JP2001187081A - 眼の手術の際に強膜上に設置される回転自在な手術用固定リング装置 - Google Patents
眼の手術の際に強膜上に設置される回転自在な手術用固定リング装置Info
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- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F9/00—Methods or devices for treatment of the eyes; Devices for putting-in contact lenses; Devices to correct squinting; Apparatus to guide the blind; Protective devices for the eyes, carried on the body or in the hand
- A61F9/007—Methods or devices for eye surgery
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 眼の手術において、強膜を損傷させることな
く強膜を適正に固定することができる手術用固定リング
を提供する。 【解決手段】 眼を固定するための手術用固定リングで
あり、この装置は、180度回転でき、調節可能で回転
自在な固定リングを具えている。このリングは、強膜を
損傷することなくこれに取付けられるように構成された
突起を具えている。この固定リングは、円弧状底部が強
膜に適合するような形に構成され、強膜の曲率に一致し
てこの装置の滑りの潜在的可能性を更に減少させる。こ
の装置は、蒸気、ガンマ線、ETOその他の方法によっ
て消毒された後に再使用可能なように一体構造であるこ
とが好ましい。
く強膜を適正に固定することができる手術用固定リング
を提供する。 【解決手段】 眼を固定するための手術用固定リングで
あり、この装置は、180度回転でき、調節可能で回転
自在な固定リングを具えている。このリングは、強膜を
損傷することなくこれに取付けられるように構成された
突起を具えている。この固定リングは、円弧状底部が強
膜に適合するような形に構成され、強膜の曲率に一致し
てこの装置の滑りの潜在的可能性を更に減少させる。こ
の装置は、蒸気、ガンマ線、ETOその他の方法によっ
て消毒された後に再使用可能なように一体構造であるこ
とが好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手術の際に眼を安
定させるための手術用装置に関する。特に本発明は、角
膜手術において使用される回転自在な固定リングに関す
る。
定させるための手術用装置に関する。特に本発明は、角
膜手術において使用される回転自在な固定リングに関す
る。
【0002】
【従来の技術】医療の専門家の間では、白内障の除去と
水晶体の移植の手術は著しく進歩し、より安全でより予
測可能な成果が得られるようになってきた。白内障の手
術のための以前の外科技術よりも著しく優れた「鮮明な
角膜へのアプローチ (clear corneal approach) 」と称
される外科技術が開発された。この技術においては、切
開は主として角膜の組織のみを貫通して行われる。
水晶体の移植の手術は著しく進歩し、より安全でより予
測可能な成果が得られるようになってきた。白内障の手
術のための以前の外科技術よりも著しく優れた「鮮明な
角膜へのアプローチ (clear corneal approach) 」と称
される外科技術が開発された。この技術においては、切
開は主として角膜の組織のみを貫通して行われる。
【0003】白内障の手術においては、手術の結果が確
実に成功するように高度の精密性が要求される。主たる
懸念は切開する位置にある。合併症の起こらないように
するために、切開領域を適正な大きさにすると共に、適
正に位置決めする必要がある。合併症としては、例えば
眼房水の漏洩、角膜の熱傷或いは術前斑点の増加等が含
まれる。切開をうまく行うには、適正に設計されたメス
と経験を積んだ外科医の両方が重要である。手術の際
に、患者は充分に注意しているが、メスが眼の中に進入
する時にうっかり彼或いは彼女の眼が動いてしまうこと
がある。
実に成功するように高度の精密性が要求される。主たる
懸念は切開する位置にある。合併症の起こらないように
するために、切開領域を適正な大きさにすると共に、適
正に位置決めする必要がある。合併症としては、例えば
眼房水の漏洩、角膜の熱傷或いは術前斑点の増加等が含
まれる。切開をうまく行うには、適正に設計されたメス
と経験を積んだ外科医の両方が重要である。手術の際
に、患者は充分に注意しているが、メスが眼の中に進入
する時にうっかり彼或いは彼女の眼が動いてしまうこと
がある。
【0004】こうした場合、メスの鋭い刃を制御するこ
とができなくなり、切り口をメスの幅より大きく拡げて
しまうことがある。この切り口の拡大は、予期せざる合
併症を引き起こすことがある。眼の動きによって起こる
もう一つの潜在的な危険性は、虹彩や水晶体等のその他
の眼内組織を切開してしまう可能性である。
とができなくなり、切り口をメスの幅より大きく拡げて
しまうことがある。この切り口の拡大は、予期せざる合
併症を引き起こすことがある。眼の動きによって起こる
もう一つの潜在的な危険性は、虹彩や水晶体等のその他
の眼内組織を切開してしまう可能性である。
【0005】外科医はこれらの問題点を熟知しており、
外科的処置の際には多くの道具を使って眼を安定させて
いる。これらの道具は、切り口の反対側で眼を押さえる
外科医の指や鉗子と同様に簡単なものである。この目的
は、メスの切開力によって生じる動きを打ち消すことに
ある。これらの方法は、手術の際に患者の眼の動きを防
ぐのに殆ど効果がなかった。
外科的処置の際には多くの道具を使って眼を安定させて
いる。これらの道具は、切り口の反対側で眼を押さえる
外科医の指や鉗子と同様に簡単なものである。この目的
は、メスの切開力によって生じる動きを打ち消すことに
ある。これらの方法は、手術の際に患者の眼の動きを防
ぐのに殆ど効果がなかった。
【0006】この問題を解決するために多くの装置が作
られている。一般的に、これらの装置は眼の中に押し込
まれる一連の歯の付いた或いは歯の付いていない半円形
のリングを有し、このリングは柄に取付けられている。
外科医はこの柄を保持して、リングを眼の強膜に対して
押し付ける。このリング装置は、メスを具えた器具を操
作するのに適した開口を残して強膜の周囲をほぼ覆う。
られている。一般的に、これらの装置は眼の中に押し込
まれる一連の歯の付いた或いは歯の付いていない半円形
のリングを有し、このリングは柄に取付けられている。
外科医はこの柄を保持して、リングを眼の強膜に対して
押し付ける。このリング装置は、メスを具えた器具を操
作するのに適した開口を残して強膜の周囲をほぼ覆う。
【0007】現在市販されている手術用固定リングは、
通常、再使用可能であり、ステンレス又はチタン製であ
る。これらの装置は、それが作られている材料が特殊な
ものなので大変高価である。この従来技術の装置の一般
的な構造は、予め決められた角度で固定された柄の末端
に取付けられたリングを具えている。この手術用固定リ
ングの第2のタイプの一般的な構造は、柄の末端にリン
グを種々の角度で回転させることができるヒンジ機構を
有している。この回転自在な構造は、通常は、一体的な
フォークに溶接された柄、一対のピン及び別体のリング
の複数の部品を使用している。回転自在な構造は固定構
造よりも好ましく、種々の位置に適合して眼を安定化さ
せ、鼻や額等の顔面の障害物を避けることができる能力
を提供することができる。
通常、再使用可能であり、ステンレス又はチタン製であ
る。これらの装置は、それが作られている材料が特殊な
ものなので大変高価である。この従来技術の装置の一般
的な構造は、予め決められた角度で固定された柄の末端
に取付けられたリングを具えている。この手術用固定リ
ングの第2のタイプの一般的な構造は、柄の末端にリン
グを種々の角度で回転させることができるヒンジ機構を
有している。この回転自在な構造は、通常は、一体的な
フォークに溶接された柄、一対のピン及び別体のリング
の複数の部品を使用している。回転自在な構造は固定構
造よりも好ましく、種々の位置に適合して眼を安定化さ
せ、鼻や額等の顔面の障害物を避けることができる能力
を提供することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来技術の装
置を使用する場合、なお、幾つかの問題点が残ってい
る。例えば、従来技術の回転自在な固定リングは強膜か
ら滑って外れる可能性が高く、それによって眼が動い
て、主切開の際に眼の動きによって傷を与える潜在的可
能性が存する。その上、歯を使用した従来技術の構造の
場合には、滑らないように眼の上にしっかりと保持する
ためにこれらの歯を組織の中に食い込ませようとする
と、歯が強膜と角膜組織に損傷を与える傾向がある。多
数の突起や溝を設けた従来技術の構造は、強膜や角膜の
組織にピンポイント接触するので、眼に刺激を与える。
置を使用する場合、なお、幾つかの問題点が残ってい
る。例えば、従来技術の回転自在な固定リングは強膜か
ら滑って外れる可能性が高く、それによって眼が動い
て、主切開の際に眼の動きによって傷を与える潜在的可
能性が存する。その上、歯を使用した従来技術の構造の
場合には、滑らないように眼の上にしっかりと保持する
ためにこれらの歯を組織の中に食い込ませようとする
と、歯が強膜と角膜組織に損傷を与える傾向がある。多
数の突起や溝を設けた従来技術の構造は、強膜や角膜の
組織にピンポイント接触するので、眼に刺激を与える。
【0009】このように、眼に広い表面で接触して、主
切開の際に外科医によるリングの固定を補助し且つ確実
にする回転自在な固定リングに対する要望が存在してい
る。更に、全体の直径が小さく、リングと他の顔面の障
害物との間に広い間隔を作ることができ、外科医がこの
固定リングによる干渉を避けて眼の上で他の手術器具を
使用することができる固定装置の必要性がある。この固
定リング装置に必要なもう一つの改善点は、歯が常に正
しい向きに下を向いていなければならないことである。
底部に歯を具えた従来技術の回転自在なタイプの固定リ
ングの幾つかは、使用中に歯が上を向いたり、強膜面か
ら離れたりする傾向がある。
切開の際に外科医によるリングの固定を補助し且つ確実
にする回転自在な固定リングに対する要望が存在してい
る。更に、全体の直径が小さく、リングと他の顔面の障
害物との間に広い間隔を作ることができ、外科医がこの
固定リングによる干渉を避けて眼の上で他の手術器具を
使用することができる固定装置の必要性がある。この固
定リング装置に必要なもう一つの改善点は、歯が常に正
しい向きに下を向いていなければならないことである。
底部に歯を具えた従来技術の回転自在なタイプの固定リ
ングの幾つかは、使用中に歯が上を向いたり、強膜面か
ら離れたりする傾向がある。
【0010】この欠点を解消し、歯が正しく強膜の方を
指向する装置を求める要望が存在する。強膜と角膜組織
に損傷を与えることが少ない歯の構成に対する要望も存
在する。最後に、コストが低いだけでなく、容易に清掃
することができる固定リング装置に対する永年にわたる
要望がある。回転自在なタイプの構造の従来技術の装置
の幾つかは、部品間に非常に清掃が難しい小さな隙間を
生じるピンを具えている。清掃と再使用を容易にする装
置が求められている。
指向する装置を求める要望が存在する。強膜と角膜組織
に損傷を与えることが少ない歯の構成に対する要望も存
在する。最後に、コストが低いだけでなく、容易に清掃
することができる固定リング装置に対する永年にわたる
要望がある。回転自在なタイプの構造の従来技術の装置
の幾つかは、部品間に非常に清掃が難しい小さな隙間を
生じるピンを具えている。清掃と再使用を容易にする装
置が求められている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、内側リング表
面を強膜の曲率に適合させることによって従来技術の欠
点を解消するものである。表面同士を適合させることに
よって、従来技術の装置とは異なって、強膜を傷つける
ことなしに強膜の表面への密着固定を補助することが可
能になる。
面を強膜の曲率に適合させることによって従来技術の欠
点を解消するものである。表面同士を適合させることに
よって、従来技術の装置とは異なって、強膜を傷つける
ことなしに強膜の表面への密着固定を補助することが可
能になる。
【0012】本発明の別の目的は、一体ヒンジ (living
hinge) の固有の性質に起因して、リングの底面に取付
けられた突起即ち歯が強膜を把持し、眼に更に傷を与え
ることなく滑りを少なくすることができる。この一体ヒ
ンジは、従来技術の装置の場合に生じていたように、使
用の際にリングが強膜の表面から滑って外れる問題も解
決する。
hinge) の固有の性質に起因して、リングの底面に取付
けられた突起即ち歯が強膜を把持し、眼に更に傷を与え
ることなく滑りを少なくすることができる。この一体ヒ
ンジは、従来技術の装置の場合に生じていたように、使
用の際にリングが強膜の表面から滑って外れる問題も解
決する。
【0013】本発明の第3の目的は、リングの天面に一
体ヒンジを組み込んで、全体の直径を小さくすることに
ある。直径を小さくすることによって、リングと他の顔
面障害物との間の間隔を広くして外科医を助けることが
できる。更に、本発明の装置は、ピンの近傍に生じる、
再使用の際に清掃が困難な小さい隙間を無くすことがで
きる。
体ヒンジを組み込んで、全体の直径を小さくすることに
ある。直径を小さくすることによって、リングと他の顔
面障害物との間の間隔を広くして外科医を助けることが
できる。更に、本発明の装置は、ピンの近傍に生じる、
再使用の際に清掃が困難な小さい隙間を無くすことがで
きる。
【0014】即ち、本発明によれば、柄ベース、シャフ
ト及びU字型フォークを有する柄を具えた眼の手術の際
に強膜上に設置される手術用固定リング装置が提供され
る。この柄は円弧状底部を具えた欠損部を有する (segm
ented)リングベースに取付けられている。この円弧状底
部は眼の強膜の曲率に適合するように構成されている。
更に、柄と欠損部を有するリングベースとの間には一体
ヒンジが設けられ、リングベースを柄に対して約180
度回動させることができる。
ト及びU字型フォークを有する柄を具えた眼の手術の際
に強膜上に設置される手術用固定リング装置が提供され
る。この柄は円弧状底部を具えた欠損部を有する (segm
ented)リングベースに取付けられている。この円弧状底
部は眼の強膜の曲率に適合するように構成されている。
更に、柄と欠損部を有するリングベースとの間には一体
ヒンジが設けられ、リングベースを柄に対して約180
度回動させることができる。
【0015】リングベースは、更に、強膜からのリング
ベースの滑りを係止し或いは無くすのに使用される突起
或いは歯を具えている。リングベースは欠損部を有し、
角膜の周囲を約180度〜約270度の範囲で取り囲ん
でいる。この構成によって、強膜に対する円弧状底部の
最大の面接触が可能となり、強膜上での滑りが少なくな
り、メス等の手術用機器の操作に適した開口が提供され
る。
ベースの滑りを係止し或いは無くすのに使用される突起
或いは歯を具えている。リングベースは欠損部を有し、
角膜の周囲を約180度〜約270度の範囲で取り囲ん
でいる。この構成によって、強膜に対する円弧状底部の
最大の面接触が可能となり、強膜上での滑りが少なくな
り、メス等の手術用機器の操作に適した開口が提供され
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明による手術の際に眼の強膜
上に設置される手術用固定リング装置が、図3〜図14
に符号2で示されている。図1と図2は、符号40で特
定された従来技術の固定リング装置を示している。この
装置40は、柄54、シャフト52、U字型フォーク5
0、リング42及び複数のピン44を具えている。柄5
4は、U字型フォーク50に接続されたシャフト52に
接続されている。U字型フォーク50はリング42に被
さって設けられ、ピン44によってリング42に取付け
られている。
上に設置される手術用固定リング装置が、図3〜図14
に符号2で示されている。図1と図2は、符号40で特
定された従来技術の固定リング装置を示している。この
装置40は、柄54、シャフト52、U字型フォーク5
0、リング42及び複数のピン44を具えている。柄5
4は、U字型フォーク50に接続されたシャフト52に
接続されている。U字型フォーク50はリング42に被
さって設けられ、ピン44によってリング42に取付け
られている。
【0017】この構成によって、図2に示されているよ
うに、リング42はフォーク50に対して360度回転
することができる。リング42は、歯56を具えた平ら
な底部58を有する。これらの歯56は、リング42の
円周に沿って設けられた複数のスパイク60を具えてい
る。スパイク60は鋭い先端52を形成している。
うに、リング42はフォーク50に対して360度回転
することができる。リング42は、歯56を具えた平ら
な底部58を有する。これらの歯56は、リング42の
円周に沿って設けられた複数のスパイク60を具えてい
る。スパイク60は鋭い先端52を形成している。
【0018】図を参照すると、図1と図2は従来技術の
固定リング装置を示している。リング42はピン44に
対して360度回転可能である。こうして、このリング
は操作中に或いは手術の際に回転して、リングが上向き
になって強膜面から離れる場合がある。この動きによっ
て医師は手術を中止し、強膜面上に保持させるためにも
う一方の器具を離して手でリングを元の位置まで回転さ
せる必要がある。
固定リング装置を示している。リング42はピン44に
対して360度回転可能である。こうして、このリング
は操作中に或いは手術の際に回転して、リングが上向き
になって強膜面から離れる場合がある。この動きによっ
て医師は手術を中止し、強膜面上に保持させるためにも
う一方の器具を離して手でリングを元の位置まで回転さ
せる必要がある。
【0019】スパイク60は鋭い先端62を具え、強膜
の表面に食い込む際に強膜組織に損傷を与える。柄はリ
ングの周囲のピンに対して360度回転することができ
る。この特徴は、手術の際に柄とリングが所定位置から
回動して、外科医がこの装置を強膜の表面に再位置決め
する必要がある欠点を有する。
の表面に食い込む際に強膜組織に損傷を与える。柄はリ
ングの周囲のピンに対して360度回転することができ
る。この特徴は、手術の際に柄とリングが所定位置から
回動して、外科医がこの装置を強膜の表面に再位置決め
する必要がある欠点を有する。
【0020】図3〜図5は、本発明の手術用固定リング
を示す。図3と図4には手術用固定リングが示されてい
る。この手術用固定リング装置2は欠損部を有するリン
グベース6に取付けられた柄組立体 (handle assembly)
4を具えている。この柄組立体4は、柄ベース16、シ
ャフト22及びフォーク20を具えていることが好まし
い。柄ベース16は、更に把持面36を具えている。こ
の把持面36は、外科医がその手からこの装置を滑り落
とさないように、把持し易くするために、粗面加工或い
はエンボス加工されていることが望ましい。
を示す。図3と図4には手術用固定リングが示されてい
る。この手術用固定リング装置2は欠損部を有するリン
グベース6に取付けられた柄組立体 (handle assembly)
4を具えている。この柄組立体4は、柄ベース16、シ
ャフト22及びフォーク20を具えていることが好まし
い。柄ベース16は、更に把持面36を具えている。こ
の把持面36は、外科医がその手からこの装置を滑り落
とさないように、把持し易くするために、粗面加工或い
はエンボス加工されていることが望ましい。
【0021】シャフトとフォークは一体構造が好ましい
が、必ずしもそうでなくてもよい。柄のシャフトとフォ
ークも一体構造であることが好ましい。しかし、シャフ
トとフォークとが交換可能な柄を有するものも本発明の
範囲に入る。この実施形態では、柄はシャフトに接続す
るための係合構造を具えている。この構造は当業者にと
っては公知であり、スナップ嵌合、螺合、その他のタイ
プの固定具を含んでいる。フォークはU字型をなしてい
ることが好ましいが、この形は必須のものではない。V
字型やリングに直接接続するアーム・ツー・シャフト接
続 (arm to shaft connecting)等の単一の一体構造を用
いることもできる。更に、本発明からフォークを省略し
て、欠損部を有するリングにシャフトを直接的に接続す
ることができる。
が、必ずしもそうでなくてもよい。柄のシャフトとフォ
ークも一体構造であることが好ましい。しかし、シャフ
トとフォークとが交換可能な柄を有するものも本発明の
範囲に入る。この実施形態では、柄はシャフトに接続す
るための係合構造を具えている。この構造は当業者にと
っては公知であり、スナップ嵌合、螺合、その他のタイ
プの固定具を含んでいる。フォークはU字型をなしてい
ることが好ましいが、この形は必須のものではない。V
字型やリングに直接接続するアーム・ツー・シャフト接
続 (arm to shaft connecting)等の単一の一体構造を用
いることもできる。更に、本発明からフォークを省略し
て、欠損部を有するリングにシャフトを直接的に接続す
ることができる。
【0022】好ましくは、この手術用固定リング装置は
一体構造である。これは、柄組立体と欠損部を有するリ
ングベースとが一体構造になっていることを含む。しか
し、各構成部材が互いに取り外し可能に取付けられてい
るものも本発明の範囲に入る。例えば、柄はシャフトに
取り外し可能に取付けられ、シャフトはフォークに取り
外し可能に取付けられ、フォークは欠損部を有するリン
グに取り外し可能に取付けることが可能である。
一体構造である。これは、柄組立体と欠損部を有するリ
ングベースとが一体構造になっていることを含む。しか
し、各構成部材が互いに取り外し可能に取付けられてい
るものも本発明の範囲に入る。例えば、柄はシャフトに
取り外し可能に取付けられ、シャフトはフォークに取り
外し可能に取付けられ、フォークは欠損部を有するリン
グに取り外し可能に取付けることが可能である。
【0023】この交換可能な取付け機構によって、外科
医はこの装置に種々の異なる固定リングを取付けること
が可能となり、このことは眼の手術の際に外科医に高い
融通性を与えることになる。更に、柄とシャフトのみか
らなる柄組立体を欠損部を有するリングに取付けたもの
も本発明の範囲に入る。柄を欠損部を有するリングに取
付けたものも本発明の範囲に入る。
医はこの装置に種々の異なる固定リングを取付けること
が可能となり、このことは眼の手術の際に外科医に高い
融通性を与えることになる。更に、柄とシャフトのみか
らなる柄組立体を欠損部を有するリングに取付けたもの
も本発明の範囲に入る。柄を欠損部を有するリングに取
付けたものも本発明の範囲に入る。
【0024】図4を参照すると、欠損部を有するリング
ベース6が、少なくとも一つの一体ヒンジ (living hin
ge) 12によって柄組立体に取付けられている。この一
体ヒンジ12は、図4に示されているように、一体ヒン
ジの末端が欠損部を有するリングの天面に取付けられる
ように欠損部を有するリング上に取付けられることが望
ましい。この位置は本発明に多くの利点をもたらす。例
えば、図5に示されているように、欠損部を有するリン
グは一体ヒンジの位置に起因して360度は回転するこ
とができない。図2に示された従来技術とは異なり、本
発明は、従来技術の場合に起こり易かったように、強膜
の表面から滑って外れることのない固定リングを外科医
に提供するものである。
ベース6が、少なくとも一つの一体ヒンジ (living hin
ge) 12によって柄組立体に取付けられている。この一
体ヒンジ12は、図4に示されているように、一体ヒン
ジの末端が欠損部を有するリングの天面に取付けられる
ように欠損部を有するリング上に取付けられることが望
ましい。この位置は本発明に多くの利点をもたらす。例
えば、図5に示されているように、欠損部を有するリン
グは一体ヒンジの位置に起因して360度は回転するこ
とができない。図2に示された従来技術とは異なり、本
発明は、従来技術の場合に起こり易かったように、強膜
の表面から滑って外れることのない固定リングを外科医
に提供するものである。
【0025】更に、図13と図14に示されているよう
に、この一体ヒンジの位置は従来技術の装置の作業直径
「P」よりも小さい作業直径「D」を提供する。この作
業直径「D」は、このリングを柄組立体に接続するため
の固定具や取付け具を含む、欠損部を有するリングの幅
として定義される。図13に示されているように、作業
直径「D」は作業直径「P」よりも小さい。この小さい
直径は、外科医にリングと顔面の他の障害物との間に広
い間隔を与えるのに役立つ。こうして、外科医は眼の手
術の際により広い作業領域を得ることができる。欠損部
を有するリングの側面に取付け具を設置した従来技術の
装置によれば、作業直径「P」は大きくなる。眼の手術
の際に作業領域が少なくなるので、この構造的特徴は外
科医にとって不利益なものである。
に、この一体ヒンジの位置は従来技術の装置の作業直径
「P」よりも小さい作業直径「D」を提供する。この作
業直径「D」は、このリングを柄組立体に接続するため
の固定具や取付け具を含む、欠損部を有するリングの幅
として定義される。図13に示されているように、作業
直径「D」は作業直径「P」よりも小さい。この小さい
直径は、外科医にリングと顔面の他の障害物との間に広
い間隔を与えるのに役立つ。こうして、外科医は眼の手
術の際により広い作業領域を得ることができる。欠損部
を有するリングの側面に取付け具を設置した従来技術の
装置によれば、作業直径「P」は大きくなる。眼の手術
の際に作業領域が少なくなるので、この構造的特徴は外
科医にとって不利益なものである。
【0026】一体ヒンジ12はポリプロピレンで作らる
ことが好ましい。この一体ヒンジと手術用固定装置は、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ塩化ビ
ニール、ポリスチレン、熱可塑性エラストマー類、天然
ゴム及びこれらの組合せからなる群から選ばれた熱可塑
性材料で作ることが可能である。しかし、この装置はポ
リプロピレン等の熱可塑性材料で作られることが好まし
い。こうして、柄組立体に取付けられた一体ヒンジは、
リングベースに対して柄組立体を約180度回転させる
ことができる。
ことが好ましい。この一体ヒンジと手術用固定装置は、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ塩化ビ
ニール、ポリスチレン、熱可塑性エラストマー類、天然
ゴム及びこれらの組合せからなる群から選ばれた熱可塑
性材料で作ることが可能である。しかし、この装置はポ
リプロピレン等の熱可塑性材料で作られることが好まし
い。こうして、柄組立体に取付けられた一体ヒンジは、
リングベースに対して柄組立体を約180度回転させる
ことができる。
【0027】欠損部を有するリングベース6は、更に、
眼24特に強膜26の曲率に合致するように構成された
円弧状底部10を具えている。図6と図7に示されてい
るように、眼24は強膜26と角膜30からなる。固定
リング装置は角膜を取り囲んで強膜の上に据え付けられ
る。したがって、円弧状底部10は強膜の曲率に適合し
た曲率を有し、固定リングとのより広い接触面を提供
し、この装置が滑る潜在的可能性を減少させる。
眼24特に強膜26の曲率に合致するように構成された
円弧状底部10を具えている。図6と図7に示されてい
るように、眼24は強膜26と角膜30からなる。固定
リング装置は角膜を取り囲んで強膜の上に据え付けられ
る。したがって、円弧状底部10は強膜の曲率に適合し
た曲率を有し、固定リングとのより広い接触面を提供
し、この装置が滑る潜在的可能性を減少させる。
【0028】欠損部を有するリング装置は、強膜に対し
て約180度〜270度の間の外周を有することが好ま
しい。これによって、リングベースは強膜の周囲を被覆
し、外科医が角膜に切れ目32を入れることのできる開
口端34を提供する。図8に示されている従来技術装置
とは異なり、図8、更に詳しくは図9〜図12に示され
ているように、底10の表面が強膜に適合しているの
で、円弧状底部6は強膜組織に傷を与えることが少な
い。
て約180度〜270度の間の外周を有することが好ま
しい。これによって、リングベースは強膜の周囲を被覆
し、外科医が角膜に切れ目32を入れることのできる開
口端34を提供する。図8に示されている従来技術装置
とは異なり、図8、更に詳しくは図9〜図12に示され
ているように、底10の表面が強膜に適合しているの
で、円弧状底部6は強膜組織に傷を与えることが少な
い。
【0029】本発明によれば、接触面38が強膜26に
適合しているので、眼に傷を与えることが少なく、且つ
より広い接触面を装置に提供してスリップを防止するこ
とができる。図11と図12に示されているように、従
来技術の装置は角の付いた、即ち強膜26にピンポイン
ト的に食い込む接触面48を有している。この従来技術
の固定リングは、角の部分が強膜に傷を与えると共に、
強膜に対して小さい接触面しか持たないので、固定リン
グがスリップする潜在的可能性を増大させる。
適合しているので、眼に傷を与えることが少なく、且つ
より広い接触面を装置に提供してスリップを防止するこ
とができる。図11と図12に示されているように、従
来技術の装置は角の付いた、即ち強膜26にピンポイン
ト的に食い込む接触面48を有している。この従来技術
の固定リングは、角の部分が強膜に傷を与えると共に、
強膜に対して小さい接触面しか持たないので、固定リン
グがスリップする潜在的可能性を増大させる。
【0030】更に、欠損部を有するリングベース6は、
円弧状底10に取付けられた複数の突起14を具えてい
ることが望ましい。これらの突起の目的は、強膜を傷つ
けないように把持して、手術の際に固定リングが強膜か
ら滑って外れる潜在的可能性を更に少なくすることにあ
る。好ましくは、これらの突起は、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ナイロン、ポリ塩化ビニール、ポリスチレ
ン、熱可塑性エラストマー類、天然ゴム及びこれらの組
合せからなる群から選ばれた熱可塑性材料で作られる。
円弧状底10に取付けられた複数の突起14を具えてい
ることが望ましい。これらの突起の目的は、強膜を傷つ
けないように把持して、手術の際に固定リングが強膜か
ら滑って外れる潜在的可能性を更に少なくすることにあ
る。好ましくは、これらの突起は、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ナイロン、ポリ塩化ビニール、ポリスチレ
ン、熱可塑性エラストマー類、天然ゴム及びこれらの組
合せからなる群から選ばれた熱可塑性材料で作られる。
【0031】好ましくは、リングベースは約12mm〜約
14mmの範囲の作業直径を有し、特に約14.75mmの
作業直径を有する。更に、前記突起は円錐形であり、丸
みの付いた底部先端18を有する。この丸みの付いた先
端18によって、図2に示されているようにスパイク6
0と鋭い先端62を有し、取付けられた場合に強膜に傷
を付けることがある従来技術の装置とは異なり、固定リ
ングを強膜に傷を付けることなく取り付けることができ
る。
14mmの範囲の作業直径を有し、特に約14.75mmの
作業直径を有する。更に、前記突起は円錐形であり、丸
みの付いた底部先端18を有する。この丸みの付いた先
端18によって、図2に示されているようにスパイク6
0と鋭い先端62を有し、取付けられた場合に強膜に傷
を付けることがある従来技術の装置とは異なり、固定リ
ングを強膜に傷を付けることなく取り付けることができ
る。
【0032】開口端はメスを挿入して眼を切開するのに
充分な大きさの寸法を有する。しかし、このリングベー
スは、強膜との接触面が最大となり固定リングが眼から
滑って外れる潜在的可能性が少なくなるように、リング
ベースの外周が強膜に対して約180度〜270度の角
度範囲となるように設計されることが好ましい。
充分な大きさの寸法を有する。しかし、このリングベー
スは、強膜との接触面が最大となり固定リングが眼から
滑って外れる潜在的可能性が少なくなるように、リング
ベースの外周が強膜に対して約180度〜270度の角
度範囲となるように設計されることが好ましい。
【0033】一体ヒンジ12も別の利点をこの固定リン
グ装置に与える。即ち、この装置が再使用される場合、
小さな隙間を清掃する必要がないので装置の清掃が非常
に容易になる。図9と図11から判るように、眼に対す
るこの装置の断面図によれば、従来技術の装置のピン4
4がこのピンと従来技術の固定リングとの間に小さな隙
間64を形成していることが判る。本発明の固定リング
は、リングベースの天面に接続された一体ヒンジを設け
たことによって、この隙間を無くしている。
グ装置に与える。即ち、この装置が再使用される場合、
小さな隙間を清掃する必要がないので装置の清掃が非常
に容易になる。図9と図11から判るように、眼に対す
るこの装置の断面図によれば、従来技術の装置のピン4
4がこのピンと従来技術の固定リングとの間に小さな隙
間64を形成していることが判る。本発明の固定リング
は、リングベースの天面に接続された一体ヒンジを設け
たことによって、この隙間を無くしている。
【0034】更に、手術用固定リング装置2は、従来技
術の固定リング装置より効率よく低コストで製造できる
前述の特徴を有する調節可能な回転可能な固定リング6
を提供する利点を有する。本発明の手術用固定リング2
は、眼を保持する必要があるすべての眼の手術に使用可
能である。
術の固定リング装置より効率よく低コストで製造できる
前述の特徴を有する調節可能な回転可能な固定リング6
を提供する利点を有する。本発明の手術用固定リング2
は、眼を保持する必要があるすべての眼の手術に使用可
能である。
【0035】この手術用固定リング2は種々の構成部品
からなる柄組立体4を具えることも可能である。この柄
組立体4は、欠損部を有するリング6に取付けられた柄
16だけを具えるものとすることができる。さらに、回
転可能な特徴を与えるために、柄16と固定リング6に
一体ヒンジ12を取付けてもよい。更に、柄組立体4は
欠損部を有するリング6に取付けられた柄16とシャフ
ト22を具えることもできる。回転可能な特徴を得るた
めに、一体ヒンジ12をシャフト22と欠損部を有する
固定リングベース6に取付けてもよい。
からなる柄組立体4を具えることも可能である。この柄
組立体4は、欠損部を有するリング6に取付けられた柄
16だけを具えるものとすることができる。さらに、回
転可能な特徴を与えるために、柄16と固定リング6に
一体ヒンジ12を取付けてもよい。更に、柄組立体4は
欠損部を有するリング6に取付けられた柄16とシャフ
ト22を具えることもできる。回転可能な特徴を得るた
めに、一体ヒンジ12をシャフト22と欠損部を有する
固定リングベース6に取付けてもよい。
【0036】最後に、柄組立体4は、フォーク20に取
付けられるシャフト22に取付けられる柄16を具えて
もよい。フォーク20が欠損部34を有するリング6に
取付けられ、回転可能な特徴を得るために一体ヒンジで
フォーク20を欠損部を有するリング6に接続してもよ
い。この最後の実施形態は、欠損部を有するリング6を
柄のベースとリングベースに対して約180度回転可能
にするので、好ましい実施形態である。
付けられるシャフト22に取付けられる柄16を具えて
もよい。フォーク20が欠損部34を有するリング6に
取付けられ、回転可能な特徴を得るために一体ヒンジで
フォーク20を欠損部を有するリング6に接続してもよ
い。この最後の実施形態は、欠損部を有するリング6を
柄のベースとリングベースに対して約180度回転可能
にするので、好ましい実施形態である。
【0037】前述したように、従来技術の装置は、柄の
ベースに対して従来技術のリングベースが360度回転
して、リングベースが強膜組織から転がって外れる潜在
的可能性がある欠点を有する。柄組立体の一部は取り外
し可能に取付けられ、外科医は種々の寸法・形状のリン
グベースを使用でき、眼の手術の際に外科医に融通性を
与えている。
ベースに対して従来技術のリングベースが360度回転
して、リングベースが強膜組織から転がって外れる潜在
的可能性がある欠点を有する。柄組立体の一部は取り外
し可能に取付けられ、外科医は種々の寸法・形状のリン
グベースを使用でき、眼の手術の際に外科医に融通性を
与えている。
【0038】この手術用固定リング装置2の作用と機能
は次の通りである。固定リングは、角膜マーカーやナイ
フを眼の上で使用する場合に、眼を安定させるように構
成されている。固定リングは、眼に潜在的外傷を与える
ことなしに眼を安定化させ、固定リングと眼との間の面
接触を最大化させる利点を有する。
は次の通りである。固定リングは、角膜マーカーやナイ
フを眼の上で使用する場合に、眼を安定させるように構
成されている。固定リングは、眼に潜在的外傷を与える
ことなしに眼を安定化させ、固定リングと眼との間の面
接触を最大化させる利点を有する。
【0039】この手順の第1のステップは、利き腕でな
い方の手 (non-dominant hand)を用いてリングベースの
開口端を意図する切開箇所に被せて、固定リングを置く
ことである。強膜に下向きの弱い圧力が加えられるよう
に柄組立体4に力を付与することによって、眼を圧す
る。柄組立体を固定リングに対して回転させることによ
って、一体ヒンジの可撓性のために柄組立体を再位置決
めすることが可能である。
い方の手 (non-dominant hand)を用いてリングベースの
開口端を意図する切開箇所に被せて、固定リングを置く
ことである。強膜に下向きの弱い圧力が加えられるよう
に柄組立体4に力を付与することによって、眼を圧す
る。柄組立体を固定リングに対して回転させることによ
って、一体ヒンジの可撓性のために柄組立体を再位置決
めすることが可能である。
【0040】このようにして、柄組立体は、固定リング
によって連続して眼を所定位置に保持したまま、固定リ
ングに対して種々の位置に動かすことができる。この特
徴によって、外科医は、眼を固定したまま、彼の作業領
域を最大にすることができる。固定リングと強膜との面
接触は、強膜の曲率に適合する円弧状の底部によって最
大となる。固定リングが滑る潜在的可能性は、複数の突
起を円弧状底部に取付けることによって更に減少する。
この突起を先端18に丸みを持たせた円錐状にすること
によって、眼に対する外傷を更に減らすことができる。
固定リングは柄組立体によって締め付けられ、眼の手術
の際に外科医は両手を使用することが可能になる。
によって連続して眼を所定位置に保持したまま、固定リ
ングに対して種々の位置に動かすことができる。この特
徴によって、外科医は、眼を固定したまま、彼の作業領
域を最大にすることができる。固定リングと強膜との面
接触は、強膜の曲率に適合する円弧状の底部によって最
大となる。固定リングが滑る潜在的可能性は、複数の突
起を円弧状底部に取付けることによって更に減少する。
この突起を先端18に丸みを持たせた円錐状にすること
によって、眼に対する外傷を更に減らすことができる。
固定リングは柄組立体によって締め付けられ、眼の手術
の際に外科医は両手を使用することが可能になる。
【0041】次のステップは、眼の手術の際にこの装置
が通常どのように用いられるかの概略を述べたものであ
る。外科医は主切開を行う適宜な箇所を決める。欠損部
を有するリングベースを、その開口端が前記主切開箇所
に隣接するように角膜に対して同心的に位置決めする。
次にこの手術用固定リングは、その円弧状底部が強膜に
対して押し付けられるまで下に降ろされ、これによって
円弧状底部に設けられた突起を押し込む。
が通常どのように用いられるかの概略を述べたものであ
る。外科医は主切開を行う適宜な箇所を決める。欠損部
を有するリングベースを、その開口端が前記主切開箇所
に隣接するように角膜に対して同心的に位置決めする。
次にこの手術用固定リングは、その円弧状底部が強膜に
対して押し付けられるまで下に降ろされ、これによって
円弧状底部に設けられた突起を押し込む。
【0042】外科医は好きな時に柄を回動させて、眼を
固定したまま任意の快適な位置を得ることができる。固
定リングは眼を安定にし、これによって、外科医は主切
開やその他のタイプの切開を行い、そして縫合その他の
必要な外科的処置を行う前に、水晶体の挿入・取り出し
を行うことができる。この外科的処置の後で、この装置
は持ち上げて外され、眼を動かすことができるようにな
る。
固定したまま任意の快適な位置を得ることができる。固
定リングは眼を安定にし、これによって、外科医は主切
開やその他のタイプの切開を行い、そして縫合その他の
必要な外科的処置を行う前に、水晶体の挿入・取り出し
を行うことができる。この外科的処置の後で、この装置
は持ち上げて外され、眼を動かすことができるようにな
る。
【0043】図示の実施形態は単なる例示であり、可能
なすべての外科用固定リング装置を示すことを意図した
ものではない。むしろ、この外科用固定リング2は、欠
損部を有するリングベースに対して柄組立体を約180
度回転させることができるものならば、どんな構造のも
のでもよい。
なすべての外科用固定リング装置を示すことを意図した
ものではない。むしろ、この外科用固定リング2は、欠
損部を有するリングベースに対して柄組立体を約180
度回転させることができるものならば、どんな構造のも
のでもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明は、柄組立
体に対する欠損部を有するリングベースの回転或いは回
動を制御する能力、及び欠損部を有するリングベースの
底部に特殊な円弧形状を与えて、この円弧状底面に眼を
傷つけない突起を設けてリングベースの滑りを減らした
ことによって、手術の際にこの手術用固定リングを使用
して、眼に大きな傷を付けることなく眼を位置決めし、
固定リングの滑りを少なくすることができる。
体に対する欠損部を有するリングベースの回転或いは回
動を制御する能力、及び欠損部を有するリングベースの
底部に特殊な円弧形状を与えて、この円弧状底面に眼を
傷つけない突起を設けてリングベースの滑りを減らした
ことによって、手術の際にこの手術用固定リングを使用
して、眼に大きな傷を付けることなく眼を位置決めし、
固定リングの滑りを少なくすることができる。
【図1】従来技術の手術用固定リング装置の斜視図であ
る。
る。
【図2】図1の従来技術の装置の拡大側面図であり、固
定リングの相対運動を示す。
定リングの相対運動を示す。
【図3】本発明の手術用固定リングの斜視図である。
【図4】本発明の固定リングを示す図3の拡大図であ
る。
る。
【図5】本発明の固定リングの相対運動を示す図3の装
置の拡大側面図である。
置の拡大側面図である。
【図6】人の眼に対する図3の装置の拡大斜視図であ
る。
る。
【図7】強膜上に設置された図6に示す装置である。
【図8】強膜上に設置された従来技術の装置の斜視図で
ある。
ある。
【図9】図7の9−9線に沿う本発明の断面図である。
【図10】図9の拡大断面図である。
【図11】図8の11−11線に沿う従来技術の装置の
断面図である。
断面図である。
【図12】図11の拡大断面図である。
【図13】強膜に対する本発明の正面図である。
【図14】強膜に対する従来技術の装置の正面図であ
る。
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 595117091 1 BECTON DRIVE, FRA NKLIN LAKES, NEW JE RSEY 07417−1880, UNITED STATES OF AMERICA
Claims (10)
- 【請求項1】 眼の手術の際に強膜上に設置される手術
用固定リング装置であって、 柄ベースと、シャフトと、U字型フォークとを有する柄
組立体と、 天面と、作業直径と、開口端と、リングベースの滑りを
少なくするために強膜の曲率に適合するように設計され
た円弧状底部とを有し、前記開口端を通ってメスが挿入
されるように構成された、眼を切開するのに充分な広さ
を有する欠損部を有するリングベースと、 前記フォークに対して前記リングを回転させるように前
記天面と前記フォークに取付けられた一体ヒンジと、 前記円弧状底部の外周に沿って設けられ、強膜を損傷し
ないように把持する複数の突起とを具えたことを特徴と
する装置。 - 【請求項2】 前記欠損部を有するリングベースが強膜
に対して約180度〜270度の範囲の円周を有するこ
とを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 【請求項3】 前記リングベースが、更に約12mm〜約
16mmの範囲の作業直径を有することを特徴とする請求
項1に記載の装置。 - 【請求項4】 前記作業直径が約14.75mmであるこ
とを特徴とする請求項3に記載の装置。 - 【請求項5】 前記シャフトと、前記U字型フォーク
と、前記リングベースと、前記一体ヒンジと、前記突起
とが熱可塑性材料の一体構造であることを特徴とする請
求項1に記載の装置。 - 【請求項6】 前記シャフトが前記柄ベースに取り外し
可能に接続されていることを特徴とする請求項5に記載
の装置。 - 【請求項7】 前記柄組立体、前記一体ヒンジ、及び前
記リングベースが熱可塑性材料で作られていることを特
徴とする請求項8に記載の装置。 - 【請求項8】 前記突起が円錐形であり、底部が丸みを
帯びていることを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 【請求項9】 前記突起が、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ナイロン、ポリ塩化ビニール、ポリスチレン、熱
可塑性エラストマー類、天然ゴム及びこれらの組合せか
らなる群から選ばれた熱可塑性材料で作られていること
を特徴とする請求項1に記載の装置。 - 【請求項10】 前記柄ベースが、更に把持面を具えて
いることを特徴とする請求項9に記載の装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US43777799A | 1999-11-10 | 1999-11-10 | |
US09/437777 | 1999-11-10 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001187081A true JP2001187081A (ja) | 2001-07-10 |
Family
ID=23737839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000342884A Pending JP2001187081A (ja) | 1999-11-10 | 2000-11-10 | 眼の手術の際に強膜上に設置される回転自在な手術用固定リング装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP1099432B1 (ja) |
JP (1) | JP2001187081A (ja) |
BR (1) | BR0004998A (ja) |
DE (1) | DE60019389T2 (ja) |
MX (1) | MXPA00010895A (ja) |
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CN103961212A (zh) * | 2014-05-20 | 2014-08-06 | 浙江大学 | 巩膜定位标记器 |
CN109044616B (zh) * | 2015-09-30 | 2021-01-05 | 广州爱尔眼科医院有限公司 | 用于眼球手术的制动器 |
US10219948B2 (en) | 2016-02-24 | 2019-03-05 | Perfect Ip, Llc | Ophthalmic laser treatment system and method |
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KR102249064B1 (ko) * | 2019-05-24 | 2021-05-07 | 전남대학교산학협력단 | 공막돌륭술에서 망막열공의 위치 파악을 위한 공막 누르개 및 공막링 |
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-
2000
- 2000-08-31 DE DE2000619389 patent/DE60019389T2/de not_active Expired - Lifetime
- 2000-08-31 EP EP20000118816 patent/EP1099432B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-10-24 BR BR0004998A patent/BR0004998A/pt not_active IP Right Cessation
- 2000-11-07 MX MXPA00010895 patent/MXPA00010895A/es active IP Right Grant
- 2000-11-10 JP JP2000342884A patent/JP2001187081A/ja active Pending
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