JP2001184544A - 商品管理方法 - Google Patents

商品管理方法

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JP2001184544A
JP2001184544A JP36824399A JP36824399A JP2001184544A JP 2001184544 A JP2001184544 A JP 2001184544A JP 36824399 A JP36824399 A JP 36824399A JP 36824399 A JP36824399 A JP 36824399A JP 2001184544 A JP2001184544 A JP 2001184544A
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hologram
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Kazunori Namiki
和則 並木
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のバーコードを使用した商品管理方法
は、バーコード自体が既知の単純な符号であるため、偽
造は容易であり、商品の正当性を示すものではな区、ホ
ログラムシールを用いたものも商品管理が困難である。 【解決手段】 TV受像機の樹脂製の筐体にホログラム
情報記録媒体24を一体成型することで、商品と対に流
通させたり、ビデオカセットテープの樹脂製のケースに
ホログラム情報記録媒体25を一体成型することで、商
品と対に流通させたり、コンピュータ用ソフトウェアの
紙製の外箱にシール型のホログラム情報記録媒体26を
一体成型することで、商品と対に流通させることができ
る。更に時計の窓ガラスの内部の光記録媒体28に個別
商品情報を記録して時計と対にして流通させる。商品の
管理者は、商品の情報記録媒体24〜27、28から個
別商品情報を読み取り、商品管理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は商品管理方法に係
り、特に商品の流通管理、不正流通防止、偽造防止、在
庫管理を行う商品管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、商品管理方法としてはPOS(poi
nt of sales)と呼ばれるシステムが、一般に使用されて
いる。このPOSでは、スーパーマーケット、コンビニ
エンスストア等の小売店において、商品を販売した時に
商品に貼付等されているバーコードをバーコードリーダ
で読み取り、その商品情報をホストコンピュータに伝送
することにより、商品種別毎の情報を収集して、その情
報を在庫管理、発注管理、販売管理等に使用するもので
ある。また、商品の正当性を示すために商品にホログラ
ムシールを貼り付けることも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のバー
コードを使用した商品管理方法は、バーコード自体が既
知の単純な符号であるため、偽造は容易であり、商品の
正当性を示すものではなかった。また、商品管理のため
にホログラムシールを商品に印刷することも行われてい
るが、その情報量は限られたものであり、商品の管理を
行うことは困難であった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
偽造が非常に困難な記録媒体に個別商品情報を情報とし
て記録し、商品と共に流通させ、商品の管理と併せ商品
の正当性をも証明し得る商品管理方法を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、商品に対して割り当てられた個別商品情報
が、その商品と対にして流通するホログラム情報記録媒
体にホログラムとして記録されており、ホログラム情報
記録媒体から個別商品情報を読み出して、個別商品情報
に基づいて商品の管理を行うことを特徴とする。
【0006】この発明では、ホログラムの原盤が高価な
半導体製造装置設備を使用し、微細加工が施された物で
あるため、容易に製造することはできないために、偽造
が非常に困難なホログラム情報記録媒体に個別商品情報
を情報として記録し、商品管理者はこの個別商品情報に
基づいて商品管理する。
【0007】また、本発明は上記の目的を達成するた
め、個別商品情報は予め定められた規則に従い変換して
ホログラム情報記録媒体に記録され、規則は、定められ
た像の可視・不可視を情報単位とし、不可視に相当する
ホログラム情報記録媒体上のホログラムを消去し、情報
単位をもとに個別商品情報を表すことを特徴とする。ま
た、本発明は上記の目的を達成するため、商品に対して
割り当てられた個別商品情報が、その商品と対にして流
通する光情報記録媒体にフェムト秒レーザを用いて記録
されており、光情報記録媒体に記録されている個別商品
情報に基づいて商品の管理を行うようにしたものであ
る。
【0008】この発明では、光情報記録媒体へ情報を記
録するためには、高価な製造装置設備を使用し、光情報
記録媒体がその内部に微細加工が施された物であるた
め、容易に製造することはできないことを利用して、偽
造が非常に困難な光情報記録媒体に個別商品情報を情報
として記録し、商品管理者はこの個別商品情報に基づい
て商品管理する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。
【0010】(第1の実施の形態)本発明になる商品管
理方法の第1の実施の形態は、商品に対して割り当てら
れた個別商品情報を予め定められた規則に従い変換し、
定められた像の可視・不可視を情報単位とし、不可視に
相当するホログラム情報記録媒体上のホログラムを消去
し、個別商品情報を表した図1や図2に示すホログラム
情報記録媒体を商品と対にして流通させる。
【0011】図1及び図2は自然光で再生可能なホログ
ラム情報記録媒体で、自然光で再生し、記号、文字、図形を
目視で確認することが好適な再生像を得られるように作
成したホログラム情報記録媒体1、2を示す。図1に示
すホログラム情報記録媒体1は、文字の中をホログラム
で埋め尽くすように配列している。この例では2値のホ
ログラムを使用し、15μm角の市松模様にブレーズを
配列している。図1は市松模様の例を示す。
【0012】図2に示すホログラム情報記録媒体2は、
単純縞模様でホログラムが配列されている。市松模様、
縞模様の方向も任意の方向で構わない。縞模様のパター
ン幅はこの例では15μmであるが、自由に設定でき
る。ここで、ブレーズの光学的深さは、黒は0、白はπ
に対応している。1文字の大きさが1mm以上であれば
簡単に肉眼で確認できる。
【0013】図1の例では文字内をホログラムで埋め尽
くしているが、目視認識用ホログラムは文字に限定され
るものでなく、デザイン、図、模様、等使用用途は限定
しない。このタイプのホログラム情報記録媒体は、いわ
ゆるホログラフィックな虹彩をはなち、容易に目視で確
認することが可能である。当然の事ながら、機械装置を
用いて読み取ることも可能である。
【0014】上記の個別商品情報とは、商品を特定や区
別するために商品に割り当てられた物で、文字、記号、
図形などで表される。従来は、商品種を特定するための
情報コードをバーコードとして記載し商品の管理を行っ
ている。本実施の形態では、個別商品情報は、ホログラ
ム情報記録媒体に記録される情報で、製造社名、製造
地、製造ロット、製造日時、製造番号、商品種、流通チ
ャンネル、登録商標、マーク、表示文などである。これ
らの個別商品情報は予め定められた規則に従い変換し、
ホログラム情報記録媒体に記録される。
【0015】この実施の形態では、個別商品情報は表1
に示すように、各商品に対して個別のコード番号を割り
当てる。この各コード番号を二進化した情報よりホログ
ラム再生像の可視・不可視を決定する。表1では、可視
を「★」、不可視を「☆」で表している。表1から分か
るように、商品のコード番号を二進数表記したときに、
「1」を可視、「0」を不可視としている。
【0016】
【表1】
【0017】また、この実施の形態で使用するホログラ
ムとは、一般的に計算機ホログラム技術を利用して設計
(O Plus E, 96,12月号、P83)した位相型ホログラムで
ある。具体的には所望の回折格子の回折角に対応する回
折光配置情報、つまり、ホログラム再生像を、計算機を
用いてフーリエ逆変換する事で、回折格子の干渉縞に対
応する位相分布を算出し、求めた位相分布に対応する、
ブレーズ(階段状段差)を、半導体製造技術を使用して
基板上に作製し(特開平9-230121号公報)、このブレー
ズを樹脂に転写することで、ホログラムを量産すること
ができる。
【0018】上記の転写方法について、図3と共に説明
するに、まず、図3(a)に示すように、半導体製造技術
でブレーズを形成した基板5上に、金属メッキ層6を形
成した後、この金属メッキ層6を同図(b)に示すよう
に剥離する。 続いて、図3(c)に示すように、金型7
の一部に金属メッキ層6を埋め込み、射出成型用金型と
して完成する。この金型7の樹脂流入口8から加熱溶融
状態の光透過性樹脂を流し込むことによって、射出成形
品に基板5と同じブレーズが転写された光透過性樹脂1
0を作成することができる。 ただし、図3(d)に9
で示すように、光透過性樹脂10の樹脂流入口もしく
は、図示しない樹脂流出口部分に樹脂のバリが発生する
ので、この部分を切り取る。
【0019】続いて、図4に示すように、ブレーズ転写
後の光透過性樹脂10に対して、反射金属膜11を蒸着
し、更にその上に保護膜12を形成して、反射型位相型
ホログラムを完成する。この場合、反射による回折現象
を発生させるので、光透過性樹脂21は非透過性であっ
てもよい。また、透過位相型ホログラムとする際は、反
射金属膜11の蒸着工程は不要となる。保護膜12は金
属膜、及びブレーズ面を傷等から保護するために設けて
いる。
【0020】また、入射光に位相差を生じさせ、光の回
折現象を発生させるために、位相差に対応するブレーズ
が設けてある。図3では光透過性樹脂10に2値のブレ
ーズを設けた例を示したが、図4に示す光透過性樹脂1
0は3値の位相型ホログラムの例である。3値とは入射
光の波長の1周期(2π)を3分割して、1値分の位相
差を 2/3πとし、階段は0π(位相変化が行われない部
分)を含めて3段となる。 最も単純な位相型ホログラ
ムの場合は、2値であり、1周期を2分割するので、1値
分の位相差はπとなり、階段は0πを含めて2段とな
る。値数が多くなるほど回折効率が増す一方、製造工程
が複雑になる。
【0021】次に射出成型方法を用いないで、シール型
ホログラムを量産する方法について図5と共に説明す
る。まず、ブレーズを刻んだ型14に、紫外線硬化型樹
脂15を滴下し(図5(a))、光透過性樹脂製シート1
6をその上に載せ、その状態で対向するロール機械17
の間を通過させる事により、樹脂製シート16と型14を
密着させると同時に、余分な紫外線硬化型樹脂15を押
し出す(図5(b))。
【0022】次に、紫外線ランプ18によって、光透過
性シート16を透過した紫外線で、紫外線硬化型樹脂15
を硬化させる(図5(c))。その後型14を取り外
し、光透過性シート16上にブレーズを転写した形状を
得る(図5(d))。続いて、紫外線硬化型樹脂15上
に金属反射膜19を蒸着した後(図5(e))、その上
に保護膜20を形成し(図5(f))、更にその上に粘
着層21、ベースフィルム層22を順次積層して、シー
ル型ホログラムを完成する(図5(g))。このシール
型ホログラムは、商品23に貼り付ける場合は、図5
(h)に示すように、ベースフィルム層22を剥がし
て、粘着層21を露出させて、商品23上に圧着すれば
よい。
【0023】ホログラムの原盤は、前記のように高価な
半導体製造装置設備を使用し、微細加工が施されたもの
であるため、容易に製造することはできない。このた
め、ホログラム情報記録媒体に記録された個別商品情報
は、商品の正当性を保証する用途で使用した際、その耐
偽造性の高さから優れた保証能力を持つ。
【0024】上記のようにして、商品の個別商品情報が
書き込まれたホログラム情報記録媒体は、本実施の形態
では図5(h)に示した商品23への貼付その他の方法
で、製造工場で製造された商品と対にして流通される。
店頭に並んでいる電気製品、生活用品などの外装は、樹
脂製の物が多く生産されていて、射出成型機で量産する
のが一般的である。これらの製品を成形する場合、上記
の製造方法を用いて、射出成型用金型の一部にホログラ
ム用金型を設ければ、ホログラム埋め込み製品を量産す
ることが可能になる。
【0025】ホログラムの原盤は、前記のように高価な
半導体製造装置設備を使用しないと製造できないため、
ホログラム・パターンを製品に埋め込む事で、商品の偽
造防止の手段になる。一方、商品の外装が、例えば化粧
箱などの紙製品であって、射出成形品でない場合は、シ
ール型ホログラムを貼り付けることで、ホログラムを商
品に取り付けることができる。
【0026】図6は商品と対にして流通させる際の例を
示す。すなわち、図6(a)に示すように、TV受像機
の樹脂製の筐体にホログラム情報記録媒体24を一体成
型することで、商品と対に流通させたり、同図(b)に
示すように、ビデオカセットテープの樹脂製のケースに
ホログラム情報記録媒体25を一体成型することで、商
品と対に流通させたり、同図(c)に示すように、コン
ピュータ用ソフトウェアの紙製の外箱にシール型のホロ
グラム情報記録媒体26を一体成型することで、商品と
対に流通させることができる。また、図6(d)に示す
ように、皮革製の鞄に樹脂成形したホログラム情報記録
媒体27をタグ状にして添付し、商品と対に流通させる
こともできる。
【0027】商品の管理者は、商品のホログラム情報記
録媒体24〜27が、自然光で再生可能であることか
ら、何ら機材を使用せすに目視で記録情報の確認が可能
である。目視で確認する際は、事前に確認したホログラ
ムのサンプルと同様のホログラフィックな虹彩を放って
いることを確認する事が重要である。商品管理者は、目
視で表1と共に説明した星印の配列を確認する。確認し
た星印の配列は表1と照合することで、商品の確認を行
うことができる。
【0028】例えば、ホログラム情報記録媒体に可視の
際に「★」が見える様に記録されていたとき、目視で確
認した再生像が「☆☆☆★★」(「☆」は再生像が不可
視であったことを示す)であれば、表1に示した変換規
則により、「00011」の情報を得、実際の個別商品情報
では、表1から商品Cの情報を得ることで商品の管理を
行うことができる。また、ホログラム情報記録媒体24
〜27は前述したように偽造が困難であるため、正当な
商品であることも併せて確認することが可能となる。
【0029】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。この実施の形態は第1
の実施の形態と同様に、ホログラム情報記録媒体に個別
商品情報を記録して商品と対にして流通させるものであ
るが、ホログラム情報記録媒体が、発光ダイオード(L
ED)又はレーザ等の可干渉性照明装置により、再生像
を得るホログラム情報記録媒体を用いる点に特徴があ
る。
【0030】可干渉性照明装置により、再生像を得るホ
ログラム情報記録媒体は、可干渉光で再生し、記号、文
字、図形を目視、もしくは、ホログラム情報読み取り手
段で確認可能なように作成したホログラムである。図7
は2値の反射位相型のホログラム情報記録媒体を示す。
2値とは、1値分の位相差をπとし、階段は0π(位相変
化が行われない部分)とπ(位相変化する部分)の2段
となる。図7(a)では2段階の位相差を、白と黒に変
換して、ビットマップ・イメージとして表示している。
このホログラム情報記録媒体に照明光を当て、光の干渉
現象によって発生する回折光の光強度分布(ホログラム
再生像)を図7(b)に示す。
【0031】このホログラム情報記録媒体に個別商品情
報を記録する場合は、個別商品情報を例えば所定の変換
規則に従って変換して記録する。この場合、図7(a)
のホログラム再生像を得る干渉縞、図7(b)に示す刻
んだホログラムを複数個配列して使用する。図7(c)
は、横方向に6個配列した例である。図7(c)に示し
た白四角31は、それぞれ、図7(a)の干渉縞をブレ
ーズ状に刻んだホログラムである。ここで、規則とし
て、6個のホログラムを2進数の各ビットに割り当て、
消去したホログラム(再生像が出ないように破壊したホ
ログラム)を0、消去していないホログラム(再生像と
して図7(d)を得ることができるホログラム)を1と
する。図7(d)に示すように消去したホログラムを黒
四角33で、消去していないホログラムを白四角32で
図示すると、図7(d)は、2進数で、「101011」が記
録されていることとなる。
【0032】ここでは、個別商品情報変換規則例として
2進数の各ビットに対応させるものの説明をしたが、こ
れ以外にも特開平10−303371号公報記載の方法なども適
用することが可能であるし、ホログラム再生像も、レイ
ンボーホログラムや、さらに単純な輝点が再生されるも
のでもよいし、さらに複雑なものでも構わない。
【0033】ホログラムの消去とは、ホログラムを不可
逆的な破壊によって再生像が出ない、不可視の状態にす
ることである。不可逆的な破壊であるため、再度ホログ
ラム像を再生できる可視状態に戻すことはできず、情報
の改竄・改変は非常に困難である。消去手段としては、
サーマルヘッド、レーザ、超音波、インパクトヘッド、
穿孔等の方法により物理的に破壊をすることで、不可視
の状態とする。図8(a)がサーマルヘッドで消去した
ホログラム、同図(b)がインパクトヘッドで消去した
ホログラムである。図で、濃色になっている部分が破壊
された部分である。
【0034】商品管理者は、商品と対で流通されるホロ
グラム情報記録媒体が可干渉性照明装置により再生像を
得るタイプであるので、記録情報は目視では確認できず、
記録情報を再生像として読み出すには図9に示すような
簡易再生装置を必要とする。図9において、簡易再生装
置41はリミットスイッチ42が簡易再生装置41と商
品46が接する部分にあり、ハンドル49を手で握り、
簡易装置41を商品46に押し付けると、リミットスイ
ッチ42が働き、電源43から可干渉性照明装置44に
電源が供給される。
【0035】その時、照明装置44から発した可干渉光
は、集光レンズ45で屈折し、商品46上に埋め込まれ
たホログラム情報記録媒体47、あるいは、商品46に
貼られたシール型のホログラム情報記録媒体に照射され
る。 ホログラム情報記録媒体47によって回折された
光は反射し、スクリーン48に投影される。 この投影
を目視で、読み取ることができる。例えば、ホログラム
情報記録媒体47が図7(a)に示したタイプのホログ
ラム情報記録媒体であれば、図7(b)に示した「A」
の再生像が、図9のスクリーン48上に投影される。こ
の像を目視で確認することで、個別商品情報を得ること
ができる。
【0036】(第3の実施の形態)次に、本発明になる
商品管理方法の第3の実施の形態について説明する。第
1及び第2の実施の形態は、個別商品情報が記録された
記録媒体が、位相型ホログラム情報記録媒体であった
が、この第3の実施の形態は、レーザ光源としてフェム
ト秒レーザを使用し、更に、レーザ光を媒体内部に集光す
る。情報は材料の光学的性質変化を起こすことによって
記録されており、媒体又はレーザ光源をXYZ軸方向の
少なくとも一軸方向の移動量を制御することによって、
個別商品情報を記録した光情報記録媒体を使用する点に
特徴がある。また、この実施の形態は、光情報記録媒体に、
個別商品情報をホログラムの形式で記録した点に特徴が
ある。この光情報記録媒体の記録について更に詳細に説
明するに、フェムト秒レーザは、パルス幅が10-15秒オ
ーダーであり、透明ガラス基板の屈折率の変化を生じさ
せることができる。すなわち、レーザ光源として、パル
ス幅が約150フェムト秒以下のTiサファイアレーザ
ーを用い、中心波長775nm、パルスエネルギー80
0オJ以上を用いる。
【0037】光透過性材料の刻印方法においては、図1
0に示すように、f?レンズ51により、フェムト秒レー
ザ光52を光透過性材料のガラス基板53の内部の深さ
D1の所定部位に集光することによって、光の密度を高
くさせて、所定の破壊しきい値を越えるようにすること
により、光学的非線形現象による吸収を起こし、この吸
収に基づき、透明ガラス基板53の光透過性材料の光学
的性質が変化する現象を利用して、ガラス基板53の内
部にマーキングを行う。
【0038】また、この第3の実施の形態では、個別商
品情報をホログラムの形式で光情報記録媒体に記録する
ものであるが、そのホログラム(CGH)は、一般的に
計算機ホログラム技術を利用して設計(O Plus E, 96,1
2月号、P83)した位相型ホログラムである。
【0039】具体的には所望の回折格子の回折角に対応
する回折光配置情報、つまり、ホログラム再生像を、計
算機を用いてフーリエ逆変換する事で、回折格子の干渉
縞に対応する位相分布を算出し、求めた位相分布に対応
し、図11(a)に示すようにガラス55の内部にレー
ザを照射して屈折率を変化させ、白濁した部分を位相型
CGH56として形成する。図11(b)は位相型CG
H56の斜視図である。位相型CGH56に図11
(a)に示すように、参照光57を照射することによっ
て反射回折光58が発生し、ホログラムとしての機能を
持たせることができる。
【0040】この実施の形態で使用する光透過性の材料
を使用した商品としては、ガラスや樹脂製の瓶を使用し
た化粧品や薬品、飲料等、ガラスや樹脂製の窓を持つ時
計等がある。また商品自体が光透過性の材料でなくて
も、ガラスや樹脂製のケースに収めたり、ガラスや樹脂
製のタグ上の物を商品と共に流通させることも可能であ
る。
【0041】図6(e)は時計の窓ガラス内部の所定深
さを光情報記録媒体28とし、そこに模式的に示すよう
に、個別商品情報が記録された様子を示す。図6(f)
は、化粧品の瓶底内部の所定深さを光情報記録体29と
し、そこに模式的に示すように、個別商品情報が記録さ
れた様子を示す。図6(d)に示すタグが、ガラスや樹
脂製のタグである場合は、その内部の所定深さに27で
模式的に示すように情報を記録することができる。 この実施の形態によれば、光情報記録媒体へ情報を記録
するためには、高価な製造装置設備を使用し、微細加工
を施す必要があるため、容易に製造することはできな
い。このため、光情報記録媒体に記録された個別商品情
報は、商品の正当性を保証する用途で使用した際、その
耐偽造性の高さから優れた保証能力を持つ。実際の個別
商品情報では、図9に示した簡易再生装置41により光
情報記録媒体に記録された個別商品情報を読み取ること
で商品の管理を行うことができる。
【0042】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば、第3の実施の形態ではフェム
ト秒レーザを用いてホログラムの形式で個別商品情報を
記録するように説明したが、フェムト秒レーザを用いて
ホログラム以外の、例えばマーキングやバーコードなど
の形式で個別商品情報を記録するようにしてもよい。こ
の場合は、目視で個別商品情報が記録されるようにす
る。目視で個別商品情報を読み取れるように記録した場
合でも、商品のガラスや樹脂の内部の所定深さ位置に記
録されているので、従来のような商品の表面にバーコー
ドを印刷するような場合に比べて偽造が極めて困難であ
るので、商品の正当性を確認できる。
【0043】なお、書き込む個別商品情報は、規則に従
い変換して記録したホログラムと、自然光で再生可能な
ホログラムとを併用するようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
偽造が非常に困難なホログラム情報記録媒体又は光情報
記録媒体に個別商品情報を情報として記録し、これらの
記録媒体を商品と対にして流通させ、流通各段階におい
て上記の記録媒体から読み取った個別商品情報の照会、
流通情報の登録を行い商品の管理をおこなうことがで
き、また、記録媒体の耐偽造性の高さから商品の正当性
をも優れた保証能力で証明することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の第1の実施の形態で用いるホログ
ラム情報記録媒体に記録されるホログラムの一例を示す
図である。
【図2】本発明方法の第1の実施の形態で用いるホログ
ラム情報記録媒体に記録されるホログラムの他の例を示
す図である。
【図3】ホログラム情報記録媒体を転写作製する方法の
工程説明図である。
【図4】反射型位相型ホログラムの一例の断面図であ
る。
【図5】射出成型方法を用いないで、シール型ホログラ
ムを量産する方法の工程説明図である。
【図6】ホログラム情報記録媒体又は光情報記録媒体を
商品と対にして流通させる際の各例の説明図である。
【図7】反射位相型のホログラム情報記録媒体及びその
再生像と記録例を説明する図である。
【図8】消去したホログラムの説明図である。
【図9】本発明方法で用いる簡易再生装置の一例の構成
図である。
【図10】フェムト秒レーザを用いて個別商品情報を記
録する原理説明図である。
【図11】光情報記録媒体のホログラム再生像を説明す
る図である。
【符号の説明】
1、2 ホログラム情報記録媒体 5 基板 6 金属メッキ層 7 金型 8 樹脂流入口 10 光透過性樹脂 11 反射金属膜 12 保護膜 14 プレーズを刻んだ型 15 紫外線硬化型樹脂 21 粘着層 22 ベースフィルム層 23、46 商品 24、25、26、27、47 ホログラム情報記録媒
体 28、29 光情報記録媒体 41 簡易再生装置 42 リミットスイッチ 43 電源 44 可干渉性照明装置 45 集光レンズ 48 スクリーン 49 ハンドル 52 フェムト秒レーザ光 53 ガラス基板 56 位相型CGH
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E044 AA20 BA04 CC10 DA10 DD02 3F022 MM08 PP04 QQ01 5B035 AA13 BB05 BC00 5B049 AA05 BB11 BB31 CC27 CC31 DD02 DD05 EE01 EE23 FF07 FF09 GG01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品に対して割り当てられた個別商品情
    報が、前記商品と対にして流通するホログラム情報記録
    媒体にホログラムとして記録されており、前記ホログラ
    ム情報記録媒体から前記個別商品情報を読み出して、前
    記個別商品情報に基づいて商品の管理を行うことを特徴
    とする商品管理方法。
  2. 【請求項2】 前記個別商品情報は予め定められた規則
    に従い変換して前記ホログラム情報記録媒体に記録さ
    れ、前記規則は、定められた像の可視・不可視を情報単
    位とし、前記不可視に相当する前記ホログラム情報記録
    媒体上のホログラムを消去し、前記情報単位をもとに個
    別商品情報を表すことを特徴とする請求項1記載の商品
    管理方法。
  3. 【請求項3】 商品に対して割り当てられた個別商品情
    報が、前記商品と対にして流通する光情報記録媒体にフ
    ェムト秒レーザを用いて記録されており、前記光情報記
    録媒体に記録されているから前記個別商品情報に基づい
    て商品の管理を行うことを特徴とする商品管理方法。
JP36824399A 1999-12-24 1999-12-24 商品管理方法 Pending JP2001184544A (ja)

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