JP2001180738A - 飲料収納容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器から起立するノズルへ着脱させるノズル
キャップを、その着脱およびノズル側外方への弾性反転
による倒伏が可能に、ノズルを有するキャップ状部材に
対して連結し、ノズルキャップの着脱が容易で、又取外
し時にノズルキャップの置き場所に困ることがないよう
設けた。 【解決手段】 容器体口頸部に嵌合させた、上方起立す
るノズル14付きのキャップ状部材11と、ノズル外面へ着
脱可能に嵌合させたノズルキャップ21と、上記キャップ
状部材の頂壁13へ固着させた基板32から弾性立板33を起
立し、該立板上端から横方向へ突設したリング34内へノ
ズルキャップの筒部22を摺動自在に嵌合させた連結部材
31とを有し、立板33に穿設したＵ字状の切離し線36と、
該切離し線両端側外方の立板部分に設けた肉薄ヒンジ3
7,37 とで屈折部35を、かつ切離し線内の立板部分でバ
ネ板38を形成し、該板バネの長さを立板33とノズルとの
間隙より多少大とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は飲料収納容器に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の飲料収納容器は、容器体口頸部に
嵌合させたキャップを外し、容器体内液体をコップ等に
移し替える等してコップにより、或いは容器体内ないし
コップにストローを入れ該ストローを利用して吸飲する
ことが多かった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のようにコップ或
いはストローを使用しての吸飲は、例えば病人等にとっ
ては面倒であり、又液体を飲み残すような場合はキャッ
プの置場に困ることがある。

【０００４】本発明はノズルから直接容器体内液体を吸
飲可能とすると共にそのノズルへのノズルキャップの着
脱が容易とし、又ノズルから取外した状態でノズルキャ
ップをノズル側方へ倒すことが可能にノズルを有するキ
ャップ状部材とノズルキャップとを連結して、ノズルキ
ャップ取外し時にその置場に困ったり、ノズルキャップ
を落として汚したりするようなことがないよう設けたも
のである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】第１の手段として口頸部
を起立する容器体１と、上記口頸部外面へ、頂壁13外周
から垂下する周壁12を嵌合させると共に頂壁中央部に穿
設した透孔周縁からノズル14を起立するキャップ状部材
11と、上記ノズル14の外面へ、有頂の筒部22を着脱自在
に嵌合させたノズルキャップ21と、上記頂壁13の上面に
基板32を固着させると共に、該基板上面からノズル14と
対向させて立設した弾性立板33の上端からリング34を横
向きに突出して、該リング34を上記ノズルキャップ21の
筒部22外面へ摺動自在に嵌合させた連結部材31とからな
り、上記ノズルキャップの筒部22下端部を大外径部23と
してノズルキャップ引上げによりノズルから外れたと
き、リング34が大外径部23に接してノズルキャップの上
昇を阻止可能とすると共に、上記立板33にはＵ字形状の
切離し線36と、該切離し線両上端部の側外方の立板部分
にそれぞれ横設した肉薄ヒンジ37,37 とで屈折部35を形
成し、又上記Ｕ字形状切離し線穿設により形成された該
切離し線内の立板部分をバネ板38に形成し、該バネ板の
長さは立板33とノズル14との間隙よりも大として、上記
肉薄ヒンジ37,37 を中心として、ノズルキャップと共に
立板上部を側外方へ倒すとき、バネ板38下端が、肉薄ヒ
ンジよりも下方のノズル部分外面へ接して弾性変形した
後に弾性反転して肉薄ヒンジよりも上方へ移動可能に形
成した。

【０００６】第２の手段として、上記第１の手段を有す
ると共にノズル下端を囲む頂壁上面部分に浅溝15を周設
して、該浅溝内へリングを緊密に固着させて該リングを
基板32とした。

【０００７】第３の手段として、上記第１又は第２の手
段を有すると共にノズルキャップの筒部22の上端部に、
リング34よりも大外径の外向きフランジ24を付設して該
外向きフランジ外周をノズルキャップの摘み部とした。

【０００８】第４の手段として、上記第１、第２、又は
第３の手段を有すると共に容器体１の胴部２を弾性圧搾
可能とした。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下図面について説明すると、１
は容器体で胴部２上端から肩部３を介して口頸部を起立
する。その胴部は弾性圧搾可能としてもよく、又弾性圧
搾不能でもよい。

【００１０】上記容器体口頸部外面へはキャップ状部材
11の周壁12を嵌合、好ましくは螺合させる。該キャップ
状部材は頂壁13外周から上記周壁12を垂下すると共に、
その頂壁中央部に穿設した透孔周縁からノズル14を起立
している。図示例にあってはノズル下端周囲との間に小
間隙をおいて頂壁上面へやや幅広の浅溝15を周設してい
る。該浅溝については後述する。

【００１１】21はノズルキャップで、有頂の筒部22とし
てその筒部をノズル外面へ着脱自在に嵌合させている。
該ノズルキャップは筒部22下端を大外径部23としてい
る。又筒部上端部には後述第１リングよりも大外径の外
向きフランジ24を付設し、該外向きフランジ外周をノズ
ルキャップの摘み部とするとよい。

【００１２】31は連結部材で、上記キャップ状部材頂壁
13の上面に基板32を固着させると共に、該基板上面から
ノズルと対向させて弾性立板33を立設し、又該弾性立板
上端からリング34を横向きに突設して、該リング34をノ
ズルキャップの筒部22外面へ摺動可能に嵌合させてい
る。

【００１３】又上記立板33の下部には屈折部35を設けて
いる。該屈折部は、立板にＵ字形状の切離し線36を穿設
すると共に、該切離し線の両上端部の側外方の立板部分
に、それぞれ横設した肉薄ヒンジ37,37 とで形成し、又
上記切離し線穿設により形成された切離し線内の立板部
分をバネ板38に形成する。そのバネ板38の長さ、即ち上
記両肉薄ヒンジ37,37 を結ぶ線を上端としてバネ板下端
までの長さは、立板33とノズル14との間隙よりも多少大
とする。従って図１の状態からノズルキャップ21をリン
グ34が大外径部23上面へ接するまで引上げしてノズル上
端からノズルキャップを外した後、図２が示すように肉
薄ヒンジ37,37 を中心としてノズルキャップおよび立板
33上部をノズルと反対方向へ倒すことで、バネ板38下端
が肉薄ヒンジ37,37 よりも下方のノズル部分外面へ接
し、続けて倒すことでバネ板38は弾性変形し、思案点を
超えたとき、バネ板38は弾性反転してバネ板下端は肉薄
ヒンジ37,37 と対向するノズル外面部分を通過して肉薄
ヒンジよりも上方のノズル外面へ移動する。又該図２が
示す状態からノズルキャップ21を押上げることで、上記
とは逆にバネ板が弾性反転してノズルキャップおよび立
板上部を正立状態に戻すこととなる。

【００１４】既述基板32は図が示すようにリング状に形
成して頂壁13上面に周設した浅溝15内へ嵌合させて固着
するとよい。該固着は頂壁と基板とに設けた凹凸の係合
手段で行ってもよく、又その他どのような手段で行って
もよい。

【００１５】上記各部材はすべて合成樹脂材で成形する
ことが出来る。

【００１６】容器体内の液体吸飲の際は、図１が示すノ
ズルキャップ閉塞状態から、既述のようにノズルキャッ
プを引上げてノズル上端を開口した後、図が示すように
ノズルキャップおよび立板33上部を側方へバネ板38の弾
性反転により倒し、次いでノズル上端部を飲み口にして
利用することで容器を傾け、或いは胴部を圧搾させてノ
ズルから液体を注出させて行う。吸飲後はノズルキャッ
プ21および立板上部を正立に戻した後、図１のようにノ
ズルキャップ21を押下げ、ノズル外面へ嵌合させればよ
い。

【００１７】

【発明の効果】本発明は既述構成とするものであり、請
求項１記載発明の場合は、連結部材31の立板33にＵ字形
状の切離し線36と該切離し線両上端部側外方の立板部分
に横設した肉薄ヒンジ37,37 とで屈折部35を形成し、又
上記切離し線内の立板部分を、立板33とノズル14との間
隙よりも長いバネ板38としたから、ノズル14からノズル
キャップ21を引上げて外した後、上記バネ板38の弾性に
抗してノズルキャップと共に立板33上部を側外方へ倒す
ことが出来、従ってこれ等ノズルキャップおよび立板上
部は、吸飲のために容器を傾ける等しても倒れた位置に
停止したままとなって吸飲の邪魔となることがない。従
って又取外したノズルキャップの置場に困ったり、又ノ
ズルキャップを落として汚したりすることもない。

【００１８】請求項２の場合のように、キャップ状部材
の頂壁13に浅溝15を周設し、該浅溝内へリング状に形成
した連結部材31の基板32を嵌合固定させることで、容器
の外見を向上でき、又その基板の固定を確実に行うこと
が出来る。

【００１９】請求項３のように形成することで、ノズル
キャップを持ち易く、かつノズルに対するノズルキャッ
プの着脱が容易となる。

【００２０】請求項４のようにすることで、液体吸飲中
は容器体胴部の圧搾を続けて必要量だけ飲み続けること
が出来、よって、吸飲中液体減少による容器体内の負圧
化により液体吸出しが困難となることがなく、又吸飲後
はノズルから口を離し、かつ胴部圧搾を解放することで
の胴部弾性復元で、ノズルを介して外気を容器体内へ吸
込みさせることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明容器の斜視図である。

【図２】 ノズルキャップを外した状態で示す斜視図で
ある。

【符号の説明】

11…キャップ状部材 21…ノズルキャップ 31…連結部材 35…屈折部 36…切離し線 37…肉薄ヒンジ 38…バネ板

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 口頸部を起立する容器体１と、 上記口頸部外面へ、頂壁13外周から垂下する周壁12を嵌
   合させると共に頂壁中央部に穿設した透孔周縁からノズ
   ル14を起立するキャップ状部材11と、 上記ノズル14の外面へ、有頂の筒部22を着脱自在に嵌合
   させたノズルキャップ21と、 上記頂壁13の上面に基板32を固着させると共に、該基板
   上面からノズル14と対向させて立設した弾性立板33の上
   端からリング34を横向きに突出して、該リング34を上記
   ノズルキャップ21の筒部22外面へ摺動自在に嵌合させた
   連結部材31とからなり、 上記ノズルキャップの筒部22下端部を大外径部23として
   ノズルキャップ引上げによりノズルから外れたとき、リ
   ング34が大外径部23に接してノズルキャップの上昇を阻
   止可能とすると共に、上記立板33にはＵ字形状の切離し
   線36と、該切離し線両上端部の側外方の立板部分にそれ
   ぞれ横設した肉薄ヒンジ37,37 とで屈折部35を形成し、
   又上記Ｕ字形状切離し線穿設により形成された該切離し
   線内の立板部分をバネ板38に形成し、該バネ板の長さは
   立板33とノズル14との間隙よりも大として、 上記肉薄ヒンジ37,37 を中心として、ノズルキャップと
   共に立板上部を側外方へ倒すとき、バネ板38下端が、肉
   薄ヒンジよりも下方のノズル部分外面へ接して弾性変形
   した後に弾性反転して肉薄ヒンジよりも上方へ移動可能
   に形成したことを特徴とする飲料収納容器。
2. 【請求項２】 ノズル下端を囲む頂壁上面部分に浅溝15
   を周設して、該浅溝内へリングを緊密に固着させて該リ
   ングを基板32としたことを特徴とする請求項１記載の飲
   料収納容器。
3. 【請求項３】 ノズルキャップの筒部22の上端部に、リ
   ング34よりも大外径の外向きフランジ24を付設して該外
   向きフランジ外周をノズルキャップの摘み部としたこと
   を特徴とする、請求項１又は２記載の飲料収納容器。
4. 【請求項４】 容器体１の胴部２を弾性圧搾可能とした
   ことを特徴とする、請求項１、２、又は３記載の飲料収
   納容器。