JP2001186657A - 省電力回路 - Google Patents

省電力回路

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JP2001186657A
JP2001186657A JP36935899A JP36935899A JP2001186657A JP 2001186657 A JP2001186657 A JP 2001186657A JP 36935899 A JP36935899 A JP 36935899A JP 36935899 A JP36935899 A JP 36935899A JP 2001186657 A JP2001186657 A JP 2001186657A
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Hidefumi Kobayashi
秀文 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電源オフ待機機能を有する電子機器において、
待機時に商用電源から供給される電力を削減するととも
に、制御の簡略化により安定した動作を実現する。 【解決手段】省電力回路は、機器の主回路部と、制御マ
イコン65と、制御マイコン65に各種入力を与える操
作スイッチ群72及び電源切換えスイッチ73とを備え
る。制御マイコン65は主回路部に電力が供給されてい
るときに行なう通常動作状態と、前記主回路部への電力
供給が停止して操作スイッチ群72及び電源切換えスイ
ッチ73からの入力を待機する電源オフ待機時に行なう
スタンバイ動作状態とをとるようになっている。そし
て、電源オフ待機時に制御マイコン65は操作スイッチ
群72及び電源切換えスイッチ73への電源供給を間欠
的に行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の待機電
力を削減するため、待機用回路群の消費電力の低減を行
う回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子機器においては、使用者の操
作により電源がオフにされた状態のときもリモートコン
トローラからの制御コマンドによる信号の検出や機器操
作パネル上の電源切換スイッチによる電源切換操作の入
力検出のため、制御マイクロコンピュータ(以下「マイ
コン」という)、及びそのマイコン周辺回路(待機用回
路)のための電源を備えている。また、主回路の電源供
給を制御する電源リレーの駆動のための電源も備えてい
る。制御マイコンは電源スイッチの操作検出及びリモー
トコントロールコマンドの認識を行い主回路の電源供給
の切換を行えるよう構成されている。そのため、機器内
部では制御マイコンやその周辺回路(特に待機時に必要
な回路)に対し、常時電源供給が行われていた。
【0003】図1は電源を切った時の待機機能を有する
従来の電子機器の電源回路の概略ブロック回路構成を示
している。尚、この図においては、煩雑さを避けるた
め、発明内容とは直接関係ない各種信号線は省略されて
いる。この電源回路にはACコンセント1が設けられて
おり、このコンセント1を通して商用電源が供給され
る。ACコンセント1に接続されるACラインは保護ヒ
ューズ2を介して待機用回路群5に電源を供給するサブ
電源回路3とメイン回路群7の電源供給を制御するAC
リレー4に分配される。ACリレー4がオンされるとA
Cラインを通してAC電源がメイン電源回路6に供給さ
れ、メイン電源回路6により電子機器を機能させるメイ
ン回路群7に電源が供給される。
【0004】サブ電源回路3からは制御用マイコン8、
リセット回路9、停電検出回路10、操作スイッチ入力
回路11、リモコン受光器12及びその他、状態検出回
路13からなる待機回路群5用の待機時電源供給ライン
18と、停電時制御マイコン8にメモリーバックアップ
用の電力を供給するダイオード15及びコンデンサ16
からなるバックアップ電源17を介して制御マイコン8
に接続されるバックアップ電源ライン19aと、メイン
電源回路6への電源供給の入切を制御するACリレー4
を動作させるに必要なACリレー駆動用電源ライン19
bが用意されている。
【0005】尚、ACリレー4は制御用マイコン8の制
御信号出力に従い動作するリレー駆動回路14により制
御される。メイン電源回路6からは、電子機器が電源オ
ンの状態で必要とされる機能を実現する各種回路へ電源
供給が行われる。
【0006】図1はオーディオシステムを例として回路
ブロックを記述しており、同図に示す通りメイン電源回
路6により平滑、安定化された電源はオーディオ回路2
0、スピーカアンプ回路21、MD回路22、MD制御
回路23、CD回路24、チューナー回路25、から構
成されるメイン回路群7に供給される。MD用制御回路
23はマイコンで構成されており、電源オン時に制御マ
イコン8とともに機器の機能を制御する。
【0007】メイン電源回路6は電源オン時にメイン回
路群7の動作負荷電流において最適化されているので負
荷電流の少なくなる電源オフ時すなわち操作待機状態に
おいては極めて電源効率が悪くなり、電源オフ時にこの
メイン電源回路6がACラインに接続されていると多く
の電力を無駄に消費してしまう。そのため、電源回路を
メイン電源回路6と待機時の少ない負荷電流に最適化さ
れたサブ電源3に分けて構成し、メイン電源回路6への
電源供給をACリレー4により電源オフ待機時は切断す
るとともに操作スイッチ入力信号及びリモートコントロ
ール信号の検出等の操作待機機能はサブ電源回路側の待
機用回路群5により行なわれるようになっている。
【0008】一方、この種の機能を目的とする制御用マ
イコン8は、停電時やプログラム待機中の消費電力を低
減するために、状態に応じて動作に不要なマイコン内部
の回路ブロックの動作を停止し、低消費電力状態とする
数種のスタンバイ動作状態が用意されており、制御マイ
コン自体も待機時の消費電力を削減するようになってい
る。
【0009】図2は制御用マイコンの一例を挙げてい
る。ここで、その内部ブロック図を用いて上記スタンバ
イ動作状態を説明する。尚、同図においては煩雑さを避
けるため、発明内容とは直接関係ない各種信号線は省略
されている。図2に挙げる制御マイコン26はマイコン
全体にクロック信号を配分するクロックジェネレータ2
7にメインクロック発振回路28とリセット動作開始時
にメインクロック発振回路28が安定に発振するまで同
クロックに代わりクロック信号を供給する内蔵発振回路
29と時計の時間計数を正確に行うための基準となる水
晶発振回路30の3種類の発振回路が接続され、クロッ
クジェネレータ27によりCPU31からの制御に従
い、各ブロックに基準周期信号が供給されている。
【0010】また、CPU31にはシステムバスBSを
介し、割込み制御部32とスタンバイ動作制御部33と
常時動作周辺回路34とスタンバイ動作周辺回路35が
接続されている。スタンバイ動作状態においては、上記
スタンバイ動作制御部33により表1に示すように各状
態に応じて回路ブロックの動作が制御され、低消費電力
状態とされる。
【0011】通常動作状態においては、プログラムによ
り機器の使用に応じて発振回路の動作選択が行われ記憶
装置RAM(図示せず)は機能を満たすため操作され
る。ホールド状態では各回路ブロックの動作設定を行っ
た後、CPU31が停止し、CPU停止による低消費電
力状態となる。ホールド状態は、長時間RAMのデータ
保持のため使用されるものでデータ保持に必要な回路ブ
ロック以外は停止する。
【0012】時計状態は、水晶発振回路30を基準信号
とした時計計数のみを行うことを目的として使用される
もので基準信号の計数に必要な回路ブロック以外は停止
する。この時、時計のカウントアップはCPU停止のま
までは不可能であるので専用の割込み入力を計数用回路
部により発生させ、通常動作状態に戻ってから行う。三
種類のスタンバイ動作状態の中で、どの状態を使用する
かは実現しようとする機能によって選択されるが、いず
れの場合もスタンバイ動作状態から通常動作状態への遷
移は内部要因又は外部要因による割込み要求信号によっ
て行われる。
【0013】
【表1】
【0014】図3は以上説明したスタンバイ動作機能を
用いて、待機時消費電力を低減するため、プログラムに
よるCPU31の遷移を示すものである。図3におい
て、電源オンの状態である通常動作状態36において、
電源切換操作入力により電源オフとなるときは、待機時
消費電力を低減するため、スタンバイ動作状態37に遷
移する。
【0015】スタンバイ動作状態37にあるとき、機器
の操作パネル上の操作スイッチ入力信号39又はリモコ
ン受光信号40の入力があったときは、割込みとして入
力され、通常動作状態36に遷移後、操作入力の認識あ
るいはリモコン信号の認識が行われる。この時、電源切
換操作入力であると認識された時は、そのまま通常動作
状態にとどまり、機器の電源オン処理を行い、他の操作
入力と判断される時は、再度、スタンバイ動作状態37
に戻り、入力信号の待機状態にはいる。
【0016】一方、時計機能がある場合は、電源オフ中
も時計の計数を行うため、基準信号を適宜分周し、1秒
経過した時点で、時計計数要求41より発生した割込み
信号により通常動作状態に遷移し、時計のカウントアッ
プ処理を行った後、再度スタンバイ動作状態に戻る。
【0017】以上のように構成し動作する省電力回路に
おいて使用される表示素子駆動回路部、操作スイッチ入
力部及びメカニズム等の状態検出スイッチ入力部の一例
を図4に示す。図4の回路例では、機器パネルの操作ス
イッチ入力にA/D入力端子42を使用し、連鎖的なス
イッチ群である操作スイッチ群43内の各操作入力スイ
ッチS1〜Snが押された時、抵抗器R1〜Rnによる分
圧によりA/D入力端子42に入力される電圧が異なる
ことを利用する操作入力キー検出回路の概要図が示され
ている。
【0018】各操作入力スイッチが押されたとき、A/
D入力端子42にプルアップ抵抗44とそれぞれの入力
スイッチS1〜Snに接続された抵抗器R1〜Rnにより
抵抗分割された電圧がA/D入力端子42に入力され、
制御マイコン55は予め定めた各操作入力スイッチS1
〜Snの電圧値と比較して、操作入力の判断を行う。操
作スイッチ入力に対し、A/D入力端子42を使用して
入力する方法は、公知の手法であるので、これ以上の説
明は省略する。
【0019】この時、A/D入力端子42による操作入
力スイッチ入力方法では、A/D変換を行うにあたり、
制御マイコン55内の図示しない関連内部回路を制御す
る必要があるため、制御マイコン55が停止している前
述のスタンバイ動作状態にあっては、電源切換スイッチ
信号を入力することはできない。そのため、電源切換ス
イッチ45はプルアップ抵抗46により電圧を確定した
上で、通常状態に遷移させるキー割込み処理を発生する
ことのできる専用の割込み入力端子47により入力す
る。
【0020】この場合、プログラムの割込み制御に前述
のA/D変換による操作スイッチ入力処理を追加するこ
とにより、電源切換スイッチ45を操作入力スイッチ群
43の最上位に配置し、A/D入力端子42と割込み入
力端子47の両方に接続することで配線を簡略化するこ
とも可能ではある。
【0021】一方、メカニズム等の状態検出を行う汎用
スイッチ48の信号入力は、プルアップ抵抗49により
常時電源供給を受け、汎用入力端子50により入力され
る。表示回路においては、LED51に電流制限抵抗5
2を介して、常時電源供給されており、制御マイコン5
5の出力端子54の状態に応じて、LED51が駆動さ
れる。
【0022】図5はこのような動作を行う制御マイコン
の操作スイッチ入力による割込み及び時計計数要求によ
る割込みに対しての動作と、状態検出入力回路及びLE
D駆動出力回路の動作をタイミング図により示すもので
ある。図5において、汎用スイッチ入力信号56はメカ
ニズムの状態検出等に使用される汎用スイッチからの入
力信号を示すもので、スタンバイ動作状態でも常時電源
供給が行われるためスイッチの状態のみに依存して変化
する。
【0023】同様に、電源切換スイッチ入力信号57
は、電源切換スイッチ45からの入力信号を示すもの
で、常時電源供給が行われるため、スイッチの状態のみ
に依存して変化し、スイッチがオンする時低電圧とな
り、電源切換スイッチ割込み58に示す電源スイッチ処
理要求63を発生、制御マイコン動作60に示すように
制御マイコン55は当該処理を行う。
【0024】図では、一回目のスイッチ入力では、処理
要求に従い、電源切換スイッチの入力処理を行ったが、
低電圧となる時間が短かったため、チャタリングと判定
され機器の電源オン動作にいたらず、再度、スタンバイ
動作状態に戻る動作を表現している。2回目の電源切換
スイッチの入力処理により、電源切換操作入力として認
識され機器の電源オン処理が行われたため、制御マイコ
ン55は通常動作状態として動作を継続している。
【0025】時計計数割込み59は、スタンバイ動作状
態中も動作可能な時計用タイマ回路からの時計処理要求
64の発生の様子を示すもので、同割込み信号は基準信
号に従って動作する時計用タイマ回路からの処理要求で
あるため、定期的に発生する。時計処理要求が発生する
と、制御マイコンはスタンバイ動作状態から、通常動作
状態に遷移し、当該時計数処理を完了し、再度、スタン
バイ動作状態に戻る。尚、通常動作状態においても時計
処理要求が発生すると、制御マイコンは同様に時計のカ
ウント処理を行うが、図においては、通常動作状態の処
理中に含まれている。
【0026】一方、LED表示駆動出力信号62は、通
常動作時にのみ制御を行われ、スタンバイ動作状態にお
いては、次回、通常動作となり、制御が行われるまで継
続して表示を行う。
【0027】上記構成によれば、電源オフ待機時は、A
Cリレーによりメイン回路電源をACラインにて切断さ
れるため、メイン回路群では全く電力が消費されず、ま
た、常時商用電源に接続されている待機用電源も少ない
負荷電流を考慮して設計されるため、電源効率が良く、
低消費電力化を図ることができる。加えて、待機機能用
の制御マイコン自体も、低消費電力状態とした上で外部
又は内部のイベントを割込みとして取込み、処理が必要
な時間のみ間欠式に動作させることにより、消費電力を
削減することができる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常、民生
用電子機器の場合、1日の使用時間は数時間であり、電
源オフ時、すなわち待機状態の時間の方が長く、その待
機状態での消費電力を積算すると、かなりの電力にな
り、軽視することはできない。そのため更なる待機時の
消費電力削減が要求されている。しかしながら、上記従
来例においては、周辺入力検出回路のプルアップ抵抗4
4、46、49に常時電源が供給されており、スイッチ
が閉じている場合は、電流を消費している。
【0029】さらに、制御マイコン55が通常動作状態
となるのが、割込み処理時の不定期間隔ため、LED表
示の間欠駆動を安定して行うことができない。そのため
LED51による表示の間、LED51を間欠駆動せず
に、常時オンにしていた。また、制御マイコン55は前
記の機能を実現するために、外部イベント及び内部イベ
ントを割込み入力として受付可能とされ、プログラムは
複数の割込み入力処理を制御する必要がある。これによ
り、制御マイコンのプログラムは、複雑になり、動作試
験の妨げとなっている。
【0030】本発明はこのような電源オフ待機機能を有
する電子機器において、待機時に商用電源から供給され
る電力を削減するとともに、制御の簡略化により安定し
た動作を実現するものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明の省電力回路は、
機器の主回路部と、制御部と、前記制御部に各種入力を
与える周辺回路部及び電源切換えスイッチとを備え、前
記制御部が前記主回路部に電力が供給されているときに
行なう通常動作状態と、前記主回路部への電力供給が停
止して前記周辺回路部や切換えスイッチからの入力を待
機する電源オフ待機時に行なうスタンバイ動作状態とを
とるようになっている省電力回路において、前記電源オ
フ待機時に前記制御部は前記周辺回路部及び電源切換え
スイッチへの電源供給を間欠的に行なう。
【0032】また、本発明の省電力回路は、制御部周辺
回路と、表示素子を使用した表示回路と、通常の動作状
態である能動状態と一部機能の動作を停止した低消費電
力状態である休止状態を有し、定期的且つ間欠的に両状
態を繰り返すことにより省電力効果を成し得る機能を持
つ制御部とを備え、前記制御部が能動期間及び休止期間
を自ら設定することにより前記制御部周辺回路への電源
供給を休止期間中は休止するとともに、前記表示回路を
能動期間中のみ動作させる間欠的駆動する。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を
図面に基づいて説明する。図6において、制御用マイコ
ン65はLED表示素子77の点灯切換を行うLED駆
動出力端子66、周辺回路のプルアップ抵抗71、74
に電源供給を行う周辺回路駆動出力端子67、電源切換
スイッチ73を含む操作スイッチ群72からのアナログ
信号を入力するためにA/D変換機能を持つA/D変換
入力端子68及びメカニズム等の状態を検出する汎用入
力端子69を備える。メカニズム等の状態検出とは、例
えばCDステレオの蓋を手動で開閉するようなとき、そ
の蓋の開閉状態の検知であり、一般に検知用スイッチ7
5が設けられていて、そのスイッチ75からの入力によ
って判断する。
【0034】LED表示素子の点灯のためには、一般に
制御用マイコン65よりも高い電圧を使用するため、制
御マイコン65において、MOSトランジスタQ1のオ
ープンドレイン出力をLED駆動出力端子66とする。
そして、電流制限抵抗76を介してLED表示素子77
を先の従来例で説明したACリレー駆動用電源ライン1
9bに対応するライン78に接続し、電源供給を受ける
ようにする。
【0035】操作スイッチ群72の電圧を検出するため
のプルアップ抵抗71とメカニズム状態の検出スイッチ
(汎用入力スイッチ)75の状態を検出するためのプル
アップ抵抗74は、周辺回路駆動端子67に接続し、同
端子67から出力される電圧により電源供給を受ける。
前記出力端子67には、制御マイコン65内のMOSト
ランジスタQ2、Q3を介して電圧が出力される。尚、
トランジスタQ2、Q3はCMOS接続構成となってい
る。
【0036】上記のような回路構成において電子機器の
電源オフ待機状態にある時、図7に示すように制御マイ
コン65は通常動作状態79と低消費電力状態であるス
タンバイ動作状態80を定時的且つ間欠的に遷移する。
そして、通常動作状態79への復帰時に先の周辺回路駆
動出力端子67よりハイ電圧を出力し、周辺回路への電
源供給を行った後、A/D変換入力端子68及び汎用入
力端子69に対し、スイッチ入力処理81を行うととも
に時計のカウントアップ処理82を行う。
【0037】前記処理を完了後、周辺回路駆動出力端子
67をロー電圧に戻し、周辺回路への電源供給を停止す
る。両状態の繰り返し処理にリモコン信号処理要求84
による割込み発生83に対応する処理を加えることによ
り、従来例と同じ電源オフ時待機機能を実現することが
できる。また、この遷移に同期して、通常状態に戻った
時に切換処理を行い、LED表示素子77を間欠式に駆
動を行う。
【0038】図8は図6に示す回路の動作を説明するた
めのタイミング図である。図8は機器の動作93に示す
ように、機器が電源オフ待機状態98から電源オン状態
99への遷移する過程を示している。機器が電源オフ待
機状態98にある時、制御マイコン65は低消費電力状
態であるスタンバイ動作状態80と通常動作状態79と
の間を定期的に遷移している(図8の制御マイコン動作
92参照)。制御マイコン65が通常動作状態79に戻
った時は、端子67からの周辺駆動回路出力89をハイ
電圧として汎用スイッチ入力回路及び電源切換スイッチ
入力回路へ電源を供給する。
【0039】通常動作状態での処理を完了すると、周辺
駆動回路出力89をロー電圧として、スタンバイ動作状
態80に戻る。このように、電源オフ待機状態98であ
っても、通常動作状態79とスタンバイ動作状態80を
交互に繰り返す。汎用スイッチ信号86は汎用スイッチ
75の状態85と周辺回路駆動出力89の積となる。こ
の信号は制御マイコン65が通常動作状態にある時は、
常に汎用スイッチ75の状態を示しており、且つ、スタ
ンバイ動作状態の期間、汎用スイッチ入力回路には電源
電圧は与えられず汎用スイッチ入力の状態に関わらず低
消費電力状態となっている。
【0040】同様に電源切換スイッチ入力信号88は、
電源切換スイッチ73の状態87と周辺回路駆動出力8
9との積となる。但し、電源切換スイッチ73は図6の
操作スイッチ群72の中にあるため、制御マイコン65
は電源切換スイッチ入力信号をA/D変換し、電圧値を
確認した後、操作入力として認識する。この入力処理
は、電源オン時の処理と同一であり、特別なスイッチ入
力端子及び処理を必要としない。
【0041】電源切換スイッチ状態87において、一回
目の信号はロー時間が短いため、ノイズとして無視さ
れ、2回目の信号はA/D変換結果が電源切換と定義さ
れた電圧値と異なるため、電源切換操作と認識されなか
った場合を示す。3回目以降で制御マイコン65はチャ
タリング処理のため3回入力が一致したことを確認し
て、電源切換操作として認識し、電源オン処理を行う。
【0042】時計処理においては、時計計数処理要求9
1に示すように時計処理要求フラグセット94に対し、
制御マイコン65は直ちに時計処理を行うことはなく、
それが通常状態となった時処理を行い、時計処理を終了
した時に時計処理要求フラグクリア95を行い計数を完
了する。
【0043】一方、LED表示において制御マイコン6
5は点灯期間中、通常動作状態に戻った時、点灯であれ
ばLEDを連続駆動、スタンバイ動作状態になるとき連
続駆動を中止し、間欠駆動を実現する。但し、点灯輝度
を変えないようにするため、機器が電源オン状態となっ
た時も、点灯する時は同様の処理を行って間欠駆動す
る。尚、LED表示素子77による表示は例えば機器の
タイマー動作時間中であることを表示するために用いら
れる。
【0044】次に、図9は第2の実施形態を示してお
り、この実施形態が図6の第1実施形態と相違する点
は、制御マイコン65のLED駆動端子66に遅延回路
101を接続し、この遅延回路101を通してLED表
示素子77を駆動している点と、出力端子67に遅延回
路102を設け、その出力によってPNP型のトランジ
スタQ4を駆動し、リモコン受光素子103を動作可能
状態としている点である。尚、リモコン受光素子の出力
は端子104を介して制御マイコン65内へ取り込まれ
る。トランジスタQ4のエミッタは図1に示すように待
機時電源供給ライン18に接続されるものとする。
【0045】図10に示すように、出力端子66から出
力されるLED駆動出力90は遅延回路66によって図
10の90aの如く遅延する。つまり、ローレベル時間
が長くなり、その分、LED表示素子77の発光量が増
大する。しかも、制御マイコン65の間欠動作時間に影
響することなく、発光量を高めることができる。図9の
実施形態では、遅延回路101を外付けとしたが、遅延
回路を制御マイコン65内に形成してもよい。
【0046】次に、リモコン受光素子103は電源供給
を行なってから一定の時間経たないと動作可能状態が確
立しない。つまり、他の周辺回路に比べ動作可能状態と
なるのに時間がかかるのである。しかしながら、本実施
形態では、出力端子67の出力を遅延することにより、
図10の89aに示すように周辺回路駆動出力89より
も所定時間早く立ち上がる信号が得られる。即ち、制御
マイコン65から端子67を介して出力される周辺回路
駆動出力89は能動状態となる周期が一定であるため、
1周期前に休止状態となって時間T2を基準として遅延
回路102により制御マイコン65が能動状態となるt
時間前に素子103の電源供給を開始できる。これによ
り、リモコン受光素子103のような回路があっても、
制御マイコン65の能動状態時間を短くでき、省電力化
を図れる。
【0047】上記第1、第2実施形態による利点や効果
は上述の説明及び後述する発明の効果の記載で明かであ
るが、それ以外にも次のようなメリットがある。即ち、
通常、制御マイコン基準周期信号の周期を確認する時、
発振回路に直接測定端子を接続すると、発信周波数がず
れるため、正確な周期の計測ができなかったが、本実施
形態では、制御マイコン65が通常状態とスタンバイ動
作状態を遷移する周期が、制御マイコン65の基準周波
数に従い、また、プログラムの設計により既知のものと
なるため、電源オフ待機時の周辺回路駆動出力の周期を
計測することにより、制御マイコン65の発振回路に影
響することなく、その周波数を確認することが可能とな
る。また、電源オフ時待機状態に時計専用の制御部内蔵
又は外付けのカウンタ回路の他、プログラムにより記憶
装置を使用した処理が可能となるため、通常動作時に、
1秒又はそれ以外の60の公約数を基本周期として、時
計機能を実現することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明に係る省電力回路は、上述したよ
うな構成としているので、従来、電源オフ時待機状態に
あっても常時電流を消費していた入力周辺回路及びLE
D点灯駆動回路等の待機用回路群の電源制御において、
制御部(制御用マイコン)が動作期間中に自ら必要な回
路群に電源供給を行い、制御部が低消費電力状態にある
ときは、それら周辺回路に電源供給を行わないため、平
均消費電力を削減することができ、省電力効果を上げる
ことができる。加えて、操作キー入力要求及び時計カウ
ントアップ要求の割込み信号入力を使用しないで、電源
オフ時待機電力機能を実現することができるので、待機
機能の処理を簡略化する事が可能となる。
【0049】また、電源オフ待機時に低消費電力状態で
ありながら、通常動作状態と同じ入力処理により電源切
換操作スイッチの入力を行うことが可能であり、これに
より、制御マイコンを機器の電源オン時機能を実現する
ための通常動作状態と同じ入力処理とすることができ
る。
【0050】また、機器の電源がオン状態にある時、ス
タンバイ動作状態にある時に間欠駆動を行っていたLE
D等の表示素子に対し、継続して間欠駆動を行うので、
表示素子の発光量を一定にすることが可能となる。
【0051】また、電源オフ時待機状態の時、LED等
の表示素子に対して、間欠駆動信号に制御部内蔵又は外
付けの遅延回路を使用して、駆動時間を遅延することに
より、制御部の通常動作時間の延長を行わなくても、そ
の発光量を増加させることができる。
【0052】また、電源供給を行ってから動作可能状態
が確定するのに一定の時間が必要な制御部周辺回路に対
しては前記制御部の休止時間の開始をもって、電源供給
を停止し、前記制御部が再び能動状態となったときに直
ちに安定した出力信号を与えることができるよう予め定
めた期間で前記制御部が能動状態になる前に電源供給を
開始する手段を設けているので、動作可能状態の確定に
一定時間必要とする周辺入力回路に対しても、制御マイ
コンの通常動作期間を長くして、入力の確定を待つ必要
がない構成として、平均消費電力を低減することが可能
となる。
【0053】また、電源オフ時待機状態においても、通
常の操作スイッチ入力処理により、電源切換スイッチ入
力も行うことができるので、制御部の入力端子の共用
化、機器の配線の簡略化及び制御処理の共用化を行うこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例における待機機能を有する電子機器の電
源回路ブロック図
【図2】その制御マイコン内部の概略ブロック図であ
る。
【図3】従来の制御マイコン状態遷移図の一例である。
【図4】従来の制御マイコン一部周辺回路の一例であ
る。
【図5】従来の制御マイコンタイミング図の一例であ
る。
【図6】本発明の第1実施形態における制御マイコン及
びその周辺回路を示す回路図
【図7】その制御マイコンの状態遷移図
【図8】その制御マイコンの動作を示すタイミングチャ
ート
【図9】本発明の第2実施形態における制御マイコン及
びその周辺回路を示す回路図
【図10】その制御マイコンの動作の一部を示すタイミ
ングチャート
【符号の説明】
65 制御マイコン 70 待機用回路群電源ライン 72 操作スイッチ群 73 電源切換えスイッチ 77 LED表示素子 101 遅延回路 102 遅延回路 103 リモコン受光素子

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機器の主回路部と、制御部と、前記制御部
    に各種入力を与える周辺回路部及び電源切換えスイッチ
    とを備え、前記制御部が前記主回路部に電力が供給され
    ているときに行なう通常動作状態と、前記主回路部への
    電力供給が停止して前記周辺回路部や切換えスイッチか
    らの入力を待機する電源オフ待機時に行なうスタンバイ
    動作状態とをとるようになっている省電力回路におい
    て、 前記電源オフ待機時に前記制御部は前記周辺回路部及び
    電源切換えスイッチへの電源供給を間欠的に行なうこと
    を特徴とする省電力回路。
  2. 【請求項2】前記制御部は前記電源オフ待機時に表示素
    子の点灯も間欠的に行なうことを特徴とする請求項1に
    記載の省電力回路。
  3. 【請求項3】制御部周辺回路と、表示素子を使用した表
    示回路と、通常の動作状態である能動状態と一部機能の
    動作を停止した低消費電力状態である休止状態を有し、
    定期的且つ間欠的に両状態を繰り返すことにより省電力
    効果を成し得る機能を持つ制御部とを備え、 前記制御部が能動期間及び休止期間を自ら設定すること
    により前記制御部周辺回路への電源供給を休止期間中は
    休止するとともに、前記表示回路を能動期間中のみ動作
    させる間欠的駆動することを特徴とする省電力回路。
  4. 【請求項4】請求項3の省電力回路において、前記制御
    部自ら電源供給を行った制御部周辺回路からの入力信号
    により、制御部が定期的且つ間欠的な能動状態と休止状
    態の繰り返しを停止し、定常的な能動状態となることを
    特徴とする省電力回路。
  5. 【請求項5】請求項3又は4の省電力回路において、定
    常的な能動状態になった時は、前記間欠動作を停止する
    ことを特徴とする省電力回路。
  6. 【請求項6】請求項2〜5のいずれかの省電力回路にお
    いて、表示素子の駆動は、定常的な能動状態になった時
    も間欠駆動とすることを特徴とする省電力回路。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6のいずれかの省電力回路に
    おいて、前記省電力回路において、間欠的な表示素子へ
    の駆動信号を制御部内蔵又は外付けの付加回路により遅
    延し、制御部の間欠動作時間に影響すること無く、前記
    表示素子の発光量を増加することを特徴とする省電力回
    路。
  8. 【請求項8】 請求項3〜7のいずれかの省電力回路に
    おいて、電源供給を行ってから動作可能状態が確定する
    のに一定の時間が必要な制御部周辺回路に対しては前記
    制御部の休止時間の開始をもって、電源供給を停止し、
    前記制御部が再び能動状態となったときに直ちに安定し
    た出力信号を与えることができるよう予め定めた期間で
    前記制御部が能動状態になる前に電源供給を開始する手
    段を設けたことを特徴とする省電力回路。
  9. 【請求項9】請求項3〜7のいずれかの省電力回路にお
    いて、電源オフ時待機状態にて前記制御部が前記制御部
    周辺回路の操作スイッチからの入力の処理と同様に電源
    スイッチの操作入力処理を行うようにした省電力回路。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の省電
    力回路を使用して電源オフ時の待機状態の消費電力を低
    減するよう構成した電子機器。
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