JP2001184272A - ファイル転送システム及びファイル転送方法 - Google Patents

ファイル転送システム及びファイル転送方法

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JP2001184272A
JP2001184272A JP37142299A JP37142299A JP2001184272A JP 2001184272 A JP2001184272 A JP 2001184272A JP 37142299 A JP37142299 A JP 37142299A JP 37142299 A JP37142299 A JP 37142299A JP 2001184272 A JP2001184272 A JP 2001184272A
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files
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JP37142299A
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English (en)
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Toshio Mizuno
敏雄 水野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相互に関連する一群のファイルの転送に関す
る効率を向上させるファイル転送システムを提供する。 【解決手段】 ファイル名中の拡張子のみ異なり拡張子
を除いたタイトル部分が同一の複数のファイルを取得し
ようとするFTP拡張クライアントは、FTP拡張サー
バに対して、ファイル数分だけ「PORT」コマンドを
送信してポートナンバを通知した後に、「RETR」コ
マンドを送信して、タイトル部分と1つの拡張子とを通
知する。これを受けて、サーバ装置は、予め保持してい
る拡張子のグループを示す情報を参照することにより、
1つの拡張子から他の関連する拡張子を得て、これとタ
イトル部分とから求まるファイル名により、送信すべき
複数のファイルを特定して、各ファイルを各ポートナン
バのデータポートに対して並行して送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TCP/IP通信
の環境においてホスト間でファイルを転送するファイル
転送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、TCP/IP(Transmis
sion Control Protocol/Int
ernet Protocol)通信の環境において、
異機種や異なるオペレーティングシステム(OS)の2
つのホスト間におけるファイル交換を行うためのファイ
ル転送プロトコル(FTP:File Transfe
r Protocol)が標準的に用いられている。
【0003】このFTPは、OSI参照モデルにおける
トランスポート層及びネットワーク層に関して定めたT
CP/IPより上位のセション層、プレゼンテーション
層、アプリケーション層のレベルでのファイル転送及び
ファイル操作に関するプロトコルであり、クライアント
・サーバ・モデルを念頭において定められている。即
ち、FTPのモデルでは、あるホスト上で動作するFT
Pクライアントと、あるホスト上で動作するFTPサー
バとの間での通信によってファイル転送等がなされるこ
とになる。
【0004】ここで、より上位のアプリケーションプロ
グラム(AP)等を介してユーザからのファイル操作の
指示を受け付けて起動されるのがFTPクライアントで
あり、FTPクライアントからの要求に応じてファイル
転送等のサービスを提供しようと準備しているのがFT
Pサーバである。なお、FTPクライアントとFTPサ
ーバとはホストのメモリに格納された制御プログラムが
CPUによって実行されることによりファイル転送に関
連した各機能を実現するソフトウェアである。
【0005】なお、TCPはプロセス間にコネクション
型の通信手段を提供するトランスポート層のプロトコル
であり、IPはネットワーク上におけるデータの伝送サ
ービスを提供するネットワーク層のプロトコルである。
以下、FTPクライアントがFTPサーバからファイル
を取得する場合の手順について説明する。
【0006】図16は、従来のFTPクライアントがF
TPサーバからファイルを取得する場合の通信シーケン
スを示す図である。同図には、ユーザから文書1.tx
tというファイルの取得要求がなされてFTPクライア
ントがFTPサーバからファイルの供給を受けるまでの
正常系のシーケンスを示している。
【0007】ユーザが、例えば「get 文書1.tx
t」等と入力してファイル名が「文書1.txt」であ
るファイルの取得要求を行うと、これを上位のAPが受
けて、文書1.txtを取得すべき指示をFTPクライ
アントに与える。指示を受けるとFTPクライアント
は、FTPサーバのポートに向かって通信の申込を行い
TCPレベルのコネクションである制御コネクションを
確立し、この制御コネクションを通じて、「PORT
ポートナンバ」というコマンドをFTPサーバに送るこ
とにより、後にファイルを受けることになるデータポー
トのポートナンバをFTPサーバに通知する(S900
1)。これに対してFTPサーバは、制御コネクション
を通じて、コマンドOKの旨の「200 PORTco
mmand successful」という応答をFT
Pクライアントに返す(S9002)。
【0008】ここで、ポートは、FTPクライアントや
FTPサーバの通信路に対する窓口である。また、コネ
クションとは、2つのホストのポートを結ぶ通信路のよ
うなものであり、TCPレベルのプロトコルに基づいて
確立されるものをいう。このコネクションのうち、コマ
ンド等の制御情報の送受信を行うための通信路を制御コ
ネクションといい、データの送受信を行うための通信路
をデータコネクションという。
【0009】FTPクライアントとFTPサーバは、T
CPレベルのプロトコルに従って、制御コネクション
と、データコネクションとを確立して相互に通信するこ
とによりファイル転送、ファイル操作等を実現する。な
お、ここでは、データコネクションに用いるポートをデ
ータポートといい、ポートを識別するための番号をポー
トナンバという。
【0010】コマンドOKの旨の応答を受けたFTPク
ライアントは、制御コネクションを通じて文書1.tx
tの取得要求の旨の「RETR 文書1.txt」とい
うコマンドをFTPサーバに送る(S9003)。文書
1.txtの取得要求の旨のコマンドを受けるとFTP
サーバは、そのファイルの存在を確認した上で、ファイ
ル状態は問題ないためデータコネクションを確立しよう
とする旨の「150 ASCII data conn
ection for 文書1.txt」という応答を
FTPクライアントに返し(S9004)、既にFTP
クライアントから受けているポートナンバで示されるポ
ートに対してデータコネクションを確立し、データコネ
クションが確立されると、要求されたファイル、即ちフ
ァイル内容であるデータをこのデータコネクションを通
じてFTPクライアントに向けて転送する(S900
5)。
【0011】その後ファイルの転送が終了すると、FT
PサーバはFTPクライアントに向けて、転送終了の旨
の「226 Transfer complete」と
いう通知を送る(S9006)。これを受けて、FTP
クライアントはデータコネクションを通じて送られたデ
ータを文書1.txtというファイル名で扱えるように
し、上位AP等は文書1.txtを介してユーザにファ
イル取得の完了を通知する。
【0012】こうして、FTPサーバとFTPクライア
ントとの間で、1対の制御コネクションとデータコネク
ションとが確立され、1つのファイルがFTPサーバ側
からFTPクライアント側に転送される。なお、FTP
クライアント側からFTPサーバ側に1つのファイルを
転送する場合においても、1対の制御コネクションとデ
ータコネクションとの確立が必要となる。また、複数の
ファイルを転送する必要がある場合には、図16のシー
ケンスにおけるS9001〜S9006の通信手順を複
数回繰り返す又は複数並列して行う必要がある。
【0013】ところで、近年、マルチメディア技術の進
展等を背景として、文書のみならず、映像、音声等のデ
ータもコンピュータ上で扱われることが多くなってきて
おり、各種データが種々のデータフォーマットに従った
ファイルにまとめられて用いられている。なお、ファイ
ルに付与されるファイル名は、「文書1.txt」にお
ける「txt」のような拡張子によって、準拠するデー
タフォーマットの種別等を示すように定められる場合が
多い。以下、この「文書1.txt」における「文書
1」に相当する部分をタイトルという。
【0014】さらに、このような様々なデータフォーマ
ットに従った複数のファイルが、ある1つの目的のため
に、まとめて扱われるような場合も多くなってきた。例
えば、放送用のテレビ番組編集等のために使用するデー
タは、映像を内容とする「○○取材データ.dif」と
いうファイル名のファイル、映像から抽出した部分的な
静止画を内容とする「○○取材データ.ico」という
ファイル名のファイル、映像へのコメントを内容とする
「○○取材データ.txt」というファイル名のファイ
ル、映像についての時刻情報を内容とする「○○取材デ
ータ.tc」というファイル名のファイル等の一群のフ
ァイルであり、即ち、タイトルが同一で拡張子が「di
f」、「ico」、「txt」及び「tc」というファ
イル名からなる一群のファイルが、放送局内のローカル
エリアネットワーク(LAN)上の1つのホストに記録
され、各番組プロジェクトの番組編集担当者等が操作す
る各ホストから利用されるような場合がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
FTPのモデルは、1つのファイルについての転送等を
行うための基本的機能を実現することを目的として構築
されているため、例えば放送局のテレビ番組編集等のた
めに使用するファイル群のような、相互に関連する一群
のファイルの転送を行う場合には効率のよいものではな
い。
【0016】即ち、従来のFTPのモデルには、1つの
ファイルの転送毎に、制御コネクションを確立するため
のシーケンスが必要である点、FTPクライアントは制
御コネクションを通じてFTPサーバに、関連する一群
のファイル全てについてRETR等のファイル転送に関
するコマンドを送信するシーケンスを行わなければなら
ない点、1つのファイルの転送に要する手順を繰り返す
ことにより一群のファイルの転送を行うと全てのファイ
ルの転送が終了するまでに多量の時間を要することにな
る点等の問題がある。
【0017】そこで、本発明はかかる問題点を改善する
ことにより、クライアント・サーバ・モデルにおいて相
互に関連する一群のファイルの転送効率を向上させたフ
ァイル転送システム及びファイル転送方法を提供するこ
とを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るファイル転送システムは、ネットワー
ク接続されたクライアント装置とサーバ装置とを備え、
両装置間でファイルの転送を行うファイル転送システム
であって、前記クライアント装置は、前記サーバ装置に
対して、1つの制御コネクションを通じて、複数のファ
イルを転送対象とする旨の1の転送コマンドを送信する
転送コマンド送信手段を有し、前記サーバ装置は、前記
クライアント装置から前記転送コマンドを受信する転送
コマンド受信手段を有し、前記クライアント装置及び前
記サーバ装置の一方は前記転送コマンドの送信又は受信
の後に他方に対して、2以上のデータコネクションを通
じて前記転送対象とされた全てのファイルの送信を行う
ファイル送信手段を有し、前記他方は前記一方から前記
全てのファイルを受信するファイル受信手段を有するこ
とを特徴とする。
【0019】また、本発明に係るファイル転送方法は、
ネットワーク接続されたクライアント装置とサーバ装置
との間でファイルの転送を行うファイル転送方法であっ
て、前記クライアント装置が、前記サーバ装置に対し
て、1つの制御コネクションを通じて、複数のファイル
を転送対象とする旨の1の転送コマンドを送信する転送
コマンド送受信ステップと、前記クライアント装置及び
前記サーバ装置の一方が前記転送コマンドの送信又は受
信の後に他方に対して、2以上のデータコネクションを
通じて前記転送対象とされた全てのファイルの送信を行
うファイル送受信ステップとを含むことを特徴とする。
【0020】これらのファイル転送システム及びファイ
ル転送方法によれば、複数のファイルを対象とする転送
コマンドを1つの制御コネクションを通じて送受信する
ため、転送すべきファイル毎に制御コネクションを複数
確立するよりTCPレベルでの通信手順が省略できる
上、複数の転送コマンドを送受信するよりも送受信量を
減少させることができる。また、2以上のデータコネク
ションを通じて複数のファイルの転送を行うので、これ
を利用すればデータコネクションの数だけファイルを並
行して転送するようにすることも容易に実現でき、複数
のファイル転送を短時間で効率的に行うことができるよ
うになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図15を用いて説明する。 <実施の形態1>以下、本発明の実施の形態1に係るフ
ァイル転送システムについて説明する。なお、このファ
イル転送システムは、放送局内のLANで接続された複
数のパーソナルコンピュータ間において、テレビ番組編
集等に使用するデータであるファイル群の転送を行うた
めに用いられるものであるとして説明する。
【0022】<構成>図1は、本発明の実施の形態1に
係るファイル転送システム100の概略構成を示すブロ
ック図である。同図に示すように、ファイル転送システ
ム100は、パーソナルコンピュータ11、12、1
3、14、15とこれらを接続するイーサネット等のL
AN10から構成される。
【0023】ここで、パーソナルコンピュータ11〜1
5のそれぞれは、LAN10に接続するするためのネッ
トワーク用インターフェース(I/F)17、CPU1
8、メモリ等を備えており、TCP/IPドライバ19
と、FTP拡張サーバ20又はFTP拡張クライアント
21は、メモリに格納された制御プログラムがCPU1
8により実行されることにより、ファイル転送等に関す
る各機能を実行するソフトウェアである。
【0024】パーソナルコンピュータ13〜15はFT
P拡張クライアントを搭載しておりユーザの指示に応じ
てファイル転送を行う、いわゆるクライアント装置であ
る。また、パーソナルコンピュータ11、12はFTP
拡張サーバを搭載している、いわゆるサーバ装置であ
る。TCP/IPドライバ19は、インターネット用と
して普及しているプロトコルに従った通信を実現するも
のである。
【0025】FTP拡張サーバ20は、従来のFTPサ
ーバとは異なり 、FTP拡張クライアント21を搭載
するパーソナルコンピュータ13、14、15からの要
求を受けて関連する複数のファイルについて、並列的に
転送を行うソフトウェアである。なお、FTP拡張サー
バ20は、FTPクライアントに送るべきファイルが、
自己が搭載されているパーソナルコンピュータではな
く、他のFTP拡張サーバ20が搭載されているパーソ
ナルコンピュータに格納されていた場合には、他のFT
P拡張サーバと連携してファイルの送信を行う機能をも
有する。
【0026】また、FTP拡張クライアント21は、従
来のFTPクライアントの機能に加えて、関連する複数
のファイルについての転送をFTP拡張サーバ20に要
求する機能を有するソフトウェアである。FTP拡張サ
ーバ20とFTP拡張クライアント21との間では、T
CP/IPドライバ19及びネットワーク用I/F17
を介してTCP/IP通信としてのコマンドの授受及び
データ転送が実行される。
【0027】図2は、上述のパーソナルコンピュータ1
1〜15の構成図である。同図に示すように、各パーソ
ナルコンピュータは、ネットワーク用I/F17、CP
U18、FTP拡張サーバ20又はFTP拡張クライア
ント21やTCP/IPドライバ等のソフトウェアを格
納するメモリ(ROM31、RAM32)、モニタ3
3、データ蓄積部41及びファイル管理情報記憶部42
を備え、各部はバスにより接続されている。
【0028】ネットワーク用I/F17は、LAN10
からの入力信号をCPU18に伝え又はCPU18から
の信号をLAN10へ出力する部分である。データ蓄積
部41は、ファイルシステムで管理されるハードディス
クで実現され、各種データフォーマットを有する各種フ
ァイルを格納している。また、ファイル管理情報記憶部
42は、ハードディスクの一領域として実現され、後述
するファイル管理情報を記憶するものである。なお、フ
ァイル管理情報記憶部42は、FTP拡張サーバが搭載
されているパーソナルコンピュータ11及び12のみに
備えられている。
【0029】また、FTP拡張クライアント21が搭載
されているパーソナルコンピュータ13〜15は、ファ
イル転送要求等のユーザの指示を受け付けてCPU18
に伝えるキーボード等の入力装置や、ファイル転送結果
等を表示することによりユーザに通知するためのモニタ
等をも備えている。 <データ構造>以下、上述したファイル管理情報記憶部
42に記憶されているファイル管理情報200について
説明する。
【0030】図3は、ファイル管理情報200のデータ
構造及び内容例を示す図である。同図に示すように、フ
ァイル管理情報200は、1つの基本ファイル拡張子2
01とこれに対応する1以上の関連ファイル拡張子20
2とからなる組の集合として構成される。内容例210
は、difという基本ファイル拡張子に対して、ic
o、txt、tcの3つの関連ファイル拡張子が対応づ
けられて定義されていることを示している。なお、ここ
では、difは映像ファイルの拡張子であり、その映像
ファイルに関連する静止画を内容とするファイルの拡張
子がicoで、その映像ファイルに関連するコメントを
内容とするファイルの拡張子がtxtで、その映像ファ
イルに関連する時刻情報を内容とするファイルの拡張子
がtcであることとする。
【0031】また、内容例220は、静止画データフォ
ーマットに用いられるjpgという基本ファイル拡張子
に対して、その静止画データに対するコメントを内容と
するテキスト形式ファイルの拡張子であるtxtが関連
ファイル拡張子として定義されていることを示してい
る。このようなファイル管理情報は、ある基本ファイル
拡張子に対応する関連ファイル拡張子を特定するために
用いられる。従って、FTP拡張サーバは、このような
ファイル管理情報を参照することにより、例えば「○○
取材データ.dif」というファイル名のファイルに関
連するファイルは、「○○取材データ.ico」という
ファイル名のファイルと、「○○取材データ.txt」
というファイル名のファイルと、「○○取材データ.t
c」というファイル名のファイルであると特定すること
ができる。
【0032】なお、本実施の形態1において、各ファイ
ルは、その内容が準拠するデータフォーマットの種別を
示す情報がファイルの内容にも含まれており、例えば、
拡張子の文字列データがファイル先頭から3バイトのデ
ータとして格納されているものとする。 <動作>以下、上述した構成を備えるファイル転送シス
テム100の動作について説明する。
【0033】<ファイル群取得動作>まず、図4〜図6
を用いてFTP拡張クライアントによるファイル群の取
得動作について説明する。図4は、ユーザが相互に関連
するファイル群の取得要求を行った場合のFTP拡張ク
ラアントの動作を示すフローチャートである。
【0034】ユーザが、関連するファイル群の取得要求
を行うと、これを上位のAPが受けて、ファイル群を取
得すべき指示をFTP拡張クライアント21に与える。
FTP拡張クライアント21は、指示を受けると上位の
APから取得すべきファイル群のファイル数、タイトル
及び基本ファイル拡張子を取得しファイル群取得処理を
開始する(ステップS1001)。例えば、ユーザ操作
を受けた上位APから、FTP拡張クライアントは、フ
ァイル数は4、タイトルは「○○取材データ」、基本フ
ァイル拡張子は「dif」であるという情報を取得す
る。
【0035】ファイル数等の情報を取得した後に、FT
P拡張クライアント21はFTP拡張サーバ20に対し
て1つの制御コネクションを確立し、ファイルの受信に
用いるデータポートのポートナンバを制御コネクション
を通じてFTP拡張サーバ20に通知する処理を、ファ
イル数分だけ繰り返す(ステップS1002〜S100
4)。制御コネクションは、TCPレベルのコネクショ
ンであり、FTP拡張クライアント21が、いずれかの
パーソナルコンピュータに備えられたFTP拡張サーバ
20のウェルノウン・ポートナンバに向かって通信開始
を申し込むことを契機として両者間のやりとりによって
確立するものである。
【0036】FTP拡張クライアント21は、ポートナ
ンバを通知した後にFTP拡張サーバ20から正常応答
を受けなければ、エラー発生の旨を上位APへの通知す
る等のエラー処理を行いファイル群取得処理を終了する
(ステップS1003、S1010)。ファイル数分の
データポートの通知を行った後、FTP拡張クライアン
ト21は、タイトル及び基本ファイル拡張子をパラメー
タとしたファイル群取得要求コマンドを制御コネクショ
ンを通じてFTP拡張サーバ20に送り(ステップS1
005)、これに対してFTP拡張サーバ20から返さ
れる正常応答を受信する(ステップS1006)。ステ
ップS1006においてFTP拡張サーバ20から正常
応答が返されなければ、FTP拡張クライアント21は
エラー処理を行いファイル群取得処理を終了する(ステ
ップS1006、S1010)。
【0037】ファイル群取得要求コマンドに対する正常
応答を受信した後、FTP拡張クライアント21は、フ
ァイル数分のデータコネクションを通じてデータポート
それぞれに対してFTP拡張サーバ20から送られてく
るデータを受信する(ステップS1007)。なお、デ
ータコネクションは、FTP拡張サーバ20からファイ
ル数分のデータポートそれぞれに向けてオープンされF
TP拡張サーバ20とFTP拡張クライアント21との
間のやり取りによって確立されるものである。
【0038】各データコネクションを通じて各データポ
ートに送られるデータを受信した後、FTP拡張クライ
アント21は、FTP拡張サーバ20から制御コネクシ
ョンを通じて転送終了通知を受信すると(ステップS1
008)、各データポートを介して受信した各データの
内容に含まれるところのその内容が準拠するデータフォ
ーマットを示す情報を参照して、このデータフォーマッ
トと既に取得しているタイトル名とからファイル名を生
成することにより受信したデータをファイルとし(ステ
ップS1009)、これでファイル群取得処理を終了す
る。
【0039】なお、FTP拡張クライアント21は、ス
テップS1008におけるファイル数分の各データポー
トに送られる各データの受信を、それぞれの受信処理を
1つのタスクとしたマルチタスク制御等によって、見か
け上並行して実施する。図5は、ユーザが相互に関連す
るファイル群の取得要求を行った場合にFTP拡張サー
バが行うファイル群取得要求対応処理を示すフローチャ
ートである。
【0040】FTP拡張サーバ20は、FTP拡張クラ
イアント21からファイル群取得要求コマンドに先駆け
て送られるポートナンバを受信すると(ステップS11
01)、ポートナンバの受信に成功した旨の正常応答を
FTP拡張クライアントに送信する(ステップS110
2)。また、FTP拡張サーバ20は、FTP拡張クラ
イアント21からファイル群取得要求コマンドを受信す
ると(ステップS1103)、パラメータとして送られ
てくるタイトル及び基本ファイル拡張子から、送信すべ
きファイル群を特定し、そのファイル群の存在を確認し
てから正常応答をFTP拡張クライアント21に送信す
る(ステップS1104)。
【0041】FTP拡張サーバ20による送信すべきフ
ァイル群の特定は、ファイル管理情報を参照して基本フ
ァイル拡張子に対応する関連ファイル拡張子を得ること
により行われる。なお、ファイル群の存在が確認ができ
なかった場合に行う処理については後述する。なお、F
TP拡張サーバ20がファイル群取得要求コマンド以外
のコマンドを受信した場合には(ステップS110
3)、ファイル群取得要求対応処理を終了し受信したコ
マンドに応じた処理を行う。
【0042】送信すべきファイル群を特定したFTP拡
張サーバ20は、既に受信している各ポートナンバの各
データポートに対して、ファイル群の各ファイルを送信
する(ステップS1105)。ここで、1つのデータポ
ートに対しては、1つのファイルの内容であるデータを
送信する。なお、FTP拡張サーバ20は、各データポ
ートに対しての送信を、それぞれのデータポートに対す
る送信処理を1つのタスクとしたマルチタスク制御等に
よって、見かけ上並行して実施する。
【0043】送信すべき全ファイルを送信後に、FTP
拡張サーバ20は、転送終了通知をFTP拡張クライア
ントに送信し(ステップS1106)、ファイル群取得
要求コマンドに対応した処理を完了する。図6は、FT
P拡張クライアントがFTP拡張サーバからファイル群
を取得する場合の通信シーケンスを示す図である。
【0044】同図は、FTP拡張クライアント21が、
「○○取材データ.dif」という映像ファイルとこれ
に関連する一群のファイルの取得をFTP拡張サーバ2
0に要求した場合の通信シーケンスの例を示している。
以下、この例のシーケンスに沿って、図4及び図5に示
した動作を具体的に説明する。
【0045】ユーザがパーソナルコンピュータ13を操
作して、パーソナルコンピュータ13のファイル転送用
のAPに対して、パーソナルコンピュータ11上に存在
する「○○取材データ.dif」という映像ファイルと
これに関連するファイルの取得要求を行う。この取得要
求に応じてファイル転送用のAPは、映像ファイルとこ
れに関連するファイルからなる一群のファイルは全部で
4つあるという情報を予め保持しており、タイトルと基
本ファイル拡張子とを合わせると「○○取材データ.d
if」でありまたファイル数が4であるという情報と共
に、ファイル群を取得すべき指示をFTP拡張クライア
ント21に与える(ステップS1001)。
【0046】ファイル数等の情報を取得した後に、FT
P拡張クライアント21はFTP拡張サーバ20に対し
て1つの制御コネクションを確立し、この制御コネクシ
ョンを通じて、ファイルの受信に用いるデータポートの
ポートナンバをパラメータとした「PORT」コマンド
をFTP拡張サーバ20に送信し、正常応答の返信を受
けるというシーケンスを、取得すべき一群のファイルの
ファイル数分だけ実行する(ステップS1002〜S1
004、ステップS1101、S1102、シーケンス
S1201〜S1208)。なお、FTP拡張クライア
ント21とFTP拡張サーバ20との間でのコマンド等
の送受信は双方のパーソナルコンピュータのネットワー
ク用I/F17及びLAN10を介して行われる。
【0047】ファイル数分のデータポートの通知を行っ
た後、FTP拡張クライアント21は、制御コネクショ
ンを通じて、「○○取材データ.dif」をパラメータ
とした「RETR」コマンド、即ちファイル群取得要求
コマンドをFTP拡張サーバ20に送信する(ステップ
S1005、シーケンスS1209)。FTP拡張サー
バ20は、この「RETR」コマンドを受けると(ステ
ップS1103)、パラメータから得た基本ファイル拡
張子に基づいてファイル管理情報記憶部42に格納され
ているファイル管理情報を参照することにより、送信す
べき一群のファイルは「○○取材データ.dif」、
「○○取材データ.ico」、「○○取材データ.tx
t」及び「○○取材データ.tc」であると特定し(図
3の内容例210参照)、パーソナルコンピュータ11
のデータ蓄積部41にこれらの一群のファイルが格納さ
れていることを確認してからFTP拡張クライアント2
1に正常応答を送信する(ステップS1104、シーケ
ンスS1210)。
【0048】FTP拡張サーバ20は、正常応答を送信
した後に、各データコネクションを通じて一群のファイ
ルをFTP拡張クライアント21に送信する。即ち、F
TP拡張サーバ20は、既に「PORT」コマンドのパ
ラメータとしてポートナンバを受信しているところの各
データポートに対して各ファイルの内容を一対一に対応
させて送信し、FTP拡張クライアント21はこれを受
信する(ステップS1007、ステップS1105、シ
ーケンスS1211)。このとき、4つのデータコネク
ションを通じての4つのファイルの送信は並行して行わ
れる。
【0049】FTP拡張サーバ20は、一群の全ファイ
ルを送信した後に制御コネクションを通じて転送終了通
知をFTP拡張クライアント21に送信する(ステップ
S1106、シーケンスS1212)。この転送終了通
知を受けると(ステップS1008)、FTP拡張クラ
イアント21は、各データポートから受信した各データ
の内容中、例えば先頭から3バイトに含まれた拡張子の
文字列データ等のデータフォーマット種別を示す情報に
基づいて、各データポートから受信した各データの拡張
子を特定し、これに対して既にファイル転送用のAPか
ら通知されている「○○取材データ」というタイトルを
付加することにより、各データそれぞれに適切に「○○
取材データ.dif」、「○○取材データ.ico」、
「○○取材データ.txt」及び「○○取材データ.t
c」というファイル名を付与してファイルとして扱える
ようにする(ステップS1009)。なお、受信した各
データのファイルは、パーソナルコンピュータ13のデ
ータ蓄積部41に格納されることになる。
【0050】この結果として、ユーザは、「○○取材デ
ータ.dif」という映像ファイルに関連した一群のフ
ァイルを取得する。 <サーバ間の連携によって実現するファイル群取得動作
>以下、上述したFTP拡張サーバ20の動作中ステッ
プS1104においてFTP拡張クライアント21から
取得要求を受けた一群のファイルがそのFTP拡張サー
バ20の直接的な管理下に存在しない場合になされるF
TP拡張サーバ20等の動作について説明する。
【0051】なお、一群のファイルがFTP拡張サーバ
20の直接的な管理下に存在しないとは、そのFTP拡
張サーバ20が搭載されたパーソナルコンピュータのデ
ータ蓄積部41に格納されていないことをいう。以下の
説明においては、FTP拡張クライアント21からのフ
ァイル群の取得要求は、パーソナルコンピュータ11に
搭載されているFTP拡張サーバ20に対して行われた
ものとして説明する。
【0052】なお、パーソナルコンピュータ11やパー
ソナルコンピュータ12等のいずれのパーソナルコンピ
ュータに搭載されているFTP拡張サーバ20も、他の
FTP拡張サーバ20の直接的な管理下にあるすべての
ファイルについての情報(以下、「ファイルリスト」と
いう。)を参照可能である。このファイルリストもファ
イル管理情報と同様にファイル管理情報記憶部42に格
納されている。
【0053】このファイルリストは、LAN10で接続
された各パーソナルコンピュータに搭載されたFTP拡
張サーバ20同士は、直接的な管理下に置いているファ
イルの情報を互いに交換する既存技術(特開平11−1
50723号公報参照)を用いて構築されるもので、こ
のファイルリストを参照するとファイル名からそのファ
イルを管理するFTP拡張サーバ20を特定することが
できる。
【0054】図7は、送信すべきファイル群を直接的な
管理下に有しないFTP拡張サーバ20がFTP拡張ク
ライアント21からファイル群取得要求コマンドを受信
した後の動作(以下、「サーバ間連携によるファイル群
取得要求対応処理」という。)を示すフローチャートで
ある。送信すべきファイル群を直接的な管理下に有しな
いFTP拡張サーバ20は、図5に示したステップS1
104〜S1106の処理に代えて、図7に示すサーバ
間連携によるファイル群取得要求対応処理を行う。
【0055】FTP拡張サーバ20は、FTP拡張クラ
イアント21からファイル群取得要求コマンドを受信
し、送るべきファイル群を特定した後、この送るべきフ
ァイル群が他のFTP拡張サーバ20の直接的な管理下
に存在するかを、ファイルリストを参照することにより
確認する(ステップS1501)。送るべきファイル群
が他のFTP拡張サーバ20の直接的な管理下に存在す
ることが確認できた場合には、即ち、FTP拡張クライ
アント21からファイル群取得要求コマンドを受けたF
TP拡張サーバ20を搭載するパーソナルコンピュータ
11以外のパーソナルコンピュータにおけるデータ蓄積
部41に送るべきファイル群が格納されていることが確
認できた場合には(ステップS1502)、パーソナル
コンピュータ11に搭載されているFTP拡張サーバ2
0はFTP拡張クライアント21に対して正常応答を送
信する(ステップS1503)。
【0056】なお、送るべきファイル群が他のFTP拡
張サーバ20の直接的な管理下に存在しない場合には
(ステップS1502)、FTP拡張クライアントに異
常の旨の応答を送信して(ステップS1507)、サー
バ間連携によるファイル群取得要求対応処理を終了す
る。FTP拡張サーバ20は、FTP拡張クライアント
21に対して正常応答を送信した後に、送るべきファイ
ル群を直接的な管理下に有するFTP拡張サーバ(以
下、「ファイル群所有サーバ」という。)に対して、制
御コネクションを確立し、この制御コネクションを通じ
て、既にFTP拡張クライアント21から取得している
ところのファイル数分のポートナンバを順次通知し、通
知毎にファイル群所有サーバから正常応答を受け、その
後に既にFTP拡張クライアント21から取得している
ところのファイル群取得要求コマンドを同一のパラメー
タと共にファイル群所有サーバに送信する(ステップS
1504)。
【0057】なお、ファイル群所有サーバは、ファイル
群取得コマンドを送信した側のFTP拡張サーバ20を
FTP拡張クライアントとみなして図5に示すファイル
群取得要求対応処理を行う。従って、ファイル群所有サ
ーバは、ポートナンバを複数回受信しファイル群取得要
求コマンドを受信した後(ステップS1101〜S11
03)、ファイル群取得要求コマンドの送り元のFTP
拡張サーバ20に対して正常応答を返信した後(ステッ
プS1104)、受信各ポートナンバで特定される各デ
ータポートに対して並行して各ファイルを送信し(ステ
ップS1105)、全ファイル送信後に転送終了通知
を、ファイル群取得要求コマンドの送り元のFTP拡張
サーバ20に対して送信する(ステップS1106)。
なお、ファイル群所有サーバは、各データポートに対し
ての送信を、それぞれのデータポートに対する送信処理
を1つのタスクとしたマルチタスク制御等によって、見
かけ上並行して実施する。
【0058】このようにファイル群所有サーバから転送
終了通知を受けたFTP拡張サーバ20は(ステップS
1505)、FTP拡張クライアント21に転送終了通
知を送信して(ステップS1506)、これでサーバ間
連携によるファイル群要求対応処理を完了する。これに
より、FTP拡張クライアント21は、図4に示すよう
に、ファイル群所有サーバからファイル数分のデータポ
ートに対して送られてくるデータを受信し(ステップS
1007)、自らがファイル群取得要求コマンドを送信
したパーソナルコンピュータ11に搭載されているFT
P拡張サーバ20から転送終了通知を受けて(ステップ
S1008)、各データポートから受信したデータを、
その内容を参照し準拠するデータフォーマットに応じて
ファイル名を付加してファイルとして(ステップS10
09)、これでファイル群取得処理を完了する。
【0059】図8は、サーバ間連携によるファイル群要
求対応処理が実行された場合のFTP拡張クライアント
と2つのFTP拡張サーバとの間の通信シーケンスを示
す図である。同図は、FTP拡張クライアント21が、
「△△取材データ.dif」という映像ファイルとこれ
に関連する一群のファイルの取得をパーソナルコンピュ
ータ11に搭載されたFTP拡張サーバ20に要求した
場合において、その一群のファイルが、ファイル群所有
サーバを備えるパーソナルコンピュータ12のデータ蓄
積部41に格納されていたときの通信シーケンスの例を
示している。
【0060】以下、この例のシーケンスに沿って、図
4、図5、図7に示した動作を具体的に説明する。ユー
ザがパーソナルコンピュータ13を操作して、パーソナ
ルコンピュータ13のファイル転送用のAPに対して、
「△△取材データ.dif」という映像ファイルとこれ
に関連するファイルの取得要求を行う。
【0061】この取得要求に応じてファイル転送用のA
Pは、映像ファイルとこれに関連するファイルからなる
一群のファイルは全部で4つあるという情報を予め保持
しており、タイトルと基本ファイル拡張子とを合わせる
と「△△取材データ.dif」でありまたファイル数が
4であるという情報と共に、ファイル群を取得すべき指
示をFTP拡張クライアント21に与える(ステップS
1001)。
【0062】これを受けてファイル数等の情報を取得し
た後に、FTP拡張クライアント21は、パーソナルコ
ンピュータ11に搭載されたFTP拡張サーバ20に対
して1つの制御コネクションを確立し、図6を用いて説
明したのと同様に「PORT」コマンドの通知と正常応
答の受信とを4回繰り返した後に、「△△取材データ.
dif」をパラメータとした「RETR」コマンド、即
ちファイル群取得要求コマンドをFTP拡張サーバ20
に送信する(ステップS1002〜S1005、シーケ
ンスS1601〜S1609)。
【0063】FTP拡張サーバ20は、この「RET
R」コマンドを受けると(ステップS1103)、パラ
メータから得た基本ファイル拡張子に基づいてファイル
管理情報記憶部42に格納されているファイル管理情報
を参照することにより、送信すべき一群のファイルは
「△△取材データ.dif」、「△△取材データ.ic
o」、「△△取材データ.txt」及び「△△取材デー
タ.tc」であると特定し(図3の内容例210参
照)、パーソナルコンピュータ11のデータ蓄積部41
にこれらの一群のファイルが格納されているかを確認
し、格納されていないため、ファイルリストを参照する
ことにより、これらの一群のファイルがパーソナルコン
ピュータ12に搭載されているファイル群所有サーバの
直接的な管理下に存在することを知り(ステップS15
01、S1502)、FTP拡張クライアント21に正
常応答を送信する(ステップS1503、シーケンスS
1610)。
【0064】FTP拡張サーバ20は、正常応答を送信
した後に、ファイル群所有サーバに対して制御コネクシ
ョンを確立し、この制御コネクションを通じて、FTP
拡張クライアント21から受信したポートナンバをパラ
メータとした「PORT」コマンドの通知を行い、この
通知と正常応答の受信とを4回繰り返した後に、「△△
取材データ.dif」をパラメータとした「RETR」
コマンド、即ちファイル群取得要求コマンドをファイル
群所有サーバに送信する(ステップS1504、シーケ
ンスS1611〜S1619)。
【0065】ファイル群所有サーバは、このファイル群
取得要求コマンドを受けると、正常応答を返信し(シー
ケンス1620)、既に受信したポートナンバで特定さ
れる4つのデータポートに向けてデータコネクションを
確立し、「△△取材データ.dif」という映像ファイ
ルとこれに関連した一群のファイルをそれぞれ別のデー
タコネクションを通じて並行して送信し、FTP拡張ク
ライアント21はこれを受信する(ステップS100
7、ステップS1105、シーケンスS1621)。
【0066】ファイル群所有サーバは、一群の全ファイ
ルを送信した後に制御コネクションを通じて転送終了通
知をパーソナルコンピュータ11に搭載されているFT
P拡張サーバ20に送信する(ステップS1106、シ
ーケンスS1622)。これを受けたFTP拡張サーバ
20は、転送終了通知をFTP拡張クライアント21に
送信する(ステップS1505、S1506、シーケン
スS1623)。
【0067】この転送終了通知を受けると(ステップS
1008)、FTP拡張クライアント21は、各データ
ポートから受信した各データの内容中、例えば先頭から
3バイトに含まれた拡張子の文字列データ等のデータフ
ォーマット種別を示す情報に基づいて、各データポート
から受信した各データの拡張子を特定し、これに対して
既にファイル転送用のAPから通知されている「△△取
材データ」というタイトルを付加することにより、各デ
ータそれぞれに適切に「△△取材データ.dif」、
「△△取材データ.ico」、「△△取材データ.tx
t」及び「△△取材データ.tc」というファイル名を
付与してファイルとして扱えるようにする(ステップS
1009)。なお、受信した各データのファイルは、パ
ーソナルコンピュータ13のデータ蓄積部41に格納さ
れることになる。
【0068】この結果として、ユーザは、「△△取材デ
ータ.dif」という映像ファイルに関連した一群のフ
ァイルを取得する。 <ファイル群送出動作>次に、図9〜図11を用いてF
TP拡張クライアントによるファイル群の送出動作につ
いて説明する。ここで、ファイル群の送出とは、FTP
拡張クライアント21側のパーソナルコンピュータか
ら、FTP拡張サーバ20側のパーソナルコンピュータ
に対して、一群のファイルを格納することをいう。
【0069】図9は、ユーザが相互に関連するファイル
群の送出を要求した場合のFTP拡張クラアントの動作
を示すフローチャートである。ユーザが、関連するファ
イル群の送出取得要求を行うと、これを上位のAPが受
けて、ファイル群を送出すべき指示をFTP拡張クライ
アント21に与える。FTP拡張クライアント21は、
指示を受けると上位のAPから取得すべきファイル群の
ファイル名とファイル数を取得しファイル群送出処理を
開始する(ステップS2001)。例えば、ユーザ操作
を受けた上位APから、FTP拡張クライアントは、
「××取材データ.dif」、「××取材データ.ic
o」、「××取材データ.txt」及び「××取材デー
タ.tc」というファイル名と、ファイル数が4という
情報とを取得する。
【0070】ファイル数等の情報を取得した後に、FT
P拡張クライアント21はFTP拡張サーバ20に対し
て1つの制御コネクションを確立し、ファイルの送信に
用いるデータポートのポートナンバを制御コネクション
を通じてFTP拡張サーバ20に通知する処理をファイ
ル数分だけ繰り返す(ステップS2002〜S200
4)。
【0071】FTP拡張クライアント21は、ポートナ
ンバを通知した後にFTP拡張サーバ20から正常応答
を受けなければエラー処理を行いファイル群送出処理を
終了する(ステップS2003、S2009)。ファイ
ル数分のデータポートの通知を行った後、FTP拡張ク
ライアント21は、タイトル及び基本ファイル拡張子を
パラメータとしたファイル群送出通知コマンドを制御コ
ネクションを通じてFTP拡張サーバ20に送り(ステ
ップS2005)、これに対してFTP拡張サーバ20
から返される正常応答を受信する(ステップS200
6)。ステップS2006においてFTP拡張サーバ2
0から正常応答が返されなければ、FTP拡張クライア
ント21はエラー処理を行いファイル群送出処理を終了
する(ステップS2006、S2009)。
【0072】ファイル群送出通知コマンドに対する正常
応答を受信した後、FTP拡張クライアント21は、上
位APから通知を受けたファイル名で特定される各ファ
イルの内容をパーソナルコンピュータのデータ蓄積部4
1から読み出して、その読み出した各データをファイル
数分のデータコネクションを通じてデータポートそれぞ
れからFTP拡張サーバ20に対して送信する(ステッ
プS2007)。
【0073】各データコネクションを通じて各データを
送信した後、FTP拡張クライアント21は、FTP拡
張サーバ20に対して制御コネクションを通じて転送終
了通知を送信し(ステップS2008)、ファイル群送
出処理を終了する。なお、FTP拡張クライアント21
は、ステップS2007におけるファイル数分の各デー
タポートからの各データの送信を、それぞれの送信処理
を1つのタスクとしたマルチタスク制御等によって、見
かけ上並行して実施する。
【0074】図10は、ユーザが相互に関連するファイ
ル群の送出の要求を行った場合にFTP拡張サーバが行
うファイル群送出通知対応処理を示すフローチャートで
ある。FTP拡張サーバ20は、FTP拡張クライアン
ト21からファイル群送出通知コマンドに先駆けて送ら
れるポートナンバを受信すると(ステップS210
1)、ポートナンバの受信に成功した旨の正常応答をF
TP拡張クライアントに送信する(ステップS210
2)。
【0075】また、FTP拡張サーバ20は、FTP拡
張クライアント21からファイル群送出通知コマンドを
受信すると(ステップS2103)、パラメータとして
送られてくるタイトル及び基本ファイル拡張子を取得し
た後、正常応答をFTP拡張クライアント21に送信す
る(ステップS2104)。なお、FTP拡張サーバ2
0がファイル群送出通知コマンド以外のコマンドを受信
した場合には(ステップS2103)、ファイル群送出
通知対応処理を終了し受信したコマンドに応じた処理を
行う。
【0076】パラメータを取得し正常応答を送信した
後、FTP拡張サーバ20は、FTP拡張クライアント
から制御コネクションを通じて転送終了通知を受信する
までの間、ファイル数分のデータポートからデータコネ
クションを通じて送られてくる各データを受信する(ス
テップS2105、S2106)。転送終了通知を受信
した後、FTP拡張サーバ20は、受信した各データの
内容に含まれるところのその内容が準拠するデータフォ
ーマットを示す情報を参照して、このデータフォーマッ
トと既に取得しているタイトル名からファイル名を生成
することにより受信したデータをファイルとして(ステ
ップS2107)、これでファイル群送出通知コマンド
に対応した処理を完了する。
【0077】図11は、FTP拡張クライアントがFT
P拡張サーバにファイル群を送出する場合の通信シーケ
ンスを示す図である。同図は、FTP拡張クライアント
21が、「××取材データ.dif」という映像ファイ
ルとこれに関連する一群のファイルをFTP拡張サーバ
20側に格納しようとした場合の通信シーケンスの例を
示している。
【0078】以下、この例のシーケンスに沿って、図9
及び図10に示した動作を具体的に説明する。ユーザが
パーソナルコンピュータ13を操作して、パーソナルコ
ンピュータ13のファイル転送用のAPに対して、パー
ソナルコンピュータ13上に存在する「××取材デー
タ.dif」という映像ファイルとこれに関連するファ
イルをパーソナルコンピュータ11へ格納するべく送出
するよう要求を行う。
【0079】この送出の要求に応じてファイル転送用の
APは、ユーザから一群のファイル名の入力を受け付け
る、或いは、図3に示したファイル管理情報と同様の情
報を予め保持しておき基本ファイル拡張子を含むファイ
ル名のユーザによる入力を受け付けて全ファイル名等を
導出する等の方法により、送出すべき一群のファイルの
ファイル名とファイル数を得て、これらの情報と共に、
ファイル群をFTP拡張サーバ20側に格納するために
送出すべき指示をFTP拡張クライアント21に与える
(ステップS2001)。
【0080】ファイル数等の情報を取得した後に、FT
P拡張クライアント21はFTP拡張サーバ20に対し
て1つの制御コネクションを確立し、この制御コネクシ
ョンを通じて、ファイルの送信に用いるデータポートの
ポートナンバをパラメータとした「PORT」コマンド
をFTP拡張サーバ20に送信し、正常応答の返信を受
けるというシーケンスを、送出すべき一群のファイルの
ファイル数分だけ実行する(ステップS2002〜S2
004、ステップS2101、S2102、シーケンス
S2201〜S2208)。
【0081】ファイル数分のデータポートの通知を行っ
た後、FTP拡張クライアント21は、制御コネクショ
ンを通じて、「××取材データ.dif」をパラメータ
とした「STORE」コマンド、即ちファイル群送出通
知コマンドをFTP拡張サーバ20に送信する(ステッ
プS2005、シーケンスS2209)。FTP拡張サ
ーバ20は、この「STORE」コマンドを受けると
(ステップS2103)、パラメータからタイトル及び
基本ファイル拡張子を取得し、FTP拡張クライアント
21に正常応答を送信する(ステップS2104、シー
ケンスS2210)。
【0082】この正常応答を受信するとFTP拡張クラ
イアント21は、「PORT」コマンドのパラメータと
して通知したポートナンバのデータポート毎に確立した
各データコネクションを通じて一群のファイルをFTP
拡張サーバ20に送信する。ここで、FTP拡張クライ
アント21は、データコネクション毎に別のファイルの
内容を送信し、FTP拡張サーバ20はデータコネクシ
ョンに用いている各データポートから各ファイルを受信
する(ステップS2007、ステップS2105、シー
ケンスS2211)。
【0083】FTP拡張クライアント21は、一群の全
ファイルを送信した後に制御コネクションを通じて転送
終了通知をFTP拡張サーバ20に送信する(ステップ
S2008、シーケンスS2212)。この転送終了通
知を受けると(ステップS2106)、FTP拡張サー
バ20は、各データポートから受信した各データの内容
中、例えば先頭から3バイトに含まれた拡張子の文字列
データ等のデータフォーマット種別を示す情報に基づい
て、各データポートから受信した各データの拡張子を特
定し、これに対して既に「STORE」コマンドのパラ
メータとして通知されている「××取材データ」という
タイトルを付加することにより、各データそれぞれに適
切に「××取材データ.dif」、「××取材データ.
ico」、「××取材データ.txt」及び「××取材
データ.tc」というファイル名を付与してファイルと
して扱えるようにする(ステップS2107)。なお、
受信した各データのファイル、即ち「××取材データ.
dif」という映像ファイルに関連した一群のファイル
は、パーソナルコンピュータ11のデータ蓄積部41に
格納されることになる。<実施の形態2>以下、本発明
の実施の形態2に係るファイル転送システムについて説
明する。なお、このファイル転送システムも、図1及び
図2に示した実施の形態1に係るファイル転送システム
100と同様の構成である。
【0084】但し、実施の形態2においては、ファイル
管理情報記憶部42にはファイル管理情報は格納されて
おらず、また、実施の形態2におけるFTP拡張サーバ
20及びFTP拡張クライアント21は、実施の形態1
で示したFTP拡張サーバ20及びFTP拡張クライア
ント21の動作と異なる動作をする。以下、実施の形態
2におけるFTP拡張サーバ20を変形サーバ、FTP
拡張クライアント21を変形クライアントという。
【0085】この実施の形態2においては実施の形態1
と異なり、各ファイルは、その内容が準拠するデータフ
ォーマットを示す情報をそのファイル内容に有するので
はなく、拡張子のみにより、そのファイルの内容が準拠
するデータフォーマットを表すものとする。 <動作>以下、実施の形態2に係るファイル転送システ
ムの動作について説明する。
【0086】<ファイル群取得動作>まず、図12〜図
14を用いて変形クライアントによるファイル群の取得
動作について説明する。図12は、ユーザが相互に関連
するファイル群の取得要求を行った場合の変形クラアン
トの動作を示すフローチャートである。
【0087】ユーザが、関連するファイル群の取得要求
を行うと、これを上位のAPが受けて、ファイル群を取
得すべき指示を変形クライアントに与える。変形クライ
アントは、指示を受けると上位のAPから取得すべきフ
ァイル群のファイル数、タイトル及び全ての拡張子を取
得しファイル群取得処理を開始する(ステップS400
1)。例えば、ユーザ操作を受けた上位APから、変形
クライアントは、ファイル数は4、タイトルは「○○取
材データ」、ファイル拡張子は「dif」と「ico」
と「txt」と「tc」であるという情報を取得する。
【0088】ファイル数等の情報を取得した後に、変形
クライアントは変形サーバに対して1つの制御コネクシ
ョンを確立し、ファイルの受信に用いるデータポートの
ポートナンバと拡張子とを一対一の組として制御コネク
ションを通じて変形サーバに通知する処理を、ファイル
数分だけ繰り返す(ステップS4002〜S400
4)。制御コネクションは、TCPレベルのコネクショ
ンであり、変形クライアントが、いずれかのパーソナル
コンピュータに備えられた変形サーバのウェルノウン・
ポートナンバに向かって通信開始を申し込むことを契機
として両者間のやりとりによって確立するものである。
【0089】変形クライアントは、ポートナンバと拡張
子とを通知した後に変形サーバから正常応答を受けなけ
ればエラー処理を行いファイル群取得処理を終了する
(ステップS4003、S4010)。ファイル数分の
データポートと拡張子との組の通知を行った後、変形ク
ライアントは、タイトルをパラメータとしたファイル群
取得要求コマンドを制御コネクションを通じて変形サー
バに送り(ステップS4005)、これに対して変形サ
ーバから返される正常応答を受信する(ステップS40
06)。ステップS4006において変形サーバから正
常応答が返されなければ、変形クライアントはエラー処
理を行いファイル群取得処理を終了する(ステップS4
006、S4010)。
【0090】ファイル群取得要求コマンドに対する正常
応答を受信した後、変形クライアントは、ファイル数分
のデータコネクションを通じてデータポートそれぞれに
対して変形サーバから送られてくるデータを受信する
(ステップS4007)。なお、データコネクション
は、変形サーバからファイル数分のデータポートそれぞ
れに向けてオープンされ変形サーバと変形クライアント
との間のやり取りによって確立されるものである。
【0091】各データコネクションを通じて各データポ
ートに送られるデータを受信した後、変形クライアント
は、変形サーバから制御コネクションを通じて転送終了
通知を受信すると(ステップS4008)、各データポ
ートを介して受信した各データについて、データポート
と一対一に対応づけていた拡張子と既に取得しているタ
イトル名とからファイル名を生成することにより受信し
たデータをファイルとし(ステップS4009)、これ
でファイル群取得処理を終了する。
【0092】なお、変形クライアントは、ステップS4
008におけるファイル数分の各データポートに送られ
る各データの受信を、それぞれの受信処理を1つのタス
クとしたマルチタスク制御等によって、見かけ上並行し
て実施する。図13は、ユーザが相互に関連するファイ
ル群の取得要求を行った場合に変形サーバが行うファイ
ル群取得要求対応処理を示すフローチャートである。
【0093】変形サーバは、変形クライアントからファ
イル群取得要求コマンドに先駆けて送られるポートナン
バ及び拡張子の組を受信すると(ステップS410
1)、ポートナンバの受信に成功した旨の正常応答を変
形クライアントに送信する(ステップS4102)。ま
た、変形サーバは、変形クライアントからファイル群取
得要求コマンドを受信すると(ステップS4103)、
パラメータとして送られてくるタイトルから、送信すべ
きファイル群を特定し、そのファイル群の存在を確認し
てから正常応答を変形クライアントに送信する(ステッ
プS1104)。
【0094】変形サーバによる送信すべきファイル群の
特定は、ポートナンバと共に変形クライアントから送ら
れた拡張子と、ファイル群取得要求コマンドのパラメー
タとして送られてきたタイトルとを合成してファイル名
を求めることにより行われる。なお、ファイル群の存在
が確認ができなかった場合に行う処理については後述す
る。
【0095】なお、変形サーバがファイル群取得要求コ
マンド以外のコマンドを受信した場合には(ステップS
4103)、ファイル群取得要求対応処理を終了し受信
したコマンドに応じた処理を行う。送信すべきファイル
群を特定した変形サーバは、既に受信している各ポート
ナンバの各データポートに対して、ファイル群の各ファ
イルを送信する(ステップS4105)。ここで、1つ
のデータポートに対しては、そのポートナンバと一対一
の組として送られた拡張子に対応するファイルを送信す
る。
【0096】なお、変形サーバは、各データポートに対
しての各ファイルの送信を、それぞれのデータポートに
対する送信処理を1つのタスクとしたマルチタスク制御
等によって、見かけ上並行して実施する。送信すべき全
ファイルを送信後に、変形サーバは、転送終了通知を変
形クライアントに送信し(ステップS4106)、ファ
イル群取得要求コマンドに対応した処理を完了する。
【0097】図14は、変形クライアントが変形サーバ
からファイル群を取得する場合の通信シーケンスを示す
図である。同図は、変形クライアントが、「○○取材デ
ータ.dif」という映像ファイルとこれに関連する一
群のファイルの取得を変形サーバに要求した場合の通信
シーケンスの例を示している。
【0098】以下、この例のシーケンスに沿って、図1
2及び図13に示した動作を具体的に説明する。ユーザ
がパーソナルコンピュータ13を操作して、パーソナル
コンピュータ13のファイル転送用のAPに対して、パ
ーソナルコンピュータ11上に存在する「○○取材デー
タ.dif」という映像ファイルとこれに関連するファ
イルの取得要求を行う。
【0099】この取得要求に応じてファイル転送用のA
Pは、拡張子が「dif」である映像ファイルに関連す
るファイルの拡張子は「ico」と「txt」と「t
c」とであるという情報を予め有しており、取得すべき
一群のファイルはファイル数が4でタイトルは「○○取
材データ」、ファイル拡張子は「dif」と「ico」
と「txt」と「tc」であるという情報とともに一群
のファイルを取得すべき旨の指示を変形クライアントに
与える(ステップS4001)。
【0100】ファイル数等の情報を取得した後に、変形
クライアントは変形サーバに対して1つの制御コネクシ
ョンを確立し、この制御コネクションを通じて、ファイ
ルの受信に用いるデータポートのポートナンバとファイ
ルの拡張子との組をパラメータとした「PORT」コマ
ンドを変形サーバに送信し、正常応答の返信を受けると
いうシーケンスを、取得すべき一群のファイルのファイ
ル数分だけ実行する(ステップS4002〜S400
4、ステップS4101、S4102、シーケンスS4
201〜S4208)。これにより、変形サーバはポー
トナンバが1のデータポートと「dif」とが対応し、
ポートナンバが2のデータポートと「ico」とが対応
し、ポートナンバが3のデータポートと「txt」とが
対応し、ポートナンバが4のデータポートと「tc」と
が対応するという情報を得ることになる。なお、変形ク
ライアントと変形サーバとの間でのコマンド等の送受信
は双方のパーソナルコンピュータのネットワーク用I/
F17及びLAN10を介して行われる。
【0101】ファイル数分のデータポートの通知を行っ
た後、変形クライアントは、制御コネクションを通じ
て、「○○取材データ」をパラメータとした「RET
R」コマンド、即ちファイル群取得要求コマンドを変形
サーバに送信する(ステップS4005、シーケンスS
4209)。変形サーバは、この「RETR」コマンド
を受けると(ステップS4103)、パラメータとして
得た「○○取材データ」というタイトルと、既に「PO
RT」コマンドのパラメータとして得ている拡張子か
ら、送信すべきファイル群は「○○取材データ.di
f」、「○○取材データ.ico」、「○○取材デー
タ.txt」及び「○○取材データ.tc」であると特
定し、パーソナルコンピュータ11のデータ蓄積部41
にこれらの一群のファイルが格納されていることを確認
してから変形クライアントに正常応答を送信する(ステ
ップS4104、シーケンスS4210)。
【0102】変形サーバは、正常応答を送信した後に、
各データコネクションを通じて一群のファイルを変形ク
ライアントに送信する。即ち、変形サーバは、ポートナ
ンバが1のデータポートに向かって「○○取材データ.
dif」を送信し、ポートナンバが2のデータポートに
向かって「○○取材データ.ico」を送信し、ポート
ナンバが3のデータポートに向かって「○○取材デー
タ.txt」を送信し、ポートナンバが4のデータポー
トに向かって「○○取材データ.tc」を送信し、変形
クライアントはこれらのファイルを受信する(ステップ
S4007、ステップS4105、シーケンスS421
1)。
【0103】変形サーバは、一群の全ファイルを送信し
た後に制御コネクションを通じて転送終了通知を変形ク
ライアントに送信する(ステップS4106、シーケン
スS4212)。この転送終了通知を受けると(ステッ
プS4008)、変形クライアントは、各データポート
から受信した各データにつき、「PORT」コマンドの
パラメータとして各データポートのポートナンバと対応
づけた拡張子を「○○取材データ」というタイトルに付
加することにより、各データそれぞれに適切に「○○取
材データ.dif」、「○○取材データ.ico」、
「○○取材データ.txt」及び「○○取材データ.t
c」というファイル名を付与してファイルとして扱える
ようにする(ステップS4009)。なお、受信した各
データのファイルは、パーソナルコンピュータ13のデ
ータ蓄積部41に格納されることになる。
【0104】この結果として、ユーザは、「○○取材デ
ータ.dif」という映像ファイルに関連した一群のフ
ァイルを取得する。<サーバ間の連携によって実現する
ファイル群取得動作>上述した変形サーバの動作中ステ
ップS4104において変形クライアントから取得要求
を受けた一群のファイルがその変形サーバの直接的な管
理下に存在しない場合には、変形サーバは、実施の形態
1で示したサーバ間連携によるファイル群取得要求対応
処理に準じた処理を行う。
【0105】即ち、この場合に変形サーバは、取得要求
を受けた一群のファイルが、他のどのパーソナルコンピ
ュータに搭載されている変形サーバの直接的な管理下に
存在するかを、ファイル管理情報記憶部42に格納され
ているファイルリストを参照することにより確認して、
ファイル群を直接的な管理下に有する変形サーバに対し
て、変形クライアントから受信した「PORT」コマン
ド及び「RETR」コマンドを転送する。
【0106】これらのコマンドを受けて、ファイル群を
直接的な管理下に有する変形サーバは、変形クライアン
トに対して一群のファイルを送信する。<ファイル群送
出動作>次に、変形クライアントによる変形サーバに対
してのファイル群の送出動作について図15を用いて説
明する。
【0107】図15は、変形クライアントから変形サー
バに対してファイル群を送出する場合の通信シーケンス
を示す図である。変形クライアントによるファイル群の
送出は、実施の形態1で示したファイル群の送出動作と
似ているが、パラメータとしてポートナンバの他に、
「dif」、「ico」、「txt」、「tc」等の拡
張子を含ませた「PORT」コマンドを送信する点(シ
ーケンスS5201、S5203、S5205、S52
07)と、「××取材データ」等のタイトルのみをパラ
メータとした「STORE」コマンドを送出する点(シ
ーケンスS5209)とが実施の形態1と異なる。
【0108】このSTOREコマンドを送信した後に、
変形クライアントは、「××取材データ.dif」等の
4つのファイルを、別々のデータコネクションを通じて
並行して変形サーバに送信する。変形サーバは、ポート
ナンバと共に送られる拡張子によって、どのデータコネ
クションを通じてどのファイルが送られるのかを判断す
ることができるため、受信したデータにその内容が準拠
するデータフォーマットを示す拡張子を含むファイル名
を付加し、そのデータをファイルとして取り扱えるよう
にする。 <補足>以上、本発明に係るファイル転送システムにつ
いて、実施の形態1及び実施の形態2に基づいて説明し
たが、本発明はこれらの実施の形態に限られないことは
勿論である。即ち、 (1)実施の形態1で、FTP拡張サーバ20は、タイ
トルと基本ファイル拡張子を得た場合に、基本ファイル
拡張子と関連ファイル拡張子とを対応づけた情報である
ファイル管理情報を用いることにより、送信すべき一群
のファイルを特定したが、送信すべき一群のファイルの
特定方法はこの限りではない。例えば、ファイルAとフ
ァイルBとはグループXに属しファイルCとファイルD
とはグループYに属する等、予め関連あるファイル群を
グループとして管理する情報をFTP拡張サーバに保持
させておき、FTP拡張サーバは、FTP拡張クライア
ントからグループを識別するIDを得て、このIDで識
別されるグループに属する全てのファイルを送信すべき
一群のファイルとして特定することとしてもよい。この
場合、FTP拡張サーバは、FTP拡張クライアントの
指示に応じてファイルを何らかのグループに登録する機
能を持つこととしてもよい。 (2)実施の形態1では、タイトルと基本ファイル拡張
子とからなる1つのファイル名をパラメータとした「R
ETR」というファイル群取得要求コマンドを受信した
場合に、FTP拡張サーバ20は、一群のファイルを送
信することとしたが、このファイル群取得要求コマンド
が送られたのと同じ制御コネクションを通じて送られた
「PORT」コマンドの数が1つでしかなかった場合に
は、タイトルと基本ファイル拡張子からなる1つのファ
イル名で特定される1つのファイルだけをFTP拡張ク
ライアントに送信することとしてもよい。なお、1つの
ファイルの送信を要求するファイル取得要求コマンドと
一群のファイルの送信を要求するファイル群取得要求コ
マンドを異なるコマンドとして定めていてもよい。 (3)実施の形態2では、変形クライアントは、ファイ
ルがどのデータポートに対応するかを示すために拡張子
を「PORT」コマンドのパラメータとして変形サーバ
に送信し、各拡張子をファイル名に含む各ファイルは別
々のデータコネクションを通じて転送されるようにした
が、これに限定されることはなく、変形クライアントが
データポートに複数の拡張子を対応付けて、ポートナン
バとこれに対応付けた複数の拡張子とを「PORT」コ
マンドのパラメータとして変形サーバに送信することと
し、変形サーバは、そのポートナンバのデータポートを
一端とするデータコネクションを通じて、そのポートナ
ンバと対応付けられた各拡張子をファイル名に含む全て
のファイルの転送を行うこととしてもよい。
【0109】例えば、変形クライアントから変形サーバ
に対して、「PORT ポートナンバ1 dif,t
c」、「PORT ポートナンバ2 ico,tx
t」、「RETR ○○取材データ」といったコマンド
が送信された場合には、変形サーバはポートナンバ1の
データポートに向かってデータコネクションを確立しそ
のデータコネクションを通じて「○○取材データ.di
f」及び「○○取材データ.tc」の2つのファイルを
送信し、また、この送信に並行して、ポートナンバ2の
データポートに向かって確立したデータコネクションを
通じて「○○取材データ.ico」及び「○○取材デー
タ.txt」の2つのファイルを送信する。なお、1つ
のデータコネクションを通じて複数のファイルを送信す
る場合には、送信内容には、ファイル毎の区分を示す情
報を盛り込み、変形サーバと変形クライアントの両方は
このファイル毎の区分を示す情報を認識できるようにし
ておく必要がある。
【0110】また、実施の形態1で示したように、デー
タポートと拡張子との対応付けをFTPクライアントか
らFTP拡張サーバに対して通知しない場合であれば、
FTP拡張サーバは、「PORT」コマンドで通知を受
けたデータポートの数より、送信すべき一群のファイル
の数が多い場合には、送信時間が短くなるように計算す
ることにより、どのファイルをどのデータポートに送信
するかを定めて、ファイル群のFTP拡張クライアント
への送信を行うこととしてもよい。 (4)両実施の形態で示したサーバ間連携によるファイ
ル群取得要求対応処理では、FTP拡張クライアントか
ら送信を要求されたファイル群を、要求を受け付けたF
TP拡張サーバが直接的な管理下に有すことなく、他の
FTP拡張サーバの直接的な管理下に当該ファイル群を
構成する全てのファイルが存在することとして説明した
が、要求されたファイル群が複数のFTP拡張サーバの
直接的な管理下に分散して存在するような場合には、要
求を受け付けたFTP拡張サーバは、要求されたファイ
ル群の一部のファイルを直接的な管理下に有する全ての
FTP拡張サーバに対して、必要十分なPORTコマン
ド及びRETRコマンドを転送することとしてもよい。
これにより、FTP拡張クライアントは、要求したファ
イル群を、各FTP拡張サーバから送られることにな
る。 (5)両実施の形態おけるFTP拡張サーバ及びFTP
拡張クライアントの処理手順(図4、図5、図7、図
9、図10、図12、図13のフローチャートの手順
等)を機械語プログラムにより実現し、これを記録媒体
に記録して流通・販売の対象にしても良い。このような
記録媒体には、ICカード、光ディスク、フレキシブル
ディスク、ROM等があるが、これらに記録された機械
語プログラムは、汎用のコンピュータ等にインストール
されることにより利用に供される。即ち、汎用のコンピ
ュータ等は、インストールした上記機械語プログラムを
逐次実行して、本実施の形態に示したようなサーバ装置
又はクライアント装置を実現する。
【0111】また、汎用のコンピュータ等に上述のFT
P拡張サーバ又はFTP拡張クライアントの処理手順を
実行させるためのコンピュータプログラムは、ハードデ
ィスク等の記録媒体及び各種通信路等を介して流通させ
頒布することもできる。
【0112】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るファイル転送システムは、ネットワーク接続され
たクライアント装置とサーバ装置とを備え、両装置間で
ファイルの転送を行うファイル転送システムであって、
前記クライアント装置は、前記サーバ装置に対して、1
つの制御コネクションを通じて、複数のファイルを転送
対象とする旨の1の転送コマンドを送信する転送コマン
ド送信手段を有し、前記サーバ装置は、前記クライアン
ト装置から前記転送コマンドを受信する転送コマンド受
信手段を有し、前記クライアント装置及び前記サーバ装
置の一方は前記転送コマンドの送信又は受信の後に他方
に対して、2以上のデータコネクションを通じて前記転
送対象とされた全てのファイルの送信を行うファイル送
信手段を有し、前記他方は前記一方から前記全てのファ
イルを受信するファイル受信手段を有することを特徴と
する。
【0113】これにより、複数のファイルを対象とする
転送コマンドを1つの制御コネクションを通じて送受信
するため、転送すべきファイル毎に制御コネクションを
複数確立するよりTCPレベルでの通信手順が省略でき
る上、複数の転送コマンドを送受信するよりも送受信量
を減少させることができる。また、2以上のデータコネ
クションを通じて複数のファイルの転送を行うので、こ
れを利用すればデータコネクションの数だけファイルを
並行して転送するようにすることも容易に実現でき、複
数のファイル転送を短時間で効率的に行うことができる
ようになる。
【0114】ここで、前記ファイル送信手段は、前記転
送対象とされた複数のファイルそれぞれについての送信
開始から送信終了までの期間が2以上のファイルについ
て重複するように、2以上のデータコネクションを通じ
て、前記全てのファイルの送信を行うこととすることも
できる。これにより、複数のファイルをデータコネクシ
ョンの数だけ並行的に転送するため、パーソナルコンピ
ュータの処理能力を有効活用するならば、複数のファイ
ルを1つのデータコネクションを通じて順次転送する場
合と比較すると、転送を短時間で行うことができる。
【0115】また、前記クライアント装置は、前記サー
バ装置に対して、前記制御コネクションを通じて、前記
転送対象とするファイルの数分のデータポートの番号を
送信するポートナンバ送信手段を有し、前記サーバ装置
は、前記クライアント装置からの複数の前記データポー
トの番号を受信するポートナンバ受信手段を有し、前記
ファイル送信手段は、前記転送対象とされたファイルそ
れぞれを、前記クライアント装置から前記サーバ装置に
対して送信された各番号で示される各データポートを一
端として接続された各データコネクションに一対一で対
応させて、前記ファイルの送信を行うこととすることも
できる。
【0116】これにより、複数のファイルをファイル数
だけのデータコネクションを通じて並行的に転送するた
め、一群のファイルの転送を効率的に行うことができる
ようになる。また、前記ファイルのファイル名はタイト
ルと拡張子とを含み、前記転送コマンドは、相互にタイ
トルが同一で拡張子が異なるファイル名を有する複数の
ファイルを前記サーバ装置から前記クライアント装置に
送信することを要求する旨のコマンドであり、前記サー
バ装置は前記ファイル送信手段を有し、前記クライアン
ト装置は前記ファイル受信手段を有し、前記転送コマン
ド送信手段は、前記要求する複数のファイルについての
各拡張子を特定するための拡張子情報と前記複数のファ
イルに共通するタイトルとを、前記転送コマンドと共に
送信し、前記転送コマンド受信手段は、前記転送コマン
ドと共に、前記拡張子情報とタイトルとを受信し、前記
ファイル送信手段は、前記転送コマンド受信手段により
受信した前記拡張子情報で特定される各拡張子と前記タ
イトルとで示される各ファイル名に基づいて、送信すべ
き全てのファイルを特定した後に前記全てのファイルを
送信することとしてもよい。
【0117】これにより、クライアント装置が複数の関
連するファイル群を送信するようにサーバ装置に対し
て、タイトルと、例えば実施の形態1で説明したファイ
ル管理情報で定義した基本ファイル拡張子等、複数のフ
ァイルの拡張子を特定するための情報とを伝えると、サ
ーバ装置は、送信すべき一群のファイルを特定して送信
するので、クライアント装置から全てのファイルのファ
イル名を送る必要もなく、効率的な転送が行えるように
なる。
【0118】また、前記ファイルのファイル名はタイト
ルと拡張子とを含み、前記転送コマンドは、相互にタイ
トルが同一で拡張子が異なるファイル名を有する複数の
ファイルを前記サーバ装置から前記クライアント装置に
送信することを要求する旨のコマンドであり、前記サー
バ装置は、前記ファイル送信手段を有し、前記クライア
ント装置は、前記ファイル受信手段を有し、前記転送コ
マンド送信手段は、前記要求する複数のファイルについ
て共通するタイトルを、前記転送コマンドと共に送信
し、前記転送コマンド受信手段は、前記転送コマンドと
共に、前記タイトルを受信し、前記ポートナンバ送信手
段は、前記データポートの番号それぞれに対応付けた拡
張子を、前記番号と共に送信し、前記ポートナンバ受信
手段は、前記番号と共に、前記番号それぞれに対応付け
られた拡張子を受信し、前記ファイル送信手段は、前記
ポートナンバ受信手段により受信した前記拡張子それぞ
れと前記転送コマンド受信手段により受信した前記タイ
トルとにより示される各ファイル名に基づいて、送信す
べき全てのファイルを特定するファイル特定部と、前記
ファイル特定部により特定された前記全てのファイルそ
れぞれを、当該ファイルの拡張子に対応する番号で示さ
れるデータポートに向かうデータコネクションを通じて
送信する送信部とを含み、前記ファイル受信手段は、前
記データポートそれぞれから受信した各ファイルに対し
て、当該ファイルを受信したデータポートの番号に対応
する拡張子と前記タイトルとにより示されるファイル名
を付与することとしてもよい。
【0119】これにより、タイトルが同一で拡張子が異
なる一群のファイルについて、ファイルの内容からだけ
ではファイル名を決定できない場合であっても、クライ
アント装置は、各データポートに対して送信されるデー
タからファイル名を特定することができるようになる。
また、前記サーバ装置は、第1サーバ装置と第2サーバ
装置とから構成され、前記第1サーバ装置は、前記転送
コマンド受信手段、前記ポートナンバ受信手段及び前記
ファイル特定部を有し、前記第2サーバ装置は、前記送
信部を有し、前記ファイル特定部は、前記第2サーバ装
置が送信可能なファイルを示すファイルリスト情報を保
持しており、当該ファイルリスト情報を参照することに
より、送信すべき全てのファイルは前記第2サーバ装置
が送信可能であると判断した場合に、前記第2サーバ装
置に対して、前記ポートナンバ受信手段により受信した
前記番号及び拡張子を伝えるとともに当該ファイル全て
を前記クライアント装置に送信するよう指示し、前記送
信部は、前記ファイル特定部から送信するよう指示され
たファイルそれぞれを、当該ファイルの拡張子に対応す
る番号で示されるデータポートに向かって送信すること
としてもよい。
【0120】これにより、クライアント装置が要求する
ファイル群が、要求を受けたサーバ装置には存在せず、
他のサーバ装置に存在する場合においても、クライアン
トはファイル群を受信することができるようになる。ま
た、本発明に係るサーバ装置は、クライアント装置とネ
ットワーク接続され当該クライアント装置に対してファ
イルの転送を行うサーバ装置であって、1つの制御コネ
クションを通じて前記クライアント装置から複数のファ
イルを要求対象とする旨の1の送信要求コマンドを受信
する制御コマンド受信手段と、前記制御コマンド受信手
段により前記送信要求コマンドが受信された場合に、前
記クライアント装置に対して、前記要求対象とされた複
数のファイルそれぞれについての送信開始から送信終了
までの期間が2以上のファイルについて重複するよう
に、2以上のデータコネクションを通じて前記要求対象
とされた全てのファイルの送信を行うファイル送信手段
とを備えることを特徴とする。
【0121】これにより、複数のファイルを対象とする
転送コマンドを1つの制御コネクションを通じて受信
し、2以上のデータコネクションを通じて複数のファイ
ルを並行して転送するので、制御コネクションの確立か
ら全てのファイルの転送終了までを短時間に行うことが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るファイル転送シス
テム100の概略構成を示すブロック図である。
【図2】パーソナルコンピュータ11〜15の構成図で
ある。
【図3】ファイル管理情報200のデータ構造及び内容
例を示す図である。
【図4】ユーザが相互に関連するファイル群の取得要求
を行った場合のFTP拡張クラアントの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図5】ユーザが相互に関連するファイル群の取得要求
を行った場合にFTP拡張サーバが行うファイル群取得
要求対応処理を示すフローチャートである。
【図6】FTP拡張クライアントがFTP拡張サーバか
らファイル群を取得する場合の通信シーケンスを示す図
である。
【図7】サーバ間連携によるファイル群取得要求対応処
理を示すフローチャートである。
【図8】サーバ間連携によるファイル群要求対応処理が
実行された場合のFTP拡張クライアントと2つのFT
P拡張サーバとの間の通信シーケンスを示す図である。
【図9】ユーザが相互に関連するファイル群の送出を要
求した場合のFTP拡張クラアントの動作を示すフロー
チャートである。
【図10】ユーザが相互に関連するファイル群の送出の
要求を行った場合にFTP拡張サーバが行うファイル群
送出通知対応処理を示すフローチャートである。
【図11】FTP拡張クライアントがFTP拡張サーバ
にファイル群を送出する場合の通信シーケンスを示す図
である。
【図12】ユーザが相互に関連するファイル群の取得要
求を行った場合の変形クラアントの動作を示すフローチ
ャートである。
【図13】ユーザが相互に関連するファイル群の取得要
求を行った場合に変形サーバが行うファイル群取得要求
対応処理を示すフローチャートである。
【図14】変形クライアントが変形サーバからファイル
群を取得する場合の通信シーケンスを示す図である。
【図15】変形クライアントから変形サーバに対してフ
ァイル群を送出する場合の通信シーケンスを示す図であ
る。
【図16】従来のFTPクライアントがFTPサーバか
らファイルを取得する場合の通信シーケンスを示す図で
ある。
【符号の説明】
10 LAN 11〜15 パーソナルコンピュータ 17 ネットワーク用I/F 18 CPU 19 TCP/IPドライバ 20 FTP拡張サーバ 21 FTP拡張クライアント 31 ROM 32 RAM 33 モニタ 41 データ蓄積部 42 ファイル管理情報記憶部 100 ファイル転送システム 200 ファイル管理情報 201 基本ファイル拡張子 202 関連ファイル拡張子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B082 EA09 HA05 5B089 GA11 GA21 GB04 HA10 HB04 JA32 JB04 JB05 JB22 KA03 KB06 5K033 AA01 BA04 CB01 DA13 DB12 DB14 DB16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク接続されたクライアント装
    置とサーバ装置とを備え、両装置間でファイルの転送を
    行うファイル転送システムであって、 前記クライアント装置は、前記サーバ装置に対して、1
    つの制御コネクションを通じて、複数のファイルを転送
    対象とする旨の1の転送コマンドを送信する転送コマン
    ド送信手段を有し、 前記サーバ装置は、前記クライアント装置から前記転送
    コマンドを受信する転送コマンド受信手段を有し、 前記クライアント装置及び前記サーバ装置の一方は前記
    転送コマンドの送信又は受信の後に他方に対して、2以
    上のデータコネクションを通じて前記転送対象とされた
    全てのファイルの送信を行うファイル送信手段を有し、
    前記他方は前記一方から前記全てのファイルを受信する
    ファイル受信手段を有することを特徴とするファイル転
    送システム。
  2. 【請求項2】 前記ファイル送信手段は、前記転送対象
    とされた複数のファイルそれぞれについての送信開始か
    ら送信終了までの期間が2以上のファイルについて重複
    するように、2以上のデータコネクションを通じて、前
    記全てのファイルの送信を行うことを特徴とする請求項
    1記載のファイル転送システム。
  3. 【請求項3】 前記クライアント装置は、前記サーバ装
    置に対して、前記制御コネクションを通じて、前記転送
    対象とするファイルの数分のデータポートの番号を送信
    するポートナンバ送信手段を有し、 前記サーバ装置は、前記クライアント装置からの複数の
    前記データポートの番号を受信するポートナンバ受信手
    段を有し、 前記ファイル送信手段は、前記転送対象とされたファイ
    ルそれぞれを、前記クライアント装置から前記サーバ装
    置に対して送信された各番号で示される各データポート
    を一端として接続された各データコネクションに一対一
    で対応させて、前記ファイルの送信を行うことを特徴と
    する請求項2記載のファイル転送システム。
  4. 【請求項4】 前記ファイルのファイル名はタイトルと
    拡張子とを含み、 前記転送コマンドは、相互にタイトルが同一で拡張子が
    異なるファイル名を有する複数のファイルを前記サーバ
    装置から前記クライアント装置に送信することを要求す
    る旨のコマンドであり、 前記サーバ装置は前記ファイル送信手段を有し、 前記クライアント装置は前記ファイル受信手段を有し、 前記転送コマンド送信手段は、前記要求する複数のファ
    イルについての各拡張子を特定するための拡張子情報と
    前記複数のファイルに共通するタイトルとを、前記転送
    コマンドと共に送信し、 前記転送コマンド受信手段は、前記転送コマンドと共
    に、前記拡張子情報とタイトルとを受信し、 前記ファイル送信手段は、前記転送コマンド受信手段に
    より受信した前記拡張子情報で特定される各拡張子と前
    記タイトルとで示される各ファイル名に基づいて、送信
    すべき全てのファイルを特定した後に前記全てのファイ
    ルを送信することを特徴とする請求項3記載のファイル
    転送システム。
  5. 【請求項5】 前記ファイルのファイル名はタイトルと
    拡張子とを含み、 前記転送コマンドは、相互にタイトルが同一で拡張子が
    異なるファイル名を有する複数のファイルを前記サーバ
    装置から前記クライアント装置に送信することを要求す
    る旨のコマンドであり、 前記サーバ装置は、前記ファイル送信手段を有し、 前記クライアント装置は、前記ファイル受信手段を有
    し、 前記転送コマンド送信手段は、前記要求する複数のファ
    イルについて共通するタイトルを、前記転送コマンドと
    共に送信し、 前記転送コマンド受信手段は、前記転送コマンドと共
    に、前記タイトルを受信し、 前記ポートナンバ送信手段は、前記データポートの番号
    それぞれに対応付けた拡張子を、前記番号と共に送信
    し、 前記ポートナンバ受信手段は、前記番号と共に、前記番
    号それぞれに対応付けられた拡張子を受信し、 前記ファイル送信手段は、 前記ポートナンバ受信手段により受信した前記拡張子そ
    れぞれと前記転送コマンド受信手段により受信した前記
    タイトルとにより示される各ファイル名に基づいて、送
    信すべき全てのファイルを特定するファイル特定部と、 前記ファイル特定部により特定された前記全てのファイ
    ルそれぞれを、当該ファイルの拡張子に対応する番号で
    示されるデータポートに向かうデータコネクションを通
    じて送信する送信部とを含み、 前記ファイル受信手段は、前記データポートそれぞれか
    ら受信した各ファイルに対して、当該ファイルを受信し
    たデータポートの番号に対応する拡張子と前記タイトル
    とにより示されるファイル名を付与することを特徴とす
    る請求項3記載のファイル転送システム。
  6. 【請求項6】 前記サーバ装置は、第1サーバ装置と第
    2サーバ装置とから構成され、 前記第1サーバ装置は、前記転送コマンド受信手段、前
    記ポートナンバ受信手段及び前記ファイル特定部を有
    し、 前記第2サーバ装置は、前記送信部を有し、 前記ファイル特定部は、前記第2サーバ装置が送信可能
    なファイルを示すファイルリスト情報を保持しており、
    当該ファイルリスト情報を参照することにより、送信す
    べき全てのファイルは前記第2サーバ装置が送信可能で
    あると判断した場合に、前記第2サーバ装置に対して、
    前記ポートナンバ受信手段により受信した前記番号及び
    拡張子を伝えるとともに当該ファイル全てを前記クライ
    アント装置に送信するよう指示し、 前記送信部は、前記ファイル特定部から送信するよう指
    示されたファイルそれぞれを、当該ファイルの拡張子に
    対応する番号で示されるデータポートに向かって送信す
    ることを特徴とする請求項5記載のファイル転送システ
    ム。
  7. 【請求項7】 クライアント装置とネットワーク接続さ
    れ当該クライアント装置に対してファイルの転送を行う
    サーバ装置であって、 1つの制御コネクションを通じて前記クライアント装置
    から複数のファイルを要求対象とする旨の1の送信要求
    コマンドを受信する制御コマンド受信手段と、 前記制御コマンド受信手段により前記送信要求コマンド
    が受信された場合に、前記クライアント装置に対して、
    前記要求対象とされた複数のファイルそれぞれについて
    の送信開始から送信終了までの期間が2以上のファイル
    について重複するように、2以上のデータコネクション
    を通じて前記要求対象とされた全てのファイルの送信を
    行うファイル送信手段とを備えることを特徴とするサー
    バ装置。
  8. 【請求項8】 ネットワーク接続されたクライアント装
    置とサーバ装置との間でファイルの転送を行うファイル
    転送方法であって、 前記クライアント装置が、前記サーバ装置に対して、1
    つの制御コネクションを通じて、複数のファイルを転送
    対象とする旨の1の転送コマンドを送信する転送コマン
    ド送受信ステップと、 前記クライアント装置及び前記サーバ装置の一方が前記
    転送コマンドの送信又は受信の後に他方に対して、2以
    上のデータコネクションを通じて前記転送対象とされた
    全てのファイルの送信を行うファイル送受信ステップと
    を含むことを特徴とするファイル転送方法。
JP37142299A 1999-12-27 1999-12-27 ファイル転送システム及びファイル転送方法 Pending JP2001184272A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8412801B2 (en) 2003-08-08 2013-04-02 Onkyo Corporation Network AV system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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