JP2001185544A - 処理装置 - Google Patents

処理装置

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JP2001185544A JP2000299280A JP2000299280A JP2001185544A JP 2001185544 A JP2001185544 A JP 2001185544A JP 2000299280 A JP2000299280 A JP 2000299280A JP 2000299280 A JP2000299280 A JP 2000299280A JP 2001185544 A JP2001185544 A JP 2001185544A
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祐介 平山
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伊都子 酒井
Norihisa Oiwa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 循環ガスを容易に制御できる処理装置を提供
する。 【解決手段】 処理ガスを複数のガス供給孔を介して処
理室内に供給するシャワーヘッド200と,処理室11
0内から処理ガスを排気するターボポンプ120と,タ
ーボポンプにより処理室内から排気された排気ガスの少
なくとも一部(循環ガスQ2)をシャワーヘッドに戻す
循環ガス用配管150とを備えた処理装置100は,シ
ャワーヘッドは,ガス源140から供給される一次ガス
Q1を複数の一次ガス噴出孔h1を介して処理室内に供
給する一次ガス供給系統と,循環ガスを複数の循環ガス
供給孔を介して処理室内に供給する循環ガス供給系統と
を備え,一次ガス供給系統と循環ガス供給系統は相互に
独立系統として構成される。処理室内で初めて一次ガス
と循環ガスとを混合させることができるため,圧力制御
を行わなくても,循環ガスを容易に制御できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ドライエッチング技術においては,プラ
ズマ放電などによりフッ素を含む反応活性種を生成させ
るため,エッチングガスとしてフッ素原子を多く含むガ
ス類が用いられている。ところで,近年,地球環境を保
全しようという取り組みが国際的に進められており,特
に地球の温暖化防止策は大きな課題になっている。こう
した状況下において,従来ドライエッチング技術に利用
されてきたフッ素化合物も,その長い大気寿命と大きな
地球温暖化係数のため地球温暖化防止の観点から,その
排気量を低減させることが急務となっている。
【0003】ドライエッチング技術においてフッ素化合
物を含む処理ガスの排気量を低減させる一つの方法とし
て,処理装置内において処理ガスを循環させることによ
り,処理ガスを再利用することが提案されている(以
下,この循環させる処理ガスを,「循環ガス」と称す
る。)。すなわち,排気機構により処理室内から排気さ
れた排気ガスの少なくとも一部を処理室内に戻すガス循
環機構を備えた処理装置が提案されている。かかるガス
循環機構を備えてガスを再利用することにより,ガスの
排気量及び使用量を低減させることができ,上述の地球
温暖化防止に役立つだけでなく,処理ガスのコスト削減
にも効果を奏する。
【0004】また,処理室内に処理ガスを均一に供給す
るために,シャワーヘッド状のガス供給機構が提案され
ている。そしてかかるガス供給機構を上述のガス循環機
構と組み合わせて用いることが行われている。すなわ
ち,排気機構により処理室内から排気された排気ガスの
少なくとも一部をシャワーヘッド状のガス供給機構に循
環させ,循環ガスをシャワー化して処理室内の被処理体
に供給することでさらに処理ガスの使用効率を高めるこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで,上述のガス
循環機構とガス供給機構とを設けた処理装置において,
処理ガスを効率的に循環させるためには,排気機構の下
流側の圧力(背圧)を,ガス供給機構の上流側の圧力よ
り常に高く設定しておく必要がある。排気機構として通
常用いられるターボポンプの定格背圧は,標準的には2
〜3Torrであり,特殊なもので約10Torr程度
となっている。ターボポンプの背圧がこの定格背圧を超
えてしまうと,排気能力が極端に低下してしまう。ま
た,ガス供給機構は,装置外部から直接処理室に供給さ
れる処理ガス(以下,「一次ガス」と称する。)を供給
するための処理ガス源に接続されているが,この一次ガ
ス用配管の圧力は通常1気圧(760Torr)以上で
あり,流量制御装置(マスフローコントローラ)により
一次ガスの流量を低下させ,一次ガス用配管の圧力を低
下させた場合であっても,数Torr〜数十Torr程
度までが限界である。
【0006】上述のように,従来の処理装置は,処理ガ
スを再循環させることにより処理ガスの排気量・使用量
を低減させるという観点からは有用であると言えるが,
ガスの循環機構が十分であるとは言えない。すなわち,
従来の処理装置のように,排気機構の下流側とガス供給
機構の上流側との間に循環ガス用配管を設けた場合にお
いては,排気機構の背圧は10Torr程度であり,ガ
ス供給機構の上流側の圧力は数Torr〜数十Torr
程度までに低下させるのが限界であるので,効率的なガ
スの循環を行えないという問題点があった。
【0007】本発明は,従来の処理装置が有する上記問
題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,循
環ガスを容易に制御することの可能な,新規かつ改良さ
れた処理装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,請求項1によれば,処理ガスを複数のガス供給孔を
介して処理室内に供給するガス供給機構と,前記処理室
内から処理ガスを排気する排気機構と,前記排気機構に
より前記処理室内から排気された排気ガスの少なくとも
一部を前記ガス供給機構に戻すガス循環機構とを備えた
処理装置において,前記ガス供給機構は,処理ガス源か
ら供給される一次ガスを複数の一次ガス供給孔を介して
処理室内に供給する一次ガス供給系統と,前記排気ガス
の少なくとも一部を複数の循環ガス供給孔を介して処理
室内に供給する循環ガス供給系統とを備え,前記一次ガ
ス供給系統と前記循環ガス供給系統は相互に独立系統と
して構成されることを特徴とする処理装置が提供され
る。
【0009】かかる構成によれば,ガス供給機構に,一
次ガス供給系統と循環ガス供給系統とを備え,一次ガス
供給系統と循環ガス供給系統は相互に独立系統として構
成したので,処理室内で初めて一次ガスと排気ガスの少
なくとも一部(循環ガス)とを混合させることができ
る。このため,一次ガス供給機構の上流側の圧力を減少
させたり,排気機構の背圧を上昇させたりという圧力制
御を行わなくても,循環ガスを容易に制御することがで
きる。また,一次ガス供給系統と循環ガス供給系統は相
互に独立系統として構成したので,互いのガス供給系統
の影響を受けずに圧力あるいは流量を独立制御すること
ができる。
【0010】また,循環ガス供給系統のコンダクタンス
は,排気機構の排気能力を低減させないように調整する
必要がある。排気機構の排気能力は排気機構の背圧によ
り左右されるが,通常の処理装置に用いられている標準
的な排気機構の場合であれば,その背圧が3Torr以
下となるように,循環ガス供給系統のコンダクタンスが
調整される必要がある。あるいは,特殊な排気機構が用
いられている場合であれば,背圧が10Torr以下と
なるように調整されることが必要である。
【0011】前記ガス供給孔の孔径及び孔数密度につい
ては,以下のように構成することができる。 (a)孔径及び孔数密度は全面で一定(請求項2) (a)の構成によれば,一次ガスと循環ガスとを単位面
積当たり同一流量で供給し,かつすべてのガス供給孔か
らの供給流速を一定にすることができる。このため,被
処理体の処理の均一性を確保することができる。
【0012】(b)孔径は全面で一定,孔数密度は前記
循環ガスを目標流量供給した場合に,背圧が前記排気機
構の定格背圧以下になるように規定(請求項3) (c)孔数密度は全面で一定,孔径は前記循環ガスを目
標流量供給した場合に,背圧が前記排気機構の定格背圧
以下になるように規定(請求項4) (b),(c)の構成によれば,排気機構の定格背圧が
小さい場合でも,一次ガスと循環ガスとの単位面積当た
りの供給流量を同じにすることができる。
【0013】上記いずれの場合についても,請求項5に
記載のように,前記ガス供給機構の単位面積当たりの前
記一次ガス供給孔数と前記循環ガス供給孔数との比は,
前記ガス供給機構の全面で一定であることが好ましい。
【0014】さらにまた,請求項6に記載のように,前
記循環ガス供給系統のコンダクタンスを前記ガス供給機
構のコンダクタンスよりも大きいように設定しておく
と,循環ガスの制御を容易に行うことができる。
【0015】さらに,請求項7に記載のように,前記一
次ガスを前記循環ガス供給孔から供給するための第2の
一次ガス供給系統を備え,前記第2の一次ガス供給系統
には,前記一次ガスの流量調節手段が備えられることが
好ましい。かかる構成によれば,循環ガスを使用しない
処理を行う場合には,循環ガス供給孔を一次ガスの供給
孔としても利用することができる。この際,第2の一次
ガス用配管に流量調節手段を備えることで,一次ガスを
循環ガス供給孔から供給する際の流量制御性を向上させ
ることができる。また,最初に一次ガスのみを用いた処
理を行い,次いで,一次ガスと処理ガスを用いた処理を
行うといったシーケンス処理を行う際の,流量制御性を
向上させることができる。
【0016】さらに,請求項8に記載のように,ガス循
環機構及び/または循環ガス供給系統には,バッファ空
間が設けられることが好ましい。かかる構成によれば,
処理を終えた後に,ガス循環機構及び/または循環ガス
供給系統に残留している循環ガスをこのバッファ空間に
一時的に貯留しておき,次処理時に用いることができ
る。このため,循環ガス供給系統に残留しているガスを
排気する必要がないため,ガスの排気量を減らすことが
できる。また,次処理時において,ガスの使用量を低減
し,また処理の初期設定に要する時間を短縮することが
可能である。
【0017】さらに,請求項9に記載のように,ガス循
環機構及び/または循環ガス供給系統には,循環ガスの
濾過手段が設けられていることが好ましい。かかる構成
によれば,循環ガスに含まれる副生成物やパーティクル
を除去することができるので,ガスを循環させることに
より生ずる被処理体への悪影響やメンテナンスの手間等
を軽減させることが可能である。
【0018】前記一次ガス供給孔から前記処理室への前
記一次ガスの供給速度や前記循環ガス供給孔から前記処
理室への前記循環ガスの供給速度は早い方が好ましい。
例えば,請求項10に記載のように,前記一次ガス供給
孔から前記処理室への前記一次ガスの供給速度及び/ま
たは前記循環ガス供給孔から前記処理室への前記循環ガ
スの供給速度は,500m/秒以上であることが好まし
い。かかる構成によれば,処理室内で発生した副生成物
やパーティクルが循環ガス供給孔に付着するのを防止す
ることができるので,被処理体への悪影響やメンテナン
スの手間を軽減させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら,
本発明にかかる処理装置の好適な実施の形態について詳
細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質
的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一
の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0020】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態について説明する。本実施の形態にかかる処理装
置100を,図1を参照しながら説明する。なお,図1
は処理装置100の内部構造の概略を示す説明図であ
る。
【0021】(処理装置100)処理装置100は,図
1に示したように,処理室110と,処理室110の上
部に設けられ,処理ガスを複数のガス供給孔を介して処
理室110内に供給するガス供給機構の一例たるシャワ
ーヘッド200と,処理室110内から処理ガスを排気
する排気機構の一例たるターボポンプ120と,ターボ
ポンプ120の下流側をさらに排気して減圧するドライ
ポンプ130と,ガス源140から供給される処理ガス
(一次ガス)Q1をシャワーヘッド200に供給するた
めの一次ガス用配管145と,ターボポンプ120によ
って排気された排気ガスの少なくとも一部(循環ガス)
Q2をシャワーヘッド200に戻すガス循環機構の一例
たる循環ガス用配管150とにより主に構成されてい
る。
【0022】処理装置100の内部構成について,図1
を参照しながら説明する。ガス源140に接続される一
次ガス用配管145には,ガス源140からの一次ガス
の流量を制御するバルブV0及び流量制御装置(マスフ
ローコントローラ)MFCと,配管内の圧力を測定する
真空計P0とが介挿されている。一次ガス用配管145
は処理室110上部に設けられたシャワーヘッド200
に接続されている。
【0023】処理室110内には,被処理体たる半導体
ウェハ(以下,単に「ウェハ」という)Wが載置される
サセプタ115が配設されている。このサセプタ115
には,マッチングボックス160を介して高周波電源1
70が接続されている。さらに,処理室110内の圧力
を測定する真空計P2が設けられている。
【0024】処理室110の排気側には,バルブV1を
介してターボポンプ120が設けられており,ターボポ
ンプ120の下流側には,ターボポンプ120の背圧を
制御するためのバルブV2と,ターボポンプ120の背
圧を測定する真空計P3が設けられている。バルブV2
の下流側には,ターボポンプ120の下流側をさらに排
気して減圧するドライポンプ130が設けられている。
循環ガスQ2を循環させるための循環ガス用配管150
の一端はターボポンプ120とバルブV2との間に接続
され,他端はシャワーヘッド200に接続されている。
【0025】循環ガス用配管150内には,上流側にバ
ルブV3が設けられ,下流側にバルブV4が設けられて
いる。このバルブV3とバルブV4とにより囲まれる循
環ガス用配管150の一部分は循環ガスQ2を一時的に
貯留するバッファ空間としての役割を有する。この点に
ついてはさらに後述する。
【0026】以上,本実施の形態にかかる処理装置10
0の構成について説明したが,かかる構成は一例に過ぎ
ない。例えば,上記4つの真空計P0,P1,P2,P
3は必ずしも個別に設ける必要はなく,実質的に上記4
箇所の圧力を測定できるように構成されていればよい。
また,バルブからのガスのリークを防ぐため,必要に応
じて複数のバルブを直列に配設することも可能である。
【0027】以下に,本実施の形態にかかる処理装置1
00において特徴的な構成要素であるガス供給機構につ
いて説明する。本実施の形態では,ガス供給機構の構成
例として,シャワーヘッド200及びシャワーヘッド3
00について説明する。
【0028】(シャワーヘッド200)ガス供給機構の
一例たるシャワーヘッド200について,図2〜図4を
参照しながら説明する。なお,図2はシャワーヘッド2
00の外観の概略を示す斜視図であり,図3は図2のA
−A’断面図である。また,図4は,ガス供給孔の配置
を示す説明図である。
【0029】ガス供給機構の一例たるシャワーヘッド2
00は,ガス源140から供給される一次ガスQ1を複
数の一次ガス供給孔を介して処理室110内に供給する
一次ガス供給系統と,循環ガスQ2を複数の循環ガス供
給孔を介して処理室110内に供給する循環ガス供給系
統を備え,一次ガス供給系統と循環ガス供給系統は相互
に独立系統として構成されている。以下に,かかるシャ
ワーヘッド200の構成の一例を詳細に説明する。
【0030】シャワーヘッド200は,図2に示したよ
うに,例えばアルマイトからなる3枚の電極板210
(第1電極板210a,第2電極板210b,第3電極
板210c)により構成されている。最上部の第1電極
板210aには,一次ガス用配管145と循環ガス用配
管150とが連通されている。図示の例では,循環ガス
用配管150は,コンダクタンスの低下を防止し,シャ
ワーヘッド200内での拡散を容易にするために,4つ
の配管150a,150b,150c,150dに分割
されている。4つの配管150a,150b,150
c,150dの配管径rは,循環ガス用配管150の配
管径Rの約2分の1であり,4つの配管150a,15
0b,150c,150dの断面積の合計は,循環ガス
用配管150の断面積に実質的に等しくなっている。例
えば,循環ガス用配管150の配管径Rは40ミリメー
トル程度であり,配管150a,150b,150c,
150dの配管径rは20ミリメートル程度とすること
ができる。
【0031】また,シャワーヘッド200は,処理中に
ヘッド表面や内部のガス経路等に発生する副生成物やパ
ーティクルを容易に除去するために,単純形状のパーツ
に分解される構成とすることが好ましいが,図2に示し
た構成によれば,3つの電極板を分解して容易にメンテ
ナンスすることが可能である。
【0032】シャワーヘッド200の内部構成につい
て,図3を参照しながら説明する。まず,一次ガス供給
系統について説明する。第1電極板210aと第2電極
板210bとの間の空間は,一次ガス用配管145に連
通され一次ガスQ1を拡散させるための一次ガス拡散空
間220として設けられている。一次ガス拡散空間22
0は,第2電極板210bと第3電極板210cとの間
の空間においてスペーサs1によって区画された通路を
介して,複数の一次ガス供給孔h1に連通されている。
このスペーサs1と第2電極板210b及び第3電極板
210cとの接触部には,一次ガスQ1と循環ガスQ2
との混合を防止するため,Oリング(封止部材)Oが設
けられている。一次ガス用配管145より供給された一
次ガスは,一次ガス拡散空間220により拡散された
後,複数の一次ガス供給孔h1によりシャワー化されて
処理室110に供給される。
【0033】次いで,循環ガス供給系統について説明す
る。第2電極板210bと第3電極板210cとの間の
空間は,循環ガス用配管150(150a,150b,
150c,150d)に連通され循環ガスQ2を拡散さ
せるための循環ガス拡散空間230として設けられてい
る。循環ガス用配管150は,第1電極板210aと第
2電極板210bとの間の空間においてスペーサs2に
よって区画された通路を介して,循環ガス拡散空間23
0に連通されている。このスペーサs2と第1電極板2
10a及び第2電極板210bとの接触部には,一次ガ
スQ1と循環ガスQ2との混合を防止するため,Oリン
グ(封止部材)Oが設けられている。循環ガス拡散空間
230は,複数の循環ガス供給孔h2に連通されてい
る。そして,循環ガス用配管150により供給された循
環ガスQ2は,循環ガス拡散空間230により拡散され
た後,複数の循環ガス供給孔h2によりシャワー化され
て処理室110に供給される。
【0034】一次ガス供給孔h1及び循環ガス供給孔h
2は,シャワーヘッド200から処理室110内に導入
されるガスがウェハW面上に均一に到達するよう,経験
あるいはシミュレーション等により決定される最適な配
置となっている。図4は,一次ガス供給孔h1及び循環
ガス供給孔h2の配置の一例であり,通常のターボポン
プ(背圧2〜3mTorr程度)用のパターンである。
【0035】図4では,一次ガス供給孔h1は40個程
度穿設されており,各孔径は1mm程度である。循環ガ
ス供給孔h2は,一次ガス供給孔h1を囲むように30
0個程度穿設されており,各孔径は1mm程度である。
このように,図4では,ガス供給孔の孔径及び孔数密度
は全面で一定であり,一次ガス供給孔h1と循環ガス供
給孔h2との孔数比率を,一次ガスQ1と循環ガスQ2
の目標流量の比と同じに構成している。そして,循環ガ
ス供給孔h2の孔数密度は,循環ガスQ2を目標流量供
給した場合に,背圧がターボポンプ120の定格背圧以
下になるように規定している。
【0036】(シャワーヘッド300)ガス供給機構の
他の一例たるシャワーヘッド300について,図5〜図
7を参照しながら説明する。なお,図5はシャワーヘッ
ド300の外観の概略を示す概略図であり,図6は図5
のA−A’断面図である。また,図7は,ガス供給孔の
配置を示す説明図である。
【0037】ガス供給機構の他の一例たるシャワーヘッ
ド300は,ガス源140から供給される一次ガスQ1
を複数の一次ガス供給孔を介して処理室110内に供給
する一次ガス供給系統と,循環ガスQ2を複数の循環ガ
ス供給孔を介して処理室110内に供給する循環ガス供
給系統を備え,一次ガス供給系統と循環ガス供給系統は
相互に独立系統として構成されている。
【0038】シャワーヘッド300は,図5に示したよ
うに,例えばアルマイトからなる小型の第1電極板31
0aと,大型の第2電極板310b,第3電極板310
cにより構成されている。第1電極板310aには,一
次ガス用配管145が連通されている。第2電極板31
0bには,循環ガス用配管150が連通されている。図
示の例では,循環ガス用配管150は,コンダクタンス
の低下を防止し,シャワーヘッド300内での拡散を容
易にするために,4つの配管150a,150b,15
0c,150dに分割されている。4つの配管150
a,150b,150c,150dの配管径rは,循環
ガス用配管150の配管径Rと実質的に等しくなってい
る。例えば,循環ガス用配管150の配管径Rは10ミ
リメートル程度であり,配管150a,150b,15
0c,150dの配管径rも10ミリメートル程度とす
ることができる。
【0039】また,シャワーヘッド300は,処理中に
ヘッド表面や内部のガス経路等に発生する副生成物やパ
ーティクルを容易に除去するために,単純形状のパーツ
に分解される構成とすることが好ましいが,図4に示し
た構成によれば,3つの電極板を分解して容易にメンテ
ナンスすることが可能である。
【0040】シャワーヘッド300の内部構成につい
て,図6を参照しながら説明する。第1電極板310a
と第2電極板310bとの間の空間は,一次ガス用配管
145に連通され一次ガスQ1を拡散させるための一次
ガス拡散空間320として設けられている。また,第2
電極板310bと第3電極板310cとの間の空間は,
循環ガス用配管150に連通され循環ガスQ2を拡散さ
せるための循環ガス拡散空間330として設けられてい
る。第1電極板310aと第2電極板310bとの間,
及び,第2電極板310bと第3電極板310cとの間
には,一次ガスQ1,循環ガスQ2のリークを防止する
ため,Oリング(封止部材)Oが設けられている。
【0041】一次ガス拡散空間320は,第2電極板3
10bによって区画された通路を介して,循環ガス拡散
空間330に連通されている。循環ガス拡散空間330
において,一次ガスQ1と循環ガスQ2とが混合され
る。一次ガスQ1と循環ガスQ2との混合ガスQ3は,
複数の混合ガス供給孔h3よりシャワー化されて処理室
110に供給される。
【0042】なお,このように,処理ガスを処理ガスを
処理室110へ供給する前に混合するためには,ターボ
ポンプ150の背圧がある程度高いことが必要である。
すなわち,シャワーヘッド300は,高背圧でも運転可
能な(すなわち,排気速度の低下しない)ターボポンプ
を用いた場合にのみ,使用可能である。
【0043】混合ガス供給孔h3は,シャワーヘッド3
00から処理室110内に導入されるガスがウェハW面
上に均一に到達するよう,経験あるいはシミュレーショ
ン等により決定される最適な配置となっている。図7
は,一次ガス供給孔h1及び循環ガス供給孔h2の配置
の一例であり,高背圧ターボポンプ(背圧10Torr
程度)用のパターンである。
【0044】図7では,混合ガス供給孔h3は,150
個程度穿設されており,各孔径は1mm程度である。こ
のように,図7では,混合ガス供給孔h3の孔径及び孔
数密度は全面で一定である。そして,混合ガス供給孔h
3の孔数密度は,一次ガスQ1及び循環ガスQ2を目標
流量供給した場合に,背圧がターボポンプ120の定格
背圧以下になるように規定している。
【0045】以上説明したように,シャワーヘッド30
0では,循環ガス用配管150の配管径R(=配管15
0a,150b,150c,150dの配管径r)を1
0mm程度とし,ターボポンプ120の背圧を7.7T
orr程度とすることにより,循環率80%程度の運転
が可能となる。また,シャワーヘッド200と異なり,
スペーサS1,S2などを含まない分,簡単な構成とす
ることができる。
【0046】次いで,循環ガス供給配管150のコンダ
クタンスについて説明する。循環ガスQ2がターボポン
プ120の下流側からシャワーヘッド200の上流側に
容易に供給されるためには,循環ガス用供給系統のコン
ダクタンスの設定が重要である。かかるコンダクタンス
の設定は,ターボポンプの性能を考慮しつつ十分大きく
設定できることが好ましい。上述のシャワーヘッド20
0あるいはシャワーヘッド300のガス供給孔の数及び
径は,後述する循環ガス用配管150のコンダクタンス
に影響を与えるものである。
【0047】循環ガス供給系統のコンダクタンスは,一
次ガス供給系統のコンダクタンスよりも大きいことが好
ましい。その一方,ターボポンプ120の性能を考慮し
て,その排気能力を低下させないように調整する必要が
ある。例えば,ドライエッチング装置に用いられるター
ボポンプの一例をあげると,循環ガス供給系統のコンダ
クタンスは,標準的なターボポンプを用いた場合,その
背圧が3Torr以下となるように調整される必要があ
る。さらには,特殊なターボポンプを用いた場合におい
ても,その背圧が10Torr以下となるように調整さ
れることが好ましい。ただし,この特性は一例に過ぎ
ず,循環ガス供給系統のコンダクタンスは,用いられる
ターボポンプの特性に応じた所定の背圧以下となるよう
に調整されることが好ましい。
【0048】本実施の形態では,循環ガス供給系統のコ
ンダクタンスを,循環ガス供給配管150の長さを3メ
ートル,内径Rを10ミリメートル(シャワーヘッド3
00の場合)あるいは40ミリメートル(シャワーヘッ
ド200の場合)とし,粘性流領域(1Torr以上)
であるとして計算した。また,循環ガス吹出孔h2の径
を1ミリメートル,長さ(第3電極板210cの幅)を
10ミリメートル,孔数を100個あるいは300個と
し,分子流領域(40mTorr〜1Torr)として
コンダクタンスを計算した。なお,処理室110内の圧
力は40mTorrで一定としている。
【0049】表1は,標準的なターボポンプを用いた場
合の,シャワーヘッドの孔数,ガス噴き出し速度,配管
径,ターボポンプの背圧の関係を示したものである。
【0050】
【表1】
【0051】なお,表1及び後述の表2において,V1
は一次ガス供給孔h1より吹き出す一次ガスQ1の流速
であり,V2は循環ガス供給孔h2より吹き出す循環ガ
スQ2の流速である。また,C1は循環ガス用配管15
0のコンダクタンスであり,C2は循環ガス供給孔h2
のコンダクタンスである。
【0052】また,循環ガス用配管150のコンダクタ
ンスをC1,循環ガス供給孔h2のコンダクタンスをC
2とすると,循環ガス用配管150(コンダクタンスC
1)及び循環ガス供給孔h2(コンダクタンスC2)が
直列に並んだときの合成コンダクタンスCは, 1/C=1/C1+1/C2=(C1+C2)/C1・
C2 で与えられる。
【0053】表2は,高背圧でも運転可能な(すなわ
ち,排気速度の低下しない)ターボポンプを用いた場合
の,シャワーヘッドの孔数,ガス噴き出し速度,配管
径,ターボポンプの背圧の関係を示したものである。
【0054】
【表2】
【0055】表1,表2から,高背圧でも運転可能なタ
ーボポンプを用いることで,以下の効果があることが分
かる。
【0056】(1)Aタイプ,Cタイプのシャワーヘッ
ドでは,循環ガス供給孔h2の個数を減らすことができ
る。これにより,シャワーヘッドの加工費の削減が可能
になる。 (2)Aタイプ,Cタイプのシャワーヘッドでは,循環
ガス供給孔h2の個数が少なくなることで,一次ガスQ
1の吹き出し速度V1と循環ガスQ2の吹き出し速度V
2の速度をほぼ等しくすることができる。これにより,
ウェハWのエッチングレートなどのプロセス特性の面内
均一性を向上させることができる。 (3)Aタイプ,Cタイプのシャワーヘッドでは,1次
ガス孔h1の数と,循環ガス孔h2の合計個数が標準シ
ャワーヘッド(すなわち,ガスを循環させないタイプ)
と同等であるので,孔加工パターンも標準シャワーヘッ
ドと同等にすることができる。Aタイプ,Cタイプのシ
ャワーヘッドを使用する場合には,標準シャワーヘッド
と同等のプロセス性能を得ることができる。 (4)Aタイプ,Cタイプのシャワーヘッドでは,循環
ガス供給孔h2の数が少なくなることで,循環ガス吹き
出し速度V2は大きくなる。これにより,シャワー上へ
の不純物の堆積を抑制することができる。 (5)Aタイプ,Bタイプのシャワーヘッドを用いた場
合は,循環配管の径Rを細くすることが可能となる。こ
れにより,バルブなどの部品も小型のものを使用でき
る。このため,装置全体からみての省スペース化が可能
となる。
【0057】以上のように,表2では,タイプAが最も
よく,次いでタイプBまたはタイプCで,次いでタイプ
Dが好ましいことが分かる。
【0058】以上説明した表1,表2の値は一例にすぎ
ず,ターボポンプ120の背圧を所定の圧力に調整する
ことができれば,循環ガスQ2の流量,循環ガス用配管
150の内径,及び循環ガス吹出孔h2の数は,適宜最
適な値を用いることができる。
【0059】次いで,上記構成からなる処理装置100
における,循環ガス制御方法について説明する。循環ガ
ス制御方法の一例として,処理室110内の圧力を40
mTorrとし,処理室110から排気されるガスの約
80%を循環ガスQ2として用いる場合について説明す
る。なお,処理時における一次ガスQ1の供給量と,タ
ーボポンプ120の前後のバルブV1,V2の開度との
関係を予め調べておく必要があるが,ここでは,一例と
して,一次ガスQ1の供給量が60sccm(循環ガス
Q2の供給量が240sccm)のときには,バルブV
1の開度を30%,バルブV2の開度を20%とすれば
よいことが予め明らかにされているものとする。
【0060】まず,ターボポンプ120の前後のバルブ
V1,V2を開放し,循環ガス用配管150内のバルブ
V3,V4を閉止した状態で,ターボポンプ120とド
ライポンプ130とを用いて処理室110内を排気す
る。次いで,バルブV1の開度を30%に固定して,ガ
ス源140から一次ガスQ1を60sccm供給する。
流量制御装置MFCによる流量の安定化の後,バルブV
2の開度を20%に固定する。バルブV2の開度を20
%とすることにより,ターボポンプ120によって処理
室110から排出された処理ガスの一部は循環ガス用配
管150へ流入することとなる。
【0061】次いで,循環ガス用配管150内のバルブ
V3,V4を開放する。バルブV3,V4を開放するこ
とにより,循環ガス用配管150へ流入してきた処理ガ
スの一部は,循環ガスQ2として再びシャワーヘッド2
00へ流入することとなる。循環ガスQ2の流量がおよ
そ240msccmで安定化すると,処理室110内の
圧力P2は約40mTorrとなっている。この状態で
処理が開始される。
【0062】処理が終了すると,一次ガス供給配管14
5内のバルブV0及び循環ガス供給配管150内のバル
ブV3,V4を同時に閉止する。バルブV3,V4を閉
止したときにバルブV3,V4により囲まれる循環ガス
供給配管150の一部分に残留した処理ガスQ2は,次
回の処理時に使用される。例えば,循環ガス供給配管1
50の径が40ミリメートル,長さが3メートル,ガス
圧力が1Torrである場合には,バルブV3,V4間
の残留ガスの量は,3.8Torr・l(5.0sc
c)程度であり,この残留ガスを次回の処理時に用いる
ことにより,次処理時における初期化を5秒ほど短縮す
ることが可能である。次いで,バルブV1,V2を完全
に開放する。
【0063】バッファ空間を利用して,循環安定までの
時間を短縮するシーケンスについて説明する。説明の便
宜上,循環ガス導入配管150を配管部151,15
2,153に分割して説明する。すなわち,配管151
はターボポンプ下流配管及びバルブV2,V3で囲まれ
る空間であり,容積は1000cc程度である。また,
ウェハWの処理を,ウェハ1枚目と2枚目以降とに分け
て説明する。
【0064】コンタクトホール形成を例にとると,処理
条件は,循環なしの場合,C/CO/Ar/O
=10/50/200/5sccmとする。また,循環
80%の場合,C/CO/Ar/O=6/10
/40/5sccmとする。
【0065】まず,1枚目のウェハについて説明する。 (ガス導入前)バルブV4は閉止し,バルブV1,V
2,V3は開放する。このとき,処理室110内及び配
管153の領域は,ターボポンプ120及びドライポン
プ130の排気能力により,圧力が10−6Torr程
度まで排気される。ターボポンプ120の下流側,配管
151,152の流域は,ドライポンプ130の排気能
力のみで排気される。
【0066】(ガス導入〜安定化)処理ガスを80%循
環して処理を行うときの一次ガスQ1の導入量は,
(1)Q1=C/CO/Ar/O2=6/10/
40/5sccmである。配管151,152の領域が
十分圧力上昇(例えば,2Torr)するまで,一次ガ
スQ1の流量を上の流量比を保ちつつ,流量制御装置M
FCの最大流量を流す。すなわち,(2)Q1=C
/CO/Ar/O2=30/50/200/25sc
cmとする。このとき,バルブV1で処理室110内の
圧力P2の調整を行い,バルブV2,V4は閉止し,バ
ルブV3は開放した状態を保つ。
【0067】配管151,152の空間(容積約380
0cc)が,圧力P3と等しい2torrになるまでの
所要時間は,(1)Q1=C/CO/Ar/O2
=6/10/40/5sccm(合計61sccm)の
とき12.5秒であり,(2)Q1=C/CO/
Ar/O2=30/50/200/25sccm(合計
305sccm)のとき2.5秒である。
【0068】従って,(2)Q1=C/CO/A
r/O2=30/50/200/25sccmの流量
で,配管151,152の圧力を上昇(例えば2Tor
rまで)させた後,バルブV4を開き,循環を開始す
る。これと同時に,一次ガスQ1を(1)Q1=C
/CO/Ar/O2=6/10/40/5sccmの
流量に設定変更し,圧力P3を,所望の循環ガスQ2の
流量(循環率80%)が得られる値になるようバルブV
2の制御を開始する。
【0069】その後一次ガスQ1の流量が安定し,圧力
P2,P3が安定した時点で,ガス循環が定常状態とな
ったとみなせるので,RF放電を開始し,ウェハWの処
理を行う。
【0070】(ウェハ処理終了時)RF放電が終了する
と同時に,一次ガスQ1=0sccmとし,バルブV
1,V2は処理室110内のガスを除くために開放され
る。同時に,バルブV3,V4は,循環されていたガス
を配管152の空間に閉じ込めるために閉止される。配
管152の空間に閉じ込められたガスは,2枚目のウェ
ハの循環ガス安定化に使われる。
【0071】次いで,2枚目以降のウェハについて説明
する。 (ガス導入前)バルブV1,V2は開放し,バルブV
3,V4は閉止する。このとき,循環ガスQ2が配管1
52内に2Torrあるとする。
【0072】(ガス導入〜安定化)1枚目のウェハの場
合と同様に,(2)Q1=C/CO/Ar/O2
=30/50/200/25sccmとする。このと
き,バルブV1で処理室110内の圧力P2の調整を行
い,バルブV3,V4は閉止し,バルブV2も閉止した
状態を保つ。
【0073】ウェハ2枚目以後の安定化の際には,バッ
ファ空間たる配管152にガスが封入されているので,
配管151の空間に所定の圧力でガスを蓄積すればよ
い。配管151の空間に,(2)Q1=C/CO
/Ar/O2=30/50/200/25sccmの流
量で2Torrのガスが蓄積される空間は,0.5秒で
ある。この時点以降,バルブV3,V4を開放し,ガス
循環を開始する。これと同時に,(1)Q1=C
/CO/Ar/O2=6/10/40/5sccmの設
定に変更する。バルブV2は,圧力P3が所望の設定圧
力になるように制御を開始する。
【0074】以後はウェハ1枚目と同様の工程を行う。
【0075】以上説明したように,バッファ空間たる配
管152に,ウェハ処理終了と同時にガスを封入するこ
とで,ウェハ2枚目以降のガス循環の安定に至る時間の
短縮化が図れる。また,一次ガスQ1の導入を開始する
時点で,使用している流量制御装置MFCの最大流量
を,所定のガス流量比を保ちつつ導入すること,及び,
バルブV2を閉止した状態に保持することで,所定のガ
ス循環率に至る安定化時間の短縮が図れる。
【0076】本実施の形態では,循環ガス供給配管15
0を直接シャワーヘッド200に連通するように構成し
た。そして,シャワーヘッド200に,一次ガス供給系
統(一次ガス拡散空間220及び一次ガス供給孔h1)
と,循環ガス供給系統(循環ガス拡散空間230及び循
環ガス供給孔h2)とを備え,一次ガス供給系統と循環
ガス供給系統は相互に独立系統として構成したので,処
理室110内で初めて一次ガスQ1と循環ガスQ2とを
混合させることができる。このため,シャワーヘッド2
00の上流側の圧力を減少させたり,ターボポンプ12
0の背圧を上昇させたりという圧力制御を行わなくて
も,容易に循環ガスQ2を制御することができる。
【0077】さらに,循環ガス供給配管150には,循
環ガスQ2を一時的に貯留するためのバッファ空間を構
成するバルブV3,V4が設けられているので,処理を
終えた後に循環ガス供給配管150に残留している循環
ガスQ2を一時的に貯留しておき,次処理時に用いるこ
とができる。このため,循環ガス供給配管150に残留
しているガスを排気する必要がないため,ガスの排気量
を減らすことができる。また,次処理時において,ガス
の使用量を低減し,また処理の初期設定に要する時間を
短縮することが可能である。
【0078】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態について説明する。本実施の形態にかかる処理装
置は,図8に示したように,一次ガスQ1を循環ガス供
給孔から供給するための第2の一次ガス用配管148を
備え,第2の一次ガス用配管148に,一次ガスQ1の
流量調節手段たるバルブV5を備えたことを特徴として
いる。なお,第2の一次ガス用配管148及びバルブV
5以外の構成要素については,上記第1の実施の形態と
同様である。
【0079】本実施の形態によれば,循環ガスQ2を使
用しない処理を行う場合には,循環ガス供給孔h2を一
次ガスQ1の供給孔としても利用することができる。こ
の際,第2の一次ガス用配管148にバルブV5を備え
ることで,一次ガスQ1を循環ガス供給孔h2から供給
する際の流量制御性を向上させることができる。このた
め,最初に一次ガスのみを用いた処理(一次ガスは使い
捨てる)を行い,次いで,一次ガスと循環ガスを用いた
処理を行うといったシーケンス処理の流量制御性を向上
させることができる。
【0080】以下に,最初に一次ガスのみを用いた処理
を行い,次いで,一次ガスと循環ガスを用いた処理を行
うといったシーケンス処理の一例を説明する。
【0081】(第1段階)まず,ガス流量をN/O
=80/40sccmとし,圧力を20mTorrと
し,電力を120Wとし,30秒間処理を行った。処理
ガスに地球温暖化ガス(PFC)が用いられておらず,
処理時間が短いことから,処理ガスの循環は行わない。
この際,バルブV5を開放することにより,一次ガスQ
1を,一次ガス供給孔h1及び循環ガス供給孔h2の双
方から供給する。
【0082】(第2段階)次いで,ガス流量をC
/CO/Ar=10/50/80sccmとし,圧力を
60mTorrとし,電力を1500W(DRMの標準
的電力)とし,180秒間処理を行った。処理ガスに地
球温暖化ガス(PFC)であるCが含まれてお
り,処理時間も長いことから,処理ガスの循環を行う。
この際,バルブV5を閉止することにより,一次ガスQ
1を一次ガス供給孔h1から供給し,循環ガスQ2を循
環ガス供給孔h2から供給する。
【0083】以上説明したように,本実施の形態によれ
ば,循環ガスQ2を使用しない処理を行う場合には,循
環ガス供給孔h2を一次ガスQ1の供給孔としても利用
することができる。この際,第2の一次ガス用配管14
8にバルブV5を備えることで,一次ガスQ1を循環ガ
ス供給孔h2から供給する際の流量制御性を向上させる
ことができる。
【0084】
【実施例】次に,本発明にかかる処理装置を用いた実施
例について説明する。なお,本実施例は,上記実施の形
態で説明した処理装置100を用いて,(a)コンタク
トホールの形成,(b)SAC(Self Align
Contact)プロセス,(c)SiN:溝を形成
するプロセス,のそれぞれのプロセスを実施したもので
あるので,上記処理装置100及びウェハWと略同一の
機能及び構成を有する構成要素については,同一の符号
を付することにより重複説明を省略する。また,エッチ
ングプロセス条件は,以下で特に示さない限り,上述し
た実施の形態と略同一に設定されている。
【0085】(a)コンタクトホールの形成 ガス流量は,C/CO/Ar/O=10/50
/200/5sccmである。このガス流量でのエッチ
ング特性は,酸化膜エッチングレートが約500nm/
min,マスクであるフォトレジストに対する酸化膜の
選択比は,約5.5である。約80%循環を行って,ガ
ス流量を調整することにより,C/CO/Ar/
=5/10/40/5sccmで同等の結果が得ら
れた。すなわち,酸化膜エッチングレート=500nm
/min,対レジスト選択比が5.5である。
【0086】(b)SACプロセス C/CO/Ar/=16/300/380scc
mを,約80%循環を行うことにより,C/CO
/Ar/=7.5/45/80sccmを達成した。S
iOエッチレートは450nm/min,対SiN選
択比は14である。なお,図9は,上記SACプロセス
によるエッチング形状の概略を示す断面図である。
【0087】(c)SiN:溝を形成するプロセス CF/Ar/O=80/160/20sccmを,
約80%循環を行うことにより,C/CO/Ar
/=16/32/12sccmを達成した。SiNエッ
チレートは200nm/minである。
【0088】以上のように,本実施例では,酸化膜エッ
チングプロセスの代表例として,C あるいはCF
を用いたプロセスについて説明した。そして,処理条
件のうち,圧力,印加パワーなど他のパラメータを変え
ずに,循環プロセスを用いて,ガス流量調整すること
で,同等のエッチング形状を達成した。すなわち,処理
ガスを循環させる場合と循環させない場合とでエッチン
グ形状を比較したが,コンタクトホールの形成,SAC
プロセス,SiN:溝を形成するプロセスのいずれの場
合もエッチング形状は同等であることが分かった。
【0089】以上,添付図面を参照しながら本発明にか
かる処理装置の好適な実施形態について説明したが,本
発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許
請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各
種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであ
り,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属す
るものと了解される。
【0090】例えば,上記実施の形態においては,循環
ガスを目標流量供給した場合に,背圧がターボポンプの
定格背圧以下になるように,循環ガス供給孔の孔数密度
を規定したが,本発明はこれに限定されない。例えば,
循環ガス供給孔の孔径を規定することにより,ターボポ
ンプの背圧を定格背圧以下とするようにしてもよい。
【0091】また,上記実施の形態においては,処理後
に残留した循環ガスを,ガス循環機構の一例たる循環ガ
ス用配管150の一部分に貯留しておく一例につき説明
したが,かかるバッファ空間は,一次ガス供給系統の側
に設けられるようにしてもよい。
【0092】また,循環ガス供給配管に,循環ガスの濾
過手段,例えばフィルタ等を設けるようにしてもよい。
循環ガスに含まれる副生成物やパーティクルを除去する
ことができるので,ガスを循環させることにより生ずる
被処理体への悪影響やメンテナンスの手間等を軽減させ
ることができる。
【0093】また,上記実施の形態においては,シャワ
ーヘッド200に一次ガスQ1と循環ガスQ2とを導入
させる場合の一例につき説明したが,本発明にかかるシ
ャワーヘッドの構造は,例えば,2つの処理ガス源から
2種類の処理ガスを導入する処理装置においても適用可
能である。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
ガス供給機構に,一次ガス供給系統と循環ガス供給系統
とを備え,一次ガス供給系統と循環ガス供給系統は相互
に独立系統として構成したので,処理室内で初めて一次
ガスと循環ガスとを混合させることができる。このた
め,ガス供給機構の上流側の圧力を減少させたり,排気
機構の背圧を上昇させたりという圧力制御を行わなくて
も,循環ガスを容易に制御することができる。また,一
次ガス供給系統と循環ガス供給系統は相互に独立系統と
して構成したので,互いのガス供給系統の影響を受けず
に圧力あるいは流量を独立制御することができる。
【0095】また,本発明によれば,処理を終えた後
に,ガス循環機構及び/または循環ガス供給系統に残留
している循環ガスをバッファ空間に一時的に貯留してお
き,次処理時に用いることができる。このため,循環ガ
ス供給系統に残留しているガスを排気する必要がないた
め,ガスの排気量を減らすことができる。また,次処理
時において,ガスの使用量を低減し,また処理の初期設
定に要する時間を短縮することが可能である。
【0096】さらにまた,本発明によれば,循環ガスに
含まれる副生成物やパーティクルを除去することができ
るので,ガスを循環させることにより生ずる被処理体へ
の悪影響やメンテナンスの手間等を軽減させることが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる処理装置の内部構造
の説明図である。
【図2】シャワーヘッドの外観を示す説明図である。
【図3】図2のシャワーヘッドのA−A’断面図であ
る。
【図4】図2のシャワーヘッドのガス供給孔の配置の一
例を示す説明図である。
【図5】シャワーヘッドの外観を示す説明図である。
【図6】図5のシャワーヘッドのA−A’断面図であ
る。
【図7】図5のシャワーヘッドのガス供給孔の配置の一
例を示す説明図である。
【図8】第2の実施の形態にかかる処理装置の内部構造
の説明図である。
【図9】SACプロセスによるエッチング形状の概略を
示す断面図である。
【符号の説明】
100 処理装置 110 処理室 115 サセプタ 120 ターボポンプ 130 ドライポンプ 140 ガス源 145 一次ガス用配管 148 第2の一次ガス用配管 150(150a,150b,150c,150d)
循環ガス用配管 160 マッチングボックス 170 高周波電源(RF電源) 200 シャワーヘッド 210 金属板 220 一次ガス拡散空間 230 循環ガス拡散空間 Q1 一次ガス Q2 循環ガス h1 一次ガス供給孔 h2 循環ガス供給孔 W ウェハ MFC 流量制御装置(マスフローコントローラ) P0,P1,P2,P3 真空計 V0,V1,V2,V3,V4,V5 バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平山 祐介 山梨県韮崎市藤井町北下条2381番地の1 東京エレクトロン山梨株式会社内 (72)発明者 酒井 伊都子 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8 株式会 社東芝横浜工場内 (72)発明者 大岩 徳久 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8 株式会 社東芝横浜工場内 Fターム(参考) 4K057 DA01 DA18 DB06 DD01 DE06 DE08 DE14 DE20 DM03 DM06 DM37 DN01 5F004 AA16 BA04 BB18 BB28 BC04 DA23 DA26 DB03 DB07 EB01 EB03 EB04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理ガスを複数のガス供給孔を介して処
    理室内に供給するガス供給機構と,前記処理室内から処
    理ガスを排気する排気機構と,前記排気機構により前記
    処理室内から排気された排気ガスの少なくとも一部を前
    記ガス供給機構に戻すガス循環機構とを備えた処理装置
    において:前記ガス供給機構は,処理ガス源から供給さ
    れる一次ガスを複数の一次ガス供給孔を介して処理室内
    に供給する一次ガス供給系統と,前記排気ガスの少なく
    とも一部を複数の循環ガス供給孔を介して処理室内に供
    給する循環ガス供給系統とを備え,前記一次ガス供給系
    統と前記循環ガス供給系統は相互に独立系統として構成
    されることを特徴とする,処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ガス供給孔の孔径及び孔数密度は全
    面で一定であり,前記一次ガス供給孔と前記循環ガス供
    給孔との孔数比率を,前記一次ガスと前記循環ガスの目
    標流量の比と同じに構成することを特徴とする,請求項
    1に記載の処理装置。
  3. 【請求項3】 前記ガス供給孔の孔径は全面で一定であ
    り,前記一次ガス供給孔と前記循環ガス供給孔の設置領
    域の面積比は,それぞれの目標流量の比と同じであり,
    前記循環ガス供給孔の孔数密度は,前記循環ガスを目標
    流量供給した場合に,背圧が前記排気機構の定格背圧以
    下になるように規定することを特徴とする,請求項1に
    記載の処理装置。
  4. 【請求項4】 前記ガス供給孔の孔数密度は全面で一定
    であり,前記一次ガス供給孔と前記循環ガス供給孔の設
    置領域の面積比は,それぞれの目標流量の比と同じであ
    り,前記循環ガス供給孔の孔径は,前記循環ガスを目標
    流量供給した場合に,背圧が前記排気機構の定格背圧以
    下になるように規定することを特徴とする,請求項1に
    記載の処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ガス供給機構の単位面積当たりの前
    記一次ガス供給孔数と前記循環ガス供給孔数との比は,
    前記ガス供給機構の全面で一定であることを特徴とす
    る,請求項1,2,3または4のいずれかに記載の処理
    装置。
  6. 【請求項6】 前記循環ガス供給系統のコンダクタンス
    は,前記ガス供給機構のコンダクタンスよりも大きいこ
    とを特徴とする,請求項1,2,3,4または5のいず
    れかに記載の処理装置。
  7. 【請求項7】 前記一次ガスを前記循環ガス供給孔から
    供給するための第2の一次ガス供給系統を備え,前記第
    2の一次ガス供給系統には,前記一次ガスの流量調節手
    段が備えられることを特徴とする,請求項1,2,3,
    4,5または6のいずれかに記載の処理装置。
  8. 【請求項8】 前記ガス循環機構及び/または前記循環
    ガス供給系統にはバッファ空間が設けられることを特徴
    とする,請求項1,2,3,4,5,6または7のいず
    れかに記載の処理装置。
  9. 【請求項9】 前記ガス循環機構及び/または前記循環
    ガス供給系統には前記循環ガスの濾過手段が設けられる
    ことを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7
    または8のいずれかに記載の処理装置。
  10. 【請求項10】 前記一次ガス供給孔から前記処理室へ
    の前記一次ガスの供給速度及び/または前記循環ガス供
    給孔から前記処理室への前記循環ガスの供給速度は,5
    00m/秒以上であることを特徴とする,請求項1,
    2,3,4,5,6,7,8または9のいずれかに記載
    の処理装置。
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