JP2001183876A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001183876A
JP2001183876A JP36776099A JP36776099A JP2001183876A JP 2001183876 A JP2001183876 A JP 2001183876A JP 36776099 A JP36776099 A JP 36776099A JP 36776099 A JP36776099 A JP 36776099A JP 2001183876 A JP2001183876 A JP 2001183876A
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JP36776099A
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Noriyoshi Nagamine
紀好 長峰
Yoshifumi Ozaki
善史 尾崎
Toru Ishikawa
徹 石川
Hiroshi Kawarazuka
浩 河原塚
Toshio Masubuchi
富志雄 増渕
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 多数の検出手段を使用して装置のコスト
を大幅に上昇させることなく、画像濃度を安定させるこ
とが可能な、かつ画像欠陥を未然に防ぐことが可能なな
画像形成装置を提供することを第1の課題とする。 【解決手段】 所定の表面電位に一様に帯電された静電
潜像担持体を、その表面電位と現像バイアスの電位差に
より現像手段により現像し、当該現像像の濃度を濃度検
出手段により読み取った値に応じてトナー補給を制御す
るとともに、前記静電潜像担持体の表面電位と現像バイ
アスの電位差を、前記湿度検出手段の検出結果に応じて
変更するように構成して課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真方式を
用いたプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装
置に関し、特に環境変動や現像剤及び静電潜像担持体等
の累積的使用にかかわらず、常に画像濃度を安定させ、
かつ、画像欠陥のない良好な状態を安定的に維持するこ
とが可能な画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子写真方式を用いたプ
リンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置におい
ては、感光体ドラムの表面を、帯電器によって一様に帯
電した後、当該感光体ドラムの表面に露光手段によって
画像露光を施して、画像情報に応じた静電潜像を形成す
る。そして、上記画像形成装置では、感光体ドラム上に
形成された静電潜像を、所定の現像バイアスが印加され
る現像装置によって現像し顕像化して、当該顕像化され
た現像像を、記録用紙上に転写・定着することにより、
画像を形成するように構成されている。
【0003】ところで、上記画像形成装置においては、
湿度や温度等の環境条件の変化や、現像剤及び感光体ド
ラムの劣化などによって、画像濃度の変動やカブリ、あ
るいは画像の抜け等の画像欠陥が発生する。
【0004】例えば、現像装置で使用されるキャリアと
トナーからなる二成分の現像剤におけるトナーの帯電量
は、図15に示すように、湿度の変動に応じて変化し、
低湿時は高帯電となり、高湿時は低帯電となる。このよ
うに、湿度の変動に応じてトナーの帯電量が変化する
と、当該トナー帯電量の変化に応じて、図16に示すよ
うに、画像濃度が変化し、低湿時はトナーが高帯電とな
るため、画像濃度の濃度低下を招き、逆に、高湿時はト
ナーが低帯電となるため、画像濃度の上昇を招く。
【0005】また、帯電器により均一帯電される感光体
ドラムの表面電位は、図17に示すように、温度変化や
累積的な使用量(画像形成のサイクル数)に応じて変化
し、低温時は低電位となって地肌のカブリを招き、高温
時は高帯電となって地肌のカブリやキャリアの付着を招
く。これは、温度の変化等に応じて、感光体ドラムの表
面電位が変動すると、図18に示すように、感光体ドラ
ムと現像ロールの表面電位(現像バイアス)との差で決
定されるクリーニング電位(Vcln)が、低くなりす
ぎたり高くなりすぎ、図19に示すように、いずれの場
合にも地肌のカブリが増加するためであり、また、高く
なりすぎた時には、キャリアが感光体ドラム上に付勢さ
れる力が強くなり、付着しやすくなるためである。
【0006】さらに、均一帯電された感光体ドラムの表
面に、画像露光を施すことにより書き込んだ画像部の電
位は、感光体ドラムがもつ光感度が温度変動に応じて変
化するため、高温時は、感光体ドラムの感度が上昇して
低電位となり、画像濃度の上昇やキャリアの付着を招
き、低温時は、感光体ドラムの感度が低下して高電位と
なり、画像濃度の低下を招く。
【0007】このように、上記画像形成装置において
は、湿度や温度等の環境条件の変化や、現像剤及び感光
体ドラムの劣化などによって、画像濃度の変動やカブ
リ、あるいは画像の抜け等の画像欠陥が発生するという
問題点を有している。
【0008】そこで、上記の問題点を解決するため、特
開平5−150653号公報においては、感光体の表面
電位を検出する表面電位検出器と、現像槽内の現像剤の
トナ濃度を検出するトナー濃度検出器と、現像剤の抵抗
値を検出する現像剤抵抗値検出器と、トナー像が形成さ
れる感光体あるいは転写体の画像濃度を検出する画像濃
度検出器と、前記現像剤抵抗値検出器および画像濃度検
出器の出力によりトナーの帯電量変化を検知してトナー
濃度および感光体の表面電位を変化させ画像濃度を安定
させる画像濃度制御装置とが設けられ、該画像濃度制御
装置は、前記現像剤抵抗検出器の出力値を基準抵抗値と
比較する現像剤抵抗値比較手段と、前記画像濃度検出器
の出力値を基準画像濃度と比較する画像濃度比較手段
と、これらの比較結果によりトナーの帯電量の変化を判
断するトナー帯電量検知手段と、トナー帯電量が多いと
判断されたときトナー帯電量が適正となるようにトナー
濃度を上昇させるトナー補給手段と、トナー帯電量が適
正と判断されたとき画像濃度が基準濃度となるように感
光体の表面電位を変化させる感光体帯電手段と、を有
し、画像濃度の変化の原因を推定して、その原因を改善
することにより画像濃度を安定させるように構成した画
像形成装置が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、上記特開平5−150653号公報に係る画像形成
装置の場合には、画像濃度の変化の原因を推定して、そ
の原因を改善することにより画像濃度を安定させるため
に、トナー濃度検出器、表面電位検出器、現像剤抵抗検
出器、画像濃度検出器からなる多数の検出器を使用して
おり、装置のコストが大幅に上昇するという問題点を有
している。
【0010】これに対して、従来から既に確立された技
術としては、特公昭43−16199号公報に開示され
ているように、トナー補給制御を潜像担持体上の基準電
位を現像した像濃度を画像濃度検出器で読み取り、その
検出結果に応じてトナーの補給を制御するすることによ
り、トナー濃度検出器を設けずにトナー濃度を制御する
ものが挙げられる。
【0011】また、特開平3−122682号公報にお
いては、像担持体上の静電潜像を現像して画像の形成を
行い、かつ前記像担持体に検知用静電潜像を形成し、こ
の検知用静電潜像を現像して検知用顕像として顕像化し
た後、検知用顕像のトナー付着量をセンサで検知して、
このセンサからの検知信号により、前記画像形成の条件
を制御する画像形成制御方法において、前記検知用静電
潜像の現像時の現像能力を、通常の画像形成時の現像能
力よりも小さくすることで、電位変動による像濃度変化
を小さくし、画像形成条件の設定ミスを最小にする方法
が開示されている。
【0012】しかしながら、上記特公昭43−1619
9号公報及び特開平3−122682号公報に開示され
た技術の場合には、いずれも次のような問題点を有して
いる。
【0013】すなわち、上記特公昭43−16199号
公報及び特開平3−122682号公報に開示された技
術の場合には、いずれも、像担持体上に形成された画像
濃度を検出し、この検出された画像濃度を基準にして、
トナー補給を制御するため、トナーの帯電量が湿度変動
や現像剤の劣化等に応じて変化すると、トナー濃度を変
化させて画像濃度をあわせてしまう。そのため、上記提
案に係る技術の場合には、低湿時にトナーが高帯電とな
り画像濃度が低下すると、トナー濃度を上昇させて、画
像濃度を上昇させるように制御し、高湿時にトナーが低
帯電となり画像濃度が上昇すると、トナー濃度を低下さ
せて画像濃度を低下させるように制御することになる。
【0014】その結果、低湿時にトナー濃度を上昇させ
ると、現像剤の流動性の変化等によって、現像ロール上
の現像剤量が低下し、例えば部分的な濃度低下による濃
度ムラや画像抜けを招くという問題点が生じる。
【0015】また、高湿時にトナー濃度を低下させる
と、トナー濃度の低下に伴い相対的に画像部にキャリア
が付着し易くなり、キャリアが付着した部分の画像は、
記録用紙等の記録媒体に転写されないことがあるため、
局部的な濃度ムラや画像抜けを招くという問題点が生じ
る。
【0016】また、感光体ドラムは、使用され続けるこ
とにより、表面の感光体層の薄膜が磨耗して膜減りを起
こし、膜減りが発生すると、感光体ドラムの表面電位が
一定に保たれていても、現像部の電界強度が上昇するた
め、画像濃度が高くなる。そのため、トナー補給装置を
制御して画像濃度をあわせると、トナー濃度を低下させ
てしまうことになる。そのため、画像部にキャリアが付
着し易くなり、キャリアが付着した部分の画像は、記録
用紙等の記録媒体に転写されないことがあるため、局部
的な濃度ムラや画像抜けを招くという問題点が生じる。
【0017】更に、上記特開平3−122682号公報
においては、検知用静電潜像の現像時の現像能力を、通
常の画像形成時の現像能力よりも小さくすることで、電
位変動による像濃度変化を小さくし、画像形成条件の設
定ミスを最小にするように構成しているが、本発明者ら
の実験によれば、このように、検知用静電潜像の現像時
の現像能力を、通常の画像形成時の現像能力よりも小さ
くすると、逆に電位変動による像濃度変化が大きくな
り、画像形成条件の設定ミスがかえって拡大することが
確認されている。
【0018】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その第1の目
的とするところは、多数の検出手段を使用して装置のコ
ストを大幅に上昇させることなく、画像濃度を安定させ
ることが可能な画像形成装置を提供することにある。
【0019】また、この発明の第2の目的とするところ
は、湿度や温度等の環境が変動した場合でも、画像濃度
を安定して制御することが可能な画像形成装置を提供す
ることにある。
【0020】さらに、この発明の第3の目的とするとこ
ろは、現像剤や感光体ドラム等の像担持体の使用履歴に
かかわらず、画像濃度を安定させることが可能な画像形
成装置を提供することにある。
【0021】また更に、この発明の第4の目的とすると
ころは、像担持体の電位変動による像濃度変化を小さく
して、確実に画像形成条件の設定ミスを最小にすること
が可能な画像形成装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載された発明は、静電潜像担持体と、
前記静電潜像担持体の表面を一様に帯電する帯電手段
と、前記帯電手段に電圧を印加する電圧印加手段と、一
様に帯電された静電潜像担持体に画像露光を施し、画像
情報に応じた静電潜像を形成する露光手段と、少なくと
もキャリアとトナーからなる二成分現像剤を用いて静電
潜像を現像し顕像化する現像手段と、前記現像手段に現
像バイアスを印加する現像バイアス印加手段と、前記静
電潜像担持体上の現像像の濃度を検出する濃度検出手段
と、装置内の湿度を検出する湿度検出手段と、前記帯電
手段の印加電圧及び現像バイアスの少なくとも一方を制
御する制御手段と、を備えた画像形成装置において、所
定の表面電位に一様に帯電された静電潜像担持体を、そ
の表面電位と現像バイアスの電位差により現像手段によ
り現像し、当該現像像の濃度を濃度検出手段により読み
取った値に応じてトナー補給を制御するとともに、前記
静電潜像担持体の表面電位と現像バイアスの電位差を、
前記湿度検出手段の検出結果に応じて変更するように構
成したものである。
【0023】また、請求項2に記載された発明は、静電
潜像担持体と、前記静電潜像担持体の表面を一様に帯電
する帯電手段と、前記帯電手段に電圧を印加する電圧印
加手段と、一様に帯電された静電潜像担持体に画像露光
を施し、画像情報に応じた静電潜像を形成する露光手段
と、少なくともキャリアとトナーからなる二成分現像剤
を用いて静電潜像を現像し顕像化する現像手段と、前記
現像手段に現像バイアスを印加する現像バイアス印加手
段と、前記静電潜像担持体上の現像像の濃度を検出する
濃度検出手段と、装置内の湿度を検出する湿度検出手段
と、前記静電潜像担持体の累積使用量を検出する累積使
用量検出手段と、前記帯電手段の印加電圧及び現像バイ
アスの少なくとも一方を制御する制御手段と、を備えた
画像形成装置において、所定の表面電位に一様に帯電さ
れた静電潜像担持体を、その表面電位と現像バイアスの
電位差により現像手段により現像し、当該現像像の濃度
を濃度検出手段により読み取った値に応じてトナー補給
を制御するとともに、前記静電潜像担持体の表面電位と
現像バイアスの電位差を、前記静電潜像担持体の累積使
用量に応じて変更するように構成したものである。
【0024】さらに、請求項3に記載された発明は、静
電潜像担持体と、前記静電潜像担持体の表面を一様に帯
電する帯電手段と、前記帯電手段に電圧を印加する電圧
印加手段と、一様に帯電された静電潜像担持体に画像露
光を施し、画像情報に応じた静電潜像を形成する露光手
段と、少なくともキャリアとトナーからなる二成分現像
剤を用いて静電潜像を現像し顕像化する現像手段と、前
記現像手段に現像バイアスを印加する現像バイアス印加
手段と、前記静電潜像担持体上の現像像の濃度を検出す
る濃度検出手段と、装置内の湿度を検出する湿度検出手
段と、前記現像剤の現像手段における累積使用量を検出
する累積使用量検出手段と、前記帯電手段の印加電圧及
び現像バイアスの少なくとも一方を制御する制御手段
と、を備えた画像形成装置において、所定の表面電位に
一様に帯電された静電潜像担持体を、その表面電位と現
像バイアスの電位差により現像手段により現像し、当該
現像像の濃度を濃度検出手段により読み取った値と現像
剤の現像手段における累積使用量に応じてトナー補給を
制御するとともに、前記静電潜像担持体の表面電位と現
像バイアスの電位差を、前記湿度検出手段の検出結果に
応じて変更するように構成したものである。
【0025】また更に、請求項4に記載された発明は、
前記静電潜像担持体の表面電位と現像バイアスの電位差
の変更を、静電潜像担持体の表面電位を変えることによ
り行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
載の画像形成装置である。又、請求項5に記載された発
明は、前記静電潜像担持体の表面電位と現像バイアスの
電位差の変更を、現像バイアスを変えることにより行う
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画
像形成装置である。
【0026】さらに、請求項6に記載された発明は、静
電潜像担持体と、前記静電潜像担持体の表面を一様に帯
電する帯電手段と、前記帯電手段に電圧を印加する電圧
印加手段と、一様に帯電された静電潜像担持体に画像露
光を施し、画像情報に応じた静電潜像を形成する露光手
段と、前記露光手段による露光条件を制御する露光制御
手段と、少なくともキャリアとトナーからなる二成分現
像剤を用いて静電潜像を現像し顕像化する現像手段と、
前記現像手段に現像バイアスを印加する現像バイアス印
加手段と、前記静電潜像担持体上の現像像の濃度を検出
する濃度検出手段と、装置内の湿度を検出する湿度検出
手段とを備えた画像形成装置において、所定の表面電位
に一様に帯電された静電潜像担持体の表面に、露光手段
により所定のパターンを書き込み、前記所定のパターン
を現像手段で現像し、当該現像像の濃度を濃度検出手段
により読み取った値に応じて、画像情報に基づいた画像
露光を施すときの露光条件を制御するとともに、前記露
光手段の露光量に上限と下限を設け、前記湿度検出手段
の検出結果に応じて露光量の上限と下限の設定値を変更
するように構成したものである。
【0027】更にまた、請求項7に記載された発明は、
静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体の表面を一様に
帯電する帯電手段と、前記帯電手段に電圧を印加する電
圧印加手段と、一様に帯電された静電潜像担持体に画像
露光を施し、画像情報に応じた静電潜像を形成する露光
手段と、前記露光手段による露光条件を制御する露光制
御手段と、少なくともキャリアとトナーからなる二成分
現像剤を用いて静電潜像を現像し顕像化する現像手段
と、前記現像手段に現像バイアスを印加する現像バイア
ス印加手段と、前記静電潜像担持体上の現像像の濃度を
検出する濃度検出手段と、装置内の湿度を検出する湿度
検出手段と、前記静電潜像担持体の累積使用量を検出す
る累積使用量検出手段と、を備えた画像形成装置におい
て、所定の表面電位に一様に帯電された静電潜像担持体
の表面に、露光手段により所定のパターンを書き込み、
前記所定のパターンを現像手段で現像し、当該現像像の
濃度を濃度検出手段により読み取った値に応じて、画像
情報に基づいた画像露光を施すときの露光条件を制御す
るとともに、前記露光手段の露光量に上限と下限を設
け、前記静電潜像担持体の累積使用量に応じて露光量の
上限と下限の設定値を変更するように構成したものであ
る。
【0028】また、請求項8に記載された発明は、静電
潜像担持体と、前記静電潜像担持体の表面を一様に帯電
する帯電手段と、前記帯電手段に電圧を印加する電圧印
加手段と、前記電圧印加手段の出力を制御する手段と、
一様に帯電された静電潜像担持体に画像露光を施し、画
像情報に応じた静電潜像を形成する露光手段と、前記露
光手段による露光条件を制御する露光制御手段と、少な
くともキャリアとトナーからなる二成分現像剤を用いて
静電潜像を現像し顕像化する現像手段と、前記現像手段
に現像バイアスを印加する現像バイアス印加手段と、前
記静電潜像担持体上の現像像の濃度を検出する濃度検出
手段と、装置内の湿度を検出する湿度検出手段と、前記
現像手段における現像能力を制御する現像能力制御手段
と、を備えた画像形成装置において、所定の表面電位に
一様に帯電された静電潜像担持体を、その表面電位と現
像バイアスの電位差により現像手段により現像し、当該
現像像の濃度を濃度検出手段により読み取った値に応じ
てトナー補給を制御するとともに、前記静電潜像担持体
を現像するときの現像能力を、画像情報に基づいた画像
を現像するときよりも向上させるように構成したもので
ある。
【0029】
【作用】請求項1に記載された発明においては、所定の
表面電位に一様に帯電された静電潜像担持体を、その表
面電位と現像バイアスの電位差により現像手段により現
像し、当該現像像の濃度を濃度検出手段により読み取っ
た値に応じてトナー補給を制御するとともに、前記静電
潜像担持体の表面電位と現像バイアスの電位差を、前記
湿度検出手段の検出結果に応じて変更するように構成し
たので、トナー補給制御は、濃度検出手段の出力に応じ
て行われるため、トナー濃度検出器や現像剤抵抗値検出
器が不用となり、コストアップを抑えることができる。
【0030】また、請求項1に記載された発明において
は、静電潜像担持体の表面電位と現像バイアスの電位差
を、前記湿度検出手段の検出結果に応じて変更するよう
に構成したので、湿度変動に伴ってトナー濃度が不本位
に変動するのを防止することができ、画像濃度を安定化
させることができるとともに、画像欠陥の発生を防止で
きる。
【0031】さらに、請求項2に記載された発明におい
ては、所定の表面電位に一様に帯電された静電潜像担持
体を、その表面電位と現像バイアスの電位差により現像
手段により現像し、当該現像像の濃度を濃度検出手段に
より読み取った値に応じてトナー補給を制御するととも
に、前記静電潜像担持体の表面電位と現像バイアスの電
位差を、前記静電潜像担持体の累積使用量に応じて変更
するように構成したので、静電潜像担持体の累積使用量
に伴ってトナー濃度が不本位に変動するのを防止するこ
とができ、画像濃度を安定化させることができるととも
に、画像欠陥の発生を防止できる。
【0032】又、請求項3に記載された発明において
は、所定の表面電位に一様に帯電された静電潜像担持体
を、その表面電位と現像バイアスの電位差により現像手
段により現像し、当該現像像の濃度を濃度検出手段によ
り読み取った値と現像剤の現像手段における累積使用量
に応じてトナー補給を制御するとともに、前記静電潜像
担持体の表面電位と現像バイアスの電位差を、前記湿度
検出手段の検出結果に応じて変更するように構成したの
で、請求項1の作用に加えて、現像像の濃度を濃度検出
手段により読み取った値と現像剤の現像手段における累
積使用量に応じてトナー補給を制御することにより、現
像剤の劣化により発生する問題は、トナー補給制御を、
濃度検出手段の濃度検出結果と現像剤の現像手段におけ
る累積使用量とに応じて行うことで、トナー濃度変動を
最小化して解決することができる。
【0033】更に、この発明では、上記請求項1〜3に
記載の濃度検出を露光を介さずに行うので、静電潜像担
持体の光感度の変動による電位変動の影響を受けること
なく制御を行うことができる。
【0034】さらに、請求項6、7に記載の発明におい
ては、所定の表面電位に一様に帯電された静電潜像担持
体の表面に、露光手段により所定のパターンを書き込
み、前記所定のパターンを現像手段で現像し、当該現像
像の濃度を濃度検出手段により読み取った値に応じて、
画像情報に基づいた画像露光を施すときの露光条件を制
御するとともに、前記露光手段の露光量に上限と下限を
設け、前記湿度検出手段の検出結果、又は静電潜像担持
体の累積使用量に応じて露光量の上限と下限の設定値を
変更するように構成したものである。
【0035】そのため、湿度変動等による画像濃度の変
動が大きいことに対して、制御により電位差を変化させ
る量が大きくなることの危険、具体的には画像濃度が低
下した時、露光量を上げすぎることで画像部へのキャリ
ア付着等が発生しやすくなり、画像濃度が上昇した時、
露光量を下げすぎることで細線カスレ等が発生しやすく
なるという問題点に対して、本発明においては、露光量
に上限と下限を設定する手段を設け、上限と下限の設定
値を静電潜像担持体の累積使用量、及び湿度に応じて変
更することで解決できる。
【0036】更に、請求項8に記載の発明においては、
所定の表面電位に一様に帯電された静電潜像担持体を、
その表面電位と現像バイアスの電位差により現像手段に
より現像し、当該現像像の濃度を濃度検出手段により読
み取った値に応じてトナー補給を制御する際、前記静電
潜像担持体を現像するときの現像能力を、画像情報に基
づいた画像を現像するときよりも向上させるように構成
したものである。
【0037】そのため、トナー補給制御を濃度検出手段
の出力に応じて行う場合に、静電潜像担持体を現像する
ときの現像能力を、画像情報に基づいた画像を現像する
ときよりも向上させることにより、静電潜像担持体の電
位変動に伴う現像像の濃度変動を小さくすることがで
き、確実に画像形成条件の設定ミスを最小にすることが
可能となる。
【0038】以上のように、請求項1〜5において、ト
ナー補給を制御するための画像形成を静電潜像担持体の
表面電位と、現像バイアスとの電位差のみで行い、静電
潜像担持体の光感度のバラツキを防止し、請求項6、7
において、光量に適切な上下限値を設けることで、光感
度のバラツキによる画像部電位変動による画像欠陥発生
の危険を最小化し、請求項8において、電位変動に伴う
トナー補給の制御ミスの危険を最小化したので、表面電
位検出器による表面電位(非画像部電位、画像部電位)
制御は不用となる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0040】実施の形態1 図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置とし
てのフルカラープリンタ装置を示すものである。
【0041】図2において、1は像担持体としての感光
体ドラムを示すものであり、この感光体ドラム1は、図
示しない駆動手段で矢印2方向に沿って所定の速度で回
転駆動されるようになっている。上記感光体ドラム1の
表面は、帯電器としての帯電ロール3によって所定の電
位に一様に帯電された後、ROS(Raster Ou
tput Scanner)等からなる露光装置4によ
って、フルカラーの画像を形成する場合には、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4
色の画像が順次露光され、各色に対応した静電潜像が形
成される。上記感光体ドラム1の表面に形成された所定
の色の静電潜像は、回転式現像装置5の対応する色の現
像器5Y、5M、5C、5Kによって現像され、所定の
色のトナー像となる。この回転式現像装置5は、フルカ
ラーの現像を行うため、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、黒(K)の4色の現像器5Y、
5M、5C、5Kを備えており、各現像器5Y、5M、
5C、5Kは、それぞれ感光体ドラム1上の潜像をイエ
ロー色、マゼンタ色、シアン色及び黒色のトナーで現像
する。各色のトナーを現像する際には、図示しないモー
タによって回転式現像装置5を矢印R方向(時計回り方
向)に回転させ、該当する色の現像器5Y、5M、5
C、5Kが、感光体ドラム1と対向する現像位置に位置
合わせされる。なお、上記感光体ドラム1上には、プロ
セスコントロールモードにおいて、テストチャートが形
成され、このテストチャートの濃度が濃度センサ6によ
って検出されるようになっている。また、上記感光体ド
ラム1上に現像された各色のトナー像は、一次転写ロー
ル7によって中間転写体としての中間転写ベルト9上に
順次転写され、4色のトナー像が互いに重ね合わされ
る。上記中間転写ベルト9は、駆動ロール10と、アイ
ドルロール11と、バックアップロール12と、アイド
ルロール13とによって、回動可能に張架されている。
駆動ロール10は、図示しない定速性に優れた駆動モー
タによって駆動され、中間転写ベルト9を所定の速度で
回転駆動するものである。
【0042】上記中間転写ベルト9上に多重に転写され
た4色のトナー像は、記録媒体としての記録用紙P上
に、バックアップロール12と中間転写ベルト9を介し
て圧接する二次転写ロール14によって一括して転写さ
れる。この記録用紙Pは、プリンタ装置本体内の下部に
設けられた2つの給紙カセット16、17のうちの何れ
かから、給紙ロール18又は19によって給紙され、複
数の搬送ロール対20、21を介して、レジストロール
対22へと搬送され、一旦停止される。その後、上記記
録用紙Pは、中間転写ベルト9上に転写されたトナー像
と同期して回転を開始するレジストロール対22によっ
て、バックアップロール12と二次転写ロール14が中
間転写ベルト9を介して互いに圧接する2次転写位置へ
と搬送される。そして、上記記録用紙P上には、2次転
写位置において中間転写ベルト9上から4色のトナー像
が一括して転写された後、記録用紙Pは、定着器23で
熱及び圧力によって定着処理を受け、装置本体側面の排
出トレイ24、あるいは装置本体上部に設けられた排出
トレイ25上に、図示しない切り替えゲートによって切
り替えられ、排出される。
【0043】なお、トナー像の転写工程が終了した後の
感光体ドラム1は、クリーニングブレード等からなるク
リーニング装置8によって残留トナーが除去され、次の
画像形成工程等に備える。また、トナー像の転写工程が
終了した後の中間転写ベルト9は、アイドルロール13
と対向するベルトクリーナー15によって残留トナーが
除去され、次の画像形成工程に備えるようになってい
る。
【0044】上記感光体ドラム1又は中間転写ベルト9
からクリーニング装置8及びベルトクリーナー15で掻
き落とされた廃トナーは、廃トナー回収容器26に回収
される。特に、ベルトクリーナ15から回収された廃ト
ナーは、輸送管27内をオーガや搬送スクリュー等から
なる搬送手段によって廃トナー回収容器26まで搬送さ
れる。
【0045】図3は、前記回転式現像装置5の一具体例
を示す断面図である。
【0046】この回転式現像装置5は、図3に示すよう
に、中央に位置する回転軸32を中心にして、時計回り
方向に回転可能な回転体30を備えている。この回転体
30は、略正方形状に形成された中央部33と、この中
央部33から略半径方向に伸び、互いに90度の角度を
成すように設けられた4本のアーム31とを備えてい
る。上記回転体30のアーム31には、図示されていな
い装着手段により、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、
シアン(C)、黒(K)の4つの現像器5Y、5M、5
C、5Kが実装されている。
【0047】これらの現像器5Y、5M、5C、5K
は、すべて同様に構成されているので、ここでは、イエ
ロー(Y)の現像器5Yを例にして説明すると、このイ
エロー(Y)の現像器5Yは、大きく分けて、現像器本
体40と現像剤カートリッジ50とから構成されてい
る。
【0048】現像器本体40の内部には、紙面に垂直な
方向に長尺な現像ロール41と、この現像ロール41の
背面側に位置し、当該現像ロール41と平行に延びる2
本のスパイラルオーガ42、43が配設されている。こ
こで、現像ロール41が回転すると、スパイラルオーガ
42は、現像器40内に収容されている現像剤44を紙
面と垂直な一方向に攪拌しながら搬送するものである。
一方、スパイラルオーガ43は、スパイラルオーガ42
の搬送方向とは逆方向に現像剤44を攪拌しながら搬送
して、現像剤44を現像ロール41に均等に供給するも
のである。
【0049】現像ロール41は、内部に配設される図示
しないマグネットロールによって、現像剤44中に含ま
れるキャリアを磁力で吸着し、当該現像ロール41の表
面に現像剤44の磁気ブラシを形成し、キャリアに吸着
したトナーを感光体ドラム1と対向する現像領域へと搬
送する。そして、感光体ドラム1上に形成された静電潜
像は、現像ロール41の表面に形成されたキャリアとト
ナーとからなる現像剤44の磁気ブラシによって顕像化
されるようになっている。
【0050】現像剤カートリッジ50は、紙面に垂直な
方向に長尺な円筒状の容器からなり、当該現像剤カート
リッジ50の内部は、新しい現像剤の収容室と、劣化し
た現像剤の回収室とに区分されている。新しい現像剤収
容室には、現像器本体が画像形成にトナーを使用するこ
とでトナーが減少する都度、補給するためのトナーと、
劣化した現像剤と入れ換えるために供給する新しいキャ
リアが充填されている。新しい現像剤の収容室には、図
示されていない供給口が設けられており、当該供給口
は、新現像剤を現像器本体40に導くための略円筒状の
ケーシング51と連通している。この円筒状のケーシン
グ51は、現像器本体40の背面側の上部に設けられて
いる。上記ケーシング51内には、スパイラルオーガ5
2が配設されており、現像剤カートリッジ50から補給
される現像剤44は、このスパイラルオーガ52によっ
て、現像器本体40の背面側の上面に設けられた供給口
53へと導かれ、現像器本体40内に供給される。上記
現像器本体40の供給口53の下端部に位置する出口に
は、フラップ54が開閉自在に設けられており、現像器
5Yが図3の現像位置Dにあるときは開いている。一
方、上記フラップ54は、現像器5Yが図3の位置F又
は位置Gにあるときは、自重で閉じるようになってい
る。
【0051】現像剤カートリッジ50の劣化現像剤回収
室55には、周回する回収通路56が設けられており、
該回収通路56には、略L字形状に折曲された排出管5
7が接続されている。上記排出管57は、現像器本体4
0の略中央の上部に配設されており、当該排出管57の
先端(図3中、下端)に位置する回収口58は、現像器
本体40内に位置している。この回収口58は、新現像
剤の供給口53より前面側に位置しており、しかも現像
器本体40の天井壁の部分に開口されている。そして、
上記供給口53から供給される新現像剤44は、スパイ
ラルオーガ42、43によって攪拌・搬送され、現像器
本体40内を循環する間に、現像ロール41へ供給され
て現像に寄与する。また、上記現像器本体40内を循環
する間に現像工程に寄与した旧現像剤44は、現像器本
体40が図3中の位置E又は位置Fにあるときに、回収
口58によって現像剤カートリッジ50の劣化現像剤回
収室55内に回収通路56を介して回収されるようにな
っている。
【0052】このように構成される現像器5Yと同様に
構成された現像器5M、5C、5Kを有するロータリー
方式の現像アセンブリ5は、現像器本体40が感光体ド
ラム1と対向する現像位置であるD位置に来たときに、
フラップ54は、自重で供給口53を開放しており、ス
パイラルオーガ52を回転駆動することにより、必要に
応じて新現像剤44が現像器本体40内に補給される。
そして、現像器本体40による感光体ドラム1上の静電
潜像の現像が終了し、回転体30が時計回り方向に回転
して、現像器本体40がD位置から右下のE位置に来る
と、図示されているようにフラップ54は半開きになる
と共に、回収口58が上方を向き、排出管57によって
搬送される旧現像剤が現像器本体40内へ逆流せずに、
回収通路56の方に流れる。この劣化現像剤Cは、現像
器本体40が左下のF位置から左上のG位置に至るまで
に、回収通路56を通って劣化現像剤回収室55へと回
収される。このように、周回する回収通路56を設ける
ことによって、回収される現像剤Cが現像器本体40内
へ逆流するのを防止することができる。また、この間フ
ラップ54は閉じられて、新しい現像剤の搬送経路に現
像器本体の現像剤が逆流することを防止している。
【0053】一方、現像器本体40が左上のG位置から
右上の現像位置であるD位置に至る途中で、現像剤カー
トリッジ50内に設けられた図示されていないアジテー
タの作用により、新現像剤44は、ケーシング51へと
送られ、該ケーシング51内のスパイラルオーガ52に
よって供給口53へと導かれる。このとき、フラップ5
4は、再び供給口53を開放しているので、新現像剤4
4は、供給口53を通って現像器本体40内に補給され
るようになっている。
【0054】ところで、この実施の形態では、所定の表
面電位に一様に帯電された静電潜像担持体を、その表面
電位と現像バイアスの電位差により現像手段により現像
し、当該現像像の濃度を濃度検出手段により読み取った
値に応じてトナー補給を制御するとともに、前記静電潜
像担持体の表面電位と現像バイアスの電位差を、前記湿
度検出手段の検出結果に応じて変更するように構成され
ている。なお、この実施の形態1は、請求項1に係るト
ナーの補給を湿度に応じて変更する発明と、請求項2に
係るトナーの補給をドラムサイクルに応じて変更する発
明の双方の実施の形態を含むものである。
【0055】図1はこの発明の実施の形態1に係る画像
形成装置としてのフルカラープリンタ装置の制御回路を
示すものである。
【0056】図1において、60はフルカラープリンタ
装置の画像形成条件を制御する種々の制御手段としての
機能を兼ねた制御部、61はフルカラープリンタ装置内
の湿度を検出する湿度検出手段としての湿度センサ、6
2はフルカラープリンタ装置内の温度を検出する温度検
出手段としての温度センサ、63は帯電ロール3に所定
の高電圧を印加するとともに、現像器5の現像ロール4
1に所定の現像バアイスを印加する高圧電源、64は感
光体ドラム上に形成された現像像の濃度を検出する濃度
検出手段としてのADC(Auto Density
Control)センサ、65は感光体ドラム1の累積
的使用量を検出する感光体カウンタ、66は現像剤の現
像器5における累積的使用量を検出する現像器カウンタ
を、それぞれ示すものである。
【0057】以上の構成において、この実施の形態1に
係るフルカラープリンタ装置では、次のようにして、多
数の検出手段を使用して装置のコストを大幅に上昇させ
ることなく、湿度や温度等の環境が変動したり、現像剤
や感光体ドラム等の像担持体の使用履歴にかかわらず、
画像濃度を安定させることが可能となっている。
【0058】すなわち、この実施の形態に係るフルカラ
ープリンタ装置では、画像情報に応じた画像形成に先立
って、または連続した画像形成の所定枚数毎に、あるい
は画像形成の終了後等の適宜なタイミングで、次のよう
な画像濃度制御動作が行われる。
【0059】この画像濃度制御動作では、先ず、図4の
ステップ101に示すように、湿度センサ61により装
置内の環境湿度EHが検出される。装置内の湿度検出
は、湿度センサ61により装置内の湿度を、500ms
間隔で4回サンプリングし、その平均値を検出湿度とす
ることにより行われる。
【0060】次に、上記制御部60は、装置内の検出湿
度EHが所定の値(センサ湿度で50%)以上か否かを
判別し(ステップ102)、装置内の検出湿度EHが所
定の値以上の場合には、感光体ドラム1の表面を帯電す
る帯電ロール3に印加する電圧の補正値ΔVBCRTC
を、次式に基づいて演算する(ステップ103)。 ΔVBCRTC_EH=(EH−62)/VBCRTC
_highEH_ADJUST ここで、EHは、環境湿度を意味し、VBCRTC_h
ighEH_ADJUSTは補正のための係数であり、
補正値ΔVBCRTCは、黒(K)と、イエロー(Y)
・マゼンタ(M)・シアン(C)とで異なった値に設定
されている。
【0061】一方、装置内の検出湿度EHが所定の値未
満の場合には、感光体ドラム1の表面を帯電する帯電ロ
ール3に印加する電圧の補正値ΔVBCRTCを、次式
に基づいて演算する(ステップ104)。 ΔVBCRTC_EH=(EH−62)/VBCRTC
_lowEH_ADJUST ここで、VBCRTC_lowEH_ADJUSTは、
補正のための係数である。
【0062】その後、制御部60は、上記の如く演算さ
れた補正値ΔVBCRTCが、所定の上限値ΔVBCR
TC_EH_UPRを越えているか、又は所定の下限値
ΔVBCRTC_EH_LWR未満かどうかを判別し
(ステップ105、106)、演算された補正値ΔVB
CRTCが、所定の上限値ΔVBCRTC_EH_UP
R以下であるか、又は所定の下限値ΔVBCRTC_E
H_LWR以上である場合には、演算された補正値ΔV
BCRTCをそのまま補正値とし(ステップ107)、
演算された補正値ΔVBCRTCが、所定の上限値ΔV
BCRTC_EH_UPRを越えているか、又は所定の
下限値ΔVBCRTC_EH_LWR未満である場合に
は、演算された補正値ΔVBCRTCの代わりに、所定
の上限値ΔVBCRTC_EH_UPR、又は所定の下
限値ΔVBCRTC_EH_LWRを補正値とする(ス
テップ108、109)。
【0063】次に、制御部60は、感光体カウンタ65
により感光体ドラム1のサイクル数(累積回転数)を読
み出し(ステップ110)、感光体ドラム1のサイクル
数に応じて、感光体ドラム1の表面を帯電する帯電ロー
ル3に印加する電圧の補正値ΔVBCRTC_DRUM
を、次式に基づいて演算する(ステップ111)。 ΔVBCRTC_DRUM=(DRUM_CYCLE/
1000)/VBCRTC_DRUM_ADJUST ここで、DRUM_CYCLEは、感光体ドラム1の累
積回転数を意味し、VBCRTC_DRUM_ADJU
STは、補正のための係数であり、補正値ΔVBCRT
C_DRUMは、黒(K)と、イエロー(Y)・マゼン
タ(M)・シアン(C)とで異なった値に設定されてい
る。
【0064】そして、制御部60は、上記の演算された
湿度に応じた帯電ロール3の印加電圧の補正値ΔVBC
RTC_EHと、感光体ドラム1の累積回転数に応じた
帯電ロール3の印加電圧の補正値ΔVBCRTC_DR
UMに基づいて、帯電ロール3に印加する電圧VBCR
_TCSを演算する(ステップ112)。 VBCR_TCS=VBCR_TCI+ΔVBCRTC
_EH+ΔVBCRTC_DRUM ここで、VBCR_TCIは基準となるBCR印加電圧
であり、帯電ロールに印加する電圧VBCR_TCS
は、黒(K)と、イエロー(Y)・マゼンタ(M)・シ
アン(C)とで異なった値に設定されている。
【0065】その後、制御部60は、上記の如く演算さ
れた帯電ロール3の印加電圧VBCR_TCSに応じ
て、高圧電源63によって帯電ロール3に当該印加電圧
VBCR_TCSを印加して、感光体ドラム1の表面を
所定の幅に渡って帯電する(例えば、VH =−500
V)とともに、現像器5に所定の現像バイアス(例え
ば、VBIAS=−600V)を印加し、感光体ドラム1の
表面を帯状に現像する。
【0066】そして、制御部60は、図5に示すよう
に、上記現像器5に所定の現像バイアスVBIAS_T
Cを印加してから、所定時間ADCLEDON_TCの
経過を待って、ADCセンサ64の発光素子であるLE
DをONする(ステップ113)。その際、現像バイア
スVBIASは、一旦90を出力し、所定時間だけ待っ
てVBIAS_TCはONし、150ms後に通常値に
変更するとともに、帯電ロールの印加電圧VBCR_T
CSをONしてから310ms後にその色のVBCR_
TCSに設定する。
【0067】次に、制御部60は、100ms待機した
後(ステップ114)、感光体ドラム1の表面を帯状に
現像した現像像の濃度を、ADCセンサ64によって1
0ms間隔で5回検出して(ステップ115)、ADC
センサ64のLEDをOFFする(ステップ116)。
【0068】その後、制御部60は、現像像の濃度の検
出値であるADCTC_VPATCHを次式に基づいて
演算する(ステップ117)。 ADCTC_VPATCH=((ADCTC VPAT
CHの5回総和)−Max−Min)/3 ここで、Maxは5回検出した現像像の濃度の最大値、
Minは5回検出した現像像の濃度の最小値をそれぞれ
示している。
【0069】引続き、制御部60は、現像器5へのトナ
ーの補給量を決めるパラメータであるRADC_TC
を、次式に基づいて演算する(ステップ118)。 RADC_TC=((ADCTC_VPATCH)/
(ADC_VCLEN)×200 ここで、ADC VCLENは、現像像を形成する前の
感光体ドラム1表面におけるADCセンサ64の出力値
である。
【0070】そして最後に、制御部60は、帯電ロール
3への印加電圧VBCRを通常の値VBCRSに戻すと
ともに、現像器5の現像バイアスVBIASを通常の値
VBIASSに戻して、画像濃度の制御動作を終了する
(ステップ119)。なお、上記の制御動作は、各色の
現像器の特性に合わせた設定値を用いて、色毎に行われ
る。
【0071】このように、上記実施の形態においては、
湿度センサ61の検出結果に応じて、感光体ドラム1の
表面電位を制御することで、相対的に低湿時には、感光
体ドラム1の表面電位と現像バイアスとの電位差を相対
的に広げ、感光体ドラム1上に形成された帯状の現像像
の濃度が濃くなるように制御する。また、相対的に高湿
時には、感光体ドラム1の表面電位と現像バイアスとの
電位差を相対的に狭くして、感光体ドラム1上に形成さ
れた帯状の現像像の濃度が薄くなるように制御する。
【0072】そして、制御部60は、感光体ドラム1上
の現像像の濃度を、ADCセンサ64によって検出し、
当該ADCセンサ64による検出結果を予め設定した基
準値と比較し、濃度が濃いと判断したときは、トナー補
給制御手段(図示しない)により、引き続き行われる画
像情報に応じた画像形成動作時のトナー補給装置の駆動
量を本来の設定量に対して減少させるか、或いはトナー
補給を行わずに不用の画像形成を行いトナー濃度を低下
させる。
【0073】また、制御部60は、感光体ドラム1上の
現像像の濃度が薄いと判断したときは、トナー補給制御
手段(図示しない)により、引き続き行われる画像情報
に応じた画像形成動作時のトナー補給装置の駆動量を本
来の設定量に対して増加させるか、或いは画像形成動作
に先立ってトナー補給装置を駆動し、トナー濃度を上昇
させる。
【0074】そのため、相対的に低湿時には、感光体ド
ラム1上に形成される帯状の現像像の濃度が濃くなるよ
うに制御されるので、当該感光体ドラム1上の現像像の
濃度が基準値よりも濃いと判断されると、現像器5内の
トナー濃度が低下するように制御される。よって、従来
のように何ら制御を行わないと、低湿時には、トナーが
高帯電となり画像濃度が低下すると、トナー濃度を上昇
させるように制御してしまい、現像ロール上の現像剤量
が低下し、例えば部分的な濃度低下による濃度ムラや画
像抜けを招くという問題点が生じることになる。これに
対して、本発明の場合には、低湿時に、トナー濃度が低
下するように制御されるので、現像ロール上の現像剤量
が低下することがなく、例えば部分的な濃度低下による
濃度ムラや画像抜けを招くという問題点が生じるのを確
実に防止することができる。
【0075】一方、相対的に高湿時には、感光体ドラム
1上に形成される帯状の現像像の濃度が薄くなるように
制御されるので、当該感光体ドラム1上の現像像の濃度
が基準値よりも薄いと判断されると、現像器5内のトナ
ー濃度が上昇するように制御される。よって、従来のよ
うに何ら制御を行わないと、高湿時には、トナーが低帯
電となり画像濃度が上昇すると、トナー濃度を低下させ
るように制御して、トナー濃度の低下に伴い相対的に画
像部にキャリアが付着し易くなり、キャリアが付着した
部分の画像は、記録用紙等の記録媒体に転写されないこ
とがあるため、局部的な濃度ムラや画像抜けを招くとい
う問題点が生じる。これに対して、本発明の場合には、
高湿時に、現像器5内のトナー濃度が上昇するように制
御されるので、トナー濃度の低下に伴い相対的に画像部
にキャリアが付着し易くなり、キャリアが付着した部分
の画像が記録用紙等に転写されない転写不良が発生する
のを確実に防止することができる。
【0076】また、上記実施の形態では、感光体ドラム
1の累積使用量に応じて、感光体ドラム1の表面電位を
制御することで、感光体ドラム1の累積使用量が相対的
に少ない場合には、感光体ドラム1の表面電位と現像バ
イアスとの電位差を相対的に広げ、感光体ドラム1上に
形成された帯状の現像像の濃度が濃くなるように制御さ
れる。また、感光体ドラム1の累積使用量が相対的に多
くなった場合には、感光体ドラム1の表面電位と現像バ
イアスとの電位差を相対的に狭くして、感光体ドラム1
上に形成された帯状の現像像の濃度が薄くなるように制
御される。
【0077】そして、制御部60は、感光体ドラム1上
の現像像の濃度を、ADCセンサ64によって検出し、
当該ADCセンサ64による検出結果を予め設定した基
準値と比較し、濃度が濃いと判断したときは、トナー補
給制御手段(図示しない)により、引き続き行われる画
像情報に応じた画像形成動作時のトナー補給装置の駆動
量を本来の設定量に対して減少させるか、或いはトナー
補給を行わずに不用の画像形成を行いトナー濃度を低下
させる。
【0078】また、制御部60は、感光体ドラム1上の
現像像の濃度が薄いと判断したときは、トナー補給制御
手段(図示しない)により、引き続き行われる画像情報
に応じた画像形成動作時のトナー補給装置の駆動量を本
来の設定量に対して増加させるか、或いは画像形成動作
に先立ってトナー補給装置を駆動し、トナー濃度を上昇
させる。
【0079】そのため、感光体ドラム1の累積使用量が
多くなった場合には、感光体ドラム1上に形成される帯
状の現像像の濃度が薄くなるように制御されるので、当
該感光体ドラム1上の現像像の濃度が基準値よりも薄い
と判断されると、現像器5内のトナー濃度が上昇するよ
うに制御される。よって、従来のように何ら制御を行わ
ないと、感光体ドラム1は、使用され続けることによ
り、表面の感光体層の薄膜が磨耗して膜減りを起こし、
膜減りが発生すると、感光体ドラム1の表面電位が一定
に保たれていても、現像部の電界強度が上昇するため、
画像濃度が高くなる。そのため、トナー補給装置を制御
して画像濃度をあわせると、トナー濃度を低下させてし
まうことになる。そのため、画像部にキャリアが付着し
易くなり、キャリアが付着した部分の画像は、記録用紙
等の記録媒体に転写されないことがあるため、局部的な
濃度ムラが画像抜けを招くという問題点が生じる。これ
に対して、本発明の場合には、感光体ドラム1の累積使
用量が相対的に多くなると、現像器5内のトナー濃度が
上昇するように制御されるので、キャリア付着や、局部
的な濃度ムラや画像抜けが発生するのを確実に防止する
ことができる。
【0080】なお、上記実施の形態1では、環境の湿度
に応じて感光体ドラムの表面電位と現像バイアスとの電
位差を制御するように構成した部分のみ説明したが、感
光体ドラム及び帯電ロールの特性に合わせて、環境の温
度変化に応じた帯電性の変化に対する補正を加えること
で、表面電位が所望の値になるように制御する構成を付
加しても、効果上何ら変わりがないことは言うまでもな
い。
【0081】実施の形態2 図6及び図7はこの発明の実施の形態2を示すものであ
り、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付
して説明すると、この実施の形態2では、所定の表面電
位に一様に帯電された静電潜像担持体を、その表面電位
と現像バイアスの電位差により現像手段により現像し、
当該現像像の濃度を濃度検出手段により読み取った値と
現像剤の現像手段における累積使用量に応じてトナー補
給を制御するとともに、前記静電潜像担持体の表面電位
と現像バイアスの電位差を、前記湿度検出手段の検出結
果に応じて変更するように構成されている。
【0082】すなわち、この実施の形態2においては、
図6及び図7に示すように、実施の形態1と同様に、Δ
VBCRTC_EHを決定した後に、制御部60は、現
像器カウンタ66により現像器5の累積使用量を読み出
し(ステップ410)、現像器5の累積使用量に応じ
て、感光体ドラム1の表面を帯電する帯電ロール3に印
加する電圧の補正値ΔVBCRTC_DEVEを、次式
に基づいて演算する(ステップ411)。 ΔVBCRTC_DEVE=(DEVE_CYCLE/
1000)/VBCRTC_DEVE_ADJUST ここで、DEVE_CYCLEは、現像器5の累積使用
量を意味し、VBCRTC_DEVE_ADJUST
は、補正のための係数であり、補正値ΔVBCRTC_
DEVEは、黒(K)と、イエロー(Y)・マゼンタ
(M)・シアン(C)とで異なった値に設定されてい
る。
【0083】そして、制御部60は、上記の演算された
湿度に応じた帯電ロール3の印加電圧の補正値ΔVBC
RTC_EHと、現像器5の累積使用量に応じた帯電ロ
ール3の印加電圧の補正値ΔVBCRTC_DEVEに
基づいて、帯電ロール3に印加する電圧VBCR_TC
Sを演算する(ステップ412)。 VBCR_TCS=VBCR_TCI+ΔVBCRTC
_EH+ΔVBCRTC_DEVE ここで、VBCR_TCIは基準となるBCR印加電圧
であり、帯電ロールに印加する電圧VBCR_TCS
は、黒(K)と、イエロー(Y)・マゼンタ(M)・シ
アン(C)とで異なった値に設定されている。
【0084】その後の制御部60の動作は、実施の形態
1と同様である。
【0085】実施の形態2においては、現像器5の累積
使用量に応じて、感光体ドラム1の表面電位を制御する
ことで、現像器5の累積使用量が相対的に少ない場合に
は、感光体ドラム1の表面電位と現像バイアスとの電位
差を相対的に広げ、感光体ドラム1上に形成された帯状
の現像像の濃度が濃くなるように制御される。また、現
像器5の累積使用量が相対的に多くなった場合には、感
光体ドラム1の表面電位と現像バイアスとの電位差を相
対的に狭くして、感光体ドラム1上に形成された帯状の
現像像の濃度が薄くなるように制御される。
【0086】そして、制御部60は、感光体ドラム1上
の現像像の濃度を、ADCセンサ64によって検出し、
当該ADCセンサ64による検出結果を予め設定した基
準値と比較し、濃度が濃いと判断したときは、トナー補
給制御手段(図示しない)により、引き続き行われる画
像情報に応じた画像形成動作時のトナー補給装置の駆動
量を本来の設定量に対して減少させるか、或いはトナー
補給を行わずに不用の画像形成を行いトナー濃度を低下
させる。
【0087】また、制御部60は、感光体ドラム1上の
現像像の濃度が薄いと判断したときは、トナー補給制御
手段(図示しない)により、引き続き行われる画像情報
に応じた画像形成動作時のトナー補給装置の駆動量を本
来の設定量に対して増加させるか、或いは画像形成動作
に先立ってトナー補給装置を駆動し、トナー濃度を上昇
させる。
【0088】そのため、現像器5の累積使用量が多くな
った場合には、感光体ドラム1上に形成される帯状の現
像像の濃度が薄くなるように制御されるので、当該感光
体ドラム1上の現像像の濃度が基準値よりも薄いと判断
されると、現像器5内のトナー濃度が上昇するように制
御される。よって、従来のように何ら制御を行わない
と、現像器5で使用されている現像剤は、使用され続け
ることにより、トナーを帯電する帯電能力の劣化を起こ
し、トナーの帯電低下が発生すると、感光体ドラム1の
表面電位が一定に保たれていても、現像性が上昇するた
め、画像濃度が高くなる。そのため、トナー補給装置を
制御して画像濃度をあわせると、トナー濃度を低下させ
てしまうことになる。そのため、画像部にキャリアが付
着し易くなり、キャリアが付着した部分の画像は、記録
用紙等の記録媒体に転写されないことがあるため、局部
的な濃度ムラが画像抜けを招くという問題点が生じる。
これに対して、本発明の場合には、現像器5の累積使用
量が相対的に多くなると、現像器5内のトナー濃度低下
が抑制されるように制御されるので、キャリア付着や、
局部的な濃度ムラや画像抜けが発生するのを確実に防止
することができる。
【0089】なお、上記実施の形態2の説明は、説明を
簡単にするために、実施の形態1と独立した説明で記載
したが、実施の形態1の感光体ドラムの累積使用量によ
る補正と、本実施形態2の現像器5の累積使用量による
補正とは、同時に行うことができ、同時に行っても各々
の効果を何ら損なうことはない。同時に行う場合、VB
CR_TCSの式は、以下のようになる。 VBCR_TCS=VBCR_TCI+ΔVBCRTC
_EH+ΔVBCRTC_DRUM+ΔVBCRTC_
DEVE
【0090】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0091】実施の形態3図8及び図9はこの発明の実
施の形態3を示すものであり、前記実施の形態と同一の
部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形
態3では、実施の形態1又は2の少なくともいずれか一
方と組み合わせることが可能であり、静電潜像担持体の
表面電位及び露光手段の露光量を、環境の湿度及び温
度、並びに静電潜像担持体の累積使用量に応じて制御す
るように構成されている。
【0092】すなわち、上記プリンタでは、所定のタイ
ミングで、感光体ドラム1の表面を所定の電位に帯電
し、当該感光体ドラム1の表面に露光装置4によって所
定のパターンで画像露光を施して静電潜像を形成し、こ
の静電潜像を現像器5によって現像することにより、感
光体ドラム1の表面に濃度検出用のパターン(以下、
「パッチ」という。)を形成する。そして、この感光体
ドラム1の表面に形成された濃度検出用パッチの濃度
を、ADCセンサ64によって検出し、ROS光量を制
御するように構成されている。
【0093】この実施の形態3では、濃度検出用パッチ
の形成に先立って、図8に示すように、まず、環境湿度
がセットされるが(ステップ201)、ここでは、上記
実施の形態1で検出された環境湿度EHがそのまま使用
される。
【0094】次に、制御部60は、環境湿度が所定の湿
度LOW_H以下か、環境湿度が所定の湿度LOW_H
よりも高く、かつ所定の湿度HIGH_Hよりも低い
か、環境湿度が所定の湿度HIGH_H以上かを判別す
る(ステップ202)。そして、環境湿度が所定の湿度
LOW_H以下である場合には、露光装置4の半導体レ
ーザの発光量の補正値ΔLD_EHが、所定の値ΔLD
_EH_LWRに設定される(ステップ203)。ま
た、環境湿度が所定の湿度LOW_Hよりも高く、かつ
所定の湿度HIGH_Hよりも低い場合には、露光装置
4の半導体レーザの発光量の補正値ΔLD_EHが0に
設定される(ステップ204)。さらに、環境湿度が所
定の湿度HIGH_H以上である場合には、露光装置4
の半導体レーザの発光量の補正値ΔLD_EHが、所定
の値ΔLD_EH_UPRに設定される(ステップ20
5)。ここで、露光装置4の半導体レーザの発光量の補
正値ΔLD_EHは、黒(K)と、イエロー(Y)・マ
ゼンタ(M)・シアン(C)とで異なった値に設定され
ている。
【0095】次に、制御部60は、温度センサ62によ
り装置内の環境温度ETを検出する(ステップ20
6)。装置内の温度検出は、温度センサ62により装置
内の温度を、500ms間隔で4回サンプリングし、そ
の平均値を検出温度ETとすることにより行われる。
【0096】その後、上記制御部60は、装置内の検出
温度ETが所定の値(センサ温度で25℃)以上か否か
が判別され(ステップ207)、装置内の検出温度ET
が所定の値以上の場合には、露光装置4の半導体レーザ
の発光量の補正値ΔLD_ETを、次式に基づいて演算
する(ステップ208)。 ΔLD_ET=(ET−85)/LD_lowET_A
DJUST ここで、LD_lowET_ADJUSTは補正のため
の係数であり、補正値ΔLD_ETは、黒(K)と、イ
エロー(Y)・マゼンタ(M)・シアン(C)とで異な
った値に設定されている。
【0097】続いて、上記制御部60は、装置内の検出
温度ETに応じて、感光体ドラム1の表面を帯電する
(感光体ドラム1の表面電位を決定する)帯電ロール3
に印加する電圧の補正値ΔVBCR_ETを、次式に基
づいて演算する(ステップ209)。 ΔVBCR_ET=(ET−85)/VBCR_low
ET_ADJUST ここで、VBCR_lowET_ADJUSTは補正の
ための係数である。
【0098】一方、制御部60は、装置内の検出温度E
Tが所定の値未満の場合には、露光装置4の半導体レー
ザの発光量の補正値ΔLD_ETを、次式に基づいて演
算する(ステップ210)。 ΔLD_ET=(ET−85)/LD_highET_
ADJUST ここで、LD_highET_ADJUSTは補正のた
めの係数であり、補正値ΔLD_ETは、黒(K)と、
イエロー(Y)・マゼンタ(M)・シアン(C)とで異
なった値に設定されている。
【0099】続いて、上記制御部60は、装置内の検出
温度ETに応じて、感光体ドラム1の表面を帯電する帯
電ロールに印加する電圧の補正値ΔVBCR_ETを、
次式に基づいて演算する(ステップ211)。 ΔVBCR_ET=(ET−85)/VBCR_hig
hET_ADJUST ここで、VBCR_highET_ADJUSTは補正
のための係数である。
【0100】次に、制御部60は、上記の如く演算され
た補正値ΔVBCR_ETが、所定の下限値ΔVBCR
_ET_LWR未満か、又は所定の上限値ΔVBCR_
ET_LWRを越えているかどうかが判別され(ステッ
プ212、213)、演算された補正値ΔVBCR_E
Tが、所定の下限値ΔVBCR_ET_LWR以上であ
るか、又は所定の上限値ΔVBCR_ET_UPR以下
である場合には、演算された補正値ΔVBCR_ETを
そのまま補正値とし(ステップ214)、演算された補
正値ΔVBCR_ETが、所定の下限値ΔVBCR_E
T_LWR未満か、又は所定の下限値ΔVBCR_ET
_UPRを越えている場合には、演算された補正値ΔV
BCR_ETの代わりに、所定の下限値ΔVBCR_E
T_LWR、又は所定の上限値ΔVBCR_ET_UP
Rを補正値とする(ステップ215、216)。
【0101】次に、制御部60は、感光体カウンタ65
により感光体ドラム1のサイクル数(累積回転数)を読
み出し(ステップ217)、感光体ドラム1のサイクル
数に応じて、感光体ドラム1の表面を帯電する帯電ロー
ル3に印加する電圧の補正値ΔVBCR_DRUMを、
次式に基づいて演算する(ステップ218)。 ΔVBCR_DRUM=(DRUM_CYCLE/10
00)/VBCR_DRUM_ADJUST ここで、VBCR_DRUM_ADJUSTは補正のた
めの係数であり、DRUM_CYCLEは、感光体ドラ
ム1の累積回転数を意味し、補正値ΔVBCR_DRU
Mは、黒(K)と、イエロー(Y)・マゼンタ(M)・
シアン(C)とで異なった値に設定されている。
【0102】そして、制御部60は、上記の演算された
温度に応じた帯電ロール3の印加電圧の補正値ΔVBC
R_ETと、感光体ドラム1の累積回転数に応じた帯電
ロール3の印加電圧の補正値ΔVBCR_DRUMに基
づいて、帯電ロール3に印加する電圧VBCRIを演算
する(ステップ219)。 VBCRI=VBCRO+ΔVBCR_ET+ΔVBC
R_DRUM ここで、VBCROは基準となる印加電圧であり、帯電
ロール3に印加する電圧VBCRIは、黒(K)と、イ
エロー(Y)・マゼンタ(M)・シアン(C)とで異な
った値に設定されている。
【0103】次に、制御部60は、感光体ドラム1の累
積回転数に応じて、感光体ドラム1の表面に画像露光を
施すレーザ光の露光量の補正値ΔLD_DRUMを、次
式に基づいて演算する(ステップ220)。 ΔLD_DRUM=(DRUM_CYCLE/100
0)/LD_DRUM_ADJUST ここで、DRUM_CYCLEは、感光体ドラム1の累
積回転数を意味し、LD_DRUM_ADJUSTは補
正のための係数であり、補正値ΔLD_DRUMは、黒
(K)と、イエロー(Y)・マゼンタ(M)・シアン
(C)とで異なった値に設定されている。
【0104】そして、制御部60は、上記の演算された
湿度及び温度に応じたレーザ光の露光量の補正値ΔLD
_EH及びΔLD_ETと、感光体ドラム1の累積回転
数に応じたレーザ光の露光量の補正値ΔLD_DRUM
に基づいて、レーザ光の露光量LDIを次式に基づいて
演算する(ステップ221)。 LDI=LD0+ΔLD_EH+ΔLD_ET+ΔLD
_DRUM
【0105】以上求めてきた露光条件をもとに、所定の
表面電位に一様に帯電された静電潜像担持体の表面に、
露光手段により所定のパターンを書き込み、前記所定の
パターンを現像手段で現像し、当該現像像の濃度を濃度
検出手段により読み取った値に応じて、画像情報に基づ
いた画像露光を施すときの露光条件を制御するととも
に、前記露光手段の露光量に上限と下限を設け、前記湿
度検出手段の検出結果に応じて露光量の上限と下限の設
定値を変更する構成について説明する。
【0106】また、所定の表面電位に一様に帯電された
静電潜像担持体の表面に、露光手段により所定のパター
ンを書き込み、前記所定のパターンを現像手段で現像
し、当該現像像の濃度を濃度検出手段により読み取った
値に応じて、画像情報に基づいた画像露光を施すときの
露光条件を制御するとともに、前記露光手段の露光量に
上限と下限を設け、前記静電潜像担持体の累積使用量に
応じて露光量の上限と下限の設定値を変更する構成につ
いて説明する。
【0107】すなわち、この実施の形態3に係るフルカ
ラープリンタ装置では、画像情報に応じた画像形成に先
立って、または連続した画像形成の所定枚数毎に、ある
いは画像形成の終了後等の適宜なタイミングで、次のよ
うな画像濃度制御動作が行われる。
【0108】この画像濃度制御動作では、先ず、感光体
ドラム1の表面を所定の電位に帯電し、当該感光体ドラ
ム1の表面に露光装置4によって所定のパターンで画像
露光を施して静電潜像を形成し、この静電潜像を現像器
5によって現像することにより、感光体ドラム1の表面
に濃度検出用のパターン(以下、「パッチ」という。)
を形成する。そして、この感光体ドラム1の表面に形成
された濃度検出用パッチの濃度を、ADCセンサ64に
よって検出する。
【0109】次に、制御部60は、図10に示すよう
に、制御部60が、ADCセンサ異常検知結果フラグV
CLEAN_JDが0(異常なしを現す)か否かが判別
され(ステップ301)、VCLEAN_JDが0でな
い場合、すなわち異常がある場合には、帯電ロール3へ
の印加電圧VBCRI及びレーザ光の露光量LDSが、
初期の値VBCRI及びLDSにそのまま設定される
(ステップ302)。
【0110】また、制御部60は、VCLEAN_JD
が0である場合、すなわち異常がない場合には、検出さ
れた濃度検出用パッチの検出濃度RADC_SAと、当
該検出濃度の設定値RADCPTLSA_SETとの差
ΔSAを演算する(ステップ303)。
【0111】次に、制御部60は、上記の如く演算され
た差ΔSAに基づいて、所定のテーブルを参照し(ステ
ップ304)、帯電ロール3への印加電圧VBCRIを
求めるとともに、露光装置4のレーザ光の露光量補正値
ΔLDを求める。
【0112】そして、制御部60は、帯電ロール3への
印加電圧VBCRIと露光装置4のレーザ光の露光量L
DSを、次式に基づいて演算する。 VBCRI=VBCRI LDS=LDI+ΔLD
【0113】その後、算出された帯電ロール3への印加
電圧VBCRIと、露光装置4のレーザ光の露光量LD
Iが、上下限値を越えているか否かが判別され、上下限
値を越えている場合には、上下限値VBCR_UPR又
はVBCR_LWR、及びLD_UPR又はLD_LW
Rに設定される。
【0114】このとき、この実施の形態3では、露光装
置4の露光量に上限LD_UPRと下限LD_LWRを
設定するが、これらの露光装置4の露光量の上限LD_
UPR及び下限LD_LWRを、湿度センサ61の検出
結果に応じて変更するように構成されている。その際、
相対的に低湿の時には、露光装置4の露光量の上限LD
_UPR及び下限LD_LWRを、相対的に高く設定
し、相対的に高湿の時には、露光装置4の露光量の上限
LD_UPR及び下限LD_LWRを、相対的に低く設
定する。
【0115】また、この実施の形態3では、露光装置4
の露光量に上限LD_UPRと下限LD_LWRを設定
するが、これらの露光装置4の露光量の上限LD_UP
R及び下限LD_LWRを、感光体ドラム1の累積使用
量に応じて変更するように構成されている。その際、相
対的に感光体ドラム1の累積使用量が短い間は、露光装
置4の露光量の上限LD_UPR及び下限LD_LWR
を、相対的に高く設定し、相対的に感光体ドラム1の累
積使用量が長くなった時は、露光装置4の露光量の上限
LD_UPR及び下限LD_LWRを、相対的に低く設
定する。
【0116】さらに、この実施の形態4では、帯電ロー
ル3への印加電圧VBCRIに上限限値VBCR_UP
R又はVBCR_LWRLD_UPRを設定するが、こ
れらの帯電ロール3への印加電圧VBCRIの上下限値
VBCR_UPR又はVBCR_LWRLD_UPR
を、湿度センサ61の検出結果及び/又は感光体ドラム
1の累積使用量に応じて変更するように構成されてい
る。
【0117】ところで、露光装置4の露光量と感光体ド
ラム1の露光後の表面電位、すなわち画像部電位とは、
図11に示すように、温湿度変化や感光体ドラム1の累
積使用量に応じて変化する。そのため、露光装置4の露
光量に設定される上限LD_UPR及び下限LD_LW
Rを固定しておくと、上限LD_UPR及び下限LD_
LWRにおける感光体ドラム1の画像部表面電位が、温
湿度変化や感光体ドラム1の累積使用量に応じて変化し
てしまい、画像濃度高過ぎ、低過ぎやキャリア付着等が
生じる。
【0118】更に、現像剤の湿度依存に応じて、低湿時
には低濃度になりやすく、高湿時には高濃度になりやす
い。また、キャリア付着が生じやすいのは、高湿時、か
つ画像部表面電位が低いときである。
【0119】そこで、湿度変化や感光体ドラム1の累積
使用量に応じて、露光装置4の露光量に設定される上限
LD_UPR及び下限LD_LWRを変更することによ
り、画像濃度高過ぎ、低過ぎやキャリア付着等が生じる
のを確実に防止することができる。
【0120】また、帯電ロール3の印加電圧と感光体ド
ラム1の表面電位とは、図12に示すように、湿度変化
や感光体ドラム1の累積使用量に応じて変化する。その
ため、帯電ロール3への印加電圧VBCRIに設定され
る上下限値VBCR_UPR又はVBCR_LWRLD
_UPRを固定しておくと、上下限値VBCR_UPR
及びVBCR_LWRLD_UPRにおける感光体ドラ
ム1の表面電位が、湿度変化や感光体ドラム1の累積使
用量に応じて変化してしまい、カブリやキャリア付着等
が生じる。
【0121】そこで、湿度変化や感光体ドラム1の累積
使用量に応じて、帯電ロール3への印加電圧VBCRI
に設定される上下限値VBCR_UPR又はVBCR_
LWRLD_UPRを変更することにより、カブリやキ
ャリア付着等が生じるのを確実に防止することができ
る。
【0122】このように、上記実施の形態では、静電潜
像担持体の表面電位及び露光手段の露光量を、環境の湿
度及び温度、並びに静電潜像担持体の累積使用量に応じ
て制御するように構成されているので、感光体ドラム1
の表面電位の温度変化や累積的な使用量(画像形成のサ
イクル数)に応じた変化を抑制することができ、地肌の
カブリやキャリアの付着を防止することができる。ま
た、感光体ドラムの表面に、画像露光を施すことにより
書き込んだ画像部の電位は、感光体ドラム1がもつ光感
度が温度変動に応じて変化するが、温度変化に応じて露
光量を制御し、かつ環境や累積使用量に応じて適切な範
囲に上下限を設けることで、その範囲内での制御に限定
するため、画像濃度の上昇やキャリアの付着、あるいは
画像濃度の低下を防止することができる。
【0123】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0124】実施の形態4 図13及び図14はこの発明の実施の形態4を示すもの
であり、前記実施の形態と同一の部分には同一の符号を
付して説明すると、この実施の形態4では、所定の表面
電位に一様に帯電された静電潜像担持体を、その表面電
位と現像バイアスの電位差により現像手段により現像
し、当該現像像の濃度を濃度検出手段により読み取った
値に応じてトナー補給を制御するとともに、前記静電潜
像担持体を現像するときの現像能力を、画像情報に基づ
いた画像を現像するときよりも向上させるように構成さ
れている。
【0125】すなわち、この実施の形態4では、実施の
形態1などと組み合わせて実施されるものであり、実施
の形態1などと同様に、所定の表面電位に一様に帯電さ
れた感光体ドラム1を、その表面電位と現像バイアスの
電位差により現像器5により現像し、当該現像像の濃度
をADCセンサ64により読み取った値に応じてトナー
補給を制御する動作を行われるが、上記感光体ドラム1
の表面を現像器5によって現像する際に、現像器5の現
像能力を、画像情報に基づいた画像を現像するときより
も向上させるように構成されている。
【0126】具体的には、感光体ドラム1上に画像情報
に基づいて形成された静電潜像を、現像器5によって現
像するときには、当該現像器5の現像ロール41に、直
流(DC)電圧に交流(AC)電圧を重畳した現像バイ
アス電圧が印加されるが、本発明者らの実験によれば、
図13及び図14に示すように、高湿環境下及び低湿環
境下のいずれにおいても、AC電圧を重畳した場合と、
AC電圧を重畳しない場合とで、AC電圧を重畳しない
場合の方が、現像器5の現像能力が向上し、現像コント
ラストが変動したときでも、感光体ドラム1上における
現像剤(トナー)の重量の変動が、AC電圧を重畳した
場合に比べて、大幅に少ないことがわかった。
【0127】そこで、この実施の形態4では、例えば、
感光体ドラム1上に現像像を現像する際に、現像器5の
現像ロール41に、直流(DC)電圧のみからなる現像
バイアス電圧を印加し、現像能力を向上させた状態で現
像を行うことにより、感光体ドラム1の電位変動による
像濃度変化を小さくして、確実に画像形成条件の設定ミ
スを最小にすることが可能となっている。
【0128】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0129】なお、前記実施の形態では、シアン、マゼ
ンタ、イエロー、及び黒の4つの現像器を備えた画像形
成装置について説明したが、単色の画像形成装置でも、
同様に適用できることは勿論である。
【0130】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
多数の検出手段を使用して装置のコストを大幅に上昇さ
せることなく、画像濃度を安定させ、かつ画像欠陥を未
然に防ぐことが可能な画像形成装置を提供することがで
きる。
【0131】また、この発明によれば、湿度や温度等の
環境が変動した場合でも、画像濃度を安定して制御する
ことが可能であり、かつ画像欠陥を未然に防ぐことが可
能な画像形成装置を提供することができる。
【0132】さらに、この発明の第3の目的とするとこ
ろは、現像剤や感光体ドラム等の像担持体の使用履歴に
かかわらず、画像濃度を安定させることが可能であり、
かつ画像欠陥を未然に防ぐことが可能な画像形成装置を
提供することができる。
【0133】また更に、この発明の請求項8に記載の発
明によれば、像担持体の電位変動による像濃度変化を小
さくして、確実に画像形成条件の設定ミスを最小にする
ことが可能な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのデジタルカラープリンタの制御部を示す
ブロック図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのデジタルカラープリンタを示す構成図で
ある。
【図3】 図3は回転式の現像装置を示す構成図であ
る。
【図4】 図4はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのデジタルカラープリンタの制御動作を示
すフローチャートである。
【図5】 図5はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのデジタルカラープリンタの制御動作を示
すフローチャートである。
【図6】 図6はこの発明の実施の形態2に係る画像形
成装置としてのデジタルカラープリンタの制御動作を示
すフローチャートである。
【図7】 図7はこの発明の実施の形態2に係る画像形
成装置としてのデジタルカラープリンタの制御動作を示
すフローチャートである。
【図8】 図8はこの発明の実施の形態3に係る画像形
成装置としてのデジタルカラープリンタの制御動作を示
すフローチャートである。
【図9】 図9はこの発明の実施の形態3に係る画像形
成装置としてのデジタルカラープリンタの制御動作を示
すフローチャートである。
【図10】 図10はこの発明の実施の形態3に係る画
像形成装置としてのデジタルカラープリンタの制御動作
を示すフローチャートである。
【図11】 図11は露光装置の光量と感光体ドラムの
表面電位との関係を示すグラフである。
【図12】 図12は帯電ロールの印加電圧と感光体ド
ラムの表面電位との関係を示すグラフである。
【図13】 図13は現像コントラストと感光体ドラム
上の現像剤の重量との関係を示すグラフである。
【図14】 図14は現像コントラストと感光体ドラム
上の現像剤の重量との関係を示すグラフである。
【図15】 図15は湿度とトナー帯電量との関係を示
すグラフである。
【図16】 図16はトナー帯電量と画像濃度との関係
を示すグラフである。
【図17】 図17は帯電ロールの印加電圧と感光体ド
ラムの表面電位との関係を示すグラフである。
【図18】 図18は感光体ドラムの表面における現像
電位とクリーニング電位との関係を示すグラフである。
【図19】 図19はクリーニング電位とカブリとの関
係を示すグラフである。
【符号説明】
1:感光体ドラム(静電潜像担持体)、3:帯電ロール
(帯電手段)、4:露光装置(露光手段)、5現像器
(現像手段)、60:制御部(制御手段)、61:湿度
センサ(湿度検出手段)、62:温度センサ(温度検出
手段)、63:高圧電源、64:ADCセンサ(濃度検
出手段)、65:感光体カウンタ(感光体の累積使用量
検出手段)、66:現像器カウンタ(現像器の累積使用
量検出手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 112 (72)発明者 石川 徹 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 河原塚 浩 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 増渕 富志雄 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 Fターム(参考) 2H003 AA02 CC05 DD05 DD14 2H027 DA02 DA10 DA14 DA38 DE02 DE07 EA01 EA02 EA05 EA06 EC03 EC19 HB05 HB06 ZA07 2H073 AA02 BA13 BA23 BA28 BA33 CA03 2H076 DA07 DA09 DA10 2H077 AD06 DA03 DA18 DA47 DA62 DB02 DB08 DB12 DB13 EA01 GA02 GA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体
    の表面を一様に帯電する帯電手段と、前記帯電手段に電
    圧を印加する電圧印加手段と、一様に帯電された静電潜
    像担持体に画像露光を施し、画像情報に応じた静電潜像
    を形成する露光手段と、少なくともキャリアとトナーか
    らなる二成分現像剤を用いて静電潜像を現像し顕像化す
    る現像手段と、前記現像手段に現像バイアスを印加する
    現像バイアス印加手段と、前記静電潜像担持体上の現像
    像の濃度を検出する濃度検出手段と、装置内の湿度を検
    出する湿度検出手段と、前記帯電手段の印加電圧及び現
    像バイアスの少なくとも一方を制御する制御手段と、を
    備えた画像形成装置において、 所定の表面電位に一様に帯電された静電潜像担持体を、
    その表面電位と現像バイアスの電位差により現像手段に
    より現像し、当該現像像の濃度を濃度検出手段により読
    み取った値に応じてトナー補給を制御するとともに、前
    記静電潜像担持体の表面電位と現像バイアスの電位差
    を、前記湿度検出手段の検出結果に応じて変更すること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体
    の表面を一様に帯電する帯電手段と、前記帯電手段に電
    圧を印加する電圧印加手段と、一様に帯電された静電潜
    像担持体に画像露光を施し、画像情報に応じた静電潜像
    を形成する露光手段と、少なくともキャリアとトナーか
    らなる二成分現像剤を用いて静電潜像を現像し顕像化す
    る現像手段と、前記現像手段に現像バイアスを印加する
    現像バイアス印加手段と、前記静電潜像担持体上の現像
    像の濃度を検出する濃度検出手段と、装置内の湿度を検
    出する湿度検出手段と、前記静電潜像担持体の累積使用
    量を検出する累積使用量検出手段と、前記帯電手段の印
    加電圧及び現像バイアスの少なくとも一方を制御する制
    御手段と、を備えた画像形成装置において、 所定の表面電位に一様に帯電された静電潜像担持体を、
    その表面電位と現像バイアスの電位差により現像手段に
    より現像し、当該現像像の濃度を濃度検出手段により読
    み取った値に応じてトナー補給を制御するとともに、前
    記静電潜像担持体の表面電位と現像バイアスの電位差
    を、前記静電潜像担持体の累積使用量に応じて変更する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体
    の表面を一様に帯電する帯電手段と、前記帯電手段に電
    圧を印加する電圧印加手段と、一様に帯電された静電潜
    像担持体に画像露光を施し、画像情報に応じた静電潜像
    を形成する露光手段と、少なくともキャリアとトナーか
    らなる二成分現像剤を用いて静電潜像を現像し顕像化す
    る現像手段と、前記現像手段に現像バイアスを印加する
    現像バイアス印加手段と、前記静電潜像担持体上の現像
    像の濃度を検出する濃度検出手段と、装置内の湿度を検
    出する湿度検出手段と、前記現像剤の現像手段における
    累積使用量を検出する累積使用量検出手段と、前記帯電
    手段の印加電圧及び現像バイアスの少なくとも一方を制
    御する制御手段と、を備えた画像形成装置において、 所定の表面電位に一様に帯電された静電潜像担持体を、
    その表面電位と現像バイアスの電位差により現像手段に
    より現像し、当該現像像の濃度を濃度検出手段により読
    み取った値と現像剤の現像手段における累積使用量に応
    じてトナー補給を制御するとともに、前記静電潜像担持
    体の表面電位と現像バイアスの電位差を、前記湿度検出
    手段の検出結果に応じて変更することを特徴とする画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記静電潜像担持体の表面電位と現像バ
    イアスの電位差の変更を、静電潜像担持体の表面電位を
    変えることにより行うことを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記静電潜像担持体の表面電位と現像バ
    イアスの電位差の変更を、現像バイアスを変えることに
    より行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体
    の表面を一様に帯電する帯電手段と、前記帯電手段に電
    圧を印加する電圧印加手段と、一様に帯電された静電潜
    像担持体に画像露光を施し、画像情報に応じた静電潜像
    を形成する露光手段と、前記露光手段による露光条件を
    制御する露光制御手段と、少なくともキャリアとトナー
    からなる二成分現像剤を用いて静電潜像を現像し顕像化
    する現像手段と、前記現像手段に現像バイアスを印加す
    る現像バイアス印加手段と、前記静電潜像担持体上の現
    像像の濃度を検出する濃度検出手段と、装置内の湿度を
    検出する湿度検出手段とを備えた画像形成装置におい
    て、 所定の表面電位に一様に帯電された静電潜像担持体の表
    面に、露光手段により所定のパターンを書き込み、前記
    所定のパターンを現像手段で現像し、当該現像像の濃度
    を濃度検出手段により読み取った値に応じて、画像情報
    に基づいた画像露光を施すときの露光条件を制御すると
    ともに、前記露光手段の露光量に上限と下限を設け、前
    記湿度検出手段の検出結果に応じて露光量の上限と下限
    の設定値を変更することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体
    の表面を一様に帯電する帯電手段と、前記帯電手段に電
    圧を印加する電圧印加手段と、一様に帯電された静電潜
    像担持体に画像露光を施し、画像情報に応じた静電潜像
    を形成する露光手段と、前記露光手段による露光条件を
    制御する露光制御手段と、少なくともキャリアとトナー
    からなる二成分現像剤を用いて静電潜像を現像し顕像化
    する現像手段と、前記現像手段に現像バイアスを印加す
    る現像バイアス印加手段と、前記静電潜像担持体上の現
    像像の濃度を検出する濃度検出手段と、装置内の湿度を
    検出する湿度検出手段と、前記静電潜像担持体の累積使
    用量を検出する累積使用量検出手段と、を備えた画像形
    成装置において、 所定の表面電位に一様に帯電された静電潜像担持体の表
    面に、露光手段により所定のパターンを書き込み、前記
    所定のパターンを現像手段で現像し、当該現像像の濃度
    を濃度検出手段により読み取った値に応じて、画像情報
    に基づいた画像露光を施すときの露光条件を制御すると
    ともに、前記露光手段の露光量に上限と下限を設け、前
    記静電潜像担持体の累積使用量に応じて露光量の上限と
    下限の設定値を変更することを特徴とする画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体
    の表面を一様に帯電する帯電手段と、前記帯電手段に電
    圧を印加する電圧印加手段と、前記電圧印加手段の出力
    を制御する手段と、一様に帯電された静電潜像担持体に
    画像露光を施し、画像情報に応じた静電潜像を形成する
    露光手段と、前記露光手段による露光条件を制御する露
    光制御手段と、少なくともキャリアとトナーからなる二
    成分現像剤を用いて静電潜像を現像し顕像化する現像手
    段と、前記現像手段に現像バイアスを印加する現像バイ
    アス印加手段と、前記静電潜像担持体上の現像像の濃度
    を検出する濃度検出手段と、装置内の湿度を検出する湿
    度検出手段と、前記現像手段における現像能力を制御す
    る現像能力制御手段と、を備えた画像形成装置におい
    て、 所定の表面電位に一様に帯電された静電潜像担持体を、
    その表面電位と現像バイアスの電位差により現像手段に
    より現像し、当該現像像の濃度を濃度検出手段により読
    み取った値に応じてトナー補給を制御するとともに、前
    記静電潜像担持体を現像するときの現像能力を、画像情
    報に基づいた画像を現像するときよりも向上させたこと
    を特徴とする画像形成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005128514A (ja) * 2003-10-23 2005-05-19 Samsung Electronics Co Ltd 電子写真方式の画像形成装置およびその印刷濃度の制御方法
JP2006293161A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Sharp Corp 画像形成装置及びその制御プログラム
EP1727000A2 (en) 2005-05-24 2006-11-29 Oki Data Corporation Image forming apparatus having a section for setting development and charge voltage and exposure quantity
JP2007164044A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2015084053A (ja) * 2013-10-25 2015-04-30 キヤノン株式会社 画像形成装置

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