導波路と、 前記光導波路内を伝搬する光信号を受光して電気信号に
    変換しかつ増幅する増幅型受光素子とを集積化して構成
    され、 前記増幅型受光素子は進行波型増幅器を形成しているこ
    とを特徴とする集積化光半導体素子。
  2. 【請求項2】光信号を伝搬させる光導波路と、 前記光導波路と光結合して制御信号電流を発生し、かつ
    該制御信号電流により変調及び増幅された出力信号電流
    を発生する増幅型受光素子とを集積化して構成され、 前記増幅型受光素子は、制御電極及び少なくとも一つの
    主電極が高周波伝送線路により構成され、該制御電極を
    介して前記制御信号電流を伝送し、該主電極を介して前
    記出力信号電流を伝送することを特徴とする集積化光半
    導体素子。
  3. 【請求項3】前記制御電極及び前記主電極は、前記制御
    信号電流及び前記出力信号電流を前記光導波路内で伝搬
    する光信号に対してそれぞれ180°未満の位相差で伝
    送することを特徴とする請求項2記載の集積化光半導体
    素子。
  4. 【請求項4】光信号を伝搬させる光導波路と、 前記光導波路と光結合して制御信号電流を発生し、かつ
    該制御信号電流により変調及び増幅された出力信号電流
    を発生する複数段の増幅型受光素子と、 前記複数段の増幅型受光素子でそれぞれ発生する前記制
    御信号電流を次段の増幅型受光素子へ伝送する第1の高
    周波伝送線路と、 前記複数段の増幅型受光素子でそれぞれ発生する前記出
    力信号電流を合成して伝送する第2の高周波伝送線路と
    を集積化してなることを特徴とする集積化光半導体素
    子。
  5. 【請求項5】前記第1及び第2の高周波伝送線路は、前
    記複数段の増幅型受光素子で発生する前記制御信号電流
    及び出力信号電流を前記光導波路内で伝搬する光信号に
    対してそれぞれ180°未満の位相差で伝送することを
    特徴とする請求項4記載の集積化光半導体素子。
  6. 【請求項6】前記増幅型受光素子は、前記光導波路から
    入力される光信号の吸収により電子−正孔対を発生し、
    正孔の信号を前記制御信号電流として発生することを特
    徴とする請求項2乃至5のいずれか1項記載の集積化光
    半導体素子。
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