JP3015761B2 - 多重光信号の分配装置 - Google Patents

多重光信号の分配装置

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JP3015761B2
JP3015761B2 JP9162040A JP16204097A JP3015761B2 JP 3015761 B2 JP3015761 B2 JP 3015761B2 JP 9162040 A JP9162040 A JP 9162040A JP 16204097 A JP16204097 A JP 16204097A JP 3015761 B2 JP3015761 B2 JP 3015761B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超高速多重光通信におけ
る受光および多重光信号の分配に適した多重光信号の分
配装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多量の情報を送受信するために多重通信
方式が用いられている。例えば、パルス変調方式におい
ては一定の時間間隔でパルス信号が送信されるので、図
11に示されるように、回線1乃至回線nからのパルス
信号p乃至pを一つの伝送路で送信することができ
る。受信側では多重化された信号を元の個々のチャンネ
ルに分離するため、例えば、図12に示されるように、
復調回路70における遅延回路71を用いて、n多重パ
ルス信号をn個のパルス信号に分離し、同期信号をゲー
トパルスとするゲート回路G乃至Gを用いて、分離
されたパルス信号をn個の回線に振り分けている。
【0003】情報量がさらに多くなり、超高速の通信方
式として超高速多重光通信が注目されている。光信号を
用いる通信方式においては、図13に示されるように、
送信側において電気信号81を駆動部82を介してレー
ザダイオードLD或いは発光ダイオードLEDからなる
電気・光変換部83により光信号84に変換して前記光
信号84を光ファイバケーブル85により伝送する。受
信側において、この伝送された光信号86をアバランシ
ェフォトダイオードAPD或いはフォトダイオードPD
からなる光電変換部87により電気信号に変換して増幅
部88で増幅し、所望の電気信号89を得るようにして
いる。
【0004】通常、半導体を利用した光電変換装置或い
は受光装置においては電界をかけた高抵抗半導体層に光
を当てると空乏層に電子正孔対が発生し、電界に引かれ
てそれぞれ両端の電極に達して光電流が流れるものであ
る。前記したAPDやPDでは、高抵抗層としてpn接
合を逆バイアスした空乏領域を用いている。特に、前記
APDにおいては高電界をかけ光電流をなだれ増幅して
高感度を達成している。
【0005】また、フォトトランジスタの一つとしてバ
イポ−ラ型フォトトランジスタが知られているが、これ
は逆バイアスされたベース・コレクタ間で光により発生
した正孔がベース領域に蓄積されてベースのポテンシャ
ルを下げ、エミッタ・コレクタ間の光電流の増幅を行う
ものである。
【0006】一方、前記した光通信方式は、光ファイバ
の伝送損失が小さく中継間隔を広くできる、高帯域高速
通信を実現できる、電磁的誘導妨害を受けない、などの
特徴を有しており、長距離大容量通信方式として注目さ
れ実用化されてきている。
【0007】しかしながら、前記超高速多重光通信を実
現するために超高速の光信号受信装置が必要となるが、
従来の受光装置としてアバランシェフォトダイオードA
PD或いはフォトダイオードPDが用いられており、特
に、前記APDは高感度高速で光検出器として数Gビッ
ト/秒までの信号の受信に使用できる。しかし、前記光
検出器は100Gビット/秒以上の超高速多重光通信に
おいては使用することができない。
【0008】また、前記超高速多重光通信においては受
光部の光電変換部を経て復調部、再生増幅部が必要であ
り、回路構成が比較的複雑となり、集積化することが困
難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、超高
速多重光通信において簡単な回路構成により時系列の光
信号を空間分配する回路装置を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、超高速多重光通信に
おいて高感度の光半導体素子を用いた遅延回路を有する
時系列の光信号を空間分配する回路装置を提供すること
にある。
【0011】本発明の別の目的は、超高速多重光通信に
おいて時系列の光信号を空間分配する集積回路を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明においては、導電
線路の有するインダクタンスとノーマリオフ型光静電誘
導トランジスタのような光半導体素子の有する障壁容量
或いは接合容量をを含む入力容量の少なくとも一部より
なる容量を用いて複数区間の各遅延時間が前記インダク
タンスと前記入力容量の少なくとも一部よりなる容量と
によりそれぞれ決定される時定数を有する定k型回路の
ような遅延回路を具備し、前記遅延回路の入力端に電気
的同期信号を印加して前記各区間に前記時定数で順次伝
搬させると共に、光同期信号によりパケットとして送信
され前記時定数の周期を有する多重光信号を前記各区間
の前記光半導体素子に印加し、前記電気的同期信号が前
記時定数で前記各区間を伝搬するにつれて、前記多重光
信号の各チャンネルに対応した光信号が前記各区間に分
配されるようにしている。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明においては光半導体素子と
してノーマリオフ型光静電誘導トランジスタ(フォトS
IT)を用いている。このフォトSITにおいては、ゲ
ート・ドレイン間の空乏領域で発生した正孔がゲートに
蓄積されるが、これにより真のゲート点のポテンシャル
が引き下げられ、光電流の増幅が行われる。前記フォト
SITでは高抵抗のエピタキシャル層が使用され、ソー
ス・ドレイン間は空乏化しているため、光に対する感度
は極めて高い。また、デバイス寸法を電子の平均自由行
程以下に短くした理想型フォトSITにおいてはTHz
以上での超高速動作ができる。
【0014】また、本発明においては前記光半導体素子
単体を複数で或いは集積化した回路を用い、その入力端
子を低抵抗の、例えば、細い導電線路によりその線路の
持つインダクタンス成分を介して接続して遅延回路を形
成する。前記光半導体素子における入力インピーダンス
のキャパシタンス成分を少なくとも一部として使用する
キャパシタンスCと、前記導電線路のインダクタンスL
とで決まる時定数(LC)1/2を、一括して同時に入
射される光信号の成分のずれに合わせた構造を有する回
路装置を形成している。
【0015】さらに、前記光半導体素子には光信号が入
力されるが、光感度はゼロもしくは相対的に低い状態に
保持される程度にバイアスされている。このような光半
導体素子を単体、或いは集積化した回路より構成してな
る遅延回路に同期信号を伝搬させる時、この同期信号
を、前記光半導体素子の光感度が大きくなるに十分な信
号電圧にすれば、前記光半導体素子は前記同期信号によ
り順次光に対して高感度になり、光信号が前記光半導体
素子で受信増幅される。前記光信号の周期と前記同期信
号の伝搬時定数とは同一に調整されているので、前記光
信号の時系列が前記光半導体素子或いは当該集積回路に
空間的に分配される。
【0016】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例による10チャ
ンネルの光信号受信装置を示し、前記光信号受信装置は
複数の直列接続されたインダクタンス11と、隣接する
前記インダクタンス11間に各ゲートが接続されたフォ
トSIT12のゲート容量とからなる遅延回路として1
0区間の定k型回路により構成されている。
【0017】前記定k型回路の入力端にはインピーダン
スZiを介して電気的同期信号13が印加され、出力端
には終端整合抵抗Ziが接続されると共に、前記フォト
SITのゲートに負のバイアス電圧を印加するバイアス
電源Vが保護抵抗Rを介して接続されている。前記イ
ンピーダンスZiは前記終端整合抵抗Ziと等しく設定
されている。また、前記フォトSITの各ソースは接地
されると共に、各ドレインには負荷抵抗Rを介して電
源VDDが接続され、前記各負荷抵抗Rから出力1〜
10を得るようにされている。
【0018】前記フォトSITのゲートは、前記インダ
クタンス11の値Liが1nHとなるように、幅0.1
mm、長さ1mmの金属導体で接続されており、ゲート
容量は2.5pFである。この場合、両端の前記インダ
クタンス11のLiはLi/2で与えられる。このと
き、前記定k型回路の時定数τは0.05n秒であり、
前記終端整合抵抗Ziは100オームである。
【0019】図2は前記フォトSITの光応答特性を示
し、VDDは10Vで、Rは1Kオームである。図か
ら明らかなように、入射光に対してVが−1Vのとき
に光感度は最高となる。前記実施例においてVとして
−3Vを印加しているが、この状態では光に対して殆ど
感度を有しない。それ故、前記同期信号13として、+
2Vのパルス信号を用いる。この場合、前記同期信号1
3は前記定k型回路の時定数τ(0.05n秒)で伝搬
するので、前記定k型回路の各区間における前記フォト
SITのゲートには−1Vの電圧が印加されて光感度が
最高となる。前記フォトSIT12の各ゲートには、光
ファイバケーブルを通して送信された光信号として、図
3に示されるように、10チャンネルの光信号が同期用
の光信号によりパケットとして送信され、前記同期用の
光信号と前記10チャンネルの光信号が0.05n秒
(τ)のずれ、即ち、周期で同時に入射される。送信さ
れた前記光信号を前記フォトSIT12の各ゲートに同
時に入射させる際、例えば、前記光信号を分岐すればよ
い。
【0020】前記光信号受信装置の動作において、前記
電気的同期信号13が前記光信号の同期信号と同期して
前記定k型回路の入力端に印加されて、その時定数τ
(0.05n秒)で伝搬するので、各区間の前記フォト
SITにその時定数でVを−1Vとし、光感度を上昇
させ、光に対してオンの状態にする。例えば、前記同期
信号13が第1の区間に到達すると、その区間の前記フ
ォトSIT12にはチャンネル1の光信号が入射するの
で、前記負荷抵抗Rから前記チャンネル1の光信号に
応じた信号出力1が得られ、結局、10チャンネルの光
信号から1チャンネルの信号のみが前記フォトSIT1
2に分配される。同様にして、各チャンネルの光信号が
それぞれに対応した区間の前記フォトSIT12に分配
される。図3には10チャンネルの光信号に対する信号
出力の分配の様子が示されている。即ち、前記電気的同
期信号13の伝搬につれて各チャンネルに対応した信号
出力1〜10が得られる。
【0021】図4は本発明の第2の実施例によるnチャ
ンネルの光信号受信装置を示し、光半導体素子21とし
てアバランシェフォトダイオード(APD)、インパッ
トダイオード、タンネットダイオード等のフォトダイオ
ードを用いたものである。
【0022】前記光信号受信装置は複数の直列接続され
た値Li/2のインダクタンス22と、隣接する前記イ
ンダクタンス22間に接合容量Ciを有するAPD21
のカソードが接続された定k型回路により構成されてい
る。
【0023】前記した各実施例と同様に、同期信号23
が時定数τで第1の区間に到達すると、その区間の前
記APD21にはチャンネル1の光信号が入射するの
で、前記負荷抵抗Rから前記チャンネル1の光信号に
応じた信号出力が得られ、同様にして、各チャンネルの
光信号がそれぞれに対応した区間の前記APD21に分
配される。
【0024】前記第1および第2の実施例においては比
較的光入力信号の時定数が大きく、回路を構成する線路
のインピーダンスが非常に小さく無視できことを前提と
している。しかし、前記線路のインピーダンスが無視で
きない場合、例えば、高周波で平行導線を用いる場合な
どでは、前記したような集中定数回路ではなく、線路方
向のインピーダンス、線路間のアドミッタンスが分布し
て存在する分布定数回路として取り扱わなければならな
い。
【0025】図5乃至図7は本発明の第3の実施例によ
る光信号受信装置の集積回路を示し、ここでは線路のイ
ンピーダンスを考慮して分布定数回路として取り扱って
おり、簡単のため4区間の装置で説明する。
【0026】図5は集積回路を構成するGaAsの基本
素子30の断面を示し、前記基本素子30はAlGaA
sヘテロ接合を有するノーマリオフ型MISゲートフォ
トSITである。前記MISゲートフォトSITは半絶
縁性基板31中に形成され、5×1018/ccのキャ
リア密度を有し厚さが数100オングストロームのドレ
インとなるSeドープn領域32と、5×1018
ccのキャリア密度を有し厚さが数100オングストロ
ームのソースとなるSeドープn領域33と有してお
り、前記ドレインとソース間にはバリア領域としてZn
ドープp領域34が設けられ、前記バリア領域34は
キャリア密度が1×1017/cc以下のノンドープn
領域35、36で挟まれている。前記ドレイン側の前
記ノンドープn領域35の厚さは15オングストロー
ム程度であり、前記ソース側の前記ノンドープn領域
36の厚さは10オングストローム程度である。MIS
ゲートを形成するため、前記領域34、35、36を覆
うようにAl組成が0.5のAlGaAs層37が設け
られ、前記AlGaAs層37上に長さがlのゲート
電極38が形成されている。
【0027】ドレインおよびソース電極39、40とし
てn型GaAs結晶に対して良好な低抵抗金属半導体接
触を形成する構造が適用され、例えば、AuGe/Ni
/Auが用いられる。また、前記ゲート電極38として
Alが用いられる。なお、前記ソース電極40の直下に
は前記バリア領域34、ノンドープ領域35、36の延
長部分が直接終端しているが、SITの空乏層により特
に絶縁膜が介在しなくてもよい。
【0028】前記半絶縁性基板31は、線路のインピー
ダンスを考慮して、裏面を研磨エッチングしてその厚さ
を1ミクロンとし、グラウンドとしてTi/Au電極4
1が設けられている。
【0029】図6および図7は前記基本素子30の集積
回路の平面図および斜視図を示し、幅wが10ミクロ
ン、長さlが0.1ミクロンの各ゲート電極38を接
続する導電線路42は、インダクタンスを含むインピー
ダンスを調整するため、幅5ミクロン、長さ160ミク
ロンとなっている。各ドレイン電極39は導電線路43
により接続されている。
【0030】図8は前記集積回路の等価回路を示し、ゲ
ート入力容量は分布したMISゲート容量で与えられる
ほか、ゲート間線路インピーダンスZgはインダクタン
スに加えて線路の分布容量を有している。ここで、
、Z´は各前記MISゲートフォトSIT30の
ドレイン間を接続する導電線路43およびゲート電極の
線路インピーダンスであり、Zoはソース電極の線路イ
ンピーダンスである。
【0031】前記実施例において、等価的なゲート入力
容量は210fF(フェムトファラッド)、インダクタ
ンスは20pHである。また、前記分布定数回路の時定
数は2p秒であり、ゲート電極の終端整合インピーダン
スは10オームである。ゲートに印加する同期パルス信
号は0.5Vで周期は10p秒であり、ドレインには
0.5VのVDDが印加されている。
【0032】前記光信号受信装置において、光同期信号
を有する時定数2p秒周期の光信号を前記MISゲート
フォトSIT30に入力しながら同期信号51を加える
と、出力端子52〜55から1/4に分割された光信号
が得られる。この場合、前記ソース及びドレイン線路の
インピーダンスZo、ZおよびZ´により出力信号
の遅れが生じる場合もあるが、光信号の分配は入力側で
なされるため、出力側の遅れは信号の分配には関係な
い。
【0033】図9は集積回路を構成するGaAsの基本
素子60の断面を示し、その構成は図5の基本素子30
と同一であるので、同一部分には同一の符号を付してい
る。図5においては、前記半絶縁性基板31の厚さを1
ミクロンと薄くしているが、これを薄くする際、素子に
ダメージを与えたり、厚さの制御に若干の問題がある。
それ故、この例ではグラウンド電極41を前記半絶縁性
基板31の表面側に設け、ゲート間を接続する線路との
間にSiN等の絶縁膜61を設けている。
【0034】公知のように、分布定数回路において線路
のインピーダンスはグラウンド線路間の絶縁膜の厚さと
幅の比により決まり、絶縁膜の誘電率に比例している。
前記SiN膜はGaAsに対して約1/4の誘電率を有
しており、厚さを2500オングストロームにすれば、
前記と同様の時定数に設定することができる。この場
合、前記半絶縁性基板31の厚さを、例えば、50ミク
ロンと厚くすることができる。
【0035】前記実施例においては4区間で説明した
が、n多重光信号に対応するにはn区間の定k型回路を
構成すればよく、非常に簡単な回路であることが分か
る。
【0036】また、前記第1乃至第3の実施例におい
て、遅延回路として図10(a)に示すような定k型回
路を用いているが、図10(b)に示すように、誘導m
型回路を用いてもよく、この場合、さらに高周波での使
用に有利となる。
【0037】さらに、フォトSITとして横型GaAs
SITを用いているが、縦型のものでもよく、高光感度
を有する素子なら使用できる。
【0038】前記実施例では光半導体素子を用いた装置
で説明をしたが、素子の代わりに集積回路を用いても同
様の効果がある。集積回路として増幅作用のある回路を
用いれば、外部で増幅する必要はなく、簡略化できる。
また、光電変換装置そのものの集積回路を用いれば、n
多重化光通信が実現できることは明らかである。
【0039】さらに、従来から用いられているSiのS
IT、BPT等はもちろんのこと、PD、APD、イン
パット、タンネット等のダイオードでもよい。GaAs
を含む化合物半導体を用いた素子では、Siより高速動
作が可能な装置ができることは明らかである。THzで
動作する理想型SITやタンネットを用いれば、THz
での動作が可能となることはもちろんである。
【0040】
【発明の効果】本発明においては、導電線路によるイン
ダクタンスと光半導体素子の有する障壁容量或いは接合
容量を用いて複数区間の各遅延時間が前記インダクタン
スの値Liと前記障壁容量の値Ciとによりそれぞれ決
定される時定数τを有する遅延回路を形成している。そ
して、前記遅延回路の入力端に電気的同期信号を印加し
て前記各区間に前記時定数τで順次伝搬させると共に、
光同期信号によりパケットとして送信され前記時定数τ
の周期を有する多重光信号を前記各区間の前記光半導体
素子に印加し、前記電気的同期信号が前記時定数で前記
各区間を伝搬するにつれて、前記多重光信号の各チャン
ネルに対応した光信号が前記各区間に分配されるように
しており、簡単な回路構成により多重光信号を分配する
ことができる。
【0041】また、バイアスされた前記光半導体素子に
前記電気的同期信号が重畳されるので、前記光半導体素
子が高光感度となり減衰の少ない信号出力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による10チャンネルの
光信号受信装置の回路を示す図である。
【図2】本発明において用いるフォトSITの光応答特
性を示す図である。
【図3】本発明による光信号の分配を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施例にnチャンネルの光信号
受信装置の回路を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施例による集積回路を構成す
るGaAsの基本素子の断面を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施例における集積回路を概略
的に示す平面図である。
【図7】本発明の第3の実施例における集積回路を概略
的に示す斜視図である。
【図8】本発明の第の実施例による集積回路の等価回路
を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施例による集積回路を構成す
るGaAsの他の基本素子の断面を示す図である。
【図10】本発明において適用される定k型回路および
誘導m型回路の基本回路を示す図である。
【図11】従来の多重通信方式における多重パルス信号
を示す図である。
【図12】従来の復調回路を示す図である。
【図13】従来の超高速多重光通信における光ケーブル
伝送方式を示す図である。
【符号の説明】
11、22…インダクタンス、12…フォトSIT、1
3、23…電気的同期信号、21…APD、30…Ga
Asの基本素子、31…半絶縁性基板、32…n層、
33…n層、34…p層、35、36…ノンドープ
層、37…AlGaAs層、38…ゲート電極、3
9…ドレイン電極、40…ソース電極、41…グラウン
ド電極、42、43…導電線路、61…絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 10/00 H04J 14/00 H01L 27/00 H01L 31/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電線路の有するインダクタンスと光半
    導体素子の有する障壁容量或いは接合容量を含む入力容
    量の少なくとも一部よりなる容量を用いて複数区間の各
    遅延時間が前記インダクタンスと前記入力容量の少なく
    とも一部よりなる容量とによりそれぞれ決定される時定
    数を有する遅延回路を具備し、前記遅延回路の入力端に
    電気的同期信号を印加して前記各区間に前記時定数で順
    次伝搬させると共に、光同期信号により送信され前記時
    定数の周期を有する多重光信号を前記各区間の前記光半
    導体素子に印加し、前記電気的同期信号が前記時定数で
    前記各区間を伝搬するにつれて、前記多重光信号の各チ
    ャンネルに対応した光信号が前記各区間に分配されるこ
    とを特徴とする多重光信号の分配装置。
  2. 【請求項2】 バイアスされた前記光半導体素子に前記
    電気的同期信号が重畳され、前記光半導体素子が光感度
    変調されるようになされていることを特徴とする請求項
    1記載の多重光信号の分配装置。
  3. 【請求項3】 前記遅延回路が定k型回路又は誘導m型
    回路からなることを特徴とする請求項1記載の多重光信
    号の分配装置。
  4. 【請求項4】 前記光半導体素子が光静電誘導トランジ
    スタからなることを特徴とする請求項1記載の多重光信
    号の分配装置。
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