JP2001185016A - リレーの製造方法及び製造装置 - Google Patents

リレーの製造方法及び製造装置

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JP2001185016A
JP2001185016A JP2000313985A JP2000313985A JP2001185016A JP 2001185016 A JP2001185016 A JP 2001185016A JP 2000313985 A JP2000313985 A JP 2000313985A JP 2000313985 A JP2000313985 A JP 2000313985A JP 2001185016 A JP2001185016 A JP 2001185016A
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contact spring
spring material
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relay
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JP2000313985A
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English (en)
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Kosaku Kitada
耕作 北田
Nobuyuki Asahi
信行 朝日
Tokuo Yoshida
徳雄 吉田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H11/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of electric switches
    • H01H2011/0075Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of electric switches calibrating mechanical switching properties, e.g. "snap or switch moment", by mechanically deforming a part of the switch, e.g. elongating a blade spring by puncturing it with a laser

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非接触で接点バネ材を塑性加工して曲げ調整
することにより、リレーの電気特性を調整でき、マイク
ロリレーでもこのような調整が可能になるリレーの製造
方法及び製造装置を提供する。 【解決手段】 リレー1の接点バネ材2にレーザをレー
ザのエネルギー条件を最適化して照射し、接点バネ材2
のレーザ照射位置の表面と裏面とに温度差を生じさせる
と共にこの温度差にて温度の低い側に塑性変形させるこ
とにより接点バネ材2を曲げ調整して電気特性を調整す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロリレーと
称される小型のメカニカルリレーの製造に用いる製造方
法及び製造装置に関し、詳しくはその製造において電気
特性を調整する調整方法及び調整装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
リレーの製造にあたって、リレー1の接点バネ材2を曲
げて電気特性を調整する場合、図41に示すように回転
駆動される捻りピン3を接点バネ材2に嵌合し、捻りピ
ン3で接点バネ材2を捻って所定量曲げることで調整し
ていた。
【0003】ところで、近年、ますます小型化が進む信
号用リレーは今後マイクロマシンの領域に入り、マイク
ロリレーと言われるようになりつつある。この中でマイ
クロリレーの電気特性を調整するために上記のように接
触式の捻りピン3のような曲げ加工治具を用いて接点バ
ネ材2を塑性変形させている。しかし、接触式の曲げ加
工ではスプリングバックが一様でなく、曲げ加工を繰り
返し最適に調整していたが、これは接点バネ材2の劣化
等を発生させるという危険性を含んでいた。
【0004】また他の従来例としては特開平8−222
108号公報に開示されるものがあり、図42、図43
に示すように構成されている。図42(a)は初期状態
であり、この状態から図42(b)に示すように調整爪
4が接点バネ材2に押し付けられて曲げ加工が開始さ
れ、次いで図42(c)に示すようにレーザ装置5から
レーザが照射されてレーザフォーミングされ、図42
(d)に示すように曲げ加工が解除される。さらに詳し
くいうと図43の通りである。つまり、調整をスタート
すると、先ず接点位置が測定され、次いで測定値と目標
値との差が算出され、次いで算出値に基づいて調整爪4
の押し込み量が決定され、次いで調整爪4が押し付けら
れて曲げ加工され、次いで接点バネ材2の屈曲部にレー
ザが照射され、次いで曲げ加工が解除され、次いで接点
位置が測定されて測定値が範囲内では調整が終わり、範
囲内でないと再度補正して曲げ加工が行われる。
【0005】上記従来例ではレーザの照射で曲げ加工が
できるが、完全な非接触方式でなく、超小型のマイクロ
リレーの調整は困難であるという問題がある。
【0006】本発明は叙述の点に鑑みてなされたもので
あって、非接触で接点バネ材を塑性加工して曲げ調整す
ることにより、リレーの電気特性を調整でき、マイクロ
リレーでもこのような調整が可能になるリレーの製造方
法及び製造装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1のリレーの製造方法は、リレーの接
点バネ材にレーザを照射し、接点バネ材のレーザ照射位
置の表面と裏面とに温度差を生じさせると共に、この温
度差にて温度の低い側を塑性変形させることにより接点
バネ材を曲げ調整して電気特性を調整することを特徴と
する。上記のように接点バネ材を曲げ調整することがで
きることにより完全な非接触で調整できてマイクロリレ
ーと称される微小部品でも調整が可能になる。
【0008】また本発明の請求項2のリレーの製造方法
は、リレーの接点バネ材にレーザを照射し、レーザの熱
影響により接点バネ材のレーザ照射位置を温度軟化させ
ると共に、非接触で接点バネ材に外力を作用させて接点
バネ材を曲げ調整して電気特性を調整することを特徴と
する。上記のように接点バネ材を曲げ調整することがで
きることによっても完全な非接触で調整できてマイクロ
リレーと称される微小部品でも調整が可能になる。
【0009】また本発明の請求項3のリレーの製造方法
は、請求項2において、接点バネ材のレーザ照射位置を
温度軟化させると共に、接点バネ材のレーザ照射位置よ
り自由端側の自重による外力にて接点バネ材を曲げ調整
することを特徴とする。このようにすることで特別に外
力を加える手段を設けたりしなくても非接触での曲げ調
整が可能になる。
【0010】また本発明の請求項4のリレーの製造方法
は、請求項2において、接点バネ材のレーザ照射位置を
温度軟化させると共に、電磁石や永久磁石の磁力により
接点バネ材の自由端を引っ張って接点バネ材を曲げ調整
することを特徴とする。このようにすることで磁力によ
り容易に曲げ調整量を制御できる。
【0011】また本発明の請求項5のリレーの製造方法
は、請求項2において、接点バネ材にレーザを照射し、
材質の温度軟化を発生させると共に、エアーにより接点
バネ材を曲げ調整して電気特性を調整することを特徴と
する。このようにすることでエアーにより容易に曲げ調
整量を制御できる。
【0012】また本発明の請求項6のリレーの製造方法
は、請求項1において、リレーの特性値を初期計測し、
その計測値を基にフォーミング調整量を設定する工程
と、設定されたフォーミング調整量に基づきレーザを照
射して接点バネ材の曲げ調整をするフォーミング調整工
程と、フォーミング調整工程で接点バネ材の曲げ調整し
た後に検査計測を行い、その結果再度調整が必要な場
合、上記検査結果をもとにフォーミング調整工程での補
正のフォーミング調整量の設定をする工程とを有するこ
とを特徴とする。このようにすることで、接点バネ材を
適切に曲げ調整して電気特性を調整できる。
【0013】また本発明の請求項7のリレーの製造方法
は、請求項6のフォーミング調整量を設定する工程にお
いて、1回目のフォーミング調整する前にリレーの電気
特性を計測し、その計測値を基にレーザ照射の照射量を
設定することを特徴とする。1回の調整で電気特性が規
格内に入る割合が高くなる。
【0014】また本発明の請求項8のリレーの製造方法
は、請求項1または請求項6において、接点バネ材ヘレ
ーザを照射する方向を接点バネ材の表面側または裏面側
と変えることで接点バネ材の曲げ方向を自在に調整する
ことを特徴とする。曲げ方向により特性の変わる方向が
異なるが、上記のようにレーザの照射する方向を変える
ことにより、特性を大きくする曲げ方向(逆方向)と特
性を小さくする曲げ方向(順方向)が選択できるために
自在な調整が可能になる。
【0015】また本発明の請求項9のリレーの製造方法
は、請求項1または請求項6において、レーザスキャナ
を用いて接点バネ材の幅方向に線状にレーザを走査させ
ることを特徴とする。接点バネ材の幅方向に亙ってレー
ザ光を均等に当てることができ、効果的に温度差による
温度勾配を作ることができると共に調整精度を十分に確
保できる。
【0016】また本発明の請求項10のリレーの製造方
法は、請求項1または請求項6において、光学系を利用
してレーザ光を引き伸ばすことにより接点バネ材の幅方
向に線状にレーザ光を照射することを特徴とする。接点
バネ材の幅方向に亙ってレーザ光を同時に均等に当てる
ことができ、効果的に温度差による温度勾配を作ること
ができる。
【0017】また本発明の請求項11のリレーの製造方
法は、請求項1または請求項6において、レーザ光を短
パルスで照射することにより表面と裏面に温度差を作る
ことを特徴とする。このようにすることで表面と裏面と
の温度差による温度勾配を簡単に作れる。
【0018】また本発明の請求項12のリレーの製造方
法は、請求項1または請求項6において、レーザ照射面
の反対側を冷却して温度低下させることにより表面側と
裏面側との間に温度差を作ることを特徴とする。このよ
うにすることで表面と裏面の温度差による温度勾配を作
りやすくなる。
【0019】また本発明の請求項13のリレーの製造方
法は、請求項12において、レーザ照射面の反対側にエ
アーを吹き付けることで冷却することを特徴とする。非
接触で強制的に冷却でき、表面と裏面の温度差による温
度勾配を作りやすくなる。
【0020】また本発明の請求項14のリレーの製造方
法は、請求項1または請求項6において、接点バネ材へ
のレーザの照射位置を長手方向に変えることにより曲げ
量を制御して特性を目標値に調整することを特徴とす
る。このようにすることで曲げ量を簡単に自在にコント
ロールできる特性調整が可能になる。
【0021】また本発明の請求項15のリレーの製造方
法は、請求項1または請求項6において、接点バネ材の
長手方向の複数部位にレーザを照射することにより曲げ
量を制御して特性を目標値に調整することを特徴とす
る。このようにすることで曲げ加工の自由度が高くなる
と共に高精度の曲げ加工が可能になる。
【0022】また本発明の請求項16のリレーの製造方
法は、請求項6の補正のフォーミング調整量の設定をす
る工程において、1回目の電気特性の調整後、再度調整
が必要な場合、1回目のレーザの照射の制御量に補正を
加え、且つレーザの照射方向も含めて補正することによ
り2回目の調整を行うことを特徴とする。このように1
回目の調整結果を基に再調整を行うので、調整率が向上
する。
【0023】また本発明の請求項17のリレーの製造方
法は、請求項16において、接点バネ材へレーザを照射
する走査速度と電気特性の関係から補正の制御テーブル
を作成し、この補正の制御テーブルに基づいて曲げ量を
制御することにより特性を目標値に調整することを特徴
とする。このようにすることで、レーザの走査速度を変
えるだけで自由度の高い特性調整が可能となる。
【0024】また本発明の請求項18のリレーの製造方
法は、請求項16において、接点バネ材へレーザを照射
するレーザの発振周波数と電気特性の関係から補正の制
御テーブルを作成し、この補正の制御テーブルに基づい
て曲げ量を調整することにより特性を目標値に調整する
ことを特徴とする。調整量の補正をレーザ周波数により
行うことにより、曲げ角度を自在にコントロールできる
特性調整が可能になる。
【0025】また本発明の請求項19のリレーの製造方
法は、請求項16において、接点バネ材へ照射するレー
ザのデフォーカスの距離と電気特性の関係から補正の制
御テーブルを作成し、この補正の制御テーブルに基づい
て曲げ量を制御することにより特性を目標値に調整する
ことを特徴とする。調整量の補正をデフォーカスにより
行うことにより、曲げ角度を自在にコントロールできる
特性調整が可能になる。
【0026】また本発明の請求項20のリレーの製造方
法は、請求項16において、接点バネ材へ照射するレー
ザのレーザビームパワーと電気特性の関係から補正の制
御テーブルを作成し、この補正の制御テーブルに基づい
て曲げ量を制御することにより特性を目標値に調整する
ことを特徴とする。調整量の補正をレーザ出力により行
うことにより、曲げ角度を自在にコントロールできる特
性調整が可能になる。
【0027】また本発明の請求項21のリレーの製造方
法は、接点バネ材へ照射するレーザの照射位置を接点バ
ネ材の長手方向に変えたときの曲げ量と電気特性の関係
から補正の制御テーブルを作成し、この補正の制御テー
ブルに基づいて曲げ量を制御することにより特性を目標
値に調整することを特徴とする。調整量の補正をレーザ
の照射位置を変えることで行うことにより曲げ量を自在
にコンロールできる特性調整が容易にできる。また定量
的な曲げ加工制御がレーザの照射位置を変えるだけで簡
単にできる。
【0028】また本発明の請求項22のリレーの製造方
法は、請求項1において、ベリリウム銅、リン青銅等の
銅合金で板厚が0.02〜0.30mmの接点バネ材に
レーザを一点照射して曲げ加工するに当たって、レーザ
としてQスイッチYAGレーザを使用し、レーザ光のパ
ルス幅が10ns〜200nsで且つレーザの照射エネ
ルギー密度を3.0×109〜3.0×1010W/m2
することを特徴とする。このようにすることより、表面
溶融を抑制し、銅合金の機械的特性を劣化させることな
く、精密曲げ制御が可能になる。なお、接点バネ材の厚
さは0.02〜.30mmであるが、好ましくは0.0
5〜0.10mmである。レーザの照射エネルギー密度
は3.0×109〜3.0×1010W/m2であるが、好
ましくは6.0×109〜1.3×1010W/m2であ
る。
【0029】また本発明の請求項23のリレーの製造方
法は、請求項1または請求項9または請求項10におい
て、接点バネ材にレーザ照射を複数回行って曲げ調整す
る際、毎回微小量だけレーザの照射位置を接点バネ材の
長手方向に移動させることを特徴とする。同じ位置に複
数回レーザを照射すると、照射角度に応じて曲げ角度が
直線的に変化しなくなって適正な調整がし難くなるが、
上記のようにレーザの照射位置を変えると上記弊害が回
避できて適正な調整ができる。
【0030】また本発明の請求項24のリレーの製造方
法は、請求項1において、接点バネ材にレーザを照射し
て曲げ調整しているとき、変位センサーで接点バネ材の
変位を計測し、この計測値に基づいてレーザの照射条件
を制御することを特徴とする。このようにすると、高精
度の曲げ量の調整が可能になり、またリアルタイムに高
い精度の曲げ加工ができる。
【0031】また本発明の請求項25のリレーの製造方
法は、請求項1おいて、接点バネ材にレーザを照射して
曲げ調整しているとき、温度センサーにて接点バネ材の
表面温度を計測し、この計測値に基づいてレーザの照射
条件を制御することを特徴とする。接点バネ材の表面温
度を計測することにより、表面の熱影響や溶融を制御で
きて適正な曲げ調整ができる。
【0032】また本発明の請求項26のリレーの製造装
置は、リレーの初期特性値を計測する初期計測装置と、
接点バネ材にレーザを照射して接点バネ材のレーザ照射
位置の表面と裏面に温度差を生じさせると共にこの温度
差にて温度の低い側を塑性変形させることにより接点バ
ネ材を曲げるフォーミング調整をするフォーミング調整
装置と、フォーミング調整したリレーの検査計測をする
検査計測装置とを備え、初期計測装置や検査計測装置で
計測した計測値を基にフォーミング調整装置でのフォー
ミング調整量の設定をする制御手段を有したことを特徴
とする。初期計測装置にてリレーの初期特性値を計測
し、この初期特性値に応じてフォーミング調整装置にて
レーザを照射して曲げ調整し、その後検査計測装置で検
査し、その結果再度調整が必要な場合にはその検査結果
に応じてフォーミング調整装置にてレーザを照射して再
度曲げ調整することができるものであって、請求項1の
リレーのリレーの製造方法の接点バネ材の調整が容易且
つ精度よく実現できる。
【0033】また本発明の請求項27のリレーの製造装
置は、リレーの初期特性値を計測する初期計測装置と、
接点バネ材にレーザを照射してレーザの熱影響により接
点バネ材のレーザ照射位置を温度軟化させると共に非接
触で接点バネ材に外力を作用させて接点バネ材を曲げる
フォーミング調整をするフォーミング調整装置と、フォ
ーミング調整したリレーの検査計測をする検査計測装置
とを備え、初期計測装置や検査計測装置で計測した計測
値を基にフォーミング調整装置でのフォーミング調整量
の設定をする制御手段を有したことを特徴とする。初期
計測装置にてリレーの初期特性値を計測し、この初期特
性値に応じてフォーミング調整装置にてレーザを照射し
て曲げ調整し、その後検査計測装置で検査し、その結果
再度調整が必要な場合にはその検査結果に応じてフォー
ミング調整装置にてレーザを照射して再度曲げ調整する
ことができるものであって、請求項2のリレーの製造方
法の接点バネ材の調整が容易且つ精度よく実現できる。
【0034】
【発明の実施の形態】先ず、図1乃至図4に示す実施の
形態の例から述べる。図1(a)に示すようにマイクロ
リレーと称される小型のリレー1の接点バネ材2にレー
ザをレーザのエネルギー条件を最適化して照射し、接点
バネ材2を図1(b)のように曲げ調整して電気特性を
調整している。上記リレー1は本例の場合例えば、バラ
ンスアマチュアリレーと称されるものであり、アマチュ
アブロックがシーソー運動することにより接点交換する
ものあり、図1(a)で7はリレーのアマチュアであ
り、このアマチュア7に接点バネ材2を設けてある。ま
た8はレーザビームであり、レーザ装置から図1(a)
のように照射されるようになっている。図1(b)でa
は接点バネ材2が曲がった距離であり、この距離により
電気特性が変わるようになっている。
【0035】図2の例ではリレーの接点バネ材2にレー
ザをレーザのエネルギー条件を最適化して照射し、レー
ザの熱影響により接点バネ材2が温度軟化することによ
り接点バネ材2を曲げ調整して電気特性を調整してい
る。図2(a)はレーザ照射前であり、図2(b)はレ
ーザ照射中であり、図2(c)はレーザ照射後である。
接点バネ材2にこの材料が温度軟化する程度のレーザを
照射して温度軟化部9を形成し、図2(c)の矢印bの
方向にかかる自重にて接点バネ材2が曲げ調整される。
【0036】図3の例ではリレーの接点バネ材2にレー
ザをレーザのエネルギー条件を最適化して照射し、接点
バネ材2の表面と裏面の温度差による温度勾配により接
点バネ材2に塑性変形が起こることを利用することで接
点バネ材2を曲げ調整して電気特性を調整している。図
3(a)はレーザ照射前であり、図3(b)はレーザ照
射中であり、図3(c)はレーザ照射後である。図3
(b)のようにレーザを照射すると、図3(b)の符号
cに示す部分の表面(レーザ当てる側)と裏面との間の
温度差よる温度勾配が生じ、この温度勾配による塑性変
形がおこることで接点バネ材2を曲げ調整している。つ
まり、レーザ照射中は温度の高い表面側は熱膨張に伴う
引っ張り力が作用しており、図3(b)のように表面側
が伸びるように曲がっている。このとき温度の低い裏面
側では上記表面側の引っ張り力で裏面側も伸びるように
塑性変形している。そしてレーザ照射後に温度低下する
と表面側が温度低下にて収縮して元の状態に戻るが、裏
面側は上記の塑性変形した変形量が残存しており、結果
として図3(c)のように裏面側が伸びた曲げ状態にな
る。
【0037】なお、レーザエネルギー条件としての例え
ばパワー出力とレーザが当てられる接点バネ材2の材料
の状態の関係を示すと図4の通りとなる。図4で左はレ
ーザのパワー出力が小さく、右はレーザのパワー出力が
大きく、温度軟化で曲げるときと、温度勾配で曲げとき
とでそれに応じたレーザの最適のエネルギー条件を選択
する。
【0038】上記のように接点バネ材2をレーザの照射
にて曲げ調整することができることにより完全な非接触
で調整できてマイクロリレーと称される微小部品でも調
整が可能になる。
【0039】次に図5に示す実施の形態の例について述
べる。これは接点バネ材2にレーザを照射し、接点バネ
材2の表面と裏面とに温度差を余り発生させず、レーザ
照射位置の温度軟化の影響を利用して、レーザ照射位置
より自由端側の自重による外力の影響で接点バネ材2を
曲げ調整して電気特性を調整している。図5(a)は接
点バネ材2の初期状態であり、この状態から図5(b)
のように接点バネ材2にレーザを照射する(8はレーザ
ビームを示す)。図5(c)はレーザ照射中であり、一
定時間レーザを照射することで接点バネ材2に温度軟化
が発生し(9は温度軟化部を示す)、矢印bのような自
重で曲がる。図5(d)はレーザ照射終了状態であり、
接点バネ材2が曲げ加工された状態である。
【0040】上記のようにレーザを照射することによ
り、接点バネ材2のレーザ照射領域の温度が上昇し、接
点バネ材2(金属)の降伏強度が低下する。レーザ照射
領域の降伏強度が低下することにより、図5(c)のよ
うに自重(重力等)の外力に支配されて変形することを
利用して接点バネ材2を曲げ加工し、電気特性を調整す
るようになっている。このようにすることでレーザエネ
ルギーの条件の最適化が容易であり、しかも非接触での
曲げ調整が可能になる。
【0041】次に図6の実施の形態の例について述べ
る。これは接点バネ材2にレーザを照射し、レーザ照射
位置に温度軟化を発生させると共に、電磁石10や永久
磁石の磁力により接点バネ材2のレーザ照射位置より自
由端側を引っ張って接点バネ材2を曲げ調整して電気特
性を調整している。図6(a)は初期状態であり、この
状態から図6(b)に示すようにレーザを照射する(8
はレーザビームを示す)と共にレーザを照射する方と反
対側に配置した電磁石10をオンする。図6(c)は電
磁石10をオンした状態でレーザ照射中の状態であり、
一定時間レーザを照射することにより接点バネ材2が温
度軟化し、磁力により曲がる。図6(d)は電磁石10
をオフしてレーザ照射を終了した状態であり、上記の電
磁石10がオンした時間に応じて接点バネ材2が曲がっ
ている。
【0042】上記のようにレーザを照射し、温度軟化し
たとき、外力の影響が支配的になる。このとき、電磁石
10を利用し、磁力が接点バネ材2の曲げ加工をアシス
トする。このように磁力による非接触で曲げ加工するこ
とにより、電気特性の調整が可能になる。このようにす
ることで磁力により容易に曲げ調整量を制御できる。
【0043】次に図7の実施の形態の例について述べ
る。これは接点バネ材2にレーザを照射し、レーザ照射
位置に温度軟化を発生させると共に、接点バネ材2のレ
ーザ照射位置より自由端側にエアーを吹き付けてエアー
により接点バネ材2を曲げ調整して電気特性を調整して
いる。図7(a)は初期状態であり、この状態から図7
(b)に示すようにレーザを照射する(8はレーザビー
ムを示す)と共にレーザを照射する方向と同じ方向に配
置したエアー噴射ノズル11からレーザの照射方向と平
行にエアーを噴射する。図7(c)はエアーを噴射した
状態でレーザ照射中の状態であり、一定時間エアーを噴
射すると共にレーザを照射することにより接点バネ材2
が温度軟化し(9は温度軟化部示す)、エアーの力によ
り曲がる。図7(d)はエアーの噴射及びレーザの照射
が終了した状態であり、エアーを噴射した時間に応じて
接点バネ材2が曲がる。
【0044】上記のようにレーザを照射し、温度軟化し
たとき、外力の影響が支配的になる。このときエアーを
利用し、エアーが接点バネ材2の曲げ加工をアシストす
る。エアーの力により非接触で曲げ加工することによ
り、電気特性の調整が可能になる。このようにすること
でエアーにより容易に曲げ調整量を制御できる。
【0045】次に図8に示す他の例について述べる。リ
レー1の接点バネ材2に熱風を噴射し、接点バネ材2の
レーザ照射位置に温度軟化を発生させると共に、熱風の
圧力にて接点バネ材2を曲げ調整して電気特性を調整し
ている。図8(a)は初期状態であり、この状態から図
8(b)に示すように熱風噴射ノズル12にて熱風を照
射する。図8(c)は熱風噴射中の状態であり、一定時
間熱風を噴射して接点バネ材2に当てることにより、接
点バネ材2は熱風により温度上昇し、温度度軟化し(9
は温度軟化部示す)、熱風の力により曲がる。図8
(d)は熱風の噴射を終了した状態であり、熱風を噴射
して当てた時間に応じて接点バネ材2が曲がる。
【0046】上記のように熱風を照射し、温度軟化した
とき、外力の影響が支配的になる。このとき熱風の風圧
により、接点バネ材2の曲げ加工をアシストする。熱風
の力により非接触で曲げ加工することにより、電気特性
の調整が可能となる。このように熱風の吹き付けにて接
点バネ材2を容易に曲げることができ、上記のようなレ
ーザ装置が不要になると共にレーザ装置がなくても非接
触で曲げ調整が可能になる。
【0047】次に図9に示す実施の形態の例について述
べる。リレー1の特性値を初期計測し、その計測値を基
にフォーミング調整量を設定する工程と、設定されたフ
ォーミング調整量に基づきレーザを照射して接点バネ材
の曲げ調整をするフォーミング調整工程と、フォーミン
グ調整工程で接点バネ材2の曲げ調整した後に検査計測
を行い、その結果再度調整が必要な場合、上記検査結果
をもとにフォーミング調整工程での補正のフォーミング
調整量の設定をする工程とを有することを特徴とする。
【0048】特性初期計測工程でリレー1の特性値を初
期計測し、次いでフォーミング調整量の設定工程で初期
計測した計測値を基にフォーミング調整工程のフォーミ
ング調整量の設定をし、次いでフォーミング調整工程で
レーザを接点バネ材2に照射して接点バネ材2を曲げ制
御量だけフォーミング調整する。このときフォーミング
調整量の設定した分だけレーザを照射してフォーミング
する。次いで特性検査計測工程でフォーミング調整した
リレー1の電気特性を計測し、検査不良が無しなら調整
良品とし、検査不良が有りならフォーミング調整補正量
の設定工程で検査計測した計測値を基にフォーミング調
整工程のフォーミング補正調整量の設定を行い、再びフ
ォーミング調整工程でフォーミング調整して上記と同様
の工程を繰り返す。検査不良の場合、上記のように調整
を繰り返すが、調整回数をカウントし、調整回数が所定
の回数よりオーバーなら調整不良品として取り出し、調
整回数が所定回数よりアンダーなら再度調整する。この
ようにすることで、接点バネ材2を適切に曲げ調整して
電気特性を調整できる。
【0049】次に図10に示す実施の形態の例について
述べる。図9の実施の形態の例の調整方法で、フォーミ
ングの調整量の設定をする工程において、1回目の電気
特性の調整を行う前に電気特性を計測し、その計測値を
基にレーザ照射の制御量にの設定をするようになってい
る。
【0050】まず、特性初期計測工程でリレー1の特性
値を初期計測する。そのときの計測データである感動電
圧が例えば68%Vとする。そして予め格納されている
設定テーブルを用いて、特性計測値に対応する調整量を
算出し、フォーミング調整量の設定をする。感動電圧が
68%Vならレーザの出力を180Wと算出し、レーザ
照射量が180Wの設定をする。このようにレーザ照射
量の制御量の設定をすることで、1回の調整で電気特性
が規格内に入る割合が高くなる。
【0051】次に図11に示す実施の形態の例について
述べる。図10の実施の形態の方法でフォーミング調整
量の設定をした設定値を基にレーザを照射し、曲げ加工
を行うようになっている。
【0052】まず、特性初期計測工程でリレー1の特性
値を初期計測する。そのときの計測データである感動電
圧が例えば68%Vとする。そして予め格納されている
設定テーブルを用いて、特性計測値に対応する調整量を
算出し、フォーミング調整量の設定する。感動電圧が6
8%Vならレーザの出力を180Wと算出し、レーザ照
射量が180Wの設定をする。そしてフォーミング調整
工程で上記調整量でフォーミング調整を行う。
【0053】次に図12、図13の実施の形態の例につ
いて述べる。上記のようにレーザを照射してフォーミン
グ調整する際、接点バネ材2へのレーザの照射する方向
を表面側や裏面側と変えることにより、曲げ方向を自在
に調整するようになっている。
【0054】図12はレーザを順方向に照射するもので
あり、レーザ装置5から照射されたレーザビーム8を1
つのミラー13にて反射してレーザビーム8を順方向に
照射しており、接点バネ材2の曲がり方向が+方向に曲
がって行くようになっている。図13はレーザを逆方向
に照射するもであり、レーザビーム8を3つのミラー1
3にて反射してレーザビーム8を逆方向に照射してお
り、接点バネ材2の曲がり方向が−方向に曲がって行く
ようになっている。曲げ方向により特性の変わる方向が
異なるが、上記のようにレーザの照射する方向を変える
ことにより、特性を大きくする曲げ方向(逆方向)と特
性を小さくする曲げ方向(順方向)が選択できるために
自在な調整が可能になる。
【0055】次に図14及び図15に示す実施の形態の
例について述べる。上記のようにレーザを照射してフォ
ーミング調整する際、レーザスキャナを用いて接点バネ
材2に幅方向に線状にレーザ光を走査させるようになっ
ている。
【0056】図14に示すように移動ステージ14の上
に接点バネ材2を載せ、レーザを照射しながらレーザビ
ーム8を固定した状態で、移動ステージ14を移動さ
せ、接点バネ材2に線状のレーザを走査させるようにな
っている。このようにすることで図15(a)の矢印d
に示すように接点バネ材2の幅方向にレーザ光が走査さ
れる。図14の例の場合、接点バネ材2を移動ステージ
14に載せて移動させたが、逆に接点バネ材2の方を固
定してレーザビーム8の方を移動してもよい。また上記
のように接点バネ材2に線状にレーザ光を走査させる
際、移動ステージ14の移動速度を調整して、ビームの
発振周波数と同期をとり、ビームがオーバーラップして
照射されたり、ビームがオーバーラップなしで照射され
たりするように工夫をする。図15(b)(c)で15
はビームの照射痕であり、図15(b)はビームにオー
バーラップありの場合で、図15(c)はビームにオー
バーラップなしの場合である。例えば、実験の結果、オ
ーバーラップなしの方が調整精度がよい。上記のように
接点バネ材2に線状にレーザ光を走査させて当てること
により、接点バネ材2の幅方向に亙ってレーザ光を均等
に当てることができ、効果的に温度勾配をつくることが
できると共に調整精度を十分に確保できる。
【0057】次に図16、図17に示す実施の形態の例
について述べる。上記のようにレーザを照射してフォー
ミング調整する際、光学系を利用してレーザ光を引き伸
ばすことにより接点バネ材2の幅方向に線状にレーザ光
を照射するようになっている。
【0058】上記のようにレーザ光を線状に当てる際レ
ーザビーム8が当たらなくなったとき短時間で温度が下
がるため、照射領域に同時に照射する方法を工夫して線
状に照射するようになっている。例えば、図16に示す
ようにシリンドリカルレンズ16を用いてレーザビーム
8を線状に広げて線状に加熱するようになっている。つ
まり、上記のように接点バネ材2を移動させたり、レー
ザビーム8を移動させたりして走査すると、図17
(a)に示すように照射点AとBとに時間差がある。照
射後AとBとで温度差が僅かながら発生する可能性があ
る。しかし、上記のように光学系を用いて線状にレーザ
ビーム8を当てると図17(b)に示すように照射点A
とBとに同時に照射され、温度差がない。上記のように
レーザ照射を同時に照射することで、接点バネ材2の幅
方向に亙ってレーザ光を同時に均等に当てることがで
き、効果的に温度勾配を作ることができる。
【0059】次に図18に示す実施の形態の例について
述べる。上記のようにレーザを照射してフォーミング調
整する際、レーザ光を短パルスで照射することにより、
表面と裏面の温度差を作るようにしている。
【0060】レーザのエネルギー条件には最大出力、発
振周波数、波長、パルス幅などがあるが、その中でパル
ス幅の条件を優先し、レーザ装置5から照射されるレー
ザビーム8のパルス幅を小さくすることで、接点バネ材
2の表面17の温度と裏面18の温度差(温度勾配)を
作りやすくしている。このようにすることで接点バネ材
2の表面17と裏面18との温度勾配を簡単に作れる。
【0061】次に図19の実施の形態の例について述べ
る。上記のようにレーザを照射してフォーミング調整す
る際、レーザを照射する面の反対側を冷却して温度低下
させることにより表面側と裏面側との間に温度差を作る
ようになっている。本例の場合、具体的にはエアーを接
点バネ材2に噴射することでレーザ照射面の反対側の温
度を低下させて表面側と裏面側の温度差を作るようにな
っている。
【0062】レーザのエネルギー条件を最適化する以外
に、簡単に温度勾配を作る方法として、レーザ照射面の
反対側に矢印eのようにレーザ照射面と反対側にエアー
を照射し、温度差を作る。このようにエアーを噴射する
ことで表面と裏面の温度勾配を作りやすくなる。
【0063】次に図20に示す他の例について述べる。
上記のようにレーザを照射してフォーミング調整する
際、冷やし金26を用いてレーザ照射面と反対側の温度
を低下させて表面側と裏面側との間の温度差を作るよう
にしている。
【0064】レーザのエネルギー条件を最適化する以外
に、簡単に温度勾配を作る方法として、レーザ照射面の
反対側に冷やし金26を当てて、温度差を作るようにな
っている。このようにすることで接点バネ材2の表面と
裏面の温度勾配を大きくすることができる。
【0065】次に図21、図22に示す実施の形態の例
について述べる。上記のようにレーザを照射してフォー
ミング調整する際、接点バネ材2へのレーザの照射位置
を接点バネ材2の長手方向に変えることにより曲げ量を
制御して特性を目標値に調整する。
【0066】1回目の計測データから、調整量を設定す
る方法としてレーザ条件を基に設定する方法でなく、レ
ーザ照射位置を基準位置から変えることにより、曲げ角
度は同じであるが、電気特性に与える距離OT(オーバ
ートラベル)変わるようにしている。図21の矢印fに
示す方向にレーザの照射位置を変えるが、レーザ照射条
件は同じなので曲げ角度が同じであるが、曲げ量が変わ
る。図22に示すように基準位置からd0離れた位置に
レーザを照射した照射位置1の状態と基準位置からd1
離れた位置にレーザを照射した照射位置2とでは曲げ角
度は同じであるが、曲げ量としてのOT量はOT0,O
T1と変わる。このようにすることで曲げ量を簡単に自
在にコントロールできる特性調整が可能になる。
【0067】次に図23、図24に示す実施の形態の例
について述べる。上記のようにレーザを照射してフォー
ミング調整する際、接点バネ材2の長手方向の複数の部
位にレーザを照射することにより曲げ量を制御して特性
を狙いの値に調整するようにようになっている。
【0068】接点バネ材2にレーザを照射するとき図2
3に示すようにレーザの照射位置を照射1と照射2とい
うように2箇所に分けて照射している。そして照射1に
よる曲げ角度が図24(a)のようにαとし、照射2に
よる曲げ角度が図24(b)のようにβとすると、照射
1と照射2との合成角度がγとなり。このγの大きさに
よりOT量が変わり、電気特性に影響を与える。このよ
うにすることで曲げ加工の自由度が高くなると共に高精
度の曲げ加工が可能になる。
【0069】次に図25に示す実施の形態の例について
述べる。図9の実施の形態の例の調整方法で、フォーミ
ング調整の補正量の設定をする工程において、1回目の
電気特性の調整後、再度調整が必要な場合、1回目のレ
ーザ照射の制御量に補正を加え、且つ照射方向を含めて
補正することにより、2回目の調整を行うようにように
なっている。
【0070】つまり、[ステップ1]として1回目の調
整量が例えば120Wの場合、120Wで調整するが、
[ステップ2]として検査結果の感動電圧が例えば+2
%Vでオーバー(再調整)の場合、[ステップ3]とし
て補正の制御テーブルを用いて調整量に補正を加える。
このときの補正量が例えば4Wのとき、2回目の調整量
=120W+4W=124Wとしてフォーミング調整補
正量の設定工程で補正の設定を行い、[ステップ4]と
して124Wで2回目の調整を行う。3回目、4回目の
調整を行うときも同様に行う。このように1回目の調整
結果を基に再調整を行うので、調整率が向上する。
【0071】次に図26に示す実施の形態の例について
述べる。フォーミング調整補正量の設定にあたって、接
点バネ材2へレーザを照射する走査速度と電気特性の関
係から補正の制御テーブルを作成し、この制御テーブル
に基づいて曲げ量を制御することにより特性を目標値に
調整するようになっている。
【0072】図26(a)に示すように移動ステージ1
4の上に接点バネ材2を載せ、レーザを照射しながらレ
ーザビーム8を固定した状態で、移動ステージ14を移
動させ、接点バネ材2に線状にレーザを走査させるよう
になっている。このようにすることで図26(b)の矢
印dに示すように接点バネ材2の幅方向にレーザ光が走
査される。本例の場合、走査速度を変えることでフォー
ミング調整の補正量の設定を行って接点バネ材2のフォ
ーミング調整を行うようになっている。しかしてフォー
ミング調整補正量の設定をする場合次のように行われ
る。[ステップ1]として1回目の調整量が例えば12
0mm/sの場合、120mm/sで走査して調整する
が、[ステップ2]として検査結果の感動電圧が例えば
−2%Vでアンダー(再調整)の場合、[ステップ3]
として図26(c)のような走査速度の補正の制御テー
ブルを用いて調整量に補正を加える。このときの補正の
制御テーブルより、−2%Vが50mm/sのとき、2
回目の調整量=120mm/s+50mm/s=170
mm/sとしてフォーミング調整補正量の設定工程で補
正量の設定を行い、[ステップ4]として170mm/
sで走査して2回目の調整を行う。3回目、4回目の調
整を行うときも同様に行う。このようにすることで、レ
ーザの走査速度を変えるだけで自由度の高い特性調整が
可能となる。
【0073】次に図27の実施の形態の例について述べ
る。フォーミング調整補正量の設定にあたって、接点バ
ネ材2へレーザを照射するレーザの発振周波数と電気特
性の関係から補正の制御テーブルを作成し、この制御テ
ーブルに基づいて曲げ量を制御するようになっている。
【0074】本例の場合、図27(a)のようなレーザ
の発振周波数を変えることでフォーミング調整の補正量
の設定を行って接点バネ材2のフォーミング調整を行う
ようになっている。しかしてフォーミング調整補正量の
設定をする場合次のように行われる。[ステップ1]と
して1回目の調整量が例えば120Hzの場合、120
Hzで発振して調整するが、[ステップ2]として検査
結果の感動電圧が例えば−2%Vでアンダー(再調整)
の場合、[ステップ3]として図27(b)のような発
振周波数の補正の制御テーブルを用いて調整量に補正を
加える。このときの制御テーブルより、−2%Vが2H
zのとき、2回目の調整量=120Hz+2Hz=12
2Hzとしてフォーミング調整補正量の設定工程で補正
量の設定を行い、[ステップ4]として122Hzの発
振周波数でレーザを照射して2回目の補正を行う。3回
目、4回目の調整を行うときも同様に行う。調整量の補
正をレーザ周波数により行うことにより、曲げ角度を自
在にコントロールできる特性調整が可能になる。
【0075】次に図28の実施の形態の例について述べ
る。フォーミング調整補正量の設定にあたって、接点バ
ネ材2へレーザを照射するレーザのデフォーカスの距離
gと電気特性の関係から補正の制御テーブルを生成し、
この制御テーブルに基づいて曲げ量を制御することによ
り特性を目標値に調整するようになっている。
【0076】本例の場合、図28(a)(b)に示すよ
うに焦点21の位置を接点バネ材2に対してずらせるこ
とにより、デフォーカスの距離gを変えてフォーミング
調整補正量の設定を行って接点バネ材2のフォーミング
調整を行うようになっている。しかしてフォーミング調
整補正量の設定をする場合次のように行われる。[ステ
ップ1]として1回目の調整量が例えば20mmのデフ
ォーカスの場合、20mmのデフォーカスで調整する
が、[ステップ2]として検査結果の感動電圧が例えば
−2%Vでアンダー(再調整)の場合、[ステップ3]
として図29(c)のようなデフォーカスの補正の制御
テーブルを用いて調整量に補正を加える。このときの補
正の制御テーブルより、−2%Vが9mmのとき、2回
目の調整量=20mm+9mm=29mmとしてフォー
ミング調整補正量の設定工程で補正量の設定を行い、
[ステップ4]として29mmのデフォーカスでレーザ
を照射して2回目の調整を行う。3回目、4回目の調整
を行うときも同様に行う。このように調整量の補正をデ
フォーカスにより行うことにより、曲げ角度を自在にコ
ントロールできる特性調整が可能になる。
【0077】次に図29の実施の形態の例について述べ
る。フォーミング調整補正量の設定にあたって、接点バ
ネ材2へレーザを照射するレーザビームパワーと電気特
性の関係から補正の制御テーブルを生成し、この制御テ
ーブルに基づいて曲げ量を制御することにより特性を目
標値に調整するようにしている。
【0078】本例の場合、図29(a)のようなレーザ
の出力を変えることによりフォーミング調整補正量の設
定を行って接点バネ材2のフォーミング調整を行うよう
になっている。しかしてフォーミング調整補正量の設定
をする場合次のように行われる。[ステップ1]として
1回目の調整量が例えば140Wの出力の場合、140
Wのレーザ出力で調整するが、[ステップ2]として検
査結果の感動電圧が例えば−2%Vでアンダー(再調
整)の場合、[ステップ3]として図29(b)のよう
なレーザ平均出力の補正の制御テーブルを用いて調整量
に補正を加える。このときの補正の制御テーブルより、
−2%Vが100Wのとき、2回目の調整量=140W
+100W=240Wとしてフォーミング調整補正量の
設定工程で補正量の設定を行い、[ステップ4]として
240Wの出力でレーザを照射して2回目の補正を行
う。3回目、4回目の調整を行うときも同様に行う。こ
のように調整量の補正をレーザ出力により行うことによ
り、曲げ角度を自在にコントロールできる特性調整が可
能になる。
【0079】次に図30に示す実施の形態の例について
述べる。フォーミング調整補正量の設定にあたって、接
点バネ材2のレーザ照射位置を変えることにより曲げ量
(曲げ角度i)を変えずに特性を目標値に調整するよう
にしている。
【0080】本例の場合、図30(a)に示すように接
点バネ材2の基端からレーザを照射する位置までの距離
hを変えることによりフォーミング調整補正量の設定を
行って接点バネ材2のフォーミング調整を行うようにな
っている。しかしてフォーミング調整補正量の設定をす
る場合次のように行われる。[ステップ1]として1回
目の調整量が例えば100mmの距離で調整する場合、
この距離で調整するが、[ステップ2]として検査結果
の感動電圧が例えば−2%Vでアンダー(再調整)の場
合、[ステップ3]として図30(b)のようなレーザ
照射位置の補正の制御テーブルを用いて調整量に補正を
加える。このときの補正テーブルより、−2%Vが8m
mのとき、2回目の調整量=100mm+8mm=10
8mmとしてフォーミング調整補正量の設定工程で設定
を行い、[ステップ4]として108mmの距離でレー
ザを照射して2回目の調整を行う。3回目、4回目の調
整を行うときも同様に行う。このようにすることで定量
的な曲げ加工制御がレーザの照射位置を変えるだけで簡
単にできる。
【0081】次に図31に示す実施の形態の例について
述べる。ベリリウム銅、リン青銅等の銅合金で板厚が
0.02〜0.30mm(好ましくは0.05〜0.1
0mm)の接点バネ材2にレーザを一点照射して曲げ加
工するに当たって、レーザとしてQスイッチYAGレー
ザを使用し、レーザ光のパルス幅が10ns〜200n
sで且つレーザの照射エネルギー密度を3.0×109
〜3.0×1010W/m2(好ましくは6.0×109
1.3×1010W/m2)として加工し、接点バネ材2
の表面と裏面との温度差による温度勾配により塑性変形
させて電気特性を調整すると、接点バネ材2の表面溶融
を抑制し、ベリリウム銅、リン青銅等の銅合金の機械的
特性を劣化させることなく、精密な曲げ制御が可能にな
る。
【0082】図31はレーザ条件による特性を示したグ
ラフであり、横軸にレーザ光にパスル幅(secon
d)、縦軸にレーザエネルギー密度(W/m2)を示
す。対象となる接点バネ材2はベリリウム銅またはリン
青銅であり、接点バネ材2の板厚は0.05〜0.08
mmである。レーザがQスイッチYAGレーザの場合、
レーザパルス幅が10ns〜200ns、レーザエネル
ギー密度が108〜1010W/m2であり、レーザがYA
Gレーザの場合、レーザパルス幅が0.1ms〜1m
s、レーザエネルギ密度が108から1010W/m2であ
り、レーザがCO2レーザの場合、レーザ光パルス幅1
μs〜15μs、レーザエネルギ密度が10 8から10
10W/m2である。そして図31で△の部分は表面溶融
大、○の部分は曲げ可、×は反応なしである。この図3
1のグラフからレーザとしてQスイッチYAGレーザを
使用し、レーザ光のパルス幅が10ns〜200nsで
且つレーザの照射エネルギー密度を3.0×109
3.0×1010W/m2(好ましくは6.0×109
1.3×1010W/m2)として加工すると、接点バネ
材2の表面溶融を抑制し、ベリリウム銅、リン青銅等の
銅合金の機械的特性を劣化させることなく、精密な曲げ
制御が可能になることが判る。
【0083】実際にはレーザとしてQスイッチYAGレ
ーザを用い、ベリリウム銅(幅=1.8mm、長さ10
mm、t=0.06mm)を0.1°〜10°程度まで
曲げ制御した。ベリリウム銅の表面にレーザ照射による
溶融を発生させると、バネとしての特性が変化するため
にレーザ照射による溶融を最大限抑制する必要がある。
このために、ベリリウム銅の板幅方向にレーザを走査し
て曲げを制御するときのレーザ条件としては、スポット
径をφ100〜500マイクロメートルに集光し、Qス
イッチパルスの発振周波数を1kHzで出力パワーを1
0Wとした時、ビーム走査速度を1〜10mm/sの範
囲で変化させると、曲げ角度は0.17°〜0.34°
となった。このときのレーザパルス幅は170nsであ
った。またこの状態では表面溶融が発生しておらず、バ
ネとしての機械的特性の劣化も認められなかった。また
他にもレーザ発振周波数を0.5kHzから50kHz
で変化させて曲げ制御を行ったが同様の良好が曲げ制御
が可能であった。
【0084】またベリリウム銅、リン青銅等の銅合金で
板厚が0.02〜0.30mm(好ましくは0.05〜
0.10mm)の接点バネ材2にレーザを一点照射して
曲げ加工するに当たって、レーザとしてYAGレーザを
使用し、レーザ光のパルス幅が0.1ms〜1msで且
つレーザの照射エネルギー密度を4.0×108〜1.
2×109W/m2(好ましくは2.0×108〜6.0
×108W/m2)として加工し、接点バネ材2の表面と
裏面との温度差による温度勾配により塑性変形させて電
気特性を調整しても、接点バネ材2の表面溶融を抑制
し、ベリリウム銅、リン青銅等の銅合金の機械的特性を
劣化させることなく、精密な曲げ制御が可能になる。
【0085】実際には、YAGレーザを用いて、ベリリ
ウム銅(幅=1.8mm、長さ10mm、t=0.06
mm)を0.1°〜10°程度まで曲げ制御した。ベリ
リウム銅の表面にレーザ照射による溶融を発生させる
と、バネとしての特性が変化するために、レーザ照射に
よる溶融を最大限に抑制する必要がある。このために、
ベリリウム銅の板幅方向にレーザを走査して曲げを制御
する時のレーザ条件としては、スポット径をφ100〜
500マイクロメートルに集光し、レーザパルス幅を1
ms、走査速度20mm/sの時に、0.19°の曲げ
制御が可能であった。レーザパルス幅が長いと板幅方向
端部で溶融が見られるようになり、走査速度を大きくす
る必要が生じる。つまり、熱伝導とビーム走査速度を最
適な状態に制御しないと、溶融現象が生じる。
【0086】またベリリウム銅、リン青銅等の銅合金で
板厚が0.02から0.30mm(好ましくは0.05
〜0.10mm)の接点バネ材2にレーザを一点照射し
て曲げ加工するに当たって、レーザとしてCO2レーザ
を使用し、レーザ光のパルス幅が1μs〜15μsで且
つレーザの照射エネルギー密度を2.0×109〜2.
5×109W/m2(好ましくは1.0×109〜1.2
×109W/m2)として加工し、接点バネ材2の表面と
裏面との温度差による温度勾配により塑性変形させて電
気特性を調整しても、接点バネ材2の表面溶融を抑制
し、ベリリウム銅、リン青銅等の銅合金の機械的特性を
劣化させることなく、精密な曲げ制御が可能になる。
【0087】実際には、CO2レーザを用いて、ベリリ
ウム銅(幅=1.8mm、長さ10mm、t=0.06
mm)を0.1°〜10°程度まで曲げ制御した。ベリ
リウム銅の表面にレーザ照射による溶融を発生させる
と、バネとしての特性が変化するために、レーザ照射に
よる溶融を最大限に抑制する必要がある。このために、
ベリリウム銅の板幅方向にレーザを走査して曲げを制御
する時のレーザ条件としては、スポット径をφ100〜
500マイクロメートルに集光し、パルス幅15μsの
CO2レーザでは、走査回数を増やして100回走査で
10.7°の曲げを制御した。
【0088】次に図32に示す実施の形態の例について
述べる。ベリリウム銅、リン青銅等の銅合金で板厚が
0.02から0.30mm(好ましくは0.05〜0.
10mm)の接点バネ材2にレーザを幅方向に線状に照
射して曲げ加工するに当たって、レーザとしてQスイッ
チYAGレーザを使用し、レーザ光のパルス幅が10n
s〜200nsで且つレーザの照射エネルギー密度を
3.0×109〜3.0×1010W/m2(好ましくは
6.0×109〜1.3×1010W/m2)として加工
し、接点バネ材2の表面と裏面との温度差による温度勾
配により塑性変形させて電気特性を調整するようになっ
ている。QスイッチYAGレーザのレーザ発振器35か
ら照射されたレーザ光はミラー13にて反射され、シリ
ンドリカルレンズ16にて線状に引き伸ばされて線状に
照射されるようになっている。本例の場合、シリンドリ
カルレンズ16として第1のレンズ16aと第2のレン
ズ16bを用いている。上記のように加工すると、表面
溶融を抑制し、ベリリウム銅、リン青銅の機械的特性を
劣化させることなく、精密な曲げ制御が可能となり、ま
た短時間に高精度な平面曲げ制御が可能になる。
【0089】実際にはQスイッチYAGレーザを用い
て、ベリリウム銅(幅=1.8mm、長さ10mm、t
=0.06mm)を0.1°〜10°程度までの曲げ制
御をした。この時、レーザ発振器35から発振されたレ
ーザ光をシリンドリカルレンズ16を用いた光学系で線
状ビームに整形した。表面溶融が生じると銅材の機械的
特性が低下するので、表面溶融を抑制する必要がある。
表面溶融を抑制するためには、レーザ照射のパルス幅と
照射エネルギー密度を適正値に制御する必要がある。そ
こでレーザ光のパルス幅が10ns〜200nsで且つ
レーザの照射エネルギー密度が3.0×109〜3.0
×1010W/m2(好ましくは6.0×10 9〜1.3×
1010W/m2)として加工することが良好な加工条件
となった。
【0090】実際には、幅100μm、長さ2mmの線
状ビームを整形し、銅材に一度に照射した。Qスイッチ
パルスの発振周波数が1kHzで出力パワーを40Wと
した時、曲げ角度は0.10°となった。このときのレ
ーザパルス幅は170nsであった。この状態では表面
溶融は発生しておらず、バネとしての機械的特性の劣化
も認められない。また線状ビームではレーザ光の一度の
照射で曲げ制御が実現可能となり、短時間処理となる。
またビーム走査に比べると三次元的なねじれの曲げな
く、短冊状の板材では板幅方向の曲げ角度が均一に制御
可能となる。
【0091】次に図33に示す実施の形態の例について
述べる。接点バネ材2にレーザ照射を複数回行って曲げ
調整する際、毎回微小量だけレーザの照射位置を接点バ
ネ材の長手方向に移動させ、接点バネ材2の表面と裏面
の温度差によって塑性変形が起こることによって電気特
性を調整するようになっている。つまり、図に示すよう
に1回目折り曲げ位置a1、2回目折り曲げ位置a2、
3回目折り曲げ位置a3というように折り曲げ毎にレー
ザの照射位置を接点バネ材2の長手方向に微小距離であ
るΔLずつ変えて曲げ加工している。ところで、同じ位
置に複数回レーザを照射すると、照射回数に応じて曲げ
角度が直線的に変化しなくなって適正な調整がし難くな
るが、上記のようにレーザの照射位置を長手方向に微小
量ずつ変えると上記弊害を回避できて適正な調整ができ
る。またレーザの照射位置を変えることにより表面の熱
影響を抑えることができる。
【0092】次に図34に示す実施の形態の例について
述べる。リレーの接点バネ材2にレーザを照射して接点
バネ材2の表面と裏面との温度差により塑性変形が起こ
ることにより電気特性を調整するにあたって、チャンバ
ー27内でN2などの不活性ガス雰囲気にてレーザを照
射して加工するようになっている。リレー1と曲げ加工
部をチャンバー27内に矢印jのように不活性ガスを入
れて密封し、密封により外部雰囲気の影響を受けないよ
うにすると共に密封したチャンバー27内に不活性ガス
を充填し、この状態でレーザを照射して曲げ調整してい
る。かかる不活性ガスとしてはN2などが多く用いられ
る。かかる不活性ガスはチャンバー27に密封するので
なく、レーザ照射する接点バネ材2の表面に噴射する方
式でも実現可能である。上記の不活性ガスの雰囲気でレ
ーザを照射して調整をすると、表面の熱影響を抑えるこ
とができる。
【0093】次に図35に示す実施の形態の例について
述べる。接点バネ材2にレーザを照射して接点バネ材2
の表面と裏面との温度差により塑性変形が起こることに
より曲げ調整して電気特性を調整するとき、変位センサ
ー28にて接点バネ材2の変位を計測し、この計測値に
基づいてレーザの照射条件を制御するようになってい
る。変位センサー28は本例の場合、レーザ変位センサ
ー28aであって、レーザを照射することにより接点バ
ネ材2の変位を検出するようになっている。レーザ変位
センサー28aからの情報により変位センサーコントロ
ーラ29、制御手段30を介してレーザ装置5が制御さ
れるようになっている。本例の場合、レーザ装置5から
ミラー13を介して接点バネ材2を変位させるレーザを
照射する面とレーザ変位センサー28aから接点バネ材
2の変位を検出するためにレーザを照射する面とは反対
の面である。
【0094】レーザ装置5からレーザを照射することに
より接点バネ材2が曲げ変位するが、このときレーザ変
位センサー28aにて接点バネ材2の曲げ変化をリアル
タイムに計測する。この計測結果を基に次回に照射する
レーザ条件を変えてレーザの照射を行うようになってい
る。つまり、レーザの1回目の照射にて接点バネ材2を
曲げ変位させたとき変位を計測し、レーザ条件を計算
し、計算値に応じた制御量でレーザ装置5を制御して2
回目のレーザを照射を行う。上記のようにして接点バネ
材2の曲げ調整を行うと、高精度のOT(オーバートラ
ベル)量の調整が可能となり、またリアルタイムに高精
度な曲げ加工ができるようになる。
【0095】次に図36に示す実施の形態の例について
述べる。この例も図35の例と同様に接点バネ材2にレ
ーザを照射して接点バネ材2の表面と裏面との温度差に
より塑性変形が起こることにより曲げ調整して電気特性
を調整するとき、変位センサー28にて接点バネ材2の
変位を計測し、この計測値に基づいてレーザの照射条件
を制御するようになっている。本例の場合、変位センサ
ー28が接触圧検出体28bにて形成されている。かか
る接触圧検出体28bは接点バネ材2に接触する接触子
30と加圧バネ31とで構成されている。そして接触圧
検出体28bにて接点バネ材2からかかる接触圧を検出
して変位を検出できるようになっている。本例の場合、
レーザ装置5からミラー13を介して接点バネ材2を変
位させるレーザを照射する面と接触圧検出体28bで接
触圧を検出する面とは反対の面である。
【0096】レーザ装置5からレーザを照射することに
より接点バネ材2が曲げ変位するが、このとき接触圧検
出体28bにて接点バネ材2の接触圧をリアルタイムで
計測する。この計測結果を基に次回に照射するレーザ条
件を変えてレーザの照射を行うようになっている。つま
り、レーザの1回目の照射にて接点バネ材2を曲げ変位
させたとき接触圧を計測し、レーザ条件を計算し、計算
値に応じた制御量でレーザ装置5を制御して2回目のレ
ーザの照射を行う。上記のようにして接点バネ材2の曲
げ調整を行うと、リアルタイムに高精度な曲げ加工がで
き、また高精度な接点バネ材2のバネコンプライアンス
の調整が可能になる。
【0097】図35や図36の実施の形態の形態のよう
に変位センサー28にて接点バネ材2の変位を計測して
曲げを制御すると、図37(a)のような電気特性の代
用特性として図37(b)のようなOT量[図37
(c)に示すオーバートラベル量]を計測して曲げ量を
調整できる。これによりより電気特性を計測するのに比
べて曲げ調整の制御が容易にできる。
【0098】次に図38に示す実施の形態の例について
述べる。接点バネ材2にレーザを照射して接点バネ材2
の表面と裏面との温度差により塑性変形が起こることに
より曲げ調整して電気特性を調整するとき、温度センサ
ー32にて接点バネ材2の表面温度を計測し、この計測
値に基づいてレーザの照射条件を制御している。温度セ
ンサー32からの情報により制御手段30を介してレー
ザ装置5が制御されるようになっている。
【0099】レーザ装置5からレーザを照射することに
より接点バネ材2が曲げ変位するが、このとき温度セン
サー32にて接点バネ材2のレーザ照射位置の温度をリ
アルタイムで計測する。この計測結果を基に次回に照射
するレーザ条件を変えてレーザの照射を行うようになっ
ている。つまり、レーザの1回目の照射にて接点バネ材
2を曲げ変位させたときレーザ照射位置の温度を計測
し、レーザ条件を計算し、計算値に応じた制御量でレー
ザ装置5を制御して2回目のレーザの照射を行う。例え
ば表面温度が接点バネ材2の材料の沸点を越える場合、
温度を下げるためにレーザの出力を下げる。上記のよう
にしてレーザを照射するとき接点バネ材2の表面温度を
計測することにより、表面の熱影響、溶融を制御でき
る。
【0100】次に図39に示す実施の形態の例について
述べる。接点バネ材2にレーザを照射して接点バネ材2
の表面と裏面との温度差により塑性変形が起こることに
より曲げ調整して電気特性を調整するようになっている
が、接点バネ材2にレーザの照射後の加工状態を観測
し、次回の加工状態を改善するためにレーザ装置5の電
源電流を制御するようにしている。ところで、レーザ装
置5のレーザのレーザの発振は大変不安定で、時間と共
に変化する場合がある。従って、同じ条件で曲げ加工し
ていても、照射されるレーザのエネルギーが変わってい
る場合がある。そこでレーザの電源電流を電流計33で
モニターし、その結果、レーザの出力が低下してきたと
判断した場合、加工結果も踏まえて、次の加工を目標値
に制御できるようにレーザの出力条件を変えるフィード
フォワードを制御行うようになっている。このように加
工すると、次期の加工にフィードフォワードできて特性
変動が生じないようにできる。
【0101】次に図40に示す実施の形態の例について
述べる。リレーの製造装置は、リレーの特性値を計測す
る初期計測装置22と、フォーミング調整するフォーミ
ング調整装置(レーザ装置)34と、フォーミング調整
したリレーを検査計測する検査計測装置23とを備え、
フォーミング調整の調整量の設定を行う調整量設定手段
24を有する。フォーミング調整装置34は接点バネ材
2にレーザを照射して接点バネ材2のレーザ照射位置の
表面と裏面に温度差を生じさせると共にこの温度差にて
温度の低い側を塑性変形させることにより接点バネ材2
を曲げるフォーミング調整をしたり、または接点バネ材
2にレーザを照射してレーザの熱影響により接点バネ材
2のレーザ照射位置を温度軟化させると共に非接触で接
点バネ材2に外力を作用させて接点バネ材2を曲げるフ
ォーミング調整したりするようになっている。
【0102】リレー1の特性を計測する初期計測装置2
2とフォーミングを行うフォーミング調整装置34がコ
ンピュータ25に接続されており、データや制御信号の
送受信を行う。このコンピュータ25は制御パラメータ
をデータベースとして格納している。この制御パラメー
タを基に調整量の設定をする調整アルゴリズムを格納し
ている。上記のようにリレー1の特性値を初期計測する
初期計測装置22とその計測値を基にフォーミング調整
の調整量の設定を行う調整量設定手段24とフォーミン
グ調整するフォーミング調整装置34のその次工程で検
査計測を行う検査計測装置23を有し、また調整の結
果、再度調整が必要になった場合は、調整量設定手段2
4にてフォーミング調整の補正の設定も行わせて、再度
調整が行えるようにしており、本発明のリレーの製造方
法が容易に実現可能になる。
【0103】
【発明の効果】本発明は叙述の如く構成されているの
で、接点バネ材を曲げ調整するのが非接触で調整できて
マイクロリレーと称される微小部品でも調整が可能にな
るものであり、しかも曲げ調整するのが簡単且つ正確に
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態の一例の曲げ状態
を示す斜視図、(b)は接点バネ材を曲げた状態の斜視
図である。
【図2】(a)(b)(c)は温度軟化を利用した曲げ
加工を示す斜視図である。
【図3】(a)(b)(c)は温度勾配を利用した曲げ
加工を示す斜視図である。
【図4】同上のレーザの出力と材料の状態の関係を説明
する説明図である。
【図5】(a)(b)(c)(d)は同上の他の例を曲
げ加工を示す斜視図である。
【図6】(a)(b)(c)(d)は同上の他の例の曲
げ加工を示す概略正面図である。
【図7】(a)(b)(c)(d)は同上の他の例の曲
げ加工を示す概略正面図である。
【図8】(a)(b)(c)(d)は同上の他の例の曲
げ加工を示す概略正面図である。
【図9】同上の他の例の調整のフローチャートである。
【図10】同上の他の例の調整量の設定を説明する説明
図である。
【図11】同上の他の例のフォーミング調整を説明する
説明図である。
【図12】同上の他の例のフォーミング調整を説明する
説明図である。
【図13】同上の他の例のフォーミング調整を説明する
説明図である。
【図14】同上の他の例のフォーミング調整を説明する
概略正面図である。
【図15】(a)(b)(c)は同上のレーザ光の走査
を説明する平面図である。
【図16】同上の他の例のフォーミング調整を示す斜視
図である。
【図17】(a)(b)は同上の動作を説明する平面図
である。
【図18】同上の他の例のフォーミング調整を説明する
正面図である。
【図19】同上の他の例のフォーミング調整を示す斜視
図である。
【図20】同上の他の例のフォーミング調整を示す斜視
図である。
【図21】同上の他の例のフォーミング調整を示す斜視
図である。
【図22】同上の動作を説明する説明図である。
【図23】(a)は同上の他の例のフォーミング調整を
示す斜視図、(b)は(a)の要部拡大せる正面図であ
る。
【図24】(a)(b)(c)は同上の動作を説明する
正面図である。
【図25】同上の他の例の補正量の設定を示すフローチ
ャートである。
【図26】同上の他の例の補正量の設定を示す説明図で
ある。
【図27】同上の他の例の補正量の設定を示す説明図で
ある。
【図28】同上の他の例の補正量の設定を示す説明図で
ある。
【図29】同上の他の例の補正量の設定を示す説明図で
ある。
【図30】同上の他の例の補正量の設定を示す説明図で
ある。
【図31】同上の他の例を説明するためのレーザ条件に
よる特性を示したグラフである。
【図32】同上の例のフォーミング調整を示す斜視図で
ある。
【図33】同上の他の例を説明する説明図である。
【図34】同上の他の例のフォーミング調整を示す斜視
図である。
【図35】同上の他の例のフォーミング調整を示し、
(a)は斜視図、(b)は動作説明図である。
【図36】同上の他の例のフォーミング調整を示し、
(a)は斜視図、(b)は動作説明図である。
【図37】同上の作用を説明するもので、(a)は電気
特性の説明図、(b)はOT量の代用特性の説明図、
(c)はOT量の概念を説明する説明図である。
【図38】同上の他の例のフォーミング調整を示し、
(a)は斜視図、(b)は動作説明図である。
【図39】同上の他の例のフォーミング調整を示す斜視
図である。
【図40】リレーの製造装置を説明する説明図である。
【図41】一従来例を示す斜視図である。
【図42】(a)(b)(c)(d)は他の従来例を示
す概略正面図である。
【図43】同上のフローチャートである。
【符号の説明】
1 リレー 2 接点バネ材 8 レーザビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 徳雄 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5G023 AA05 BA11 CA50

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リレーの接点バネ材にレーザを照射し、
    接点バネ材のレーザ照射位置の表面と裏面とに温度差を
    生じさせると共に、この温度差にて温度の低い側を塑性
    変形させることにより接点バネ材を曲げ調整して電気特
    性を調整することを特徴とするリレーの製造方法。
  2. 【請求項2】 リレーの接点バネ材にレーザを照射し、
    レーザの熱影響により接点バネ材のレーザ照射位置を温
    度軟化させると共に、非接触で接点バネ材に外力を作用
    させて接点バネ材を曲げ調整して電気特性を調整するこ
    とを特徴とするリレーの製造方法。
  3. 【請求項3】 接点バネ材のレーザ照射位置を温度軟化
    させると共に、接点バネ材のレーザ照射位置より自由端
    側の自重による外力にて接点バネ材を曲げ調整すること
    を特徴とする請求項2記載のリレーの製造方法。
  4. 【請求項4】 接点バネ材のレーザ照射位置を温度軟化
    させると共に、電磁石や永久磁石の磁力により接点バネ
    材の自由端を引っ張って接点バネ材を曲げ調整すること
    を特徴とする請求項2記載のリレーの製造方法。
  5. 【請求項5】 接点バネ材のレーザ照射位置を温度軟化
    させると共に、エアーを接点バネ材の自由端側に吹き付
    けてエアーによる外力を加えることにより接点バネ材を
    曲げ調整することを特徴とする請求項2記載のリレーの
    製造方法。
  6. 【請求項6】 リレーの特性値を初期計測し、その計測
    値を基にフォーミング調整量を設定する工程と、設定さ
    れたフォーミング調整量に基づきレーザを照射して接点
    バネ材の曲げ調整をするフォーミング調整工程と、フォ
    ーミング調整工程で接点バネ材の曲げ調整した後に検査
    計測を行い、その結果再度調整が必要な場合、上記検査
    結果を基にフォーミング調整工程での補正のフォーミン
    グ調整量の設定をする工程とを有することを特徴とする
    請求項1記載のリレーの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6のフォーミング調整量を設定す
    る工程において、1回目のフォーミング調整する前にリ
    レーの電気特性を計測し、その計測値を基にレーザ照射
    の照射量を設定することを特徴とするリレーの製造方
    法。
  8. 【請求項8】 接点バネ材ヘレーザを照射する方向を接
    点バネ材の表面側または裏面側と変えることで接点バネ
    材の曲げ方向を自在に調整することを特徴とする請求項
    1または請求項6記載のリレーの製造方法。
  9. 【請求項9】 レーザスキャナを用いて接点バネ材の幅
    方向に線状にレーザを走査させることを特徴とする請求
    項1または請求項6記載のリレーの製造方法。
  10. 【請求項10】 光学系を利用してレーザ光を引き伸ば
    すことにより接点バネ材の幅方向に線状にレーザ光を照
    射することを特徴とする請求項1または請求項6記載の
    リレーの製造方法。
  11. 【請求項11】 レーザ光を短パルスで照射することに
    より表面と裏面に温度差を作ることを特徴とする請求項
    1または請求項6記載のリレーの製造方法。
  12. 【請求項12】 レーザ照射面の反対側を冷却して温度
    低下させることにより表面側と裏面側との間に温度差を
    作ることを特徴とする請求項1または請求項6記載のリ
    レーの製造方法。
  13. 【請求項13】 レーザ照射面の反対側にエアーを吹き
    付けることで冷却することを特徴とする請求項12記載
    のリレーの製造方法。
  14. 【請求項14】 接点バネ材へのレーザの照射位置を長
    手方向に変えることにより曲げ量を制御して特性を目標
    値に調整することを特徴とする請求項1または請求項6
    記載のリレーの製造方法。
  15. 【請求項15】 接点バネ材の長手方向の複数部位にレ
    ーザを照射することにより曲げ量を制御して特性を目標
    値に調整することを特徴とする請求項1または請求項6
    記載のリレーの製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項6の補正のフォーミング調整量
    の設定をする工程において、1回目の電気特性の調整
    後、再度調整が必要な場合、1回目のレーザの照射の制
    御量に補正を加え、且つレーザの照射方向も含めて補正
    することにより2回目の調整を行うことを特徴とするリ
    レーの製造方法。
  17. 【請求項17】 接点バネ材へレーザを照射する走査速
    度と電気特性の関係から補正の制御テーブルを作成し、
    この補正の制御テーブルに基づいて曲げ量を制御するこ
    とにより特性を目標値に調整することを特徴とする請求
    項16記載のリレーの製造方法。
  18. 【請求項18】 接点バネ材へレーザを照射するレーザ
    の発振周波数と電気特性の関係から補正の制御テーブル
    を作成し、この補正の制御テーブルに基づいて曲げ量を
    調整することにより特性を目標値に調整することを特徴
    とする請求項16記載のリレーの製造方法。
  19. 【請求項19】 接点バネ材へ照射するレーザのデフォ
    ーカスの距離と電気特性の関係から補正の制御テーブル
    を作成し、この補正の制御テーブルに基づいて曲げ量を
    制御することにより特性を目標値に調整することを特徴
    とする請求項16記載のリレーの製造方法。
  20. 【請求項20】 接点バネ材へ照射するレーザのレーザ
    ビームパワーと電気特性の関係から補正の制御テーブル
    を作成し、この補正の制御テーブルに基づいて曲げ量を
    制御することにより特性を目標値に調整することを特徴
    とする請求項16記載のリレーの製造方法。
  21. 【請求項21】 接点バネ材へ照射するレーザの照射位
    置を接点バネ材の長手方向に変えたときの曲げ量と電気
    特性の関係から補正の制御テーブルを作成し、この補正
    の制御テーブルに基づいて曲げ量を制御することにより
    特性を目標値に調整することを特徴とする請求項16記
    載のリレーの製造方法。
  22. 【請求項22】 ベリリウム銅、リン青銅等の銅合金で
    板厚が0.02〜0.30mmの接点バネ材にレーザを
    一点照射して曲げ加工するに当たって、レーザとしてQ
    スイッチYAGレーザを使用し、レーザ光のパルス幅が
    10ns〜200nsで且つレーザの照射エネルギー密
    度を3.0×109〜3.0×1010W/m2とすること
    を特徴とする請求項1記載のリレーの製造方法。
  23. 【請求項23】 接点バネ材にレーザ照射を複数回行っ
    て曲げ調整する際、毎回微小量だけレーザの照射位置を
    接点バネ材の長手方向に移動させることを特徴とする請
    求項1または請求項9または請求項10記載のリレーの
    製造方法。
  24. 【請求項24】 接点バネ材にレーザを照射して曲げ調
    整しているとき、変位センサーで接点バネ材の変位を計
    測し、この計測値に基づいてレーザの照射条件を制御す
    ることを特徴とする請求項1記載のリレーの製造方法。
  25. 【請求項25】 接点バネ材にレーザを照射して曲げ調
    整しているとき、温度センサーにて接点バネ材の表面温
    度を計測し、この計測値に基づいてレーザの照射条件を
    制御することを特徴とする請求項1記載のリレーの製造
    方法。
  26. 【請求項26】 リレーの初期特性値を計測する初期計
    測装置と、接点バネ材にレーザを照射して接点バネ材の
    レーザ照射位置の表面と裏面に温度差を生じさせると共
    にこの温度差にて温度の低い側を塑性変形させることに
    より接点バネ材を曲げるフォーミング調整をするフォー
    ミング調整装置と、フォーミング調整したリレーの検査
    計測をする検査計測装置とを備え、初期計測装置や検査
    計測装置で計測した計測値を基にフォーミング調整装置
    でのフォーミング調整量の設定をする制御手段を有した
    ことを特徴とするリレーの製造装置。
  27. 【請求項27】 リレーの初期特性値を計測する初期計
    測装置と、接点バネ材にレーザを照射してレーザの熱影
    響により接点バネ材のレーザ照射位置を温度軟化させる
    と共に非接触で接点バネ材に外力を作用させて接点バネ
    材を曲げるフォーミング調整をするフォーミング調整装
    置と、フォーミング調整したリレーの検査計測をする検
    査計測装置とを備え、初期計測装置や検査計測装置で計
    測した計測値を基にフォーミング調整装置でのフォーミ
    ング調整量の設定をする制御手段を有したことを特徴と
    するリレーの製造装置。
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