JP2001186665A - 自家用発電設備の単独運転検出装置 - Google Patents

自家用発電設備の単独運転検出装置

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電力供給側に連系された自家用発電設備側か
ら電力供給側が不健全状態で自家用発電設備が単独運転
していることが容易に検出できる自家用発電設備の単独
運転検出装置を得ること。 【解決手段】 系統電力会社1側の配電線3と自家用発
電設備2の自家用発電機7との間に設けられた分岐線6
の途中に枝分かれした2つの分線6a、6bに検出用イ
ンピーダンス負荷11、13、15と、スイッチ12、
14、16と、電流検出器17、18を設け、電流検出
器17、18の交差接続された出力端に電流計19を接
続し、その電流値の変化に基づいて自家発電7の単独運
転を検出するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電力需要家に設備さ
れた自家用発電設備の単独運転検出装置、特に負荷変動
方式と負荷無変動方式の単独運転検出装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、電力を大量に消費する需要家にお
いては、所内の電力消費を節約し、また非常停電等の発
生時に所内に電力を供給するために自家用発電機を設置
し、電力会社から一定の電力の供給を受けながら、自家
用発電機で発生した安価な電力を所内の自家用負荷に供
給する自家用発電設備が盛んに設置されつつある。この
自家用発電設備と、電力会社の電力供給側系統は、「系
統連携技術用件ガイドライン」に沿って安全を維持する
ための必要な対策が設けられ、自家用発電設備内や電力
供給側等の故障発生時には各種の保護装置により負荷側
の機器類の損失を防止し、早急な故障回復に務めてい
る。
【0003】しかし、近年、電力供給側において、新エ
ネルギー等分散型電源から余剰電力を積極的に購入する
ように法規が改正され、自家用発電設備においても一定
の条件のもとで電力供給側への連系に応じて余剰電力の
販売が可能となり、逆潮流防止装置を装備する必要がな
くなりつつある。しかしながら、自家用発電機の余剰電
力を電力供給側に供給できるように逆潮流が許容された
設備において、電力供給側が不健全状態にあるか否か、
即ち電力会社の発電所側の遮断器が開路されているか、
或いは配電線が断線しているか否かを自家用発電設備側
で検出することができず、配電線の故障等により電力供
給側の各遮断器が開路した状態で自家用発電設備側の連
系遮断器が閉路して自家用発電設備が単独運転すると、
電力供給側の故障した配電線に自家用発電機の電圧が印
加された配電線の保守点検、復旧作業等が危険となると
いう問題があった。そこで、電力供給側が不健全状態で
自家用発電設備側の連系遮断器を正確に開路して各種事
故の発生を防止できるようにするために、電力供給側に
連系された自家用発電設備側から電力供給側が不健全状
態で自家用発電設備が単独運転していることを容易に検
出できる装置が必要とされる。
【0004】図13は例えば、特開平7−336893
号公報に開示された従来の負荷変動方式の単独運転防止
装置の構成を示した図である。図13において、電力系
統は電流I1、自家用発電機である分散電源は電流I2
の分担で負荷電流Iを供給している。単独運転防止装置
は負荷変動を生じさせる装置と制御装置とから構成され
る。制御装置は一定の周期毎に負荷変動を生じさせる装
置に信号を出して変動負荷電流をiを流す。CT1でI
2−iA、CT2でI2+iBを制御装置は検出する。
I2−iAおよびI2+iBからiAとiBを分別して
測定し、分担電流比K=iA/(iA+iB)を計算す
る。このKが一定の値以下であれば、電力系統が停電で
あるとみなし、遮断器を解放して分散電源を電力系統か
ら解列する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の自
家用発電設備の単独運転検出装置では、I2−iA、I
2+iBの波形からiA、iBを測定する場合、I2が
iA、iBに比べて大きくなると、iA、iBをI2か
ら分別して測定することが難しくなるのでI2の大きさ
に比例してiを大きくする必要がある。このため、負荷
変動を生じさせる装置が大型になり、この装置で消費す
る電力も大きくなる。この問題を避けるためにiの大き
さを一定の値に固定しようとすればI2が大きくなれば
なる程iA、iBを正確に測定することが困難となり、
誤動作を生じさせる危険性が高くなる。さらに、高調波
電流が含まれている場合に、iA、iBの測定に悪影響
を与える等の問題点があった。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、電力供給側に連系された自家
用発電設備側から電力供給側が不健全状態で自家用発電
設備が単独運転していることが容易に検出できる自家用
発電設備の単独運転検出装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
自家用発電設備の単独運転検出装置は、電力を供給する
系統電力会社側から配電線を介して電力が供給され、か
つ自家用発電機から主として電力を供給される自家用負
荷を有する自家用発電設備であって、系統電力会社側の
配電線と自家用発電機との間に設けられた分岐線の途中
に枝分かれした2つの分線と、一方の分線に間隔を置い
てそれぞれ検出用接続線を介して接続されたn個の検出
用インピーダンス負荷と、他方の分線に間隔を置いてそ
れぞれ接続されたn+1個の検出用インピーダンス負荷
と、各検出用インピーダンス負荷と各分線との間にそれ
ぞれ設けられたスイッチと、上記一方の分線において各
検出用接続線の接続点より系統電力会社側に流れる電流
と該検出用接続線に流れる電流との和又は差をそれぞれ
検出するn個の電流検出器と、上記他方の分線において
互いに隣接する検出用インピーダンス負荷との接続線の
間に流れる電流をそれぞれ検出するn個の電流検出器
と、上記一方の分線における各電流検出器の両端と上記
他方の分線における各電流検出器の両端とを自家用発電
機側より順次交差接続し、当該いずれか一方の電流検出
器の両端に接続されたn個の電流計とを備えて構成され
ている。
【0008】本発明の請求項2に係る自家用発電設備の
単独運転検出装置は、電力を供給する系統電力会社側か
ら配電線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機か
ら主として電力を供給される自家用負荷を有する自家用
発電設備であって、系統電力会社側の配電線と自家用発
電機との間に設けられた分岐線の途中に枝分かれした3
つの分線と、両側の分線にそれぞれ検出用接続線を介し
て接続された検出用インピーダンス負荷と、真ん中の分
線に間隔を置いてそれぞれ接続された検出用インピーダ
ンスと、各検出用インピーダンス負荷と各分線との間に
それぞれ設けられたスイッチと、両側の分線において各
検出用接続線の接続点より系統電力会社側に流れる電流
と該検出用接続線に流れる電流の和又は差をそれぞれ検
出する電流検出器と、真ん中の分線において2つの検出
用インピーダンス負荷が接続された接続点の間に流れる
電流をそれぞれ検出する電流検出器と、両側の分線にそ
れぞれ設けられた各電流検出器と、真ん中の分線にそれ
ぞれ設けられた各電流検出器との両端を交差接続し、該
電流検出器又は電流検出器のいずれか一方の両端に接続
された電流計とを備えて構成されている。
【0009】本発明の請求項3に係る自家用発電設備の
単独運転検出装置は、電力を供給する系統電力会社側か
ら配電線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機か
ら主として電力を供給される自家用負荷を有する自家用
発電設備であって、系統電力会社側の配電線と自家用発
電機との間に設けられた分岐線の途中に枝分かれした2
つの分線と、一方の分線に間隔を置いてそれぞれ検出用
接続線を介して接続されたn個の検出用インピーダンス
負荷と、他方の分線に間隔を置いてそれぞれ接続された
n+1個の検出用インピーダンス負荷と、各検出用イン
ピーダンス負荷と各分線との間にそれぞれ設けられたス
イッチと、上記一方の分線において各検出用接続線の接
続点より系統電力会社側に流れる電流と該検出用接続線
に流れる電流との和又は差をそれぞれ検出するn個の電
流検出器と、上記他方の分線において互いに隣接する検
出用インピーダンス負荷との接続線の間に流れる電流を
それぞれ検出するn個の電流検出器と、各電流検出器の
両端に接続された電流計からそれぞれ入力された電流値
の変化に基づいて自家用発電機の単独運転か自家用発電
設備が系統電力会社と連系しているかどうかを判定する
単独運転判定手段とを備えて構成されている。
【0010】本発明の請求項4に係る自家用発電設備の
単独運転検出装置は、電力を供給する系統電力会社側か
ら配電線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機か
ら主として電力を供給される自家用負荷を有する自家用
発電設備であって、系統電力会社側の配電線と自家用発
電機との間に設けられた分岐線の途中に枝分かれした3
つの分線と、両側の分線にそれぞれ検出用接続線を介し
て接続された検出用インピーダンス負荷と、真ん中の分
線に間隔を置いてそれぞれ接続された検出用インピーダ
ンスと、各検出用インピーダンス負荷と各分線との間に
それぞれ設けられたスイッチと、両側の分線において各
検出用接続線の接続点より系統電力会社側に流れる電流
と該検出用接続線に流れる電流の和又は差をそれぞれ検
出する電流検出器と、真ん中の分線において2つの検出
用インピーダンス負荷が接続された接続点の間に流れる
電流をそれぞれ検出する電流検出器と、各電流検出器の
両端に接続された電流計からそれぞれ入力された電流値
の変化に基づいて自家用発電機の単独運転か自家用発電
設備が系統電力会社と連系しているかどうかを判定する
単独運転判定手段とを備えて構成されている。
【0011】本発明の請求項5に係る自家用発電設備の
単独運転検出装置は、電力を供給する系統電力会社側か
ら配電線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機か
ら主として電力を供給される自家用負荷を有する自家用
発電設備であって、系統電力会社側の配電線と自家用発
電機との間に設けられた分岐線の途中に枝分かれした2
つの分線と、一方の分線に間隔を置いてそれぞれ検出用
接続線を介して接続されたn個の検出用インピーダンス
負荷と、他方の分線に間隔を置いてそれぞれ接続された
n+1個の検出用インピーダンス負荷と、上記一方の分
線において各検出用接続線の接続点より系統電力会社側
に流れる電流と該検出用接続線に流れる電流との和又は
差をそれぞれ検出するn個の電流検出器と、上記他方の
分線において互いに隣接する検出用インピーダンス負荷
との接続線の間に流れる電流をそれぞれ検出するn個の
電流検出器と、上記一方の分線における各電流検出器の
両端と上記他方の分線における各電流検出器の両端とを
自家用発電機側より順次交差接続し、当該いずれか一方
の電流検出器の両端に接続されたn個の電流計とを備え
て構成されている。
【0012】本発明の請求項6に係る自家用発電設備の
単独運転検出装置は、電力を供給する系統電力会社側か
ら配電線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機か
ら主として電力を供給される自家用負荷を有する自家用
発電設備であって、系統電力会社側の配電線と自家用発
電機との間に設けられた分岐線の途中に枝分かれした3
つの分線と、両側の分線にそれぞれ検出用接続線を介し
て接続された検出用インピーダンス負荷と、真ん中の分
線に間隔を置いてそれぞれ接続された検出用インピーダ
ンスと、両側の分線において各検出用接続線の接続点よ
り系統電力会社側に流れる電流と該検出用接続線に流れ
る電流の和又は差をそれぞれ検出する電流検出器と、真
ん中の分線において2つの検出用インピーダンス負荷が
接続された接続点の間に流れる電流をそれぞれ検出する
電流検出器と、両側の分線にそれぞれ設けられた各電流
検出器と、真ん中の分線にそれぞれ設けられた各電流検
出器との両端を交差接続し、該電流検出器又は電流検出
器のいずれか一方の両端に接続された電流計とを備えて
構成されている。
【0013】本発明の請求項7に係る自家用発電設備の
単独運転検出装置は、電力を供給する系統電力会社側か
ら配電線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機か
ら主として電力を供給される自家用負荷を有する自家用
発電設備であって、系統電力会社側の配電線と自家用発
電機との間に設けられた分岐線の途中に枝分かれした2
つの分線と、一方の分線に間隔を置いてそれぞれ検出用
接続線を介して接続されたn個の検出用インピーダンス
負荷と、他方の分線に間隔を置いてそれぞれ接続された
n+1個の検出用インピーダンス負荷と、上記一方の分
線において各検出用接続線の接続点より系統電力会社側
に流れる電流と該検出用接続線に流れる電流との和又は
差をそれぞれ検出するn個の電流検出器と、上記他方の
分線において互いに隣接する検出用インピーダンス負荷
との接続線の間に流れる電流をそれぞれ検出するn個の
電流検出器と、各電流検出器の両端に接続された電流計
からそれぞれ入力された電流値の変化に基づいて自家用
発電機の単独運転か自家用発電設備が系統電力会社と連
系しているかどうかを判定する単独運転判定手段とを備
えて構成されている。
【0014】本発明の請求項8に係る自家用発電設備の
単独運転検出装置は、電力を供給する系統電力会社側か
ら配電線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機か
ら主として電力を供給される自家用負荷を有する自家用
発電設備であって、系統電力会社側の配電線と自家用発
電機との間に設けられた分岐線の途中に枝分かれした3
つの分線と、両側の分線にそれぞれ検出用接続線を介し
て接続された検出用インピーダンス負荷と、真ん中の分
線に間隔を置いてそれぞれ接続された検出用インピーダ
ンスと、両側の分線において各検出用接続線の接続点よ
り系統電力会社側に流れる電流と該検出用接続線に流れ
る電流の和又は差をそれぞれ検出する電流検出器と、真
ん中の分線において2つの検出用インピーダンス負荷が
接続された接続点の間に流れる電流をそれぞれ検出する
電流検出器と、各電流検出器の両端に接続された電流計
からそれぞれ入力された電流値の変化に基づいて自家用
発電機の単独運転か自家用発電設備が系統電力会社と連
系しているかどうかを判定する単独運転判定手段とを備
えて構成されている。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の
構成を示す単線結線図である。図において、1は電力を
供給する系統電力会社、2は系統電力会社1から配電線
3を介して電力が供給される自家用発電設備、4は系統
電力会社1と配電線3との間に設けられた遮断器であ
る。配電線3には複数の一般負荷5が接続されている。
これらの一般負荷5は内部に遮断器や断路器等が接続さ
れて地絡事故等が発生したときに各負荷を配電線3より
分離して危険を防止する。6は配電線3の分岐点Pと自
家用発電設備2の自家用発電機7とを接続する分岐線で
ある。この分岐線6はその途中に枝別れした2つの分線
6a、6bを有している。8は分岐線6の分岐点P側に
接続された自家用連系遮断器、9は自家用発電機7に分
岐線6を介して接続された自家用負荷である。
【0016】11は一方の分線6aと接続されている第
1の検出用接続線12aに第1のスイッチ12を介して
接続された第1の検出用インピーダンス負荷、13は他
方の分線6bの自家用発電機7側に第2のスイッチ14
を介して接続された第2の検出用インピーダンス負荷、
15は他方の分線6bの系統電力会社1側に第3のスイ
ッチ16を介して接続された第3の検出用インピーダン
ス負荷である。第1〜第3の検出用インピーダンス負荷
11、13、15は抵抗、コンデンサ或いはコイル又は
これらの種々の組み合わせで構成されている。17は一
方の分線6aにおいて第1の検出用接続線12aの接続
点より分岐点P側に流れる電流と第1の検出用接続線1
2aに流れる電流との和又は差を検出する第1の電流検
出器である。18は他方の分線6bにおいて第2の検出
用インピーダンス負荷13の接続点と第3の検出用イン
ピーダンス負荷15の接続点との間に流れる電流を検出
する第2の電流検出器である。第1の電流検出器17の
両端と第2の電流検出器18の両端とは交差接続されて
いる。19は第1の主電流検出器17Aの両端に接続さ
れた電流計である。
【0017】まず、本発明の実施の形態1の自家用発電
設備の単独運転検出装置の動作について説明する。例え
ば、自家用発電設備2内の自家用負荷9が必要とする電
力は自家用発電機7が供給する。そして、自家用負荷9
の電力が自家用発電機7の出力以上に必要となったら、
不足する電力が系統電力会社1から自家用連系遮断器8
を経由して自家用負荷9へ供給される。これを潮流状態
という。また、自家用負荷9の負荷容量が減少して自家
用発電機7の出力に余剰電力が発生したら、この余剰電
力は自家用発電機7から自動的に自家用連系遮断器8よ
り電力供給側である系統電力会社1へ逆潮させて余剰電
力を系統電力会社1へ供給するものである。これを逆潮
流状態という。
【0018】このような自家用発電設備2が系統電力会
社1側と連系されて健全な潮流状態と逆潮流状態の場合
(以下、「自家用発電設備2が系統電力会社1と連系し
ている場合」という。)以外に自家用発電設備2が系統
電力会社1側と連系中に不健全な逆潮流状態で自家用発
電設備2が単独運転している場合(以下、「自家用発電
設備2の単独運転の場合」という。)がある。ここで、
自家用発電設備2の単独運転の場合が生じるのは系統電
力会社1側に故障が発生して連系遮断器4が開路された
り、或いは配電線3が断線したりすることによる。
【0019】まず、図1に示す自家用発電設備2におけ
る分岐線6と分線6a、6bに流れる電流について検討
する。自家用発電設備2の単独運転の場合で、第1〜第
3のスイッチ12、14、16がスイッチオフで第1〜
第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15を投
入しないときには、自家用発電機7から分岐線6に2I
という電流が流れたとすると、2つの分線6a、6bに
流れる電流は同じであるから、分線6aに設けられた第
1の電流検出器17が検出する電流Iと分線6bに設け
られた第2の電流検出器18が検出する電流Iは同じで
ある。なお、このとき、第1のスイッチ12がスイッチ
オフで第1の検出用接続線12aには電流が流れないた
めに第1の電流検出器17が第1の検出用接続線12a
の電流を検出することはない。第1の電流検出器17と
第2の電流検出器18は両端が交差接続されているた
め、両者の電流の差分を求めることができ、その差分の
電流はゼロである。従って、第1の電流検出器17に設
けられた電流計19には差分の電流であるゼロが表示さ
れる。
【0020】また、自家用発電設備2の単独運転の場合
で、第1〜第3のスイッチ12、14、16がスイッチ
オンで第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、1
3、15を投入したときには、自家用発電機7から分岐
線6に2I+3igという電流が流れたとすると、第1
の電流検出器17で分線6aから検出する電流A1はI
であり、第1の検出用接続線12aから検出する電流A
2はigであり、第1の電流検出器17が全体で検出す
る電流Aは分線6aと第1の検出用接続線12aに流れ
る電流が同方向であるため、これらの電流の和となり、
A1+A2=I+igである。
【0021】また、分線6bに設けられた第2の電流検
出器18が検出する電流BもI+igで同じであり、第
1の電流検出器17の両端と第2の電流検出器18の両
端とは交差接続されているため、両者の電流の差分を求
めることができ、その差分は次式で表される。A−B=
(I+ig)−(I+ig)=0で、その差分の電流は
ゼロである。従って、第1の主電流検出器17に設けら
れた電流計19には差分の電流であるゼロが表示され
る。ここで、igは自家用発電機7から第1〜第3の検
出用インピーダンス負荷11、13、15にそれぞれ流
れる電流である。
【0022】次に、自家用発電設備2が系統電力会社1
と連系している場合で、逆潮流状態のときに、第1〜第
3のスイッチ12、14、16がスイッチオフで第1〜
第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15を投
入しないときには、自家用発電機7から分岐線6に2I
という電流が流れたとすると、2つの分線6a、6bに
それぞれ流れる電流は同じであるから、分線6aに設け
られた第1の電流検出器17が検出する電流Iと分線6
bに設けられた第2の電流検出器18が検出する電流I
は同じであり、第1の電流検出器17と第2の電流検出
器18は両端が交差接続されているため、両者の電流の
差分を求めることができ、その差分の電流はゼロであ
る。
【0023】従って、第1の電流検出器17に設けられ
た電流計19には差分の電流であるゼロが表示される。
なお、このとき、単独運転の場合と同様に第1の検出用
接続線12aには電流が流れることはない。また、潮流
状態のときに、第1〜第3の検出用インピーダンス負荷
11、13、15を投入しない第1〜第3のスイッチ1
2、14、16がスイッチオフのときには、系統電力会
社1から分岐線6に2Iという電流が流れ、逆潮流状態
のときと電流の流れる方向が違うだけであるから、結局
同じことがいえ、第1の電流検出器17に設けられた電
流計19にはゼロが表示される。
【0024】次に、自家用発電設備2が系統電力会社1
と連系している場合で逆潮流状態のときに、第1〜第3
のスイッチ12、14、16がスイッチオンで第1〜第
3の検出用インピーダンス負荷11、13、15を投入
するときには、自家用発電機7から分岐点Qの分岐線6
に2I+3igという電流が流れ、第1の検出用インピ
ーダンス負荷11が設けられた分線6aにはI+igと
いう電流が流れ、第2及び第3の検出用インピーダンス
負荷13、15が設けられた分線6bにはI+2igと
いう電流が流れ、また分岐点P側の分岐線6に2I−3
ikという電流が流れ、第1〜第3の検出用インピーダ
ンス負荷11、13、15にはそれぞれigとikとい
う電流が流れたとすると、第1の電流検出器17で分線
6aから検出する電流A1はI−ikであり、第1の検
出用接続線12aから検出する電流A2はig+ikで
あり、第1の電流検出器17が全体で検出する電流Aは
分線6aと第1の検出用接続線12aに流れる電流が同
方向であるため、これらの電流の和となり、A1+A2
=(I−ik)+(I+ig)=I+igである。
【0025】また、分線6bに設けられた第2の電流検
出器18が検出する電流BはI+ig−ikであり、第
1の電流検出器17の両端と第2の電流検出器18の両
端とは交差接続されているため、両者の電流の差分を求
めることができ、その差分は次式で表される。A−B=
(I+ig)−(I+ig−ik)=ikで、その差分
の電流はikとなる。従って、第1の電流検出器17に
設けられた電流計19には差分の電流であるikが表示
される。ここで、ikは系統電力会社1側から第1〜第
3の検出用インピーダンス負荷11、13、15にそれ
ぞれ流れる電流である。
【0026】また、自家用発電設備2が系統電力会社1
と連系している場合で潮流状態のときに、第1〜第3の
スイッチ12、14、16がスイッチオンで第1〜第3
の検出用インピーダンス負荷11、13、15を投入す
るときには、系統電力会社1から分岐点P側の分岐線6
に2I+3ikという電流が流れ、第1の検出用インピ
ーダンス負荷11が設けられた分線6aにはI+ikと
いう電流が流れ、第2及び第3の検出用インピーダンス
負荷13、15が設けられた分線6bにはI+2ikと
いう電流が流れ、また自家用発電機7から分岐点Q側の
分岐線6に2I−3igという電流が流れ、第1の検出
用インピーダンス負荷11が設けられた分線6aにはI
−igという電流が流れ、第2及び第3の検出用インピ
ーダンス負荷13、15が設けられた分線6bにはI−
2igという電流が流れ、第1〜第3の検出用インピー
ダンス負荷11、13、15にはそれぞれigとikと
いう電流が流れたとすると、第1の電流検出器17で分
線6aから検出する電流A1はI+ikであり、第1の
検出用接続線12aから検出する電流A2はig+ik
であり、第1の電流検出器17が全体で検出する電流A
は分線6aと第1の検出用接続線12aに流れる電流は
逆方向であるため、これらの電流の差となり、A1−A
2=(I+ik)−(ig+ik)=I−igである。
【0027】また、分線6bに設けられた第2の電流検
出器18が検出する電流BはI−ig+ikであり、第
1の電流検出器17の両端と第2の電流検出器18の両
端とは交差接続されているため、両者の電流の差分を求
めることができ、その差分は次式で表される。A−B=
(I−ig)−(I−ig+ik)=−ikで、その差
分の電流は−ikとなる。従って、第1の電流検出器1
7に設けられた電流計19には差分の電流である−ik
が表示される。ここで、−ikは系統電力会社1側から
第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、13、1
5にそれぞれ流れる電流である。従って、第1の電流検
出器17と分線6bに設けられた第2の電流検出器18
とが交差接続され、その第1の電流検出器17に設けら
れた電流計19の表示を見ることにより、自家用発電設
備2が系統電力会社1と連系している場合と、自家用発
電設備2の単独運転の場合とを判定することができる。
【0028】即ち、第1〜第3のスイッチ12、14、
16をスイッチオンして第1〜第3の検出用インピーダ
ンス負荷11、13、15を投入した場合に電流計19
の表示がゼロであれば、自家用発電設備2の単独運転の
場合と判定することができ、電流計19の表示がゼロで
ないikであれば、自家用発電設備2が系統電力会社1
と連系している場合で逆潮流の状態と判定することがで
き、電流計19の表示がゼロでない−ikであれば、自
家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で
潮流の状態と判定することができる。また、上述した電
流計19が表示するik(−ik)はig(−ig)に
比べて大きく、一般に両者の比率はik:ig=9〜
9.5:1〜0.5である。従って、電流計19がik
(−ik)を表示することにより、自家用発電設備2が
系統電力会社1と連系している場合で逆潮流(潮流)の
状態と明確に判定することができる。
【0029】なお、系統電力会社1から自家用発電設備
2を取り付けるまでの距離が長くなり、配電線3のイン
ピーダンスが大きくなると、ikが小さくなるが、電流
計19の表示がゼロとik(−ik)とを比較して判定
するので、系統電力会社1から自家用発電設備2を取り
付けるまでの距離が長くなっても判定の精度に悪影響を
与えることはない。なお、第1〜第3のスイッチ12、
14、16をスイッチオフして第1〜第3の検出用イン
ピーダンス負荷11、13、15を投入しないときは、
自家用発電設備2の単独運転の場合と自家用発電設備2
が系統電力会社1と連系している場合のいずれの場合も
電流計19の表示はゼロである。また、自家用発電設備
2の単独運転の場合に判定する電流計19の表示がゼロ
とするのは、2つの分線6a、6bが長さ、太さ等を含
め、条件が全く同じであることを前提とするものであ
り、条件が少しでも違えば電流計19にいくらかの電流
が流れるので、実際上はこの電流分をオフセットとして
考慮して判定している。
【0030】このように自家用発電設備2の単独運転の
場合と判定した場合は、直ちに自家用発電設備2を系統
電力会社側から分離させ、自家用発電設備2側の機器類
の損傷、或いは系統電力会社1側の配電線3の保守点検
時の事故等の各種の事故の発生を防止することができ
る。これによって、自家用発電機7は連続運転しながら
設備内の自家用負荷9に電力を供給でき、故障により遮
断器4やその他の各遮断器が開路されて無負荷状態の電
線路3に自家用発電機7等により電力が送電されること
なく、安全に故障点検、復旧作業ができる。また、配電
線3の故障復旧後に直ちに系統電力会社1側の遮断器4
を閉路しても、連系遮断器8が開路されていれば自家用
発電設備2側の機器類が損傷することなく、自家用発電
機7は電圧、周波数、位相等を同期検定器等で系統電力
会社1側と正確に同期させた後で連系遮断器8を閉路
し、連系させながら自家用発電設備2を系統電力会社1
側と系統連系させて通常状態に復帰させることができる
ものである。
【0031】実施の形態2.図2は本発明の実施の形態
2に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示
す単線結線図である。図において、本発明の実施の形態
1と同様の構成は同一符号を付して重複した構成を省略
する。21は一方の分線6aの自家用発電機7側に接続
されている第1の検出用接続線22aに第1のスイッチ
22を介して接続された第1の検出用インピーダンス負
荷、23は一方の分線6aの系統電力会社1側に接続さ
れている第2の検出用接続線24aに第2のスイッチ2
4を介して接続された第2の検出用インピーダンス負荷
である。
【0032】25は他方の分線6bの自家用発電機7側
に第3のスイッチ26を介して接続された第3の検出用
インピーダンス負荷、27は他方の分線6bの自家用発
電機7側と系統電力会社1側の中間に第4のスイッチ2
8を介して接続された第4の検出用インピーダンス負
荷、29は他方の分線6bの系統電力会社1側に第5の
スイッチ30を介して接続された第5の検出用インピー
ダンス負荷である。第1〜第5の検出用インピーダンス
負荷21、23、25、27、29は抵抗、コンデンサ
或いはコイル又はこれらの種々の組み合わせで構成され
ている。
【0033】31は一方の分線6aにおいて第1の検出
用接続線22aの接続点と第2の検出用接続線24aと
の間に流れる電流と第1の検出用接続線22aに流れる
電流との和又は差を検出する第1の電流検出器である。
32は他方の分線6bにおいて第3のスイッチ26の接
続点と第4のスイッチ28の接続点との間に流れる電流
を検出する第2の電流検出器である。第1の電流検出器
31の両端と第2の電流検出器32の両端とは交差接続
されている。33は第1の電流検出器31の両端に接続
された電流計である。
【0034】34は一方の分線6aにおいて第2の検出
用接続線24aの接続点より分岐点P側に流れる電流と
第2の検出用接続線24aに流れる電流との和又は差を
検出する第3の電流検出器である。35は他方の分線6
bにおいて第4の検出用インピーダンス負荷27の接続
点と第5の検出用インピーダンス負荷29の接続点との
間に流れる電流を検出する第4の電流検出器である。第
3の電流検出器34の両端と第4の電流検出器35の両
端とは交差接続されている。36は第3の主電流検出器
34Aの両端に接続された電流計である。
【0035】次に、本発明の実施の形態2の自家用発電
設備の単独運転検出装置の動作について説明する。第1
〜第5のスイッチ22、24、26、28、30がスイ
ッチオフで第1〜第5の検出用インピーダンス負荷2
1、23、25、27、29を投入しないときには、自
家用発電設備2の単独運転の場合と自家用発電設備2が
系統電力会社1と連系して逆潮流状態の場合に自家用発
電機7から分岐線6に2Iという電流が流れ、また自家
用発電設備2が系統電力会社1と連系して潮流状態の場
合に系統電力会社1から分岐線6に2Iという電流が流
れ、いずれの場合も2つの分線6a、6bに流れる電流
は同じであるから、分線6aに設けられた第1の電流検
出器31が検出する電流Iと分線6bに設けられた第2
の電流検出器32が検出する電流Iは同じである。ま
た、分線6aに設けられた第3の電流検出器34が検出
する電流Iと分線6bに設けられた第4の電流検出器3
5が検出する電流Iも同じである。
【0036】そして、第1の電流検出器31と第2の電
流検出器32は両端が交差接続され、また第3の電流検
出器34と第4の電流検出器35は両端が交差接続され
ているため、それぞれの両者の電流の差分を求めること
ができ、その差分の電流はゼロである。従って、第1の
電流検出器31に設けられた電流計33と第3の電流検
出器34に設けられた電流計36とには差分の電流であ
るゼロが表示される。即ち、自家用発電設備2の単独運
転の場合と自家用発電設備2が系統電力会社1と連系し
ている場合のいずれの場合も第1〜第5のスイッチ2
2、24、26、28、30がスイッチオフで第1〜第
5の検出用インピーダンス負荷21、23、25、2
7、29を投入しないときには、各電流計33、36の
表示はいずれもゼロである。
【0037】次に、自家用発電設備2の単独運転の場合
で、第1〜第5のスイッチ22、24、26、28、3
0がスイッチオンで第1〜第5の検出用インピーダンス
負荷21、23、25、27、29を投入したときに
は、自家用発電機7から分岐線6に2I+5igという
電流が流れたとすると、第1の電流検出器31で分線6
aから検出する電流A1はI+igであり、第1の検出
用接続線22aから検出する電流A2はigであり、第
1の電流検出器31が全体で検出する電流Aは分線6a
と第1の検出用接続線22aに流れる電流は同方向であ
るため、これらの電流の和となり、A1+A2=(I+
ig)+(ig)=I+2igである。
【0038】また、分線6bに設けられた第2の電流検
出器32が検出する電流BもI+2igで同じであり、
第1の電流検出器31の両端と第2の電流検出器32の
両端とは交差接続されているため、両者の電流の差分を
求めることができ、その差分は次式で表される。A−B
=(I+2ig)−(I+2ig)=0で、その差分の
電流はゼロである。従って、第1の電流検出器31に設
けられた電流計33には差分の電流であるゼロが表示さ
れる。
【0039】また、第3の電流検出器34で分線6aか
ら検出する電流A1はIであり、第1の検出用接続線2
2aから検出する電流A2はigであり、第1の電流検
出器31が全体で検出する電流Aは分線6aと第1の検
出用接続線22aに流れる電流は同方向であるため、こ
れらの電流の和となり、A1+A2=I+igであり、
分線6bに設けられた第2の電流検出器32が検出する
電流BもI+igで同じであり、第1の電流検出器31
の両端と第2の電流検出器32の両端とは交差接続され
ているため、両者の電流の差分を求めることができ、そ
の差分は次式で表される。A−B=(I+ig)−(I
+ig)=0で、その差分の電流はゼロである。従っ
て、第3の電流検出器34に設けられた電流計36には
差分の電流であるゼロが表示される。
【0040】次に、自家用発電設備2が系統電力会社1
と連系している場合で逆潮流状態のときに、第1〜第5
のスイッチ22、24、26、28、30がスイッチオ
ンで第1〜第5の検出用インピーダンス負荷21、2
3、25、27、29を投入するときには、自家用発電
機7から分岐点Q側の分岐線6に2I+5igという電
流が流れ、また分岐点P側の分岐線6に2I−5ikと
いう電流が流れ、第1〜第5の検出用インピーダンス負
荷21、23、25、27、29にはそれぞれigとi
kという電流が流れたとすると、第1の電流検出器31
で分線6aから検出する電流A1はI+ig−ikであ
り、第1の検出用接続線22aから検出する電流A2は
ig+ikであり、第1の電流検出器31が全体で検出
する電流Aは分線6aと第1の検出用接続線22aに流
れる電流は同方向であるため、これらの電流の和とな
り、A1+A2=(I+ig−ik)+(ig+ik)
=I+2igである。
【0041】また、分線6bに設けられた第2の電流検
出器32が検出する電流BはI+2ig−ikであり、
第1の電流検出器31の両端と第2の電流検出器32の
両端とは交差接続されているため、両者の電流の差分を
求めることができ、その差分は次式で表される。 A−
B=(I+2ig)−(I+2ig−ik)=ikで、
その差分の電流はikである。従って、第1の電流検出
器31に設けられた電流計33には差分の電流であるi
kが表示される。
【0042】また、第3の電流検出器34で分線6aか
ら検出する電流A1はI−2ikであり、第1の検出用
接続線22aから検出する電流A2はig+ikであ
り、第1の電流検出器31が全体で検出する電流Aは分
線6aと第1の検出用接続線22aに流れる電流は同方
向であるため、これらの電流の和となり、A1+A2=
(I−2ik)+(ig+ik)=(I+ig−ik)
であり、分線6bに設けられた第2の電流検出器32が
検出する電流BはI+ig−2ikであり、第1の電流
検出器31の両端と第2の電流検出器32の両端とは交
差接続されているため、両者の電流の差分を求めること
ができ、その差分は次式で表される。A−B=(I+i
g−ik)−(I+ig−2ik)=ikで、その差分
の電流はikである。従って、第3の電流検出器34に
設けられた電流計36には差分の電流であるikが表示
される。
【0043】また、自家用発電設備2が系統電力会社1
と連系している場合で潮流状態のときに、第1〜第5の
スイッチ22、24、26、28、30がスイッチオン
で第1〜第5の検出用インピーダンス負荷21、23、
25、27、29を投入するときには、系統電力会社1
から分岐点P側の分岐線6に2I+5ikという電流が
流れ、また自家用発電機7から分岐点Q側の分岐線6に
2I−5igという電流が流れ、第1〜第5の検出用イ
ンピーダンス負荷21、23、25、27、29にはそ
れぞれigとikという電流が流れたとすると、第1の
電流検出器31で分線6aから検出する電流A1はI−
ig+ikであり、第1の検出用接続線22aがら検出
する電流A2はig+ikであり、第1の電流検出器3
1が全体で検出する電流Aは分線6aと第1の検出用接
続線22aに流れる電流は逆方向であるため、これらの
電流の差となり、A1−A2=(I−ig+ik)−
(ig+ik)=I−2igである。
【0044】また、分線6bに設けられた第2の電流検
出器32が検出する電流BはI−2ig+ikであり、
第1の電流検出器31の両端と第2の電流検出器32の
両端とは交差接続されているため、両者の電流の差分を
求めることができ、その差分は次式で表される。A−B
=(I−2ig)−(I−2ig+ik)=−ikで、
その差分の電流は−ikである。従って、第1の電流検
出器31に設けられた電流計33には差分の電流である
−ikが表示される。
【0045】また、第3の電流検出器34で分線6aか
ら検出する電流A1はI+2ikであり、第1の検出用
接続線22aがら検出する電流A2はig+ikであ
り、第1の電流検出器31が全体で検出する電流Aは分
線6aと第1の検出用接続線22aに流れる電流は逆方
向であるため、これらの電流の差となり、A1−A2=
(I+2ik)−(ig+ik)=I−ig+ikであ
り、分線6bに設けられた第2の電流検出器32が検出
する電流BもI−ig+2ikであり、第1の電流検出
器31の両端と第2の電流検出器32の両端とは交差接
続されているため、両者の電流の差分を求めることがで
き、その差分は次式で表される。A−B=(I−ig+
ik)−(I−ig+2ik)=−ikで、その差分の
電流は−ikである。従って、第3の電流検出器34に
設けられた電流計36には差分の電流である−ikが表
示される。
【0046】従って、第1〜第5のスイッチ22、2
4、26、28、30をスイッチオンして第1〜第5の
検出用インピーダンス負荷21、23、25、27、2
9を投入した場合に各電流計33、36の表示がゼロで
あれば、自家用発電設備2の単独運転の場合と判定する
ことができ、電流計33、36の表示がゼロでないik
であれば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系し
ている場合で逆潮流の状態と判定することができ、電流
計33、36の表示がゼロでない−ikであれば、自家
用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮
流の状態と判定することができる。
【0047】この実施の形態2では、例えば第1の電流
検出器31と第2の電流検出器32が壊れても、第3の
電流検出器34と第4の電流検出器35で、自家用発電
設備2が系統電力会社1と連系している場合と、自家用
発電設備2の単独運転の場合とを判定することができる
ものである。この実施の形態2でも、自家用発電設備2
が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流(潮流)
の状態と明確に判定することができ、系統電力会社1か
ら自家用発電設備2を取り付けるまでの距離が長くな
り、配電線3のインピーダンスが大きくなると、ikが
小さくなるが、電流計の表示がゼロとik(−ik)と
を比較して判定するので、系統電力会社1から自家用発
電設備2を取り付けるまでの距離が長くなっても判定の
精度に悪影響を与えることはない。
【0048】実施の形態3.図3は本発明の実施の形態
3に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示
す単線結線図である。図において、本発明の実施の形態
1と同様の構成は同一符号を付して重複した構成を省略
する。この実施の形態3では、分岐線6はその途中に枝
分かれした3つの分線6a、6b、6cを有している。
そして、2つの分線6a、6bに実施の形態1と同様
に、第1〜第3のスイッチ12、14、16を介してそ
れぞれ第1〜第3の検出用インピーダンス負荷11、1
3、15が設けられていると共に、分線6aに流れる電
流と第1の検出用接続線12aに流れる電流の和又は差
を検出する第1の電流検出器17と分線6bに流れる電
流を検出する第2の電流検出器18が設けられている。
第1の電流検出器17と第2の電流検出器18の両端は
交差接続され、第1の電流検出器17の両端には電流計
19が接続されている。
【0049】さらに、1つの分線6cと接続された第2
の検出用接続線22aに第4のスイッチ22を介して第
4の検出用インピーダンス負荷21が接続されている。
そして、分線6cにおける第2の検出用接続線22aの
接続点より系統電力会社1側に流れる電流と第2の検出
用接続線22aに流れる電流の和又は差を検出する第3
の電流検出器23が設けられている。また、分線6bに
おける第2の検出用インピーダンス負荷13の接続点と
第3の検出用インピーダンス負荷15の接続点との間に
流れる電流を検出する第4の電流検出器24が設けられ
ている。第3の電流検出器23と第4の電流検出器24
の両端は交差接続され、第3の電流検出器23の両端に
は電流計25が接続されている。
【0050】次に、本発明の実施の形態3の自家用発電
設備の単独運転検出装置の動作について説明する。第1
〜第4のスイッチ12、14、16、22がスイッチオ
フで第1〜第4の検出用インピーダンス負荷11、1
3、15、21を投入しないときには、自家用発電設備
2の単独運転の場合と自家用発電設備2が系統電力会社
1と連系して逆潮流状態の場合に自家用発電機7から分
岐線6に3Iという電流が流れ、また自家用発電設備2
が系統電力会社1と連系して潮流状態の場合に系統電力
会社1から分岐線6に3Iという電流が流れ、いずれの
場合も3つの分線6a、6b、6cに流れる電流は同じ
であるから、分線6aに設けられた第1の電流検出器1
7が検出する電流Iと分線6bに設けられた第2の電流
検出器18が検出する電流Iは同じである。また、分線
6cに設けられた第3の電流検出器23が検出する電流
Iと分線6bに設けられた第4の電流検出器24が検出
する電流Iは同じである。
【0051】そして、第1の電流検出器17と第2の電
流検出器18は両端が交差接続され、また第3の電流検
出器23と第4の電流検出器24は両端が交差接続され
ているため、それぞれの両者の電流の差分を求めること
ができ、その差分の電流はゼロである。従って、第1の
電流検出器31に設けられた電流計19と第3の電流検
出器23に設けられた電流計25とには差分の電流であ
るゼロが表示される。即ち、自家用発電設備2の単独運
転の場合と自家用発電設備2が系統電力会社1と連系し
ている場合のいずれの場合も第1〜第4のスイッチ1
2、14、16、22がスイッチオフで第1〜第4の検
出用インピーダンス負荷11、13、15、21を投入
しないときには、各電流計19、25の表示はいずれも
ゼロである。
【0052】次に、自家用発電設備2の単独運転の場合
で、第1〜第4のスイッチ12、14、16、22がス
イッチオンで第1〜第4の検出用インピーダンス負荷1
1、13、15、21を投入したときには、自家用発電
機7から分岐線6に3I+4igという電流が流れたと
すると、第1の電流検出器17で分線6aから検出する
電流A1はIであり、第1の検出用接続線22aから検
出する電流A2はigであり、第1の電流検出器31が
全体で検出する電流Aは分線6aと第1の検出用接続線
22aに流れる電流は同方向であるため、これらの電流
の和となり、A1+A2=I+igであり、分線6bに
設けられた第2の電流検出器18が検出する電流BもI
+igで同じであり、第1の電流検出器31の両端と第
2の電流検出器32の両端とは交差接続されているた
め、両者の電流の差分を求めることができ、その差分は
次式で表される。A−B=(I+ig)−(I+ig)
=0で、その差分の電流はゼロである。従って、第1の
電流検出器17に設けられた電流計19には差分の電流
であるゼロが表示される。
【0053】また、第3の電流検出器23で分線6cか
ら検出する電流A1はIであり、第2の検出用接続線2
2aから検出する電流A2はigであり、第1の電流検
出器23が全体で検出する電流Aは分線6aと第1の検
出用接続線22aに流れる電流は同方向であるため、こ
れらの電流の和となり、A1+A2=I+igであり、
分線6bに設けられた第4の電流検出器24が検出する
電流BもI+igで同じであり、第3の電流検出器23
の両端と第4の電流検出器24の両端とは交差接続され
ているため、両者の電流の差分を求めることができ、そ
の差分は次式で表される。A−B=(I+ig)−(I
+ig)=0で、その差分の電流はゼロである。従っ
て、第3の電流検出器23に設けられた電流計25には
差分の電流であるゼロが表示される。
【0054】次に、自家用発電設備2が系統電力会社1
と連系している場合で逆潮流状態のときに、第1〜第4
のスイッチ12、14、16、22がスイッチオンで第
1〜第5の検出用インピーダンス負荷11、13、1
5、21を投入するときには、自家用発電機7から分岐
点Q側の分岐線6に3I+4igという電流が流れ、ま
た分岐点P側の分岐線6に3I−4ikという電流が流
れ、第1〜第4の検出用インピーダンス負荷11、1
3、15、21にはそれぞれigとikという電流が流
れたとすると、第1の電流検出器17で分線6aから検
出する電流A1はI−ikであり、第1の検出用接続線
12aから検出する電流A2はig+ikであり、第1
の電流検出器17が全体で検出する電流Aは分線6aと
第1の検出用接続線12aに流れる電流は同方向である
ため、これらの電流の和となり、A1+A2=(I−i
k)+(ig+ik)=I+igであり、分線6bに設
けられた第2の電流検出器18が検出する電流BはI+
ig−ikであり、第1の電流検出器17の両端と第2
の電流検出器18の両端とは交差接続されているため、
両者の電流の差分を求めることができ、その差分は次式
で表される。A−B=(I+ig)−(I+ig−i
k)=ikで、その差分の電流はikである。従って、
第1の電流検出器17に設けられた電流計19には差分
の電流であるikが表示される。
【0055】また、第3の電流検出器23で分線6cか
ら検出する電流A1はI−ikであり、第2の検出用接
続線22aから検出する電流A2はig+ikであり、
第1の電流検出器23が全体で検出する電流Aは分線6
cと第2の検出用接続線22aに流れる電流は同方向で
あるため、これらの電流の和となり、A1+A2=(I
−ik)+(ig+ik)=I+igであり、分線6b
に設けられた第4の電流検出器24が検出する電流Bは
I+ig−ikであり、第3の電流検出器23の両端と
第4の電流検出器24の両端とは交差接続されているた
め、両者の電流の差分を求めることができ、その差分は
次式で表される。A−B=(I+ig)−(I+ig−
ik)=ikで、その差分の電流はikである。従っ
て、第3の電流検出器23に設けられた電流計25には
差分の電流であるikが表示される。
【0056】また、自家用発電設備2が系統電力会社1
と連系している場合で潮流状態のときに、第1〜第4の
スイッチ12、14、16、22がスイッチオンで第1
〜第4の検出用インピーダンス負荷11、13、15、
21を投入するときには、系統電力会社1から分岐点P
側の分岐線6に3I+4ikという電流が流れ、また自
家用発電機7から分岐点Q側の分岐線6に3I−4ig
という電流が流れ、第1〜第4の検出用インピーダンス
負荷11、13、15、21にはそれぞれigとikと
いう電流が流れたとすると、第1の電流検出器17で分
線6aから検出する電流A1はI+ikであり、第1の
検出用接続線12aから検出する電流A2はig+ik
であり、第1の電流検出器17が全体で検出する電流A
は分線6aと第1の検出用接続線12aに流れる電流は
逆方向であるため、これらの電流の差となり、A1−A
2=(I+ik)−(ig+ik)=I−igである。
【0057】また、分線6bに設けられた第2の電流検
出器18が検出する電流BはI−ig+ikであり、第
1の電流検出器17の両端と第2の電流検出器18の両
端とは交差接続されているため、両者の電流の差分を求
めることができ、その差分は次式で表される。A−B=
(I−ig)−(I−ig+ik)=−ikで、その差
分の電流は−ikである。従って、第1の電流検出器1
7に設けられた電流計19には差分の電流である−ik
が表示される。
【0058】また、第3の電流検出器23で分線6cか
ら検出する電流A1はI+ikであり、第2の検出用接
続線22aから検出する電流A2はig+ikであり、
第3の電流検出器23が全体で検出する電流Aは分線6
cと第2の検出用接続線22aに流れる電流は逆方向で
あるため、これらの電流の差となり、A1−A2=(I
+ik)−(ig+ik)=I−igであり、分線6b
に設けられた第4の電流検出器24が検出する電流Bも
I−ig+ikであり、第3の電流検出器23の両端と
第4の電流検出器24の両端とは交差接続されているた
め、両者の電流の差分を求めることができ、その差分は
次式で表される。A−B=(I−ig)−(I−ig+
ik)=−ikで、その差分の電流は−ikである。従
って、第3の電流検出器23に設けられた電流計25に
は差分の電流である−ikが表示される。
【0059】従って、第1〜第4のスイッチ12、1
4、16、22をスイッチオンして第1〜第4の検出用
インピーダンス負荷11、13、15、21を投入した
場合に各電流計19、25の表示がゼロであれば、自家
用発電設備2の単独運転の場合と判定することができ、
電流計19、25の表示がゼロでないikであれば、自
家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で
逆潮流の状態と判定することができ、電流計19、25
の表示がゼロでない−ikであれば、自家用発電設備2
が系統電力会社1と連系している場合で潮流の状態と判
定することができる。
【0060】この実施の形態3では、例えば第1の電流
検出器17と第2の電流検出器18が壊れても、第3の
電流検出器23と第4の電流検出器24で、自家用発電
設備2が系統電力会社1と連系している場合と、自家用
発電設備2の単独運転の場合とを判定することができる
ものである。この実施の形態3でも、系統電力会社1か
ら自家用発電設備2を取り付けるまでの距離が長くな
り、配電線3のインピーダンスが大きくなると、ikが
小さくなるが、電流計の表示がゼロとik(−ik)と
を比較して判定するので、系統電力会社1から自家用発
電設備2を取り付けるまでの距離が長くなっても判定の
精度に悪影響を与えることはない。
【0061】実施の形態4.図4は本発明の実施の形態
4に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示
す単線結線図である。この実施の形態4は実施の形態1
の変型例で、実施の形態1と同様の構成は同一符号を付
して重複した構成を省略し、相違する構成について説明
する。この実施の形態4では、第1の電流検出器17だ
けでなく、第2の電流検出器18の両端にも電流計71
を接続し、第1の電流検出器17の両端と第2の電流検
出器18の両端を交差接続せず、第1の電流検出器17
の両端に接続された電流計19の電流値と第2の電流検
出器18の両端に接続された電流計71の電流値とを単
独運転判定部72に入力するようにしたものである。
【0062】この単独運転判定部72では、第1の電流
検出器17の両端に接続された電流計19の電流値と第
2の電流検出器18の両端に接続された電流計19の電
流値との変動から自家用発電設備2の単独運転の場合
か、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系している
場合で逆潮流の状態か、自家用発電設備2が系統電力会
社1と連系している場合で潮流の状態かを判定する。即
ち、実施の形態1で説明したように、自家用発電設備の
単独運転の場合、第1〜第3のスイッチ12、14、1
6がスイッチオンで第1〜第3の検出用インピーダンス
負荷11、13、15を投入したときには、第1の電流
検出器17に接続された電流計19が示す電流値はI+
igであり、第2の電流検出器18に接続された電流計
71が示す電流値もI+igで同じであり、両電流値の
差分の電流はゼロである。
【0063】また、自家用発電設備2が系統電力会社1
と連系している場合で逆潮流状態のときに、第1〜第3
のスイッチ12、14、16がスイッチオンで第1〜第
3の検出用インピーダンス負荷11、13、15を投入
するときには、第1の電流検出器17に接続された電流
計19が示す電流値AはI+igであり、第2の電流検
出器18に接続された電流計71が示す電流値BはI+
ig−ikであり、両電流値の差分の電流 [A−B=
(I+ig)−(I+ig−ik)=ik]はikであ
る。さらに、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系
している場合で潮流状態のときに、第1〜第3のスイッ
チ12、14、16がスイッチオンで第1〜第3の検出
用インピーダンス負荷11、13、15を投入するとき
には、第1の電流検出器17に接続された電流計19が
示す電流値AはI−igであり、第2の電流検出器18
に接続された電流計71が示す電流値BはI−ig+i
kであり、両電流値の差分の電流 [A−B=(I−i
g)−(I−ig+ik)=−ik]は−ikである。
【0064】従って、単独運転判定部72で、第1〜第
3のスイッチ12、14、16をスイッチオンして第1
〜第3の検出用インピーダンス負荷11、13、15を
投入した場合に第1の電流計19の電流値と第2の電流
計71の電流値の差分を演算し、差分がゼロであれば自
家用発電設備2の単独運転の場合と判定することがで
き、差分がikであれば自家用発電設備2が系統電力会
社1と連系している場合で逆潮流の状態と判定すること
ができ、差分が−ikであれば、自家用発電設備2が系
統電力会社1と連系している場合で潮流の状態と判定す
ることができる。また、自家用発電設備2の単独運転の
場合に判定する差分がゼロとするのは、2つの分線6
a、6bが長さ、太さ等を含め、条件が全く同じである
ことを前提とするものであり、条件が少しでも違えばい
くらかの差分電流が生じるので、実際上はこの差分電流
をオフセットとして考慮して判定している。
【0065】実施の形態5.図5は本発明の実施の形態
5に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示
す単線結線図である。この実施の形態5は実施の形態2
の変型例で、実施の形態2と同様の構成同一符号を付し
て重複した構成を省略し、相違する構成について説明す
る。この実施の形態5では、第1、第3の電流検出器3
1、34だけでなく、第2、第4の電流検出器32、3
5の両端にも電流計73、74を接続し、第1の電流検
出器31の両端と第2の電流検出器32の両端を交差接
続せず、第3主電流検出器34の両端と第4の電流検出
器35の両端を交差接続しないようにする。そして、第
1の電流検出器31の両端に接続された電流計33の電
流値と、第2の電流検出器32の両端に接続された電流
計73の電流値と、第3の電流検出器34の両端に接続
された電流計36の電流値と、第4の電流検出器35の
両端に接続された電流計74の電流値とを単独運転判定
部76に入力するようにしたものである。
【0066】この単独運転判定部76では、第1の電流
検出器31の両端に接続された電流計33の電流値と第
2の電流検出器32の両端に接続された電流計73の電
流値との変動と、第3の電流検出器34の両端に接続さ
れた電流計36の電流値と第4の電流検出器35の両端
に接続された電流計74の電流値との変動とから自家用
発電設備2の単独運転の場合か、自家用発電設備2が系
統電力会社1と連系している場合で逆潮流の状態か、自
家用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で
潮流の状態かを判定する。
【0067】即ち、実施の形態2で説明したように、自
家用発電設備の単独運転の場合、第1〜第5のスイッチ
22、24、26、28、30がスイッチオンで第1〜
第5の検出用インピーダンス負荷21、23、25、2
7、29を投入したときには、第1の電流検出器31に
接続された電流計33が示す電流値はI+2igであ
り、第2の電流検出器32に接続された電流計73が示
す電流値もI+2igで同じであり、両電流値の差分の
電流はゼロである。また、第3の電流検出器34に接続
された電流計36が示す電流値はI+igであり、第4
の電流検出器35に接続された電流計74が示す電流値
もI+igで同じであり、両電流値の差分の電流はゼロ
である。
【0068】また、自家用発電設備2が系統電力会社1
と連系している場合で逆潮流状態のときに、第1〜第5
のスイッチ22、24、26、28、30がスイッチオ
ンで第1〜第5の検出用インピーダンス負荷21、2
3、25、27、29を投入するときには、第1の電流
検出器31に接続された電流計33が示す電流値AはI
+2igであり、第2の電流検出器32に接続された電
流計73が示す電流値BはI+2ig−ikであり、両
電流値の差分の電流 [A−B=(I+2ig)−(I
+2ig−ik)=ik]はikである。また、第3の
電流検出器34に接続された電流計36が示す電流値A
はI+ig−ikであり、第4の電流検出器35に接続
された電流計74が示す電流値BはI+ig−2ikで
あり、両電流値の差分の電流 [A−B=(I+ig−
ik)−(I+ig−2ik)=ik]はikである。
【0069】次に、自家用発電設備2が系統電力会社1
と連系している場合で潮流状態のときに、第1〜第5の
スイッチ22、24、26、28、30がスイッチオン
で第1〜第5の検出用インピーダンス負荷21、23、
25、27、29を投入するときには、第1の電流検出
器31に接続された電流計33が示す電流値AはI−2
igであり、第2の電流検出器32に接続された電流計
73が示す電流値BはI−2ig+ikであり、両電流
値の差分の電流 [A−B=(I−2ig)−(I−2
ig+ik)=−ik]は−ikである。また、第3の
電流検出器34に接続された電流計36が示す電流値A
はI−ig+ikであり、第4の電流検出器35に接続
された電流計74が示す電流値BはI−ig+2ikで
あり、両電流値の差分の電流 [A−B=(I−ig+
ik)−(I−ig+2ik)=−ik]は−ikであ
る。
【0070】従って、単独運転判定部76で、第1〜第
5のスイッチ22、24、26、28、30をスイッチ
オンして第1〜第5の検出用インピーダンス負荷21、
23、25、27、29を投入した場合に第1の電流計
33の電流値と第2の電流計73の電流値の差分を演算
して差分がゼロであれば、或いは第3の電流計36の電
流値と第4の電流計74の電流値の差分を演算して差分
がゼロであれば、自家用発電設備2の単独運転の場合と
判定することができる。また、第1の電流計33の電流
値と第2の電流計73の電流値の差分を演算して差分が
ikであれば、或いは第3の電流計36の電流値と第4
の電流計74の電流値の差分を演算して差分がikであ
れば、自家用発電設備2が系統電力会社1と連系してい
る場合で逆潮流の状態と判定することができる。さら
に、第1の電流計33の電流値と第2の電流計73の電
流値の差分を演算して差分が−ikであれば、或いは第
3の電流計36の電流値と第4の電流計74の電流値の
差分を演算して差分が−ikであれば、自家用発電設備
2が系統電力会社1と連系している場合で潮流の状態と
判定することができる。
【0071】実施の形態6.図6は本発明の実施の形態
6に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示
す単線結線図である。この実施の形態6は実施の形態3
の変型例で、実施の形態3と同様の構成同一符号を付し
て重複した構成を省略し、相違する構成について説明す
る。この実施の形態6では、第1、第3の電流検出器1
7、23だけでなく、第2、第4の電流検出器18、2
4の両端にも電流計83、84を接続し、第1の電流検
出器17の両端と第2の電流検出器18の両端を交差接
続せず、第3の電流検出器23の両端と第4の電流検出
器24の両端を交差接続しないようにする。
【0072】そして、第1の電流検出器17の両端に接
続された電流計19の電流値と、第2の電流検出器18
の両端に接続された電流計83の電流値と、第3の電流
検出器23の両端に接続された電流計25の電流値と、
第4の電流検出器24の両端に接続された電流計84の
電流値とを単独運転判定部85に入力するようにしたも
のである。この単独運転判定部85では、第1の電流検
出器17の両端に接続された電流計19の電流値と第2
の電流検出器18の両端に接続された電流計83の電流
値との変動と、第3の電流検出器23の両端に接続され
た電流計25の電流値と第4の電流検出器24の両端に
接続された電流計84の電流値との変動とから自家用発
電設備2の単独運転の場合か、自家用発電設備2が系統
電力会社1と連系している場合で逆潮流の状態か、自家
用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮
流の状態かを判定する。
【0073】即ち、実施の形態1で説明したように、自
家用発電設備の単独運転の場合、第1〜第4のスイッチ
12、14、16、22がスイッチオンで第1〜第4の
検出用インピーダンス負荷11、13、15、21を投
入したときには、第1の電流検出器17に接続された電
流計19が示す電流値はI+igであり、第2の電流検
出器18に接続された電流計83が示す電流値もI+i
gで同じであり、両電流値の差分の電流はゼロであり、
第3の電流検出器23に接続された電流計25が示す電
流値はI+igであり、第4の電流検出器24に接続さ
れた電流計84が示す電流値もI+igで同じであり、
両電流値の差分の電流はゼロである。
【0074】また、自家用発電設備2が系統電力会社1
と連系している場合で逆潮流状態のときに、第1〜第4
のスイッチ12、14、16がスイッチオンで第1〜第
4の検出用インピーダンス負荷11、13、15、21
を投入するときには、第1の電流検出器17に接続され
た電流計19が示す電流値AはI+igであり、第2の
電流検出器18に接続された電流計83が示す電流値B
はI+ig−ikであり、両電流値の差分の電流 [A
−B=(I+ig)−(I+ig−ik)=ik]はi
kである。また、第3の電流検出器23に接続された電
流計25が示す電流値AはI+igであり、第4の電流
検出器24に接続された電流計84が示す電流値BはI
+ig−ikであり、両電流値の差分の電流 [A−B
=(I+ig)−(I+ig−ik)=ik]はikで
ある。
【0075】次に、自家用発電設備2が系統電力会社1
と連系している場合で潮流状態のときに、第1〜第4の
スイッチ12、14、16、22がスイッチオンで第1
〜第4の検出用インピーダンス負荷11、13、15、
21を投入するときには、第1の電流検出器17に接続
された電流計19が示す電流値AはI−igであり、第
2の電流検出器18に接続された電流計83が示す電流
値BはI−ig+ikであり、両電流値の差分の電流
[A−B=(I−ig)−(I−ig+ik)=−i
k]は−ikである。また、第3の電流検出器23に接
続された電流計25が示す電流値AはI−igであり、
第4の電流検出器24に接続された電流計84が示す電
流値BはI−ig+ikであり、両電流値の差分の電流
[A−B=(I−ig)−(I−ig+ik)=−i
k]は−ikである。
【0076】従って、単独運転判定部72で、第1〜第
4のスイッチ12、14、16、22をスイッチオンし
て第1〜第4の検出用インピーダンス負荷11、13、
15、21を投入した場合に第1の電流計19の電流値
と第2の電流計83の電流値の差分を演算して差分がゼ
ロであれば、或いは第3の電流計25の電流値と第4の
電流計84の電流値の差分を演算して差分がゼロであれ
ば、自家用発電設備2の単独運転の場合と判定すること
ができる。また、第1の電流計19の電流値と第2の電
流計83の電流値の差分を演算して差分がik、或いは
第3の電流計25の電流値と第4の電流計84の電流値
の差分を演算して差分ががikであれば自家用発電設備
2が系統電力会社1と連系している場合で逆潮流の状態
と判定することができる。
【0077】さらに、第1の電流計19の電流値と第2
の電流計83の電流値の差分を演算して差分が−ik、
或いは第3の電流計25の電流値と第4の電流計84の
電流値の差分を演算して差分がが−ikであれば、自家
用発電設備2が系統電力会社1と連系している場合で潮
流の状態と判定することができる。また、自家用発電設
備2の単独運転の場合に判定する差分がゼロとするの
は、3つの分線6a、6b、6cが長さ、太さ等を含
め、条件が全く同じであることを前提とするものであ
り、条件が少しでも違えばいくらかの差分電流が生じる
ので、実際上はこの差分電流をオフセットとして考慮し
て判定している。
【0078】実施の形態7.図7は本発明の実施の形態
7に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示
す単線結線図である。この実施の形態7は実施の形態1
の変型例で、実施の形態1と相違するところは、実施の
形態1における第1〜第3のスイッチ12、14、16
がない点だけであり、それ以外の構成は同じであるの
で、実施の形態1と同一符号を付して重複した構成の説
明を省略する。また、実施の形態1が負荷変動方式であ
るのに対し、この実施の形態7は負荷無変動方式といわ
れるものであるが、この実施の形態7における作用、効
果は実施の形態1の第1〜第3のスイッチ12、14、
16の投入時と同じであるので、その作用、作用効果の
説明も省略する。
【0079】実施の形態8.図8は本発明の実施の形態
8に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示
す単線結線図である。この実施の形態8は実施の形態2
の変型例で、実施の形態2と相違するところは、実施の
形態2における第1〜第5のスイッチ22、24、2
6、28、30がない点だけであり、それ以外の構成は
同じであるので、実施の形態2と同一符号を付して重複
した構成の説明を省略する。また、実施の形態2が負荷
変動方式であるのに対し、この実施の形態8は負荷無変
動方式といわれるものであるが、この実施の形態8にお
ける作用、効果は実施の形態2の第1〜第5のスイッチ
22、24、26、28、30の投入時と同じであるの
で、その作用、作用効果の説明も省略する。
【0080】実施の形態9.図9は本発明の実施の形態
9に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構成を示
す単線結線図である。この実施の形態9は実施の形態3
の変型例で、実施の形態3と相違するところは、実施の
形態3における第1〜第4のスイッチ12、14、1
6、22がない点だけであり、それ以外の構成は同じで
あるので、実施の形態3と同一符号を付して重複した構
成の説明を省略する。また、実施の形態3が負荷変動方
式であるのに対し、この実施の形態8は負荷無変動方式
といわれるものであるが、この実施の形態8における作
用、効果は実施の形態3の第1〜第4のスイッチ12、
14、16、22の投入時と同じであるので、その作
用、作用効果の説明も省略する。
【0081】実施の形態10.図10は本発明の実施の
形態10に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構
成を示す単線結線図である。この実施の形態10は実施
の形態4の変型例で、実施の形態4と相違するところ
は、実施の形態4における第1〜第3のスイッチ12、
14、16がない点だけであり、それ以外の構成は同じ
であるので、実施の形態4と同一符号を付して重複した
構成の説明を省略する。また、実施の形態4が負荷変動
方式であるのに対し、この実施の形態10は負荷無変動
方式といわれるものであるが、この実施の形態10にお
ける作用、効果は実施の形態4の第1〜第3のスイッチ
12、14、16の投入時と同じであるので、その作
用、作用効果の説明も省略する。
【0082】実施の形態11.図11は本発明の実施の
形態11に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構
成を示す単線結線図である。この実施の形態11は実施
の形態5の変型例で、実施の形態5と相違するところ
は、実施の形態5における第1〜第5のスイッチ22、
24、26、28、30がない点だけであり、それ以外
の構成は同じであるので、実施の形態5と同一符号を付
して重複した構成の説明を省略する。また、実施の形態
5が負荷変動方式であるのに対し、この実施の形態11
は負荷無変動方式といわれるものであるが、この実施の
形態11における作用、効果は実施の形態5の第1〜第
5のスイッチ22、24、26、28、30の投入時と
同じであるので、その作用、作用効果の説明も省略す
る。
【0083】実施の形態12.図12は本発明の実施の
形態12に係る自家用発電設備の単独運転検出装置の構
成を示す単線結線図である。この実施の形態12は実施
の形態6の変型例で、実施の形態6と相違するところ
は、実施の形態6における第1〜第4のスイッチ12、
14、16、22がない点だけであり、それ以外の構成
は同じであるので、実施の形態6と同一符号を付して重
複した構成の説明を省略する。また、実施の形態6が負
荷変動方式であるのに対し、この実施の形態12は負荷
無変動方式といわれるものであるが、この実施の形態1
2における作用、効果は実施の形態6の第1〜第4のス
イッチ12、14、16、22の投入時と同じであるの
で、その作用、作用効果の説明も省略する。
【0084】上述した実施の形態1〜12において、配
電線3に高調波が含まれていたとしても、その配電線に
接続された分岐線の隣接する分線に設けられたそれぞれ
の電流検出器は両端が交差接続され、両者の電流の差分
としてik又は−ikを取り出すようにしているので、
配電線から分岐線の分線に入ってきた高調波は互いに打
ち消して相殺されることとなり、高調波の影響を受ける
こともない。上述した実施の形態における自家用発電機
はいずれも、発電機の種類に関係なく、誘導発電機(風
力)、同期発電機等全てに適用することができる。ま
た、上述した実施の形態はいずれも、自家用発電設備内
の分岐線にその途中に枝分かれした複数の分線を設け、
これら分線に複数の検出用インピーダンス負荷及びスイ
ッチと、複数の電流検出器と少なくとも1つ以上の電流
計を設けるという簡単な構成とすることにより、技術的
にシンプルで、信頼性が優れており、保守メンテが簡単
であり、取付調整が容易である。
【0085】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1によれ
ば、系統電力会社側の配電線と自家用発電機との間に設
けられた分岐線の途中に枝分かれした2つの分線と、一
方の分線に間隔を置いてそれぞれ検出用接続線を介して
接続されたn個の検出用インピーダンス負荷と、他方の
分線に間隔を置いてそれぞれ接続されたn+1個の検出
用インピーダンス負荷と、各検出用インピーダンス負荷
と各分線との間にそれぞれ設けられたスイッチと、上記
一方の分線において各検出用接続線の接続点より系統電
力会社側に流れる電流と該検出用接続線に流れる電流と
の和又は差をそれぞれ検出するn個の電流検出器と、上
記他方の分線において互いに隣接する検出用インピーダ
ンス負荷との接続線の間に流れる電流をそれぞれ検出す
るn個の電流検出器と、上記一方の分線における各電流
検出器の両端と上記他方の分線における各電流検出器の
両端とを自家用発電機側より順次交差接続し、当該いず
れか一方の電流検出器の両端に接続されたn個の電流計
とを備えた構成としたことにより、自家用発電機が系統
電力会社と連系している場合に、自家用発電機と系統電
力会社の配電線とを接続している分岐線の途中から枝分
かれした2つの分線にそれぞれ接続されたn+(n+
1)個のスイッチをオンしてn+(n+1)個の検出用
インピーダンスを投入したときに、自家用発電機側より
順次それぞれ交差接続された一方の分線における各電流
検出器と他方の分線における各電流検出器のいずれか一
方に設けられた電流計には両電流検出器が検出した電流
の差分であるゼロが表示され、又は自家用発電機又は系
統電力会社からこれらの各検出用インピーダンス負荷に
流れる電流ik或いは−ikが表示されるので、電流計
の表示がゼロであれば自家用発電設備の単独運転と判定
することができ、電流計の表示がik或いは−ikであ
れば、自家用発電機が系統電力会社と連系している場合
と簡単に判定することができ、自家用発電設備が単独運
転していると判定した場合は直ちに自家用発電設備を系
統電力会社側から分離させ、自家用発電説側の機器類の
損傷、或いは系統電力会社側の配電線の保守点検時の事
故等の各種の事故の発生を防止できるという効果を有す
る。さらに、電流計の表示がikであれば、自家用発電
機が系統電力会社と連系している場合で逆潮流の状態と
判定することができ、電流計の表示が−ikであれば、
自家用発電機が系統電力会社と連系している場合で潮流
の状態と判定することができ、きめ細かい判定が行える
という効果ある。また、配電線に接続された分岐線の分
線に設けられたそれぞれの電流検出器は両端が交差接続
され、両者の電流の差分としてik或いは−ikを取り
出すようにしているので、配電線に高調波が含まれてい
たとしても、配電線から分岐線の分線に入ってきた高調
波は互いに打ち消して相殺されることとなり、高調波の
影響を受けることもないという効果もある。
【0086】本発明の請求項2によれば、系統電力会社
側の配電線と自家用発電機との間に設けられた分岐線の
途中に枝分かれした3つの分線と、両側の分線にそれぞ
れ検出用接続線を介して接続された検出用インピーダン
ス負荷と、真ん中の分線に間隔を置いてそれぞれ接続さ
れた検出用インピーダンスと、各検出用インピーダンス
負荷と各分線との間にそれぞれ設けられたスイッチと、
両側の分線において各検出用接続線の接続点より系統電
力会社側に流れる電流と該検出用接続線に流れる電流の
和又は差をそれぞれ検出する電流検出器と、真ん中の分
線において2つの検出用インピーダンス負荷が接続され
た接続点の間に流れる電流をそれぞれ検出する電流検出
器と、両側の分線にそれぞれ設けられた各電流検出器
と、真ん中の分線にそれぞれ設けられた各電流検出器と
の両端を交差接続し、該電流検出器又は電流検出器のい
ずれか一方の両端に接続された電流計と備えた構成とし
たことにより、自家用発電設備が電力供給側と連系され
ている場合に、自家用発電機と系統電力会社の配電線と
を接続している分岐線の途中から枝分かれした3本の分
線に接続された4個のスイッチをオンして4個の検出用
インピーダンスを投入したときに、両側の分線にそれぞ
れ設けられた各電流検出器と真ん中の分線に設けられた
各電流検出器のいずれか一方に設けられた電流計には両
電流検出器が検出した電流の差分であるゼロが表示さ
れ、又は自家用発電機又は系統電力会社からこれらの各
検出用インピーダンス負荷に流れる電流ik或いは−i
kが表示されるので、電流計の表示がゼロであれば自家
用発電設備の単独運転と判定することができ、電流計の
表示がik或いは−ikであれば、自家用発電機が系統
電力会社と連系している場合と簡単に判定することがで
き、自家用発電設備が単独運転していると判定した場合
は直ちに自家用発電設備を系統電力会社側から分離さ
せ、自家用発電説側の機器類の損傷、或いは系統電力会
社側の配電線の保守点検時の事故等の各種の事故の発生
を防止できるという効果を有する。さらに、電流計の表
示がikであれば、自家用発電機が系統電力会社と連系
している場合で逆潮流の状態と判定することができ、電
流計の表示が−ikであれば、自家用発電機が系統電力
会社と連系している場合で潮流の状態と判定することが
でき、きめ細かい判定が行えるという効果ある。また、
配電線に接続された分岐線の隣接する分線相互におい
て、分線に設けられたそれぞれの電流検出器は両端が交
差接続され、両者の電流の差分としてik或いは−ik
を取り出すようにしているので、配電線に高調波が含ま
れていたとしても、配電線から分岐線の分線に入ってき
た高調波は互いに打ち消して相殺されることとなり、高
調波の影響を受けることもないという効果もある。
【0087】本発明の請求項3によれば、系統電力会社
側の配電線と自家用発電機との間に設けられた分岐線の
途中に枝分かれした2つの分線と、一方の分線に間隔を
置いてそれぞれ検出用接続線を介して接続されたn個の
検出用インピーダンス負荷と、他方の分線に間隔を置い
てそれぞれ接続されたn+1個の検出用インピーダンス
負荷と、各検出用インピーダンス負荷と各分線との間に
それぞれ設けられたスイッチと、上記一方の分線におい
て各検出用接続線の接続点より系統電力会社側に流れる
電流と該検出用接続線に流れる電流との和又は差をそれ
ぞれ検出するn個の電流検出器と、上記他方の分線にお
いて互いに隣接する検出用インピーダンス負荷との接続
線の間に流れる電流をそれぞれ検出するn個の電流検出
器と、各電流検出器の両端に接続された電流計からそれ
ぞれ入力された電流値の変化に基づいて自家用発電機の
単独運転か自家用発電設備が系統電力会社と連系してい
るかどうかを判定する単独運転判定手段とを備えた構成
としたことにより、自家用発電設備が電力供給側と連系
されている場合に、自家用発電機と系統電力会社の配電
線とを接続している分岐線の途中から枝分かれした2つ
の分線にそれぞれ接続されたn+(n+1)個のスイッ
チをオン、オフしてn+(n+1)個の検出用インピー
ダンスを投入したり、投入しないときに、単独運転判定
手段が上記一方の分線における各電流検出器と上記他方
の分線における各電流検出器にそれぞれ設けられた電流
計とから各々入力された電流値の変化に基づいて自家用
発電機の単独運転か自家用発電設備が系統電力会社と連
系しているかどうかを判定することができるという効果
がある。
【0088】本発明の請求項4によれば、系統電力会社
側の配電線と自家用発電機との間に設けられた分岐線の
途中に枝分かれした3つの分線と、両側の分線にそれぞ
れ検出用接続線を介して接続された検出用インピーダン
ス負荷と、真ん中の分線に間隔を置いてそれぞれ接続さ
れた検出用インピーダンスと、各検出用インピーダンス
負荷と各分線との間にそれぞれ設けられたスイッチと、
両側の分線において各検出用接続線の接続点より系統電
力会社側に流れる電流と該検出用接続線に流れる電流の
和又は差をそれぞれ検出する電流検出器と、真ん中の分
線において2つの検出用インピーダンス負荷が接続され
た接続点の間に流れる電流をそれぞれ検出する電流検出
器と、各電流検出器の両端に接続された電流計からそれ
ぞれ入力された電流値の変化に基づいて自家用発電機の
単独運転か自家用発電設備が系統電力会社と連系してい
るかどうかを判定する単独運転判定手段とを備えた構成
としたことにより、自家用発電設備が電力供給側と連系
されている場合に、4個のスイッチをオン、オフして4
個の検出用インピーダンスを投入したり、投入しなかっ
たときに、単独運転判定手段が両側の分線にそれぞれ設
けられた各電流検出器と真ん中の分線に設けられた各電
流検出器にそれぞれ設けられた電流計とからそれぞれ入
力された電流値の変化に基づいて自家用発電機の単独運
転か自家用発電設備が系統電力会社と連系しているかど
うかを判定することができるという効果がある。
【0089】本発明の請求項5によれば、系統電力会社
側の配電線と自家用発電機との間に設けられた分岐線の
途中に枝分かれした2つの分線と、一方の分線に間隔を
置いてそれぞれ検出用接続線を介して接続されたn個の
検出用インピーダンス負荷と、他方の分線に間隔を置い
てそれぞれ接続されたn+1個の検出用インピーダンス
負荷と、上記一方の分線において各検出用接続線の接続
点より系統電力会社側に流れる電流と該検出用接続線に
流れる電流との和又は差をそれぞれ検出するn個の電流
検出器と、上記他方の分線において互いに隣接する検出
用インピーダンス負荷との接続線の間に流れる電流をそ
れぞれ検出するn個の電流検出器と、上記一方の分線に
おける各電流検出器の両端と上記他方の分線における各
電流検出器の両端とを自家用発電機側より順次交差接続
し、当該いずれか一方の電流検出器の両端に接続された
n個の電流計とを備えた構成としたことにより、自家用
発電設備が電力供給側と連系されている場合に、自家用
発電機側より順次それぞれ交差接続された一方の分線に
おける各電流検出器と他方の分線における各電流検出器
のいずれか一方に設けられた電流計には両電流検出器が
検出した電流の差分であるゼロが表示され、又は自家用
発電機又は系統電力会社からこれらの各検出用インピー
ダンス負荷に流れる電流ik或いは−ikが表示される
ので、電流計の表示がゼロであれば自家用発電設備の単
独運転と判定することができ、電流計の表示がik或い
は−ikであれば、自家用発電機が系統電力会社と連系
している場合と簡単に判定することができ、自家用発電
設備が単独運転していると判定した場合は直ちに自家用
発電設備を系統電力会社側から分離させ、自家用発電説
側の機器類の損傷、或いは系統電力会社側の配電線の保
守点検時の事故等の各種の事故の発生を防止できるとい
う効果を有する。さらに、電流計の表示がikであれ
ば、自家用発電機が系統電力会社と連系している場合で
逆潮流の状態と判定することができ、電流計の表示が−
ikであれば、自家用発電機が系統電力会社と連系して
いる場合で潮流の状態と判定することができ、きめ細か
い判定が行えるという効果ある。また、配電線に接続さ
れた分岐線の分線に設けられたそれぞれの電流検出器は
両端が交差接続され、両者の電流の差分としてik或い
は−ikを取り出すようにしているので、配電線に高調
波が含まれていたとしても、配電線から分岐線の分線に
入ってきた高調波は互いに打ち消して相殺されることと
なり、高調波の影響を受けることもないという効果もあ
る。
【0090】本発明の請求項6によれば、系統電力会社
側の配電線と自家用発電機との間に設けられた分岐線の
途中に枝分かれした3つの分線と、両側の分線にそれぞ
れ検出用接続線を介して接続された検出用インピーダン
ス負荷と、真ん中の分線に間隔を置いてそれぞれ接続さ
れた検出用インピーダンスと、両側の分線において各検
出用接続線の接続点より系統電力会社側に流れる電流と
該検出用接続線に流れる電流の和又は差をそれぞれ検出
する電流検出器と、真ん中の分線において2つの検出用
インピーダンス負荷が接続された接続点の間に流れる電
流をそれぞれ検出する電流検出器と、両側の分線にそれ
ぞれ設けられた各電流検出器と、真ん中の分線にそれぞ
れ設けられた各電流検出器との両端を交差接続し、該電
流検出器又は電流検出器のいずれか一方の両端に接続さ
れた電流計と備えた構成としたことにより、自家用発電
設備が電力供給側と連系されている場合に、両側の分線
にそれぞれ設けられた各電流検出器と真ん中の分線に設
けられた各電流検出器のいずれか一方に設けられた電流
計には両電流検出器が検出した電流の差分であるゼロが
表示され、又は自家用発電機又は系統電力会社からこれ
らの各検出用インピーダンス負荷に流れる電流ik或い
は−ikが表示されるので、電流計の表示がゼロであれ
ば自家用発電設備の単独運転と判定することができ、電
流計の表示がik或いは−ikであれば、自家用発電機
が系統電力会社と連系している場合と簡単に判定するこ
とができ、自家用発電設備が単独運転していると判定し
た場合は直ちに自家用発電設備を系統電力会社側から分
離させ、自家用発電説側の機器類の損傷、或いは系統電
力会社側の配電線の保守点検時の事故等の各種の事故の
発生を防止できるという効果を有する。さらに、電流計
の表示がikであれば、自家用発電機が系統電力会社と
連系している場合で逆潮流の状態と判定することがで
き、電流計の表示が−ikであれば、自家用発電機が系
統電力会社と連系している場合で潮流の状態と判定する
ことができ、きめ細かい判定が行えるという効果ある。
また、配電線に接続された分岐線の隣接する分線相互に
おいて、分線に設けられたそれぞれの電流検出器は両端
が交差接続され、両者の電流の差分としてik或いは−
ikを取り出すようにしているので、配電線に高調波が
含まれていたとしても、配電線から分岐線の分線に入っ
てきた高調波は互いに打ち消して相殺されることとな
り、高調波の影響を受けることもないという効果もあ
る。
【0091】本発明の請求項7によれば、系統電力会社
側の配電線と自家用発電機との間に設けられた分岐線の
途中に枝分かれした2つの分線と、一方の分線に間隔を
置いてそれぞれ検出用接続線を介して接続されたn個の
検出用インピーダンス負荷と、他方の分線に間隔を置い
てそれぞれ接続されたn+1個の検出用インピーダンス
負荷と、上記一方の分線において各検出用接続線の接続
点より系統電力会社側に流れる電流と該検出用接続線に
流れる電流との和又は差をそれぞれ検出するn個の電流
検出器と、上記他方の分線において互いに隣接する検出
用インピーダンス負荷との接続線の間に流れる電流をそ
れぞれ検出するn個の電流検出器と、各電流検出器の両
端に接続された電流計からそれぞれ入力された電流値の
変化に基づいて自家用発電機の単独運転か自家用発電設
備が系統電力会社と連系しているかどうかを判定する単
独運転判定手段とを備えた構成としたことにより、自家
用発電設備が電力供給側と連系されている場合に、単独
運転判定手段が上記一方の分線における各電流検出器と
上記他方の分線における各電流検出器にそれぞれ設けら
れた電流計とから各々入力された電流値の変化に基づい
て自家用発電機の単独運転か自家用発電設備が系統電力
会社と連系しているかどうかを判定することができると
いう効果がある。
【0092】本発明の請求項8によれば、系統電力会社
側の配電線と自家用発電機との間に設けられた分岐線の
途中に枝分かれした3つの分線と、両側の分線にそれぞ
れ検出用接続線を介して接続された検出用インピーダン
ス負荷と、真ん中の分線に間隔を置いてそれぞれ接続さ
れた検出用インピーダンスと、両側の分線において各検
出用接続線の接続点より系統電力会社側に流れる電流と
該検出用接続線に流れる電流の和又は差をそれぞれ検出
する電流検出器と、真ん中の分線において2つの検出用
インピーダンス負荷が接続された接続点の間に流れる電
流をそれぞれ検出する電流検出器と、各電流検出器の両
端に接続された電流計からそれぞれ入力された電流値の
変化に基づいて自家用発電機の単独運転か自家用発電設
備が系統電力会社と連系しているかどうかを判定する単
独運転判定手段とを備えた構成としたことにより、自家
用発電設備が電力供給側と連系されている場合に、単独
運転判定手段が両側の分線にそれぞれ設けられた各電流
検出器と真ん中の分線に設けられた各電流検出器にそれ
ぞれ設けられた電流計とから各々入力された電流値の変
化に基づいて自家用発電機の単独運転か自家用発電設備
が系統電力会社と連系しているかどうかを判定すること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る自家用発電設備の
単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図2】本発明の実施の形態2に係る自家用発電設備の
単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図3】本発明の実施の形態3に係る自家用発電設備の
単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図4】本発明の実施の形態4に係る自家用発電設備の
単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図5】本発明の実施の形態5に係る自家用発電設備の
単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図6】本発明の実施の形態6に係る自家用発電設備の
単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図7】本発明の実施の形態7に係る自家用発電設備の
単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図8】本発明の実施の形態8に係る自家用発電設備の
単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図9】本発明の実施の形態9に係る自家用発電設備の
単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図10】本発明の実施の形態10に係る自家用発電設
備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図11】本発明の実施の形態11に係る自家用発電設
備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図12】本発明の実施の形態12に係る自家用発電設
備の単独運転検出装置の構成を示す単線結線図である。
【図13】従来の負荷変動方式の単独運転防止装置の構
成を示した図である。
【符号の説明】
1 系統電力会社 2 自家用発電設備 3 配電線 6 分岐線 6a 分線 6b 分線 7 自家用発電機 11 第1の検出用インピーダンス負荷 12 第1のスイッチ 12a 検出用接続線 13 第2の検出用インピーダンス負荷 14 第2のスイッチ 15 第3の検出用インピーダンス負荷 16 第3のスイッチ 17 第1の電流検出器 18 第2の電流検出器 19 電流計

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力を供給する系統電力会社側から配電
    線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機から主と
    して電力を供給される自家用負荷を有する自家用発電設
    備であって、 系統電力会社側の配電線と自家用発電機との間に設けら
    れた分岐線の途中に枝分かれした2つの分線と、 一方の分線に間隔を置いてそれぞれ検出用接続線を介し
    て接続されたn個の検出用インピーダンス負荷と、 他方の分線に間隔を置いてそれぞれ接続されたn+1個
    の検出用インピーダンス負荷と、 各検出用インピーダンス負荷と各分線との間にそれぞれ
    設けられたスイッチと、 上記一方の分線において各検出用接続線の接続点より系
    統電力会社側に流れる電流と該検出用接続線に流れる電
    流との和又は差をそれぞれ検出するn個の電流検出器
    と、 上記他方の分線において互いに隣接する検出用インピー
    ダンス負荷との接続線の間に流れる電流をそれぞれ検出
    するn個の電流検出器と、 上記一方の分線における各電流検出器の両端と上記他方
    の分線における各電流検出器の両端とを自家用発電機側
    より順次交差接続し、当該いずれか一方の電流検出器の
    両端に接続されたn個の電流計とを備えたことを特徴と
    する自家用発電設備の単独運転検出装置。
  2. 【請求項2】 電力を供給する系統電力会社側から配電
    線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機から主と
    して電力を供給される自家用負荷を有する自家用発電設
    備であって、 系統電力会社側の配電線と自家用発電機との間に設けら
    れた分岐線の途中に枝分かれした3つの分線と、 両側の分線にそれぞれ検出用接続線を介して接続された
    検出用インピーダンス負荷と、 真ん中の分線に間隔を置いてそれぞれ接続された検出用
    インピーダンスと、 各検出用インピーダンス負荷と各分線との間にそれぞれ
    設けられたスイッチと、 両側の分線において各検出用接続線の接続点より系統電
    力会社側に流れる電流と該検出用接続線に流れる電流の
    和又は差をそれぞれ検出する電流検出器と、 真ん中の分線において2つの検出用インピーダンス負荷
    が接続された接続点の間に流れる電流をそれぞれ検出す
    る電流検出器と、 両側の分線にそれぞれ設けられた各電流検出器と、真ん
    中の分線にそれぞれ設けられた各電流検出器との両端を
    交差接続し、該電流検出器又は電流検出器のいずれか一
    方の両端に接続された電流計とを備えたことを特徴とす
    る自家用発電設備の単独運転検出装置。
  3. 【請求項3】 電力を供給する系統電力会社側から配電
    線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機から主と
    して電力を供給される自家用負荷を有する自家用発電設
    備であって、 系統電力会社側の配電線と自家用発電機との間に設けら
    れた分岐線の途中に枝分かれした2つの分線と、 一方の分線に間隔を置いてそれぞれ検出用接続線を介し
    て接続されたn個の検出用インピーダンス負荷と、 他方の分線に間隔を置いてそれぞれ接続されたn+1個
    の検出用インピーダンス負荷と、 各検出用インピーダンス負荷と各分線との間にそれぞれ
    設けられたスイッチと、 上記一方の分線において各検出用接続線の接続点より系
    統電力会社側に流れる電流と該検出用接続線に流れる電
    流との和又は差をそれぞれ検出するn個の電流検出器
    と、 上記他方の分線において互いに隣接する検出用インピー
    ダンス負荷との接続線の間に流れる電流をそれぞれ検出
    するn個の電流検出器と、 各電流検出器の両端に接続された電流計からそれぞれ入
    力された電流値の変化に基づいて自家用発電機の単独運
    転か自家用発電設備が系統電力会社と連系しているかど
    うかを判定する単独運転判定手段とを備えたことを特徴
    とする自家用発電設備の単独運転検出装置。
  4. 【請求項4】 電力を供給する系統電力会社側から配電
    線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機から主と
    して電力を供給される自家用負荷を有する自家用発電設
    備であって、 系統電力会社側の配電線と自家用発電機との間に設けら
    れた分岐線の途中に枝分かれした3つの分線と、 両側の分線にそれぞれ検出用接続線を介して接続された
    検出用インピーダンス負荷と、 真ん中の分線に間隔を置いてそれぞれ接続された検出用
    インピーダンスと、 各検出用インピーダンス負荷と各分線との間にそれぞれ
    設けられたスイッチと、 両側の分線において各検出用接続線の接続点より系統電
    力会社側に流れる電流と該検出用接続線に流れる電流の
    和又は差をそれぞれ検出する電流検出器と、 真ん中の分線において2つの検出用インピーダンス負荷
    が接続された接続点の間に流れる電流をそれぞれ検出す
    る電流検出器と、 各電流検出器の両端に接続された電流計からそれぞれ入
    力された電流値の変化に基づいて自家用発電機の単独運
    転か自家用発電設備が系統電力会社と連系しているかど
    うかを判定する単独運転判定手段とを備えたことを特徴
    とする自家用発電設備の単独運転検出装置。
  5. 【請求項5】 電力を供給する系統電力会社側から配電
    線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機から主と
    して電力を供給される自家用負荷を有する自家用発電設
    備であって、 系統電力会社側の配電線と自家用発電機との間に設けら
    れた分岐線の途中に枝分かれした2つの分線と、 一方の分線に間隔を置いてそれぞれ検出用接続線を介し
    て接続されたn個の検出用インピーダンス負荷と、 他方の分線に間隔を置いてそれぞれ接続されたn+1個
    の検出用インピーダンス負荷と、 上記一方の分線において各検出用接続線の接続点より系
    統電力会社側に流れる電流と該検出用接続線に流れる電
    流との和又は差をそれぞれ検出するn個の電流検出器
    と、 上記他方の分線において互いに隣接する検出用インピー
    ダンス負荷との接続線の間に流れる電流をそれぞれ検出
    するn個の電流検出器と、 上記一方の分線における各電流検出器の両端と上記他方
    の分線における各電流検出器の両端とを自家用発電機側
    より順次交差接続し、当該いずれか一方の電流検出器の
    両端に接続されたn個の電流計とを備えたことを特徴と
    する自家用発電設備の単独運転検出装置。
  6. 【請求項6】 電力を供給する系統電力会社側から配電
    線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機から主と
    して電力を供給される自家用負荷を有する自家用発電設
    備であって、 系統電力会社側の配電線と自家用発電機との間に設けら
    れた分岐線の途中に枝分かれした3つの分線と、 両側の分線にそれぞれ検出用接続線を介して接続された
    検出用インピーダンス負荷と、 真ん中の分線に間隔を置いてそれぞれ接続された検出用
    インピーダンスと、 両側の分線において各検出用接続線の接続点より系統電
    力会社側に流れる電流と該検出用接続線に流れる電流の
    和又は差をそれぞれ検出する電流検出器と、 真ん中の分線において2つの検出用インピーダンス負荷
    が接続された接続点の間に流れる電流をそれぞれ検出す
    る電流検出器と、 両側の分線にそれぞれ設けられた各電流検出器と、真ん
    中の分線にそれぞれ設けられた各電流検出器との両端を
    交差接続し、該電流検出器又は電流検出器のいずれか一
    方の両端に接続された電流計とを備えたことを特徴とす
    る自家用発電設備の単独運転検出装置。
  7. 【請求項7】 電力を供給する系統電力会社側から配電
    線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機から主と
    して電力を供給される自家用負荷を有する自家用発電設
    備であって、 系統電力会社側の配電線と自家用発電機との間に設けら
    れた分岐線の途中に枝分かれした2つの分線と、 一方の分線に間隔を置いてそれぞれ検出用接続線を介し
    て接続されたn個の検出用インピーダンス負荷と、 他方の分線に間隔を置いてそれぞれ接続されたn+1個
    の検出用インピーダンス負荷と、 上記一方の分線において各検出用接続線の接続点より系
    統電力会社側に流れる電流と該検出用接続線に流れる電
    流との和又は差をそれぞれ検出するn個の電流検出器
    と、 上記他方の分線において互いに隣接する検出用インピー
    ダンス負荷との接続線の間に流れる電流をそれぞれ検出
    するn個の電流検出器と、 各電流検出器の両端に接続された電流計からそれぞれ入
    力された電流値の変化に基づいて自家用発電機の単独運
    転か自家用発電設備が系統電力会社と連系しているかど
    うかを判定する単独運転判定手段とを備えたことを特徴
    とする自家用発電設備の単独運転検出装置。
  8. 【請求項8】 電力を供給する系統電力会社側から配電
    線を介して電力が供給され、かつ自家用発電機から主と
    して電力を供給される自家用負荷を有する自家用発電設
    備であって、 系統電力会社側の配電線と自家用発電機との間に設けら
    れた分岐線の途中に枝分かれした3つの分線と、 両側の分線にそれぞれ検出用接続線を介して接続された
    検出用インピーダンス負荷と、 真ん中の分線に間隔を置いてそれぞれ接続された検出用
    インピーダンスと、 両側の分線において各検出用接続線の接続点より系統電
    力会社側に流れる電流と該検出用接続線に流れる電流の
    和又は差をそれぞれ検出する電流検出器と、 真ん中の分線において2つの検出用インピーダンス負荷
    が接続された接続点の間に流れる電流をそれぞれ検出す
    る電流検出器と、 各電流検出器の両端に接続された電流計からそれぞれ入
    力された電流値の変化に基づいて自家用発電機の単独運
    転か自家用発電設備が系統電力会社と連系しているかど
    うかを判定する単独運転判定手段とを備えたことを特徴
    とする自家用発電設備の単独運転検出装置。
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