JP2001182868A - 耐圧ホース及びその連結構造 - Google Patents

耐圧ホース及びその連結構造

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JP2001182868A
JP2001182868A JP37101399A JP37101399A JP2001182868A JP 2001182868 A JP2001182868 A JP 2001182868A JP 37101399 A JP37101399 A JP 37101399A JP 37101399 A JP37101399 A JP 37101399A JP 2001182868 A JP2001182868 A JP 2001182868A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内圧の変化に関係なくホース本体内を平滑に
保持する。 【解決手段】 扁平な補強線材2の大部分をホース本体
1の外周面1aに埋め込んで、平滑面2aをホース本体
1の外周面1aから露出させ、ホース本体1の内周面1
bを平滑に形成することにより、ホース本体1の外周面
1aから補強線材2の平滑面2aのみが凸状に大きく突
出せず、補強線材2のピッチ間に対応する部分は、補強
繊維層3と接近して配置され、ホース本体1内が高圧に
なっても外側に大きく膨らむことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば水道などの
給水源からの水を、電磁弁が配備された洗濯機などへ供
給するための耐圧ホース及びその連結構造に関する。詳
しくは、軟質合成樹脂製のホース本体と、それに螺旋状
に巻き付けた該ホース本体より硬い材質からなる補強線
材と、これらホース本体及び補強線材の外周に補強繊維
が筒状に編み込まれて非接着状態で被覆する補強繊維層
とを備えた耐圧ホースに関する。更に、軟質合成樹脂製
のホース本体の外周に、補強繊維が筒状に編み込まれた
補強繊維層を非接着状態で被覆し、ホース本体内にホー
ス継手のニップル部を挿入し、補強繊維層の外周にカシ
メキャップを被せカシメて環状に縮径することにより、
ホース継手にホース本体及び補強繊維層を固着した耐圧
ホースの連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の耐圧ホースとして、例え
ば特開平11−201341号公報に開示される如く軟
質合成樹脂からなるホース本体の外周面に、硬質合成樹
脂からなる断面円形の補強線材を外方へ突出させて巻き
付け、これらの外周に、モノフィラメントがクロス状に
編まれた補強繊維層を被覆したものがある。このもの
は、ホース本体の内圧が上昇して高圧になると、ホース
本体の補強線材のピッチ間に対応する凹状部分が外側に
膨らんで補強繊維層と接触して補強され、その結果、高
圧に耐え得ると共に接地時の摩擦抵抗を低減するように
している。また、この種の耐圧ホースの接続端部にホー
ス継手を接続するための連結構造は、該補強繊維層の外
側に金属製のカシメキャップを被せた状態で、ホース本
体内にホース継手のニップル部を差し込み、上記カシメ
キャップをカシメて環状に縮径することにより、この環
状縮径部とニップル部との間にホース本体及び補強繊維
層を挟み込んで固定するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、このよう
な従来の耐圧ホースでは、ホース本体の内圧が高圧とな
る度に、ホース本体の補強線材のピッチ間に対応する凹
状部分が外側に膨らんで補強繊維層と接触するため、こ
の高圧状態におけるホース本体の内周面は凹凸ができ、
それを通る流体には乱流が発生し、その結果、管内抵抗
が大きくなって流体をスムーズに供給できなくなると共
に、ホースに脈動や騒音が発生する恐れがあるばかりで
なく、ホース本体の内圧が高低変化する度に補強線材の
ピッチ間に対応する凹状部分が頻繁に膨張・収縮変化す
るため、ホース本体の寿命が短くなり、長期に亘って使
用できない恐れがあるという問題がある。更に、ホース
本体の外周面に補強線材を外方へ突出して巻き付けるこ
とによりホース外壁面が波形に突出するため、これらの
外周に沿って後から補強繊維層を編み込む際、螺旋状に
突出する補強線材部分は、補強繊維の編み込みが粗くな
り易く、補強線材のピッチ間に位置する凹状部分は、補
強繊維の編み込みが密となり易く、編み込みを均一化で
きず、補強線材部分に編み込まれた補強繊維は粗いた
め、接地時の摩擦抵抗が増大するという問題がある。ま
た、上述した従来の耐圧ホースの連結構造では、カシメ
キャップの環状縮径部が補強繊維層を介してホース本体
から螺旋状に突出する補強線材の外端にのみ圧接するだ
けでホース本体との間には螺旋状の隙間が発生して圧接
不能なため、これらホース本体とホース継手との気密性
に劣り、しかもこの補強線材のピッチ間に位置する凹状
部分は、ホース本体の内圧が高圧となる度に外側へ膨ら
むように構成されているため、外方へ膨らんだ凹状部分
とニップル部との間を通って流体の漏れが発生し易く、
ホース抜けの原因ともなるという問題がある。また更
に、補強繊維層を固定する力が不足して滑り易く、これ
にカシメパイプから引く抜く方向へ力が作用すると、補
強繊維がバラけて簡単に抜けてしまう。一旦、カシメパ
イプから補強繊維層が抜けた場合には、ホース本体の接
続端部が露出し、この露出部分の耐圧性能が他の被覆さ
れた部分に比べ、著しく低下してパンクする恐れがある
だけでなく、ホース本体からホース継手のニップル部が
抜け易くなるという問題もある。特に洗濯機用の給水ホ
ースとして使用した場合には、電磁弁によって洗濯機へ
の給水を頻繁に停止させるため、その度にウォーターハ
ンマーが発生してホース本体の内圧が急激に上昇し、そ
の結果、ホース本体は膨張と収縮を交互に繰り返して、
補強繊維層が更に抜け易くなる。
【0004】本発明のうち請求項1記載の発明は、内圧
の変化に関係なくホース本体内を平滑に保持することを
目的としたものである。請求項2記載の発明は、請求項
1に記載の発明の目的に加えて、ホース本体に対して補
強線材を強固に連結することを目的としたものである。
請求項3記載の発明は、ホース全周に亘り密着させて補
強繊維層3を確実に固定することを目的としたものであ
る。請求項4記載の発明は、請求項3に記載の発明の目
的に加えてホース全体の肉厚を薄くすることを目的とし
たものである。請求項5記載の発明は、請求項3または
4に記載の発明の目的に加えて、ホース本体とニップル
部との気密性を更に向上させることを目的としたもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項1記載の発明は、補強線材
の断面形状を、ホース本体の軸方向へ扁平状に形成し、
その大部分をホース本体の外周面に埋め込み、該補強線
材の外周には、ホース本体の外周面から露出する平滑面
を形成し、上記ホース本体の内周面を平滑に形成したこ
とを特徴とするものである。請求項2記載の発明は、請
求項1記載の発明の構成に、前記補強線材の内周面に、
ホース本体の中心へ向け突出する凸部又は凹部を形成し
た構成を加えたことを特徴とする。請求項3記載の発明
は、ホース本体に、その材質より硬い材質からなる補強
線材を螺旋状に埋め込み、カシメキャップの環状縮径部
が圧接するホース本体及び補強線材の外周面を平滑にし
たことを特徴とするものである。請求項4記載の発明
は、請求項3記載の発明の構成に、前記補強線材の断面
形状を、ホース本体の軸方向へ扁平状に形成し、その大
部分をホース本体内に埋め込み、該補強線材の外周に
は、ホース本体の外周面から露出する平滑面を形成した
構成を加えたことを特徴とする。請求項5記載の発明
は、請求項3または4記載の発明の構成に、前記ホース
継手のニップル部表面に、弾性変形可能な環状シール材
を、カシメキャップの環状縮径部と対応して設けた構成
を加えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】請求項1の発明は、扁平な補強線材の大部分を
ホース本体の外周面に埋め込んで、平滑面をホース本体
の外周面から露出させ、ホース本体の内周面を平滑に形
成することにより、ホース本体の外周面から補強線材の
平滑面のみが凸状に大きく突出せず、補強線材のピッチ
間に対応する部分は、補強繊維層と接近して配置され、
ホース本体内が高圧になっても外側に大きく膨らむこと
はないものである。請求項2の発明は、請求項1記載の
構成に対して、前記補強線材の内周面に、ホース本体の
中心へ向け突出する凸部又は凹部を形成した構成を追加
したので、補強線材とホース本体との接触面積が増大し
て両者の接着強が向上する。請求項3の発明は、カシメ
キャップを環状に縮径させることにより、その環状縮径
部が補強繊維層を介して平滑なホース本体及び補強線材
の外周面に圧接する。請求項4の発明は、請求項3記載
の構成に対して、前記補強線材の断面形状を、ホース本
体の軸方向へ扁平状に形成し、その大部分をホース本体
内に埋め込み、該補強線材の外周には、ホース本体の外
周面から露出する平滑面を形成した構成を追加したの
で、扁平な補強線材の平滑面をホース本体の外周面から
露出させることによって、ホース本体の肉厚寸法が薄く
成形可能になり、カシメ時には、軟質樹脂製のホース本
体が弾性変形して補強線材が完全に埋没する。請求項5
の発明は、請求項3または4記載の構成に対して、前記
ホース継手のニップル部表面に、弾性変形可能な環状シ
ール材を、カシメキャップの環状縮径部と対応して設け
た構成を追加したので、カシメキャップを環状に縮径さ
せることにより、その環状縮径部が補強繊維層を介して
ホース本体の内周面を、ニップル部表面の環状シール材
に圧接させる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。この実施例は、図1〜図3に示す如く
ホース本体1と、その外周に螺旋状に巻き付けて埋め込
んだ補強線材2と、これらの外周に補強繊維が筒状に編
み込まれた補強繊維層3とで耐圧ホースAを構成し、そ
の接続端部内に、ホース継手Bの竹の子状に形成された
ニップル部B1を挿入した場合を示したものである。
【0008】上記耐圧ホースAは、例えばオレフィン系
エラストマーや軟質塩化ビニールなどの軟質合成樹脂を
加熱軟化して第1の押出し機(図示せず)から帯状のホ
ース本体1が押出されると共に、例えばオレフィン系エ
ラストマーや硬質塩化ビニールなどの上記ホース本体1
より硬い合成樹脂を加熱軟化して第2の押出し機(図示
せず)から補強線材2が押出され、これら両者を合流さ
せた後、ホース軸方向へ螺旋状に巻き付けて溶着するこ
とにより、ホース本体1の外周面1aに補強線材2を埋
め込みながら、少なくともホース本体1の内周面1bが
平滑な筒状に形成して連続的に製造される。図示例の場
合には、ホース本体1が透明な材質を使用し、補強線材
2が有色の材質を使用している。
【0009】上記補強線材2は、その断面形状を図1に
示す如くホース本体1の軸方向へ扁平状に形成し、その
少なくとも外周面を除いた大部分が、ホース本体1の外
周面1aに埋め込まれ、該補強線材2の外周面には、ホ
ース本体1の外周面1aから露出する平滑面2aを形成
する。
【0010】この平滑面2aは、図2に示す如くホース
本体1の外周面1aから僅かに突出して露出させるか、
或いは図示せぬが、ホース本体1の外周面1aと同一平
面上に配置して露出させる。
【0011】更に、上記補強線材2の内周面には、ホー
ス本体1との接触面積を少しでも広くするために、ホー
ス本体1の中心へ向け突出する凸部2b又は凹部を形成
する。本実施例の場合には、ホース本体1の軸方向中央
へ向かうのに従って徐々にホース本体1の中心へ向け突
出する断面略蒲鉾形の凸部2bを形成している。しか
し、断面略蒲鉾形の凸部2bに限定されず、ホース本体
1との接触面積を少しでも広くできれば、図示せぬが他
の形状の凸部や凹部であっても良い。
【0012】上記補強繊維層3は、上述の如く連続製造
されたホース本体1及び補強線材2の外周に、補強繊維
としてモノフィラメント(monofilament:単繊維)を筒状
に編み込むことにより非接着状態に被覆している。本実
施例の場合には、図2に示す如くホース本体1の外周面
1aから平滑面2aが突出するものの、その突出量が僅
かでしかも外周が平滑に形成されており、これらは共に
補強繊維層3と接近して配置されるから、これらに対し
て後から補強繊維層を編み込んだとしても、補強繊維の
編み込みが部分的に粗くなったり、密になったりせず、
均一化できて接地時の摩擦抵抗が増大しない。
【0013】上記カシメキャップ4は、例えばアルミニ
ウムなどの従来周知構造の油圧式工具では変形するが前
記耐圧ホースAからの反発力では復元変形しない剛性材
料で、耐圧ホースAの外径より若干大きい円筒状に形成
される。本実施例では、図1に示す如くカシメキャップ
4の軸方向複数ヶ所、図示例では2ヶ所を所謂俵締めす
ることにより、所定間隔あけて環状縮径部4a,4aを
配置したが、これに限定されず、例えば俵締め以外の断
面正八角形にカシメる八方締めなど、従来周知のカシメ
方法でも良く、更にカシメキャップ4の先端をホース本
体1の先端面に沿って内方へ折り曲げている。
【0014】一方、前記ホース継手Bは、硬質合成樹脂
や金属などで構成され、本実施例の場合には、その軸方
向一端に竹の子状のニップル部B1を形成し、他端には
他機へ接続するために円筒状の接続筒部B2を突設し
て、その外周面には例えばネジなどの連結部B3を形成
している。
【0015】次に、斯かる耐圧補強ホースAの連結構造
を手順に従って説明する。先ず、図1に示す如く補強繊
維層3の接続端部3a外周にカシメキャップ4を被せ、
ホース本体1の接続端部内に、ホース継手Bのニップル
部B1を差し込む。これが完了した後は、これらカシメ
キャップ4を、油圧式工具でカシメて環状に縮径する。
【0016】それにより、図2に示す如く補強線材2の
平滑面2aがホース本体1の外周面1aから僅かに突出
している場合でも、図1及び図3に示す如くカシメキャ
ップ4の環状縮径部4aが補強繊維層3を介して該平滑
面2aが内方へ押圧され、その付近に配置された軟質樹
脂製のホース本体1が弾性変形して該補強線材2が完全
に埋没し、これら平滑面2aとホース本体1の外周面1
aとが完全な面一となる。
【0017】その結果、上記平滑面2a及びホース本体
1の外周面1aが均一に圧縮され、ホース本体1の内周
面1bはホース継手Bのニップル部B1の竹の子形状に
沿って変形し、ホース全周に亘り密着させて補強繊維層
3を確実に固定密着する。
【0018】従って、耐圧ホースAの内部を通る流体の
内圧が高くなった場合にも、補強線材2のピッチ間に対
応する部分が外側に大きく膨らまず、ホース本体1の内
周面1bに凹凸ができないから、それを通る流体に乱流
が発生しない。更にカシメパイプ4から引く抜く方向へ
力が補強繊維層2作用しても、補強線材2が軟質樹脂製
のホース本体1に完全に埋設しているので、補強繊維が
バラけて抜けることがない。
【0019】また、前記補強線材2は補強繊維層3で覆
われて補強されるため、その厚さ寸法を薄くでき、その
結果、カシメに伴って補強線材2が押圧されてもホース
本体1のみを形状変化させることで、補強線材2がホー
ス継手Bのニップル部B1と接触して流体漏れが発生す
るを防止している。これと同様の目的効果のため、補強
線材2を補強繊維層3よりは硬いが変形可能な硬さにし
て、カシメに応じて補強線材2を変形可能とすることで
該補強線材2がホース継手Bのニップル部B1と接触し
ないようにしたり、或いはホース本体1の肉厚寸法を厚
く形成することで、補強線材2がホース継手Bのニップ
ル部B1と接触しないようにすることもできる。
【0020】一方、図4と図5に示すものは、夫々が本
発明の他の実施例である。図4のものは、前記ホース継
手Bの竹の子状に形成されたニップル部B1に代えて、
ニップル部B1′の表面に、弾性変形可能な環状シール
材5を、カシメキャップ4の環状縮径部4aと対応して
設けた構成が、前記図1及び図2に示した実施例とは異
なり、それ以外の構成は図1〜図3に示した実施例と同
じものである。図示例の場合には、環状シール材5とし
てゴム製パッキンを、ニップル部B1′の表面に2ヶ所
嵌着している。
【0021】従って、図4に示すものは、カシメキャッ
プ4を環状に縮径させることにより、その環状縮径部4
aが補強繊維層3を介してホース本体1の内周面1b
を、ニップル部B1表面の環状シール材5に圧接させ
る。その結果、前記図1〜図3に示した実施例よりもホ
ース本体1とニップル部B1′との気密性を更に向上さ
せられるという利点がある。
【0022】図5のものは、前記ホース本体1の外周に
対して平滑面2aが露出するように補強線材2を螺旋状
に埋め込んだのに代えて、ホース本体1の内部に補強線
材2′を埋設した構成が、前記図1〜図3に示した実施
例とは異なり、それ以外の構成は図1〜図3に示した実
施例と同じものである。
【0023】従って、図5に示すものも前記図1〜図3
に示した実施例と同様に、カシメキャップ4を環状に縮
径させれば、その環状縮径部4aが補強繊維層3を介し
て平滑なホース本体1の外周面1aに圧接し、ホース全
周に亘り密着させて補強繊維層3を確実に固定できると
いう利点がある。またホース本体1の内周面1bを竹の
子状に形成されたニップル部B1に沿って変形させる必
要がないので、経時劣化せず、長期間に亘って流体の漏
れやホース抜けを完全に防止できるという利点もある。
【0024】尚、前示実施例では、補強繊維層3の補強
繊維としてモノフィラメントを筒状に編み込むことによ
り非接着状態に被覆したが、これに限定されず、モノフ
ィラメント以外の補強繊維を使用しても良い。更にホー
ス継手Bも上述した構造に限定されず、耐圧ホースAを
接続できれば他の構造であっても良い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、扁平な補強線材の大部分をホース本
体の外周面に埋め込んで、平滑面をホース本体の外周面
から露出させ、ホース本体の内周面を平滑に形成するこ
とにより、ホース本体の外周面から補強線材の平滑面の
みが凸状に大きく突出せず、補強線材のピッチ間に対応
する部分は、補強繊維層と接近して配置され、ホース本
体内が高圧になっても外側に大きく膨らむことはないの
で、内圧の変化に関係なくホース本体内を平滑に保持で
きる。従って、ホース本体の内圧が高圧となる度に、ホ
ース本体の補強線材のピッチ間に対応する凹状部分が外
側に膨らんで補強繊維層と接触する従来のものに比べ、
ホース本体内が高圧になってもホース本体の内周面に凹
凸ができず、それを通る流体に乱流が発生しない。その
結果、管内抵抗が大きくならず、流体をスムーズに供給
できると共に、ホースに脈動や騒音が発生しないばかり
でなく、ホース本体の内圧が高低変化する度に補強線材
のピッチ間に対応する凹状部分が頻繁に膨張・収縮変化
しないから、ホース本体の寿命が短くならず、長期に亘
って使用可能となる。更に、ホース本体及び補強線材の
外周に沿って後から補強繊維層を編み込んだとしても、
補強繊維の編み込みを均一化できて接地時の摩擦抵抗が
増大しない。
【0026】請求項2の発明は、請求項1の発明の効果
に加えて、補強線材とホース本体との接触面積が増大し
て両者の接着強が向上するので、ホース本体に対して補
強線材を強固に連結できる。従って、ホース本体から補
強線材が剥離しない。
【0027】請求項3記載の発明は、カシメキャップを
環状に縮径させることにより、その環状縮径部が補強繊
維層を介して平滑なホース本体及び補強線材の外周面に
圧接するので、ホース全周に亘り密着させて補強繊維層
を確実に固定できる。従って、カシメキャップの環状縮
径部が補強繊維層を介してホース本体から螺旋状に突出
する補強線材の外端にのみ圧接するだけでホース本体と
の間には螺旋状の隙間が発生して圧接不能な従来のもの
に比べ、これらホース本体とホース継手との気密性を向
上でき、しかも従来のもののように補強線材のピッチ間
に位置する部分がホース本体の内圧が高圧となる度に外
側へ膨らまないので、流体の漏れやホース抜けを完全に
防止できる。更に、補強繊維層を固定する力が不足して
滑り易い従来のものに比べ、これにカシメパイプから引
く抜く方向へ力が作用しても補強繊維がバラけて抜ける
ことはなく、ウォーターハンマーが発生し易い例えば洗
濯機用の給水ホースとして使用しても、パンクやホース
本体からのホース継手の抜けを防止できる。
【0028】請求項4の発明は、請求項3の発明の効果
に加えて、扁平な補強線材の平滑面をホース本体の外周
面から露出させることによって、ホース本体の肉厚寸法
が薄く成形可能になり、カシメ時には、軟質樹脂製のホ
ース本体が弾性変形して補強線材が完全に埋没するの
で、ホース全体の肉厚を薄くできる。従って、屈曲し易
くて軽量化できる。
【0029】請求項5の発明は、請求項3または4の発
明の効果に加えて、カシメキャップを環状に縮径させる
ことにより、その環状縮径部が補強繊維層を介してホー
ス本体の内周面を、ニップル部表面の環状シール材に圧
接させるので、ホース本体とニップル部との気密性を更
に向上できる。またホース本体1の内周面1bを竹の子
状に形成されたニップル部B1に沿って変形させる必要
がないので、長期間に亘って流体の漏れやホース抜けを
完全に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す耐圧ホースの一部切
欠正面図である。
【図2】 図1の(2)−(2)線に沿える拡大縦断側
面図である。
【図3】 図1の(3)−(3)線に沿える拡大縦断側
面図である。
【図4】 本発明の他の実施例を示す耐圧ホースの一部
切欠正面図である。
【図5】 本発明の他の実施例を示す耐圧ホースの一部
切欠正面図である。
【符号の説明】
A 耐圧ホース B ホース継手 B1,B1′ ニップル部 1 ホース本体 1a 外周面 1b 内周面 2 補強線材 2a 平滑部 2b 凸部 3 補強繊維層 4 カシメキャップ 4a 環状縮径部 5 環状シール材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質合成樹脂製のホース本体(1)と、
    それに螺旋状に巻き付けた該ホース本体(1)より硬い
    材質からなる補強線材(2)と、これらホース本体
    (1)及び補強線材(2)の外周に補強繊維が筒状に編
    み込まれて非接着状態で被覆する補強繊維層(3)とを
    備えた耐圧ホースにおいて、 前記補強線材(2)の断面形状を、ホース本体(1)の
    軸方向へ扁平状に形成し、その大部分をホース本体
    (1)の外周面(1a)に埋め込み、該補強線材(2)
    の外周には、ホース本体(1)の外周面(1a)から露
    出する平滑面(2a)を形成し、上記ホース本体(1)
    の内周面(1b)を平滑に形成したことを特徴とする耐
    圧ホース。
  2. 【請求項2】 前記補強線材(2)の内周面に、ホース
    本体(1)の中心へ向け突出する凸部(2b)又は凹部
    を形成した請求項1記載の耐圧ホース。
  3. 【請求項3】 軟質合成樹脂製のホース本体(1)の外
    周に、補強繊維が筒状に編み込まれた補強繊維層(3)
    を非接着状態で被覆し、ホース本体(1)内にホース継
    手(B)のニップル部(B1)を挿入し、補強繊維層
    (3)の外周にカシメキャップ(4)を被せカシメて環
    状に縮径することにより、ホース継手(B)にホース本
    体(1)及び補強繊維層(3)を固着した耐圧ホースの
    連結構造において、 前記ホース本体(1)に、その材質より硬い材質からな
    る補強線材(2)を螺旋状に埋め込み、カシメキャップ
    (4)の環状縮径部(4a)が圧接するホース本体
    (1)及び補強線材(2)の外周面を平滑にしたことを
    特徴とする耐圧ホースの連結構造。
  4. 【請求項4】 前記補強線材(2)の断面形状を、ホー
    ス本体(1)の軸方向へ扁平状に形成し、その大部分を
    ホース本体(1)内に埋め込み、該補強線材(2)の外
    周には、ホース本体(1)の外周面(1a)から露出す
    る平滑面(2a)を形成した請求項3記載の耐圧ホース
    の連結構造。
  5. 【請求項5】 前記ホース継手(B)のニップル部(B
    1′)表面に、弾性変形可能な環状シール材(5)を、
    カシメキャップ(4)の環状縮径部(4a)と対応して
    設けた請求項3または4記載の耐圧ホースの連結構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20120086527A (ko) * 2011-01-26 2012-08-03 삼성테크윈 주식회사 Smt 라인의 최적화 시스템 및 방법

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