JP2001187750A - 感染部位検知方法、それに使用する組成物およびその組成物の製造方法 - Google Patents

感染部位検知方法、それに使用する組成物およびその組成物の製造方法

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JP2001187750A
JP2001187750A JP37735599A JP37735599A JP2001187750A JP 2001187750 A JP2001187750 A JP 2001187750A JP 37735599 A JP37735599 A JP 37735599A JP 37735599 A JP37735599 A JP 37735599A JP 2001187750 A JP2001187750 A JP 2001187750A
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copper sulfate
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Masaharu Hosoi
正春 細井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特に水虫菌に感染しているかどうかを簡便な方
法で調べることができる感染部位検知方法を提供するこ
と。 【解決手段】感染部位検知方法は、硫酸銅溶液を感染予
測部位に塗布などにより適用して、塗布部位が青緑色に
着色するかどうかを判別し、青緑色に着色した部位が水
虫菌に感染していることを確認することによって行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】この発明は、感染部位検知方法、それに使
用する組成物およびその組成物の製造方法に関し、更に
詳細には、特に糸状菌による感染部位を検知するための
感染部位検知方法、それに使用する組成物およびその組
成物の製造方法に関する。
【発明の属する技術分野】
【0002】
【従来の技術】一般に水虫といわれている感染症は、真
菌の1種である糸状菌トリコフィトンの仲間である白癬
菌などのいわゆる水虫菌に起因する。この水虫菌は、主
としてヒトの体表の角質や爪などに寄生して、その角質
や爪などに含まれるケラチンを分解し、その分解産物を
栄養として利用し増殖する。この水虫は、治療に非常に
根気を要しかつ治癒するには長い時間がかかる厄介な感
染症の1つといえる。従来、水虫の治療薬として、多数
の種類のものが報告されかつ販売されている。このう
ち、多くの特に外用抗水虫薬が治療に使用されている
が、多くの患者は、薬のつけ方が悪かったり、または根
気が続かなかったりなどの理由により、治癒するまで治
療を続けることができる人は非常に少ないのが現状であ
る。ほとんど1日中靴を履いたままで仕事をしている人
にとっては、1日に2度も3度も仕事中に靴下を脱いで
薬をつけることなど現実にはほとんど不可能である。ま
た、水虫の治療には、非常な根気が要求され、水虫菌の
感染部位を確実に治療することが必要である。その感染
部位を治癒するまで確実に治療しなければ、未治癒感染
部位に残存する水虫菌がまた増殖してしまい、一旦治癒
したように見えた水虫が再発してしまうことになる。し
たがって、水虫菌の感染部位を確実に治療して治癒する
ことが肝要である。
【0003】そのためには、水虫菌の感染部位を確実に
検知することができれば、水虫を効果的にかつ効率的に
治療することが可能になる。また、その感染部位を確実
に検知することができれば、水虫の治療薬を効果的に使
用することができることになり、患者にとっても、忙し
い仕事の合間の休憩時間などの短時間に簡単にその感染
部位に薬を適用することも可能になる。しかしながら、
残念なことに、水虫菌の感染部位を手軽に検知すること
ができる技術や手法が現在まで開発されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、
硫酸銅溶液が水虫菌の感染部位を青緑色に着色するとい
う知見に基づき、硫酸銅溶液について種々検討した結
果、硫酸銅が、水虫菌によって分解されつつある角質層
のみを特異的に青緑色に着色するのに対して、水虫菌に
感染していない無傷の角質層は何ら着色しないことを見
出して、この発明を完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、硫酸銅溶液
を使用して、いわゆる水虫菌の感染部位を検知するため
の感染部位検知方法を提供することを主な目的とする。
この発明の別の目的は、その感染部位検知方法に使用す
る組成物およびその組成物の製造方法を提供することで
ある。
【0006】上記目的を達成するために、この発明は、
硫酸銅溶液を適用して、青緑色に着色することを確認し
て、水虫菌の感染部位を検出することからなる感染部位
検知方法を提供する。また、この発明は、硫酸銅と、水
とから構成される硫酸銅溶液からなる感染部位検知用組
成物を提供する。更に、この発明は、硫酸銅を、水と混
合させて硫酸銅溶液を得ることによって感染部位検知用
組成物を製造することからなる感染部位検知用組成物の
製造方法を提供する。その上、この発明に使用される硫
酸銅溶液は、乳酸などの溶液安定化剤、尿素などの保湿
剤および/または界面活性剤を含有することで、より一
層検出効果を高めることができる。
【0007】
【発明の実施の態様】この発明に係る感染部位検知方法
は、特に白癬菌などの水虫菌で感染されている感染部位
を検知するために、感染予測部位に硫酸銅溶液を適用し
て、該感染予測部位が青緑色に着色するかどうかを確認
して、着色部位があれば、該着色部位を感染部位として
検知することからなっている。
【0008】この発明に使用することができる硫酸銅溶
液は、硫酸銅を主成分とする水溶液であって、硫酸銅
を、0.1%〜10%w/v、好ましくは0.2%〜5
%w/v、さらに好ましくは0.3%〜2%w/vの範
囲で含有しているのがよい。かかる硫酸銅溶液におい
て、硫酸銅の割合が上記割合より少なすぎると、検知能
が低下し、この発明の効果を十分には発揮することがで
きなくなる。他方、硫酸銅の割合が上記割合より多すぎ
ても、検知能がその割合に対比して増加することはない
ので、硫酸銅を増加する利点がない。したがって、この
発明において、硫酸銅の割合は、上記範囲から適宜選択
して使用するのがよい。また、この硫酸銅溶液には、硫
酸銅溶液の安定化剤として乳酸などの酸や、尿素などの
保湿剤や、Tween、Spanなどの表面活性剤など
の添加剤が含有されていてもよく、これらの添加剤の作
用により硫酸銅溶液の使用具合などが更に増進される。
なお、これらの添加剤の割合は、特に限定されるもので
はなく、適宜添加することができるが、一般的には、乳
酸などの溶液安定化剤は、0.5%〜2%w/v程度、
尿素などの保湿剤は0.2%〜1%w/v程度、Twe
enなどの表面活性剤は0.02%〜0.1%w/v程
度添加すればよい。
【0009】この発明に係る感染部位検知用組成物は、
硫酸銅を上記割合になるように精製水と混合することに
よって得ることができる。該組成物に、上記溶液安定化
剤、保湿剤、表面活性剤などの添加剤を加える場合に
は、その添加方法は特に限定されるものではなく、常法
に従って行えばよい。例えば、硫酸銅と共に、上記添加
剤を混合して組成物にしてもよく、または、まず適当な
成分を作成し、その溶液に別の成分を加えて、該組成物
を製造してもよい。
【0010】上記のようにして製造した感染部位検知用
組成物は、特に水虫菌に感染したかどうかを判定するの
に使用することができる。この判定方法は、適当な濃度
の該組成物を水虫菌が感染している可能性がある局所に
塗布などの常法に従って適用して、適用部分が着色する
かどうかを目視で判定することによって行うことができ
る。この判定方法はこれに限定されるものではなく、適
宜選択して行うことができる。例えば、感染している可
能性がある局所を含む全体を該組成物に浸漬などにより
適用することによっても行うこともできる。該組成物を
適用した後、局所に残存している該組成物を除去して適
当な時間放置すると、塗布した局所のうち、水虫菌が感
染している部分は青緑色に着色され、この着色は洗浄し
てもある程度の期間は消えることはない。例えば、その
ように着色した爪は、約1週間も消えない場合がある。
このような本発明の感染部位検知用組成物の適用は、そ
の着色がある程度の期間消えることはないので、毎日使
用する必要はなく、また、その着色が消えたとしても、
退色後直ぐに該組成物を適用して着色判定をする必要も
ない。その着色が消えた後ある程度の期間をおいて該組
成物を適用して着色判定をすればよい。この発明によれ
ば、特に水虫菌による感染部位が上記のように着色した
かどうかの目視で簡単に判明するので、その部分を中心
に抗水虫薬を塗布などして適用すればよい。
【0011】
【実施例】(実施例1)硫酸銅10gを蒸留水100m
lに溶解して薄青色の硫酸銅溶液を作成した。上記硫酸
銅溶液を蒸留水で10倍に希釈して、この水溶液中に、
水虫菌に感染している爪を4〜5分間浸漬した。浸漬し
た爪を取り出して、付着している溶液を拭き取って、約
30分間放置したところ、感染している爪は青緑色に着
色されたままで、水で洗浄しても着色した色は消えなか
った。また、この着色は、約1週間も消えなかった。な
お、コントロールとして、水虫菌に感染していない爪を
同様に処理したところ、該硫酸銅溶液では何ら着色され
なかった。
【0012】(実施例2)硫酸銅10gを蒸留水100
mlに溶解し、この溶液に尿素10gを添加して、実施
例1と同様にして薄青色の硫酸銅溶液を作成した。この
硫酸銅溶液も、実施例1で得た硫酸銅溶液と同様に爪に
対して処理をしたところ、実施例1の硫酸銅溶液と同様
の効果を示した。
【0013】(実施例3)硫酸銅10gを蒸留水100
mlに溶解し、この溶液に乳酸10mgを添加して、実
施例1と同様にして薄青色の硫酸銅溶液を作成した。こ
の硫酸銅溶液も、実施例1で得た硫酸銅溶液と同様に爪
に対して処理をしたところ、実施例1の硫酸銅溶液と同
様の効果を示した。
【0014】(実施例4)硫酸銅10gを蒸留水100
mlに溶解し、この溶液に乳酸10mgと尿素10gと
を添加して、実施例1と同様にして薄青色の硫酸銅溶液
を作成した。この硫酸銅溶液も、実施例1で得た硫酸銅
溶液と同様に爪に対して処理をしたところ、実施例1の
硫酸銅溶液と同様の効果を示した。
【0015】
【発明の効果】この発明に係る感染部位検知方法は、水
虫菌の感染予測部位に硫酸銅溶液を適用して、該感染予
測部位が青緑色に着色することにより、感染部位を検出
することを特徴としているので、水虫菌の感染部位を、
硫酸銅溶液を適用して青緑色に着色されるかどうかを目
視で判別するだけの簡単な方法で、水虫菌の感染部位を
検知できるという大きな利点を有している。この発明に
係る感染部位検知用組成物は、硫酸銅溶液からなること
を特徴としているので、該組成物の成分は、硫酸銅とい
う容易に入手できる薬剤であるので、該組成物は非常に
安価であるという利点も有している。また、この発明に
係る感染部位検知用組成物の製造方法は、硫酸銅を水と
混合して硫酸銅溶液を得ることによって製造することが
できるので、その製造方法も極めて簡単で、かつ、安価
に該感染部位検知用組成物を製造することができるいう
利点も有している。これに加えて、この発明に係る感染
部位検知用組成物に、乳酸などの溶液安定化剤、尿素な
どの保湿剤および/またはTweenなどの界面活性剤
を添加することによって、得られる該組成物自体を安定
に保持することができ、また、該組成物の適用部位の湿
り具合を適当な割合に保湿すると共に、該組成物が適用
部位に十分に拡散することを確保するのに有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硫酸銅溶液を適用して、青緑色に着色する
    ことを確認して、水虫菌の感染部位を検出することを特
    徴とする感染部位検知方法。
  2. 【請求項2】硫酸銅溶液からなることを特徴とする感染
    部位検知方法に使用するための感染部位検知用組成物。
  3. 【請求項3】硫酸銅を水と混合して硫酸銅溶液を得るこ
    とによって感染部位検知用組成物を製造することを特徴
    とする感染部位検知用組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、該硫酸銅溶液が、乳酸などの溶液安定化剤、尿素な
    どの保湿剤または界面活性剤を含むこと。
JP37735599A 1999-12-28 1999-12-28 感染部位検知方法、それに使用する組成物およびその組成物の製造方法 Pending JP2001187750A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007119431A1 (ja) 2006-03-20 2007-10-25 National University Corporation University Of Fukui 皮膚糸状菌の非加熱検出方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007119431A1 (ja) 2006-03-20 2007-10-25 National University Corporation University Of Fukui 皮膚糸状菌の非加熱検出方法
US8962264B2 (en) 2006-03-20 2015-02-24 National University Corporation University Of Fukui Non-heating detection method for dermatophyte
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