JP2001186524A - ビデオ信号復号装置 - Google Patents

ビデオ信号復号装置

Info

Publication number
JP2001186524A
JP2001186524A JP36896599A JP36896599A JP2001186524A JP 2001186524 A JP2001186524 A JP 2001186524A JP 36896599 A JP36896599 A JP 36896599A JP 36896599 A JP36896599 A JP 36896599A JP 2001186524 A JP2001186524 A JP 2001186524A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decoding
data
motion compensation
signal
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP36896599A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuji Kaneda
隆二 金田
Hiroki Taniguchi
洋樹 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP36896599A priority Critical patent/JP2001186524A/ja
Publication of JP2001186524A publication Critical patent/JP2001186524A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の画像圧縮方式で圧縮されたビデオスト
リーム信号を受けて、高速高分解能の復号を可能とする
ビデオ信号復号装置を提供する。 【解決手段】 ビデオ信号復号装置1000は、復号部
1200と動き補償部1400とを含む。復号部120
0は、複数の復号処理プロセッサ1200.1〜120
0.mによる並列処理を行なう。各復号処理プロセッサ
1200.1〜1200.mは、入力段にスライスごと
に復号処理を行なうか否かを判別する復号判別部121
0と、対応する復号処理を行なう復号処理部1220
と、出力段に復号処理部1220からの出力を受け、水
平方向の1ライン分の16画素分のデータを動き補償部
1400に送出するためにデータを並べ替える並べ替え
処理部1230とを含む。復号処理出力バッファ130
0は復号されたデータを1つのピクチャデータにまとめ
て、動き補償部1400に送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像データに対
する所定の符号圧縮処理に関し、特に、MPEG2(Mo
tion Picture coding Expert Group 2)などにより符号
圧縮処理されたビデオストリーム信号を復号して、デジ
タルビデオ信号を生成するビデオ信号復号装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】MPEG2ビデオストリーム信号を復号
するためのMPEG2ビデオ信号復号装置は、ビデオス
トリーム信号からマクロブロックとよばれるデータの処
理単位ごとに、差分データ、マクロブロック情報を算出
し、これらの情報と予めフレームバッファに蓄積してお
いた復号済みの画像データとを用いて、動き補償処理を
行なう。これらの処理により、最終的なデジタルビデオ
信号を作成して、表示装置に送出していた。これらの処
理は、すべて1つのプロセッサで行なわれるか、あるい
は処理内容によっては、プロセッサを分けてシーケンシ
ャルに行なわれていた。
【0003】図8を参照して、MPEG2方式による従
来のビデオ信号復号装置2000は、MPEG2ビデオ
ストリーム信号を受けて復号処理を行なうための復号処
理部2010と、復号処理部2010からの出力を受け
て、動き補償を行い、デジタルビデオ信号を出力するた
めの動き補償処理部2020とを含む。
【0004】復号処理部2010は、MPEG2ビデオ
ストリーム信号を受けて、可変長符号復号処理を行なう
ための可変長符号デコード部2100と、可変長符号デ
コード部2100からの出力を受けて逆量子化処理を行
なうための逆量子化部2200と、逆量子化部2200
からの出力を受けて逆離散コサイン変換を行なうための
逆離散コサイン変換部2300とを含む。
【0005】動き補償処理部1020は、逆離散コサイ
ン変換部2300からの出力と前に作成した画像データ
とを用いて動き補償処理を行ない、デジタルビデオ信号
を出力するための動き補償部2400と、このデジタル
ビデオ信号をフレーム単位で格納保持するためのフレー
ムバッファ2500とを含む。
【0006】すなわち、ビデオ信号復号装置2000
は、入力信号として、MPEG2ビデオストリーム信号
を受け、最終的にデジタルビデオ信号に変換して出力す
る。入力信号であるMPEG2ビデオストリーム信号
は、ビデオディスクのようなメディアまたはハードディ
スク装置のようなデータ蓄積デバイスからのデジタルデ
ータ入力である場合や、衛星デジタル放送やデジタルケ
ーブルテレビ等の放送メディアからのデジタル放送信号
入力である場合などがある。
【0007】最終的に出力されたデジタルビデオ信号
は、用途によってD/A(Digital/Analog)変換され
て、アナログのテレビ画面に出力されたり、RGB変換
されてパソコン(パーソナルコンピュータ)のモニタに
出力されたりする。
【0008】入力されたビデオストリーム信号は、16
×16画素のマクロブロック単位で、可変長符号デコー
ド処理、逆量子化、逆離散コサイン変換、動き補償とい
った処理を経て、最終的な画像データとなり、デジタル
ビデオ信号として出力される。
【0009】このとき、復号処理部2010における逆
離散コサイン変換などは、8×8画素のブロック単位で
行われ、8×8画素の輝度信号ブロックY0、Y1、Y
2、Y3、8×8画素の色差信号ブロックCb、Crが
逆離散コサイン変換部2300から出力される。動き補
償処理部2020における動き補償処理は、フレーム単
位で、予めフレームバッファ2500に蓄積しておいた
復号済みの画像データを用いて行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述したようなMPE
G2ビデオストリーム信号をデコードする場合、復号処
理部2010も動き補償部2020もまとめて1つのプ
ロセッサで処理するのが一般的である。家庭用のテレビ
で再生される程度の映像であれば、1台のプロセッサで
復号を行なうものが存在する。
【0011】しかしながら、近年、たとえば業務用のビ
デオ装置等においては、時間的および空間的に、より高
分解能なビデオ信号の符号化/復号化が求められてお
り、1つのプロセッサでは処理時間が間に合わない場合
が生じてきている。
【0012】また、動き補償部2400においては、動
き補償処理はフレーム単位で行われるが、動き補償処理
において用いる動き補償ベクトルはマクロブロック単位
で与えられる。同一マクロブロック内では同一のベクト
ルであり、同一ラインに属する水平方向のデータをまと
めて処理することが効率的である。
【0013】しかしながら、逆離散コサイン変換部23
00からの出力は、8×8画素のブロック単位であるた
め、動き補償回路では、同一ラインに属する水平方向の
16画素分のデータを8画素ずつ2回に分けて読出す必
要がある。
【0014】また、動き補償処理は、輝度信号Yと色差
信号Cbと色差信号Crとについて行なう必要があり、
輝度信号Y用と色差信号Cb用と色差信号Cr用のメモ
リを用意する必要があった。
【0015】この発明は、前述のような問題点を解決す
るためになされたものであって、その目的は、時間的お
よび空間的により高分解能なビデオ信号を高速な信号レ
ートで復号化し、メモリの実装数を減らすことが可能な
ビデオ信号復号装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係るビデオ信号復号装置は、ビデオストリーム信号を、
復号手段にて復号処理し、動き補償手段にて動き補償処
理して、デジタルビデオ信号に変換するためのビデオ信
号復号装置であって、デジタルビデオ信号により構成さ
れる画像に対応するビデオストリーム信号を復号処理す
るための復号手段と、復号手段の出力は、画像を空間的
に分割した複数個のマクロブロックに分割されてマクロ
ブロック毎に順次に出力され、複数個のマクロブロック
の各々は、さらに複数個のデータブロックに分割されて
データブロック毎に順次に出力され、複数個のデータブ
ロックはさらに、各々が所定方向の複数画素の並びから
なる複数ラインに分割されてライン毎に順次に出力さ
れ、動き補償手段に接続されたメモリと、復号手段から
の出力を受けて、画像上で連続する画素を含むラインが
連続したアドレスに格納されるように復号手段から出力
されたデータを並び替えてメモリに格納するための並び
替え手段と、並べ替え手段からメモリに格納されたデー
タを受取り、画像に相当するビデオストリーム信号に対
して動き補償処理を行なうための動き補償手段とを含
む。
【0017】請求項1に記載の発明によると、復号手段
は、デジタルビデオ信号により構成される画像に対応す
るビデオストリーム信号を復号処理し、その復号処理さ
れた信号は、画像を空間的に分割した複数個のマクロブ
ロックに分割されてマクロブロック毎に順次に出力さ
れ、複数個のマクロブロックの各々は、さらに複数個の
データブロックに分割されてデータブロック毎に順次に
出力され、複数個のデータブロックはさらに、各々が所
定方向の複数画素の並びからなる複数ラインに分割され
てライン毎に順次に出力される。動き補償手段は、復号
手段からの出力を受けて、画像上で連続する画素を含む
ラインが連続したアドレスに格納されるように復号手段
から出力されたデータを並び替えてメモリに格納する。
動き補償手段は、並べ替え手段からメモリに格納された
データを受取り、画像に相当するビデオストリーム信号
に対して動き補償処理を行なう。これにより、動き補償
手段は、並べ替え手段が並べ替えたデータを読出す。動
き補償手段が読出したデータは、画像の水平方向に連続
した、たとえば16画素分のデータであるため、動き補
償手段は、効率的にデータを読出すことができ、動き補
償処理をすることができる。その結果、時間的および空
間的により高分解能なビデオ信号を高速な信号レートで
復号化することが可能なビデオ信号復号装置を提供する
ことができる。
【0018】請求項2に記載の発明に係るビデオ信号復
号装置は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、並べ
替え手段は、復号手段による復号処理と並行して、メモ
リの格納アドレスを計算するためのアドレス計算手段を
さらに含む。
【0019】請求項2に記載の発明によると、アドレス
計算手段は、復号手段による復号処理と並行して、メモ
リの格納アドレスを計算する。これにより、復号処理中
に、画像の水平方向に連続したデータ(たとえば16画
素分のデータ)を動き補償手段が読出せるメモリのアド
レスを計算できる。その結果、時間的および空間的によ
り高分解能なビデオ信号を高速な信号レートで復号化す
ることが可能なビデオ信号復号装置を提供することがで
きる。
【0020】請求項3に記載の発明に係るビデオ信号復
号装置は、請求項1または2に記載の発明の構成に加え
て、復号手段は、デジタルビデオ信号により構成される
画像に対応したビデオストリーム信号を、空間的に画像
を分割したことに相当する分割ビデオストリーム信号の
うち、対応する分割ビデオストリーム信号をそれぞれ受
けて並列に復号処理するための複数の分割復号手段を含
み、並べ替え手段は、複数の分割復号手段からの出力を
それぞれ受けて、動き補償手段が必要とする順序で動き
補償手段へデータを受渡せるように、復号手段から出力
されたデータを並べ替えてメモリに格納するための複数
の分割並べ替え手段を含む。
【0021】請求項3に記載の発明によると、分割復号
手段は、対応する分割ビデオストリーム信号をそれぞれ
受けて並列に復号処理する。分割並べ替え手段は、複数
の分割復号手段からの出力をそれぞれ受けて、動き補償
手段が必要とする順序で動き補償手段へデータを受渡せ
るように、復号手段から出力されたデータを並べ替えて
メモリに格納する。これにより、復号処理および並べ替
え処理の双方を並列に(たとえばスライスごとに)処理
できる。その結果、時間的および空間的により高分解能
なビデオ信号を高速な信号レートで復号化することが可
能なビデオ信号復号装置を提供することができる。
【0022】請求項4に記載の発明に係るビデオ信号復
号装置は、請求項3に記載の発明の構成に加えて、分割
ビデオストリーム信号は、対応する分割された画像の符
号化する前の画像とその所定時間前の参照画像とに対応
する差分データと、動き補償手段が参照する参照画像の
参照位置の絶対アドレスとを含み、複数の分割復号手段
の各々は、分割ビデオストリーム信号から差分データと
絶対アドレスとを分離するための手段を含み、動き補償
手段は、参照画像データを格納し、参照位置の絶対アド
レスに応じて、対応するデータを出力する画像メモリ
と、差分データと画像メモリから出力されたデータとを
受けて、差分データと対応するデータとを加算すること
により動き補償処理を行なうための動き補償計算手段と
を含む。
【0023】請求項4に記載の発明によると、分割復号
手段は、分割ビデオストリーム信号から差分データと絶
対アドレスとを分離する。動き補償手段は、差分データ
と画像メモリから出力されたデータとから動き補償処理
を行なう。これにより、分割復号手段で動き補償処理に
先だって参照画像の絶対アドレスを算出できる。動き補
償部では、参照画像の絶対アドレスを算出する複雑な計
算を行なわずに、機械的に参照アドレスと差分データを
もとに、動き補償処理をすることができる。その結果、
時間的および空間的により高分解能なビデオ信号を高速
な信号レートで復号化することが可能なビデオ信号復号
装置を提供することができる。
【0024】請求項5に記載の発明に係るビデオ信号復
号装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明の構成
に加えて、ビデオストリーム信号は、MPEG2ビデオ
ストリーム信号である。
【0025】請求項5に記載の発明によると、MPEG
2ビデオストリーム信号を、高速な信号レートで復号化
することが可能なビデオ信号復号装置を提供することが
できる。
【0026】請求項6に記載の発明に係るビデオ信号復
号装置は、請求項5に記載の発明の構成に加えて、デジ
タル信号は、輝度情報と第1の色差情報と第2の色差情
報とを含み、復号手段は、第1の色差情報および第2の
色差情報を1つのメモリの異なるバンクに格納するため
の色差ブロック格納手段をさらに含む。
【0027】請求項6に記載の発明によると、色差ブロ
ック格納手段は、第1の色差情報および第2の色差情報
をメモリの異なるバンクに格納する。これにより、たと
えば、輝度情報Y、第1の色差情報Cbおよび第2の色
差情報Crが、4:2:2の成分比率である場合におい
て、8×16画素の第1の色差情報Cbおよび8×16
画素の第1の色差情報Cbをメモリの異なるバンクに格
納できる。このようにすると、16×16画素の輝度デ
ータブロックと16×16画素の色差データブロックと
を同じ構成の2つのメモリに記憶させることができる。
その結果、メモリの実装数を減らすことと、および輝度
データと色差データとを同時に読出すこととが可能なビ
デオ信号復号装置を提供することができる。
【0028】請求項7に記載の発明に係るビデオ信号復
号装置は、請求項6に記載の発明の構成に加えて、デジ
タル信号の輝度情報、第1の色差情報および第2の色差
情報が、4:2:0の成分比率である場合において、色
差ブロック格納手段は、第1の色差情報および第2の色
差情報を、各々縦方向に2倍に伸長し、第1の色差情報
および第2の色差情報とをメモリの異なるバンクに格納
するための手段を含む。
【0029】請求項7に記載の発明によると、色差ブロ
ック格納手段は、第1の色差情報および第2の色差情報
を縦方向に伸長して、メモリの異なるバンクに格納す
る。これにより、輝度情報Y、第1の色差情報Cbおよ
び第2の色差情報Crが、4:2:0の成分比率である
場合において、8×8画素の第1の色差情報Cbおよび
8×8画素の第2の色差情報Crを各々縦方向に2倍に
伸長して2つの8×16画素のデータにして、これらを
メモリの異なるバンクに格納できる。このようにする
と、16×16画素の輝度信号ブロックと、16×16
画素の色差信号ブロックとを、同じ構成にしてメモリに
記憶できる。その結果、メモリの実装数を減らすこと
と、および輝度データと色差データとを同時に読出すこ
ととが可能なビデオ信号復号装置を提供することができ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一
の部品には同一の符号を付してある。それらの名称およ
び機能も同一である。したがって、それらについての詳
細な説明の繰返しは適宜省略する。
【0031】[全体構成]図1を参照して、本発明の実
施の形態に係るビデオ信号復号装置1000は、MPE
G2ビデオストリーム信号が入力される入力部1100
と、入力部1100からの出力をm個(m:自然数)の
並列なストリームデータに分割し、並列的に復号処理す
るための復号部1200と、復号部1200から出力さ
れるデータをバッファ処理する復号処理出力バッファ1
300と、復号処理出力バッファ1300から出力され
たデータに基づいて動き補償処理を行ない、デジタルビ
デオ信号を出力するための動き補償部1400とを含
む。
【0032】入力バッファ部1100は、シリアルに与
えられるMPEG2ビデオストリーム信号を受けて、そ
れぞれバッファ処理した後に、複合部1200へ出力す
るための入力バッファ1100.1〜1100.mを含
む。
【0033】復号部1200は、入力バッファ110
0.1〜1100.mからそれぞれ出力されるバッファ
処理された後のMPEG2ビデオストリーム信号を受け
て、ビデオストリーム信号のうち、それぞれに対応する
マクロブロックデータを選択的に復号処理をするため
の、m個の復号処理プロセッサ1200.1〜120
0.mとを含む。
【0034】復号処理プロセッサ1200.1〜120
0.mの各々は、対応する入力バッファ1100.1〜
1100.mのうちの1つから与えられるビデオストリ
ーム信号が、自身が復号処理を行なうマクロブロックデ
ータであるかを検出するための復号判定部1210と、
復号判定部1210の出力を受けて、復号処理を行ない
差分データなどの復号データを出力するための復号処理
部1220と、復号処理部1220から出力された復号
データを、動き補償部1400が画像の水平方向に沿っ
て動き補償できるようにデータを並べ替えてメモリに書
込む処理を行なうための並べ替え処理部1230とを含
む。
【0035】図2を参照して、並べ替え処理部1230
は、復号処理プロセッサ1220からのデータを記憶す
るためのメモリ1234と、メモリ1234にアドレス
を指定するためのアドレス指定回路1236とを含む。
アドレス指定回路1236には、1マクロブロックごと
に入力される同期信号syncとアドレス指定回路12
36を制御するプロセッサのクロックCLKとが入力さ
れる。アドレス指定回路1236は、同期信号sync
などに基づいて、メモリ1234のアドレスを指定す
る。
【0036】図1を参照して、復号処理出力バッファ1
300は、各復号処理プロセッサ1200.1〜120
0.mから並列的に入力される復号処理後のデータを、
1つのピクチャデータにまとめ、これを動き補償部14
00中の動き補償プロセッサ1410に出力する。
【0037】動き補償部1400は、動き補償プロセッ
サ1410とフレームバッファ1420とを含む。フレ
ームバッファ1420には、復号処理プロセッサが復号
処理して、動き補償プロセッサ1410が動き補償処理
した、フレームごとの復号処理後のデータが順次格納さ
れる。動き補償プロセッサ1410は、このフレームバ
ッファ1420中に格納された所定時間前のデータと、
復号処理部1200により復号処理されて復号処理出力
バッファ1300から出力されるデータとに基づいて、
動き補償処理を行なう。
【0038】また、本発明の実施の形態に係るビデオ信
号復号装置1000は、復号部1200から出力された
データに基づいて、後述するマクロブロックごとのコマ
ンドを算出するコマンド算出回路1240と、参照画像
の絶対アドレス(参照アドレスRAD)などを算出する
参照アドレス算出回路1250とを含む。
【0039】コマンド算出回路1240は、復号処理プ
ロセッサ1200.1〜1200.mの各々の復号処理
部1220から出力される復号処理中のマクロブロック
に対応した予測タイプ等のマクロブロックに共通の情報
を、マクロブロックごとのコマンドとして、動き補償プ
ロセッサ1410に出力する。参照アドレス算出回路1
250は、コマンド算出回路1240の動作と並行し
て、動き補償処理において参照するべき参照アドレスR
ADをマクロブロックのラインごとに算出して、フレー
ムバッファ1420に出力する。
【0040】フレームバッファ1420は、参照アドレ
ス算出回路1250から出力される参照アドレスに基づ
いて、いずれかのバンクから参照アドレスRADに対応
した参照画像データを、動き補償プロセッサ1410に
出力する。動き補償プロセッサ1410は、フレームバ
ッファ1420から出力される参照画像データと、復号
処理出力バッファ1300から出力されるデータとに基
づいて、動き補償処理を行なう。
【0041】すなわち、MPEG2のビデオストリーム
信号に対して、復号部1200の復号処理プロセッサ1
200.1〜1200.mが、マクロブロックごとに復
号処理して、差分データとマクロブロック情報とを得
る。差分データは、復号処理出力バッファ1300を介
して動き補償プロセッサ1410に対して出力される。
コマンド算出回路1240および参照アドレス算出部1
250は、マクロブロック情報からコマンドおよび参照
アドレスを算出して、それぞれ動き補償プロセッサ14
10およびフレームバッファ1420に出力する。これ
により、MPEG2ビデオストリーム信号がデジタルビ
デオ信号に復号処理される。以下、本発明の実施の形態
に係るビデオ信号復号装置1000の各部について、さ
らに詳しく説明する。
【0042】[復号処理部1200]復号部1200で
並列処理を行なうために、前述のとおり、可変長デコー
ド、逆量子化等の復号処理を行なう復号処理部1220
の前段に、復号処理を行なうか否かを判定する復号判定
部1210が設けられる。
【0043】MPEG2ビデオストリーム信号は、個々
の復号処理プロセッサ1200.mの前段に設けられた
入力バッファ1100.mに同時に入力される。この入
力バッファ1100.mへ入力される段階においては、
ビデオストリーム信号は分割されておらず、すべての復
号処理プロセッサ1200.1〜1200.mに同じビ
デオストリーム信号が同時に入力される。
【0044】以下に、このようなビデオストリームの分
割処理を説明する前に、MPEG2ビデオストリームの
構造について説明する。MPEG2規格の復号処理は、
16×16画素のマクロブロック単位で行なわれる。つ
まり、たとえば、横640画素、縦480画素の画像デ
ータは、横40個、縦30個のマクロブロックに分割さ
れ、最も左上のマクロブロックから順番に復号処理され
て、右下のマクロブロックの復号処理が終わると、1画
面分の画像データができ上がる。
【0045】図3を参照して、MPEG2ビデオストリ
ーム信号は、GOP(Group of Picture)の集合体であ
り、GOPはピクチャの集合体である。ピクチャは、1
枚の画像のデータであり、前述の例では40×30個の
マクロブロックの集合体である。
【0046】ピクチャは、さらに、スライスという単位
に分割される。スライスは、いくつかのマクロブロック
の集合体であるが、MPEG2規格の取決めとして、1
つのスライスが2行にわたることがないようにされる。
つまり、横1列が40個のマクロブロックからなる場
合、この1列40個についてはいくつのスライスにも分
割することが可能であるが、次の1列からは必ず別のス
ライスにならなければならない。
【0047】個々のマクロブロックは、絶対的な位置情
報を持たないが、各スライスの先頭に挿入されているス
ライスヘッダSHには、個々のスライスが1画面上のど
の垂直位置に含まれているマクロブロックの集合体なの
かを示すためのヘッダ情報が含まれている。すなわち、
スライスヘッダSHに基づいて、その後に続くマクロブ
ロックの垂直位置を知ることができる。
【0048】このような構造を有するMPEG2ビデオ
ストリーム信号の復号処理は、前述のとおり、復号部1
200と動き補償部1400とに分離して実行し、さら
に復号部1200を複数の復号処理プロセッサ120
0.1〜1200.mで並列に実行するものである。
【0049】復号処理部の並列化に関しては、スライス
ヘッダSHに基づいて1画面の画像データを空間的に分
割し、分割した各々の画像領域に異なった復号処理プロ
セッサ1200.1〜1200.mを割当てることによ
って実現させる。すなわち、スライスごとに復号処理プ
ロセッサ1200.1〜1200.mが割当てられる。
【0050】図1および図3を参照して、ビデオストリ
ーム信号は、図3の構造に従って、ビデオ信号復号装置
1000に入力される。復号処理プロセッサ1200.
1〜1200.mの各々は、まずシーケンスヘッダを検
出し、続いてピクチャヘッダ、スライスヘッダSHの順
に検出する。
【0051】スライスヘッダSHが検出されると、復号
処理プロセッサ1200.mの各々は、そのスライスの
復号処理を行なうか否かの判断を行なって、処理を行な
わない場合は、次のスライスヘッダSHが見つかるまで
入力バッファ内のデータを無視することになる。
【0052】このようにすると、1スライスヘッダを検
出するごとに異なるプロセッサが復号処理を行なうこと
が可能になる。具体的には、第1番目のスライスに含ま
れるデータは、復号処理プロセッサ1200.1によ
り、第2番目のスライスに含まれるデータは、復号処理
プロセッサ1200.2により、第m番目のスライスに
含まれるデータは、復号処理プロセッサ1200.mに
より、第m+1番目のスライスに含まれるデータは、復
号処理プロセッサ1200.1により復号処理が行われ
る。
【0053】スライスの単位をどのように決めるかは、
符号化装置により定められるものであるが、たとえば符
号化装置が1つのスライスにだいたい同程度の情報量が
含まれるような形で、スライスの単位を動的に決めてい
るような場合には、この方法を用いれば、復号装置の方
で、各プロセッサが均一な仕事量で並列に復号処理を行
なうことが可能である。
【0054】復号処理プロセッサ1200.1〜120
0.mが各スライスごとに復号処理したデータは、並べ
替え処理部1230にて所定の順序に並べ替えられ、メ
モリに記憶される。前述のとおり、復号処理における逆
離散コサイン変換においては8×8画素のブロック単位
で処理され、ブロックごとに復号処理部1220から復
号データが出力される。一方、動き補償プロセッサ14
10が行なう動き補償処理は、16×16の画素のマク
ロブロックごとに行われる。このように、ある水平方向
の1ラインの16画素分のデータは別々のブロックに2
分割されて、復号処理プロセッサ1220から出力され
る。
【0055】図4を参照して、デジタル信号の輝度デー
タY:色差データCb:色差データCrが、4:2:2
の成分比率である場合、時間tの経過に従い、復号処理
部1220から、8×8画素のデータブロックY0、Y
1、Y2、Y3、Cb0、Cb1、Cr0、Cr1の順
序で出力される。データブロックの細部は、たとえばデ
ータブロックY0であれば、16×16画素のマクロブ
ロックの第1番目の水平位置に相当するY0−0から第
8番目の水平位置に相当するY0−7を含む。なお、1
ライン分のデータY0−0等は、8ビットのデータ8個
を含む。
【0056】図4を参照して、水平方向の第1ラインの
16画素分の輝度データが、Y0−0とY1−0の16
データであり、輝度データが、Cb0−0とCr0−0
の16データである(斜線部分)。
【0057】並べ替え処理部1230は、前述のように
復号処理部1220から出力されるデータを、以下のよ
うに処理する。
【0058】図5を参照して、メモリ1234は、輝度
データY0およびY2を格納するバンク0と、輝度デー
タY1およびY3を格納するバンク1と、色差データC
bを格納するバンク2と、色差データCrを格納するバ
ンク3とを含む。なお、図6において<>内に示す数字
は、復号処理部1220からのデータの出力順序であ
る。また、丸数字は、動き補償プロセッサ1410への
送出順序である。
【0059】図6を参照して、並べ替え処理部1230
における並べ替え処理で実行されるプログラムは以下の
ような制御構造を有する。
【0060】ステップ100(以下、ステップをSと略
す)にて、復号処理プロセッサ1200.mは、メモリ
1236をリフレッシュする。S112にて、復号処理
プロセッサ1200.mは、復号処理部1220から出
力されたデータが輝度データYであるか色差データCで
あるかを判断する。復号処理部1220から出力された
データが輝度データYである場合には(S112にて
Y)、処理はS114へ移される。一方、受け取った信
号が色差データCである場合には(S112にてC)、
処理はS134へ移される。
【0061】S114にて、復号処理プロセッサ120
0.mは、復号処理部1220からの出力された輝度デ
ータYが、輝度データY0または輝度データY2である
か、いずれでもないかを判断する。復号処理部1220
から出力された輝度データYが、輝度データY0または
輝度データY2である場合には(S114にてYE
S)、処理はS116へ移される。一方、出力された輝
度データYが、輝度データY0および輝度データY2の
いずれでもない場合には(S114にてNO)、処理は
S118へ移される。
【0062】S116にて、メモリ1234におけるバ
ンクは0に設定され、S118にて、メモリ1234に
おけるバンクは1に設定される。
【0063】S120にて、復号処理プロセッサ120
0.mは、復号処理部1220から出力された輝度デー
タYが、輝度データY0または輝度データY1である
か、いずれでもないかを判断する。復号処理部1220
から出力された輝度データYが輝度データY0または輝
度データY1である場合には(S120にてYES)、
処理はS122へ移される。一方、出力された輝度デー
タYが輝度データY0および輝度データY1のいずれで
もない場合には(S120にてNO)、処理はS124
へ移される。
【0064】S122にて、メモリ1234におけるア
ドレスは00〜07に設定され、S124にて、メモリ
1234におけるアドレスは08〜15に設定される。
【0065】S134にて、復号処理プロセッサ120
0.mは、復号処理部1220から出力された色差デー
タCが、色差データCbであるか、色差データCrであ
るかを判断する。復号処理部1220から出力された色
差データCが色差データCbである場合には(S134
にてYES)、処理はS136へ移される。一方、出力
された色差データCが色差データCrである場合には
(S134にてNO)、処理はS138へ移される。
【0066】S136にて、メモリ1234におけるバ
ンクは2に設定され、S118にて、メモリ1234に
おけるバンクは3に設定される。
【0067】S140にて、復号処理プロセッサ120
0.mは、復号処理部1220から出力された色差デー
タCが色差データCb0または色差データCr0である
か、いずれでもないかを判断する。復号処理部1220
から出力された色差データCが色差データCb0または
色差データCrである場合には(S1420にてYE
S)、処理はS122へ移される。一方、出力された色
差データCが色差データCb0および色差データCr0
のいずれでもない場合には(S140にてNO)、処理
はS144へ移される。
【0068】S142にて、メモリ1234におけるア
ドレスは00〜07に設定され、S144にて、メモリ
1234におけるアドレスは08〜15に設定される。
【0069】S122、S124,S142およびS1
44におけるアドレス設定後、S148にて、復号処理
プロセッサ1200.mは、メモリ1234にデータを
書込む。
【0070】このような処理が、アドレス指定回路12
36にクロック信号CLKが入力されるごとに行われ
る。
【0071】S152にて、復号処理プロセッサ120
0.mは、アドレス指定回路1236に同期信号syn
cが入力されたか否かを判断する。同期信号syncが
入力されると(S152にてYES)、処理はS154
へ移される。一方、同期信号syncが入力されないと
(S152にてNO)、処理はS156へ移される。
【0072】S154にて、復号処理プロセッサ120
0.mは、復号処理出力バッファ1300へデータを送
出する。この場合、上位アドレス00から順に、各バン
クに格納されたデータを送出する。その後、処理はS1
00へ戻され、メモリリフレッシュされた(S100)
後に、次のマクロブロックデータが並べ替え処理され
る。
【0073】S156にて、復号処理プロセッサ120
0.mは、データが終了したか否かを判断する。データ
が終了であると判断されると(S156にてYES)、
処理は終了する。一方、データが終了でないと判断され
ると(S156にてNO)、処理はS152へ戻され
る。
【0074】以上のような構造およびフローチャートに
基づき、復号処理プロセッサ1200.mは、並べ替え
処理に関して以下のように動作する。
【0075】復号処理部1220から出力されたデータ
が輝度データY0であれば(S112にてY、S114
にてYES、S120にてYES)、輝度データY0
を、バンク0のアドレス00〜07に格納する。図5を
参照して、この輝度データY0は、<01>〜<08>
に示す番号の順で格納される。
【0076】復号処理部1220から出力されたデータ
が輝度データY1であれば(S112にてY、S114
にてNO、S120にてYES)、輝度データY1を、
バンク1のアドレス00〜07に格納する。図5を参照
して、この輝度データY0は、<09>〜<16>に示
す番号の順で格納される。
【0077】復号処理部1220から出力されたデータ
が色差データCb0であれば(S112にてC、S13
4にてb、S140にてYES)、色差データCb0
を、バンク2のアドレス00〜07に格納する。図5を
参照して、この色差データCb0は、<33>〜<40
>に示す番号の順で格納される。
【0078】復号処理部1220から出力されたデータ
が色差データCr0であれば(S112にてC、S13
4にてr、S140にてYES)、色差データCr0
を、バンク3のアドレス00〜07に格納する。図5を
参照して、この色差データCb0は、<49>〜<56
>に示す番号の順で格納される。
【0079】さらに、輝度データY2およびY3、色度
データCb1およびCr1も並べ替えて、メモリ123
4に格納する。その結果、図5に示すように、バンク0
〜バンク3のアドレス00〜15に、データが格納され
る。
【0080】全体の並べ替え処理が終了すると、図7を
参照して、各々8×8画素のY0、Y1、Y2およびY
3ブロックを含む16×16画素の輝度ブロックと、各
々8×8画素のCb0、Cb1、Cr0およびCr1ブ
ロックを含む16×16画素の色差ブロックとが構成さ
れる。
【0081】図5に示すように格納されたデータは、丸
数字に示す順序で、復号処理出力データバッファ130
0に送出される(S154)。1のアドレスを指定する
だけで、水平方向1ライン分の輝度データY0、輝度デ
ータY1、色差データCb0および色差データCr0、
または、輝度データY2、輝度データY3、色差データ
Cb1および色差データCr1が、復号処理出力データ
バッファ1300に送出される。
【0082】なお、復号処理部1220からの出力デー
タバスを輝度データと色差データとの2本にして、輝度
データと色差データとを同時にメモリに書き込んでも良
い。また、前述した並べ替えプロセッサが行なうアドレ
ス指定処理を、復号処理と並行して処理することもでき
る。
【0083】なお、復号部1200におけるメモリ12
34において、輝度データY、色差データCbおよびC
rのデータが16×16画素の2つのメモリに集約され
るため、メモリ実装数を減少できる。また、同じ構成の
メモリを使用できるため、周辺回路等を共通な構成にで
きる。また、このメモリ1234における集約された構
成に対応して動き補償部1400の記憶部が構成される
ため、動き補償部1400のメモリ実装数を減少でき
る。
【0084】復号処理で並列に処理された各スライスの
データは、一旦復号処理出力バッファ1300におい
て、1枚のピクチャにまとめられ、動き補償処理部14
00に転送される。
【0085】[動き補償部1400]前述の通り、動き
補償部1400は、動き補償プロセッサ1410とフレ
ームバッファ1420とを含み、動き補償プロセッサ1
410は、フレームバッファ1420に格納されたピク
チャデータを参照しながら、最終的なデジタルビデオ信
号を生成する。このとき、動き補償プロセッサ1410
は、各マクロブロックのデータに対して、マクロブロッ
クごとに与えられる動きベクトル情報に基づいて、フレ
ームバッファ1420に格納されたピクチャデータの1
6×16画素のデータを参照する。
【0086】動きベクトルは、現在復号処理を行なって
いるマクロブロックの位置からの水平方向、垂直方向各
々の相対位置であり、動きベクトルから参照すべき範囲
の絶対的な位置を算出するためには、参照元のブロック
の絶対位置が必要となる。また、動きベクトルを用いて
処理する予測方法には、前方向と後方向と双方向の予測
があり、予測タイプには、大きく分けてフレーム予測と
フィールド予測とがあるため、1つのマクロブロックに
対応する動きベクトルには複数の種類がある。そのた
め、どの動きベクトルであるのかを示す情報も必要とな
る。
【0087】このように動き補償部1400がデジタル
ビデオ信号を出力するためには、差分データの他に、前
述のような参照元のブロックの絶対位置、予測タイプの
種類、ブロック位置、動きベクトル等のマクロブロック
情報MBIが必要である。
【0088】さらに、フレームバッファ1420には、
動き補償部1400が複数の画像を参照する関係から、
通常複数のピクチャが各バンクごとに蓄積されている。
このため、参照アドレスRADを算出する際に、参照画
像がフレームバッファ1420中のどのバンクに蓄積さ
れているのかという情報も必要になる。通常は、動き補
償部1400が、各差分データに対して、参照すべき画
像の絶対位置の計算を行なう。しかし、マクロブロック
情報MBIはマクロブロックごとに独立した情報である
ため、本発明のように1枚の画像を空間的に分割して並
列処理するような場合には、これらの計算も復号部12
00で計算した方が、処理効率が向上する。すなわち、
復号部1200において参照画像の絶対アドレスを算出
すれば、動き補償部1400においては複雑な計算を行
なわずに、機械的に参照アドレスRADと差分データを
もとに、デジタルビデオ信号を出力することが可能にな
る。
【0089】そこで、本発明の実施の形態に係るビデオ
信号復号装置1000は、動きベクトル等を算出するコ
マンド算出回路1240と、参照アドレスを算出する参
照アドレス算出回路1250とを含み、コマンド算出回
路1240は、参照アドレスとは別に、コマンドCMD
を動き補償プロセッサ1410に送出する。
【0090】たとえば、コマンドCMDは、その第0ビ
ット目にはフレーム予測/フィールド予測のいずれであ
るかを示すデータが格納され、第2ビットには後方向参
照の有無を示すデータを含み、第3ビットには前方向参
照の有無を示すデータなどを含む。
【0091】このようなコマンドデータは、参照アドレ
スとともにラインごとにコマンドが送出される構成でも
よいが、コマンドCMDに含まれる情報はマクロのブロ
ック内では不変の情報であるため、マクロブロックごと
に1回送出する構成であってもよい。
【0092】マクロブロック情報のうち、動きベクトル
とブロック位置から算出できるのは、そのマクロブロッ
クが参照すべき領域の左上の画素の絶対位置である。
【0093】フレーム予測の場合は、この位置は1つだ
け算出され、残りの画素はそこからの相対位置で算出さ
れる。また、フィールド予測の場合は左上の絶対位置は
奇数フィールドと偶数フィールドで異なっており、残り
の画素は各々のフィールドの左上からの相対位置で算出
される。
【0094】したがって、復号処理部1220からのデ
ータをもとに参照アドレス算出回路1250は、左上の
画素の参照アドレスだけを任意に計算して動き補償部1
400に出力してもよい。ただし、フレーム予測とフィ
ールド予測とでは左上以外の画素の参照アドレスが異な
るため、左上以外の画素の参照アドレスも出力した方が
動き補償部1400の処理の負担は減少する。
【0095】このとき、すべての画素の参照アドレスを
送出してもよいが、各々のラインの参照アドレスは連続
していることがわかっているため、ラインごとの参照ア
ドレスを送出するのが最も効率的である。また、マクロ
ブロック情報が算出できる参照アドレスは、参照画像の
左上を起点とした絶対アドレスであるが、フレームバッ
ファ1420のどの位置に参照画像が格納されているか
という情報(たとえば、バンク情報およびバンク内の位
置情報)も含めて計算して、フレームバッファ内の絶対
アドレスを出力した方がより効率的である。
【0096】以上のように、動き補償部1400は、復
号処理出力バッファ1300から差分データを、コマン
ド算出回路1240からコマンドCMDを、参照アドレ
ス算出回路から参照アドレスRADを受取り、フレーム
バッファ内の参照画像を用いてデジタル信号を算出す
る。
【0097】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るMPEG2ビデオ
信号復号装置1000の構成を示すブロック図である。
【図2】 MPEG2ビデオ信号復号装置1000の並
べ替え処理部の構成を示すブロック図である。
【図3】 MPEG2ビデオストリームの構造を示した
図である。
【図4】 復号処理プロセッサから出力されるデータの
構成を示す説明図である。
【図5】 MPEG2ビデオ信号復号装置1000の並
べ替え処理部のメモリ構成を示す図(その1)である。
【図6】 並べ替え処理部の並べ替え処理の制御の手順
を示すフローチャートである。
【図7】 MPEG2ビデオ信号復号装置1000の並
べ替え処理部のメモリ構成を示す図(その2)である。
【図8】 従来のMPEG2ビデオ信号復号装置200
0の構成を示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
1100 入力部、1100.1〜1100.m 入力
バッファ、1200復号プロセッサ部、1200.1〜
1200.m 復号処理プロセッサ、1240 コマン
ド算出回路、1250 参照アドレス算出回路、130
0 復号処理出力バッファ、1400 動き補償部、1
410 動き補償プロセッサ、1420 フレームバッ
ファ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオストリーム信号を、復号手段にて
    復号処理し、動き補償手段にて動き補償処理して、デジ
    タルビデオ信号に変換するためのビデオ信号復号装置で
    あって、 前記デジタルビデオ信号により構成される画像に対応す
    るビデオストリーム信号を復号処理するための復号手段
    と、前記復号手段の出力は、前記画像を空間的に分割し
    た複数個のマクロブロックに分割されてマクロブロック
    毎に順次に出力され、前記複数個のマクロブロックの各
    々は、さらに複数個のデータブロックに分割されてデー
    タブロック毎に順次に出力され、前記複数個のデータブ
    ロックはさらに、各々が所定方向の複数画素の並びから
    なる複数ラインに分割されてライン毎に順次に出力さ
    れ、 前記動き補償手段に接続されたメモリと、 前記復号手段からの出力を受けて、前記画像上で連続す
    る画素を含むラインが連続したアドレスに格納されるよ
    うに前記復号手段から出力されたデータを並び替えて前
    記メモリに格納するための並び替え手段と、 前記並べ替え手段から前記メモリに格納されたデータを
    受取り、前記画像に相当するビデオストリーム信号に対
    して動き補償処理を行なうための動き補償手段とを含
    む、ビデオ信号復号装置。
  2. 【請求項2】 前記並べ替え手段は、 前記復号手段による復号処理と並行して、前記メモリの
    格納アドレスを計算するためのアドレス計算手段をさら
    に含む、請求項1に記載のビデオ信号復号装置。
  3. 【請求項3】 前記復号手段は、前記デジタルビデオ信
    号により構成される画像に対応した前記ビデオストリー
    ム信号を、空間的に前記画像を分割したことに相当する
    分割ビデオストリーム信号のうち、対応する分割ビデオ
    ストリーム信号をそれぞれ受けて並列に復号処理するた
    めの複数の分割復号手段を含み、 前記並べ替え手段は、前記複数の分割復号手段からの出
    力をそれぞれ受けて、前記動き補償手段が必要とする順
    序で前記動き補償手段へデータを受渡せるように、前記
    復号手段から出力されたデータを並べ替えてメモリに格
    納するための複数の分割並べ替え手段を含む、請求項1
    または2に記載のビデオ信号復号装置。
  4. 【請求項4】 前記分割ビデオストリーム信号は、対応
    する分割された画像の符号化する前の画像とその所定時
    間前の参照画像とに対応する差分データと、前記動き補
    償手段が参照する前記参照画像の参照位置の絶対アドレ
    スとを含み、 前記複数の分割復号手段の各々は、 前記分割ビデオストリーム信号から前記差分データと前
    記絶対アドレスとを分離するための手段を含み、 前記動き補償手段は、 参照画像データを格納し、前記参照位置の絶対アドレス
    に応じて、対応するデータを出力する画像メモリと、 前記差分データと前記画像メモリから出力されたデータ
    とを受けて、前記差分データと前記対応するデータとを
    加算することにより動き補償処理を行なうための動き補
    償計算手段とを含む、請求項3に記載のビデオ信号復号
    装置。
  5. 【請求項5】 前記ビデオストリーム信号は、MPEG
    2ビデオストリーム信号である、請求項1〜4のいずれ
    かに記載のビデオ信号復号装置。
  6. 【請求項6】 前記デジタル信号は、輝度情報と第1の
    色差情報と第2の色差情報とを含み、 前記復号手段は、前記第1の色差情報および第2の色差
    情報を1つのメモリの異なるバンクに格納するための色
    差ブロック格納手段をさらに含む、請求項5に記載のビ
    デオ信号復号装置。
  7. 【請求項7】 前記デジタル信号の輝度情報、第1の色
    差情報および第2の色差情報が、4:2:0の成分比率
    である場合において、 前記色差ブロック格納手段は、前記第1の色差情報およ
    び第2の色差情報を、各々縦方向に2倍に伸長し、前記
    第1の色差情報および第2の色差情報とを1つのメモリ
    の異なるバンクに格納するための手段を含む、請求項6
    に記載のビデオ信号復号装置。
JP36896599A 1999-12-27 1999-12-27 ビデオ信号復号装置 Withdrawn JP2001186524A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36896599A JP2001186524A (ja) 1999-12-27 1999-12-27 ビデオ信号復号装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36896599A JP2001186524A (ja) 1999-12-27 1999-12-27 ビデオ信号復号装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001186524A true JP2001186524A (ja) 2001-07-06

Family

ID=18493218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36896599A Withdrawn JP2001186524A (ja) 1999-12-27 1999-12-27 ビデオ信号復号装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001186524A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011023995A (ja) * 2009-07-16 2011-02-03 Renesas Electronics Corp 動画像処理装置およびその動作方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011023995A (ja) * 2009-07-16 2011-02-03 Renesas Electronics Corp 動画像処理装置およびその動作方法
US8483279B2 (en) 2009-07-16 2013-07-09 Renesas Electronics Corporation Moving image parallel processor having deblocking filters

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3395166B2 (ja) 統合ビデオ復号化システム、フレーム・バッファ、符号化ストリーム処理方法、フレーム・バッファ割当て方法及び記憶媒体
KR100606812B1 (ko) 비디오 디코딩 시스템
US8908982B2 (en) Image encoding device and image encoding method
WO2005088983A2 (en) Video decoder with scalable compression and buffer for storing and retrieving reference frame data
US11445160B2 (en) Image processing device and method for operating image processing device
JP3510433B2 (ja) 画像処理装置
US5754243A (en) Letter-box transformation device
JPH08289302A (ja) 画像復号化装置
US6205181B1 (en) Interleaved strip data storage system for video processing
US20210250575A1 (en) Image processing device
JPH08280022A (ja) 符号化ビデオ信号の復号化方法及び装置
KR100204475B1 (ko) 개선된 프레임 재배열 장치
JP4513487B2 (ja) 映像データ圧縮装置
US7787700B2 (en) Signal processing method, signal processing apparatus, computer-readable medium and a data recording medium
JP2001186524A (ja) ビデオ信号復号装置
US20030123555A1 (en) Video decoding system and memory interface apparatus
KR100328199B1 (ko) 다채널 영상 인코딩 시스템 및 다채널 인코딩용 메모리운영방법
US7301582B2 (en) Line address computer for providing line addresses in multiple contexts for interlaced to progressive conversion
US20010043654A1 (en) Circuitry and apparatus for converting a decoded image with a macroblock/raster scan conversion capability
JP5891907B2 (ja) 符号化装置および符号化方法、ならびに、復号装置および復号方法
JP2001103486A (ja) ビデオ信号復号装置
JP2013219611A (ja) 符号化装置および符号化方法、ならびに、復号装置および復号方法
JPH08130741A (ja) 画像復号化装置
KR0123090B1 (ko) 움직임 보상을 위한 어드레스 생성기
JPH10155123A (ja) 圧縮復号データ表示システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060405

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070730