JP2001185346A - 自発光式デバイス - Google Patents

自発光式デバイス

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JP2001185346A
JP2001185346A JP36778699A JP36778699A JP2001185346A JP 2001185346 A JP2001185346 A JP 2001185346A JP 36778699 A JP36778699 A JP 36778699A JP 36778699 A JP36778699 A JP 36778699A JP 2001185346 A JP2001185346 A JP 2001185346A
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Togo Nishiyama
東郷 西山
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐湿性に優れ、長寿命化を実現することがで
きる自発光式デバイスを提供する。 【解決手段】 自発光式デバイス1において、電極基板
2、EL層4及び透明電極5が防湿体7で封止されてい
る。防湿体7は、例えばPET等のベースフィルムと、
その上に酸化シリコン膜や酸化アルミニウム膜からなる
防湿薄膜とを備えて形成されている。この防湿体7は、
ベースフィルム、防湿薄膜のそれぞれを繰り返し積層し
て形成することができる。また、防湿薄膜上にはさらに
コーティング層を備えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自発光式デバイス
に関し、特にエレクトロルミネッセンス(以下、単にE
Lという。)を発光源とし、道路標識、案内標識、掲示
板等に好適な自発光式デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】自発光式標識として、例えば、表面に表
示が施された透光性の表示板の背面に密接してELを配
置し、そのELを表示板のバックライト用光源として用
いた道路標識が、実開昭62−44911号公報に開示
されている。このような道路標識は、一般的に屋外に設
置され、高温高湿や風雨に曝される厳しい環境下で使用
されている。ELは湿度に弱く、水分特に酸素と反応す
ると特性が劣化し、道路標識としての寿命が著しく損な
われてしまう。
【0003】このような技術的課題を解決するために、
アクリル樹脂等の透光性合成樹脂でELをキャスティン
グし、この透光性合成樹脂でELを外部環境から保護す
る自発光式標識が、特開平9−53213号公報に開示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公開公報に開示さ
れた自発光式標識においては、透光性合成樹脂によりE
Lと外部環境(大気)との間を完全に遮断することがで
きるものと期待されていたが、透光性合成樹脂は分子構
造が大きく水分そのものを透過させてしまうので、EL
の特性劣化を充分に防止することができず、寿命を向上
させることができなかった。
【0005】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものである。従って、本発明の目的は、耐湿性に優
れ、長寿命化を実現することができる自発光式デバイス
を提供することである。
【0006】さらに、本発明の目的は、簡易に又は簡単
な構造で上記目的を達成することができる自発光式デバ
イスを提供することである。
【0007】さらに、本発明の目的は、耐湿性をより一
層向上させることができ、更なる長寿命化を実現するこ
とができる自発光式デバイスを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の特徴は、電極基板と、電極基板上の
EL層と、EL層上の透明電極と、電極基板、EL層及
び透明電極を封止する防湿体とを備えた自発光式デバイ
スとしたことである。防湿体には、フレキシブル性を有
する透明なベースフィルムと、ベースフィルム上の防湿
薄膜とを少なくとも備えることが好ましい。この防湿体
の防湿薄膜は、従来のような透光性合成樹脂の分子構造
に比べて密な分子構造を備えており、水分特に酸素の透
過を阻止することができる。防湿薄膜には、例えば酸化
シリコン膜、酸化アルミニウム膜等を実用的に使用する
ことができる。
【0009】本発明の第1の特徴に係る自発光式デバイ
スにおいては、外部環境からEL層への水分の浸入特に
酸素の侵入を防湿体で阻止することができるので、EL
の特性劣化を防止し、長寿命化を図ることができる。さ
らに、ベースフィルム上に防湿薄膜を備えた簡単な構造
の防湿体を使用するので、自発光式デバイスの耐湿性を
簡単に向上させることができ、また簡単な構造の自発光
式デバイスで耐湿性を向上させることができる。
【0010】本発明の第2の特徴は、上記本発明の第1
の特徴に係る自発光式デバイスにおいて、防湿体をその
膜厚方向に複数積層したことである。
【0011】本発明の第2の特徴に係る自発光式デバイ
スにおいては、複数積層した防湿体の防湿薄膜の同一箇
所にピンホールが発生する確率は非常に低いので、実効
的に複数積層した防湿体のピンホールの存在を皆無にす
ることができる。従って、外部環境からEL層への水分
の浸入特に酸素の侵入を効果的に阻止することができる
ので、ELの特性劣化を防止し、より一層の長寿命化を
図ることができる。
【0012】本発明の第3の特徴は、上記本発明の第1
の特徴に係る自発光式デバイスにおいて、防湿体が、フ
レキシブル性を有する透明なベースフィルムと、ベース
フィルム上の防湿薄膜と、防湿薄膜上のコーティング層
とを少なくとも備えたことである。
【0013】本発明の第3の特徴に係る自発光式デバイ
スにおいては、防湿体の防湿薄膜にピンホールが発生し
たとしても、このピンホールをコーディング層で埋め込
み、水分の浸入経路特に酸素の侵入経路を遮断すること
ができる。従って、ELの特性劣化を防止し、より一層
の長寿命化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0015】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態に係る自発光式デバイスの断面構造図であ
る。図1に示すように、自発光式デバイス1は、電極基
板2と、電極基板2上のEL層4と、EL層4上の透明
電極5とを備え、電極基板2、EL層4及び透明電極5
を封止する光透過性の防湿体7を備えて構成されてい
る。ここで、防湿体7の「光透過性」とは、EL層4か
ら発せられる光が外部に透過できる性質という意味で使
用され、この「光透過性」にはほぼ透明なもの、半透明
なものを含み、さらに適度に着色されたものが含まれ
る。この自発光式デバイス1は、例えば道路標識、案内
標識、掲示板等に使用することができる。
【0016】自発光式デバイス1の電極基板2は背面電
極基板並びに陰極(カソード電極)として使用され、こ
の電極基板2には、例えばポリエチレンテレフタレート
(以下、単にPETという。)等の基材となる合成樹脂
フィルム上に電極材料をコーティングすることにより形
成されている。電極材料には、アルミニウム箔、カーボ
ン箔等の防湿薄膜を実用的に使用することができる。E
L層4への水分の浸入を少しでも向上させる場合には、
水分を透過させないアルミニウム箔を電極材料として使
用することが好ましい。
【0017】EL層4は、発光層として使用されてお
り、電極基板2上に絶縁層3を介在して形成されてい
る。このEL層4には例えば有機EL、無機ELの少な
くともいずれか一方を使用することができる。有機EL
としては、例えばポリフェニレンビニレン(PPV)誘
導体薄膜、ポリフルオレン誘導体薄膜等の高分子発光層
の単体のもの、この種の高分子発光層に電子注入層、電
子輸送層又は正孔注入層の少なくともいずれか1つの輝
度特性を高める層を加えた複合層のものを実用的に使用
することができる。無機ELとしては、例えば単結晶形
のもの、セラミックス形のものを実用的に使用すること
ができる。なお、絶縁層3には例えばチタン酸バリウム
を実用的に使用することができる。
【0018】透明電極5は陽極(アノード電極)として
使用されている。この透明電極5には例えばインジウム
−錫酸化物(ITO)薄膜を実用的に使用することがで
きる。透明電極5上には捕水層6が形成されている。こ
の捕水層6は、防湿体7で封止された内部の水分を捕獲
するようになっているので、EL層4の特性劣化を防止
し、EL層の長寿命化を図ることができる。捕水層6に
は、例えばPETフィルムを実用的に使用することがで
きる。
【0019】防湿体7は、図1中、下側の第1の防湿体
7Aと上側の第2の防湿体7Bとを図示しない接着剤を
用いて接着している。この第1の防湿体7A及び第2の
防湿体7Bは、電極基板2、絶縁層3、EL層4、透明
電極5及び捕水層6を上下から包み込み、これらの周囲
において接着され、電極基板2、絶縁層3、EL層4、
透明電極5及び捕水層6と外部との間の少なくとも水分
の浸入経路特に酸素の侵入経路を遮断するようになって
いる。そして、EL層4で発光された光は、透明電極5
及び捕水層6を透過して第2の防湿体7B側から出射さ
れている。従って、第2の防湿体7Bは光透過性である
必要があるが、光を出射しない側の防湿体7Aは不透明
であってもよい。
【0020】図2は図1に示す自発光式デバイス1の符
号F2部分(接着部分)の拡大断面構造図である。図2
に示すように、第1の防湿体7Aは、フレキシブル性を
有する透明なベースフィルム70と、ベースフィルム7
0上の防湿薄膜71とを備え、さらに防湿薄膜71上の
接着層72と、接着層72上の密着層73とを備えてい
る。第2の防湿体7Bは、第1の防湿体7Aと同様に、
フレキシブル性を有する透明なベースフィルム70と、
ベースフィルム70上の防湿薄膜71とを備え、さらに
防湿薄膜71上の接着層72と、接着層72上の密着層
73と備えている。
【0021】ベースフィルム70は、最も外側(外部環
境側)に配設され、例えばPET薄膜フィルムで形成さ
れている。このPET薄膜フィルムは10μm〜15μ
m、好ましくは12.5μmの膜厚のものを実用的に使
用することができる。
【0022】防湿薄膜71は、水分の浸入特に酸素の侵
入を防止することができる機能を少なくとも備え、例え
ば合成樹脂に比べて分子構造が緻密で、耐食性に優れた
酸化シリコン(SiO)膜等の絶縁薄膜、アルミナ
(Al)膜等の金属薄膜を実用的に使用すること
ができる。これらの絶縁薄膜や金属薄膜は、例えば真空
蒸着法、スパッタリング法、CVD法等で成膜され、例
えば30nm〜100nmの膜厚で形成されている。3
0nmの膜厚よりも薄い場合には、充分に水分の浸入を
遮断することができない。また、100nmの膜厚より
も厚い場合には、ベースフィルム70のフレキシブル性
を損ね、第1の防湿体7Aと第2の防湿体7Bとの間の
接着不良の原因になってしまう。
【0023】接着層72は防湿薄膜71と密着層73と
の間を接着するためのものであり、接着層72には例え
ば10μm〜30μm程度の膜厚のポリオレフィン系熱
活性型接着剤を実用的に使用することができる。
【0024】密着層73は、第1の防湿体7Aと第2の
防湿体7Bとの接着部分の密着性を高め(気密性を高
め)、防湿体7の外部と内部との間の水分の浸入経路を
確実に遮断するようになっている。密着層73には例え
ば20μm〜40μm程度好ましくは30μm程度の膜
厚のポリプロピレン、ポリエチレン等を主組成材料とす
る薄膜を実用的に使用することができる。さらに、密着
層73は、例えば、商品名、シーラントを実用的に使用
することができる。
【0025】次に、上記自発光式デバイス1において防
湿体7の製造方法を説明する。図3(A)、図3(B)
及び図3(C)は本発明の第1の実施の形態に係る自発
光式デバイス1の防湿体7の工程断面図である。
【0026】(1)まず初めに、図3(A)に示すよう
に、PET薄膜フィルムからなり、防湿体7の基材とな
るベースフィルム70を準備する。
【0027】(2)図3(B)に示すように、ベースフ
ィルム70上に防湿薄膜71を形成する。防湿薄膜71
は、前述のように、ベースフィルム70上に真空蒸着
法、スパッタリング法若しくはCVD法により絶縁薄膜
又は金属薄膜を成膜することにより形成することができ
る。
【0028】(3)図3(C)に示すように、防湿薄膜
71上に接着層72を介在させて密着層73を形成す
る。接着層72は、例えば接着性溶液をスピンコート法
により成膜したもの、接着フィルムをラミネートしたも
ののいずれであってもよい。また、密着層73は、例え
ば接着層72と同様に、スピンコート法により成膜した
もの、密着フィルムをラミネートしたもののいずれであ
ってもよい。
【0029】密着層73を形成することにより、第1の
防湿体7A、第2の防湿体7Bのそれぞれを形成するこ
とができる(図1及び図2参照。)。
【0030】(4)それぞれの密着層73が互いに向か
い合うようにして、第1の防湿体7Aと第2の防湿体7
Bとの間に電極基板2、絶縁層3、EL層4、透明電極
5及び捕水層6を包み込み、これらの周囲において第1
の防湿体7Aと第2の防湿体7Bとの間を接着すること
により、図1に示すようなEL層4等を防湿体7で封止
した自発光式デバイス1を完成させることができる。第
1の防湿体7Aと第2の防湿体7Bとの間は、例えば1
20℃〜140℃の温度により加熱圧着することにより
接着することができる。
【0031】このように、本発明の第1の実施の形態に
係る自発光式デバイス1においては、少なくともEL層
4を封止する防湿体7を備えたことにより、外部環境か
らEL層4への水分の浸入特に酸素の侵入を防湿体7で
阻止することができるので、ELの特性劣化を防止し、
長寿命化を図ることができる。さらに、ベースフィルム
70上に防湿薄膜71を備えた簡単な構造の防湿体7を
使用するので、自発光式デバイス1の耐湿性を簡単に向
上させることができ、また簡単な構造の自発光式デバイ
ス1で耐湿性を向上させることができる。
【0032】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態は、本発明の第1の実施の形態に係る自発光式デ
バイス1において、より一層の防湿効果を高めた例を説
明するものである。図4は本発明の第2の実施の形態に
係る自発光式デバイス1の防湿体7の拡大断面構造図で
ある。
【0033】図4に示すように、本発明の第2の実施の
形態に係る自発光式デバイス1においては、防湿体7の
下側の第1の防湿体7Cが、ベースフィルム70と、ベ
ースフィルム70上の防湿薄膜71と、防湿薄膜71上
の接着層72と、接着層72上の密着層73とを備え、
さらに密着層73上のベースフィルム74と、ベースフ
ィルム74上の防湿薄膜75と、防湿薄膜75上の接着
層76と、接着層76上の密着層77とを備えている。
すなわち、第1の防湿体7Cは、本発明の第1の実施の
形態に係る第1の防湿体7Aをその膜厚方向に複数積層
することにより形成されている。同様に、防湿体7の上
側の第2の防湿体7Dは、本発明の第1の実施の形態に
係る第2の防湿体7Bをその膜厚方向に複数積層するこ
とにより形成されている。
【0034】本発明の第2の実施の形態において、第1
の防湿体7Cは具体的には上記第1の防湿体7Aをその
膜厚方向に2層積層することにより形成され、第2の防
湿体7Dは第2の防湿体7Bをその膜厚方向に2層積層
することにより形成されているが、本発明はこの積層枚
数に限定されることはない。例えば、本発明において
は、フレキシブル性や極端な生産コストの増大を招かな
い範囲で、第1の防湿体7Aを3層又はそれ以上で積層
して第1の防湿体7Cを形成し、同様に第2の防湿体7
Bを3層又はそれ以上で積層して第2の防湿体7Dを形
成してもよい。
【0035】このように、本発明の第2の実施の形態に
係る自発光式デバイス1においては、複数積層した防湿
体7の防湿薄膜71、75のそれぞれの積層方向の同一
箇所にピンホールが発生する確率は非常に低いので、実
効的に複数積層した防湿体7のピンホールの存在を皆無
にすることができる。従って、外部環境からEL層4へ
の水分の浸入特に酸素の侵入を効果的に阻止することが
できるので、ELの特性劣化を防止し、より一層の長寿
命化を図ることができる。
【0036】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態は、本発明の第1の実施の形態に係る自発光式デ
バイス1において、より一層の防湿効果を高めつつ、防
湿体7のフレキシブル性を向上した例を説明するもので
ある。図5は本発明の第3の実施の形態に係る自発光式
デバイス1の防湿体7の拡大断面構造図である。
【0037】図5に示すように、本発明の第3の実施の
形態に係る自発光式デバイス1においては、防湿体7の
下側の第1の防湿体7Eが、ベースフィルム70と、ベ
ースフィルム70上の防湿薄膜71と、防湿薄膜71上
のコーティング層78と、コーティング層78上の接着
層72と、接着層72上の密着層73とを備え、防湿薄
膜71と接着層72との間にコーティング層78を備え
ている。同様に、防湿体7の上側の第2の防湿体7F
は、ベースフィルム70と、ベースフィルム70上の防
湿薄膜71と、防湿薄膜71上のコーティング層78
と、コーティング層78上の接着層72と、接着層72
上の密着層73とを備え、防湿薄膜71と接着層72と
の間にコーティング層78を備えている。
【0038】コーティング層78は、防湿薄膜71にピ
ンホールが存在した場合にそのピンホールを埋め込み、
水分の浸入経路特に酸素の侵入経路を遮断するようにな
っている。コーティング層78には、例えば防湿薄膜7
1の表面上にスピンコート法で塗布することができる、
1μm〜10μm程度の膜厚の塩化ビニリデン系樹脂薄
膜を実用的に使用することができる。この塩化ビニリデ
ン系樹脂はそれ自体に撥水性を備え、かつフレキシブル
性を備えている。
【0039】次に、上記自発光式デバイス1の防湿体7
の製造方法を簡単に説明する。図6(A)及び図6
(B)は本発明の第3の実施の形態に係る自発光式デバ
イス1の防湿体7の要部の工程断面図である。
【0040】(1)本発明の第1の実施の形態に係る自
発光式デバイス1の防湿体7の製造方法と同様に、まず
初めに図6(A)に示すようにベースフィルム70上に
防湿薄膜71を形成する。ここで、同図6(A)に示す
ように、ベースフィルム70上にゴミ等の異物8が存在
していた場合には、この異物8がマスクとなって防湿薄
膜71にはピンホール71Hが発生してしまう。このよ
うなピンホール71Hは水分の浸入経路になってしま
う。
【0041】(2)図6(B)に示すように、防湿薄膜
71上にコーティング層78を形成する。コーティング
層78は、上記のように例えば塩化ビニリデン系樹脂の
溶液をスピンコート法で塗布することにより形成されて
いる。ピンホール71Hのような微少な隙間にはコーテ
ィング層78が埋め込まれ、上記浸入経路を遮断するこ
とができる。
【0042】(3)この後、本発明の第1の実施の形態
に係る防湿体7の製造方法と同様に、コーティング層7
8上に接着層72、密着層73のそれぞれを形成するこ
とにより、本発明の第3の実施の形態に係る第1の防湿
体7E、第2の防湿体7Fのそれぞれを形成することが
できる。
【0043】このように、本発明の第3の実施の形態に
係る自発光式デバイス1においては、防湿体7の防湿薄
膜71にピンホール71Hが発生したとしても、このピ
ンホール71Hをコーディング層78で埋め込み、水分
の浸入経路特に酸素の侵入経路を遮断することができ
る。従って、ELの特性劣化を防止し、より一層の長寿
命化を図ることができる。
【0044】(その他の実施の形態)本発明は上記複数
の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をな
す論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解
すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実
施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0045】例えば、上記第1の実施の形態に係る自発
光式デバイス1において、防湿体7はフレキシブル性を
有するベースフィルム70上に少なくとも防湿薄膜71
を備えているが、本発明は、特にフレキシブル性を有し
ていないベース基板上に防湿薄膜71を備えて防湿体7
としてもよい。ここで、ベース基板には、EL層4等を
内部に収納できる樹脂製ケースのようなものが含まれ
る。樹脂製ケースの内側に防湿薄膜を形成することがで
きる。
【0046】このように、本発明はここでは記載してい
ない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従っ
て、本発明の技術的範囲は上記の妥当な特許請求の範囲
に係る発明特定事項によってのみ定められるものであ
る。
【0047】
【発明の効果】本発明は、EL層等を封止する防湿体を
備えることにより、耐湿性に優れ、長寿命化を実現する
ことができる自発光式デバイスを提供することができ
る。
【0048】さらに、本発明は、ベースフィルム上に防
湿薄膜を備えて防湿体としたので、簡易に又は簡単な構
造で上記効果を得ることができる自発光式デバイスを提
供することができる。
【0049】さらに、本発明は、防湿体を複数層とした
ので、耐湿性をより一層向上させることができ、更なる
長寿命化を実現することができる自発光式デバイスを提
供することができる。
【0050】さらに、本発明は、防湿体の防湿薄膜上に
コーティング層を備えたので、耐湿性をより一層向上さ
せることができ、更なる長寿命化を実現することができ
る自発光式デバイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る自発光式デバ
イスの断面構造図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る自発光式デバ
イスの要部の拡大断面構造図である。
【図3】(A)、(B)及び(C)は本発明の第1の実
施の形態に係る自発光式デバイスの防湿体の工程断面図
である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る自発光式デバ
イスの防湿体の拡大断面構造図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る自発光式デバ
イスの防湿体の拡大断面構造図である。
【図6】(A)及び(B)は本発明の第3の実施の形態
に係る自発光式デバイスの防湿体の工程断面図である。
【符号の説明】
1 自発光式デバイス 2 電極基板 3 絶縁層 4 EL層 5 透明電極 6 捕水層 7 防湿体 7A,7C,7E 第1の防湿体 7B,7D,7F 第2の防湿体 70,74 ベースフィルム 71,75 防湿薄膜 72,76 接着層 73,77 密着層 78 コーテイング層 71H ピンホール 8 異物
フロントページの続き Fターム(参考) 2D064 BA01 CA03 CA05 CA07 DA06 EB07 HA14 3K007 AB00 AB12 AB13 BA07 BB00 BB01 BB05 CA06 CB01 DA00 DA05 DB03 EA01 EB00 EC01 FA01 FA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極基板と、 前記電極基板上のエレクトロルミネッセンス層と、 前記エレクトロルミネッセンス層上の透明電極と、 前記電極基板、エレクトロルミネッセンス層及び透明電
    極を封止する防湿体とを備えたことを特徴とする自発光
    式デバイス。
  2. 【請求項2】 前記防湿体は、 フレキシブル性を有する透明なベースフィルムと、 前記ベースフィルム上の防湿薄膜とを少なくとも備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の自発光式デバイス。
  3. 【請求項3】 前記防湿体は、膜厚方向に複数積層され
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自発
    光式デバイス。
  4. 【請求項4】 前記防湿体は、 フレキシブル性を有する透明なベースフィルムと、 前記ベースフィルム上の防湿薄膜と、 前記防湿薄膜上のコーティング層とを少なくとも備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の自発光式デバイス。
JP36778699A 1999-12-24 1999-12-24 自発光式デバイス Pending JP2001185346A (ja)

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