JP2001183285A - 透水試験装置及び透水試験方法 - Google Patents

透水試験装置及び透水試験方法

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JP2001183285A
JP2001183285A JP36568599A JP36568599A JP2001183285A JP 2001183285 A JP2001183285 A JP 2001183285A JP 36568599 A JP36568599 A JP 36568599A JP 36568599 A JP36568599 A JP 36568599A JP 2001183285 A JP2001183285 A JP 2001183285A
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sealing
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Tamotsu Sakano
保 坂野
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Nikken KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 供試体壁面部からの漏水を簡単にかつ確実に
抑える。 【解決手段】 側圧P2 を透水圧P1 よりも所定圧だけ
高く設定し、この側圧P2 の水でゴムスリーブ3aを供
試体2側に対して押圧し、供試体2側壁部、供試体2と
底板32との境界部、及び供試体2と試料座33との境
界部を封止して、漏水を簡単にかつ確実に抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、不透水性
のアスファルト混合物からなる供試体に透水圧力を与え
て供試体の不透水性を試験するための透水試験装置及び
透水試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、安全性の確保や地下水の涵養等を
目的として、ポーラスな材料を用いて雨水等を舗装体の
空隙中を通過させる透水性舗装や排水性舗装が一般化し
てきている。
【0003】ところが、例えば橋梁等の構造物上に舗装
道路を敷設するような場合で、舗装体として上記透水性
材料が用いられているときは、舗装側から透水してきた
水が橋梁等を構成する金属材料に達し、これを腐食させ
る恐れがある。
【0004】したがって、このように一定の深さから下
方には透水させてはならない場合には、舗装の下方に
は、通常、不透水性のアスファルト混合物からなる不透
水層が設けられている。
【0005】この不透水性のアスファルト混合物の品質
試験を行うためには、上記アスファルト混合物からなる
供試体に透水圧力を与えて不透水性を試験する透水試験
装置が用いられている。
【0006】図7に示すように、この透水試験装置10
1は、アスファルト混合物からなる供試体102に透水
圧力を与えて不透水性を試験するために用いられる試験
装置であって、供試体102を内部に保持し供試体10
2の上端面側から所定の透水圧を加えるための保持体1
03と、供試体102に透水圧を加えるための水を蓄え
たタンク104と、圧縮空気を発生し、圧力を調節する
レギュレータ105を介して、タンク104に接続し、
タンク104内の水に上方から所定の圧力の圧縮空気を
与えて下方から加圧水を保持体103側へ供給させるた
めのコンプレッサ106と、保持体103下部から排出
された透過水の透過量を計量する計量容器107とを有
している。
【0007】供試体102は、例えば直径略100[m
m]、厚さ略100[mm]の寸法を有する略円柱形状に成形
されてなっている。
【0008】保持体103は、供試体102が透水フィ
ルタ108を介して載置され中央部に透過水を通す通水
孔が設けられた底板109と、供試体102を上方から
押さえ付けると共に内部に加圧水を供給するための通水
孔を有する試料座110と、供試体102及び試料座1
10を収容する外枠111と、試料座110及び外枠1
11を押さえ付けるための上枠112とを有している。
【0009】そして、供試体102等と外枠111との
間に形成された厚さ略5[mm]の間隙には、ブロンアス
ファルト等からなるシール剤113が充填されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シール
剤113の充填に際しては、熟練と細心の注意を要し、
試験準備に多くの手間がかかるのみならず、シール剤1
13の充填が不完全となる場合も多く、試験結果の信頼
性も低いという問題点がある。
【0011】また、シール剤113充填後の養生に時間
がかかる等、試験準備に多くの時間を要し、試験能率が
悪いという問題点がある。
【0012】また、薄い供試体102については、シー
ル剤113を充填したとしてもシール剤113の強度が
もたないため、例えば厚さ20[mm]位の薄い供試体10
2については、試験の実施は不可能である。
【0013】また、シール剤113は軟質であるため試
験中に沈下等が発生し、高圧試験(例えば4[kgf /cm
2]以上)ができないという問題点がある。
【0014】また、供試体102に付着したシール剤1
13の除去が困難であるので、透水試験後は同じ供試体
102を用いた安定度試験、密度試験等の他の試験はで
きないという問題点がある。
【0015】そこで、本発明は、供試体壁面部からの漏
水を簡単にかつ確実に抑えることができ、試験準備も容
易かつ迅速に完了させることができ、しかも信頼性の高
い透水試験を行うことができる透水試験装置を提供する
ことを目的とする。
【0016】また、本発明は、透水試験後の後処理が容
易であり、透水試験を行った供試体を例えば他の種類の
試験に再使用することができる透水試験装置を提供する
ことを目的とする。
【0017】また、本発明は、比較的薄い供試体であっ
ても、また、高圧状態においても試験が可能な透水試験
装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、供試体に透水圧を与え、前
記供試体中を透過する透過水量を計量することによっ
て、前記供試体の品質試験を行うための透水試験装置で
あって、前記供試体の第1の面に所定の透水圧を与える
第1の加圧手段と、少なくとも前記供試体の第2の面を
被覆して封止する封止部材と、前記封止部材を押圧し、
前記封止部材を少なくとも前記供試体の第2の面に押し
付けることによって、少なくとも前記第2の面からの漏
水を抑えるための第2の加圧手段とを備えたことを特徴
とする。
【0019】上記課題を解決するために、請求項2記載
の発明は、請求項1記載の透水試験装置であって、前記
第2の加圧手段は、前記第1の面に前記透水圧が与えら
れている場合に、前記透水圧よりも大きい所定の封止水
圧を前記封止部材に与えることによって、少なくとも前
記第2の面からの漏水を抑えることを特徴とする。
【0020】上記課題を解決するために、請求項3記載
の発明は、請求項1又は2記載の透水試験装置であっ
て、前記第1の面は前記供試体の一方の端面であり、前
記第2の面は前記供試体の側壁面であることを特徴とす
る。
【0021】上記課題を解決するために、請求項4記載
の発明は、請求項2又は3記載の透水試験装置であっ
て、前記封止水圧と前記透水圧との差圧は、0.5kgf
/cm2以上であることを特徴とする。
【0022】上記課題を解決するために、請求項5記載
の発明は、請求項3又は4記載の透水試験装置であっ
て、前記封止部材は、両端開放の袋状の弾性部材からな
り、少なくとも前記供試体の側壁面全面を密着状態で被
覆することを特徴とする。
【0023】上記課題を解決するために、請求項6記載
の発明は、供試体に透水圧を与え、前記供試体中を透過
する透過水量を計量することによって、前記供試体の品
質試験を行うための透水試験方法であって、封止部材に
よって、少なくとも前記供試体の第2の面を被覆して封
止する封止工程と、前記供試体の第1の面に所定の透水
圧を与える第1の加圧工程と、前記封止部材を押圧し、
前記封止部材を少なくとも前記供試体の第2の面に押し
付けることによって、少なくとも前記第2の面からの漏
水を抑える第2の加圧工程とを含むことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。 実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1による透水
試験装置の構成を説明するための説明図、図2は同透水
試験装置の構成を示す正面図、図3は同透水試験装置を
構成する保持体の構成を示す断面図、図4は同透水試験
装置を用いた透水試験方法を説明するための工程図、図
5は同透水試験方法を説明するための工程図、図6は同
透水試験方法を説明するための説明図である。
【0025】図1乃至図3に示すように、この実施の形
態1による透水試験装置1は、アスファルト混合物から
なる供試体2に透水圧力を与えて不透水性を試験するた
めに用いられる試験装置であって、供試体2を内部に保
持し供試体2の上端面(第1の面)2pから所定の透水
圧を加え、側壁面(第2の面)2qから所定の側圧を加
えるための3つの保持体3,3,3と、各供試体2に透
水圧を加えるための水を蓄えた容量が例えば5[l]
(リットル)の透水圧用タンク(第1の加圧手段の一
部)4と、各供試体2に側圧を加えるための水を蓄えた
容量が例えば2[l](リットル)の側圧用タンク(第
2の加圧手段の一部)5と、圧縮空気を発生し、圧力を
調節するレギュレータ9a,9bを介して、透水圧用タ
ンク4及び側圧用タンク5に接続し、透水圧用タンク4
及び側圧用タンク5内の水に上方から所定の圧力の圧縮
空気を与えて下方から加圧水を各保持体3側へ供給させ
るためのコンプレッサ(第1及び第2の加圧手段の一
部)6と、各供試体2を略鉛垂下方に透過し各保持体3
下部から排出された透過水の透過量を計量する例えば5
00 [ml]([cc])メスシリンダからなる計量容
器7と、例えば溝形鋼や山形鋼等を用いて組み立てられ
各保持体3及び各計量容器7を載置し固定する架台8
と、透水圧用タンク4及び側圧用タンク5を格納し、コ
ンプレッサ6と透水圧用タンク4及び側圧用タンク5と
の間に配置され圧縮空気の流れを遮断又は開放するため
の開閉バルブと、レギュレータ9a,9bと、圧力計1
1a,11b等の計器類とが例えば前面に取り付けられ
た筐体12とを有している。
【0026】供試体2は、直径略100[mm]、厚さ略
20〜100[mm]の寸法を有する略円柱形状に成形さ
れたアスファルト混合物からなっている。
【0027】また、レギュレータ9a,9bによって、
透水圧P1 [kgf /cm2]、側圧P2[kgf /cm2]は、
共に0[kgf /cm2]〜6[kgf /cm2]の範囲で調節で
きるようになっている。なお、1[kgf /cm2]=9
8.0665[kPa ]である。
【0028】各保持体3は、図3に示すように、ゴムス
リーブ(封止部材)3aが少なくとも側壁面2qに密着
状態で取り付けられた供試体2がポーラストンからなる
透水フィルタ31を介して載置され、中央部に透過水を
通す通水孔32pが設けられた円柱部32a及び透過水
を通す通水孔32qが設けられた円板状のフランジ部3
2bを有する鋼製の底板32と、供試体2を上方から押
さえ付けると共に内部に加圧水を供給するための通水孔
33pを有し、下端部には通水孔33pを通して供給さ
れた加圧水を供試体2の上端2p面に一様の圧力で与え
るための水溜部33qが設けられた略円柱形状の試料座
33と、供試体2、底板32及び試料座33と略同軸と
され、供試体2及び試料座33との間に側圧水を収容す
るための側圧水収容部3bを形成するアクリル樹脂製の
円筒状の外枠34と、内径が試料座33の外径と略等し
い中空部35pと側圧水を供給するための通水孔35q
とを有し、試料座33の上から試料座33及び外枠34
を押さえ付けるための鋼製の上枠35と、固定具36M
による締め付けによって上枠35を上方から所定の力で
押さえ付けて当該保持体3全体を固定する反力枠36と
を有している。
【0029】また、外枠34は、底板32のフランジ部
32b及び上枠35とはそれぞれOリングを介して水密
状態で接合される。
【0030】なお、試料座33には、空気抜き孔が設け
られている。
【0031】また、各保持体3と各計量容器7との間に
は透過水の排出を開始又は停止するための開閉バルブが
設けられている。
【0032】次に、この実施の形態1による透水試験方
法について説明する。
【0033】まず、ゴムスリーブ3aを側壁部に密着状
態に取り付けた供試体2を3つ用意する。
【0034】このゴムスリーブ3aは、厚さ略0.5
[mm]で両端開口の袋状部材であり、供試体2の側壁面
2qと底板32の円柱部32aの側面上部と試料座33
の側面下部とを被覆し封止するのに十分な長さを有して
いる。
【0035】各供試体2にゴムスリーブ3aを取り付け
る際には、図4(a)に示すように、内径が供試体2の
外径よりも僅かに大きい略円筒状の取付工具41を用い
る。この取付工具41は、供試体2と略同一の高さを有
する円筒部41aと、円筒部41aに円筒部41a外壁
から外方へ突出状態に取り付けられ円筒部内側空間と外
側空間とを連通する管状部41bとを有している。
【0036】まず、同図に示すように、円筒部41a内
にゴムスリーブ3aを差し込んで円筒部41a内壁面に
ゴムスリーブ3aの外側面を接触させるようにした後、
管状部41bから間隙内の空気を吸気して円筒部41a
内壁面に対してゴムスリーブ3aの外側面を密着させる
(同図(b))。
【0037】次に、同図(c),(d)に示すように、
取付工具41に着けられたゴムスリーブ3a内に供試体
2を嵌め込むことによって、供試体2にゴムスリーブ3
aを取り付ける。この後、取付工具41を取り外して、
ゴムスリーブ3a付きの供試体2を得る(同図
(e))。
【0038】このゴムスリーブ3a付きの各供試体2を
透水フィルタ31を介して底板32の円柱部32a上に
載置する(図5(a)参照)。この際、ゴムスリーブ3
aの下端部は円柱部32a側壁に密着状態で取り付け、
下方からの浸水を防止できるようにする。
【0039】次に、同図に示すように、供試体2上に試
料座33を載置する。この際、ゴムスリーブ3aの上端
部は試料座33側壁に密着状態で取り付け、上方からの
浸水を防止できるようにする。
【0040】次に、円柱部32a、供試体2及び試料座
33を収容するように外枠34を底板32のフランジ部
32b上に載置する。
【0041】次に、試料座33に上枠35の中空部35
pを嵌め込み、さらに固定具35Mによって固定する
(図5(b),(c)参照)。
【0042】次に、図5(d)に示すように、反力枠3
6を上枠35の上から取り付け、さらに固定具36Mに
よって締め付けて,上枠35を上方から所定の力で押さ
え付けて保持体3本体を固定する。
【0043】こうして作成した各保持体3を、図2に示
すように、架台8の所定の箇所に載置して固定し、さら
に配管21a,21bを接続して試験準備を完了させ
る。
【0044】次に、コンプレッサ6を起動させた後、開
閉バルブを開放状態とし、圧力ゲージ11a,11bの
指示を確認しながら、レギュレータ9a,9bによっ
て、コンプレッサ6から供給される圧縮空気の圧力を調
節して、所定の透水圧P1 の水及び側圧P2 の水を各保
持体3内に供給するようにする。
【0045】最初に、透水圧P1 は、例えば1.5[kg
f /cm2]とし、側圧P2 は、差圧ΔP(P2 −P1 )
が、例えば(0.5[kgf /cm2]≦ΔP≦1.0[kgf
/cm2])となるように、この範囲で調整する。
【0046】なお、差圧ΔPが0.5[kgf /cm2]に
満たない場合は、封止が不十分となって側壁面からの漏
れが生じるため、上記範囲が適切であることが、発明者
によって確認されている。
【0047】この場合、図6に示すように、供試体2に
は上記透水圧P1 で上方から水が供給される一方、側圧
水収容部3bには透水圧P1 よりもΔPだけ高い側圧P
2 を与える側圧水が満たされて、この側圧P2 でゴムス
リーブ3aを供試体2、底板32の円柱部32a及び試
料座33に対して側方から一様に押圧して封止するよう
にする。
【0048】常時保持されるこの透水圧P1 と側圧P2
との間の差圧ΔPによって、上方から供給される水は、
供試体2の側壁側から外側に漏れることなく、下方へ押
し出されるように力を受ける。
【0049】供試体2を透過した僅かな水は、透水フィ
ルタ31を透過した後、底板32の通水孔32p,32
qを通って計量容器7に集められ計量される。
【0050】こうして、上記透水圧P1 及び側圧P2 で
略24時間加圧した状態で、透水量が計量され、計量さ
れた透水量は、3つの供試体2についての平均値が算出
される。
【0051】さらに、透水圧P1 及び側圧P2 を例えば
0.5[kgf /cm2]増圧して同様に計量する。この
後、0.5[kgf /cm2]ずつ段階的に増圧しながら、
透水圧P1 が5.0[kgf /cm2]となるまで、その都
度、略24時間加圧して透水量を計量し、供試体2につ
いての透水データを得て、その不透水性の検証を行う。
【0052】以上説明したように、本実施の形態1によ
れば、側圧P2 を透水圧P1 よりも所定圧だけ高く設定
し、この側圧P2 の水でゴムスリーブ3aを供試体2側
に対して押圧して、供試体2側壁部、供試体2と底板3
2との境界部、及び供試体2と試料座33との境界部を
封止するので、供試体2側壁部及び上記境界部からの漏
水を簡単にかつ確実に抑えることができる。
【0053】したがって、透水試験を正確に行うことが
でき、信頼性の高いデータを得ることができる。
【0054】また、ゴムスリーブ3aを供試体2に取り
付けて、透水圧P1 より高い水圧(側圧P2 )を与える
封止方法を採用しているので、透水試験のための準備
は、熟練者に限らず、簡単、確実かつ迅速に行うことが
できるので、透水試験を効率的かつ正確に行うことがで
き、信頼性の高いデータを得ることができる。
【0055】また、透水試験後に供試体2にシール剤が
付着して除去できないというような不具合もなく、試験
後に不要となる廃棄物も出されないので、清掃等の後処
理が容易であり、当該透水試験に係るコストを低減する
ことができる。
【0056】したがって、試験後の供試体2やゴムスリ
ーブ3aは再使用可能である。また、同一の供試体を用
いた再試験又は別の試験(安定度試験、密度試験等)を
実施することができるので、同一供試体を用いて多角的
な試験を行い、低コストで多くのデータを得ることがで
きる。
【0057】また、水圧によって封止する方法を採用し
ているので、比較的薄い(例えば20[mm])供試体に
ついても、また、比較的高い透水圧(6[kgf /cm2
以上)を与えた場合であっても、透水試験が可能であ
る。
【0058】以上、本発明の実施の形態を詳述してきた
が、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものでは
ない。
【0059】例えば、上述した実施の形態では、供試体
として予め作成したものを用いる場合について述べたが
現場から直接切り出したものを用いるようにしても良
い。
【0060】また、上述した実施の形態では3つの供試
体について試験を行って平均値を求める3連式とした
が、4つ以上の供試体を用いるようにしても良いし、単
数であっても良い。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、第2の加圧手段は、少なくとも第2の面を
被覆する封止部材を押圧し、封止部材を少なくとも第2
の面に押し付けるので、第1の加圧手段によって第1の
面に所定の透水圧が与えられている場合に、供試体の第
2の面からの漏水を簡単にかつ確実に抑えることができ
る。
【0062】したがって、透水試験を正確に行うことが
でき、信頼性の高いデータを得ることができる。
【0063】また、請求項2記載の発明によれば、第2
の加圧手段は、透水圧よりも大きい所定の封止水圧を封
止部材に与えるので、一段と確実に供試体の第2の面か
らの漏水を抑えることができる。
【0064】また、透水試験のための準備は、熟練者に
限らず、簡単、確実かつ迅速に行うことができるので、
透水試験を効率的かつ正確に行うことができ、信頼性の
高いデータを得ることができる。
【0065】また、水圧によって封止する方法を採用し
ているので、比較的薄い供試体についても、また、比較
的高い透水圧を与えた場合であっても、透水試験が可能
である。
【0066】また、請求項3記載の発明によれば、例え
ば、供試体の一方の端面から所定の透水圧の水を与えて
他方の端面から透過してくる透過水を計量する場合に、
供試体の側壁面に封止部材を押し付けて封止するので、
供試体側壁部からの漏水を簡単にかつ確実に抑えること
ができる。
【0067】また、請求項4記載の発明によれば、封止
水圧と透水圧との差圧は、0.5kgf /cm2以上として
いるので、この差圧によって、確実にかつ無駄なく封止
することができる。
【0068】また、請求項5記載の発明によれば、弾性
部材からなる封止部材によって、少なくとも供試体の側
壁面全面を密着状態で被覆するので、供試体への封止部
材の取付けが簡単であり、かつ確実に封止することがで
きる。
【0069】また、透水試験後に供試体に封止部材が付
着して除去できないというような不具合もなく、試験後
に不要となる廃棄物も出されないので、清掃等の後処理
が容易であり、当該透水試験に係るコストを低減するこ
とができる。
【0070】したがって、試験後の供試体や封止部材は
再使用可能である。また、同一の供試体を用いた再試験
又は別の試験(安定度試験、密度試験等)を実施するこ
とができるので、同一供試体を用いて多角的な試験を行
い、低コストで多くのデータを得ることができる。
【0071】また、請求項6記載の発明によれば、封止
工程において少なくとも第2の面を被覆し、第2の加圧
工程において封止部材を押圧して封止部材を少なくとも
第2の面に押し付けるので、第1の加圧工程において第
1の面に所定の透水圧が与えられている場合に、供試体
の第2の面からの漏水を簡単にかつ確実に抑えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による透水試験装置の構
成を説明するための説明図である。
【図2】同透水試験装置の構成を示す正面図である。
【図3】同透水試験装置を構成する保持体の構成を示す
断面図である。
【図4】同透水試験装置を用いた透水試験方法を説明す
るための工程図である。
【図5】同透水試験方法を説明するための工程図であ
る。
【図6】同透水試験方法を説明するための説明図であ
る。
【図7】従来技術を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 透水試験装置 2 供試体 3 保持体 3a ゴムスリーブ(封止部材) 2p 上端面(第1の面) 2q 側壁面(第2の面) 4 透水圧用タンク(第1の加圧手段の一部) 5 側圧用タンク(第2の加圧手段の一部) 6 コンプレッサ(第1及び第2の加圧手段の一部) 7 計量容器 P1 透水圧 P2 側圧(封止水圧)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供試体に透水圧を与え、前記供試体中を
    透過する透過水量を計量することによって、前記供試体
    の品質試験を行うための透水試験装置であって、 前記供試体の第1の面に所定の透水圧を与える第1の加
    圧手段と、 少なくとも前記供試体の第2の面を被覆して封止する封
    止部材と、 前記封止部材を押圧し、前記封止部材を少なくとも前記
    供試体の第2の面に押し付けることによって、少なくと
    も前記第2の面からの漏水を抑えるための第2の加圧手
    段とを備えたことを特徴とする透水試験装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の加圧手段は、前記第1の面に
    前記透水圧が与えられている場合に、前記透水圧よりも
    大きい所定の封止水圧を前記封止部材に与えることによ
    って、少なくとも前記第2の面からの漏水を抑えること
    を特徴とする請求項1記載の透水試験装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の面は前記供試体の一方の端面
    であり、前記第2の面は前記供試体の側壁面であること
    を特徴とする請求項1又は2記載の透水試験装置。
  4. 【請求項4】 前記封止水圧と前記透水圧との差圧は、
    0.5kgf /cm2以上であることを特徴とする請求項2
    又は3記載の透水試験装置。
  5. 【請求項5】 前記封止部材は、両端開放の袋状の弾性
    部材からなり、少なくとも前記供試体の側壁面全面を密
    着状態で被覆することを特徴とする請求項3又は4記載
    の透水試験装置。
  6. 【請求項6】 供試体に透水圧を与え、前記供試体中を
    透過する透過水量を計量することによって、前記供試体
    の品質試験を行うための透水試験方法であって、 封止部材によって、少なくとも前記供試体の第2の面を
    被覆して封止する封止工程と、 前記供試体の第1の面に所定の透水圧を与える第1の加
    圧工程と、 前記封止部材を押圧し、前記封止部材を少なくとも前記
    供試体の第2の面に押し付けることによって、少なくと
    も前記第2の面からの漏水を抑える第2の加圧工程とを
    含むことを特徴とする透水試験方法。
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