JP2001187407A - タイヤモールドの検査方法 - Google Patents

タイヤモールドの検査方法

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JP2001187407A
JP2001187407A JP2000001065A JP2000001065A JP2001187407A JP 2001187407 A JP2001187407 A JP 2001187407A JP 2000001065 A JP2000001065 A JP 2000001065A JP 2000001065 A JP2000001065 A JP 2000001065A JP 2001187407 A JP2001187407 A JP 2001187407A
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Japan
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tire mold
mold
measured
tire
crown
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JP2000001065A
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English (en)
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Noriyuki Kaneko
範行 金子
Hidekazu Murayama
英和 村山
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者の負担を大幅に軽減し信頼性の高いタ
イヤモールドの各種検査を行うことができる検査方法を
供する。 【解決手段】 タイヤモールドMとその内部にあって型
面に対向した非接触形センサ26とが、相対的に移動して
型面までの距離を測定し、測定したデータを解析してタ
イヤモールドの真円度、クラウン形状及びクラウン型面
状態の少なくとも1つを検査するタイヤモールドの検査
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤの製造にお
ける加硫成型工程で使用される金型(タイヤモールド)
の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】非接触形センサを用いてタイヤモールド
の型面のクラウン内周凹凸を測定する方法が、特開平7
−329073号公報に開示されている。同公報記載の
例は、クラウン内周凹凸の位置を精度良く特定しようと
するもので、測定値に特に大きいか小さいかの値が含ま
れても、それはそのまま測定データとして使用する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしタイヤの外周面
に形成されている溝を成形するタイヤモールド側の型面
の突条リブや薄板突起部材あるいは空気抜き孔等の測定
値は、タイヤモールドの真円度を検査する場合にはノイ
ズとなる。特に非接触形センサから突条リブまでの距離
の測定値は、通常の測定値に比べ極端に小さい値を示す
ので、真円度検査への影響は大きい。
【0004】またタイヤモールドのクラウン形状(クラ
ウン湾曲形状)を検査するのに、従来クラウン形状測定
用の板ゲージを型面に当接して作業者が目視で判断する
検査方法を採っていたので、信頼性に問題があるととも
に時間と労力を要し高コストであった。
【0005】さらにタイヤモールドのクラウン型面状態
(クラウン型面のブレードの状態)の検査は、作業者の
目視によっていたので、信頼性に問題があるとともに作
業者の負担が大きかった。
【0006】本発明は、斯かる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、作業者の負担を大幅に軽減し
信頼性の高いタイヤモールドの各種検査を行うことがで
きる検査方法を供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するために、本発明は、タイヤモールドとその内部
にあって型面に対向した非接触形センサとが、相対的に
移動して型面までの距離を測定し、測定したデータを解
析してタイヤモールドの真円度、クラウン形状及びクラ
ウン型面状態の少なくとも1つを検査するタイヤモール
ドの検査方法した。
【0008】タイヤモールドと互いに相対的に移動する
非接触型センサが、型面までの距離を測定し、測定した
データを解析してタイヤモールドの真円度、クラウン形
状及びクラウン型面状態の少なくとも1つを検査するの
で、同じ検査機構でタイヤモールドの各種検査をするこ
とができ設備コストを大幅に削減することができる。い
ずれの検査方法も作業者の負担を大幅に軽減し信頼性の
高く作業効率を向上させることができる。
【0009】請求項2記載の発明は、タイヤモールドの
内部にあって型面に対向して型面までの距離を測定する
非接触形センサが、該タイヤモールドと互いに相対的に
回転しながら所定の等回転角度ごとに距離を測定し、前
記測定値のうち所定範囲外の異常値があると、同異常値
とその前後で測定した測定値も削除して残りの測定値に
基づいて真円度を検査するタイヤモールドの真円度検査
方法である。
【0010】タイヤモールドと非接触形センサは、一方
を固定して他方を回転させて、非接触形センサが型面ま
での距離を所定の等回転角度ごとに測定し、所定範囲外
の異常値があると、同異常値とその前後で測定した測定
値も削除して残りの測定値に基づいて真円度を検査す
る。
【0011】したがって突条リブ等の測定値は所定範囲
外の異常値と判断され削除されるとともに、突条リブの
一部を測定しているおそれのある異常値の前後で測定し
た測定値も削除して真円度の検査をするので、真円度の
検査に最も悪影響を与える測定値を削除して正確な検査
をすることができる。
【0012】請求項3記載の発明は、タイヤモールドの
内部にあって型面に対向して型面までの距離を測定する
非接触形センサが、該タイヤモールドと互いに相対的に
回転しながら所定の等回転角度ごとに距離を測定し、前
記測定値のうち所定範囲外の異常値があると、同異常値
を予想値に代えて真円度を検査するタイヤモールドの真
円度検査方法である。
【0013】突条リブ等の測定値は所定範囲外の異常値
と判断され、代わりに突条リブ等がなかったならば予想
される予想値に代えて真円度の検査をするので、真円度
の検査に最も悪影響を与える測定値を影響を与えない予
想値に代え正確な真円度の検査をすることができる。
【0014】請求項4記載の発明は、タイヤモールドを
回転支持部材に載せ、該タイヤモールドをスクロールチ
ャックで中心位置決めし、該タイヤモールドの内部で回
転支持部材の回転中心に対して所定相対位置に非接触形
センサを設置し、回転支持部材とともに回転するタイヤ
モールドの型面までの距離を前記非接触形センサにより
等回転角度ごとに測定し、前記測定値のうち所定範囲外
の異常値があると、同異常測定値とその前後の測定値も
削除して残りの測定値に基づいて真円度を検査するタイ
ヤモールドの真円度検査方法である。
【0015】回転支持部材にスクロールチャックで中心
位置決めされたタイヤモールドの内部で回転中心に対し
て所定相対位置に非接触形センサを設置し、タイヤモー
ルドを回転させて、固定した非接触形センサでタイヤモ
ールドの型面までの距離を等回転角度ごとに測定し、所
定範囲外の異常値があると、同異常値とその前後で測定
した測定値も削除して残りの測定値に基づいて真円度を
検査する。
【0016】したがって突条リブ等の測定値は所定範囲
外の異常値と判断され削除されるとともに、突条リブの
一部を測定しているおそれのある異常値の前後で測定し
た測定値も削除して真円度の検査をするので、真円度の
検査に最も悪影響を与える測定値を削除して正確な検査
をすることができる。
【0017】請求項5記載の発明は、タイヤモールドを
回転支持部材に載せ、該タイヤモールドをスクロールチ
ャックで中心位置決めし、該タイヤモールドの内部で回
転支持部材の回転中心に対して所定相対位置に非接触形
センサを設置し、回転支持部材とともに回転するタイヤ
モールドの型面までの距離を前記非接触形センサにより
等回転角度ごとに測定し、前記測定値のうち所定範囲外
の異常値があると、同異常値を予想値に代えて真円度を
検査するタイヤモールドの真円度検査方法である。
【0018】突条リブの測定値は所定範囲外の異常値と
判断され、代わりに突条リブがなかったならば予想され
る予想値に代えて真円度の検査をするので、真円度の検
査に最も悪影響を与える測定値を影響を与えない予想値
に代え正確な真円度の検査をすることができる。
【0019】請求項6記載の発明は、タイヤモールドの
内部にあって型面に対向した非接触形センサが、該タイ
ヤモールドと相対的に回転し所定回転角度ごとに、該タ
イヤモールドと回転中心軸方向に相対的に移動し、クラ
ウンセンターラインを中心に対称な複数の位置で型面ま
での距離を測定し、前記測定したデータを解析して測定
クラウン面として図形化し、前記測定クラウン面と基準
クラウン面と照合しクラウン形状を検査するタイヤモー
ルドの検査方法である。
【0020】非接触センサがタイヤモールドのクラウン
センターラインを中心に対称な位置で型面までの距離を
測定し、測定クラウン面として図形化し、基準クラウン
面と照合して検査するので、板ゲージが不要であり、作
業者の負担も削減され大幅なコストダウンが図れ、検査
結果に対して高い信頼性を得ることができる。
【0021】請求項7記載の発明は、タイヤモールドの
内部にあって型面に対向した非接触形センサが、該タイ
ヤモールドと相対的に回転し所定回転角度ごとに、該タ
イヤモールドと回転中心軸方向に相対的に移動して複数
の位置で型面までの距離を測定し、前記測定したデータ
を解析して測定表面形状として図形化し、前記測定表面
形状からクラウン型面状態を判断するタイヤモールドの
検査方法である。
【0022】非接触センサが複数の位置で型面までの距
離を測定し、測定データから図形化した測定表面形状に
基づきクラウン型面の状態を判断するので、タイヤモー
ルドの型面に植設されたブレードの有無やブレードの植
設状態を簡単に検査でき、作業者の負担が軽減され大幅
なコストダウンが図れ、検査結果に対して高い信頼性を
得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る一実施の形態に
ついて図1ないし図5に基づき説明する。基盤1上に立
設された基台2に鉛直方向に指向して回転軸3が軸支さ
れ、同回転軸3の上端に円板4が一体に固着され、同円
板4の下面に歯車5が添着されている。
【0024】一方基盤1上に基台2に沿ってサーボモー
タ6が設けられ、サーボモータ6の上方に突出した駆動
軸に嵌着された歯車7が前記歯車5と噛合し、サーボモ
ータ6の駆動により歯車7,5を介して円板4が回動す
る。
【0025】円板4の外周縁に沿って扁平円筒状に環状
壁8が立設され、環状壁8の上方開口を蓋するように径
の大きな円板状の回転テーブル9が一体に載せられてお
り、回転テーブル9と下方に対向する円板4と外周を覆
う環状壁8とで囲まれた円形の内空間10が形成されてい
る。
【0026】回転軸3の鉛直方向に指向した中心軸X−
Xは、回転テーブル9の中心軸でもある。回転テーブル
9は、中心に円孔9aが形成され、同円孔9aから等間
隔に4本の溝条9bが放射状に形成され、各溝条9bに
それぞれスライドバー11が径方向に摺動自在に嵌合して
いる。
【0027】スライドバー11の外周側上面に所定間隔に
植設穴11aが複数配列されており、いずれかの植設穴11
aにノックピン12が植設されて上方に突設される。4本
のスライドバー11は、同じ形状をして常に中心軸X−X
から等距離位置にあって、各スライドバー11の同じ位置
の植設穴11aにノックピン12を植設するので、4つのノ
ックピン12は常に中心軸X−Xから等距離位置にある。
【0028】回転テーブル9のスライドバー11が嵌合さ
れる溝条9bの内周側に溝条9bに沿って長孔9cが形
成されていて、嵌合されたスライドバー11の下面から突
設されたピン13が長孔9cを貫通して前記内空間10に突
出している。
【0029】回転テーブル9の下方の内空間10において
円板4の中心部(中心軸X−X)に支軸15が立設され、
同支軸15にカム歯車16が回転自在に軸支されている。カ
ム歯車16は、外周縁の一部に歯が形成されている。円板
4上に固定されたモータ17の駆動軸に嵌着された歯車18
がカム歯車16の一部形成された歯に噛合している。
【0030】内空間10で回転テーブル9の下方に近接し
て平行に設けられたカム歯車16は、歯車18との噛合によ
りモータ17の駆動で回動する。このカム歯車16には等角
度(90度)間隔に4箇所カム孔16aが形成されており、
前記スライドバー11の下面から突設されたピン13が各カ
ム孔16aに摺動自在に嵌合する。
【0031】カム孔16aは湾曲した長孔であり、図1に
おいて中心軸X−Xに近い一端から反時計回りに湾曲し
ながら徐々に遠ざかるように形成されている。4つのカ
ム孔16aは、90度角度ずつずれた放射方向に中心軸X−
Xから等距離離れた位置に同形状に形成されている。
【0032】したがってモータ17の正回転駆動でカム歯
車16が図1において時計回りに回転すると、カム歯車16
と一体に回動する4つのカム孔16aにそれぞれ嵌合する
ピン13を介して4本のスライドバー11が一斉に遠心方向
に摺動する。逆にモータ17の逆回転駆動でカム歯車16が
反時計回りに回転すると、4本のスライドバー11が一斉
に中心方向に摺動する。
【0033】すなわち4本のスライドバー11にそれぞれ
立設された中心軸X−Xから等距離位置にある4つのノ
ックピン12が、モータ17の駆動で回転テーブル9上で径
方向に一斉に移動して、4つのノックピン12を通る円の
径を拡大・縮小する。回転テーブル9に載置された被測
定物であるタイヤモールドMを外側から4つのノックピ
ン12が掴むようにしてタイヤモールドMの中心位置決め
をする。
【0034】この回転テーブル9の外側方で放射方向に
レール20が敷設され、同レール20に沿って移動支柱21が
摺動する。移動支柱21には上下方向に指向した支持レー
ル22が設けられ、同支持レール22にスライダ23が摺動自
在に嵌合され、同スライダ23からアーム24が中心軸X−
Xに向けて中心軸X−Xの手前まで延出している。
【0035】アーム24の先端から吊設棒25が垂設され
て、吊設棒25の下端に距離測定用の非接触形センサであ
るレーザ型センサ26が吊設されている。レーザ型センサ
26は、中心軸X−Xに対して遠心方向に向けレーザを出
射し、反射波を入射して反射点までの距離を測定するこ
とができる。
【0036】移動支柱21の支持レール22に沿ってアーム
24を昇降させると、吊設棒25を介してレーザ型センサ26
が昇降し、下降すると回転テーブル9上に載置されたタ
イヤモールドMの内側に入り込み、上昇するとタイヤモ
ールドMの内側から抜けて退避することができる。
【0037】基盤1上には以上の検査装置の駆動を制御
する制御盤30とレーザ型センサ26により検出した距離デ
ータを処理するコンピュータ31が配置されている。測定
手順を説明すると、まず測定しようとするタイヤモール
ドMの大きさに合わせて4本のスライドバー11の所要の
植設穴11aにそれぞれノックピン12を植設して立てる。
【0038】そして図3に示すようにカム歯車16を時計
回りに回動した状態で4本のスライドバー11が遠心方向
に移動した位置にあって4つのノックピン12を通る円の
径を拡大しておき、同円内の回転テーブル9上にタイヤ
モールドMを載置する。このときレーザ型センサ26は上
昇位置に退避させておく。
【0039】次いでカム歯車16を反時計回りに回動し、
4つのノックピン12を中心軸X−Xに一斉に近づけてタ
イヤモールドMを掴むようにすると、図1に図示するよ
うにタイヤモールドM(2点鎖線で示す)の中心位置決
めがなされるとともに4つのノックピン12によりタイヤ
モールドMが回転テーブル9上に固定される。ここでレ
ーザ型センサ26を下降させてタイヤモールドMの内側に
入り込ませ、所定高さで停止させ測定を行う。
【0040】いまタイヤモールドMの真円度を検査する
場合について説明する。サーボモータ6を駆動して回転
テーブル9をタイヤモールドMとともに回転し、同時に
レーザ型センサ26によりタイヤモールドMの内側の型面
までの距離を所定の時間間隔(所定の回転角度間隔)で
順次測定していく。
【0041】レーザ型センサ26が検出した距離データは
コンピュータ31に入力されてデータ解析される。図4
は、レーザ型センサ26が検出した距離データをグラフ化
したものである。図4に示すように管理上限値Uと管理
下限値Lが設定されていて、この間の範囲を超える測定
値があると異常値と判断する。
【0042】図4に示す例では、測定点P1からP5に
かけて測定点P3が管理下限値Lを下回って異常値と判
断される。異常値と判断されると、その測定点P3の測
定値は真円度検査のためのデータから削除するととも
に、その前後の測定点P2とP4の測定値もデータから
削除してその他のデータから真円度が検出されるように
コンピュータ31が演算処理している。
【0043】測定点P3の異常に小さい値は、図5に示
すようにタイヤモールドMの型面に形成されたタイヤの
溝を成形する突条リブrまでの距離を測定した値であ
り、真円度検査に大いに悪影響を与えるので削除する。
また異常値を示した測定点P3の前後の測定点P2,P
4も図5に示すように突条リブrの一部を測定している
おそれがあるので削除する。
【0044】このように真円度の検査に最も悪影響を与
える測定値を削除して正確な検査をすることができる。
その他タイヤモールドの型面には、多数のブレード(薄
板突起部材)や空気抜きの孔などがあり、これらを測定
した場合は管理下限値Lを下回ったり、管理上限値Uを
超える異常値を測定することになり、斯かる測定値もそ
の前後の測定点の測定値とともにデータから削除し他の
データから正確な真円度を検査することができる。
【0045】なお異常値及びその前後の測定点の測定値
を削除して、その代わりに予想値をデータとして加えて
真円度を求めてもよい。すなわち突条リブがなかったな
らば予想される予想値としては他の測定値の平均値等が
用いられる。
【0046】上記のような検査方法でレーザ型センサ26
を上下に移動させて、図6に示すように異なる高さでそ
れぞれ型面の真円度を求めるようにし、タイヤモールド
全体の真円度を評価する。
【0047】図6はフルモールドの場合の測定の様子を
示す要部断面図であり、割りモールドの場合は図7に示
すようにして真円度を求めることができ、いずれのタイ
ヤモールドにも適用できる。
【0048】次に以上の検査装置を使用してタイヤモー
ルドのクラウン形状を検査する方法について図8ないし
図10に基づき説明する。図8は回転テーブル9の上に
中心位置決めされて載置された割りモールドタイプのタ
イヤモールドMの断面を示しており、レーザ型センサ26
をタイヤモールドMの内側に入り込ませ、クラウンセン
ターラインC上及びクラウンセンターラインCを基準に
して上下対称な複数の高さ位置で測定を行う。
【0049】この測定は割りモールドの各モールドにつ
いて1回行われるようにする。すなわち360度を割りモ
ールドの数で割った角度を等回転角度として回転テーブ
ル9を基本的に等回転角度回転するごとに測定を行う。
突条リブやブレードにレーザ光が当たるときは多少回転
させて測定を行う。
【0050】レーザ型センサ26が測定した距離データ
は、コンピュータ31に入力され解析される。クラウンセ
ンターラインC上で測定した距離データを基準に、同基
準距離データと各測定点の距離データとの差である落ち
高さを算出する。
【0051】この各測定点での落ち高さをグラフに示し
たのが図9であり、CRTディスプレイ等に表示され
る。クラウンセンターラインCから上下に等間隔(例え
ば5mm間隔)の高さ位置での測定した落ち高さu1,u
2,…,ui,…、l1,l2,…li,…の点U1,
U2,…,Ui,…、L1,L2,…Li,…を滑らか
に連結して測定クラウン曲線Cmを形成している。
【0052】そしてこの測定クラウン曲線Cmに予め形
成しておいた基準クラウン曲線Cfを、図10のように
重ね合わせてCRTディスプレイ等に表示するかあるい
はプリントアウトする。
【0053】この測定クラウン曲線Cmと基準クラウン
曲線Cfとを重ねて照合することで、本タイヤモールド
Mのクラウン形状の良否を容易に判定することができ
る。板ゲージが不要であり、作業者の負担も削減され大
幅なコストダウンが図れ、検査結果に対して高い信頼性
を得ることができる。
【0054】なおフルモールドの場合は、図11に示す
ように上下のタイヤモールドを別々に測定することがで
きる。すなわち上側となるモールドも上下逆さに回転テ
ーブル9に搭載し中心位置決めして測定する。但し下側
及び上側のモールドいずれも図11に示すようにクラウ
ンセンターラインCから下方に等間隔の各高さ位置で測
定を行う。
【0055】次に同じ検査装置を使用してタイヤモール
ドのクラウン型面状態を検査する方法について図12及
び図13に基づき説明する。図12は、回転テーブル9
の上に中心位置決めされて載置されたタイヤモールドM
の断面を示しており、レーザ型センサ26をタイヤモール
ドMの内側に入り込ませ、クラウンセンターラインCを
基準にして上下対称な複数の高さ位置で測定を行う。こ
の測定は各断面で任意の位置で行えるものとする。
【0056】このように測定したデータは、コンピュー
タ31により解析され、図13に示すような表面形状とし
て図形化され、ディスプレイに表示され、必要ならばシ
ートにプリントアウトすることもできる。図13に示す
ようにモールド型面に植設されたブレードb及び突条リ
ブr等のクラウン型面の状態が断面の輪郭として表示さ
れている。
【0057】突条リブrはブレードbに比べ幅が各段に
大きいので、見分けが容易につく。このクラウン型面の
状態表示からブレードbの倒れ(図13で符号b’の部
分)や抜け(図13で破線部)を簡単かつ確実に発見す
ることができる。
【0058】以上のタイヤモールドMの真円度、クラウ
ン形状及びクラウン型面状態の各検査は、それぞれ単独
で行うこともできれば、少なくとも2つを同時に検査す
ることもでき、そのときはレーザ型センサー26による測
定データを共有することができ、測定工程を削減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る真円度検査装置の
全体平面図である。
【図2】同側断面図である。
【図3】回転テーブルの別の状態の平面図である。
【図4】測定結果の一例をグラフ化して示した図であ
る。
【図5】突条リブ辺りの測定の様子を示す図である。
【図6】フルモールドの場合の測定の様子を示す要部断
面図である。
【図7】割りモールドの場合の測定の様子を示す要部断
面図である。
【図8】クラウン形状を検査する場合の割りモールドの
測定の様子を示す要部断面図である。
【図9】同測定結果をグラフで示した図である。
【図10】測定クラウン曲線Cmと基準クラウン曲線C
fとを重ねて示した図である。
【図11】フルモールドの測定の様子を示す要部断面図
である。
【図12】クラウン型面状態を検査する場合の測定の様
子を示す要部拡大断面図である。
【図13】同測定結果をグラフで示した図である。
【符号の説明】
M…タイヤモールド、1…基盤、2…基台、3…回転
軸、4…円板、5…歯車、6…サーボモータ、7…歯
車、8…環状壁、9…回転テーブル、10…内空間、11…
スライドバン、12…ノックピン、15…支軸、16…カム歯
車、17…モータ、18…歯車、20…レール、21…移動支
柱、22…支持レール、23…スライダ、24…アーム、25…
吊設棒、26…レーザ型センサ、30…制御盤、31…コンピ
ュータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 30:00 B29L 30:00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤモールドとその内部にあって型面
    に対向した非接触形センサとが、相対的に移動して型面
    までの距離を測定し、 測定したデータを解析してタイヤモールドの真円度、ク
    ラウン形状及びクラウン型面状態の少なくとも1つを検
    査することを特徴とするタイヤモールドの検査方法。
  2. 【請求項2】 タイヤモールドの内部にあって型面に対
    向して型面までの距離を測定する非接触形センサが、該
    タイヤモールドと互いに相対的に回転しながら所定の等
    回転角度ごとに距離を測定し、 前記測定値のうち所定範囲外の異常値があると、同異常
    値とその前後で測定した測定値も削除して残りの測定値
    に基づいて真円度を検査することを特徴とするタイヤモ
    ールドの検査方法。
  3. 【請求項3】 タイヤモールドの内部にあって型面に対
    向して型面までの距離を測定する非接触形センサが、該
    タイヤモールドと互いに相対的に回転しながら所定の等
    回転角度ごとに距離を測定し、 前記測定値のうち所定範囲外の異常値があると、同異常
    値を予想値に代えて真円度を検査することを特徴とする
    タイヤモールドの検査方法。
  4. 【請求項4】 タイヤモールドを回転支持部材に載せ、 該タイヤモールドをスクロールチャックで中心位置決め
    し、 該タイヤモールドの内部で回転支持部材の回転中心に対
    して所定相対位置に非接触形センサを設置し、 回転支持部材とともに回転するタイヤモールドの型面ま
    での距離を前記非接触形センサにより等回転角度ごとに
    測定し、 前記測定値のうち所定範囲外の異常値があると、同異常
    値とその前後の測定値も削除して残りの測定値に基づい
    て真円度を検査することを特徴とするタイヤモールドの
    検査方法。
  5. 【請求項5】 タイヤモールドを回転支持部材に載せ、 該タイヤモールドをスクロールチャックで中心位置決め
    し、 該タイヤモールドの内部で回転支持部材の回転中心に対
    して所定相対位置に非接触形センサを設置し、 回転支持部材とともに回転するタイヤモールドの型面ま
    での距離を前記非接触形センサにより等回転角度ごとに
    測定し、 前記測定値のうち所定範囲外の異常値があると、同異常
    値を予想値に代えて真円度を検査することを特徴とする
    タイヤモールドの検査方法。
  6. 【請求項6】 タイヤモールドの内部にあって型面に対
    向した非接触形センサが、該タイヤモールドと相対的に
    回転し所定回転角度ごとに、該タイヤモールドと回転中
    心軸方向に相対的に移動し、クラウンセンターラインを
    中心に対称な複数の位置で型面までの距離を測定し、 前記測定したデータを解析して測定クラウン面として図
    形化し、 前記測定クラウン面と基準クラウン面と照合しクラウン
    形状を検査することを特徴とするタイヤモールドの検査
    方法。
  7. 【請求項7】 タイヤモールドの内部にあって型面に対
    向した非接触形センサが、該タイヤモールドと相対的に
    回転し所定回転角度ごとに、該タイヤモールドと回転中
    心軸方向に相対的に移動して複数の位置で型面までの距
    離を測定し、 前記測定したデータを解析して測定断面形状として図形
    化し、 前記測定断面形状からクラウン型面状態を判断すること
    を特徴とするタイヤモールドの検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007333457A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ金型サイドプレートの検査方法および検査装置、タイヤ金型サイドプレート種類の判定方法および判定装置、タイヤ金型加工工程の検査方法および検査装置
CN110053197A (zh) * 2019-03-15 2019-07-26 山东大学 一种轮胎活络模块自动拼圆装置及拼圆误差检测实现方法
CZ309304B6 (cs) * 2021-02-25 2022-08-10 Univerzita J. E. Purkyně V Ústí Nad Labem Testovací forma pro testování mikro a nano povlaků na Al a Fe materiálech

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