JP2001182623A - ガス燃料供給弁 - Google Patents

ガス燃料供給弁

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JP2001182623A
JP2001182623A JP36787099A JP36787099A JP2001182623A JP 2001182623 A JP2001182623 A JP 2001182623A JP 36787099 A JP36787099 A JP 36787099A JP 36787099 A JP36787099 A JP 36787099A JP 2001182623 A JP2001182623 A JP 2001182623A
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gas fuel
seat
sheet
fuel supply
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Koji Masuda
宏司 増田
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Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジンの性能を十分に引き出すことができる
とともに、シートの強度を向上させかつ加工コストを低
廉化し得るガス燃料供給弁を提供する。 【解決手段】吸気マニホールドM2に対しガス燃料を供給
するノズル1 と、ノズルに対し弁軸m方向から対向する
リテーナ2 と、ノズルとリテーナとの間において弁軸方
向へ移動可能に介装され、ノズルに対し接離するシート
3 とを備える。リテーナに、ガス供給マニホールドM1か
らのガス燃料をシートの外周面3cに導く導入路22を設け
る。ノズルに、ガス燃料をシートのノズル側面に導く導
入路11を設ける。各導入路からのガス燃料を、ノズルに
対してシートが離間する開放時に吸気マニホールドに対
し供給する。ガス燃料を、リテーナの導入路を介してシ
ートの最外周部に導く一方、ノズルの導入路を介してシ
ートの半径方向内側に導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料供給源からの
ガス燃料を内燃機関に供給する電気作動式のガス燃料供
給弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このようなガス燃料供給弁は、例
えば特許第2771115号公報に開示されるように、
各種圧縮機や発電機などの大型で多気筒のエンジンに対
しガス燃料を効率よく供給する上で必要とされている。
【0003】このガス燃料供給弁は、具体的には、エン
ジンに対しガス燃料を供給するノズルと、このノズルに
対し弁軸方向から対向するリテーナと、ノズルとリテー
ナとの間において弁軸方向へ移動可能に介装され、ノズ
ルに対し接離するシートとを備えている。上記リテーナ
には燃料供給源からのガス燃料をシートを介してシート
のノズル側面に導く導入路が設けられている。上記シー
トは、このシートを弁軸方向へ移動させるアーマチュア
に対し弁軸方向のボルトによって締結されている。そし
て、上記導入路は、ノズルに対してシートが離間する開
放時にエンジンの気筒に対しガス燃料が供給される一
方、ノズルに対してシートが当接する閉塞時にエンジン
に対するガス燃料の供給が不能となるようになされてい
る。この場合、アーマチュア(シート)は、シートとリ
テーナとの間に縮装された複数のスプリングによって閉
塞方向に付勢され、この各スプリングの付勢力に抗した
電磁石の電磁力によって引き寄せられて開放方向にスト
ローク(たとえば0.4mm程度)するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ガス燃料供給弁では、燃料供給源から供給される全ての
ガス燃料がリテーナの導入路を介してシートのノズル側
面に導かれるので、以下に述べるような課題が存在する
ことになる。
【0005】つまり、リテーナの導入路は、複数のスプ
リングとの干渉を回避しつつガス燃料をシートを介して
そのノズル側面に導く上で、弁軸を中心にして放射線方
向に延びる複数の穴部や溝によって構成されている。し
かし、ガス燃料は、これらの穴部や溝を介して半径方向
外方から供給されるため、その性格上、シートの開放時
にはシートの半径方向外方に近い部位ほどガス燃料が供
給され易いことになる。しかも、シートがアーマチュア
に対し弁軸上のボルトによって締結されているため、リ
テーナの導入路を弁軸付近(ボルト付近)まで延ばすこ
とができない。これにより、ガス燃料は、シートの半径
方向外側から集中して供給され、シートの半径方向内側
から十分に供給することができない。その結果、エンジ
ンなどの内燃機関に対しガス燃料を効率よく供給するこ
とができず、内燃機関の性能を十分に引き出すことがで
きないことになる。
【0006】また、全てのガス燃料がシートを介してそ
のノズル側面に導かれるため、シートに複雑な複数の穴
部や溝を形成する必要があり、シートの形状が非常に複
雑なものとなる。このため、シートの強度が低下する
上、加工コストが増大することになる。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、シートの半径方向内
側に対しガス燃料を効率よく供給して内燃機関の性能を
十分に引き出すことができるとともに、シートの強度を
向上させかつ加工コストを低廉化し得るガス燃料供給弁
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係わる発明が講じた解決手段は、燃料供
給源からのガス燃料を内燃機関に供給するガス燃料供給
弁として、内燃機関に対しガス燃料を供給するノズル
と、このノズルに対し弁軸方向から対向するリテーナ
と、ノズルとリテーナとの間において弁軸方向へ移動可
能に介装され、ノズルに対し接離するシートとを備え
る。上記リテーナに燃料供給源からのガス燃料をシート
の外周面に導く導入路を設けるとともに、上記ノズルに
燃料供給源からのガス燃料をシートのノズル側面に導く
導入路を設け、上記各導入路を、ノズルに対してシート
が離間する開放時に内燃機関に対しガス燃料を供給する
一方、ノズルに対してシートが当接する閉塞時に内燃機
関に対するガス燃料の供給を不能となるようにする。そ
して、ガス燃料を、リテーナの導入路を介してシートの
最外周部から供給する一方、ノズルの導入路を介してシ
ートの半径方向内側から供給するようにしている。
【0009】請求項1の場合、燃料供給源からのガス燃
料は、シートを挟んでリテーナ側とノズル側とに分けら
れる。そして、シートよりもリテーナ側に分けられたガ
ス燃料がリテーナの導入路に、シートよりもノズル側に
分けられたガス燃料がノズルの導入路にそれぞれ導か
れ、シートの開放時に双方の導入路からのガス燃料が合
流して内燃機関に供給されることになる。
【0010】その場合、ガス燃料は、リテーナの導入路
を介してシートの最外周部から供給されるので、リテー
ナの導入路がシートの最外周部まで延びる短いものであ
ったとしても、シートの開放時には、この導入路を介し
てシートの半径方向外方に近い最外周部から円滑に供給
されることになる。一方、ガス燃料は、ノズルの導入路
を介してシートの半径方向内側から供給されるので、リ
テーナの導入路を弁軸付近(ボルト付近)まで延ばす必
要がなく、ガス燃料がノズルの導入路を介してシートの
半径方向内側から効率よく供給されることになる。これ
により、内燃機関の性能を十分に引き出すことが可能と
なる。
【0011】しかも、ガス燃料が、リテーナの導入路を
介してシートの最外周部に、ノズルの導入路を介してシ
ートのノズル側面にそれぞれ導かれることにより、シー
トには導入路をシートのノズル側面に開口させる穴部や
溝を形成する必要がなく、シートの形状が非常に簡単な
ものとなる。このため、シートの強度が向上する上、加
工コストが低廉化されることになる。
【0012】請求項2に係わる発明が講じた解決手段
は、請求項1記載の発明の構成要件に加えて、シートを
無孔無溝の板状物により構成する。さらに、ノズルのシ
ート側面に弁軸と同心円上の溝を凹設し、この溝の底部
を、その周方向においてノズルの導入路に対し連通させ
たものである。
【0013】請求項2の場合には、ガス燃料は、ノズル
の導入路から溝を介してシートのノズル側面に導かれる
ので、ガス燃料を供給し難いシートの半径方向内側に対
してガス燃料が円滑に導かれ、リテーナの導入路による
シートの最外周部(半径方向外側)へのガス燃料の導入
と相俟って、シートの開放時にはガス燃料がトータルで
供給され易いものとなる。
【0014】しかも、シートが無孔無溝の板状物により
構成されているので、シートの形状がより簡単なものと
なる。このため、シートの強度が一層向上する上、加工
コストもさらに低廉化されることになる。
【0015】さらに、無孔無溝の板状物よりなるシート
であれば、厚み(弁軸方向の寸法)を薄くすることも可
能となり、シートが軽量化されて、シート開閉時の応答
性(開閉スピード)が非常に向上することになる。
【0016】また、溝が弁軸と同心円上に設けられてい
ることにより、シートが弁軸回りに回転しても、常にノ
ズルの導入路を溝を介してシートのノズル側面に開口さ
せることが可能となる。
【0017】請求項3に係わる発明が講じた解決手段
は、請求項2記載の発明の構成要件に加えて、シートを
弁軸方向へ移動させる可動片に対しボルトによって弁軸
方向ノズル側からシートを締結する。そして、ノズルの
導入路にノズル内を弁軸と直交する方向に貫通する貫通
孔を設け、この貫通孔を、弁軸方向から見てノズルの中
心部付近が細くなるように形成し、上記ボルトの頭部を
ノズル内に収容するボルト収容穴部に対し連通させたも
のである。
【0018】請求項3の場合、ノズルの導入路からのガ
ス燃料は、貫通孔を通ってスムーズに流れ、ボルト収容
穴部からシートの半径方向内側に非常にスムーズに導か
れることになる。
【0019】しかも、ノズル内を貫通する貫通孔によっ
て溝の底部に対する連通箇所が増え、ボルト収容穴部と
相俟って、ノズルの導入路からのシートのノズル側面に
対するガス燃料供給用のポート数が十分に確保されるこ
とになる。
【0020】さらに、貫通孔は、弁軸方向から見てノズ
ルの中心部付近が細くなっていることにより、ノズルの
半径方向内側において内燃機関側に開口する燃料ガス排
出用経路の開口面積が確保され、シートの半径方向内側
から排出されるガス燃料を内燃機関に対しスムーズに供
給することが可能となる。
【0021】請求項4に係わる発明が講じた解決手段
は、請求項2記載の発明の構成要件に加えて、シートを
弁軸方向へ移動させる可動片に対しボルトによって弁軸
方向ノズル側からシートを締結する。そして、ノズルの
導入路にノズル内を弁軸と直交する方向に貫通する貫通
孔を設け、この貫通孔を、弁軸方向から見てノズルの半
径方向内側に行くに従い幅が漸減するように形成し、上
記ボルトの頭部をノズル内に収容するボルト収容穴部に
対し連通させたものである。
【0022】請求項4の場合、ノズルの導入路からのガ
ス燃料は、ノズルの半径方向外側において大きく開口す
る貫通孔にスムーズに流れ込み、この貫通孔を通ってボ
ルト収容穴部からシートの半径方向内側に非常にスムー
ズに導かれることになる。
【0023】しかも、ノズル内を貫通する貫通孔によっ
て溝の底部に対する連通箇所が増え、上記請求項3の場
合と同様に、ノズルの導入路からのシートのノズル側面
に対するガス燃料供給用のポート数が十分に確保される
ことになる。
【0024】さらに、貫通孔は、弁軸方向から見てノズ
ルの半径方向内側に行くに従い幅が漸減していることに
より、ノズルの半径方向内側において内燃機関側に開口
する燃料ガス排出用経路の開口面積が漸増し、シートの
半径方向内側から排出されるガス燃料を内燃機関に対し
スムーズに供給することが可能となる。
【0025】請求項5に係わる発明が講じた解決手段
は、請求項1記載の発明の構成要件に加えて、ノズルの
シート側面に弁軸と同心円上の複数の溝を設け、これら
の溝を、内燃機関側および燃料供給源側に対し交互に連
通させたものである。
【0026】請求項5の場合、ノズルの導入路からのガ
ス燃料は、シートのノズル側面に対し弁軸と同心円上の
溝内を周方向に導かれ、シート開放時にこの溝(燃料供
給源側に連通する溝)と同心円上で隣接する溝(内燃機
関側に連通する溝)に対しその周方向から満遍なく効率
よく導入されることになる。
【0027】請求項6に係わる発明が講じた解決手段
は、請求項1記載の発明の構成要件に加えて、ノズルの
シート側面に弁軸と同心円上の複数の溝を設け、これら
の溝を、シートの半径方向内側において、内燃機関側お
よび燃料供給源側に対し交互に連通させたものである。
【0028】請求項6の場合、ノズルの導入路からのガ
ス燃料は、シートの半径方向内側において弁軸と同心円
上の溝内を周方向に導かれ、シート開放時にこの溝(燃
料供給源側に連通する溝)と同心円上で隣接する溝(内
燃機関側に連通する溝)に対しその周方向から満遍なく
効率よく導入されることになる。
【0029】また、これらの溝は、ノズルの中心部付近
まで形成することが可能となり、ガス燃料をシートの半
径方向内側に対し効率よく導く上で非常に有利なものと
なる。
【0030】請求項7に係わる発明が講じた解決手段
は、請求項1記載の発明の構成要件に加えて、ノズルの
反シート側面に、弁軸と直交する直交線に対し線対称と
なるほぼ半月状の一対の穴部を凹設する。一方、ノズル
のシート側面に、上記各穴部に対し連通する溝を設けた
ものである。
【0031】請求項7の場合、シートのノズル側面に導
かれたガス燃料は、シート開放時にノズルのシート側面
の溝に流れ込み、この溝から大きな半月状の各穴部を介
して内燃機関側にスムーズに供給されることになる。
【0032】また、各穴部は、弁軸と直交する直交線に
対し線対称に設けられているので、ノズル内において直
交線方向に延びる貫通孔(導入路)に対し干渉すること
なく各穴部が容易に形成されることになる。
【0033】請求項8に係わる発明が講じた解決手段
は、請求項2、請求項5〜請求項7のいずれか1つに記
載の発明の構成要件に加えて、溝の周縁を、その開口面
積を拡大させるように面取り状に切り欠いたものであ
る。
【0034】請求項8の場合、強度的に弱い溝の周縁が
面取り状に切り欠かれているので、シート(ノズル側
面)との当接による溝の周縁での割れなどが防止され、
ノズルの強度を高めることが可能となる。
【0035】また、溝の周縁での開口面積が拡大されて
いるので、シートの開放時、溝からのガス燃料が非常に
排出しやすいものとなる一方、この排出されたガス燃料
が溝に対し非常に供給しやすいものとなる。
【0036】請求項9に係わる発明が講じた解決手段
は、請求項3または請求項4記載の発明の構成要件に加
えて、ノズルの外周面側に周方向に連続する周囲溝を設
け、この周囲溝を、ノズルの貫通孔に対し半径方向外側
から連通させたものである。
【0037】請求項9の場合、ノズルの導入路からのガ
ス燃料は、周囲溝を通って貫通孔の両端からシートの半
径方向内側に向かって効率よくスムーズに導かれること
になる。
【0038】さらに、請求項10に係わる発明が講じた
解決手段は、請求項1記載の発明の構成要件に加えて、
リテーナのシート側面に、ノズルに対してシートが離間
する開放時にシートを受け止めるシート受け部を設け
る。そして、このシート受け部よりも半径方向内側にお
いて互いに対応するリテーナとシートとの間に、ノズル
に対しシートを当接させる方向に付勢する単一の付勢ス
プリングを縮装し、この付勢スプリングを、その伸縮軸
が弁軸と同心上となるように弁軸周りに設けたものであ
る。
【0039】請求項10の場合、シートは、複数の付勢
スプリングを用いることなく、単一の付勢スプリングに
よって閉塞方向に付勢される。このため、リテーナとシ
ートとの間において複数の付勢スプリングのレイアウト
などに悩まされることがなく、簡単かつ低コストな付勢
スプリングを提供することが可能となる。
【0040】しかも、付勢スプリングは、シート開放時
にシートを受け止めるリテーナのシート受け部よりも半
径方向内側に設けられているので、シート受け部が付勢
スプリングとの干渉を回避しつつ半径方向内方側に近付
けられることになり、シート開放時にリテーナのシート
受け部に当接するシートの衝撃を半径方向内方側におい
て効率よく緩和させることが可能となる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0042】<<第1の実施の形態>>図1は本発明の
第1の実施形態に係わるガス燃料供給弁を示している。
【0043】図1において、ガス燃料供給弁Xは、ガス
燃料を内燃機関としての多気筒のエンジン(図示せず)
に供給するものであって、ガス燃料をエンジンに供給す
るノズル1と、このノズル1に対し弁軸m方向から対向
するリテーナ2と、ノズル1とリテーナ2との間におい
て弁軸m方向へ移動可能に介装され、ノズル1に対し接
離するシート3とを具備している。このノズル1、リテ
ーナ2およびシート3によって、ガス燃料供給弁本体X
aが構成されている。また、上記エンジンは、列車、船
舶および発電所用のみならず、往復動式空気圧縮機およ
びガス圧縮機といった各種圧縮機などに使用される。以
下、上に述べたガス燃料供給弁Xの構成について個別に
詳細に説明する。
【0044】<ハウジング>ハウジングX11は、図1
に示すように、ガス供給マニホールドM1の下流端が連
結されるガス燃料導入口X11aを一側方(図1では左
側)に備えている。また、ハウジングX11は、エンジ
ンの気筒に対し吸気を供給する吸気マニホールドM2の
途中に開口するガス燃料排出口X11bを下部に備えて
いる。そして、ハウジングX11内には、ガス燃料導入
口X11aおよびガス燃料排出口X11bに対しそれぞ
れ連通するように上下方向に貫通する空間X11cが設
けられ、この空間X11c内にガス燃料供給弁本体Xa
(ノズル1、リテーナ2およびシート3)が収容されて
いる。
【0045】さらに、ハウジングX11の上面側には、
図示しないが、透磁性の高い磁気コアが設けられてい
る。このコアは、矩形のブロックの形状を持ち、コイル
を支持するための円形のチャンネルを有している。コイ
ルは、コアを包囲するように巻付けられ、強い磁界を発
生させるようになされている。そして、コアは、シート
3を弁軸m方向上側へ移動させる可動片としてのアーマ
チュア4の真上にこのアーマチュア4とほとんど接触し
た状態で配置され、強い磁界によってアーマチュア4を
迅速に引き付け、これによってシート3をノズル2から
離してガス燃料供給弁Xを開弁させ、ガス燃料導入口X
11aとガス燃料排出口X11bとを互いに連通させる
ようにしている。この場合、ガス燃料導入口X11aに
供給されるガス燃料の圧力は、吸気マニホールドM2途
中の圧力P1よりも高いP2(>P1)に設定され、ガ
ス燃料供給弁Xの開弁時にガス燃料供給弁Xを通ったガ
ス燃料が吸気マニホールドM2内にスムーズかつ迅速に
供給されるようになされている。
【0046】<ノズル>ノズル1は、図1に示すよう
に、略円盤状に形成され(図3および図4参照)、その
下側部分の外周面がOリングX11dを介してガス燃料
排出口X11bにシールされた状態で、止め輪X11e
によって下方(吸気マニホールドM2側)に抜け落ち不
能に装着されている。このノズル1には、ガス供給マニ
ホールドM1からガス燃料導入口X11aに導入された
ガス燃料(図1では破線矢印で示す)をシート3の下方
からシート3のノズル側面3aに導く導入路11が設け
られている。この導入路11は、図2〜図4に示すよう
に、ノズル1の上側部分内を弁軸mと直交する直交線n
方向(図2〜図4では左右方向)に貫通する貫通孔12
を備えている。この貫通孔12の一端(図1〜図3では
左端)は、ガス供給マニホールドM1に対向するように
ガス燃料導入口X11aに開口している。そして、貫通
孔12は、弁軸m方向から見てノズル1の中心部付近
(後述する半径方向内側の環状溝15aの内周面付近)
から弁軸m(後述するボルト収容穴部17)に近づくに
従い幅が漸減するように細く形成されている。
【0047】また、図3に示すように、ガス燃料排出口
X11bに対し露呈するノズル1の反シート側面1a
(図1、図2および図5では下側の面)には、直交線n
に対し線対称となるほぼ半月状の一対の穴部としての半
月穴部13,13が凹設されている。一方、図2、図4
および図5にも示すように、ノズル1のシート側面1b
(図1、図2および図5では上側の面)には、弁軸mと
同心円上に凹む溝としての環状溝14a,14b,14
cが半径方向内側から所定間隔置きにそれぞれ凹設され
ている。この各環状溝14a〜14cは、図3および図
5にも示すように、その底部がそれぞれ上記各半月穴部
13に対し連通口13a,…を介して連通している。
【0048】そして、図1、図2および図4に示すよう
に、ノズル1のシート側面1bには、最も半径方向内側
の環状溝14aと半径方向中央の環状溝14bとの間に
おいて弁軸mと同心円上に凹む溝としての環状溝15a
が、半径方向中央の環状溝14bと最も半径方向外側の
環状溝14cとの間において弁軸mと同心円上に凹む溝
としての環状溝15bがそれぞれ凹設されている。この
各環状溝15a,15bは、図3および図5に示すよう
に、その底部が上記貫通孔12(ガス供給マニホールド
M1側)に対しそれぞれ連通口12a,12aを介して
連通している。そして、各半月穴部13に対し連通する
各環状溝14a〜14cと、貫通孔12に対し連通する
各環状溝15a,15bとは、ノズルの半径方向所定間
隔置きに交互に設けられている。この場合、ノズル1の
導入路11からのガス燃料は、環状溝15a,15b内
においてそれぞれ周方向に導かれ、シート3開放時にこ
の各環状溝15a,15bと半径方向内外両側にそれぞ
れ隣接する環状溝14a〜14cに対しその周方向から
満遍なく導入されることになる。また、これらの環状溝
14a〜14c,15a,15bのうち、環状溝14a
および15aは、ノズル1の中心部付近に形成され、ガ
ス燃料をシート3の半径方向内側に対し効率よく導く上
で非常に有利なものとなる。
【0049】図1に示すように、ノズル1の上側部分の
外周面側、つまりノズル1の上側部分と対応するハウジ
ングX11の空間X11cの内周面には、周方向に連続
する環状の周囲溝16が設けられている。この周囲溝1
6は、ガス燃料導入口X11a(ノズル1の導入路1
1)に対しガス燃料導入可能に連通している。この周囲
溝16には、貫通孔12の他端(図1〜図3では右端)
が開口している。この場合、ノズル1の導入路11から
のガス燃料は、貫通孔12の両端からシート3の半径方
向内側に向かって効率よくスムーズに導かれることにな
る。
【0050】また、ノズル1のシート側面1bの中心位
置(最も内側の環状溝14aよりも半径方向内側)に
は、後述するボルトBTの頭部BTaをノズル1内に収
容するボルト収容穴部17が凹設されている。このボル
ト収容穴部17は、シート3に対し当接する当接面上に
位置し、図2に示すように、その底部が上記貫通孔12
に対し連通口12b,12bを介して連通している。そ
して、図1に示すように、ボルト収容穴部17は、ボル
トBTの頭部BTaを収容した状態で、ボルトBTの頭
部BTaの周囲に隙間Sを有し、この隙間Sを介して貫
通孔12からのガス燃料がシート3のノズル側面3aに
導入されるようになっている。この場合、ノズル1内の
貫通孔12が連通口12bを介してボルト収容穴部17
と連通しているので、ノズル1の導入路11からのガス
燃料は、貫通孔12を通ってスムーズに流れ、ボルト収
容穴部17からシート3の半径方向内側に非常にスムー
ズに導かれることになる。しかも、ノズル1側からのガ
ス燃料の供給系路としてボルト収容穴部17が利用さ
れ、ノズル1の中心部付近(弁軸m付近)を有効利用す
ることが可能となる。
【0051】さらに、図1〜図3および図5に示すよう
に、上記ノズル1のシート側面1bに開口する各環状溝
14a〜14c,15a,15bおよびボルト収容穴部
17の周縁は、その開口面積を拡大させるように面取り
状に切り欠かれている。そして、図1に示すように、上
記ノズル1の導入路11は、貫通孔12と、この貫通孔
12に対し連通する環状溝15a〜15cと、周囲溝1
6と、ボルト収容穴部17の隙間Sとによって構成され
ている。この場合、図1に破線矢印で示すように、ノズ
ル1の導入路11は、ガス燃料導入口X11aに導入さ
れたガス燃料を貫通孔12の一端側、および周囲溝16
を介して貫通孔12の他端側からそれぞれ貫通孔12内
に導入し、この貫通孔12内に導入されたガス燃料を各
環状溝15a〜15cおよびボルト収容穴部17の隙間
Sを介してシート3のノズル側面3aに導くようになさ
れている。
【0052】<リテーナ>リテーナ2は、図1に示すよ
うに、ノズル1とほぼ同一径の略円盤状に形成されてい
る(図6および図7参照)。リテーナ2のシート側面2
a(図1および図8では下面側)には、図8にも示すよ
うに、ノズル1に対してシート3が離間する開放時にシ
ート3を受け止めるシート受け部21が設けられてい
る。このシート受け部21は、リテーナ2のシート側面
2aの半径方向内側に位置し、図7に示すように、略円
筒状に形成されている。
【0053】また、リテーナ2は、図1に示すように、
その上側部分の外周面がハウジングX11の空間X11
cの上部(ガス燃料導入口X11aよりも上側)に2本
の位置決めピン(図示せず)によって位置決めされた状
態で取り付けられるようになっている。このリテーナ2
には、ガス供給マニホールドM1からガス燃料導入口X
11aに導入されたガス燃料をシート3の上方からシー
ト3のノズル側面3aに導く導入路22が設けられてい
る。この導入路22は、図7および図8にも示すよう
に、シート受け部21よりも半径方向外側に位置するシ
ート3のリテーナ側面3bの半径方向外側部分およびシ
ート3の外周面をガス供給マニホールドM1に対し連通
させる連通部23を備えている。この連通部23(シー
ト受け部21の半径方向外側)は、図7に示すように、
シート受け部21の周方向90°置きの4箇所に開口す
る開口21aを介してシート受け部21の半径方向内側
に対し連通している。さらに、図1、図6〜図8にも示
すように、リテーナ2の中心部には、アーマチュア4の
ボス部41を遊嵌状態で挿通可能とするアーマチュア挿
通孔24が設けられている。そして、図1に示すよう
に、上記リテーナ2の導入路22は、連通部23と、シ
ート受け部21の各開口21aとによって構成されてい
る。
【0054】<シート>シート3は、ノズル1およびリ
テーナ2よりも若干小径となる円盤状に形成されている
(図10および図11参照)。シート3のリテーナ側面
3b(図1および図12では上面側)には、図1および
図11にも示すように、半径方向外側部分よりも半径方
向内側部分が厚肉となる段差部31が設けられている。
この場合、図1に破線矢印で示すように、リテーナ2の
導入路22は、ガス燃料導入口X11aに導入されたガ
ス燃料を連通部23内に導入し、この連通部23内に導
入されたガス燃料をシート3の外周面3cに導くように
なされている。
【0055】図1、図9〜図11に示すように、シート
3の中心部には、ボルトBTの脚部BTbを挿通可能と
する挿通孔32が設けられている。また、図1に示すよ
うに、上記リテーナ2のシート受け部21よりも半径方
向内側において互いに対向するリテーナ2のシート側面
2aとシート3の段差部31よりも半径方向外側のリテ
ーナ側面3bとの間には、ノズル1のシート側面1bに
対しシート3を当接させる方向(図1では下方)に付勢
する単一の付勢スプリングSPが縮装されている。この
付勢スプリングSPは、その伸縮軸(図示せず)が弁軸
mと同心上となるように弁軸m周りに設けられている。
【0056】ここで、ガス燃料供給弁Xによるガス燃料
の供給経路について説明する。この場合、ガス燃料供給
弁Xは、図1の左側部分に示すように、閉弁状態とされ
ているものとする。
【0057】先ず、ガス供給マニホールドM1を介して
供給されるガス燃料は、ハウジングX11のガス燃料導
入口X11aから導かれると、シート3を挟んでリテー
ナ2側とノズル1側とに上下に分けられる。
【0058】このとき、シート3よりもノズル1側(下
側)に分けられたガス燃料が、ノズル1の導入路11を
介してシート3のノズル側面3aに導入される。つま
り、図1に破線矢印で示すように、ガス燃料導入口X1
1aに導入されたガス燃料は、貫通孔12の一端側(図
1では左側)および周囲溝16を介して貫通孔12の他
端側(図1では右側)から貫通孔12内に導入され、こ
の貫通孔12内に導入されたガス燃料が環状溝15a,
15bおよびボルト収容穴部17の隙間Sを介してシー
ト3のノズル側面3aの半径方向内側に導かれる。
【0059】一方、シート3よりもリテーナ2側(上
側)に分けられたガス燃料は、リテーナ2の導入路22
からシート3のノズル側面3aに導入される。つまり、
図1に破線矢印で示すように、ガス燃料導入口X11a
に導入されたガス燃料は、連通部23内に導入され、こ
の連通部23内に導入されたガス燃料がシート3の外周
面3c(最外周部)に導かれる。このとき、各導入路1
1,22からシート3のノズル側面3aおよび外周面3
cにそれぞれ導かれたガス燃料は、吸気マニホールドM
2途中の圧力P1よりも高いP2(>P1)に設定さ
れ、この設定圧(P2)で、シート3のノズル側面3a
および外周面3cに対しそれぞれ作用している。
【0060】そして、ガス燃料供給弁Xを開弁するに当
たってコアに強い磁界を発生させると、この強い磁界に
よってアーマチュア4が迅速に引き付けられ、シート3
が付勢スプリングSPの付勢力に抗してノズル1のシー
ト側面1bから離間して開放(たとえば略0.4mm程
度)することによって、ガス燃料供給弁Xが開弁する。
【0061】すると、ノズル1の導入路11からのガス
燃料は、各環状溝15a,15bおよびボルト収容穴部
17の隙間Sから、低圧側となるシート3のノズル側面
3aの各環状溝14a〜14cに対し積極的に流入す
る。一方、リテーナ2の導入路22からのガス燃料は、
シート3の外周面3c(連通部23)から最も外側の環
状溝14cに対し積極的に流入する。
【0062】このノズル1の各環状溝14a〜14cに
流入したガス燃料は、各連通孔13aを介して各半月穴
部13に流入し、この各半月穴部13を介してハウジン
グX11のガス燃料排出口X11bから吸気マニホール
ドM2に排出され、この吸気マニホールドM2を介して
エンジンの気筒に供給される。
【0063】その後、ガス燃料供給弁Xの開弁時間が経
過すると、コアの磁界を消磁させ、アーマチュア4を付
勢スプリングSPの付勢力によって下方に付勢してシー
ト3をノズル1のシート側面1bに当接させて閉塞する
ことによって、ガス燃料供給弁Xが閉弁する。これによ
って、各導入路11,22からシート3のノズル側面3
aおよび外周面3cにそれぞれ導かれるガス燃料は、シ
ート3のノズル側面3aによって遮断され、エンジンの
気筒に対するガス燃料の供給が不能となる。
【0064】本実施形態の場合、ガス燃料はガス燃料導
入口X11aにおいてリテーナ2側とノズル1側とに分
けられる。そして、リテーナ2の導入路22から導入さ
れるガス燃料は、シート3の外周面3cから直接シート
3の半径方向外側に導かれるので、リテーナ2の導入路
22からのガス燃料が細い孔を通ることなくシート3の
外周面3cからシート3のノズル側面3aの最外周部に
導入される。一方、ノズル1の導入路11から導入され
るガス燃料は、一端側および周囲溝16を介した他端側
から貫通孔12内に導入され、環状溝15a,15bお
よびボルト収容穴部17の隙間Sを介してシート3のノ
ズル側面3aの半径方向内側に導かれる。これにより、
リテーナ2の導入路22を弁軸m付近(ボルトBT付
近)まで延ばす必要がなく、ガス燃料がノズル1の導入
路11を介してシート3の半径方向内側に対し効率よく
導かれることになる。この結果、エンジンの気筒に対す
るガス燃料の供給がスムーズかつ効率よく行われ、エン
ジンの性能を十分に引き出すことができることになる。
【0065】しかも、ガス燃料が、リテーナ2の導入路
22を介してシート3の外周面3cに、ノズル1の導入
路11を介してシート3のノズル側面3aにそれぞれ導
かれることにより、シート3は孔や溝を設ける必要のな
い無孔無溝の円板状のものに形成され、シート3の形状
が非常に簡単なものとなり、シート3の強度を向上させ
ることができる上、加工コストを低廉化させることがで
きる。さらに、無孔無溝のシート3であれば、厚み(弁
軸m方向の寸法)を薄くすることも可能となり、シート
3が軽量化されて、シート3開閉時の応答性(開閉スピ
ード)を非常に向上させることができる。
【0066】そして、ノズル1のシート側面1bの各環
状溝15a,15bは弁軸mと同心円上に設けられてい
るので、シート3が弁軸m回りに回転しても、常にノズ
ル1の導入路11(貫通孔12)を各環状溝15a,1
5bに連通口12aを介して開口させることができる。
しかも、ノズル1内を貫通する貫通孔12によって各環
状溝15a,15bの連通口12aの数が増え、ボルト
収容穴部17の連通口12bと相俟って、ノズル1の導
入路11からのシート3のノズル側面3に対するガス燃
料供給用のポート数、つまり環状溝15a,15bおよ
びボルト収容穴部17といったポートの数を十分に確保
することができる。
【0067】また、各半月穴部13は、ノズル1反シー
ト側面1aにおいて弁軸mと直交する直交線nに対し線
対称に凹設され、連通口13aを介してノズル1のシー
ト側面1bの各環状溝14a〜14cと連通しているの
で、シート3のノズル側面3aに導かれたガス燃料は、
シート3開放時にノズル1のシート側面1bの各環状溝
14a〜14cに流れ込み、この各環状溝14a〜14
cから大きな各半月穴部13を介してエンジンの気筒側
(吸気マニホールドM2側)にスムーズに供給されるこ
とになる。そして、各環状溝14a〜14cも弁軸mと
同心円上に設けられているので、シート3開放時にシー
ト3が弁軸m回りに回転しても、常に各環状溝14a〜
14cを連通口13aを介して各半月状穴部13に開口
させることができる。しかも、各半月穴部13が、弁軸
mと直交する直交線nに対し線対称に設けられているこ
とにより、ノズル1内において直交線n方向に延びる貫
通孔12に対し干渉することなく容易に形成することが
できる。
【0068】さらに、リテーナ2のシート受け部21よ
りも半径方向内側において互いに対向するリテーナ2の
シート側面2aとシート3の段差部31よりも半径方向
外側のリテーナ側面3bとの間に単一の付勢スプリング
SPが縮装されていることにより、リテーナ2とシート
3との間において付勢スプリングSPのレイアウトなど
に悩まされることがなく、簡単かつ低コストな付勢スプ
リングSPを提供することができる。しかも、この付勢
スプリングSPは、その伸縮軸(図示せず)が弁軸mと
同心上となるように弁軸m周りに設けられているので、
リテーナ2の導入路22が付勢プリングSPと干渉する
ことなく半径方向外方側において自由にレイアウトする
ことが可能となり、リテーナ2の導入路22のレイアウ
トの自由度を高めることができる。
【0069】加えて、リテーナ2のシート受け部21よ
りも半径方向内側に付勢スプリングSPが設けられてい
るので、シート受け部21は、付勢スプリングSPとの
干渉を回避しつつ半径方向内方側に近付けられることに
なり、シート3開放時にリテーナ2のシート受け部21
に当接するシート3の衝撃を半径方向内方側において効
率よく緩和させることができる。
【0070】さらにまた、貫通孔12は、弁軸m方向か
ら見て半径方向内側の環状溝15aの内周面付近からボ
ルト収容穴部17に近づくに従い幅が漸減するように細
く形成されているので、ガス燃料排出口X13b側(吸
気マニホールドM2側)に開口する各半月穴部13の半
径方向内側における開口面積が確保され、シート3の半
径方向内側から排出されるガス燃料を吸気マニホールド
M2に対しスムーズに供給することができる。
【0071】そして、各環状溝14a〜14c,15
a,15bおよびボルト収容穴部17の周縁は、その開
口面積を拡大させるように面取り状に切り欠かれている
ので、シート3(ノズル側面3a)との当接による各環
状溝14a〜14c,15a,15bおよびボルト収容
穴部17の周縁での割れなどが防止され、ノズル1の強
度を高めることができる。また、各環状溝14a〜14
c,15a,15bおよびボルト収容穴部17の周縁で
の開口面積が拡大されることにより、シート3の開放
時、各環状溝15a,15bおよびボルト収容穴部17
からのガス燃料を非常に排出しやすいものにすることが
できる一方、この排出されたガス燃料を各環状溝14a
〜14cに対し非常に供給しやすいものにすることがで
きる。
【0072】<<第2の実施の形態>>次に、本発明の
第2の実施形態に係わるガス燃料供給弁を図12〜図1
4に基づいて説明する。
【0073】この実施形態では、上記第1の実施形態の
ノズルの貫通孔および反シート側面の穴部の形状を変更
している。なお、ノズルの貫通孔および穴部を除くその
他の構成は、第1の実施形態の場合と同じであり、同一
の符号を付してその説明を省略する。
【0074】すなわち、図12および図13に示すよう
に、ノズル1´の貫通孔12´は、弁軸m方向から見て
ノズル1´の半径方向内側に行くに従い幅が漸減するよ
うに、ボルト収容穴部17に要部分が位置する一対の扇
を直交線n方向に並べた形状に形成されている。このノ
ズル1´の貫通孔12´は、ボルト収容穴部17に対し
連通口12b´を介して連通している。また、図12に
示すように、ノズル1´のシート側面1b´の環状溝1
5a,15bは、その底部が上記貫通孔12´に対しそ
れぞれ2つの連通口12a´を介して連通している。そ
して、ノズル1´の導入路11´は、貫通孔12´と、
この貫通孔12´と2つの連通孔12a´を介して連通
する環状溝15a,15bと、ボルト収容穴部17の隙
間S(図1参照)とによって構成されている。この場
合、ノズル1´の導入路11´は、ガス燃料導入口X1
1aに導入されたガス燃料を貫通孔12´の一端側から
導入し、この貫通孔12´内に導入されたガス燃料を環
状溝15a,15bおよびボルト収容穴部17の隙間S
を介してシート3のノズル側面3aにスムーズに導くよ
うになされている。
【0075】また、ガス燃料排出口X11bに対し露呈
するノズル1´の反シート側面1a´(図14では下側
の面)には、直交線nに対し線対称となる扇状の一対の
穴部18,18が凹設されている。そして、図12およ
び図13に示すように、ノズル1´のシート側面1b´
(図14では上側の面)の環状溝14a,14b,14
cは、その底部がそれぞれ上記各穴部18(エンジンの
気筒側)に対し連通口18a,…を介して連通してい
る。
【0076】この実施形態の場合、ノズル1´の導入路
11´からのガス燃料は、ノズル1´の半径方向外側に
おいて大きく開口する貫通孔12´にスムーズに流れ込
み、この貫通孔12´を通って各環状溝15a,15b
およびボルト収容穴部17からシート3の半径方向内側
に非常にスムーズに導かれることになる。
【0077】しかも、ノズル1´内を貫通する扇状の貫
通孔12´によって各環状溝15a,15bの底部に対
する各連通口12a´の開口面積が増大し、ノズル1´
の導入路11´からのシート3のノズル側面3aに対す
るガス燃料供給用のポート径が十分に確保されることに
なる。
【0078】さらに、貫通孔12´は、弁軸m方向から
見てノズル1´の半径方向内側に行くに従い幅が漸減し
ていることにより、ガス燃料排出口X13b側(吸気マ
ニホールドM2側)に開口する各穴部18の半径方向内
側における開口面積が確保され、シート3の半径方向内
側から排出されるガス燃料を吸気マニホールドM2に対
しスムーズに供給することができる。
【0079】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1におけ
るガス燃料供給弁によれば、燃料供給源からのガス燃料
を、シートを挟んでリテーナ側とノズル側とに分け、リ
テーナ側のガス燃料をシートの最外周部から供給する一
方、ノズル側のガス燃料をノズルの導入路を介してシー
トの半径方向内側から供給するので、ガス燃料を効率よ
く内燃機関に供給し、内燃機関の性能を十分に引き出す
ことができる。しかも、導入路をシートのノズル側面に
開口させる穴部や溝をシートに形成不要とし、シートの
形状を非常に簡単なものにして、シートの強度を向上さ
せることができる上、加工コストを低廉化させることが
できる。
【0080】本発明の請求項2におけるガス燃料供給弁
によれば、ノズルのシート側面に弁軸と同心円上の溝を
凹設することで、ガス燃料を供給し難いシートの半径方
向内側に対してガス燃料を円滑に導き、リテーナの導入
路によるシートの最外周部へのガス燃料の導入と相俟っ
て、シートの開放時にガス燃料をトータルで供給し易い
ものにすることができる。しかも、シートを無孔無溝の
板状物により構成することで、シートの形状をより簡単
なものとし、シートの強度を一層向上させることができ
る上、加工コストもさらに低廉化させることができる。
加えて、シートの厚みを薄くし、シートを軽量化させ
て、シート開閉時の応答性を非常に向上させることもで
きる。さらに、シートの弁軸回りの回転とは無関係に、
常にノズルの導入路を溝を介してシートのノズル側面に
開口させることができる。
【0081】本発明の請求項3におけるガス燃料供給弁
によれば、ノズルの導入路の貫通孔をノズル内のボルト
収容穴部に対し連通させることで、ノズルの導入路から
のガス燃料を貫通孔にスムーズに流し、ボルト収容穴部
からシートの半径方向内側に非常にスムーズに導くこと
ができる。また、ボルト収容穴部によってノズルの中心
部付近を有効利用することができる。しかも、貫通孔に
よって溝の底部に対する連通箇所を増加させ、ボルト収
容穴部と相俟って、ガス燃料供給用のポート数を十分に
確保することができる。さらに、貫通孔の中心部付近を
細くすることで、燃料ガス排出用経路の開口面積を確保
し、ガス燃料を内燃機関に対しスムーズに供給すること
ができる。
【0082】本発明の請求項4におけるガス燃料供給弁
によれば、ノズル内の貫通孔の幅をノズルの半径方向内
側に行くに従い漸減させることで、ノズルの半径方向内
側における燃料ガス排出用経路の開口面積を漸増させ、
ガス燃料を内燃機関に対しスムーズに供給することがで
きる。
【0083】本発明の請求項5におけるガス燃料供給弁
によれば、ノズルのシート側面の弁軸と同心円上の複数
の溝を、内燃機関側および燃料供給源側に対し交互に連
通させることで、ノズルの導入路からのガス燃料を溝を
介して周方向に導き、シート開放時にこの溝と隣接する
溝に対しその周方向から満遍なく導入することができ
る。
【0084】本発明の請求項6におけるガス燃料供給弁
によれば、ノズルのシート側面の弁軸と同心円上の複数
の溝を、シートの半径方向内側にて内燃機関側および燃
料供給源側に対し交互に連通させることで、ノズルの導
入路からのガス燃料をシートの半径方向内側の溝を介し
て周方向に導き、シート開放時にこの溝と隣接する溝に
対しその周方向から満遍なく導入することができる。ま
た、各溝をノズルの中心部付近まで形成することがで
き、ガス燃料をシートの半径方向内側に対し効率よく導
く上で非常に有利なものとなる。
【0085】本発明の請求項7におけるガス燃料供給弁
によれば、ノズルのシート側面の溝をノズルの反シート
側面の半月状の一対の穴部に対し連通させることで、シ
ート開放時にノズルのシート側面の溝に流れ込むガス燃
料を大きな半月状の各穴部を介して内燃機関側にスムー
ズに供給することができる。また、各穴部を直交線に対
し線対称に設けることで、ノズル内において直交線方向
に延びる導入路に対し干渉することなく各穴部を容易に
形成することができる。
【0086】本発明の請求項8におけるガス燃料供給弁
によれば、強度的に弱い溝の周縁を面取り状に切り欠く
ことで、シートとの当接による溝の周縁での割れなどを
防止でき、ノズルの強度を高めることができる。しか
も、溝の周縁での開口面積を拡大させて、シートの開放
時に溝からのガス燃料を非常に排出しやすいものにでき
る一方、この排出されたガス燃料を溝に対し非常に供給
しやすいものにできる。
【0087】本発明の請求項9におけるガス燃料供給弁
によれば、ノズルの外周面側の周囲溝をノズルの貫通孔
に対し半径方向外側から連通させることで、ノズルの導
入路からのガス燃料を周囲溝を介して貫通孔の両端から
シートの半径方向内側に効率よくスムーズに導くことが
できる。
【0088】さらに、本発明の請求項10におけるガス
燃料供給弁によれば、シート受け部よりも半径方向内側
のリテーナとシートとの間に単一の付勢スプリングを縮
装することで、付勢スプリングのレイアウトなどに悩む
ことなく、簡単かつ低コストな付勢スプリングを提供す
ることができる。しかも、付勢スプリングの伸縮軸を弁
軸と同心上に設けることで、リテーナの導入路を付勢プ
リングと干渉することなく半径方向外方側に自由にレイ
アウトすることができ、リテーナの導入路のレイアウト
の自由度を高めることができる。さらに、付勢スプリン
グをシート受け部よりも半径方向内側に設けることで、
シート受け部を付勢スプリングとの干渉を回避しつつ半
径方向内方側に近付けることができ、シート開放時のシ
ートの衝撃を効率よく緩和させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わるガス燃料供給
弁の閉弁状態および開弁状態を示す断面図である。
【図2】同じく図3のA−A線で切断したノズルの断面
図である。
【図3】同ノズルをシート側から見た平面図である。
【図4】同ノズルを反シート側から見た底面図である。
【図5】同じく図3のB−B線で切断したノズルの断面
図である。
【図6】同じくリテーナを反シート側から見た平面図で
ある。
【図7】同リテーナをシート側から見た底面図である。
【図8】同じく図7のC−C線で切断したリテーナの断
面図である。
【図9】同じくシートをリテーナ側から見た平面図であ
る。
【図10】同シートをノズル側から見た底面図である。
【図11】同じく図9のD−D線で切断したシートの断
面図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係わるガス燃料供
給弁のノズルをシート側から見た平面図である。
【図13】同ノズルを反シート側から見た底面図であ
る。
【図14】同じく図12のE−E線で切断したノズルの
断面図である。
【符号の説明】
1,1´ ノズル 1a,1a´ 反シート側面 1b,1b´ シート側面 11,11´ ノズルの導入路 12,12´ 貫通孔 13 半月穴部(穴部) 14a,14b,14c 環状溝(溝) 16 周囲溝 17 ボルト収容穴部 18 穴部 2 リテーナ 2a シート側面 21 シート受部 22 リテーナの導入路 3 シート 3a ノズル側面 3c 外周面 SP 付勢スプリング 4 アーマチュア(可動片) BT ボルト BTa 頭部 X ガス燃料供給弁 m 弁軸 n 直交線

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料供給源からのガス燃料を内燃機関に
    供給するガス燃料供給弁であって、 内燃機関に対しガス燃料を供給するノズルと、 このノズルに対し弁軸方向から対向するリテーナと、 ノズルとリテーナとの間において弁軸方向へ移動可能に
    介装され、ノズルに対し接離するシートとを備え、 上記リテーナには燃料供給源からのガス燃料をシートの
    外周面に導く導入路が設けられているとともに、上記ノ
    ズルには燃料供給源からのガス燃料をシートのノズル側
    面に導く導入路が設けられ、 上記各導入路は、ノズルに対してシートが離間する開放
    時に内燃機関に対しガス燃料が供給される一方、ノズル
    に対してシートが当接する閉塞時に内燃機関に対するガ
    ス燃料の供給が不能となるようになされており、 ガス燃料は、リテーナの導入路を介してシートの最外周
    部から供給される一方、ノズルの導入路を介してシート
    の半径方向内側から供給されるようになっていることを
    特徴とするガス燃料供給弁。
  2. 【請求項2】 上記シートは、無孔無溝の板状物よりな
    り、 上記ノズルのシート側面には弁軸と同心円上の溝が凹設
    され、この溝の底部は、その周方向においてノズルの導
    入路に対し連通していることを特徴とする請求項1に記
    載のガス燃料供給弁。
  3. 【請求項3】 上記シートは、このシートを弁軸方向へ
    移動させる可動片に対しボルトによって弁軸方向ノズル
    側から締結されており、 上記ノズルの導入路は、ノズル内を弁軸と直交する方向
    に貫通する貫通孔を備え、 この貫通孔は、弁軸方向から見てノズルの中心部付近が
    細くなるように形成され、上記ボルトの頭部をノズル内
    に収容するボルト収容穴部に対し連通していることを特
    徴とする請求項2に記載のガス燃料供給弁。
  4. 【請求項4】 上記シートは、このシートを弁軸方向へ
    移動させる可動片に対しボルトによって弁軸方向ノズル
    側から締結されており、 上記ノズルの導入路は、ノズル内を弁軸と直交する方向
    に貫通する貫通孔を備え、 この貫通孔は、弁軸方向から見てノズルの半径方向内側
    に行くに従い幅が漸減するように形成され、上記ボルト
    の頭部をノズル内に収容するボルト収容穴部に対し連通
    していることを特徴とする請求項2に記載のガス燃料供
    給弁。
  5. 【請求項5】 上記ノズルのシート側面には、弁軸と同
    心円上の複数の溝が設けられ、 これらの溝は、内燃機関側および燃料供給源側に対し交
    互に連通していることを特徴とする請求項1に記載のガ
    ス燃料供給弁。
  6. 【請求項6】 上記ノズルのシート側面には、弁軸と同
    心円上の複数の溝が設けられ、 これらの溝は、シートの半径方向内側において、内燃機
    関側および燃料供給源側に対し交互に連通していること
    を特徴とする請求項1に記載のガス燃料供給弁。
  7. 【請求項7】 上記ノズルの反シート側面には、弁軸と
    直交する直交線に対し線対称となるほぼ半月状の一対の
    穴部が凹設されている一方、 ノズルのシート側面には、上記各穴部に対し連通する溝
    が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のガ
    ス燃料供給弁。
  8. 【請求項8】 上記溝の周縁は、その開口面積を拡大さ
    せるように面取り状に切り欠かれていることを特徴とす
    る請求項2、請求項5〜請求項7のいずれか1つに記載
    のガス燃料供給弁。
  9. 【請求項9】 上記ノズルの外周面側には周方向に連続
    する周囲溝が設けられ、 この周囲溝は、ノズルの貫通孔に対し半径方向外側から
    連通していることを特徴とする請求項3または請求項4
    に記載のガス燃料供給弁。
  10. 【請求項10】 上記リテーナのシート側面には、ノズ
    ルに対してシートが離間する開放時にシートを受け止め
    るシート受け部が設けられているとともに、 このシート受け部よりも半径方向内側において互いに対
    応するリテーナとシートとの間には、ノズルに対しシー
    トを当接させる方向に付勢する単一の付勢スプリングが
    縮装され、 この付勢スプリングは、その伸縮軸が弁軸と同心上とな
    るように弁軸周りに設けられていることを特徴とする請
    求項1に記載のガス燃料供給弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107120214A (zh) * 2017-06-28 2017-09-01 哈尔滨工程大学 一种防反向的集成式环歧管壁面气体燃料喷射混合装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107120214A (zh) * 2017-06-28 2017-09-01 哈尔滨工程大学 一种防反向的集成式环歧管壁面气体燃料喷射混合装置

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